くらし情報『【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第35回 保険の見直しで浮いたお金は、コツコツ投資でのんびり殖やそう』

2013年8月1日 00:00

【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第35回 保険の見直しで浮いたお金は、コツコツ投資でのんびり殖やそう

一度に購入せず、時間をずらして均等額ずつ購入する方法を「ドルコスト平均法」といいます。値が下がっているときは多く、値が上がっているときは少なく購入することで、長期投資の価額変動リスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法です。

積立投信を始めて以来一貫して値を下げていたとしても、上げ相場に転じてしばらく経ったタイミングで売却すれば、積立当初の基準価額まで戻っていなくても利益が出ることは珍しくありません(以下表)。値を下げているときに自動的にたくさんの口数を買い付けられているので、下げている期間が長ければ長いほど、値が戻ったときの影響を大きく受けることができるのです。

<表:当初積立額に1度も戻らなくても利益が出ることもある>
’当初積立額に1度も戻らなくても利益が出ることもある’

とはいえ、ドルコスト平均法には欠点があります。

例えば、右肩上がりの相場ではドルコスト平均法を使うと平均購入単価がかえって高くなります。最初にまとめて買っておいたほうが有利です。逆に、一貫して値を下げている相場で、下げが続いている状態で売却した場合は損をします。
基準価額(または株価)が上昇したり、下降したりジグザグしながら動くときに有利な投資法なのです。

3. 最大のメリットは「感情を排除できること」

投資の基本は「安いところで買って、高いところで売る」ですが、これを実践するのは、なかなか難しいです。卵1パックの値段が高いか安いかを見分けるのは簡単ですが、投資信託の基準価額や企業の株価の割安、割高を見極めるのは相応の知識が必要だからです。また、十分な知識や経験があったとしても、感情が邪魔をすることがあります。優秀なファンドマネジャーであっても、将来の株価等の動きを百発百中で当てることはできません。

人間は感情に左右されやすい生き物です。値上がりしていると、もっと儲けようと高値で買い増ししてしまったり、値下がりファンド(株)の損を確定したくなくて塩漬け(売らずに放置している)にしていることで、他の割安な株や投資信託を購入できずにチャンスを棒に振ったりする人はたくさんいます。「もっと儲けたい」「損をしたくない」という欲や恐怖心が、判断を狂わせ、投資の基本である「安いところで買い、高いところで売る」ことをできなくしているのです。

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