くらし情報『告知は必要ないって聞いたのに…。 保険相談事例10』

告知は必要ないって聞いたのに…。 保険相談事例10

目次

・たくさんの「こんなはずでは!!」
・誰でも入れる便利保険
・無選択型保険の注意点
告知は必要ないって聞いたのに…。 保険相談事例10

たくさんの「こんなはずでは!!」

全国で起こる、様々な消費者のトラブルや苦情を受け付ける国民生活センター(以下センター)が、保険にまつわるよくあるトラブルとして、幾つもの事例を挙げている。

センターの「医療保険のQ&A-相談事例からみる注意点-」と題されたケースから、前回は「女性特有の病気は保障と思ったのに!!」というものを紹介した。10回目の今回は「告知しなくていいと聞いたのに、保険金が払われない」というケースを学んでいきたい。


※画像はイメージ

誰でも入れる便利保険

相談の流れを見ていこう。

1.数ヶ月前「告知や診断書が必要なく加入できる」という保険に加入した。
2.最近入院をした。
3.保険会社に請求したところ、「契約前に発症していた病気は対象外」と言われた。
4.これでは告知をしない意味がないのではないか――。

無選択型保険の注意点

これに対しセンターは以下のように注意点をあげる。まず告知や診断書を必要としない保険は、「無選択型」の保険と言うこと。

そして無選択型の医療保険は、責任開始日から一定期間の発症や、そもそも加入前からの病気に対しては、保険金が支払われない場合があること。
ただし、責任開始後の不慮の事故による入院や手術は一般的に補償される。

さらに詳しく言うと、医学的に既往症と密接に関連があるとされる病気の場合も、支払い対象とならないときがあるとして、以下の具体例があがる。

・高血圧症とそれに起因する心臓疾患、脳血管疾患、腎臓疾患
・糖尿病とそれに起因する腎症、網膜症、白内障
また最後の注意点として無選択型の医療保険の場合、「告知が不要だから全ての症状が補償される」と考える消費者もいるが、決してそういうわけではない場合が多いので、よく契約を確認することを推奨している。便利な保険である分、契約はきちんと確認したい。

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