【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第32回 保険料月1万円でいざというときに役立つのか検証してみよう(1)死亡編
もしものことがあったとき、遺された家族はどんな生活を送るのか?
保険はいざというときのために加入するものなのに、どれくらい役に立つかということを検証している人はほとんどいないのではないでしょうか。Aさん(本人30歳男性・会社員、妻28歳・専業主婦、息子2歳、娘0歳の4人家族)のケースをもとに、保険にまったく入っていない場合と、月1万円以下の保険料で備えた場合とでシミュレーションしてみました。今回は死亡時に絞って比較していきます。
1.どんな保険に、どれだけ入ることができるの?
このコラムで何度もお伝えしていますが、毎月の保険料を月1万円以下に抑えるには、掛け捨てタイプの保険で組み合わせることが重要です。Aさんは保険料の予算を月1万円と決めて、「保険市場」で医療保険とがん保険、定期保険に入りました。子どもたちがまだ幼く妻が専業主婦なので、死亡保障を重視して保険を選択したところ、次の保険に入ることができました。
Aさんは死亡保障を重視しつつも、医療保険やがん保険にも入っています。自宅にいながら、このようなバランスのとれた保険に加入できるなんて、インターネットはどんどん便利になりますね。
2.死亡保険金5,000万円の活用法(1)~毎月一定額を生活費にまわす
Aさんが保険に入った直後に亡くなったとしましょう。28歳の専業主婦の妻と2歳、0歳の子どもが遺されることになります。
Aさんの妻は18歳以下の子どもが2人いますので、上の子が高校を卒業するまで毎年約124万円の遺族基礎年金がもらえます(翌年度、翌々年度はそれぞれ約101万円)。月額だと10万円ちょっとです。Aさんは会社員なので、さらに遺族厚生年金(これまでの給料によって年金額が異なります)が加算されます。Aさんの平均給与が30万円位なら、1年間にもらえる額は39万円位です(年金額はいずれも2013年6月現在)。つまり、Aさんの妻は働かなくても毎年約163万円の遺族年金がもらえるわけです。月に換算すると約13万5,800円です。
Aさんの妻にはこの遺族年金に加えて、死亡保険金5,000万円が給付されます。28歳女性の平均余命は58.52年(厚生労働省の平成23年簡易生命表)なので、少し余裕をもたせて、これから妻が60年間人生を全うするとしましょう。すると5,000万円をタンス預金していたとしても、毎年83万円を取り崩すことができます。月額でいうと7万円弱です。まったく働かなくても、毎月20万円の給料をもらっているのと同じ生活ができることになります。