くらし情報『【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第17回目 60歳以上の保険見直しは「転換プラン」に要注意』

2013年3月14日 00:00

【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第17回目 60歳以上の保険見直しは「転換プラン」に要注意

【2】保険をリフォームする際の注意点

つい最近あったことです。お客さまから「更新を機に保障を減額したいと担当者に言ったところ、(A)と(B)2つのプランを提案されました。どちらがいいでしょうか?」との相談を受けました。お持ちになった設計書を見ると、(A)のプランは「転換」、(B)のプランは「減額」と、お客さまのメモが書いてありました。どれどれと確認させていただくと、なんと2つとも転換契約だったのです!

転換とは、既存の保険を下取りして、その責任準備金(保険会社が保険金を支払うために積み立てているお金で、解約返戻金のもとになっているもの)を頭金にして新しい保険に切り替える、保険の見直し方法のひとつです。まったく違う種類の保険に切り替えたいときには効果的な方法ですが、終身保険などの貯蓄性のある保険から同種の保険に切り替えた場合、貯蓄部分が削られて、掛け捨ての保障にあてられることが多く、注意が必要なのです。

このお客さまの場合も、まさにそういった状態でした。「終身保険600万円、定期保険特約900万円、介護定期保険特約500万円=死亡保障額合計2,000万円」の保険が、

・提案プラン(A)
終身保険100万円、介護定期保険特約500万円、収入保障保険特約年120万円(15年確定年金)

・提案プラン(B)
終身保険500万円、介護定期保険特約500万円

になっていたのです。しかも、現在入っているのは70歳で保険料が払い終わるタイプなのに、提案プランはいずれも「終身払」になっています。お客さまは(A)のプランは転換の提案だとの認識がありましたが、(B)のプランは終身保険を100万円減額して、定期保険特約を取り外したものだと思っていました。しかし、終身保険の保険料払込期間が変わっているのを見て、(B)のプランも転換プランであることに気付いたのです。

このように、減額を依頼したのに転換プランを提案してくる営業担当者は少なくありません。自分で保険をリフォームする場合は、「保険期間」「保険料の払込期間」が変わっていないか、十分にチェックするようにしてください。

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