都内の交通事故死者の4分の1がバイク事故!?バイク愛好家はこうして備えよう
寒い季節が終わり、休日のツーリングにも気持ちのいい季節になりました。自動車に比べて何かと便利な二輪車(バイク)ですが、事故にあった時の身体への影響は自動車などに比べて大きいことをご存じでしょうか。バイク愛好家にとってのリスクとは何か。どのようにして万一の事故に備えたらいいのか。東京都の交通事故データをもとに解説します。
都内交通事故データなどからみるバイク愛好家のリスク
平成26年中の都内における交通事故死者数は172名でした。このうち、自動二輪車と原動機付自転車に乗車中の死者は45名となっており、全体の26%超に相当します。歩行中の事故死(68名、全体の39.5%)に次ぐ多さです。
図1 都内死亡事故発生状況
資料:警視庁「東京都内の交通人身事故発生状況(平成26年中)」をもとに執筆者作成
さらに詳細をみていくと、バイク乗車中の事故にはさまざまな特徴がありました。
表1 二輪車事故の特徴
資料:警視庁「東京都内の交通人身事故発生状況(平成26年中)」/
「二輪車の交通人身事故発生状況~平成26年中~」をもとに執筆者作成
死亡事故のリスクが高くなるキーワードは、「夜間」「40歳代」「単独」「直進時」。注目すべきは、行動類型別にみると死亡事故は直進時に多く発生していること。スピードが出ている分、衝突による影響が大きいと推測できます。