2018年1月20日 19:00
【住宅ローン】家賃並みで家が買えるって本当?将来の返済額が分からなくなる金利タイプ
※1:変動金利型の返済額は、借り入れから5年間は金利の変動にかかわらず一定のままというルールがある。
※2:ごく一部の金融機関で、一度変動金利型を選ぶと再び固定金利期間選択型を選べない商品がある。
※3:実際の金利が決定するのは、多くの金融機関では融資実行日になる。
金利タイプごとの返済イメージを図で表してみましょう。
(図2)金利タイプごとの返済イメージ
オレンジ色は毎月返済額が分かっていて、変わらないところです。「?」の部分はそのときにならないと金利が分からず、毎月返済額もいくらになるか算出できない期間になります。
変動金利は金利だけを見るといいように思いますが、先の見通しが立てられないというデメリットがあります。
3. 将来の金利が分からないと予算は設定できない
お手元に不動産広告のチラシがあれば、それを手に取ってみてください。
売買用のチラシでは「毎月返済額●●円。家賃並みの支払いで家が買える!」といった文句が踊っています。
その際、毎月返済額を算出するために必要な住宅ローンの金利は、ほとんどの場合で利率が最も低い金利タイプの「変動金利」を使っています。
変動金利が悪いわけではありませんが、将来の金利動向が分からない変動金利を使って算出した“現時点での”毎月返済額が、あたかも返済期間中ずっと続くようなイメージで表現されることは、誤解を与える可能性があります。