世界的にも珍しい“都市空間”で行われる屋外型国際フォトフェスティバル。2022年10月開催決定。会期は過去最高の「30日間」。
街には、必ず使われていない“余白”が生まれます。工事中のビルの壁面といったわかりやすい空間もそうですが、それ以外にも様々な余白があります。そういった場所を作家達と一緒にハックする。
そうすることで、その場所の使われ方、空間の意味に異なる解釈を与えていく。街と既に関わりのある人たちには新たな気づきを生み出し、それまで関わりのなかった新しい人たちを街に呼びこんでいく。それは「街を開いていく」ことです。その過程において、私たちは東京駅東側エリアの足元に眠る、この土地の歴史的文脈と現代を再接続できないかと考えています」
―― 4回目となる今回。こだわったポイントを教えてください。
「過去の開催では、ビルの中で作品を見せるという事の難しさ、つまり美術館やギャラリーとは違う日常の文脈の中で作品を見せながら、気づいてもらうことの難しさと向き合ってきました。そのために、例えば高さ15メートルなどの巨大なスケールでの展示、あるいはテキストを使った展示を行ってきました。本年はそういったものに加え、より街の「日常空間の中に入り込む」展示や、作品そのものに興味を持ってもらえる「体験」など、様々な趣向を凝らした企画を準備しています」