効果的な学習方法を考えるときのポイント7つ立教大学 中田准教授インタビュー記事公開
・たくさんの単語を覚えやすいけど使えるようにはならない
・使えるようになるけど時間がかかる
・短期間で覚えやすいけどすぐに忘れてしまう
・記憶に定着しやすいけど途中でやる気がなくなってしまうかもしれない
このように、どの学習方法にもメリット・デメリットがあることが語彙習得の研究成果からわかっています。つまり、誰にでもどんなときにも効果的、という万能な「英単語の覚え方」はないということです。重要な点は、どの学習方法がベストかということではありません。上記に記した7つのポイントを確認しながら、何をもって「効果」とするかを考え、いま優先するべき学習方法を判断したり、必要に応じて異なる学習方法を組み合わせたりすることです。
また、今回の焦点ではありませんが、学習効率や記憶の定着だけではなく、学習のモチベーションが上がるか、学習を継続しやすいか、ことばの文化的背景に興味が湧くか、学習者の年齢に適しているかなど、さまざまな視点で学習方法の効果を評価することも必要だと考えられます。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)
【Profile】中田 達也 准教授
立教大学 異文化コミュニケーション学部・ 異文化コミュニケーション研究科、准教授。