2024年1月9日 11:30
ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第27弾 春木屋1番・2番・3番弟子が集結 「春木屋 郡山分店」
を経営していた兄(今村国治氏)を頼って戦前に上京。現在も運営している春木家本店(杉並区天沼2-5-24)も五男氏のご兄弟が運営されています。
戦争になり、五男氏も兵役についたものの、体格が小さかったことから、厚木にあった兵舎で食事を作る担当になり、戦地へは行かなかったようです。終戦後、蕎麦店をやろうと思ったようですが、設備投資や、当時蕎麦粉が手に入りづらかったこともあり、鍋釜があればラーメン店ができるということで、現在の本店の場所に屋台を構えます。店には順調にお客さんがつき、昭和29年には土地を購入し、家屋を建て、店舗をかまえました。
創業者・今村五男氏
店舗を構えた当時の外観
●春木屋理論
「最近あそこのお店、味落ちたよな」「昔は美味しかったのにな」こんな言葉をよく耳にすることがあります。しかし果たしてそれは本当に味が落ちたのでしょうか?この問いこそが春木屋が現在に至っても行列を作っている揺るがない理由なのです。創業者・今村五男氏曰く「食糧事情が良くなるにつれ、お客様の舌もおのずと肥えていくものです。同じ味を出し続けていれば“味が落ちた”といわれるのは当然です。だからこそ常日頃から味の研究を重ね、時代の変化とともにベースとなる味は変えずに、お客様に分からないように少しずつ味を変えてきました。