くらし情報『バイリンガル教育が母語の言語処理に与える影響 海外の論文『二言語併用プログラムにおけるイマージョン教育は、子どもの母語の言語処理を妨げない』に関する記事を公開』

バイリンガル教育が母語の言語処理に与える影響 海外の論文『二言語併用プログラムにおけるイマージョン教育は、子どもの母語の言語処理を妨げない』に関する記事を公開

教育プログラムに4~5歳のときから通う生徒たち(バイリンガル群)と、一般的な英語のみの教育プログラムに通う生徒たち(モノリンガル群)です。生徒たちの平均年齢は9歳でほとんどが小学3年生。母語は英語です。調査の1年目と2年目に2回、語彙と文法の知識を測るテストが行われ、バイリンガル群とモノリンガル群が比較されました。
この研究では、語彙処理と文法処理の正確さとスピードに差は見られなかったことから、学校で第二言語に触れることによって第一言語が悪影響を受けないことが示されました。

■【研究結果】バイリンガルの生徒は、最初は言語処理の反応スピードが遅かったものの、最終的にはモノリンガルの生徒と同等の言語
この研究における語彙の処理能力を測るテストで注目すべき点は、回答の正確さを二つのグループ間で比較したところ、統計的に有意な差が見られなかったことです。この結果から、研究者らは、語彙判断の正確さという点では、モノリンガル教育とバイリンガル教育、どちらの教育アプローチも決定的な優位性はないと結論づけました。反応時間を見ると、1年目ではモノリンガル群の子どものほうが反応が早く、語彙処理のスピードがより効率的であることが示されました。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.