全固体電池を幅広いレンジで俯瞰できる新たな分析方法を開発
の確立に成功しました。この「マルチスケール分析」では同一電池を用いるため、各計測で得られるデータの相関性(例:電極全体の濃度変化と単一材料内の構造変化)を精密に結びつけることができます(図3)。この手法により、複雑な過程で生じる充放電反応の全体像を理解することが可能となり、動作中の現象に基づいた材料開発やセル設計を通じて全固体電池の実用化に一歩近づくことができました。今回の成果は、全固体電池をはじめ、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池など、様々な蓄電デバイスへの展開が期待されます。
この研究成果は、現地日時の2024年8月20日にJohn Wiley & Sonsの学術論文誌「Energy & Environmental Materials」に掲載されました。
なお、本研究は国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託*・助成**を受けて実施されました。(*2021年度より、エネルギー・環境新技術先導研究プログラム「電力貯蔵用高安全・低コスト二次電池の研究開発」を受けて実施。委託期間:2021年度~2022年度。
**2022年度より、「官民による若手研究者発掘支援事業」