くらし情報『フェミニズム視点からみた木村悠介 新作公演『ハムレットの女たち』を10月4日に公演』

フェミニズム視点からみた木村悠介 新作公演『ハムレットの女たち』を10月4日に公演

出演には、今回が初舞台となる今井えにか(オフィーリア)、舞台と映像の両方で活躍する柚木佑美(ガートルード)、ストレートプレイを中心に活動する立浪歩佳(ハムレット)を、オープンコールを経て選出し、様々な個性をひとつの舞台に凝縮させます。
本公演は、男たちによって定型化されてきた『ハムレット』の女性登場人物たちを現代的な視点で読み替え、再配置し、木村自身のバイ・セクシャルとしての視線も含み込んだ上で、静謐と熱情が同時に行き交う『ハムレットの女たち』を打ち立てます。■ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』とフェミニズム
シェイクスピア(1564-1616)の演劇は当時、全て男性が演じ、女性役も若い男性や少年が演じました。これはギリシア悲劇にまで遡る西洋演劇の伝統であり、当時の社会通念を反映したシェイクスピア劇の大前提です。女優の不在はシェイクスピアの劇作に当然影響を与えており、イングランドでの女優の誕生は1660年に始まるチャールズ2世のもとでの王政復古以降のことです。つまりシェイクスピアの生前に彼の劇中の女性を女性が演じたことは、少なくとも公然にはありません。そこに現れる「女たち」は、男が書いた言葉を、男が声に出し、男が思う女を、男の身体が演じたということになります。

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