どうする?妻子持ちの男に近づく年下女、口うるさいレス妻と比較してつい…
第二話:睡眠不足で優しくなれない
土曜日…-
テレビ前で、寝そべった宗太がサッカーゲームをしている。
そのすぐ横で、さらさはオムツのテープをきっちり止めた後、腰をさすった。
(整体に行っても腰ってすぐ痛くなるなー、しかし昨日の夜泣きひどかった…)
夜中何回起きたか数えながら、ふつふつと宗太に対して不満が出てくる。
(仕事、大変だろうから夜泣き対応ひとりで頑張ってたけど…)
まったく起きる気配もなくイビキをかいていた宗太の寝顔が浮かぶ。
(こっちは24時間、激務!働いてるときのほうが楽だった!)
ロンパースのボタンを手早く留め、寝返りを打つひなたのかわいいお尻をぽんっと叩くと、お湯を沸かしていたケトルがピーっとなった。
ちらりと宗太を見る。
(この状況、さすがに止めてくれるよね)
宗太は、気づいたように上体こそ起こすものの、ゲームが良いところなのか視線は携帯のままだ。
ケトルの音が更にボリュームがあがり、さらさのイライラがピークに達したとき……
(もうっ、なんなのっ…)
ドタドタドタ、カチッ!
さらさは、わざとオーバーめに歩いていきケトルを止めた。
宗太はさらさの言いたいことを察したようにゲームをやめる。