「浮気しといて、なんなのその態度」妻がブチ切れした夫の身勝手な発言とは?
宗太「…え?」
さらさ「もう、宗太にかまってる暇ないの。それどころじゃなくなったの」
宗太が驚いたように、目をパチパチさせた。
さらさ「…なんか言ってよ」
宗太「いや、想像を超えた展開で…」
さらさは宗太に自分の気持ちを話しているうちに、次第に心が落ちついてくるのを感じた。
(ここまできたら、さくっと言いたいこと言って帰ってもらおう)
さらさ「あの、浮気した罰として自由にさせてほしい」
宗太「自由?」
さらさ「3カ月、里帰りさせて。私、ずっと夢だった自分でセレクトしたネットショップを始めることにしたの」
宗太がさらに目を見開く。
状況が呑み込めないといった感じで口を開いた。
宗太「いや、色々聞きたいことあんだけど…ひなたはどうすんだよ」
さらさ「お母さんと二人三脚で育児もネットショップも3カ月はがんばるつもり。だから心配しないで」
そんなの無理だろといったように宗太が息をついた。
その態度に、またムカっとくる。
さらさ「私この3カ月間、宗太のこといらないから。帰って」
さらさは立ち上がり、リビングの扉をあけると、宗太に帰るよう促した。
宗太はしぶしぶ玄関まで行くと、靴を履いてさらさを振り返る。