「浮気しといて、なんなのその態度」妻がブチ切れした夫の身勝手な発言とは?
宗太「俺のせいっていうのは分かってる。けど…夢、描くのいいけど、現実見たら戻って来いよ。ひなたもいるんだから」
(はあ…?)
優しいのか、空気が読めないのか、どの立場で物を言っているのか
理解できない態度にますます腹が立つ。
さらさ「浮気しといて、なんなのその態度。ほんとに帰って」
宗太「いや、まあ……」
宗太はそれ以上返す言葉がないのか、玄関を後にした。
玄関のドアが閉まると同時に、ひなたを抱えた母がやってくる。
母「なんだって?」
さらさ「夢描くの良いけど、現実見ろよって…」
母がひなたをぎゅっと抱きしめる。
母「さらさ、死ぬ気でがんばんなさい。あの男を見返しな!」
いつにも増して頼もしい母に、ふっと笑いがでた。
同時に、ふつふつとやる気がでる。
(子育てと宗太のことでいっぱいいっぱいだったけど…)
外に目を向けたら、広い景色が広がっているような気がした。
(まだまだ泣きそうになることはあるけど、落ち込みっぱなしは良くない。沙彩も宗太も、見返してやる!)
さらさ「がんばる!とりあえず、ひなたが寝るまでは育児タイム」
さらさは、母からひなたを抱き寄せるとぎゅっと抱きしめた。