バレても不倫を続ける夫「…今日は帰って」キスをねだる不倫相手に放った言葉の真意は?
それが女性の社会進出というだけで、自分のキャリアをいとも簡単に超えてきたような気がして、いい気はしない。
(熱が出たとかで、結局、俺がしりぬぐいするだけだろ)
宗太は感情を表に出さないように、小さく頭を下げた。
会議室を後にすると、ポケットに入った携帯のバイブが鳴る。
沙彩からのlineだった。
沙彩「宗太先輩、今日はうちに来ませんか?仕事早く終わりそう♡」
さらさに知られてしまったところで、沙彩との不倫関係は終わらなかった。
むしろ、ますますのめり込んでいる自分がいた。
しかし…
沙彩「あ、既読になった♡早く返事して♡」
遠慮のない沙彩に、少しうんざりする気持ちが出ていた。
ふと、さらさとひなたのことが頭に浮かぶ。
宗太は既読スルーすると、さらさにlineをした。
宗太「ひなたはどんな感じ?」
携帯をいじっているのか、すぐに既読がつく。
さらさ「元気だよ!ちなみにネットショップもオープンする予定!水着だと需要ありそうで。沙織にも相談中」
自立していくさらさが頼もしく見え、なぜか頬が緩む。
すると、矢継ぎ早に沙彩のアイコンが点滅した。
沙彩「既読無視はダメ!来てくれないなら、家に行っちゃうからね!」