バレても不倫を続ける夫「…今日は帰って」キスをねだる不倫相手に放った言葉の真意は?
宗太は息をつくと、わかったとだけ返信した。
それから、1か月経ったある日……
さらさは、ネットショップを運営して1カ月が経とうとしていた。
インスタグラムとショップサイトと紐づけて、ブログも毎日更新。
水着は、ニューヨークにいた沙織に相談して安くてかわいいブランドを教えてもらい、仕入れ交渉をつたない英語でしていた。
フォロワー数はそれほどいないものの、コンスタントに注文が来るまでに。
ひなたをあやしながら、梱包作業するさらさは、注文書とにらめっこしながら、息をついた。
(注文はくるけれど、このスローペースじゃダメだよな…)
利益が僅かばかり出たとしても、次の仕入れに投資することを考えると自転車操業と変わらない。
稼ぎが出るまでにはなっていなかった。
さらさ「でもデザインはヒットなんだよなー、フォロワー数にしてはいいねが多い」
ぼそぼそ言うさらさに、母が笑う。
母「何言ってんのか分からないけど、来月はもう期限ですよ~」
さらさ「わかってる!分かってるってば」
さらさは少しの焦りを感じながら、梱包作業に追われていた。
その頃、宗太も仕事で変化が訪れていた。
山田「木部さん、この資料の箇所ちょっと違う気がして見直してみて」