不倫女「別れてください」静かなるガチバトル勃発…意外な結末に!
さらさ「先輩として助言するけど…沙彩も子どもを産んだらきっとわかると思う」
さらさ「浮気されるって最悪だよ。相手が不幸になることはしないほうがいい」
沙彩「それはっ…」
さらさ「まあ今に始まったことじゃないけど。大学時代から有名だったよ。沙彩の評判」
沙彩は自分の評判がいちばん堪えたのか、黙りこむ。
さらさ「わかったら、二度と私たちの前で現れないで」
沙彩「宗太せん…」
宗太「悪いけど、帰ってくれ」
沙彩は唇をかみしめると、何か暴言を吐いたあと出て行った。
さらさ「はーーー」
さらさは伸びをすると、熱いお茶が飲みたくなりキッチンへ向かう。
宗太がぼそっと呟いた。
宗太「…お前、変わったな」
ケトルのスイッチを押しながら、さらさも呟いた。
さらさ「宗太も変わってよね。これからは、もう二度めはないから」
宗太は大きくうなずくと…
宗太「ほんとうにごめん」
さらさを目の前で、改めて頭を下げた。
それからと、いうもの……。
育児、家事、仕事……めまぐるしく過ぎていく平日。
気が付けば今日は土曜日になっていた。
朝少し早い、表参道の路地裏。
さらさは、メイクさんに髪を直してもらいながらカメラ前に立っていた。