不倫女「別れてください」静かなるガチバトル勃発…意外な結末に!
さらさ「それを気づかせてくれて、感謝してる」
沙彩「え、褒めるとか、、なんなんですか、急に」
さらさは、首を横に振る。
さらさ「浮気した宗太のことも許せない。今も許せてはない。ただ、もう私は宗太がいてもいなくてもどっちでもいい」
沙彩「え?」
さらさ「お金もメドが付いたし、あなたたちのことはもうどうでもいい」
沙彩が目をパチパチさせる。
さらさ「どうしたいか宗太に聞いたの。ここにいたいのか、沙彩のところへ行くのか」
沙彩がすぐに宗太のほうを見る。
宗太は視線をそらそうとしたものの、重い口を開いた。
宗太「…ごめん。俺は家族といたい」
沙彩「先輩…?」
宗太「気の迷いだった」
沙彩が目を見開く。
さらさ「だからもう、あなたの居場所は、ここにはない。私たちのいざこざに巻き込んでしまってごめんね」
沙彩「ちょっと待ってください、これじゃあまるで私が被害者のような…」
さらさ「そうだよ。沙彩が一番かわいそう。」
さらさ「ほんとうに、ごめんね」
沙彩がぽつんと取り残されたような空気が漂う。
感じ取ったのか沙彩は目に涙をためながら、嫉妬や怒りに満ちた目を向けてきた。