「おしゃれと子育てをどう楽しむ?」パリで学んだ自分スタイルの見つけ方【スタイリスト福田麻琴さんインタビュー】
でも、みんなの基準から一歩外れた先に自分のスタイルが見つかるのかもしれない。
一歩外れるというのは、好きな服を着ることなのかもしれないし、レイトショーやお芝居を観に行く事なのかもしれないし、美味しいものを食べたり、気持ちのいい日に散歩に出かけたりすることなのかもしれない。誰かの目を気にせずに自分のために服を着て、自分のために使える時間を作れるといいのかなって。子育て中はなかなか難しいのですが、私は常に企んでいますよ(笑)
コロナ前は年2回ほど通っていたパリ。昨年久しぶりに渡仏し、女友だちや仕事仲間とキッチン付きアパートメントを借りて過ごしたそう。
大人になったら、知性をアクセサリーに
―自分らしいスタイルと、トレンドとのバランスの取り方も難しいなと感じます。
福田:たしかに。トレンドは追っていきたいけど、自分らしさも忘れたくないですから。
例えば、パリジェンヌではありませんが、アメリカの映画監督のソフィア・コッポラはとても素敵な人ですよね? 私たち世代は誰もが憧れる存在。でも彼女って、派手な服を着ているわけではありません。黒のセンタープレスのパンツに無地のシャツをあわせていることも。