行楽シーズンはケガにも注意!【ニチバン親子セミナー】で人間と魚のケガの治し方について聞いてきました
杉村さんは「魚のカラダってネバネバヌルヌルしていますね。これは粘液で覆われていることでカラダを守っているんです」と解説。ケガの治し方については「まずは傷口を保護します。実は私たちがやっていることって、普段みなさんがやっていることとそんなに変わらないんですよ」と教えてくれました。
ムツがケガしたときの対処ポイントは「自己治癒力」を手助けすること!
実際に、おそらくウツボに噛まれて背中とおなかにざっくりと傷口が残ってしまっていたムツのケガのケアについての事例が紹介されました。
まずは薬剤によってキズを治していくそう。傷口に筆で薬剤を塗り、フタをします。つまり、これが絆創膏のような役割を果たしてくれるんだとか。傷口をケアした後はエサをしっかり食べさせて体力をつけます。食べないときはミンチにした細かいエサを直接胃に流し込んで強制的に食べさせることもあるそうです。
こうして1ヵ月ほどでキズは小さくなり、ムツも元気に。魚のケガの治し方の研究は国内でも事例が少なく、このムツについても貴重な事例のひとつになったんだとか。杉村さんは「魚が自ら治ろうとする力を手助けしてあげる。しっかり環境を整えてあげればケガは治っていく」