2022年2月24日 20:00
100年の恋も冷める…! 男性がドン引きした「本命彼女の行動」
ファッションは、ボディコンシャスなレースワンピに肩掛けカーディガン。デコルテには、宗介にもらったヴァンクリのペンダントが誇らしげに輝いている。さすが広告代理店ということで、皆さん、盛り上げ上手。場はすぐにあたたまった。
愛菜はほっとしてお手洗いに立ち、リップを塗り直した。席に戻ろうとした、そのとき。
「愛菜」
「えっ、あ、宗介!酔ってるの?」
気心の知れた仲間と飲んだせいか、ベロベロに泥酔状態の宗介。
お手洗いに向かう狭い通路で、ダランともたれかかってくる。
「愛菜〜」
「ちょ、ちょっと、宗介」
8センチのピンヒールで、身長180センチもある大柄な宗介の体を支えるのは、ちょっとつらい。よろける愛菜の向こうの壁に、宗介は両手をついて。泥酔しながらも目を見て言った。
「ねえ愛菜。結婚しよう」
えっ、こんなところで?プププ…。
喜びより先に浮かんだのは、シチュエーションへの不満。結婚式は派手に、もちろん式につながるプロポーズだって派手に、華やかにと思っていた。ましてや広告代理店に勤める宗介。
しっかり演出してくれるものだと。
「とりあえず、席戻ろ」
まずは受け流して、聞かなかったことに。