2016年9月29日 14:00
『娚の一生』『姉の結婚』…“愛される自分”を改めて考えるために読みたい西炯子の漫画
これまたアラフォー独女・ヨリのヒリヒリするリアルを描く一方で、彼女を一途に愛する王子様のような存在が現れ、胸キュンが止まらない作品です。
ここでの王子様はヨリの中学時代の同級生・真木。子供のころは太っていたのが、大人になって驚きのイケメンに成長して現れるのです。
当時ヨリは、体型のせいでいじめられていた真木を叱咤激励し、真木はそれがキッカケでずっとヨリのことを想ってきた…というまさにお伽噺な展開。ですが真木は結婚していて…。胸キュンと切なさが交互に押し寄せる大人のラブストーリー。
でもこれを読んだら、きっと自分の中学時代の出会いを振り返ってしまうはず。自尊心や経験値に覆われていない時代の自分を知っている相手ならば、本当の自分を愛してくれるような気がするのです。
ジレンマに悩むくらいでちょうどいい
つぐみもヨリも、とどのつまり、愛されることに自信が持てない女性たち。自分自身を好きになれず、だから自分を好きだという相手を信じられない。だけど、相手に他の女性の影を見るとヤキモチを焼いてしまって…このジレンマは、思わず共感してしまう人も多いのでは。
大人になれば、どこかで自分を愛せない瞬間だってありますよね。