サカイクがお届けする新着記事一覧 (20/34)
1月3日(月)に開幕したU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021。毎年海外クラブを招いて同年代の世界レベルと本気で対戦できる大会です。新型コロナウイルスの影響で2年連続の国内チーム同士の対戦となりましたが、子ども達は各地域予選を勝ち抜いてきた精鋭同士の戦いを楽しんでいます。昨年に続き「大和ハウスFUTURES」の監督を務める久保竜彦さんに、監督として子どもたちの良さを引き出すためにどんなことを意識したのか伺いました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)昨年に続き「大和ハウスFUTURES」の監督を務める久保竜彦さん(写真:浅尾心祐)■気持ちよくプレーできるよう考えている――昨年の大会に続き監督を受けられた理由は?久保楽しかったし、自分が選んだ選手じゃないけど、サッカー好きな子どもがいっぱいいたから楽しかったですね。短期でいっぱい試合をするから、疲れの部分を考えるようにしているけど、なかなか難しいです(笑)。初戦でケガ人も出たけど、試合前に2人辞退が出てるので、ケガしないようにギリギリのところを見ています。――どういう試合をしてもらいたいか?久保攻撃的に、ゴールがでかい(大人用)し、シュートを意識してゴールを獲るんやというプレーをやっていこうと言っています。選手は勝ちたいと思ってやっているし、なるべく自分の(持っている)動きをできるようにポジションや組み合わせを、自分の知っている範囲で選手が少しでも気持ちよくプレーできるように考えてやっています。――初戦は勝利でした久保逆転だったしいい感じでした。日頃は8人制でやっているらしいですが、(大人用のピッチとゴールで)いろいろ経験するのはいいことだと思います。――久保監督の子どもの頃は?久保当時は8人制はなくて11人でしたし、土のグラウンドでボコボコで、こんなきれいなところでやったことはなかったです。俺たちの時代のサッカーとは違いますね。うらやましいというか、みんな上手いですね。■試合中声を出さない理由――残りの試合に向けては?久保1試合目が(緊張で)選手がカチカチだったので、次はどうなるか見ながら勝ち残れるようにやっていきたい。――選手からどう見られていると思いますか?久保誰?このオッサンって感じじゃないですか(笑)。(選手の頃)まだ生まれてないしね。こわいオッサンって感じじゃないですかね。――試合中はどっしり座って見ているように見えましたが声も出さない感じでですか?久保声は出さない。邪魔になるし、自分が言われるのは嫌いだったし(笑)。言っても聞いてないしね(笑)。ハーフタイムに気づいたことを言うくらいです。ポジションの取り方とボールばっかりになっていたから、もうちょっとリラックスしてやろうと。――2試合を終えて久保選手の特徴が分かってきたから、自分たちのイメージでやってくれたと思います。明日、2試合目に出なかった選手を見て、たぶんもっといい組み合わせがあると思うので引き出せるように接していきたいなと。ワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
2022年01月04日新年1月3日(月)、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2021が開幕しました。初開催の2013年大会から世界のトップクラスのチームを招き、対戦することで日本サッカーのレベル底上げを目的としてきたこの大会ですが、残念なことに新型コロナウイルス感染拡大のために、2年連続で国内チームのみの参加で開催されることになりました。大会第1日は陽射しが心地よい好天に恵まれ、会場のOFA(大阪府サッカー協会)フットボールセンターには保護者の皆さんはもちろん、多くのファンが訪れ声援はできませんが大きな拍手で応援していただきました。(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)バルサアカデミージャパン選抜対YF NARATESORO(写真:浅尾心祐)■久保竜彦さん、播戸竜二さん両監督の結果は明と暗に他の大会にない特色となっているのが街クラブ選抜です。約600名のセレクション希望者の中から選ばれた面々が、大和ハウスDREAMSと大和ハウスFUTURESの2チームに分かれて参戦しました。その監督を任されたのが播戸竜二、久保竜彦のお二人。久保監督が前回大会でも指揮を執ったのに対し、播戸監督は監督初体験です。開幕戦に登場した播戸監督率いる大和ハウスDREAMSは接戦に持ち込むもののプリモ大阪に惜敗しました。続く第2試合で、久保監督大和ハウスFUTURESはシルクロードサッカークラブに先制されながらも鮮やかな逆転勝利を挙げました。さらに午後行われた第2戦では大和ハウスDREAMSが東京ヴェルディに大敗したのに対し、大和ハウスFUTURESはアルビレックス新潟U-12に快勝。連勝と連敗という明暗クッキリの結果となりました。■各グループの初日A~Dグループは2試合ずつ、E~Hグループは1試合だけというタイムスケジュールで初日を終えましたが、連勝スタートは大和ハウスFURURESを含む5チームでした。Aグループで2試合11得点とゴールラッシュを見せつけた東京ヴェルディと、同じAグループで無失点の手堅い試合運びのプリモ大阪が決勝トーナメント進出を決めました。FUTURESと同じBグループで7得点と攻撃力を発揮したディアブロッサ高田U-12も同じく決勝トーナメントへ。そしてDグループのフォルテFCも連勝でしたが、混戦グループのため決定にまでは至りませんでした。Cグループは徳島ヴォルティスジュニア、malva fc U-12、YF NARATESORO、バルサアカデミージャパン選抜の4チームが1勝1敗、勝点3で並ぶ混戦です。Dグループは勝点3の松本山雅FC U-12とFCオーパスワンが勝点6のフォルテFCを追います。第2日は1月4日、E~Hグループの残り2試合とA~Dグループの残り1試合が同じOFAフットボールセンターで行われます。以下、第1日の試合結果●Aグループ東京ヴェルディジュニア5-0Gullid Asakura FCプリモ大阪1-0大和ハウスDREAMS東京ヴェルディジュニア6-0大和ハウスDREAMSGullid Asakura FC0-3プリモ大阪●Bグループアルビレックス新潟U-121-3ディアブロッサ高田FC U-12シルクロードサッカークラブ1-2大和ハウスFUTURESアルビレックス新潟U-120-3大和ハウスFUTURESディアブロッサ高田FC U-124-1シルクロードサッカークラブ●Cグループ徳島ヴォルティスジュニア1-2malva fc U-12YF NARATESORO0-1バルサアカデミージャパン選抜徳島ヴォルティスジュニア1-0バルサアカデミージャパン選抜malva fc U-121-3YF NARATESORO●Dグループ松本山雅FC U-123-0福山ローザス・セレソンフォルテFC2-1FCオーパスワン松本山雅FC U-120-1FCオーパスワン福山ローザス・セレソン1-4フォルテFC●Eグループ湘南ベルマーレアカデミー選抜3-0パルアリーレ福島センアーノ神戸ジュニア4-0エコノメソッド スクール選抜●Fグループガンバ大阪ジュニア3-0札幌ジュニアFCFCトリプレッタ渋谷ジュニア2-0SOLTILO SELECT●Gグループレノファ山口FC U-120-4DREAMFCMFC.VOICE0-4バディサッカークラブ●HグループFC琉球 U-120-3あざみ野FCエスフェローザ八千代0-0奈良クラブジュニアワールドチャレンジ2021日程と結果はこちら>>
2022年01月04日2022年がスタートしました。気持ちも新たに、新年の目標を立てたいと思うご家庭も多いのではないでしょうか。ですが、「目標を立てるけれど、立てただけになってしまう」「ぼんやりとした目標しか立てられない」という子どもは多いものです。そこで、スポーツメンタルコーチングの第一人者であり、数多くのアスリートをサポートしてきた柘植陽一郎さんに、サッカージュニア向けの目標の立て方を伺いました。(取材・文:小林博子)■実現可能な目標を立てるための4ステップ子どもたちは「目標を立てる」と言われても何から始めたらいいかわからないというケースが大半。「サッカー選手になりたい」という夢はあるものの、それを叶えるために目標とするべきことは言語化できず、漠然とその夢だけを胸に抱いているという子どももいることでしょう。我が子に夢があることはとても喜ばしいことですね。その夢は、できることなら叶えてもらいたいのも親心。そして、夢に向かって頑張れる子であってほしい気持ちもみんな同じはずです。子どもがなりたい自分に近づくための目標設定をこの新年にちゃんと行ってみませんか。目標設定のためにやるべきことは、大きく分けると以下の4つだと柘植さんは教えてくれました。<目標設定のためにやるべきこと>①未来への道筋を目に見える形にし、今の自分が立つ地点を知る②具体的にイメージしやすい数年後の自分の姿を言葉にする③分解して具体化する④スケジュールに落とし込む■未来は今とつながっていることをビジュアル化する柘植さんが行う講義では、子どもたちには体育館など広い場所に集まってもらい、まずは「今」と「将来」をつなげた1本の道をつくります。子どもたちは付箋と筆記用具を手に持ち、その道の上で起こりうることを思いつくままに貼っていきます。長く続くスペースに1本の道に付箋が貼られた様子は、自分がこれから歩んでいく時間軸を表すのだと柘植さんは言います。その様子を自ら作り、ビジュアルとしてとらえることで「今は未来とつながっている」ことを実感するのだそうです。当たり前のことのようですが、心や頭のなかでは人生が1本の道としてつながっていることはイメージしにくいものです。普段から目にしているカレンダーやスケジュール帳は、使い勝手がいいように時間軸を分断してあり、それを見慣れているだけに分断された時間軸の感覚がデフォルトになってしまいがちです。人生の各地点を点と点ではなく線にすることで、自分が立つ今もより鮮明になると柘植さんは言います。「サッカー選手になるという夢があってもそこに至るまでの具体的なプロセスが語れないのは、今の延長線上に未来があるという感覚が得られていないからかもしれません。まずそこをつなげることで、途中過程のことも具体的に考えられるようになります」(柘植さん)人生が一本の道としてつながっていることをイメージする(提供:一般社団法人フィールド・フロー)ご家庭で行う場合はノートに付箋をはるという方法がおすすめだそうです。まずは時間軸の線を1本引き、付箋をぺたぺたと貼りましょう。「中学生でキャプテンになる」「高校サッカー選手権に出場する」といった、想像しやすい未来の姿があるはず。それをすべて貼ってみてください。付箋に書く言葉が思いつかない小さな子どもの場合は、あり得ることを親御さんが書き出すという方法でも構わないそう。ただし、その付箋の中からどれを貼るかを決め、手を伸ばすのは子どもにしてもらいましょう。そしてノートに貼る時は、改めて自分自身で付箋に書き直すことを勧めています。「自分で選んで自分で決めたこと」であることが大切なのだそうです。■イメージしやすい数年後の自分を言語化する自分が今いる2022年が時間軸の中のどこなのかがイメージできたら、この1年を「月」「曜日」など細かく分解します。そうすることで、人生の中のどこにいるのかがさらにわかりやすくなるはず。その感覚がつかめたら、次のステップもスムーズに進められるはずです。行うことは、遠くない未来の時点を決め、以下の3つを言語化することです。・結果の目標・パフォーマンスの目標・目標を達成したときのストーリー具体例として「高校3年生の自分」で3つを言語化してみましょう。結果の目標:高校サッカー選手権の決勝戦で9番のユニフォームを着て国立競技場のピッチに立つ。自分が決勝点を決めて、自分のチームが優勝する。パフォーマンスの目標:世代別日本代表に選ばれている選手とのマッチアップでも負けない体を武器に、チームの勝利に大きく貢献する。ドリブルで何人も突破してボールをゴールに運ぶテクニックがある。ここぞというシーンでしっかり点を決めるストーリー:自分のプレーで会場がどよめき、テレビや雑誌で注目選手として取り上げられる。かわいい彼女ができていて会場に応援にきてくれる。いつまでにどうなっていたいのか、近い未来への目標を立てるときに意識する時間軸のイメージ(提供:一般社団法人フィールド・フロー)ここでまず大切にしたいのは「設定時期」が具体的に見据えることができる近しい未来であること。たとえば「25歳で海外のビッククラブに在籍している」だと今の自分との距離がありすぎて、具体的なシーンが思い描きにくいからです。目安としては、今小学生なら中学生のころを、中学生なら高校生のころと、1ステップ上がった未来がやりやすいでしょう。「リアルなわくわくするシーンをたくさん想像してください」と柘植さんは話します。■パフォーマンスの目標を分解していく最後に行うのは、2つ目に言語化した3つのうち、「パフォーマンスの目標」を分解することです。例えば以下のように思考を掘り下げていくことだと柘植さんは教えてくれました。・強い選手とのマッチアップでも負けない体とは、どんな体?そのためにはどんな努力が必要?食事はどんなものをどれくらい食べたらいいのだろう?・ドリブルで活躍するとはどういうこと?そのためにはどんな能力が必要?どんなことを知っておくべき?・ここぞというシーンで点を決める決定力とは?「ここぞというシーン」とはどんなシーン?そのために必要なのはテクニック?強いメンタル?それとも......パフォーマンス目標細分化のイメージ(提供:一般社団法人フィールド・フロー)こうやってとにかく細かく、思いつく限り細分化しましょう。思考を次々に枝分かれさせてイラスト化する「マインドマップ」や、メジャーリーガーの大谷翔平選手が行ったことで知られる「マンダラチャート」形式がやりやすい人もいるでしょう。どちらの方法でも中心に書くのは、2つ目で書いた「結果」「パフォーマンス」「ストーリー」をもとにした、わくわくする瞬間にするのだそうです。最後に書き込むのは「点数」だそうです。細分化された目標は、達成された時を10点満点とすると、今の自分は何点かを考え、今と目標を明確に比較します。今が6点だとしたら、今年の終わりには7点、来年は8点......と少しずつ点数を上げていくためにできることはどんなことかも考えやすくなり、より現実味が帯びてくるのだそうです。■スケジュールに落とし込むここまでできたら、あとは目標とする自分になるために言語化した行動をスケジュールに落とし込むだけ。学校の時間割のように1週間をバーチカルで俯瞰できる表を1枚の紙に書き、その中でサッカーに充てられる時間に書き込みます。ちなみに、ここで書き込む日々の行動は、例えば「リフティングを〇回する」「こんなことを頑張る」「こんな気持ちで取り組む」など「量」と「質」をうまく組み合わせると良いそうです。この方法で、目標が書かれた紙が4枚完成しました。具体的な目標設定ができると、その目標を達成するために頑張る気持ちになりやすいものです。後編では立てた目標を実現するモチベーションを保つためのコツや、親のかかわり方のアドバイスをご紹介します。柘植陽一郎(つげ・よういちろう)一般社団法人フィールド・フロー代表 スポーツメンタルコーチ専門はメンタル、コミュニケーション、チームビルディング。2006年より本格的にアスリートのサポートを開始。メンタルスキル指導とは一線を画す「メンタルコーチング」を用いて、2008年北京五輪・2012年ロンドン五輪で金メダリストや指導者をサポート。2011年~2014年までソチ五輪で3つのメダルを獲得したスノーボードナショナルチームを、2016年リオ五輪で48年ぶりの4位入賞の女子体操では、コーチと選手をサポート。その他ラグビートップリーグチームやサッカー日本代表選手、プロ野球など、プロ・オリンピック代表から部活動まで様々な世代・競技を幅広くサポートする。日本と韓国にてスポーツメンタルコーチ養成講座を開講。著書に「最強の選手・チームを育てるスポーツメンタルコーチング」(洋泉社)、「成長のための答えは、選手の中にある」(洋泉社)
2022年01月03日今年ももうすぐ終わりですね。今日か明日ぐらいから冬期休暇に入られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。普段は仕事や家のことで忙しい親御さんたち、少しゆっくりできるこの機会にお子さんのサッカーに関連する記事をじっくり読んでみませんか。ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト「サカイク」で2021年に配信した全記事の中でみなさんの注目度が高かった記事をランキングでご紹介します。ぜひいま一度ご覧ください。第5位今まで続かなかった子もこのノートなら続けられる! 親が言わなくても習慣化しやすいサッカーノートに隠された工夫サッカーノートを書いてほしいけど、習慣化するのが難しい。という親御さんは結構いらっしゃいますね。親があれこれ言ったり工夫を凝らさなくても、習慣化できるサッカーノートということで関心が高かったようです。お子さんが自ら習慣化できるサッカーノートは、今までのノートとどう違うのかご紹介しています。記事を読む>>第4位「夢中になれれば、最強」 乾貴士選手が語る、サッカーが上手くなるために一番大事なこと(C)CEREZO OSAKA最近はJリーガーの平均身長が高くなってきていますが、169cmと小柄ながら卓越したテクニックと的確な判断を活かしたプレーで、ドイツ・スペインで10シーズンに渡ってプレーしてきた乾貴士選手。「子どもたちにはサッカーを好きになって、夢中になるのが一番だって伝えたい」と語る乾選手が考える、サッカーが上手くなるために一番大事なことを伺いました。サッカー少年少女の保護者の皆さん、ぜひご覧ください。記事を読む>>第3位ブンデス・デュエル王を育てた「答えを言わない」ポリシー。「あれやれ、これやれ」と指図しない理由......遠藤航・父の教育①(C)中河原 理英日本代表の中心選手として活躍する遠藤航選手。インタビューの発言などからも人間性の高さがうかがえる遠藤選手がどんなふうに育てられたのか、お父様に伺った記事が第3位でした。幼少のころから、あれをしなさい、これをしなさいと言わず自分で決めさせることを大事にしてきたという遠藤家の育児方針は、考えてプレーをするサッカー選手を育てたい保護者の皆さんにも読んでいただきたい内容です。記事配信当時、見逃してしまった方はこの機会にご覧ください。記事を読む>>第2位昔と今の子どもを取り巻く環境の違い、最近の子がやる前から「無理」「やらない」という理由とは「子どもがチャレンジを怖がる」「失敗しそうなことはやる前から『ムリ』『嫌だ』という」少し前から、指導者や保護者の方からこんなことを聞くようになりました。最近の子どもたちがやる前から「ムリ」と言うのはどうしてなのかkid’s dream プロジェクトの西脇和治さんに聞いたこの記事は、今年の前半でもランキングに入っており、非常に多くの方にご覧いただいた内容です。未就学年代から習い事で「教えてもらう」「手順がある」のが当たり前、「自由にやっていいよ」と言われると思考がフリーズする現代の子ども達が、どうしたら自らチャレンジをするようになるのか、いま一度ご覧ください。記事を読む>>第1位【タイプ別診断】あなたはどのタイプ? 子どもへの態度をチェックして自分の過干渉のタイプを知ろう今年一番反響があったのは「過干渉」についての記事でした。子育てにおける過干渉、内心気になっている方も多いですよね。「自立を促すようにしているつもりだけど、もしかして過干渉になってる......?」と、どんな接し方が過干渉になるのか、イマイチわからないという方も少なくないようで、多くの反響がありました。過干渉にもいくつかのタイプがあり、自分がどのタイプか診断できるチェックシートとタイプ別アドバイスもご紹介したこちらの記事が2021年の第一位でした。口出し、手出し以外にもある「過干渉」。子どもの自立をサポートするために、いま一度過干渉について確認してみませんか。記事を読む>>これからも様々な情報を配信していきますので、2022年もよろしくお願いいたします。
2021年12月28日1対1を仕掛けるとき、相手の逆をつくのが苦手な子どもたち。低学年なのでまだまだ自分で仕掛けることも多いけど、動きが素直ですぐ取られる。「相手の動き意識する」「相手の動きを予想する」動きを身につけさせるためにはどんな練習をすればいい?とのご相談をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、お勧めの練習法とその根拠などを教えます。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「うちの子はMFに向いている」など親が子どものポジションに口出し。様々なポジションをさせる重要性をどう説けばいい?<お父さんコーチからのご質問>スポ少で指導をしています。指導年齢はU-8です。サッカーはチームプレーで、仲間との連動が大事ですので、個人技の質問はあまりよくないかもしれませんが相談させていただきたくご連絡しました。普段の練習では、数的優位を作って連携することを意識させているつもりですが、行けそうなときは1対1をしかけることも教えています。その際に、相手の逆をつく動きがまだまだ苦手な子が多いように見えます。年齢的に相手を意識するより一人でドリブルを仕掛ける方が多いので、「相手の動き意識する」「相手の動きを予想する」ことができないのだと思います。足の速さや体の強さがなくても相手を交わすことができるよう、相手の逆をつく動きを身につけさせたいと思っているのですが、どんな風に教えたらいいでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。三つアドバイスさせてください。■「逆を突くといいことが起きる」状況をつくるまずは練習メニューを工夫することをお勧めします。つまり、「相手の逆をつくといいことが起きる」状況をつくるのです。例えば、この連載の前回でポジションの話をした際にお伝えした「フニーニョ」の話を覚えていますか?ドイツの小学校低学年の子どもたちが行う3対3のミニゲームのことで、同国サッカー協会が小学生の指導者に推奨しています。このメニューの何が良いのかといえば、攻める際ゴールが左右に1つずつあるので、まるで右のゴールを狙っているかのように見せて、左に行く。そのように相手の逆をとるプレーをすると相手をかわせるし、だませるので数的優位がつくりやすい。ゴールにつながる体験を一度でもすれば、子どもたちは逆をつくプレーをやり始めます。また、そのように攻撃の自由度というか、選択肢を広げてあげられるのが、このフニーニョの良さです。右に行く恰好をして、左に行く。そういうことが試せる練習環境を作ってください。2年生レベルですから、いっぱいミスは出るかと思います。でも、たくさんミスすればいいのです。そのなかで「右も左もみてごらん。君がドリブルしながら右を向くと、相手はどう?」と問いかけてください。子どもたちは「右に行く」と答えるでしょう。私はそこで「そうそう。そういうことを考えてサッカーすればいいよね」と声掛けをします。■一対一で行けそうかどうかは子ども自身の判断によるふたつめ。このコーチの方は「一対一のときは仕掛けて」と伝えている、とおっしゃっています。それはいいのですが、あくまで行けそうかどうかはその子の判断です。コーチが判断するものではありません。実際に相手と対峙している子どもたち自身が「相手のほうが強いな」と思えば、一対一でいかないほうがいいでしょう。逆に「僕はこの子を抜けるかも!」と思うかもしれない。さらにいえば、わざと一対一を仕掛けるような恰好をして、反対側の味方にパスできる。そんな選手を目指してほしいと思います。一対一で行くようなふりをして、逆ゴールに向かっていく選手にパスを出そうとしたら、相手守備がそのパスを察知したとします。そうなったら瞬時にプレーの選択を変えて自分で行く。もしくは、まったく別の選手がスペースに走り込んでいたのなら、その選手を生かす。そんな判断ができるようにしてほしいのです。過去よく行われてきた一対一をしてボールを失ったらそれで終わりといった練習では、上述したような選手は生まれません。メニューや指導の仕方を考え直しましょう。1~3年生ならば、4対1でゆっくりと問題を解決しながら、子どもにサッカーのやり方を伝えてください。自分がボールを持っている。自分がどこに行くとパスができますか?両サイドにいる味方の選手が前に広がったスペースに走ってくれると、守備がボールを取りにくくなりそうだし、チャンスが生まれそうだ。だとしたら、ボールを持った自分はどこにどんなふうにドリブルを運んで、どこを見ればいいのか。味方を助けるにはどうしたらいいか。そういったことを少しずつ丁寧に教えます。■慌てずゆっくり理解させることが大事先日も、ある県で行った講習会で、4対1を行いました。コーチの方にいろいろな練習を見せたいので、いつも短い時間で区切ってさまざまなメニューをやります。でも、その時は4対1を珍しく時間をかけて子どもたちにやってもらいました。完全にできるようになるために時間をかけたわけではありません。子どもたちの「変化」をコーチの皆さんに見てほしかったのです。練習を進めていくと、子どもたちの頭の中に少しずつ攻撃のイメージができてきたようで、最後に3対3をしたら、逆サイドで「パス!」と呼ぶ子どもがどんどん増えてきました。そして、ボール保持者も、自分で一対一で行くよりもパスを選択する変化が見られました。つまり、子どもたちが変わったのです。見学されていた指導者おひとりが「こうやって時間をかけるんですね」と感想を述べておられました。私の意図が伝わったのだと思います。「慌てずにゆっくりやることが大事」と理解してくださったようでした。■普段の遊びの中でも「逆を取る」動きを磨くことができる三つめ。逆をとる動きを磨くためにできることはほかにもたくさんあります。鬼ごっこなどの遊びでも養われます。二対一で、わざとドリブルをしてひきつけてからパスをするという動きも同じですね。低学年の上手な子の多くは相手の逆をとれますが、パスを出せばいいところでパスしません。自分で行ってしまいます。3対2、4対2とか4対3になると次のカバーの子がきますが、その子もかわそうと無理やり自分で行ってしまいます。そういう子には「いま、相手をかわしたね。次に何をしたいからかわしたの?」と尋ねてあげてください。そして、そのようにごぼう抜きを目指すプレーは「うまいけど賢くはない」ということを教えてあげましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>■「うまいけど賢くない」子が少なくない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)大人にも、この「うまいけど賢くはない」ということはなかなか理解してもらえません。「池上さんはパスサッカーなんですね?」と言われます。でも、私は「パスしかダメ」とは言ってません。「パスしたほうが簡単でしょ?」ということを伝えたいのです。ひとり抜いても、次の相手(カバー)が来たらどうするか? を考えて工夫してほしいのです。低学年でも同じです。したがって、「そんな年代でパスを教えるんですか?」と言われたりします。でも、「サッカーってそういうものですよね?」と言います。そうすると「でも、この子達は止めて蹴れないんです」となる。では、止めて蹴られるようになるまでその練習ばかりしていたらゲームになりません。まわりをみて判断してプレーするのがサッカーなのに、止める蹴るばかりやってしまうといつサッカーを覚えるのでしょうか。1年生でも判断や考える要素が入ったメニューをしてもらいます。考えなくてはいけないけれど、一方で技術練習にもなっています。やり続けると、いつの間にかパスが巧くなっていきます。「ミスパスが多いから止めて蹴る練習を長くする」という考えはやめましょう。そうしなくては、試合で味方やスペースを見つけて判断することを覚えない、経験しないまま上のカテゴリーにいってしまう。それは、今の日本の育成の大きな課題だと感じています。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年12月27日今年も、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」(旧全日本少年サッカー大会/以下全日本U-12)のシーズンとなりました。都道府県大会を勝ち抜いた競合チームが会場の鹿児島県に集まり、優勝を目指して白熱したプレーを繰り広げてくれることでしょう。決勝戦はテレビ放映も予定されています。そこで、同世代の選手たちのプレーを観ることのメリットについて、日本サッカー協会(以下JFA)普及ダイレクターの中山雅雄さんにお話を伺いました。(取材・文:小林博子)■ピッチに立つ選手たちは「憧れ」でなく「目標」動画配信アプリなどで、サッカー動画を好んで観る子どもたちはとても多いもの。ただしそれらの動画のほとんどは、試合の一部を切り取ったダイジェスト動画です。「華々しいゴールシーンや、技が光るきらめいたプレーに魅了されるのは当然のこと。しかしそれだけではなく、試合を通しで観ることにもたくさんの意味があります」と中山さんは話します。<<前編:ダイジェスト映像ではなく1試合見ることでオフザボールの理解が進む理由また、12月29日(水)には、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」の地上波でのテレビ放映が予定されています。サッカー少年の憧れの舞台に立ち、プレーする同世代の選手たちの姿は、子どもたちにとっては「憧れ」だけではありません。都道府県大会に出場し、勝ち進んだとしたら、自分がそのピッチに立っている可能性もあった試合だからです。この日戦う選手たちは、手の届く範囲にいる存在。中山さんは、「これから先、チームメイトや対戦相手になるかもしれない彼らの戦う姿は、叶えることができる『目標』」だといいます。■子どもたちが注目すべき3つのシーン目標として試合を観ることは、試合を「自分ごと化」できます。「自分だったらこうする」という意識が芽生えやすいからです。そのためには、ダイジェストではなく試合を通して観ることがサッカーというスポーツの理解を深めるのに役立つのです。ゴールなど試合の中で盛り上がったシーンは試合全体ではごく一部の瞬間です。ほとんどの選手が試合の中ではボールを持っていない時間が多いのです。ゴールの瞬間以外にも、試合ではさまざまなことが起こりますが、今回はその中でも小学生の子どもたちがとくに観るべき3つのポイントを中山さんが教えてくれました。1.試合の流れ比較的プレー時間が長いにもかかわらず、1つのゴールで勝敗が決まるサッカー。その1点を奪い、守る試合の中には、数々の「流れ」が存在します。その流れを感じられるのは、ダイジェスト動画にはない試合観戦の醍醐味です。また、現代サッカーでは試合の中で戦術が変わるのはよくあること。流れにのりつつ、状況に応じてどう戦術を変えているかなども見どころのひとつです。2.ダイジェストとして切り取られない動きゴールの手前のシーンで、選手たちはどうしているのか。ダイジェスト動画になるスーパーゴールが生まれるためには、パスやドリブルなど、ゴールまでボールを運ぶことに成功した何かがあるはずです。それ以外にも、ミスをした際にどうリカバリーしているか、オフザボールではどう動いているのかなど、シーンを切り取られた動画にはない学べるポイントにも注目しましょう。3.自分のポジションの選手に注目する自分の目線で観たい選手の動きを見られるのも、試合を通しで観る意味のひとつです。これはスタジアムなどで生でみるほうが自由度が高いのですが、テレビでも十分学ことはできます。例えばドリブラーなら、ボールを持ってなぜ前向きになってスタートできたのか。どうやって相手をかわしてチャンスをつくるために何をしているのかを観察するのは、自ら観ようとしないと観ることができません。ダイジェストだと相手をかわしてスタートしたシーンから始まりがちだからです。■テレビで観戦だけのメリットもサッカーの試合を通しで観るのには、生観戦またはテレビやオンラインでの試合中継の2パターンがあります。スタジアムの臨場感や自由度の高い観戦にはテレビ観戦は及びませんが、生観戦にはないメリットもいろいろあります。まずは「解説」があること。試合の展開を即座に言葉にして理解を促してくれるので、子どもたちの学びにもつながります。2つ目は、画面がスイッチされること。生観戦では見える景色が席に依存されますが、テレビではわかりやすい角度や位置に何台もカメラがあり、視聴者にとって最適な距離や角度から、プレーがよりわかるように放送されます。サッカーを熟知したスタッフによるその編集は、とくに小さなサッカー少年たちにとっては「観るべきポイント」がわかりやすくなることでしょう。「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」は、12月29日(水)10:30から日本テレビ系31局ネットで放送されます。観るべきポイントをおさえつつ、同世代の選手たちの戦いを観戦してみてはいかがでしょうか。子どもたちの「目標」が1つ増えるかもしれません。【放送予定】TV放送、インターネットライブ配信予定はこちら>>中村憲剛さんのメッセージを含む大会オープニング映像や、ラウンド16までの【フルマッチ】動画も見られるJFATV(YouTubeチャンネル)はこちら>>
2021年12月25日2022年より双子選手としてJリーグで活躍し、日本代表でもプレーした佐藤勇人氏、佐藤寿人氏が、 ジュニア年代における国内最大規模のサッカー年間リーグ「プレミアリーグ U-11」のアンバサダーに就任したことが発表されました。【関連記事】プレミアリーグ U-11 チャンピオンシップ3 年ぶり開催お二人はアンバサダー就任にあたって以下のコメントを寄せました。佐藤勇人氏、佐藤寿人氏 コメント「子供たちにとって、試合をすることが何よりの喜びであり、成長の源です。そうやって僕たちも小さい頃から試合を経験して成長してきました。プレミアリーグ U-11の3 ピリオド制で全員が試合に出られる仕組みは素晴らしいと共感して、このたび2人でアンバサダーを務めさせていただくことになりました。日本中の子供たちがプレミアリーグU-11 を通じてたくさんの笑顔になって、たくましく成長していくことを願っています」<プレミアリーグU-11とは>「豊かなサッカー文化を日本中に広めること」、「少年サッカーに関わる人を幸せにする環境づくり」をミッションとし、サッカーの育成年代におけるソフト面のソリューションとして発足。2021年までに全国37都道府県に拡大、約600チームが参加、約4,000以上の試合を実施する日本最大の私設リーグ。負けたら終わりのトーナメント方式の公式戦では、いわゆる「上手な子」しか試合に出られない勝利(成績)至上主義が根強い日本のスポーツ文化の現状に対する問題意識からスタートしており、「力の拮抗した相手と、年間を通じてホーム&アウェイを戦う」カテゴリー分けされた育成重視のリーグ戦を編成し、「全員出場」「3ピリオド制」など、他にない独自の競技規則を設け、『補欠ゼロ』への取り組みを行なっています。大会ホームページはこちら>>お問い合わせプレミアリーグU-11実行委員会 事務局担当:佐々木電話:090-4590-5713Email:sasaki@pl11.jp
2021年12月24日今年も、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」(旧全日本少年サッカー大会/以下全日本U-12)のシーズンとなりました。都道府県大会を勝ち抜いた競合チームが会場の鹿児島県に集まり、優勝を目指して白熱したプレーを繰り広げてくれることでしょう。決勝戦はテレビ放映も予定されています。そこで、同世代の選手たちのプレーを観ることのメリットについて、日本サッカー協会(以下JFA)普及ダイレクターの中山雅雄さんにお話を伺いました。(取材・文:小林博子)■ダイジェストではない「サッカー観戦」を観る機会が減っているデジタルネイティブである今の小中学生たちにとって、動画を観ることは日常のひとつ。国内外の有名選手のスーパープレーや、日本代表チームのゴールシーンなどに釘付けになっている子どもも少なくないようです。その反面で、今の子どもたちは、キックオフから試合終了までを通して観戦することが減っているように感じませんか。代表戦ですらアジア最終予選はアウェイの試合が地上波で中継されなかったり、お住まいによっては地元のプロチームのスタジアムが遠かったりと、さまざまな事情で、サッカーの試合をテレビで観る機会が減っています。とはいえ、ダイジェスト動画だけでサッカーが理解できるのか、試合を観るのも選手として上達につながる大事なことではないのか、と感じている保護者・指導者の方もいるのでは。■1試合を通して試合を観ることの大切さ「ダイジェスト動画を観て、憧れの選手の華やかなスーパープレーにわくわくする気持ちを持つことは大切です。ただしそれだけではなく、試合の流れやオフザボールでの選手の動きも観られる、ダイジェストではない試合を観ることも、子どもたちのサッカー観を養う上ではとても大切なことです」そう話すのは、今回お話を伺ったJFA普及ダイレクターの中山雅雄さんです。どんなスーパープレーでも、その瞬間を生み出すまでに選手は試合の中でどんなふうに動いてそのプレーにつなげているのかなどは、ダイジェストだけでは知ることはできません。サッカーの試合に存在する「流れ」を感じることができるのは、一部を切り取った動画にはないヒントにあふれています。また、ゴールに結びついたり、ドリブルで突破できたりといった成功シーンだけではなく、ミスも観たほうがいいと中山さんは言います。プロ選手ですら試合の中ではミスをするので、そのミスにつながった理由や、どうカバーするかなども試合を通しで観るからこそ観ることができるポイントだそうです。■全少の試合には「手に届く目標」がたくさん発見できる今年の全日本U-12サッカー選手権大会は、12月26日(日)~12月29日(水)の開催に伴い、JFATVで全試合を生配信します。また、準決勝、決勝の様子は日本テレビ系31局ネットにて、決勝戦当日の12月29日(水)10:30より録画中継が行われます(決勝戦のキックオフは9:30を予定)。準決勝の放送予定はこちら>>全少は同世代の選手たちのプレーを観るまたとない機会です。「身近な存在の子どもたちのプレーにも、観るメリットがたくさんありますよ」と、中山さん。最大のメリットは、同世代のトップレベルの選手たちのプレーを観ることにより、自分たちがたどり着きたいレベルを知り、サッカーに対するモチベーションを高めるきっかけになるからということです。プロの選手による華やかな成功シーンは「夢」、「憧れ」です。小学生がすぐにできるかというとそうではないはず。対して同世代の選手たちの姿は、来年、再来年にこうなっていたいという身近な「目標」になり得るからです。実現可能な目標を明確に持つことで、サッカーに対する姿勢にも変化がみられるかもしれません。■まずは親御さんが楽しんで観戦を試合を観ることの大切さを理解すると、ぜひわが子に観戦させたくなるところですが、子どもがすすんで観たいとは言わない可能性もあります。「うちの子はサッカーをするのは好きだけど、観るのはそれほどでもないみたい」そんな声もちらほら聞きますが、それならそれでOKだと中山さんは言います。「サッカーは観るより自分でプレーするほうがもちろん上手くなる」とのこと。それゆえ、興味が持てない状態で無理に観させる必要はないのだそう。「まずは親御さんが楽しく観戦している姿を見せてみては」とのアドバイスもいただきました。「お子さんに観させる」のではなく、まずは大人が楽しむ1時間として決勝戦をテレビ観戦するのもおすすめです。その世代の最高の舞台で、勝利を目指して一生懸命プレーする子どもたちを応援してください。【放送予定】TV放送、インターネットライブ配信予定はこちら>>中村憲剛さんのメッセージを含む大会オープニング映像や、ラウンド16までの【フルマッチ】動画も見られるJFATV(YouTubeチャンネル)はこちら>>
2021年12月24日日本代表の中心選手として2022年のカタールワールドカップでの活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。第三回目は、サッカー部の活動を通じて遠藤選手がどんな風にキャプテンシーを身につけてきたのかをお送りします。(C)中河原 理英<<関連記事:本当に大切なものだから悔いのないように自分で決める、日本代表遠藤航がクラブチームではなく中学サッカー部を選んだ理由■どうすれば勝てるかに頭を働かせるのは面白かった南戸塚中のサッカー部では、3年になって最終的にキャプテンを任された。チームは決して強豪ではなかったけど、だからこそ試合で勝つためには工夫が必要だった。部活では色んなレベルの選手がいて、どうすれば試合に勝てるか頭を働かせるのは面白く、それはそれですごくやりがいを感じていた。センターバックの相棒は、中学からサッカーを始めたばかりでも体格が良かったので、ボールを持った相手に当たりに行ってもらい、自分がスペースをケアするようにして、(父に渡された)指導者用の教本で読んだチャレンジ&カバーを試してみたりもした。■部活のキャプテンは試合で引っ張ればいいだけじゃない部活のキャプテンは試合中にチームを引っ張ればいいだけじゃない。平日は顧問の先生も忙しくて、練習を見に来ることができないことも多い。だから、キャプテンは先生のアシスタントみたいな役目もある。事前にメニューを確認して、代わりに自分が練習を進めていく。グループに分かれてのボール回しとか、2人1組でのボール・コントロール、インサイドやインステップといった基本的なキック、そしてヘディングの練習に、全員で順番に蹴るシュート練習。試合がある日のチームリーダーは、文字通りの「引率者」でもあった。先生とは試合会場で合流するから、移動中は自分たちだけ。■キャプテンの仕事は試合前から始まるキャプテンの仕事は、電車の乗り換えや会場の最寄り駅から歩く道順を前もって調べることから始まる。試合前日には、練習後にボールを数えながらバッグに入れて、翌日のボール担当に指名した部員に「忘れずに持ってきてくれよ」と言付ける。当日は、地元の駅に集合したチームメイトたちを、改札では1列、電車を降りて歩くときには2列に並ばせる。タラタラ歩くやつがいると列が乱れてしまうので、真面目で信頼できる部員をサポート役として列の後ろに配置したりもした。キャプテンシーの基礎は、ここでしっかりと身につけさせてもらった。
2021年12月23日クラブチームで週一回顔を合わせる1歳上に無視されたり嫌味を言われている息子。本人からコーチにも話したけど、不安もあるのか次の練習のとき「行かないとダメ?」と聞いてきた。夫は「行かない選択肢もある」と言うけど、今通わなくなるのはどうなのかと思っている。どうしたらいい?と悩むお母さん。チーム内のいじめ問題に悩む方も多いですよね。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんにアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<早く入れなきゃ置いてけぼり?低学年からスポ少やクラブに所属すべきか問題<サッカーママからのご相談>島沢さんこんにちは。うちの子ども(10歳)はクラブチームに所属しています。チームの活動は月、火、土、日で、月、火は外部のチーム生もスクールとして参加します。少し前から、月曜日に来ている一つ学年上の男の子に無視されたり嫌味を言われているようです。そのことを私には2度話してきて、1か月ほど前に自分から月曜担当のコーチにも話していたようでした。コーチに話した後、「次の月曜日の練習、行かないとダメかな」と息子から言われ、私としてはもう少し様子見たらと話しました。夫は、行かない選択肢もあることを伝えて対策を考えようと言っています。本人は、火、土日はこれからも頑張っていきたいと話しています。月曜日は強制ではないので自由参加ですが、子どもにはいろんな経験から学んでほしいと思っていて、今通わなくなる判断はどうなのか悩んでいます。私からコーチに話すことを提案したら、その子が今以上に意地悪してくることを恐れて迷っています。このような状況で親はどうすればいいのでしょうか。アドバイス宜しくお願いします。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。程度はわかりませんが、子どもがいじめに遭ったりすると心配になりますね。さりとて、自由参加の練習にも行かせてあげたい。揺れる親心が伝わってきます。■すぐ親に頼るケースも少なくない中、自分で決めて行動した息子さんを褒めてあげようしかしながら、お母さんには、心配するよりもまずは息子さんを褒めてあげてほしいと思います。10歳と言えば4年生。月曜担当のコーチに、無視されていることなどを自分から臆せず伝えています。自分から言えずにすぐさま親に頼ってしまうケースは少なくないなかで、息子さんから自らの力で解決しようとするエネルギーを感じます。しかも、本人は、火、土日はこれからも頑張っていくから月曜を休むという結論を自分のなかで出しています。それなのに、「月曜日、行かないとダメかな?」とお母さんの許可を求めています。もしまたお母さんの意見を求めてきたら、「お母さんが決めることじゃないよ。君の思った通りにしていいんだよ」と言ってあげてください。週3回の活動でサッカーは十分だと思います。月曜日の放課後が空いているなら、サッカー以外のことをやればいいですし、子どもだって何もない日が必要です。ここはお父さんがおっしゃるように、「そうだね、行かなくてもいいよ」と言ってあげればいいと思います。■子育てに「正解」はないが「不正解」はある「子育てに正解はない」とはよく言われることですが、この連載の前々回『実力主義のチームで控えになってしまった息子。努力は報われないのか問題』でも申し上げているように、「正解はないが、不正解はある」のです。福祉や教育の世界で言う「ミス・トリートメント」(間違った接し方、扱い)があります。例えば、暴力。暴言。子どもを委縮させること。誰かと比較するなどして傷つけること。人権を軽んじたようなパワーハラスメントをすること。セクシャルハラスメント等々です。もちろんお母さんはこんなことはしていません。ただ、「もう少し様子見たら」は、私から見たらNGです。■距離を置けば解決すること。息子さんは考えて判断している本人は仲間からのいじめに傷ついて「行きたくない」と訴えてくれました。親としては、子どもがそんなふうに言いづらいことを打ち明けてきたときは「よく言ってくれたね」と、まずは話してくれたことを心から喜び、そのことを認めてあげてください。いわずもがなですが、息子さんはお母さんとは別人格です。無視されたり、いじめられる息子さんの辛さはお母さんにはわからないでしょう。だからこそ彼の気持ちに共感してあげましょう。月曜日は強制ではないので自由参加ですよね。お母さんは「子どもにはいろんな経験から学んでほしい」と思っていて、通わない判断を受け入れがたいようです。しかし、いじめに耐えて通うほどのものでしょうか。その価値判断を息子さんはすでに自分でしています。その子とは月曜日にしか会わないのだから、離れればいい。距離を置けば解決することだとしっかり考えているのです。したがって、何度も言うようですが、ここは彼の思い通りにやらせてあげましょう。■こんなとき、親がむやみに動かない方がいい理由(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)短い相談文のなかで推察するのみですが、息子さんはとても賢明なお子さんとお見受けします。お母さんがコーチに話すことを提案したら、相手の子からの報復が始まる可能性もきちんと考えています。お世辞抜きで、生きる力のある子どもに成長していると感じます。あれこれと世話を焼かず、逆にお母さんにとって良い子離れの機会だととらえてください。相談文の最後に「このような状況で親はどうすればいいのでしょうか」と質問されています。皆さん、お子さんに何かネガティブなことが起きると、親として何かしなければ、対策を講じなくてはとオロオロしがちです。ところが、実際は親が手を下さず子どもに任せたほうがうまくいくことのほうが多いものです。そして、そうやってほったらかすことで、子どもは自立し、自分の力で物事と解決していくようになります。むやみには動かないこと。大丈夫。お母さんの息子さんはとても素敵に育っていると思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年12月22日今年ももうすぐ終わりですね。今週末から冬期休暇に入られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。普段忙しいお父さんお母さんがお子さんとゆっくり過ごすことができる、貴重な期間では。ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト「サカイク」で2021年に配信したトレーニング記事の中でみなさんの注目度が高かった記事上位3つをご紹介します。冬休み中に、親子でコミュニケーションを取りながら楽しんでみてはいかがですか。保護者は難しい動きはありません。軽く身体を動かす程度なので、お子さんと楽しみながら運動不足解消にも役立ててください。※動画は親子2人でのやり取りになっていますが、ご両親、兄弟など複数で楽しむなどアレンジして楽しんでいただくこともできます。第3位ドリブルの時ボールが足から離れないようになる練習第3位は、子どもたちも大好きなドリブルが上達するトレーニング。ボールを運ぶドリブルはサッカーの基本中の基本です。初心者のうちはどうしてもボールが足から離れてしまい、難しいと感じるものですが、今回は、広いスペースがなくてもできて、遊んでいるうちに足元でのドリブルが上手になる方法を紹介します。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、足の色々な所でドリブルする感覚を楽しみながら上達させることができます。このトレーニングのやり方を動画でチェック>>第2位ボールを奪いに来た相手をかわすフェイントを身に付ける練習第2位は「相手をかわすフェイントが上手にできない」という悩みを改善するトレーニング。ボールを奪いに来た相手にフェイントをかけて交わしてドリブル、という動きは試合でもよく使うサッカーの基本です。こっちに行くぞと見せかけて反対側に動いて相手をかわすフェイントを遊びながら身につける方法をご紹介しているので、親子でやってみてください。このトレーニングのやり方を動画でチェック>>\冬みの自主練にピッタリ/「テクダマ」好評発売中! >>第1位インステップで強いキックが蹴れるようになる練習第1位は、インステップで強いボールが蹴れるようになるトレーニング。「強く蹴る」ことへの関心は非常に高いようです。インステップキックは、強いボールを蹴る時に多く使用し、ロングボールや強いシュートの際によく使います。試合の中ではいくつかのキックを使いますが、強いボールを蹴る時に使うのがインステップキックです。身体が小さい・細くて筋肉がないから強いキックが蹴れないわけではありません。コツを覚えれば、誰でも強いキックが蹴れるようになります。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中でインステップを使って強いボールを蹴ることができるようになります。このトレーニングのやり方を動画でチェック>>いかがでしたでしょうか。これからも親御さんご自身が考えるきっかけになったり、チームがよくなるきっかけになる記事を配信していきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。\冬みの自主練にピッタリ/「テクダマ」好評発売中! >>
2021年12月22日日本代表の中心選手として2022年のカタールワールドカップでの活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。第二回目は、小学生年代でJクラブの育成組織に入れなかった後、プロという夢に近づくために中学でのサッカーの進路を決める時のエピソードをお届けします。(C)中河原 理英<<関連記事:決してエリートではなかった日本代表遠藤航が明かす、大きな夢や目標をかなえるために必要な「考え方」■クラブチームではなく中学部活を選んだわけ僕は昔から、サッカーでも勉強でも、周りが自分よりどれだけできるかではなく、自分がもっとできるようになるにはどうするかにいつも意識が向いていた。そういう性格だから、マリノスのプライマリーやジュニアユースで下部組織入りに失敗した後も、自分がプロ選手という夢に近づくためには、どうしたらいいのかを考えるようになった。結果的に選んだサッカーの続け方は、中学校の部活だった。普通に考えれば、プロクラブの下部組織に入れなかったのなら、せめてレベルの高いアマチュアクラブのユースチームでサッカーを続ける方が無難な選択だ。僕も、入団テストを受けて2つのサッカークラブから合格をもらってはいた。片方は補欠合格だったけど、いちおう、どちらも地元では強いと言われているアマチュアクラブ(町クラブ)だった。それでも、僕には中学のサッカー部のほうがいいように思えた。というのも、神奈川県のトレセン(日本サッカー協会のトレーニングセンター制度)で指導していた先生が、僕の進学する中学校に赴任して監督になったところだったのだ。「南戸塚中学のサッカー部に来ないか?」と、中学校でもサッカーを教えていた南戸塚FCのコーチに誘われもした。実際、小学6年生のときに練習試合の見学に行ってみると、いきなり背番号18のユニフォームを渡されて中学3年生に交じって試合に出してくれた。特別に目立つような選手ではなかった自分を、そこまで買ってくれていた。それが嬉しかった。■遠藤家は、自分のことは自分で決めさせる方針だった部活なら、学校が終わってすぐに練習ができるし、評価してもらえているから試合にもたくさん出られる。自分がトレセンに選ばれる可能性も高まるかもしれないという期待もあった。だから、地元のクラブチームか中学のサッカー部かという重要な決断も、結局は悩んだと言えるほど悩まず、かなり直感的に決めた。親にも相談しなかった。そもそも、両親は自分のことは自分で考えさせる方針で、いつも僕の気持ちや考えを尊重してくれた。サッカーの朝練にしても、他の習い事にしても、たとえ途中で嫌になったとしても無理強いはされなかった。基本的には、なんでも自分で決めなさいというスタンス。父さんからは、「自分で判断するんだ」とよく言われてもいた。■本当に大切なものだから悔いの内容に自分で決める日常生活では、「どっちがいい?」と訊かれると、「決めてもらっていいよ」と答えたりもするから、身近な人たちには優柔不断だと思われているかもしれない。けれど、自分が持っている夢や、その夢を叶えるためのやり方や目標に関しては、昔からスパッと決断できた。両親も、地元の中学校でサッカーを続けるという選択に賛成してくれた。本当に大切なものだから悔いのないように自分で決める。それしかないと思う。
2021年12月21日ドイツ・ブンデスリーガで日本人初の「デュエル勝利数1位」に輝き、2022年のカタールワールドカップでは日本代表の要として活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。(C)中河原 理英<<関連記事:ブンデス・デュエル王を育てた「過去と他人を気にするな」の名言。先のビジョンを見据えて逆算できる選手に...遠藤航・父の教育②■中学の時に書いた「目標」が現実になった「僕は未来の自分がサッカー選手になり、プロとして活躍している事、日本代表として活躍している事を期待しています」「世界に通用するDFとしてサッカーを楽しんでいることを期待しています」これは、僕が15歳のときに、未来の自分に投げかけた言葉。中学3年生のとき、10年後の自分に向けて手紙を書くという授業があって、みんなでタイムカプセルに埋めた。真剣に書いたから、25歳のころに「10年後の遠藤航」に宛てた手紙が届いたとき、昔の自分が抱いていた期待のことは覚えていた。あの手紙を書いてから12年後の2020年9月、僕はブンデスリーガで2020‐2021シーズンを迎えた。プロになった当初からの目標が現実になった。10代のころ、香川真司さんや、岡崎慎司さん、長谷部誠さん、内田篤人さんが、ドイツのトップリーグで活躍する姿をテレビで観ながら、僕は自然とブンデスリーガを意識するようになった。でも、将来ブンデスでやれるようになるなんて、サッカーを習い始めた小学生のときはだれも予想していなかったと思う。実際、シュトゥットガルトに加入して最初の3か月間は、全然と言っていいくらい出番がなかった。■大きな目標をかなえるために今何をすべきか、を理解するために必要なこと大きな目標を立てて、それを叶えるために今何をするべきか、身近で小さめの目標に落とし込むこと。僕は昔からそれが得意だった。だからそのときも割り切って、監督が何を求めているのか、先発している選手にあって自分に足りないものは何か、逆に他の選手にはない持ち味をどうやって生かすか、じっと観察しながら、どうすれば自分がチームに貢献できるかを考えた。そしてシーズン半ばに、初先発のチャンスが回ってきた。今思えば、人生でいちばん大切な試合になった。■もしだめでも、またゼロからやればいいだけ与えられたチャンスで結果を出す。その意味では、僕にとってすごく重要な試合だ。アンカーとして力を出し切り、チームの零封勝利に貢献できた90分間、特別に緊張したりはしなかった。やるだけのことをやって準備してきたという自信があった。それに、もしだめでも、またゼロからやればいいだけ。考えてみたら、子どものころからその繰り返しだった。小学校のときも、中学校の部活でも、ユースでも。自分より上手い選手が活躍しているのを見れば、「どうすれば俺も?」と考えたし、「なら、今の自分はこれをやるべきだ」と、逆算していた。■好きだから続けたい、だからやるべきことをやるプロのサッカー選手になりたい。そのために、できる範囲でまず何をすべきなのか。そう考え、もう少し頑張れば超えられそうなハードルを自分で用意しては、1つずつクリアしてきた。好きだから続けたい。楽しいから続けられる。続ければ、もっと楽しくなる。楽しみ続けること。これが基本。続けるためにやるべきことを考える。やるべきことをやる。すごくシンプルだ。でも、その繰り返しが、校庭からドイツのメルセデス・ベンツ・アレーナに僕を連れてきてくれた。この本には、僕がプロサッカー選手になるために大切にしてきたことや、実行してきたさまざまなステップがつまっている。どれも特別なことじゃないかもしれないけど、夢や目標を叶えるための何かのヒントになってくれたらいいなと思う。
2021年12月17日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「相手との1対1で、インサイドを使ってボールを左右に運び出して交わせない」というお悩みを改善するトレーニングをご紹介します。試合中相手と1対1になった時に、相足のインサイドを使ってボールを大きく運び出し、交わす場面があります。しかし、初心者にはどのタイミングでボールを動かすのか、その判断が難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中ドリブルしているときに相手が寄せてき1対1なっても落ち着いてインサイドを使って相手を交わすことができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.子どもがボールを持ち、数メートル離れて対面して立つ2.子どもは足のインサイドを使ってボールを軽く左右どちらかに蹴り出し、止める3.インサイドで方向を変えて持ち出す→ボールを止めたら元の位置に戻る、を繰り返す4.慣れてきたら親がボールを転がし、子どもはそのボールをコントロール5.親は相手DF役として、ボールを転がしたら子どもにプレッシャーを与えに行く6.動きに慣れてきたら、ゴールを用意するなどアレンジしてみる【トレーニングのポイント】・インサイドで蹴り出したあと、止めやすい位置に蹴る・強く蹴りすぎず、ゴール(目印でOK)で止められるような加減で蹴る・ボールは常に自分がコントロールできる場所に置く・プレッシャーをかけに来た親を交わすイメージで行う・親をよく引き付けてからインサイドでコントロール・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年12月16日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「相手が寄せてきたとき、アウトサイドを使ってドリブルでボールを外側に運び出せない(交わせない)」というお悩みを改善するトレーニングをご紹介します。試合中ドリブルをしている時に、相手が自分のボールを奪いに来たら、足のアウトサイドを使ってボールを外に運び出して方向転換をする場面があります。アウトサイドは、カットインするときなど試合のいろんな状況で使うキックですが、初心者は相手が寄せてきている状況でアウトサイドを使ってボールを運び出す動きが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合中ドリブルしているときに相手が寄せてきても落ち着いてアウトサイドを使って相手を交わすことができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.子どもがボールを持ち、数メートル離れて対面して立つ2.子どもは足のアウトサイドを使ってボールを軽く外側に蹴り出し、止める3.アウトサイドで蹴り出す→ボールを止めたら元の位置に戻る、を繰り返す4.慣れてきたら親がボールを転がし、子どもはそのボールをコントロール5.親は相手DF役として、ボールを転がしたら子どもにプレッシャーを与えに行く6.動きに慣れてきたら、ゴールを用意するなどアレンジしてみる【トレーニングのポイント】・アウトサイドで蹴り出したあと、止めやすい位置に蹴る(力加減を意識)・プレッシャーをかけに来た親を交わすイメージで行う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年12月14日サカイクではサッカーを始めたら『サッカーノート』をつけることを推奨しています。それは、書くことで目標が明確になり、練習したことやどんなプレーをしたのかを振り返ることができ、その結果、成長につながるからです。ですが、サッカーを始めたばかりの子や低学年の保護者には「サッカーノートに何を書けばいいか分からない」「どうやって書かせればいいの?」というお悩みをいただくことも。そこで今回、初心者でもすぐ書けるようになると好評のサカイクサッカーノートの書き方セミナーをオンラインで開催しました。実際に導入したスクールでは、子どもたちが上達を実感しているサカイクサッカーノートの使い方や、実際に使っている子どもたちの声をご紹介します。(構成・文:前田陽子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>写真はサカイクキャンプでノートを書く子どもたち。しつもんがあるので初めての子でも書きやすくなっております【関連記事】書き出すことで課題解決につながる!指導者たちが実感するサカイクサッカーノートの効果とは■子どもにサッカーノートをかけるようになってほしい保護者達が参加当日は、お子さんにサッカーノートをかけるようになってほしい親御さんらが出席。シンキングサッカースクールの菊池コーチと柏瀬コーチが話す、「サカイクサッカーノートだとどうして書けるようになるのか」、「どんな風に活用すればいいのか」に耳を傾けていました。セミナーに先駆けて、サカイクサッカーノートを約1年前から導入しているシンキングサッカースクールの生徒と保護者に話を聞いており、それぞれが感じる効果についてのコメントも動画で紹介しました。以下にその内容を紹介します。■「今の自分」が明確になるから目の前の課題が見え、目標を立てて頑張れるようになる実際にノートを使っている子どもたちからは、「自分で目標を立ててがんばれるようになった」(小学3年生)「パスがつながるようになったり、シュートが打てるようになった」(小学4年生)「今日やったことでよかった点と悪かった点を振り返ることができる」(小学4年生)という声が聞かれました。また、そばで見ている親御さんからは、「ノートを書くようになって、コーチに言われたことが理解できるようになった。振り返りがあることで練習をその場所だけで終わらせないところがいいですね」「子どもが一生懸命書くので、コメントをきちんと書くようにしています。親子のコミュニケーションツールのひとつですね。ノートを書くようになって途中であきらめることがなくなりました」とのこと。菊池コーチは、これらの変化についてこう語ります。「サッカーノートを書くことによって、今自分ができていることと、まだできないことが明確になります。できることをレベルアップする方法や、できないことをできるに変えるにはどうしたらいいかなどを自ら考えるようになります。頭の中で考えるだけでなく、言語化する行為を通じて目標ややるべきことが明確になるのです」また、その日のプレイを振り返ることで、コーチやチームメイトの話していたことへの理解が深まり、次からの練習やプレイへの取り組み方が変わってきたことも実感しているそうです。■1日10分、質問に答えるだけでOKサカイクサッカーノートはしつもんメンタルコーチの藤代圭一さんと一緒に開発しています。ノートには、最初から質問が書かれているのでそれに答えていくだけ。子どもたちが答えを導きやすく、ワクワクするような質問が並んでいるので自然と書き進むことができる仕組みになっています。それでも難しいと感じたり、わからないことは飛ばしたり、わからないと書くのでも構いません。答えに不正解はないので、思ったことを自由に書いて良い、とシンキングサッカースクールでも生徒たちに伝えているので、みんな伸び伸びとサッカーノートを書いてくるそうです。最初は「よかった」としか書けなかった感想も「ドリブルがよかった」→「ドリブルでフェイントして相手を抜くことができてよかった」と書いているうちに自然とステップアップしていきます。「ノートには親御さんから一言いただくコメント欄もあるので、ぜひ、子どものいいところを見つけてほめてあげてください」と菊池コーチは言います。親御さんの方も、たくさんの言葉をかけなくても「見たよ」というサインを返してあげるだけで、子どもも親にちゃんと見てもらえたことが嬉しくなり、やる気にもつながっていくのだそうです。■ノートを書くタイミグノートは練習の前後に使うようなレイアウトになっています。練習の前に目標を立てて、終わったらその目標にどう向かうことができたかを振り返ることで、自分がどんな課題を持って練習に取り組んでいるか、できたかどうか、どうすればできそうか。などを子ども自身、頭で整理することができるからです。ノートの使い方は、それぞれの練習頻度や意欲によって様々ですので、「このやり方が唯一の正解」と言うものはありません。「あまり時間がないのなら、練習後に振り返っておいて、練習前にはノートを見て今日の目標を確認する程度でもいいでしょう。ノートを書くことで前向きに練習に向かえるようになります」と菊池コーチは参加者にアドバイスを送っていました。どうしても「書かせなきゃ」と思ってアレコレ言ってしまいたくなるかもしれませんが、まずは練習の前後に少しでもノートを書くことが大事なようです。■徐々にでも必ず効果が出る。親御さんは見守ってサカイクサッカーノートは目標を立てて振り返ることができるノート。確実に子どもたちが成長できるものになっています。ノートを使って振り返りをすることで、今日どんな練習をしたのかを思い出すことができます。日々の練習はすべてリンクしているので、今日の練習を覚えていると次の練習に取り込みやすくなるはずです。子どもがサッカーノートを書けないことが気になっている参加者の皆さんに向けては、こんなアドバイスが送られました。「ノートをなかなか書けなかったり、項目を埋めることができないとつい口を挟みたくなってしまう親御さんの気持ちはよくわかります。そんな時はアドバイスではなく質問をしてあげてください。目標として『パスをしたい』と書いていたら『どんなパスをしたい?』『うまくパスをするにはどうしたらいいと思う?』などと質問をすると思考が深まります」シンキングサッカースクールでもこのノートを使っていますが、最初から書ける子の方が少ないくらいです。それでも、続けているうちにみんな徐々に書けるようになってきて、それに併せて練習への取り組み方や考え方が変わってきていることをコーチたちも実感しているそうです。サッカーは自分で考えてプレイするスポーツなので、判断が上達すると書き込むのも早くなるということも感じているとも語ってくれました。■「毎日書かないといけないの?」参加者たちの声セミナーの最後には参加者の皆さんからの質問コーナーが設けられ、「毎日書かなくても大丈夫ですか?」「ノートを続けるためにはどうしたらいいですか」「親として書き方をああだこうだ言いたくなりますが、親の心得としてどんなことが大事ですか」などの質問が寄せられました。上述したように、サッカーの練習頻度や子どもの意欲は個人差がありますので、「状況に合わせて毎日書いても、練習の日だけ書いても構いません」との回答。それ以外の質問にも、「続けるためには最初からたくさん書けなくても大丈夫」「正解を書かなきゃいけないわけではないので、子どもが何を書いても見守る姿勢を」などアドバイスを送り、「毎日しっかり書かせなきゃいけないの?」といった悩みを持つ参加者の皆さんは安どの表情を見せていました。■サカイクサッカーノートで技術だけじゃなく人としても成長するサッカーは頭ではじまって、足で終わると言われるほど考える力が必要なスポーツです。質問にどう答えるかを自問することによって自然と考える力が養われます。そして、これからの時代、自分の考えや思いを言葉にするのもとても大切な力になります。初心者はただノートを渡されても書けませんが、サカイクサッカーノートならしつもんが用意されているので、それに答えながら書いていくだけで頭の中が整理され、気持ちを言語化することが習慣化されます。技術の向上に目を向けるだけでなく、思考をアウトプットすることで、口に出していない本音なども知ることができ、指導者も保護者もその子に寄り添うアプローチに切り替えたりすることができるようになります。ぜひサカイクサッカーノートでお子さんとのコミュニケーションをより深めてください。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2021年12月13日親がわが子のポジションに口出ししてくる。「うちの子は足が速いのでFW向きだと思います」「ボールコントロールが得意な方なのでMFが適正では」など親がさせたいポジションを指定。低学年ではポジションを固定しなくていいと思うが、保護者達にどう説明すればいい?というお悩み。わが子のポジションを指定してくる親御さん、どうやら最近増えてきているようです。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ポジション固定しない方がいい理由とお勧めの練習メニューを教えます。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<飛び込んで交わされたり、バランスを崩して転ぶ1対1の守備を身につけさせるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからのご質問>池上さん、こんにちは。私はわが子(小6)のチームで指導している保護者コーチです。といっても、人数が足りなくて低学年(U-8)を見るのを手伝っている程度で、ちゃんとライセンスを持っているコーチが何人もいるので指導内容はその方たちが方針を決めています。相談したいのはポジションのことです。子どもの頃はいろんなポジションをさせた方が良いと聞きますが、保護者がわが子にさせたいポジションがあるのか口を出してくることがあります。(私がコーチ陣の中では若い方なので言いやすいのだと思います)「うちは足が速いのでFWが合っていると思います」「ボールコントロールが得意なので...(要は『MFが適正だと思う』という主張)」など、多くは前目のポジションをさせたがります。先日、野球の新庄剛志監督も選手たちにいろんなポジションを体験させて、相手のことを理解させるトレーニングをしているとニュースで拝見し、様々なポジションを経験することはチームで連携するうえで大事なことなのかなと思いました。低学年ではまだポジションは固定する必要がないと思いますが、保護者に理解いただけるようにするにはどうすればいいか悩んでいます。池上さんはこれまでどのように対応(または説明)してきたか、教えていただけますと幸いです。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。親御さんはわが子に成長してもらいたいと願っていますが、指導者も当然ではありますが自分の教え子を伸ばしたいと思っています。目標の着地点は同じなのに、向かうプロセスがちょっと違うようです。それを踏まえ、このポジション問題については指導者から親御さんに説明する必要がありそうです。■同じポジションを続けた方が上手くなる、と思っている理由「フォワードならずっとフォワードと、低学年から高学年までずっと同じポジションをやったほうがサッカーが上手くなる」例えば、そのように多くの保護者は考えています。そのほうが手っ取り早いと思っているようです。親御さんだけでなく、指導者においても長い間そう考えられてきました。「ひとつのことを長くやればやるほどうまくなる」スポーツでも、習い事でも、似た教育観が根付いていました。ところが、サッカーではさまざまなポジションを経験したほうが、どこが自分に合ったポジションなのかがわかる。そうやって積み上げてきたものが有効に働くと、今は考えられています。私は北海道から沖縄まで全国各地の少年サッカーコーチの方と交流がありますが、近年は「小学生の間はいろんなポジションをやらせる」とおっしゃる方が断然増えています。■成長すると「ポジションの適正」が変化する小学生のうちにポジションを限定しないほうがいい理由は、中学生になって第二次性徴期に入ると体格などが大きく変化するからです。身長がぐんと伸びる子、伸びない子の差が出てきます。体格が変わるので、小学生の時に足が速かった子があまり目立たなくなったり、そうでもなかった子が図抜けて速くなったりします。つまり、個々が持つ「ポジションの適性」が変化します。これらのことを踏まえると、小学生の間にポジションを決めるのは非常に危険だと言えます。私がJリーグ2クラブで育成に携わった10数年間だけでも、ジュニアユースやユースの選手をよく見ると、個々の適性がポジションと合っていないケースは少なくありませんでした。■「うちの子は○○のポジションでプレーしてほしい」という親の望みが重圧になるこれは子ども自身の希望があるのかもしれません。であれば、子どもたちの希望を聞きすぎてしまうのも問題かと思います。しかしながら、その背景には相談者さんが訴えている保護者の存在がありそうです。親御さんの「うちの子は前めのポジションでプレーしてほしい」という望みが、子どもの重石になっていることも少なくないはずです。この親子の希望に加え、子どもの成長より勝利を優先しがちな指導者のエゴも作用します。こうなってしまうと、子どもの将来のためになりません。サッカーをずっと続けてもらうためにも、サッカーのすべてのポジションを理解している、体験したことのある子どもに上のカテゴリーにあがってきてほしい。このようなことを、親御さんにも理解してもらうことが大事です。■保護者にも学んでいただくこと。ともに学びあうことが大事日本のサッカーでは、保護者の啓もうやきちんとした学びの場が設けられていません。仕組みがないので、各チームの指導者が伝えていくことが重要になります。そのためにも、指導者は勉強しなくてはなりません。「学ぶことをやめたら指導者ではない」の言葉は、どのスポーツでも言われていることです。今はインターネットで世界中からあらゆる情報を入手することができます。ネットの記事や書籍などでも、最新の育成方法が紹介されています。そういったものをコーチの方が保護者や他の指導者に伝え、ともに学び合うことが大事です。ご相談者様は幸い、「低学年ではまだポジションは固定する必要がないと思う」と理解してもらっているようです。理解していますが、保護者に理解いただけるようにするにはどうすればいいか悩んでいます。また、相談者は北海道日本ハムファイターズの新庄監督のことを例に挙げられていますが、この練習はプロ選手に向けたもので「他のポジションの選手の気持ちを知る」という目的のようです。少年サッカーでさまざまポジションをプレーすることの目的はそこではないので、上述したように違う事例をもって伝えましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>■さまざまなポジションを経験できる練習メニュー(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)さまざまなポジションを経験できるメニューと言えば、ドイツの小学校低学年の子どもたちが行う「フニーニョ」という3対3のミニゲームがあります。ゴールは左右に2つずつ。4つあります。小さな簡易ゴールやコーンにバーをのせた小さなもので十分です。相手に攻撃されて守備に戻る際もゴールが2つあるため、3人で力を合わせて守らなくてはなりません。全員に守る習慣が植え付けられます。一方で、相手からボールを奪った瞬間、さあどこから攻撃したらいいか。最もいいポジションにいる味方にパスを出す判断をしなくてはならないので、そこで試合を組み立てる中盤の経験ができます。そうやって、シュートまで持ち込むプレーを3人全員が経験できます。ドイツサッカー協会は、フニーニョをやっていくとフォワード、中盤、バックとすべてのポジションを全部経験できることを、実際にデータを取って検証しています。そのエビデンスに基づいて、協会はこのメニューを推奨しているのです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年12月10日サッカースクールで楽しくやっている小2の息子。最近周りがスポ少やクラブチームに入りだした。うちは本人が入りたいチームを自覚するまで今のままで良いかと思っているけど、学年が進んでからだと実力差ができて追いつけないからサッカーが嫌になる?なら今のうちにチームに入れた方がいい?というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんにお子さんがサッカーを楽しんでいけるよう3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<贈り物をする親の子をえこひいき。暴力暴言もあるコーチを何とかしたい問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。小学2年生の息子は年長の時に体を動かすのを目的にサッカー教室に通い出しました。サッカーが楽しいようで今は週に2回程スクールに通っていますが、最近、周りのお友達がクラブチームやスポ小に入る様になってきました。息子も「試合に出てみたい。もっと強くなりたい!上手になりたい!」と言っています。親としては、本人が入りたいチームを自覚するまでは今のままでも良いかなと考える一方で、試合が何よりの経験になってスキルも上がっていくのでは?学年が進むに連れ実力に差も出てくるのではと悩んでおります。そうなったら楽しくやっていただけの息子は追いつくのが難しく、自信を失ってサッカーが嫌になって辞めてしまうのでは、と思っています。本人のためには試合経験を積めるチームに入れた方が良いのでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。サッカー教室だけ通わせ、「本人が入りたいチームを自覚するまでは今のままでも良いかな」と考えているお母さん、とても素敵だと思います。このように子どもの自覚や自立を待つ子育てを、ぜひこのまま続けていただきたいです。いま、サッカー教室の仲間が少しずつチームに所属するようになって、親子ともに少し焦っているように見受けられます。ここでは三つほどアドバイスしますので、良かったら参考にしてください。■今の不安は将来の「結果」についてだけ、それでは子どもが苦しくなるひとつめ。すでにお伝えしましたが、お母さんの「待つ姿勢」や思慮深さはすごくいいと思います。ところが、いま焦ってしまっているので、お母さんのこころは不安でいっぱいです。「(チームに所属するのが遅れると)学年が進むにつれ実力差がつく」「チームに入るのが遅れたら追いつくのが難しい」「自信を失ってサッカーが嫌になって辞めてしまうのではないか」このように、お母さんが心配していることは、すべてサッカーの結果や成果です。お母さんの息子さんのサッカーに対する価値観がこのままでは、息子さんは常に結果を求められ、苦しいサッカー生活になりかねません。ややもすれば、お母さんの目が気になって自分がやりたいように挑戦できなくなります。サッカーはミスするスポーツで、上達するにはたくさん、たくさん、失敗を重ねなくてはなりません。それなのに、お母さんが転ばぬ先の杖を握りしめ「こうするとダメになるかもしれない」「こっちを選ぶといいかもしれない」と過剰に心配している限り、息子さんがトライすることは不可能でしょう。挑戦するメンタルが育たなくなります。え?本当かな?ともし思われたら、私が長く取材を続けている小児脳科学者の成田奈緒子先生が、医学部時代の同級生であるノーベル賞博士の山中伸弥教授と対談されている『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(講談社α新書)を読んでみてください。「ほったらかし」が子どもを伸ばすというタイトルの第1章で、これに関連する話がされています。「心配されるということは、信用されていないということ」そのように子どもは感じ取り、自己肯定感が下がると成田先生は説明し、山中先生もそこに賛同しています。待つという子育ての軸が少しずれているのかもしれません。ここを少し考え直してみましょう。■親の「ここは合わないかも」より本人の「こうしたい」という気持ちが成長につながるふたつめ。良かったら、結果ではなく、「プロセス」を見ていくことに変えてみませんか。子どもがやったことの結果や評価ではなく、その過程で息子さんが楽しんでやれたか、自分なりに頑張れたか。自分だけでなく、仲間を思いやったり、スポーツマンシップにあふれた姿勢だったか。そんなふうに、子育ての軸足を移してみてください。脳科学的にも、子どもは「才能があるね」「お前は凄い」などと言われるよりも、「よく頑張ったね」「楽しそうで、お母さんもうれしいよ」と、そのプロセスを親が見ていくことで成長すると言われています。大袈裟に言えば、親が「ああ、失敗するかも」とか「そこはこの子にはあわないかも」と感じても、子どもが「こうしたい」「このチームでやりたい!」と強く主張すれば、よほど大きな理由がない限り、子どもの主張通りに歩ませてあげたほうが成長につながります。もちろん、選んだチームに暴力やパワハラがある可能性があるのなら、そこは親として子どもの安全を確保するためにも反対すべきです。そういった明らかにNGな理由がなければ、子どもの判断に任せてください。そうでないと、親が誘導してしまったレールに乗ったあと、何か不具合が起きたときに「お母さんがこうしろと言ったからだ」と、うまくいかないことを他者のせいにしてしまいがちです。■今悩んでいる自分を否定しないで(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)みっつめ。私事ですが、息子がある強豪のジュニアユースチームに合格した際、見学した私たちにはあまりよいクラブに見えませんでした。そこを説明しましたが「最後は自分で決めるといいよ。決めたら、私たちは何も言わないし、そこでのサッカー生活を応援します」と約束しました。12歳の息子は私たちが難色を示したクラブに入りました。私たちは多くの試練や悩みを背負うのだろうと思いましたが、従いました。息子は高校受験で引退するタイミングで「お母さんたちの言うとおりだったかもしれないけど、僕に悔いはない」と言いました。そのあとは高校のサッカー部で楽しそうに、でも真剣にサッカーに取り組みました。成人した今も、会社の先輩や大学の友人、高校時代のサッカー部の仲間たちと休みの際はフットサルをして楽しんでいます。ヨーロッパのサッカーが大好きで、たくさんの試合を観ます。欧州の選手に非常に詳しく、サッカーライフを楽しんでいます。息子を見ながら、これぞ生涯スポーツ。日本のサッカーファミリーの一員に育ったのだなと、とてもうれしく感じます。焦ってみたり、ま、いいかと開き直ったり、気を取り直してみたり。子どもとともにさまざま揺れながら成長していく。それが子育てというものです。お母さん、悩んでいる自分を否定せず、ピンチの今が成長するチャンスだととらえてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年12月08日12月に入り、クリスマスプレゼントを準備し始めているのではないでしょうか。ご家庭ごとの方針があるかと思いますが、お父さんお母さんからお子さんが欲しい商品を贈るご家庭も多いかと思います。毎年プレゼントを何にしようか悩む親御さんも少なくないですよね。お子さんにリサーチしようとしても上手く交わされたりすることもあるでしょう。そこで今回、シンキングサッカースクールユーカリが丘校に協力してもらい、子どもたちがクリスマスプレゼントに欲しいサッカーのグッズは何かを聞いてみました。回答が多かった上位5つをご紹介しますので、サッカー少年たちのリアルに欲しいもの、ぜひ参考にしてください。E-3ショップで購入できるアイテムもあるのでご覧いただけますと幸いです。ただいま年に一度の感謝祭開催中です!一部商品がとってもお得になっておりますのでぜひご覧ください。ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>【クリスマスに欲しいものTOP5】1.サッカーボール2.サッカーシューズ3.サッカーゲーム(任天堂switchなど)4.自主練用グッズ(コーン、マーカーなど)5.サッカーゴールその他:滑り止めがついた手袋、GK手袋、サッカーバッグ子どもたちの回答で一番多かったのは「サッカーボール」。具体的には、「今使っているのが古くなった」「今のボールがパンクした」「新しいボールが欲しい」「デザインがカッコいいのでW杯仕様のボールが欲しい」などの理由で新しいサッカーボールが欲しいという声が回答者の約半数から聞かれました。最近はたくさんのメーカーから販売されているので、デザインやカラーなど自分のお気に入りの一球が欲しいようです。上記以外の回答としては、低学年から「まだ自分のボールを持ってない」という声や、高学年からは「リフティング練習用の小さめのボールが欲しい」という回答がありました。次いで多かった「サッカーシューズ」には、「サイズが小さくなった」「かかとが痛いから(足に合ってない)」「カッコいい色のシューズが欲しい」との回答がありました。サッカーをするうえで欠かせない、トレーニングシューズ、スパイク。こちらも様々なメーカーからいろんなモデルが出ていますが、デザインだけでなくフィット感も大事にしてお子さんのサッカー熱が高まる一足を贈ってはいかがでしょうか。子どもたちが大好きな「ゲーム」も、クリスマスプレゼントに欲しいものとして挙げる子も多かったです。「Nintendo Switchがいい!」という具体的な回答も。ほかには、自主練で使えるアイテムが欲しいという声も。「冬休みの自主練で使えるコーン、マーカー」「自主練で使えるサッカーゴール」などの回答が寄せられました。サッカーボールやゴール、自主練アイテムなどE-3ショップで購入できるアイテムもありますので、ぜひ参考にしてみてください。▼ただいま年に一度の感謝祭開催中!テクダマ入荷するとすぐに完売になってしまうサッカー上達専用ボール「テクダマ」。サッカーが上手くなるためには、技術、戦術の理解とともに、ボールを自在にコントロールするスキルを身に着けること。グラウンドは平坦なところばかりではありません。イレギュラーなバウンドをしたり、バランスを崩しながらもボールをコントロールする場面もたくさんあります。そういった時に必要な「調整力」。これこそが本当にうまい選手が身に着けているもの。脳からの指令伝達を身体が実行できる力が大事なのです。そういった神経経路が鍛えられる仕組みのテクダマなら、普段の練習の中で使っているだけで自然と調整力を習得できるのです。また「うちは運動神経内から無理」と思っている親御さんもこのボールを使うことで、イレギュラーバウンドへの対応などに慣れ、試合で使えるボールコントロールが身につくので、ぜひお子さんにプレゼントしてみてはどうでしょうか。テクダマの詳細、購入はこちら>>アルファゴール自宅でシュート練習!Jリーグ25チームが導入するゴール感覚を研ぎ澄ますミニゴールでシュート力を磨く。日本サッカーの長年の課題「シュート力」。少年サッカーの練習では簡易的なゴールを使うこともありますが、素材によってはシュートの跳ね返りが返ってこないのでセカンドボールを拾う意識などが身につきづらいという側面があります。軽くて安全なアルミ製でできたこのアルファゴールは、思いっきりシュートしてもボールがしっかりリバウンドするので、シューター以外の選手もゴールを意識してトレーニングすることができます。遊びの場面でもそのような意識をもって繰り返すことで、自然とゴールへの意識が定着していくもの。10秒で簡単に組み立てられてしまう時もコンパクト。ベガルタ仙台のトップチームが採用しシュート練習などに使われています。また、川崎フロンターレやモンテディオ山形などのスクールにも導入。サイズもバリエーションがあるので、クリスマスプレゼントだけでなく卒団記念の贈り物などにもピッタリです。アルファゴールのサイズ各種詳細、購入はこちら>>メトリクスフォームJリーグの下部組織も導入!1分乗るだけで「体幹」にスイッチが入る魔法のマット。運動神経と関係性が深いと言われている、体幹(インナーマッスル)の一部である【ローカル筋(体幹深層筋)】を活性化させるトレーニング&リハビリマットです。アジリティトレーニング「タニラダー」の開発者でもある谷真一郎コーチも太鼓判。指導しているヴァンフォーレ甲府アカデミーも全面導入。ローカル筋が活性化すると、身体の土台・軸の安定、コンタクトプレー強化、姿勢の安定、怪我防止などにいい影響を与えるので、お子さんの姿勢が気になる方、当たり負けしない体の強さが欲しい方は、ぜひお求めください。エクササイズ動画が視聴できるQRコード同封なので、普段トレーニングをしなくてやり方が分からない親御さんも安心です。動画を見ながらお子さんに教えてあげられます。メトリクスフォームの詳細、購入はこちら>>ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>KENGOアカデミー背が低くても、足が遅くてもサッカーがうまくなる45のアイデア。中村憲剛選手が映像で解説してくれるDVD「KENGOアカデミー」でサッカー脳を高めるサポートをしてあげませんか。中盤、ボランチを任されているけど、どう動けばいいかわからない。試合中何を見ていつパスを出すの?といった選手が抱える悩みに、中村憲剛選手が解説。Jリーグ屈指のサッカー脳を持つ中村選手の解説で、動き方、判断するタイミングなどサッカーに必要な知識を身に着けることができます。中学入学時の身長は136cm、周囲の対格差で挫折を感じサッカーから離れた時期もあったけど、考える力を武器に大きな選手と戦う方法を身に着けてきたという中村選手が自身の経験をもとに積み重ねてきた、サッカーがうまくなるためのアイデアが詰まっています。シンプルパッケージとなりお求め安くなりました。この機会にぜひ。KENGOアカデミーの詳細、購入はこちら>>タニラダー週1の練習で早くなる!サッカー選手2万人以上が実践したスピードアップトレーニングの決定版「タニラダー」で、お子さんの走るスピードを高めてあげませんか。「足が速くなりたい」は昔も今も、多くの小学生の願望ですよね。足が遅いのには理由があります。速く走るための基本のき、「正しい姿勢」「正しい身体の動かし方」を身につけるところから始められるベーシックから、ボールのある動きを伴うアドバンストまでご用意しております。たった4マスだからこそ速さに必要な要素が身に付きやすい。長すぎるラダーは足元を見てしまったり、終盤姿勢が崩れたりして正しい「速さ」が身につかない。タニラダーは速さを習得するための要素がギュッと詰まったトレーニングアイテムなのです。単純に走るのは速いけど、サッカーの試合になるとぎこちない、切り返しについていけない、などもタニラダーのトレーニングで解消できます。速くなりたい、動きをよくしたいお子さんにおすすめです。タニラダーベーシックの詳細、購入はこちら>>フレックスクッションドリブラーの生命線、股関節の可動域を広げる話題のストレッチツール「フレックスクッション」。あなたのお子さんは身体は柔らかいほうですか?最近は身体が固い子どもたちも増えているようです。身体が固いのはケガにもつながりやすいので、柔軟性はできれば小学生年代から注意したいもの。ストレッチで可動域を広げることでパフォーマンスアップにも繋がります。ですが、正しい姿勢で行わないとストレッチの効果も得られません。骨盤の向きを~と言われてもピンとこない子どもたちも、このクッションを使えば座るだけで正しい姿勢で効果的に体を伸ばすことができます。日本やヨーロッパの強豪25チームに採用され、練習や試合後のコンディショニングに取り入れられている「フレックスクッション」でコンディショニングのサポートを。お子さんだけでなく親御さんも使って一緒に楽しんでください。フレックスクッションの詳細、購入はこちら>>リバウンドボード一人でもトラップやパス、ワンツーのトレーニングができる壁打ち練習アイテム「リバウンドボード」。複数人で練習するほうが試合に近い状況なのはわかっているけど、近所の友達はサッカーしないし、兄弟姉妹も自主練に付き合えない、など様々な事情で一人で練習できるアイテムが欲しい、という親御さんは多いもの。このリバウンドボードを使えば、パスを出してパスを受ける練習ができます。ひとりでも2人で行うプレーの練習が可能になるリバウンドボードで実戦的な動きを身につけることができます。簡単に持ち運べ、上下を逆に設置すれば初心者・低学年が苦手な「浮き球」を返してくれるので恐怖心克服とトラップの練習にも。住宅事情により自宅の壁にボールを打たれるのはちょっと困る、という親御さんたちにもおすすめしたい商品です。リバウンドボードの使い方例、購入はこちら>>ただいま年に一度の感謝祭セール開催中!>>
2021年12月07日サッカーでは、過去にどんな状況や現象があったかを踏まえ、今どんな状態にあり、次の未来にどんなことが起こるかを予想してプレーする必要があります。「過去」「今」「未来」を、時系列で考えることで、"やるべきプレー"に近づくことができます。長友佑都選手のトレーナーのほか、マンガ「フットボールネーション」では一部監修を務め、プロからジュニアまで幅広く伝えることで多くの支持者を得る指導者、鬼木祐輔さんの新著「サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法」(池田書店)から、状況判断のためにどの順番に何を見ればいいのか、を一部抜粋してご紹介します。(構成・文:中村僚)■サッカーをプレーする時の自分の思考の順番は?サッカーをプレーする時に、みなさんはどんなことを考えるでしょうか?またそれらの考えは、どんな順番で頭に浮かぶでしょうか?例えば、味方選手からパスをもらう時。ボールホルダーに対して、パスを受けるためにポジションを取る、という選手は多くいます。そのポジションが取れたら、次にまわりを見てパスコースやスペースを探し、パスやドリブルなどの選択肢を用意します。そして自分にパスが出され、自分の元にボールが到達したら、その選択肢の中から次のプレーを決断する、という順番ではないでしょうか?もうひとつ、日常生活で考えてみましょう。例えば夏休みの宿題。計画的に終わらせていましたか?それとも最終日に徹夜でやりましたか?夏休みは期間が決まっています。限られた期間の中で計画を立てる場合は、最終日から逆算することが必要です。7月20日から8月30日までに宿題を終わらせるとすると、約40日の間に1日3Pずつ進めれば順調に終わる、といった逆算です。計画を立てずに場当たり的にこなすと、宿題の全体量が把握できずになんとなくやる気が出ず、宿題は積み残し。最終日に徹夜で仕上げる、という経験をした人も少なくないと思います。■次のプレーへとつながれるポジションを逆算するこの「逆算」の考え方が、サッカーでも必要です。ボールをもらう前にポジションを取る時、ボールホルダーからパスを受けるためのポジションももちろん重要なのですが、それ以前に、次にパスを出す相手や、ドリブルで侵入するスペース、シュートを打つゴールなど、次のプレーとつながれるポジションはどこかと逆算する必要があるのです。より具体的に見てみましょう。下記のイラストはビルドアップの場面です。味方がボールを持っている時に、中盤がボールを受けられる位置まで下がってサポートする場面①は多く見かけます。パスミスが起こる可能性も低く、問題があるようには見えません。しかしただ下がってくるだけでは、前線の選手とのつながりがなく、相手にとってもまったく怖くありません。ここで本当に必要なのは、ボールホルダーに対するサポートよりも前に、次へのつながりを持てるポジション②を考えることです。これを「ボールなしペアリング」と呼んでいます(書籍P94)。反対に、ボールホルダーとのつながりは「ボールありペアリング」です。ボールなしペアリングで次の選手とつながった上で下がってくるのと、ただなんとなく下がってくるのでは、同じポジションを取ってもその後の自分のプレーやチームの攻撃の展開がまったく変わります。そしてペアリングをする際は、つながった先の展開③、さらにその次の展開④から逆算できるのが理想です。■今見た景色と少し先の未来をセットで考えるこのように、サッカーでは逆算の考え方が必要です。しかし一方で、逆算するために周囲を見て確認した状況は、自分がボールをもらった時には確実に変化しています。ボールが入れば相手はプレスをかけてきますし、相手DFの陣形も動くからです。そうして変化する状況を、逆算を始める段階で考えられるかどうかが重要です。ボールを持てば相手がプレスをかけてくるので、もらう前にプレスを想定しておく。言われなくても当たり前のことですよね。しかし実は、ボールを持っておらずプレスがかからない「今」の状況と、ボールを持ってプレスがかかる「未来」の状況を、セットで考えられない人が多いのです。■さまざまな状況を考慮して少し先の未来を見る例えばこのイラストのように、ボールをもらう前に状況を確認してからパスを出したのに、相手にカットされてしまう、という経験をした選手は多いと思います。これは、ボールをもらう前に確認した景色を頭の中で固定したままプレーしていることが原因のひとつです。ボールをもらってからパスを出すまでの間に状況が変わることをセットでイメージできず、流れを考えないままプレーしていると、こういったミスが起こります。これに対処するためには、プレーの流れを捉え、自分が立っている位置、味方や相手選手の立っている位置など、さまざまな要素を考慮して、少し先の未来まで想定する必要があります。■ボールをもらう前に見た景色はボールをもらった時には変わっている自分の立ちどころからボール越しの景色を覗いたとしても、その景色は0・5秒で変わるため、変化を踏まえて自分の立ちどころを決められているか、ということを考えます。よく起こるミスは、ボールをもらう前に見た景色のイメージのままプレーしてしまい、実際にプレーする時にはまったく別の景色になっているため、〝やるべきプレー〟につながらない、というシーンです。より具体的に示すと、ボールを受ける前に見た時にはパスコースが空いているように見えたが、ボールが自分の元に来た時には相手がそのコースに入ってしまっていた、などです。上のイラストのようなイメージです。■「今」の形から「未来」を見る必要なのは、自分の立ちどころからピッチ上の景色を覗いた時、少し先の未来の状況も合わせて覗くことです。イラストでイメージすると左ページ下のようになります。サッカーでは、0・5秒も経たないうちに目まぐるしく状況が変わり得ます。今自分が見た景色は、実際に自分がプレーする時にはまったく違うものになっている可能性が高いです。「今」覗いた景色の中で、味方や相手の配置、スペースの有無、ボールが動くスピード、どちらがリードしているかなど試合の状況......さまざまな要素を踏まえて、少し先の「未来」を覗く必要があります。これを「『今』の形から『未来』を見る」行為と呼んでいます。
2021年12月07日「JFAグラスルーツ宣言」に賛同するチームを認定し、つながりを作ることで、グラスルーツの環境改善を目指すJFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度。引退なし、補欠ゼロ、障がい者サッカー、女子サッカー、施設の確保、社会課題への取り組み、という6つのテーマに、それぞれ賛同するチームが認可を受けています。今回グラスルーツ推進グループの松田薫二さんがお話を聞いたのは、埼玉県桶川市にある桶川クイーンズ少女サッカークラブ代表の築根英樹(つくねひでき)さん。後編では練習場の確保や、今後の活動についてお送りします。(取材・文:中村僚)取材当日親子サッカーに参加していた6年生の選手たちと<<前編:「私はサッカーをしに来ている!」とある女子チームの指導者を我に返らせた子どもたちの声<グラスルーツ推進6つのテーマ>■グラウンドをイチから手作り松田:グラウンドを築根さんが畑を整備して、手作りで整えたと聞きました。築根:実は以前にもひとつグラウンドを作っていて、女子チームのために作ったのがふたつめです。土を慣らして固めて、まわりに杭を打ち込んでネットを張って、トイレもメーカーと契約して設置して、ゴールも持ち込んでラインも引いて......と、すべてイチから作りました。いずれは天然芝のグラウンドにしたいですが(笑)。元々は畑だったので、ここは水道が引けないんですね。そうすると飲み水が確保できないので、ダイドーさんと話をして自動販売機を置いてもらいました。自販機を置いてもとても売上が期待できない立地なのですが、クラブの理念を話したら共感してくれて、電線を引く工事もすべて請け負ってくれました。ありがたい限りです。もちろん、グラウンドを作る前に、近隣の方にはあいさつに伺ってグラウンドを作ることを報告しました。後出しで報告してもいい気はしませんから。幸いみなさん共感してくれて、中には「うちから水道を引いてもいいよ」と言ってくれる人もいました。このグラウンドは、平日は近所の方に開放しています。お年寄りの方がグラウンドゴルフをやっているみたいですね。私は平日は会社員として働いていますが、出勤前にグラウンドを見るとみなさん楽しんでいます。■実力より練習参加率、入団間もない子も全員試合に出す取材当日に開催されていた親子サッカー。保護者もプレーを楽しんだり審判を務めたりしていた松田:クラブ作りにそこまで尽力されたとなると、築根さんとしても続けていく覚悟がいりますね。築根:本当にそう思います。今のところ、事務手続き、練習試合の手配、チームの指導まで、ほとんど僕1人で運営しています。他の保護者が「やりますよ」と言ってくれることもあるのですが、それを始めてしまうと当番制があると思って敬遠してしまう保護者もいるので、僕ができるうちは自分でやろうと思っています。ただ一方で、自分の子どもの卒団とともにチームへの関わりが終わる人も当然のことだと思いますし、その方々を責める気はありません。入団希望のお子さんや保護者がいたとき、まずは「うちは勝ち難い(にくい)チームです」と説明します。純粋な実力よりも練習への参加率を重視しますし、試合に来たらなるべく全員を出場させるからです。まだ入団して間もない子でも、接戦の公式戦に出場させたりしますから。松田:入団前にチームの方針を説明するのは大事ですね。築根:そうですね。それに、チームを卒業した後もサッカーにこだわる必要はないと思っています。うちの娘は高校生で、サッカーはもうやっていませんが、何か機会があればチームのイベントに顔を出してくれます。また、卒業した後にテニスで結果を残した子もいます。このチームの目標は勝つことじゃないんです。楽しむことなんです。楽しんだ結果、勝つこともあるでしょう。そしてもちろん負けることもあります。負けたからといって悪いことは何もありません。私も試合中はそんなに大きな声は出しません。選手が楽しむことが第一です。■「私たちにダメ出しする親に、大変さを知ってほしい」という子どもたちの声で開催松田:保護者と子どもがプレーする「親子サッカー」はなぜ始めたのですか?築根:親子サッカーは毎年開催しています。始めたきっかけは、保護者同士の交流がないからです。うちは当番制がないので、試合も練習も現地集合現地解散なのですが、保護者が他の保護者と交流がないと、自分が行けない時に送迎ができないんです。そこで保護者どうしが顔見知りになって連絡を取り合うことができるようになれば、自分が行けない時に他の方にお願いできるだろうなと。ちなみにある子は「うちのお母さん、試合に来ると『ちゃんと走ってない』って言うけど、実際に走るとどれだけ大変なのか知ってほしい!」と言うんですね。確かにそれも一理あるなと(笑)。■人生を豊かにするための手段としてサッカーがある松田:この先の活動はどのように考えていますか? 小中学生のカテゴリーがあるようですが、そこからユースなどに広げる予定はあるのでしょうか。築根:基本的に今の構成のまま活動を続けていくつもりです。高校は、女子サッカー部がある高校へ進学してもらうのが一番いいと思っています。このチームを始めたきっかけも、女子サッカー部がある中学校がないことでしたから。広げるとしたら、小学生以下のキッズと、大人の一般女子ですね。これは最終的に目指したいところです。ちなみにうちのチームは、学校で他の部活に入っていいし、塾にも通っていい、むしろ他の競技や習い事は積極的にやったほうがいいと言っています。プライベートで遊びに行くならそれもOK。それによってうちの練習に参加できる子が数人になったとしても、子どものためになるならその方がいいし、たとえ数人でもその数人のためにグラウンドを開けてサッカーができる環境を整えることが、僕がやるべきことだと思います。学生の本分は勉強ですよね。この年代にサッカーばかりに打ち込んで勉強が疎かになってしまうと、いざサッカーを辞めたときになにもできなくなってしまいます。サッカーで生活ができる人なんてほんの一握りで、それが女子ともなればさらにごくわずか。うちのチームの選手たちにはそうなってほしくないんです。サッカーは人生の一部として重要な役割を持つと思いますが、サッカーが全てになってはいけません。人生を豊かにするための手段としてサッカーがあるのであり、仮にそれがサッカーでなくてもいいのです。子どもたちにはそうした思いを伝えていきたいですね。
2021年12月06日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「状況に合わせたボールコントロールの判断ができない」という3つの悩みをまとめて改善するトレーニングをご紹介します。試合中ボールを持った時に、相手が自分のボールを奪いに来ている状態か、マークが離れてフリーの状態か、など状況に合わせてボールコントロールの方法が変わります。 また、相手がいるので素早く足元でコントロールしてパスを出さなければならない場面もあります。しかし、初心者はどの状況でどんなふうにコントロールすればいいか、状況を判断して使い分けることが難しいもの。今回は、広いスペースがなくてもできる、親子で遊びながら状況判断をよくしてボールコントロールできるようになる方法を紹介。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持ち、数メートル離れて対面して立つ2.子どもは親との中間地点付近に、少し角度をつけながら走る3.親は子供の足元にボールを投げる4.相手が寄せて来ていない想定の時はターンをして反対方向へ向く5.相手がボールを奪いに寄せている想定の時はダイレクトで親に戻してやり直す6.親の掛け声に合わせてプレーを判断寄せてきてない時は「ターン」と声をかける相手が寄せてきている時は「リターン」と声をかける【トレーニングのポイント】・親の声をよく聞く・判断のスピードを上げるために親は足元に届く直前で「ターン」「リターン」の指示を出す・次のプレーにすぐ移れる場所にボールをコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年12月03日サカイクとしつもんメンタルトレーニングが開発した『サカイクサッカーノート』。使用した子どもたちや保護者、コーチから「書きやすい」「子どもの考えを知ることができて良い」などの感想をいただいています。今回はシンキングサッカースクールに通う小学4、5年生のお子さんと保護者の方に、サカイクサッカーノートの活用についてうかがいました。(取材・文:鈴木智之)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>シンキングサッカースクールの生徒が書いているノートの誌面を見せてもらいました【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■サッカーノートは「正解」を探すものではないと認識して千葉県佐倉市ユーカリが丘で活動中の「シンキングサッカースクールユーカリが丘校」には、幼稚園生から小学6年生までのお子さんが通っています。どのカテゴリーも『サカイクサッカーノート』を使い、子どもたちの成長やサッカーの上達に役立てています。メインコーチを務める菊池健太コーチは「サッカーノートは小学1年生から書いています。小さい子の場合は、内容は気にせずまずはやってみようというスタンスです」と話します。「僕たちコーチの方から、『こういうふうに書きなさい』と言ってやらせるのではなく、気づいたことやそのときの思いを素直に書いてほしいです。上手に書けなくてもOK。学校の授業ではないので、正解探しにならないように気をつけています」(菊池コーチ)■「大人に見せるため」に書くノートにしてはいけないノートにはコーチや保護者がコメントを書く欄があります。そこについては「できた、できない、良い、悪いと、大人が評価をしてしまうと、大人に見せるために書くノートになってしまいます。それでは意味がありません」と話し、次のように続けます。「ノートを書くことは強制ではないですし、学校のテストでもありません。あくまで子どもたちが、サッカーについて考えたり、イメージをふくらませるための手助けになるツールだと思っています」■指導内容がしっかり伝わっているかを確認でき、スタッフ間で共有できるサッカーノートを書くことは、お子さんだけでなく、コーチや保護者など、大人にもたくさんのメリットがあるようです。「子どもたちがノートに書いた内容を見ることで、僕たちコーチがトレーニングで伝えたことが、ちゃんと届いているかを確認することができます。もしうまく伝わっていなければ『言い方を変えてみよう』『こっちの言葉を使ってみよう』など、スタッフ間で話し合いができるので、そこはメリットだと思います」子どもたちのノートを見せてもらうと「おにぎり」などのキーワードが書かれていました。これは三角形を作るポジショニングのことで、そう書いてある子には、イメージがしっかりと伝わっていることがわかります。「学年が上がるにつれて、自分でシュートを決めたり、ドリブルで相手を抜くのが楽しいところから、チームで課題を解決したり、チームとしてどううまくプレーするかに目が向き始めます。その中で、自分はどんなプレーをすればもっと活躍できるかを考えるために、ノートがあると、自分の取り組みやアイデアを振り返り、あのときはこうやっていたからうまくいったんだな。次はここを意識してみようなどのイメージが湧いてきます。その手助けをノートはしてくれると思います」さらに菊池コーチは「ノートをしっかり書く子は、考えてプレーしている印象を受けます」と話します。「プレーでミスをしたとしても『こういうことを考えてプレーしていたんだな』とノートを通じて意図がわかっていれば、僕としても指摘する必要はありません。むしろ『ナイスチャレンジ!』と声をかけます」■ノートが親子の会話の糸口にも!親子の関係性をよくするのにも使えるノートを書くことに対して、保護者の視点からもメリットを感じているようです。「私にも子どもがいますが、『今日のサッカー、どうだった?』と聞いても『勝った』『楽しかった』など、短いコミュニケーションになりがちです。そこでノートを見ると、『2点取ったんだ』とか『こういうことがあったんだ』とわかるので、会話の糸口になります。それもメリットだと思います」菊池コーチは「サッカーに行くときに、『ボールや水筒と一緒に、ノートも持っていこう』と、習慣になるといいと思います」と笑顔を見せます。サカイクサッカーノートには、「はじめる前(練習前)に書こう」というページが左に、「終わったら書こう」というページが右側にあり、1つの見開きでセットになっています。練習前に書いた目標やポイントを確認したり「意識していたことはできたかな」と振り返ることができます。菊池コーチは、低学年の子には『見ましたよ』とコメントをして、高学年になるとより具体的に『どうすればいいか』をアドバイスしたり、子どもたちに考えさせるような投げかけをしていくそうです。それもノートの活用法といえるでしょう。次回の記事では、サカイクサッカーノートを使っているお子さん、保護者の方の声をお届けします。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2021年12月02日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「パスを正確に出したい」「浮き球を蹴れるようになりたい」「コントロールからパスまでのスピードを速くしたい」という3つの悩みをまとめて改善するトレーニングをご紹介します。サッカーの試合でたくさん使われる「パス」という技術において、正確さは大事です。状況によっては浮き球を蹴る必要があることもあります。 また、相手がいるので素早く足元でコントロールしてパスを出さなければならない場面もあります。しかし、初心者は浮き球を蹴ることや正確なコントロールが身についてないので難しいもの。今回は、広いスペースがなくてもできる、浮き球を正確にパスする方法や、足元でボールコントロールして素早くパスが出せるようになる方法を紹介。親は難しい動きはありません。【やり方】1.目印を2つ置いて親子で離れて立つ2.親が転がしたボールを、子どもは目印の間を正確に通して親に返す3.目印で障害物を作り、親が投げたボールを障害物に当たらないように浮き球で返す4.浮き球が蹴れるようになったら障害物を解除し、改めて親子の中間あたりに目印を2つ置いて通路を作る5.親が転がしたボールを足元でコントロールして素早くグラウンダーのパスで返す【トレーニングのポイント】・顔を上げてボールをよく見る・目印に当てないようしっかりボールを蹴る・弱いボールでなく強いボールを蹴ることを意識・聞き足でできるようになったら逆足でも正確にパスを出せるようにやってみる・浮き球は、まずは真ん中に置いた障害物を少し超えることを意識・足元にボールを受けたら素早くパスを出す・次のプレーにすぐ移れる場所にボールをコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年11月30日「サッカーノート」は、工夫をして活用すればサッカーの上達に役立つことは言うまでもありません。それに加えて嬉しい副次的効果も。それは、子どもたちの成長や大人になってから必要なスキルも育まれることです。今回は、サカイクサッカーノートの監修者である「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんに、サカイクサッカーノートを書くことで、どうして「社会で生きる力」が身につくのか詳しくお話を伺いました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクサッカーノートは、質問に答える形式だから初めての子も書きやすい【関連記事】「なんでも書いて」ではかえって書けない。しつもんに答えるサッカーノートが書き続けられる理由■「失敗から起き上がる力」を育む仕掛けが随所にサッカーで主に使うのは脳から最も遠くにある足。手を使う競技より不確実で「失敗ありき」なので、一流選手でもシュートやパスをミスします。そんなサッカーだからこそ、丁寧に失敗を振り返り改善策やアイデアを考えることで「失敗から起き上がる力」(=レジリエンス※回復力、弾性・しなやかさを表す言葉で、近年は困難や脅威に直面したときにうまく適応する能力、社会で必要とされるスキルとされています)を磨きやすいスポーツとも言えます。言い換えると失敗を糧に次に役立てる力をつけるチャンスがたくさんある。サカイクサッカーノートには、その力を育むための仕掛けが随所にちりばめられています。「失敗から起き上がる力」は、日常生活や大人になって社会に出てからも必要な能力です。失敗は、しっかり振り返ることで単なる失敗に終わらせない、成長の糧にすることができます。例えば友達とけんかをしたとき、普段だったらただ後悔するだけでいつの間にか仲直りしてしまうところ、「なぜ僕は怒ったのだろう」「どんな言葉が友達を傷つけてしまったのだろう」と振り返り、どうすれば避けられたのかを考えれば、同じようなけんかをする可能性はぐっと低くなり、子どもの心も成長しますよね。■失敗を振り返ることで、次に同じ状況になった時の成功率を上げるそんな観点で、サッカーでの失敗もサカイクサッカーノートを使って振り返ることで、次の試合で同じような状況になったときの成功率を上げることにつながります。とはいえ、真っ白なノートを渡してそれを一人で考えるのは、小学生には難しいです。さきほどのケンカの例でも、「なぜ怒ってしまったのか?」「どんな言葉を言ってしまったのか?」「どうずればよかったと思うか」などの"しつもん"項目がノートにあれば、子どもがそれに答えながら振り返ることができます。子どもたちが自ら考えるポイントが"しつもん"として予め書いてあり、それに答えるように書くことで、その日の練習や試合の内容を丁寧に振り返る仕組みになっています。■課題を見つけ、自ら決める力をつける失敗から起き上がる力を細分化すると、「課題を見つける力」「自分で決める」の2つに分かれます。毎日の練習のあとに、なにも振り返らずに次の練習に挑むのではなく、その日の練習内容を丁寧に振り返り、どうすればもっとうまくいくのか/あのときどうすればよかったのかなどといった「課題」を自分で見つけ、「次はこうしよう」と自らの考えで決めること。それが日々の練習の質を高めるのは言わずもがなですよね。その中でも特に「自分で決める」が大切です。例えば、試合後にコーチから「あのときはパスするべきだった」と指導されることもあるかもしれません。そのときに「コーチにパスと言われたから次に同じような状況になったらパスしよう」と思うだけだと、次に同じ状況になってパスをして失敗につながった場合に「コーチの言うとおりにしたのにダメだった」と人のせいにしてしまいます。それがさらなる悪循環となり「コーチに叱られないようにしよう」という意識で試合に臨むことが増えていくと、自己否定感だけがどんどん高まってしまい、サッカーそのものを楽しめなくなってしまいかねません。サカイクサッカーノートでは、どうすればいいのかを自らの言葉で紡ぎだし、どうするかを自分で決めるところまで導きます。「コーチに叱られないように」ではなく「自分がこうしたほうがいいと思ったからこうする」と決めることで、サッカーを主体的に楽しめ、成功につなげるための再現性を高め、上達への意欲にもつながるといいことづくめになります。■決断力を養うのにも「練習」が必要、サカイクサッカーノートを使って「自分で決める」経験を増やすサッカーは本来、ピッチ上で決断力も求められるスポーツですが、その決断力を養うのも実は練習が必要なのです。サカイクサッカーノートでは、決断に至るまでの思考の枠組みを"しつもん"という形で体型化し、試行錯誤しながら「自分で決める」までを言葉にする練習ができるようになっています。その繰り返しによって、自信をもって自らの意思で決めることが習慣化されていきます。ちなみに、所属するチームによっては、コーチから「さっきのプレーはここがダメだった」「君の課題はシュート力だ」など、課題や目標を提示されることもありますが、その場合は「コーチはなぜ指摘してくれたのだろう?僕の課題はどんなところかな?その課題を達成するためにはどうしたらいいかな」とアドバイスや指示を自分ごとにして考える時間もあるといいでしょう。■身に付くのは不確実な時代を生き抜くスキル特に今の子どもたちが大人になったころは、今よりさらに不確実な時代になるはず。例えば大学受験でも、決められた選択肢がある中でマークシートを埋めるのではなく、答えを自らの言葉で記述する力が求められるようになりました。その力は、思考を言葉にできて初めて自ら自覚し、周りに伝えられる状態になります。ただしそれは、ある程度の訓練が必要なスキルです。最初からできる子はいません。そして、訓練すれば誰もが習得できるスキルとも言えます。それを、サッカーという大好きなことで訓練できるのがサカイクサッカーノートです。ノートの冒頭には「質問に答えるだけで、サッカーがうまくなる魔法のノート」と書いてあります。子どもたちはサッカーがうまくなりたいという純粋な思いで一生懸命書いてくれるはず。それが知らず知らずのうちに、サッカーの上達だけではない心の成長につながります。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2021年11月29日1対1の守備で、相手との距離感やタイミングがつかめず飛び込んで交わされたり、切り返しでバランスを崩して転んでしまう子どもたち。セーフティーに行くことと、仲間と連動してボールを奪いに行くのを身につけさせたいがどうすればいい?というご相談。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、お勧めの練習メニューを提示しながらアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<パスを受けた後の動作がもたつく子どもたち、いい状態でボールを受けるための指導を教えて<お父さんコーチからのご質問>はじめまして。少年団の指導者です。指導年代はU-10です。1対1の間合いについてどう指導すればいいかアドバイスをいただけたらと思います。守備の場面で相手との距離感、タイミングが上手くつかめず一気に飛び込んで交わされてしまう事も少なくありません。切り返しでバランスを崩して転んでしまうことも。セーフティに守ること、一人で取りに行くのでなく周りと連動する動きや声掛けの意識が少しずつできるようになってほしいのですが、どのように教えていけばいいでしょうか。これだけで伝わるか分かりませんが、よろしくお願いいたします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。セーフティに守れるようになってほしいとということですが、指導されている子どもたちは10歳以下なので小学4年生です。一対一でどんどんチャレンジさせて、抜かれ続けていいと私は思います。獲れないのであれば、違うタイミングで試みるようアドバイスします。もちろんこまごまと教え込むのではなく、その子が自分の間合いを見つけられるよう寄り添ってください。書かれているように、相手にかわされて転んでしまう場面も出てくるでしょう。そうなったら、子どもの頭の中でそんなふうにかわされることもあるのだという予測が立てられます。■小学生年代で強化したいのは、目の前の相手に抜かれない事と最後まで追いかける事頭の問題以外で解決するには、体のバランスを整えるトレーニングを取り入れてもいいでしょう。例えば、鬼ごっこ。逃げる側は左右に動いてかわす、つまりフェイントをかけたりします。左右に振られてもバランスを崩さないようにする力が養えます。小学生年代に守備面で強化したいのは、目の前に来た相手に抜かれないこと。ですが、それに併せて抜かれても最後まで追いかける習慣を身につけてほしいのです。ところが、多くのチームで見られるのは、二人で相手を挟んでボールを奪取するチャレンジアンドカバーをやらせています。見ていると、一対一の場面でもうひとりが取りにきて、その間を抜かれ二人とも置き去りにされる場面が少なからずあります。そうなると、抜かれた二人は互いに「おまえが悪い」と攻め合ったりします。■最初は抜かれっぱなしでも良い、「セーフティーに」では守備の土台が作れない最初から「ボールを奪うために二人で挟め」といった指導ではなく、こんなふうに伝えてみてください。「ボールが来たら、マークしている選手が責任を持って守る。もし抜かれたら点を取られるので、カバーする人が必要だね。でも、抜かれた子も最後まで追いかけよう」その結果、二人で挟んでボールがとれた、ということになれば、それで良しとします。なぜならば、最初から「二人で挟んで取りに行くよ」となってしまうと、「ファーストディフェンダーは自分のだけの力でボールを奪取しなくてよい」というメッセージになってしまいます。最初は抜かれっぱなし、かわされっぱなしかもしれません。でも、何回もやって経験させてください。そこでセーフティーに、抜かれないように、やられないように、飛び込まないように、と指導者が働きかけてしまうと、守備の土台をつくれません。■パサーとマークする相手が両方見える位置にポジションをとる加えて、守備が上手くできないときはポジショニングの問題もあります。パスが入るタイミングや状況を理解しているのかどうか。パスが来るかもしれない、ここを守らなくてはと感じたとき、自分はどんなポジションにいたか。そこを確認させましょう。ボールをカットしたり、より相手にプレッシャーを与えられるとしたら、そのときどんなポジションをとればいいか。個人戦術の基礎基本を伝えます。守備における一番の成功はインターセプトなので、どこに行くと(ボールを)カットできるかを知っておかなくてはいけません。そのためには、ボールがいつ出てくるか予測することが重要になります。パサーと、自分のマークマンが両方見える位置に立てるよう促します。つまり「同一視できる場所」です。下がりすぎると間に合わないし、ボールやマークマンのどちらかに近すぎると、その両方が、もしくはそのどちらかが見えなくなります。そういった原理原則を教えてあげる必要があります。■1対1の練習をするときはパサーをつけるそういったことを進めるためにも、1対1の練習をするときはパサーをつけた状態で始めましょう。デイフェンスにボールを出して、そのボールが返されたら1対1が始まるのではなく、ボールのカットを狙って、パサーと自分のマークマンが両方見える位置に立つところからが一対一の練習のスタートです。ボールを出されたらどうするか。カットできなかったら、次は何を狙うのか。例えば、相手がボールを足元でコントロールした瞬間は動けないので、そこを狙って飛び込む。そうすると、オフェンス側はワンタッチ目を足元ではなく、違う場所に置くことを考えます。飛び込めないとしたら、違う方向にコントロールするときを狙う。それが3番目の狙いになります。3番目も無理だったら、どちらかの方向に制限させてドリブルさせる。ドリブルをする相手との間合いを少しずつ近づけて行き体を入れてとるテクニックがあります。そうやってディフェンスとオフェンスで切磋琢磨し、相手をかわしたり、相手のアイデアを乗り越える工夫をしていく。それが続くことで練習の質は高まるわけなので、指導者はその都度、守備側、攻撃側のどちらにもアプローチします。「ボール取られちゃったね(あるいは、取れなかったね)次はどうする?」とかかわっていけばいいのです。池上正さんの指導を動画で見る>>■「飛び込むな」と言うからかえって抜かれてしまう(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)日本では「アプローチ」という言い方をします。そうすると相手選手の前で止まってしますことが多いのですが、イングランドでは小学生などに「アタック」と教えます。日本は指導者が「飛び込むな」と言ってしまうので、かえって抜かれてしまいますし、どこにでもパスを出されてしますのです。何度も言いますが、小学生の間は抜かれても追いかける子どもを育ててほしいと思います。しつこいプレーができる子が、成長すると良いディフェンダーになっていきます。海外の試合映像で、ディフェンスが相手の足を踏む場面を多く見かけます。ボールに対してアタックに行くので相手の足を踏んでしまうのです。このようにアタックに行くとき前の足に体重が乗ると、交わされたとしても、その足ですぐにターンして、また奪いに行くことができるのです。日本の選手は足を踏む場面が少ないように思います。それは小さい頃からボールを奪うことをしないからでしょう。抜かれることがいけないことと理解している子どもたちに育てられているのだと思うのです。抜かれても抜かれても追いかけて行けるためには小さい頃からボールを奪うことが当たり前にすることです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年11月26日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「体幹が弱くて当たり負けする」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。体幹というといわゆる腹筋と思う方が多いかもしれませんが、ただしくは背骨周りの胴体部分のこと。骨盤の傾きなどが欧米人と日本人では違うため、生活習慣の中で自然と鍛えられている欧米人に比べ、日本人は弱いと言われます。サッカーの試合の中で、当たり負けしないためには身体の強さも大事ですが、小学生年代でプロと同じような体幹トレーニングは必要ありません。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、自然と体幹(胴回り)が強くなります。おなか周りの筋肉を強くすることは、大人には腰痛予防にも効果があります。ぜひ一緒にやってみてください。【やり方】1.親、子それぞれ目印でゴールを作る2.腕立て伏せの状態をキープ3.ボールを手で転がしてPKを行う【トレーニングのポイント】・身体は板のようにまっすぐにする・お腹を身体の内側に引き寄せる(おへその下あたりに力が入る)・お尻を引き締める(高く上げない)・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年11月25日小3からゴールキーパーのレギュラーだったのに、隣町からエース級の子たちが入団してきた影響でベンチに。ずっとキーパーとしてやってきたので、フィールドプレーヤーとしてのテクニックがなく、控え選手として出場することもない。勝利至上主義で、上手い子が偉いというカーストができている。努力は報われると教えてあげたいが、何が正解かわからない。というお悩みをいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに心を軽くするアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<贈り物をする親の子をえこひいき。暴力暴言もあるコーチを何とかしたい問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。よろしくお願いいたします。現在小6の息子は3年生から主にキーパーとして日々頑張っています。4年生の終わり頃、隣町からエース級の子が3人入ってきて、それまでいつもスタメンで出ていたフィールドの子が押し出し式で控えになる機会が多くなりました。そして、その中でも運動神経のよいフィールドの子がキーパーに回され、いつもキーパーをやっていた息子はベンチに座っていることが多くなりました。3年生からキーパー練習メインでやってきたので、フィールドのテクニックは正直言って他の子より劣ります。なのでフィールドの控えとして出場する機会もなく、キーパーの控えでずっとベンチを温めている状態です。勝利至上主義のチームで、指導者から子どもたちに対しての心の指導がありません。親も口出し禁止のルールがあります。勝つことがすべて。強いことがすべて。上手い子が偉い、上手くない子は偉くないというカースト制が生まれ、主導権のある上手い子が好きな子指名してチームを作り紅白戦をしています。いつも最後に指名される子は決まっています。 月一回、県主催のキーパートレーニングがあり、息子もぜひ参加したいということで、車で2時間かけて参加し、専門的なトレーニングを受けてきました。どんどん上達していく息子。すごく自信がついたようです。県内のキーパーの子との交流も深まりいい経験になったなとうれしく思いました。そして、全国大会の県予選が始まりましたが、息子はやはりベンチです。「試合に出なくても、みんなのために自分ができることを探して頑張れ!」息子にそう伝えました。ひたむきに休まず練習に行って、専門的な練習をして頑張っても、実力主義のチームではベンチです。頑張っている息子は子どもたちの中では雑魚扱いです。指導者もそんな空気スルーです。このわだかまりをどうしたらいいのか、努力は報われると息子に教えてあげたいのですが、何が正解かもわからなくなってきました。母親としてどうすればいいのでしょうか。教えていただきたいです。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。見守る側も辛いですね。母さんの悲しみ、頑張りやの息子さんを思う気持ちはお察します。お気持ちはわかるのですが、今お母さんが私に訴えられている内容すべてに共感できないなあというのが正直なところです。■息子さんがレギュラーの時も「出られない子」がいたはず、まずは親の心構えを変えよう頑張っても実力主義のチームではベンチ。競争に敗れた息子さんは雑魚扱い。指導者もそんな空気。そういった負の現実に心を痛め、「このわだかまりをどうしたらいいのか」と書かれています。ここに少しばかり疑問がわいてきます。お母さんは、チームがすべての子どもを平等に扱い、サッカーの楽しさを伝え、心身共に成長させる指導だと理解していたのでしょうか?もし、そうであれば、この扱いに動揺してしまうのはわかります。しかしながら、3年生から主にキーパーとして4年生の終わり頃に隣町からエース級の子が入ってくるまではレギュラーだったわけですね。実力主義のチームなので、すでにその当時他に補欠の子どもや試合に出られない子がいたはずです。できればお母さんの息子さんへのマインドセットを変えましょう。ここでいうマインドセットとは「サッカーをする息子に対しどう向き合っていくか」という心構えです。そこで、ひとつアドバイスさせてください。■自分の子を「弱い人」グループに入れたくない気持ちはわかるが......「努力は報われる」と親が教える必要はないと私は考えます。お母さんは、もしかしたら、とても頑張り屋さんで、子どもの頃からやってきたことやトライしてきたことで成功を収めてこられたのではないでしょうか。そんな成功者がもちやすいものに「生存者バイアス」という概念があります。例えば、交通事故の生存者の話を聞くと、私たちは「あの事故はそれほど危険ではなかった」と判断してしまいがちです。話を聞く相手が全て「生き残った人」だから、そう感じてしまうわけです。そう考えると、お母さんがもし勝ち抜いてこられた方なら「努力すれば報われる」と感じてしまうのは当然です。例えば、スポーツ経験のある親ほど「あの厳しい実力主義の世界を乗り越えたからこそ今の私がある」と思い込みがちです。そうなると、サバイバルした人は途中で脱落した仲間を「弱い人間」と見なすので、自分の子どもを「弱い人」のグループに入れたくありません。■一番大切なことは、前向きに取り組むプロセス私などは、サバイバルできなかった人間です。バスケットボールをしていて、高校時代まで全国大会にレギュラーで出ていました。しかし、大学ではベンチには入れましたが、レギュラーにはなれませんでした。精一杯努力したとも思えませんが、だからといって120%頑張ったとしても活躍できなかっただろうと思います。スポーツをすることで「頑張っても報われないことがある」という現実を知りました。これは勝ち負けが明確なスポーツで得られる、大きな学びのひとつでしょう。じゃあ、届かないと思えば頑張らなくていいのかといえば、それは違いますね。一番大切なことは、頑張って報われることではなく、結果が出なくても「前向きに取り組むプロセス」です。■どんな状態ならサッカーに前向きになれるのかではどんな状態なら前向きになれるのか。それはサッカーが大好きなこと。仲間やチームやコーチが大好きなこと。そして、サッカーを楽しめる自分が大好きなこと。それらが前提としてあってこそ、初めて前向きに取り組めるのです。したがって、お母さんに考えてほしいのは、息子さんがどうしたらサッカーを楽しく続けられるかということです。私が上述したのは、あくまでも大学時代の話です。小学生時代は、実力主義などではなく、試合の出場機会を平等に与えてくれる、指導の本質を理解し、実践しているクラブに預けてほしいと思います。サカイクの読者さんであれば、さまざまな読み物や情報でそのあたりは伝えられているので、たくさん勉強できると思います。■子どもに対しての間違った接し方、扱いとはまた、「何が正解かもわからなくなってきました」とあります。子育てに「これが正しいやり方だよ」といった正解はありません。子どもはそれぞれ違うからです。ただし、「間違い」は共通しています。これは、サッカーの指導も同じだと考えます。子どもにしてはいけないこと。福祉や教育の世界で言う「ミス・トリートメント」(間違った接し方、扱い)は、以下のようなものです。暴力。暴言。子どもを委縮させること。誰かと比較するなどして傷つけること。人権を軽んじたようなパワーハラスメントをすること。セクシャルハラスメントなどなど、たくさんあります。■子どもがサッカーを楽しめているのか、きちんと「傾聴」しよう(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)いま、日本でジュニア(小学生)の指導がどのような方向性をもって行われているのか。そこもぜひ勉強してみてください。日本サッカー協会のホームページにも、子どもに対する大人の理想的な態度や在り方が書かれています。その内容はもしかしたら、息子さんが所属するクラブとは違うかもしれません。とはいえ、もう小学6年生の3学期も間近です。息子さんとよく話して、サッカーを楽しめているのか、どんな気持ちなのかをきちんと傾聴してあげましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年11月24日「JFAグラスルーツ宣言」に賛同するチームを認定し、つながりを作ることで、グラスルーツの環境改善を目指すJFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度。引退なし、補欠ゼロ、障がい者サッカー、女子サッカー、施設の確保、社会課題への取り組み、という6つのテーマに、それぞれ賛同するチームが認可を受けています。今回グラスルーツ推進グループの松田薫二さんが訪れたのは、埼玉県桶川市にある桶川クイーンズ少女サッカークラブ。代表の築根英樹(つくねひでき)さんが、娘さんが中学に進学した時に女子サッカーチームがなかったことをきっかけに、裸一貫で立ち上げたチームです。その苦労や信念を聞きました。(構成・文:中村僚)自前の練習グランドの前で記念撮影(写真提供:桶川クイーンズ少女サッカークラブ)<グラスルーツ推進6つのテーマ>■パートナー認定がチームの誇りになった松田:JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度に応募した動機を教えてください。築根:きっかけは、自分のチームにアピールになればいいと思いました。チームのカラーをどこで出せばいいのか悩んでいた時期があり、例えば大会で結果を出すチームは、それ自体はチームカラーになると思いますが、私はチームに強さを求めていませんでした。地域への貢献や、選手が楽しむことができる環境があることの方が大事だと思っていたのです。そんな矢先にJFAのHPを見て、「こんな素晴らしい活動があるのか」と思って、ダメ元で応募してみました。なぜダメ元だったかというと、企業でもなければスポンサーがついているわけでもなく、同好会に近い状態だったからです。それでも「やってみなければわからない」と思って応募したところ、認定の連絡をいただきました。JFAから承認をもらっていることは本当に大事で、選手の保護者にも説得力を持たせることができますし、何よりチームの誇りになります。認定証は練習グラウンドの倉庫に貼り付けてあります。松田:「誰もがいつでもどこでも楽しめるサッカーの環境を作っていきます」というグラスルーツ宣言のもとに始めた認定制度ですが、スポンサーの有無や企業かどうかは重要視しておらず、その宣言のような活動をされているチームに認定許可証を発行しています。築根:このチームが認定をもらえたことは、まわりのチームにもいい影響があると思っています。そんなに人数がいるわけでもないですし、強いわけでもありませんが、そんなチームでも活動している意味があると示すことができれば良いな、と。松田:まさにそういうことが起きれば良いと思っていました。ひとつのチームだけの活動では、他の地域やチームの活動があまり見えてきません。いろいろなチームやクラブが交流できる場になれると良いと考えています。築根:このクラブのスタートは私と娘の2人だけでした。もちろんそれを威張りたいわけではないのですが、私が苦労した経験は他の方に伝えることで活きることがあると思います。僕と同じように裸一貫でクラブを作り上げてきた人にグラスルーツ推進・賛同パートナーのことを伝えると、「僕もやってみたい」という人は多いです。■「私はサッカーをしに来てるのに」子どもたちの声で我に返ったことも練習風景(写真提供:桶川クイーンズ少女サッカークラブ)松田:娘さんと2人でクラブを始めたということですが、そこからどのようにクラブを大きくしていったのでしょうか。築根:最初は娘の同級生を誘いました。ただみなさん他の習い事をしていて、サッカーの練習があっても送迎ができない、あるいは他の習い事とスケジュールの調整ができない、ということでなかなか集まりませんでした。それでも他の習い事と被らないように練習の日程を調整して、最初のうちは月謝もとらず、まずはとにかく人に来てもらうところから始めました。それと同時に、グラウンド作りもしていました。2013年の4月から作り始めて、完成したのが7月頭です。そして7月20日に活動をスタートさせました。最初は10人くらい集まりましたが、翌週は5人、その翌週は3人と、徐々に減っていきました。厳しかったですね。そんな状況でしたけど、始めてしまった以上は途中で投げ出すわけにもいかないので、地道に活動を続けていました。私は常々娘に「やる前から諦めるな」と言っています。その姿勢はまず自分が示さないといけない。あの時に諦めずに地道に活動を続けることで、娘にそれを見せたかったんです。ただやはり現実は厳しくて、とてもサッカーができる人数は集まらず、フットサルの大会に出ようかと考えたこともありました。それを子どもたちに言ったら、「私はサッカーがやりたくて練習に来ているのになんでフットサルなの?」と言われたんです。私はハッとして、「まだやれることをやりきっていない」と思い知らされました。そこからHPを作ったり、チラシ3000枚を配ったりして、なんとかサッカーができる環境を整えようと動きました。当時の経験は今でも子どもたちに話します。そうやって動いていれば、自然とその姿を見てる人が手伝ってくれるんですよね。当時の子どもたちの親で一緒に人集めに参加してくれた方もいますし、審判資格やコーチングライセンスをとってくれた方もいて、自分の子どもが卒業した後もクラブに関わり続けてくれる人もいます。私も自分がクラブの立ち上げ人になった以上は、娘が卒業した後も関わり続けたいと思っています。
2021年11月24日「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代のサッカーの本質を伝える活動をしているKEI IMAIさん。育成年代の指導現場の問題を提起する記事を出すと、それを読んだ若い子からTwitterや、Instagram、Facebookで相談が来るそうです。相談内容は、指導者、監督の暴言、理不尽な練習がほとんどなのですが、このような内容は事実確認が難しいため、実際にオンラインで話を聞いて詳細をヒアリングすることもあるのだとか。実際に話を聞いてみると、今の時代に信じがたいような指導を受けているという内容が実に多いのだそうです。今回は、2つほど例として実際に相談にきた学生の話を紹介します。(構成・文:KEI IMAI)【関連記事】子どもたちにサッカーを「教える」ことよりも、大切にしなければならないこと■都内の強豪高校サッカー部の生徒の話「突然のメッセージ失礼いたします。◯◯高校サッカー部の◯◯と申します。noteを拝見してご連絡させていただきました。 自分がモヤっと感じていることがとても鮮明に書かれていてお話を聞いてみたいと思いご連絡しました。自分が今置かれている状況をご相談させていただけないでしょうか」高校生からくるメッセージの中では、とてもしっかりとした文章だったのが印象的で、一度オンラインで話を聞いてみることにしました。実際に話を聞いてみると、ジュニアユース時代は、Jクラブの下部組織で世代別代表にも選ばれた経験のある実績がある子で、受け答えもしっかりとしていました。以下に、彼から聞いた話を紹介します。※コメントはzoom録画の内容を要約しています■指導者に感じる違和感「常に一方的な指示というか命令で、言われた通りにやらないと罰走になるか干されます。試合に出してもらえないどころか、練習でも無視されます。心を入れ替えてやる気を見せろということだと思います。自分が一度干された時、やっぱり試合に出ないと成長しないので、言うことを聞いて練習も必死にやりました。それでまた試合に出るチャンスはもらえたのですが、ずっと違和感というか納得がいかなくて胸に何か引っかかったままずっとプレーしています。ジュニアユース時代の指導者は、一人ひとりと向き合って、どこをどう伸ばせば良いか常に対話して成長する実感を感じながらトレーニングできたので、その頃受けた指導とのギャップがすごくて、とても納得いかないというか...」監督とコーチに考えていることを伝えたの?と聞くと、「あまりにも機械的で固定的なプレースタイルに選手が適応できていないので、もう少し選手たちの特徴を活かしたプレースタイルができないかと選手個々の性格や特徴を伝えました。あと、試合前の明らかに過度な練習でパフォーマンスが落ちていたので、その調整をしてほしいと伝えました」そしたらどんな反応だったの?「お前たちが考えてることはどうでもいい、プレースタイルは俺たちが決めること。試合に出るために必要な情報は伝えている。それについてこれないから結果がついてこない。とにかく必死に練習しろと。試合でパフォーマンスが出せない理由は過度なトレーニングではなくお前らの弱さであるということを言われました。話しても意味がないと思いましたし、優れた選手の何人かはサッカー部を辞めていきました」この話を聞いて、私は単純にチームのプレースタイルに合わないという結論で片付けてはいけないと思いました。少なくとも、育成年代の指導者であるならば、選手と向き合って対話をするスタンスが必要だと思います。一方的過ぎますし、こんな理由でサッカー部を辞めてしまうというのはあまりにも理不尽だと思います。彼は、このような相談ができる人が身近にいないと言っていました。■連帯責任でサッカーがトラウマになったマネージャーの話また、半年ほど前こんなDMが届きました。本人の許諾を得てダイレクトメールの画面を掲載させていただいております。「お前のせいで罰走だよ。まじふざけんなよ」これがきっかけでいじめとか普通にはじまります、と某高校のサッカー部の子が言ってました。「連帯責任」的なものを設計する指導者は"いじめ"を生み出している可能性を自覚してほしい。出典:Twitter:KEI IMAIさんのTwitter投稿よりサッカー部のマネージャーが連帯責任によるいじめを受けたなんて信じられないことですし、そして死にたいと思わせてしまった指導者、チームに猛烈な怒りを感じました。このチームの指導者は当然許せないのですが、部員もあまりにもサッカー以前の大事な感覚が欠如しているように思います。誰も助けてくれなかった......。このいじめを目の当たりにしていた部員が助けられない、感じることができない、おかしなことだと声をあげられない。そんなチームが良いサッカーができるわけがありません。仲間と助け合い、ともに成長していくというベースの繋がりが育まれなければサッカーにはならないのです。連帯責任による罰がいじめを助長するというのは、考えてみれば当然の話です。連帯責任文化は早く終わらせるべきだと思います。そしてなにより問題なのは、管理者である先生や監督、コーチが問題の起点になっていて相談できない、相談しても聞いてもらえないことだと思います。今回の2件は、いずれも指導者として、いや大人として当然ケアしなければならない問題だと思います。このマネージャーの話は以前noteにも書きました。該当記事はこちら>>このnoteにも、たくさんの反響がありました。連帯責任によるいじめを受けたという子や、いじめられた子の親御さんからも複数件連絡をいただきました。同じような話は全国にあるということです。少しでもこのようなことで苦しむ子を減らしていかないといけないと思います。JFAの相談窓口もありますので、苦しんでいる子は一度相談してみてください。暴力等根絶相談窓口
2021年11月18日