ウーマンエキサイトがお届けする恋愛の新着記事一覧 (6/104)
前回ご紹介した「メンタル系モンスター 仕切り鬼」代表の柚那、一件よく働くしっかり者の妻のように見えるのがやっかいなところです。決断は妻任せがラクチンだという夫でも、あまりにグリグリとプロデュースされてしまうと「俺の意志」があっという間に消え去ってしまいます。ただただ妻に従うことが、情けなくなってくる日が来るのです。自覚のないまま、あなたもいつの間にか「仕切り鬼」になっているかも…。■「メンタル系モンスター 仕切り鬼」度をチェックここで、あなたの「メンタル系モンスター 仕切り鬼」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1.職場あるいはママさんコミュニティやサークルでリーダー的存在だと自覚がある。2.他者が自分の指示を素直に聞いて動いてくれるとうれしくなる。3.自分が家事をしている最中に夫が何もせずダランとしているとむかつく。4.掃除や洗濯はマイルール(私のやり方)があり、違うことをされると指示出しをしてしまう。5.化粧品、洗剤、シャンプーの消耗品にこだわりがあり、違うものは使わない。6.夫が決められた小遣い額以上を使うと必ず一言注意する。7.夫の実家付き合い、親戚付き合い、慶弔に関しては夫に任せておけないと思っている。8.夫の交友関係は10人までは把握している。9.夫が家庭のルールに従わないとき”罰”的なことを与えたことがある。(例:今月は小遣い減額よ、今週の風呂掃除は毎日やることetc)10.夫が連絡なしに夜中帰宅すると、根に持って数日間は不平を言う。 ■あなたの「仕切り鬼」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「メンタル系モンスター 仕切り鬼」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○が3個以上6個未満は仕切り鬼度「C」(夫は最近口うるさくなってきたなあ…と感じ始めている)○が6個以上8個未満は仕切り鬼度「B」(夫はえらそうなオンナだ、何様だよと感じてきている)○が8個以上は仕切り鬼度「A」(俺はお前の家来かよ! 窮屈なんだよ、好きにさせてくれよと自由を求めているので逃げる可能性大)草食系男子、植物系男子というワードをメディアで見かけるようになったのは、ここ数年です。定義は細かく説明されていますが、その名前から受け取る印象を心に浮かべてみましょう。やさしい、物静か、反論しない、ガツガツしない、主導権を握らない、すぐエッチしようと言わないetc…というところでしょうか。そうです。「男は一家の大黒柱」という言葉はもう古い。ワーキング妻も増加した今、忙しい妻を思いやるやさしい男性が出現しているのです。夫が主導権を持って家族を引っ張るというより、民主的に妻と2人で決める、あるいは妻が大まかに決めて夫に相談するというスタイルが主流となってきています。「家のことは、妻が決めてくれた方が楽」と言う男性ももちろんいます。とは言え、前回登場した「メンタル系モンスター 仕切り鬼」代表・柚那さんのように、完璧な妻の役割に酔いしれてしまうと家族は従わざるをえません。非の打ちどころがない正論。どう見ても妻の言い分が正しい場合、「反論の余地なし!」と毎回怖い顔で指をさされ押し付けられているようなものです。モンスターっぽく「仕切り鬼」と名付けましたが、裏を返して良いようにとらえれば『プロデュース妻』ともいえます。家族をまとめる、マンションを買うなどの大きな目標に向かって邁進する、子育て・教育に手を抜かないなど強靭な力を発揮します。しかし、柚那さんのように「やらねばならぬ理由」を家族の中で一番えらいような上から目線で述べ続けると周りは息苦しい。「ああ、そうですよ、おっしゃる通り。はいはい、あなたの言うこと聞きますよ」と夫が投げやりになってしまっても仕方ありません。柚那の夫・和樹さんは、もうすでにあきらめているから言葉に出して反論しませんでした。言ってもムダ、妻のほうが正論と夫に、思わせてしまうのはフィフティフィフティな関係を維持できていない黄色信号です。夫が家族の決めごとをさぼって、スポーツニュースを見ていたとしても「たまにはさぼろうか!」と一緒に寝そべって缶ビールとポテチを渡して乾杯するくらいの余裕をかますほうが男性は楽なのです。夫も妻も完璧でなくていい、少し抜けているところ、弱いところを補うことでまた愛が深まるということも知っておくといいでしょう。そして妻は、言う通りにならなくてもカッとしない。まずは一呼吸という気持ちを持つと、仕切り鬼魂が退散してゆきます。ため息ではなく深呼吸です!
2018年02月25日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから。ということで、モンスターワイフにはさまざまな種類があります。前回は、「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」というモンスターワイフを紹介しました。今回は、一見なんでもやってくれる妻だけど、どんどん夫は疲弊してしまうというメンタル系モンスターをご紹介します。■誰が見ても完璧な妻、しかし夫にとっては…「メンタル系モンスター 仕切り鬼」代表:柚那(仮名)37歳の場合駅前にあるドラッグストアでパートの仕事を終え、急いで体育館に向かう。柚那はPTA仲間で結成したママさんバレー部の副主将だ。火曜の夜と土曜の午後は汗が床にしたたるほど猛練習をしている。バレーの練習がある日の夕食は早起きして作り、夫の和樹と息子の壮馬がレンジでチンするだけで食べることができるようしてある。火曜の夜のことだった。バレーの練習を終えて帰宅すると、和樹が夕食で使った食器をシンクに置いたままスポーツニュースを見ていた。「ちょっと。カズ、何これ? 火曜と土曜の夜の食器洗いはカズと壮馬って決めてるよね。壮馬はもう寝てるの?」「…ああ。今日、壮馬は体育で水泳だったから眠いって言うし、俺も野球の結果が気になったからつい…」柚那は首にかけていたタオルをはずしながら目を吊り上げて言った。「家族で決めたことは守る約束だよね。カズがそんなんじゃ、壮馬にサボりぐせがつくじゃない。やると決めたらやり通してよ」「…う、うん。悪かったよ」「今から洗って。洗ったら水気を切ってから拭いてね」「今からか? 明日の朝やるよ」柚那は低い声になる。「壮馬に『決まりは守らなくちゃダメ』ってことを教えたいの。私も仕事始める時『家事はおろそかにしない、両立する』って約束したからがんばってるんだよ。お弁当だって、毎日5時起きして作ってる。ママさんバレーの日も夕食は作ってから行ってる。後片付けくらい…」和樹は、柚那の言葉をさえぎるように立ち上がってシンクに向かう。背をかがめ、面倒くさそうに食器を洗い始める。背中越しに柚那がボソっと言う。「油汚れは、ここにあるボロ布で拭き取ってから洗って。洗剤もったいないし」和樹はチっと舌を鳴らした。 ■「私がルール!」家族のすべてを仕切るモンスターに変身家族3人、リビングでくつろいでいた時のことだ。柚那がうれしそうにアニメ映画のチケットを取り出し、ヒラヒラさせながら言う。「ネットショッピングでポイントたまったから映画チケットに替えてもらったの! 壮馬、観たいって言ってたでしょ。今度の日曜は映画に行くのよ」壮馬がうれしそうな困ったような顔をする。「母さん、日曜はケンちゃんちで小川っちと3人でゲームするんだ」和樹も言葉をかぶせる。「俺も、日曜は職場の先輩に釣り具を見せてもらいに行く約束したんだ。釣り、始めたいと思っててさ」柚那はキッと口を結んで数秒黙った。そして目をギョロリと見開いて一言。「聞いてない」和樹と壮馬は背筋を伸ばし、太ももの上で手を固くにぎった。「うちら家族でしょ。買い物のこととか、趣味のこと、話し合ってみんなで納得してから決めなくちゃダメでしょう。私だってドラッグストアで働く時もママさんバレー始める時も、2人にちゃんと相談してから始めたよね。家にいなくても、食事や掃除は手抜きしない約束で。守ってるでしょ。全部完璧でしょ!!」2人は言葉を返せない。テレビの音がむなしく流れる。柚那がテレビを消して和樹をにらむ。「カズ、家族を一番大事にするって言ったよ。いろんなこと、家族で話し合って決めようって」「ああ、言ったけど、ちょっと違ってきてないか。柚那が全部決めて、俺らがその通りにしてるような気がしてるんだけど」柚那はとうとうと家族論を述べ始める。家族は決まりをつくってそれを守らなければ子どもがだらしなくなる、秘密はあってはならない、各々の行動を全員が把握しておくべき、規律正しい生活が良い子を育てる…。日曜日、結局3人で映画に行った。帰り道、和樹が「たまには外でメシ食おう。一杯飲みたいなあ」と言うと柚那は笑いながら答えた。「外食を1回がまんして、その分、食べたつもり貯金するって決まりだよ。そしたら念願のマイホーム購入が早くなる。今日は朝のうちにクリームシチューを作ってきたから大丈夫。あっためて食べよう」和樹は、胸の中でため息をついた。決して柚那に聞こえぬように。柚那ががんばっていることはわかっている。責めることはできない。だが、だが…。長いため息をつかずにいられない。「悪い、俺、行くとこあるから2人で先に帰って。壮馬、帰ったら一緒にゲームしような」和樹は人混みの歩道に消えていった。柚那は呆然として立ちすくむ。「なによ、あの態度。ケンカ売ってんの? 帰ったら話し合いしなくちゃ。家族の平和のために」「メンタル系モンスター 仕切り鬼」のモンスターワイフとなった柚那。和樹の不満に気づかない彼女の過ち、間違いはどこだったのでしょうか?「リアル・モンスターワイフ、再び」第4回では、あなたの「メンタル系モンスター 仕切り鬼」度をチェック、判定! 「第二の柚那」とならないためのアドバイスをご紹介します。
2018年02月24日「婚活相手の素性が不安」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。半年前に婚活パーティーで知り合った2歳上の彼と交際中という、28歳女性のトピ主さん。毎日連絡は来ており、週1でデートもしていますが、連絡手段はLINEのみ。勤務先は知っているものの、携帯番号や自宅の場所は知らないため、不安を感じています。とはいえ、「少なからず心の支えになっている」そうで、傷つく結果になるかもしれないことを聞けない……と悩める心情を綴っています。毎週会っていれば、住んでいる場所は大体わかりそうだけど…連絡手段がこれだけ多様化しているので、今の時代、「電話番号を知らない」というカップルはゼロではないようです。ただ、「自宅の場所を知らない」というのは少し気になりました。半年間、毎週のように2人で会っているならば、「どこから来た」「どこに帰る」「どのくらい時間がかかった」などの話題が自然に出てくるはず。正確な番地までは知らなくても、「どの駅の近く」「どのあたりに住んでいる」ということさえ知らないのであれば、彼が意図的に隠している可能性も感じました。どのくらい交際相手に自己開示をするかは人それぞれですし、何が正しいということはありません。しかし、強い不安を感じているならば、それを放っておくのは良策とは思いません。真剣に交際中の女性が、自分の素性に不安を感じている……となれば、多くの男性はきっと何か対処をするでしょう。身分証を見せてくれるとか、家に連れて行ってくれるとか、何かしらの形で安心させる行動を取ってくれるように思います。つまり、トピ主さんが今感じている不安を伝えた際、彼がそうした誠実な対応をしてくれれば、あっという間にこの問題は解決するということ。「事実を聞いたら、私は心から安心できるんだ!」と前向きに捉えられれば、勇気を出して聞いてみようと思えるのではないでしょうか。不安の先送りは、「割り切って交際すること」に等しい不安は顔色や言動を曇らせ、いいことや前向きな人が近寄ってきにくい状態を作り出します。よけいな妄想を生み出し、うまくいくはずの関係までダメにしてしまうことも。恋愛に不安はつきものですが、それをどうコントロールするかで、恋の結果は大きく変わってきます。何より、このまま何も聞かずにいることは“問題の先送り”にしかなりません。「傷つきたくないから」「交際をやめたくないから」という理由で問題を先送りするのは、「どうせ終わるんだから、少しでも長く恋人関係を楽しませてもらって、それでよしとしよう」と割り切るに等しいことではないでしょうか。もちろん、割り切って付き合う道もあります。でも「そんなふうに割り切れない」と思うならば、今すぐ確かめたほうが確実に傷は浅くて済むでしょう。時間が経てば経つほど相手を失うのが怖くなり、もしも彼がトピ主さんの危惧するように既婚者や遊び人だった場合、立ち直れないほど傷ついてしまうかもしれません。「こうしたい」を大切に。自分を幸せにする行動を投稿には、「怖くて聞けない付き合いに、虚しさも感じている」「不安が残ったままの付き合いに、ちょっと疲れてきた」といった記述も見られます。「知りたいことは尋ねたいし、もっと本音で話したい」ともありますが、「こうしたい」という言葉が出てきたのは、とてもいいことです! その気持ちはぜひ大事にしてください。ただ、それは言わなければ伝わりません。言えないトピ主さんの気持ちの弱さに、もしも彼が付け込んでいるのだとしたら悔しいですよね? 不誠実な男性ならいらない、というプライドを持っていきましょう!それに、このままずっと気持ちを押し殺していれば、虚しさはどんどん膨らみ、一方的に疲れ、交際が嫌になって別れてしまうかもしれません。そんな結末を、トピ主さんはきっと望んでいないはず。事実を確かめることは、長い目で見れば“幸せな未来”にしか繋がらない、という考え方もできます。彼が何も隠していなければ、大いに「安心」を得られますし、不誠実な人だと判明すれば別れて、ちゃんと誠実な相手を探し始めることができるのですから。「一時期はつらくなるかもしれないけれど、私が幸せになるために、心から安心して付き合える相手を見つけるために聞いてみよう」。そんなふうに強い気持ちで向かっていけますように。応援しています。(外山ゆひら)
2018年02月19日「好きになった男性に引かれてしまった」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。“婚活疲れ”を経て最近、仲良くしている男性がいたというアラフォーのトピ主さん。しかし先日いつものバーで会った際、彼にあからさまに避けられ、その後のLINEでもそっけない対応をされてしまいました。「どうしたら自分の好きな人に好きになってもらえるのでしょうか?私には奇跡に近いです」と悩める心境を綴っています。どこからどこまでが、「恋」なんだろう?「今までは気になる人ができても、自分からは何もできなかった」というトピ主さん。「今回はちゃんと行動しようと、色々誘ったり、好きな気持ちを出していた」そうで、「頑張った分、彼に引かれてしまったことのショックが大きい」とのこと。お気持ちはよくわかります。努力した分、むなしく思えてしまいますよね。「私のぬか喜びを返せ!」なんて気持ちにもなってしまうでしょう。ちょっと考えてみました。「恋」って、どこからどこまでのことを指すのでしょうか。交際の約束をしてからが恋……とは限らないですよね。トピ主さんもドキドキしながら連絡を取り合ったり、二人でデートしたり、そのような時間のなかでは、おそらくめいっぱい恋の楽しさや幸せを感じられた瞬間があったはず。もしかしたらひととき、お互いの気持ちが通じていた瞬間もあったかもしれない。「その期間は、二人は恋仲にあった」という捉え方もできます。しかし今、彼の気持ちは離れてしまった。残念でも事実として受け止め、「短い間でも、いい時間をくれてありがとう」などと“手放し上手”になれると、とても恋愛はラクになり、肩の力を抜いて生きやすくなります。「付き合ってから別れるより、痛手は少なかったかも」「結婚に至らない限り、どんな恋も終わるものだ!」などと意識的にポジティブに考えるようにして、ぜひ爽やかに、乗り越えていってほしいなと願います。好きな相手に「引かれない」アプローチとは?ずっと女子校育ちで、未だに男性に緊張してしまうというトピ主さん。「恋愛を怠けてしまったことが悔やまれます」とのことですが、恋愛では、経験値が必ずしも幸福な結果と比例するとは限りません。ただひとつだけ言えるのは、恋愛は様々なコミュニケーションのなかでも、特に“エゴ”が出やすい関係。「その言動が相手に嫌がられないかどうか」という観点を多少なりとも持っておくと、アプローチで引かれない確率は高くなるでしょう。アプローチの際に、「独り占めしたい」「自分にもっと関心を持ってほしい」といったエゴをぶつけてしまうと、相手はどこか強制されているように感じ、「これ以上は近づかないで」という線引きをしやすいです。一方、エゴを抑えたアプローチができると、相手の意思を尊重でき、相手からの歩み寄りも待てるため引かれにくく、安心感も与えるため、仲のいい友人や恋人になれる確率も上がりやすいです。他の女性もいるバーで居合わせて以降、彼の態度がよそよそしくなってしまった……とのことですが、「交際前から独占欲やエゴを押し付けないよう最大限、注意する」というのは、次回にも生かせる学びかもしれませんね。暴走したときはスッと引いて、本来の「自分」を取り戻そう近いうちまたお店に行きたい、といった記述もありますが、自分から会えそうな場所に足を運べば、彼はさらに尊大な態度を取ってくる可能性も感じます。今の状況では、彼からは少し距離を置いたほうが有効だと個人的には思います。前回はちょっと好意が暴走してしまったのだとしても、すっと引いて、「なかったこと」にしてしまいましょう。嘘でもいいので、「急にそっけなくなるなんて最低〜!」くらいの気分で放っておけば、逆に彼のほうがトピ主さんのことが気になってきて、また近寄ってくる可能性も感じます。その際、舞い上がらずに「本当に私を大切にしてくれる人かどうか、ちゃんと見極めよう」くらいの冷静さを忘れずにいれば、逆転成就することもあるかもしれません。ともあれ、今は「彼について考えること」から意識的に離れ、本来の自分を取り戻しましょう。諦めきれないならば長期戦の構えを取り、しばし休憩して英気を養っておくのもいいと思いますし、「今回は恋愛のカンを取り戻すための練習試合だ!」くらいに割り切って、どんどん前へ進んでしまうのも一案。あるいは、「婚活以外でも出会いがあるとわかって良かったな!」なんて考え方もできるのかなと思います。目標である“相思相愛”が叶う日まで、焦らず腐らず、そこまでの過程も楽しみながらマイペースに取り組んでいきましょう! 応援しています。(外山ゆひら)
2018年02月12日「男性に誠実さや一途さばかりを求めてしまう」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。何人かとお付き合いしてきたものの、すべて「浮気に対して異常に怯えて疲れきってしまう」「相手を信用出来ない」という理由で1年以内に別れている……というトピ主さん。愛することや信頼関係がどういうものかピンとこないため、アドバイスが欲しいと綴っています。原因を探っても、解決策が生まれないことも交際相手ができると、起こるかわからない悪い未来に思いを巡らせ、精神的に疲れてしまう、という状況なのですね。しかしトピ主さんは、もともと悩みがちな性格というわけでもない。のちの投稿によれば、「細かい事は気にしないポジティブさ」や「生きてりゃどうにかなる~くらいの呑気さ」がある性格で、「仕事趣味友人、恋愛以外はかなり充実している」。にも関わらず、「なぜ恋愛になった途端ここまで恐怖心に狂うのか、自分でもわからない」と綴られています。「周りの環境で遊び人が多い事や、過去に父の浮気があった事が原因の一つにあるかも」とのことですが、原因を探り当てても解決策とならないケースもしばしばあります。それよりも、今「過剰に誠実さや一途さを求めてしまう自分」から変わりたいと思っている……という事実だけを強く意識してみることを勧めます。トピ主さんは、「裏切られてもいないのに別れたり、過剰に誠実さや一途さを求めることの無意味さ」に気付き始めているのですよね。それだけでも、大きな一歩です。「男性を心から信用したい、愛してみたい」と思い始めた”新しい自分”を、まずは歓迎してあげましょう。他者の心はコントロールできない、それなら?その上で、悩みを具体的にひも解いてみましょう。交際相手に一途さや誠実さを求めてしまうのは、要するに「相手の心を、こちらの望むようにコントロールしたい」ということになるかと思います。そのような願望を持つと、なぜ恋愛がダメになりやすいのか。喩えながら説明していきますね。「暗闇を走るジェットコースター」の乗り場にいる自分の姿をイメージしてみてください。どんなコースが待っているのかは見えません。激しい急勾配もあるかもしれない。でも、そのコースを自分でコントロールすることはできない。このようなときでも、コースターの舵を取ろうと抗うのか。それとも肩の力を抜き、流れに身を任せてしまうのか。どちらがいいと思いますか?「人を信じ、愛すること」もこれと同じではないかと思うのです。他者の心はコントロールできないにも関わらず、その事実に抗ってばかりいれば、トピ主さんの恋愛のように、ただただ無用に疲れてしまうだけ。であれば、ハッピーなゴールへたどり着くと信じて身を任せてみたほうが、自分にとってラクだし、しかも幸せなのではないか――。そのように大らかに構えるためには、「私はきっと大丈夫」という自分への信頼感や、人生そのものに対する「安心感」が必要になってきます。「私は大丈夫」という“安全ベルト”を、心のなかに作っていこうトピ主さんはきっと“先の見えないジェットコースター”に乗るのが怖かったのでしょう。だから今まで、「本当に誰かを好きになること」から本能的に逃げてきた。心の距離が縮まれば、その部分に向き合わなければならなくなる。だから交際期間が長くなるほど、不安が増してしまう。その不安から逃げたいあまり、何かと理由をつけては相手を否定して、別れを繰り返していたのではないでしょうか。これから少し時間をかけて、心のなかに『安全ベルト』を作っていきましょう。それはつまり、「何が起きても、私は大丈夫だと信じる力」であり、「少しくらい傷ついても、立ち直れる自分を信じる力」のことです。誰かを愛するという道程で、多少ジェットコースターが揺れても、振り落とされないように。心を鍛え、確かな安全ベルトができてくれば、今感じているような「怖さ」はきっと少なくなるはずです。心を鍛える方法は様々にありますが、一番簡単な方法を紹介しますね。毎日鏡に向かって、「私は強い。私は素敵だ。私は絶対に大丈夫!」と唱えてみてください。そして一日の終わりに、「今日良かったこと」を一つ以上書き出してみてください。それだけでも、小さな変化が起きてくると思います。そうしていつか、「何が起こるかわからないけど、怖がらず愛してみよう」と思えるように。「その先に望む幸せがあるならば、信じて身を委ねてみよう」と思える日が来るように。堅実に心を鍛えていき、自分や人生への安心感を獲得していきましょう。応援しています。(外山ゆひら)
2018年02月05日「もやもやした関係で、きっぱり次に行く決心がつかない」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは20歳代後半の女性。1年ほど仲良くしている30歳代の男性がおり、好意も伝えたものの、彼のほうは「落ち着くし楽しいけど、今は友達以上恋人未満」「自分の気持ちが追いつくかもしれないし追いつかないかも」といった曖昧な返事。今後の対処についてアドバイスを求めています。押したいなら、「気が済むまで押しまくる」のもアリかも?投稿文は、こう締めくくられています。「次に行くか、猛烈に押すかな気はするのですが、この状況からどんな感じで押していけばいいでしょうか?」と。この一文から察するに、トピ主さんは「押したい」という気持ちが強いのだろう、とお見受けしました。しかし、改めて「はっきりしてほしい」と伝えた際も、彼の返事は曖昧だったとか。現状、彼のほうは付き合うまでの気持ちは高まっていないでしょう。今すぐ猛烈に押したとしても、結局は逃げられるか断られるか……という可能性が濃厚なように思います。ただ、「トピ主さんの気が済む」という意味では、それも無駄ではないかもしれません。トピ主さんは、もともと積極的にアプローチする性格のようですし、一時期我慢したところで、またそのうちに同じ関係性に戻ってしまうような気もします。そうなるくらいなら、成就は見込めなくても早めに気が済むまで押しまくったほうがスッキリするし、諦めもついて、時間のロスを防げるかもしれません。「魅力ある異性に好かれていたい」のは男女共通の心理曖昧な関係でいることについて、「彼にメリットはあるのか?」という疑問も投げかけていますが、メリットは十分にあると思いますよ。「自分に好意を持っている異性がいること」は自信や心の支えにもなるし、いないよりは、いてくれたほうがありがたい――。胸を張っては言いにくいことですが、内心そう思っている人は少なくないはずです。そうした心理が男女ともにあるから、世の中に“キープ”といった関係性もたくさん生まれるのでしょう。キープされる側になれば「ズルい!」と憤慨しても、逆の立場になれば同じような態度を取ってしまう……なんてこともよくあるものです。今回の彼もおそらく、「今すぐ付き合いたいと思うほどではないけれど、好かれて嫌な相手ではないし、好意を持たれたままではいたい」から、自分から突き放すことはしないし、脈があるようなことも伝えてくるのだろうと推測できます。可能性ゼロではないけれど……。本当に彼がいいのか、考えてみようそんな不誠実な男はやめておけ、というのは簡単ですが、そう割り切れないからこそ悩んでいるのですよね。「彼的にはもう察して勘弁してくれ・・って感じでしょうか?」とのことですが、彼がトピ主さんを嫌ってはいないことは確実だと思います。全く魅力を感じない相手や好かれて気分の悪い相手なら、1年近くも親密に仲良くはしないでしょう。トピ主さんと同じような状況から“粘り勝ち”した女性の例も、いくつか知っています。彼女たちは総じて、「付き合う」という約束は求めず、機嫌よく幸せそうに彼の近くにいて離れない……といったスタンスをじっくり貫いた先で、交際や結婚にたどり着いています。そうした例を鑑みると、今のトピ主さんのような「関係に白黒をつけたくて仕方ない」という心境のままでは、この彼との成就は難しいかもしれません。「彼と付き合いたい」より「早く彼氏が欲しい」という気持ちが勝るならば、先に進んだほうが話は早いような気もします。無理をして、時間も費やして彼にこだわるより、お互いに恋に落ちて、テンポよく「付き合おう!」となる相手を探したほうが、トピ主さんの性格には合っているかもしれません。一方で、彼にこだわり、“粘り勝ち”を目指す道もあります。ただ、「本当にそこまで彼がいいのか」という点は一度しっかり考えてみてください。彼が思わせぶりに逃げるから、そこまで特別な存在でもないのに追いかけたくなってしまうだけではないのか。「絶対に彼ではなくては」と思うほど、好きな部分や惹かれる魅力があるのか。考えた上で、「やっぱり彼がいい」という結論になるならば、そこからは少し肩の力を抜きつつ、しかし「振り向かせてみせる」くらいの強い気持ちを持ち、交際の約束は求めずに、じっくりと彼と一緒にいる時間を重ねていくのがベストなように思います。時間的な焦りを感じるならば「あと半年(1年)だけ頑張ってみて、それでダメなら諦めよう」といった自分なりの期限を設けておくのも一案です。さて、トピ主さんの答えはどちらになるでしょうか――。(外山ゆひら)
2018年01月29日結婚してから、もしくは赤ちゃんが生まれてから、それまで気合を入れていた“美”への執着が日々薄れていく…。「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」に変身し、産後セックスレスに悩むことになったモンスターワイフ、美里さん(仮名)はこのタイプ。「自分もこのタイプかも?」、そう気づいている妻は、どのくらいいるでしょうか。初めての育児は、わからないことだらけで大変です。ミルクを吐かれて服が汚れることもしばしば。それに何度も向き合うことになるオシッコくんやウンチくん。母になると、それらが少々手についても平気になってきます。子どもが成長してくると、ママの髪の毛をクイクイ引っ張ったり、頬をなめたり、かわいいけれどおしゃれしてもなんだかムダ。夫が帰宅するのは夜遅いし、メイクフェイスを見てくれるわけでもないし、そんな気持ちになるのはごもっともです。しかし、その油断や安心感が、毎日毎日たまっていくと、美意識欠如の「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」というモンスターが生まれるのです。■「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」度チェックここで、あなたの「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 日焼け止めクリームだけ付けて、スーパーや公園に行くことがある。2. 伸びるジャージ素材など楽チン服を1日7時間以上着ている。3. 外出時、赤ちゃんが泣きやまないので、かげに隠れておっぱい(母乳)を飲ませたことがある。4. 合コンに着ていた勝負服のウエストが入らなくなって、お蔵入りになっている。5. 夫がたまに早く帰宅すると、ねぎらいの言葉をかける前に「子どもをお風呂に入れて!」など、育児や家事をすぐに頼んでしまう。6. 誰も見ないと思い、脇毛&アンダーヘアの処理を3カ月以上怠っている。7. ヘアスタイルは、ゴムでくくるかバレッタで留めるだけの色気なしヘアしかなくなった。8. 授乳用ブラジャーに慣れてしまい、断乳してからも地味な色の楽ちんブラを着用。9. 夫とエッチしそうな夜にも、へそ上おばちゃんパンツを履いている。10. 夫と赤ちゃんの前でゲップやおならをするのが平気になってきた。次のページで、あなたの「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」度を判定します! ■あなたは、まだ愛されるレベル? それとも…「モンスターワイフ」判定結果「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上はボーボーレベル「C」(まあ、まだ愛されるかも)○の数が6個以上はボーボーレベル「B」(夫はそっぽを向き始める)○の数が8個以上はボーボーレベル「A」(夫はもはや妻に色気を感じない)連載第1回で登場した美里さんの場合、結婚前はとても外見に気をつかい、美意識が高いきれいな女性だったので、祥太さんが変貌のギャップに戸惑ってしまいました。パステルトーンの服をやめて、ジャージ姿・すっぴんで夫と接することは、よく言えば「家では気をつかわず過ごせる関係」。しかし、夫と接するたとえ1日わずか30分の間でも、きれいな笑顔の妻を見せることで、夫は男でいることができます。赤ちゃんが泣く度にイライラしたり怒鳴ったりする、すっぴんジャージの妻は見たくないのです。また、モンスターワイフの名前にある「産後ボーボー」は、毛という毛すべてを指しています。髪の毛、脇毛、アンダーヘアは女の命。このスリーヘアへの美意識を失くすということは、セックスレスになってもいいと開き直ることと一緒です。子どもを何人生もうが、スリーヘアはつねに男性に見られているという意識を持って過ごしてください。ただし、男性の中には「ボーボー」に燃えるタイプもいますので、そこは寝室での話し合いの元、スタイルをフィックスさせてくださいね。
2018年01月27日前作「モンスターワイフ」の連載コラムをきっかけに、「知らず知らずのうちにモンスターワイフになっていたかもしれません」「私はがんばってるのに・・と思い込んでいました」「夫を責めてばかりでした」という声をいただくようになりました。自分の内にあるモンスターの卵に気づくか気づかないかで、結婚人生は180度変わっていきます。心当たりがあったとしても「でも、やっぱり夫が悪い」と受け入れられない方もいることでしょう。そこで、この新連載「リアル・モンスターワイフ、再び」では、実際の事例を分類し、リアル・エピソードを交えてお伝えしましょう。「人のふり見て我がふり直せ」の格言通り、一日でもはやくモンスターワイフの卵を握りつぶすことが大事です。■容姿に磨きをかけ「白馬の王子様」を手に入れたはずが… 「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」代表:美里(仮名)31歳の場合美里は有楽町にあるファッションビルで、ピンク地に小花のプリントがほどこされているフェミニンなブラウスを手に取った。「かわいいー! 買っちゃおう」今の美里には、目に映るすべてのものがパステルトーンのおとぎの世界に見える。それほどに気持ちは華やぎ、舞い上がっていた。同じ会社に勤めている3歳年上の後藤祥太にプロポーズされ、ハッピー気分は最高点。気分は、まるでプリンセス。ピンクの服を買いたい衝動にもかられた。同僚たち全員が狙っていたイケメンの祥太は学生時代、カヌー部に所属し、ほどよく筋肉がついた女子ウケする体型。プロジェクトリーダーを任されるほど仕事もできる。将来、スター部署に行くことは目に見えている。この理想の結婚相手を落とすまで、美里はかなり頑張った。自分の外見、動作にこだわり続けた。夜は必ずヘアトリートメントと目の下パック。早起きしてクルッと流れ落ちる巻き髪を作る。洋服もカチッとしたキャリアファッションではなく、ゆるふわのパステルトーン。給料の半分を服とコスメとネイルサロンに使うが、もちろん仕事にも手を抜かず、まじめに取り組んできた。美里はそれを「理想の結婚相手をゲットするための投資」と割り切っていた。自分が理想の女性になれば、必ず素敵な彼が見つかるという信念を持っていたのだ。結婚が決まってからは結婚情報誌に付箋を何枚もつけて、ウェディングプランにこだわった。ウェディングドレスはもちろんこだわりのオーダーメイド。父親に「人生最後のお願い」とねだり、その費用を捻出するという意気込みだ。ウェディング当日は、祝福と同時にうらやましがる同僚、学生時代の友人たちに向かって、満面の笑みをこぼした。確かに美里は群を抜いてきれいだった。「お前の彼女、読モとかやってる?」と友人たちから聞かれ、祥太もまんざらではなかった。結婚して息子のタケルが生まれるまでは…。 ■孤独な子育てで、美里の心が「プツン」と切れた 結婚した年に妊娠がわかり、美里は会社を辞めて専業主婦になった。息子のタケルが生まれ、初めての育児。タケルは夜泣き体質で、すぐに熱を出す。ミルクを吐き出してしまうことも多い。美里は寝不足にくわえ、慣れない育児で腰痛が出始めた。すべてがわからないことだらけ。実家は広島なので、母に頼ることもできない。スマホの育児サイトとにらめっこでタケルの世話をする毎日だ。夫の祥太は、会社で責任ある仕事を任されたので残業続き。早朝会議もあり、平日はほとんど家にいないため、タケルのオムツ替えも入浴も手伝う暇はない。たまの休日は疲れ果てて遮光カーテンを締め切って寝てばかりで。タケルが泣くと「眠れないから隣の部屋行ってくれ」とうるさがる始末だ。美里はなんとも言えぬ孤独を感じた。タケルが生まれて、理想通り若いうちにママになれた。タケルはよく熱を出すがとてもかわいい。でも、祥太はほとんど自分たちをかまってくれない。むしろ仕事にやりがいが出てきて、結婚前よりも張りがある生活を送っているようにも見える。そんな祥太を見て美里もまた仕事をしたくなっていた。マーケティングの基礎はわかるし、会計もできる。「保育園にタケルを預けて仕事をしたい」と言うと祥太は「いいよ、美里の好きにすれば」とものわかりのいい言葉を返した。だが、よくよく調べると保育園は待機人数が多く、すぐに入園するのは難しいようだ。美里は、マンションの一室でタケルと2人っきりで向き合っているうち、何にも束縛されず自由に動き回り、職場で活躍する祥太がうらやましくなっていた。祥太が飲み会のあと上機嫌で帰宅したり、休日に学生時代の仲間とラグビーに出かけることが続いた時、美里の中で「プツン」と何かが切れた。「私、バカみたい…。結婚前はあんなにチヤホヤしてくれたのに、今では全然、女性として見てくれない。タケルの世話も1日30分手伝ってくれればいいほう。私、お手伝いさんみたい。それなら、きれいにメイクしたり、キラキラしたママファッションをする必要なんてないよね」■気づけば2年間もセックスレス、しかし夫は…開き直ってからの美里は、女性であることを放棄し、彼女の女子度はガラガラと崩れていった。タケルに授乳しやすいように、いつもゆったりしたトレーナーと動きやすいジャージ。髪の毛はゴムで一括りで、もちろんブローなどしない。かろうじてシュシュをつける程度だ。イライラを鎮めるために、甘いおやつをむさぼる毎日。以前はとても気を遣っていた脇毛、アンダーヘアも伸ばし放題になった。下着はもちろん締め付けないゆるい実用タイプ。タケルの育児にはもってこいの動きやすいスタイルは、楽だった。ママタレントのブログで「育児中のママファッション」などを見ても「ふん! そんなきれいにしたって、誰にもほめられないわよ。てか、メイクしても子どもがなめたらどうするのよ」と毒づいた。そして、タケルが2歳になった時、ふと気づいた。「もしかして…私たち、セックスしてない…。これが、話題のセックスレスっていうのかな」土曜の夜、久しぶりにタケルが早く寝付いたので、祥太におそるおそる話しかけてみた。「ねえ、私たちさ、朝晩のキスはしてるけど、エッチしてないよね? 2年も…なんで? 祥太くん、性欲ないの?」祥太は口ごもる。「いや、その…。タケルが横に寝てるのに、ちょっとそれはないなあって思って…」「じゃあ、隣の和室におふとん敷くけど」「あ…そうだね。でも、わざわざそこまでしてすることないよ。タケルが小学校に上がって、子ども部屋を作ってからでもよくないか?」「小学校…6歳までしないってこと?」美里は途方に暮れた。祥太の本心は「美里にはもうセクシャルな魅力を感じない」。パステルカラーの服を着て、天使のような笑顔で肩に持たれてくる美里はもういなかった。ちょっと太ももに触ると恥ずかしがってピクリとする可憐な美里は、もうこの家にはいない。すっぴん、ジャージ、下腹ぽっこり。遅く帰ると必ずしかめっつらをして皮肉を飛ばす。一度、タケルを2人で風呂に入れた時に見た美里の股間は、黒い密林のようにゴワゴワヘアが生い茂っていた。正直、萎えた。あまりにも、出産前と違いすぎる。きれいだった美里は産後、別人になってしまった。祥太も家事や育児を手伝う時間が少なかったことを悪いとは感じているが、美里の変貌にとまどっていることも事実だった。 「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」のモンスターワイフとなった美里。彼女の過ち、間違いはどこだったのでしょうか? 祥太の愛を再び取り戻し、セックスレス解消となるのでしょうか?「リアル・モンスターワイフ、再び」第2回では、あなたの「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」度をチェック、判定! 「第二の美里」とならないためのアドバイスをご紹介します。
2018年01月26日「結婚に迷い、式に踏み切れずにいる」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、去年4月に入籍を終えた32歳の女性。しかし現在、トピ主さんに気持ちの迷いがあり、結婚式の準備段階で止まっている状況だそうです。「覚悟したはずなのに、気持ちがモヤモヤして、本当に旦那のことを愛しているのか」「とても焦っていたから、結婚がしたかっただけではないのか」と自問自答の日々。今後どうすればいいのかと問いかけています。「初恋相手への未練」が原因なら、それに向き合おう投稿内には、トピ主さんの過去の恋への未練も綴られています。「(初恋の彼への)気持ちをはっきりしておこう」と思っていた矢先に、今の旦那様からプロポーズ。「この人を逃しては私は結婚出来ない」とトピ主さんは結婚を承諾、初恋の彼のことは「時間が経っていて、付き合った事もないんだから、終わりにしよう!」と考えて入籍したものの、再びその迷いが復活しているようです。過去の恋は、青春のいい思い出として心の片隅にしまっておき、ふっとたまに思い出し、淡い気持ちに浸る程度に収めておく……。そのようにして、過去の恋愛への未練を処理している方もいます。しかしトピ主さんは、そこまで気持ちが整理できていない様子。初恋の彼への未練がこの結婚を迷う最大の原因ならば、この彼と一度接触してみるのが、迷いを吹っ切る近道のようにも思います。会ってみたら、案外自分の思い描いていた彼とは違っていて、「幻想だった」と気付けたり、もしくは、彼には自分への気持ちがない事実に気づいたりして、「ちゃんと前へ進もう」「今の結婚にちゃんと向き合おう」と思えるかもしれません。あるいは逆に、「やっぱり彼が好きだ」と確信することになり、今の旦那様との関係をきちんと清算しよう、と踏ん切りがつくかもしれません。迷いに気づいた時点で、立ち止まるしかない「焦っていたからかも」との葛藤も綴られていますが、「結婚がしたかったから目の前にいた異性との結婚を決めた」という男女は意外といるもの。そうしたタイミングの妙も含め、縁や運命だと感じる人もいるようです。それに、実際に結婚生活を始めてみれば、「どれだけ相手を好きか」ということよりも、「この相手と一緒にうまくやっていこう、幸せな時間を共有していこう」という気持ちがあるかどうかのほうが大事……といった夫婦の意見も度々聞かれます。トピ主さんがそのように前向きに思えないのは、「この結婚以外の人生の選択肢」に魅力を感じる気持ちがまだ残っているからでしょう。つまり、入籍してから「今の旦那様とやっていこうという意思」を自分がまだ持てていないことに気づいてしまった。であれば、今さら遅いと責められようとも、今この瞬間から正直に自分の気持ちと向き合っていくのが最善ではないでしょうか。旦那様には「迷いが生じていること」を正直に話し、しばらく実家にでも帰って自分を見つめ直す、あるいは初恋の彼に会ってみる……など、自分の気持ちを確かめるための“行動”を具体的に取っていきましょう。その過程を通じて、今の旦那様への思いもはっきりしてくるかと思います。不安の原因は? 後悔しないためには、決断とその後が重要「不安がおしよせて」という記述も見られますが、察するにトピ主さんは、「今の旦那様との結婚をいずれ後悔しないかどうか」という点が最も不安なのだろうと思います。このまま結婚を続け、念願の子どもも授かって……という道もある。一方で、「心から好きだと思える相手と生きていきたい」と、独身に戻る道もある。どちらの選択にも惹かれる気持ちがあるからこそ迷うのでしょうが、この2つは同時には選べない。不安でも、どちらかの道に決めるしかない、という選択も人生にはあるものです。ただし、自分でこの道を行くと決め、「その道の上で、私は幸せに生きるんだ」という強い意思があれば、どちらを選んでも後悔の少ない人生にすることは可能です。つまり、選択そのものというよりも、自分でしっかりと決断して歩むことこそが、幸せな人生のカギになる、ということです。トピ主さんは本心では、どちらの道を行きたいのか。恋か結婚か失うものはあっても、「私はこうしたほうがやはり幸せだ」と胸を張って言えるのは(言えそうなのは)、どちらの道なのか――。自分の気持ちにじっくりと向き合うなかで、近いうち、その「決断」ができていくといいですね。そして選んだ後は、迷いを捨ててその道を突き進んでいくことです。応援しています。(外山ゆひら)
2018年01月22日「親不孝でごめんなさい」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。40歳間近のトピ主さんは「美人」と言われることもある、大学院卒、大手有名企業勤めの女性。仕事は楽しいし、趣味のアイドルを追いかけていれば“ときめき”も充足できる。しかしながら、「親に心配をかけ続けるであろうことを思うと涙が出てしまう」と、結婚を望む親の希望に応えられないことに悩んでいます。「親のために結婚」が本当にできるか、考えてみよう母親が“親婚活”に行き始めたことをきっかけに、トピ主さんも一念発起して婚活を始めたそうですが、「厳しい現実を突きつけられている」状況だとか。一方で、会社では20代の後輩社員のことも気になっているといいます。「まったく好きでもない生理的に無理な人とでも結婚するか」「後輩社員に片想いし続けて、彼が別の彼女と結婚していくのを見送っては年齢を重ねるか」という2つの選択肢がつづられています。トピ主さんは持病を持っており、将来入院などをした際、親に心配をかけてしまう……といった不安を持っているそうです。今の状況や心境のまま、もしも本当に入院することになれば、「やっぱり結婚しておけばよかった」と後悔に苛まれる可能性を感じます。そうであれば、「親のためと思いながらでも、今のうちに結婚する」のもひとつの選択です。結婚を決めて安心した親の姿を見て、トピ主さんも「この選択をしてよかった」と安堵できるかもしれません。しかしながら、「親に心配はかけたくないけれど、やっぱり自分の納得いく人生を選びたい」という思いが勝るならば、そこは譲れないラインとして、「親には申し訳ないけど」と多少なりとも割りきって考えていったほうがいいように思います。自分の意思でそう決めておけば、先々後悔する瞬間があっても、「あのとき、私自身がこの道を選んだのだから」と納得もしやすいでしょう。婚活以外の恋愛チャンスがあるなら、飛び込んでみるのも一案しかしながら、トピ主さんの2つの選択肢は、どちらも非常に後ろ向きなことが気になります。自分の未来に対して悲観的になっていても、良いことはあまりないもの。以下のような、前向きな選択をすることもできるのではないでしょうか。(A)「結婚しなかったとしても、充実した人生にする」と決意する親の期待を別にすれば、もともとは結婚願望が薄い様子のトピ主さん。「結婚したい相手が現れない限りは結婚しない」と決め、ひとりでも充実した人生を切り開いていくのも一案です。今のうちから、そのためのお金や気持ちの準備をしていれば、しっかり生き抜くこと自体はそれほど難しくないようにも思います。(B)「何年以内に絶対に結婚をする!」という目標を掲げるあるいは逆に、「絶対に結婚する!」という目標を掲げるのもひとつです。恋愛感情は持てるかどうかはさておき、「結婚してもいい」と思える相手を、両親のため、自分のためにとにかく探していく。「何年以内に」といった具体的な数字も決めておくと、自分を奮い立てるのに役立つかもしれません。(C)「心惹かれる相手」との出会いを諦めず、婚活を続ける「心惹かれる相手と結婚したい」という思いを貫く道もあります。何があるかわからないのが人生。この先、そのような男性が現れる可能性もゼロではないはず。納得いくまで婚活を頑張ってみたら、また違う境地が見えてくるかもしれません。(D)片思いの彼にアプローチをして、交際や結婚を目指すあるいは、今片思いをしているという後輩の男性に、アプローチしてみるのもひとつ。「自分の望む幸せを掴み取るため」「生理的に無理な相手と結婚するくらいなら」と思えば、“ダメもと”の勇気が湧いてくるかもしれません。あるいは、その彼との仲を深める努力はしつつ、同時進行で、別の男性たちとの出会いも増やしていく……といった方法も、結婚に向けての行動としては有効だと思います。前向きな意志を持って、自分の人生を進めていこう人生を好転させていきたいとき、前向きな意思はとても大切です。それはポジティブなオーラも生み出し、人としての魅力を放つ結果になることも多いもの。今のトピ主さんが、将来や自分の人生をしっかり見据えた上で決める道ならば、どれを選んでも決して間違いではないと思います。両親のことも、自分の気持ちも納得いくまで見つめた上で、「私はこうしていこう」という前向きな意思を、ぜひ見出していってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年01月15日「後輩が自分を好きらしいと聞いたが、恋の進め方がわからない」という女性の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。39歳のトピ主さんは先日、20歳代の後輩が「トピ主さんが好き」だと言っていた……と間接的に聞いたとか。その彼がタイプということもあり、舞い上がっているそうですが、相手は年下ということもあり、及び腰。「みなさんはどうやって恋愛まで発展させましたか?」とアドバイスを求めています。「行動しない選択」をしている自分の癖や考え方に気付こう今までも、タイプと言われることは数多くあったものの、特に行動はしてこなかったとのこと。「どうせまたなんの進展もなく、彼もまた別の彼女ができて結婚するんだろうな…と思うと悲しくなる」とのことですが、トピ主さんからも好意を示していれば、成就したケースはいくつかあったのではないかと推察します。しかし、トピ主さんは動かなかった。進展の可能性がありそうな相手でも、傷ついたり、面倒が起こったりなど、自分から行動することによるリスクを考えた結果、「しないほう」を選んできた。それがいい・悪いという話ではなく、自分の考えや行動の“癖”が、今までの自分の歴史を作ってきている――という可能性はひとつ自覚しておくといいと思います。「縁があれば自然にことは進みますし、男性はアプローチしてきますよね」とのことですが、世の中には、アプローチしたくてもうまくできず諦めてしまう男性もいますし、女性から好きだと言ってもらえたら意識する、という男性だっているもの。一概に「男性は、好きならアプローチしてくるもの」とは決めつけないほうが得策でしょう。投稿を読む限り、トピ主さんは「パートナーがいない人生になっても構わない」と思っている節もあり、恋愛になりそうな“チャンス”への執着心が薄いのかもしれませんね。あるいは、極端にリスクを怖がっている、という可能性も感じました。いずれにしても、今回の彼とは交際したい!と願うならば、意識的に「いつもと違う考え方や行動」を選択してみると、異なる展開が期待できるように思います。「本当に気が合うかどうか」は、これから次第!?のちの投稿では、「無難だから(彼は自分がタイプだと)挙げただけだとスッキリしたので、放置しておきます」なんて結論を書かれていますが、“完全になかったこと”にする必要はないのではないでしょうか。間接的であっても、「好きだ」と言ってくれている男性ならば拒まれる可能性は少ないでしょうし、「話す機会を増やす」程度のことは頑張ってみるのも一案です。何より、彼が「本気」になるかどうかは、これから次第。たくさん話してみて、二人で過ごしてみて、「もっともっと好き」になるかどうか。それを探っていく時間が、お互いに必要なように思いました。気負わず気楽に、かつ焦らずに接していこう!『軽く「あの人タイプ」ぐらいに言った言葉で、不惑になろうとしてるオバサンが舞い上がって迫りすぎるのは気持ち悪いでしょうし』とのことですが、気持ち悪いかどうかは、アプローチの仕方次第です。「タイプだと言ったんだから、本気になってくれて当然でしょ?」なんて傲慢な態度で迫ったり、突然、積極的に言い寄ったりし始めれば、年齢に関わらず、男性は引いてしまうでしょう。逆に言えば、謙虚さと節度を忘れず、かつあまり気負うことなく気楽に接することができれば、かなりの確率で“大丈夫”だと思いますよ。それに、今の年齢のトピ主さんを好きだ、タイプだと言ってくれているなら、「私なんて」と思うのは逆に失礼、という考え方もできます。「年齢差があるのに、有難いことだよな」なんて前向きに捉えられるようになるといいですね。もしも、彼が今までの男性と同じく、そのうち他の女性と付き合い始めた姿を想像したら、トピ主さんはどう感じますか? 「それは超ショック!」なんて思うならば、このチャンスをみすみす逃す手はないのでは? 肩の力を抜いて、「まずは友達になろう」「少しだけ距離を縮める努力をしてみよう」くらいのスタンスで、帰りがけの飲み会でも、ランチでも何でもいいので、まずはとにかく接触の機会を増やしてみてはいかがでしょうか。いきなり「付き合うこと」を目指すのではなく、まずは第1ステップとして、「プライベートでも連絡を取り合えるくらいの仲になること」を目標にしてみるといいかもしれませんね。嬉しいチャンスですし、少しずつ、大事にステップを進めていきましょう。応援しています。(外山ゆひら)
2018年01月08日前回は、夫婦間の問題改善に何よりも大切なのは、お互いの考え、気持ち、要望を理解すること。「モンスターワイフ」から「愛され妻」に変身していくためには、夫の要望を叶える最大公約数的なテクニックをお伝えしました。今回は、さらに凝り固まった夫婦関係をもみほぐすための「愛され妻の褒め力・笑顔力」についてご紹介しましょう。■愛され妻がやっている「夫褒めテクニック」「人間は褒められれば伸びる」。教育の分野では耳にタコができるほど聞く言葉です。これは夫婦関係においてもまた然り。誰だって褒められたいものではありませんか。自分がして欲しいことは、相手もして欲しいことです。褒められてうれしくなった相手は、確実に良い方向に変わっていきます。とはいえ、一度冷え固まった夫婦において、今さら褒めるとか、笑顔で話しかけるなど至難の業。わざとらしいと思われるのではないか? と二の足を踏んでしまうでしょう。しかし、たとえわざとらしくても、それでも相手に向き合う行動にギアチェンジしなければ、何も変わらないどころか夫婦仲はますます悪化。モンスター度数は沸騰点に向かって上昇するのみです。セックスレス改善にも「今さら…」とう言い訳をするな! と私は相談者にレクチャーしています。モンスター度数を下げるために「今さら…」は禁句。褒める場合は、具体的に集中して褒めましょう。「晴れてる休日に、お布団をベランダに干してくれるとすっごく助かるの。腰の調子が悪いから、本当にうれしい。家族3人分の敷布団を運ぶとかなりつらいけど大丈夫? フカフカの布団は気持ち良いもんね。ありがとう」こんな具合に、何をしてもらってどううれしかったかを言葉に出すと、かなり相手の心を揺さぶります。ほかにも「お風呂上がりにバスタブをきれいに流しておいてくれてありがとう」など、相手の行動を言葉にしてみましょう。面倒くさがらない、言葉を惜しまない、「今さら」という気持ちをを封印することが肝心です。具体的に褒めることが、相手にプラスの影響を及ぼし、その影響が巡り巡って自分に返ってくるという好循環が生まれます。これを、夫婦の間に確立しなければなりません。夫婦仲を改善するには、相手を自分の希望通りに変えようとするのは間違い。自分自身が変わらなければ、相手も変わりようがないと腹をくくることが必須です。妻の傲慢(ごうまん)ではなく、妻の行動によって夫を変えることができる唯一の方法が、「夫を褒める」ことなのです。夫を褒めるには、まず「褒めポイント」を見つけるために、夫を注意深く観察することが不可欠。夫婦仲がうまくいかないケースの多くは、相手を見ているようで実は全く見ていないことが原因です。夫を褒めるためのプロセスには、「夫に関する無知」というモンスターの卵を排除する手段も含まれているのです。ここでは「夫だって私のこと全くわかってない!」という反論はしません。反論し始めると、さらにややこしくなってしまうので、反論モンスターは封印。今はただ、妻側のモンスターを退治して夫婦関係を円滑にすることに注力しましょう。 ■モンスターワイフとはサヨナラ! 笑顔ですべてを浄化夫に対する褒め言葉とともに、妻が絶対に忘れてはならないのが「笑顔」です。ここでまた「ああ、また同じことの繰り返しだわ。わかってるわよ、それくらい。テレビ番組でも同じようなことを言ってた。夫婦円満には笑顔が大事なんてわかりきってる!」という声が聞こえます。そのふてぶてしさをも打ち消しましょう。「ハイハイハイ…そんな当たり前のこと…」という思春期の反抗的態度では、きれいな笑顔は生まれません。悩める妻たちは「夫が何をして欲しいのか分からない」と嘆きますが、難しいことは何もありません。夫にとって最高の癒しとは、妻の笑顔なのです。一歩家を出れば、そこは厳しい現実社会。仕事でつらい思いをすることもあるでしょう。けれども、帰宅すれば妻が笑顔で迎えてくれるならば、夫は頑張れます。これこそ、いつもピリピリしたモンスターワイフとは対極にある、愛され妻の姿です。笑顔は本来、自然に出てくるものですが、モンスターワイフに変幻している妻の場合は練習を要します。毎朝毎晩、鏡に向かって、下がりきった口角を元に戻す練習を。顔は笑っているのに、目だけ笑っていない人もいます。目を大きく開けたり360度回転させたり、左右に動かしたりする運動も忘れずに。「目は口ほどにものを言う」という言葉をしっかり胸に刻みましょう。愛くるしい妻は、視線使いが上手です。上目遣いに夫を見つめたり、フッと色っぽい流し目をしたり。そして笑うときは心から笑う。悩みが深い妻ほど「そんなに簡単にうまくいかないわ」「そんなの理想論。理想と現実は違うのよ」と思うかもしれません。確かに理想と現実は異なりますし、努力が簡単には報われないこともあります。けれども、努力しなければ報われることは絶対にありません。そして、継続すること。やりきる力、あきらめない気力、まさに人間力が試されるときです。夫への怒りの積み重ねを手放した時、きっと気持ちがフワリと浮いてきますよ。忙しさやストレスに押しつぶされそうな日々の暮らしに振り回され、理想を放棄してしまった時に、妻のモンスター化が始まることを忘れないでください。全9回にわたってお送りしてきた連載「モンスターワイフ」、いかがだったでしょうか? 一人でも多くの妻がモンスターを撃退して、夫婦関係を改善できることを願ってやみません。来年1月からは、実際に存在するモンスターワイフの驚愕エピソードをご紹介する連載「リアル・モンスターワイフ、再び」を予定しております。ぜひ、お楽しみに。
2018年01月07日前回は、「紙に書き出して悩みを整理」することで漠然としたイライラ・モヤモヤを一掃して冷静になり、「寝室会議で本音を語り合う」ことで夫との有意義な意思疎通を図るという、モンスター撃退のための基礎となるテクニックをお伝えしました。今回は一歩進んで、「モンスターワイフ」から「愛され妻」に変身していくための方法をご紹介したいと思います。夫婦間の問題改善のために何よりも大切なのは、本質的な会話を通じてお互いの考え、気持ち、要望を理解すること。「愛され妻」になるために最も必要なことは、夫との会話を通して、妻に対する希望を理解していくことです。つまり、夫に愛されるための方法は、夫の要望の数だけ存在するのです。今回は、最大公約数的なテクニックをご紹介します。■すべての夫が必ず喜ぶもの…それは「妻からの癒し」癒しは、現代を象徴するキーワード。昨今、競争が激化し、社会全体がギリギリまで効率をあげることを求められ、「余裕」は「ムダ」と呼ばれて徹底的に排除されます。ギスギスした現代社会に生きる私たちは、癒しを渇望しています。街にマッサージ屋やネイルサロン、リフレクソロジー、大型スパが増えているのもニーズがあるからです。夫と毎日顔を合わせる妻が癒しを提供してあげることができたら? 夫は少しでも早く家に帰りたくなり、自分を癒してくれる妻を大切にしたくなります。これぞ「愛され妻」への最短ルートです。マイホーム=癒やしの場。漠然としていますが、具体的に落とし込んでいきましょう。■【愛され妻の習慣1】夫の胃袋をつかみ直す! 食卓は「晴れの場」として演出「もっともらしい見出しだけど、そんなことはわかってる! 陳腐…」という声が聞こえてきそうですね。でも、わかっていることができないから夫は背を向け始めるのです。「理想の妻」の条件として、常に上位に上がるのが「料理上手」。紙でも何でもいいので、夫の好みを20種類、書き出してみます。これに基づいた料理のレパートリーを増やしていければ、夫の帰宅時間は自然と早くなり、夫の笑顔と食卓での会話が増えます。しかし、フルタイムで働いて日々忙しい妻は、そこまでできない。おっしゃるとおりです。では、せめて週1回でも子どもが好きなものより、夫の好きなものを優先しましょう。好みの味とは、長年慣れ親しんだ「おふくろの味」であることが多いものです。お姑さんから料理のコツを教わるくらいの姿勢を持てれば、妻としても嫁としても100点満点です。「レパートリーを増やすどころか、毎日仕事で帰りが遅く、夕飯はスーパーで買ったお惣菜ばかり」という大忙しの妻もいるでしょう。そんな場合でも、できるだけ夫の好きな料理を選ぶこと。ついつい自分や子どもの好みを中心に選んでしまいがちですが、それは意識的におさえましょう。テイクアウトのコロッケでもきれいなお皿に盛り付ける、テーブルクロスは日替わりにしてみる、週末作っておいた手作りソースをかける、プチトマトを切ってのっける…というように、時短で見栄えをよくするのが演出です。特別な日には、普段より品数を増やしたり、時間が許せばスーパーではなくデパ地下のお惣菜を選んでみたり。同じできあいのお惣菜でも、おいしく見えるよう盛り付け方を工夫しましょう。スーパーのお惣菜が突然、手料理に変わらなくとも、妻の努力と気配りは、必ず夫に伝わります。最近は、Picard(ピカール)のような本格冷凍フレンチのテイクアウトショップもあります。電子レンジでパリ気分。常に食卓を「晴れの場」にできますね。 ■愛され妻の習慣2】演歌を地でいく「一歩下がって夫を立てる」妻に変身見出しから「何を前時代的なことを…」と、この先を読むのをやめようと思ったあなた、ちょっと待ってください。決して、妻はひたすら夫にへつらうべきだなどと言っているわけではありません。男性の性質を理解したうえで夫への気配りを心がければ、夫婦の双方にとって幸せな関係を築けるということをご説明したいのです。女性を精神的にも肉体(性)的にも支配したいと思うのが、男性の本能的な欲求です。セックスレス夫婦は、この関係性が逆転している場合が多々見受けられます。「頼りないうえ、妻に尊敬されるようなことは何もできないウチの夫が妻を支配したい、妻の上に立ちたいだなんて、虫が良すぎる話だわ」「上に立ちたいと言うのなら、立てるだけのことをして見せてちょうだいよ」…そんな声が聞こえてきそうです。現代は、夫が自力で妻の上に立つのが難しい時代です。昇給や昇進のチャンスは限られる一方で、女性の活躍の場はどんどん広がってきており、妻のほうがお給料が良かったり、昇進が早い夫婦も存在します。そして、女性は子どもができても働く時代。忙しくなった妻たちは、家でのんびり過ごす夫に、家事や育児の手伝いを命じられる時代です。そこでも妻のほうが手際が良かったりすると、夫はダメ出しの嵐に…よって夫は、妻の顔色をうかがってビクビク。こんな去勢されたような状態で、男性本来の男性性を発揮しろと言われてもムリな話です。そしてこんな状況にもかかわらず妻は、夫には一家の長としてもっとしっかりして欲しい、セックスについてもこちらから誘うばかりではなく、夫からも誘ってきて欲しい、夫にリードして欲しい…と主張します。これも負けず劣らず「虫が良すぎる話」ではないでしょうか。夫が自力で妻の上に立つのが難しいのなら、さてどうするか。答えは簡単です。妻が一歩下がってあげるのです。一歩下がるのは、上を目指すよりずっとラク。「私は自分で何でもできるわ。夫に頼んだほうがミスは多いし時間はかかるし、かえって足手まとい」などと言わずに、夫が得意な分野で夫に花を持たせましょう。演歌の歌詞を読んでみてください。あなたのためにつくします、あなたのためなら苦労に耐えてみせます、という一歩下がった女性像が見え隠れしています。夫に活躍の場を与えてあげ、やってもらったら感謝感謝。もちろん、ダメ出しは禁止です。家事も育児もご両親とのやりとりも、PTA関連も夫に任せてみませんか? ダメ出しばかりされていた時にはひたすら萎縮していた夫も、いくつか成功体験を重ねるうちに、自信を取り戻します。自分は妻に頼られている、自分は妻を喜ばせることができる。夫にそう確信してもらうのです。夫は、さらに妻から尊敬されるよう動き、頼りがいのある大人の男に変身していくでしょう。古き良き時代の演歌に歌われるような、男を立てる女。日本男子のDNAは「立ててくれる妻が好き」とインプットされていました。時代が流れ、女性の社会進出が激化したので、「そうも言ってられないかあ…」とそのDNAは影を潜めてしまったように思えます。さて、皆さんの旦那さんの本心はいかに??次回は、「愛され妻の褒め力・笑顔力」についてご紹介しましょう。
2018年01月06日前回まで、さまざまな種類のモンスターワイフをご紹介してきました。いよいよ、モンスターワイフ撃退のための方策を説明します。自分の中のモンスターの存在を常に自覚し、「これは夫の目にどう映るだろう」「同じことを自分がされたらどう感じるだろう」と予測しながら、改善策を実行に移していってください。■感情より理性で導く、「紙に書き出す」で悩みを整理悩んでいる妻たちの悩みごとは、一つではありません。複数の悩みや心配ごとが頭の中で渦を巻き、何に悩んでいるのかさえ分からなくなっています。イライラ・モヤモヤはモンスターの卵。夫のやることすべてが気に障ります。本当に問題なのは何なのか。その点をクリアにするためには、グチャグチャになった頭の中を整理しなければなりません。そこで私が悩める妻たちにすすめているのが、「悩みを紙に書き出す」という方法。スマホやPCに書き出すより、自分の筆跡で書き残す! 怒りが強い案件は無意識に筆圧が増します。怒り狂った文字になります。わかりやすいですね。「3年間セックスレス」「夫が目を合わせてくれない」「姑にいちいちむかつくのに夫はスルーしてる」「家計が苦しいのに夜中にタクシー使うな…」「人前でニコニコしてるくせに人がいなくなると態度豹変」etc…。最初は思いつくまま、頭の中にあることをすべて紙に書き出します。次に書き出した項目をランキング形式にして、許せない順に並べ替えていきましょう。こうして自分の悩みを整理したら、最後に「どこまでなら許せて、どこからが許せないか」という境界線を引きます。イラ立ちの原因にはレベルがあり、夫が話を聞いてくれるだけで気持ちがスっとしてオールクリア! になる場合もあります。この方法で、自分を思い悩ませているものの正体が浮き彫りになります。それは、はたから見れば「どうしてそんな単純なことに、今まで気づかなかったの?」というようなことかも知れません。けれども、混沌とした状況下ではそんなことも全く見えなくなってしまっていることがよくあるのです。問題の本質がクリアになれば、その改善のための対策も考えることができます。また、悶々と悩んでストレスを増大させていくのではなく、「紙に書き出す」という理性に基づいた作業にシフトすることで、感情的になっていた頭が冷静さを取り戻していきます。自分のイライラやモヤモヤを文字にして書き出していくと、あら不思議。「これは物理的に仕方のないことだから、怒ってもムダよね」「これは夫が原因で発生している問題ではない。○○の条件を改善すれば、状況は変わりそう」「この問題については、私の態度も悪かったかも…」と、問題が劇的に解決されるわけではなくても、問題に対する認識が変わり、心がラクになることはよくあります。自分が抱える問題について、頭の中の分類箱に整理されていれば、漠然としたストレスを抱えて「売り言葉に買い言葉」のハチャメチャな夫婦ケンカを繰り返すことも激減します。 ■2人だけの空間だからこそ「寝室会議」で本音を語り合う問題を抱えた夫婦に圧倒的に不足しているのは、「本質的な会話」です。多くのモンスターワイフに共通する特徴は、自分と夫に関する無知と激しい思い込み、思い込みをベースとした妄想の暴走です。これらを防いでモンスターを抑え込むには、夫婦間の会話が不可欠。相談者の中には「会話なら毎日している」という方が多数。しかし、その会話の内容が、子どものことやお金のこと、テレビニュースのテーマだけでは、それは夫婦のための「本質的な会話」とは言えません。「私はいつも、自分の考えや気持ちを夫に伝えているのか」と自問自答してください。果たして夫側の意見を聞く場も設けられているでしょうか?「本質的な会話」とは、夫婦の価値観や将来のビジョン、さらには二人のセックスのことなど、夫婦関係に関する本質的なテーマを含んだ意見交換です。そして、そんな意見交換に最適の場所が、夫婦の寝室です。夜寝る前に寝室で話すのであれば、急に邪魔が入ったり、子どもに聞かれたくない内容を避ける必要もなく、会話に集中できます。普段は照れくさくてなかなか話せないことも、ベッドの上だと不思議とお互い素直になれます。夫婦の寝室事情についても、話をそらしたりそらされたりすることなく、意見を交換しやすくなるでしょう。寝室にワインを持ち込むことはもちろん賛成です。寝室会議を成功させるためにも、話したい内容をあらかじめ「紙に書き出して整理」しておく手法を。不用意に感情的になってしまうことを防げますし、せっかく意見交換をするつもりが、話が脱線してそれがケンカの火種になってしまうような失敗も減らせます。そして、寝室会議はただ自分の意見を主張するだけの場ではなく、夫の意見を聞く場でもあるという意識と、夫への思いやりを常に忘れないでくださいね。今回は「脱・モンスターワイフ」のための、最も基本的な方策をお伝えしました。これらは、夫婦間の問題のどんな局面でも活用できるテクニックですので、どうぞ今すぐお試しください。次回は「脱・モンスター」から、”愛され妻”になるための方法をご紹介しましょう。
2018年01月05日「自分に正直じゃない結婚が多いのはなぜ?」と問いかける投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「年齢を重ねるにつれ、純粋な気持ちで人を好きになることが難しいように感じる」という、20歳代前半のトピ主さん。「仕事したくないから」「年齢的に」「世間的に認めてもらえそうだから」と、それほど愛情がないにも関わらず結婚する人たちに疑問を抱いています。「結婚は理屈ではなく愛しているからするものだと思う!」と主張しています。愛のない結婚を見ると、なぜ“イライラ”してしまうの?投稿文からは、“愛のない結婚”をしている(ように見える)人たちへの怒りやイライラ感が伝わってきます。怒りというのは、とても強い感情です。トピ主さんはなぜそのように、腹ただしい気持ちになるのか。それはおそらく、他でもないトピ主さん自身が、「愛」だけを信じきれなくなってきているからではないかと感じました。その心の中では、以下のような感情がない交ぜになっているのだろうと推測します。・愛を重んじない人が多くて、悲しい・私が結婚に抱いている「夢」を壊さないでほしい・愛のない結婚を決められるなら、私だって楽なのに・愛情を重んじている自分は、なんだか損をしているような気がするトピ主さんには、「愛のある結婚がしたい」「純粋な気持ちで人を好きになりたい」という願望があるのですよね。「付き合うのも別れるのも、結婚するのも離婚するのも、今の時代では重みがないように感じます」ともありますが、世間には不倫や離婚といった話題も氾濫しており、ロマンチックではない“現実”を見聞きすることに嫌気がさしているのかもしれません。しかしながら、トピ主さん自身も、年齢を重ねるにつれ、「純粋な気持ちで人を好きになる難しさ」を感じ始めている。そのためか、愛がなくとも結婚を決めていく人たちのほうが、人生の“いいところ取り”をしているようにも見えてしまい、自分の揺らぐ気持ちに、自分で抵抗しているようにも映ります。愛ではない理由で結婚を決めて「現実」を手に入れていく人たちをどこかで羨む気持ちもあり、それと同時に、現実的な選択ができない自分への苛立ちも、どこかで感じているのではないかとお察しします。「そういう人もいるんだな。でも私は違うな」で構わない「せっかく誰かと人生を歩むなら、私は価値ある関係を築きたい」というトピ主さん。ですが、その“価値”というのは一人ひとりが決めるものです。「条件や環境のほうが、愛情よりも大事」という人がいたら、その人にとっては、それは十分に「価値のある結婚」ということになります。「自分に正直じゃない結婚のほうが多い気がしませんか?」とのことですが、その理屈で言えば、「皆、本当は愛が一番欲しいのに、手に入らないから、自分を騙して結婚している」ということになってしまいます。しかし、お金、生活、仕事、夢、家族、暮らす土地など、「愛情以外にも、人生で譲れないものがある」という人もたくさんいます。自分とは違う“ものさし”で結婚を決める人もいる。「そういう考えや生き方もあるのだな。でも私は違うな」。それでいいのです。そう考える癖をつけていきましょう。それが「自分の美学」なら、信じて貫いていこう地に足を付けた生き方もあれば、愛の喜びに満たされて生きていく道もある。人の人生はすべて違うのですから、同じ秤で価値を測らなくてもいいのです。それに、きっかけが世間体だろうと何だろうと、誰かと結婚生活を続けていくことは、それほど簡単ではありません。トピ主さんは理解できないかもしれませんが、ある人にとっては、「結婚生活を続けること」が「愛の有無」よりも大事、ということもあるのです。とはいえ、頭ではわかっていても、心では理解したくない、というときもありますよね。イライラするときは、「もうみんな、私の夢を壊さないでー!」と叫んでもいいし、「私は絶対に愛のある結婚をする!」と紙に書いて貼っておいてもいい。自分の夢を壊すような情報はシャットアウトして、ロマンチックな愛を描いた作品を見聞きして、幸せな気持ちに浸っていてもいいのです。お金より、生活より、愛を信じたい。それは、トピ主さんの人生の美学。トピ主さんは、「誰かから見て幸せな人生」を送ることより、自分の心が愛に満たされる人生を送りたいのですよね。「自分がどう生きるか」を選択するのは、自分自身しかいません。「愛のある結婚」を自分に叶えてあげたいなら、ほかならぬトピ主さんが、それが叶う未来を信じる気持ちが大切になってきます。ただ、信念を貫くには、時に強さも必要です。気持ちが揺らぐときには、自分の美学を変える自由だっていつでも持っていることは、忘れないでくださいね。ともあれ、今は「純粋に人を好きになりたい」と強く思っているならば。そうしたピュアな気持ちで心の中をいっぱいにしておいたほうが、近しい価値観を持った“愛を重んじる相手”にもきっと出会いやすくなることと思います。大好きだと心から思える相手に出会えるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2017年12月25日「理想のタイプの男性とは、結婚できないのが当たり前なの?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚活疲れで、2年ほど彼氏がいない状況というトピ主さん。既婚の男友達から、「世の中の人はほとんどが、そこそこの相手と結婚してほどほどの幸せで満足している」「いつまでも理想の相手を探したり出会いを待ち続けたりするのは意味がない」と言われたことが気にかかっているそうです。自分の理想や結婚との向き合い方について心の持ちようを教えて欲しい……と問いかけています。「妥協婚」をしたくないなら、しなければいい仮に、世の中の多くが彼の言うような結婚をしているのだとしても、トピ主さんはそれを受け入れたくないのですよね? 投稿からは、「自分の好きな人と結婚したい」という思いが伝わってきます。誰がなんと言おうと「妥協婚」をしないという選択はある。しかし、迷ってしまうのは、「出会いもないまま時間が過ぎていること」に不安が募っているからのようですね。妥協婚をしなくて済むためには、どうすればいいのか。一緒に考えていきましょう。「相手に感謝の気持ちを持てるかどうか」は、幸せの鍵かも!?ひとつ、ヒントになるかと思う事例をご紹介します。長らく婚活をしていたものの、うまくいかず、精神的に不安定になり、病気にまでなりかけていた女性がいました。その頃、今の旦那様と出会い、理想のタイプとは真反対ではあったものの、心落ち着くものを感じ、結婚を決めていきました。そして今、とても幸せそうです。「あの頃は本当につらかった。結婚してくれた旦那に本当に感謝している」と言っていました。“ひとりでいること”の不安を、“ふたりでいること”は和らげてくれる。一度きりの人生を自分と歩むと決めてくれたことに、感謝の気持ちを持てる。「相手が理想のタイプか」ということよりも、「このような感謝の気持ちを持てるかどうか」が幸せな結婚の鍵になるのかもしれない、と私は感じました。もちろん、理想を持つのは、悪いことではありません。誰にだって好みはありますし、嫌いな相手を無理に選ぶ必要もない。ただ、「自慢できる見た目や条件の相手」といった観点で異性選びをしているならば、上記のような幸せの境地は見えてこないでしょう。これを書いたのは、「相手を自分好みに改造できるのか?」という一文が少し気になったからです。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、相手を敬う気持ちは多少なりとも持っていないと、結婚したところで、結局は破綻してしまう可能性が大。「妥協で、渋々一緒にいてやっている」なんて気持ちでいれば、相手が誰であっても、絶対に幸せは感じられないことでしょう。自分の理想のタイプを選んだところで、必ずしも“幸せな結婚”になるとは限らない――。そう考えれば、トピ主さんの本当の目標は「幸せな結婚がしたい」ということではないでしょうか? もしそうであれば、そういう相手を見抜く力を持ち、自分も幸せを感じられる人間になる必要があります。その点はしっかり自覚しておきましょう。「妥協婚」といった男友達の真意は?「自分は妥協婚をした」と言ってきた、男友達。その真意には、2つの可能性を感じました。まずは、「そう言いながらも、結局はのろけているだけ」という可能性。世の夫婦のなかには、お互いに悪態を付き合いながら、心の底ではそれなりに思い合っている、という方々もたくさんいます。その男友達も、「最初は妥協だと思った相手でも好きになれるし、幸せだから大丈夫だよ」と背中を押したくて、そんなことを言ったのかもしれません。あるいは逆に、彼は今あまり幸せを感じられていないからこそ、後付けで「これは妥協婚だ」なんて心境になっているのかも……という推測もできます。今の満足いかない状況を自分に納得させるために、「結婚なんて、どうせそんなもの」と考えたいのかもしれません。どちらにせよ、人の言葉には、その人の現在の状況や心理背景が色濃く反映されるもの。もしも状況が変われば、彼が「やっぱり結婚は妥協でするべきじゃないね!」などと言い始める可能性だって大いにあります。「そこまで一貫した信念があって言っていることではないだろう」と考え、話半分に受け止めるのがベストではないかと思います。「トキメキがなくても結婚できるのか?」といった問いかけもありますが、「トキメキはないけど、なんだか楽しいな」と思える相手に出会えれば、そんな迷いもどこかへ吹き飛んでしまうもの。リアルな誰かに出会うというのは、それくらい”力”のあることです。まずは異性との関わりを増やしに外へ出かけていくことが、「妥協婚ではない結婚」をするための一番の解決策になるのではないでしょうか。また、生き生きと過ごしていたほうが恋愛のチャンスも増えるでしょうから、自分の日々を充実させていくのも手です。どちらにしても、まだ見ぬ相手を想像して悶々と悩むよりは、トピ主さんを幸せな方向へ導いてくれるはず。周りの意見は適当に吹っ切って、自分の人生をしっかり生きていきましょう! 応援しています。(外山ゆひら)
2017年12月18日「自分より年収が低い男性との結婚」という内容の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは38歳。交際半年になる2歳下の彼との結婚話が出ています。優しいし気も合う彼ですが、年収はトピ主さんの半分強くらいの様子。トピ主さんのマンションに越してくる話も出ていますが、子どもを持つことを考えると「彼の収入ではローンを支払っていけないかも」「生活がギリギリになってしまうのでは……」といった不安を感じているそうです。彼には「年収の低さを否定してしまう気がして伝えられない」と悩み、今後の選択について意見を求めています。「すべての願いを叶えること」は可能なの?まず、トピ主さんの希望を整理しましょう。「今の彼と結婚したい」「子どもが欲しい」「余裕のある生活がしたい」。この3つですね。すべてを叶えたいならば、現実的な選択肢としては、以下いずれかになってくるかと思います。(A) トピ主さんが“一家の大黒柱”になるシンプルに考えて、生活レベルを保ちたいならば、「年収の多い側が収入減になることを避ける」のが一番の近道。となれば、彼のほうに保育園のお迎えなど子どもの世話をメインで担ってもらい、トピ主さんは今までどおりの収入をキープできるよう仕事に励む、というのもひとつです。(B) お互いの両親に、全面的に子育て支援をしてもらうなるべく公的サービスの充実した市区町村に引っ越すのも一案です。ただ、双方フルタイム勤務で幼い子どもを育てる場合、やはり保育園やベビーシッターなどの手を借りる必要は出てくるでしょう。「それでは結局お金がかかって現実的に厳しい」と思うなら、実家の両親などに、全面的に育児を手伝ってもらう道もあります。ただその場合、ご両親が喜んで無償労働してくれるかどうか、近所に住めるかどうか……といった制約も出てきます。現在所有しているマンションは、売却する選択肢も考えなくてはならないかもしれません。(C) 彼にもっと稼げる仕事に変わってもらうトピ主さんのほうがメインで育児を担い、セーブして働くならば、彼のほうが大幅な収入アップの道を探る、という選択もあります。ただし、仮に今の会社を辞めたところで、トピ主さんが期待するほど収入が増えるかどうかは未知数ですし、下手すれば今よりも収入が減ったり、仕事を失ったりといったリスクも伴うでしょう。上記の選択がどれも難しそうだと思うなら、3つの希望のうち、いずれかを諦めるほかありません。仮に「彼との結婚を諦める」「子どもを持つことを諦める」「結婚して、生活レベルが多少下がる」のうち、いずれかを選ばなければならないとしたら、トピ主さんはどれを選びますか?「前の結婚でも年収差で苦労したから、同じことは嫌だ」と思うなら、彼との結婚を諦める。生活レベルにこだわるならば、子どもを持つことを諦める。結婚による別の喜びがあると思えるなら、少し節約した暮らし方に変えていく……ということです。あれもこれも叶えられたらベストですが、それが現実的に難しいときには、優先順位をつける必要があります。「今の自分は、何を一番欲しているのか」について、じっくり考えてみましょう。足りないのは、彼とやっていく「決意」かもしれない投稿には、現実的なところを考えていないように見える彼にモヤモヤしている……という記述も。そういう性格の彼だからこそトピ主さんは居心地よく感じるのかもしれませんし、一方的にやきもきするくらいなら、お金のことは“しっかりしている側”が主導権を握るというのも手です。例えば「結婚後の生活費なんだけど、こんなふうに負担しあうのはどう?」「ローンの返済、子育て費用はこれくらいかかるから、私はこういうふうにやっていきたいと思っているんだけど」など、トピ主さんのほうから具体的に案を提示してみてはいかがでしょうか。一度話してみれば、彼がどういう考えなのかも見えてくるでしょうし、そこから選択肢も絞れるはず。怖いかもしれませんが、前回の結婚での学びを活かすならば、「収入の話で喧嘩になるかどうか」は、むしろ結婚前に必ず見極めておきたいポイントではないでしょうか。変に構えすぎず、落ち着いて「二人のお財布」について相談するイメージでいきましょう。それに、何もかもパーフェクトな状況で結婚する人のほうが稀なようにも思います。多少気になる点はあっても、「彼と生きていきたい、生きていこう」と決意できるならば、お金のことも子育てのことも「なんとかなる」、そして「なんとかする」というスタンスになっていけるはず。もしかしたら、トピ主さんは年収が云々というより、結婚そのものに、まだ少し迷いがあるのかもしれませんね。であれば、もう少し交際を続けて、「この人となら大丈夫だ」と思えるまで、急いで段階を進めないのがベストなようにも思いました。自分の気持ちをしっかり見つめ、いま一番“心にしっくりくる答え”を導き出していきましょう。(外山ゆひら)
2017年12月11日「異性の友達に告白したい」という内容の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは20歳代後半。この2〜3年、仲良くしている同世代の男友達のことが気になっています。告白したいと思っているものの、「とても良い友人なので、この関係まで壊れたら、と思うとなかなか切り出せません」とのこと。「友人関係を壊さずうまく気持ちを伝えたり、少し関係性を変えたりするにはどうしたらいいのでしょうか」と問いかけています。「友人関係が壊れても仕方ない」という覚悟は必要「一応女性として見てもらっていることは間違いない」けれど、「恋愛対象なのかはよく分からない」とトピ主さん。遠距離に住んでいるため、年に数回、仕事の用事で行きあうたびに二人きりで会っているものの、遊んでご飯へ行って解散、というのが常。双方ともお酒を飲まないので、健全な雰囲気で切り出しにくい、といった記述もあります。二人きりでたくさん会っているとなれば、人として好意を持っているのは確かだと思います。しかし現状、彼のほうからのアプローチ行動はない。理由はどうあれ、「これ以上は踏み込まない」という選択をお互いが続ければ、状況は変わらないでしょう。となると、やはり「恋人になりたい」と願う側が行動してみるしか、関係を変えるきっかけはない、ということになります。ただその場合、「友人関係を失うかもしれない覚悟」は必要です。逆の立場になって想像するとわかりやすいと思いますが、片方だけが友達のラインを越えたいと願ってそれを行動に移した場合、それまでと同じように“友人”として付き合っていくことは、すぐには難しいケースが多いように思います。「はっきり言ってしまうと、友人としてもダメになってしまうのでは?と堂々巡り」とのことですが、ダメになってしまう覚悟ができてから、アプローチを始めてみるのもひとつ。その覚悟がないままにアプローチをしてしまうと、望まない結果となってしまったとき、「やっぱり、しなきゃよかった」という強い後悔が残ってしまうように思います。それに、好きになってしまった以上、「トピ主さんにとっては、すでに“友人”関係ではない」という考え方もできます。会えなくなるのが嫌ならば、もうしばらく友達でいるのもひとつですが、「今の関係ではもう我慢ができない」という段階まできているならば、その覚悟ができるといいですね。できるだけ関係がこじれないように、アプローチをするには?もちろん、最大限、慎重にアプローチ行動をしていくことは可能です。彼はあまり恋愛経験がないとのこと。今までトピ主さんがしてきたアピールは、全く気が付いてもらえなかった様子。そういう相手だからこそ、いきなり告白をしてしまうと逃げ道がなくなり、追い詰められてしまうかも。「友達か恋人かを今すぐ決めなければ」というプレッシャーで、逃げてしまうかもしれません。ですので、まずは今までよりは強くほのめかす形で、反応を探ってみてはいかがでしょうか。別れ際に「もう少し一緒に過ごさない?」と提案してみる。「◯◯くんと付き合ったら、こんな感じで楽しいのかな?」などと軽くジャブを打ってみる。じっと何秒か見つめてみる。肩や背中に触れてみる……などの方法が考えられます。告白は最終手段として取っておき、急がず焦らず、彼のほうにも考える時間をあげましょう。多少戸惑ったとしても、彼がトピ主さんから距離を取るような反応をしなければ、また次の機会にもう一歩……と少しずつ近づいてみる。彼も好意を持っているならば、どこかの時点でグッと仲が深まるタイミングが来るかもしれません。NOだとしても、今回の結果がもたらす未来は必ずあるしかし「これ以上、距離を縮められたくないのだな」と思えるような拒否の態度を彼が取ったときは、スッと引くことが肝心です。その後はこちらから「会おう」とは誘わず、しばらく受け身での関係に徹するのがベストだと思います。「やはりトピ主さんとのことを失いたくない」と思えば彼のほうから行動してくるでしょうし、友人に戻るにしても、少しほとぼりを覚ます時間を設けたほうがベターでしょう。もちろん、そのまま疎遠になってしまう可能性もあります。その場合は、残念ですが「アプローチした結果だから、受け入れるしかない」と受け止めていきましょう。それに、一対一の異性の友人関係は、どちらかに特定の相手ができてしまうと、自然に疎遠になってしまうケースも少なくないもの。「早めに答えが出てよかった」「私の運命の相手はこの人じゃなかった、というだけだ!」とすっぱり諦め、前に進んでいくのが最善だと思います。何度か片思いを経て、ようやく交際相手にたどり着いたときに、「今回はスルスルと付き合うことになって……」なんて語る人は少なくないもの。タイミングなども含め、運命の相手とは、それほど難なく交際にシフトしていくものなのかもしれません。今回の彼がそういう相手かどうかは神のみぞ知るところですが、人を好きになれるというのは、それだけで喜ばしいことではないでしょうか。その喜びを胸に、明るい気持ちでアプローチしていけるといいですね。応援しています!(外山ゆひら)
2017年12月04日「結婚の事で折り合いがつかない」という内容の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際3年の外国人の彼がいる、欧州在住のトピ主さん。お互いにアラサーで、近い将来子どもを持つことも望んでいるため、将来について話し合っているそうですが、意見が折り合いません。「家族になる=結婚」と考えるトピ主さんに対し、彼は「紙の契約は必要ない」という考え。国による価値観の違いは承知の上で、「心の持ち方をどのように変えれば、わたしも彼も納得のいく『家族のかたち』が見えてくるのでしょうか」と問いかけています。結婚の有無によって、待遇の差はない国にいるけれど…現在2人が住んでいるのは、多様な恋愛・家族のかたちが受け入れられている国だとか。婚姻関係の有無に関わらず、子どもが差別を受けたり、受けられるサポートに違いが生じたり、ということは一切ないそうです。その上で、やはり「法律結婚」を希望する理由として、「自分の親を安心させたい」「どちらの国に住むことになっても等しいサポートを受けたい」「結婚を通して家族になることを実感した上で、母親になる心の準備をしたい」などという理由をトピ主さんは挙げています。一方の彼は、「家族=愛でつながっているもの」という考えで、「紙の契約でつながる関係になりたくない」「自分の中で結婚に対してもっとポジティブな考え方ができない限り、今はしたくない」と述べている――。日本でも、最近は「事実婚」を選択するカップルがいたり、「非婚派」「嫌婚派」が増えていたりと、多様な価値観が広がってきています。決して国際結婚だけに限らない問題だと思いますので、一緒に考えていきましょう。「平行線の話し合い」になる理由平行線の話し合いに疲れてしまった……とのことですが、「平行線」というのは、お互いに自分の主張を曲げる気がないときに起こる現象です。片方が100%折れて相手側に合わせるか、もしくは、双方が相手側の意見に多少でも寄り添おうとしなければ、平行線は続くでしょう。相手をより深く理解することで、折り合えるポイントが見えてくる場合もありますので、まずは「なぜそう考えるに至ったか」という理由を、お互いに話し合ってみてはいかがでしょうか。彼はどうして、愛のつながりだけで十分だと思うのか。しっかり理由を聞いてみましょう。同様に、トピ主さんのほうも、「紙の契約」が重要だと思うのはなぜなのか。なぜ、出産前に絶対に結婚をしたいのかなどについて、きちんと伝える。お互いに愛する相手ですし、理由を深く聞いていけば、「そうだったのか」と理解できる部分もあり、「まあ、そういう考え方もあるのかもしれないな」くらいには納得できる部分が出てくる可能性もあるでしょう。話し合いで重要なのは、「他人を理由にしないこと」。「親が結婚してと言っているから」「日本はそういうものだから」といった自分以外の根拠を理由にしていると、説得はうまくいきにくいです。また、「心の奥にある感情や本音をきちんと伝えること」も肝心です。子どもができた後で逃げられるのではと心配しているわけではない……といった記述もありますが、トピ主さんはなぜ、「法律結婚をしないと、安心して子どもを産めない」と思ってしまうのでしょうか。推測ですが、やはり「不確かな関係のままでは先々不安だから」といった理由があるからではないでしょうか。言いにくいことでも、本音はきちんと伝えたほうが、相手の心も動かしやすいと思います。「離れられない二人」なら、いずれ答えが出るはずそれでも、どうにも折り合わない場合はどうするか。彼と別れて、結婚を望んでいる別の相手を探す。彼と一緒にいても、「法律結婚をするまで子どもは持たない」と決める。子どもを産んだら法律結婚をすると約束する。法律結婚と事実婚の中間の制度(フランスの『PACS』など)を利用する……などが考えられます。ただ、どんなに頭で考えても、男女の関係は測りきれない展開になることもしばしばです。感情が大きく動く出来事が起きて、急に180度意見が変わる……なんてことだってお互いにありえるでしょう。そう考えれば、結局のところは「彼と一緒の人生を歩いていきたいのかどうか」という、この1点に帰結するような気もします。お互いに多少は譲歩しなければならない点があっても、他に代わりのない、掛け替えのない存在だと思えているのかどうか――。この点について双方の結論が出てくれば、二人なりの”家族の形”は自ずとできてくるようにも思います。双方がそう決意しているならば、紙を提出しようとしまいと、一緒に人生を歩んでいくことになるでしょう。逆に、片方もしくは双方が「自分が思い描く関係性を、人生でどうしても叶えたい」と思うならば、今の相手にこだわる必要はない、ということになるでしょう。しばらく少し離れて過ごし、それぞれに自分の心を見つめ直してみてはいかがでしょうか。その上で、「どうしても相手と一緒にいたい!」とお互いが確信できれば、一緒にいるための方法は、自然な流れのなかで、二人で決めていけると思います。(外山ゆひら)
2017年11月27日「彼が結婚を迷っています」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際8年、遠距離恋愛で婚約済みの彼氏がいるというトピ主さん。式場の予約までしていたものの、先日、彼に「結婚を迷っている」と言われたそうです。理由は育った環境や、トピ主さんの家事への態度。ずぼらなトピ主さんに対し、きれい好きな彼は「家事を負担させられてしまうのでは」と不安になっている様子。「生活観の違いってやはり重要な問題ですか?」と問いかけています。お互いに「得意なこと」を役割分担する方法もある両親が共働きで、家事も「できるところまで」という家庭に育った、というトピ主さん。一方の彼は、専業主婦の母親で、料理は大変美味しく、お花も飾っているような綺麗な家で育ったとのこと。トピ主さんは彼より上手に家事はできるものの、「いいかなと思うとサボりがち」だとか。トピ主さんの部屋が汚かったタイミングを見て、彼が結婚後について不安に思った……という経緯です。結婚後の生活において、自分の育った家庭を基準に考えてしまう男性は少なくないようです。「義母さんと同じことを求めないで!」と不快感を示す女性の声も少なからず見聞きします。でも、100%理想どおりになどできないのは、お互い様。「これからは、二人なりの新しい家庭を作っていくんだ」という意識も、双方持っておくことが肝心です。そう考えれば「あなたの言うとおりにする、完璧にできるよう頑張るから」とすがって渋々結婚してもらう――というのは、やめた方がいいように思います。完璧にしようとすれば無理が生じ、結局はほころびが出てきて、揉める原因となるだけでしょう。共働きならばなおさら、お互いに得意なことを役割分担したっていいわけです。「キッチン周りのことはきちんとやるから、掃除はお願いできる?」など、現実的に頑張れそうなことを話し合って決めていくのもひとつ。ただし、もし彼が「家事は奥さんに全部やってほしい」と考えているならば、それに対してトピ主さんがどう判断するか、ということになるでしょう。きれい好きどうしばかりが結婚しているわけではないずっと遠距離恋愛だった二人。いざ一緒に暮らすことを考えたときに、彼は急にトピ主さんの生活態度が気になってしまったようですね。トピ主さんは、「(理想の家庭像が)一致するなんて他人である限り無理なのでは」「彼がつらいならやめた方がいいのかも」などと、あれこれと思い悩んでいるようです。ですが世の中、“きれい好きどうし”ばかりが結婚しているかというと、決してそうではありません。ずぼらな女性とマメできれい好きな男性の組み合わせも見かけますし、毎日のように「ちゃんと片付けて!」と怒鳴りながらも数十年、仲良く一緒にいるような夫婦もいます。生活観の違いがあっても、うまくやっていける道はある、と言えるのではないでしょうか。彼がマリッジブルーだとしたら、どう対処するといい?「相手は好きだけれど、結婚後のことが不安になる」というのは、いわばマリッジブルーの状態。相手が不安になっているときこそ、「二人なら大丈夫」と信じて明るく接していたほうが、事態はいい方向に運びやすいでしょう。反省点があるならば水面下で改善の努力はしつつも、前向きな気持ちはなくさず、彼の気持ちが固まるのをしばらく待ってみてもいいのかなと思います。彼がどのくらい真剣に考え込んでいるのかはわかりませんが、“理想の奥さん像”なんて案外、女性が言う“理想の王子様”像と同じくらい、現実味のないものであるケースもあります。「私には義母さんのようにできない」と落ち込んでいるより、彼の迷いを穏やかに受け止めてあげつつ、しかし「大好きだから彼と結婚したい」というシンプルで強い気持ちを持って対処していったほうが、彼の決意も固まりやすいかもしれません。ずぼらなところはもうバレてしまったのですから、「それで嫌だというなら、仕方ない!」と割り切る気持ちも、どこかに持っておくといいかもしれませんね。「だらしなさ」を直すコツは?最後に、だらしない性格を直すコツを教えてほしい、とのことなので、1点だけ。「気づいたら、すぐにやる」という心がけがおすすめです。片付いていない服が目に入ったら、その瞬間にしまう。ゴミが落ちているのが見えたら、さっと掃除機をかける。気付いたそのときに片付けておくと、部屋はひどい状態になりにくいです。「後でまとめてやろう」と考えないことが肝心。どうしても疲れているときは、「明日の朝やろう」などと段取りをしておくのがベストです。相手の優しさや頑張りに甘えて、あぐらをかいてばかり……となれば危ういですが、お互いに「努力しよう」という気持ちもあるならば、うまくやっていく方法は必ず見出せるはず。8年間の絆を信じて、そして「二人で力を合わせて、いい家庭を作っていこう」という気持ちを、これから彼と一緒にしっかり育てていけるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2017年11月20日「恋人・夫婦仲相談所」所長・三松真由美さんが、結婚後に露わとなる、女性がうちに秘めるモンスターの実態を紹介してきましたが、モンスターの紹介は今回が最後になります。最終回を飾るのは、「バイオレンス系モンスター」たち。これまでご紹介してきた数々のモンスターたちの中でも、特に攻撃性の高いモンスターです。もしも思い当たる節があれば、夫の心はすでにモンスターから逃げ出そうとしているかも知れません…要注意!バイオレンス系モンスター鬼子怒神(きしどじん)電車の中やスーパーの店内など、公共の場であるにもかかわらずヒステリックに我が子を怒鳴りつけるママ、見かけたことがありませんか?これまでにご紹介してきたモンスターの多くは、人前には姿を現さないのがほとんどですが、鬼子怒神は人目をはばからずその醜態を露わにします。このモンスターは、妻から理性を奪い去ります。泣きわめく子供に余計に激昂し、最終的には子供に手を上げることすらあります。そんな妻の目には、横で小さくなっている夫の姿など入ってきません。一度このモンスターに心を乗っ取られると、怒りの沸点がどんどん低くなります。日常の何気ない物言いにすら怒気が混じるようになるのが、何とも恐ろしいところ。忙しい現代社会では、誰もがストレスを抱えています。けれども子供にガミガミ、夫にキーキーでは、家庭の雰囲気は悪くなる一方。修羅婆(しゅらばあ)夫の携帯に届いた女性からのメールに「私は○○の妻ですが、あなたは?」などと勝手に返信したり、夫を尾行して浮気現場に乗り込むなど、埋まっている地雷をすべて踏みつけながら歩く危険なモンスター。攻撃性ばかり高く、理性や計画性はゼロなのが困りもの。後先も夫の社会的立場も考慮しないため、夫婦関係のみならず、周囲の人間関係まで壊滅状態にしてしまうこともある恐ろしいモンスターです。浮気相手に電話をかける妻からの相談を何度も受けたことがありますが…聞く耳持たず怒り狂うかたがほとんどです。大噴火溜まりに溜まったネガティブなエネルギーが臨界点を超え、ある日いきなり大爆発を起こして登場するモンスター。このモンスターは手のつけようのない大惨事を引き起こします。夫にヒステリックに罵詈雑言を浴びせ、さらには夫への暴力にまで発展してしまうことも。加えて多くの場合、家事放棄までワンセットになってついてきます。夫の服を全部はさみで切り裂いた妻もいます。夫の腕の骨にヒビを入れた妻もいます。事態がどうにか収拾した後も、夫はまたいつ大噴火するかわからない活火山に怯えて暮らすことになります。そして残念ながら多くの妻は、大噴火して醜態をさらした後も、悩みや不満を溜め込んでばかりいてはいけないと学習せずに、惨事を繰り返してしまうことになります。だれでもモンスターになる可能性が……あなたの中のモンスターは?代表的なモンスターをご紹介してきましたが、いかがでしょうか? あえてきつい、インパクトのあるネーミングにしてみました。かわいらしいものでは固まってしまったネガティブな気持ちに響かないと思ったからです。たとえ思い当たるモンスターがいなかったとしても、まだまだ油断はできません。なぜならここでご紹介したモンスターは、氷山の一角に過ぎないからです。自分を知るための手段として、自分の中のイヤな部分、モンスター的な部分に、モンスター名を与えてみてください。・夫との時間を楽しむことよりも、インスタ用の写真撮影に夢中で、夫をイライラさせているモンスター・仕事が忙しい時は夫に家事を押しつけっぱなしなのに、感謝の言葉がないといつもケンカになるモンスター・育児に追われて、鏡も夫の顔も最後に見たのがいつだか思い出せないモンスターといった具合です。長い名前になっても構いません。思い当たるモンスターに片っ端から名前をつけて、自分の中の「イヤな女」の部分を総点検してみてください。自分を変えられないのは、短所や弱点の輪郭がおぼろげだから。漠然としていると「悪いのは分かってるけど、それも私の性格だし、性格ってそんなに簡単に直るものでもないし…」という開き直りに終わってしまうのです。目を背けてはいけません。自分の短所にモンスター名をつけて、問題の実態をより具体的に認識できれば、「この弱点を直すのには時間がかかりそうだけど、ここだったら少し気をつけるだけで、今すぐ変えられるかも」と、種類やレベル別に線引ができるようになるのです!問題の認識こそが、その改善への第一歩です。「モンスターワイフ」というツールを使って、自分が抱える問題をしっかり把握してみてください。それでは次回からはいよいよ、「脱・モンスターワイフ」のための方策をご説明していきましょう。
2017年11月19日「恋人・夫婦仲相談所」所長・三松真由美さんが、女性に共通する闇を暴きます。結婚後に露わとなる、女性がうちに秘めるモンスターの実態を解明します。今回ご紹介するのは、「セクシャル系モンスター」です。「モンスターは、そんなプライベートな分野にまで侵入しているの!?」と、ショックを受けたあなた。現代の妻たちの最大のお悩みであるセックスレスを回避するためにも、このモンスターについて知っておくことは非常に重要です。それでは早速解説していきましょう。■セクシャル系モンスター1. エロゾンビ:男性は多くの場合、年齢とともにED気味になり、性欲が落ち着いてゆくことが多いです。ところが女性では、育児が一段落した頃に突然、それまで忘れかけていた性欲が盛り返してくるケースがあります。こうした妻の変化を夫が受け入れてくれれば、夫婦仲はとっても安泰。ところが夫たちの多くは、ゾンビのように突然蘇った妻の性欲に困惑してしまいます。それは子育て期間のセックスレスが長引くうちに、夫が妻を性的対象として見ることができなくなってしまったから…。すでに「かあさん」化した妻にどうやってエロスを感じればいい?と悩むわけです。一方妻は…、家事・育児や仕事の両立もどうにか軌道に乗ってきた。やっと一息つけたその時に、湧き上がってくる不安感や焦燥感…。「そう言えば、もう何年もセックスレス。私の人生、もう二度とセックスすることなく終わるのかしら」と。「子育ても家のことも、その上仕事まで必死で頑張ってきたのに、ようやく時間にも心にも余裕ができた時には『ゾンビ』扱いだなんてあんまりだわ!」というその気持、よーく分かります。夫たちも、そんな妻側の事情を分かっていないわけではないのです。事情を頭では分かっていても、下半身はエロゾンビから逃げ出そうとする…、そんな悲劇に直面しないためにも、出産や育児、家事が忙しいことを理由にセックスを中断してはいけないのです。2. ダイダラボッキ:セックスを拒まれたエロゾンビは、ダイダラボッキに進化。勃たない夫をどうにか勃たせようとして、夫をますます困惑させます。「愛」という言葉をさかんに口にしますが、このモンスターは巨大に膨れ上がった妻の性欲の化身。いかにもなセクシー下着を身に付け、夫には強壮剤を飲ませ、猫なで声で必死に夫に迫ります。しかし努力が報われないと分かるやいなや、「なんで勃たないのよ!」と怒り狂う。お決まりの捨てゼリフは「もう私を愛してないのね!」…愛や癒しとは無縁の、肉欲に支配された惨めな妻の姿…夫にとっては恐怖でしかありません。3. 昭和的カマトト狐:男性の気を引こうとウブを装う「カマトト」は、関係の初期段階においてのみ有効な手段。妻がベッドの上でまでカマトトでは、セックスはつまらなくなる一方です。いつまでもセックスフルでハッピーな夫婦でいるためには、意識的にセックスを育てていく必要があるのです。それなのに、夫からちょっぴりエッチな提案が出るたびに「イヤだ!」「恥ずかしい!」と片っ端から拒絶していては、二人のセックスは育ちようがありません。決まりきったパターンの退屈で義務的なセックスは、セックスレスへの第一歩です。4. 冷凍マグロ・エロの邪鬼(じゃく):女性が積極的にセックスについて考え、発言する機会が増えた現在。それでも「セックスは男性が頑張るもの」という固定観念に縛られた妻が意外に多いのは、非常に残念なことです。こうした妻はベッドの上で固まったように、セックスをすべて夫任せにします。その態度は「なんで女の私が、何かしてあげなきゃいけないの?」と、ふてぶてしいまでに非協力的。互いが「相手にも気持ち良くなってもらいたい」という優しい気持ちを持って自発的に協力し合うからこそ、セックスから癒しや幸福感が生まれるのです。しかしこのモンスターは「女の私のほうから動くだなんて! 私はAV女優でも風俗嬢でもないのよ!」と、女性がセックスに積極的になることに嫌悪感を抱いてます。また「エロの邪鬼」は、自分の性欲にフタをして、気持ちとは正反対の行動を取ってしまうモンスター。その背後には閉鎖的なセックス観や、セックスに対する過度の禁忌感があります。このモンスターも、夫婦間のセックスを幸せなものにすることを妨げてしまいます。重要なコミュニケーションであるセックスを夫婦で楽しめるようになるためには、凍りついて固まった頭とカラダを溶かしていかなければなりません。■セクシャル系モンスターについて今日「セックスレス」という言葉は完全に私たちの社会に定着していますし、「友達夫婦」などという言葉もできて、夫婦間にセックスがなくても当たり前のような風潮が出来上がりつつあります。良い時も悪い時も、長い時間を共にするのが夫婦。時には相手にイラついてしまい、それがケンカに発展してしまうことだってあります。けれども長い時間と生活のあらゆることを共有する夫婦という間柄だからこそ、何もかもハッキリ白黒つけるのは不可能ですし、仮に白黒つけてしまったらそれはそれで、二人の関係はギスギスしたものになっていってしまいます。セックスはなくても仲良しという定義付けを振りかざしてはいけません。そんな時にこそ、セックスやスキンシップは大きな効果を発揮するのです。さっきまでは相手にイラついていたけれど、パートナーと優しく触れ合ったり抱き合ったら、自分がどうしてあんなに怒っていたのか、自分でもおかしくなってしまうことだってあるでしょう。セックスは夫婦仲を良好に保つための重要なツールのひとつです。セックスレスに陥らないために、一刻も早くあなたの中のセクシャル系モンスターを退治しましょう。最後にご紹介するモンスターは、「バイオレンス系モンスター」です。
2017年11月18日「積極的に!という言葉が嫌いです」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、婚活に励んでいるものの、「積極的に!」と言われるのに疲れた……という30歳代女性。アドバイザーから「逃したくないなら積極的に行きなさい!」と言われ、それでうまくいかなければ、「男性に誘ってもらえるように仕向けないと」などとも言われ、どうすればいいのかわからなくなっている様子。相談所の出会いでも、自然恋愛の駆け引きが必要なのか?などと尋ねています。アドバイスを鵜呑みにすると、翻弄されるだけかも?「(関係を)続けたいお相手に出会うと反応が怖くて躊躇します」というトピ主さん。一方で、「断られてもいいから会いたい人に申し込む」「初期段階で前のめりになる」といった記述も。どうやらトピ主さんは、もともと恋愛において十分積極的に行動できるタイプのようですね。「相手の出方を待つ」のも苦手で、性急なところもある様子。さらに現在は焦りも加わり、たくさんの出会いの数をこなすような婚活を行っているようです。それなのに、「積極的に!という言葉が嫌い」なのは、積極的にアプローチしたところで今まで彼氏ができなかったじゃない!といった反発の気持ちがあるのかなと察します。しかしながら、「積極的に動きすぎることが今までの敗因だ」と自分で思うならば、他人にどう言われてもそのアドバイスを聞かない、という選択もあります。人の意見を聞く柔軟さも大切ですが、「私がこう思うから、こうする」といった行動指針も持っておかないと、他人の言うことに振り回され続け、うまくいかなければ他人のせいにする――といった繰り返しになってしまうかも。それは望ましくないですよね。「最終的にどうするか」は自分で決めて、その結果も受け止める癖をつけていきましょう。交際スタートに成功しても、その後の関係性構築や意思決定の過程は二人でやっていくことになりますし、ある程度は自分の考えで動けないと、その先がうまくいかないかもしれません。自分をよく知れば、合う相手にもピンと来やすくなる婚活は「自分に合った異性」を探すのが目的。短期間でそれを成し遂げるには、「自分をよく知ること」が大切になってきますので、「私にはこういうところがあるな」をたくさんピックアップしていきましょう。親兄弟、友達など、自分をよく知ってくれる人の意見をもらうのもおすすめです。投稿には、「恋愛ベタで不器用で、沸点が高く惚れやすく、昔から男性を追ってしまう」「男性慣れしておらず、女性といる方が居心地いい」などといった自己分析も見られます。「惚れやすい」とのことですが、男性のどんなところを見ると惚れてしまうのですか? 「女性といる方が心地いい」のは、どうしてだと思いますか? どんなことをしているときに、「男性と一緒にいて楽しい」と思えますか?これらの答えを一つひとつ考えていけば、自分に本当に合った男性とはどんな人なのか、どんな生き方をしている人となら一緒に人生を歩んでいけそうか、具体的な人物像が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。“恋愛みたいな駆け引き”で異性を攻略するのが目的ではなく、「一緒に生きていける異性を真剣に探そうとする」のが婚活だと考えられるようになれば、多少焦る気持ちがあったとしても、少し落ち着いて行動していけるのではないかなと思います。まずは「自分を知る」「男性を知る」ことを目的に、楽しみながら取り組んでみようついつい我慢ができず、男性を追いかけてしまう……というトピ主さん。苦手だからこそ、頑張って逆のやり方を実行してみるのもひとつですが、その場合、待っても相手が誘ってこないときは、「見込みがないと諦める」のが正解でしょう。それがどうしても無理だと思うならば、迷わずとことん自分なりのやり方を貫いて、どんどん誘っていくのも成就へのひとつの道だと思います。「今月は、完全に受け身でやってみよう」「来月は、誘う言葉をもっと工夫してみよう」など、楽しみながら色々と試してみるのもいいかもしれませんね。試行錯誤の繰り返しから、自分の性質が分かってくることも少なくないですし、恋愛における男性心理もいろいろと感覚的に学べるはず。婚活を通じて、まずは自分を理解していこう、男性というものを知ってみよう……くらいのスタンスで取り組んでみると、遠回りに見えて意外に近道となることもあるでしょう。「焦り」を感じて仕方ないときは、そんな自分を放置せず、少しでも心に余裕を持てる工夫をするのがおすすめです。心の余裕は、「笑顔」を生みます。笑顔は周囲をいい気持ちにさせ、その結果、異性も引きつけます。たまには婚活以外の好きなことにも思いきり取り組んでみる、家時間をより快適に過ごせるよう空間作りをする、といったことも効果的かもしれませんね。前向きに取り組んでいけますように。応援しています!(外山ゆひら)
2017年11月13日「婚活は接待?」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30代半ばで、現在婚活中のトピ主さん。しかし、どの男性もお店ひとつ決めてくれないし、食事の際もこちらへの質問はあまりなく、楽しそうに自分の話ばかりした挙句、すべて割り勘だそうです。ぐったりして帰宅後、「今日は楽しかった」などとメールが来ると、「そりゃ、あなたは楽しかったろうね」と心で悪態をついてしまうのだとか。「相手が楽しめるように少しくらいはサービス精神を出してほしいと思うのは間違いですか?」と問いかけています。自分が「頑張る」のをやめてみると、相手側が変わる可能性も投稿を読んで、トピ主さんは仕切り上手・もてなし上手な女性、という印象を受けました。相手の好みを聞き、それに応えるお店を探し、2軒目も提案する。相手の話にリアクションを取って、『分かります!』『そうですよね~』と相槌を打つ……といった記述もあります。そのように振舞うのが苦ではないという人もいますが、トピ主さんは「頑張って聞き役に回ります」とあるように、無理をして自らその役を務めているようです。思いきって一度、「頑張る」のをやめてみては。相手のほうからお店を提案してくるまで、何も言わずに待ってみる。自分の話も、したいときにどんどんする。試しに、「私が楽しませてもらおう」くらいの気分で臨んでみてはいかがでしょうか。それでトピ主さんが「楽しい」と感じられる結果になるかは、わかりません。それでも、かなりの確率で、相手の男性たちは今までの方々とは違った態度を取るでしょう。自分の出方によって、男性の違った一面が見えることもあるのだな……と気づけるキッカケになると思います。「女性の気持ちを察する」のが苦手な男性は、少なくないこれまで会った男性たちは、「トピ主さんはストレスなくお店を決めてくれ、楽しんで自分の話を聞いてくれていた」と思い込んでいたのだろうと推測します。だからこそ、「また会おう」と無邪気に伝えてこられた。トピ主さんが本当は楽しんでいなかった……と気づけなかった人が大半だったのではないでしょうか。中には、「女性に気に入ってもらうため、自分の話をすることこそがアピールだ」と信じて、頑張っていた男性もいるかもしれません。「どういう行動をすれば異性に喜ばれるか」、そもそもの理解が違っていた可能性もあるということです。個人差はありますが、どちらかというと女性のほうが、相手の顔色を敏感に察して、臨機応変に対応を変えられる人が多いですよね。その分、自分の本音は隠しがちになることも。一方、男性は、人の微妙な感情の動きを感じ取るのが苦手な方も少なくありません。もちろん、何も言わなくてもエスコートしてくれたり、積極的に質問してくれたりするような男性もいますが、「それまでに女性と接してきた経験から、そうできるようになった」という人が多数だと思います。そう考えれば、トピ主さんの参加する婚活に来ている男性は、もしかしたら女性と接することにあまり慣れていない方が多いのかもしれませんね。「合わない人」がいるからこそ、「合う人」にも気づけるのかも女性慣れしていることが必須条件じゃない、そういう男性のよさもある、と思えるならば、今後はトピ主さんのほうから「エスコートしてくれたら、やっぱり嬉しい」「お互いにわかりあいたいし、私の話もしていいですか?」などと素直に伝えてみるのもひとつ。全員ではないでしょうが、そうだったのかと理解し、できる限り応じてくれる男性もいることでしょう。「最低限、女性の喜ばせ方を知っている男性がいい」と思うならば、婚活以外の趣味や交流の場で探すことも始めてみては。効率は悪くても、デート以外のことで楽しみながら、ついでに相手を探していく……といった形を取ったほうが、望むような男性には出会いやすいかもしれません。投稿には、「このような男性ばかりなので、結婚自体したくなくなってきました」と婚活の疲労感を感じている様子のトピ主さん。「期待してはがっかり」を繰り返していると、心はすり減っていきますよね。疲れたら一旦お休みを。「でもやっぱりパートナーが欲しい!」となったら、また活動を再開してみるなど、緩急をつけて活動するのもおすすめです。「合わない相手とのデートを経験したからこそ、合う相手に出会えたときに『この人だ!』と気づけるかも?」なんて前向きに捉え直してみるのもひとつです。先回りして相手を気遣ってもいいことがない、聞き役を務めるのが本当はつまらない、などと思うのならば、“いい子”に振舞うのはやめちゃいましょう。楽しくないときにまで“楽しいふり”をするのはやめて、自分や本音も出してみてくださいね。そのほうがきっと、リラックスして接することができる相手にも出会いやすくなるはず。「褒められるような完璧な女性じゃなくても、別に気に入られなくていいや!」と開き直った先で、きっと異性との関係性にも違う景色が見えてくるだろうと思います。(外山ゆひら)
2017年11月13日「何歳下までなら許される?」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。39歳女性のトピ主さんには現在、年下で気になる男性がいるそうですが、「さすがに39歳のおばさんからアプローチされても気持ち悪いだけかな」と思い、「これ以上好きになっては困る」とあまり接さないようにしているそうです。年齢より若くは見られるものの、後になって「そんなおばちゃんが何いってんの?」みたいになっても自分が辛い……とのこと。「何歳下までなら、39歳女がこちらから行ってもおかしいと思われないか?」と尋ねています。アプローチの資格は年齢ではなく、結果を引き受ける覚悟かもまず、トピ主さんの問いに答えるならば、「彼次第」というほかありません。世の中には、39歳女性との恋愛がOKという年下男性もいれば、NOという人もいるでしょう。あるいは、「同じ39歳でも、アリな女性とナシな女性がいる」という人も。「彼がどう思うか」を知りたいならば、彼本人に確かめてみるのみです。投稿には、男性ならば相手女性が10〜15歳下でもおかしいと思われないし、許されるので羨ましい……といった一文も見られます。しかし、若い女性の中にも、「10〜15歳上の男性は恋愛対象外」「おじさんに見える、ありえない」という方はいます。好きな相手にそう思われる可能性も承知の上で、好意を示せるかどうか。そこで、最初の“ふるい”にかけられるように思います。そう考えれば、アプローチの資格は「年齢」ではなく、「結果を引き受ける覚悟」とも言えます。もしかしたら相手に気持ち悪がられるかもしれないし、おかしいと思われるかもしれない。それでも親密な関係になりたいと望むから、リスクを取ってアプローチをする――。そういう覚悟を持てなければ、相手の心を打つアプローチはできにくいようにも思いますが、いかがでしょうか。「歳のせい」にした方が気持ちが楽なら、それもひとつの選択10歳以上の年齢差があるカップルを見ていると、「お互いに、年齢を過度に気にしていない」という共通項があるようにも思います。年齢差を意識しすぎると自然体で関係を築けなくなるため、カップルになるのは難しいのかもしれませんね。一方的に「気持ち悪がられる」と決めつけるのは、彼に対して失礼な気もします。節度あるアプローチをしても、「おばさんなのに気持ち悪い」と言いそうな無神経な男性を、トピ主さんは好きになったのでしょうか。心のどこかで「そんな男性ではないはずだ」と思っているからこそ、好意を持ったのではないかな?とも推測します。それに、仮にアプローチを断られたとしても、必ずしも「年齢差」が理由とは限りません。私たちだって「恋愛対象となる年齢の男性なら、誰でもいいわけではない」のと同様、彼だって自分の好きな女性と付き合う権利がある。恋愛がうまくいかない理由や不安をすべて「年齢」のせいにして考えていたら、うまくいく恋愛さえ、自分の思い込みでダメにしてしまうこともあるでしょう。ただ、「そんなことは十分わかっている、でも年齢のせいにして諦めたほうが楽だから、そうする」ということならば、話は別です。年齢を経ると、若い頃より傷つくことに臆病になる、傷心から立ち直る気力も少なくなる……と語る人は少なからずいます。トピ主さんもそのように感じているならば、傷つくリスクを取らず今の段階で諦めてしまうのも、意味あるひとつの選択だと思います。年下の相手に嫌な思いをさせにくいアプローチのポイントは?「傷つくかもしれなくても彼にアプローチしてみたい」「好きな思いが消せない」ということならば、気持ち悪がられにくい、つまり相手に嫌な思いをさせないアプローチの方法を考えていきましょう。私が思うには、傲慢にも卑屈にもならず、爽やかにアプローチすること。そして、距離を取られていると察したら(振られたら)、さっぱりと諦めること。この2点がポイントではないでしょうか。年齢を経ても好意を抱かれる人というのは、内面の豊かさや品がある人、透明感を保っている人、明るく懐の広い人など様々なタイプがいますが、どの方にも共通するのは、「謙虚さは持っているけれど、卑屈さはない」「自分の考えを大切にしている」という点のように思います。年齢を経るとある程度、結果に伴う自信やプライドが付いてきて、若い頃よりも態度が“傲慢”になってしまう人もいます。かといって、年齢を経ても自分を受け入れられず、「自信がない」と言い続けている人や、周りの目ばかり気にして行動している人は、あまり魅力的ではないですよね。ということで、「今の自分もそれなりに悪くない」と適度な自信を持て、かつ「相手にどう思われるか」も受け止める覚悟ができたときに、アプローチを始めてみるのがベストではないでしょうか。仲良くなりたい気持ちを素直に、でも節度をもって爽やかに表現して、彼の反応を見てみるといいのではないかなと思います。素敵に恋ができる大人の女性を、共に目指して頑張りましょう!(外山ゆひら)
2017年10月30日「婚約破棄されてしまったため、今後の身の振り方について」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。性格の不一致を理由に婚約破棄となり、途方に暮れている36歳のトピ主さん。次のご縁があるのかも不安な田舎で、このまま婚活を続けたほうがいいのか、それとも以前働いていた都内に戻り、仕事でキャリアアップを目指したほうがいいのか……など、「今後の身の振り方」について悩んでいます。存在意義を感じられる、自分の「居場所」づくりに励もうショックで考えがまとまらない、と混乱している様子のトピ主さん。人は自分の存在意義を感じられる場所、「ここは自分の居場所だ」と思える場所があると、心健やかに生きやすいです。それが複数あれば、より充実した気持ちで暮らせるでしょう。得るはずだった「新しい家庭」という居場所を失い、つらい状況にあるならば、まずは他の「居場所」を確保し、そこで気持ちを立て直していくのが一番だと思います。投稿を読む限り、「職場」にはひとつの可能性を感じます。家庭の事情で一時的に田舎に戻り、婚活していたというトピ主さん。田舎に帰ってからは、都内で勤めていた会社の下請けとして在宅で仕事をしていた、とのこと。在宅でも仕事を任せられるということは、それなりにトピ主さんを頼りにし、価値を買ってくれている職場なのではないでしょうか。他人や社会から感謝されたり、頼れる存在だと思われたりするほど、人はそこが「自分の居場所」と感じられるもの。そう考えれば、都内に戻って仕事を頑張ってみるのも、ひとつの有意義な選択のように思います。在宅仕事は人に会う機会が少ないのが難点。おそらく今は、直接人と接しながら働ける環境のほうが気も紛れやすいはず。しばらくは「辛いときでも、私には仕事があって有難い。精一杯応えよう」といった気持ちで頑張ってみると、充実感ややりがいも得やすいように思います。あるいは、「趣味」などの場に居場所を求めるのもひとつです。根気よくいろいろなところに顔を出していけば、「ここに来れば嫌なことを忘れて元気になれる!」と思えるような場所に出会える確率は上がるでしょう。結婚が最優先ならば、「前向きな志」を持って取り組もう「婚活」は気持ちが元気になってから再開したほうが、成果は上がりやすいと思います。ただ、のちの投稿で「いま自分がしたいことは結婚して家庭を持ちたい、というのが一番かもしれません」と、強い結婚願望をつづっているトピ主さん。絶対にその願いを叶えたいならば、在宅で働ける今の環境を有効活用し、集中的に婚活を頑張ってみるのも一案です。その際、婚約破棄のことを引きずるのは百害あって一利なし。“なかったこと”くらいにして、気持ちから捨て去ってしまいましょう。地元にいたいならば、そこで可能な手段はすべて試す、あるいはUターン予定の相手に絞るなどの条件で動いてみるのも手です。地元を離れてもいいと思うなら、別の地方の婚活や宿泊型のイベントなど、どんどん出会えそうな場所に出かけてみては。「住む場所は合わせます」くらいのスタンスで臨めば、選択肢も広がるでしょう。「絶対に結婚する!」という決意は大きなモチベーションになると思いますが、「結婚できないと、私はダメなんだ」といった悲壮感ただよう思い込みまでは持たないほうがベター。「結婚して幸せな人生を作っていきたい」という前向きな目標は人を魅力的に見せますが、追い詰められたオーラをまとっていると、いいご縁も訪れにくいので、意識して笑顔で臨んでいきましょう。小さなことにワクワクする、楽しむ気持ちを育てていこう彼や運命を恨む気持ちも、悔しい気持ちもたくさんあると思います。それでも、できるだけ自分を奮い立ててくださいね。「あんな奴と結婚しなくてよかった、と思えるように頑張る!」「男性がひとり、自分の人生からいなくなっただけじゃん!」と。そして、「私は、私の人生をいいものにするんだ!」と。家庭の問題も解決したし、当面の仕事もある。悪いことばかりじゃない。落ち込むときもあるでしょうが、ひとしきり泣いた後は、自分を鼓舞していきましょう。36歳、人生はまだこれからです。人生はなかなか思いどおりにならないものですが、だからと言って、ため息ばかりで過ごすか、笑顔で過ごそうとするかは、個人の選択にかかっています。今回の件も、「この際だから、しばらく好きな場所で好きに生きてやる〜!」なんて自由を謳歌する方向に切り替えれば、思いのほか幸せを感じられる日々が待っているかもしれません。もちろん、そこまで極端にいかなくとも、目の前にあるものや近くにいてくれる人たちを大事にし、「小さなことを楽しもう、ワクワクすることを見つけよう、笑って過ごそう」と心がけていられるならば、見える景色はきっと変わってくると思います。後で振り返ったとき、「あれは、いいターニングポイントだったのかもしれない」なんて思えるように。「今」そして「これからのこと」に精一杯、目を向けていきましょう。応援しています。(外山ゆひら)
2017年10月23日前回 の6パターンに続き、メンタル系モンスターの例を解説します。「モンスター」とは、女性の内に潜む「イヤな女」の部分。当てはまったらアウトかもしれませんよ。■1.イライラ妻「不機嫌な私」をあえて夫に見せつける、タチの悪いモンスター。「なんで不機嫌なのかって?それを考えるのが夫の仕事でしょ」「もっと私にやさしくしてよ」という不満げな態度で、常にブツブツ文句を言っています。このモンスターは実のところ、単に未熟で夫に甘えているだけの「察してちゃん」。けれども夫のほうは、常に眉間にシワを寄せている妻が、自分に甘えているなどとは思いもよりません。きちんと言葉にしなければ、男性には女性の気持ちが伝わりません。しかし自分の気持ちが伝わらないことで、妻はさらにイライラし、モンスターはレベルアップしていくのです。■2.夜泣き妻このモンスターは、とにかくメソメソとすぐに泣きます。「男は女の涙に弱い」と言いますが、それは普段涙を見せない女性が堪えきれずに流す涙のことです。四六時中メソメソされていては、夫もたまりません。涙を流すことには、ストレス解消効果があります。泣いてスッキリしたら、冷静になった頭で状況を分析して、次の行動に向かう。それが健全な姿なのですが、このモンスターは際限なく泣き続けます。自分は世界一不幸な妻だと、「不幸な自分」に浸って、思考も行動も完全に停止。夫婦仲は悪化するばかりです。家に毎日泣いている妻がいる・・これはもう恐怖の館です。■3.恨み妻・皮肉妻非常に粘着質な性格のモンスター。一度夫が罪を犯そうものなら、夫がどれほど反省しようが、夫婦関係修復のためにどれほど努力しようが、いつまでもその罪を許そうとしません。夫の罪を「死んでも許さない」という気持ちでいるならば、離婚を選ぶべきです。「許せないけれど、離婚も選択できない」という中途半端な状態で悶々としている妻が、いつまでもネチネチと恨みつらみを言う恨ミーナと化すのです。同じく粘着質な姉妹モンスターの皮肉リーナも、夫にいつまででもチクチクと皮肉の言葉を浴びせます。夫がテレビでアイドルを見ているだけで「あら、やぱり若い女好きは治らないのねえ…」などチクチクつつき始めます。これらのモンスターに延々責められ続けたら、過去を反省してよい未来を目指そうとする夫の前向きな気持ちもコッパ微塵に。家庭に夫の居場所はなくなってしまいます。■4.妬み妻しょっちゅう自分と他人の生活レベルを比べては、妬んだり、羨ましがったり、卑下したりと、大騒ぎしているモンスターです。大切なのは自分の現実の生活に目を向けることなのに、このモンスターがいつも気にしているのは、隣の奥さんやママ友の暮らしぶり。自分と他人を比較して、どちらが幸せかなどと優劣をつけることで頭がいっぱいです。他人を妬んでは、無意味な背伸びをしようとしてみたりします。時に刃が夫に向き「あなたがろくな大学出てないからうちの子が負けるのよ」「稼ぎが少ないからいい塾に行かせられないのよ」と夫のせいにしてしまいます。先にご紹介した「セレブ憑き」同様、このモンスターもSNSの普及により増殖・パワーアップ中です。■5.育児天狗妻「育児」を楯に、慢性的に夫を放ったらかしにしている自分を正当化するのがこのモンスター。子供はとにかく手がかかります。特に初めての子育ては、初体験の連続。子供のことでいっぱいいっぱいになってしまい、夫には「育児が大変なんだから、ちょっとくらい我慢して」という態度になってしまうことも、時には仕方がないかも知れません。産んだからには責任を持って子供を育てるのは、母親の務めです。そして、結婚したからにはちゃんと夫を支えるのが妻の務めです。ところがこの後者の部分をすっかり忘れてしまう妻が多く、育児に気を取られ、肝心の夫婦の絆が崩壊していく例が後を絶たないのです。セックスレスになる時期の第1期は、出産後の妻の対応の仕方です。赤ちゃん優先で夫の手を振り払った経験はありませんか。■6.耳なし妻夫の意見はまったく耳に入らず、話の中心が常に「私」のモンスターが「耳なし妻」。自分の気持ちを一方的にまくし立て、夫の気持ちや考えはまったく理解していません。夫婦が支え合って生きていくには相互理解が必要で、そのためにはコミュニケーションが不可欠です。ところが耳なし妻は、一方的に自分の意見をしゃべり倒すことで「コミュニケーションは取れている」と勘違いしたり、自分の気持ちが伝わらないことを、一方的に夫のせいにしたりします。■7.仕切り妻「仕切り妻」も夫の意見などお構いなしで、何事も自分が決めなければ気が済まないモンスターです。妻もしくは母という地位を楯に権力を振りかざし、家の中のことをすべて一人で仕切ります。妻たちに言わせれば、自分が何もかも仕切らなければならないのは、「夫が頼りないから」。しかし、夫に何の相談もなく妻があらゆることを決定してしまっては、夫の立場がなくなってしまいます。またこうした状況は、夫が「頼りがいのある夫」に成長するチャンスを、わざわざ根こそぎにしているようなものなのです。とはいえ、最近は自分で決めるのが苦手な男性も増え、妻にしきってもらうことで楽チンという夫もいます。私の経験からすると、年を重ねてからセックスレスになりやすい傾向にあります。ベッドも妻が仕切るので、雄のプライドがたもてなくなります。以上が代表的なメンタル系モンスターです。自分にもあてはまるものがあると感じたあなたは、ぜひとも後にご紹介するモンスター撃退法もお読み頂き、脱・モンスターワイフを目指してください。モンスター撃退法をお伝えするその前に、ご紹介しておかなければならないモンスターのカテゴリーがあと2つあるのですが、次回ご紹介するのは「セクシャル系モンスター」です。「えっ?セクシャル系?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。しかし先に触れたように、妻たちのお悩みトップ3は「夫の浮気」、「セックスレス」、「ED」です。夫婦仲改善のために、セクシャル系モンスターは避けて通れないトピックなのです。
2017年10月20日今回は「メンタル系モンスター」をご紹介します。「モンスター」とは、女性の内に潜む「イヤな女」の部分。わがまま、欲張り、見栄っ張り。煩悩の数だけイヤな部分がありそうです。メンタル系モンスター「そう言えば私も…」と身に覚えがあるようなら、現実から目を逸らさず、自分の中のイヤな部分、弱い部分としっかり向き合ってみてください。これから紹介する6パターンに当てはまってはいませんか…?■1. カバン荒らし・携帯のぞき夫が遊んでいるのではないか。浮気をしているのではないかという猜疑心に駆られて、こっそり夫のカバンの中身や携帯を盗み見するモンスター。浮気の心配がサラサラないのに、見てしまう妻も存在します。夫が外で何をしているか知りたくてしょうがない。人の持ち物を隠れてチェックする権利など、誰にもありません。しかしこうしたモンスターは、「悪いのは、疑われるような態度や行動を取る夫のほう!」と、自分の行為を正当化します。浮気の9割以上がスマホから発覚する現在、特に「スマホのぞき」が大量発生中です。一般的な妻たちの二人に一人は、このモンスターと化してしまった経験があるのではないかという、恐ろしい現実。妻たちは、「浮気は夫婦間の信頼関係を破壊する裏切り行為!」と言い、夫がそんな大罪を犯していないか、夫のカバンや携帯を躍起になってチェックします。けれども相手の持ち物やプライバシーを、相手に隠れて盗み見するという行為も、信頼関係を覆す裏切り行為であるという点では、浮気と同じこと。カバン荒らしもスマホのぞきも、夫婦仲に壊滅的なダメージを与える非常に危険なモンスターです。今すぐに退治しましょう。■2. ティッシュ嗅ぎセックスレスに悩む妻たちの心を乗っ取る、恐ろしいモンスター。「ティッシュ嗅ぎ」は、夫が一人でマスターベーションをしていないか確かめるために、夫の留守中にパソコン部屋のゴミ箱を漁り、丸まったティッシュを嗅ぎ回ります。チェック魔もここまで来ると、もはやホラーレベル。そして必死のチェックの末に「証拠」をつかんだとしても、湧き上がる怒りをどこにもぶつけられないのが、このモンスターの悲しいところ。ひとりエッチにまで嫉妬するなど、神様がみていたら嘆かれることでしょう。■3. グラドル夜叉「グラドル夜叉」は、夫が読む週刊誌に登場するグラビアアイドルや、夫がこっそり観ているアダルト動画に出演するAV女優、果ては通りすがりの若い女性にまで敵意を抱くモンスター。その背後にあるのは、自らの老いに対する過剰なコンプレックスです。夫の目が少しでも若い女性の姿を追いかけようものなら、「若いコなら誰でもいいんでしょ。悪かったわね、オバサンで」などと、「イヤな女」感タップリの皮肉が飛び出します。かわいらしい嫉妬ならいいのですが、もはやかわいらしい姿はどこにもありません。そんな行為は即刻やめて、後の回にご紹介する夫婦関係改善のための建設的な努力を始めてください。■4. 妄想暴走族ネガティブ思考と被害妄想に取りつかれ、激しい思い込みも相まって、最悪の事態を限りなく現実の出来事のように妄想してしまうのが「妄想暴走族」。例えば、夫の携帯に届いた女性からの一通のメール。女性は夫の同僚で、仕事上の待ち合わせのためのメールかも知れないのに、一瞬にしてその女性と夫がホテルの一室で密会している光景をありありと妄想してしまいます。あんなことやこんなこと、いやらしいこといっぱいしている! キーッ! 悔しい! 自ら作り上げた妄想に追い詰められて、ヒステリーやうつ状態に陥り、夫を悩ませる妻もいます。不安に思うことがあるのなら、妄想を暴走させる前に落ち着いて夫と話をする。まずは冷静になってください。■5. つもり満点妻ネガティブ思考の塊のような妄想暴走族も困りものですが、「自分は完璧」と思い込んでいる「つもり満点妻」もまた、かなりキケンです。「理想の妻」を目指して、家事にも育児にも美容にも全力投球。それなのに、夫婦仲がうまくいかない…それは「完璧!」だと思っているのは妻のほうだけで、夫が望む「理想の妻」とはかけ離れた姿だからです。例えば夫は、妻にオーガニック料理教室だ、子供の習い事だと駆けずり回ってもらうことよりも、家族で素朴な家庭料理を囲み、のんびり過ごすことを求めているかも知れません。ところがつもり満点妻は、自分は完璧だと思い込んでいるため、自分が期待するような反応が夫から得られないと、途端に夫を責め始めるのです。自分が思う「理想の妻」だけに向かって爆走しているあなたは、要注意。チェックポイントは「私はこんなに頑張ってるのに認めてよ」という感情が湧いたことがあるかどうかです。頑張る方向が違うと、夫は褒めるどことかため息をつくようになります。■6. セレブ憑き何かに憑かれたようにプチセレブのマネごとに躍起になり、お金も夫の愛も目減りしてゆくのに、それでも惨めな演技をやめられないモンスター。女性は同性に負けたくないと、虚栄心を出しやすい生き物。女同士で話していると、つい「幸せな自分」を演じたくなります。とは言え夫婦仲は冷戦状態なのに、「うちは今でもラブラブで」などという真っ赤なウソは、さすがにつきづらい。そこで妻たちは、「経済的に不自由していない自分」を演じるのです。無理をしてブランド品を買い揃えたり、明らかに分不相応な旅行を強行してみたり、家計を圧迫してまで必死にプチセレブを装う妻の姿は、夫にとってはモンスターでしかなく、幸せなフリを続ける妻本人も、本当の幸せに背を向けて突っ走っているような状態なのです。私の周りにもセレブ憑き妻がいまして、ゴージャスな生活をしていましたが、借金地獄に陥り引っ越してしまいました。「誰にも内緒で」と5人以上のママ友からお金を借りていたセレブ憑き妻もいました。■今回のまとめ昨今のSNSの普及により、誰もが自分の暮らしぶりをネットで披露し、また他人のライフスタイルをのぞき見することもできるようになりました。セレブ憑きが今後ますます増殖し、さらにパワーアップしてしまうのは間違いないでしょう。インスタセレブモンスターも登場しやすい時代です。インスタ借金に注意しましょう。夫の気持ちだけでなく、本当の友人も離れてゆく可能性があります。恐ろしい「メンタル系モンスター」たちに、背筋が凍る思いのあなた。けれどもこの分類のモンスターは、まだまだいます。「もうやめて!」と目を背けずに、もうしばらくお付き合いください。
2017年10月19日「夢を追いかけるなら結婚できないと言われた」女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。31歳の彼に、交際1カ月でプロポーズの指輪をもらった29歳のトピ主さん。籍を入れる話もしていたそうですが、転職ややりたいことがあり、トピ主さんには少し迷いもあったそうです。夢について語るトピ主さんに対し、彼は「より一層、二人の時間が削られると思った」ようで、「(夢を目指しているなら)結婚生活は考えられない」と伝えてきました。彼との関係を続けるにはどうしたらいいか、と問いかけています。「目指す関係性が異なっていること」を自覚しよう今の二人の思いは、どうやらアンバランスな状況。彼は二人で結婚生活を満喫したがっているけれど、トピ主さんは他にもやりたいことがあり、「彼がいるから(自分の夢を前向きに)頑張れる」と思っている。要するに「転職ややりたいことにエネルギーを向けるくらいなら、自分や結婚生活に注いでほしい」というのが、彼の本音なのでしょう。「心は繋がっているけれど、それぞれ自分のことにも時間を使える関係」を目指すトピ主さんとでは、思い描く結婚生活のありようが違っている……という事実を、まずはしっかり自覚しましょう。「幸せな結婚」をするために、考えられる選択肢はこの状況でトピ主さんが取れる選択には、以下の4つが考えられます。1)夢について、彼に理解してもらう努力をするもしかしたら、彼は本気で「結婚を辞めたい」とまでは思っていないかも。結婚に迷うトピ主さんの様子に寂しさを感じ、つい投げやりな言葉を言ってしまっただけという可能性も感じます。だとすれば、「交渉」で解決できるかもしれません。自分にとってその夢がいかに大切か、だけど結婚生活にもきちんと時間を費やす心づもりがあることを伝えてみましょう。提案を受け入れるかどうかは彼次第ですが、「夢も結婚も、私には大事なものなんだ」と理解してもらう努力は、一度してみて損はないと思います。2)交際は続けつつ、結婚は少し先に延ばす結婚は少し先にしたい、と提案してみるのも一案です。そのことで彼の気持ちが盛り下がるリスクはありますが、「相手がトピ主さんだから結婚したい」という男性ならば、少しの時間も待てない、ということはないのでは。しばらく夢に集中して、ある程度の成果と段取りをつけてから結婚生活に入ったほうが、無理なく両立できるような気もします。二人の交際は4ヶ月とまだ短いですし、「もう少しお互いを知り合ってから、1〜2年先に結婚しよう」と決めたところで、大きな支障はないようにも思います。3)心から応援してくれる別の男性を探す「自分に時間を割いてくれない」と拗ねるタイプの男性と、志を持つトピ主さんでは、根本的に人生の価値観が違う、という捉え方もできます。そう考えれば、彼以外の男性を探した方が、トピ主さんにとって幸せな結婚となる気も。価値観が合う男性と出会えれば、今回のような問題に悩むことなく、夢と結婚を両立していけるかもしれません。4)夢にひと区切りをつけ、結婚する「どうしても今、彼と結婚したい」と思うならば、夢への思いに区切りをつける選択もあります。「これからは、彼や家族のために時間を使おう」と決意できるならば、それもひとつの生き方でしょう。ただ渋々と諦めた場合、のちのち大きな後悔が残ったり、自分を理解してくれなかった彼への恨みが募ったりする可能性も。自分が納得できるならば、にしておきましょう。「どちらも絶対に手放したくない」と思うなら、両立を目指す道もスムーズに結婚話にまで進み、かつ好きだと思える相手を、みすみす自分から手離したくはない、という気持ちはわかります。彼と別れたところで、夢を叶え、今なら結婚できると思うタイミングになったときに相手がいない…なんて事態も予想できますよね。となれば、「結婚か夢か」ではなく、「結婚も夢も」という選択肢もあります。相当に忙しく、彼をなだめながらやっていくことに気力も体力も使う生活が待っているかもしれませんが、両方とも絶対に失いたくないと思うならば、頑張ってみる価値はあるのでは。その結果、「やっぱり両立できなかった」となったとしても、トライする前にどちらかを諦めるよりは、後悔が少なくて済むように思います。ともあれまずは再度、よく話し合ってみましょう。きちんと彼への愛情も伝えつつ、一方で「簡単に離れられるような相手なら、縁がなかったんだ」と割り切る覚悟も、心のどこかには持っておくといいと思います。一度きりの人生の、大きな岐路ともなりえる選択。納得いくまで考えて、そして彼ともよく話しあって、お互いが一番幸せになれる“二人の形”を見つけられるといいですね。(外山ゆひら)
2017年10月16日男は、褒めて伸びる生き物である。いろんな恋愛指南書に、このようなことが書かれているかと思います。私自身も、何度もそのようなことは書いたことがあります(笑)。とは言っても、褒めて喜ぶのなら、とりあえず褒めていればよいのか? 実は、タイプによって褒め方が違っているというのをご存知ですか?今回は「理系夫」を褒めるポイントをご紹介したいと思います。理系ほど曖昧なものを嫌う生き物はない「すごーい!」こんな言葉では、理系夫は絶対に喜びません。喜んだとしても社交辞令程度の喜びでしかないでしょう。なぜか。それは「何が」すごいかが全く伝わらないからです。理系夫には、何に対する褒め言葉なのかを明確に伝えることで、喜びは倍増します。例えば、お風呂掃除をとてもきれいに仕上げてくれたとします。「わーすごい!ありがとう!」よりも「お風呂のこういう部分なかなか汚れとれないのに、キレイになっててすごい!ありがとう!」のほうが断然喜ばれます。理系夫は基本的に感情論で話されても心に響きません。もっと言えば、感情論のような曖昧に感じるものを汲み取るのが苦手なのです。だからこそ、きちんと何に対しての褒め言葉なのかを具体的に伝えると「こんなにも喜ばれたんだ!」と理系夫も喜びます。アンサーへの褒め言葉は効果てきめん!理系の男性が得意なのは、議論などを通して1つの答えを導くことです。複数の曖昧な答えが好きではないため、女性の結論の出ない井戸端会議のようなものは一番苦手かもしれません。ちょっとしたことでも良いです。「リモコンの調子が悪いんだよね」と彼に伝えたとき「電池かえてみたら」と言う答えを導き出してくれたのなら、実際に電池を変えてみましょう。「電池かえたら、ちゃんと動いてくれた~壊れたかと思ってたから…ありがとう」ポイントは、彼が導き出してくれた答えに対して、何かしらの好反応があった場合、そこをしっかり褒めるということです。人間関係でも、子育てに関してでも良いです。どんなことでも相談のアンサーが返ってきたことに対して「○○の件、あなたに相談して良かった。こうなったよ」と結果報告と言う褒め言葉を伝えることで、彼の自己顕示欲が満たされ、あなたに必要とされていると実感することができます。計画を立ててもらうと威力を発揮する!理系夫は「なんとな~く」で動くことが苦手です。そのため、できるだけ計画性を持った行動を好むのです。よく恋愛相談をうけるとき「私が予定ばかり決めて彼は何も決めてくれません」と嘆く女性が多いです。実際に、女性が何かと計画を立てることが多いですが、これは「男は計画を立ててくれない」という思い込みからくることも多いのです。例えば旅行を考えるにしても、彼がテンションの上がるポイントをつくことで、彼が途端に計画魔になってくれます。実は、私の夫も理系夫なのですが、自分の興味がある旅行の場合は、勝手に予定をたててくれ、それがかなり細かい計画なのです。もちろん、予定が狂うこともありますが、それに対して「あなたが計画を立ててくれたから、とても楽しい時間を過ごせたわ」としっかりと褒めてください。いくら計画を立てることを得意とする理系夫でも、愛する人が喜んでくれるかは不安を感じるものです。そんなときに、しっかりと褒めることで、それが自信になりプライベートでも彼が率先して動いてくれるようになります。理系夫のポイントは、なんと言っても「曖昧にせず、明確な褒めを伝える」ことです。柔軟な男性ではない分、察する能力は薄いですが、しっかりと伝えることで自分がどれだけ愛する人を喜ばせ幸せにしているかを実感できます。そして、その能力を思う存分してくれるようになりますよ。
2017年10月09日リアル・モンスターワイフ、再び
シリーズ・モンスターワイフ
実録・ポジティブな離婚