西島秀俊がマエストロを演じる「さよならマエストロ」の9話が、3月10日に放送。ついに和解した俊平と響の演奏に、「涙腺崩壊」や「和解できてよかった」などの声が上がっている。芦田愛菜と西島秀俊が親子を演じる本作は、天才指揮者の父と、父を拒絶してきた娘の関係再生の物語。世界的な指揮者・夏目俊平を西島秀俊、娘で元バイオリニストの響を芦田愛菜、妻で画家の志帆を石田ゆり子、息子の海を大西利空、市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長・古谷悟史を玉山鉄二、同じく晴見フィルのメンバーで響と同じ観光課に勤める森大輝を宮沢氷魚、大輝の祖父で歌カフェのオーナー・小村を西田敏行、フルートの瑠李を新木優子、チェリストの羽野蓮を佐藤緋美、俊平の弟子で市長の娘・天音を當真あみが演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。晴見フィルが、敗者復活の特別枠で仙台オーケストラフェスティバルに参加できることになる。晴見フィルにとっては今後の活動を続けるための最後の望みであり、最後の演奏になる可能性もあるが、再びみんなで演奏できることに古谷(玉山鉄二)たちは大喜び。しかし、遠征費用も練習場所もなく、課題が山積みだった。その後、瑠李(新木優子)の尽力で、晴見フィルは熱海にある保養施設で練習ができることに。響(芦田愛菜)も大輝(宮沢氷魚)に誘われて一緒に車で現地へ行くことにする。そんな折、ドイツのシュナイダー先生から俊平(西島秀俊)に譜面が届く。その譜面にインスピレーションを受け、俊平は久しぶりに曲作りに没頭。そして、音楽合宿で俊平の思いを知った響が動き出し――というのが9話の展開。シュナイダー先生から譜面と共に届いた手紙には、「君が指揮者を辞めた理由は僕がかつてドイツを離れ四国の小さな街に逃れた理由と同じだと思う。空っぽになった。音を奏でることが無意味になった。僕は妻を亡くして、君は娘さんの心を失って。どんなに拍手喝采を浴びようと1番大切な人がいなければ虚しいだけだと…」と書かれており、俊平への理解の言葉が綴られていた。そんな手紙にSNSでは「シュナイダー先生の手紙が俊平が戻ってこないことを責めるのでは無く、心情を理解する内容だったのが切なかった。そんな先生の音だったから俊平さんの心に響いたんだよね」や「シュナイダー先生は指揮者をやめたりオファーを断ってる俊平をどう思ってるんだと思ったら、凄くわかってくれてたし、シュナイダー先生の手紙で、俊平が指揮者辞めた理由もしっかり腑に落ちた」などの声が。また、その後、響と俊平の間に起きた過去の出来事が響の口から明かされる。俊平と一緒の舞台に立つため、苦しい思いでバイオリンを練習してきた響はコンクールの日にこれまでにない奇跡的な演奏を披露。拍手喝采を浴び自身も満足していたが、自分の中で最高の演奏をしたのに、俊平が別れ際にもっと良くなるとアドバイスを送ったことで、これ以上を求められることへの限界を感じ心が折れてしまったのだった。しかし、響はシュナイダー先生の手紙や過去に俊平が送ってくれた手紙を読んで、ついに自ら和解の一歩を踏み出す。そんな一連の親子の雪解けに「やっと仲違いの理由を教えてくれた。なるほど父にも娘にも時間と出会いと成長が必要だった。すべてに恵まれ和解できて良かった」や「ついに親子和解の時…パパと響ちゃんの一緒の演奏、涙腺崩壊」、「先週に引き続き今週も泣けた…響が遂に手紙を全部読む場面も約束の協奏曲で和解する場面も何故か、海がそれをひっそり2階で聴いて涙する一瞬の場面でぐっと来てしまいました」など和解を喜ぶ声が上がっている。【最終話あらすじ】音楽を通して5年ぶりに心を通わせた俊平(西島秀俊)と響(芦田愛菜)。雪解けしたふたりの様子に、海(大西利空)も大輝(宮沢氷魚)もホッとする。一方、晴見フィルは仙台のオケフェスに向けて遠征資金集めに奮闘していた。そんな中、蓮(佐藤緋美)は古谷(玉山鉄二)と大輝と共にあるところに向かっていた。そこでの予想外の行動に突き動かされた団員たちは、晴見フィルが存続する方法を模索し始める。一方、俊平は志帆(石田ゆり子)のもとを訪ね、響と和解したことを伝えていた。そして、自分の正直な気持ちを伝える。その矢先、ドイツのシュナイダー先生が倒れたと連絡が入る。音楽家としてシュナイダー先生からもっと学びたいと思っていた俊平は悩むが、晴見フィルは命運をかけた最後の公演を控えていて――。「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日2024年春夏「モテコスメ大賞」受賞コスメを用いて、今シーズン豊作の、ラメやパールが輝くアイカラーを使ったメイクに挑戦してくれたのは、大注目の若手俳優、本田響矢さん。ボーダーレスに楽しめる煌めきアイメイク。「フェミニンに傾くことなく、クールでカッコいい印象にするには、陰影をつけて目元を強調するようなアイメイクセオリーからいったん離れましょう。アイカラーを広い範囲に塗り広げずに、つけたい箇所だけにブラシで少しずつ置くようにして。ラメやパールがたっぷり纏えて、光が当たったときに印象的な目元になります」と言うのはヘア&メイクアップアーティストの向井大輔さん。本田さんのように明るい肌色だとラメやパールが映えるので、ベースメイクをする場合はトーンアップするような下地やファンデーションを使うのがおすすめ。「夏は結構日焼けしちゃったりもするので、いちばん肌が白い状態のときにこのメイクをしてもらえてよかったです(笑)。どのメイクも新鮮で、衣装とのバランスも絶妙で楽しかったです」(本田さん)【澄みわたる輝きシャドウ】カジュアルに纏うラメ&パール。繊細かつ大胆な輝きに惹きつけられるで 賞【ELEGANCE RAZZLE】左・エナメルラッカー 65¥1,320中・スターアイカラー S04¥2,750 共に4/18発売右・アイカラー 55¥2,310(エレガンス コスメティックス お客様相談室 TEL:0120・766・995)白目をより美しく見せるブルーアイカラー。大小のラメやパールがたっぷり入ったブルーのアイカラーをメインに、ブラウンがかったオレンジを締め色に。パールやグリッターが輝くゴールドのネイルで指先までキラキラに。「このブルーのアイカラー、デニムの衣装にめちゃくちゃ合いますね!まぶたのキワに入っているオレンジも自然な影のように肌に溶け込んでいい感じです」(本田さん)。Makeup Pointブルーのアイカラーをチップに取り、目頭に沿ってくの字に入れ、次に上下まぶたの黒目の外側から目尻にかけて細めのブラシでつける。オレンジのアイカラーはチップで上まぶたのキワに細めに入れ、コントラストでナチュラルに目元を強調。ネイルはベースを塗らず、カジュアルに仕上げるのがポイント。パールやグリッターの偏りを気にせず、一度塗りでラフにつけて。デニムジャケット¥220,000(リコール/エスティーム プレス TEL:03・5428・0928)人差し指のリング¥8,800(バルブス)中指のリング¥17,160(ラブ・エージェイ) 共にズットホリック【煌めきブーストライン】パーティでも目を惹くピンクメイク。圧倒的な存在感を放つ、大粒パール 賞【JILLSTUART】エターナル アイビジュー 10¥2,970(ジルスチュアートビューティお客様相談室 TEL:0120・878・652)宝石のような輝きで印象的なまぶたに。ピンクとブルーの大粒パールをたっぷり配合した、ルビーのような贅沢な輝きを放つジュレ状アイカラー。まぶたにうるおいを与えながら、濡れたようなツヤのある目元に。「正直、さっきこのアイカラーを見たときは『すごい色だな!』と思ったんですけど(笑)、つけてみたらバランスが良くてオシャレだし、衣装のニットとの相性も抜群でした。目立つし遊び心もあるから、パーティのときなどにもよさそうですよね」。Makeup Pointアイカラーをブラシに取り、上まぶたに少しずつポンポンと置くような感じでつける。かわいらしい色をクール&カジュアルに仕上げるためには、満遍なくのばすのでなく、あくまでラフに「置く」のがポイント。範囲は広げすぎず、まっすぐ前を見たときと横から見たときに、パープルピンクを感じるくらいにとどめて。ニット¥38,500(コーヘン/ビショップ TEL:03・5775・3266)イヤカフ¥26,400ロングネックレス¥40,700(以上プリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)ショートチェーンネックレス¥38,500(エムシー・スタジオ/ズットホリック)【洗練ラベンダー】トレンド色でキリッとした目元に。スパイスの利いた魅力的な目元を即演出 賞【SUQQU】左・リクイド ラスター アイズ 103¥4,070右・シグニチャー カラー アイズ 134¥7,700 共に限定発売(SUQQU TEL:0120・988・761)明るい肌色に映えるくすみカラー。トレンドのラベンダーカラーを使ってキリリとスタイリッシュに仕上げたアイメイク。くすみパープルのベースに、ピンクとブルーのラメを配合したリキッドアイシャドウと、ほんのり輝くラメのパウダーを重ねて、より深みのある雰囲気に。「今回のメイクの中ではいちばん等身大な感じでしっくりきたし、好みです。普段は基本的にセルフメイクはしないけど、チャレンジしてみるならこれかな!」。Makeup Point左のアイカラーを上まぶたの目頭から下まぶたの黒目の外側までを囲うようにつける。このとき一度手の甲に取り、細めのブラシを使って目頭側は細めに、目尻側近づくにつれて太いラインでつけることで周りに広がらずクールな印象に。この上をなぞるように右のパレットの右上の色をブラシでオン。トントンと軽く叩くようにのせることで、目元に深みをプラスできる。ジャケット¥79,200(エトセンス/エトセンス オブ ホワイトソース TEL:03・6809・0470)右耳のイヤカフ¥31,900左耳のイヤカフ¥25,300ネックレス¥40,700(以上プリュイ/プリュイ トウキョウ)Kyoya Honda俳優。1999年6月20日生まれ、福井県出身。1st 写真集『響』(文友舎)が発売中。現在放送中の出演作に、『ブラックガールズトーク』(テレビ東京系・毎週月曜23:06~)など。向井大輔さんヘア&メイクアップアーティスト。雑誌、広告、CMなど、幅広いジャンルで活躍中。調和感とアクセントをバランスよく表現するのが得意で、アーティストからの指名も多い。※『anan』2024年2月28日号より。写真・恒川脩平(SIGNO)スタイリスト・番場直美ヘア&メイク・向井大輔取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2024年02月23日西島秀俊がマエストロを演じる「さよならマエストロ」の3話が1月28日に放送。5年ぶりにバイオリンを手にした響の迫力ある演奏に「鳥肌が止まらなかった」や「泣きそうになった」など絶賛の声が上がっている。芦田愛菜と西島秀俊が親子を演じる本作は、ある事件を機に家族からも音楽からも離れていた天才指揮者の父と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘の物語。かつて世界的な活躍をし現在は晴見フィルで指揮を務める天才指揮者・夏目俊平を西島秀俊、娘で元バイオリニストの響を芦田愛菜、妻で画家の志帆を石田ゆり子、息子の海を大西利空、晴見市役所観光課の職員で市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長でもある古谷悟史を玉山鉄二、同じく晴見フィルのメンバーで響と同じ観光課に勤める森大輝を宮沢氷魚、チェリストの羽野蓮を佐藤緋美、俊平の弟子・天音を當真あみ、オケへの助成打ち切りを推進する市長の白石一生を淵上泰史が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ロッシーニ作曲の「ウィリアム・テル」を演奏し、気持ちが昂った俊平(西島秀俊)は、晴見フィルでのコンサートを提案。しかし、市の圧力もあり予定していたホールは使えなくなってしまう。さらに演奏レベルに差があるオケでは、不穏な空気が。プロレベルの蓮(佐藤緋美)が、メンバーの演奏ミスなどを厳しく責め立て、大輝(宮沢氷魚)が途中で練習を抜け出してしまう。そんなオケ団員たちが最悪な雰囲気の中、俊平は奇想天外な場所での演奏を提案。一方、響(芦田愛菜)は上司からの命令で晴見フィルを妨害させられており、そんな姿を見ていた俊平は、響の部屋に向かって――というのが3話の展開。俊平は響に「正直、すごく腹が立ってる」と発言。「だから、私のせいじゃ」と返す響に「伝えにくいことを君に伝えさせる君の上司に」と言うのだった。そんな俊平の響を想う発言に、SNSでは「好きすぎる」や「今の上司に腹が立ってるのところ良すぎて思わず持ってた食器落としそうになった」、「ぐっときた」など称賛の声が。その後、俊平たちは人が集まるマルシェ会場でコンサートを行う。俊平の計らいで、大輝と蓮はベートーヴェンの「田園」第2楽章をふたりで演奏し、関係を修復。課長から連絡を受けた響も、オケの音楽を聴くのだった。後日、練習室に置かれていたヴァイオリンを手に取った響は、5年ぶりに演奏。響の迫力ある演奏に、「響役の芦田愛菜さんが演奏するところ、思わず鳥肌。泣きそうになった」や「今までずっと抑え付けてきたバイオリンへの情熱が一気に弾けた圧巻の演奏シーンに鳥肌が止まらなかった」などの声が上がっており、ついにバイオリンを手にした響の今後から目が離せない。【第4話あらすじ】響がバイオリンを弾くところを目撃した大輝と天音(當真あみ)と蓮。凌駕した技術に驚く3人。大輝は響を晴見フィルに誘う。しかし響は、演奏していたことは内緒にして欲しいと懇願。その代わりとして響はある条件を提示される。一方、出前コンサートの会場で志帆(石田ゆり子)に会った俊平は、気になってオケの練習に身が入らない。そんな様子にドギマギしていた古谷(玉山鉄二)には、俊平に隠している秘密があった。そんな中、5年ぶりに偶然鉢合わせてしまう俊平と志帆。さらに、俊平を捜す謎の男(満島真之介)も登場し――。「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年01月29日ヴァイオリニスト・川井郁子が昨年結成した和楽器と洋楽器の混合編成オーケストラ響(ひびき)。今年9月にニューヨークのリンカーンセンターでお披露目コンサートを開き大盛況だった。その凱旋ツアー「川井郁子×Orchestra響ニューヨーク公演凱旋記念コンサート」が大阪・新歌舞伎座で幕を開けた。まず、川井と洋楽器がメインのオーケストラによる「Red Violin~恋のアランフェス」でスタート。川井がヴァイオリンの弓で時折指揮を振り、音色が波のようにうねっていく。エディット・ピアフの「愛の讃歌」では、ハープと重なり、ヴァイオリンの音が泣いているかのように情感があふれる。川井が「ニューヨーク公演は一生の思い出になるような手ごたえを感じ、それを励みに今後もやっていこうと思いました。今回は、ほぼそのままニューヨーク公演をお聴きいただきます」とあいさつし、客席が沸いた。和太鼓が響き、横笛と相まって激しくなる。篠笛・能管や尺八、琵琶、箏、Voice(ヴォーカル)などの響のメンバーが全員揃い、白い着物のようなドレスに着替えた川井が再登場。「赤い月」が始まった瞬間、初めて生で聴く響の音にゾクッと鳥肌が立った。今年3月に発売されたファーストアルバム「響」は、音楽は和楽器、洋楽器と区別する必要はないと感じたほど見事に調和していた。生演奏ではその楽器一つひとつの音の力強さ、奥深さが一斉に押し寄せ、圧倒される。続く「ホワイトレジェンド~『白鳥の湖』より~」では、ヴォーカルをはじめ、お囃子のかけ声や篳篥などが幽玄に響き渡る。そして、「ヴァイオリン・ミューズ」ではヴァイオリンを弾く川井の白くて長いドレスの裾が扇のように舞台に広がり、きらびやかなプロジェクションマッピングが投影される。スクリーンから浮かび上がって舞うダンサーと川井が対峙し、音色が激しさを増す。音楽と映像のみならず、衣装までもが楽曲を紡いでいる感覚で、息をのむほどドラマティックだ。こんなオーケストラは今まで見たことがない。後半も驚きと高揚感は続く。「源氏物語」をモチーフにした「夕顔」では、琵琶の音が鳴り、夕顔に扮した川井がしっとりとヴァイオリンを奏でる。あっと驚くような光源氏の雅な世界が映像でも表現され、観客は平安時代にタイムスリップだ。音が鳴るたびに、それまでどの楽器なのか目で追って確認していたが、もはやそうするのをやめて、ただその世界に身をゆだねてみた。川井が取材で語っていた「和と洋を超えたひとつの音楽。その音楽にとって必然ということが大事」とはこのことだろう。必然がこんなにも心地いいものとは。「インスティンクト・ラプソディー」など鮮烈な映像と音楽の融合が続いた後、「音楽は天とこの世をつなぐものと考えられていた」という字幕が流れる。「時の彼方に」では、ステージの中央に大きな桜の木が投影され、花をつけ、ふぶいていく。切なく悲し気な川井のヴァイオリンの旋律で、過ぎ去った時間や、あの世に逝ってしまい、会いたくてももう会えない人を思う。続く「さくら」で一層その気持ちが掻き立てられ、涙がにじんだ。天にいる人もこれを見ているのだろうか。また、「展覧会の絵~日本の情景~」では、葛飾北斎の『富嶽三十六景』など様々な名画が、躍るように軽快にスクリーンに映し出された。鳴りやまない拍手の中、アンコールではニューヨークでウクライナ合唱団が参加したこともあり、川井が祈りを込めて作ったという新曲「花火」が披露される。花火には慰霊や魂を天に戻す意味があり、鼓のポンという音と共にプロジェクションマッピングの花火が幾つも舞台に打ち上げられる。再び、天にいる人を思う。公演終了後、「泣いた」「感動した」と興奮気味に話す観客の声をあちこちで耳にした。もし、響の音楽が目に見えたらこんな風景だろうと思えるプロジェクションマッピングやホログラムの数々。それが過剰にはならず、音楽を邪魔せず、想像以上の一体感を生み出した。世の中にはまだまだ聴いたことのない音と美しい共鳴があると実感したコンサートだった。取材・文米満ゆう子川井郁子 with Orchestra 響NY公演凱旋記念コンサート~East meets West~■チケット情報年1月7日(日)14:00開演Bunkamura オーチャードホール
2023年11月25日ヴァイオリニスト・川井郁子のコンサートツアー「川井郁子 with Orchestra響 ニューヨーク凱旋記念コンサート〜East meets West〜」が大阪から開幕し、改めて9月のニューヨーク公演からのステージが注目されている。川井郁子はニューヨークのカーネギーホールやパリ・オペラ座、ワシントンD.C.での全米さくら祭りに出演するなど国内外で活躍中。現在は大阪芸術大学の教授も務めている。作曲家としてもジャンルを超えた音楽作りに才能を発揮し、テレビ番組やCMなどの映像音楽の作曲も多く手がけている。そんな川井郁子が昨年結成したのが、和楽器と洋楽器による混合編成の「オーケストラ響(ひびき)」。今年3月にデビューアルバム『響』をリリースし、9月には米・ニューヨークのリンカーンセンターで初の海外公演を開催し、大盛況のうちに幕を下ろした。その凱旋ツアーとなるのが本ツアーで、10月7日に大阪・新歌舞伎座からスタートしている。ニューヨーク公演の後、川井は「ヴァイオリンは西洋の楽器で、その伝統文化は脈々と受け継がれているのですが、和楽器と組み合わせることによって新しい化学反応が起こる。ホログラム、プロジェクションマッピングを使いながら演奏したことも、すごくインパクトがあったみたいです。私や響のメンバーも、ものすごい高揚感に包まれました。」とその充実ぶりを語っている。ニューヨーク、大阪と終え、「ゆったりと豊かな気持ちに満たされる」「感動は常に深まり、さらにひきこまれていく。圧倒的に美しくしなやかでたくましい。」「日本人であることが誇らしい」(SNS引用)と観客の心に深く入り込んだことがよくわかる。この凱旋公演を実際に観られるのが、新年が明けた1月7日の東京渋谷のBunkamuraオーチャードホール公演。スペシャルゲストに“和太鼓の芸術的な可能性を発見した第一人者”と称される林英哲が参加することが決定。「佐渡・鬼太鼓座」「鼓童」の創設に参加し、現在はソロ活動を行なっている林。全世界でオーケストラと数多くの共演経験を持つだけに、「響」との競演も多方面から注目されている。和洋の楽器の融合、そして林の太鼓とのコラボをぜひ体感してもらいたい。今週末からチケットの一般販売が開始される。川井郁子withオーケストラ響 NY公演凱旋記念コンサート~East meets West~2024年1月7日 (日) 14:00開演Bunkamuraオーチャードホール★スペシャルゲスト林英哲(太鼓)チケット一般発売日10月28日(土)お問い合わせキョードー東京 0570-550-799<ツアー日程>名古屋2023年11月23日ウインクあいち(チケット発売中)(以下の公演の詳細は後日発表)岡山1/14芸術創造劇場ハレノワ長野1/21松本市民芸術館茨城3/2水戸市民会館福岡3/9キャナルシティ劇場 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月27日ヴァイオリニスト・川井郁子が昨年結成した和楽器と洋楽器の混合編成オーケストラ響(ひびき)。今年9月にニューヨークのリンカーンセンターでお披露目コンサートを開き大盛況だった。その凱旋ツアー「川井郁子×Orchestra響ニューヨーク公演凱旋記念コンサート」が大阪・新歌舞伎座で幕を開けた。まず川井と洋楽器がメインのオーケストラによる「Red Violin~恋のアランフェス」でスタート。川井がヴァイオリンの弓で時折指揮を振り、音色が波のようにうねっていく。エディット・ピアフの「愛の讃歌」では、ハープと重なり、ヴァイオリンの音が泣いているかのように情感があふれる。川井が「ニューヨーク公演は一生の思い出になるような手ごたえを感じ、それを励みに今後もやっていこうと思いました。今回は、ほぼそのままニューヨーク公演をお聴きいただきます」とあいさつし、客席が沸いた。和太鼓が響き、横笛と相まって激しくなる。篠笛・能管や尺八、琵琶、箏、Voice(ヴォーカル)などの響のメンバーが全員揃い、白い着物のようなドレスに着替えた川井が再登場。「赤い月」が始まった瞬間、初めて生で聴く響の音にゾクッと鳥肌が立った。今年3月に発売されたファーストアルバム「響」は、音楽は和楽器、洋楽器と区別する必要はないと感じたほど見事に調和していた。生演奏ではその楽器一つひとつの音の力強さ、奥深さが一斉に押し寄せ、圧倒される。続く「ホワイトレジェンド~『白鳥の湖』より~」では、ヴォーカルをはじめ、お囃子のかけ声や篳篥などが幽玄に響き渡る。そして、「ヴァイオリン・ミューズ」ではヴァイオリンを弾く川井の白くて長いドレスの裾が扇のように舞台に広がり、きらびやかなプロジェクションマッピングが投影される。スクリーンから浮かび上がって舞うダンサーと川井が対峙し、音色が激しさを増す。音楽と映像のみならず、衣装までもが楽曲を紡いでいる感覚で、息をのむほどドラマティックだ。こんなオーケストラは今まで見たことがない。後半も驚きと高揚感は続く。「源氏物語」をモチーフにした「夕顔」では、琵琶の音が鳴り、夕顔に扮した川井がしっとりとヴァイオリンを奏でる。あっと驚くような光源氏の雅な世界が映像でも表現され、観客は平安時代にタイムスリップだ。音が鳴るたびに、それまでどの楽器なのか目で追って確認していたが、もはやそうするのをやめて、ただその世界に身をゆだねてみた。川井が取材で語っていた「和と洋を超えた一つの音楽。その音楽にとって必然ということが大事」とはこのことだろう。必然がこんなにも心地いいものとは。「インスティンクト・ラプソディー」など鮮烈な映像と音楽の融合が続いた後、「音楽は天とこの世をつなぐものと考えられていた」という字幕が流れる。「時の彼方に」では、ステージの中央に大きな桜の木が投影され、花をつけ、ふぶいていく。切なく悲し気な川井のヴァイオリンの旋律で、過ぎ去った時間や、あの世に逝ってしまい、会いたくてももう会えない人を思う。続く「さくら」で一層その気持ちが掻き立てられ、涙がにじんだ。天にいる人もこれを見ているのだろうか。また、「展覧会の絵~日本の情景~」では、葛飾北斎の『富嶽三十六景』など様々な名画が、躍るように軽快にスクリーンに映し出された。鳴りやまない拍手の中、アンコールではニューヨークでウクライナ合唱団が参加したこともあり、川井が祈りを込めて作ったという新曲「花火」が披露される。花火には慰霊や魂を天に戻す意味があり、鼓のポンという音と共にプロジェクションマッピングの花火が幾つも舞台に打ち上げられる。再び、天にいる人を思う。公演終了後、「泣いた」「感動した」と興奮気味に話す観客の声をあちこちで耳にした。もし、響の音楽が目に見えたらこんな風景だろうと思えるプロジェクションマッピングやホログラムの数々。それが過剰にはならず、音楽を邪魔せず、想像以上の一体感を生み出した。世の中にはまだまだ聴いたことのない音と美しい共鳴があると実感したコンサートだった。(取材・文米満ゆう子)川井郁子 with Orchestra 響NY公演凱旋記念コンサート~East meets West~日程:2024年1月7日(日) 開場13:00開演14:00会場:Bunkamura オーチャードホール<チケット一般発売日>2023年10月28日(土)お問い合わせ:キョードー東京0570-550-799全国ツアー日程、その他出演情報はホームページをご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月15日優里(ゆうり)の新作アルバム『響』が、2023年11月29日(水)にリリースされる。優里の新作アルバム『響』代表曲「ドライフラワー」がソロアーティスト初のストリーミング8億回再生、「ベテルギウス」もストリーミング4億回再生を記録するなど、自身の楽曲全体のストリーミング累計再生回数が39億回再生を突破している優里。代表曲を壮大なオーケストラアレンジでセルフカバー今回リリースされる『響』は、自身の楽曲を新たにオーケストラアレンジでセルフカバーしたアルバム。「ドライフラワー」や「ビリミリオン」、「ベテルギウス」、「レオ」といった代表曲の数々に壮大なオーケストラアレンジが施されており、優里の楽曲の新たな世界観が楽しめる一枚となっている。本作は初回生産限定盤と通常盤(初回仕様限定あり)の2形態でリリース。豪華パッケージ仕様となった初回生産限定盤には、大自然の湖の上で優里と水上オーケストラを撮影した「ビリミリオン」と「ベテルギウス」のミュージックビデオを収録したブルーレイが付属する。作品情報優里 新作アルバム『響』(読み:ひびく)リリース日:2023年11月29日(水)収録内容:[CD]1. ビリミリオン -オーケストラアレンジver.-2. ベテルギウス -オーケストラアレンジver.-3. かくれんぼ -オーケストラアレンジver.-4. ドライフラワー -オーケストラアレンジver.-5. アダムとイブ -オーケストラアレンジver.-6. レオ -オーケストラアレンジver.-7. アストロノーツ -オーケストラアレンジver.-8. ガリレオは恋をする -オーケストラアレンジver.-9. かごめ -オーケストラアレンジver.-10. ピーターパン -オーケストラアレンジver.-11. うぉ -オーケストラアレンジver.-12. メリーゴーランド -オーケストラアレンジver.-[Blu-ray]1. ビリミリオン -オーケストラアレンジver.- MV2. ベテルギウス -オーケストラアレンジver.- MV《初回生産限定盤 2大特典》①大自然の湖の上で優里と水上オーケストラを撮影した、ファンタジックで壮大なMV2曲を収録のBlu-ray②優里カバーアルバム『詩-80’s』、オーケストラアレンジアルバム『響』 W購入者特典応募券封入
2023年10月14日チャイコフスキー没後130年を記念した特別公演『チャイコフスキー3大協奏曲の響宴 - 130年目の命日に捧ぐ -』が11月6日(月)にサントリーホールで開催される。数々の交響曲やバレエ音楽を手がけ、現在も絶大な人気を誇る作曲家チャイコフスキー。今年11月6日(月)は氏の130年目の命日にあたる。そんな記念すべき日にオール・チャイコフスキー・プログラムの公演が開催される。スペイン期待のチェロの俊英、パブロ・フェランデスが佳品「ロココの主題による変奏曲」を、名門チェコ・フィルの次代を牽引する若きコンサートマスター、ヤン・ムラチェクが旋律美の極致ともいうべき「ヴァイオリン協奏曲」を、そして世界がその実力を認める新世紀のレジェンド、キリル・ゲルシュタインが「ピアノ協奏曲第1番(原典版)」を披露。共演は高関健指揮東京フィルハーモニー交響楽団が務める。3人の名手が集まり、3つの協奏曲が一挙に演奏される特別な夜になりそうだ。チャイコフスキー没後130年記念特別公演チャイコフスキー3大協奏曲の響宴- 130年目の命日に捧ぐ -■チケット情報月6日(月)19:00開演サントリーホール出演ヤン・ムラチェク(ヴァイオリン)パブロ・フェランデス(チェロ)キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)高関健(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団オール・チャイコフスキー・プログラムロココの主題による変奏曲 Op.33ヴァイオリン協奏曲 Op.35ピアノ協奏曲第1番 Op.23
2023年09月25日義太夫三味線奏者 豊澤清次郎、津軽三味線奏者 山影匡瑠が登場(一社)九段下劇場主催、『太棹の響宴 ふたたび』が2023年9月9日 (土)に鶴めいホール(東京都千代田区飯田橋2-5-4)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 今年6月に好評いただいた、義太夫三味線と津軽三味線の弾き比べ企画『太棹の響宴』早くも第二弾の開催です。同じ太棹の三味線でも全く違う音色と構造を前回より詳しく解説、今回は義太夫の魅力を深掘りしていきます。公演後には演者との懇親会も予定しています。(席数限定のため参加ご希望の方はホールに直接お問い合わせください。)鶴めいホール鶴めいホール公演概要『太棹の響宴 ふたたび』公演期間:2023年9月9日 (土)13:30開場/14:00開演会場:鶴めいホール(東京都千代田区飯田橋2-5-4)■出演者豊澤清次郎/山影匡瑠/他■チケット料金全席自由:4,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月29日2つの海を駆け抜けよう下関海響マラソン2023は、2023年11月5日(日)に山口県下関市で開催します。瀬戸内海と日本海の2つ海沿いを走る「国内屈指のシーサイドコース」が人気のマラソン大会です。開催概要会場はオーヴィジョン海峡通り海峡メッセ下関前。種目はフルマラソン(公認コース)と2kmファンラン。参加費はフルマラソンが13,000円(チャリティ14,000円)、2kmファンランが1,000円です。定員はフルマラソンが10,000人、2kmファンランが500人。選手受付はなく、ナンバーカード等は事前に届きます。ファンランについては、タイム測定、順位表彰ありません。フルマラソン制限時間は6時間コースは海峡メッセ下関をスタートし、壇ノ浦、長府黒門東町、東大和町、彦島大橋から長州出島を一度経由して再び彦島大橋、東大和町に戻り、海峡メッセをゴールします。前半は、景色の良いフラットな海沿いを走りますが、20km辺りからは、上り下りを繰り返すハードなコースに変化します。大会は、難コースと言われることがありますが、沿道からの声援や、折り返した後は反対側のランナーから温かい応援もあり、最後まで気持ち良走ることができます。(画像は公式サイトより)【参考】※「下関海響マラソン20233」の公式サイト
2023年06月04日緑区音楽祭実行委員会主催、読売日響金管セクションによるブラスアンサンブル『ブラスの響宴』が2023年6月4日(日)に横浜市緑区民文化センターみどりアートパーク(神奈川県横浜市緑区長津田2丁目1番3号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて4月12日(水)よりチケット発売開始 公式ホームページ 第141回緑区民音楽祭ふれあいコンサート『ブラスの響宴』開催読売日本響楽団金管奏者11名による重厚なブラスアンサンブルの響きに魂が揺さぶられます! 緑区民音楽祭実行委員会40周年記念となる第141回ふれあいコンサートが6月4日(日)みどりアートパークにて開催(開演14時)。【演奏曲目】ガブリエリ:カンツォンカーマイケル:スターダストヘーゼル:ブラスキャッツトランペット吹きの休日:アンダーソン宮崎 駿メドレー:久石 譲他公演概要第141回緑区民音楽祭ふれあいコンサート読売日響金管セクションによるブラスアンサンブル『ブラスの響宴』公演日時:2023年6月4日(日)13:20開場/14:00開演(16:00終演予定)会場:横浜市緑区民文化センターみどりアートパーク(神奈川県横浜市緑区長津田2丁目1番3号)■出演者トランペット:長谷川 潤・辻本 憲一・尹 千浩・田中 敏雄ホルン:日橋 辰朗・久永 重明トロンボーン:青木 昴・栞田 晃・葛西 修平バストロンボーン:篠崎 卓美チューバ:次田 心平■チケット料金前売: 一般券 2500円、学生券(高校生以下)1500円当日: 一般券 2500円、学生券(高校生以下)1500円その他: 前売り券完売の時は当日券なし(税込)【主催】緑区音楽祭実行委員会【共催】みどりアートパーク/横浜市緑区役所【後援】横浜吹奏楽連盟【協力】緑区商店街連合会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月01日アップダウンの強いタフなコース下関海響マラソンは、2022年11月6日(日)に山口県下関市で開催します。種目は、フルマラソン(公認コース)と2kmファンランです。コースは、メイン会場のオーヴィジョン海峡通り海峡メッセ下関前を発着地点として、前半は瀬戸内海(周防灘)、後半は日本海(響灘)を望みながら、アップダウンの多いタフなコースを走ります。開催概要についてメインエントリー方法は、インターネット先着(フルマラソン:9,000人)、インターネット抽選(フルマラソン1,000人、2km:500人)から選ぶことができます。参加料は、フルマラソン:10,000円(チャリティ:11,000円)、2km:1,000円です。エントリーは、インターネット先着は、5月27日20時より受け付け開始(定員になり次第終了)、インターネット抽選は、5月27日20時~ 6月12日(抽選結果発表:7月上旬)があり、先着エントリーが定員に達して申し込めなかった場合は、抽選エントリーに申し込むことができます。(画像は公式サイトより)【参考】※下関海響マラソン2022の公式サイト
2022年06月02日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はタレント、コメンテーターの湯上響花さんです。“全肯定LIVE”が大人気!知性派ギャルタレントを確立。約1年前から毎週日曜に、インスタグラムで“全肯定LIVE”を配信。「視聴者のお悩みやその日にあった出来事を聞いて、否定や間違いを指摘するのではなく、『それでいいよ』って肯定する言葉をかけてます。それが励ましになって背中を押せたらいいなと」。大学入学後はニュース番組でZ世代コメンテーターとしても活躍。「自分の中の多様性を見つけていきたくて、コメンテーターの自分、タレントやモデルの自分と分けて考えています。今後は自分の考えや気持ちを詩にして表現することもしたいな」谷川俊太郎さんの詩が大好きです。詩集を読むと気分がリフレッシュするし、語彙力が身につきます。小さい頃からポケモンにハマっています。ゲームもして、アニメも見ます。部屋はポケモングッズであふれてます!ミス中央2021で準グランプリに!自己PRタイムでは、英語や独学で身につけた手話を披露しました。ゆがみ・きょうか2001年生まれ。高校生のときに英検準1級を取得。中央大学に在学中。雑誌『Popteen』の専属モデルを卒業後、コメンテーターや学習系動画の配信も行っている。※『anan』2022年2月2日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2022年02月01日「東儀秀樹×N響メンバーによる弦楽アンサンブル」が、12月3日(金)に愛知・三井住友海上しらかわホール、12月6日(月)に東京・紀尾井ホールで開催されることが決定した。本公演は雅楽師・東儀秀樹のデビュー25周年記念の一環となる。東儀と共に出演するのは、N響メンバーによる弦楽アンサンブル(コンサートマスター降旗貴雄)、Keiko(ピアノ)、スペシャルゲストにはヴァイオリニスト・川井郁子(東京公演)、和楽器バンド・神永大輔(名古屋公演)を迎える。東儀家は、奈良時代から1300年間、雅楽を世襲してきた楽家。幼少期から海外で暮らしていた東儀秀樹は19歳の時に雅楽を始め、天賦の音楽的才能を発揮。宮内庁楽部で活躍していた、あふれる個性で楽団外での活動も活発化させ、独立することになる。古典だけでなく現代音楽も奏で、雅楽を身近なものにしたことや、篳篥(ひちりき)や笙の存在を知らしめ、天上から降りてくるような神々しい音色を教えた東儀は今年デビュー25周年を迎えた。12月6日(月)に行われる、N響メンバーによる弦楽アンサンブルと、ヴァイオリニストの川井郁子との共演は、東儀にとって初の組み合わせ。東儀は川井のヴァイオリンを「スカッとする力強さと優美さを兼ね備えていて、とても表現の幅が広い」と評する。クラシックの枠を超えて、ラテンやタンゴも得意とする川井。演奏曲に「リベルタンゴ」も予定されていることから、情熱的なヴァイオリンが聴けそうだ。さらに今回のセットリストは多岐に渡り、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎」(LiSA)をはじめ、幅広い世代が耳にしている楽曲も披露される予定だ。■名古屋公演日時:2021年12月3日(金) 開場18:00/開演18:45会場:三井住友海上しらかわホール (愛知)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]神永大輔(尺八奏者/和楽器バンド)■東京公演日時:2021年12月6日(月) 開場12:30/開演13:30会場:紀尾井ホール (東京)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]川井郁子(ヴァイオリン)
2021年11月17日「東儀秀樹×N響メンバーによる弦楽アンサンブル」が、12月3日名古屋・三井住友海上しらかわホールで、さらに12月6日、東京・紀尾井ホールで行われる。雅楽師・東儀秀樹のデビュー25周年記念の一環で、東儀と共に出演するのは、N響メンバーによる弦楽アンサンブル(コンサートマスター降旗貴雄)、Keiko(ピアノ)、スペシャルゲストとして、名古屋公演に尺八奏者・神永大輔(和楽器バンド)が、東京公演にはヴァイオリニスト・川井郁子を迎える。雅楽といえば東儀秀樹。彼が世に知られる前と後では、雅楽の認識度が全くと言っていいほど変わった。古典だけでなく現代音楽も奏でることで、一気に雅楽を身近なものにしたのだ。篳篥(ひちりき)や笙の存在を知らしめ、天上から降りてくるような神々しい音色を教えてくれた功績は大きい。東儀家は、奈良時代から1300年間、雅楽を世襲してきた楽家である。幼少期を海外で暮らした東儀秀樹が雅楽を始めたのは、19歳の時。天賦の音楽的才能により、宮内庁楽部で活躍していたが、あふれる個性で、楽団外での活動も活発になり独立することになる。それから四半世紀の時が流れ、今年デビュー25周年を迎えた。12月6日に行われる、N響メンバーによる弦楽アンサンブルと、ヴァイオリニストの川井郁子との共演は、東儀にとっても初の組み合わせだ。東儀は川井のヴァイオリンをこう評する。「スカッとする力強さと優美さを兼ね備えていて、とても表現の幅が広い」川井はクラシックの枠を超え、ラテン、タンゴも得意とする。今回は、演奏曲に「リベルタンゴ」も予定されているので、情熱のヴァイオリンが聴けそうだ。さらに「N響は世界最高水準のメンバーなので、文句なしに楽しめます。クラシカルな大人っぽい響きのコンサートになると思いますが、東儀秀樹が関わるのだから、そこはアクティブに、ポップにもなります」と語る。セットリストは多岐に渡るが、異色なのは「炎(ほむら)」。映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌で、映画の大ヒットにより、幅広い世代が耳にしている楽曲だ。他では絶対に聴けない、まさにここだけで楽しめる1曲になるのは間違いない。一見別々の場所にいるアーティストたちが一堂に会した時、果たしてどんな世界が広がるのか。東儀の雅楽師としての顔だけでなく、好奇心豊かで多趣味、超ポジティブな姿に元気をもらえるだろう。そして、日本には雅楽という文化があることを知る、第一歩にもなる。(取材・文・撮影島田薫)【公演概要名古屋公演】■日時:2021年12月3日(金) 開場18:00開演18:45■会場:三井住友海上しらかわホール (愛知県)■出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(p)[ゲスト]神永大輔(尺八奏者/和楽器バンド)■S席 8,500円A席7.500円(税込)■お問い合わせ:クラシック名古屋 052−678−5310【公演概要東京公演】■日時:2021年12月6日(月) 開場12:30開演13:30■会場:紀尾井ホール (東京都)■出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(p)[ゲスト]川井郁子(vl)■全席指定 8,500円(税込)■公演などに関するお問い合わせ先:キョードー東京 0570-550-799■東儀秀樹オフィシャルサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月09日難しい状況の中でも、王道アクションが大健闘!いま注目のキーワードとともに“香港映画”を読み解きます。「いわゆる香港映画といえば、アクションあり、ギャグあり、時々ドラマあり。字幕がなくても楽しめるようなエンターテインメント作品の宝庫です」(映画評論家・くれい響さん)ところが、’14年の香港民主化要求デモ以降、たとえば黒社会ものなど“香港らしい”映画が生まれにくくなっているという。「そんな中、王道の香港アクションでヒットを飛ばしているのが、ドニー・イェン主演映画。中国での人気も絶大です」(くれいさん)また、これまで男同士の絆など男性社会を描くことが多かった香港映画に、最近はこんな変化が。「徐々に若手や女性監督も出てくるようになり、女性の生き方を丁寧に描いた作品も増えています」(ライター・結城らんなさん)香港映画の新潮流1:女性の生き方と向き合うさまざまな年代、立場の女性の心情を丁寧に掬い取る。いずれも女性監督作。『花椒(ホアジャオ)の味』(2019年)父の死をきっかけに、香港、台北、重慶それぞれの地で暮らす姉妹がいると知った3人は、葬儀で初めて顔を合わせる。父が経営していた人気の火鍋店を継ごうと決意する長女。次第に、三姉妹でその味の再現を試みる。「姉妹は三者三様の問題を抱えていますが、芽生えた絆により克服もする。香港、台湾、中国が互いに助け合えるかというメタファーのようにも受け取れます」(結城さん)©2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media Co., Ltd. All Rights Reserved.11月5日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:武蔵野エンタテインメント『29歳問題』(2017年)監督・脚本は、舞台演出家であり劇作家、俳優でもあるキーレン・パン。30歳を目前にした対照的な女性二人の物語。ひょんなことから見ず知らずの女性の留守中の部屋を借りることになったヨックワンは、部屋で見つけた日記を読み、同い年の家主の気ままな日常に惹かれ…。「’90年代の香港カルチャーが詰まっている。普遍性と懐古趣味を織り交ぜつつ、類を見ない新鮮さ」(結城さん)©2017 China 3D Digital Entertainment Limited All Rights Reserved.Blu‐ray&DVD発売中発売元:ポリゴンマジック販売元:ハピネットデジタル配信中『レイジー・ヘイジー・クレイジー』(2015年)10代の女の子たちの、友情や恋愛など繊細な心模様を切り取った青春ムービー。子どもの頃から親友同士だったトレイシーとクロエだが、途中からアリスが加わり、3人組に。しかし、クロエとアリスは援助交際で仲間意識を強めるようになり、嫉妬したトレイシーがとった行動とは。「女性がこの映画を観ると、たとえ共感はしなくても、納得してしまう描写が数々あるはず」(結城さん)©Sun Entertainment Culture LimitedU‐NEXTにて見放題配信中香港映画の新潮流2:ドニー・イェンで王道香港アクションを堪能!複雑な情勢が影響している香港映画界で、不動の人気のドニーはやはり宇宙最強!『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』(2020年)長年、ドニーとアクション監督としてタッグを組んできた谷垣健治が、ドニーの指名を受けて初メガホンをとった痛快アクションコメディ。ぽっちゃり特殊メイクで熱血刑事に扮したドニーが、キレキレのアクションで東京の街を暴れまくる!「ど派手なアクションあり、コメディありという香港では恒例のお正月映画を、日本人の谷垣さんが撮ったところがエモい」(くれいさん)©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.Blu‐ray&DVD発売中発売・販売元:ツインデジタル配信中『イップ・マン 完結』(2019年)10年にもわたる『イップ・マン』シリーズの最終章。教え子のブルース・リーとのアメリカでの再会、現地にはびこるレイシズム、アメリカ海兵隊一等軍曹とのラストバトル…。超絶強いのに争いを好まない心優しきイップ・マンと、その美しい詠春拳が見納めに。「カンフー映画というより、ドラマを重視したのがヒットの理由。ドニーはこのシリーズで、演技派俳優としても開眼」(くれいさん)©2019 Mandarin Motion Pictures Limited All Rights Reserved.Blu‐ray&DVD発売中発売・販売元:ギャガデジタル配信中『Raging Fire(英題)』(2021年)ドニー・イェンの最新作で、ニコラス・ツェーとのW主演。今夏、中国で公開されて、興行収入200億円突破という大ヒット!正義感溢れる警察官チョン(ドニー)と、警察組織への復讐を誓った復讐鬼ンゴウ(ニコラス)が死闘を繰り広げる。「『イップ・マン』もそうですが、香港映画がここまで中国で成功するなんてすごい。スタントコーディネートは谷垣さん」(くれいさん)配給:ギャガ12月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開くれい響さん映画評論家、ライター。映画誌、情報誌などさまざまな媒体での執筆や、『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』といったアジア映画のパンフへの寄稿も多数。結城らんなさんライター。アジア映画や俳優に関するツイート(@ran_na)で独自の視点を発揮し、『映画秘宝』では、香港映画を中心に執筆している。※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月17日ジャンル映画の隆盛など、バラエティ豊かな“台湾映画”に注目します!「台湾映画には素朴な庶民目線の作品が多くありますが、それはホウ・シャオシェン監督やエドワード・ヤン監督が台頭し始めた’80年代からの系譜です」(日本映画大学学部長・石坂健治さん)そんな台湾映画の真骨頂ともいえる家族を題材にしたヒューマンドラマは、今も良作揃い。「『ひとつの太陽』は、中華圏を代表する映画祭『金馬奨』で作品賞など5部門を受賞」(台湾映画コーディネーター・江口洋子さん)一方、そういったいわゆる台湾映画とは違うものが、最近、現地では盛り上がっているという。「『セデック・バレ』のような大作も作られていますし、テーマも多様化しています」(映画評論家・くれい響さん)「ゾンビものやサスペンス、ホラーなどジャンル映画に面白い作品がたくさんあります」(江口さん)台湾映画の新潮流1:進化するジャンル映画の多様性台湾といえば芸術映画や青春映画。と思いきや、今は他ジャンルもアツい!『返校 言葉が消えた日』(2019年)台湾で過去にあった“白色テロ”を題材としたサスペンスミステリー。舞台は、国民党による政治的弾圧が行われていた’62年当時のある高校。政府によって読むことを禁じられた本を読む読書会メンバーの男女2人が、人けのない放課後の校内をさまよい、脱出を試みるが…。「白色テロという社会的なテーマを扱ったホラーゲームが原作。それを実写映画化したところが画期的」(くれいさん)©1 PRODUCTION FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED.12月3日DVD&デジタル配信リリース発売・販売元:ツイン『ゾンビ・プレジデント』(2020年)ワン・イーファン監督によるホラーコメディ。台湾の国会・立法院で、壇上に立った台湾総統が突如ゾンビ化。政治家が次々とゾンビウイルスに感染してしまう。「プロレス技を取り入れたハイテンションなアクションが満載で、笑いの要素たっぷり」(江口さん)。「自主映画を撮っていた時から面白い監督だと思っていましたが、劇場映画でもやっぱりオカシかった(笑)」(くれいさん)©2020 Third Man Entertainment Co., Ltd. / Sky Films Entertainment Co., Ltd. / Lots Home Entertainment Co., Ltd. / Uni Connect Broadcast Production Co.,Ltd. / Greener Grass Culture Co., Ltd. / Across Films Inc. / Kaoh siung Film Fund AllRights Reserved10月29日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか順次公開配給:ブラウニー『よい子の殺人犯』(2019年)主人公は、アニメオタクの心優しい青年。日本のアニメに夢中で、同じ趣味を持つ女の子に恋をする。彼女との甘い夢が実現しようとした矢先、思いもよらないことが起こり…。アニメオタクの青年が起こした事件を通して、現代社会の闇や貧困、孤独などを浮かび上がらせる社会派ミステリー。「台湾のオタク文化を題材にした映画はこれまでになく、その実態を知れるのが新鮮」(江口さん)©2019 ANZE PICTURES Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVEDDVD発売中発売元:ディメンション販売元:ハピネット・メディアマーケティング台湾映画の新潮流2:家族の絆が胸を打つ多彩なドラマ一家の崩壊や疑似家族など、さまざまなカタチにどっぷり浸って。『ひとつの太陽』(2019年)家族としてのバランスを失った一家を巡る物語。ある事件で少年院送りとなった、チェン家の次男。問題児の彼を父は完全に見放し、医大を目指す長男に期待を寄せる。一方、母は2人の息子に等しく愛情を注いでおり、夫婦間は諍いが絶えない日々に。そんな一家が予想もしない事態に見舞われ…。「4人家族の崩壊と再生を描いた作品。金馬奨で多数受賞するのも納得の秀作」(江口さん)Netflix映画『ひとつの太陽』独占配信中『親愛なる君へ』(2020年)大切なのは血のつながりではない。そう考えさせられるヒューマンドラマ。主人公の青年は、亡くなった同性パートナーの家を間借りして、愛する彼の老婆とその孫の面倒を見ていたが、ある日、老婆が急死。その死因を巡って、青年は疑いをかけられてしまう。「胸を打つのは、『なぜ他人の面倒を見ていたんだ』と裁判官に問われた時の、青年のセリフ。思わず落涙…」(江口さん)©2020 FiLMOSA Production All rights全国順次公開中配給:エスピーオー/フィルモット『弱くて強い女たち』(2020年)’90年代に日本でも大ブレイクした歌手で俳優のビビアン・スー製作総指揮・出演。長らく音信不通の父が亡くなったという知らせを受けた、70歳の母と3人の娘たち。自分たちの知らない父の暮らしや、愛人の存在を知ることになり…。「それぞれの女性たちの心模様が、繊細に、そして複雑に紡ぎ上げられている。お葬式のシーンでは、仏教と道教のせめぎ合いが台湾らしい」(江口さん)©2020 Each Other Films All Rights ReservedNetflixにて配信中石坂健治さん日本映画大学学部長。東京国際映画祭「アジアの未来」部門シニア・プログラマー。専門はアジア映画史、日本ドキュメンタリー映画史。江口洋子さん台湾映画コーディネーター。俳優、監督情報など、アジアのエンターテインメントを紹介するサイト「アジアンパラダイス」主宰。くれい響さん映画評論家、ライター。映画誌、情報誌などさまざまな媒体での執筆や、『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』といったアジア映画のパンフへの寄稿も多数。※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月17日『パラサイト』の衝撃からの反動など多種多様。世界的ヒットや新しい才能の台頭など、ますます目が離せない“韓国映画”の世界とは?現時点で韓国の最もエポックメイキングな映画といえば、昨年アジア映画史上初のアカデミー作品賞受賞など数々の金字塔を打ち立てた『パラサイト 半地下の家族』。「そのポン・ジュノ監督が、『パラサイト』に多大な影響をもたらしたと公言しているのが、’60年公開の『下女』。今年『ミナリ』でアカデミー助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンが受賞スピーチの際、故キム・ギヨン監督へメッセージを送ったことからも、今日の韓国映画の礎となる重要な作品といえるでしょう」(日本映画大学学部長・石坂健治さん)そして、韓国映画が爆発的な飛躍を遂げるのは’90年代終盤から。「国策として映画産業支援が始まったことが大きい。以降、多くの名作が生まれていますが、韓国映画の特徴といえば、ロマンスにしても暴力描写にしてもとにかく過剰なところ。ただ、最近は淡々とした映画を撮る監督にも秀作が豊富など多士済々です」(石坂さん)そんななか才能豊かな女性監督の存在も目立ってきているという。「自身の実感を登場人物に重ねて繊細に描く監督が増えています。『はちどり』や『チャンシルさんには福が多いね』がまさにそんな作品」(ライター・西森路代さん)一方、『パラサイト』のような社会派の反動からか、コミカルなアクションにもヒット作が続々と。「『エクストリーム・ジョブ』が歴代興収1位を記録するなどユルい空気も楽しいエンタメが人気に。この傾向が続きましたが、『ガール・コップス』はフェミニズムの視点も入った進化系」(西森さん)また、韓国はコミック原作のドラマが多いが、そのムーブメントは映画にも及んでいるという。「実写はもちろん、『整形水』のようにコミックがアニメ化されるケースもあります。いずれにしてもクオリティが高い」(映画評論家・くれい響さん)韓国映画の新潮流1:女性監督の目覚ましい活躍『はちどり』(2018年)監督のキム・ボラは、今作で長編デビュー。’94年のソウルを舞台に、14歳の少女の、自分が女性であるがゆえの生きづらさや、それを覆したいという思いなど、揺れ動く気持ちを静かな映像の中に映し出す。「’94年の聖水大橋の崩落事故なども描いていることで、経済的な成長が急がれていた時代を振り返り、その時に主人公の少女がどう感じていたのかが伝わってきます」(西森さん)©2018 EPIPHANY FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.Blu‐ray&DVD発売中発売元:アニモプロデュース販売元:TCエンタテインメント提供:アニモプロデュース、朝日新聞社デジタル配信中『チャンシルさんには福が多いね』(2019年)長年、ホン・サンス監督のもとでプロデューサーとして働いていたキム・チョヒの初監督作。主人公は映画プロデューサーのチャンシルで、長年、仕事をしてきた監督が急逝し、失業してしまい…とキム・チョヒ自身の投影も感じさせる物語。「飄々とした空気の作品ですが、主人公の状況は他人事ではない。大きなことは起こらないけれど何もないわけではない、そんな作品です」(西森さん)2019 Copyright ©KIM Cho-hee All RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilmsBlu‐ray&DVD発売中発売元:リアリーライクフィルムズ販売元:オデッサ・エンタテインメントデジタル配信中韓国映画の新潮流2:漫画と併せて楽しめる作品も続々『整形水』(2020年)韓国の「WEBTOON」発、日本では「LINEマンガ」で独占配信中のオムニバス作品『奇々怪々』の中の「整形水」をアニメ映画化。顔を浸すと思い通りの容姿になれる“整形水”を手にした女性の末路とは。「韓国に根強いルッキズムを、おどろおどろしく描いた作品。美しくなりたい気持ちは誰しもあって不思議はないので、興味がある人は多いと思います」(くれいさん)©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.全国順次公開中配給:トムス・エンタテインメント/エスピーオー韓国映画の新潮流3:コミカルな爽快アクションがヒット!『エクストリーム・ジョブ』(2019年)麻薬捜査班のいわば落ちこぼれ組が、犯罪組織のアジトを監視するために、向かいのフライドチキン店を買い取り、フェイクで商売をスタート。それがうっかり大繁盛してしまい…。「これまでのアクションは力強いヒーローが巨悪に立ち向かうというものが多かったのですが、この映画は、登場人物全員が脱力系で、派手じゃないけどクセになる。その後、同じ系譜の作品がブームに」(西森さん)©2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVEDBlu‐ray&DVD発売中発売元:クロックワークス販売元:TCエンタテインメントデジタル配信中『ガール・コップス』(2019年)警察署の同じ課で働くことになった義理の姉妹で刑事のミヨンとジヘ。ソリが合わない二人は家でも職場でも衝突するが、ある女性のネットでの性的被害を捜査することになり…。「嫁と小姑の落ちこぼれ刑事が喧嘩しながらも敵に立ち向かうコミカルなバディもの。同時に、韓国で実際に起こった事件を彷彿とさせるフェミニズム映画でもあります。セリフにグッときました」(西森さん)©2019 CJ ENM CORPORATION, FILM MOMENTUM ALL RIGHTS RESERVEDBlu‐ray&DVD発売中発売・販売元:ギャガデジタル配信中石坂健治さん日本映画大学学部長。東京国際映画祭「アジアの未来」部門シニア・プログラマー。専門はアジア映画史、日本ドキュメンタリー映画史。西森路代さんライター。韓国などアジア作品について執筆。ハン・トンヒョンさんとの共著『韓国映画・ドラマ―わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』(駒草出版)。くれい響さん映画評論家、ライター。映画誌、情報誌などさまざまな媒体での執筆や、『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』といったアジア映画のパンフへの寄稿も多数。※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月17日巨額の資金など特有の背景から生まれる勢いがすごい!“中国映画”に注目します。中国映画が本格的に世界で注目され始めたのは、’80年代のこと。「中国映画史の中でも“第五世代”と呼ばれる監督、チャン・イーモウ、チェン・カイコー、ティエン・チュアンチュアンの登場により、ベルリンなど国際映画祭での受賞も相次ぎ、世界に大きなインパクトを与えました」(日本映画大学学部長・石坂健治さん)この頃は、近過去を舞台に、抑圧された社会の中で生きる切実さのようなものに主題をとる映画が多かったが、時代とともに変化。「近年は、ハリウッドから人材が集結するなどグローバルな視点を意識した映画が増加。とはいえ、それが一大娯楽作品だったとしても、背後に国家の陰が感じられるのが中国映画。そこが面白いところともいえます」(石坂さん)なかでも軒並みヒットとなっているのが、アクション大作。「たとえば『エイト・ハンドレッド‐戦場の英雄たち‐』は、総製作費80億円。巨額の予算をかけたからといって誰もが楽しめる映画になるとは限りませんが、これは’20年の世界興行成績1位を記録。このように結果にもつながる大作が、続々と作られています」(映画評論家・くれい響さん)その勢いは、アニメにも波及。「中国には、さまざまな分野で世界1位になろうという気概があり、映画はもとよりアニメにも国策的に資金を投じているようです。結果、技術力が上がり、近年、良作が生まれています」(台湾映画コーディネーター・江口洋子さん)また、中国で映画を作るには、脚本の段階から検閲が入るなど規制がある中で、作家性のある新しい才能も台頭しているという。「『少年の君』のデレク・ツァン監督は、キャリアは浅いものの、規制ギリギリのところで自分の撮りたい映画を撮っているところが素晴らしい。27歳の時に実験的な映画を撮り高い評価を得たビー・ガン監督も注目です」(江口さん)中国映画の新潮流1:世界が称賛する新しい才能に注目『少年の君』(2019年)苛烈ないじめを受けている高校生の少女と、街の不良少年。居場所のない二人が出会い、心を通わせていくが…。「監督のデレク・ツァンは、これが単独監督2作目。今作で第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネート。さらに、中国はもとより世界でベストセラーとなっている小説『三体』がNetflixで映画化されますが、その監督にも決定しています」(くれいさん)絶賛公開中配給:クロックワークス『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』(2018年)ある男が12年ぶりに故郷に戻り、かつて愛した女の面影を追うが…。夢とも現実ともつかない物語が展開し、後半60分からはなんと映像が3Dに。しかもワンシークエンスショットという斬新さ。ビー・ガン監督は1989年生まれで、この映画を撮った時は27歳だったという。「ストーリーテリングよりも映像と感覚で衝撃を受けるタイプの作品です」(江口さん)©2018 Dangmai Films Co., LTD, Zhejiang Huace Film & TV Co., LTD‐Wild Bunch / ReallyLikeFilmsBlu‐ray&DVD発売中発売元:バジル/リアリーライクフィルムズ販売元:オデッサ・エンタテインメントデジタル配信中中国映画の新潮流2:アニメの劇的進化が止まらない!『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』(2019年)森で暮らしていた猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)は、人間の開拓によって森を追われ、安住の地を探すために放浪の旅へ。その途中で仲間と出会い、冒険が繰り広げられる。「日本で公開されたばかりの時は単館上映でしたが、口コミで人気となり、日本のアニプレックスが共同配給について花澤香菜さん、宮野真守さんといった人気声優の吹き替え版が全国公開されました」(くれいさん)©Beijing HMCH Anime Co.,LtdBlu‐ray&DVD発売中発売元:アニプレックス販売元:ソニー・ミュージックソリューションズデジタル配信中『ナタ転生』(2021年)中国の古代小説『封神演義』を現代風にアレンジ。小説に登場するナタが、現代を生きる青年に生まれ変わり、過去の怨念から命を狙われるというストーリー。「『羅小黒戦記』もそうですが、中国では子どもから大人まで知っているようなキャラクターをアニメ化することが多く、そこに日本のアニメにも通じるようなバトルシーンがプラス。日本人が観ても楽しめます」(くれいさん)©Light Chaser Animation Studiosデジタル配信中中国映画の新潮流3:メガヒットを飛ばすアクション大作『エイト・ハンドレッド‐戦場の英雄たち‐』(2020年)舞台は日中戦争下の上海。中国軍の守備隊が繰り広げた5日間の激闘「四行倉庫の戦い」の実話がモチーフ。20万平方メートルの土地に、上海の街を再現したというスケール感がすごい。「倉庫のセットはもとより、アクションも含めて本当に中国の資金力を感じます。さまざまな制約の中で検閲をかわし、あまり語られてこなかった実話をベースに撮るグアン・フー監督の力量はさすが」(江口さん)©2019 HUAYI BROTHERS PICTURES LIMITED THE SEVENTH ART PICTURES(FOSHAN) CO LTD ALL RIGHTS RESERVED公開未定石坂健治さん日本映画大学学部長。東京国際映画祭「アジアの未来」部門シニア・プログラマー。専門はアジア映画史、日本ドキュメンタリー映画史。くれい響さん映画評論家、ライター。映画誌、情報誌などさまざまな媒体での執筆や、『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』といったアジア映画のパンフへの寄稿も多数。江口洋子さん台湾映画コーディネーター。俳優、監督情報など、アジアのエンターテインメントを紹介するサイト「アジアンパラダイス」主宰。※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月17日7月12日に新国立劇場 小劇場で初日を迎えた舞台『反応工程』より、演出・千葉哲也と出演・久保田響介のコメントが到着した。小川絵梨子が芸術監督就任の際に掲げた支柱のひとつである「演劇システムの実験と開拓」。毎シーズンに1本、全キャストをオーディションで選考し、作り手が新しい俳優、俳優が新しい演出家、劇場が新しい作り手たちと出会い、作品を立ち上げていくプロジェクトだ。劇作家・宮本研が自身の経験をもとに、終戦前夜の軍需工場で生きる人々を鮮やかに描いた『反応工程』は、このフルオーディション企画・第2弾。演出には、俳優としても演出家としても新国立劇場で多くの作品に携わってきた千葉哲也を迎え、2018年10月末より12月中旬まで6週間に及ぶオーディションを開催、多数の応募者の中から、14人の俳優が出演する。本作は2020年4月上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令のため公演中止に。それから、できる限り遠くない時期での上演を目指して調整を重ねた結果、全キャストと全スタッフが再集結。今回の上演に至った。物語は太平洋戦争の敗色濃い1945年8月、九州中部にある軍需指定工場から始まる。戦前は染料を製造するためだった工場も、今ではロケット砲の推進薬を作り出す反応工程の現場となっている。田宮や林、影山らの動員学徒も配属され、日夜、古株の工員らと共に汗を流していた。勝利を信じる田宮だったが、勤労課の職員である太宰に戦争の本質を説かれ、禁書となっている本を渡される。そんな中、影山に召集命令が…。本作の上演は7月25日(日)まで。ぜひ劇場で生の演技を体感してほしい。<演出:千葉哲也・コメント>『反応工程』無事に…460日遅れにて初蔵出しの初日開幕となりました。幕が開けられた喜びと奇跡、そして50%制限とは言え、今日の初日の公演に沢山のお客様に来場していただけた事への感謝…これからのカンパニーの勇気とエネルギーになります。本当にありがとうございます!<久保田響介・コメント>この1年半、観て頂ける方があってこその演劇なんだと改めて痛感しました。何かと気のおけない状況ではありますが、だからこそ観に来て下さるお客様に劇場での時間を空間を、最大限体感して楽しんで頂けるように皆で全力でこの作品に取り組んでいきたいと思います。■公演情報『反応工程』7月12日(月)~25日(日)会場:新国立劇場 小劇場料金(税込):A席6,600円 B席3,300円(税込)一般発売:6月6日(日)10:00~
2021年07月13日主演・竹内涼真、ヒロイン・中条あやみで贈る「君と世界が終わる日に」の7話が2月28日オンエア。仲間の“最期”に悲しみの声が殺到。一方、響と来美に待ち受ける“今後”にも心配の声が続々投稿されている。三浦半島でゴーレムウイルスと呼ばれる人がゾンビ化する感染症が発生する…というストーリーの本作。来美を探し横須賀駐屯地に潜入、再会を果たすがそこで衝撃的な事実を知る主人公・間宮響に竹内さん。響の恋人で研修医をしていたがゴーレムワクチンの実験台になる小笠原来美に中条さん。また響と来美と同級生の警察官・等々力比呂に笠松将。響に想いを寄せ始める大学生の柊木佳奈恵に飯豊まりえ。響と共に行動するユン・ミンジュンにキム・ジェヒョン。自衛官の桑田陸斗に浅香航大。首藤とともにゴーレムを研究するミンジュンの姉、ジアンに玄理。響の母をゴーレムにし、来美をワクチン作りの実験台にするなど、研究のためならあらゆる手段を使う首藤公貴に滝藤賢一といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。響は病死したはずの母・琴子のゴーレムと遭遇。響を心配して引き返した佳奈恵とミンジュンは来美と勝利と鉢合わせるが、来美は2人をテロリストだと思いミンジュンを刺してしまう。その結果ミンジュンは琴子のゴーレムに噛まれることに。響は御前崎に助け出され猿ノ島に戻るが、ミンジュンがゴーレムに噛まれたことを知り責任を感じる。そこに響を尾行してきたジアンが現れ、響がテロリストとして投降すればミンジュンのためのワクチンを手配、他の仲間たちを不問にしてもいいという条件を出す。翌日投降する響だが、ジアンはミンジュンを助けるため響にワクチンを託す…というのが今回のストーリー。だが保管されてはずの場所にワクチンはなく、首藤は気が狂ったように喚き叫ぶ…その様子に「どんなご乱心だよ」「発狂ぶりスゲー」「滝藤さんご乱心が過ぎて怖い」など視聴者も恐怖の声を上げる。しかも響が命がけで入手した治療薬も不完全で、ミンジュンのゴーレム化は止まらず、夕暮れの海を見ながら「いつも…みんながいた。ありがとう」と響たちに感謝の言葉を残しミンジュンは息絶える。「ミンジュン助からないの?」「いなくなるとか無理すぎる」などミンジュンの最期に視聴者からも悲しみの声が殺到。ミンジュンを失った響は、甲本(マキタスポーツ)からミンジュンが女に刺されたからゴーレムに噛まれたと教えられる。「ミンジュンの恨みを晴らすとしたら首藤と、その女だ」と言う甲本の話を聞き、何かを決意したような表情を見せる響。一方の来美もまた首藤に対し響のことを「もう愛してません」と“決別宣言”。「響と来美…まさか、憎しみ合う関係に?!」「綺麗に響vs来美の構図が出来上がった」「響と来美がお互い対決する感じか」という声とともに、佳奈恵もまた来美に対し憎しみを募らせており「今度は佳奈恵が来美に反撃の予感」「来美と佳奈恵ちゃん敵対するのなんか悲しい」といった反応も上がっている。(笠緒)
2021年03月01日竹内涼真主演、極限のサバイバルラブストーリー「君と世界が終わる日に」4話が2月7日オンエア。エンディングで明かされた響が幼い頃亡くなった母の死に首藤が関係している可能性に、視聴者から「やっぱり」「因縁がありそう」などの声が上がっている。竹内さんが日本テレビ連続ドラマ初主演を務め、“ゾンビ”がはびこる三浦半島を舞台にしたサバイバル×ラブストーリー×ミステリーとなる本作。自動車整備工として暮らしていた間宮響を竹内さんが演じ、響の恋人で研修医の小笠原来美に中条あやみ、響と来美の同級生だった警察官の等々力比呂に笠松将、大学生の柊木佳奈恵に飯豊まりえ、引っ越し屋の甲本洋平にマキタスポーツ、ユン・ミンジュンにキム・ジェヒョン、介護士の三原紹子に安藤玉恵、その娘の結月に横溝菜帆、ミンジュンの姉・ジアンに玄理、“化け物”を研究する首藤公貴に滝藤賢一、自衛隊員として神保悟志、浅香航大といったキャストも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。美亜(芳根京子)に裏切られた響らは刀集団に捕らえられるがモールの発電機が故障、響は坪井(小久保寿人)に「修理ができる」と伝え、修理の隙を突いて脱出。一方、自衛隊とともにサンプル収集に出た来美も刀集団に捕まる。坪井は来美にけが人の老人の手当てを頼み、老人から坪井が地元の有力者の息子で、自分を支持した人々を守るために行動していることを聞く。その後、刀集団の射殺命令を受けた自衛隊がモールに突入、坪井たちは脱出を計るが、来美は坪井らと共にいた少女が響の婚約指輪を持っているのを発見。美亜は響にゴーレムの操り方を教え本当の恋人と運命を共にする。そして本郷(大谷亮平)を射殺した自衛隊への怒りを抑えられない等々力が響の弓で隊員を射抜き、響と等々力は決別。等々力は1人、来美の元へ向かう…というのが4話のストーリー。毎回エンディングで響の過去が描かれる本作。今回は「16年前」のテロップと共に幼い響の母が亡くなり、父が響を捨て家を出て行く様が描かれた。その際、響の母の担当医だったのが首藤で、響と首藤が過去に接点があったことが判明。このエンディングに「やっぱり、首藤さんと響のお母さん関係してた」「響さんの過去も首藤さんとも因縁がありそう」「響のお母さん、そのせいで亡くなったの?」など、響の母の死が首藤の研究と関係があるのではと推測する声が上がる。またゾンビと化した彼氏に噛まれ、自らも運命を共にすることを選んだ美亜。その最期に「芳根京子さんめっちゃ良かった」「芳根さんの最後、愛を貫きよき」などの反応も寄せられている。(笠緒)
2021年02月08日俳優の林遣都が、監督・写真家の林響太朗とコラボしたフォトブック『林遣都 作品集 THREE TALES』12月6日に発売することが決定した。17歳でデビューした林は今年30歳を迎える。そして1st写真集『Clear』から約10年。少年から大人の男性へ、30歳という節目を迎える林遣都の“役者”という存在を写真で切り取った書籍が今作だ。撮影を務めたのは、あいみょん、星野源、Mr.Children、BUMP OF CHICKEN、米津玄師、菅田将暉などの人気アーティストのミュージックビデオやCM、映画など数多くの映像作品を手がける林響太朗。一度見たら忘れられない独特の世界観が魅力の新進気鋭の映像監督だ。ふたりはMr.Childrenの『Your Song』のMV撮影がきっかけで親交を深め、今回の書籍の企画が立ち上がった際に、写真家・林響太朗であれば、30歳を迎える林遣都の新たなストーリーの始まりを表現してもらえるのでは、と本人たっての希望で今回のプロジェクトがスタート。書籍の制作にあたり、3つのオリジナルストーリーが作成された。映画を撮るように“俳優・林遣都”を写真で切り取るという、映像監督ならではの切り口である。これにより、どこか映画的で心を掴まれる内容に仕上がったという。「Chapter1」は透明感・自然体を写真で表現する、ある30代男性の休日を切り取る物語。続く「Chapter2」は、あるとき思い立って車でふらっと遠くに出かける、そんなひとときをモノクロで。最終章「Chapter3」は大切な何かを失い、それを求めて再び取り戻すまでがカラフルな世界観で描く。●林遣都:コメント応援してくださっている皆様への感謝の思いと、俳優という職業、お芝居に対する思いをこの作品集に込めました。またご一緒したいと切に願っていた林響太朗さんに快く引き受けていただき、一番の喜びである演じている瞬間というものを切り取っていただきました。手に取ってくださった方々の日常に少しでも彩りを与えられたら嬉しいです。30代、より一層精進して参りますので、引き続き応援よろしくお願い致します。●林響太朗:コメント初めてお会いした日は、Mr.Children『Your Song』MV撮影の当日でした。常に直向きに向き合ってくれたことが大変感謝でもあり、尊敬もしました。しばらく経ち、年始に連絡をしました。その時「写真を撮ろう」と遣都くんに話していたことがこのような形でご一緒することが出来て本当に光栄です。撮影当日、お互いに多くは語らず、静かに、直向きに魅せてくれました。いつまでも、撮り続けたくなるような、そんな時間が永遠に続いていました。同じ苗字同士、同世代の作り手同士として強く、響くものを作れたと感じています。僕らで考えた、その場で魅せてくれた「林遣都」を三つのお話に凝縮しました。関わってくださっているすべての人の思いをのせ、大切に1ページ1ページ作らせていただきました。ぜひ、お手にとっていただけたら嬉しいなと思っています。■書籍情報『林遣都 作品集THREE TALES』発売日:12月6日(日)撮影:林響太朗発行:SDP
2020年10月05日下関の観光名所を巡る11回目を迎える「下関海響マラソン2019」のエントリーが始まりました。山口県下関市のランドタワー「ゆめタワー」のある海峡メッセ下関前をスタートするマラソン大会です。今年の開催は、11月3日、大会種目は、フルマラソン、ペアーマラソン絆リレー、5㎞(中学生の部・一般の部)、2㎞(小学生の部・ファンラン)の4部門あり、自分の体力に合わせてエントリーできます。シーサイトのロケーションが抜群下関海響マラソンの魅力は、瀬戸内海と日本海2つの雄大な海を走り抜け、ここでしか味わえないダイナミックな景色を堪能できることです。瀬戸内海を臨みながら関門海峡、唐戸市場、みもすそ川公園を折り返します。その後、巌流島を遠くに眺めながら、日本海の見える長州出島大橋を折り返しコールへと向かいます。このシーサイドコースのロケーションは抜群です。後半アップダウンはあるものの、全体的には走りやすいコースなので、マラソン初心者でも走りきることができると思います。チャレンジしてはいかがでしょうか。(画像は公式ホームページより)【参考】※下関海響マラソン2019 公式ホームページ
2019年05月23日欅坂46の平手友梨奈が6日、都内で行われた映画『響 -HIBIKI-』のBlue-ray&DVD発売記念イベントに出席し、共演者と息の合ったやりとりを見せた。同作は、平手にとって映画初出演にして初主演作。柳本光晴氏による大人気コミックを原作に、平手演じる天才女子高生小説家・鮎喰響が、信念を曲げない姿勢によって周囲の価値観を変えていく様を描く。Blue-ray&DVDの発売に合わせた今回のイベントでは、映画の上映前に平手をはじめ、共演のアヤカ・ウィルソン、板垣瑞生(M!LK)、月川翔監督が登壇するトークショーが実施された。平手は、「久しぶりにお会いできてうれしいです」「凛夏は凛夏だし、涼太郎は涼太郎」と3人との再会がうれしい様子で、板垣は「会うと2人からイジられるんですよね」と吐露しつつ、「イジられると懐かしいなと思います。うれしい……というのもちょっと変かもしれないですけど」とこちらも喜びの表情を見せる。メイキングドキュメンタリー映像がスクリーンに映し出されると、仲良さそうに語り合う場面もあった。また、平手と板垣のやりとりに、司会者からは「大丈夫ですか。ちょっと距離感が」と心配の声が寄せられ、「なんか、俺だけ距離感あるんですよね」と愚痴をこぼす板垣。平手が「いつもだから大丈夫」とわざと冷たくあしらうと、すかさず板垣は「いつもじゃねーわ! いつも仲良くやってただろ!」とツッコミ。さらに司会者からも「終わるまでに縮まるといいですね」とイジられる始末で、板垣は「やめとけ!」と叫んで会場の笑いを誘った。その後も板垣は滑り笑いを連発。撮影エピソードを熱弁するとなぜか会場が静まり返ってしまい、「おい!」というシンプルなツッコミで会場は爆笑に包まれた。予想だにしない展開に、平手はアヤカに助けを求めるように抱きつきながら「すごい」と笑顔。月川監督は、「実は平手さんから『1回は会場を笑わせてね』とお題を出されて板垣瑞生はここに立ってるんです。こんなに静かにさせるなんて……」と暴露。結果的には、平手と観客を笑顔にした板垣だった。
2019年03月06日映画『響 -HIBIKI-』のBlu-ray&DVDが3月6日(水)リリース。この度、リリースに先駆け、豪華版の特典ディスクに収録の「メイキングドキュメンタリー」から、平手友梨奈と北川景子が登場する映像の一部が公開された。「欅坂46」の平手さんが映画初出演&初主演を務めた本作は、2017年のマンガ大賞で大賞を受賞した柳本光晴の漫画の実写化。類稀な才能を持つ“天才”女子高生小説家・鮎喰響が、世間や慣習に囚われた建前をかざす大人たちの常識をぶち壊し、さらに人々を変えていく痛快ドラマが描かれる。今回到着した映像は、Blu-ray&DVD豪華版の特典ディスクに収録される「メイキングドキュメンタリー」より、撮影の舞台裏を収めた貴重な映像。響(平手さん)と編集者・花井ふみ(北川さん)が、有名小説家の書斎で出会い、取っ組み合いになるこのシーン。撮影前には、北川さんが平手さんをリードしながら、アクションの確認を進めていく様子がとらえられている。本番では激しく揉み合う撮影が行われたが、しかしカットがかかるとお互い笑いが止まらない、楽しんで撮影が行われている様子が分かる映像となっている。さらにクランクイン前、乗るのは約3年ぶりという自転車の練習の様子を収めた映像や、平手さんがクランクアップを迎えたシーンの舞台裏も収められている。なお、豪華版には今回の「メイキングドキュメンタリー」のほか、ビジュアルコメンタリーやプロモーションイベントの様子などファン必見の映像満載。さらに、平手さんと月川翔監督が映画公開から3か月が経過したタイミングで行った新録対談を収録したブックレットが封入特典となっている。(cinemacafe.net)■関連作品:響 -HIBIKI- 2018年9月14日より全国東宝系にて公開Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会Ⓒ柳本光晴/小学館
2019年02月15日映画「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~」の4DX上映が、2018年11月9日(金)より、全国のユナイテッド・シネマにてスタートする。ミュージカル『刀剣乱舞』を4DX上映本作は、刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案としたミュージカルシリーズの5作目である「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~」を劇場上映用に4DX化したもの。前後・上下・左右に動くモーションシートや様々な環境効果をはじめとする4DXならではの演出で、劇場とはまた違う大迫力のミュージカル体験が出来る。ライブパートでは応援グッズの使用も可能“刀ミュ史”において革命的な作品とも評される本作は、ミュージカルとライブによる二部構成となっており、オリジナルの衣裳を纏った刀剣男士たちが煌びやかに歌い踊るライブでは、ペンライトなどの応援グッズの使用も可能だ。ストーリー⻄暦2205年、歴史修正主義者による過去への攻撃が始まった。物に眠る“想い”を目覚めさせる力を持つ「審神者」と、審神者によって励起された「刀剣男士」たち。彼らは歴史を守る戦いへと身を投じていく――。某年某月某日、審神者より、新たな出陣の命が下る。出陣先は時代の終わりが目前に迫った大政奉還後。編成されたのは⻑曽祢⻁徹、大和守安定、堀川国広、和泉守兼定、巴形薙刀、そして、陸奥守吉行。敵の狙いは新撰組の生き残り隊士たちを率い、新政府軍と戦っていた土方歳三だった――。作品情報映画「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~」4DX上映公開日:2018年11月9日(金)キャスト:大和守安定(やまとのかみやすさだ)/鳥越裕貴和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)/有澤樟太郎陸奥守吉行(むつのかみよしゆき)/田村心堀川国広(ほりかわくにひろ)/阪本奨悟⻑曽祢⻁徹(ながそねこてつ)/伊万里有巴形薙刀(ともえがたなぎなた)/丘山晴己上映劇場:ユナイテッド・シネマ札幌/ユナイテッド・シネマ豊洲/シネプレックス旭川/ユナイテッド・シネマとしまえん/ユナイテッド・シネマ水戶/ユナイテッド・シネマ 新潟/ユナイテッド・シネマ前橋/ユナイテッド・シネマ大津/ユナイテッド・シネマ春日部/ユナイテッド・シネマ枚方/ユナイテッド・シネマ入間/ユナイテッド・シネマ橿原/ユナイテッド・シネマわかば/ユナイテッド・シネマキャナルシティ13/ユナイテッド・シネマ新座/ユナイテッド・シネマ⻑崎/ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場/ユナイテッド・シネマ熊本(18スクリーン)©ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
2018年11月11日アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈が主演を務める映画『響 -HIBIKI-』(9月14日)の原作表紙完全再現ビジュアルが24日、公開された。同作は柳本光晴による人気コミック『響~小説家になる方法~』を実写化。出版不況の文学界に現れた一人の天才少女・響(平手)の行動が様々な人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変えていく。北川景子。、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、北村有起哉、野間口徹、板垣瑞生、吉田栄作、小栗旬といった豪華実力派俳優陣が出演する。今回公開されたのは、第1集~第5集までの原作表紙を完全再現したビジュアル。原作の世界観に共感した平手が、響自身と完全にシンクロするビジュアル再現を熱望し、企画がスタートしたという。第1集の表紙は、様々なアニメやマンガの世界をリアル化する世界的なグラフィックプロジェクト「ANIMAREAL(アニマリアル)」が担当し、響の世界観あふれる背景を忠実に再現。また第4集の着物の模様の再現は、映画のVFXを手掛けるピクチャーエレメントが担当するなど、平手の発案の元に多くのクリエイターが集い、顔の角度や手の位置など細部にまでこだわって撮影された。○平手友梨奈コメント意外と細かいところまで再現するのが難しかったです。見る人によっていろんな意見が分かれると思いますが、見ていただけたらうれしいです。○原作者・柳本光晴コメントこのビジュアルを見て真っ先に思ったのは、平手さんが本当にしっくりくる、ピッタリきてるということです。とにかく、パッと見て感動するくらい嬉しかったですし、一つ一つにもこだわりを感じました。嬉しいです。本当にありがとうございます。(C)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会(C)柳本光晴/小学館
2018年07月24日主演作『銀魂2(仮)』の公開を夏に控える俳優・小栗旬が、「欅坂46」平手友梨奈が映画初出演にして初主演を務める映画『響 -HIBIKI-』に、芥川賞を目指す小説家役で出演することが決定。今回初共演となった平手さんと小栗さんからコメントも到着した。「マンガ大賞2017」の大賞を受賞し話題となった柳本光晴の「響~小説家になる方法~」を、『黒崎くんの言いなりになんてならない』『となりの怪物くん』の月川翔がメガホンをとり実写化する本作。主人公の天才女子高生小説家・鮎喰響を平手さん、彼女の才能を見出す若手女性編集者・花井ふみを北川景子が演じるほか、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生ら実力派が集結している。そんな中、今回出演が発表されたのは、月川監督作『君の膵臓をたべたい』にも出演した小栗さん。芥川賞候補に3度ノミネートされながらも受賞を逃し、経済的に苦しい生活を強いられながらも、4度目のノミネートに執念を燃やす小説家・山本春平を演じる。小説への情熱、そして家族からの想いを背負い、鬼気迫りながら執筆をする姿、突如として文学界に現れた天才・響と対峙する姿を劇中では見ることができるようだ。本作の撮影は4月下旬にスタートし、6月1日(金)にクランクアップしたばかり。「この作品は、自分たちも生きながら感じている『本当はこうしたいのに、こうしてはいけないよな』ということに関して背中を押してくれる」と本作について語った小栗さんは、撮影現場の雰囲気については「『君の膵臓をたべたい』のときとあまり変わらず、皆が監督のために何かしようとか、監督を盛り上げようというムードが漂っていて素敵な現場だと思いました」とコメント。そして、小栗さんのことを「最も信頼している俳優」だと言う月川監督は、「台本を送って数日もしないうちに電話をもらい、スケジュールも分からない段階でまず『やりたい』と言ってくれたこと。飛び上がるほど嬉しかった。そして期待通り今回も作品のクオリティを引き上げてくれました」と絶賛。また、初共演となった主演の平手さんについて小栗さんは「響という役柄があると思いますが、思っていたよりも、すごく“普通”な感じがしました。色々なものを背負いながら頑張っている方だと思うので、それが響という役にマッチして、肝の据わっている10代だなと思いました」と印象を明かし、一方、平手さんも小栗さんついて「撮影の合間に気さくにはなしかけてくださるなど、とても優しい方でした。山本という役を自然体で演じていらっしゃるように感じました」と述べた。さらに、クランクイン前は不安もあったと話す平手さん。しかし、「共演者やスタッフの方が“鮎喰響”として接してくれたこともあり、お芝居をしているという感覚があまりなく、普通でいられました。響という役の性格や行動に共感する部分はありましたが、演じる上では、身長を小さくしたかったです」と撮影をふり返り、「この作品を観て、どう感じるかは人それぞれになると思いますが、小学生から大人まで多くの方に楽しんでいただける作品になったと思います」とコメントを寄せている。『響 -HIBIKI-』は9月14日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:響 -HIBIKI- 2018年9月14日より全国東宝系にて公開Ⓒ2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会Ⓒ柳本光晴/小学館
2018年06月05日映画『響 -HIBIKI-』が、2018年9月14日(金)より全国の劇場で公開される。原作は、2014年の連載開始と同時に人気が爆発し、「マンガ大賞2017」の大賞を受賞した、柳本光晴の漫画作品『響~小説家になる方法〜』。圧倒的な文才を持った現役女子高生小説家の鮎喰響を主人公に、彼女の才能と破天荒な性格が巻き起こす様々な出来事を通して、彼女自身とその周りを取り巻く人々の成長を描いた作品だ。平手友梨奈が響役で映画初出演&主演主人公である15歳の天才女子高生小説家・鮎喰響を演じるのは、欅坂46の不動のセンターとして活躍する平手友梨奈。映画初出演にして初主演となる本作で演じるのは、圧倒的な文才と、自分の信念に正直で破天荒な性格を持ち合わせる気難しい役柄。低迷する文学界に革命を起こす力を持ちながらも、常識をぶち壊していく“普通じゃない”少女を平手がどのように演じるのか、注目が集まる。編集者・花井ふみ役に北川景子、文芸部部長・祖父江凛夏役にアヤカ・ウィルソンまた、響に才能を見出す若手女性編集者・花井ふみ役には北川景子、響が入部した文芸部の部長・祖父江凛夏役にアヤカ・ウィルソンが決定。さらに、凛夏の父であり、ヒット作を次々に生み出す人気作家の祖父江秋人役を吉田栄作が演じる他、北村有起哉、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生ら実力派俳優陣が脇を固め、響を中心に描かれる人間ドラマを彩る。また、『銀魂2 掟は破るためにこそある』にも出演している小栗旬が芥川賞を目指す小説家・山本春平役を務める。主演の平手友梨奈とは初共演、月川翔監督とは『君の膵臓をたべたい』以来の強力なタッグとなる。監督を務めるのは、2017年に興収35.2億円のヒットを記録した『君の膵臓をたべたい』の月川翔。また、脚本を、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や映画『信長協奏曲』、テレビアニメ「TIGER&BUNNY」などを手がけている西田征史が担当する。平手友梨奈が原作表紙を完全再現原作の、第1集~第5集までの表紙を主人公・鮎喰響役を演じる平手友梨奈が完全再現。原作の世界観に共感した平手自身の発案により、鮎喰響と平手が完全にシンクロしたビジュアルが実現した。あらすじスマートフォン・SNSの普及により、活字離れは急速に進み、出版不況の文学界。そこに現れた一人の天才少女、彼女の名は『響』(平手友梨奈)。15歳の彼女の小説は、圧倒的かつ絶対的な才能を感じさせるもので、文学の世界に革命を起こす力を持っていた。文芸誌「木蓮」編集者の花井ふみ(北川景子)との出会いを経て、響は一躍世の脚光を浴びることとなる。しかし、響は、普通じゃない。彼女は自分の信じる生き方を絶対曲げない。世間の常識と慣習に囚われた、建前をかざして生きる人々の誤魔化しを許すことができない。響がとる行動は、過去の栄光にすがる有名作家、スクープの欲だけで動く記者、生きることに挫折した売れない小説家など、様々な人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変え始める。一方、響の執筆した処女作は、日本を代表する文学賞、直木賞・芥川賞のダブルノミネートという歴史的快挙にまで発展していく。作品情報『響 -HIBIKI-』公開日:2018年9月14日(金)出演:平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生、小栗旬原作:柳本光晴「響~小説家になる方法~」監督:月川翔脚本:西田征史■前売券発売日:2018年7月27日(金)※販売劇場は公式サイトに記載。
2018年04月19日