東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の、今年4月から始まる2018~19シーズンの定期演奏会ラインナップは、すでに昨秋速報で伝えられていたが、2月5日、東京都内であらためて発表会見が開かれた。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 チケット情報「飯守泰次郎桂冠名誉指揮者の素晴らしいドイツ・ロマン派の真髄を軸に、それとのバランスを考えながら、私や他の客演指揮者たちが、なるべく多彩な作品を聴いていただけるようにプログラムを組んできた。それは来シーズン以降も変わらない」2015年から常任指揮者を務め、新たに2021年まで契約を延長した常任指揮者の高関健は、年間プログラムの基本的な骨組みをそう説明した。そして、新シーズンの一番の特徴は、東京オペラシティ定期演奏会と、ティアラこうとう定期演奏会の全13公演を全部まとめて一体化したプログラムを組んだことだという。これまでのティアラ定期は、どちらかといえば名曲コンサートが多く、それは幅広い聴衆にオーケストラ音楽に親しんでもらおうという意図からだったが、最近は客層もかなり変わり、入門プログラムだけでは満足してもらえなくなったのだと理由を語った。「とはいっても《新世界》も《田園》もやる。その中で、さらにもうちょっと(クラシック音楽の世界に)入ってほしいという願望です」高関は群馬交響楽団の音楽監督時代、一度演奏した作品は10年間は取り上げないことを自らとオーケストラに課していたそうで、そうすることで一曲一曲と真剣に対峙してきた。その姿勢は今も変わらないという。「東京の複雑なオーケストラ・シーンの中で、どう生き残るか。なんとか這い上がっていきたい」個々のコンサートは、公演ごとに作曲家、国、時代などのテーマで切り取られており、全体で通して見ると、ハイドンから武満まで、有名曲からレアな作品まで、幅広いレパートリーがバランスよく配置されていて、どれもこれも興味を引かれる魅力的なラインナップとなっている。会見ではさらに、2019年4月から新たに藤岡幸夫の首席客演指揮者就任が発表されたのも大きな話題。故渡邉暁雄の最後の愛弟子。慶應大学卒業後、日本フィルの指揮研究員を経て英国王立ノーザン音楽大学指揮科で学び、英国を本拠に活動していた藤岡は、英国音楽のスペシャリスト。現在BS放送で音楽番組の司会を務めるなど華やかな存在だ。この日もさっそく、「こういうのは言ったもん勝ち」と、2019年シーズンの自分の2回のコンサートに、ウォルトンの交響曲第1番と伊福部昭の舞踊曲《サロメ》を振らせてほしいと公開アピールして個性を披露、隣席の高関らを苦笑させた。学究肌の高関と外向的な藤岡、そしてドイツ音楽の重鎮・飯守と、かなりタイプの異なる3人の指揮者が揃った強力かつ強烈な陣容。これまで以上に目が離せない、楽しみなシティ・フィルだ。取材・文:宮本 明
2018年02月07日「逆転裁判オーケストラコンサート2018」が、2018年4月15日(日)に渋谷・Bunkamura オーチャードホールにて開催される。「意義あり!」の決まり文句がお馴染みのゲーム「逆転裁判」。作中に登場する名曲の数々を演奏するオーケストラコンサートは、2017年にも開かれ好評を博した人気イベントだ。「逆転裁判」シリーズお馴染みの名曲はもちろん、ニンテンドー3DS「逆転裁判4」の人気曲や「大逆転裁判」シリーズからの楽曲など、今回のために特別にアレンジした楽曲が、東京フィルハーモニー交響楽団によって演奏される。また、コンサートの見所は「逆転裁判」シリーズに関わったキーパーソンが出演するトーク・コーナーだ。作中で成歩堂龍一を演じた近藤孝行や成歩堂龍ノ介の下野紘といった声優陣のほか、「逆転裁判」シリーズのプロデューサーである江城元秀、作編曲家の岩垂徳行などが登壇する。【詳細】逆転裁判オーケストラコンサート2018開催日時:2018年4月15日(日)・昼の部 開場13:45 開演14:30・夜の部 開場17:45 開演18:30※昼、夜公演でプログラムの一部が異なる。会場:Bunkamura オーチャードホール住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1指揮:栗田博文オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団■トークゲスト近藤孝行 (成歩堂龍一役) /竹本英史 (御剣怜侍役) /下野紘(成歩堂龍ノ介役) / 岩垂徳行 (作編曲家) / 江城元秀 (プロデューサー) / 巧舟 (ディレクター)【チケット詳細】一般発売日:1月27日(土)~料金:特別傍聴席 (デザインチケット・限定グッズ付) 12,000円 / S席 8,500円 / A席 7,500円※未就学児入場不可※限定グッズは昼、夜公演で異なるデザイン。※限定グッズは当日窓口にて引換え。©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年01月23日気鋭の指揮者フィリップ・ジョルダン率いる名門オーケストラ、ウィーン交響楽団が来日中。11月24日に都内で記者懇親会が催された。首席指揮者のジョルダンと同楽団インテンダントのヨハネス・ノイベルトを囲み、ツアーへの意気込みやオーケストラのレーベル運営・プログラミングについての詳細が語られ、活発な質疑応答が繰り広げられた。ウィーン交響楽団 チケット情報「ウィーン交響楽団の来日公演は今回が17回目となります。ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏との初来日は1967年でしたが、当時のことを遡って調べたところ、同じベートーヴェンの『交響曲第5番』が演奏されていました。我々のオーケストラで最も頻繁に演奏されてきた曲で、これまで554回を数えています」(ヨハネス・ノイベルト)「前回日本に来たのは2007年で、PMFのオーケストラと室内楽を指揮しました。ウィーン響とは就任以来、戦略的なプログラミングを組んできて、初年ではシューベルトのツィクルス、2年目はバルトークとベートーヴェンのピアノ協奏曲のカップリング、3年目には楽団としては20年ぶりとなるベートーヴェン交響曲全曲演奏を果たし、4年目となる2017年1月には中国でベートーヴェン・ツィクルスを演奏しました。3~4月には全曲のレコーディングも行っています。2017年になぜベートーヴェンなのかという必然性も考えています。2020年にベートーヴェン・イヤーを迎えるにあたり、ベートーヴェンをモニュメントとしてではなく、ひとりの人間として捉え直す機会だと思ったのです」(フィリップ・ジョルダン)メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』ではソリストに樫本大進が参加。「これは大変画期的なことで、彼は素晴らしいソリストであるだけでなく、ベルリン・フィルのコンサートマスターであり、オーケストのことを知り尽くしている演奏家です。互いにプラスになる共演で、素晴らしい相乗効果を期待しています」(ジョルダン)マーラー『交響曲第一番・巨人』とブラームス『交響曲第一番』については「ウィーンと強い絆があり、ドイツ系のオーケストラとは異なるオーストリアのサウンドを届けたい」と抱負を語る。オーボエ、ホルン、ティンパニも楽団の伝統を引き継いだ楽器で演奏され、「ウィーンの真髄」を発揮するサウンドになるという。伝統と若いエネルギーが組み合った、特別な演奏会となりそうだ。東京公演は12月1日(金)・3日(日)にサントリーホールにて開催。チケット発売中。文:小田島久恵
2017年11月27日世界三大テノールのひとりとして有名なホセ・カレーラスの大阪公演「ホセ・カレーラステノール・リサイタル2017 ~スピリット・オブ・クリスマス~」が、11月21日(火)、10年ぶりにザ・シンフォニーホールにて開催される。【チケット情報はこちら】「大阪の街がとても好きです。大阪にいる時はいつもお天気が良いので、街歩きを楽しむことが多いです。お気に入りのレストランもありますし、食べ物がとても美味しい街ですよね」と、大阪公演を楽しみにしていると言う来日直前のホセ・カレーラスにインタビューを行った。まず、今回のコンサートのコンセプトについて聞くと「“スピリット・オブ・クリスマス”ということで、少し早いクリスマスを先取りするようなコンサートとして、通常リサイタルで歌う歌曲に加え、聖なる歌、クリスマスソングなどもプログラムに加えました。公演に来て下さる皆さんが、気に入って下さると嬉しいです」。選んだ曲は、「どれも私が好きな曲ばかりで、歌い続けている曲でもあります。アルバレスの『祈り』は10歳の時に教会で歌ったことがある、思い出深い曲でもあります」ザ・シンフォニーホールについては、「音の響きもすばらしいですし、パフォーマーにとって、そして観客の方にとっても、お互いを身近に感じられるファンタスティックなホールだと思います」全世界を席巻した伝説のスーパーユニット“世界三大テノール”の思い出については、「一番最初のローマのカラカラでの公演が特に思い出深いですね。ルチアーノとプラシドとの公演は、どれも特別でした。仕事上でもプライベートでも、私たちは特別な関係にあり、一緒に歌うことを楽しんでいました。3人での思い出が沢山あります」70歳になった今も精力的に世界中で活躍できる秘訣としては、「良くない物を避けること、正しい飲み物を正しい時に飲むこと、正しい食べ物を正しい時に食べること、特に公演の前にはお喋りし過ぎないこと。私たち歌手の楽器は、1インチの声帯なのです。この声帯は、あらゆる物に影響を受けてしまいます。空調、消化、空気汚染、時差など色々なものです。楽器の様に、ケースにしまうことはできず、常に我々の身体の中にあるものなので、自制とプロフェッショナルな姿勢が重要なのです。その見返りーコンペンセーションがすばらしいので、私には苦にはなりません」。ファンに対して、「大阪の観客の皆さんは大変すばらしいと思います。皆さんがとても情熱的だという印象があります。再び歌わせて頂けることを大変嬉しく光栄に思っています」と語った。ホセ・カレーラスは11月18日(土)に東京・サントリーホール大ホール、21日(火)に大阪・ザ・シンフォニーホールで来日公演を開催。東京・大阪両公演ともにチケットは発売中。
2017年11月13日プロの生演奏が聴けるコンサート。家族で楽しんでみたいけれど「小さな子どもを連れていくのは気が引ける…」と考えている人も多いかもしれません。実は、小さな子どもも一緒に楽しめるようなプログラムで構成されている、親子向け音楽コンサートは意外とたくさんあるんです。今回はそんななかから、おすすめのイベントをご紹介。ステキな音楽の世界に親子で足をふみいれてみましょう!■東京フィルハーモニー交響楽団メンバー出演の本格派! 『はじめてのおんがくかい クリスマスコンサート2017』東京・新宿文化センターで12月3日(日)に行われる『はじめてのおんがくかい クリスマスコンサート2017』は、推奨年齢0歳~8歳。子どものクラシックデビューにもおすすめです。幼児音楽教育研究家である宮﨑幸次さん監修のもと、東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるミニ・オーケストラ出演ということで「本物を聴きたいし、聴かせたい」というママ、パパの願いも叶えてくれます。公演前にはホールで弦楽器・打楽器を体験できるコーナーもあり、楽器にさわって音をだす貴重な体験が子どももできます。演奏される曲はなじみの深いクラシック曲から、定番のクリスマスソング、アニメからの選曲を予定。子どもも飽きることなく、本物のクラシックにふれることができそうです。 ・『はじめてのおんがくかい クリスマスコンサート2017』 ■笑って歌って踊っても大丈夫! 『0歳からのはじめてのオーケストラ』東京・豊洲文化センターで12月10日(日)に行われる『0歳からのはじめてのオーケストラ』は、流れる音楽に手拍子を合わせたり、リズムにのって体を動かしたり…と子どもたちの音楽に対する素直な反応を楽しめるコンサートです。イス席以外にシート、マット席があるので、子どもたちが自由に動きやすいのもいいですね。「聴いている間は静かに」など注意する必要がないので、ママやパパも気兼ねなく聴けるとリピーターも多いようで、全国各地で開催されるほどの人気です。『スケーターズワルツ』、『クリスマスメドレー』、『天国と地獄』など、子どもが楽しんで聴ける曲を奏でるのは、テレビ番組にも数多く出演しているサロンオーケストラジャパン。かたくるしいイメージのあるクラシックも笑いと感動に包まれた空間を作り上げてくれます。バイオリン体験もできるので、「興味はあるけど、まずは持って試してみたい」と考えている親子はぜひ。12月24日(日)には、スペシャルバージョンの『0歳からのはじめてのオーケストラ クリスマススペシャル』も国立オリンピック記念青少年総合センター・大ホールで開催予定です。 ・『0歳からのはじめてのオーケストラ』 ■ミッフィーファン垂涎のプログラム! 『ミッフィーのクリスマス音楽会』東京都足立区にあるギャラクシティで12月17日(日)に行われる『ミッフィーのクリスマス音楽会』で生演奏を披露するのは、ミッフィーハーモニー楽団。ピアノ、バイオリン、コントラバス、フルート、クラリネット、パーカッションなどで構成され、ミッフィー、ミッフィーの友だちのメラニー、バーバラ、ボリスといったキャラクターも登場! コンサートをおおいに盛り上げてくれます。『ラデッキー行進曲』、『ドレミの歌』といったおなじみの曲はもちろん、ファンが思わず口ずさんでしまう『かわいいミッフィー』などが演奏されるのも、このコンサートならでは。大好きなキャラクターたちと歌い、踊ることで、生で聴く楽器の美しい調べや音色の繊細さも一緒に、子どもたちの心にしみいっているはず。フィナーレにはみんなで『赤鼻のトナカイ』と『あわてんぼうのサンタクロース』を熱唱! ミッフィーと過ごす、すてきなクリスマスの思い出ができそうですね。 ・『ミッフィーのクリスマス音楽会』 ■大人も見応え十分! 若手演奏家集団が贈る『クリスマス・オーケストラ・コンサート』東京都中央区にある第一生命ホールで、12月10日(日)に行われる『クリスマス・オーケストラ・コンサート~子どもといっしょにクラシック~』。演奏するのは、指揮者を置かないオーケストラとして話題の若手奏者グループ・ARCUS(アルクス)です。2005年3月にデビューしたARCUSは、自主企画公演やファミリー向けコンサート、2~3歳児を対象としたワークショップなどちょっと変わったコンサートで評判を呼んでいます。本コンサートでは弦楽器、木管楽器、トランペットなど楽器それぞれがもつ音の響きを堪能できる曲から、『もろびとこぞりて』『ジングルベル』などのクリスマスソング、モーツァルトの『交響曲第35番ニ長調「ハフナー」より第1楽章』など、見応え十分の構成!「ファミリー向けだから…」と油断していたら、思わず前のめりで聴き入ってしまうクラシック好きのママやパパが続出するプログラムといえるでしょう(笑)。公演は4歳以上から入場可能ですが、0歳~3歳児を対象にした託児サービスもありますので、「下の子が小さくて預けたいけど預け先がない」という場合も安心。気になる人は公式ホームページをのぞいてみてくださいね。 ・『クリスマス・オーケストラ・コンサート~子どもといっしょにクラシック~』 家族で音楽とふれあえる、ファミリーコンサート。今年の冬はぜひ、本物のクラシックとの出会いを子どもにプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
2017年11月05日10月13日東京・東京オペラシティ コンサートホールで「ONE ASIA ジョイントコンサート ジャパンプレミア2017」が開催された。【チケット情報はこちら】「ONE ASIA ジョイント コンサート」は、和楽器ユニット”AUN Jクラシック・オーケストラ”がアジア各国の伝統楽器奏者たちと取り組んでいる音楽文化交流プロジェクト。AUN Jクラシック・オーケストラは、東京ドームでの「君が代」演奏、伊勢神宮などでの演奏をはじめ、テレビ番組「題名のない音楽会」「にほんごであそぼ」の出演など、幅広い活動を行なっている。同公演は2013年からアジアのいろんな国や地域で開催されてきたが、今回が初の日本開催。出演はシンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、ブルネイ、ラオス、カンボジア、フィリピン、中国、台湾、韓国など13の国と地域の伝統楽器演奏者と、日本のAUN Jクラシック・オーケストラによる総勢32名。使われる伝統楽器は36種類にも及ぶ。開演時間となり、奏者たちがステージに登場。BS日テレ『ONE ASIAの道』メインテーマ曲である『大河の想い』からコンサートが始まった。次に演奏されたのはモーリル・ラベルの『Bolero』。さらに昨年のシンガポール公演のために作られた『Spirit of the Motherland』を演奏した後、「これからみなさんと一緒に旅をしてみたいと思います。音の旅です。演奏する曲は各国の民謡だったりお祝いの席で演奏する曲だったり、その国のみんなが知っている曲です。それらをリレー形式のメドレーでお届けしたいと思います」と紹介し、中国からスタートする音の旅へと観客を連れ出して行った。終着地は日本。『花』の演奏で濃密な音の旅が終了した。後半は打楽器曲の「S.O.A『Seeds of Affinity』」からスタート。その後、山野安珠美作曲の『俺たちのブギウギ』、ラオスと日本の国交60周年を記念して石垣征山作曲の『In The Moonlight』を披露した後、日本を代表する唱歌『故郷』を演奏。そしてラストは『ONE ASIA』。2013年12月にカンボジアのアンコールワットで行われた初めての「ONE ASIAジョイントコンサート」のために井上公平が作曲した楽曲だ。曲の終盤で観客も立ち上がり、手拍子で参加し、この公演の盛り上がりも最高潮に達した。音楽に国境はない。でも、それぞれの国の音楽には個性があり、それぞれ違った魅力がある。「ONE ASIAジョイントコンサート ジャパンプレミア2017」はそんなメッセージの詰まった公演となった。AUN Jクラシック・オーケストラは12月28日(木)に東京・日本橋三井ホールにて公演を開催。チケットの一般発売は11月18日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は10月23日(月) 昼12時から11月5日(日)午後11時59分まで。取材・文:田中隆信
2017年10月23日「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサートが、12月30日(土)に東京・東京国際フォーラム・ホールCで開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】同公演は今年各地で開催。12月31日(日)には東京・東京国際フォーラム・ホールCで大晦日公演の開催が決定していたが、チケットが完売したことを受け、今回大晦日前日に同会場で追加公演の開催が決まった。この日は特にリクエストの多かった、ロトシリーズと呼ばれる「ドラゴンクエスト I、II、III」を上演予定。大晦日と同じく、指揮は大井剛史、演奏は東京佼成ウインドオーケストラが務める。チケットの一般発売は11月11日(土)より。なお、一般発売に先がけて、チケットぴあでは先行先着プリセールを実施。受付は10月21日(土)午前10時から25日(水)午前11時まで。■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ12月30日(土)開演18時東京国際フォーラム・ホールC(東京都)【吹奏楽によるドラゴンクエストI,II,III】料金:S席4,800円 / A席3,800円(全席指定)※未就学児入場不可
2017年10月20日第3代音楽監督ジョナサン・ノット(1962~)との蜜月が来季で5シーズン目を迎える東京交響楽団。10月17日、東京都内の楽団本部で会見を行ない、その2018~19シーズンの公演ラインナップを発表した。【チケット情報はこちら】ジョナサン・ノットが指揮するのは、定期演奏会(サントリーホール)4回、川崎定期演奏会2回、東京オペラシティシリーズ1回、名曲全集(ミューザ川崎)2回、こども定期演奏会(サントリーホール)1回の、6演目10公演。さらにダ・ポンテ三部作完結編となる演奏会形式の《フィガロの結婚》も。「楽団員と私というチームが、できるだけ多くの経験を共有できるようなプログラムを意図した。異なる様式、異なる演奏法、異なる時代。音楽的経験を豊富にすることで、聴衆が音楽の旅に出る時の道しるべとして働けると思う」ノットはそう述べて、個々のプログラムについて語った。まずシーズン開幕の4月は定期と川崎定期でマーラーの交響曲第10番アダージョとブルックナーの交響曲第9番という異色の組み合わせ。「偉大な二人を同じプログラムに乗せたらどうなるのか。私も経験がない。ともに未完の作品。作曲家の最後の作品は大好き。あちら側に近づいているのを強く感じる」7月はエルガーの合唱付き大作《ゲロンティアスの夢》(定期&川崎)。英国生まれ、しかもエルガーの故郷ウスターの聖歌隊で歌っていたノットだが、この曲を振るのは初めてだという。「何度も聴いて、子供心に興味深いと感じていた作品。英国音楽をあまり演奏していないのは身近すぎたからかもしれないが、腹をくくってエルガーに臨みたい」11月定期でブラームスのピアノ協奏曲を弾くドイツ人ピアニストのヒンリッヒ・アルパースはこれが初来日。数年前に彼からオファーがあってバンベルクでオーディションをした。「繊細な演奏が私の心を突き抜けた。知名度よりも、自分の心を動かす演奏家と共演したいと思っている。彼とドイツ音楽を演奏するのはこれが初めて」他にも、R.シュトラウスとヴァレーズを並置したプログラム(12月定期&名曲全集)や、初めて登場するこども定期演奏会(4月)などで、来季もまた実に多彩なレパートリーを聴かせてくれる。ノットは言う。「指揮=conductの語源ははラテン語の『ともに導く』。尊敬すべきプレーヤーたちを箱に押し込めるのではない。共演を重ねることで彼らの音楽性、自由がどんどん引き出されていく。だからこそ、この仕事は楽しい」いい指揮者だ。そんな彼らの新しいシーズンを、ぜひ私たちもともに旅したいと思わせてくれる。なお、2019年1月から半年間にわたって予定されているミューザ川崎の改修工事に伴い、その間の川崎公演はカルッツ川崎(2017年10月開館)で行なわれる。取材・文:宮本明
2017年10月19日神奈川フィルハーモニー管弦楽団の2018~2019シーズンのラインナップが決まり、10月16日、横浜市内で、常任指揮者・川瀬賢太郎も出席して発表会見が行なわれた。シーズン・コンセプトは「音楽の道標(みちしるべ)」。音楽が生み出す、生きる力や平和の願いが行く手を照らす。神奈川フィルハーモニー管弦楽団 チケット情報横浜みなとみらいホールでの定期演奏会は、従来の土曜日午後2時開演はそのまま、7月と11月には、金曜日の夜公演も加えて同一プログラム2公演制を実施する。改修工事を終えた神奈川県民ホールでは新たに「県民ホール名曲シリーズ」をスタート。また会場が来年休館となる「音楽堂シリーズ」の代わりに、客席数400の小空間を生かした「みなとみらい小ホールシリーズ」を開催する。川瀬は自らの指揮する公演の意図や抱負を語った。シーズン開幕の4月定期は生誕100年バーンスタイン特集。人気の《ウェスト・サイド・ストーリー》に、政治的序曲《スラヴァ!》と交響曲第1番《エレミア》を組み合わせた。作品に込められた政治や民族の問題は現在も普遍的なテーマ。コンサートホールが、そうした問題を受け取り、「過去を振り返り未来を見つめ直す場になれば」と川瀬。その思いは10月定期にもつながっている。権代敦彦の《子守歌》(2005)は、2001年の大阪児童無差別殺傷事件の犠牲者の母親の手記を中心に構成された作品。川瀬が名古屋フィルと演奏した際には、半分近い聴衆がショックのあまりコンサート後半を聴けずに帰ったという衝撃作。今回の後半はマーラーの交響曲第4番。終楽章に「天上の生活」が置かれた交響曲だ。選曲は権代の話がヒントになったという。「赤ん坊が生まれてすぐ泣くのは、罪深い世に生まれた絶望のせい。だから若い命が天に召されるのは、神がその罪を取り除いてくれたと考えることもできる」。「天上」を感じてもらいたいと語る。川瀬は他に、藤村実穂子からの共演オファーに応えたマーラーの《リュッケルトの詩による5つの歌曲集》と、マーラーに大きな影響を与えた不世出の作曲家ハンス・ロット(1858~1884)の交響曲第1番を合わせたプログラムや、満を持して神奈川フィル合唱団とのヴェルディ《レクイエム》を振る。また、新たなみなとみらい小ホールシリーズではストラヴィンスキー《兵士の物語》を指揮(2019年3月)。このシリーズでは7月に鈴木優人が指揮者として登場し、テーマはともにJ.S.バッハとストラヴィンスキー。ここでも「過去を振り返り未来を見つめ直す」が打ち出されている。特別客演指揮者の小泉和裕は9月定期と2019年1月の県民ホール名曲シリーズに登場。また神奈川フィル初登場のスコットランドの若手指揮者ロリー・マクドナルド(1985年生まれ)や、珍しいトロンボーン「吹き振り」を披露するクリスチャン・リンドバーグなど、注目公演が目白押し。来季も意欲がひしひしと伝わってくる神奈川フィルだ。取材・文:宮本明
2017年10月17日読売日本交響楽団の2018/2019シーズン・プログラム(来年4月より)が発表された。充実のラインナップをざっと眺めてみよう。まずは指揮者陣。【チケット情報はこちら】2010年から3期9年間にわたり常任指揮者を務めてきたシルヴァン・カンブルランが、来シーズン限りでポストを離れる。メシアンを始めとする現代作品を意欲的に取り上げ、一昨年の欧州ツアーを成功に導くなど、印象的な成果を積み上げてきた彼と読響との集大成となるシーズンだ。来年4月と9月と2019年3月に登場。モーツァルトからロマン派、近代フランス音楽、現代音楽と、彼らしい多彩なレパートリーを聴かせるが、最大の注目はシェーンベルク《グレの歌》だろう(2019年3月)。任期終了間際の大団円。まもなく上演されるメシアン《アッシジの聖フランチェスコ》に続く大規模声楽作品だ。レイチェル・ニコルズはじめ豪華歌手陣を率いての、これまた必聴の公演となる。また、就任披露演奏会の演目で、その後のライヴCDも高い評価を得た、両者にとって記念碑的な作品である《春の祭典》(4月)にも、新たな伝説が加わりそうだ。別れもあれば新たな出会いも。今年9月に首席客演指揮者就任が発表された山田和樹との新コンビは2019年1月にお目見え。藤倉大のピアノ協奏曲日本初演(独奏=小菅優)を含む、3つの異なる趣きのプログラムを振る。もうひとりの首席客演コルネリウス・マイスターからも目が離せない。今年12月のマーラー:交響曲第3番に続く、6月の第2番《復活》に注目。昨年は第6番《悲劇的》を指揮しており、今後の両者のマーラー演奏にも、必然的に期待が膨らむ。客演では、シベリウスやニールセンで注目を集めるフィンランド出身のヨーン・ストルゴーズ(8月)、2032年までかけて進行中のハイドン交響曲全集が話題の、イル・ジャルディーノ・アルモニコのジョヴァンニ・アントニーニ(10月)が、それぞれ十八番のレパートリーを携えて指揮台に上がる。また久しぶりの登場となるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の鈴木雅明が振る、未完のオラトリオ《キリスト》他のメンデルスゾーン・プロでは、夥しい数の録音で日本にもファンが多いベルリンの名門プロ合唱団、RIAS室内合唱団との共演が特筆される。ソリスト陣では、いずれも昨年登場して評判だった、ヴィクトリア・ムローヴァ(10月・ベートーヴェン)、エマニュエル・パユ(11月・モーツァルト)、そして1932年生まれのスペインの至宝ピアニスト、ホアキン・アチュカロ(2019年1月・ラヴェル)が再共演するのはうれしい知らせ。さらに、エリソ・ヴィルサラーゼ、ピョートル・アンデルシェフスキ、諏訪内晶子、ピエール=ロマン・エラールといった人気のビッグネームも続々登場する。シーズン幕開けの4月定期がマーラーの9番とアイヴズだったり、意外な組み合わせの妙も目を引く新シーズン・プログラム。創立56年目の読響もやる気十分!文:宮本明
2017年10月06日昨年就任した新音楽監督リッカルド・シャイーとともに11年ぶりの来日を果たしたルツェルン祝祭管弦楽団(スイス)。夏のルツェルン・フェスティバルのために、世界の一流オーケストラの首席奏者やソリストたちが結集する特別編成のオーケストラだ。10月6日(金)から始まる公演を前に、シャイーと、フェスティバル総裁のミヒャエル・ヘフリガーらが出席して10月4日に記者会見が開かれた。【チケット情報はこちら】会見会場となったのは、ルツェルン・フェスティバルが東日本大震災の復興支援のために提案し、2013年から2015年にかけて松島、仙台、福島で稼働した494名収容の移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」。今回の来日に合わせて、期間限定で東京ミッドタウン芝生広場に再出現した(すでに終了)。ルツェルンと日本とを結ぶ絆の象徴だ。「ヘフリガー総裁からコンセプトを聞いていたこの建物が実現していること、そこに自分がいることに感動しています」。冒頭にそう述べたあとシャイーは、今回のふたつの公演プログラムについて丁寧に、たっぷりと語った。まずはベートーヴェンの《エグモント》序曲、交響曲第8番、そしてストラヴィンスキー《春の祭典》というプログラム。「世界中で愛されている巨人ベートーヴェンの、異なるスタイルの2曲を聴いていただきます。ドラマチックな深い響きの《エグモント》。モーツァルトやハイドンの伝統を、ユーモアやジョークを交えて描いた交響曲第8番。この交響曲は難しい作品です。ベートーヴェンの書いた速度記号はとても速い。私たちは勇気を持って、なるべくそれに近い速さで演奏するように挑戦します。そして後半は日本の皆さんも楽しみにしている《春の祭典》。このオーケストラはソリストの集まり。個々のソロが際立って、きっと新たな発見があると思います。130人が一丸となって鳴らす最後の一撃は圧倒的。これをベートーヴェンのあとに演奏するのは見事なコントラストではありますが、大きなチャレンジでもあります」もうひとつはオール・R.シュトラウス。《ツァラトゥストラはかく語りき》《死と変容》《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》を演奏する。「有名な《ツァラトゥストラ》では、ドラマチックなオープニングから最後のコーダへの盛り上がりをお楽しみください。《死と変容》は、人間の死の数時間前からの変容・浄化を描いています。疲れ果てた人間の深層を表すようなテーマから、最後の浄化のテーマへと移行するさまは感動的です。しかし私たちはコンサートを悲劇的な死のテーマで終わらせたくないので、非常に楽しい、そしてちょっと皮肉な《ティル》で締めくくります」10月6・7日(土)の東京公演を皮切りに、8日(日)川崎公演、9日(月・祝)京都公演が行われる。シャイーが「年に数週間しか集まらない彼らに、独自の『音』があるのは奇跡だ」と語るスーパー・サウンドが、もうまもなく鳴り始める。取材・文:宮本明
2017年10月06日東京都交響楽団に客演するのは4度目というフィンランドの指揮者、ハンヌ・リントゥ。実力者揃いのヨルマ・パヌラ門下の中ではやや遅咲きの感があるが、フィンランド放送響の首席指揮者としても5年目を迎え、内外で精力的に活躍中だ。東京都交響楽団 チケット情報今年2017年はフィンランドの独立100周年にあたる。その記念の年に彼が都響と満を持して取り上げるのがシベリウスの初期の大傑作《クレルヴォ》!本場からポリテク男声合唱団を迎え、民族色豊かな壮大な絵巻を描く。シベリウス・ファンでない方にもぜひおすすめだ。作品の聴きどころについてリントゥに聞いた。「《クレルヴォ》はフィンランド人による初の大規模な管弦楽曲といえる記念碑的な作品です。当時シベリウスはフィンランドの民俗音楽に関心を抱いており、彼の作品で唯一そうした影響を直接聴き取れる曲です。オーケストレーションの観点からも、その後の交響曲とは異なり、より鮮やかで、彼がこのままの路線で作曲していたらバルトークやストラヴィンスキーのような作風になったのではないかと思わせます。しかし彼は《クレルヴォ》で試みた語法は次につながらないとのちに作品を撤回、純粋な交響曲へと方向を転じたのです」《クレルヴォ》は交響曲と呼ばれることもあるが、リントゥは5つの交響詩から成る連作だと考えているという。ストーリーは民族叙事詩『カレワラ』に基づいており、不幸な星のもとに生まれた主人公クレルヴォの波乱に富んだ悲劇的な人生を、ふたりのソリスト、男声合唱とオーケストラで劇的に描く。「この作品を指揮するたびになんとパワフルな音楽だろうと感じます。若きシベリウスがいかにこの物語に夢中だったかが伝わってきます」とその魅力を語る。「ポリテク男声合唱団とは何度もこの作品を共演してきました。現役学生を主体としているので、彼らの若々しいエネルギーが若者クレルヴォを表現するのにぴったりです」さらにこの日は、なんとアンコールにシベリウスの《フィンランディア》を合唱付きで演奏するという素敵なプレゼントが用意されているそうだ。もちろんフィンランド人にとっては愛国心を呼び覚ます特別な曲だが、リントゥは「世界中どこで演奏しても、その土地の人々の心に訴えかける普遍性を持った稀有な作品」と言う。《クレルヴォ》と《フィンランディア》―フィンランド独立100周年を祝うのにこれ以上ふさわしいプログラムはあろうか?公演は11月8日(水)東京・東京文化会館大ホールにて。取材・文:後藤菜穂子(音楽ライター)
2017年10月06日魅惑のディズニー音楽を、一流演奏家たちで構成されたオーケストラ・ジャパンと、ブロードウェイなどで活躍する歌手たちのライブ演奏で届ける「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会2017」が開幕。公演に先駆けてゲネプロが公開された。ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会2017 チケット情報毎秋開催され、絶大な人気を集めているこのコンサートも今年で15周年。これを記念したオープニングは、2002年の第1回公演で演奏された全曲を綴るスペシャルメドレー、“ORIGIN 2002”。「フェアリーガーデン」「アラジン」「リトル・マーメイド」……と名曲が並ぶ。続いて、昨年のゲストによるリクエスト曲のうち、上位3曲を送る“ゲスト・リクエスト・セレクション”。『ヘラクレス』より「ゴー・ザ・ディスタンス」、『ターザン』より「トゥー・ワールズ」。東京ディズニーシー「ストームライダー組曲」を、出演者達がジェスチャーや振付を交えながら熱唱した。前半のハイライトは、編曲・指揮のブラッド・ケリーが観客のカウントダウンに合わせてボタンを押し、その日の演奏曲を決める“サプライズ・ルーレット”だ。この日選ばれたのは、東京ディズニーシーのディズニー・ハロウィーンのショー「ミステリアス・マスカレード」と、『モンスターズ・インク』の「君がいないと」。ミステリアスな仮面舞踏会の空気に酔いしれ、モンスターふたり組がお互いへの信頼をユーモラスに披露する歌に心温まったところで、前半のフィナーレ、“オーケストラと光のコンチェルト”へ。ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのエプコットより「イルミネーションズ:リフレクションズ・オブ・アース」と「ウィー・ゴー・オン」が演奏され、美しい光の演出がこれを鮮やかに彩った。後半はまるごと、『塔の上のラプンツェル』。映画の情景がスクリーンに映し出される中、ナレーションと共に、躍動感たっぷりの音楽が物語を紡いでいく。ラプンツェル役は澄んだ歌声が、ひたむきで利発なヒロインにぴったりなローソン・ヤング。一方、ラプンツェルを誘拐し、母親のふりをして閉じ込めるゴーテル役は、多彩な歌声のメラ・ジル・ハーマン。ならず者のようで実は純粋な心も持つフリン・ライダー役には、ロマンティックな歌声の持ち主、パットン・チャンドラー。ラプンツェルが城の近くで踊る「王国でダンス」では、客席中が一体となる趣向も。そしてコンサートは、感動のフィナーレへ。15周年からその先へ。今年のテーマ「Brillante ~輝きの未来へ」にふさわしいエンディングが待っている。ショーマンシップに溢れる歌手たちの歌とオーケストラのゴージャスな演奏から改めて感じることができるのは、ディズニー音楽の豊かさ。胸の高まり、わくわく感、不安や悲しみ、そこから再び立ち上がる勇気まで、あらゆる感情がそこには詰まっているのだ。9月から12月にかけて全国を巡演。取材・文:高橋彩子
2017年09月27日日本全国のプロ・オーケストラ36団体が加盟する日本オーケストラ連盟が旗振り役となり、アジア太平洋地域のオーケストラを招いて行なわれる、文化庁芸術祭主催の「アジア オーケストラ ウィーク」。2002年にスタートして今年で16回目。これまでに15か国から47のオーケストラが参加しているオーケストラの祭典が、いよいよ開幕する(10月5日(木)~7日(土)・東京オペラシティコンサートホール)。アジア オーケストラ ウィーク 2017 チケット情報来日するのは、上海フィルハーモニック管弦楽団(10月5日(木))とマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団(10月6日(金))。日本からは関西フィルハーモニー管弦楽団(10月7日(土))が出演する。上海フィルは、上海映画管弦楽団(1954年創立)と上海放送管弦楽団(1950年創立)が1996年に統合された楽団で、上海市の放送メディアグループが運営し、2004年から現称となっている。今回は首席指揮者リャン・ツァン(1979年生まれ)が率いての来日。芥川也寸志の《トリプティーク》とショパンのピアノ協奏曲第2番、ドヴォルザークの交響曲第8番を演奏する。今シーズン創立20年目を迎えているマレーシア・フィルは、世界有数の企業である国営石油会社ペトロナスが運営する楽団。豊富な資金力に物を言わせて、クアラ・ルンプールのペトロナス・ツインタワー内にある豪華ホール、ペトロナス・フィルハーモニック・ホール(920席)を本拠に、世界20数か国のトップ・プレーヤーたちからなる多国籍軍を構成している。指揮者の古澤直久は1973年生まれ。桐朋学園でコントラバスを学び、ザルツブルク留学を経て、2003年にコントラバス奏者として同楽団に加入、昨年から専任指揮者(レジデント・コンダクター)に就任した。プログラムは武満徹《弦楽のためのレクイエム》と、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》、同楽団の委嘱作品で8月に初演されたヴィヴィアン・チュア《栄光の頂点》。チュアは1974年生まれのマレーシア人作曲家。ホスト・オーケストラ役の関西フィルは音楽監督の名ヴァイオリニスト、オーギュスタン・デュメイの弾き振りで、ショーソン《詩曲》、ラヴェル《ツィガーヌ》、マスネ《タイスの瞑想曲》、ビゼーの交響曲第1番を。西洋のクラシック音楽という同じフィルターを介してなお、アジア各国の多様な文化を感じ取れるのは実に面白い体験だ。文:宮本明
2017年09月12日これまで『ハリー・ポッター』シリーズや『美女と野獣』をはじめ、数々の名作映画をオーケストラの生演奏とともに上映してきた「シネマ・コンサート(シネオケ)」。このほど、「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開を記念して、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を迫力満点のフルオーケストラ生演奏とともに大スクリーンで上映するフィルムコンサートが開催決定。「スター・ウォーズ」シリーズの日本公演は初めてとなる。「シネマ・コンサート(シネオケ)」といえば、大スクリーンで映画本編を鑑賞しながら、東京フィルハーモニー交響楽団によるライブ演奏を楽しめる、映画の枠を飛び越えた感動体験が話題の上映スタイル。アメリカやヨーロッパを始め世界各国で大人気を博しているが、意外にも「スター・ウォーズ」の公演は今回が日本初上陸。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のセリフや効果音はそのままに、音楽の部分はフルオーケストラで堪能できる。しかも、耳に残る映画音楽の名作を数々手がけてきた音楽家ジョン・ウィリアムズの代表的作品となる「スター・ウォーズ」のシネオケ初上陸だけに、世界で最も有名な“あのオープニングロール”は感涙ものとなりそうだ。2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、全米興行収入ランキング歴代No.1を記録し、日本でも興行収入116億円の大ヒットとなり、新たな伝説を作り上げた。『最後のジェダイ』では、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとめぐり逢ったレイのその後が描かれる。砂の惑星ジャクーで家族を待ち続けていた孤独な女性レイは、なぜフォースの力に目覚めることができたのか?彼女の家族とは?そして彼女とルーク・スカイウォーカーとの関係とは…?また、少年のころから“祖父”であるダース・ベイダーを崇拝していたカイロ・レンは、彼の心に光を呼び戻そうとする父ハン・ソロを赤い十字型のライトセーバーで貫き、暗黒面にさらに傾倒していく。彼はなぜダース・ベイダーを受け継ごうとするのか…?さらに、父であるダース・ベイダーとの戦いを経て銀河に平和を取り戻したはずのジェダイの騎士ルーク・スカイウォーカーは、なぜ長い間、姿を消していたのか…?『フォースの覚醒』で生まれた謎と圧倒的なラストシーンは、大きな感動とともに、様々な憶測と想像をかき立て、全世界のファンたちの胸を躍らせている。衝撃のドラマが動き出す『スター・ウォーズ』最新作の前に、改めて新たな伝説の始まりを壮大なシネオケで堪能してみては?『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』inコンサートは【大阪公演】10月13日(金)大阪国際会議場グランキューブ大阪・メインホールにて19時開演(18時開場)、【名古屋公演】10月14日(土)日本特殊陶業市民会館フォレストホールにて17時開演(16時15分開場)、【東京公演】10月15日(日)Bunkamuraオーチャードホールにて昼13時開演(12時15分開場)、18時開演(17時15分開場)。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2017年08月18日普段なかなかできない体験をしたい小学生の夏休み。6年生と3年生の娘2人と、初めてのオーケストラコンサートに行ってきました!生でクラシック音楽を聴くのは、学校の体験授業くらい…という音楽初心者の親子でも気軽に楽しめた、ファミリーコンサート。「やっぱり音楽は生だと全然違う」とフルオーケストラの音のすごさを実感し、親子ともに貴重な体験となりました。筆者が初めて体験した子連れクラシックコンサートをレポートします!■いざ、初めての子連れクラシックコンサートへ行ってきたのは今年で32年目を迎え、全国で300回以上開催されているという、ヤマトホールディングスが主催する 音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」 。本格的なクラシックコンサートながらも、「赤ちゃんから大人まで、誰でも楽しめる」がキャッチフレーズで、観客も一緒に楽しめるプログラムで構成されています。クラシックコンサートとは無縁の我が家が、コンサートデビューするにはピッタリでした。当日まで何度も「どこに行くの?」「クラシック音楽って何?」と繰り返し質問する次女。コンサートといえば自分たちのピアノの発表会くらいの経験しかないので、どんなものか全く想像がつかないよう。親である筆者も、最後に行ったクラシックコンサートがいつか思い出せないくらいの状況なので、聞かれるたびに「行けばわかるから」と答えて当日を迎えました。クラシックといえばおしゃれをしなくては、というイメージがあるけれど、ファッションにこだわりのない長女はいつものショートパンツ、おしゃれ好きな次女はお気に入りのワンピースでちょっとおでかけモード。気軽なコンサートだからと、当日はおのおの好きな服装で向かいました。開場時刻の17時45分くらいに、東京の開催会場である「かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール」に到着。うたい文句通り、赤ちゃん連れからシニア世代まで老若男女が気軽な装いで集まり、リラックスした雰囲気のロビー。小さな子どもを連れた親子もたくさんいて賑わっている様子に、娘たちもひと安心。着ぐるみの “クロネコ・シロネコ” のお出迎えに、早速一緒に記念撮影。「ネコちゃんかわいいねー」と言いながらポンポンとネコちゃんをなでていました。■プロのオーケストラと、舞台で一緒に演奏できる!いよいよ開演。たくさんの弦楽器や管楽器がズラリと並ぶ舞台は大迫力。ハープなど滅多に見れない楽器が並んでいるのを娘たちはじっと見つめていました。次女は演奏前の音合わせを聞いて「これが曲?」と聞いてくる始末。やっぱり何事も経験をさせておくことって大切だな、と実感しました。チャイコフスキーの「眠れる森の美女」のふわっと心地よい曲からスタート。その後、会場のある葛飾区を拠点とする「シンフォニーヒルズ少年少女合唱団」との協演と続きました。自分たちと同じくらいの子どももいる合唱団が舞台に上がっていることに、娘たちも興味しんしん。この「クロネコファミリーコンサート」のために作られたオリジナル曲『あめつちのうた』(作詩:林望/作曲:上田真樹)のやさしい調べにも聴き入りました。「空、木、風、水」という自然をテーマにした雄大なこの曲。澄んだ歌声にのった美しい歌詩を聴いていると、自然の情景が目に浮かんできそう。次女は「風と水のうたがきれいで好き」と、何か感じるものがあったよう。続けて木琴のような楽器、マリンバ奏者のゲスト出演。珍しいアフリカの木琴バラフォンやわざわざメキシコから持参したマリンバを見せてくれた後で、目にもとまらない速さで正確に音を打つその姿に、耳はもちろん、目でも楽しめました。「すごいねー」と思わず、隣の長女と感心しきり。その後は、子どもたちが舞台でオーケストラとの合奏を楽しめる「ぼくもわたしもクロネコ音楽隊!」。カスタネット、ピアニカ、リコーダー、バイオリンなど思い思いの楽器を家から持参した子どもたちが舞台に上がり、プロのオーケストラと一緒に曲を奏でる、という貴重な機会。「楽器のない子は歌でもいいですよー」とのアナウンスに、楽器なしで舞台に上がる子どもたちもいました。楽器を持参しなかったわが家も「せっかくだから行ったら」と行かせようと試みたものの、ちょっと恥ずかしかったようで席から動きませんでした。「ドレミファソラシド」と音を合わせてオーケストラと楽しそうに演奏する子どもたちを眺めていると、やっぱり舞台に上がってみたくなったようで、「次はリコーダーを持っていく」「私はトライアングル」と話していました。プロのオーケストラと舞台で一緒に演奏する、という経験は一生ものの体験になりそうです。 ■観客も一緒に歌を歌う 会場には一体感が休憩をはさんだ後半は、朗読と生演奏のコラボレーション。コンサートの司会者でもあるアナウンサー朝岡聡さんが朗読した「おおきな木」(篠崎書林刊)は、身勝手な1人の人間を大きな愛と献身で包む1本のりんごの木の物語。娘たち2人ともよく知っている話だったけれど、音楽と一緒だとなんだか印象も変わるから不思議。そして最後は、あの有名なラヴェルのボレロ。ひとつの楽器から始まり、繰り返し繰り返し同じメロディーを奏でながらどんどん楽器が増えて盛り上がっていくこの曲は、オーケストラでこそ醍醐味が味わえる曲。「この曲が一番好きだった」という長女は「あの一番最初に1人で演奏する人は絶対ドキドキだよねー」と演奏者の気持ちになって聴いていたよう。アンコールは「故郷」と「ラデッキー行進曲」。「ずっと座っていたから疲れたでしょう」とうれしいアナウンスで観客みんな立ちあがり、観客も一緒に歌を歌ったり、手拍子をとったりして再び演奏に参加している気分。手拍子もなんだかピッタリとみんな合い、会場中で不思議な一体感が生まれていました。■赤ちゃんが泣いても、子どもが騒いじゃっても大丈夫歌、お話、珍しい楽器、参加型の演奏……と飽きのこないプログラムのお陰で「子どもたちは集中して聴けるかな」という心配は杞憂に終わりました。うれしかったのは、赤ちゃんが泣いても、子どもが騒いじゃっても大丈夫(もちろん、一度会場を出て落ち着いたら戻ってきてくださいね、と最初にアナウンスされていた)という温かい雰囲気に会場が包まれていたこと。ちょっとぐずりそうになったら、会場の端で抱っこしてあやしながら演奏を聴いているパパやママ、子どもの体を使って拍子をとりながら音楽を全身で楽しんでいる親子、子どもにいろいろ説明してあげているママなど、みなそれぞれの方法で楽しんでいました。娘たちもそれぞれ感じることがあったよう。帰り道は今日の曲を口ずさんでいました。やっぱり子どもの頃からどんどん本物にふれるのは大切、と改めて生で本物の音楽を聴くよさを実感。筆者も久しぶりに生演奏を聴けて日常を忘れてリフレッシュできました。本格的な音楽を気軽に楽しめる 音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」 は、この後も日本全国6か所で開催予定。佐賀県での開催には応募がまだ間に合うようだから、お近くに住んでいる方は応募してみては? あなたの街にオーケストラがやってくる♪音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」 主催:ヤマトホールディングス 本物のいい音楽を年齢や地域を越えてすべての人にお届けしたい。そんな願いを込めたファミリーコンサート。2017年度は全国9カ所で開催予定です。 佐賀県会場は現在も応募受付中!詳しくはこちら >> ※応募受付は終了しました[PR]ヤマトホールディングス 取材・文:まちとこ出版社撮影:まちとこ出版社 壬生マリコ(コンサート上演写真を除く)
2017年08月16日アクションゲーム「メタルギア」シリーズの楽曲をフルオーケストラで楽しめるコンサート『メタルギア in コンサート』が、7月30日大阪・オリックス劇場で開催された。客席は老若男女で埋め尽されほぼ満員状態。これは世界的に活躍する編曲・指揮のニコラス・バックと大阪交響楽団による音世界、さらに『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』のテーマ『Heavens Divide』の歌唱でおなじみのシンガー、ドナ・バーグの歌声に大きな期待が集まった結果だろう。コンサートはACT1とACT2の2幕構成で、まず『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』など3シリーズの楽曲を展開するACT1が始まった。【チケット情報はこちら】ACT1の幕開けは、名曲と名高い『“METAL GEAR SOLID”Main Theme』から。会場のテンションもいっきに上昇する。会場のスクリーンにはゲーム映像が映し出され、演奏とのシンクロにも息を飲む。例えば緊張感漂う戦闘シーンならストリングスの小刻みにかつ歪むように響く音色が恐怖までも感じさせ、爆発が起きればオーケストラも一緒に大音量の迫力。また、スクリーンに少女、パス・オルテガ・アンドラーデが姿を見せる『恋の抑止力』ではピアノなどで清らかさを表現し、メロディアスなポップステイストで観客の心を躍らせる。そしてラストにはドナ・バーグが登場。『Sins of the Father』を情感たっぷりに歌い上げ、ダイナミックな演奏とひとつになってオオアマナの白い花が赤く染まる映像をさらに強く記憶に刻んでいった。そして休憩後、ACT2がスタート。『METAL GEAR SOLID』『METAL GEAR SOLID2』『METAL GEAR SOLID4』のナンバーが繰り広げられる。初期シリーズだけに、映し出される懐かしい映像も少し粗さがあり、それが逆にゲームファンのハートをくすぐる。揺れるような映像に合わせて楽曲も彩り豊か。オーボエのゆったりとした感触や、トランペットのミュートがもたらす西部劇のようなワイルドな空気、さらに高音のハープと低音のベースの好対照で綴る荒れた街の様子や、空中戦を沸き立たせるスタイリッシュなメロディ。次々に変わるシーンと、その物語を何倍にも広げる演奏に集中しているとアッと言う間に終わり時が。すると最後は『Father and Son』と『Metal Gear Saga』という人気曲を立て続けて感動的にフィナーレを飾った。当然客席からは大きな拍手と歓声が起こりアンコールへ。となれば、再び歌姫・ドナがステージに登場!『Snake Eater』と彼女の代名詞『Heavens Divide』の2曲を艶やかかつ伸びやかなボーカルで披露し、大きな感情の渦を巻き起こして『メタルギア in コンサート』大阪公演は幕を下ろした。東京公演は8月2日(水)東京・東京国際フォーラムホールAにて。チケットは発売中。取材・文:服田昌子
2017年08月01日関東各地で開催されている「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサートの大晦日公演が決定しました。2017年12月31日(日)、東京国際フォーラム・ホールCで、東京佼成ウインドオーケストラの演奏にて開催。「ドラゴンクエスト I、II、III」のロトシリーズと「ドラゴンクエスト IV、V、VI」の天空シリーズの2公演が上演されます。ドラクエの名曲の数々で、1年を締めくくってみてはいかがでしょうか。「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサートが大晦日に公演!ドラゴンクエスト誕生30周年を記念し、現在、関東各地で開催中の「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサートが、大晦日公演が、東京国際フォーラム・ホールCで開催されます。演奏は、日本が世界に誇る吹奏楽団、吹奏楽コンクールで参考演奏も務める“東京佼成ウインドオーケストラ“。ドラクエファンの間でも特に人気の高い「ドラゴンクエスト I、II、III」のロトシリーズと「ドラゴンクエスト Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ」の天空シリーズの2公演が楽しめます。また、熱いファンのために両公演とも同じ席で聴くことができる通し券も発売予定です。●チケットはいつ発売されるの?チケットの先行発売は、今週末、2017年7月9日(日)に、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで開催する「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート、「ドラゴンクエストIX」(吹奏楽版世界初演)にて会場限定で最速先行発売予定です。それ以降の先行発売は、8月下旬が予定されています。今年は最新作「ドラゴンクエストXI」が、2017年7月29日(土)に発売予定など、ドラクエの話題には事欠かない年だけに、大晦日にドラクエコンサートを聴いて締めくくれば、ドラクエファンにとっては最高の年納めになること間違いありませんね。公演詳細名称:「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ会場:東京国際フォーラム ホールC住所:東京都千代田区丸の内三丁目5番1号開催日:2017年12月31日(日)①14:00開演【吹奏楽によるドラゴンクエストⅠ,Ⅱ,Ⅲ】②18:00開演【吹奏楽によるドラゴンクエストⅣ,Ⅴ,Ⅵ】チケット料金:全席指定S席4,800円、A席3,800円、2公演通し券9,000円※未就学児入場不可公演詳細URL:
2017年07月18日12月31日(日)に東京・東京国際フォーラム・ホールCで「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート大晦日公演の開催が決定した。【チケット情報はこちら】大晦日公演では、昼公演にロトシリーズ「ドラゴンクエスト I、II、III」の楽曲、夜公演に天空シリーズ「ドラゴンクエスト IV、V、VI」の楽曲を演奏。両公演とも楽しみたい人のために、昼夜同じ席で鑑賞できる通し券が発売される。ドラゴンクエスト誕生30周年を記念して、現在各地で開催中の「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート。7月9日(日)には東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで「ドラゴンクエストIX」(吹奏楽版世界初演)が開催される。7月9日(日)公演のチケットは発売中。■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽による『ドラゴンクエストⅨ』】指揮:永峰大輔/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ7月9日(日)開演14:00かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール(東京都)料金: 全席指定 4,500円■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽によるドラゴンクエストⅠ,Ⅱ,Ⅲ】指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ12月31日(日)開演14:00東京国際フォーラム ホールC(東京都)■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート【吹奏楽によるドラゴンクエストⅣ,Ⅴ,Ⅵ】指揮:大井剛史/吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ12月31日(日)開演18:00東京国際フォーラム ホールC(東京都)料金:全席指定S席4,800円、A席3,800円、2公演通し券9,000円
2017年07月05日ディズニー音楽を、一流オーケストラとブロードウェイなどで活躍する歌手たちのライブ演奏で届ける「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2017」。大人気のこのコンサートが、今年も秋に開催される。【チケット情報はこちら】指揮者のブラッド・ケリーは、2002年の第1回からこのコンサートの編曲と指揮を務める名匠。かつては東京ディズニーシーの音楽面でも活躍しており、来日して20年の日本通でもある。「日本にはこれまで40回くらい来ているんじゃないかな。人々の雰囲気も良いし、毎回、何かしらの発見があります。ディズニー・オン・クラシックのお客さんに関して言えば、初めから素晴らしかったけれど、回を重ねる毎に反応が益々良くなっていって。お客さんも自分がそこに参加していいのだということをわかってくれたのだと思う。今では皆さん、温かい歓迎ムードで迎えてくれます」と微笑みながら語る。一方、初参加の歌手メラ・ジル・ハーマンは、今回が日本どころかアジアに来るのも初めてだという。「ディズニーの映画や音楽には小さいころから馴染んでいて、昔、学校でミュージカル『ピーター・パン』を上演した際には主役を演じたの。フライングはなかったけど、自分でジャンプして客席を駆け回って(笑)。だから今回、ディズニー・オン・クラシックに出演が叶い、とても嬉しいです。シンフォニックオーケストラとの共演も初めてなんです」と、目を輝かせる。そんなハーマンの魅力をケリーは「彼女は私の娘と同じくらいの年齢なんですよ。曲覚えも早いし、オーケストラ越しに指揮者とコミュニケーションを取る能力も高い。声域がアルトで、アルトヴォイスとしての美しさが際立っているのも特長です。とても才能がある歌い手ですよ」と教えてくれた。さて、毎回、コンサートの第二部でディズニー作品のひとつをフィーチャーするこのコンサート。今回は『塔の上のラプンツェル』の物語と音楽が、スクリーンの映像と共に楽しめる。ハーマンが演じるのは、ヒロインのラプンツェルを閉じ込める育ての母親ゴーテル役。「ゴーテルはマニピュレーター(操る人)のような役どころで、チャーミングだったり、悪役っぽかったり、コミカルだったりする。それを表現するには、アルトだけでなくソプラノ的な声から醜い声まで幅広く表現しなければなりません」とハーマン。さらに、ディズニー・オン・クラシック15周年の今年ならではの趣向も。ケリーは言う。「オープニングにはこのコンサートを初めて開いた2002年に演奏した楽曲をメドレーにした組曲をお届けします。と同時に、『Brillante ~輝きの未来へ』をテーマに、『塔の上のラプンツェル』のような新たな曲も送る。つまり、過去と未来の両方を表現します。皆さんには大いに楽しんでいただきたいですね」。「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2017」は9月21日(木)より開幕。取材・文:高橋彩子
2017年07月04日7月30日(日)大阪オリックス劇場、8月2日(水)東京国際フォーラム ホールAにて行われる、『メタルギア in コンサート』のセットリストの一部が公開された。「メタルギア in コンサート」チケット情報全世界累計販売本数が5130万本(2017年3月末時点)を超える、KONAMIのアクションゲーム『メタルギア』シリーズの楽曲が披露される同コンサートでは、80名以上のフルオーケストラの生演奏と、舞台上に設置された大スクリーンに映し出される『メタルギア』シリーズの映像が、完全にシンクロ。『メタルギア』シリーズの歴史を思う存分堪能できるプログラムとなっている。なお、当日の指揮は編曲も手掛けるニコラス・バック、オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団(東京公演)と大阪交響楽団(大阪公演)が務め、『メタルギア』ファンにはお馴染みのシンガーソングライター、ドナ・バークは『Snake Eater』などをオーケストラをバックに歌唱するとのこと。チケット一般発売は、7月1日(土)10:00より。【SET LIST(一部)】・Snake Eater (MGS3)・METAL GEAR SOLID PEACE WALKER Main Theme (MGS PW)・恋の抑止力 (MGS PW)・Father and Son (MGS4)・Metal Gear Saga (MGS4)・Sins of the Father (MGSV)・Ground Zeroes (MGSV)・The Best Is Yet To Come (MGS)・Escape (MGS)・Battle (MGS2)・Freedom to Decide (MGS2)※曲目は6月29日現在の予定です。変更になる可能性もございます。詳細は公式サイト(まで。
2017年06月29日ビルボードがプロデュースするポップス&オーケストラ音楽祭「Daiwa House presents billboard classics festival 2017」が、2017年9月24日(日)に、兵庫・西宮の「兵庫県立芸術文化センター」で、2017年11月4日(土)には、東京・上野の「東京文化会館」で開催されます。人気女性ヴォーカリストとフルオーケストラ&合唱の豪華共演が楽しめる、百花繚乱の音楽祭に各方面から注目が集まっています。音楽ファンは要チェックですよ。日本を代表する女性アーティストたちが結集!ポップス&オーケストラ音楽祭が開催今秋、開催が決定した「Daiwa House presents billboard classics festival 2017」は、世界の音楽ブランド、ビルボードがプロデュースするポップス&オーケストラ音楽祭です。兵庫県立芸術文化センター、東京文化会館という国内屈指のクラシック専用ホールを舞台に、日本の音楽シーンを彩る女性アーティストたちとフルオーケストラ&合唱の豪華共演が実現します。第一線で活躍する“音色のヴィーナス”たちが結集!祝祭の舞台には、日本を代表する実力派ヴォーカリスト、八神純子、渡辺美里、杏里、NOKKO、小柳ゆき(西宮)、福原美穂らとともに、現代のクラシック音楽を代表するヴァイオリン奏者の川井郁子が登場。まさに“音色のヴィーナス”たちが結集する百花繚乱の音楽祭が誕生します。時代を超え未来に輝く名曲約20作品が、オーケストラの華麗な旋律で新しい生命を纏い披露。アーティストの卓越した技巧と総勢約200名のフルオーケストラと合唱のダイナミズムが、聴衆を新しい感動の世界に誘います。豪華アーティストとフルオーケストラによる、贅沢な夢の競演を堪能してみてはいかがでしょうか。●出演者をご紹介出演:八神純子、渡辺美里、杏里、NOKKO、川井郁子、小柳ゆき(9/24西宮)、福原美穂【西宮】栁澤寿男 指揮 大阪交響楽団【東京】栗田博文 指揮 東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ合唱:ソウルバードクワイア●演奏予定曲八神純子「みずいろの雨」、渡辺美里「My Revolution」、杏里「オリビアを聴きながら」、NOKKO「人魚」、小柳ゆき「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」、福原美穂「明日に架ける橋」 ほか、約20作品を披露します。イベント詳細名称:Daiwa House presents billboard classics festival 2017公式サイト:各会場詳細<西宮>会場:兵庫県立芸術文化センター 大ホール住所:兵庫県西宮市高松町2―22アクセス:阪急神戸線・西宮北口駅直結徒歩2分開催日:2017年9月24日(日)開始時間:16:00開演<東京>東京文化会館 大ホール住所:東京都台東区上野公園5-45アクセス:JR上野駅公園口徒歩1分開催日:2017年11月4日(土)開始時間:15:00開演
2017年06月17日オリンピック・ムーブメントの推進を目的に、オリンピック映像とフルオーケストラの競演で贈る「オリンピックコンサート」が今年も開催される。例年、極上の音楽と、試合のみならず、選手の練習風景や、家族や仲間、ライバルとの絆を映し出す映像のコラボレーションで、大きな感動を呼ぶステージだ。メダリストをはじめとするオリンピアンや、今後のオリンピック出場が期待される注目選手も参加するほか、ゲストアーティストの歌唱も話題のひとつだが、今年は新妻聖子と中川晃教の出演が発表されている。5月10日、新妻と、6年連続でナビゲーターを務める俳優・藤本隆宏が取材会でコンサートについて、そしてオリンピックの魅力について語った。チケット情報はこちら自身、競泳選手としてソウル、バルセロナの2大会に出場している藤本は「当時は本当にオリンピックがすべてでした。もちろん勝ち負けは大事でしたが、それだけでなく、応援してくださる方に恩返しがしたい、喜んでもらいたいという思いでスポーツをやってきた」と現役時代を振り返る。オリンピックコンサートは、「そんな自分の過去のオリンピック経験も思い出しながら、毎回、感動の嵐。結果ではなくその過程が一番大事なんです。お客さまも涙を流されている方が多い、本当に素敵なコンサート」とのこと。一方で、現在その類まれな歌唱力を武器にミュージカルを中心に活躍している新妻は「自分は歌のオリンピックを目指して今に至るので、スポーツは応援する側」だそうだが、「でも“ミュージカルはスポーツだ”と言われたことがある。それは目標に向かってコツコツと努力し、体調管理をし、練習がそのまま結果として表れるという点がスポーツと共通しているということだと思います。アスリートの皆さんの闘う姿勢や真摯な思いにいつも勇気を頂き、自分も頑張らなきゃと思っています」と、オリンピズムと自身のアーティスト活動との共通点を語る。ちなみに新妻は今回の出演オファーを受け「ついに来た!」と思ったとのことで、「おそらく今日本で活動しているボーカリストはみんな、2020年の東京オリンピックが決まったときに、何らかの形でそこに携われたらという夢を抱いたと思う」と話し、「もし開会式に出させていただけるのなら、前日でもいいのでご連絡をいただければ(笑)」とアピールも。新妻が「世界中に紛争はあり、政治的には対立している国でも、スポーツというフィルターを通してフェアなステージに立つ。そのメッセージはとても大事であり、それをスポーツは一番パワフルに打ち出せる」とその意義を語れば、藤本も「オリンピックは勝ち負けじゃない。唯一、世界中の人が集まり、手と手を取り合う平和の祭典。オリンピックの素晴らしさをひとりでも多くの方にわかってもらえるよう、私も発信していきたい」と話した。2018年平昌、そして2020年東京へと盛り上がっていくオリンピック・ムーブメント。この機会にその意義や価値にも目をむけてみては。「オリンピックコンサート2017」は6月9日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される。
2017年05月24日映画『アマデウス』の全編上映とオーケストラの生演奏を組み合わせ、欧米で人気を呼んでいるライブ「アマデウスLIVE~ムービー・オン・クラシック」が、今年11月に日本初上陸することが決定した。「アマデウスLIVE ~ムービー・オン・クラシック」のチケット情報天才モーツァルトの波乱に満ちた人生と、その才能に嫉妬心を燃やすエリート作曲家サリエリの苦悩をドラマチックに描いた映画『アマデウス』。1985年のアカデミー賞で8部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・美術賞・衣装デザイン賞・メイクアップ賞・録音賞)を受賞し、“史上最高の音楽映画”とも呼ばれている。この名作とオーケストラがコラボした迫力満点のライブが「アマデウスLIVE」だ。2016年秋にロンドンで初演され、瞬く間に大評判。「オペラより華麗!コンサートよりドラマチック!」と絶賛され、パリやプラハほかヨーロッパ主要都市での公演はチケット入手困難なほどの人気を呼んでいる。待望の日本初上陸の公演は、11月4日(土)・5日(日)に東京・オーチャードホール、11月11日(土)・12日(日)に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールで開催。チケットは、東京・兵庫公演ともにチケットぴあで先行販売を受付中。《公演情報》アマデウスLIVE ~ムービー・オン・クラシック(英語上映/日本語字幕付き)東京公演:11/4(土)・5(日) オーチャードホール兵庫公演:11/11(土)・12(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
2017年05月16日“世界最高峰のオーケストラ”ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、首席指揮者・芸術監督サイモン・ラトルとのコンビで、今年11月に東京・川崎公演を行うことが決定した。「ベルリン・フィル来日公演」のチケット情報2016年5月にサントリーホールで行ったベートーヴェン交響曲ツィクルス(全曲演奏)に続く今回は、ラトルが同ポストで来日する最後の日本公演となる(2018年に任期満了で退任)。2002年にベルリン・フィルの首席指揮者・芸術監督に就任して以来、“世界最高峰のオーケストラ”の能力を最大限に引き出すアプローチ、演奏レパートリーの拡大や教育プロジェクトの実施など、その手腕を存分に発揮してきたラトル。11月の来日公演では、これまでの在任期間を振り返るようなベストレパートリーを披露する。15年にわたって蜜月を築き上げてきた偉大なるマエストロと世界最高峰のオーケストラの集大成に期待が高まる。さらに1公演のみ、ソリストとして現代ピアノ界のスーパースター、ラン・ランが出演するのも注目だ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演は、11月23日(木・祝)にミューザ川崎シンフォニーホール、11月24日(金)・25日(土)にサントリーホールで開催。チケットの一般発売は5月27日(土)より開始。また、チケットぴあでは一般発売に先駆け、5月13日(土)より東京公演、5月18日(木)より川崎公演の先行販売を実施する。◆TDKオーケストラコンサート2017ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演指揮 サイモン・ラトル【日程・会場】11月23日(木・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール [プログラム(1)]11月24日(金) サントリーホール 大ホール [プログラム(2)]11月25日(土) サントリーホール 大ホール [プログラム(1)]【出演】ピアノ:ラン・ラン(※11月24日のみ出演)【演奏曲目】<プログラム(1)>ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)陳銀淑(チン・ウンスク):新作 (タイトル未定/ベルリン・フィル委嘱 2017年秋ベルリンにて世界初演予定)ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44<プログラム(2)>R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Sz.95 (ピアノ:ラン・ラン)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
2017年05月12日6月9日(金)東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2017」の追加出演アスリート/オリンピアンが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、小平奈緒(スケート・スピードスケート)、大野将平(柔道)、張本智和(卓球)、敷根崇裕(フェンシング)、荻原健司(スキー・ノルディック複合)、荻原次晴(スキー・ノルディック複合)の6名。オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラの共演や、アスリート、オリンピアンたちによるトークが楽しめるコンサートとして、毎年人気を博している。チケットは発売中。■オリンピックコンサート2017日時:6月9日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)
2017年05月11日映画本編を「東京フィルハーモニー交響楽団」によるフルオーケストラ生演奏と合わせて楽しむ、ディズニー『美女と野獣』ライブ・オーケストラが4月29日(土)、東京国際フォーラム ホールAで世界初演を迎え、即完チケットを手にした幸運な5,000人が駆けつけた。4月21日(金)に全国で封切られ、26日(水)の時点で早くも動員151万1,620人、興収21億3,930万円という「アナ雪」超えのペースで大ヒット中の実写版『美女と野獣』。そんな本作が、ニコラス・バック指揮のもと、90名の「オーケストラ東京フィルハーモニー交響楽団」が、巨大なスクリーンに映し出される映像に合わせ、サウンド・トラックを忠実にシンクロ演奏する“シネオケ”で上映された。ちなみに、劇場公開中のディズニー映画作品での開催は世界初。関係者によると約5,000枚のチケットは即完だったそうで、上映後にはスタンディング・オベーションが巻き起こった。さらにこの日は“アンコール”として、プレミアム吹き替え版でベルを演じる昆夏美、野獣役の山崎育三郎がサプライズで登場。デュエットで「愛の芽生え」「美女と野獣」、山崎さんが「ひそかな夢」を熱唱し、会場はさらなる感動に包まれていた。ベルと同じく黄色いドレスに身を包んだ昆さんは「たくさんのお客様の前で、パワーをいただきながら、歌わせていただき、大変光栄です。オーケストラの皆さんとご一緒できるのも大変貴重な経験。胸がいっぱいで泣きそうになりました」と感無量。王子のコスチュームをまとった山崎さんは「周りからすごい反響をいただき、盛り上がりを毎日実感しています」と本作の旋風を肌で感じている様子だった。昆さん&山崎さんが出演するプレミアム吹き替え版も、本作の大ヒットを後押ししており「私にとっても大スターである方々がたくさん集まった、本当にプレミアムなキャスティング。今日は字幕版だとうかがいましたが、ぜひ吹き替え版も観ていただき、違いを楽しんでいただければと思います」(昆さん)、「今回、実写版のために日本語訳が生まれ変わり、その美しさにグッときました。ダイレクトに映像と言葉が突き刺さってくるはず」(山崎さん)とアピールしていた。『美女と野獣』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年04月29日新日本フィルハーモニー交響楽団が、2017/18シーズンのラインナップを発表した。「新日本フィルハーモニー交響楽団」のチケット情報長年ドイツのオペラハウスで活躍し、国際的評価の高い指揮者・上岡敏之を音楽監督に迎えて2シーズン目となる2017/18シーズン。その中核をなす定期演奏会は、本拠地すみだトリフォニーホールでの「トパーズ」、サントリーホール・シリーズ「ジェイド」、金曜・土曜14時開演のアフタヌーン・コンサート「ルビー」の3シリーズ(全24公演)。上岡はうち8公演に登場し、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、シューマンの交響曲第1番「春」、ツェムリンスキーの「人魚姫」、ブルックナーの交響曲第6番などを指揮する。「映画で例えるなら、ハリウッド映画ではなくヨーロッパ映画です。絢爛豪華な花火ではなく、聴いた後で心に残り、何かを考えさせてくれるようなプログラムを目指しました」と上岡が語るとおり、派手さはないものの、奇をてらわずに作品と真っ向勝負の気概がうかがえる内容となった。客演の指揮者やソリストも実力者揃い。ウィーン・フィルのコンマス、ライナー・ホーネック、現代音楽に定評あるマルクス・シュテンツ、モーツァルトのピアノ協奏曲で上岡と共演するアンヌ・ケフェレック、自作を指揮する作曲家タン・ドゥン、北欧の巨匠オッコ・カムと錚々たる顔ぶれだ。「決してビジネスではなく、音楽と真摯に向き合って我々と共演してくれるアーティストだけを選びました」と上岡こだわりの人選がキラリ。2017/18シーズンは楽団創立45周年、そして日本初の自治体とのフランチャイズ提携である墨田区とのパートナーシップ20周年(本拠地のすみだトリフォニーホールも開館20周年)の節目だが、だからこそこれからの成長を視野に入れた、まさに地に足をつけたラインナップだろう。また、シーズンラインナップに加え、ファンには嬉しい新企画が誕生。「トパーズ」定期会員と、横浜みなとみらいホール特別演奏会「サファイア」のセット券購入者限定で、2018年3月開催の「上岡敏之ピアノ・リサイタル」へご招待するという。ピアニストとしての実力も超一級の上岡が、日本で初めて行うソロ・リサイタルだけに、まさにスペシャルな企画だ。続けて、ファンから演奏曲を募集したリクエスト・コンサート(7月21日(金)・22日(土)すみだトリフォニーホール)のプログラムも決定。ベルリオーズの幻想交響曲とパガニーニのヴァイオリン協奏曲の2曲が発表された。リクエストの選定にあたった上岡は「本当に数多く、様々な曲をリクエストして頂きました。その中から、今回は“ヴィルトゥオーゾ”をテーマにして、この2曲を選びました。他のリクエストも今後のプログラムの参考にしてきますので、どうぞご期待ください」と意気込みを語った。新日本フィルの2017/18シーズンは、9月22日(金)よりスタート。各シリーズ1回券のチケットは、9~11月公演が7月18日(火)、1~3月公演が10月17日(火)、4~7月公演が2018年1月30日(火)に発売となる。
2017年04月21日新緑の上野の森で華々しく行われるゴールデンウィークの風物詩「N響ゴールデン・クラシック」。毎年、NHK交響楽団と話題のソリストの共演が好評を博す本公演だが、今年は指揮者をスペインの俊英ロベルト・フォレス・ヴェセスが務め、ソリストには現在ドイツで研鑽中で、2013年の日本音楽コンクール第1位など飛躍がめざましいヴァイオニストの大江馨が登場する。プログラムの前半にチャイコフスキーの協奏曲を披露する大江に意気込みや聴きどころを訊いた。N響ゴールデン・クラシック チケット情報抒情的な旋律美と華やかなスケールを併せ持ったチャイコフスキーの協奏曲は、大江が最も愛する協奏曲のひとつだという。「過去に仙台フィルなど3つのオケと共演したことがあり、人前で弾くのは今回で4回目。作品の魅力であり難しさは、フレーズの長さですね。他の協奏曲と比べても異様なまでに長く、ゴールに辿り着くまでの道のりは山登りを何度も繰り返すような感じ。それは、長く寒い冬を耐えて暖かい春を待つロシア人の心の表れなのかもしれません。3つの楽章の中で僕が一番好きなのは、情感に溢れた主題が壮大に展開する第1楽章です」2015年にも共演したことがあるN響(指揮は尾高忠明。プログラムはプロコフィエフの協奏曲第1番)の印象を、大江は次のように語る。「音色の美しさも、アンサンブルの精確さも素晴らしく、特に前者は世界的にも有数だと思います。今回共演する指揮者のヴェセスさんは初共演ですが、若くして管弦楽とオペラの双方で世界的に活躍されている方。自分と年齢の近い方との新しい出会いはいつも刺激を受けるので、今回もとても楽しみにしているところです」大学時代は慶應義塾大学で政治思想を専攻し、同時に桐朋学園大学で音楽も学んだ大江は、その共通点を「答えが出ないものを根本から議論して分析する政治思想は、楽譜の読み方にも通じる」と考える。今回の公演でも、研ぎ澄まされた感性と、瑞々しい知性が調和した秀演が期待できそうだ。また、開演前にはプレコンサートも開催され、J.S.バッハの無伴奏パルティータ第3番のプレリュード、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのためのソナタK.423の第1楽章、ベリオのデュオ・コンチェルタンテ第1番の第1楽章を演奏する。モーツァルトとベリオではN響を代表する名手との豪華共演を予定しており、こちらも楽しみのひとつだ。公演は5月3日(水・祝)に東京・東京文化会館大ホールで開催。チケット発売中。取材・文:渡辺謙太郎
2017年04月17日ドラゴンクエスト誕生30周年を記念した「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサートが3月11日より開催中。同公演について、ドラゴンクエストシリーズの作曲家であるすぎやまこういちからコメントが寄せられた。【チケット情報はこちら】実際にコンサートを鑑賞したというすぎやまは「日本を代表する吹奏楽の作曲家、真島俊夫さんの吹奏楽編曲なのですが、本当に素晴らしい。旋律がカッコよくてキラキラしているんです。音の海原が目の前に広がります。そして、東京佼成ウインドオーケストラは、全国の吹奏楽団のお手本になる一流オーケストラ。その演奏者たちがノリノリで、私も心踊り、元気をもらえました。ぜひ、真島俊夫さん吹奏楽編曲の『ドラゴンクエスト』を生演奏で楽しんでみてください」と語っている。現在、7月9日(日)東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール公演の先行を実施中。受付は4月7日(金)午後11時59分まで。そのほかの公演は予定枚数終了の公演をのぞき発売中。■「ドラゴンクエスト」ウインドオーケストラコンサート吹奏楽による「ドラゴンクエストI, II, III」/指揮:大井剛史4月22日(土)川口リリア・メインホール(埼玉県)吹奏楽による「ドラゴンクエストVII, VIII」/指揮:永峰大輔5月4日(木・祝)大田区民ホール・アプリコ 大ホール(東京都)吹奏楽による「ドラゴンクエストI, II, III」/指揮:井田勝大5月20日(土)千葉県文化会館 大ホール(千葉県)吹奏楽による「ドラゴンクエストI, II, III」/指揮:井田勝大5月21日(日)栃木県総合文化センター メインホール(栃木県)吹奏楽による「ドラゴンクエストⅨ」/指揮:永峰大輔7月9日(日)かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール(東京都)吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラ
2017年03月31日