東京スカパラダイスオーケストラが、本日4月21日に東京・豊洲PITにてワンマンライブ「30th Anniversary Tour『Are you ready for TOKYO SKA?』」を開催する。今年デビュー30周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラ。1989年にインディーズデビューを果たし、その後いく度となるメンバーチェンジを乗り越え、現在は合計9名という大所帯で活動している。バンドのスタイルとして“No Border”を掲げ、日本国内のみならず何度も国境を越えてきた彼らは、これまで30カ国あまりでの海外公演を果たしてきた。今年3月には、ロラパルーザのチリ・サンチアゴ版に日本人アーティストとして初めて出演するなど、デビューしてから今日までアジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけて活躍している。作品面では、昨年9月に約7年6カ月ぶりにゲストボーカルを迎えず制作した歌モノシングル『メモリー・バンド/This Challenger』を発売し、今年3月にはスペシャルアルバム『GLORIOUS』と13組のアーティストが参加した初のトリビュートアルバム『楽園十三景』をリリース。そんな長年、日本のみならず世界中のファンから愛されてきた東京スカパラダイスオーケストラが本日開催する『Are you ready for TOKYO SKA?』は、デビュー30周年イヤー最初のワンマンライブ。チケットは即日ソールドアウトを果たしている。デビューからの30年間が反映された、これまでの集大成となるようなライブパフォーマンスを見せてくれることだろう。また東京スカパラダイスオーケストラは、5月2日(木)の福岡・福岡DRUM LOGOSを皮切りに、千秋楽となる6月11日(火)の東京・Zepp DiverCity TOKYOまで、初のJAMセッションツアー「30th Anniversary Tour『Traveling Ska JAMboree』」を実施。さらに、6月12日(水)には、同じくZepp DiverCity TOKYOにて「Are you ready for TOKYO SKA?」の追加公演も決定している。公演情報「東京スカパラダイスオーケストラ 30th Anniversary Live『Are you ready for TOKYO SKA?』」会場:豊洲PIT日時:4月21日(日)OPEN17:00/START18:00
2019年04月21日今年2019年は日本とフィンランドの国交樹立100周年。関連の音楽公演も数多く催されるが、メインイベントが5月、記念年の親善大使を務めるピアニスト舘野泉とラ・テンペスタ室内管弦楽団の来日公演だ(東京、札幌など全国5都市)。開催に先立ち、3月に東京・南麻布のフィンランド大使館で、舘野らが出席して、概要発表の記者懇親会が行われた。【チケット情報はこちら】舘野は現在82歳。50年以上もヘルシンキに住み、フィンランド政府から終身芸術家給与を授与された、まさに両国の文化交流を象徴する音楽家。「両国は音楽での繋がりが強い。シベリウスはじめフィンランドの音楽を早くから日本に紹介した指揮者の渡邉暁雄さんも今年が生誕100年。運命的なものを感じる」(舘野)5月25日(土)東京オペラシティでの東京公演は、舘野が弾く左手のピアノための協奏曲2曲を軸に、フィンランドの4曲と日本の1曲で構成されたプログラム。2002年、舘野は脳溢血で倒れた。右半身に麻痺が残ったが、2年後に「左手のピアニスト」として復活を遂げる。以降、彼のために、10か国の作曲家から100曲を超える左手用のピアノ作品が捧げられてきた。その一連の作品の中で最初に書かれた協奏曲が、今回も演奏されるペール・ヘンリク・ノルドグレンの「左手のためのピアノ協奏曲第3番~小泉八雲の『怪談』による《死体にまたがった男》」。舘野が2004年に初演したタイトルどおり小泉八雲の怪奇文学に基づく作品。「恐怖や絶望を深く表現しながら、最後は静かに、平和が何もかも飲み込んでゆくような美しい音楽。人間の持つさまざまな力を感じる」(舘野)もう1曲、熊本を拠点に活動する光永浩一郎の「左手ピアノと室内管弦楽のための《泉のコンセール》」は2017年初演。「とてもピアニスティックな作品を書く人。ピアノに惚れ込んでいて、まるでピアノが彼の人生の一部。熊本の震災の直前に依頼し、震災を挟んで完成した作品には、混乱や苦痛、絶望も描かれるが、最後には明るい、生きる希望に変わる。それが見える音楽」(舘野)弦楽オーケストラ『ラ・テンペスタ』は3度目の来日。舘野とともに会見にも出席した息子ヤンネ舘野が、1997年にヘルシンキ音楽院の同級生たちとともに創設。卒業後も各自の仕事の合間を縫って活動を続けているが、今回のツアー資金をクラウドファンディング Readyfor.jpで募るなど苦労も多い。そんな彼らに「若い人たちの心意気を感じる」とうれしそうに語る舘野は父親の顔だ。舘野が館長を務める南相馬市民会館で、東日本大震災後に外来オーケストラとして初めて公演したのは彼らだったという。今回、光永作品のみ日本の管楽器奏者10人が加わる。なお、4月14日(日)には、この日の会見が行なわれたフィンランド大使館が初めて一般公開されるイベント「Feel Finland」(要事前登録)がある。公演ともども、100年の友好を体感するチャンス!取材・文:宮本明
2019年04月05日6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2019」。同公演に出演する藤巻亮太(レミオロメン)の歌唱曲が発表された。【チケット情報はこちら】東京2020大会まで、あと1年あまりと迫った6月14日(金)に、“輝く夢に向かって”をテーマに開催する今年のオリンピックコンサート。ゲストアーティスト藤巻亮太(レミオロメン)のスペシャルステージでは、大ヒット曲『粉雪』、民放テレビ局の北京オリンピック中継テーマソングとしてリリースされた『もっと遠くへ』、そして卒業ソングとして長く愛され歌い継がれている名曲『3月9日』の3曲を、80名を超えるフルオーケストラとの共演で披露する。また、今年はクラシック音楽の名曲のみならず、世界中から愛され続ける珠玉の映画音楽をはじめ、幅広い世代の方々にお楽しみいただけるバラエティに富んだ曲がラインナップ。大スクリーンに鮮やかに蘇る迫力のオリンピック映像と、名曲を壮大な響きで奏でるオーケストラとのコラボレーションで、オリンピックの理想と真の姿を表現するとともに、来るべき東京2020大会の輝きを展望する。チケットは、現在先行発売中。一般発売は3月30日(土)午前10時より。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)《演奏曲目》オリンピック東京大会ファンファーレ(今井光也)オリンピック・マーチ(古関裕而)歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)映画「E.T.」から“地上の冒険”(ジョン・ウィリアムズ)幻想序曲「ロメオとジュリエット」から(チャイコフスキー)映画「ミッション」からメインテーマ(エンニオ・モリコーネ)オリンピック讃歌(スピロ・サマラ)ほかキービジュアル「写真:ロイター/アフロ」※ステージ写真は過去の公演
2019年03月25日夏のロンドンを彩る音楽の風物詩といえば「プロムス」(Proms)だ。日本でもほぼ毎年放映される最終日「ラスト・ナイト」の熱狂ぶりはおなじみ。なんとあの「お祭」が今秋、「BBC Proms JAPAN 2019」(特別協賛:大和証券グループ)として日本にやってくる。PRアンバサダーを務めるヴァイオリニストの葉加瀬太郎らが出席して概要発表会見が行なわれた。【チケット情報はこちら】「BBC Proms JAPAN 2019」は10月30日(水)~11月4日(月・祝)開催。軸となるのは、東京・オーチャードホールでの5公演と大阪ザ・シンフォニーホールでの1公演だ。首席指揮者トーマス・ダウスゴー率いる、初来日のBBCスコティッシュ交響楽団をホスト・オーケストラとして、ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)、ワディム・レーピン、三浦文彰(以上ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)、ジェス・ギラム(サックス)、森麻季(ソプラノ)といった豪華なソリストたちが顔を揃える。リー・リトナー(ギター)とデイヴ・グルーシン(ピアノ)というジャズの大御所ふたりも。10月30日(水)●プロム1:ファースト・ナイト・オブ・プロムス(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、マーラー:交響曲第5番ほか)10月31日(木)[大阪]●プロム2:BBCプロムス・イン・大阪(同上)11月1日(金)●プロム3:ジャズ・フロム・アメリカ(リー・リトナー&デイヴ・グルーシンのユニット、および挾間美帆"m_unit"によるジャズ・ナイト)11月2日(土)●プロム4:ロシア・北欧の風(チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、シベリウス:交響曲第2番ほか)11月3日(日・祝)●プロム5:日本を代表する次世代のソリストたち(エルガー:チェロ協奏曲、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ほか)11月4日(月・祝)●プロム6:ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス(有名曲オンパレードのガラ・コンサート)誰もが気軽に音楽に親しめるようにという本家プロムスの精神に従い、どの公演にも1,000円という安価な特別席が用意されている。また、11月2日(土)~4日(月・祝)には、渋谷エリアの複数会場で、そうそうたる顔ぶれによる無料公演も。ハロウィンのあとの渋谷は音楽に染まる。そしてプロムスといえばラスト・ナイト。あちらでは会場ロイヤル・アルバート・ホールのアリーナ部分は立ち見席。Tシャツ&ジーンズは当たり前。フェイス・ペイントや奇抜なコスプレでキメた若者たちが盛り上がる、文字通りのお祭り騒ぎだ。そして最後は会場一体で《威風堂々》の大合唱。日本ではいったいどうなるだろう。ちなみに今回の「BBC Proms JAPAN 2019」は全席指定の着席制だけれど、ぜひ、歌う気満々の前のめりで出かけて、クラシック音楽の新しい楽しみ方に積極的に参加してしまおう。本来は控えめな英国人が、あれだけやっちゃってるのだから。取材・文:宮本明(C)BBC Proms JAPAN 2019
2019年03月20日首席指揮者ファビオ・ルイージとともに来日中の北欧の名門デンマーク国立交響楽団による「東芝グランドコンサート2019」。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を弾くアラベラ・美歩・シュタインバッハーに話を聞いた。【チケット情報はこちら】作品は、ヴァイオリニストなら誰もが幼い頃から学ぶ、このジャンルの定番曲だ。「たくさんの思い出の詰まった、人生をともに歩んできたような曲です」初めて弾いたのは11歳の時。第2楽章で彼女がソロを聴こうと会場が静寂に包まれた瞬間、会場の教会の鐘が鳴った。「だから今でも、そこで耳の中に鐘が響きます(笑)」バイエルン国立歌劇場のコレペティートルだった父と、日本人声楽家の母との間にミュンヘンで生まれた。指揮者ファビオ・ルイージは父の劇場ピアニスト仲間として、彼女がまだ14歳の頃から顔見知りだった。「当時からとてもあたたかくてチャーミングな方でした。父は亡くなったけれど、自分の家族を知っている人とツアーをするのは格別なこと。とてもいい友情だと思っています」彼の指揮者としての魅力は、その豊富なオペラ経験にあるという。「父もよく、歌手は自由に歌うので、伴奏が難しいと言っていました。彼は一緒に『呼吸』してくれるので、私はとても自由に弾けるのです」彼女自身も「歌」の中で育った。「ピアノを弾く父の膝の上で、たくさんの歌手たちの歌い方や呼吸を聴いて育ちました。演奏家はみんな、歌の真似をしているのだから、私にとっては歌が先生です」幼い頃から夏休みは、葛飾区柴又の帝釈天近くの祖父母の家で過ごした。「親と離れて、祖父母に可愛がられて過ごすのだからパラダイスです(笑)!東京の蒸し暑い夏も大好き。やわらかい空気や言葉、食べ物。すべてが大切な思い出です」子供時代に1番好きだった日本食は、「カッパ巻き!(笑)その頃はお刺身が食べられなかったから。納豆だって食べられますよ!」帝釈天といえば「寅さん」だ。現在彼女が暮らすウィーンには、葛飾区と友好都市関係を結ぶフロリズドルフ区があり、そこには「寅さん公園」もあると伝えると、「今度行ってみるわ!」と目を輝かせた。公演の聴きどころを、「カラフルなコンビネーション」と語る。「デンマークのオケ、イタリア人指揮者、ドイツと日本の血を引く私。いろいろなバックグラウンドがミックスされるコンサートです。私が大好きなデンマーク家具のデザインを見てもわかるように、彼らはとてもクリエイティブ。すべてのものをシックに居心地よく作るのが得意で、全体を明確に構築して、その中に奇を衒わずにいろんなものを調和させることができるのです。今回も、音楽の中に調和を感じていただけると思います」3月19日(火)サントリーホール大ホール公演の後は、21日(木・祝)兵庫・22日(金)宮城を周る。取材・文:宮本明
2019年03月18日御年83歳の老巨匠として、今も世界中のオーケストラと共に名演を聴かせている指揮者エリアフ・インバル。3月17日サントリーホールでの公演を皮切りに東京都交響楽団(以下・都響)との共演がはじまった。【チケット情報はこちら】都響との関係は深く、今から28年前にさかのぼる。1991年、都響と初めて共演したエリアフ・インバルは当時55歳。首席指揮者を務めていたフランクフルト放送交響楽団と共に録音したブルックナーやマーラーの交響曲全集で、日本のみならず世界各地で名を馳せていた頃だ。都響でもすぐさま絶賛を博したからであろう。その後も1999年までコンスタントに共演が続いていく。しばし間があいて、2006年に再共演。これは筆者にとっても鮮烈なインバル体験となったため忘れ難い。日本のオーケストラがこれほどまでに朗々と鳴り響き、しなやかに呼吸するのを初めて体験したからだ。その翌々年にはプリンシパル・コンダクターに就任。記念公演でのマーラーの《千人の交響曲》も、あまりに壮大な凄演だったことがいまだに印象深い。以後は途切れることなく都響を指揮し、毎年壮絶な演奏を繰り広げている。また、インバルの指揮というのは演奏者側にとっても特別な体験だということを記しておきたい。筆者はインバル指揮によるマーラーの《復活》に合唱団のメンバーとして共演したことがあるのだが、そのあまりに圧倒的な統率力には唖然とさせられるばかりであった。自らの求める音楽世界へと聴衆・演奏者を問わず、ホールのなかにいる誰も彼もを惹きつけてやまないのだ。1980年代に録音されたブルックナー、マーラーの交響曲全集で名を馳せたインバルだが、1990年代に入ると今度はウィーン交響楽団と組んでショスタコーヴィチの全集を完成させている。なかでも3月23日(土)・福岡、3月24日(日)・名古屋、3月26日(火)・東京文化会館で演奏される第5番については、既に3度も録音しているインバル自身にとっても思い入れのある作品。都響とも2011年の演奏会の模様がライヴ録音されており、こちらも名盤としてリスナーから高い評価を勝ち得ている。インバルも80代に入り、近年ますます円熟の境地に磨きがかかるだけに、ひとつひとつの公演がより貴重な機会としてますます聴き逃がせない。文:音楽ライター 小室敬幸
2019年03月18日映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』全編をフルオーケストラによる生演奏と共に鑑賞するコンサート「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』in コンサート 2019」が、2019年4月30日(火・祝)に東京・渋谷のNHKホールにて開催される。2015年5月の世界初演後、LA・ハリウッドボール、ロンドン・アルバートホールなど世界中で上演され、日本では東京と大阪で総勢14,000人を動員した「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』in コンサート」が再び日本に上陸。公演当日は、舞台上の大スクリーンで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』1作目をノーカットで上映しながら、全編のサウンドトラック部分をオーケストラが生演奏する。本コンサートのため、監督ロバート・ゼメキスの盟友で映画音楽界の巨匠アラン・シルヴェストリが、元々のオーケストラスコアに加えて、新たに約15分のスコアを作曲している。指揮は、「スター・ウォーズ in コンサート」「インディ・ジョーンズ in コンサート」など、数々のシネマオーケストラコンサートを世界中で担当しているニコラス・バック、演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団が務める。【開催概要】「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』in コンサート 2019」開催日:2019年4月30日(火・祝)時間:1回目 12:00 開演(11:00 開場)/2回目 17:00 開演(16:00 開場)会場:NHKホール作曲:アラン・シルヴェストリ指揮:ニコラス・バック演奏:東京フィルハーモニー交響楽団TM & © Universal Studios and U-Drive Joint Venture.<チケット情報>先着先行発売:2019年3月5日(火) 12:00一般発売日:4月13日(土) 10:00料金:・大人 S席 9,800円(税込)/小・中人 S席 6,800円(税込)・大人 A席 7,800円(税込)/小・中人 A席 4,800円(税込)※全席指定<予約・問い合わせ先>キョードー東京TEL:0570-550-799(平日 11:00〜18:00/土日祝 10:00〜18:00)
2019年03月08日「『コードギアス 反逆のルルーシュ』オーケストラコンサート」が、2019年3月22日(金)に東京オペラシティ コンサートホールにて開催される。本公演は、スクリーンに映し出される『コードギアス 反逆のルルーシュ』の印象的な映像を鑑賞しながら、特別に編成された楽団の生演奏が楽しめる1日限りのオーケストラコンサート。演奏曲は計40曲を予定しており、編曲は劇伴作曲家でもある中川幸太郎、CD『コードギアス 反逆のルルーシュ ピアノソロコレクション』を手掛けたタカノユウヤ、ピアニート公爵(森下唯)の3名が担当する。また、シリーズを手掛けた谷口悟朗監督をはじめとする関係者によるゲストトークが開催されるほか、会場限定のオリジナルグッズの販売も予定されている。なお、ルルーシュ、スザク、ナナリー、C.C.の4人が会場の東京オペラシティ・ホワイエに立つキービジュアルは、メインアニメーター・千羽由利子により、本公演のために描き下ろされたものだ。【開催概要】『コードギアス 反逆のルルーシュ』オーケストラコンサート開催日:2019年3月22日(金)会場:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル時間:・追加公演 開場14:00、開演15:00 ※終演予定17:00・本公演 開場18:00、開演19:00 ※終演予定21:00入場料:・S指定席 12,000円(税込) ※クリアファイル&オリジナルチケット・A指定席 9,500円(税込)・B指定席 7,500円(税込)※未就学児童入場不可指揮:ピアニート公爵演奏:エンペラーズ・オーケストラ -コードギアスコンサートスペシャルバンド・コーラス&オーケストラ-ゲスト出演:谷口悟朗監督 他編曲:中川幸太郎、ピアニート公爵、タカノユウヤ演目:「Previous Notice」「Elegant Force」「Stories」「Nightmare」「Beautiful Emperor」「COLORS」 他計40曲予定 ※変更の可能性ありチケット:発売中(イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット/BNチケット)【問い合わせ先】ディスクガレージTEL:050-5533-0888(平日12:00~19:00)
2019年03月04日音楽好きのパパ・ママなら、きっと子どもや赤ちゃんとも一緒にコンサートを楽しみたいはず。最近、託児サービス付きのコンサートも増えてきたが、できたら赤ちゃんをおひざの上にのせて一緒に本格的なオーケストラの演奏会を楽しみたい。「東京交響楽団キッズプログラム ~0歳からのオーケストラ~ズーラシアンブラス meets東京交響楽団」はすべてをかなえる夢みたいなコンサートだ。【チケット情報はこちら】2歳児以下の赤ちゃんはひざ上なら入場無料のこのコンサート、すでに10年以上開催されているだけあって、赤ちゃんとのお出かけに気がかりなあれこれ「授乳室」、「おむつ交換室」、「ベビーカー置き場」が用意されていて安心して出かけることができる。実は会場には小児科医までスタンバイしているほどの手厚さ。2010年には「次世代への音楽文化の伝承に寄与している点」が評価されひまわり褒章を受章している。肝心の音楽も、最近各方面で高い評価を受けている東京交響楽団の演奏はもちろんのこと、おなじみの凄腕アンサンブル、動物たちの金管五重奏「ズーラシアンブラス」とのスーパーアンサンブルはここでしか聴けない逸品。オープニングのオリジナル曲「ストローラーマーチ」からコンサートの世界へ一気に引き込む。その他の曲もクラシックの王道で、チャイコフスキーのスラヴ行進曲やビゼーのカルメン前奏曲など直球勝負。演奏会の中でもフル・オーケストラ、ズーラシアンブラスとのアンサンブルによるスペシャルコーナーなど、場面が変って飽きさせず、全体の時間も休憩なしの約70分と工夫されて見どころがたくさん。指揮を担当する水戸博之は「小さい頃聞いた音楽は、中々忘れる事が出来ません。音楽との出会いは人生を豊かにしてくれると思います。今年もやって来る0歳からのオーケストラ。一体どんな出会いが待っているでしょうか。お楽しみに!」と語る。今年の会場は、2017年秋にオープンした新しいホールのカルッツかわさき。公演も11時と14時半とふたつから選べるのもポイント。さあ、ゴールデン・ウィークは10連休。スタートは「0歳からのオーケストラ」に家族みんなで出かけよう!公演は4月27日(土)神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホールにて。チケット発売中。
2019年02月28日「オリンピックコンサート2019」が6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催されることが決定した。125年前に近代オリンピックが復興した日を記念して、IOC(国際オリンピック委員会)は6月23日を“オリンピック・デー”と定めている。これにちなみ毎年6月には世界各国・地域で、オリンピック・ムーブメント活動が行われていますが、同公演もその一環として開催し、スポーツと音楽の融合によるユニークな公演として、毎年好評を博している。今年のコンサートは “輝く夢に向かって!”をテーマに開催。オリンピックをめぐる数々の感動のドラマを、スクリーンに鮮やかに蘇るオリンピック映像と、フルオーケストラによる壮大な響きで届ける。指揮を務めるのは、クラシック音楽の本場ヨーロッパで研鑽を積み、数々の国内外の著名オーケストラや演奏家との共演を通して高い評価を得ている若きマエストロ・粟辻聡。オーケストラは、その高い演奏水準はもとより、クラシック音楽の枠にとらわれず、音楽の素晴らしさを広く伝える活動でも定評のあるTHE ORCHESTRA JAPAN。ナビゲーターは競泳選手として、過去2回のオリンピックへ出場したオリンピアンで、現在は俳優として活躍する藤本隆宏が、2012年から8年連続でつとめる。さらに、日本を代表する名門児童合唱団、NHK東京児童合唱団が出演する。そのほか、オリンピックという夢に向かい挑戦し続ける日本のトップアスリート、そして、音楽の世界で夢を実現したゲストアーティストも参加予定。※2月22日(金)から3月3日(日)まで、チケット最速先行予約実施!詳細はオフィシャルサイトをご確認下さい。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)※ステージ写真は昨年の公演
2019年02月22日ゴールデンウイークのクラシックイベントとして15回目を迎える「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」の概要発表の記者会見が2月15日に開催。運営委員長の梶本眞秀、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン、アンバサダーを務める別所哲也らが出席した。平成からの改元に伴う10連休のさなかの5月3日、4日、5日の3日間の日程で開催される今年のラ・フォル・ジュルネ(以下LFJ)。テーマは「Carnets de voyage ボヤージュ――旅から生まれた音楽(ものがたり)」で、324公演(うち有料公演は124公演)が東京国際フォーラムとその近辺で行なわれる予定で、約42万人の動員が見込まれる。「Carnets de voyage」は直訳すれば「旅の小さな手帳」。マルタンは「旅をしていて作曲家たちは、素晴らしい風景に出会ったとき、手帳を取り出し感動をメモし、多くの作家たちは、手帳に絵を描き、隣に短い文章を添えるものです」とその趣旨を説明。モーツァルトにハイドン、リスト、ベルリオーズにチャイコフスキー、サン=サーンス、ラヴェルなど「旅」を通じて名曲を生み出してきた偉大な音楽家たちの作品が演奏される。アーティストではアナスタシア・コベキナ(チェロ)、ディアナ・ティシチェンコ(ヴァイオリン)、日本人では神尾真由子(ヴァイオリン)、毛利文香(ヴァイオリン)らがLFJ初登場!また、早熟の天才としてフランスで話題沸騰のピアニスト、マリー=アンジュ・グッチも昨年に続き登場する。「LFJ2006」で話題を呼んだディーヴァ・オペラも復活! オーケストラの代わりにピアノを用いて、モーツァルトの「後宮からの誘拐」が上演される。別所は、アンバサダーに加えて、「グランド・ツアー ~ヨーロッパをめぐる旅~」に出演。18世紀の英国の若き貴族が見聞を広めるために各地を旅したという“グランド・ツアー”に関する書簡に着想を得て、別所が英国貴族に扮し、演奏に乗せて朗読を行なう。開催に先立ち“本家”フランス・ナントのLFJに足を運んだという別所は「心の旅路、成長の旅が音楽と共にどう紡ぎ出されるのか? 僕自身俳優として楽しみにしています」と意気込みを口にした。家族で楽しめるイベントとして「0歳からのコンサート」「キッズのためのオーケストラ・コンサート」、子どもたちが全身で音楽を楽しむワークショップ「こどもたちの音楽アトリエ」も開催。今年ならではのトピックとして、LFJオリジナル盆踊りの“フォル盆”が制作されるほか、4人の若きピアニストを描く映画『蜜蜂と遠雷』とのタイアップも決定。劇中のピアノを福間洸太朗、金子三勇士が演奏し、劇中の楽曲「春と修羅」を藤倉大が手掛けており、この3名が出演する公演をまとめてお得に購入できるノベルティ付きセット券が販売される。(東京国際フォーラム地上広場ボックスオフィスのみの限定販売)「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」は5月3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)に開催。取材・文:黒豆直樹
2019年02月15日12歳のデビューから7年。10代最後の年を迎えている牛田智大。3月21日(木・祝)に神奈川・横浜みなとみらいホール大ホールに横浜で、シューベルト《4つの即興曲》Op.90とショパン《24の前奏曲》Op.28を軸にしたリサイタルを開く。【チケット情報はこちら】「シューベルトもショパンも、とても繊細で、シンプルで美しい形式・構成の中に深いドラマがあります。内省的な意味でドラマティックな作品をお楽しみいただければと思います」。シューベルトは、和声に対する感覚など演奏家の基礎的な部分が試される作曲家だという。「いわば試金石ですので、シューベルトを弾くための土台ができていないとなりません。もっと経験を積んで勉強してから、と考えていた時期もあったのですが、10代最後のこの時期に取り組む価値があると思いました」一方のショパンの《24の前奏曲》も、ここ1年ぐらい取り組んできた、比較的新しいレパートリー。3月にはニューアルバム『ショパン:バラード第1番、24の前奏曲』もリリースされる。「ショパンも本当に難しい作曲家です。この《24の前奏曲》も、自分にとっては挑戦ですし、ピアノのエヴェレストに挑むような感覚がありました。技術的に難しい作品はほかにもたくさんありますが、この曲は音が多くないぶん、ごまかしがきかないというか、少ない音のひとつひとつに意味を見い出して、すべてに正しいニュアンスや音色をつけていかなければなりません。和声やアーティキュレーションの構成から、作品のスタイルに合った感覚をつかむことが大切だと思っています」これからおそらくは40年、50年と続くキャリア。中心にしてゆきたいのがこのふたりの作曲家だと語った。今回はそこにラフマニノフの《絵画的練習曲》Op.39の第5曲と、リストの《超絶技巧練習曲》から第8番〈荒野の狩〉を組み合わせた。「ショパンとシューベルトだけだとスタイル的に偏ってしまうので、もう少しグランディオーソ(壮大に、堂々と)な要素を持った作品でバランスを取りたいと思いました。それによってお互いが引き立ちますし、リストがシューベルトから受けた大きな影響や、ラフマニノフがショパンから受け継いだ特徴的な部分など、その系譜を感じていただけることにもなると思います」10代のうちに、バッハやモーツァルトなど、何人かの作曲家についてまとまった時間をかけて集中的に勉強したいという。「レパートリーを増やす時期と、1曲を掘り下げて勉強する時期をバランスよく取らなければなりませんし、レパートリーを増やすためにも引き出しが必要。そのストックを作らなければなりません」。新しいレパートリーに挑戦する3月のリサイタルも、その重要なステップのひとつに位置付けられるだろう。昨年は国際コンクール初挑戦となった浜松国際ピアノコンクールで日本人歴代最高位タイの第2位を獲得するなど、さらなる高みへ向かって新たな進化を続ける姿がまぶしい。取材・文:宮本明
2019年02月12日ロックバンド「クイーン」の名曲をフルオーケストラとシンガーが演奏するコンサート「クイーン シンフォニック –ロック&オーケストラ エクスペリエンス-」の来日が決定。2019年5月10日(金)・11日(土)の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される。クイーンブームに沸く日本に「クイーン・シンフォニック」緊急来日映画『ボヘミアン・ラプソディ』の記録的なヒットで第3次クイーンブームを巻き起こした日本に、イギリス、フランス、アメリカほか欧米各国、オーストラリアで数十万人の動員を記録した「クイーン・シンフォニック」が緊急来日。クイーン×クラシック、名曲の数々をフルオーケストラ&シンガーが演奏ロックでありながら、実はその普遍的で美しいメロディからクラシックオーケストラとの親和性が高いクイーン。そんなクイーンとクラシックの融合を掲げた本コンサートは、2000年にロンドンで初演されたもので、クイーンの人気ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したシンガーとフル・オーケストラが共演するという事もあり、公演の度に各地に熱狂をもたらした人気プログラムだ。セットリストはヒット曲を網羅、日本公演限定の楽曲も気になるセットリストは、「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」などクイーンのヒット曲のほか、日本語曲「手をとりあって」や「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」など日本公演限定となる楽曲の演奏も予定されている。ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」出演キャストが歌唱指揮を務めるのは、ブラー、ロビー・ウィリアムス、デュラン・デュランら数々の英国ミュージシャンとの共演を果たし、本公演のオーケストレーション(編曲)も手がけるリチャード・シドウェル。シンガーは、ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したメイン・キャスト陣の中からクイーンのギタリストであるブライアン・メイが選出した、ジェナ・リー・ジェームス、レイチェル・ウッディング、ジョン・ボイドン、ピーター・エルドリッジの4名だ。演奏は東京フィル×5人編成バンドそして、ギター×2、ベース、ドラム、キーボードからなる5人編成の来日バンド、日本の名門オーケストラ・東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当。4人のシンガーと70人に及ぶ大編成のオーケストラ、そして5人編成のバンドで、クイーンの名曲の数々をシンフォニックかつロックに奏でる。開催概要「クイーン シンフォニック –ロック&オーケストラ エクスペリエンス-」開催日時:・2019年5月10日(金) 18:00開場/19:00開演・2019年5月11日(土) 昼公演 12:00開場/13:00開演、夜公演 16:30開場/17:30開演会場:東京国際フォーラム ホールAチケット料金:クイーン シート 10,800円、ボヘミアン シート 8,800円、学生シート 3,800円※価格は全て税込。※全席指定。<出演>指揮:リチャード・シドウェルシンガー:ジェナ・リー・ジェームス、レイチェル・ウッディング、ジョン・ボイドン、ピーター・エルドリッジバンド:ギター×2、ベース、ドラム、キーボード演奏:東京フィルハーモニー交響楽団<クイーン シンフォニック/主な演奏予定曲>・ボヘミアン・ラプソディ/BOHEMIAN RHAPSODY・愛にすべてを/SOMEBODY TO LOVE・キラー・クイーン/KILLER QUEEN・ラヴ・オブ・マイ・ライフ/LOVE OF MY LIFE・輝ける7つの海/THE SEVEN SEAS OF RHYE・ドント・ストップ・ミー・ナウ/DON’T STOP ME NOW・愛という名の欲望/CRAZY LITTLE THINGS CALLED LOVE・手をとりあって/TEO TORRIATTE(Let Us Cling Together)・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー/I WAS BORN TO LOVE YOU・レディオ・ガガ/RADIO GA GA・地獄へ道づれ/ANOTHER ONE BITES THE DUST・ショウ・マスト・ゴーオン/THE SHOW MUST GO ON・ウィ・ウィル・ロック・ユー/WE WILL ROCK YOU・伝説のチャンピオン/WE ARE THE CHAMPIONS etc...
2019年02月08日QUEEN珠玉の名曲をフル・オーケストラ&シンガーで完全再現する公演「QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-」が5月に東京国際フォーラムホールAで開催決定!【チケット情報はこちら】映画『ボヘミアン・ラプソディ』のメガヒットで第3次ブームが巻き起こっているQUEEN。その珠玉の名曲を壮大なオーケストラと厳選されたシンガーの歌唱とともに楽しめる同公演。今回、指揮を務めるのは英国著名ミュージシャンとの共演も数多いリチャード・シドウェル。シンガーは、ミュージカル「WE WILL ROCK YOU」に出演したメインキャストの中からブライアン・メイ が選出した実力派シンガー4人が来日。QUEENの美しいメロディを奏でるのは日本の名門オケ、東京フィルハーモニー交響楽団など豪華な布陣。『BOHEMIAN RHAPSODY』、『WE WILL ROCK YOU』といったヒット曲はもちろん、日本公演では日本語曲『手をとりあって』や『I WAS BORN TO LOVE YOU』も演奏予定。チケットの一般発売に先駆けて、現在ぴあでは最速先行(先着)を実施中。受付は2月14日(月)23:59まで。■QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-日程:5月10日(金)・11日(土)会場: 東京国際フォーラムホールA(東京都)
2019年02月05日2月9日(土)、サントリーホールで行われる東京都交響楽団プロムナードコンサートでは、小泉和裕と川久保賜紀による、季節を彩る演奏が楽しめそうだ。【チケット情報はこちら】川久保賜紀がチャイコフスキー国際コンクールで最高位、サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝してから、15年以上が経つ。その後、同世代の音楽家とピアノ・トリオを結成したり、タンゴの演奏に取り組んだりと演奏家としての幅を広げつつ、現在もソリストとして第一線で活躍しているのは多くの方がご存知の通りだ。ヴァイオリン協奏曲のなかでチャイコフスキーと並んで人気の高いシベリウスは、川久保が昔からレパートリーにしている作品のひとつ。続いて演奏される《冬の日の幻想》と曲の冒頭がそっくり、という共通点をもった凝ったプログラミングと合わせてお楽しみいただきたい。チャイコフスキーの交響曲第1番を小泉和裕が都響で取り上げるのは、今回を含めてなんと3回目。同じチャイコフスキーの交響曲でも第2番や第3番より演奏している点を鑑みれば、小泉の思い入れが伝わってくる。初期の作品ではあるが、チャイコフスキーらしい哀愁と情熱が詰まった名曲であることを、小泉による重厚な音楽づくりで気づけるはずだ。公演のチケットは発売中。文:小室敬幸(音楽ライター)
2019年02月01日1月31日(木) にサントリーホールで開催される「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサートのリハーサルが、本日1月29日(火)に行われた。【チケット情報はこちら】本公演は、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが手がけてきた音楽を吹奏楽で楽しめるコンサートで、『スター・ウォーズ』、『インディ・ジョーンズ』、『ハリー・ポッター』などの音楽を演奏する。指揮者は、東京フィルハーモニー交響楽団のレジデントコンダクターである渡邊一正。演奏は東京佼成ウインドオーケストラが担当する。ゲストヴァイオリニストに松本蘭、解説には映画ライター・編集者のよしひろまさみちも出演することが決まっており、ファン注目の公演だ。セットリストは下記が予定されている。プログラム-1部-オリンピック・ファンファーレとテーマ(1984年ロサンゼルス五輪)『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』よりレイダース・マーチ『E.T.』より地上の冒険『ジュラシック・パーク』サウンドトラック・ハイライト『ハリー・ポッターと賢者の石』よりハリーの不思議な世界『シンドラーのリスト』のテーマ(ヴァイオリン:松本蘭)-2部-『スーパーマン』よりスーパーマン・マーチ『JFK』のテーマ『ターミナル』よりビクター・ナボルスキーの冒険(クラリネット:太田友香)~スター・ウォーズ~20世紀FOXファンファーレ(作曲:アルフレッド・ニューマン)『スター・ウォーズ』よりメイン・タイトル『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりレイのテーマ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりX-ウイングのためのスケルツォ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりレジスタンスのマーチ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』よりジェダイステップ&フィナーレコンサートのチケットは残りわずか。ぜひこの機会をお見逃しのないよう、ぜひ会場に足を運んでほしい。公演概要:「ジョン・ウィリアムズ」ウインドオーケストラコンサート1月31日(木) 開場18:00 / 開演19:00サントリーホール大ホール(東京都)指揮:渡邊一正吹奏楽:東京佼成ウインドオーケストラゲストヴァイオリン:松本蘭解説:よしひろまさみち[上演時間] 約2時間20分予定(休憩1回含む)料金(税込・全席指定):6000円~3000円※未就学児入場不可※5歳未満のお子様はご入場できません。※車イス席をご利用ご希望のお客様はS席をご購入いただき、キョードー東京(0570-550-799)までお電話にてご連絡ください。※チケットを紛失された方、または当日チケットをお忘れになった方はチケットがなければどのような場合でもご入場できません。主催・企画・制作:キョードー東京
2019年01月29日2月2日(土)、東京芸術劇場で行われる東京都交響楽団の第873回 定期演奏会Cシリーズでは、ふたりの「新星」の共演に注目が集まる。【チケット情報はこちら】2008年に引退した偉大なピアニスト、アルフレッド・ブレンデルに認められ、13歳から師事したのがキット・アームストロングだ。26歳という年齢が似つかわしくないほど、師譲りのエレガントで知的な演奏を聴かせるピアニストで、ブレンデルが「これまでに出会った最も偉大な才能の持ち主」と惚れ込むのも納得の逸材中の逸材である。演奏だけでなく作曲家としても活動する天才が聴かせる、得意の古典派を聴き逃すわけにはいかない。30代半ばのニコラス・コロンは圧倒的な爆発力のある演奏で注目される新鋭指揮者。彼が創設したオーロラ・オーケストラ(ロンドン)は、ほぼ立奏かつ暗譜でベートーヴェンの交響曲を演奏することで話題を集めている。ピリオド楽器や奏法を取り入れつつも、レパートリーが広く、古楽という枠組みを超えていくスタンスはまさに、フランソワ=グザヴィエ・ロトやテオドール・クルレンツィスの後継といったところ。性格の異なるふたつのストラヴィンスキー作品をどう演奏し分けるのか、目が離せない。チケットは好評発売中。文:小室敬幸(音楽ライター)
2019年01月29日ディズニーの世界を冒険するRPGゲーム「キングダム ハーツ(KINGDOM HEARTS)」シリーズのオフィシャルオーケストラコンサート「キングダム ハーツ オーケストラ ワールド オブ トレス(KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres-)」が、2019年11月30日(土)にグランキューブ大阪、12月26日(木)と27日(金)にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催される。「キングダム ハーツ オーケストラ ワールド オブ トレス」では、オーケストラアレンジされたシリーズの楽曲をフルオーケストラで生演奏。大迫力の画面に投影されたゲーム映像と共に、これまでのゲームのストーリーを体感できるプログラムが組まれている。楽曲はこれまでに登場してきた人気曲はもちろん、シリーズ最新作「キングダムハーツIII」の曲も新たに追加。ファンにとっては見逃すことのできないイベントとなりそうだ。【詳細】キングダム ハーツ オーケストラ ワールド オブ トレス■大阪公演日時:2019年11月30日(土) 昼公演 11:30開場/12:30開演、夜公演 17:30開場/18:30開演演奏:大阪交響楽団コーラス:キングダム ハーツ大阪公演特別合唱団会場:グランキューブ大阪住所:大阪府大阪市北区中之島5-3-51料金:全席指定 9,000円(税込) ※未就学児入場不可■横浜公演日時:12月26日(木) 19:00開演、12月27日(金) 14:00開演/19:00開演演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団コーラス:洗足フレッシュマン・シンガーズ会場:パシフィコ横浜国立大ホール住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1料金:全席指定 9,166円(税込)■東京公演※終了日時:4月27日(土) 昼公演 11:30開場/12:30開演、夜公演 17:30開場/18:30開演、4月28日(日) 11:30開場/12:30開演演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団コーラス:洗足フレッシュマン・シンガーズ会場:東京国際フォーラム ホールA住所:東京都千代田区丸の内3-5−1<大阪&横浜公演チケット販売>■スクウェア・エニックス e-STORE 東京公演チケット先行抽選受付受付期間:9月10日(火)15:00~9月25日(水)23:59受付サイト:e-STORE(■プレイガイド先行先着&一般販売受付期間:プレイガイド先行 10月11日(金)12:00~10月18日(金)18:00/一般発売 10月21日(月) 12:00~受付場所:大阪公演 ローソンチケット/横浜公演 キョードー東京( )※一般発売はTEL(0570-084-005 Lコード:52140)でも受付。【問い合わせ先】大阪公演 キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(全日10:00~18:00)横浜公演 キョードー東京TEL:0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
2019年01月25日2月23日(土)、神奈川県民ホールを満たすのは、気宇壮大な響きだろうか。それとも内に外に烈しい祈りの情趣か。どちらも舞う。【チケット情報はこちら】ルーティンに陥ることなく、常にアーティスティックな高みを目指す指揮者川瀬賢太郎のタクトに導かれ、好調神奈川フィルハーモニー管弦楽団がヴェルディの傑作『レクイエム』を奏でる。真摯に紡ぐ、と正しく言い換えるべきだろうか。若手、中堅のアーティストが相乗効果を発揮し、ここへきて演奏のクオリティを大いに高めている神奈川フィル。ファンの声援も熱いこのオーケストラが、常任指揮者川瀬賢太郎、練達の歌い手たち、神奈川フィル合唱団と宗教音楽の最高峰に寄り添うのだ。期待しないでどうする。川瀬と神奈川フィルは昨年、生誕100年のバーンスタインに腕を揮った。権代敦彦の『子守歌』とマーラーの交響曲第4番を通じ、オーケストラ芸術の使命、オーケストラの存在価値をあらためて知らしめた。大久保光哉が指揮・指導する神奈川フィル合唱団はモーツァルト、それにベートーヴェンの交響曲第9番を歌った。多彩なキャリアを誇るソプラノ浜田理恵、メゾソプラノ山下牧子、バス妻屋秀和、それに気鋭の若手テノール宮里直樹と、独唱陣も頼もしい。役者は揃った。イタリア・オペラの巨匠ジュゼッペ・ヴェルディ(1813~1901)は、ミラノ・スカラ座での「アイーダ」イタリア初演やパルマでの再演(1872年)を成功させた後、音楽史に燦然と輝くレクイエムを書く。生涯を通じて敬愛しイタリア統一運動にも関わった文豪アレッサンドロ・マンゾーニ(1785~1873)の死がきっかけだった。ヴェルディは、歌劇『ドン・カルロ』のパリ初演(1867年)の直前に上演時間の都合でカットせざるを得なかった調べ、それにロッシーニ追悼の際に手がけた「リベラ・メ」(我を解き放ち給え)を甦らせつつ、創作に勤しむ。オペラ『ドン・カルロ」ゆかりの調べは、このレクイエムの主軸を成す『ディエス・イレ、怒りの日』の最後“涙の日”となった。曲はマンゾーニの一周忌を迎えた1874年5月22日に、ミラノ・スカラ座近くのサン・マルコ教会でヴェルディ自身の指揮により初演され、ほどなくスカラ座にも響く。パリ・オペラ・コミーク座、ウィーン宮廷歌劇場でも賞賛を博す。その間改訂も施された。この上なく劇的な『ディエス・イレ』のモティーフは、もちろん聴きどころだ。オーケストラとコーラスによる、究極のドラマがそこにある。神との「対峙」を川瀬賢太郎と神奈川フィル、声楽陣は、さてどう描くか。イ短調/イ長調の「レクイエム~キリエ」で始まり、ハ短調/ハ長調の『リベラ・メ』まで、オーケストラ、ソロ、コーラスすべてが主役を演じるヴェルディの『レクイエム』。開演が近い。文:奥田佳道
2019年01月25日12月22日(土)・23日(日)に東京・オーチャードホールで開催される「ホーム・アローンinコンサート」のオーケストラリハーサルが12月18日に行われた。【チケット情報はこちら】「ホーム・アローンinコンサート」は、1990年製作の「ホーム・アローン1」全編をスクリーンで上映し、舞台上のフルオーケストラとコーラスが音楽部分を映画に合わせて生演奏する今話題の映画シンクロ・ライブ ”シネオケ(R)”による公演。指揮は齊藤一郎、オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コーラスは洗足フレッシュマン・シンガーズが務める。「ホーム・アローン」は先週12月14日に「金曜ロードショー」で放映された時にはTwitterのトレンド入り。公開から28年。何度見ても、クリスマスの時期になると恋しくなるハートウォーミングなドタバタコメディで、大人になって見るとまた違う感動が生まれると話題となった。音楽は、『スター・ウォーズ』『E.T.』『ハリー・ポッター』などの多くの映画音楽を作曲した映画界の巨匠ジョン・ウィリアムズで、本コンサートもジョン自身が監修。クリスマスソングを中心にしたスコア、フィナーレで流れる壮大なオーケストレーションのテーマ曲などジョン・ウィリアムズの魅力がぎっしり詰まっている。リハーサルでは、映画の頭から映像に合わせていく。マコーレ・カルキン演じるケビンの表情の変化や動き、ケビンと泥棒の戦いにも細かく音を合わせていく作業は職人技だ。目の前にいる100名以上の演奏者がその瞬間に創り出す音楽で、28年前の映画をさらに魅力的に蘇らせる「ホーム・アローンinコンサート」。チケットは発売中。■「ホーム・アローンinコンサート」12月22日(土) 開演18:3012月23日(日・祝) 開演13:00会場:オーチャードホール(東京都)指揮:齊藤一郎管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団コーラス:洗足フレッシュマン・シンガーズ[音楽] ジョン・ウィリアムズ[英語上映・日本語字幕あり][上映時間] 約2時間20分予定(休憩1回含む)料金(税込・全席指定):S席:大人 9,800円 S席:小・中人 6,800円A席:大人 7,800円 A席:小・中人4,800円※小・中人は5歳~17歳まで。入場時に年齢の分かる証明書のご提示をお願いする場合がございます。※5歳未満のお子様はご入場できません。※車イス席をご利用ご希望のお客様はS席をご購入いただき、キョードー東京までお電話にてご連絡ください。※チケットを紛失された方、または当日チケットをお忘れになった方はチケットがなければどのような場合でもご入場できません。
2018年12月19日ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(3月11日(月)・紀尾井ホール)に挑む川久保賜紀(ヴァイオリン)と小菅優(ピアノ)。ふたりのデュオは、海外ではたびたび演奏を重ねているものの、国内では、今年7月に開いた、やはりブラームスのソナタ全曲演奏会に続き、これがまだ2度目となるフレッシュな顔合わせだ。【チケット情報はこちら】「優ちゃんのピアノのヴォイシング(発音、音色作り)がすごく好き。とても情熱的でレンジが広くて、一緒に遊べます」(川久保)「賜紀ちゃんは型にはまらずに楽器を自由自在に歌わせる。こちらが何か投げかけると、すごく自発的な答えが返ってくるので、そのやりとりが楽しい」(小菅)ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは、作曲家としての成功を確固たるものにし、円熟期に向かう46歳から55歳の間に書かれた後期作品。明るさと哀愁が行き交う第1番。充実したたくましい作風の第2番。重厚だが内省的で暗鬱な第3番。いずれもヴァイオリンの魅力を堪能できる傑作だ。3曲を続けて演奏するのは精神的にかなりヘビーだという。「第1番の切なさから第3番のエネルギッシュな若々しさまで、そのペーシングというか弾き分けが難しい。頭と手がマッチしなければいけないし、それがコントロールされている作品だと感じます。やり過ぎてもダメですし、全体を見て音色を作っていかなければならない。そこが難しいし、面白いところですね」(川久保)「ピアノもそうです。途中であまり楽しみ過ぎないで、全体の受け渡しをうまく考えていかないとブラームスの本意を伝えられません。あとは、北ドイツの作曲家らしい、感情を爆発しきれない内面性をどう表現するか。外に出すのではなく、内側に向かって。たとえばピアニシモを、私たちが聴かせるのではなく、お客さんを私たちのピアニシモに引き込まなければならないと思います。そこがブラームスの音楽の微妙なところですね」(小菅)10年ほど前にヴァイオリニスト樫本大進の紹介で知り合って以来の仲の良い友人同士。「優ちゃんはいろんなことに興味を持っていて知識もある。ちょっとシャイなんですけど、話すととても面白い。頭がいいんだなって思います。特別な存在です」(川久保)「賜紀ちゃんはいつも自然体です。おごらないで、誰にでもフレンドリーで。ふたりとも食べるの好きだよね」(小菅)「優ちゃんのロール・キャベツや、サーモンとセロリとトマトのオーブン焼きは絶品」(川久保)「賜紀ちゃんはやっぱり、マーマレードを使った手羽先の照り焼きが美味しい!」(小菅)そんな気心知れた相手とのブラームス。「優ちゃんの音楽の幅広さをヴァイオリンで表現できるようにしたい。まだ弾いたことがないようなヴァイオリンを弾きたいんです。それがブラームスならできるかなと思います」(川久保)「お互いに新しいことを生み出せたらいいなと思います。今まで以上に時間をかけて作り上げていきたい。今までふたりで弾いてきたなかで1番大きな課題だと思います」(小菅)取材・文:宮本明
2018年12月17日新年の幕開け、いろいろなコンサートがあるなかで、これは異色。新春早々に、あの全世界で1億本(!)以上を売り上げたロールプレイングゲームの金字塔「FINAL FANTASY」シリーズをはじめ数多くのゲーム音楽を手掛ける植松伸夫。その作品を集めたコンサートが1月5日(土)に東京・東京芸術劇場コンサートホールで開催される。【チケット情報はこちら】「UEMATSU WORKS~ノビヨ、カンレキ!~」と題されたこのコンサート。ノビヨとは植松氏の愛称とのこと。2019年にカンレキ(還暦)を迎える植松氏の代表的な作品と、ルーツともいえる今までに聴いてきたクラシック音楽が迫力のオーケストラ・サウンドで一気に聴けるこのコンサート。年内休養が発表され、その復帰が待ち望まれていたが、このたび同公演から復帰を表明。あわせて、植松氏自身がセレクトしたプログラムのすべてが発表された。まずは代表作の『FINAL FANTASY』から『FFⅦメインテーマ』、『FFⅥティナのテーマ』、『FFⅣゴルベーザ四天王』、『FFⅦエアリスのテーマ』。1991年発売のFFⅣからもセレクションされているあたり、ちょっと大人の心をくすぐる選曲ではないだろうか。そのほか、ゲームクリエイター坂口博信が率いるミストウォーカーでの作品で、キャラクターデザインには人気漫画『SLAMDUNK』でおなじみの井上雄彦氏と豪華な布陣で作られた『ロストオデッセイ』、同じくミストウォーカーでの作品『ラストストーリー』、『ブルードラゴン』。ここまででもワクワクしてくる選曲だが、最近の植松氏のお気に入りとして、ゲームだけでなくアニメなどでも展開されている『グランブルーファンタジー』、今回の演奏会の開催にあたり、ぜひ演奏してほしいとの願いで取り入れた『オーシャンホーン』、それぞれのメインテーマがセレクトされている。さらに栗本薫の大著『グイン・サーガ』のアニメで使われた『グランドオープニング』が演奏される。そのほか、植松氏が聴いてきたクラシックの作品ということでラフマニノフ、チャイコフスキー、ラヴェルの小品があわせて演奏される。どんな曲を聴いて過ごしてきたのかぜひ本人の話も聞いてみたい。指揮にはゲーム好きで知られる竹本泰蔵、スペシャル・ゲストはもちろん植松伸夫、そしてオーケストラは最新のオーケストラ・サウンドを響かせる東京交響楽団とあっては、新春1回目のコンサートとして聴きのがすことはできないコンサートだろう。植松氏からは『皆様、ご心配をおかけしました!1月5日(土)東京芸術劇場でのコンサートでお会いできるのを楽しみにしています!―植松伸夫』とコメントが届いている。チケットは発売中。文:東京交響楽団・長久保宏太朗
2018年12月10日「過去に受けたコンクールで、審査員を意識し過ぎて失敗したことがあって。でも今回は、自分のやりたいことをやり切れたのがよかったかな」【チケット情報はこちら】そう凛とした笑顔で語るのは、住谷美帆。巨匠・須川展也の愛弟子で、今年7月にスロヴェニア国際サクソフォンコンクールで女性初優勝を飾った日本期待の若手だ。オケや吹奏楽団で活躍する選択肢もある中で、あえてソロの道にこだわる。世界的にも女性ソリストが少ないクラシック・サックス界では、ひときわ注目を集める存在になっている。そんな彼女が、今月待望のデビュー盤『プロムナード』を発表。16年のデビュー公演でも取り上げたムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》を軸に、ピアノ名曲の編曲とサックス・オリジナルを織り交ぜた意欲作だ。「私は12歳の時に吹奏楽部でサックスを始めましたが、それ以前に5歳から習っていたのがピアノ。今回は自分の原点に戻って、《展覧会~》、ショパン《12の練習曲Op10-4》、シューベルト《4つの即興曲Op.90-3》という、大好きなピアノ曲のアレンジを選びました」長生淳編曲の《展覧会~》では、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのサックス4本を駆使して、天衣無縫な名演を彫琢。卓越した技巧から生まれる、典雅な歌心と知的な表現力に驚かされる。「前回はラヴェルの管弦楽版に寄せた解釈でしたが、今回は他の編曲版も全て原調で演奏したこともあり、ヴィブラートを様々に吹き分けて原曲に近い演奏を目指しました」共演のピアニストは、12年の浜松国際ピアノコンクールを制し、住谷のデビュー公演の伴奏も務めた名手イリヤ・ラシュコフスキーだ。「前回よりもお互いの理解が深まり、マイクの位置を変えながら、サックス主体、ふたつの楽器が対等、ピアノ主体と、曲想に応じた音量のバランスにも注意を払ったつもりです。また《展覧会~》以外にも、旭井翔一さんが今回新たに編曲してくださったショパンでは、サックスの華々しい機能性をいかした演奏を。《展覧会~》と同じ長生淳さん編曲のシューベルトでは、この楽器ならではの甘美な音色を。それぞれご堪能ください」ほかにも、グラズノフ《協奏曲》、ボノー《ワルツ形式によるカプリス》のサックス・オリジナル曲を収録し、この楽器の旨味を最大限に引き出した当盤。来年4月には、その発売記念公演を行うというから楽しみだ。演目は、《展覧会~》など収録曲に加え、フランクの傑作ヴァイオリン・ソナタのサックス版も予定している。「昔から愛聴しているのが、オーギュスタン・デュメイ(vn)とマリア・ジョアン・ピリス(p)の録音。全4楽章からなる本作1番の核は、“叙情的な叙唱”と題された第3楽章。転調を重ねながら男女の秘めた愛を描いてゆくようなこの“大人の音楽”に、彼らのような抑制を効かせながら、サックスならではの新たな魅力も加味できたらいいなと思っています」公演は4月7日(日)東京文化会館 小ホールにて。チケットは12月8日(土)午前10時発売開始。取材・文渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年12月07日公演迫る東京都交響楽団による「第九」は、終身名誉指揮者小泉和裕が登壇し、日本屈指のソリストと二期会合唱団の出演でひときわ注目を集めている。ベートーヴェンの9つの交響曲を「自分の聖典のような存在」と語る小泉和裕に「第九」の神髄を尋ねた。【チケット情報はこちら】「ベートーヴェンの音楽には、向き合う度に自分の足りないものを突きつけられるような感覚があります。いわゆる到達点が非常に遠いのです。特に、内なる感情や葛藤、意志を投影した交響曲は実に雄弁で、多くのことを語りかけてきます。こちらに追究心や情熱がある限り、どこまでも自分自身を高めてくれる。そんな作曲家をベートーヴェンのほかに僕は知りません。交響曲第9番は若い頃から40年以上、毎年のように振ってきましたが、これで完成した、掌中に収めた、などと思ったことは一度もありません。もちろんその時々で達成感はありますけれどね。何が難しいか?それは、このパートのこの箇所といった『技術』的な問題ではもはやなく、楽曲全体を通してベートーヴェンの意志をいかに伝えるかという『構成力』に尽きます。フレーズの一つひとつに至るまで、どう解釈しどう表現すればベートーヴェンに近づけるか。終わりのない挑戦です。この試練に今年も挑めるというのは、大きな喜びですね。」「年末に演奏されるようになった背景はさておき、純粋に音楽について考えれば、『第九』で一年を締めくくり来年に向けてエネルギーを得たいという気持ちはよく分かります。実際、世界中の人の心を動かす力を持った作品ですからね。面白いのは、人生の局面や心の状態によって、作品の受け取り方は変わるということ。聴き手のいまを映し出すという一面も、この作品にはあるのだろうと思います。思えば、200年も前に生まれた音楽から、現代を生きる我々が力をもらうというのは、とてつもないことですよね。もしベートーヴェンという灯がなかったら、この世界はいまさぞかし寂しいものになっていたことでしょうね。」「指揮者というのは、作曲家がしたためた楽譜からその意図を正確に読み取り伝える、いわば“伝道師”のようなものです。僕はいつも指揮台に立つとき、作曲家の存在を頭上に感じ、彼らと共鳴するような感覚があるんです。これでよろしいでしょうか、と。今回、都響と僕の演奏を聴いて『ベートーヴェンへの理解が深まった』と感じていただけたら何より嬉しいです。それこそ僕の目指していることですからね。そうやって音楽の神髄をお届けするために、指揮者は一生涯、勉強を続けるわけです。ホールにいらっしゃるお客様がどんな日々を送り、どんな思いで演奏を聴かれているのか、僕には分かりません。でも時折『勇気が湧いた』『気持ちが慰められた』といった声を耳にすると、音楽の持つ影響力にあらためて責任を感じますし、音楽家として生きていることを幸せに思いますね。」小泉和裕がタクトを振う、都響スペシャル「第九」は12月24日(月・振休)東京芸術劇場、25日(火)東京文化会館、26日(水)サントリーホールにて行われる。
2018年12月07日この12月に再び都響に帰ってくる首席客演指揮者アラン・ギルバート。定期Bシリーズと都響スペシャルでのシューマン、ストラヴィンスキーの「春」プロに続いて、定期CシリーズとAシリーズでは、カラフルで情熱的なスペイン・プログラムを楽しませてくれる。【チケット情報はこちら】近年、オペラ指揮者としても世界中で活躍し、今年の5月にスウェーデン王立歌劇場でR.シュトラウスの『ばらの騎士』を、2019年5月から6月にかけて、ミラノ・スカラ座でコルンゴルトの『死の都』を振るなど、歌劇のレパートリーを広げているギルバート。都響と新たな境地を創り上げる意欲が感じられるドラマティックな曲をセレクトした。R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』とリムスキー=コルサコフの『スペイン奇想曲』では、都響のメンバーがソリストとしてフィーチャーされるのも聴きどころ。『ドン・キホーテ』ではソロ首席ヴィオラ奏者 鈴木学が、ゲストのチェリスト ターニャ・テツラフとソロ・パートを演奏し、『スペイン奇想曲』ではヴァイオリン、クラリネット等で都響の首席奏者たちのソロを聴くことができる。『ドン・キホーテ』も『スペイン奇想曲』も指揮者とオケの呼吸感がものをいうエネルギッシュな楽曲。その瞬間に降りてくるひらめきをキャッチした、エキサイティングな掛け合いを聴かせてくれるはず。ビゼーの『カルメン組曲』はアラン・ギルバート・セレクションで、「音楽で物語を語りたい」という彼のこだわりが強く表れている。オペラの王道の中の王道ともいえる『カルメン』を歌なしでオケに歌わせる自信があるのだろう。都響も、頻繁ではないが東京二期会のピットや東京・春・音楽祭でオペラの成功を支えてきた功績がある。ギルバートが求めるオペラ的な次元に、冴えたレスポンスをしてくれるのが楽しみでならない。同じスペインを主題にしていながら、異なる国の作曲家を三人並べる自由さも「無限」が似合うギルバートらしい。ボーダーレスで冒険的なプログラムには、ユーモアも感じられる。若くしてニューヨーク・フィルの音楽監督に抜擢され、50代を迎えて指揮者としての本格的な円熟期に入ったアラン・ギルバート。つねに新しい何かを待っている都響とギルバートの出会いは必然だった。両者にとっての未知の次元を切り拓く、華やかなスパニッシュ・プログラムに期待。文:小田島久恵(音楽ライター)
2018年12月07日2012年に指揮者の西本智実によって結成されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラ(以下IPO)。彼らは、ヴァチカン国際音楽祭から名誉パートナーを授与されたり、東アジアの作曲家と連携して委嘱作品にも熱心に取り組んだりと、世界に向けて発信しながら斬新な活躍を繰り広げてきた。そしてこの度、今年12月から来年1月にかけて、日本のオーケストラでは初となる中国主要7都市を巡る招聘8公演を開催。それに先立ち、国内でも12月11日(火)に東京・Bunkamura オーチャードホールで記念公演が行われることになり、西本に聴きどころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】中国側のリクエストで選ばれた演目は、チャイコフスキーの大序曲『1812年』や、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェヘラザード』など、すべてロシアの作品だ。「中国を代表する演奏家はロシア系の教育を受けた方が多いので、その影響かもしれません。今回の演目は、いずれも壮大で色彩感あふれる作品。私の恩師はリムスキー=コルサコフの孫弟子、チャイコフスキーは音楽院の先輩にあたります。『1812年』にはナポレオンのロシア遠征の歴史絵巻が描かれ、『シェヘラザード』は海洋のシルクロードやイスラムの要素を孕んでいます」西本は、日本オケの初中国コンサートツアーを率いる心境や意気込みを次のように語る。「大変光栄なことです!私たちの国際的で新しい取り組みの数々、それにオペラやバレエ作品が得意なこともよくご存知で、様々な可能性を感じてくださっている。今後もそのリクエストにどんどん応えていきたいと思っています」西本とIPOのこれまでの中国との関わりを尋ねると、「IPOが中国へ行くのは初めてですが、私はこの国で4回指揮しています(中国国家響を2回、それに上海響と香港フィルを1回ずつ)。中でも、今年6月に北京大劇院で指揮した中国国家響&合唱団との公演は、中国や外国メディアがニュース配信。その期待の大きさを感じ、私たちが担う芸術の可能性に向けてまい進して参りたいと感じました」IPOの結成以来の理念である「芸術・文化でアジアをひとつに」「音楽と科学の共有」「教育プログラム」。それらの考えは今回のツアーにも反映されている。「今回の演目の中には、アジアの文化や現在のこの地域が抱える問題点も含まれています。それをリクエストしてきた中国の皆さんは、私たちがどう演奏するのかに大変な興味を抱いてくださっているので、より文化的会話がなされ、新たな関係性が生まれることを期待しています」そして最後に、来場者に向けて以下のようなメッセージを贈ってくれた。「遠い世界でなく、今このアジアで始まっている事象を、中国へ旅立つ前に、同じ時代を生きる日本の皆様にも問いかけながら演奏したいと思っています。ちょうどヴァチカンから帰国したばかりで、中国へ旅立つ直前の公演になるので、“生きている音楽”を皆様に捧げたいと願っています」取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年12月03日1975年に南米ベネズエラで生まれた「エル・システマ」。貧困と犯罪が蔓延する社会に生きる子供たちのためにユース・オーケストラを作り、音楽教育が社会変革と一体になりうるという新しい道を示した画期的な音楽教育システムだ。12月1日(土)に行なわれる「エル・システマ・フェスティバル ガラコンサート2018」は、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館、2008年よりエル・システマの活動を継続的に紹介してきた東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)と、東日本大地震で被災した子供たちに寄り添う形で2012年に始まった「一般社団法人エル・システマジャパン」が主催する、子供たちが主役のコンサート。公演前日、出演者らによる記者会見が開かれた。【チケット情報はこちら】コンサート前半は、エル・システマジャパンと連携する、福島県相馬市、岩手県大槌町、長野県駒ケ根市の3つの子供オーケストラの合同演奏。指揮者としてベネズエラからエンルイス・モンテス・オリバーが初来日した。エル・システマの象徴的な存在である、出身の世界的指揮者グスターボ・ドゥダメルも「次代の才能」と太鼓判を押す1996年生まれの21歳。今回がベネズエラ国外での指揮デビューとなる。すでに1週間前に来日し、相馬と大槌で子供たちの指導に当たるなど各地をまわった。「素晴らしい経験。エル・システマの創始者であるホセ・アントニオ・アブレウ博士が大切にしていた“音楽は統合である”というメッセージが、世界共通のものと確認できた」(オリバー)音楽を通して、人はみな社会の一員であることを自覚させ、だからこそひとりひとりの成長・前進に意味があることを示す。「相馬や大槌で見たのも、まさにそのこと。エル・システマは社会のために作られた。より良い市民を育てるためのシステムであり、それがエル・システマの秘密。人々のための音楽なのです」(同)オーケストラ活動から始まったエル・システマのモットーは「奏でよ、(困難と)闘え」。最近は合唱も重要な活動のひとつとなり、モットーにも一語が加わった。「奏でよ、歌え、闘え」。今回のコンサートも、後半は「東京ホワイトハンドコーラス」と、ベネズエラから来日した「ララ・ソモス」による歌のプログラムだ。「ホワイトハンドコーラス」は、聴覚障害や自閉症、発声に困難のある子供たちのための合唱団。白い手袋で手話によるコーラスを行なうことからこの名がある。日本の「東京ホワイトハンドコーラス」は昨年結成、「ララ・ソモス」の主なメンバーもベネズエラの「ホワイトハンドコーラス」に属している。指導者で、駐日ベネズエラ大使夫人でもある声楽家のコロンえりかは言う。「子供たちは昨年共演したララ・ソモスに夢中で、今年はぜひベネズエラの曲に取り組みたいと必死に練習してきた。地球の反対側に遠く離れていても、思いがつながれば一緒にできる。互いの励ましや友情、美への思い。私たち人間が目指す社会が、実はこんなふうに簡単に作れるのだと感じてもらえるはず」公演は12月1日(土)午後3時より東京・池袋の東京芸術劇場で。取材・文:宮本明
2018年11月30日7月の首席客演指揮者就任披露コンサートでは、未知数で柔軟性に富んだシューベルトとマーラーを振り、あらためて都響との相性の良さを聴かせてくれたアラン・ギルバート。10月にはNDRエルプ・フィルを率いて来日したばかりだが、12月に再び都響に戻ってくる。オーケストラとのさらなる可能性を追究した最新のプログラムは指揮者の音楽に対する貪欲な姿勢と、都響との爆発的な化学変化(ケミストリー)が期待される内容だ。チケット情報はこちら定期Bシリーズと都響スペシャルでは、メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』とシューマン『交響曲第1番《春》』、そしてストラヴィンスキー『春の祭典』という「春」をフィーチャーした曲が並ぶ。シューマンはギルバートのベスト5に入るお気に入りの作曲家で、『春』はその中でも親しみを感じる曲だという。スコアは複雑でハードルは高いが、指揮者がオケとの関係を深めるために選んだ攻めの一曲。2019年にはブルックナーの『交響曲第4番《ロマンティック》』も都響と共演する予定だが、その布石となる世界観が形作られていく予感がする。ストラヴィンスキーの『春の祭典』にも期待。20世紀を代表する名曲にして、初演のパリで大きな物議を醸した問題作を、ギルバート×都響はどのように聴かせるか。「私は音楽で物語を語りたい」というギルバート、音響的な衝撃性にもまして、音楽のテーマとなった古代ロシアの生贄の儀式を浮き彫りにする全体像をイメージしているはず。不協和音と変拍子に彩られたバレエ・リュスの異形の舞台を、デラックスな都響サウンドで再現してくれそうだ。ギルバートの指揮の魅力は、伝統の重さとモダンでエレガントな軽さが表裏一体になっているところ。変幻自在で予定調和に陥るということがなく、予想外の瞬間に音楽が突然巨大化することがある。指揮者がやりたいことをイメージ通りに演奏する、クオリティの高いオーケストラのレスポンスが求められるのだ。精緻なアンサンブルと演奏技術によって、ハイレベルなスーパー・オーケストラとしての地位を不動にしている都響にとって、いくつもの「想定外」を投げかけてくるギルバートはまさに待ち望んでいた未来の指揮者だといえる。12月には2種類のプログラムが組まれており、どちらも聞き逃せない刺激的な選曲。コンサートでは魔法の瞬間が何度も訪れそうだ。文/小田島久恵(音楽ライター)
2018年11月21日ジョナサン・ノットが音楽監督に就任して6年目のシーズンを迎える東京交響楽団。すでに9月はじめに2019/20年シーズンのコンサート・ラインナップを発表していたが、11月6日にあらためて、ミューザ川崎で記者会見があり、新シーズンの概要を説明した。【チケット情報はこちら】「東響の素晴らしさのひとつは、素晴らしい合唱の存在だ」。いの一番に手兵の東響コーラスへの厚い信頼を語ったノット音楽監督。最初に挙げた聴きどころも、彼らが難曲のリゲティ《レクイエム》を歌う7月の東京と川崎での定期演奏会だった。この演奏会は、ノットのプログラム構成の巧みさが象徴的。合唱はもう1曲、英国ルネサンスの作曲家トマス・タリスの、40声部からなる《スペム・イン・アリウム(我、汝の他に望みなし)》にも挑戦するが(オケの定期なのに、なんと無伴奏の合唱曲!)、その2曲を挟むのが、J・シュトラウスIIのワルツ《芸術家の生涯》と、R・シュトラウスの《死と変容》だ。後者は、死の床の芸術家による人生の回想。プログラム全体を、「二人のシュトラウス」「芸術家」「死」といったキーワードがふわりと覆う。ノットは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の音楽に用いられたリゲティとR・シュトラウスを並べたかったとも(ならば、J・シュトラウスもまた然り)。そしてさらに、来シーズンのノットの最後の出演となる11月の東京オペラシティ公演でも、再びリゲティとR・シュトラウスが組み合わされる。1回の演奏会だけでなく、シーズンを通してもリンクが張られているという仕掛けだ。また、拠点のミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演(10月)は、シェーンベルクの大曲《グレの歌》。来年は読売日本交響楽団や東京都交響楽団など、なぜか《グレ》の当たり年だが、オケ・合唱ともに巨大編成が必要なこの作品の演奏機会は、普通は滅多になく、東京交響楽団が1986年以降、4回(全7公演)にわたって再演を繰り返しているのは特筆ものだ。もちろん、シーズン幕開けの桂冠指揮者・秋山和慶による近現代フランス・プロ(4月)、1986年生まれの新鋭指揮者リオネル・ブランギルの登場(9月)、伝統の「第九と四季」を衣替えして単独で演奏する《第九》(12月)、正指揮者・飯森範親の現代プロ(2020年1月)、鈴木優人指揮のメンデルスゾーン版J・S・バッハ《マタイ受難曲》(2020年3月)など、注目公演、聴きどころはありすぎる。「自分でも“うわっ、すごい!”と、あらためて感動するラインナップ」と笑うノット。変化に富んだ、そしてひねりの効いたシーズンの全貌は、ぜひ楽団のホームページで。なおこの日はほかに、スマートフォンやパソコンで東響の演奏を楽しめる音楽・動画配信サービス『TSO MUSIC & VIDEO SUBSCRIPTION』が同日からスタートしたことも併せて報告された。取材・文:宮本明
2018年11月08日日本初のゲーム音楽プロ交響楽団「JAGMO(JApan Game Music Orchestra)」が、12月2日(日)にNHK大阪ホール(大阪市中央区)にて、『幻想水滸伝』~『幻想水滸伝V』の5作品を網羅したフルオーケストラ公演『幻想水滸伝 × JAGMO Orchestra Concert in OSAKA』を開催する。「幻想水滸伝×JAGMO Orchestra Concert in OSAKA」チケット情報1995年に株式会社コナミデジタルエンタテインメントよりシリーズ第一作目となる『幻想水滸伝』が発売。『幻想水滸伝 × JAGMO Orchestra Concert in OSAKA』は、それ以来20年以上にわたって国内外のゲームファンを魅了し続けてきた幻想水滸伝シリーズとJAGMOによる2度目のコラボコンサートだ。今年8月に開催した東京公演では、初めて幻想水滸伝シリーズの楽曲を大々的に取り上げて演奏し、大反響と共に再演を望む声が多数あがった。今回はその反響に応え、兼ねてから要望の多かった大阪での公演が決定した。世代を超えて多くのファンから根強い支持を受け続け、シリーズの中核を担う『幻想水滸伝』~『幻想水滸伝V』の5作品の歴史を彩ってきた珠玉の楽曲たちを、まるでその壮大な物語を追体験しているかのようなストーリー性溢れた交響組曲形式にて、大迫力のフルオーケストラ生演奏でお届けする。チケットは、11月15日(木)10:00より一般発売開始。それに先駆け、11月7日(水)23:59までチケットぴあにて先行抽選販売を受付中。
2018年11月05日