沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)の本編シーンが28日、公開された。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。1960年代頃の映画撮影所を舞台にした青春の日々から、50年後の現代まで時代を越えて“キネマの神様”を信じ続けたゴウの奇跡の物語が描かれる同作。公開された本編シーンは、2人の恋の行方が気になる映像となっている。ゴウが淑子にあるラブレターを届け「一度会って、2人きりで話をしてみろよ」と勧めるが、淑子は首を横に振り「だって……」と言いよどむ。ゴウは動揺し「他にいるの? 好きな男」「言ってくれたっていいじゃないか」「俺の知らない人か、そうだろう」と言いかけたが、何かに気づいたかのように淑子にゆっくりと向き直り、淑子はいじらしい表情で「バカ、鈍感」と言い放つ。菅田と永野は、2017年の映画『帝一の國』、2019年のテレビドラマ『3年A組-今から皆さんは、 人質です-』で共演しており、今回が3度目となる。菅田は「永野さんは誰よりも集中力があるから、お芝居をするときに楽しいんですよね。(教師と生徒役だった)前回は立場がはっきりしていたんですが、今回は対等にやれた感じが楽しかったです」と、永野との共演を振り返った。また淑子はゴウへ恋心を抱きながら、夢をひたむきに追いかけるゴウを見守ることになるが、永野は「すごく心強くて、お互いフラットで、お話するときはするし、しないときはしないしという、そういう関係性がゴウちゃんと淑子と似ている感じがあってすごく居心地もよかったですし、お芝居もやりやすかったです。菅田さんでよかったなと改めて思いました」と信頼感を見せた。(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年07月28日沢田研二と菅田将暉が主人公を演じる山田洋次監督最新作『キネマの神様』。この度、来月公開予定の本作から、菅田将暉演じるゴウらの眩しすぎる青春が詰まったドライブシーンが到着した。今回到着した本編映像は、北川景子演じる銀幕スター・園子の運転で、ゴウ、淑子(永野芽郁)、テラシン(野田洋次郎)がドライブするシーン。冗談を言い合いながらドライブを楽しむ彼らだったが、道中、車はエンストを起こし、車を停め、エンジンを冷やすことに。そこで園子は「ねえ、なんで淑子ちゃんたちを誘ったの?」とゴウに問いかけ、一方のテラシンは、遠慮がちに淑子をカメラに収める…。園子からゴウへ、テラシンから淑子へ向ける淡い恋心といった、それぞれの思いが交錯する登場人物たちの青春模様が垣間見える映像となっている。また、菅田さん、永野さん、野田さんからコメントも到着。映画監督になる夢を追いかけるゴウ、映画館の館主になる夢を持ちながら、映写技師として働くテラシンの夢にまっすぐに青春を駆け抜けた物語にちなみ、それぞれの思う“夢”を語っており、菅田さんは「小さい夢でいうと、例えばこの世界に入って、週刊少年ジャンプの漫画原作の実写映画に出演して、ジャンプに自分が載ったとか、夢だと思ってなかったけど振返ったら夢が叶った気持ちになっていることが、この世界は本当に良くあるなと思います」とふり返り、「今回、僕のマネージャーさんが山田洋次監督の論文を大学で書いてたみたいで、この作品が決まった時は、すごい喜んでいたし、初めて山田さんに会った時にちょっと泣いてる姿を見て、やって良かったなと思ったし、夢が叶った瞬間を見ることができました」とエピソードを披露。一方、大いなる夢を抱いたことがないという野田さんは「その時やりたいことが常にあって、それを全身全霊でやり続けてますね」と言い、「もしかしたら夢っていうのはその時1番やりたいことを全力でやった先に、気づいたら辿りついてるんじゃないかな?」とコメント。さらに永野さんは「私は、夢は持たないんです!」と一言。驚く2人に対して「私は、夢を持ちそれを達成したときに、次にどうしていいか分からなくなってしまう自分が怖くて、明確な将来の夢というものを持ったことがないので、明日が楽しければいいと思ってます」と三者三様、“夢”について思いを明かしていた。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年07月14日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)の本編シーンが14日、公開された。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。今回公開されたのは、園子(北川景子)が運転する車でゴウ(菅田将暉)、淑子(永野芽郁)、テラシン(野田洋次郎)がドライブへ出かける本編シーン。映像では園子がゴウへ、テラシンが淑子へ向ける淡い恋心など、それぞれの想いが交錯する登場人物たちの青春模様が垣間見える。園子がハンドルを握るオープンカーで、冗談を言い合いながらさわやかな笑い声をあげる4人。青い空の下を車は進むが、道中で車はエンストを起こし、ゴウたちは車を停めエンジンを冷やすことに。ラジエーターに水をそそぐゴウの目をまっすぐに見つめながら、園子は「ねえ、なんで淑子ちゃんたちを誘ったの? 私、ゴウちゃんと2人で来るつもりだったのよ」と意味深な言葉を向ける。あまりにもまっすぐな園子の瞳にゴウはたじたじに。一方、淑子への想いを募らせるテラシンは、映画のフィルムを使ったカメラを取り出し、遠慮がちに「写してもいいですか?」と声をかけ、笑顔の淑子をカメラに収める。青春の一幕の中で4人の想いが交差するシーンになっている。さらに今回、本シーンに登場する菅田、永野、野田の3人によるコメントも到着。夢について聞かれると、菅田は「小さい夢でいうと、例えばこの世界に入って、週刊少年ジャンプの漫画原作の実写映画に出演して、ジャンプに自分が載ったとか、夢だと思ってなかったけど振り返ったら夢が叶った気持ちになっていることが、本当によくあるなと思います。それこそ今回、僕のマネージャーさんが山田洋次監督の論文を大学で書いてたみたいで、この作品が決まった時は、すごい喜んでいたし、初めて山田さんに会った時にちょっと泣いてる姿を見て、やって良かったなと思ったし、夢が叶った瞬間を見ることができました」と語った。野田は「僕はそんなに大いなる夢を抱いたことがなくて、その時やりたいことが常にあって、それを全身全霊でやり続けてますね。だから大きな夢をたてるでも良いと思うんですけど、でももしかしたら夢っていうのはその時1番やりたいことを全力でやった先に、気づいたら辿りついてるんじゃないかな?」とエピソードを交え自身の考え方を明かす。永野は「私は、夢は持たないんです!」と一言。驚く2人に対して「私は、夢を持ちそれを達成したときに、次にどうしていいか分からなくなってしまう自分が怖くて、明確な将来の夢というものを持ったことがないので、明日が楽しければいいと思ってます」と思いを表した。
2021年07月14日菅田将暉と沢田研二がW主演する山田洋次監督最新作『キネマの神様』が、いよいよ8月6日(金)より公開。本作で、昭和の“映画黄金時代“のヒロインを演じたのは、新ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で令和の交番女子を演じて話題となっている永野芽郁。永野さんは現代との違いに困惑しながらも、山田監督の言葉をヒントに役作りしていたことを明かした。現在21歳にして芸歴10年を越え、子役から活躍している永野さんは、映画『ひるなかの流星』や『帝一の國』、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」などでヒロインを演じ、いまや世代を代表する俳優のひとりとなった。そんな永野さんが今回、松竹映画の100周年記念作品のヒロインに抜擢。「半分、青い。」では高度成長期の終わりから平成にかけての時代背景の物語が描かれたが、本作では山田監督が「映画は日本の民衆の最大の娯楽だった」と明かす1950年代後半から60年代にかけての物語が描かれ、永野さんはまたも経験したことのない“映画黄金時代”のヒロインを演じた。本作で演じたのは、劇中の松竹撮影所の近くにある食堂「ふな喜」で働く、愛されキャラクターの淑子。当時は監督やスタッフ、俳優たちが足繁く食堂に通い、飲み食いしながら夢を語り合ったり悩みをぶつけ合ったりしていたため、お店の人とも仲が良かったという。実際に当時の写真で見た食堂の雰囲気は、永野さんのイメージとかけ離れており現代との違いに困惑。お客との距離感や当時の話し方がつかめず、苦戦したそう。永野さんは「自分が生きていなかった時代のお話なので、今と違うんだなって実感することもありました。ですが、当時の写真を見たり、山田監督からお話を聞いたりして自分なりに淑子という人物像を描くことができたと思います」と語り、山田監督との会話の中で淑子を演じるためのヒントを見つけていったという。劇中では「ふな喜」 の常連客である、菅田さん演じる映画監督を夢見た若き日のゴウに淑子が淡い恋心を抱き、その夢を応援し続ける一途な一面も。時代を越え、令和になったいまもゴウを支え続けている淑子と、夢を諦めたゴウのもとに“奇跡”が起きる…。本作も、かつてない苦境に直面しながらも夢を諦めることのなかった映画を愛する者たちの支えにより、ようやく完成した1作となっている。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年07月11日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)へのキャストコメントが11日、届いた。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。菅田が演じるゴウは、映画をこよなく愛し、映画監督になるという夢を追いかけ撮影所で奔走する熱い青年。全編を通してゴウの人生に訪れる“奇跡”が描かれるが、共演陣は菅田とゴウが重なっているように感じたようで、本作で菅田と初共演となる北川景子は「若いのに、すごく堂々としているし、物怖じもしないし、自分のスタイルを持っているから、ゴウちゃんの役ともご本人が通ずるところがあるのかなと思っています」と語る。また、ゴウの撮影所仲間でもある心優しき撮影技師テラシン役を演じた野田洋次郎は「菅田くんはとても気を遣える人で、懐が深くて。本当に気持ちいい時間を過ごさせてくれました」と、まさに劇中のゴウさながらの様子であったことを明かした。本作では“映画の神様”を信じ続け夢を追いかけたゴウの人生に訪れる“奇跡”が描かれるが、菅田自身も、ゴウと同じように夢を見て、“奇跡”を掴み取っている。同世代の俳優の活躍に夢を見て大手芸能事務所のオーディションを受け落選、同オーディションの翌年「第21回ジュノンスーパーボーイコンテスト」でファイナリストに選出されたことで芸能界の仲間入りを果たし、『仮面ライダーW』でシリーズ最年少16歳での主演に抜擢され、一気にスターへの階段を駆け上がっていった。過去に、菅田のドキュメンタリー番組『情熱大陸』を撮影した福田雄一監督も「菅田くんはとにかく真面目。若いのに遊びにも行かず、演技のことばかり考えている」と感心するほど深く作品と向き合い、日本映画界を牽引してきた松竹映画の100周年を背負う俳優にまで成長した。
2021年07月11日映画を諦めた男があの日の夢と家族の愛を取り戻す様子を描く、山田洋次監督最新作『キネマの神様』。この度、主題歌「うたかた歌」を使用した特別予告編「~夢追い篇~」が公開された。映画監督になる夢を追いかけるゴウ(菅田将暉)と、自分の名画座を持つことを夢見るテラシン(野田洋次郎)。映画を愛し、映画の神様を信じ、共に青春を駆け抜けたゴウとテラシンを演じた2人が歌い上げる「うたかた歌」は、夢を追いかけ、愛に触れ、恋に破れて、挫折を知った青春の日々と、本作で描かれるゴウとテラシンたちが送った夢と愛に満ちた人生が込められた。この「うたかた歌」を撮影中に浮かんだ言葉の断片から作り上げたという野田さんは「根っこで繋がる人間関係をどれだけの人とどんな風に作れるかなと考えさせられた映画でした。(本作で描かれる人間関係は)大事にしていきたいと思う関係です」と本作で描かれる愛すべき登場人物たちが紡ぎだす物語への思いを明かしている。到着した映像では、助監督として、園子(北川景子)にカメラを合わせるゴウや、映写室でフィルムと向き合うテラシン、笑顔の淑子(永野芽郁)など、ゴウとテラシンが駆け抜ける青春の日々が、1本のフィルムのように楽曲乗せて流れていく。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年07月09日山田洋次が監督した、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が、8月6日(金)に公開される。この度、本作の主題歌を使用した特別予告が公開された。本作劇中で、同じ映画撮影所の盟友として夢を語り合うゴウとテラシンを演じる菅田将暉と野田洋次郎。この度発表された「特別予告〜夢追い篇〜」に使用された主題歌「うたかた歌」は、「RADWIMPS feat.菅田将暉」として彼らが初タッグを組んだ楽曲だ。この度公開された映像は、菅田と野田をはじめ、永野芽郁や北川景子らによって展開される、主人公ゴウたちが夢を追いかけた若き日の青春の日々が、カットとカットが繋がれて映画となる1本のフィルムのように、菅田と野田の歌声に乗せて流れていく。ゴウとテラシンの人生が歌詞に織り込まれた「うたかた歌」が胸に迫る予告となった。本作の舞台となる、1950年〜60年代頃の映画撮影所では、菅田演じるゴウは映画監督になる夢を追いかけ、野田演じるテラシンは自分の名画座を持つことを夢見て映写技師として働いている。映画を愛し、ともに青春を駆け抜けたゴウとテラシンを演じたふたりが歌い上げる「うたかた歌」の歌詞は、野田が撮影後に感謝の気持ちをこめて贈ったもの。野田は「根っこで繋がる人間関係をどれだけの人とどんな風に作れるかなと考えさせられた映画でした。大事にしていきたいと思う関係です」と、本作で描かれる登場人物たちが紡ぎ出す物語への想いを明かしている。『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年07月09日マイケル・ジャクソンを始め、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの実体験に基づく感動作『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』の予告編が到着した。1938年、親をナチに殺されたユダヤ人孤児たち123人をフランス・ストラスブールで迎えるマルセル。自身もポーランド系ユダヤ人のマルセルは、「戦時中だからこそ子どもたちを笑わせたい」という思いから緊張に包まれた孤児たちをパントマイムで和ませる。しかし、世の中ではますますユダヤ人迫害が激化。“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉が閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちを拷問し、無慈悲に射殺していた…。“パントマイムの神様”と称されるマルセル・マルソー。マイケル・ジャクソンの“ムーンウォーク”は彼のパフォーマンスからヒントを得たというエピソードがあるなど、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた。本作では、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていたこれまで語られてこなかった彼の実体験を描いている。今回到着した予告編では、ジョージ・S・パットン(エド・ハリス)が、大勢の兵士たちに「驚くべき話」として耳に入れたエピソードを披露するシーンから始まる。“アメリカ軍の英雄”の心を動かしたエピソードの主人公こそがマルセル・マルソー(ジェシー・アイゼンバーグ)だ。映像ではマルセルがユダヤ人孤児たちをパントマイムで笑わせ和ませる姿が映し出される。しかし世の中ではますますユダヤ人迫害が激化し、閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちが拷問され無慈悲に射殺されていた。マルセルはユダヤ人孤児たちをフランスからスイスへと逃がそうと提案するが、無事にスイスにたどり着くことができるのか…。マルセルを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグ。自身もユダヤ人で母親がプロの道化師だったという生い立ちを活かし、人間味豊かな魅力的な人物に変わっていく姿を生き生きと演じている。『ハリー・ポッター』シリーズのフラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーが、マルセルが恋心を抱くエマを演じ、当時、“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉は、『ワルキューレ』のマティアス・シュヴァイクホファーが演じている。また4度アカデミー賞にノミネートされた名優エド・ハリスが、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットン役で出演する。監督はポーランド系ユダヤ人で、ベネズエラで最も著名な映画監督であり脚本家、ベストセラー作家でもあるジョナタン・ヤクボウィッツが務める。代表作『ベネズエラ・サバイバル』はベネズエラ史上NO.1のヒットを記録し、ロバート・デ・ニーロ出演の『ハンズ・オブ・ストーン』はカンヌ国際映画祭に出品され喝采を浴びた。その確かな手腕で、負の歴史に隠された人間の命への讃歌を描き出す。『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』は8月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~ 2021年8月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2019 Resistance Pictures Limited.
2021年06月29日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)のキャンペーンが行われることが21日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。1920年から映画の製作、配給、興行を続けてきた松竹映画は昨年2020年に100周年を迎えた。そんな松竹映画100周年を記念した同作は、映画を愛し、挫折を味わいながらも“映画の神様”を信じた男に訪れた奇跡を描いた作品であることから、日本国内で上映中のすべての映画を対象にした半券キャンペーンが実施されることが決定した。同キャンペーンでは、すべての劇場公開作品を対象に、期間中に映画館で映画を鑑賞した方1,000名様に『キネマの神様』のムビチケをプレゼントする。日付のわかる映画の半券の写真とともに、Twitter 上で共通ハッシュタグ「#キネマで繋がる」とツイートすると、応募完了となる(〜7月31日)。多くの映画が公開延期・配信切り替えとなり、映画館は時短営業、休業、閉館を余儀なくされるなど、新型コロナウイルスに苦しめられている今の映画界。本作でも主演の志村けんさんの逝去、撮影の中断や2度の公開延期など、コロナによって数々の困難に直面しました。いま、改めて「“映画館で映画を公開できること”のありがたさを感じている」と松竹は語る。松竹は「本作『キネマの神様』はタイトルと題材のとおり、映画界全体を盛り上げることが使命であると考えております」と、同キャンペーンの裏側にある思いを明かした。苦境に立たされた映画界全体を盛り上げることを目的としたキャンペーンの始動にあたり、自身の出演作を映画館に無償提供する形で映画館へのエールを発表したばかりの笑福亭鶴瓶や、日本各地で長きにわたり映画体験を届けてきた各劇場から賛同コメントも到着した。○笑福亭鶴瓶 コメント・初めての映画館の思い出親父に連れていかれて。戸を開けたら人がいっぱいだった。で、観られへんし、親父が肩車してくれて。揺れながら見たんですよ。親父が前のおっさんの足踏んだかなんだでエライ喧嘩しだして。オレ肩車されてんのに、思いっきり喧嘩して。「一旦出ましょ」みたいになって。「いやいや、オレ観とんがな。出んのかい」ってなって。それが映画の思い出やわ。・映画館で映画を観ることの醍醐味集中するじゃないですか映画に。すると、自然と“いい台詞”が長いこと耳の中に残っている。ああ、いい台詞やなあっていう醍醐味はありますよ。・コロナ禍で励む映画館に向けて僕は『ディア・ドクター』で、本当に全国のシネコンにお世話になったんですよね。はじめ単館で少なくやりだしたのが噂になって、すごく広がって、色んな賞をいただくようになったから。そのときにお世話になったことは忘れないです。映画人でもないのにこんなことを喋るのはおこがましいんですけど、本当にお世話になってるので、何か返せるもんは返したいなって思いますね。・映画館に足を運べないお客さんに向けて映画館に足を運んで楽しんでもらいたい。“楽しんでもらいたい”っていうのが根本ですよね。いかに映画というものが良いのかということを、いっぺん訪ねて、観て、経験していただいて。そんなに怖い所じゃないっていうのが、わかりますからね。そういう意味では自分も寄席も出てるし、同じように人が集まる所を盛り上げたい気持ちがあります。ぜひ、映画館に来ていただきたいし、寄席にも顔を出していただきたいなと思いますね。○各映画興行会社社長からのキャンペーン応援コメント(全文・順不同)『キネマの神様』は当館が原作小説のモデルとなっています。いつの時代も大勢の熱い思いで映画は完成し、公開され、鑑賞されてきました。いま映画界も厳しい状況に直面していますが、きっと『キネマの神様』が守ってくれると信じています。(ギンレイホール)大変残念ながら映画への出演はかないませんでしたが、故志村けんさんのエンタテインメントへの思いを継ぐ『キネマの神様』という作品が、映画界だけでなく日本のエンタテインメント業界を再び明るいものとするきっかけとなっていただければと思います。(シネマサンシャイン/佐々木興業株式会社代表取締役社長佐々木伸一)映画は人々を笑顔にします。映画は人々に感動を与えます。映画は世の中を明るくします。ぜひ、この『キネマの神様』という作品を通じて多くの人々に「生きる喜び」を実感して頂けることを切に願っております。(コロナワールド/株式会社コロナワールド代表取締役社長室橋義隆)私は、映画の持っている力を信じています。この夏、遠くにお出かけするのは、まだ難しいかもしれません。そんな時は、手軽に非日常が楽しめるお近くの映画館で、映画を是非楽しんでください。万全の感染症対策をしてお待ちしております。(ピカデリー、MOVIX、東劇、神戸国際松竹/松竹マルチプレックスシアターズ代表取締役社長森口和則)
2021年06月21日日本で親しまれ続けてきた名作をおくる新国立劇場のシリーズ「人を思うちから」。その第三弾となる井上ひさし作『キネマの天地』が6月10日(木)より開幕した。本作は山田洋次監督の映画『キネマの天地』(1986年)に作者のひとりとして参加していた井上が、その続編として書き下ろした戯曲。映画とは内容が異なり、4人の女優たちが巻き込まれる殺人事件をめぐる物語が、笑いをたっぷり散りばめて描かれる。物語の舞台は昭和10年、築地東京劇場。松竹キネマ蒲田撮影所の助監督・島田健二郎の前に、娘役で人気沸騰の準幹部女優・田中小春、ヴァンプ役で人気の幹部女優・滝沢菊江、お母さん物で有名な大幹部待遇の徳川駒子、大幹部女優のトップスター立花かず子がやってくる。超大作映画『諏訪峠』の打合せに呼ばれて来た4人は、自らを誇示し、鞘当てし合いながら、上演中に突然死した女優・松井チエ子のことを思い出す。そこへ、松井の夫でもある映画監督・小倉虎吉郎が現れ、松井の一周忌記念興行として『豚草物語』の再演を持ち出してくる。松井殺しの犯人探しが目的の監督は、万年下積み役者の尾上竹之助を刑事役として雇い、稽古中の4人を見張らせる。果たして、この4人の中に犯人はいるのか……。人を思うちから 其の参『キネマの天地』より、右から鈴木杏、那須佐代子、高橋惠子、趣里撮影:細野晋司今回、初めて井上作品を演出する小川絵梨子は、自身が中学生の時に演劇部で上演した同作で小春役を貰った思い出があり、「『キネマの天地』は私がどうしてもやりたかった作品のひとつ」だったと言う。さらに「あれから30年近くがたち、演出家という立場で、大好きな作品を大好きな俳優の方々とご一緒できる幸せを噛み締めています。この作品を、このキャストの皆さんとご一緒できることが楽しみでなりません。“演劇、ありがとう”と、演劇への感謝を込めて、作品作りに向かいたいと思います」とその心境を語っていたが、本公演開幕にあたり「今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。」とコメントを寄せた。4人の女優には、立花かず子役に高橋惠子、滝沢菊江に鈴木杏、田中小春に趣里、徳川駒子に那須佐代子と魅力的な顔ぶれが揃った。さらに、下積み役者の尾上竹之助役に佐藤誓、助監督の島田健二郎を章平、映画監督の小倉虎吉郎を千葉哲也が演じる。7人の実力派俳優たちがユーモアたっぷりに展開する井上流推理喜劇を堪能してほしい。上演は6月27日(日)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。文:伊藤由紀子【演出・小川絵梨子コメント全文】井上ひさしさんは新国立劇場の財産というべき戯曲をいくつも残してくださった、劇場にとって大切な作家のおひとり。演出家としてはまだまだ未熟な私ですが、今回は満を持しての挑戦になります。井上戯曲初演出作品として選んだ、この『キネマの天地』は、井上さんの自由で軽妙、かつちょっとシニカルな視点が生きた戯曲だと思っています。中学時代に所属していた演劇部で上演したということもあり、特別に愛着を感じている作品で、井上さん流の「演劇賛歌」が込められた戯曲だと思い続けてきました。今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。人を思うちから 其の参『キネマの天地』作:井上ひさし演出:小川絵梨子出演:高橋惠子鈴木 杏趣里那須佐代子佐藤 誓章平千葉哲也2021年6月5日(土)~2021年6月27日(日)会場:東京・新国立劇場 小劇場
2021年06月11日山田洋次監督最新作『キネマの神様』より、前日発表された本作の主題歌「RADWIMPS feat.菅田将暉」の「うたかた歌」が挿入された最新予告映像が公開された。劇中では、菅田さんが若き日のゴウ、野田さんが映写技師のテラシンを演じ、撮影所で働く盟友として熱い絆を結ぶ。そんな2人が参加する本楽曲は、野田さんが作詞・作曲、菅田さんがゲストボーカルを務め、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている。過去と現在の映像が交互に映し出される今回到着した映像では、中盤から2人が切なくも力強く歌い上げるノスタルジックなメロディーが流れ、ゴウと淑子の深い愛を盛り上げる。映画への夢を諦め、迷惑ばかりかけて後悔しているゴウと、いつも側で支えゴウを愛し続ける淑子。様々な困難が降りかかっても決して諦めず、多くの人の思いが繋がり完成した本作とも重なるように、“映画の神様”を信じ続けたゴウや淑子、その家族や友人たちに一体どんな奇跡が待ち受けているのか、期待せずにはいられない映像となっている。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年04月30日山田洋次監督の最新作『キネマの神様』が8月6日(金)に公開される。この度、RADWIMPS feat.菅田将暉による主題歌「うたかた歌」入りの最新予告映像が初解禁となった。松竹映画100周年記念作品として、人気作家・原田マハによる同名小説を原作に、日本映画界を代表する山田監督がメガホンを取った本作。主演予定だった志村けんさんの突然の逝去、緊急事態宣言による撮影の長期中断、二度の公開延期と次々と困難が降りかかったが遂に公開を迎える。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と『花束みたいな恋をした』での大ヒットも記憶に新しい菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい豪華キャスト陣が紡ぐドラマに注目だ。物語は映画監督になる夢を追いかけ、挫折を経験するが映画をこよなく愛するゴウ(現在:沢田 / 過去:菅田)、かつて若きゴウが想いを寄せる食堂の娘であり、ゴウの妻となった淑子(現在:宮本 / 過去:永野)、そしてゴウとはかつての撮影所仲間で、名画座・テアトル銀幕を営むテラシン(現:小林稔侍 / 過去:野田洋次郎)など各キャラクターの想いと共に、夢と愛に満ちた青春そして時代を越えて訪れる“奇跡”に満ちた物語が描かれる。野田が作詞作曲、菅田がゲストボーカルを務め、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている本楽曲。「映画の世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしい」という野田の願いも込められているという。元々は主題歌と意識して制作した楽曲ではなく、野田が作品への愛情とリスペクトを込めて「監督にこのデモをお渡しください」と贈ったものだった。野田からデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と、主題歌に決定。『うたかた歌』の音源入りの最新予告映像では、野田と菅田が切なくも力強く歌い上げるノスタルジックなメロディに乗って、かつて恋に胸焦がれたゴウと淑子の過去から夫婦となった現在にかけて築かれていく深い愛が映し出されている。映画への夢を諦め、迷惑ばかりかけて後悔するゴウと、いつも彼を支えて真摯にゴウを愛し続ける淑子。壊れかけた家族の関係も、諦めてしまった夢も、何度だってやり直せる。様々な困難が降りかかっても決して諦めず、多くの人の想いが繋がり完成した本作とも重なるように“映画の神様”を信じ続けたゴウや淑子、その家族や友人たち。彼らに一体どんな奇跡が待ち受けているのだろうか。『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年04月30日山田洋次監督が原田マハの小説を映画化する『キネマの神様』。この度、主人公ゴウ役の菅田将暉と、盟友テラシン役の野田洋次郎が「RADWIMPS feat.菅田将暉」として主題歌「うたかた歌」を歌唱することが分かった。劇中では、撮影所で働く盟友として熱い絆を結んだ2人。野田さんが作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田さんを迎えるという形となり、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うよう、歌詞に合わせて歌い分けされているという。今回の主題歌について野田さんは「最初は主題歌になるとかならないとかそういう話は全く無く、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて『監督にこのデモをお渡しください』という感じで贈ったのが一番最初です」と明かす。一方、菅田さんは野田さんと一緒に主題歌を担当することについて「いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして『こんなのできたから』ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて『わぁ~!』と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と驚きを隠せなかった様子。また、2人で一緒に主題歌をレコーディングした際のことをふり返り、野田さんは「レコーディングは楽しかったですね。菅田君が色んな表情や色んなテイクを見せてくれたので」と語り、菅田さんは「二回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう一回やることになりました。すると野田さんが『こういう風なリズムでやると歌いやすくなるかも』といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした」とその様子を語った。なお、主題歌の音源は近日中に公開予定。野田さんは「僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています」と思いを述べ、菅田さんは「完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね」と楽しみに待つ方へメッセージを寄せている。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年04月09日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)の主題歌が9日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。映画劇中、撮影所で働く盟友として熱い絆を結んだ菅田と野田洋次郎が、RADWIMPS feat.菅田将暉として初タッグを組み、主題歌「うたかた歌」を歌唱することが決定。野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田を迎えた本楽曲は、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように、歌詞に合わせて歌い分けがされている。野田は「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です」と、初めは主題歌と意識して制作した楽曲ではなかったと明かす。野田からデモを受け取った映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と、主題歌に決定した。野田と共に主題歌を担当することになった時、菅田は「いやびっくりしました。 謎でした」と驚いたという。初タッグとなる2人のレコーディングでは、1回目は難しくて表現しきれなかったという菅田に、野田がアドバイスのメールを送り、菅田は「2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって」と縁を感じているようだった。○野田洋次郎・菅田将暉 コメント・「うたかた歌」の曲のイメージはいつ頃から浮かんでいたのでしょうか?野田:最初は主題歌になるとかならないとかそういう話は全く無く、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です。・撮影時の感情や想いも影響してますか?野田:そうですね。とても影響してました。特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい、僕らが生きたあの撮影所の雰囲気を音にできないかと思ってました。・菅田さんは野田さんと一緒に主題歌を担当することが決まった時どう思いましたか?菅田:いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなのできたから」ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ〜!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。・撮影中はゴウとテラシンという、撮影所で共に働く盟友として共演されましたが、そんなお二人で一緒に主題歌をレコーディングされていかがでしたか?野田:そもそも作っていく段階で、自分はテラシンとして出演してるのにゴウの気持ちも歌として歌詞にしたためながら、すごい不思議な気持ちというか、難しいなという気持ちもありました。どこかでテラシンとゴウを行き来しながら歌詞を書いていたんですけど、二人に共通する想いもあるだろうし、そういった過程を経てこれでいけるなとなりました。レコーディングは楽しかったですね。菅田君が色んな表情や色んなテイクを見せてくれたので。菅田:楽しかったですし贅沢な時間でした。2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう一回やることになりました。すると野田さんが「こういう風なリズムでやると歌いやすくなるかも」といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした。・野田さんから見て菅田さんの歌い手としての魅力は?野田:まず声が素晴らしいですね。人に届く声を持ってる。山田監督とも話したのですが、演技をする時の声もおそらく相手に届く声というのが間違いなくあって、それを間違いなく持っていて。どうやって声を届けたら相手に伝わるか、どんな風に相手の中に言葉を残していくか、という部分を本能的にやっていて、それは歌でも共通してあるので、「この歌を聞いた人の中に届けて残すんだ」という強さみたいなものを感じました。・実際に完成した映画を観て、エンドロールでこの主題歌を聞いた時どう思いましたか?菅田:本来なら自分が歌っているということで緊張感やドキドキがあるんですけど、その前に映画の内容が響いていたので、不思議とスッと聴くことができました。途中で「あっ、歌ってんだ!」と気づくみたいな。今思うと馴染んでいたのかなと、安心しました。お客さんとしては映画の内容と自分の人生と色々なものが繋がっていく感じで、聴いていて心地良かったですね。・主題歌を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。野田:「うたかた歌」がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています。あの映画で描かれている世界の美しさみたいなものがいつまでもいつまでも、あの曲を聴くことでよみがえってくれたら本当に嬉しいです。そして僕らの不思議なコラボレーションですね。菅田君の新しい魅力が詰まっていると思います。菅田:本当に勉強になりました。完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね。○房プロデューサー コメント「途中、作りながら志村さんのことやいろんなことを考えてしまいました。ゴウの気持ちで作りはじめたんですが、気づいたらサビはテラシンの気持ちのような言葉が出てきました。あまり深く考えず、まずは参加できたお礼としてお渡しします」野田さんからデモとともに、このようなメッセージをいただきました。ゴウがまとう繊細な狂気や色気、それを包み込む淑子の愛情、二人を暖かく見守り続けたテラシンの葛藤。器用に、時に賢く立ち回れるような時代に対して、まっすぐな気持ちのこの歌がきっと多くの人の心を動かすと思いました。過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信しました。(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年04月09日山田洋次監督の最新作『キネマの神様』が8月6日(金)に公開される。この度、本作の主題歌がRADWIMPS feat.菅田将暉による「うたかた歌」に決定した。松竹映画100周年記念作品として、人気作家・原田マハによる同名小説を原作に、日本映画界を代表する山田監督がメガホンを取った本作。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる『キネマの神様』だ。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と『花束みたいな恋をした』での大ヒットも記憶に新しい菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい豪華キャスト陣が紡ぐ物語に注目が集まっている。本作では映画監督になる夢を追いかけ、挫折を経験するが映画をこよなく愛するゴウ(現在:沢田 / 過去:菅田)、かつて若きゴウが想いを寄せる食堂の娘であり、ゴウの妻となった淑子(現在:宮本 / 過去:永野)、そしてゴウとはかつての撮影所仲間で、名画座・テアトル銀幕を営むテラシン(現:小林稔侍 / 過去:野田洋次郎)など各キャラクターの想いと共に、夢と愛に満ちた青春そして時代を越えて訪れる“奇跡”に満ちた物語が描かれる。主題歌の「うたかた歌」は野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田が参加。劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けられた本楽曲の音源は近日中に解禁されるという。映画はもちろん、主題歌にも注目してほしい。野田洋次郎&菅田将暉・コメント――『うたかた歌』の曲のイメージはいつ頃から浮かんでいたのでしょうか?野田:最初は主題歌になるとかならないとかそういう話は全く無く、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です。――撮影時の感情や想いも影響してますか?野田:そうですね。とても影響してました。特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい、僕らが生きたあの撮影所の雰囲気を音にできないかと思ってました。――菅田さんは野田さんと一緒に主題歌を担当することが決まった時どう思いましたか?菅田:いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして「こんなのできたから」ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて「わぁ~!」と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした。――撮影中はゴウとテラシンという、撮影所で共に働く盟友として共演されましたが、おふたりで一緒に主題歌をレコーディングされていかがでしたか?野田:そもそも作っていく段階で、自分はテラシンとして出演してるのにゴウの気持ちも歌として歌詞にしたためながら、すごい不思議な気持ちというか、難しいなという気持ちもありました。どこかでテラシンとゴウを行き来しながら歌詞を書いていたんですけど、ふたりに共通する想いもあるだろうし、そういった過程を経てこれでいけるなとなりました。レコーディングは楽しかったですね。菅田君が色んな表情や色んなテイクを見せてくれたので。菅田:楽しかったですし贅沢な時間でした。2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう一回やることになりました。すると野田さんが「こういう風なリズムでやると歌いやすくなるかも」といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした。――野田さんから見て菅田さんの歌い手としての魅力は?野田:まず声が素晴らしいですね。人に届く声を持ってる。山田監督とも話したのですが、演技をする時の声もおそらく相手に届く声というのが間違いなくあって、それを間違いなく持っていて。どうやって声を届けたら相手に伝わるか、どんな風に相手の中に言葉を残していくか、という部分を本能的にやっていて、それは歌でも共通してあるので「この歌を聞いた人の中に届けて残すんだ」という強さみたいなものを感じました。――実際に完成した映画を観て、エンドロールでこの主題歌を聞いた時どう思いましたか?菅田:本来なら自分が歌っているということで緊張感やドキドキがあるんですけど、その前に映画の内容が響いていたので、不思議とスッと聴くことができました。途中で「あっ、歌ってんだ!」と気づくみたいな。今思うと馴染んでいたのかなと、安心しました。お客さんとしては映画の内容と自分の人生と色々なものが繋がっていく感じで、聴いていて心地良かったですね。――主題歌を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いいたします。野田:『うたかた歌』がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています。あの映画で描かれている世界の美しさみたいなものがいつまでもいつまでも、あの曲を聴くことでよみがえってくれたら本当に嬉しいです。そして僕らの不思議なコラボレーションですね。菅田君の新しい魅力が詰まっていると思います。菅田:本当に勉強になりました。完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね。房プロデューサー・コメント「途中、作りながら志村さんのことやいろんなことを考えてしまいました。ゴウの気持ちで作り始めたのですが、気付いたらサビはテラシンの気持ちのような言葉が出てきました。あまり深く考えず、まずは参加できたお礼としてお渡しします」野田さんからデモとともに、このようなメッセージをいただきました。ゴウがまとう繊細な狂気や色気、それを包み込む淑子の愛情、二人を暖かく見守り続けたテラシンの葛藤。器用に、時に賢く立ち回れるような時代に対して、まっすぐな気持ちのこの歌がきっと多くの人の心を動かすと思いました。過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信しました。『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年04月09日松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』完成報告会見が、志村けんさんの一周忌にあたる3月29日(月)に行われ、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎を筆頭に、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子とベテラン俳優らが勢揃い、さらには山田洋次監督も登壇し最新作に込めた熱い想い、さらに映画に対する強い愛を語った。1950年~60年代の日本映画の黄金期と現代を舞台に、“映画の神様”を信じ続けた主人公・ゴウが時代を超えて織り成す“夢”と“愛”と“奇跡”に満ちた物語が描かれる本作。志村さんの遺志を継いだ沢田研二とW主演を務め、撮影所の助監督として青春の日々を送る若き頃のゴウを演じた菅田さん。長期の撮影中断を経て、ついに完成を迎えることができた本作について「この1年、色んなことがありましたが思い出の詰まった作品になりました」と並々ならない想いと喜びを明かす。「沢田さんのゴウは、僕の演じているゴウよりもたくさん動き回っていて、パワフルで、チャーミングな、ダメ父親だけど色気のある魅力的なゴウ」と表現した。今回初めての山田組に挑戦した永野さんは撮影所近くの食堂・ふな喜の看板娘である淑子を演じている。「毎日緊張と勉強の連続で、今までになかった経験ができました」と明かすと、すかさず山田監督から「本当に緊張していた?(笑)」と楽しいツッコミが入り、会場を沸かせるひと幕も。撮影所で映写部として働くテラシン演じる野田さんは「山田監督はアイデアが豊富で、その場でスタッフも瞬発的に演出作業をしていた」と本作の撮影裏話を明かした。さらに、劇中にあるギターを弾くシーンも「3日前くらいに言われたんです」と野田さん。監督による突然のアイデアだったことを明かすと、山田監督は「もっと前から言ってたんじゃない?(笑)」と笑いながら返答した。一方、現代のテラシンを演じた小林さんと“そっくり”と、試写を観た関係者の中では話題となっており、小林さんも「嬉しいですね。野田さん演じるテラシンの演技を見た時に、(演技に対する)気持ちは僕と一緒だと思いました」と野田さんの演技を絶賛した。夫婦となったゴウと淑子の娘・歩を演じた寺島さんは、「(山田組への出演は)待ち望んでいた出来事だったので、何が何でも出たいという思いを伝えましたね」と初の山田組となった印象をコメント。ゴウの妻となった現代の淑子を演じた宮本さんは、なんと本作が50年ぶりの山田組。「50年は長いですよね。最初にお会いした当時はすごく怖かったのですが、本作で久しぶりお会いして長い年月が経ったのだと思いました」と、ベテラン俳優らがそれぞれの想いを語った。100周年記念作品にふさわしい豪華なキャスト陣が集結しながら長期の撮影中断など、あらゆる困難が降りかかった状況下でも前を向き、“奇跡”の積み重ねでついに完成を迎えた本作。山田監督は「本読みをした後に主役(志村けん)がお亡くなりになってしまうという出来事は初めての経験で、その時のことを今でも思い出します。混乱してしまい、どうすればいいか不安にもなってしまいましたが、色々な考え方をして新たな魅力のある作品になった」と回顧。代役の沢田さんは「志村さんとの友情があったから、快く引き受けて下さいました」と語り、「表には見せないけど、緊張していたと思います。菅田さんも沢田さんも二枚目だから共通点があって良かったと思いますし、彼(沢田研二)がダメな男・ゴウを鮮やかに演じてくれました」と改めて絶賛を贈った。さらに、「本作は8月の上映になってしまいましたが、多くの方にこの作品を映画館で観ていただきたいです」と語る山田監督。作品が完成するまでの長い道のりをふり返りながらも、これから映画界がコロナを乗り越えて、この『キネマの神様』が劇場映画復活へのバトンになってほしいという希望を込めたことを映画人として熱弁。菅田さんも“映画館”という場所はどのような存在か問われると、「今となっては職場みたいな変な緊張感もありますが、映画を観ているといつの間にか別の世界に行ってしまいます」とコメント。永野さんは「初めて自分が出てる映画を観た時は不思議な気持ちで、『私はこの世界で頑張っていけるのか』と思った気持ちを今でも映画館に行った時は思い出します」と素直に語る。そして野田さんは「映画を観終わると、何百人の全く知らない人たちと同じ経験や冒険をしてその日を終えてくということが素敵だと思っている自分がいます。その日のことが人生に残っていること、偶然のことさえ奇跡だと思います」と、本作の“奇跡”にかけて語った。会見中には、“キネマの神様”がいることを信じて劇場公開に向け歩み始めた彼らの本作へかける情熱が凝縮されたかのような【特別映像~完成までの物語~】も公開された。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年03月30日松竹映画100周年記念作品として、原田マハの同名小説を映画化した『キネマの神様』の完成報告会見が3月29日、都内で行われ、主演を務めた菅田将暉、共演する永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、山田洋次監督が出席した。この日は当初、菅田とともにダブル主演を務める予定だった故・志村けんさんの命日。作品の完成を喜ぶとともに、そこに至る紆余曲折に対する思いも語られた。志村さんの急逝と、その遺志を引き継いだ沢田研二の起用、緊急事態宣言による撮影の長期中断、2度の公開延期とさまざまな出来事が起こった本作。現在は8月6日の全国ロードショーが決定しており、映画監督になる夢を追いかけ、挫折を味わうも映画を愛し続ける主人公ゴウ(現在:沢田 / 過去:菅田)と、彼を取り巻く人々の青春と晩年の奇跡が描かれる。若き日の主人公を演じた菅田は「まさか、自分が山田洋次監督の作品の真ん中に立つなんて……」と神妙な面持ち。「完成したと言えるのが、一番の喜び」と笑顔を見せる一方、「ここまで来るのに『本来なら…』という、いろんな出来事があり過ぎて、個人的にはうまく言葉にできない」と複雑な心境も明かした。それでも「いろんなことを経たからこそ、たくさんのメッセージが詰まっている。映画館で見るべき映画になっている」と胸を張った。山田組を振り返り「ほかの映画の現場とまるで違う。準備期間や時間の使い方、撮影のシステムも含めて、執念の塊というか…」と圧倒された様子。「粘りに粘って、でも次の日リテイクだったり(笑)。でも、俳優としては、そこまで求められるのがうれしい」と明かした。また、志村さんの代役を果たした沢田については「ものすごくパワフル。チャーミングで、ダメだけど色気がある魅力的なゴウ像だと思った」と話していた。「準備も含めて、2年以上が経ち、ようやくこの日が来たかと。長い映画人生でもこんな体験は初めて」と感慨しきりに語る山田監督は、「何といっても、本読みまで進めた段階で、主役が亡くなるというのは体験がなく、非常に混乱したことを今でも思い出す」。代役を務めあげた沢田に対しては、「最初はどうなるか不安もあったけれど、志村さんとはまったく違う、別の魅力をもった主人公を演じてくれて、今はホッとしております。きっと、ずいぶん悩んだと思いますよ」と感謝の意を表した。そして「コロナ禍で、世界中の映画人が課題を突き付けられているが、僕は『映画館よ、永遠なれ』と言いたい」と“キネマ”へのあふれる思いを語っていた。取材・文・写真=内田涼『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年03月29日延期となっていた山田洋次監督の最新作『キネマの神様』の公開日が8月6日(金)に決定。あわせて本ビジュアルと本編シーンとメイキングを収めた特別映像が公開され、さらに追加キャストとして、片桐はいりと原田泰造の出演も発表となった。松竹映画100周年記念作品として、人気作家・原田マハによる同名小説を原作に、日本映画界を代表する山田監督がメガホンを取った本作。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる『キネマの神様』だ。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんの遺志を継ぐ沢田研二と『花束みたいな恋をした』での大ヒットも記憶に新しい菅田将暉。さらに日本を代表する名女優・宮本信子と若手人気女優・永野芽郁など記念すべき作品にふさわしい豪華キャスト陣が紡ぐ物語に注目が集まっている。本作では映画監督になる夢を追いかけ、挫折を経験するが映画をこよなく愛するゴウ(現在:沢田 / 過去:菅田)、かつて若きゴウが想いを寄せる食堂の娘であり、ゴウの妻となった淑子(現在:宮本 / 過去:永野)、そしてゴウとはかつての撮影所仲間で、名画座・テアトル銀幕を営むテラシン(現:小林稔侍 / 過去:野田洋次郎)など各キャラクターの想いと共に、夢と愛に満ちた青春そして時代を越えて訪れる“奇跡”に満ちた物語が描かれる。今回、公開となったビジュアルにも主人公ゴウと彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が映し出されている。「あの人を愛したから、その神様に出会えました。」というコピーと共に、1本のフィルムが過去と現在のゴウを結んでいる様だ。そして本作のVFX監修を山崎貴監督が担当していることが明らかになった。特別映像には現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンと演出について熱心に話し合う、山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。『ALWAYS 三丁目の夕日』、『永遠の0』、『STAND BY MEドラえもん』など、高度なVFXで数々の作品で定評を集める山崎監督が本作で手掛けたのは、沢田演じる現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める昭和の銀幕スター・桂園子(北川)の瞳がクローズアップされ、菅田演じる若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていくシーン。山田監督の思い描く現在のゴウと若き日のゴウを繋ぐ大切なシーンが、山崎監督の技術によって、エモーショナルな映像として具現化された。追加キャストとして発表された片桐は、テラシン(小林)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客を演じ、原田はゴウのギャンブル依存に悩まされる妻・淑子(宮本)と娘・歩(寺島)が訪れる相談会の主催者を演じる。共に山田組初参加となる片桐と原田の演技に注目だ。新たなキャストも加わり、さらに勢いが増した本作。豪華キャスト陣が織りなす奇跡の物語にさらなる期待が高まる。<山崎貴監督・コメント(Q&A)>――山田作品にVFX監修として携わることが決定した際の気持ち敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました。僕は邦画の歴史にも大変興味あるので、雑談する中でかつての巨匠達の生の姿を教えていただけることもとても楽しかったです。日本映画の様々な歴史的瞬間を体験してきた方ですから。――本作におけるVFXに関して意識した点、こだわった点について山田監督の世界観にあったVFXということにはこだわりました。いわば地に足が着いているもの。僕自身の作品のときは荒唐無稽なものをめざしますが、そこは品良くいきたいなと。――撮影現場における山田監督との意見交換について山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした。目指すイメージはしっかりと出来上がっていましたね。『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年03月17日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める映画『キネマの神様』(8月6日公開)のビジュアルと追加出演者が17日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛しており、若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。今回公開となったビジュアルには、主人公ゴウ(現在:沢田/過去:菅田)と彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が映し出された。またVFX監修を山崎貴監督が担当していることも明らかに。併せて公開となった特別映像には現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンと、その演出について熱心に話し合う山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。山崎監督が本作で手掛けたのは、沢田演じる現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める昭和の銀幕スター・桂園子(北川景子)の瞳がクローズアップされ、菅田演じる若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていく、というシーン。山田監督の思い描く現在のゴウと若き日のゴウを繋ぐ大切なシーンが、山崎監督の圧巻の技術によって、エモーショナルな映像として具現化された。さらに追加キャストとして、片桐はいり、原田泰造の出演も決定。片桐は、テラシン(小林稔侍)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客を演じ、原田は、ゴウのギャンブル依存に悩まされる妻・淑子(宮本)と娘・歩(寺島しのぶ)が訪れる相談会の主催者を演じる。共に山田組初参加となった。○山崎貴監督 コメント・山田作品にVFX監修として携わることが決定した際のお気持ちをお聞かせください。敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました。僕は邦画の歴史にも大変興味あるので、雑談する中でかつての巨匠達の生の姿を教えていただけることもとても楽しかったです。日本 映画の様々な歴史的瞬間を体験してきた方ですから。・本作におけるVFXに関して意識された点、こだわった点について具体的に教えてください。山田監督の世界観にあったVFXということにはこだわりました。いわば地に足が着いているもの。僕自身の作品のときは荒唐無稽なものをめざしますが、そこは品良くいきたいなと。・撮影現場における山田監督との対話の中でどのような意見交換をされていたのでしょうか?山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした。目指すイメージはしっかりと出来上がっていましたね。
2021年03月17日原田マハの小説を山田洋次監督が映画化した『キネマの神様』の新公開日が8月6日(金)に決定し、本ビジュアルと特別映像が到着した。本ビジュアルには、沢田研二と菅田将暉が演じる主人公ゴウをはじめ、若きゴウが想いを寄せる永野芽郁扮する食堂の娘、年月が経ちゴウの妻となった宮本信子扮する淑子など、彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が写し出されている。そして合わせて到着した特別映像は、撮影の様子を収めたメイキングシーンからスタート。今作ではVFX監修を山崎貴(『永遠の0』『STAND BY MEドラえもん』ほか)が担当していることが明らかになり、演出について熱心に話し合う山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。続けて、現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンも公開。山崎監督が本作で手掛けたのは、現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める桂園子(北川景子)の瞳がクローズアップされ、若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていくシーン。山崎監督の技術によって、エモーショナルな映像に仕上がった。山崎監督は「敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました」と今回の参加への思いを明かし、「山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした」と撮影をふり返っている。またさらに追加キャストとして、片桐はいりと原田泰造の出演も明らかに。片桐さんは、ゴウとはかつての撮影所仲間のテラシン(小林稔侍)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客役。原田さんは、ゴウのギャンブル依存に悩まされる淑子と娘・歩(寺島しのぶ)が訪れる相談会の主催者を演じる。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年03月17日3匹の猫と暮らしている飼い主(@maihimemoco)さん。ある日、自宅に幸運が訪れる『パワースポット』が誕生したといいます。『もふもふ猫神社』と書かれた神社の前に、お供え物を置くと…。我が家にパワースポットができたよ pic.twitter.com/Fpo4NN0n95 — コトのおちり ねこ休み展 (@maihimemoco) February 11, 2021 神社の中から、猫神様の手が伸びてきました!お供え物に目がない猫神様。飼い主の願いごとなどよそに、夢中でお供え物を食べています。動画には「即効性がありますね」「なんて自由な神様」「ご利益ありそう」などの声が寄せられていました。こんなにかわいい猫神様が出てくるなら、たくさんお供え物を置きたくなってしまうでしょう。猫神社の神様は、気まぐれな性格なだけに、願いごとの成就も気まぐれかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2021年02月13日2019年6月に世田谷バブリックシアターにて、オリジナルキャストで再演された「世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009『キネマと恋人』」がDVD化されることが分かった。1936年(昭和11年)の秋、東京から遠く離れた、ちいさな「梟島」の、ちいさな港町の唯一の映画館で繰り広げられる物語。映画だけを唯一の楽しみとしているハルコは、「間坂寅蔵」を演じる高木高助という俳優がお気に入りだったが、ある日突然、銀幕の向こうにいたはずの「間坂寅蔵」が目の前に現れる……。ファンタジックでペーソス溢れるロマンティックコメディであり、キャスト陣のチームワークによる巧みなステージングと舞台美術、映像技術の融合により、ビジュアル性の高い演出で観客を驚かせた。この度のDVD化は、台本・演出のケラリーノサンドロヴィッチの完全監修の下、作品の魅力を余すことなく収めるべく映像作品としたもの。副音声には、妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえ、KERAによる豪華コメンタリーも収録。当時の、バックステージや舞台上での思い出など、臨場感溢れる楽しいトークが収録されている。さらに特典映像にはキャスト、スタッフのインタビューなども収録され、盛り沢山の内容となっている“決定版”。販売は、2020年12月23日(水)正午〜2021年1月31日(日)キューブメルマガ会員「cubit club plus」サイトにて、期間限定先行予約販売(ポストカード付き)後、同サイトにて一般発売開始予定。ケラリーノサンドロヴィッチのコメントは、以下の通り。「今も私の家には『キネマと恋人』再演版のポスターが貼ってあります。眺めるだけで豊かな気持ちになり、元気をもらえるからです。“舞台は生でなくては”の持論は変わらないものの、残せないよりは残せた方がいい。再演時はDVD化がスルーされることが多い中、『キネマと恋人』は2016年の初演版に引き続き、2019年の再演版もDVD化できるのは無常の悦びです。この度は、初演版に較べカメラ台数が増えたことで、毎度編集を監修させて頂いている身としては、グッと観せ方に幅を出すことができました。コメンタリー等の特典も充実しております。しかしなんと言っても、初演との一番の違いは、作品の完成度であります。俳優陣の芝居もステージングもスタッフワークも格段の進歩を遂げてます。初演DVDをお持ちの方は、ぜひとも観較べてみてください」■商品概要世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009『キネマと恋人』DVD台本・演出:ケラリーノ・サンドヴィッチ出演:妻夫木聡、緒川たまきともさかりえ三上市朗、佐藤誓、橋本淳尾方宣久、廣川三憲、村岡希美崎山莉奈、王下貴司、仁科幸、北川結、片山敦郎映像出演:野村萬斎、奥村佳恵2019年6月収録 世田谷パブリックシアター価格:¥7,500(税別)【特典映像】★キャスト・スタッフインタビュー(妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえ、三上市朗、佐藤誓、橋本淳、尾方宣久、廣川三憲、村岡希美、上田大樹、小野寺修二、ケラリーノ・サンドロヴィッチ)★副音声コメンタリー(妻夫木聡×緒川たまき×ともさかりえ×ケラリーノ・サンドヴィッチ)※B6判ポスター封入志磨遼平(ドレスコーズ)劇評掲載本編193分 特典映像49分 / Qbix-SD69 / MPEG-2 / COLOR / 本編:片面・2層特典:片面・1層 / 本編 ステレオ 特典映像 モノラル※2020年12月23日(水)正午〜2021年1月31日(日)キューブメルマガ会員「cubit club plus」にて、期間限定先行予約販売後、一般発売予定。詳細は cubit club plus サイトにて確認
2020年12月23日山田洋次監督最新作『キネマの神様』の新たな出演者、リリー・フランキー、志尊淳、前田旺志郎の3名が発表された。揃って山田監督作品初出演となる。リリーさんが演じるのは、1950~60年代の日本映画黄金期に活躍した、助監督のゴウ(菅田将暉)が師匠とする映画監督・出水宏。多くは語らないが、映画撮影において確固たるこだわりを持ち、ゴウに監督としての在り方を背中で教える。先日最終回を迎えた「極主夫道」への出演も話題となった志尊さんは、テラシン(小林稔侍)が経営する映画館「テアトル銀幕」でアルバイトをするイマドキの青年・水川を演じる。「テアトル銀幕」を通して、現代のテラシンや淑子(宮本信子)、そしてゴウ(沢田研二)と会話を重ねる中で関係性を築いていく役どころだ。また、落ちぶれたゴウが持っていた才能を再び見出す、孫・勇太役で、先日放送終了した「猫」で連続ドラマ初主演を務めた前田さんが出演。現代のゴウにとってのキーパーソンと言える勇太。内気で部屋にこもりがちの繊細な彼だが、ゴウとはほかの誰よりも信頼関係を築いていく。過去のゴウ、現代のゴウ、とそれぞれ人生を共にする3人。リリーさんは「山田洋次監督、沢田研二さん、志村けんさん。僕の憧れのスターの方々と、同じフィルムの中に存在できたことが、幸福です」と参加を喜ぶ。志尊さんは「自分の人生において、山田洋次監督作品に出演させていただける事があるなんて思ってもいませんでした。スタジオに入った瞬間から感じる、緊張感、繊細さ、熱量。全てにおいて貴重な時間でした」と撮影をふり返り、前田さんも「正直、山田監督は厳しかったです。しかし、それは僕にだけではなく自分自身に対してもで、映画を作る事への一切妥協しないあの姿勢は映画への愛に溢れており、心の底からリスペクトしています。改めてこんな素敵な作品に出演できた事が嬉しいですし、多くの人に観ていただきたいと思います」とコメントしている。『キネマの神様』は2021年4月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年4月16日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年12月22日山田洋次監督が手掛ける、松竹映画100周年の記念作品『キネマの神様』の公開日が2021年4月16日(金)に決定。これまで、主演に決定していた志村けんさんの逝去、新型コロナウイルスによる撮影中断などに直面しつつも、志村さんの代役として沢田研二を迎え再始動した本作から、初の本編映像となる特報映像が解禁となった。今回初めて解禁された映像は、若き日のゴウ(菅田さん)がカチンコを片手に映画製作に奮闘していた頃、北川景子演じる銀幕スター・桂園子が主演する作品を、現在、白髪姿になったゴウ(沢田さん)が懐かしさと寂しさ溢れるまなざしで鑑賞する、という2人の姿が重なるシーンから始まる。映画製作に全身全霊を傾け、夢を追い駆ける若きゴウ。その一方で、妻・淑子(宮本信子)から指摘されるまで思い出せなかったほど、現在のゴウはかつての情熱と輝きを失っていた。この対照的な2人を中心に、ゴウを支える若き日の淑子(永野芽郁)や映写技師のテラシン(野田洋次郎)ら家族・友人たちが映し出されていくエモーショナルな映像だ。かつての映画青年に何があったのか?そしてゴウの人生に起こった奇跡とは?“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語であることが分かる特報に仕上がった。公開日決定に至るまで2020年1月に映画化を発表した山田監督最新作『キネマの神様』は3月1日にクランクイン、撮影を進めていたが、ちょうど半分を撮り終えた3月末にW主演である志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎の悪化で逝去。突然の訃報に、山田監督をはじめとするキャスト、スタッフは動揺した。ほどなくして日本政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断を余儀なくされた。この時点で「再開するのは無理だろう」といった声が世間では数多く上がっていたが、この作品を無事完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じた製作陣は、コロナ禍の終息が見えない中、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを開始。そして、かつて同じ事務所に所属し、先輩後輩同士で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演した沢田さんが出演を決意。「志村さんのお気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と、志村さんから沢田さんに魂のバトンが渡り再始動した。撮影再開後もコロナ危機と常に隣り合わせで数々の困難があったが、それを一つずつ乗り越え、ようやく公開日が決定。コロナ禍の影響を大きく受けた映画として、コロナ禍に限らず、様々な苦境に立たされた全ての人と一緒に乗り越えたい、そして無事に公開を迎えることで、勇気と希望を与えたい。きっといる“映画の神様“を信じて――。そんな思いが本作には込められている。『キネマの神様』は2021年4月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年4月16日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年12月01日公開延期となっていた山田洋次監督の最新作『キネマの神様』が2021年4月16日(金)に公開されることが決定。併せて特報映像が公開された。松竹映画100周年記念作品として、人気作家・原田マハによる同名小説を原作に、日本映画界を代表する山田監督がメガホンをとった『キネマの神様』。映画を愛した一人の男と、その家族に50年の時を経て起きた奇跡を描いた本作には、沢田研二と菅田将暉をはじめ、永野芽郁、宮本信子、野田洋次郎、小林稔侍、寺島しのぶ、北川景子といった華やかな顔ぶれが集結する。しかし、本作は主演に決定していた志村けんさんの急逝、新型コロナウイルスによる撮影中断など、あらゆる困難に直面。当初は2020年1月に映画化を予定していたが、じくじたる思いで公開延期を余儀なくされた。それでも作品を完成させることが志村さんへの一番の供養となると信じ、感染拡大の終息が見えない中で、撮影を再開。志村さんとかつて同じ事務所に所属し、『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』などの番組で共演経験のある沢田が主演を務めることが新たに決定した。多くの困難を乗り越え、ついに映画が完成。本作はスタッフ・キャスト全員の「映画を通して勇気と希望を与えたい」という願いが込められている。今回初めて公開された映像では、若き日の主人公・ゴウ(菅田)がカチンコを片手に映画制作に奮闘していた頃の映画を、現在のゴウ(沢田)を鑑賞する切なさ溢れる印象的な場面から始まる。映画制作に全身全霊を傾け、 夢を追い駆ける若きゴウに対し、かつての情熱と輝きをすっかり失った現在のゴウ。対照的なふたりの姿を中心に、映像にはゴウを支える家族と友人たちも映し出される。そんな彼らに起こる奇跡とは。◆『キネマの神様』特報映像『キネマの神様』2021年4月16日(金)より公開
2020年12月01日綾野剛と共演する『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が現在公開中、今後も『約束のネバーランド』『ファーストラヴ』と注目の映画が公開を控える北川景子が、山田洋次監督最新作『キネマの神様』に出演することが分かった。北川さんが演じるのは、菅田将暉扮するゴウと共に映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子。昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えつつも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も。今回、山田監督作品初参加となる北川さんは「山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした」と参加した感想を語る。また「演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも『可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい』とよくご指導いただきました」とエピソードを明かしている。さらに今回、園子のキャラクタービジュアルと、映画の実際の撮影シーンとしては初公開となる場面写真も到着。キャラクタービジュアルには、銀幕の中で芝居をする園子の姿が写し出され、一方、場面写真は彼女の日常の姿を捉えた。ストールを頭に巻き付けたスタイルは、“真知子巻き”と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルだ。『キネマの神様』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年公開予定©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年11月19日女優の北川景子が、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)に出演することが19日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。北川が演じるのは、昭和の銀幕スター・桂園子。ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田洋次郎とは本作が初共演となる。公開されたキャラクタービジュアルには、銀幕”スクリーン”の中で芝居をする園子の姿が映し出され、物悲し気な表情と眼差し印象的な1枚に。一方、同作の実際の撮影シーンとしては初公開となった場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたもの。ストールを頭に巻き付けたスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる、華やかで魅力的な姿が写し出された。○北川景子 コメント私は、”映画の黄金時代”(1950~60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。○プロデューサー コメント1950〜60年代、映画は娯楽の王様と呼ばれていました。この頃の日本映画は、最も活気に溢れていて、数々の名作、多くのスター女優が銀幕を彩り、世界中の映画ファンを魅了してきました。当時のスター女優というのは誰しもが憧れる存在でありながら、撮影所で共に働くスタッフたちにとっては家族のように愛される存在でありました。北川景子さんに演じて頂いたスター女優・桂園子は山田監督自身が撮影所に入って間もない助監督時代に触れあった名女優たちとの経験を基に作り上げられていきました。昭和の映画を彩った、類い稀な美貌を持ち、誰からも愛されるスター女優を今の時代で演じてくれるのは誰だろうかと山田監督と話し合いを重ね、今回、北川さんにお願いさせて頂くこととなりました。劇中、北川さんの瞳に向かって一気にクローズアップするシーンがあるのですが、山田監督も「このアップで魅力的にいられる女優は彼女しかいない」と太鼓判を押しておりました。北川さんは、銀幕におけるスター女優としての美しさを、見事に体現して下さいました。
2020年11月19日沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子らが出演する、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が、2021年に全国ロードショーされる。この度、新たなキャストとして北川景子の出演が決定した。そして北川が演じる昭和の銀幕スター園子のキャラクタービジュアルと、実際の撮影シーンとしては初公開となる場面写真が発表された。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる同名小説。日本映画界を代表する山田洋次が監督を務める。数々の人気作に出演し続けてきた北川は、今回が山田監督作品初参加。ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子を演じる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田とは本作が初共演となる。北川演じる園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。公開されたキャラクタービジュアルでは、銀幕の中で芝居をする園子の姿が映し出されている。一方、場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたもの。このストールを頭に巻き付けたスタイルは“真知子巻き”と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる雰囲気を醸し出している。今回の発表における、北川、プロデューサーのコメントは、以下の通り。■北川景子コメント私は、”映画の黄金時代”(1950~60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。■プロデューサー コメント1950〜60年代、映画は娯楽の王様と呼ばれていました。この頃の日本映画は、最も活気に溢れていて、数々の名作、多くのスター女優が銀幕を彩り、世界中の映画ファンを魅了してきました。当時のスター女優というのは誰しもが憧れる存在でありながら、撮影所でともに働くスタッフたちにとっては家族のように愛される存在でありました。北川景子さんに演じて頂いたスター女優・桂園子は山田監督自身が撮影所に入って間もない助監督時代に触れあった名女優たちとの経験を基に作り上げられていきました。昭和の映画を彩った、類い稀な美貌を持ち、誰からも愛されるスター女優を今の時代で演じてくれるのは誰だろうかと山田監督と話し合いを重ね、今回、北川さんにお願いさせて頂くこととなりました。劇中、北川さんの瞳に向かって一気にクローズアップするシーンがあるのですが、山田監督も「このアップで魅力的にいられる女優は彼女しかいない」と太鼓判を押しておりました。北川さんは、銀幕におけるスター女優としての美しさを、見事に体現してくださいました。『キネマの神様』2021年全国ロードショー
2020年11月19日ロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が、映画『キネマの神様』(2021年公開予定)に出演することが22日、明らかになった。本作は小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。野田は、ゴウ (菅田)とともに撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシンを演じる。RADWIMPSとして活動し、独特の世界観で特に若い世代から熱狂的支持を集めているほか、illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』(2016)の主題歌・劇中歌を手掛けている野田。一方、2015年に公開した『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も数々のドラマや映画に出演、今年はNHK 連続テレビ小説『エール』に出演するなど俳優としても活躍している。菅田とは、ドラマ 『dele』(18年)の第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり2度目の共演となった。○野田洋次郎 コメントこの度『キネマの神様』に参加させて頂きました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに。
2020年10月22日山田洋次監督がメガホンがとる、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』に、沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、宮本信子に続いて「RADWIMPS」の野田洋次郎が出演することが決定した。野田さんが演じるのは、ゴウ(菅田さん)とともに撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシン。野田さんといえば、言わずと知れた4人組ロックバンド「RADWIMPS」として活動し、独特の世界観で特に若い世代から熱狂的支持を集めている。illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』『天気の子』の主題歌・劇中歌を手掛け空前の大ヒットを生み出すなど、まさに日本を代表するアーティスト。その一方、“俳優”野田洋次郎は2015年公開『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年はNHK連続テレビ小説「エール」に出演し、その飄々とした佇まいと存在感に世間が注目した。そんな彼がついに、巨匠・山田洋次監督作品に初出演。菅田さんとは、2018年のドラマ「dele」の第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり二度目の共演となる。若き日のテラシンは、主人公のゴウと共に撮影所で映写技師として働き、「将来は自分の名画座を持ちたい」と熱く夢を語る真面目で誠実な男だが、女性に対してはめっきり不器用という役どころ。芯があって愛情深く、それでいて哀愁漂う、深みのある役を見事に演じ切り、俳優・野田洋次郎の新境地を見せている。今回新たに公開されたビジュアルには、その誠実でひたむきな、心優しいテラシンの姿が映し出されている。今回解禁されたビジュアルは、先日公開された4名のビジュアルとともに虹の架け橋で繋がるデザインとなっており、野田さんが物語に新しい風を吹き込んでいる。今後新たに発表されるキャストも、一人一人のビジュアルが徐々に繋がっていく予定という、野田洋次郎 コメントこの度『キネマの神様』に参加させて頂きました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに。『キネマの神様』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年公開予定©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2020年10月22日