最近では知らない人がいないほど普及している「マタニティマーク」。身につけることで周囲の人が妊産婦さんへの配慮をしやすくするために、国をあげて広めているものです。しかしこのマーク、海外の人からはどのように受け取られているのでしょうか。母国に同様のシステムがあるかどうかも含めて、日本に住む外国人20人に聞いてみました。○素晴らしい!・「非常に素晴らしいことだと思います。日本は本当に周りの人を思いやる文化なので、こういうことはその象徴だと思います。ロシアには残念ながら、そういうマークはありません」(ロシア/20代後半/男性)・「妊婦だとすぐ分かって便利だと思う。インドネシアにはない」(インドネシア/20代後半/男性)・「マタニティマークはすごくいいと思います。周りが気づきやすいし、勘違いすることも発生しない。マレーシアにはそういうものがないです」(マレーシア/30代半ば/女性)・「譲る側として認識しやすいので、有効な方法だと思います。シンガポールではそのようなものはありません」(シンガポール/20代後半/男性)・「マタニティマークはとてもいいと思います。ポーランドにはありませんが、あった方がいいと思います。特に乗り物を使う時、分かりやすい」(ポーランド/30代前半/女性)・「分かりやすくて親切だと思います。台湾にもあります」(台湾/40代後半/女性)○いいと思う! でも、効果は……・「妊娠時、女性の身体は敏感で、とても疲れやすくなります。そのため、表示をすることで席を譲っていただくく等のアクションを受けやすくなります。ブラジルにもマタニティマークはあるけれど、なかなか効果がありません」(ブラジル/40代前半/女性)・「妊婦にとってすごくいいと思う。中国でもあると思うが、あまり意識しなかった」(中国/20代半ば/男性)・「非常に分かりやすいです。バングラデシュにもそんなものがあるけど、よく知られてないそうです」(バングラデシュ/20代半ば/男性)○すごい! でも、自然に手助けするもの・「大事かつ必要なことと思います。妊婦や子育ての親に対する、周りの思いやりや支援は不可欠です。オーストラリアには同じようなものはありません。手伝いが必要な方にみんなは自然に手助けします」(オーストラリア/30代後半/男性)・「残念ながらマタニティマークはエジプトにはありません。それを初めて見た時、すごいと思いました。何にも言わずに周りの人が妊娠を手伝うよう、また、迷惑にならないようにとする素晴らしいマークです。ですがエジプトでは、マタニティマークがなくても、周りの人がママに手を貸してあげたり、席を譲ったりしています」(エジプト/20代半ば/男性)・「いいと思います。最初の何カ月は妊婦であることが外見からよく分からない人もいるので、電車などで席を譲ってあげられるし。カナダでは同じようなものはないですが、妊婦が優先される駐車スポット(お店から一番近いスポット)なら大型のショッピングモールやスーパーにある」(カナダ/30代前半/女性)○いらないと思う・「あまり意味がないように思います。周囲の人の注意を引いているような感じもないし、トルコにもあるのかは聞いたことがありません」(トルコ/40代前半/男性)・「特にいらないと思います。身体が不自由な方もそういうものを身につけていないですから。イタリアではそういうものはないです」(イタリア/30代前半/男性)○実際に日本で付けてみた&あえて付けなかった・「フィリピンにはマタニティマークと同じようなものはありません。口に出さなくても自分が妊娠していると周囲にアピールできるのってとてもすばらしいと思いました。しかし、自分が身に付けた時、正直さほど効果はなかったような気がしました。席などを譲ってもらったこともありましたけれど、見えないふりをされたこともあります」(フィリピン/30代半ば/女性)・「いい制度だと思いますが、ねたむ人がいて攻撃対象になるという日本のニュースを読んだことがあるので、私は付けていませんでした。韓国にも似たようなマークがあります。また、韓国の地下鉄には妊婦専用の席が設けられているところもあります」(韓国/30代前半/女性)○総評「マークなんかなくても配慮するのは当然だからいらないよ」と言われそうな気がしていましたが、ポジティブな回答が予想以上に多く寄せられました。そのほか、「マークだけでなく、椅子が付いている自転車もスペインにはない! 」(スペイン/30代前半/男性)など、日本では当たり前に見ている光景に反応している方もいるようです。しかし、同様のマークがある国でも、あまり周知されていない場合も多いようですね。また、回答の中に「身体が不自由な方もそういうものを身に付けていない」とありましたが、これも知られていないだけで、多く障害者の方はマークを身に付けています。「日本は本当に周りの人を思いやる文化」と感じてくれている方がいるように、みんながお互いに助け合う心を持っていたいですね。調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日調査対象: 日本在住の外国人調査数: 20名調査方法: インターネット応募式アンケート※本文と写真は関係ありません
2016年03月22日マタニティマークに関して賛否両論あるなかで、あえてつけない妊婦が増えているといいます。これは、“妊婦さま”と批判されている人たちの行動が影響しているかもしれません。妊娠している自分を過剰に優遇させようとする、威圧的な態度を取るなど、妊婦に対するイメージを悪くする人たちのことを“妊婦さま”と呼ぶのだそうです。そこで今回は、驚くようなマタニティマークの使い方をしているケースを紹介します。■気づかなくてごめんなさい…妊娠初期は見た目ではわかりにくく、とくにチュニックなどを着ている場合は、ぽっちゃり体形との区別がつきにくいもの。マタニティマークをつけてくれたら譲りやすくなるのに、と思うことがあります。筆者の友人も同様に悩んだことがあるそうですが、ハイヒールを履いていたので妊婦ではないと判断して座りつづけたのだとか。ところが、じつは妊婦だったようで、マタニティマークをさわりながらため息をつきつづけられたそう。「席を譲ろうと立ちあがろうとしても、こちらをにらみつけながらため息を連発。そこまでされているのに、譲らなくちゃいけないの!?」と思いつつも、席を譲ったそうです。■マタニティマークは印ろうか!?筆者が電車に乗っていたときのこと。隣に立った妊婦がバッグからマタニティマークを取りだしているのを見たことがあります。しかし、通勤時間帯ということもあってか、誰も席を譲りませんでした。すると彼女は、座っている人に向けてマタニティーマークを見せつけるようにバッグを左右に動かしたのです。これを見た女性が席を譲りましたが、別の車両へ移動してしまいました。自分の身を守るために必死だったのか、何としてでも座りたかったのかはわかりません。しかし、もし自分がこれをやられたら「意地でも譲りたくない」と思ってしまいそうです。■マタニティマークを寝ている人の顔に…これは筆者が仕事仲間から聞いた話。その人の友だちが電車で爆睡していたら、顔にマタニティマークをたたきつけられといいます。その友だちに直接話を聞いたところ、「妊婦がいるのに席を譲らず、寝ているなんて非常識」と怒鳴られたのだとか。彼女が電車に乗る前から寝ていたのでふに落ちないけれど、「こわくなって席を立った」とのこと。それ以来、電車で妊婦を見ると、あのときの恐怖がよみがえるそうです。マタニティマークについて周囲に聞いてみたところ、驚くような報告が寄せられました。なかには、「妊娠していないけれど姉のおさがりを使っている」という人もいるのだとか。このような人が悪目立ちすることで、妊婦に対するマイナスイメージが広がっているのかもしれません。マタニティマークは正しく使う。そして、それを見た人は、妊婦さんに優しく接する。そんな当たり前のことができるようになってほしいですね。
2016年03月12日国民運動計画「健やか親子21」推進検討会が発表した「マタニティーマーク」。駅のポスターなどで見かけた人も多いだろう。今回はマイナビニュース会員のママ139人に、マタニティマークについてのアンケートを実施した。○「マタニティマーク」はつけていましたか。はい 50.4%いいえ 49.6%○つけていたママの回答・「思わぬ所で席を譲ってもらえたりするから」(30歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「公共機関を使用して通勤していたので、妊娠していることを周りの人に知らせておきたかったから」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「体調が悪かったので、倒れてしまったときにわかるように」(28歳女性/その他 /秘書・アシスタント職)・「つけていないとただのデブとして扱われるのが嫌なので」(27歳女性/学校・教育関連/専門職)・「妊娠初期の、妊婦とは気付かれにくい時期ほどしんどいので」(31歳女性/医療・福祉/専門職)○つけていなかったママの回答・「嫌がらせがあったので」(31歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)・「つけていても譲ってもらえる訳ではなかったし、あまりアピールしたくなかったので」(29歳女性/電機/事務系専門職)・「不快に思う人がいるらしいから」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「あまり電車に乗らなかったので」(27歳女性/自動車関連/事務系専門職)・「なんとなく恥ずかしかったから」(27歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)マタニティマーク、つけていた人は約半数という結果になった。席を譲ってもらいたい、何かあったときのために赤ちゃんがいることをアピールしたいということが理由のようだ。「妊娠初期の、妊婦とは気付かれにくい時期ほどしんどいので」という回答にもあるように、妊娠初期は外見では妊婦とわからないが、実は不安定な時期。マタニティマークをつけてアピールしたい気持ちもよくわかる。つけていなかった人の回答としては、「恥ずかしい」というものが目立った。さらには、「嫌がらせがあったので」「不快に思う人がいるらしいから」という回答もあり、近頃話題になっている妊婦への嫌がらせを体験した人もいるようだ。調査時期: 2014年12月5日~2014年12月16日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 女性139名(ママ限定)調査方法: インターネットログイン式アンケート※画像は本文と関係ありません。
2014年12月16日