博多【ザ マーケットエフ (THE MARKET F)グランドハイアット福岡】天神【グリル&ラウンジレッドフランマ】小倉【松柏園ホテルヴィラルーチェ】八幡【フランス料理ミル・エルブ/千草ホテル】博多【Crowne Café】博多【ザ マーケットエフ (THE MARKET F)グランドハイアット福岡】おどろきや感動が散りばめられた、大人の好奇心をくすぐるオールデイダイニングホテルならではのホスピタリティ溢れる接客で、心からの寛ぎを高級感のある優雅な雰囲気の中、ホテルならではの心地いいおもてなしと共に、新しいスタイルで食事を愉しめる【ザ マーケット エフ】。レストランの顔となるライブキッチンがダイニングの中央にあり、その臨場感溢れる雰囲気に、味わいもさらに高まります。テラス席はホテル中央のダイナミックな吹き抜けに面していて開放感もたっぷり。お好みのメインを選べるランチコース肉・魚・野菜と、九州ならではの食材をふんだんに取り入れたランチは、お好きなメインをお選びいただける『THE MARKETランチコース』のほか、肉と魚のダブルメインに前菜・スープ・デザートが付いたフルコースランチ、ホテルメイドのハンバーガーをお楽しみいただけるバーガーセットなど、お好みのメニューをお選びください。日常使いからデートや接待、お祝い等、大切な人と素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。ザ マーケットエフ (THE MARKET F)グランドハイアット福岡【エリア】住吉【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】博多駅 徒歩10分天神【グリル&ラウンジレッドフランマ】天神の景色を一望!ソラリア西鉄ホテル福岡最上階のNYスタイルグリル&ラウンジ天神の街並みを一望できるダイニング天神駅直結のソラリア西鉄ホテル福岡17階に位置するグリル&ラウンジ。ダイニングでは臨場感あるオープンキッチンから肉や魚、野菜を使ったこだわりのグリル料理を提供。コースまたはアラカルトでお楽しみください。またソファ席のラウンジでは、暖炉やランタンの炎に癒されながら、女子会やパーティを。シーンに合わせて利用できるレストランです。素材の個性をダイレクトに味わえるグリル料理が自慢九州・福岡は新鮮な魚介類も魅力!レッドフランマのお魚料理は、鮮魚の旨みをそのままにグリルや香草蒸し、パンシアードなどの調理法でご用意します。季節の逸品をお愉しみください。グリル&ラウンジレッドフランマ【エリア】天神【ジャンル】ステーキ【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】西鉄福岡駅小倉【松柏園ホテルヴィラルーチェ】老舗ホテルの心地良いおもてなしと、評判の料理に癒やされる時間をリゾート感あるロマンティックなデートを楽しめます北九州で「料理が美味しいホテル」と評判の【松柏園ホテル】。創業71年の老舗ならではの、上質な味わいを堪能できます。2017年にオープンした新館【ヴィラルーチェ】は、リゾート感あふれる雰囲気が素敵。プールとテラスを望むレストランで、非日常の癒やしの時を過ごせます。じっくり煮込んだ和牛の『特製和牛のビーフシチュー』エスコフィエの称号を最年少で授与されたグランシェフ・戸川健氏が織りなす、彩り豊かな旬のフレンチは絶品。ホテルグレードのサービスはそのままに、リーズナブルに味わえるランチも大人気。肉バル系ディナーや贅沢なフルコースなど、普段使いも記念日にも利用しやすいレストランです。松柏園ホテルヴィラルーチェ【エリア】小倉【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】小倉駅 徒歩30分八幡【フランス料理ミル・エルブ/千草ホテル】ホテルの中の「大人の隠れ家」、洗練された空間で味わう至高のフレンチゆっくり食事が楽しめる落ち着いた空間1985年創業の【フランス料理 ミル・エルブ】は、北九州のフランス料理店としては老舗。こだわりのデザイナーズファーニチャーと、世界的に有名な作家の現代アートも配された洗練された大人の空間で料理を味わうことができます。『佐賀・伊萬里牛ランイチ肉のロースト』素材は北九州近郊の安心・安全な野菜類、魚介類や海藻の宝庫として知られる玄界灘、周防灘や近海で水揚げされた新鮮な海産物、九州各地で特別な飼育方法で育てられた牛肉や豚、鶏など生産者直送にこだわる同店。クラシックなフレンチの伝統の技をベースに、現代の革新的な調理技術も取り入れて旬の食材の旨みを引き出します。ソースの一滴一滴まで手間を惜しまず作り上げる、こだわりのフランス料理をどうぞ。フランス料理ミル・エルブ/千草ホテル【エリア】八幡東区【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3500円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】八幡駅 徒歩8分博多【Crowne Café】洗練された寛ぎの空間で、料理長こだわりの逸品の数々を堪能できるホテルレストランライブ感を満喫。昼夜で表情が変わる洗練された空間店内は高級感が漂いつつも、木を基調とした寛ぎの空間になっています。昼は自然光が差し込み開放感に溢れ、夜はアンバーな光に包まれた温かな雰囲気。オープンキッチンではシェフのパフォーマンスを見ることができ、家族や友人、恋人と楽しい時間を満喫できます。女子会や記念日、大切な方との会食に重宝するはずです。ジューシーな味わいが口いっぱいに広がる『和牛ステーキ』料理長が試行錯誤の末に完成させたこだわりのピザ、旬の野菜や厳選素材が使用されたバリエーション豊富な洋食メニューを、アラカルトやビュッフェスタイルで気軽に味わえます。また、カクテルやワインなどのドリンクも充実。クオリティの高い料理と、ホテルならではのおもてなしで、身も心も満たしてくれることうけあいです。Crowne Café【エリア】博多駅周辺【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】2700円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】博多駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年08月19日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『ETAPE(エタップ)』のパリのビストロ料理です。隅田川の川向こう、東駒形は今も下町らしさを残すエリアだ。そこにパリで8年修業した河村神賜シェフが今年3月『エタップ』をオープンした。勇んで出かけたのだが、珍しく道に迷ってしまった。たまたまおばあちゃん2人が立ち話をしていたのでダメモトで聞いてみた。「この辺りに最近フランス料理店ができたのをご存じですか?」。するとおばあちゃん、指をさして「あの角を右に曲がったとこ。おいしいわよ!」。なんとすでに彼女のお気に入りだったのだ。たどり着いた店はカウンター6席に4名テーブル一つのこぢんまりとした店。出迎えてくれたのは笑顔のキュートな奥様のジュリエットさん。日本語が堪能なので忙しい時だけ手伝っているそう。河村シェフの料理はちょっと変わっている。たとえば「ウニのパンペルデュ」。パンペルデュとは硬くなったパンを甘い卵液に浸してバターで焼いた家庭料理のこと。残り物活用メニューだ。それをワインに合う一皿に仕上げた。「ブイヤベースは魚のみで作ります。僕が習ったのはこのスタイル」。フランスでおなじみの料理たちが河村シェフの経験を織り込んで完成する。ちなみに常時3~5種類用意しているデザートは個性的で値段も良心的だ。下町に現れた小さな美食堂。コロナ収束後の新時代はこんな店で迎えたい。ビストロではおなじみのメニューも、河村シェフは素材の組み合わせに個性を発揮。手前から反時計回りに、内臓を除いてスズキを丸ごと使う特製ブイヤベース¥2,000、牛肉の煮込みとマッシュポテトのアッシュ・パルマンティエ¥2,400、ウニのパンペルデュ¥1,600、食後に爽やかなハーブアイスとクランブル¥660。一皿は2人前の量でこの価格。ETAPE東京都墨田区東駒形2‐21‐6TEL:03・5809・7452土・日曜12:00~14:00、月~金曜17:00~22:00水曜休※営業時間は変更の可能性があるため要確認。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年7月28日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年07月26日カフェ 洋食【Peel off】洋食 ビュッフェ・バイキング【カフェトスカ】フレンチ 洋食 【restaurant Artisan(レストラン アルティザン)】和食 海鮮料理【潮騒料理哉介】カフェ パンケーキ【幸せのパンケーキ横浜中華街店】カフェ 洋食【Peel off】個室も完備されたヨーロピアンテイストの店内でゆっくりモーニングを完全個室あり、Wi-Fi完備、電源コードありと自由度の高い至れり尽くせりのお店天王町駅から3分ほど歩くと、カフェ【Peel off】が見つかります。店内16席ほどのこぢんまりとした店内には、レトロなヨーロピアンテイストのインテリアを配し、ほっとする空間に。看板メニューの『ローストビーフ丼』のほか、ガレットやドリアなど軽食をいただけます。朝7時30分からいただける『トースト(モーニングセット)』1,000円モーニングメニューでは『トースト』や『クレープガレット』などをいただけます。店主がこだわって仕入れたコーヒーと一緒にどうぞ。紅茶は香り高いバニラとキャラメルのフレーバーがおいしく、ほっと一息つきたいときにも最適です。電源コードも完備されているので、つい長居したくなってしまいそう。Peel off【エリア】保土ヶ谷/二俣川【ジャンル】カフェ【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】2500円【アクセス】天王町駅 徒歩3分洋食 ビュッフェ・バイキング【カフェトスカ】西洋料理を中心としたワールドワイドな料理が楽しめるビュッフェレストラン料理カウンターに飛沫防止パネルやケースを設置し、“新しい生活様式"に即したビュッフェみなとみらい駅より徒歩1分、クイーンズスクエア横浜に直結する横浜ベイホテル東急では、西洋料理を中心としたワールドワイドな料理をビュッフェスタイルで楽しめる【カフェトスカ】があります。パームツリーのエキゾチックなインテリアが目を引き、南国のリゾート地にいるかのような気分に。特別な朝を演出します。『朝食ブッフェ』は、朝7時~10時までシェフが目の前で料理を仕上げるアクションコーナーでは、できたてのオムレツをいただけます。ふわっふわトロトロのオムレツは格別。毎朝ホテル内の工房で長時間発酵させて焼き上げられたメゾンカイザーのパンも、香り高く絶品です。このパンはお土産用に店頭にて購入もできます。カフェトスカ【エリア】みなとみらい【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】4300円【ディナー平均予算】6900円【アクセス】みなとみらい駅 徒歩1分フレンチ 洋食【restaurant Artisan(レストラン アルティザン)】朝9時からエッグベネディクトを満喫。記憶に残る一皿を一日の始まりに「Artisan=熟練工」が織りなすフレンチの逸品が素敵な時間を演出「記憶に残る一皿」をモットーに掲げたフレンチ【restaurant Artisan(レストラン アルティザン)】は、日本大通り駅から1分ほど歩くと見つかります。ガラス張りの店内は開放的な雰囲気。都会的な街並みを眺めながら、清々しい気持ちでモーニングをいただけます。オープン時から改良を重ねた『45度で1時間焼いたサーモン「ニューヨークの朝食」』『45度で1時間焼いたサーモン「ニューヨークの朝食」』は、パンの代わりにパイ生地を使った、新しいスタイルのエッグベネディクトです。1時間、丁寧に焼き上げたレアな食感のサーモンと、パイ生地、濃厚なソースのマリアージュが口の中に広がります。メニューは、好きな一品を一緒に味わうシェアスタイルが好評で、カジュアルにフレンチを楽しめます。restaurant Artisan(レストラン アルティザン)【エリア】関内/馬車道【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】日本大通り駅 徒歩1分和食 海鮮料理【潮騒料理哉介】海を眺めながら新鮮な魚介メニューを堪能すれば優雅な気分に店内は席数は160席。船の往来が眺められる海側の窓際席が人気。海のすぐそばにある横浜・八景島シーパラダイス内、シーボート乗り場正面の2階にある海鮮レストランが【潮騒料理哉介】。大きな窓からは、海が広がりショートトリップしたかのような気分に。上質なマグロを始め、地元逗子の小坪漁港の漁師から直接仕入れるシラスなど、旬の海産物をとりそろえています。華やかな『あられ丼』はマグロをベースに、タコ、玉子などがご飯の上に散りばめられている上質なマグロを使った『釜揚げしらす・まぐろ切落し・まぐろたたき丼』が人気です。逗子にある小坪漁港から直接仕入れた新鮮なシラスが丼ものにたくさん入っているほか、シラスコロッケなど揚げ物で使われているのも、地元の海鮮レストランならではです。海を眺めながらサッパリした魚介メニューをいただくのもいいでしょう。潮騒料理哉介【エリア】金沢文庫/八景島【ジャンル】和食【ランチ平均予算】1400円【ディナー平均予算】1400円【アクセス】八景島駅 徒歩5分カフェ パンケーキ【幸せのパンケーキ横浜中華街店】ふわふわのパンケーキに感動!甘い香りで至福のひとときを約束店内にはハンモック席もありユニーク。店内からパンケーキをふっくら焼き上げる工程が覗ける元町・中華街駅から徒歩3分、できたての甘い香りと“ふわふわ”食感のパンケーキが堪能できるお店が【幸せのパンケーキ横浜中華街店】です。注文を受けてから生地をこね、一枚一枚丁寧に20分かけて“ふわふわ”に焼き上げるパンケーキからは、甘い香りが立ち上ってきて幸せな気分に包まれます。「おいしいものは人を笑顔にできる。」の想いを形にした『幸せのパンケーキ』契約養鶏所から直接取り寄せた新鮮な卵でつくるパンケーキは、濃厚でクリーミーな高級マヌカハニーと、北海道産の新鮮な生乳でつくられた発酵バターをブレンドしたホイップバターに絡めると絶品。プレーンの『幸せのパンケーキ』のほか、季節限定のフルーツを使ったパンケーキや、自家製グラノーラをかけたメニューなど充実したラインナップで迷ってしまいそう。幸せのパンケーキ横浜中華街店【エリア】横浜元町/山下公園【ジャンル】カフェ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】1200円【アクセス】元町・中華街駅 徒歩3分
2021年07月23日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは『すし光琳(こうりん)』の町寿司です。安くて自由に注文できる回転寿司から、つまみと握りをおまかせで楽しむ高級寿司まで。寿司は様々な工夫が凝らされながら進化を遂げてきた。しかし、いま求められているのはごくフツーの店、いわば「町寿司」ではないだろうか。4月1日、渋谷と代々木公園の間にひっそりとオープンした『すし光琳』に行ってそんな思いを確信させられた。ここは「町寿司」の魅力に溢れている。壁にはその日のおすすめ料理や握りの値段が張り出され、つまみの毛ガニは3000円を超えるけど(それでもその価値がわかる人には激安)、ほとんどが1000円前後。握りは一貫80円から680円(税抜き)。安心して好きに注文すればいいのだ。思う存分食べて飲んで1万円でお釣りがくる。この満足感には感謝の気持ちさえ湧いてくる。店主の新田真治さんが修業したのは、杉並の寿司店。40席あり、子供も大人も歓迎の町寿司。そこで5年基礎を身につけ、あとはフグ、日本料理など幅広く学んだという。そして2016年には28歳で最初の店『すし宗達』を初台にオープン。昔ながらの「お好み」スタイルにした。これがかえって新鮮で。あっという間に人気店になり、2年後に『寿司おでん 芦舟』、そして3店目がここと驚くほどの速さで店舗数が増えている。「目標は30店舗!」、令和の町寿司は、大きな志に満ちている!手前・握り。赤酢、白酢を混ぜたすし飯は色は濃いが味わいはスッキリ。どんなネタにも合う。左から、那智勝浦の大トロ¥638、江戸前のキスの昆布締め¥418、大分の赤貝¥528、静岡のシメサバ¥418、対馬の穴子¥418。奥右・タコの唐揚げ¥638。丁寧に吸盤をカットして衣をつけて唐揚げに。ビールに合うおつまみ。奥左・ニタリクジラの刺し身¥1,078。珍しいクジラの刺し身は、意外なほど癖がなくキレイな後味。すし光琳(こうりん)東京都渋谷区神山町11-10梅澤ビルB1TEL:03・6407・951617:00~24:00(23:00LO)無休※営業時間は変更の可能性があるため要確認。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年6月30日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年06月23日北欧の家具メーカー『IKEA』(以下、イケア)。さまざまな種類の家具や、オシャレな雑貨を販売していますが、実はレストランがあるのを知っていますか。これまでイケアに行ったことがなかった筆者。イケアにレストランがあることを知って、家具を買うよりも先に…レストランに足を運んでみることにしました!イケアレストランでの注文方法は?今回訪れたのは、神奈川県横浜市にある『IKEA港北』です。2階にある、レストラン&カフェに早速向かいます。店内は、とても広々としていました。カウンター席もあり、1人で来店した人も気兼ねなくレストランを利用できそうです。イケアの家具をたくさん見て疲れた後に、ゆっくりカフェで休憩するのにもいいかもしれません!料理はカートに乗せて運ぶようです。なんだか、これだけでワクワクします。新型コロナウイルス感染症対策として、ビニール手袋が置いてありました。手に装着して、早速気になる料理をトレイに乗せていきますよ!イケアレストランのデザートやサラダなどは、ラップがかかった状態でこのように陳列されています。どれもおいしそうで、全部取りたくなってしまいますね。メインの料理は、マイクに向かってスタッフさんに注文する形です。料理を受け取ったらトレイの上に乗せていきます。食べたいものが多すぎて、乗せるところが…なんてことのないようにしてくださいね!すべてカートに乗せたら、そのまま会計です。レジでカートから料理を下ろさずに会計ができるのは、とても楽でした。イケアレストランは、料理を食べ終わった後、カートで返却口に向かい、そのままトレイごとベルトコンベヤーで流して返却します。イケアストランのメニューおすすめは?イケアの商品はすべて税込み表記。会計の計算も楽なのが嬉しいです!早速「食べたい」と思った料理を手に取っていきます。ミートボールスウェーデン風(12個)799円「イケアといえばミートボール」と思う人もいるかもしれません。もちろんレストランにもありますよ!ミートボールはスウェーデン料理の1つ。ベリーのジャムをつけて食べると、いつもとはちょっと違った風味を味わうことができます。また、マッシュポテトと食べるのもおすすめ!2種類の味わい方ができるメニューです。もちろんそのまま食べても、塩コショウが効いていておいしいですよ!8個入りのレギュラーサイズは599円。12個入りのラージサイズは799円。それぞれカロリーは、547キロカロリーと746キロカロリーです。サーモンマリネ399円イケアの人気商品『サーモンマリネ』。肉厚で脂も乗っている、サーモン好きにはたまらない一品!特製のソースにつけて食べるのがスウェーデン流だそうです。塩味が効いていますが、塩辛さはなくちょうどよい味付けになっています。フィレローストビーフ1090円『IKEA港北』では1番の売れ筋商品なのだとか!店員さんもおすすめ料理だといいます。分厚いのに歯切れがよく、ソースとの相性もバッチリ!ニュージーランドで育った放牧牛のフィレ肉を低温・真空調理して柔らかくしているそうです。店内にいる多くのお客さんが注文していました。西洋ワサビのソースと一緒に食べれば、さっぱりとした味わいを楽しめるでしょう。コストパフォーマンスがよく、人気の理由も分かる満足度の高い料理でした!スコーゲンとマッシュポテトのサラダ359円程よい塩味が効いているマッシュポテト。イケアレストランのほかの料理に添えられているマッシュポテトと同じです。サラダを食べたい健康志向な人にはいいかもしれません!小エビとゆで卵のサラダ249円こちらも、サラダを食べたい人におすすめの料理!小エビとゆで卵がたくさん入っていて、コストパフォーマンスが高い印象でした。シャキシャキな野菜をおいしく食べられ、バランスのいい食事をとれそうです。フライドポテト(L)290円スモールは140円、レギュラーは220円のポテト。複数人で行く場合は、シェアするために大きいサイズを買ってもいいかもしれません!ケチャップ、マスタードソースはセルフサービスです。さまざまな味わいを試せますよ。シナモンロール100円スウェーデンでは、コーヒーブレイクが1日の中でもとても大切な時間なのだとか。コーヒーと一緒に小さいケーキなどを食べるのが伝統的なスタイルだといいます。このシナモンロールは、そんなコーヒーブレイクにもピッタリ。ザラメがおいしいシナモンロールは、「甘いのが苦手…」という人でも食べやすい、程よい甘さでした!ベリーチーズケーキ399円クリームチーズにブルーベリーやラズベリー、そしてサクサクとしたクッキーのような食感のクランブルがトッピングされているチーズケーキ。ベリーの甘酸っぱさがチーズの風味に合います!果肉もしっかりと入っていました。アーモンドダイムケーキ359円チョコクランチのような食感のチョコレートケーキ。サクサクのアーモンドキャラメルをミルクチョコレートでコーティングしています。キャラメルはサクサク、アーモンドケーキはホロホロした食感が楽しめました。チョコレートでコーティングされてるため、パサパサ感はなくおいしくいただけます。ストロベリーオーツミルク100円オーツ麦からできた食物性ミルクで作った、いちごミルク。オーツミルクには、食物繊維がたっぷりつまっています。ドリンクバーもいいですが、食物繊維もとれるいちごミルクを飲んで食事をするのもおすすめですよ!イケアレストランの期間限定メニューを食べてみたイケアレストランには、季節限定のメニューや期間限定のメニューがあります。その時にしか味わえないものもあるので、情報をチェックしてから行ってみてくださいね!肉じゃない牛カレー799円なんと、肉を使っていないカレー。野菜や豆からできており、環境にも身体にも優しいそうです。こちらは、2021年7月11日までの限定メニューです。※シティショップ『IKEA原宿』、『IKEA渋谷』、『IKEA新宿』での販売はありません。辛い物が苦手な筆者でも、食べることができました。ニンジンやブロッコリーなど、野菜が大きくゴロゴロと入っているため、食感も楽しめます!カレーと混ぜて食べると、肉ではないという違和感はまったくありません。肉の代替品だけを食べると大豆の味が少ししました!気になった人はぜひ、この不思議な味わいを試してみてくださいね。オーツミルクのパンナコッタ399円こちらも、同年7月11日までの限定メニュー!※シティショップ『IKEA原宿』、『IKEA渋谷』、『IKEA新宿』での販売はありません。オーツミルクを使用したパンナコッタです。たっぷりのマンゴーソースがかかっていて、デザートにピッタリですよ。わらび餅249円こちらは、同年6月27日まで行っている抹茶スイーツフェアのメニュー。※『IKEA新宿』での実施はありません。しっかり抹茶の味がして、甘いホットドリンクや、渋めのお茶とも相性がよさそうでした!写真の通り、食感はもちもち。抹茶好きな人はぜひ食べてほしいメニューです。ドリンクバーが『IKEA Family』でお得に『IKEA Family』とは、イケアの無料のメンバーシップクラブ。登録や年会費は無料で、アプリを入れて登録をすればすぐに使えます!メンバーになると、イケアの商品を特別価格で購入できたり、クーポンがもらえたり、お得がたくさんあるサービス。『IKEA Family』はレストランでも、とてもお得になります。ドリンクバー100円(Family価格で無料)イケアレストランのドリンクバーは、100円(キッズは50円)で飲み放題という嬉しい価格。さらに、『IKEA Family』ならある一定の時間は無料でドリンクバーを利用できるのです!時間帯は各店舗によって異なりますが、『IKEA港北』の場合、イケアレストラン開店から1時間は無料でドリンクバーを利用できるとのこと。時間帯は必ず、利用する店舗のウェブサイトをご確認ください。ドリンクバーは、まず会計の前にカップを取ってから利用します。ドリンクの種類も豊富です。何種類かのドリンクを混ぜて、自分だけのオリジナルドリンクを作ることも推奨されていました。おかわり自由のドリンクはもちろん、コーヒーなどホッと落ち着けるような飲み物もあります。タイミングに合わせてさまざまなドリンクを味わえるのは嬉しいですね。ビヨーン君のランチ599円(Family価格で499円)こちらは、12歳以下の子供が対象のメニュー。今回は特別に、提供してもらいました。カレー、ミートボール、サーモン、ポテトがワンプレートになっており、ライスはクマの形になっています。さらに、おまけがついており、この日は4種類のぬいぐるみから1つ選ぶことができました。ランチの見た目もかわいく、おまけまでもらえるなんて…子供が喜ぶ姿が目に浮かびます!無料サービスがすごすぎるさらに、イケアには小さな子供を連れたファミリーにも嬉しいサービスが!まだ、『ビヨーン君のランチ』を食べられない小さな子供は、なんと無料でベビーフードがもらえます。店員に声をかけてみてください。2種類から選ぶことができ、皿やスプーン、エプロンまで用意してくれます。ほかにも、電子レンジが用意されていたり、ベビーチェアも貸し出されていたりと嬉しいことばかり。また、無料Wi-Fiも完備されていて、大人も子供も嬉しいサービスが充実しています。IKEAオンラインストアでも買えるイケアレストランで「おいしい」と思ったメニューは、そのまま買い物ができるのも嬉しいポイント!家でもイケアレストランの味を再現できますよ。シナモンロール550円サーモンマリネ799円ミートボール799円また、家に帰ってから「あの味を…」と思い出したら、IKEAオンラインストアでも購入することができます。お腹をいっぱいにした後に家具や雑貨を見るのもいいですし、歩いて疲れた後にお腹を空かせて料理を食べるのもいいでしょう。イケアレストランで、おいしい食を味わってみてはいかがですか。【お問合せ先】イケア・ジャパン カスタマーサポートセンター Tel 0570-01-3900IKEAオンラインストア【公式】[文・構成/grape編集部]
2021年06月14日両国【江戸蕎麦 ほそ川】/平均5,000円浅草【蕎亭 大黒屋】/平均6,000円神田【鮨 ひで】/平均7,000円初台【すし宗達】/平均7,000円江戸川橋【はし本】/平均5,000円白金台【うなぎ 藤田】/平均6,000円蕎麦【江戸蕎麦 ほそ川】/両国平均5,000円:ミシュラン一つ星の名店まるで土蔵のような、野趣あふれる漆喰壁の空間両国・北斎通りから一本入ったところにある、ミシュラン一つ星の名店。予算は夜でも、ひとり5,000円程度で、お父さん世代が好きな「蕎麦飲み」にもってこいのお店です。店内には、素朴で落ち着いた雰囲気が漂います。蕎麦の香りが鼻を抜け、瑞々しさがなんとも爽やかな『せいろ』人気の『かきそば』のほか、蕎麦飲みを楽しむならおすすめは『せいろ』。二枚目の蕎麦を注文すると、一枚目とは違う産地の蕎麦を提供する、粋な楽しませ方をしてくれます。合わせる日本酒も豊富に用意されているので、普段は照れ臭いお父さんとの会話も、お酒と一緒なら進むはず。江戸蕎麦ほそ川【エリア】両国/菊川【ジャンル】そば【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】両国駅 徒歩6分蕎麦【蕎亭 大黒屋】/浅草平均6,000円:力強い味わいと風味の十割蕎麦最高の蕎麦を提供するため、夜のみの完全予約制で営業浅草の繁華街から外れた住宅街にある、老舗の蕎麦処。店主は理想の蕎麦を探求し続ける生粋の職人で、最高の状態で蕎麦を味わってもらいたいと、お店は完全予約制。味にうるさいお父さんでも納得のお蕎麦が食べられます。在来種の力強い味わいと風味が楽しめる『おせいろ』『おせいろ』は、力強い味わいと風味のある十割蕎麦。石臼で挽き、旨みと風味を最大限に引き出した逸品です。合わせる日本酒は蕎麦との相性を考え、キレがよくて軽めの口当たりの日本酒を約20種用意。お父さんとしっぽり飲むのにぴったりのお店です。蕎亭大黒屋【エリア】浅草【ジャンル】そば【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】6000円【アクセス】浅草駅 徒歩15分寿司【鮨 ひで】/神田平均7,000円:大人のカウンター寿司をリーズナブルに落ち着いた色使いで統一されたカウンター席お父さん世代の「ご馳走」といえばやはりお寿司。ここ【鮨 ひで】では、ひとり当たり6,000円台から楽しめる『雅コース』の用意があり、大人の「カウンター寿司」をリーズナブルに味わえます。場所はJR神田駅からすぐ。表通りから一本入った日銀通りに面しており、街中の喧騒を感じさせない落ち着いた雰囲気です。鮮度が良く、コストパフォーマンスの高さが自慢魚は、市場で入念に選んで仕入れた旬の鮮魚を使用。寿司だけでなく、刺身や焼き物など、多彩な料理が味わえます。また、料理の味を引き立てる地酒も豊富に用意。メニュー表に乗っていない隠し酒も用意されているので、お父さんがお酒好きなら、きっと喜んでくれるはずです。鮨ひで【エリア】神田【ジャンル】和食【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】神田駅 徒歩1分寿司【すし宗達】/初台平均7,000円:値段を上回る高品質なお寿司気負いしない居酒屋のような雰囲気の店内初台駅から徒歩7分ほどにある、カジュアルな居酒屋のような雰囲気の寿司屋。お値段もひとり7,000円程度なので、金額的にもエリア的にも、お父さんを気負いさせずにもてなすことができます。寿司の味に「透明感」があり、丁寧な仕事が伺える寿司は値段を上回るクオリティで、毎日市場に通って食材を仕入れていたり、マグロも大間のものを使っていたりと、つい、この料金でいいのか疑ってしまうほどリーズナブル。おいしいお寿司とお酒で、お父さんとの会話も弾むことでしょう。すし宗達【エリア】笹塚【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】6,001円~7,000円【アクセス】初台駅鰻【はし本】/江戸川橋平均5,000円:創業180年以上の老舗店内は、手前にテーブル席があり、その奥に小上がりを配置したつくり6代目の店主が老舗の味を守る、開業から180年以上も続く鰻の名店。老舗ながら飾らない庶民派の雰囲気で、気負いせずにゆっくりと食事ができます。お値段的に普段はなかなか食べることの少ない鰻も、せっかくの父の日にご馳走すれば、お父さんもきっと喜んでくれるはずです。炭の香り、鰻、タレが三位一体となった『鰻重 上』秘伝のタレに合うものを厳選した鰻は、他店では使うことが少ない1kg2.5本という大きめのもの。備長炭で焼かれた鰻と共に、店自慢の燗酒や冷酒を飲みながら、お父さんと一緒に老舗の味を堪能してみてください。はし本【エリア】護国寺【ジャンル】和食【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】4000円【アクセス】江戸川橋駅 徒歩3分6.鰻【うなぎ 藤田】/白金台平均6,000円:「浜松流」の鰻を東京で味わえる名店焼きの様子が見える、ガラス張りのカウンター本店を浜松に構える、【うなぎ 藤田】の東京唯一の直営店。鰻はまず素焼きし、深く蒸し上げた後、50余年注ぎ足してきたタレに潜らせ、3回ほど焼きを入れるのだそう。この過程を目の前で楽しめるカウンター席は、職人の技を堪能できる特等席です。備長炭で香ばしく焼き上げた『うな重(山)』浜名湖産を主に仕入れる鰻は炭火でしっかりと焼き、香りも豊かに仕上げる「浜松流」。店頭分のほかにお取り寄せ用の鰻も仕入れているため、肝料理も充実。きも吸いのほか、天麩羅なども楽しめます。おいしい料理とともに、日ごろの感謝をお父さんに伝えてみてはいかがでしょうか。うなぎ 藤田白金台店【エリア】白金/白金台【ジャンル】和食【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】6000円【アクセス】白金台駅 徒歩5分
2021年06月01日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは『ars(アルス)』のモダンフレンチです。4月5日、人形町にオープンした『アルス』はなぜかほとんど情報がない謎めいた店だった。ようやくわかったのがオーナーシェフの高木和也シェフは新橋のフレンチ『レストラン ラ フィネス』の杉本敬三シェフの下で修業したこと。そこで杉本シェフに聞いてみた。「彼はオーナーシェフになってこそ実力を発揮するタイプ。頑張ってほしい」と公認&応援のお言葉。杉本シェフの愛弟子であれば間違いない。さっそく出かけてみて、高木シェフの熱い想いに圧倒された。「この店は、実は2つの店で成り立っているんです」。フロアの半分ほど、テーブル4卓8席はビストロ。前菜盛り合わせ、前菜、魚、肉、デザート、飲み物で5500円というリーズナブルなコースと、アラカルトも楽しめる。そしてキッチンに面したカウンター4席は10皿前後の1万1000円のおまかせコースのみを提供するレストラン。「杉本シェフから学んだのは、古典料理をきちんと理解した上で、モダンな表現を取り入れること」。その上で高木シェフは日本人としての自分のフィルターを通して、独自の料理を提案したいという。その象徴的な料理がフォアグラのテリーヌ。何度も余計な脂を取り除き、口溶けをすっきりさせた、胃にもたれないひと皿に仕上げている。「ビストロもレストランもどちらもいいところがある。両方を知ってもらうための店」。気鋭のシェフの欲張りな挑戦に拍手!¥5,500コースの内容は、その日のオススメの組み合わせ。アラカルトでも楽しめる。右から時計回りに、本日の魚料理・イサキのポワレ(単品¥2,600~)、スパイスの効いたフォアグラの冷製仕立て(単品¥1,650)、前菜盛り合わせ(単品¥1,650)は右からタラのベニエ(衣揚げ)、豆乳のブランマンジュ、レンコンのバリグール。ars(アルス)東京都中央区日本橋蛎殼町1-11-9マガザン人形町1FTEL:03・6810・9610ランチ11:00~15:00(14:00LO、火~木曜のみ)、ディナー18:00~23:30(フード21:00LO、ドリンク22:00LO)日・祝日休※営業時間変更の可能性があるため店舗に要確認。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年6月2日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年05月26日日本コンテンツの再発見と深堀り海外旅行ができなくなっているいま、国内のいいものを再発見したり深堀りしたりする傾向が多くみられます。それは3月末に発表になった「アジアのベストレストラン」の結果にも現れていました。今回発表になった100位のなかに、和歌山のアイーダや京都のチェンチがランクインしていたことからも、多くの方々が日本の地方の素晴らしいレストランに積極的に訪れていたことが伺えます。「アジアのベストレストラン」発表会場でお会いしたチェンチの坂本健シェフも、地方再発見の喜びを語っていました。ほどなく京都でランチをとる機会があったので、迷わずチェンチを訪問することにしました。お店は平安神宮のすぐ脇にあって、神宮の赤い大鳥居が春の青空に映えていました。古民家を改造したというお店は、スタッフの手作りになる煉瓦などをうまくインテリアに取り込み、伝統を現代に生かす京都の魅力を感じさせる空間です。地下に下るような作りになっているのですが、地下を掘ることで天井を高くし、圧迫感を感じないようになっています。席に案内され、カモミールベースのハーブティーをいただきながら、ティーペアリングでランチをいただくことにしました。スパークリング・ティーからのスタートです。渋みの少ないかぶせ茶を炭酸で割ったものですが、爽やかでシャンパーニュをいただく気分になれます。美しいペルシュウから熊のがんもどきまで最初はペルシュウがきれいに並んだお皿でした。日本で唯一のパルマハム職人といわれる多田昌豊さんの24か月熟成もの。脇に自家製のブッラータにこしあぶら入りのジャガイモのピューレが添えられています。透きとおるほどに薄くスライスされたペルシュウは口の中で儚く溶け、薫り高い余韻を残します。それにこしあぶらの苦みが春の淡い感じをうまく出しています。フォカッチャをオリーブオイルに浸して一つまみすると、イタリアの春の味の輪郭が現れてきました。ホタルイカが来ました。山菜とホタルイカのサラダ上に棒状の春巻きが乗っかっています。春巻きのなかにもホタルイカが行者ニンニクやエゴマなどと入っています。サラダのドレッシングは発酵米とペルシュウ、米麹からつくられているもので、春の海を感じるホタルイカにほどよい酸味を与え、これも爽やかな一皿です。熱湯で入れてからキンと冷やしたキンモクセイ香る凍頂烏龍茶が添えられます。次のお皿はグジです。京都や大阪ではアマダイのことをそう呼びます。若狭湾で獲れるそれは高級魚として珍重されてきたもので、ほのかな甘みがあります。そのグジを焚き上げ、熟成キャベツの発酵ソースでいただきます。仕上げにテーブルでかけられたのはグジのスープにホエーが入ったもので、これもじつに爽やかに上品なグジの甘みを引き立ててくれます。合わせたのはジャスミンティー。水出しのもので、このお茶の華やかさが、グジの繊細かつ深い味わいにうまく寄り添ってくれます。がんもどきが出てきました。珍しいなと思っていただくと、深い味わいのミンチが入っています。熊のミンチだそうで、それとタケノコをがんもどき風に仕立てたとか。このころの京都のタケノコといえば大枝塚原産の風味豊かなものが有名ですが、チェンチもそれを使い、塩と水でシンプルに炊き上げているそうです。がんもどきの上には糠漬けにしたタケノコも乗っかっていて、それが食感の面白さと味に深みを与えています。タケノコスープに木の芽のか香りがすばらしい。京料理の趣のなかに現れる野趣溢れる熊肉のミンチ。ペアリングは岩茶でした。岩山の隙間に生えるといわれるもので、青茶(烏龍茶)の中でもひときわ深みのあるものです。うまみもしっかりあって、タケノコの甘みを引き立ててくれます。京都というテロワールそしてコーヒーが出てきました。京都をベースにしているKURASUのエチオピアを浅めに焙煎したもので、これも華やかな香りと落ち着いた風味があって、和みます。そんななか出てきたのは今帰仁(なきじんそん)アグー。アグーとは沖縄の在来豚のことですが、この今帰仁村のアグーは中でも最も純度の高い生粋の黒豚と言われています。力強いが繊細で味わい深い豚肉です。優しく焼かれた豚肉とその香り高い脂が、カルダモンやウコンや島唐辛子といたやんばる感満載のスパイスを纏い、島胡椒フレーバーが全体を覆っています。それを自家製デュカの乗ったアスパラとともにいただきます。最後になって京都からいきなり沖縄にトリップする感じが面白く、でも通底する味は京都の春を感じる酸っぱさ、若々しさ。これがコーヒーによく合うのです。最後にタケノコのリングイネが出てきました。タケノコとアサリ、三つ葉のシンプルなパスタと、優しいやぶきた茶の組み合わせで、京都に戻って整う感じ。デザートのお茶はと訊かれたので、抹茶をお願いしました。デザートは、アーモンド風味のケーキの上にクリームチーズ、黄金柑を乗せたもの。もう一つはイチゴのクレープのジェラート乗せ。抹茶に添えられた菓子は、チェンチという名前の揚げ菓子で、イタリアの祭りで見つけたものだとか。チェンチとはフィレンツェの方言で「素朴な」とか「古き良きもの」と言った意味だそうで、食事の最後にちょっと添えられるメッセージにもなっているようでした。食材の魅力を引き出すために、水と塩だけで炊くといった日本料理のシンプルな技が結構重要と言う坂本シェフ。チェンチは京都というテロワールに忠実なイタリアンだと思いました。坂本シェフがかつて料理長を務めていた「イルギオットーネ」は、京都のイタリアンを代表するお店ですが、イルギオットーネの笹島オーナーシェフは「イタリアに京都という州があれば」というコンセプトで一世を風靡しました。そのころの話を笹島シェフからお聞きしたことがありますが、食材の魅力を最大限引き出す方法として京料理、日本料理の技法を生かし、日本の食材でいかにイタリアを表現するかを苦心されたとか。チェンチの料理をいただきながら、そんな話が思い出されました。cenci【エリア】岡崎/平安神宮/南禅寺【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】神宮丸太町駅 徒歩12分
2021年05月20日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は都市型農園レストラ『PLANT』の旬野菜料理です。今日食べたものはどこから来たんだろう。その問いに正確に答えるって難しい。でも、板橋区・蓮根の『PLANT』で登場する食材の出自は明確だ。なんせ店から歩いて数分の「THE HASUNEFARM」の有機農法で育てた野菜たちがテーブルにのぼるから。「うちは江戸時代から農家の家系ですが、5年前に父が他界したとき農園の存続も危ぶまれて。でも私は都市農業に魅力を感じて、続ける決意をしたんです」と、オーナーの川口真由美さん。パートナーの冨永悠さんと共に3年前から農園を運営してきた。「直売や収穫体験を行ううち、畑から生まれるコミュニティの面白さに気づいて」。もっと地域に畑の価値を還元したい。そんな思いの先に浮かんだのがレストランだった。今年4月にオープンした『PLANT』は、農と食の実験の場。フリーランスのシェフが週替わりでキッチンに立ち、毎日畑と相談しながらメニューを作る。採れたて野菜のおいしさは格別だ。「畑直結なので市場に出回らない花や根っこも使えるし、生ごみは裏で堆肥にします」。余すことなく食材を使い、循環型の社会をミニマムな単位で実践する。「子どもの頃はうちに畑があるのが恥ずかしかったんです。でも今は……誇らしいかな」と川口さん。生産と消費を結び直し、農と食の循環を実感できる場所。これ以上地球に負荷をかけられない時代にあって、彼女たちの取り組みは可能性の種そのものだ。「自分で収穫することで調理法も新鮮にイメージできる。畑から発想が生まれます」と、この日の料理を担当する白石貴之シェフ。おまかせコース(平日ランチ¥3,300、土・日・祝日ランチ、ディナー¥11,000)は、たとえば甘くて瑞々しいサラダラティーナに自家製のリコッタに蕪の葉のオイル、ルッコラの花を添えて(写真左)。春の輝き。PLANT東京都板橋区蓮根1-14-22ランチ11:30~/13:30~の2回制(土・日・祝日12:00~の1回制)、ディナー18:00~の1回制月曜休、不定休完全予約制ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2021年5月26日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2021年05月19日東京都杉並区の西荻窪に店を構える、イタリア食堂『shimaneko』(@shimane90624493)。「やってみたい」「できるようになりたい」「すごすぎる!」と、見た人の好奇心をそそる動画をTwitterに投稿しました。見ているだけでお腹が空いてくる調理風景をご覧ください。全SNS共通で使える動画編集ソフトってないんですかねー動画はほうれん草とソーセージの巻きオムレツこのオムレツは大体なんでも巻けます pic.twitter.com/KhMM9i4qcv — 西荻窪イタリアン イタリア食堂 shimaneko5月31日まで休業中 (@shimane90624493) May 11, 2021 ほうれん草とソーセージをフライパンの中央に置き、卵を流し入れます。そこからクルクルと巻いていくだけ!動画で見ると簡単そうですが、実際にはコツが必要なのでしょう。クルクルと巻くオムレツは、さまざまな料理に汎用できるといいます。ちなみにパスタも巻けますただ茹でたてだとばらけやすいので二時間くらい寝かせてから使うとかたまってよいですよ いろいろアレンジしてみてください。結構前からこのオムレツの動画出してたんですけど突然拡散されておどろいてます。ソーセージがよかったのかな? #巻きオムレツ pic.twitter.com/T6deI8Kvug — 西荻窪イタリアン イタリア食堂 shimaneko5月31日まで休業中 (@shimane90624493) May 13, 2021 特別なフライパンを使用しているのかと思いきや、動画で使用しているフライパンは、西友で1500円ほどで購入した、153 のテフロンパンなのだとか。また、卵はLサイズのものを3個、塩をひとつまみ入れているとのことです。気になった人は自宅で挑戦してみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2021年05月14日伝統を崩すことなく、進化し続けるリストランテ“イタメシブーム”ー。この言葉を耳にしたことがおありだろうか。往年の食通なら、懐かしいと思う方も多いかもしれない。1980年後半。バブルが絶頂期に達していたちょうどその頃、それまで隆盛を誇っていたフレンチに代わって、徐々に頭角を表し始めたイタリアンの潮流。そうした(主に東京での)イタリア料理界の一連の動きを称してそう呼んでいたのである。その先駆的存在としてブームの一翼を担ったのが、他でもない、ここ【リストランテ山﨑】だ。オープンは1986年。折しもその前年、神宮前に誕生したN.Y.スタイルの劇場型レストラン【バスタ・パスタ】が、そのセンセーショナルなスタイルで話題を呼び、本国イタリアでは、イタリア料理界に新風を吹き込むべく、グアルティエーロ・マルケージがヌォーバ・クッチーナ・イタリアーナを提唱。時代の波がイタリアンに向き始めていた、まさにその只中にあって産声をあげたのが同店。当時、日本ではまだ数少なかった本格派リストランテの誕生だった。それは、一重にシニョーラである山﨑順子さんの強い信念と熱意の賜物だろう。乃木坂駅から徒歩2分、緑生い茂る南欧風の建物にある【リストランテ山﨑】自らが理想とするリストランテを創りあげるべく、空間はもとより、カトラリーからサービスに至るまで一貫して一流を求めた山﨑シニョーラ。そんな彼女のお眼鏡に叶った料理人が初代シェフの寺島豊氏。この時なんと弱冠24歳。【グアルティエーロ・マルケージ】でパスタを任されていたところをシニョーラの山﨑さんに見出され、スカウトされたのである。オープン当初、地下にあった店内は、仄暗くスノッブな雰囲気に包まれた大人の空間だった。その中で、まるでスポットライトに当たっているかの如く、白いテーブルクロスの上で輝くマルケージ仕込みの料理は繊細で美しく、その洗練されたおいしさに人々はたちまち虜になった。多くの美食家らの舌を魅了し、瞬く間に世間の耳目を集めた。木漏れ日が心地よい個室今も続くスペシャリテの一つ『冷たいキャビアのスパゲッティ』を始め、コースを彩った料理の数々はそれまでのイタリアンのイメージを一新。経験したことのない新しいテイストは、その後の東京イタリアンに大きな影響を与えたと言ってもいいだろう。寺島シェフに続く2代目シェフに日髙良実氏、3代目には濱﨑龍一氏が就任と、歴代に名料理人がシェフを務めてきた同店。名シェフを次々と輩出してきたその功績もまた見逃せない。現店舗は2008年に改装。地下から2階へと移転。以前とは打って変わって、昼時には窓から木漏れ日が降り注ぐ明るいリストランテへと生まれ変わった。そして、現在、6代目シェフを務めるのは、矢島直樹氏40歳だ。一度はシステムエンジニアの道に進むも、小さい頃からの料理好きが高じ、23歳の時に料理人へと転身。奇しくも【リストランテ山﨑】のシェフを務めた濱﨑龍一シェフの下で6年間修業を積む。その後イタリアはミラノを中心に研鑽を積み帰国。同店のシェフに就任して7年目を迎える。開放感のある、居心地の良い店内「伝統を崩すことなく、新しいものを取り入れていく。ミラノの修業先【アイモ・エ・ナディア】で学んだその精神と技術をここでは、僕なりに表現していきたい。」とは、矢島シェフ。その思いは、同店きっての名物『冷たいキャビアのスパゲッティ』への姿勢にも現れている。歴代のシェフに受け継がれてきたこの伝統の一品を、レシピ自体は変えることなく、矢島シェフは少しだけ手を加えた。まず、キャビア。それまで使っていたオシェトラを、ロンバルディアのフレッシュタイプのセヴルーガに変更。塩分が少なく、小粒ながら一粒一粒がしっかりとしたそれはパスタにも絡みやすい。麺との一体感がより増幅されると考えての抜擢なのだが、更にパスタの巻き加減にもひと工夫。名物『冷たいキャビアのスパゲッティ』矢島シェフ曰く「キャビアとパスタだけのシンプルなこの一皿は、ある意味鮨と同じだと思うんです。言わば、パスタは鮨飯。口中でホロリと解ける握りのように、パスタも少し空気を含ませたふわっとした巻き方にしている。」そうで、キャビアの優しい塩加減と共に、よりソフトでエレガントな味わいを楽しませてくれる。前菜『サクラマスのひと皿』続いて登場したサクラマスの前菜は、まるで皿の上に咲いた花園のように愛らしい一皿。一晩塩でマリネしたサクラマスの上には、細かく刻んだキウィやピスタチオ、グリーンオリーブとピスタチオのペーストをトッピング。香草や香草の花々をちらしている。口にすれば、ねっとりとしたサクラマスの官能的な食感にフルーツの柔らかな酸が心地よく広がる。舌に残る軽やかな余韻には、冷えたシャンパンが合いそうだ。プリモピアット『タリアテッレ 鰯と発酵トマト、アーモンドペースト』さて、プリモピアットは『鰯と発酵トマトのタリアテッレ』。小田原から届いたヒコ鰯とトマトソース、アーモンドにケッパーの組み合わせは、シチリアはパレルモ名物の“鰯とトマトのスパゲティ”を思わせる。とはいえそこはリストランテ。矢島流にアレンジし、品格のある一皿に昇華させている。盛り付けにしても、タリアテッレをタンバル状にまとめ、上にはヒコ鰯とドライトマトを飾ってお菓子のような愛らしいルックスに仕立てる一方で、味わいもより繊細に。中華の友人から教わったという発酵トマトをソースに用いることで、より旨味を濃密にすると共に、発酵ならではの深みのある酸がドライトマトのあまみと相まって重層的な味の奥行きを醸し出している。原型が南のパスタゆえ、手打ち麺ではなく、パスタの街と言われるカンパーニャ州グラニャーノの「ジェラルド ディ ノーラ」の乾麺をあえて使うところに矢島シェフのこだわりが伺えよう。メイン『シストロン産仔羊のロースト クミン香るニンジンのピューレ』どちらかといえば、技巧的な前菜やパスタに対し、メインの『シストロン産仔羊のロースト』はグッとベーシックだ。ロゼ色に焼きあげられた仔羊にナイフを入れれば、肉質はしっとりとソフト。フランス産の仔羊ならではの上品な草の香り、滋味深さは、これまでの繊細な皿の余韻を崩すことなく舌を締めくくる。柔らかさは求めつつも、低温調理は用いず、200℃のオーブンに出し入れし、肉を休ませながら余熱で焼きあげるのは、仔羊本来の肉らしい風味を引き立てたいと考えてのこと。クミン風味の黄色い人参ソースやパセリオイルが彩りと味の抑揚を演出している。6代目シェフ、矢島直樹氏イマドキのパフォーマンスを追い求めるのではなく、食材の真のおいしさと真摯に向き合った上でのアレンジには無理がなく、どこか品格さえ漂わせている。その背景には、35年に亘る【リストランテ山﨑】の伝統があり、また、少しずつ進化を遂げてきたリストランテとしての矜持がある。そして、それらを引き継ぎ、今の“山﨑”を表現することが、矢島シェフに託された使命であり、また本懐とも言えるだろう。流行に流されることなく、時流を見つめてきた老舗の古くて新しい味を満喫したい。リストランテ山﨑【エリア】外苑前/青山一丁目【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】乃木坂駅 徒歩2分
2021年04月30日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『canade(カナデ)』のイタリア料理です。昨年12月、本郷の商店街にオープンした小さなイタリアンレストラン。笑顔の爽やかな夫婦が実はなかなかの実力派だと評判。池田光寿シェフは東京・広尾『アロマフレスカ』で個性的な野菜使いに接し、イタリアで郷土料理の奥深さを学んだ。奥様の美穂さんはイタリアワインを学び、イタリアのソムリエ資格を取得。紆余曲折を経て「東京に店を出す」という夢を叶えた。それだけに想いがたくさん詰まっている。それはメニューを見ればわかる。季節の魚介類や野菜がずらりと並ぶ。特に野菜は山菜から西洋野菜まで30種類ほど。料理が出てくると一気にテーブルの上が華やぐ。ピンクのボタンエビと赤みを帯びたタロッコオレンジをサラダ仕立てにした前菜の色鮮やかなこと!「菜園風スパゲティ 春」は緑色の野菜だけで春を表現。その時期に美味しい10種類前後の緑野菜を使う。思い切った野菜使いは『アロマフレスカ』を思い出させる。「そう言われるのはとても嬉しい。僕が上京した約20年前、東京で一番話題の店が『アロマフレスカ』でした」。3年間、原田慎次シェフの横に張り付いて得たものは大きい。そして私が今とっても気になるのはリゾット。「米料理の奥深さを知ってほしい」というシェフの超おすすめも食べなくちゃ!手前左・菜園風スパゲティ 春¥1,980。毎日使う野菜が違うので、一期一会の味。コロナ禍だからこそ生まれた野菜たっぷりのメニュー。手前右・ういきょうとタロッコオレンジとボタンエビのインサラータ¥1,870。奥・ホワイトアスパラガスのオーブン焼き フォンティーナ カルボナーラ仕立て¥2,750。グラスワインは¥990~。アラカルトは1皿2人分あるので、取り分けての提供も可能。canade東京都文京区本郷2‐31‐3二木ビル1FTEL:070・3843・839317:30~23:00LO日曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年4月28日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年04月21日風情ある空間で味わう極上フレンチ食材や調理法の希望を聞いてコースをカスタマイズ丁寧な仕事を駆使し、食材の個性を活かす数寄屋建築を意識した、風情ある空間で味わう極上フレンチ【Restaurant 青いけ】があるのは、緑豊かな京都御所のすぐ近く京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅を降りて約3分。落ち着いた京都の街並みに溶け込む町家の一軒が【Restaurant 青いけ】です。料理への期待が高まるアプローチひっそりと掲げられた看板が目印の扉を開けて、京都の小路を思わせる空間へ足を踏み入れます。「うなぎの寝床」と言われる京都特有の長い奥行きを利用したカウンター席までのアプローチがあり、歩みを進めるほどに料理への期待が高まります。絶品の料理が仕上がる工程をライブで楽しめる特等席は、ケヤキをパッチワーク風に組み合わせたカウンター席。デンマークの家具メーカー「J.L.Moller」のチェアは座り心地抜群で、まさに大人の隠れ家といった雰囲気が漂います。内・外観は数寄屋建築で有名な中村外二工務店の代表・中村義明氏がプロデュース。築100年以上の建物をフルリノベーションし、ケヤキのほか、ホワイトアッシュ、チーク、スギなど多彩な天然木を使用したシンプルモダンな空間です。と、ここまで紹介して、まるで日本料理店のように思われる方もいるかと思いますが、同店で楽しめるのはフランス料理。オープンキッチンの向こう側で腕を振るうのは、オーナーシェフの青池啓行(ひろゆき)さんです。お客様とのコミュニケーションを大切にするオーナーシェフの青池さん青池さんは「京都ホテル」で研鑚を重ね、26歳でヘッドハンティングされて市内のカウンターフレンチのオープンに参画。フレンチレストラン5軒の立ち上げにも携わってきた実力派です。食材や調理法の希望を聞いてコースをカスタマイズ青池さんの料理は、メリハリの利いた味わいで見た目も鮮やかそんなシェフが腕をふるう料理の主役は、京都でとれる四季折々の野菜たち。「寒暖の差が激しい京都は、100年以上続く農家がたくさんあります。代々守られてきたミネラルが豊富な土で、生産者が愛情をもって育てた野菜の味は、まさに大地の恵みなんです」と話す青池氏。同店では、賀茂、大原、亀岡、鷹峯、伏見などで採れた野菜を使い、その味を最大限引き出した、穏やかでいて洗練されたフランス料理を提供しています。コース料理は、ランチ6,500円9,900円12,300円ディナー9,900円13,200円16,500円22,000円がありますが、どのコースもメニューが決まっていないのがこの店ならでは。「予約時に、食材や調理法などお客様の好みや希望をお聞きした上で、旬の食材を織り込みながら自由にカスタマイズしていきます」。まるで自分たちだけでのために作られたオーダーメイドのようなコースを味わえるとあっては、足を運ばずにはいられません。丁寧な仕事を駆使し、食材の個性を活かすさて、【Restaurant 青いけ】のオススメを2品ご紹介しましょう。まずは同店を訪れたら絶対食べていたただきたい、青池シェフのスペシャリテ『~冷オードブル~農園野菜のプレッセ菜園仕立て』です。『~冷オードブル~ 農園野菜のプレッセ菜園仕立て』。まるでアートのような美しい断面にうっとり目の前に供された瞬間、「わぁ!」「きれい!」と感嘆の声が必ず上がる一品。まるで、緑、黄、赤など色とりどりの草花が咲き誇る美しい野原のよう!ニンジンはソテーして甘く、ダイコンや蕪は酢漬けに、シイタケは揚げ焼き、ナスは真空調理をして食感を残し…と、そしてその1品目ごとに、煮る、蒸す、焼く、揚げるといった調理法を駆使した、プロならではの繊細かつ丁寧な仕事が施されています。野菜のみでつくられたテリーヌ。春キャベツ、ヤングコーン、ミョウガ、パプリカ、アスパラ、ニンジン、ダイコン、ナスなどを使用。ソースやドレッシングもすべて野菜で、その数トータルで25品目一口目を食べると、シャキシャキ食感、二口目は甘酸っぱさを感じ…と、いろんな食感や味を楽しむことができます。テリーヌのどの場所を口に運ぶかによって、食感や味が変化するので、最後までわくわくさせてくれる一皿です。12,300円以上のコース料理に登場しますが、9,000円のコースの場合+1,500円でオーダー可能(※だいたい2日前までに要予約)。『仔羊の背肉のロースト』。仔羊のまわりに、旬の野菜をたっぷりと続いてご紹介するのは『仔羊の背肉のロースト』。9,900円のコースの一品です。じっくりローストされた仔羊は美しいロゼ色。キメは細かく柔らかく、噛むほどに味わい深くなる赤身肉ならではの旨味を堪能できます。添えられたソースは、青森の黒ニンニクを使用したもの。黒ニンニクならではの杏を思わせる甘さに、酢で酸味を加えたソースは甘酸っぱく、仔羊の味わいにアクセントを加えてくれます。コクがあり甘酸っぱいソースは、仔羊と相性抜群お酒が欲しくなったらお店の方に相談を。ワインはグラス990円から、ボトルは9,000円から注文可能。野菜をたっぷり使った繊細なフレンチに合うものをセレクトしています。相手との距離も縮まる、極上の空間と絶品の料理どの料理も食材の持ち味を最大限に引き出すように丁寧に調理。旬の野菜で美しく彩られたひと皿からは、素材の力強さがひしひしと伝わってきます。「“restaurant”はフランス語で「回復する場所」という意味があります。その言葉通り、こちらではご提供する料理はもちろん、空間も絵画もインテリアも本物を揃えました。お食事することだけではなく、ここで過ごす時間、お客様同士や私たちスタッフとの会話など、すべてを通して居心地のよさを、感じていただけたらと思います」と青池氏は語ります。カウンター席のすぐ近くで繰り広げられる匠の技、そしてシェフとの会話を楽しみながら、舌鼓を打つ【Restaurant 青いけ】での時間は、大切な人と過ごす日をより一層特別なものにしてくれるに違いないでしょう。Restaurant青いけ【エリア】京都御所/西陣【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】丸太町駅 徒歩3分
2021年04月18日銀座【銀座和久多】和食銀座【天ぷら近藤】てんぷら赤坂【赤坂 四川飯店】中華上野【レストラン香味屋】洋食押上【ブラッスリーオザミ 東京スカイツリータウンソラマチ店】フレンチ銀座【銀座和久多】和食食を通じて、日本ならではの四季を感じる料理が味わえる、東京・銀座の会席料理店【銀座和久多】。店内はカウンター5席のほか、4名用個室2部屋、6名用個室2部屋が用意されています。4名で利用できる個室おもてなしの空間でいただくのは、厳選した旬の食材を使用し、素材の旨みを引き出した京風会席。丁寧に出汁をひき、澄んだ味わいに仕上げた料理の数々が並びます。選りすぐりの日本酒とともに、季節の味覚を楽しんでみてはいかがですか。ランチは、銀座でのお買い物の際にはもちろん女子会・顔合わせ・会食のお席など、幅広い用途に利用できます銀座和久多【エリア】新橋/汐留【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】6000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】銀座駅 徒歩5分銀座【天ぷら近藤】てんぷら落ち着いたカウンター席で、母の日のおもてなしができます長きにわたり東京の美食の最前線に立ち続ける天ぷらの名店。落ち着いた雰囲気の中、野菜を中心とした、美しい盛り付けの天ぷらが楽しめます。銀座駅からも近いので、親子でのお買い物の帰りに寄ることもできます。名物『さつまいもの天ぷら』。油で30分間じっくりと揚げることで、野菜の水分と甘味を封じ込めています天ぷらは、素材の味を引き出すために衣を薄く揚げているので、油っこくなく、年配のお母さんでも食べやすいのがポイント。中でも野菜本来の上品な甘味を感じられる『さつまいも』と『にんじん』は名物なので、是非、注文してみてください。てんぷら近藤【エリア】銀座【ジャンル】和食【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】13000円【アクセス】銀座駅 徒歩5分赤坂【赤坂 四川飯店】中華落ち着いた雰囲気の中に、高級感も漂う店内日本に中華料理を広めた陳建民氏が礎を築き、二代目の陳建一氏がオーナーを務める、日本中華の元祖ともいえる有名店。麻婆豆腐やエビのチリソース、棒々鶏など、現在の中華の定番メニューを広めたのも、このお店です。四川料理の名店として、多くの美食家に支持される老舗の味接待にも使われるお店なので、かゆいところに手が届くサービスも心地よいです。お母さんと2人でのランチにもいいですし、家族で円卓を囲ってのディナーにも使える、親孝行にぴったりのお店です。赤坂四川飯店【エリア】永田町【ジャンル】四川料理【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】永田町駅 徒歩3分上野【レストラン香味屋】洋食様々な年代の方々が訪れる、一軒家の老舗洋食レストラン幅広い年代から愛され続ける、老舗の洋食レストラン。フロアはフラットに、テーブルは間隔を広めに置かれています。そのため、人とすれ違うときも気にならず、立ち居振る舞いもとても楽なのもおすすめのポイント。とろける舌触りのタンが美味しい『タンシチュー』名物はドゥミグラスソースを使った『タンシチュー』や『ビーフシチュー』で、誰もが子供の頃に大好きだったはずのメニューが並びます。金額は、ランチが大体5千円以内で、ディナーは1万円以内が目安。お母さんも気負いすることなく楽しめる、オススメのお店です。レストラン香味屋【エリア】上野【ジャンル】洋食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8,001円~9,000円【アクセス】入谷駅押上【ブラッスリーオザミ 東京スカイツリータウンソラマチ店】フレンチビルの高層階から臨む景色とともに、上質なフランス料理が楽しめます高層階から美しい景色を臨みながら、上質な食材を使ったフランス料理が楽しめるレストラン。暖色系の照明で統一された店内は、ゆったりとくつろげる雰囲気です。東京スカイツリータウン・ソラマチに位置するお店なので、お母さんと観光帰りに立ち寄ることもできます。上質な食材を使ったフランス料理で、特別な思い出をプレゼントランチは4,000円ほど、ディナーは7,000円程度で、コース料理のほか、ディナータイムにはアラカルトも提供。素敵な景色と料理で、この日の思い出を締めくくってみるのはいかがでしょうか。ブラッスリーオザミ東京スカイツリータウンソラマチ店【エリア】押上/スカイツリー周辺【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】6,001円~7,000円【アクセス】押上駅いかがでしたか? いつもなかなか言えない“ありがとう”の気持ち。母の日だからこそお母さんを連れ出して、特別な日の思い出をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
2021年03月31日多種多様な植物が配された癒しの非日常空間様々な香辛料や食材、調理法で“香る中国料理”を表現ソムリエが厳選したワインと中国料理とのマリアージュ多種多様な植物が配された癒しの非日常空間緑に囲まれた靭公園のすぐ隣に佇む【熱香森】大阪メトロ本町駅から徒歩5分、靭公園のすぐ近くにある中国料理店【熱香森 -LA SHANG SEN-】。靭公園より「延長された深緑」がコンセプトで、店の周りには樹齢300年以上というオリーブの木が植えられており、緑豊かなエリアとの一体感が印象的です。天井が高い開放的な空間に、植物がたくさん配されています店内に足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのが大きなガジュマルの木。プラントハンターとして知られる西畠清順氏監修のもと、世界中から集めた多種多様な植物で店内は彩られており、まるで植物園に迷い込んだような気持ちにさせてくれます。幻想的なムードが漂うディナータイム昼は大きなガラス窓から光が優しく差し込み開放的な雰囲気に、夜は庭の植物へのライトアップによって、ムーディな雰囲気へとその表情を変えるのも魅力。そして椅子に座ると聞こえてくる、川のせせらぎや小鳥のさえずりも、くつろぎの気分を高めてくれます。様々な香辛料や食材、調理法で“香る中国料理”を表現中国料理ひと筋の瀧谷シェフ【熱香森 -LA SHANG SEN-】の料理のコンセプトは“香る中国料理”。シェフの瀧谷芳男さんは【堂島ホテル】で料理長を務めた実力派で、「山椒やラー油、豆板醤などの香辛料や調味料の香り、お肉を焼いたときの香り、柚子や白桃など果物で加える香り…。香りと一口に言っても表現の仕方はさまざまなんですよ」と語ります。香りにこだわる同店の料理から、「こちらは絶対逃せない!」という2皿を食べてみました。蓋を取った瞬間、山椒の香りが広がる『熱香 麻婆豆腐』1,760円(税込)一皿目は『熱香 麻婆豆腐』。土鍋の蓋を開けると、あつあつの湯気と共に鼻腔へ飛び込んでくるのが山椒の香り。ピリリとした刺激と爽やかさを併せ持つ香りが一気に食欲を刺激します。麻婆豆腐を一口食べると、最初にスパイシーな辛味がガツンと訪れ、続いてオリジナルにブレンドした豆板醤、自家製ラー油による奥深いコクと濃厚な旨味が舌いっぱいに広がり、もう手はとまりません!食欲を刺激する心地いい香り、刺激的な辛味、濃厚な旨味が順番に訪れます次から次へとスプーンがお皿に伸びて、ご飯も進みます。「香りに加え、四川料理らしいビリビリとした辛味、塩味、酸味など、『人が美味しい』と感じる味覚をバランスよく刺激するように仕上げています」とシェフの瀧谷芳男さん。一度食べたらハマってしまいそうです。フルーティーなソースがたっぷりとかかった『葡萄と黒酢の特製酢豚』2,380円(税込)二皿目は『葡萄と黒酢の特製酢豚』。フレンチの赤ワイン煮込みを思わせるようなビジュアルで、お箸ではなくナイフとフォークで食べるスタイルです。豚のバラ肉は塊のまま、約10分かけてじっくりと火入れしていくことで、外はパリッと香ばしく、中はやわらかくジューシーな仕上がりに。噛むほどに上質な脂があふれ出てきます。脂の甘味と、甘酸っぱいソースが相性抜群そしてお肉のさらなる美味しさを引き立てるのがたっぷりとかけられたソース。フルーティーな香りが食欲を誘いますが、その秘密は「黒酢に葡萄ジュースを加えているんですよ」とシェフが教えてくれました。まろやかな酸味は豚肉と相性抜群! ボリューミーながらも後味がさっぱりとしているので、ぺろりと食べ切れてしまいます。ソムリエが厳選したワインと中国料理とのマリアージュグラスワイン880円~、ボトルワイン3,850円~(税込)。ソムリエにオススメを相談してみてください本格中国料理にシャンパンやワインを合わせるのも【熱香森 -LA SHANG SEN-】の楽しみ方。専属のソムリエが料理に合うものを厳選しており、約200種類以上と実に豊富で、シャンパンだけでも50種以上のラインナップを誇ります。店名の【熱香森】が表す通り、都会に集う人=「熱」を、中国料理とお酒の「香」、癒しの空間=「森」が、一人ひとりを包み込んでくれる、そんな素敵な時間を過ごすことができました。普段使いにも記念日にも、“香る中国料理”をお酒と共に楽しんでみてはいかがでしょうか。熱香森 -LA SHANG SEN-【エリア】阿波座/京町堀【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】1000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】本町駅 徒歩5分
2021年03月25日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『BurgerPOLICE』のハンバーガーです。なんてスカッとした直球の店名だろう。ポリス(碑文谷警察署)の並びにオープンしたバーガー屋。実はこの店、肉好き憧れのレストラン、代官山『TACUBO(タクボ)』が出したハンバーガービストロなのだ。もちろんレストランが出すのだから、単なるハンバーガーとは少し違う。焼き鳥屋だって、焼き肉屋だって、肉に自信があるなら味付けは最小限の塩だけ。ケチャップ、マヨネーズ、マスタードなど余計なものは入れない。トマトやレタスなど水分を含んだものもご法度。そんなこんなで削ぎ落としたら、ほぼ「パテ(肉)とバンズ(パン)」だけの塩バーガーが完成した。バンズの匠で有名な『峰屋』に特注した酒種使用のバンズは、外側はカリカリ、内側はもちもち。牛肉の旨みがすっきり感じられる。もう一つの定番、ザ・バーガーは、『TACUBO』の基本レシピ・ボロネーゼソースを使用。他にもマグロ、羊、王様しいたけなどの個性的なパテが揃う。バーガー屋なのに前菜とワインを楽しめるのもファストフードとは全く違う。その違いを実感するのは食べ終えた時。手も口もべたつかない。こんなバーガー、初めて!バーガーの値段も決して安くはないけれど、目指すは「ハンバーガーでみんなを幸せにする」こと。生産者、料理人、食いしん坊の三者がベストを尽くして新しい食生活を。腕を振るうのは『TACUBO』田窪シェフの下で2年修業した金垣友也シェフ。手前右から時計回りに、注文後にサーロインを手切りしてパテを作るプレミアム塩バーガー¥3,190、水ダコとパクチーのカルパッチョ仕立て¥1,540、ザ・バーガー¥2,640、ラディッキオのサラダ アンチョビ風味¥1,320。ワインは自然派。グラス¥880~*すべて税込み。BurgerPOLICE東京都目黒区碑文谷4‐24‐16モナーク碑文谷104TEL:03・6303・110414:00~23:00(22:00LO)、土・日・祝日12:00~21:00(20:00LO)不定休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年3月31日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年03月24日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『レストランキノシタ』のテイクアウトです。コロナのおかげですっかりレストランに行く回数が減ってしまってから、もう1年が過ぎる。そんな状況の中で、シェフたちも試行錯誤しながら新たな挑戦を始めている。この連載も、新店に限らず、シェフたちの新しい取り組みにフォーカスしていきたい。まずはテイクアウト。レストランと私たちを再び結びつける新テイクアウトとはどんなメニューか?『レストランキノシタ』は1996年オープン。当時は無名だったけど、ディナー3800円(現在でも4000円~)で量もガッツリ、味も直球という魅力で「予約の取れないレストラン」と呼ばれるほどの超人気店になった。代表メニューの和牛ホホ赤ワイン煮は、かれこれ四半世紀の定番。私も何度も味わっているが、テイクアウトを一口食べたら目が点になった。一点の曇りもない、澄み切ったソースは何度もアクを引いた丁寧な仕事の結果だ。木下和彦シェフは常に進化していることを実感する。ロールキャベツは5時間も煮込んだトロトロの洋食メニュー(といっても洋食屋とは一線を画す軽いソース)。木下シェフが作るまかない飯・カレーライスは、和牛の様々な部位と野菜を煮込んだスパイシーなカレー。「テイクアウトは自由に表現できるのが楽しい!」と木下シェフ。その味をおうちでじっくり堪能して!左上から時計回りに、特製キノシタカレー(2人前。ライス、ピクルスは好みで)¥1,800、ロールキャベツのクリーム煮(2個入り)¥900、和牛ホホ赤ワイン煮¥1,800、家で飲む時にリッチな一品、フォアグラのテリーヌ(パン、塩、ソース、付け合わせは別)100g¥2,200。どのメニューもご飯、パン、パスタなんでも合う。レストランキノシタ東京都渋谷区代々木3‐37‐1エステートビル1FTEL:03・3376・5336ランチ12:00~15:00(14:00LO)、ディナー18:00~22:30(21:00LO)月曜休※営業時間中にテイクアウト可。当面の間ディナーは17:00~20:00。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年3月3日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年02月24日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『蘭州料理 ザムザムの泉』の逸品伝統牛肉麺です。中国料理のドキュメンタリーで蘭州牛肉麺を見たことがある。中国の西北部・甘粛省蘭州市の日常食で、いたる街角で人々が麺を啜っているのだが、あまりにおいしそうでいつか食べに行かねば……と生唾を飲んだ。でもその願いは今、広尾でも叶う。しかも現地でもなかなかお目にかかれないレベルのとびきりのクオリティで私たちを待っている。蘭州牛肉麺を高級逸品料理の域にまで高めたお店、それが『ザムザムの泉』だ。2017年に西川口でオープンし、2021年の1月に広尾に移転オープン。蘭州出身でハラル料理歴30年のご店主・馬暁萍(マーシャオピン)さんと麺打ち職人の方が最強タッグで作り上げる蘭州牛肉麺は、着丼した瞬間から放つオーラが尋常ではない。透き通る牛骨と牛肉のスープ、赤く輝くラー油、緑鮮やかなパクチー、打ちたての平打ち麺。スープを啜れば奥深くもクリアな旨味と共に花椒や八角などの薬膳スパイスが咲き誇る。飲めば飲むほど寿命が伸びそうだ。作り置きしないモチモチの麺はのどごしまで心地よく、噛み締めた大根にはじゅんわりと出汁の旨味が染み込んでいて、丁寧な仕事にうっとりする。「化学調味料に頼らない自然で本当においしいものを作りたかったんです。なんのためって、何よりもまず自分たちが食べたかったから」と馬さん。そんなお料理信頼しかない。帰り道は胃袋がいつまでもぽかぽかと温かかった。金城セット¥4,500には、逸品伝統牛肉麺に加え、蘭州開胃涼菜(優しく味わい深い野菜の前菜)、皮から手作りの牛肉水餃(3個)、蘭州甜品がつく。20食限定。スープには花椒や八角などたっぷりの薬膳スパイスが。スパイスの配合を季節で変え、冬は体を温める仕様に。蘭州料理 ザムザムの泉東京都渋谷区広尾5‐8‐13グランディール広尾1FTEL:03・6277・3460ランチ11:00~15:00、ディナー17:00~20:00(土・日曜16:00~)月~水曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2021年2月24日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2021年02月21日味の素株式会社が運営するレシピ・食情報サイト「AJINOMOTOPARK」は、お店の味をおうちで楽しみながら飲食店の応援にもつながる「うちレシピでお店の味」企画を特設ウェブサイトにて2月4日より実施いたします。「うちレシピでお店の味」では、おうちごはんを“もっと”楽しむレシピをご紹介いたします。おうちごはんをもっと楽しく!「うちレシピ」でお店の味♪新型コロナウイルス感染症の影響で、おうちで過ごす時間が増えたことにより、「家でごはんを食べることが多くなった!」「おうちごはんをもっと楽しみたい!!」というお声を多くのユーザーさんより頂いておりました。そのようなご要望にお応えし、「AJINOMOTOPARK」は「食」を通じておうち時間を少しでも楽しく快適に過ごせるようにしたいという想いのもと、本企画を立ち上げました。「うちレシピでお店の味」では、YouTubeチャンネル「人気シェフのうちレシピ」とコラボレーションし、「あのお店の味をおうちでも楽しみたい…」というご要望に応えて、人気レストランのシェフより、おうちごはんをより美味しく簡単に作れるアイデアを教えていただきます。(動画を視聴いただくと、今後の動画制作の支援につながります。)その他、「AJINOMOTOPARK」でも、忙しい時に嬉しい時短レシピや、ランチにぴったりなワンプレートレシピなど、おうちごはん応援レシピをお届けします。おうちで過ごす時間が増えたこの機会に、人気シェフにレシピを教えてもらいながら、おうちでのごはんを楽しんでみてはいかがでしょうか。Youtubeチャンネル「人気シェフのうちレシピ」人気レストランのシェフが、家庭でも簡単に作ることができるアイデアレシピをご紹介!ジャンルを越え、目からウロコのアイデア料理を披露し合う、見て楽しい、作って嬉しい、いまだかつてない「レシピ大喜利」チャンネルです。AJINOMOTO PARKとは?「AJINOMOTOPARK」は、味の素株式会社が運営するレシピ・食情報サイトです。AIを活用した「献立自動提案システム」により、栄養バランスの良いオリジナル献立を受け取ることができます。これにより、メニューを考える手間やサイトの中からレシピを選ぶ手間を省くことができ、自分好みの料理を作ることが可能になります。「AJINOMOTOPARK」には、レシピだけでなく、食を“つくる”“たべる”“体験する”様々なコンテンツが揃っているのが特徴です。企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2021年02月15日2021年2月現在、新型コロナウイルス感染症のまん延により、一部の地域で緊急事態宣言が発令されています。国は飲食店に対し営業時間を短縮するように要請。人の密集を避けるようにうながし、これ以上の感染拡大を防ぐよう呼びかけました。経済的な危機に立たされた多くの飲食店では、休業に踏み切る場合もあれば、テイクアウトやデリバリーを導入するなど、新しい試みを行っています。新潟県の飲食店が支援を目的とした商品を販売!コロナ禍により売り上げが減少したことを受けて、オンラインショップを利用した支援を呼びかけるよう決意したのは、新潟県新潟市にあるイタリア料理店『ティオペペ』。店の人気商品であるパエリアが、自宅で味わえるというキットの販売を、同年1月28日からスタートさせました。こちらはオンライン上で購入できる『【コロナ支援】ぺぺおじさんの お店の味が簡単につくれる 新潟パエリアキット』。フライパンとフタ、水さえあれば誰でも店の味を再現可能な、嬉しいキットです。キットの中には、ペペおじさんとその娘さんからの手紙が入っています。また、湯煎で簡単にできる本格カレー『【コロナ支援】ぺぺおじさんの「越の鶏のコク旨 カレー4個セット」』もありますよ。地元である新潟県でとれた、こだわりの具材を用いて作られた料理は、食べると自宅にいながら外食した気分を楽しめそうです。店を支援できる『コロナ支援』仕様のパエリアキットなどはもちろん、通常の値段で購入できるオンライン商品もありますよ。興味のわいた人は、こちらをチェックしてみてくださいね!ティオ・ペペ[文・構成/grape編集部]
2021年02月12日ヒトサラ「ベストシェフ&レストラン」とは2013年からはじまり今年で8年目を迎えた、“プロがプロ”を選ぶ唯一のアワード。プロの料理人が選ぶ本当においしいお店とシェフが、100軒・100人選出されました。“三つ帽子”のお店は全国で6軒その中の3軒をピックアップ三つ帽子…20名以上の料理人からおすすめされたお店杉田 孝明氏東京【日本橋蛎殻町すぎた】寿司各シェフの投票コメント日本橋蛎殻町すぎた店舗詳細【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】28000円【アクセス】水天宮前駅 徒歩3分山本 征治氏東京【日本料理 龍吟】日本料理各シェフの投票コメント日本料理 龍吟店舗詳細【エリア】有楽町/日比谷【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】40000円【アクセス】日比谷駅 徒歩1分米田 肇氏大阪【HAJIME】イノベーティブ各シェフの投票コメントHAJIME店舗詳細【エリア】肥後橋【ジャンル】創作料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】50000円【アクセス】肥後橋駅 徒歩2分そのほかの3つ帽子のお店などをはじめ、"シェフが選んだシェフ”が知りたい方はこちらをチェックしてみてください!
2021年02月06日【sio】が提案する“朝ディナー”とは?朝に食べておいしい、8皿のコース料理鳥羽シェフの“朝ディナー”への思い【sio】が提案する“朝ディナー”とは?昨年春の緊急事態宣言下では、テイクアウトや贅沢弁当を提供していた【sio】。今回の2回目の宣言下では“レストランらしい食事(=ディナー)”を時間にとらわれず楽しんでもらえるよう、朝と昼にも“ディナー”を体験できるようにしたのだそう。朝ディナー: 6,000 円(税・サ別)8時30分~9時00分~9時30分~※朝ディナーのみお子様連れも可昼ディナー:10,000円、12,000円、14,000円(税・サ別)13時00分~13時30分~夜ディナー: 10,000円、12,000円、14,000円(税・サ別)17時00分~17時30分~昼ディナーは夜と同じ内容で、朝ディナーは「朝に食べてもおいしい料理」を提供。子育て中の方は夜の外出は難しいので、朝のみお子様連れも入店可能です。コロナ禍の逆境に立たされながらも新しい価値を提案している【sio】が、どんな朝メニューを提供しているのか、気になったので食べてきました!朝から味わう、星付きレストランのディナー!朝の明るく心地よい雰囲気の中ふるまわれる朝ディナーお店に到着したのは朝9:30。明るい日差しの中で、店内の落ち着いたBGMを聴きながらお皿を待っていると、まるでおしゃれなカフェに来ているかのような気分に。夜の営業ではワインのペアリングを提供していますが、朝でもノンアルコールのペアリングが楽しめるとのことで、「ティーペアリング」4,000円(税抜)も注文しました!1皿目『舞茸と鶏出汁のスープ』まずは優しい味のスープから。舞茸がふわりと香り、食欲を進める鶏のスープで、丸鯛、香味野菜などが入っています。旨味はありつつも、朝らしく強すぎない味付けです。2皿目『馬肉のタルタル』夜のコースでおなじみの、手で持って食べる【sio】のスペシャリテ。サクサクな食感の生地の上に、やわらかでやさしい甘味のある馬肉がのっています。ペアリング①『ティースパークリング』紅茶ベースで、りんご酢、白ブドウのほのかな酸味とハーブのさわやかな香り、そして炭酸がシュワっ! 朝の目覚めにぴったりです。3皿目『ホタテのグリーンサラダ』ホタテ、ブロッコリー、ケール、グレープフルーツ、キウイなどが入っていて、朝からとても栄養をとれている感じがします! ホタテの旨味と、ジューシーなフルーツの酸味が体にスッと入ってきます。ペアリング②『東方美人』続いてのペアリングは、シンプルな水出しの台湾茶。香りは立っていながらも重くなく、サラダと次のオムレツまで合わせます。4皿目『スフレオムレツ』このオムレツ、見た目こそシンプルですが中身はしっかり星付きレストランのクオリティ。中は半熟で、トリュフオイルがふわりと香り、チーズのコクや、甘みがあるポタージュをかけながら食べればとても幸せな気分になります……!!トロトロのオムレツを割ると、中に入った2種類のチーズが出てきます! 余ったポタージュはフォカッチャをつけながらどうぞ。5皿目『鰆のポワレ、カブのソース』お次は焼魚をイメージしたという鰆のポワレ。皮の焼き目が香ばしく、ゆずのピューレとカブがさわやかに香ります。その味はまるで焼き魚のようでもあり、ソースを絡めるとちゃんとフレンチでもあります!ペアリング③『緑茶』静岡の緑茶で、微かに甘い香りがします。鰆のポワレに合わせて、さっぱりと。ここまで食べると、オムレツでおしゃれなカフェのモーニングを味わい、焼き魚でおいしい和の朝食を食べたような気分に。こういう面白さが【sio】らしい! これを味わいに来たんだ! なんて思っていると、なんだかノンアルのティーなのに、ディナーのワインで酔っ払ってきたような高揚感に浸ります……!!6皿目『大山鳥、甜麺醤のソース』メインの肉は柔らかくて丸みのある旨味。これまでのコースの流れがあるので胃袋も準備ができていて、朝でもペロリと食べられます。まろみのあるジャガイモのピューレで優しく包む、朝の肉料理です。ペアリング④『プーアル茶、カカオビネガー』肉料理に合わせて赤ワイン……ではなく、中国のプーアル茶にカカオビネガーを加えたドリンク。赤ワインのような果実味を感じることができます。7皿目『ご飯膳』炊きたてのお米は、柔らかく歯応えを残した程度に粒が立っています。付け合わせはお米そのものを味わえる、べったら漬け、野沢菜漬け、柴漬け、しいたけの煮物、しらすとうずら卵のニラ醤油がけ、そして赤味噌の味噌汁です。8皿目『sio(アイス)』、食後の『ダージリンティー』夜のディナーでも最後に出てくる、店名を冠したアイス。卵をつかわず、チーズとミルクの香りを立たせています。朝ディナーをしめくくるのにぴったりなデザートです。最後はダージリンティーを飲みながら、今朝のメニューを思い出してほっこり。……と、そもそもどうして朝に“ディナー”を提供しようと思い立ったのか、食べ終えた後に鳥羽シェフに聞いてみました!鳥羽シェフの、“朝ディナー”にかける思いとは【sio】のシェフ・鳥羽周作さん──なぜ朝の営業を始めようと思ったのですか?──昨年春の緊急事態宣言下では、テイクアウトや贅沢弁当を提供していましたね。──朝はお子さん連れでも入店できるんですね!──朝のメニューを作るにあたり意識したことは?──朝と昼の特別営業はいつまでの予定ですか?──朝ディナーおいしかったです! ありがとうございました!ライフスタイルの変化に合わせ、新しいレストランの価値を提供する【sio】の“朝ディナー”。朝からしっかり食べることで、身体も頭もすっきりして、午後からの時間が有意義に過ごせそうな予感! 皆さんもぜひ、体験してみてください。sio【エリア】代々木上原【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】9000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】代々木上原駅 徒歩2分
2021年02月04日新型コロナウイルス感染症の流行が収まらない2021年2月現在。外食産業は、時短営業を求められているほか、感染対策で外食を控える動きによって大きな打撃を受けています。ファミリーレストラン『デニーズ』では、テイクアウトや宅配メニューの販売を強化。レストランの食事を、自宅で楽しんで心を休めてもらいたいといいます。また、2021年2月28日までに、テイクアウトや宅配メニューを購入すると、売上の一部を支援団体を通じて医療従事者に寄付するとのこと。「小さな行動が大きな想いにつながると信じ、私たちにできることに1つずつ取り組んでいきたい」と発表しています。さらに、利用者に嬉しいのは割引のサービスです。同年2月中は、デニーズのテイクアウトメニューが全品20%OFFになります!すぐ近くにデニーズがないという人も、同月14日まで出前館で注文をすると配達料が無料になるため、気軽に利用ができますよ。/⏰期間限定 #出前館 × #デニーズ 送料無料キャンペーン✨\2月14日まで出前館で #デニーズの宅配 をご注文いただくと、配達料が無料です✨お得なこの機会に #お家デニーズ ぜひお楽しみください @demaecan — デニーズ公式 (@Dennys_PR) February 1, 2021 デニーズのおいしい料理をお得に自宅で楽しみながら、医療従事者への寄付にもつながるなんて嬉しいですよね。気になった人は、さっそく注文してみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2021年02月03日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『ADI(アディ)』のダルバートです。中目黒駅から祐天寺方面へ高架下を歩くこと5分。右手にネパールレストラン『ADI』が見えてくる。コンクリート打ちっぱなしのビル1F、引き戸を開けるとこれまで見た伝統的なネパールレストランの佇まいではなく、居心地のいいモダンダイニング。オーナーシェフのアディカリ・カンチャンさんと妻の明日美さんは、コロナ禍の苦難にも負けず、店を持つという第一目標を実現した。それにしてもネパール料理の特徴とは?「ネパール料理はインドと同じで、カレーがベースなんでしょと言われてびっくりした。確かにクミン、コリアンダー、ターメリックはネパールでよく使われるけど、味わえばその違いがすぐにわかるはず」とシェフ。土・日の昼のダルバート(豆のスープとご飯におかずを加えた定食)は、スパイス料理(これがカレー)2種、サラダ、スープに野菜の漬物や酢漬けなど。スパイシーだが決して辛くない。青菜を発酵させたグンドゥルックなどは日本人にも馴染み深い発酵食だ。「目標にしている料理人は?将来の予定は?」と質問したら、素晴らしい答えが返ってきた。「ブラジルのアレックス・アタラシェフ(注1)。彼を見習って、将来はネパールに戻って地元の素材でガストロノミーを表現したい」。そこには日本での経験も活かされるはず。新しいスターシェフが新しい食文化を創るのだ。注1:サンパウロのレストラン『D.O.M.』オーナーシェフ。アマゾン流域の生態系を守るために世界中の料理人にその現状を伝え、原生林の保護、素材の再発見などに貢献しながらブラジルの食文化を世界に広めている。週末ダルバートランチコースはノンベジ、ベジ各¥2,500。写真はノンベジ。メニューは週替わりでスパイス料理2種(この日はチキンとエビ)、スープ、サラダに野菜の漬物や酢漬けなど。中央の米は、ハラリとしたバスマティライスともっちりした日本の米のブレンド。もともとシェフはベジタリアンだったが、来日時とんかつを食べて、その美味しさに感動してノンベジに転向!そんな話を聞いたら「このシェフは優先すべき味がわかっている」と嬉しくなった。ADI東京都目黒区上目黒2‐46‐7TEL:050・3184・4491ランチ11:30~15:00(14:30LO)、土・日曜は11:00~/12:30~/14:00~の予約制、ディナー18:00~/20:30~(水~土曜)月曜休2月17日までランチ営業のみの予定いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2021年2月3日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2021年01月27日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『BISTRO de L’ALPAGE(ビストロ ドゥ ラルパージュ)』のクラシックフレンチです。信州・蓼科の老舗ホテル「ホテルハイジ」が表参道でビストロを始めたと聞いて驚いた!私にとって蓼科は、夏休みを過ごす第二の故郷。「ホテルハイジ」のスイスのロッジを再現した外観と、クラシックなフランス料理は大切な思い出だ。調べてみたら「ホテルハイジ」は’19年5月に閉館(涙)。ただし全面改築後、2023年には「ホテル ドゥ ラルパージュ」として生まれかわる(期待!)。ビストロはその間のチャレンジだという。このご時世に、2年先の再開に合わせて表参道に店を開くとはなんと気前のいいことだろう。シェフは20年間、ハイジの味を守り続けてきた上原聡氏。メニューにはパテ・ド・カンパーニュや仔羊のグリルなど、ビストロらしい定番料理が並ぶ。食べて感じるのは「なるほど王道フレンチ」。上質な素材と丁寧な技術がビストロ料理に生かされている。「毎日食べられるフレンチ」を目指しているから、バター、生クリームを控えて、食後ももたれない。ランチのセットメニューはポタージュ、カットレタス(この皿が話題!)、メイン、パンかライス、飲み物で1980円~は大満足の内容だ。ちなみに秘密にしておこうと思ったけど、教えちゃおう。金曜昼のみの特製ビーフカレーが絶品。新店の名物になるかも!手前・和牛バラ肉のビーフシチュー¥2,800は、和牛の脂の美味しさがシンプルに生かされている。手打ちパスタを添えて。右奥・冬の定番と思いきや、上原シェフ的にはビストロ料理の代表として年間を通して出す定番のオニオングラタンスープ¥1,300。玉ネギから甘みを引き出した上品な仕上げ。左奥・海の幸と野菜のプレッセ¥1,500。季節の野菜を重ねて薄いジュレを塗りテリーヌ型で固めたもの。野菜の色を生かしながら食感の違いを楽しめる。グラスワインは¥1,000~。BISTRO de L’ALPAGE東京都渋谷区神宮前3‐4‐3 パークサイド表参道1FTEL:080・2478・5510ランチ11:00~14:30(14:00LO)、ディナー17:00~22:00(21:30LO)土・日・祝日休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年12月30日‐2021年1月6日合併号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年12月25日銀座【Anchor Tokyo】銀座【エスカーレ】お台場【The Lobby Café】錦糸町【スカイツリー(R)ビューレストラン簾】汐留【コラージュ】お台場【日本料理「さくら」鉄板焼カウンター】いつもよりちょっと贅沢!予算1万円以内のホテルレストラン銀座【Anchor Tokyo】天井高8メートルの開放感あふれる空間でフレンチとワインを満喫銀座の街並みを一望できる大きな窓は開放感たっぷり銀座「THE GATE HOTEL 東京」4階のフレンチレストラン。約8メートルの高い天井、床から天井まで届く窓、ゆったりしたテーブル配置が開放的な空間をつくり出しています。テーブル席、テラス席、ロングカウンターのバーなどが完備され、様々なシーンで利用できます。前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、パン、コーヒーのセット『ディナーコース』 8,800円(税抜)本格フレンチから気軽なお料理まで幅広く楽しめます。有名ホテルで腕を磨いたシェフによる『ディナーコース』は、目も舌も楽しませる逸品揃い。また約200本のワインセラーを備え、ボトルワインの他、白、赤、スパークリング等のグラスワインは16種も用意されています。AnchorTokyo【エリア】有楽町/日比谷【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】銀座駅 徒歩1分銀座【エスカーレ】パリのアパルトマンを思わせるクラシカルな隠れ家でフレンチを愉悦プライベート空間が守られた個室で、ゆっくりとしたひとときを銀座の街角に佇むスタイリッシュなヨーロッパ風ホテル「モントレ銀座」の1階にあるフレンチレストラン。店内はシーンに合わせてカーテンで仕切れる個室風テーブル席、人気の個室、大理石のバーカウンターがあり、大人の銀座の隠れ家的雰囲気です。時間の流れを忘れて贅沢な時間が過ごせます。良質な脂と締まりのある牛フィレ肉を厳選。『牛フィレ肉のグリル ポムエクラゼと温野菜 マディラ酒ソース』(※コースの一例)コース料理は、季節の野菜をはじめ、そのときどきでおいしい食材をシェフが厳選。上質な食材の味わいをしっかりと感じられる逸品揃いのディナーコースは8,000円から。ランチコースは4,500円からいただけます。大切な記念日やご家族での集まりなど様々シーンで利用できます。エスカーレ【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】銀座一丁目駅 徒歩1分お台場【The Lobby Café】お台場の爽やかな風と光、開放感あふれるカフェで寛ぎのひとときを優しい木目調に、爽やかなブルー・グリーンのインテリアで統一したシックな空間東京ベイを一望できる都会のリゾート「グランドニッコー東京 台場」の2階フロント横に位置するカフェ。開放感にあふれる大きな窓から降り注ぐ陽光と、落ち着きのある家具が心地良い空間を演出しています。都会の喧騒から一歩離れ、ゆったりとランチやティータイムが楽しめます。ホテルパティシエ渾身の逸品スイーツ『季節のホテル メイド ケーキ』 各1,000円贅沢な味わいを満喫『こだわりパン( 極-KIWAMI-)のミックスサンドウィッチ』 2,000円サイフォンでいれるプレミアムコーヒーや季節のフレーバーティーをはじめ、目でも楽しめる華やかな彩りの『アフタヌーンティーセット』や『ホテルメイドケーキ』がいただけます。また北海道産の小麦粉、牛乳、バターでつくるパン「極ー KIWAMI ー」をつかった『ミックスサンド』も人気の逸品です。The Lobby Cafe【エリア】お台場【ジャンル】カフェ【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】台場駅 徒歩1分1年間頑張った自分へご褒美!予算1万円超えの高級ホテルレストラン錦糸町【スカイツリー(R)ビューレストラン簾】スカイツリーを眺めながら、季節を感じる日本料理と炭火焼フレンチを堪能落ち着いたラグジュアリー空間で和食やフレンチがいただけます錦糸町「東武ホテルレバント東京」の最上階に位置するスカイツリーと東京タワーが望めるレストラン。素材本来の味を活かした日本料理と、備長炭で焼き上げた黒毛和牛をメインとしたフランス料理が楽しめます。カップルシートやすだれで仕切られたプライベートな空間、テーブル席などがあり、様々な用途で活用できます。栃木県産黒毛和牛のジューシーな旨みを堪能する『炭火焼フレンチコース』 12,100円~料理人の繊細な仕事が施された多彩な料理を三段重仕立てにした『三簾重』 6,050円黒毛和牛のフィレやロースなど、好みの部位を備長炭で焼き上げるステーキが主役の『炭火焼フレンチコース』など、炭火焼きをメインにしたフランス料理のコースや和会席のコースがいただけます。ランチコースの『三簾重』は国産牛やお椀やお造りが堪能できます。夜も昼も、彩り豊かなフレンチと和食が満喫できます。スカイツリー(R)ビューレストラン簾【エリア】錦糸町/住吉【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】錦糸町駅 徒歩3分汐留【コラージュ】素材、技法、おいしさまで皿上で様々な素材をコラージュ現代アートギャラリーのようなコンテンポラリーアートを散りばめた空間東京屈指の絶景を誇る「コンラッド東京」28階にあるホテルレストラン。フレンチの確かなテクニックをベースに、様々なジャンルの技法や国のエッセンスを取り入れた新しいスタイルの料理を提供しています。高さ7mという開放的な窓からは、昼は都会の眺望を夜はダイナミックな夜景が望めます。柑橘の酢で締めた秋鯖を2種のソースで楽しむ『秋鯖のマリネ 春菊とみかん』 2,600円国産の野菜を中心に、多くの食材を皿の上でコラージュさせた"和の心"を感じられる料理を提供。ディナーコースは11,000円~。世界の名だたるコンテストで数々のタイトルを獲得したソムリエ森覚氏をはじめとした最前線の銘柄に精通しているスタッフが在籍し、コースに合ったワインのペアリングも楽しめます。コラージュ【エリア】新橋/汐留【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】6000円【ディナー平均予算】17000円【アクセス】汐留駅 徒歩1分お台場【日本料理「さくら」鉄板焼カウンター】豪華食材の魅力を引き出す、和洋の垣根を越えて魅せる鉄板焼の新境地プライベート感たっぷりの鉄板カウンターを備えた個室を完備「ヒルトン東京お台場」の3階に位置する鉄板焼の名店。和洋の垣根を越えて、確かな技で豪華食材の魅力を存分に引き出します。東京タワーと東京スカイツリーの両方を望む夜景や窓の外に望む庭園が、非日常な時間を演出。鉄板カウンターを備えた個室は、プライベート感と鉄板焼ならではのライブ感を両立。クリーミーなフレッシュフォアグラ。『フォアグラと穴子のミルフィーユ』(※コースの一例)石月俊一シェフは、洋食への造詣も深い実力派。A5ランクの銘柄和牛や厳選魚介といった素材の持ち味を活かしつつ、独自の感性や和のエッセンスを加えて目にも鮮やかなコースに仕立て上げます。ディナーコースは14000円~。『フォアグラと穴子のミルフィーユ』は、とろけるような焼き加減のフォアグラを季節の食材とともにいただきます。日本料理「さくら」鉄板焼カウンター【エリア】お台場【ジャンル】鉄板焼き【ランチ平均予算】7000円【ディナー平均予算】14000円【アクセス】台場駅
2020年12月24日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『THE UPPER』のイノベーティブ・フレンチです。迷路のように広がる大手町地下街からオープンしたてのMARUNOUCHI TERRACE10階へ一気に上昇。エレベーターの扉が開くと、天井高約6mのダイナミックな空間が広がる。10階には店内76席、テラス44席があり、来年オープン予定の9階は100席も用意されている。インテリアはオーストラリア・シドニーを拠点に活躍するデザインスタジオ「ルケティ クレール」が担当したモダンクラシック。実はここ、2021年に創設20周年を迎える「トランジットジェネラルオフィス」のフラッグシップ店だ。時代の半歩先行く店づくりで、独特のカルチャーを紹介してきたトランジットならではの集大成。私が興味を惹かれたのは、料理に関して、大阪『ラ・シーム』の高田裕介氏とパートナーシップを結んだこと。高田シェフは間違いなくトップレべルの発想とクリエイションを併せ持つ実力派。その高田シェフとトランジットの徳島亨シェフがアイデアを出し合って、どこにもないユニークな料理に挑戦。例えばナマズや鯉など珍しい素材を使用。肉料理は炭焼きなど、トレンドを押さえながらも、独自の素材選びで楽しませる。併せてカクテルやお茶のペアリングなど、飲み物にも楽しい仕掛けが。期待通りの新しさに出合える!THE UPPER東京都千代田区丸の内1‐3‐4MARUNOUCHI TERRACE9~10FTEL:03・5962・9909ランチ11:30~15:00(14:30LO)、ティータイム14:30~16:30(15:30LO)、ディナー17:30~23:00(コース21:00LO、フード22:00LO、ドリンク22:30LO)日曜(祝前日の場合は営業)・祝日休右から、肉のジュをハーブの束でつけて味わう「炭焼きしたお肉の盛り合わせ‐奄美島豚と天草ホロホロ鳥‐」M¥3,800、ブルゴーニュの郷土料理「アスピック‐卵とジャンボンブランのゼリー寄せ‐」1P¥650、プロヴァンスの郷土料理を『THE UPPER』のフィルターを通して進化させた「ティアン・ド・クルジェット‐ズッキーニの重ね焼き‐」¥1,650。飲み物はワイン、お茶などに加えカクテルも充実。右から、山椒ジン&抹茶を取り入れたシグネチャーカクテル「アッパー ジントニック」、ゴボウとチョコレートリキュールが甘くて強い「アンダーグラウンド」各¥1,500。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年12月2日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年11月25日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Libre(リーブル)』のランチコースです。9月より、オーナーシェフの田熊一衛氏がカウンター席の前で料理を作っている。「コロナの影響でテイクアウト中心に変更しなければならなかった時期は厳しかったけれど、ようやく仕切り直しです」。『リーブル』がオープンしたのは2018年6月。昼はお菓子屋、夜はレストランというユニークなスタイルで始めたが、同時期に福岡にスイーツの店を出し、さらには東京でグランメゾンを開く話まで持ち上がっていた。そんな注目度の高さの理由はシェフの経歴にある。通算10年にもなるフランス料理人歴。最後の1年はパリの3ツ星レストランで、スーシェフ(副料理長)に迎えられた。営業中は厨房内とダイニングの動きに神経を集中し、営業後は新作を考える日々。その経験は田熊氏にとって大きな財産になったと思う。フランス料理は伝統を守りながらも、常に進化していく。そのためにシェフに求められるのがクリエイション(創造)だ。庶民が大好きな豚の血のソーセージ「ブーダン・ノワール」。『リーブル』では、豚足と生クリームを加えたなめらかな味わい。さらに牛乳チップス(牛乳を湯葉のような膜状にして乾燥させたもの)を飾り、柚子の酸味と香りを散らしたモダンな一皿に。その繊細なクリエイションをぜひ味わってほしい。Libre東京都港区白金1‐15‐36TEL:03・6447・7077ランチ12:00~16:00(14:00LO)、ディナー18:00~23:30(21:00LO)水曜休ランチコース¥5,000より。左・太刀魚とビーツと冬瓜の前菜。軽く炙った太刀魚に冬瓜、ビーツの組み合わせは秀逸。右・ブーダン・ノワール、唐津の牛乳チップスと柚子のジュレ。牛乳が味を引き立てるブーダン・ノワールはエレガントなレストラン料理のお手本。どちらも田熊シェフのスペシャリテ。ランチコースはアミューズ、前菜3品、メイン料理、デザート。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年11月4日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年11月02日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Sincere BLUE(シンシアブルー)』のテーブルビュッフェです。「サステナブルな取り組みはまず、おいしくないと続かないですから」。今年の7月にJINGUMAE COMICHIにオープンしたレストラン『シンシアブルー』の吉原誠人シェフは言う。その名の通り、星付きフレンチの名店『シンシア』の姉妹店。MSC認証(持続可能な漁業で獲られた天然の水産物)やASC認証(責任ある養殖により生産された水産物)を取得した魚介類などのサステナブル・シーフードや未利用魚(漁獲量が少ない、魚体のサイズが不揃い等の理由で市場に出荷されない魚)を積極的に使った料理が揃う。「たとえば今日はオキアジを使用していますがこれは未利用魚で……とお客様に説明すると、未利用魚ってなに?と興味を持ってくださる。そこから日本の海の危機的状況についてお話しすることもあります」。海の資源が枯渇しつつある現状を、おいしさを通してカジュアルに伝えていくのが『シンシアブルー』のやり方だ。しかも料理はテーブルビュッフェ形式。常時10種類ほどの小皿料理が食べ放題となっている。このおいしい魚をいくらでもいつまでも食べたい!と思わせながら、逆説的にそれらが危機に瀕していることも伝える。ひとりひとりの食べ方がこの世界の未来を彫刻するともいえる社会の中で、料理人が果たすべき役割を『シンシアブルー』はたしかに担っている。そんな店のあり方を推さずにはいられない。テーブルビュッフェ¥4,900(平日ランチは対象外)より。その日のサステナブル・シーフードで作る『シンシア』名物の「鯛焼き」のメインディッシュを中心に、オードブルの小皿料理は食べ放題。ずらずらと小皿がテーブルを占拠する楽しさは、おいしさのエレクトリカルパレード。Sincere BLUE東京都渋谷区神宮前1-23-26JINGUMAE COMICHI 2FTEL:03・6434・0703ランチ11:30~14:00(13:00LO)、ディナー17:00~23:00(入店時間は17:00、17:30、19:30、20:00の4回制)月曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)※『anan』2020年10月28日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2020年10月27日東山清水エリア:東福寺・清水寺【佳肴 岡もと】嵐山エリア:宝厳院【嵐山 MITATE】洛西エリア:光明寺【いっぷく亭】1.東山清水エリア東福寺東福寺の通天橋は「通天紅葉」とも呼ばれ、絶景として名高い京都についたらまず寄りたい名紅葉スポットの東福寺は、京都駅からわずか1駅。通天橋の目の前に広がる紅葉は圧巻です。東福寺に限ったことではありませんが、ハイシーズンは大混雑なので覚悟して向かいましょう。もちろん、人混みを乗り切って見る価値ありです!清水寺清水寺は紅葉シーズン中の夜、一帯がライトアップされる(日程はシーズンによって異なる)京都観光の定番スポットである清水寺も、紅葉の時期はまた違う顔をみせてくれます。さらに夜は境内一帯がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれます。ライトアップの時間は入館まで並ぶので、閉館時間に余裕をもって向かいましょう。東山清水エリア オススメ店【佳肴 岡もと】食事のすすみ具合に合わせて、できたてを1品ずつ丁寧に提供東山清水エリアを楽しんだ後に寄りたいのが【佳肴 岡もと】。清水寺から近く、夜のみの営業なので、ライトアップを見た帰りの時間に予約しておくのがオススメです。カウンター8席の割烹スタイルのお店で、メニューは『おまかせ』のみ。選りすぐりの酒と、酒の肴に通じる料理を盛り込みながら、全10品ほどが楽しめます。佳肴岡もと【エリア】七条/丹波口【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】清水五条駅 徒歩15分2.嵐山エリア宝厳院色鮮やかな光は、照らされた楓や竹林が映し出す自然の色嵐山エリアに足を運ぶなら是非立ち寄ってほしいのが、渡月橋を渡った先にある宝厳院。境内の獅子吼の庭は、昼は雅な庭園、ライトアップされた夜は幻想的な空間に変貌します。京都の中心地に比べると人も少ないので、ゆっくりと神秘的な紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。宝厳院近くのオススメ店【嵐山 MITATE】四季折々の風情を感じながら、美食を堪能宝厳院から約7分のところにある、京料理とフレンチを融合させた斬新なスタイルのレストラン【嵐山 MITATE】。古い日本家屋を改装した店内は、和の趣を残しながらモダンな雰囲気に設えられた素敵な空間です。優雅なランチや、ゆっくりとディナーを楽しむのにぴったりの一軒です。嵐山MITATE【エリア】嵐山【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】9000円【アクセス】嵐山駅 徒歩1分3.洛西エリア光明寺参道の両脇からは、鮮やかな楓が枝を伸ばす最後は、京都の中心地から離れた長岡京市にある光明寺。広大な境内には数百本の楓が並んでおり、石畳は絨毯のように落ち葉で埋めつくされます。見渡す限り鮮やかな紅色に染まった境内を、ゆっくりと散策してみてください。光明寺近くのオススメ店【いっぷく亭】風情ある数寄屋風の造りの店内で、ゆっくりと京料理が楽しめる光明寺のすぐ隣にある【いっぷく亭】は、数寄屋風の造りの一軒家料亭。京都らしい和の空間で、京懐石やとうふ料理、たけのこ料理が楽しめます。人気は、旬の食材をふんだんにつかった、手軽に楽しめる京料理のランチ。特に、特製『胡麻豆腐』が評判で、光明寺観光の前後におすすめです。京料理竹の子料理仕出しいっぷく亭【エリア】向日/長岡京【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】8000円【アクセス】長岡天神駅──紅葉の時季の京都はどこも混雑していますが、ほかでは見られないほど美しく、人生で一度は見るべき価値があります。歩き疲れたひと休みに寄りたいお店が気になる方は、下記の“京都のおすすめグルメ”も参考にしてみてくださいね。
2020年10月27日