鈴木亮平が主演、吉岡里帆がヒロインを務めるフジテレビ4月期の木曜劇場「レンアイ漫画家」。この度、鈴木さんと吉岡さんが背中合わせになるポスタービジュアルが完成した。本作は、講談社「モーニングKC」刊で2010年~2012年の間連載されていた同名コミックスが原作。鈴木さん演じる漫画一筋で恋愛が超苦手な少女漫画家・刈部清一郎と、吉岡さん演じる運命の恋を探す崖っぷち女子・久遠あいこが繰り広げる、笑えて、ほろっとくるコミック・ラブストーリー。この度完成したポスタービジュアルでは、“恋愛ってナンデスカ?”、“愛を知らない恋愛漫画家と愛を見つけたい迷える女子が送るコミック・ラブストーリー”というコピーともに、Gペン片手にけげんな面持ちで後ろに目をやる清一郎(鈴木さん)と、清一郎の背中にもたれかかり、はつらつとした笑顔を見せる久遠あいこ(吉岡さん)、対照的な2人を象徴するような構図となっている。また、吉岡さんを壁ドンしているスーツの手と、鈴木さんの胸ぐらにある手は一体誰なのか!?登場人物の様々な思いが強く絡み合う、本作ならではの人間模様を意図したデザインも物語の展開を期待させる。アートディレクターの吉良進太郎氏は、「漫画詰めの生活に恋愛がグイグイ入ってくるような感覚を意識しました。このドラマが凝縮されたビジュアルになったと思います!お二人にはミリ単位の要求の撮影に協力していただき、感謝しています!」とコメント。新型コロナウイルスで改めて見直される、家族の存在、大切な人の存在…。その大切さについて、本作は明るくポップでテンポの良いコミック・ラブストーリーで描いていく。木曜劇場「レンアイ漫画家」は毎週木曜22時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年02月15日吉岡里帆が、4月放送予定の鈴木亮平主演フジテレビ新木曜劇場「レンアイ漫画家」に出演することが決定。ヒロイン役で鈴木さんと初共演する。同名漫画を原作とした本作は、愛を知らない恋愛漫画家と、愛を見つけたい迷える女子によるコミック・ラブストーリー。木曜劇場初出演となる吉岡さんが演じるのは、ダメ男ホイホイと呼ばれる崖っぷち女子・久遠あいこ。夢無し、彼無し、お金無しの彼女は、気立てが良くてお人よし、裏表のない性格で人を疑うことを知らずに騙されてしまうことも多い。いつか運命の人生の相方が現れることを夢見ているが、男運も悪く、30歳を目前にして人生模索中。ある日、葬儀屋で働いていたあいこが、初恋の人の葬儀でその兄・刈部清一郎(鈴木さん)と衝撃的な出会いを果たす。不躾にも清一郎は出会い頭に「俺のためにレンアイしろ!」と、漫画のネタのために疑似恋愛のミッションをしろ、と要求。仕事をクビになったあいこは、お金のために恋愛ミッションという名のリアル体験取材をスタートさせ、清一郎のむちゃぶりの指令のもと、疑似恋愛相手と淡い恋に発展したり、発展しなかったりを繰り返す…。また劇中では、“恋愛ミッション”に応えるために、丸の内OL、ギャル、あざとかわいい女子など、さまざまなクセのあるキャラクターを見事に演じ切る。「“ド直球ラブコメ”作品への出演経験がほとんどないので、すごく新鮮」と今作への出演を喜んだ吉岡さんは、「適度に生活に疲れていて、キャピキャピすることも卒業して、恋愛も少し諦めてしまっている女性です。でも、清一郎に出会うことによって、“もう少しがんばってみよう!”というエネルギーに再び火がつくんです!」と自身が演じるキャラクターについて説明。撮影現場の様子については「作品に込められた明るいメッセージやエネルギーを伝えたいという願いであふれているので、現場は明るく温かいです」と言い、鈴木さんとの初共演は「お会いする前からストイックな方だと伺っていました。現場でも“ラブコメといっても、どこで人はキュンとするのか?”とかを一緒に話し合いながらシーンを重ねていけるのが本当に楽しいです。キュンも二人でストイックに考えています!本編の清一郎とあいこにも通じる感じですね(笑)」と明かしている。「レンアイ漫画家」は4月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月09日鈴木亮平が民放連続ドラマ単独初主演、新境地となるラブコメに挑む「レンアイ漫画家」が、フジテレビ4月期の木曜劇場にて放送決定。鈴木さんはプロのもとで特訓を積み、天才漫画家役に初挑戦する。主人公は、漫画一筋で恋愛下手なレンアイ漫画家・刈部清一郎(かりべ・せいいちろう)。人付き合いが苦手で、外に出ることもほとんどなく、常人には理解できない思考回路を持つ天才漫画家。アシスタントもつけず一人きりで、少女漫画の金字塔と呼ばれる大ヒット漫画の連載を続けている。顔出しは一切せず、女性名のペンネームで正体を隠し、そのプライベートは謎に包まれている。そんなある日、弟の忘れ形見を引き取ることになり、孤高の生活が変わり始める…。一方、夢なし、彼なし、仕事なしのアラサー女子・久遠(くおん)あいこは、初恋の人の葬儀で、その兄の清一郎と衝撃の出会いを果たす。「俺のためにレンアイしろ!」清一郎が出したとんでもない仕事の依頼は、漫画のネタのために疑似恋愛のミッションをする、というものだった。清一郎のむちゃぶりのもと、疑似恋愛相手と淡い恋に発展したり、発展しなかったりの悲喜劇を繰り返すあいこ。清一郎と侃々諤々の丁々発止のやりとりを繰り広げていたが…。恋愛を始めることが難しい現代に、不器用だらけのコミック・ラブストーリーが始まっていく。鈴木亮平が新境地、王道ラブコメに挑む!主人公・刈部清一郎を演じる鈴木さんが、地上波民放連続ドラマの主演を単独で務めるのは今作が初。同時に、木曜劇場も初出演となる。フジテレビ系ドラマへの出演は「全開ガール」(2011年7月期)以来、約10年ぶり。大河ドラマ「西郷どん」主演ほか、朝ドラ「花子とアン」、日曜劇場「天皇の料理番」「テセウスの船」といった話題作で重要な役どころを務め、シリアスからコメディまで幅広い作品で、数々の難役を演じてきた鈴木さん。実力派俳優として確固たる地位を築いた彼が、王道ラブコメの主演という新境地に挑む。恋に悩む不器用な男を時にコミカルに、時に切なく演じる姿には注目。また、著作「行った気になる世界遺産」で自ら挿絵を描き下ろすほど、巧みな絵の腕前を持つ鈴木さんだが、撮影に先立って漫画監修のプロのもと特訓を積み、プロ顔負けのペン運びや所作を習得。天才漫画家っぷりも見どころのひとつとなる。「今作のようなキラキラした王道恋愛ドラマは自分には縁遠いのかなと思っていたので、新しい挑戦になる」と言いつつも「とはいえ、かなりアクの強いキャラクター」と鈴木さん。「現代版の“美女と野獣”のようです。家に引きこもっていた恋愛下手の野獣が、あいこという芯のブレない女の子と出会うことで心の奥に閉まっていた優しさ、恋する感情を思い出し、人間として成長していく……。清一郎は偏屈な天才で、口が悪いけれどとてもピュア。自分に恋愛など起こるはずがないと思っていて、だからこそ作品に恋愛を描いてきた人です」と役柄を解説する。「そんなある種“こじらせた男”がキュンに目覚めていく様は、皆様に“恋愛っていいな”と思っていただけると思います。回を追うごとに、皆様にこの清一郎という不器用な人間を好きになってもらえるように魅力的に演じたいと思います」と、愛着を込めてコメント。そして「“ちょっと疲れているな”と思う時に、皆様の心の栄養剤になりますように」とメッセージを贈る。「サイレーン」山崎紗也夏の原作を「タラレバ娘」松田裕子脚本でドラマ化原作は講談社モーニングKC刊で2010年から2012年の間、連載されていた同名コミックスで、全5巻を発刊。原作者の山崎紗也夏は、女性の心情をリアルに描くことに定評がある漫画家で、「シマシマ」や「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」などの作品が映像化され話題となったことも記憶に新しい。脚本を務めるのは、「花咲舞が黙ってない」シリーズや、鈴木さんも出演していた「東京タラレバ娘」などを手掛けた松田裕子。原作の楽しいキャラクターや怒涛のコミカル展開をベースに、ほっこりした空気感をもつラブストーリーに仕上げている。演出を務めるのは、「リーガルハイ」シリーズや映画『ミックス。』などの石川淳一。鈴木さんとは「メイちゃんの執事」(2009年)以来のタッグとなる。「20代の頃、フジテレビ、共同テレビ制作のドラマにたくさん出演させていただき、育てていただきました」とふり返る鈴木さんは、今回が民放連続ドラマ単独初主演、「その時何度もご一緒した石川監督とタッグを組ませていただけるということで、全幅の信頼を置いて撮影に臨んでいます」とコメント。また、「脚本の松田裕子さんが生み出すセリフの一つ一つがとにかく面白く、“キュン”や温かい涙だけで終わらない、感情大渋滞の作品になっています。清一郎はあいこにミッションとして疑似恋愛をさせるのですが、毎回登場するクセのある男性陣にもぜひ注目してください」と語る。さらに、「主演がまさかの鈴木亮平さんということで、大変感激しました」という原作者:山崎さんは「脚本のテンポが良く、自分の描いた漫画以上の世界観の広がりに驚いています。コロナ禍の中、ドラマチームの皆さんは大変な仕事になっただろうと思いますが、多くの人に楽しんでいただければ幸いです」と期待を込めて語っている。「レンアイ漫画家」は4月、毎週木曜22時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年01月25日漫画家の水島新司さんが、2020年12月1日付で引退することを発表しました。産経ニュースによると、水島さんのコメントは以下の通りです。水島さんは「今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以って引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。産経ニュースーより引用水島さんは、1958年に漫画家デビュー。漫画『ドカベン』や『あぶさん』、『野球狂の詩』など、野球漫画の第一人者として活躍していました。中でも漫画『あぶさん』は1973年の連載開始から2014年まで41年間連載されており、完結時には惜しむ声が数多く上がっていました。水島さんの野球への熱い思いは、作品の中で受け継がれていくでしょう。水島さん、63年間本当にお疲れさまでした![文・構成/grape編集部]
2020年12月01日2020年10月6日に、『きまぐれオレンジ☆ロード』などで知られる漫画家の、まつもと泉さんが亡くなっていたことが分かりました。61歳でした。まつもとさんの公式ウェブサイトでは、関係者やファンへの感謝の言葉がつづられています。まつもと泉は今月6日午前0時過ぎに、かねてより入院療養中の病院にて永眠いたしました。これまで公私に亘ってお付き合いをいただきました方々、そして作品を愛してくださいました方々に心より御礼を申し上げます。近年のまつもと泉は脳脊髄液減少症による不定愁訴に苦しみながらも仕事復帰への意欲に燃えて闘病を続けてまいりましたが数年前に手術をした心臓にも不安を抱えており、残念ながら身体が保たなかったようです。ただ医師によりますと、苦しむことなく睡眠中にそのまま安らかに旅立ったとのことでした。なお葬儀はすでに近親者のみで執り行いましたので、お供えやご香典はご辞退いただきたくお願い申し上げます。略儀ながら書中をもちまして、まつもと泉についてのご報告とさせていただきます。あらためまして生前お世話になりました皆さまに感謝をお伝えしますとともに今後ともまつもと泉の作品を広く楽しんでいただけますようお願いをいたします。WAVE STUDIOWAVE STUDIOーより引用1984年から連載が始まった、まつもとさんの代表作『きまぐれオレンジ☆ロード』はテレビアニメ化されるなど、人気を博していました。まつもとさんの訃報に、ファンからは悲しみの声が上がっています。・『きまぐれオレンジ☆ロード』は私の青春でした。本当に悲しい。また読み返します。・『きまぐれオレンジ☆ロード』のキャラクター、鮎川まどかちゃんに恋をしていた若い頃を思い出します。素晴らしい作品をありがとうございました。・私はイタリア人です。イタリアでも『きまぐれオレンジ☆ロード』は出版され、子供の頃からファンでした。ご冥福をお祈りいたします。多くの人から長年愛される作品を生み出した、まつもとさん。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年10月13日シンガーソングライターや俳優、タレントなどマルチに活躍しているDAIGO(だいご)さん。姉は漫画家・作家の影木栄貴(えいき・えいき)さんで、過去にはバラエティ番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に姉弟そろって出演し、話題になりました。そんな影木栄貴さんの写真やブログ、DAIGOさんの妻で女優の北川景子さんとの仲よしエピソードなど、さまざまな情報をご紹介します!DAIGOの姉・影木栄貴は漫画家!DAIGOさんの姉・影木栄貴さんは、自身のブログでピンショットを公開しています。メガネにロングヘアーが美しい、インテリ風の美女として注目を集めました。そんな影木栄貴さんは1971年12月6日に東京都で誕生。第74代内閣総理大臣の竹下登(たけした・のぼる)さんの孫であり、DAIGOさんの姉、そして北川景子さんの義姉として知られています。また、少女漫画やBL漫画、百合漫画、エッセイマンガなど多様な恋愛観を描く漫画家としても有名で、1993年7月に『影木栄貴』名義で同人誌デビューを飾り、1996年10月にBL作品『運命にKISS』で商業誌デビューを果たしました。以降、エンターテインメント性の高い作品を次々と世に送り出し、若い世代を中心に多くの支持を集める漫画家として活躍。現在はマンガ原作のアドバイザーとしても活動しており、原作や原案サポート業に携わっています。DAIGOの姉、『嵐にしやがれ』で弟と共演DAIGOさんと姉の影木栄貴さんが、2019年2月2日に放送されたバラエティ番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)で共演。放送翌日に影木栄貴さんはブログを更新し、「とても楽しかった」と感想をつづっています。さて、ご覧いただけましたでしょうか?嵐にしやがれ。久しぶりのバラエティ番組出演でしたが、とても楽しかったです!影木栄貴オフィシャルブログーより引用続けて、影木栄貴さんは番組出演を決めた経緯を説明。DAIGOから電話がきて、「お姉ちゃん〇〇日あいてる?嵐にしやがれに出れないかな?」「嵐に会えるん?」「会えるよ!」「じゃあ出る」と、いうわけで速攻で出演が決まりました。え、だって嵐さんに会えるとかそんな機会めったにないじゃないですか!人生の思い出作りに出させていただきました。影木栄貴オフィシャルブログーより引用弟・DAIGOさんからの電話1本で出演を決めたという影木栄貴さん。人生の一大イベントを成功させるべく、収録前日の夜に母親や義妹の北川景子さんに衣装を決めてもらったそうです。続けて、楽屋やヘアメイクをしてもらった自身の写真、弟のDAIGOさんとのツーショットをブログで公開し、「いやー、まさかこの歳になって記念品になるなんて、本当に貴重な体験でした!」と喜びをつづっています。また、番組放送当日に更新されたDAIGOさんのツイッターでも、姉弟ツーショットが掲載され、1万もの『いいね!』とともに多くの反響が寄せられました。☆NTV『嵐にしやがれ』21:00~21:54このあとオンエアです!なんと僕の半生を振り返るDAIGO記念館です!!嬉しい!僕の中で永久保存版!!嵐のみなさんとのやり取りはいつも最高うぃっしゅ!みなさん是非観てください!姉、影木栄貴も少し出てきます!久々の兄弟共演!笑 pic.twitter.com/5Js54SYuIP — DAIGO (@Daigo19780408) February 2, 2019 DAIGOの姉・影木栄貴弟と北川景子の結婚に…2016年1月に北川景子さんと結婚した、DAIGOさん。同月11日には互いのブログで入籍を報告しています。同日には姉の影木栄貴さんもブログを更新し、弟・DAIGOさんと北川景子さんの結婚を祝福。「ついに景子ちゃんが私の妹になりましたー!やったー!」と喜び、初めて描いたという北川景子さんのイラストを公開しています。弟ダイゴが、女優の北川景子さんと結婚しましたー!やったー!おめでとうー!ということはですよ、ついに景子ちゃんが私の妹になりましたー!やったー!私の妹がかわいすぎる件について!しかも優しすぎる件について!姉は何度も励ましてもらっています。人生こんなことが起こるんですねえ。子蔵屋日記ーより引用そんな影木栄貴さんは自身のことを「ギラギラしたオタクだ」と語っており、2016年3月3日に更新したブログでは、北川景子さんと「果たして気が合うのか」と不安視していたことを明かしています。ある時DAIGOが言ったんですよ。「お姉ちゃんと景子ちゃんは気が合うと思うよ」そんなバカな。あんなキラキラした女優さんとこんなギラギラしたオタクが気が合うだと?しかもみんな知ってるか? 私とケイコ、15歳離れてるんだぜ…((((;゚Д゚)))))))私はそんなことがあるのだろうかと思っていた。影木栄貴オフィシャルブログーより引用しかし、その心配は杞憂に終わり、2人は大の仲よしに!互いに初対面であるにも関わらず、昔から知っていたような親近感を感じたとつづっています。初対面し、ラインをはじめ、気づけば本当に優しくしてもらい、支えてもらい、仲よくさせてもらっていました。はじめて会った気がしないような、昔から知ってたみたいな親近感。ご縁があるってこういうことなのかもなあと思っています。こんな素敵な妹ができて、家族が増えて、私は本当に幸せ者です。うん、一生大事にしよう(*^o^*)影木栄貴オフィシャルブログーより引用その後、家族ぐるみで旅行に出かけるなどさらに仲を深めていった影木栄貴さんと北川景子さん。互いのことを思いやりながら、本当の姉妹のような交流を続けてるようです。そして、2016年4月29日に行われたDAIGOさんと北川景子さんの結婚披露宴に参加した影木栄貴さんは、艶やかな着物姿で登場。ブログでは「久々に親戚に会えて嬉しかった」という報告とともに、なによりも白無垢姿の北川景子さんの美しさに目を奪われたとつづっています。挙式は神前式で、とても厳かで神聖な雰囲気で。なにより白無垢姿のケイコは透き通るみたいに美しくて、景子の純粋さ優しさがそのまま形になったみたいな感じでした。感動した。影木栄貴オフィシャルブログーより引用最後に弟夫婦を改めて祝福し、「これからずっと、家族として支えあってがんばりましょう!」とあたたかいメッセージを送りました。DAIGO、姉・影木栄貴の作品で主題歌を担当DAIGOさんが2020年7月25日にツイッターを更新。姉・影木栄貴さんが原作・脚本を手がけた実写映画『LOVE STAGE!!』の主題歌を、自身がボーカルをつとめるロックバンド『BREAKERZ』が担当することを報告しています。9/9発売のシングル!『BARABARA/LOVE STAGE』まずはLOVE STAGEのジャケット写真をご紹介!姉、影木栄貴が原作で、絵が蔵王大志の漫画、LOVE STAGEの実写映画の主題歌です!このために影木栄貴が構図を考えて蔵王大志さんに書き下ろししてもらいました!クラッシャーズ最高! #LOVESTAGE pic.twitter.com/0zlZjAgQ9u — DAIGO (@Daigo19780408) July 25, 2020 また、2019年12月13日に更新されたツイッターでは、同作への出演が決まったことを発表。出演が決まった経緯については「姉から直接オファーが来ました」と明かしています。DAIGO速報!私の姉、影木栄貴が原作、脚本を担当した映画『LOVE STAGE!!』に瀬名聖湖 役として特別出演します‼️しかも本作の主題歌はBREAKERZ が担当させていただきます!!!姉から直接オファーが来ました笑なのでやりました是非お楽しみに!! #LOVESTAGE #ラブステージ #ラブステ pic.twitter.com/Kkb3YT185G — DAIGO (@Daigo19780408) December 13, 2019 『LOVE STAGE!!』は、超有名芸能一家に生まれながら平凡に育った超オタクな大学生・瀬名和泉と、超人気若手俳優・一条龍馬の恋愛模様を描いたボーイズラブコメディ。DAIGOさんは2014年に放送されたテレビアニメ版で主人公・瀬名泉水の兄、瀬名聖湖役の声を担当しており、実写映画でも同じ役を演じるとのことです。本日、映画『LOVE STAGE!!』の完成披露イベントを2020年2/2(日)に開催することが決定‼️そして、なんと…本作の主題歌は #BREAKERZ が担当することも発表されました原作者・影木栄貴さんの弟、 #DAIGO さんも、瀬名聖湖 役として特別出演します #LOVESTAGE #ラブステージ #ラブステ pic.twitter.com/Cgl2QfzfXa — 映画『LOVE STAGE!!』 (@LOVESTAGE_movie) December 13, 2019 そんなDAIGOさんと影木栄貴さんにはこれからも姉弟力を合わせて、活躍し続けてほしいですね。DAIGOプロフィール本名:内藤大湖生年月日:1978年4月8日出身地:東京都血液型:AB型1身長:1783所属事務所:(タレントとして)A-PLUS(BREAKERZとして)Being2003年に、『DAIGO☆STARDUST』という名前でシングル『MARIA』でメジャーデビュー。2007年にロックバンド『BREAKERZ』を結成し、芸名を現在の『DAIGO』に改名した。その後、TV番組で第74代内閣総理大臣の竹下登の孫であることを公表し、ブレイク。ミュージシャンやタレントとして活躍する一方で映画『君が踊る、夏』や『ウルトラマンサーガ』、ドラマ『LADY〜最後の犯罪プロファイル〜』(TBSテレビ系)、『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)など、俳優として数々のドラマや映画に出演している。現在はバラエティ番組『火曜サプライズ』(日本テレビ系)や情報バラエティ番組『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)、など数多くのTV番組でレギュラーを務め、幅広く活躍している。影木栄貴プロフィール生年月日:1971年12月6日出身地:東京都1971年12月6日に東京都で誕生。第74代内閣総理大臣の竹下登の孫であり、DAIGOの姉。1993年7月に『影木栄貴』名義で同人誌デビューを飾り、1996年10月にBL作品『運命にKISS』で商業誌デビューを果たす。以降、エンターテインメント性の高い作品を次々と世に送り出し、若い世代を中心に多くの支持を集める漫画家として活躍中。DAIGOと北川景子の結婚生活に「幸せそう!」漫画家の姉が語る一番の『姉孝行』とは?[文・構成/grape編集部]
2020年09月04日漫画家の藤沢チヒロ(@uwabamic)さんは、北海道から東京へ向かう機内で、CA(キャビンアテンダント)から心温まるサービスを受けたといいます。機内でタブレットを使い、絵を描いていた藤沢さん。その後、到着まで寝ていたのですが起きたらテーブルの上にこのようなものが置かれていたといいます。その写真がこちらです。羽田に向かうエアドゥの機内で、iPadでらくがきしたあとに寝ていたのですが、目覚めたらテーブルにCAさんからプレゼントがCAさんも漫画が好きで自分でもタブレットで描くんだって。かわいい… pic.twitter.com/ugjLAHDRqJ — 藤沢チヒロ (@uwabamic) September 2, 2020 藤沢さんが絵を描いていたところをCAは見ていたのでしょう。眠っている間に、メッセージ付きの紙コップにキャンディーを入れてプレゼントしてくれていたのです。投稿を見た人たちからは「CAさんの優しい気遣い」「私もイラストを描いてもらいました」などのコメントが寄せられていました。CAのちょっとした心遣いは、藤沢さんにとって忘れられない時間となったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年09月03日エイジングケア・コミックエッセイ8月11日、主婦で漫画家の水槻(みなづき)れん氏によるコミックエッセイ『アラフォーからのお手軽美容道』が発売された。A5判で価格は1,000円(税別)、出版社はぶんか社である。この新刊はナチュラルビューティスタイリスト(AEAJ日本アロマ環境協会)で、JAMアンチエイジングアドバイザー(NPO法人日本アンチエイジングメディカル協会認定)、JOPHダイエットアドバイザー(日本肥満予防健康協会認定)、健康美肌指導士(健康美肌指導士協会)のRiku氏が監修している。今すぐ自宅で簡単 お金をかけずにできる美容法水槻れん氏は現在46歳。とにかく若く見られたいという願望を持つ水槻氏の元に、美容コミックエッセイの執筆の話が舞い込む。打ち合わせの席で対面することになったのが「美の中毒者」を意味する「ビューティーアディクト」を名乗る男性・Riku氏43歳だった。男性でその年齢にもかかわらず、シミやシワがなく、ハリのあるRiku氏の肌に驚く水槻氏。新刊ではRiku氏の美の秘訣として伝授された自宅で簡単に、お金をかけずにできる美容法が紹介される。肌の悩みへの対処法や、髪、ボディーラインのケア、年齢にあうメイク、ニオイ、ムダ毛対策などを掲載。デパートコスメとプチプラコスメの比較なども掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※アラフォーからのお手軽美容道 - 株式会社ぶんか社
2020年08月18日●『ジョジョ』のジョセフ・ジョースターに憧れ「意外と、芸人と共通点あるなって思うところが多かったですよ」。漫画家という職業についてそう語るのは、お笑い界きっての漫画ファンとして知られるケンドーコバヤシ(以下ケンコバ)だ。『ドラえもん』で漫画の世界の扉を開いたというケンコバが、漫画家の仕事場を訪れて取材を行い、作品の裏話などを掘り起こすバラエティシリーズ『漫道コバヤシ』の新作DVDが5月に発売されたが、取材を通じて漫画家に感じたことや理想の漫画観、そして『鬼滅の刃』完結や、コロナ禍におけるお笑い界などについて、リモートインタビューで話を聞いた。――改めてケンコバさんと漫画との出会いについてもお聞かせください。最初は『ドラえもん』ですかね。アニメ化直前に読んでたんですよね。未だに実の姉と話すことがあるんですけど、生意気なことに、幼稚園の年長組くらいやったと思うんですけど、「これ、もうすぐ絶対アニメになる」って俺が予言してたらしいんですよね(笑)。ほな、半年後くらいにアニメ化されて「私びっくりした」っていう話を、まだ姉ちゃんとたまに話すんです。――ジャンルによるのかもしれないですが、名作の条件はありますか?「基本、こういう漫画が好き」っていうのはありますよ。主人公の身体的特徴はもちろんなんですけど、ハートが強くなかったら嫌なんですよね。――例えば『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズだったり。ジョジョの主人公はだいたいハート強いですからね。だから意外と『エヴァンゲリオン』とかは、主人公が好きじゃないんですよ。(碇シンジは)ハートが弱いので。――『エヴァ』の男性キャラなら、加持リョウジとかでしょうか?そうですね。加持さんとかの方が好きですね。――生き方や考え方の面で影響を受けたキャラクターはいますか?『ジョジョ』第二部のジョセフ・ジョースターですね。いい意味で軽く、相手を舐め腐って勝つっていうね(笑)。あれ、やっぱり理想ですよね(笑)。めちゃくちゃ特訓とかしているんですけど、それを見せない。そこは美学として僕も持ちたいですよね。――漫画と言えば先日、吾峠呼世晴先生の『鬼滅の刃』が完結しました。物語が最高に盛り上がったまま、綺麗に終わったのかなという印象でしたが、ケンコバさんはどんな思いがありますか?これは新たな漫画のルールが作れたというか。作者の思い通りに終わらせていいんだっていうね。やっぱり若干あったと思うんです。「ここで終わりたいけれども、人気がすごいんで続けさせてください」って、正直あったとは思うんですよね。これからは、そうなっていくんじゃないですか。『鬼滅の刃』で、いい例ができたというか。――漫画ファンとしては、作者が尊重されるのがうれしい?うれしいですね。いろいろ大変やとは思うんですよ。アニメ化とかも今はあるんで。●漫画家のギャップや仕事現場に驚き――5月にリリースされた『漫道コバヤシ』のDVDでは、『キャプテン翼』の高橋陽一先生、『キン肉マン』のゆでたまご先生(嶋田隆司先生/中井義則先生)、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の三条陸先生、『約束のネバーランド』の出水ぽすか先生、『こち亀』の秋本治先生の仕事場を訪れました。それぞれ印象的だったことや驚いたことを教えてください。まず高橋先生は、天然というか、ご本人の記憶が薄いというか(笑)。まあ、走り続けている先生なので、当然なんですけど、こっちが用意した質問のほとんどを「そんなの描いたっけ?」みたいな感じでしたから(笑)。話していてすごい面白かったですね。僕が「もしかしたらこういうことやったんじゃないですか?」って予測で言うたら、「じゃあそういうことにします」みたいな感じで話が進んでいったんで(笑)。「いいのかな?」と思いながら、ドキドキしながら取材を進めた記憶がありますね。ゆでたまご先生は、嶋田先生は何度も出ていただいたことがあるんですけど、中井先生は本当にレア。なかなか取材は受けない方なんです。しかも、お二人同時にお話を聞けたのは、かなり貴重な映像になりました。中井先生はいまだに絵の勉強をされていると。あれだけの名声を手に入れた人が未だに勉強しているっていうのは驚きですよね。三条先生は、漫画の理論がものすごくしっかりした人で、「少年誌はこう描いたらいける」みたいなことをよく考えている人やなと。だから、僕とか単なる漫画ファンよりも、プロの漫画家を目指す人が見るべき回やなと思います。出水先生は、失礼になったら申し訳ないですけど、こんなに変わった人っているんだって感じでした(笑)。正直最初、めちゃくちゃびっくりしましたよ。ライダースーツにヘルメットで来たときは。取り押さえた方がいいかなと思いましたね。しゃべりも超ハイテンションで。いい意味で、思ってた人とは違いましたね。漫画好きの少女がそのままプロになったって感じでした。――これまでにも、女性漫画家の方は取材されてますよね。それこそ、大御所やったら柴門ふみ先生とかおられるんですけど、出水先生は少女漫画より少年漫画に熱かったみたいな。『キン肉マン』好きっていう、意外な一面もあったんで、全てがギャップだらけで面白い先生でしたね。――そして、秋本先生です。秋本先生の自宅に訪問できたのはすごかったですよ。DVDの中でも語ってますけど、「あんなソファ、どこで売ってんのやろ?」っていうソファですからね。30人くらい座れるソファなんですよ。どのニトリ行っても見たことないです。まさに、漫画界の第一人者っていうのを、目の当たりにしましたね。●芸人と漫画家の共通点「トップどころの人は似ている」――今回取材された先生方も含めて、漫画家の先生方は人生を賭けて、漫画一本で勝負されていますよね。そんな漫画家さんとは、ケンコバさんにとってどんな存在なのでしょう?話をしていて、意外と芸人と共通点あるなって思うところが多かったですよ。芸人のトップどころの人と、漫画家のトップどころの人って、似ているなと。すごくシャイというか。やっぱり内にためているものを、作品に爆発させてるんやろうなって思う方が多かったですね。――芸人さんだと、例えば松本人志さんはシャイな人柄で知られていますよね。松本さんとか、ビートたけしさんもシャイですし、(とんねるずの)石橋貴明さんもプライベートでお食事させてもらったことがあるんですけど、「こんな感じの人やねんや」っていうくらいシャイで。そう思えば、さんまさんの異常さが浮き立つ (笑)。さんまさんだけは異常者なんでしょうね(笑)。24時間さらけ出しているというか。――もしケンコバさんが自分の描きたいように描ける画力を持っていたとしたら、こんな漫画が描きたいなというアイデアはありますか?やっぱり、王道のバトルものを描きたいですよね。『HUNTER×HUNTER』で言う念とか、『ONE PIECE』で言う悪魔の実とか。ああいう王道のやつ、描いてみたいですね。ジャンプの王道というか、少年誌の王道というか。いざ自分が漫画家になるとなったら、隙間を狙っていくと思うんですけどね。――ケンコバさんが描くお色気路線漫画も面白いのかなと思います。お色気路線も、どっちかと言うたら、小学生向けのお色気路線とか描きたいですよね。昔はあったんですよ。ドキドキさせるような。――『まいっちんぐマチコ先生』とか?そうですそうです!! 大人から見たら、全然お色気でもなんでもないんですけど、小学生くらいが見たらたまらんようになってくる漫画って、昔はけっこうあったじゃないですか。――コロナの騒動が落ち着いても、今後エンタメ業界は様々な対応や変化を求められると思います。お笑いにはお客さんがいることが重要だと思うのですが、ケンコバさんはどうなっていくべきだと考えていますか?いろんな見方があると思うんですけど、優先すべきは、声を出していいスタイルにしてあげたいなと思うんですよ。マスクを着けて静かに見なあかんというのは、(お笑いに)一番似合わないので。それやったら、ネット(配信)主体でもいいかなと思うんですよね。リアクションを大きく取ってもらえるのが一番。結局お笑いって、一番大事なのって気晴らしになることやと思うので。だから、おとなしく見るよりは、手を叩いて笑えるような状況やったら、ネットでもいいんじゃないかなと僕は思います。こっちはやりにくいですけどね、リアクションがないので。なんか、すべってる感じはすると思うんですけど。意外と僕も、自分の気持ち良さより、お客さん優先ということを考える男なので。■ケンドーコバヤシ1972年7月4日生まれ。大阪府出身。NSC大阪校11期生。お笑いコンビ・松口VS小林、モストデンジャラスコンビを経てピン芸人へ転身。漫画、プロレスなどへの深い造詣を活かした独自のネタでブレイク後、東京へ進出して全国区に。2015年には漫画キャラクターたちの美学をまとめた『「美学」さえあれば、人は強くなれる マンガのヒーローたちが僕に教えてくれたこと』も出版している。
2020年08月12日在宅でのデスクワークやリモート会議など、部屋のどこで作業をするかに迷うことがありますよね。漫画家のオクショウ(@okushou)さんが、仕事がはかどる部屋の模様替えをTwitterで紹介し反響を呼んでいます。風水のサイトなど色々なものを参考にしたそうですが、たどり着いたデスクの配置とは…。仕事に集中出来なさすぎて、デスクの配置について色々調べたら心理学的に「部屋のドアが見えるようにして窓を後ろにする、要は社長室みたいな配置」が1番いいらしく模様替えしたらなんか気分良くなってめちゃ仕事が捗り出した。、!(逆にドラえもんののび太みたいな窓向けの配置は1番NGとの事) pic.twitter.com/QKtkHLP4GE — オクショウ/漫画原作者 (@okushou) June 7, 2020 一般的に窓向きにデスクを置くことも多いと思いますが、オクショウさんが調べたところ、窓の外の動く物が気になって集中力が削がれたり、部屋の入り口が見えていないと背後を取られる感覚で気になってしまうという説があったそううです。・なるほど、社長室は心理的な効果がちゃんと考えられてたのですね…。・息子の学習机が届くので、ぜひ取り入れたいと思います。・だからのび太は勉強やりたくなかったのか。・後ろから人が入ってくる環境って集中出来ないんですよね。入り口に背を向けて勉強や仕事をしていると、部屋に家族が入って来た時にパソコン画面が丸見えになって気になることもありますね。たとえ後ろめたくなくても…。部屋の方角によっては、窓からの日光がパソコン画面に反射することもありますが、オクショウさんは「気になるときだけたまにカーテンを締める」とのこと。寄せられたコメントには、「窓の近くは夏暑く冬寒いのでお気を付けください」という注意喚起や、ドラえもんののび太の部屋の配置の方が集中できるという意見もありました。人それぞれ感覚の違いや部屋の事情にもよりますが、まだ在宅でのデスクワークが続く中で集中しにくいと感じていたら、オクショウさんの試みを参考にしてみてはいかがでしょうか。オクショウさんのツイートには質問への回答や、『快適なデスク環境の作り方』と題したYoutube動画の紹介もしています。興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。[文・構成/grape編集部]
2020年06月22日2020年6月8日、ジャーナリストの伊藤詩織さんがTwitterに投稿されたイラストや書き込みが名誉毀損に当たるとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に損害賠償と投稿・リツイートの削除と謝罪広告の掲出を求めて、東京地裁に提訴しました。訴状によると、はすみさんは2017年6月~2019年12月、伊藤さんとみられる女性を描いたイラストなどを投稿し名誉を傷付けたとしています。また、ほか2人については、はすみさんの投稿をリツイートで拡散したとのこと。代理人によると、2人は男性でクリエイターと医師だといいます。はすみさんは訴状に対し「風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がない」「今回の地裁判決により作品を削除する意向はない」と自身のTwitter上で発信していました。伊藤詩織さん「言葉を発する前に考えてほしい」伊藤さんは同日、都内で記者会見を実施。ネット上での誹謗中傷について「ひと言でいうとショックでした。尊厳を傷付けられるような攻撃でした」と語り、訴訟を起こした理由について言及しました。言葉には人を傷付け、死に追いやってしまう言葉もたくさんあります。これ以上、言葉で人を傷付けるようなことがないよう、アクションを起こしていかなければならないと思います。個人的な経験ですけど、(ネット上の誹謗中傷の)言葉を受け続けて、外を歩けなくなってしまったことがあります。変装をしていたんですけど、変装をやめて道に出たんですけど、気付いて声を掛けてくれる人は、みなさん応援してくださる方だったんですね。オフラインの世界では、面と向かって、苦しい言葉を投げかけられることはありませんでした。そういった言葉を投げかける人に対しては、その後本人の前で責任を持っていえるのかというのを、言葉を発する前に考えてほしいというのが願いです。THE PAGEーより引用「本人の前で責任を持っていえる言葉なのか、考えてほしい」と訴えた伊藤さん。ネット上での誹謗中傷については「SNSを見なければいい」といった声もある中で、次のようにコメントをしています。こういう声を受けると、孤立してしまうんですね。そういった声が一部だったとしても、声に囲まれているような気分になってしまうんですね。特にこれが若い方であったらなおさらなんじゃないかなと。私たちにとってオンラインはとても近い世界ですし、私たちにとって通勤路や通学路のような普段通る道なんですね。そこを見るな、通るなといわれるのは本当に難しくて、そういった日常の中で起きていると。それが自分の生きているコミュニティで起こってると、どこに助けを求めていいのかわからない。そこがすごくつらいところだなと。THE PAGEーより引用ネット上では、この会見を見た人たちからさまざまなコメントが寄せられました。・これを機に、ネット上でセカンドレイプを絶対許さないムーブメントに変わっていってほしい。・国の推し進めるSNS規制の参考にもなる、重要な事例になるだろう。・これは、人としての尊厳を守る闘いだと思います。伊藤さんについてネット上に書き込まれたものは70万件あり、うちTwitterの投稿は21万件に及ぶとのこと。その中から名誉棄損に当たる可能性の高い悪質な投稿を確認し、投稿者を特定次第、提訴を検討していくといいます。[文・構成/grape編集部]
2020年06月09日エドウイン(EDWIN)は、漫画家・イラストレーターの江口寿史とコラボレーションした限定Tシャツを、2020年3月11日(水)に、全国のエドウインショップ、ジャーナルスタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD relume)各店などにて発売する。限定Tシャツには、江口寿史による描き下ろしの「ジーパン女子」をプリント。オーバーサイズのデニムジャケットを着た「Boyfriend style」や、ブーツカットデニムの「Afternoon class」など、様々なシチュエーションの「ジーパン女子」を描いた全7柄を用意する。“おしゃれな女子達がエドウインのジーパンを自分らしく穿きこなす”がコンセプトのエドウインのコンテンツ「ジーパン女子」と連動したデザインになっている。【詳細】エドウイン×江口寿史 Tシャツ発売日:2020年3月11日(水)※オンラインショップでは先行予約受付。取扱店舗:全国のエドウインショップ、ジャーナルスタンダード レリューム各店、エドウイン 公式オンラインショップ、ジャーナルスタンダード レリューム公式オンラインショップ価格:各4,400円(税込)サイズ:M/L/XL【問い合わせ先】エドウイン・カスタマーサービスTEL:0120-008-503
2020年03月08日永遠の20歳!浜田ブリトニーが描く育児エッセイとは?「元ホームレスギャル漫画家」タレント・漫画家として活躍している浜田ブリトニーさん。波乱万丈の妊娠生活を経て、シングルマザーとして愛娘雫(しずく)ちゃんを生み育てた一年間を綴った育児エッセイ「ギャルベイビー」が2019年12月5日に小学館より発売されました。出産から月齢を追うごとに起こる日々のドタバタ育児までを楽しく描いたリアルな育児エッセイです。元ホームレスのギャル漫画家・浜田ブリトニーとは?2006年より漫画家としてデビューし、2008年以降はタレントとしても活躍している自称20歳(?)のギャル漫画家である浜田ブリトニーさん。未だにギャルメイクでド派手なイメージがある浜田ブリトニーさんですが、2018年4月に第一子となる娘「雫(しずく)ちゃん」を出産、漫画家として活躍しながらもシングルマザーとして子育てに奮闘しています。2019年3月には、雫ちゃんの実父でもあるお笑い芸人岩見透さんと結婚。現在は3人で仲睦まじく暮らしている姿をブログで公開しています。母子ともに成長する姿を描いたエッセイ漫画「ギャルベイビー」今回発売された書籍「ギャルベイビー」は、シングルマザーとして出産・子育てを行っていた浜田ブリトニーさんの0歳~1歳までのリアルな体験をつづったドタバタ育児エッセイ漫画です。新米ママならではの不安や悩み、失敗をもギャルならではのノリと勢いで乗り越え!母子ともに成長していく物語が展開されています。新米ママさんはもちろん、妊婦さんにもぜひ読んでいただきたい作品です。「マヂで?!」おむつが無い時のギャル的対策方法退院後、雫ちゃんと我が家へ帰宅。荷物持ちの元カレ(現夫・岩見透さん)も帰宅ししばしのお昼寝…。すると突然赤ちゃんの泣き声が!どうやらおむつが原因のようです。しかし、おむつが手元にないという絶望的状態。元カレも帰宅してしまい新生児から目を離すこともできません。ワンオペ育児の危機的状況です。そんな時にギャルママが応急処置で取り出したのは…?わずか3ヶ月の卒乳浜田ブリトニーさんはもともと母乳の出が少なかった事もあり、ミルクとの混合で育てていたために、わずか3ヶ月で卒乳宣言!周囲の意見にとらわれず、自分らしく育てるブリトニーさんの育児は、参考になる方も多いのではないでしょうか。同じく授乳が上手くいかずに悩んでいるママにはぜひ呼んでいただきたいシーンです。保活からの赤ちゃんルール在宅勤務の漫画家とはいえ赤ちゃん連れのお仕事は大変…。何も知らない状態からの保活、そして雫ちゃんの入園も失敗続き?リアルエッセイだからこその失敗談も描かれている点がギャルベイビーの見どころかもしれません。失敗だらけでも育児は楽しい!シングルマザーとしての右も左も分からない状態から育児を始めた浜田ブリトニーさん。さまざまな失敗や大変な思いをした中で、自分なりの育て方を確立させ、たくましく子育てをしています。その独自の育て方に不安に感じる場面もあるかもしれませんが、赤裸々に描かれたブリトニーさんなりの育児は、同じママとして勇気づけられる方も多いのではないでしょうか。子育てに悩んでいるママにも、これからの子育てに不安を感じている妊婦さんにも、「これでいいんだよ!」と教えてくれる、そんな面白エピソードが満載です。
2020年01月09日少女漫画『キャンディ・キャンディ』で知られる漫画家いがらしゆみこの期間限定カフェが、東京・銀座のギンザ シックス(GINZA SIX)6階 銀座大食堂にオープンする。期間は2019年10月25日(金)から11月7日(木)まで。期間限定カフェでは、限定メニューやオリジナルグッズを販売。店内にはいがらしゆみこの原画を用いた色鮮やかなデコレーションが施されており、少女漫画の世界に入り込んだかのような体験ができる。提供されるメニューは全3種類。“大人のプリンセス”をテーマにした「プリンセス フラワー パフェ」はパンナコッタやコーヒーゼリーに、カラフルなパンプキンと紫いものクリームをたっぷりとのせて。サクサクとした食感のグラノーラもプラスし、アクセントを加えている。果実が香る爽やかなスパークリング・サングリア「虹色サングリア」には、ホイップクリームとレインボーカラーのトッピングをあしらった。パフェとサングリアには、いがらしゆみこのイラストを描いたフラッグを飾っている。また、銀座大食堂内にある銀座モダンテラスで人気を博す「幕の内弁当」に、いがらしゆみこオリジナルランチョンマットがセットになった期間限定メニューも提供される。【詳細】いがらしゆみこ 期間限定カフェ期間:2019年10月25日(金)~11月7日(木)場所:GINZA SIX 6階 銀座大食堂住所:東京都中央区銀座6-10-1時間:11:00~22:00メニュー:・プリンセス フラワー パフェ 1,700円+税提供時間:14:00~22:00・虹色サングリア 1,200円+税提供時間:11:00~22:00・モダン幕の内弁当(“いがらしゆみこ”オリジナルマット付き) 2,200円+税提供時間:11:00~14:00 ※休日は11:00~15:00※サービス料別途。
2019年10月28日お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼が、11日発売の漫画雑誌『ビッグコミックスペリオール』21号(小学館)で漫画家デビューを果たした。今回のデビューはTBSラジオの深夜番組『JUNK』と『スペリオール』のコラボ企画として実現したもので、矢作の直筆4コマ漫画「0時45分のメガネびいき」が掲載される。矢作は「この作品で小木の魅力を存分に伝えられていると思います。もっと知りたい方はぜひラジオを聴いてください」とコメント。スペリオール編集部も「矢作さんのデビュー作の誕生です!(お子さんの誕生ならではの一作も収録です!!)皆様、どうかご覧あれ!!」と呼びかけている。
2019年10月11日アイドルグループ・でんぱ組.incの古川未鈴が、漫画家の麻生周一氏と結婚することが明らかになった。18日、東京・Zepp DiverCityで行われたでんぱ組.incのコンサートで発表した。所属事務所を通じて連名でのコメントも発表した。2人は「いつもお世話になっている皆様へ私たち、麻生周一と古川未鈴は結婚する運びとなりましたことをご報告させていただきます」と報告。「まだまだ未熟な私たちですが、二人らしい笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思います」と抱負を記し、「今後ともよろしくお願い申し上げます」と呼びかけている。
2019年09月18日リビングを外につくる中央線文化がいいと思って沿線で土地を探したという高橋さん。ゼネコンに勤務しながら“座二郎”というペンネームで漫画家としても活動している。高橋さんが「中央線の北側で西武線との間」で見つけたのは「安くて小さい土地」だった。「最初は既存の古家をリニューアルしようと思っていたんですが、容積率が6割くらいオーバーしていてローンが下りなかった。では新築しようとなったんですが、容積率・建ぺい率通りに建てるとあまりにも狭くなってしまう。それで、半分冗談でリビングを外にして“こんなふうにすればつくれるけど”って絵を描いたら、奥さんが乗り気になってしまって」コンパクトな敷地に立つ高橋邸。2階の窓を通して中を覗いてみない限り、内部のつくりはうかがいしれない。その案は中庭部分をリビングにして大きく取り、かつ豊かな空間にして、残りはなるべくコンパクトに収めるというものだった。「その一番最初の絵には、道路側に奥行きの浅い収納をつくってその中にテレビとかを収めている様がすでに描きこまれていました。リビングの機能はとにかくこの中庭側にぜんぶ収めるという考え方で、ピアノとかテレビや本棚といった、リビングをリビングたらしめるものはこの収納に入れていましたね。これでたぶんこの家は面白くなると思いました」2階から外部につくられたリビングを見る。左にダイニングキッチン。2階からリビングを見る。左手が道路側で、1階の左手奥の部分が玄関。外部にも収納がつくられている。玄関近くからリビングを見る。床は予算の関係で土間にしたができればタイルを敷きたかったという。1年を通してリビングとして使用するため床下暖房にすることにはこだわった。ダイニングキッチン側からリビングを見る。正面と右手に収納がつくられている。奥行きの浅い収納はガラス戸になっているためどこかウインドウディスプレイの趣も。この時代の暮らしの“標本”の陳列ケースのようにも見える。天井代わりに布をかけるこの中庭=リビングに立って見上げると白い布が天井代わりにかけられているが、これをたたんでしまえば空が直接目に入ってくる。この気持ち良さは格別のもので、天窓レベルでは味わえないインパクトがある。天井代わりに布を張るというこのアイデアは高橋さん一家がキャンプ好きであることも関係があるようだ。「家族でキャンプによく行くんですが、タープを張るのがすごく好きなんです。それで家でタープを張ったら面白いだろうなとずっと思っていました」。とても原始的・簡易なつくりで、日除けになりかつ風通しもあるという点が好きなのだとも。リビングから上を見上げると屋根がなく空を直接望むことができる。キャンプのタープのように日差しと雨を防ぐための布を梁の後ろに収納。屋根代わりの布を張るロープや金具などの道具は高橋さんが購入して据え付けた。屋根代わりの布を収納するとリビングの空気感が一変する。リビングにいながらにして空を直接眺められる気持ちの良さはキャンプで味わう戸外の気持ちの良さと通ずる。「これだけ開口が広く取れると戸外の気持ち良さを満喫できるので、この家ができてからキャンプに行く気が起きないんですよ。なぜわざわざそんな過酷な環境のところにまで出掛けて行かないといけないのかと(笑)」「外部につくられたリビング」ということでは暑さ、寒さが大丈夫なのか気になるところだが、「真冬は夜風が吹いたりするとちょっときついですが、陽が射している昼間は結構過ごしやすい」という。また「夏は上に布を張ってエアコンをかければリビングでもまったく暑くない」とのこと。リビングとダイニングキッチンが違和感なく連続・一体化しているが、片方が屋外でもう片方が屋内であることから他では味わえない不思議な感覚をおぼえる。階段からダイニングキッチンを見る。インテリアの色は奥さんのみのりさんが担当。徐々に高橋さん/座二郎の漫画の世界の色に近づいていったという。ダイニングキッチン(左)とリビング。浴室からリビング空間のほうを見る。漫画の世界と通ずる空間高橋さんが日頃の設計業務で扱う建物はRCと鉄骨ばかりで木造の経験がなかったため、この家の設計では学生時代からの友人で建築家の鈴木理考さんに相談に乗ってもらうことに。「木造については予算の組み方からまったくわからなかったので相談させてもらって、実施設計と確認申請をお願いしました」その鈴木さんが言うにはこの住宅自体が高橋さん/座二郎の漫画の世界に通ずるものがあるという。予算の都合で実現はできなかったが、初期案での中庭=リビングの周りを収納がめぐるつくりはまさしくモノが充満した座二郎の漫画の世界をほうふつとさせる。高橋さん自身も「モノがたくさん陳列されている感じがとても好きでそこにはけっこうこだわりましたね。色をたくさん使おうというのも決めていて、インテリアデザインをしている奥さんに色をたくさん使ってくれと頼みました」2階のコーナー部分は高橋さんがアクリル絵の具を使った作業の際に使う。収納部分にはライン照明が仕込まれていて、夜には奥の壁の色がボワーっと浮かび上がる。地下鉄の東西線をイメージしてつくった作品。タバコのハイライトの包み紙を使っている。高橋さんがつくった年賀状。2017年と2018年のもの。2018年のほうにはすでにこの家の初期のイメージが描かれている1畳程度の高橋さんの仕事部屋。中の棚は自分で製作した。ピンクの扉は紙をコラージュした上に色を塗っている。コンパクトな住宅ならではの工夫。トイレの扉を手前側まで引くと階段部分と仕切る間仕切りになる。扉の表側は黒く塗られた上に紙がコラージュされている。美しくデザインされた階段。鈴木さんの腕が振るわれた部分のひとつ。空は直接見えるが家具をガラスを通して見るという逆転現象が不思議な感覚を生んでいる。玄関近くの収納前につるされた緑。緑はこれから増やしていきたいという。非日常が家の中にこの家に住み始めてから5カ月ほど。屋根代わりの布を固定するロープや金具もいろいろ試して工夫をしているという。「ロープを止めておく道具はヨット用品です。ロープをぎゅっと押し込むとそれ以上引っ張っても動かないというもので、キャンプ用品と組み合わせて使っています」お子さんは最初屋根のない家には大反対だったが、今ではそれが嘘のように楽しみながら暮らしているようだ。「この家は子どもは楽しいところが一杯あるので。走っても楽しいし、なんでそんなに取り合うんだろうと思うくらいハンモックでよく遊んでいますね」。日差しが直接入り込む環境でのハンモックはまた楽しさ倍増だろう。奥さんは「外でくつろぐことは他の人にとっては非日常ですが、それが家の中でできるから楽しい」と話す。天気予報をいつも確認していないといけないし、布が帆のようにバタバタ揺れるから船のようでもあると話す高橋さん。「もう普通のマンションには暮らせないですね」と問いかけると笑いととともに「暮らせないですよ!」という返事が返ってきた。高橋邸設計鈴木理考建築都市事務所+座二郎所在地東京都杉並区構造木造規模地上2階延床面積57㎡
2019年08月14日ミルクボーイ(MILKBOY)とホラー漫画家・楳図かずおのコラボレーションTシャツが、東京・原宿のヴィクセン・プロダクツにて販売される。期間は2019年8月10日(土)から9月1日(日)まで。ミルクボーイと楳図かずおのコラボレーションTシャツが発売されるのは、書籍『楳図かずお 美少女コレクション』の出版を記念したイベント「カズオ ウメズ 美少女展 ミルクボーイ」内。イベントでは、楳図かずおの複製原画を展示した店内で、限定コラボレーショングッズの販売やコラボレーションメニューの提供を行う。コラボレーショングッズには、『洗礼』『おろち』などを代表作に持つ楳図かずおの美少女キャラクターを大胆に配したTシャツやマグカップなどがラインナップ。楳図かずおが描くホラー漫画と、原宿のポップカルチャーを象徴するミルクボーイの世界観がマッチしている。店内のヴィクセン・カフェでは、楳図かずおの人気作品『洗礼』をイメージしたティーセット「美少女スウィーツ」を販売。バラの花を模ったゼリーや脳みそフローズンミルクプリン、アイスローズヒップティー、注射器に入ったシロップなどをセットにしている。【イベント詳細】「カズオ ウメズ 美少女展 ミルクボーイ」会期:2019年8月10日(土)〜9月1日(日)会場:ヴィクセン・プロダクツ住所:東京都渋谷区神宮前6-29-3 KY ビルB1TEL:03-6419-7798営業時間:12:00~19:00(l.o.18:30)アイテム例:・KAZUO UMEZZ 美少女TEE(総柄) 10,000円+税 ・KAZUO UMEZZ FEAR THE GOD TEE 6,500円+税・KAZUO UMEZZ TWINS TEE 6,500円+税メニュー:「美少女スウィーツ」1,800円+税特典:『楳図かずお 美少女コレクション』購入者にはスペシャルアイテムをプレゼント。
2019年08月05日映画『アルキメデスの大戦』(7月26日公開)の漫画家特別試写会が4日に行われ、藤子不二雄(A)、武論尊ら25人の漫画家ゲストが参加した。同作は『ドラゴン桜』『インベスターZ』などヒット作を飛ばす三田紀房による同名漫画を実写化。1930年代の日本、大日本帝国海軍の司令部による世界最大級の戦艦“大和”の建造を阻止するため、海軍少将・山本五十六は、帝国大学100年に1人の逸材=アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直(かいただし)を引き入れ、軍部の陰謀を暴こうとする。完成した映画をいち早く観てほしいと、原作者の三田が漫画家仲間たちに試写の案内をしたところ、藤子不二雄(A)、武論尊、福本伸行などのレジェンド漫画家たちが続々と参加を表明。想定以上に多くの漫画家たちからの参加希望者があったことから、急遽「漫画家特別試写会」を開催することになった。当日は25名の漫画家たちが試写に参加し、上映前の開場は超有名漫画家同士が談笑する姿も。上映前には三田が「この会を開催することができ、皆様に本当に感謝申し上げます。鑑賞後はぜひ忌憚のないご意見を! ……お手柔らかに」と挨拶し、会場に笑いが起こる。また、山崎監督は「来場する方々の名前を観た時、『まさか! まさか!』という方々のお名前ばかりが並んでいて、びっくりしました。今、緊張していると同時に、非常に嬉しく思います」と喜びの気持ちを伝え、さらに「漫画と映画というものは切っても切れない関係にあると思いますし、私自身、漫画からいただいているものが大きいので、皆さまに観ていただけることに感動しております」と語った。上映終了後、場内は大きな拍手で包まれ、映画を観終わった漫画家たちは三田紀房氏の元にかけより、「面白かった!」と笑顔で話しかける。藤子不二雄(A)は「特撮がメインの映画かと思っていたら、冒頭の特撮シーンから人間ドラマにばっと切り替わり、非常に面白かったです。先の読めない展開や意外性があって、さらに感動もあって、主演の菅田将暉さんの演技も素晴らしかった」と絶賛。最後には超豪華メンバーでの集合写真を撮影し、映画の特別版ポスターにもサインを寄せ、貴重な1枚が出来上がった。○三田紀房氏(原作) コメント私自身、完成した映画を観て、鳥肌がたちました。画面からくるリアリティーや迫力に、観ていて圧倒されました。山崎監督を信じて楽しみにしていましたが、想像以上で、「ここまで作り込んだか!」と感動しました。今回、多くの方に観ていただきたく、漫画家同士のコミュニティの中で、ダメ元でいろいろな方にお声掛けしたのですが、こんなにたくさんの方に来ていただき、ただただ感謝しかありません。○山崎貴監督 コメント漫画家の方々は、話を作り、ある意味では演者もやり、一人で物語を作っていくという、僕にとってスーパーマンみたいな存在です。僕はいろいろな方にお力を借りて映画を作っているので、そんな凄まじい能力を持っている漫画家の方々に観ていただくのは少し怖い気もしましたが(笑)、もちろん、すごく楽しみでもありました。大和はいつか描いてみたいと昔から思っていた、深く関心があったテーマで、そんな中で三田先生の凄い切り口の漫画と出会い、「是非つくらせて下さい!」とお願いしました。この映画を漫画家の方々にも気に入っていただけると嬉しいです。○藤子不二雄(A) コメント特撮がメインの映画かと思っていたら、冒頭の特撮シーンから人間ドラマにばっと切り替わり、すごく面白かったです。僕も漫画を作っていますが、この映画は先の読めない展開や意外性があって、さらに感動もあって非常に良かったですし、主演の菅田将暉さんも素晴らしかったです。数式を解きながら演技をするシーンには、ビックリしました。僕は大和を知っている世代なので、当時のことも思いだしましたね。○武論尊 コメント作り手としてライバルの目でも見ていたのですが、「やられたなぁ」と思いましたね。「そういう捉え方をしたのか」「上手いなぁ」と感じ、凄く悔しかったです(笑)。どんでん返しがあり、大和の意味についても語られ、脚本が上手く作られていて面白かったです。○福本伸行 コメント原作漫画を読んでいる僕はもちろん、物語を知らない人も面白いと思います。ドラマの「半沢直樹」みたいな攻防があって、物語が二転三転し、サラリーマンドラマみたいな面白さもありました。結末は自分の中でしっくりとくるところがあって、感慨深かったです。三田先生のこの漫画をどう映画化するのかと思っていましたが、見事に着地していました。○高橋のぼる コメント非常に面白く、楽しんで観させていただきました。自分も漫画を映画化していただきましたが、その映画を観ると漫画が良くなってくるんですよね。演じていただいた俳優が漫画の中のキャラクターに上手く入ってきてくれて、キャラの表情も良くなりますし、リアクションもぶれなくなってきます。三田先生の漫画がまたさらに面白くなるんじゃないかと思って、楽しみです。○試写会ゲスト一覧※五十音順石川サブロウ(『蒼き炎』)、伊藤理佐(『おるちゅばんエビちゅ』)、魚戸おさむ(『家栽の人』)、大島やすいち(『バツ&テリー』)、かざま鋭二(『風の大地』)、新條まゆ(『快感♥フレーズ』)、末次由紀(『ちはやふる』)、仙道ますみ(『リベンジH』)、紅林直(『嬢王』)、高橋のぼる(『土竜の唄』)、高橋よしひろ(『銀牙』)、立野真琴(『YELLOW』)、ナガテユカ(『ギフト±』)、はしもとみつお(『築地魚河岸三代目』)、花沢健吾(『アイアムアヒーロー』)、福本伸行(『カイジ』)シリーズ、藤子不二雄(A)(『オバケのQ太郎』)、藤巻忠俊(『黒子のバスケ』)、武論尊(『北斗の拳』)、本庄敬(『蒼太の包丁』)、村上もとか(『JIN-仁-』)、目白花子(『東京バンパイヤ』)、山下和美(『天才柳沢教授の生活』)、竜崎遼児(『どぐされ球団』)、わたなべぽん(『自分を好きになりたい』)
2019年06月06日漫画家の柴田亜美氏(51)が4月25日放送の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演。普段見せることのない「アウト」な生活の様子や、意外なストレス発散法を赤裸々告白。MCの矢部浩之(47)、マツコ・デラックス(46)を爆笑させた。柴田氏といえば累計発行部数600万部以上の漫画「南国少年パプワくん」を代表作に持つ売れっ子漫画家で、現在51歳・独身。番組では、そんな柴田氏の自宅「パプア御殿」の億ションを訪問。日々の仕事や生活の様子に密着した。「(取材当時)36時間ぐらい起きてんのかな」とつぶやきながら作業に没頭する柴田だったが、数時間後仰天の行動に。おもむろにデスク飾ってあった「こけし」を手に取り、廊下の床に大の字になって仮眠を取り始めたのだ。本人曰く、本物の枕を使いベッドで寝ると熟睡してしまうためにこの睡眠スタイルが日常となったという。ちなみに、この「こけし枕」は20年以上の愛用品だ。そんな柴田のストレス発散は「プロレス観戦」。週に1回は後楽園ホールに足を運んでいるのだという。番組内でもレモンサワー片手に絶叫して応援する柴田の様子を紹介。「マッチョパワーを頂いてます」と目を細めながらリング上のレスラーを見つめていた。また月に数回はホームパーティーを開き、顔馴染みの若手プロレスラーを自宅に招待している柴田。「若いレスラーが自分の料理をガツガツ食べる。それを見ながら、酒を飲むのが幸せ」と話しながら、最後は泥酔。仕事のときと同様、自宅の廊下で寝そべる姿が映し出された。この柴田のアウトな私生活の紹介に、OA直後にはツイッター上で「柴田亜美」がトレンドにランクイン。《柴田亜美先生!!私生活もぶっ飛んでる!!!大好き!!!》《柴田亜美先生の寝てる姿。完全に柴田亜美マンガのワンシーンになってる…》など、ファンから多数の熱いツイートが寄せられていた。
2019年04月26日今月の人。Illustration:Hidemi Ito漫画家古泉智浩さん1969年生まれ。’93年、ヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。代表作に『ジンバルロック』、『ワイルド・ナイツ』など。そのほか『青春★金属バット』、『ライフ・イズ・デッド』、『死んだ目をした少年』、『チェリーボーイズ』が実写映画化されている。DVD『渚のマーメイド』原作・脚本担当。2015年に刊行した子育てエッセイ『うちの子になりなよある漫画家の里親入門』が話題を呼ぶ。2017年に続編となるコミック・エッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』を刊行。現在、池袋コミュニティ・カレッジで第2・4月曜日に初心者マンガ教室を開催中。ブログ:古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』子どもへの愛が生まれる瞬間里親になろうとしたときにとても勇気づけられた作品『おまえ うまそうだな』作・絵:宮西達也¥1200/ポプラ社大昔、卵からアンキロサウルスの赤ちゃんが生まれました。まわりには誰もいません。赤ちゃんが泣きながら、ひとりぼっちで歩いていると、おそろしいティラノサウルスが現れました。「おまえうまそうだな」と言って、ティラノサウルスがとびかかろうとした時、なんとアンキロサウルスの赤ちゃんは「おとうさーん!」とティラノサウルスにしがみつきました。ティラノサウルスはとまどいながらも、赤ちゃんの父親としてふるまいます。「肉食恐竜のティラノサウルスが、草食恐竜のアンキロサウルスの赤ちゃんと出会うんですね。もちろん最初は赤ちゃんのことを “食べ物” としてしか見ていないんですが、自分になついてくる赤ちゃんに対して、いつしか保護者みたいな気持ちになっちゃうっていう心の変化の描写がすごいなぁと。息子の1歳の誕生日のときには映画版の『おまえうまそうだな』のDVDも買いました。将来ぜひ見せたくて。こちらもすばらしい感動作です」赤ちゃんを前にしたとき、わきあがる熱い感情を描いた里親ストーリー6年間で600万円を費やした不妊治療を経て、里親制度で男の子の赤ちゃんを預かり、その後 “特別養子縁組” をするまでのいきさつについて、正直に、ユーモラスに綴った子育てエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』が大反響を呼んだ古泉智浩さん。2017年には新たに女の子の赤ちゃんが加わって、現在は、古泉さん、奥さん、長男、長女、古泉さんのお母さんの5人家族で暮らしている。そんな古泉さんが、まだ里親になる気持ちもなく、不妊治療をしていた頃に運命的に出会った作品が『おまえ うまそうだな』だった。「映画化もされている絵本で、最初は妻と一緒に劇場に映画を観に行ったんです。当時、映画好きが『傑作だ!』と、ものすごく騒いでいたので、気になって。そうしたら、口コミどおりで、本当に感動しました。原田知世さんがお母さん恐竜役で声の出演をしていて、すばらしかった。当時は物語を、まったく自分に引き寄せてはとらえていなかったんですけど、後に里親になろうとするときに、とっても勇気づけられた作品でした」Illustration:Kashiwai原作の絵本を最初に手に取ったのは、生後数ヵ月の長男を里子として引き取り、小児科に通っていたとき。待合室に『おまえ うまそうだな』の絵本と、パペットの恐竜のぬいぐるみが置いてあったのだ。「あ、これが原作かぁ!と思って。“ウマソウ” っていう名前をつけられたアンキロサウルスの赤ちゃんと、その赤ちゃんが “おとうさん” と呼んで慕うティラノサウルスの物語です。もちろん絵本のストーリーだけでも感動的なんですが、映画のほうは時間がさかのぼって、ティラノサウルスが卵のときからの話になっているんですよ。草食恐竜に育てられた肉食恐竜が、後に草食恐竜の親になるという構成。つまり里子が里親になるっていう、すばらしい脚色だったことにビックリしましたね」息子の2歳の誕生日プレゼントにと初めて作ったオリジナルの絵本実は古泉さん、自分の子どものためだけに、完全オリジナルの絵本を手作りしたこともある。長男が2歳の誕生日を迎えたときに作った絵本のタイトルは『バスとねこと2さいのうーちゃん』。絵もストーリーも装丁も、市販の絵本に負けないくらいのクオリティの高さだ。「僕は漫画家のはしくれでありますので、息子の誕生日の記念に何か作りたいなと思いついたんです。将来、子どもがグレたときとかに役に立つかなと(笑)。血のつながりがないですから、こんなにかわいがっていたんだぞ!というアリバイ作りというか(笑)。絵本には、息子が2歳の時点で好きだったものをぜんぶ入れました。乗り物が好きなので、バスやパワーシャベル。あとは猫も出てくる。パソコンで作画したものをプリントして、白紙のボードブックに貼っていきました。たあいもない話ですよ~。でも、息子はふだん、新幹線とか車の図鑑ばっかり読んでいるのに、この絵本はすごく気に入ってくれて。もう暗唱するくらい見てくれたんです」バスが町並みをゆっくり進みながら、海に行くまでの物語。バスの運転手さんはパパで、男の子の他にもママやおばあちゃん、家族みんなが一緒に乗っている。「3歳のときも、また絵本を作ろうと思って、下書きまでは描いたんですが、なんか忙しくなって中断しちゃいました(苦笑)。やっぱり息子が好きな新幹線が出てくる話で、新幹線に乗っているうちに、みんなが眠くなっちゃうっていう、寝かしつけにピッタリのストーリー。今はね、下の娘にも絵本を作ってあげなきゃなぁと思うんですけど、2人目あるあるで、気合がなかなか入らない。2人目の子育てって、ついつい雑になっちゃいますね(笑)」子どもが来てくれたおかげで自分本位の苦しさから解放された長男が3歳のとき、女の子の赤ちゃんを里子として迎え入れた古泉家。長男と一緒に乳児院を訪れていたので、彼には妹ができることは分かっていたはず。とはいえ、やはり、いざ可愛い赤ちゃんが家にやって来て、みんなの注目が赤ちゃんに集中するという状況は、甘えん坊の男の子にはきつかった。「保育園で出会った絵本『ちょっとだけ』は、子ども心にも『これはまさに我がことなり!』って思ったみたいです(笑)。主人公の女の子のような健気さはないんですよ。でも、それまで一人っ子だったのが、下の子ができて注目されなくなるのって、つらいことじゃないですか。赤ちゃん返りもすっごくする。だから、今は息子を最優先にするようにしています。たとえば、息子は保育園では自分で服を着ているくせに、家ではぜったいにひとりで着ないんですよ。妹が来る前は『抱っこ』なんて、そんなに言わなかったのに、僕が帰宅して、妹が寄ってこようとすると、ダーッと妹を追い越して、僕に『抱っこ!』って言う。そこで無下にしちゃいけないなぁと思って、息子を先に抱っこしています(笑)。だから、この前、初めて息子と娘が一緒におもちゃで遊んでいる姿を見て、びっくりしました(笑)」里親には守秘義務があるなど、いろいろ細かい規定も多い。一人を育てるだけでも大変なことなのに、さらにもう一人、赤ちゃんを引き取ろうと決意した理由とは?「それはですね、僕自身が一人っ子で育って、一人っ子の負の側面の塊のような感じだったんですよ。つまり、とことん自分本位で、そのことが苦しかった。だから息子にはきょうだいを作ってあげたかった。僕自身ずっと自分本位で生きてきて、そのことで胸を苦しめていましたが、子どもが来てくれて子どもと日々接して、自分以上に大切にできる存在だって、心から実感することができるようになったんです。前のような自分本位のまま、年寄りになっていたらと思うと、ぞっとしますね。50歳手前になって、やっと一人前の感覚が持てた気がするんですよ。今は子どもたちのおかげで、そういう気持ちを抱けているので、とても幸せです(笑)。」【 古泉智浩さん、これもオススメ 】コントラストの強い配色で展開する楽しい世界に赤ちゃんも大喜び!『いっしょにあそぼしましまぐるぐる』絵:かしわらあきお¥880/学研プラス赤ちゃんが注目する黒、白、赤を中心に、2ヵ月児にも見やすいカラフルな色とくっきりした絵でデザインされたベイビーブック。赤ちゃんが生まれながらに反応する “顔” や、反応がいいとされる “しましま” と “ぐるぐる” の絵がいっぱい。紙が厚く、しっかりしていて、角も丸く処理されているので、赤ちゃんがひとりでページをめくることができます。パパ、ママと赤ちゃんとのコミュニケーションにも最適な、かわいくてキレイな絵本です。「赤ちゃんだった息子が家に来たときに、母の友達のおばさまがプレゼントしてくれたんですよ。今は下の娘が喜んで見ています。やっぱり、色がハッキリしているところが、赤ちゃんも見ていて楽しいのかもしれないですね。うちの子たちはページをめくるのが大好きで、こちらが読んでいる途中でも、どんどんめくっていく(笑)。妻の実家で猫を3匹飼っていることもあって、この絵本でも猫が出てくるページが特にお気に入りみたいです」ぴよちゃんとかくれんぼめくって楽しい、しかけ絵本『NEWぴよちゃんとあそぼ! めくってばあ!』てんとうむしが『ばあ!』作:いりやま さとし¥880/学研プラス©Satoshi Iriyama/Gakkenフェルトでできた四つ葉をめくると、てんとうむしが『ばあ!』、チューリップの花びらをめくると、ありさんが『ばあ!』、レタスの葉っぱをめくると、あおむしが『ばあ!』……めくってワクワク、発見が楽しい、手触りも温かいフェルトめくりしかけ絵本。子どもたちにとって身近な昆虫や動物がたくさん登場するのも嬉しいポイントです。フェルトは破れにくく、扱いやすいので、赤ちゃんが手指を動かすトレーニングにもなります。ありさんが『ばあ!』「子どもたちも『ばあ!』って言いながら、フェルトをめくるのが好きで。『ここにいるのは、かたつむりだよ』って、丸暗記しているくらい。フェルトがすごくしっかり貼られていて、子どもが引っ張っても取れたりしないのがさすがですね。絵本の最後、ぴよちゃんがいなくなって、いろんなものをめくるページが一番盛り上がります。最近、娘が歩くようになったんですけど、ドアをバーンと開けては『ばあ!』って言うんですよ(笑)」上野の森親子ブックフェスタ20195月5日(日・祝)13~14時上野恩寵公園中央噴水池広場周辺学研ブースにてぴよちゃんの新刊にちなんで、ワークショップといりやまさとし先生のミニサイン会を開催します。妹という存在ができた長男が共感!ママが読んでも涙がこぼれる感動作『ちょっとだけ』作:瀧村有子絵:鈴木永子¥900/福音館書店弟が生まれ、なっちゃんはお姉さんになりました。お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。「ちょっとだけ」しかできないけれど、お姉さんだからと、がんばるなっちゃん。でも、眠くなったときだけは、どうしてもお母さんに甘えたくなって……。姉になったことで感じるせつなさ、そして、それを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いた物語。Illustration:Kashiwai「この絵本は、ちょうど下の娘が家に来た頃に、たまたま息子の保育園の先生が読み聞かせの時間に読んでくださったんです。息子は主人公のなっちゃんの気持ちにすごく共感したらしくて、先生に『もう1回読んで!』って、せがんだそうなんですよ。その話を聞いて、うちにも1冊ほしいと思って買いました。息子はなっちゃんみたいに立派じゃ全然ないんですけどね。赤ちゃん返りするところだけ共通している(笑)」里親制度や養子縁組についても学べる古泉さんの作品!『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』著:古泉智浩¥1296(税込み)/イースト・プレス『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』著:古泉智浩¥1296(税込み)/イースト・プレスIllustration:Hidemi Ito/KashiwaiText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年04月08日先日、漫画家の山本さほさんが、「講師として引き受けた世田谷区のイベントで、会場のダブルブッキングにより生じたキャンセル料を、自身の報酬から差し引くと区の職員に告げられた。区の職員のミスであるはずなのに遺憾だ」とTwitter上で訴え、物議を醸しました。その後、世田谷区職員の行為は不適切だったとして、区長と職員の上司らが謝罪し一件落着となりましたが、現在も世田谷区職員の発言については非難の声が上がっています。 不手際を人のせいに…世田谷区職員の行動は、自身の不手際が招いたダブルブッキングの責任を、立場の弱いフリーランス漫画家になすりつけようとしているとしか思えませんから、世間の怒りは当然ですよね。このような行動がまかり通ってしまう場合、仕事を請ける側としては不安を感じてしまいます。世田谷区職員の行動は、法律的に見て問題のないものなのでしょうか?パロス法律事務所の櫻町直樹弁護士に見解をお伺いしました。 世田谷区職員の行動に問題は?櫻町弁護士:「山本さんご自身のツイートを拝見しますと、『海外の子ども達にまんがを教えるというイベントがあり、講師としてお仕事をお受けしました』とあります。この内容を前提にしますと、山本さんと世田谷区との間では、『海外の子ども達にまんがを教えること』を業務内容とする業務委託契約(準委任契約・民法656条)が成立していた、といえるでしょう。この契約に基づき、山本さんは海外の子ども達にまんがを教える』という債務を負い、世田谷区は『山本さんに対して一定額の報酬を支払う』という債務を負っていたことになります。同じく山本さんのツイートによれば、区の担当者は、『お店のキャンセル料2万円、山本さんのギャラから出しますね』と述べたとのこと。契約で定められた報酬額を一方的に減額しようとしたということになります。契約当事者は取り交わした契約の内容に拘束されます。そのため、きちんと仕事をしていない等の債務不履行がある場合を除き、相手方の同意なしに内容を変更することはできません。したがって、山本さんの同意なくして区の担当者が報酬額を一方的に減額することはできず、たとえ天引きされたとしても、山本さんは世田谷区に対し、当初の合意どおりの報酬を支払うよう請求することができます」 準委任契約の場合も費用などを請求できる櫻町弁護士:「なお、山本さんのツイートには『ちなみに子どもの画材も買いに行ってくれと言われたので子供たち全員分の画材も自腹で買いました』とあります。準委任契約の場合、「受任者は、委任事務を処理するのに必要と認められる費用を支出したときは、委任者に対し、その費用及び支出の日以後におけるその利息の償還を請求することができる」(民法650条)という規定があります。『子どもの画材を購入する費用』は、上記における『委任事務を処理するのに必要と認められる費用』に該当しますので、山本さんが負担するという約束(契約)になっていないのであれば、山本さんは世田谷区に対し、画材購入に要した費用の支払いを求めることができるでしょう」 フリーランスがこのような事態を防ぐには?世田谷区職員の対応は、多くの個人事業主に不安を与えました。理由は、対応が立場の弱い山本さんにつけこんでいるように思えたからです。実際、役所との仕事ではフリーランスを下に見るように横柄な態度を取られることも少なくないと聞きます。理不尽な振る舞いを防止するためにはどうすればいいのでしょうか?櫻町直樹弁護士に聞いてみると…櫻町弁護士:「こうした事態を防ぐためには、少なくとも『業務としてするべき内容』をなるべく具体的に挙げ、それに対して支払われる報酬額や支払時期、受任者が自己負担すべき費用は具体的に何であるのかなどの主要な点について、書面にしておくことが望ましいといえるでしょう。会場までの交通費なども含め、費用負担はきちんと決めておきましょう。なお、書面化が難しい場合は、少なくともメールのやり取りなど、後の残るもので発注者の確認を得ておくことが重要です」山本さんのような被害に遭うことは稀かもしれませんが、自分を守るためにも、契約時に関する証拠はできるだけ残しておきましょう。 *取材協力弁護士:櫻町直樹(パロス法律事務所。弁護士として仕事をしていく上でのモットーとしているのは、英国の経済学者アルフレッド・マーシャルが語った、「冷静な思考力(頭脳)を持ち、しかし温かい心を兼ね備えて(cool heads but warm hearts)」です。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)漫画家・山本さほさんに世田谷区職員が不適切対応行動に問題はないか弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。漫画家・山本さほさんに世田谷区職員が不適切対応行動に問題はないか弁護士が解説はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2019年01月10日大きな困難により人生が立ちゆかない…。そんな逆境に遭うことは、誰にだってあり得るもの。その荒波を乗り越え、むしろチャンスに変える術を、大いなる経験者である漫画家のヤマザキマリさんが伝授!あの大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』の作者であるヤマザキマリさん。さぞ漫画一筋の人生かと思いきや、そもそもは油絵の画家を志していたり、その勉強のため渡ったイタリアで極貧生活をしたり、一緒に暮らしていた詩人の借金トラブルに巻き込まれたり、シングルマザーになったりと、波瀾万丈。「私の人生は、一般的には真似できないことばかり(笑)。その渦中にいる時は、もちろん苦労もありましたが、振り返ってみると、そんな逆境はすべて経験してよかったと思います。おかげで耐性がついて多少のことでは動じなくなりましたし、それこそ漫画家になったのも、逆境から抜け出すため、油絵以外の生きる道を模索したから。究極の状況に陥ったからこそ、うまくいかないことをずるずると続けるのはやめ、他の可能性に目を向けることができたんです」(漫画家・ヤマザキマリさん)つまり、逆境がチャンスを掴むきっかけになったということ。「逆境は、単なる失敗だと捉えるとそこで終わってしまいますが、苦しい中でも何かを吸収したり、状況を打破しようと行動を起こしたりすると、それが次のチャンスにつながる新芽に育つと思うんです。確かに、逆境は辛い。でも、絶対に経験したほうがいいし、何より必ず乗り越えられます。私が言うのだから、間違いありませんよ!」逆境を乗り越える考え方のコツ!をご紹介。コツ!その1失敗は人生の必須アイテム!失敗するよりも、できれば何事もなく過ごしたい、と大抵の人は思うはず。「でも、私はむしろ、失敗はどんどんしたほうがいいと思うんです。そのぶん視野が広がるし、経験値も上がりますから。それに、甘い汁ばかり吸ってきた女の人なんて味気ない。成熟した大人の女性になるためにも、失敗を経験することは必要です」コツ!その2なあなあにするより意を決する。逆境は、辛くても目をそらしてはダメ。「つい現実逃避をしてしまいたくなるかもしれませんが、誰しもこの先どうしよう、と人生と真摯に向き合わなければいけないタイミングがくると思うんです。その好機が、逆境に陥った時。習い事でも、旅行でもいい。意を決してほんの少し勇気のいることをやると、先の人生が拓けるはず」コツ!その3自分に対する思い込みを捨て、一度原点に戻ってみる。今いる環境を変えたくても、「自分にはほかにできることもないから」と、八方ふさがりに考えてしまいがち。「そんな思い込みは捨てたほうがいい。私の母も、音楽家なのに長く会計事務所に勤めていたり、やってみないと自分に何が合うのかなんてわからないんです。可能性を狭めず、興味のあることはどんどん試して」コツ!その4自分自身を俯瞰したり観察したりしてみる。「逆境の渦中で周りが見えなくなるのは、変なたとえですが、お掃除ロボットが部屋の隅で突っかかって、そこで動けなくなっているようなもの。別のほうに向ければ、自由に動き回れる。それと同じで、自分自身も俯瞰してみること。あと、20年後の自分を想定して、今の自分を観察するのもおすすめ。いい意味で他人ごとになります」コツ!その5行き詰まったら、自分で自分の目を覚ましてあげる。これは、自分を癒す時に実践を。「私のイタリア人の友人男性がやっていたことなのですが、彼女にフラれて、床に泣き崩れ、少し収まったので何をするのかと思ったら、泣きながらワインを飲んでいる自分を鏡で見ていた!もう最高じゃんって。こんなふうにかわいそうな自分を慰めてあげれば、傷が癒え、目も覚めるはず」コツ!その6失敗すればするほど物事が悪くなる、というのは嘘。逆境の中にいると、失敗が失敗を呼び、状況が悪化しそうな気にもなるけど…。「それは絶対にないので大丈夫。むしろ反対で、失敗するほどそれが経験として蓄積され、次の失敗を未然に防ぐことにつながります。大胆に行動するためのエネルギーも高まるので、あまり失敗を恐れないで。その思い込みを取り去りましょう」ヤマザキマリさん漫画家。代表作は『テルマエ・ロマエ』『スティーブ・ジョブズ』『プリニウス』『オリンピア・キュクロス』。『仕事にしばられない生き方』(小学館新書)などエッセイも人気。※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・金安 亮取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年12月05日ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの新作『ドント・ウォーリー』が来年5月に公開されることが決まった。主演は、ホアキン・フェニックス。アメリカの風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生が描かれる。■あらすじオレゴン州ポートランドでアルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン。自動車事故の後遺症で下半身麻痺になってしまったキャラハンは、酒浸りで自暴自棄な毎日を送っていた。しかし、過去を乗り越え、持ち前のユーモアと不自由な手を使って、風刺漫画を描き始める。59歳で他界したキャラハンと、彼の人生を支え続けたかけがえのない人たちの物語。■ロビン・ウィリアムズの意思を受け継ぎ、ガス・ヴァン・サント監督が映像化2014年に他界した名優、ロビン・ウィリアムズは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の公開当時から本作の企画を考えていた。ガス・ヴァン・サントはウィリアムズの死後、彼の意志を受け継ぎ、自身の半生を綴ったジョン・キャラハンの自伝をもとに、ついに映画化へと本格的に乗り出した。監督自らが脚本を書き、約20年の月日を経て、念願の劇場公開となる。ガス・ヴァン・サントは本作について、「キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ」と明かしている。主演を務めるのはホアキン・フェニックス。今年日本でも公開された『ビューティフル・デイ』では、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。来年には、自身がジョーカー役として出演する『Joker』の公開も控えており、今後の活躍にも注目が集まっている。本作では、キャラハンの仕草や話し方を徹底的に研究し、見事に演じきった。ホアキン・フェニックスの俳優魂も見所のひとつとも言えるだろう。また、共演者に『キャロル』『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル、『ルイスと不思議の時計』のジャック・ブラックと、豪華俳優陣が名を連ねている。2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品された話題作がついに日本公開となる。『ドント・ウォーリー』は2019年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年11月30日漫画家・手塚治虫氏の禁断のアダルト漫画『ばるぼら』を、稲垣吾郎と二階堂ふみのW主演で映画化することが決定。20日、都内で制作発表が行われ、稲垣、二階堂、メガホンをとる手塚治虫氏の実子である手塚眞監督が出席した。禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、さまざまなタブーに挑戦した問題作を、手塚治虫氏の生誕90周年を記念して映画化。異常性欲に悩まされている売れっ子耽美派小説家・美倉洋介を稲垣、自堕落な性格のフーテン女・ばるぼらを二階堂が演じる。日本、ドイツ、イギリスの製作者が集結する国際共同製作で、手塚眞監督に加え、撮影監督として鬼才クリストファー・ドイルが参加した。手塚眞監督は、『ばるぼら』映画化を決めた理由について「子供の頃から読んでいて、非常に思い入れのある作品。今まで監督として表現してきたことと、父親の作品の接点が感じられたので、自分がやれる作品だと確信して選びました」と説明。時代設定は原作は70年代だが、現代に変えたという。また、稲垣と二階堂の起用について「手塚漫画がすごい似合う」「2人とも魅力的な俳優でいつか仕事したいと思っていて、『ばるぼら』はお二人にぴったりだと思いました」と明かし、「期待以上のことをやっていただいた」と感謝した。稲垣は「(手塚作品を)子供の頃から拝見し、舞台で『七色いんこ』をやらせていただき、手塚作品で育ったようなものなので光栄です」と手塚作品への参加を喜び、「その中でも“怪作”である『ばるぼら』をやらせていただくのは自分にとって新しい挑戦。愛がむき出しになった僕をみなさんに楽しんでいただけるんじゃないかと思います」とコメント。「監督とクリストファー・ドイルさんのコラボレーションによる世界観が本当に美しく、自分の好みにも合っていましたし、そこで演じた時間は夢のようなふわふわしていた時間で、今まで経験したことがないような出来事でした」と撮影時の不思議な感覚を明かした。二階堂は「父親が手塚治虫先生の作品がすごい好きで、『火の鳥』や『鉄腕アトム』を見て、手塚先生はきっとこういう方なんだろうなというイメージがあったんですが、そのあとに『ばるぼら』を読むと難しいというか、どっちの手塚先生が本当の手塚先生なのか謎ができるような感覚でした」と打ち明け、「現場では『これは黒い部分の手塚先生だよね』って話をしながら、みんなで考えながら答えを探している感覚でした」と撮影を振り返った。初共演となった稲垣と二階堂は、お互いの印象も告白。稲垣は「初めて二階堂さんをスクリーンで見たときに衝撃が走り、いつかご一緒させていただきたいと思っていました」と明かした上で、「存在しているようで存在していないような、夢だったのかなと思わせてくれるような、もうばるぼらに会えなくなっちゃうのかなって寂しくなってしまうような…夢を見ていた感じがしました。二階堂さんの演技で表現して引っ張ってくれて感謝しています」と語った。二階堂は「稲垣さんは物心ついたときからずっとテレビで拝見していた方。現場では役で毎日顔を合わせていたので、私自身も不思議な感覚でした」と語り、「稲垣さんは文学を感じる方というか、初めて難しい本を手にしたときのような感覚。知りたいって思うし、でも自分の未熟さや大人になりきれない部分を感じさせられるような感覚の方。どんどん自分の中に眠っているばるぼらを起こされるような方でした」と独特な例えで印象を表現。稲垣は「光栄です」と受け止めていた。
2018年11月21日広い作業台に、道具や資材を収納するスペース……。ハンドメイドを楽しむとき、ワークスペースをいかに確保するか、その悩みは尽きないはず。今回は、漫画家&イラストレーター・おぐらなおみさんのお宅を訪ねて、仕事場を見せていただきました。リビングが仕事場。部屋のコーナーを上手に使って閑静な住宅街に佇む3階建ての一軒家。おぐらさんは、ここで2人のお子さん、そして2匹の愛猫と暮らしています(編集部注:旦那様は現在海外赴任中とのこと)。一軒家の間取りは、1階が駐車スペースとご夫婦の寝室、2階にキッチンやリビングと水回りがあり、3階はお子さんたちの部屋。以前はマンションに住んでいたというおぐらさんが、ここに越してきたのは2018年の3月。家族のライフスタイルの変化に合わせて家探しをし、引っ越してきたのだそうです。「子どもたちが大きくなって、それぞれ生活の時間帯が変わってきたし、プライバシーを分けたいなと思って一戸建てにしました。私はリビングの一角に作業できる場所を作って、ここで仕事をしています」とおぐらさん。おぐらさんがパソコンで仕事をするときは、この窓際の机で行います。机は同じものをI字型に2台並べ、壁に沿わせるように配置。机がカクカクとしていて、角が丸くないところが気に入っているのだそう。「シンプルですっきりとした机なので、掃除がしやすくていいですよ」このように、部屋に沿わせて家具を置くと、空きスペースを広くとることができます。「I字型に机を横にならべると横の移動もスムーズなので、この配置は気に入っています」。空いたスペースにはもう1台、おぐらさんの作業机が置かれています。描く作業をする時は、この広々とした机で。この机は、朝と夜の食事時になると、ダイニングテーブルへと変わるのだそうです。漫画家さんのお仕事というと、自分の部屋にこもって、描くことに没頭するというイメージがあるのですが……。「私は、仕事と家を完全に分けるよりも、生活に属した感じで仕事をするのが好きです」「没頭したい、集中したい、というよりも、描くという作業を持続させたい」とおぐらさんは言います。「集中し続けるということが私には難しいので。たとえば、鍋に火をかけている合間に絵を描いたり、洗濯機をまわしている間にネームを書いたりして作業を続けています。感覚的には“自分専用のワークスペース”というより、リビングで仕事をしているという感じですね」目に入るところに好きなものを置くおぐらさんが“一軍”と呼ぶデスク脇の棚には、本や小物、植物などが置かれています。「仕事をしているとき、目に入るところに自分の好きなものがあると気分が良いんですよね。ここは私の“聖域”みたいな感じで(笑)。この棚だけは、私の好きなものを置かせてもらっています」置いてあるものは、どれもおぐらさんの好きな本ばかり。棚の上段には生活雑貨や暮らしに関する本や、写真を眺めて楽しめる本が置いてあります。雑貨好きというおぐらさん。猫の置物をブックエンドにしているところにキラリとセンスが光っています。下段には、ぬいぐるみやリフレッシュグッズ、そして漫画本が並んでいます。「デスクワークは肩がこるのでコレでほぐしています。娘がお友達からプレゼントされたものですが、ときどき使わせてもらってます。それと、仕事の合間などに好きな作家さんの作品をパラパラと眺めて『うーっ、うまい!くやしい!こういうのが描きたい!』って思ったりします(笑)」黙々とひとりで仕事をし続ける漫画家さんのお仕事。この棚には、おぐらさん流の気分転換と、モチベーションアップのワザが詰まっています。一軍の棚の隣にはオリーブの木と、もうひとつ棚が置かれています。リビングに時折やって来るという愛猫の食事場所や爪とぎもここに。「猫たちは気ままに、好きな場所でお昼寝していますよ。仕事中は外にほとんど出ることがないので、グリーンが少しあるだけで癒されるんですよね」モニターの脇にはスピーカーを置いて、お気に入りのラジオや音楽を聴きながら仕事をするそうです。「仕事をする時は必ず、ラジオをつけるか、音楽を流しています。何か音が鳴っていないと集中することができないんですよね」とおぐらさん。モニターから目線を上にずらすと、インテリアのアクセントにもなっている黄色い時計とカレンダーが掛けられています。カレンダーには、おぐらさんの手書きで黒い文字と赤い文字が。聞けば、仕事の予定を赤色、家族の予定は黒字なのだそう。仕事と家事と、おぐらさんに関わる予定がひと目でわかるように工夫がされています。デスクの脇のサイドボードにも、近所のお花屋さんで見つけたというグリーンが飾られていました。カゴでまとめる収納術おぐらさんのワークスペースには、たくさんの“カゴ”が置かれています。「カゴが大好きで、雑貨屋さんで見つけては買ってしまいます」というおぐらさん。電子機器が並ぶと無機質な印象になりがちなワークスペースですが、一つひとつ、それぞれに表情の異なるカゴがあることによって、温かみのある心地よい空間になっています。1軍の棚に置かれたカゴをのぞくと、中にはメモ帳が入っていました。“あっ!もしかしてこのオレンジのメモ帳は!?”と思い尋ねると、やはりそうでした。おぐらさんの絵日記ブログ『中身はつぶあん。』()で、おぐらさんが日々のことを書き綴る際に使っているメモ帳でした。こちらのカゴには、ポシェットやポーチなど、おぐらさんのおでかけグッズが収納されていました。ゴチャゴチャとしがちな小物類をカゴに入れてひとまとめにし、上手に隠してしまうおぐらさんの収納術。カゴを用いることで、自然の持つ温かい色合いが目にも優しく、ホッとする安らぎをもたらせてくれます。おぐらさんが描きものをしている脇にもカゴが置かれています。中には紙の束が入っているようです。おぐらさんは、このカゴに、進行中の仕事を入れ、まとめています。「今日はあの仕事をしよう、というときにここから取り出して作業をしています」とおぐらさん。ここに1ヶ月分程の仕事を入れ、終わったものは別の場所へ移動して整理をしているのだそうです。「机に紙をワーっと広げちゃうと、ごはんのときにパッと片付けられないんですよね。でも、こうやってカゴにまとめておけば、ササっとカゴを移動して片付けることができます。サイドボードには、ティッシュや布巾などを入れた食事時用のカゴがあって、ごはんの時間になったら、この仕事用カゴと食事用カゴを入れ替えるんですよ」カゴにまとめ、パッと瞬間移動させるおぐら流片付け術。明日からでもマネしたいですね。ダラダラしない。おぐら流仕事モード切り替え術おぐらさんが“仕事の時間”と決めているのは10時から16時までの時間なのだそう。仕事が立て込み、忙しい時などは夕飯が終わってから再び机に向かうこともあるそうですが、無理をしても次の日に響いてしまうので、昼型にするよう心がけているのだとか。「自宅で仕事をしているとダラダラし放題ですからね(笑)。仕事と普段の生活とをしっかり分けるために、朝、子どもたちを送り出したら8時から9時の間に、家の掃除と洗濯をします。それが終わったら着替えてお化粧をして、身支度をする。これで気持ちを切り替えています。私にとってこの一連のことが“通勤”になっているんだなと思います」おぐらさんの仕事モード切り替え術はもうひとつありました。“指輪をつける”というのもあるそうです。「仕事をするときは指輪をつけます。仕事が終わったら、料理をしたり家事をするので指輪をはずします。指輪をしていないとなんとなく手元が寂しいというのもあるのですが、指輪をしていると『私は今、仕事中だぞ!』っていう意識になります」そういえば、気になっていた液晶モニターの下に鎮座する鳥の置物。ペーパーウエイトかなと思い聞いてみると、おぐらさんが仕事モードに切り替えるための大切なアイテムでした。「仕事が終わったら、指輪をはずして、ここにしまいます」なるほど!雑貨好きのおぐらさんが、お友達が営むアンティークショップで見つけたというこの鳥は、アクセサリーケースでした。連載に執筆、イラストの仕事、育児に家事と、たくさんの“仕事”を掛けもつおぐらさん。さぞや忙しい日々を過ごされているのだろうと想像しますが、まったくそのような慌ただしさを感じさせない、穏やかでゆったりとした雰囲気がとても印象的でした。自宅にアトリエを作り、家のなかで黙々と作業をしなければならないときなど、好きなものや癒し効果のあるものを置いて、リラックスできる環境を作ることがとても大切なのかもしれませんね。最後に、おぐらさんにとってのいちばんのリラックス方法をお聞きしてみました。おぐらさんの著書やブログ、ツイッターなどを読んだことがある方なら、きっとピンと来ると思います。「泡がしゅわしゅわするお酒が大好きです。仕事が終わったら飲みますよー」●取材協力:漫画家・イラストレーター/おぐらなおみレタスクラブ『私の穴がうまらない』、サンキュ!『働きママンビギナーズ』、読売新聞『オヤコ、だもの…』など連載中。著書に『こんな息子に母がした』『育児バビデブー』(辰巳出版)、『働きママン1年生』『新働きママン谷のぞみ(32)ワーママデビューします!』(小社刊)。最新刊は、『母娘問題オトナの親子』(中央公論新社)など多数。Twitterブログ●写真・文忍章子
2018年10月29日「惡の華」「ぼくは麻理のなか」など、近年映像化が続く漫画家・押見修造。7月には、彼のルーツが詰まった「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の実写化作品が公開を迎える。ヒット作が次々と映像化、人々を魅了させるその理由とは一体…?今回、公開を控える映画と彼の作品の魅力に迫ってみたい。■“こじらせた青春”を描かせたら右に出る者なし!?2002年に「真夜中のパラノイアスター」でデビューし、ボードレールの詩集を愛読する少年が、強烈な自我をもつ同級生の少女と交流していくなかで、思春期特有の屈折した自分探しをしていく様を描いた「惡の華」が高く評価され、その名が広まるようになった押見氏。物語の展開の巧みさ、押見氏がこだわる表情の繊細な描き込みは、役者や映画監督、クリエイターたちからも絶大な支持を得、本作はTVアニメ化。さらに、「漂流ネットカフェ」「ぼくは麻理のなか」はドラマ化、そして、「スイートプールサイド」は須賀健太ら出演で映画化され、彼の作品は映像化が続いている。誰しもが経験し、過去に葬ってきたであろう痛い思春期を描き続けてきた押見氏。そんなトラウマを掘り起こすかのように、人間の内面を生々しく描き出す作風が、制作側の創作魂を刺激し、また読者たちは自分を重ねつつ、自然とその世界観にハマってしまうのだろう。■実体験を下敷きに…「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」そして、2013年のアニメ版も話題となった押見氏の代表作「惡の華」と並び、“もうひとつの最高傑作”とファンの間で言われるのが、7月14日に実写映画が公開となる「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。「惡の華」とは正反対のテイストだが、実はこの2つは同時期に執筆されていたという。他作品とは比べ物にならないくらいに自身の経験を下敷きに描かれたこの「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の主人公は、吃音により自分の名前すら上手く話すことができない高校1年生の大島志乃。母音からの発音が苦手という設定や、クラスの自己紹介で笑い者になってしまう場面は、押見氏自身の実体験を基に描かれている。また、本作を執筆するにあたりインスピレーションを受けたのが、2001年公開のソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが共演した映画『ゴーストワールド』だという押見氏。高校を卒業したばかりのはみ出し者の少女2人の鬱屈した日常を描いた青春物語は、志乃と加代のキャラクター設定にも影響を感じさせる。■「誰にでも当てはまる」共感できる作品また押見氏は、「吃音でなければ漫画家になれなかったかもしれない」とも。吃音があったからこそ人の表情から感情を読み取ることが得意になり、キャラクターの表情を描く際の力に変え、自分の言いたいことが伝えられないもどかしさの反面、それを漫画という形で爆発させることができたという。だが一方で、“吃音漫画”ではなく、「誰にでも当てはまる物語にしたかった」という強い押見氏の意向から、漫画・映画共に作品内では意図的に「吃音」や「どもり」という言葉は使用されておらず、実際に幅広い年齢層の読者から「共感した」「勇気をもらった」などといった絶賛の声が寄せられている。■実写版にも原作者のこだわりが…そして今回、はじめて押見作品に触れる導入作品としてもおすすめの本作を、「ワカコ酒」「リピート~運命を変える10か月~」などを手掛ける湯浅弘章監督がメガホンをとり実写化、7月14日(土)に公開される。志乃と加代役には、「nicola」専属モデルであり、『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを果たした南沙良と、『三度目の殺人』『友罪』と話題作に出演する蒔田彩珠。本作が初主演となる2人が披露する歌声やギター演奏も見どころの一つとなっている。ほかにも、同級生の男子・菊地役に萩原利久、さらに渡辺哲、山田キヌヲ、奥貫薫ら実力派が脇を固める。そんな話題の実写化で押見氏がこだわったのは、登場人物たちがCDを貸し借りするシーンの“楽曲”のセレクト。志乃と加代の同級生、菊地の好きな音楽として、キャラクターの精神性を表すために少しメジャーから外れた「ニルヴァーナ」や「ムーンライダーズ」、「ダイナソーJr.」を使ってほしい、と撮影に入る前に監督に指定したのだ。学生時代、音楽にのめり込んでいたという押見氏のこだわりが、映画にも反映されている。押見氏が感じたリアルな青春の痛みと微かな希望が映し出された、原点とも言える「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。ファンはもちろん、押見作品初心者も、押見氏自身大満足の出来だという実写映画で、その世界観に浸ってみてほしい。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年06月06日知っていますか?建前に隠された男のホンネ。恋愛漫画家・山田玲司さんに男の言動の裏側にあるホンネを、教えてもらいました。「今度、遊びに行こうよ」【ホンネは「付き合うかどうかはそのあと考えるとして、まずはあわよくばヤリたいな…」】「ワンナイト目的のようなホンネに思えるかもしれませんが、そうではありません。『セックスしてみて、もしよければスタートラインに立ってみない?』という意味まで含まれています。だから、興味があるなら遊びに行っていいし、二人で会ってイヤになったら寝なければいいと思います」「彼女と別れるよ」【ホンネは「とりあえず、君とは別れたくない」】パートナーがいる男性と付き合った時に、言われがちなセリフ。「そうはいっても、彼女と別れるかどうかはわからない。でも、目の前にいる女性とも別れたくないので、とりあえず機嫌を良くしてもらうために言っているだけ。好きならプレッシャーをかけず、待つしかないかも」頭ポンポン【ホンネは「お前はオレのもの」】「恋人でもない女性にこれをやる男は、かなりヤバい。良く言えばお兄ちゃん気質の頼りがいのある男みたいな雰囲気だけど、実は“オラオラ”の可能性が高い。小心者の自分を隠すための、マウンティングだったりもするんです。こういう男はキレやすく、付き合うと苦労しますよ!」その日食べたものや、旅行の写真が送られてくる。【ホンネは「意中の君に、僕のことを知ってほしい!」】「好意を持たれているとは思うけど、ちょっと子どもっぽい男です。恋愛において、相手を知りたいというより、自分を知ってほしい気持ちが先に立っているので。相手にすると自慢が始まったりしますが、それもかわいいと思えるなら、『私も行きたい!』など、乗ってあげると喜びます」やたらと距離が近い。【ホンネは「深い意味はありません。単なる習性です」】好きだからこそ距離が近い…と思いきや、そうではないよう。「僕の男友達にもいますが、距離が近い人って男同士とか誰にでも距離が近い気がします。そこからは好意の有無は、判断できないんじゃないかな。ちなみに飲みの席で距離に限って近いのは、習性というよりあざといテク(笑)」元カレが連絡してきた!【ホンネは「(男がふった場合は)今だけオレにはお前が必要。呼んだら来てくれるかな…」】「きっとその元カレが、誰か別の女性にフラれたとか、仕事で失敗したとか、何か傷つくことがあったんでしょう。そんな時に慰めてくれそうな女性に連絡しているという…。男がふった場合、元カノのことはもうコリゴリだと思っているので、ヨリを戻したいということではありません」「(かわいい)タレントの○○に似てるよね」【ホンネは「見たまま言ってるだけ。他意はないから!」】「多くの場合は、例えば黒髪の清楚系なら『乃木坂46の○○ちゃんに似てる』など、とくに何も考えず口にしているだけ。それがかわいいタレントさんなら悪くは思っていないはずなので、自分に興味があると取っても間違いではないかな。一部、免疫のない子に粉をかけてる場合もあり」彼氏からなんでもない日のプレゼント【ホンネは「君の喜ぶ顔が見たくって!」】何かやましいことでも!?と勘ぐるのは早計。「おそらく単なるロマンティスト。世の中にはサプライズ好きの男がいて、好きな人の喜ぶ顔が見たいんです。そもそも浮気をして気まずいから花束を買ってくるとか、むしろ怪しまれるから、そんなこと男だってやらないでしょ(笑)」彼氏とSEXの回数が減る【ホンネは「されている感じが、なんか面倒で…」】「セックスの前にそれなりのムードを作ろうと男も思うけど、仕事でヘトヘトに疲れている時だってあるんです。そんな中、彼女に期待されている雰囲気を感じると、気持ちが萎えてしまいます。しかも、彼女のセックスが受け身となるとなおさら。時々でいいので、奉仕の姿勢も大切かも」彼氏から「もう一度話し合おう」【ホンネは「しばらくほうっておいたら、どうにかなるだろう」】別れ話など深刻な場面で出てくるセリフ。「男としては、もめたくないんです。そして、女性の気分が変わりやすいことも知っているので、『もう一度話し合おう』と言って、彼女が落ち着く時間を稼ごうとしている。女性もその場で解決しようとしないほうが、前向きな結果になると思います」山田玲司さん恋愛漫画家。『山田玲司のヤングサンデー』(ニコ生・毎週水曜)で恋愛トークなどを配信中。漫画『CICADA』(小学館)3巻が発売中。※『anan』2018年4月11日号より。イラスト・フジモト・ヒデト取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2018年04月08日少女漫画家として活躍するいくえみ綾の作品に登場する男性キャラクターは「いくえみ男子」と呼ばれ、多くの女子を虜にし続ける。2013年には代表作のひとつである『潔く柔く』が実写映画化され、2017年にはW不倫を描いた『あなたのことはそれほど』がドラマ化されたことで大きな話題を呼んだ。今回は2011年より連載された『プリンシパル』が、女優の黒島結菜とジャニーズWESTの小瀧望のW主演により実写映画化、3月3日に公開される。小瀧が演じる舘林弦は公式ファンブック「いくえみ男子スタイルBOOK」のTwitter連動企画”いくえみ男子”人気ランキングにて1位に選出されたほどの人気キャラクター。黒島演じるヒロインの住友糸真、高杉真宙演じる桜井和央とともに、恋模様を繰り広げる。微妙な距離感を見せる糸真と弦、親の再婚によって兄弟となってしまった糸真と和央、そして真逆でありながら互いに大事な存在である弦と和央、それぞれの関係が絡み合う同作について、原作者のいくえみに話を聞いた。○真逆だけど支え合っているイケメン2人――今回は3作目の実写化ですが、映画をご覧になっての感想を教えてください。かわいらしい映画でした。漫画よりもキラキラした部分が増幅されていて、綺麗な作品でしたね。――黒島さん、小瀧さん、高杉さんそれぞれの印象はいかがでしたか?みんなすごく素敵で、漫画から出てきた感じでした。黒島さんは、写真を見た時に本当に糸真っぽいと思っていたのですが、その印象のまま素敵でした。小瀧さんは背も高いし、声も大きいし、迫力もありつつやんちゃな感じでぴったり。王子さまっぷりがすごかったです。高杉さんは、最初の顔合わせの時にすでに和央でしたね。私服で来られていたんですが、中性的な感じで「和央だ」と思いました。川栄李奈さん演じる晴歌と糸真のシーンも良かったです。「バーカ!」って喧嘩しながら走っていく姿がかわいくて。――『プリンシパル』は恋愛作品ですが、弦と和央という幼なじみの2人の関係性もとても魅力的だと思います。2人のキャラクターはどのようにして生まれたのでしょうか?もともと、新連載を始める時に担当さんから「イケメンを2人出してください」と言われて、考えたキャラクターでした。真逆だけど、支え合っている2人にしたいと思っていたんです。でも連載を続けながら、途中で「これは逆でも面白かったかもしれない」と考えてもいました。見た目は同じなんだけど、立場も性格も逆になったら、話がどういう風に動くかな? と想像していましたね。たとえば外見は和央だけど、性格が弦というのも、面白かったかな。もしかしたら、そっちの方が良かったんじゃないかと思ったこともありました(笑)。――苦労された部分などはありましたか?和央は”黒王子”ぽい性格にした分、少し難しかったというか、迷った部分もありました。優しいことを言うし、実際に優しいんだけど、きついことも言う時は言う。弦はその真逆で、愚直。糸真は、普通に、周りに振り回されつつ、素直な子で。そういえば、和央は髪型にも迷っていました。雑誌で見たモデルさんの髪型がすごくかわいくて、「これにしよう」と思って決めたのですが、描くのが大変でした。ベタを塗って髪の毛の形を整えて、さらにトーンを貼って、時間がかかる髪型にしてしまいました。――ちなみにいくえみ先生は、弦派か和央派でいうとどちらでしょうか?付き合うとしたら、弦の方がいいです(笑)。楽だし、楽しい感じがします。○ぐちゃぐちゃした心理を考え続けるのは楽しい――2017年に『あなたのことはそれほど』がドラマ化され、今年は映画『プリンシパル』が公開されますが、実写化が続いていますね。『あなたのことはそれほど』は、観ている方が多かったのか、すごく反応があってびっくりしました。原作の結末が決まる前に放送が始まったので、実際にはないキャラクターも出てきて、話の広がりを見ながら「こういう展開もあったな」と考えたりもしました。私の場合は目の前の登場人物の4人に一生懸命だったので、もう少し周りのキャラクターを見ても良かったかな、とか。でも、話が分散してしまうところもあるので、漫画は4人にフォーカスした形で良かったのかもしれません。――どこか今の時代に、実写化としていくえみ先生の作品が求められているようなところはあるのでしょうか?どうでしょう、自分ではなかなか(笑)。『プリンシパル』の場合は、実写化のお話をいただいてから決まるまでが早かったので、担当さんに「本当にやるんですか?」と聞いてしまいました。オール北海道ロケで、撮影現場にも伺えたので、本当に貴重な体験で楽しかったです。こんなに同じシーンを何度も何度も撮影していて、すごいなあと思いました。自分の描いたシーンが目の前で広がるのは、嬉しいです。――1979年にデビューされてからずっと活躍されていますが、漫画家として、ずっと描き続けられる秘訣はありますか?完璧主義じゃないからだと思います。抜けるところは抜いているんです。全て完璧にやろうとすることって、大変じゃないですか。でも、「私のできることだけでいいや」と思ってやっているので。――いくえみ先生の作品に出てくるキャラクターの、ちょっと性格の悪いところが好きなんですが、そういう心理はどうやって表現されていくのでしょうか。あんまり「イヤな感じのところを描くの、うまいよね」と言われると、「でも、みんな思ってるよね?」と思うんです(笑)。みんな、実は思ってないのかな?――思うけど、うまく表すのは難しいのかな、と思います。いくえみ先生がとても絶妙なので。ぐちゃぐちゃした心理を考えるのは楽しいですね。あんまり出しすぎて読者の方に嫌われてしまっても良くないので、出していいところまで出す。いやでも、嫌われてもいいけど、なんとも思われないことが一番嫌ですね。――それでは、最後に作品についてメッセージをお願いします。『プリンシパル』は、ストレートな恋愛をかわいらしくまとめられたなと思っています。私は最終回が一番好きなんです。ハラハラして読んでくださった方達も、「良かったな」と思ってもらえたのではないかと思います。映画もいろいろ考えないで、純粋に楽しんで見て欲しいです。もう、絶対キュンキュンすると思います。■いくえみ綾1979年、『別冊マーガレット』(集英社)にて「マギー」でデビューした後、様々な作品を発表し人気を博す。2000年、『バラ色の明日』で第45回小学館漫画賞を受賞し、2009年、『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。2013年には、『潔く柔く』が実写映画化、2017年には、『あなたのことはそれほど』がテレビドラマ化され話題を呼んでいる。また、現在『太陽が見ている(かもしれないから)』(集英社)など連載中。(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会 (C)いくえみ綾/集英社
2018年02月26日今田耕司とモデルで女優の中条あやみがMCを務める「アナザースカイ」。2018年最初の放送となる1月5日(金)今夜の放送はゲストに漫画家の永井豪が登場。大きな影響を受けたというローマへ旅立ち、漫画家人生を変えた地で50年をふり返る。永井さんは1965年、石森(現:石ノ森)章太郎のアシスタントになり、2年後の1967年に「目明しポリ吉」でデビュー。翌年に「ハレンチ学園」が大ヒットし、漫画界の常識を塗り替えるほどの社会現象となる。当初ギャグマンガで人気となった永井さんだったが、SF志望だったこともあり、その後「デビルマン」を発表。その衝撃的な結末で新境地を開拓すると、「デビルマン」のほか「マジンガーZ」や「キューティーハニー」などがアニメ化されいずれも大ヒット。特に「マジンガーZ」から続く「グレートマジンガー」「UFOロボ グレンダイザー」など“スーパーロボット”と呼ばれる一連の作品群はいまだにゲームなどで大きな人気を博している。また「キューティーハニー」も庵野秀明監督、佐藤江梨子主演で2004年に、その後西内まりや主演で2016年にも実写化。「デビルマン」も『DEVILMAN』として2004年に映画化されている。多彩な作品たちを生み出してきた永井さんだが、その創作において大きな影響を受けたのがイタリア・ローマなのだとか。今回番組では永井さんが数々の名作を生み出すヒントを得た場所を巡る旅をお届け。空港到着早々ファンから大歓迎を受ける永井さんは、自身初のストーリー漫画に影響を与えたというコロッセオなどを訪問。初めて訪れる映画撮影所・チネチッタに大興奮し、イタリア映画界新進気鋭の監督と再会を果たす。永井さんの不朽の名作「デビルマン」が、湯浅政明監督によって完全アニメ化!「DEVILMAN crybaby」と題して1月5日(金)よりNetflixにて全世界同時ストリーミングが開始。キャストには、内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみら若手から、小山力也、田中敦子、津田健次郎ほかベテランまで勢揃い。さらに「マジンガーZ」だが『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』として再アニメ化、2018年1月13日(土)より全国にて公開。森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれら人気声優をキャストに迎え、水木一郎のオープニングテーマも新録で“現代版”となり復活。45年の時を経て再起動した最新のマジンガーZの雄姿を見逃すな。「アナザースカイ」は1月5日(金)23時15分~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年01月05日