2018年12月5日 18:00
極貧生活に借金トラブル…大ヒット漫画家の“逆境”を乗り越える術
大きな困難により人生が立ちゆかない…。そんな逆境に遭うことは、誰にだってあり得るもの。その荒波を乗り越え、むしろチャンスに変える術を、大いなる経験者である漫画家のヤマザキマリさんが伝授!
あの大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』の作者であるヤマザキマリさん。さぞ漫画一筋の人生かと思いきや、そもそもは油絵の画家を志していたり、その勉強のため渡ったイタリアで極貧生活をしたり、一緒に暮らしていた詩人の借金トラブルに巻き込まれたり、シングルマザーになったりと、波瀾万丈。
「私の人生は、一般的には真似できないことばかり(笑)。その渦中にいる時は、もちろん苦労もありましたが、振り返ってみると、そんな逆境はすべて経験してよかったと思います。おかげで耐性がついて多少のことでは動じなくなりましたし、それこそ漫画家になったのも、逆境から抜け出すため、油絵以外の生きる道を模索したから。究極の状況に陥ったからこそ、うまくいかないことをずるずると続けるのはやめ、他の可能性に目を向けることができたんです」(漫画家・ヤマザキマリさん)
つまり、逆境がチャンスを掴むきっかけになったということ。
「逆境は、単なる失敗だと捉えるとそこで終わってしまいますが、苦しい中でも何かを吸収したり、状況を打破しようと行動を起こしたりすると、それが次のチャンスにつながる新芽に育つと思うんです。