「レジ袋有料化によって、万引き取り締まりに関する我々の悩みが増えたんですよ…」(某大手スーパーに勤める警備員)7月1日より、全国でレジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化がスタートした。本施策は、資源制約や海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの問題を受けたもので、プラスチックの過剰な使用を抑制すると共に、エコ意識を高める狙いがある。有料化にともなって、レジ袋の代わりとして、マイバッグを携行して買い物に来る人が増えてきた。ただ、マイバックを用いた万引き例はあまり顕著ではないという。「勤務しているスーパーに限っていえば、実は未会計の商品を袋に入れず、そのまま店外へ持ち出すという手口が目立つようになりましたね」(前出の警備員)マイバッグを携行する人は増える一方で、会計を済ませた商品を袋に詰めずに持ち歩く人もいる。そうしたなか、むしろ堂々と未会計の所品を持ち歩くほうが、万引きか否か判断がつきにくいそうだ。対策として、会計済の商品を袋につめない場合、シールを貼ることが考えられる。だが、それも思わぬトラブルにつながることあるという。「マイバッグを持っていない、レジ袋がいらない、というような人に対して、店員が勝手にシールを貼って、クレームにつながったというケースがあります。もちろん何の断りもなく勝手に貼るのはダメですけどね。店としてはシールが会計済の証明になるので徹底したいところじゃないでしょうか」(前出・警備員)レジ袋有料化を悪用する手口は、決して許されるものではないではないがーー。
2020年09月19日フジテレビ系では木曜劇場枠で山崎賢人主演「グッド・ドクター」をオンエア中。5月7日(木)は『万引き家族』などで注目される子役の城桧吏による名演が多くの感動を巻き起こした5話を放送。改めてその演技に注目が集まっている。山崎さんが幼い頃兄を失ったことから小児外科医を目指し、東郷記念病院にレジデントとして飛び込んだ驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を演じた本作。また、湊の同僚となる小児外科医・瀬戸夏美を上野樹里、小児外科のエース・高山誠司を藤木直人、小児外科長の間宮啓介を戸次重幸、小児外科解体を狙う副院長・猪口隆之介を板尾創路、東郷記念病院理事長・東郷美智を中村ゆり、院長の司賀明を柄本明がそれぞれ演じている。5話は10歳の天才ボーイソプラノ歌手、羽山響が喉を傷め入院。夏美や高山は手術をすすめるも、響の父・徹郎は高音が出なくなるかもしれないと手術を拒否。すぐにドイツに連れていくと話す。小児病棟では響の入院を知って大の響ファンである倫太朗(斎藤汰鷹)らが大喜び。湊に連れられ響の病室に行き、小児科で行われる合唱に響を誘うのだが冷たい態度をとられてしまう。さらに響の早急な手術を求めた湊は徹郎と対立、高山から画像診断科への転科を直接求められ、夏美からも転科を勧められてしまう。そして合唱の当日、倫太朗の白血病が再発。隔離病棟に響を含めて子どもたちが集まり「365日の紙飛行機」を歌い励ます…というストーリー。放送当時、城さんの演技にSNSでは「演技上手すぎて震える」「演技に引き込まれる」などの感想が殺到。今回も「吏くんカッコいい!グッドドクター絶対見る!」「リアルタイムでまた感動させてもらいます」「当時もリアルタイムで観てました!!またまた感動間違いなし」など、期待の声が続々とSNSに投稿されている。12月には『約束のネバーランド』の公開も控える城さんの名演に改めて感動したいところ。また放送が延期されている「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は近日放送開始予定。石原さとみ、田中圭、西野七瀬、桜井ユキ、真矢ミキら話題のキャストが共演する同作の放送もお楽しみに。「グッド・ドクター」5話は5月7日(木)22時~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2020年05月07日『正義』や『正解』は1つではないからこそ、多くの人が時に悩み、時に意見がぶつかり合うことも。占術家の岩波れいみんさんは、息子さんのエピソードをブログに投稿。反響が寄せられています。漫画を万引きしようして見つかったおじいさんある日、もうすぐ20歳になる息子さんから「お母さん、今、ちょっといい?」と神妙な面持ちでいわれた岩波さん。息子さんから話を聞くと、帰宅途中に寄ったコンビニで、なんと万引きの瞬間を目撃してしまったといいます。漫画の立ち読みをしていた人が、そのまま商品をスッとカバンに入れたため、息子さんは「それお金払ってないですよね?」と声を掛けたとのこと。すると、その人はカバンから漫画を取り出し、レジで会計をして去っていきました。立ち去るまで見届けた息子さんは、念のためコンビニの店員に「あの人、最初お金を払わずに漫画をカバンに入れて、僕が声をかけたら会計しました。また来たら気を付けたほうがいいですよ」と伝えたそうです。息子さんが悩む理由話を聞いて、「完璧な対応ではないか」と思った岩波さん。しかし、逆上される危険もあったため、息子さんを心配して次のように尋ねました。「でも、相手が逆ギレしなくてよかったね。どんな人だったの?怖い感じの人じゃなかった?」息子さんの返答は…。「かわいそうな感じのおじいちゃん」※写真はイメージ詳しく尋ねると、おじいさんは漫画の『ドラえもん』を万引きしようとしていた様子。それを聞いた岩波さんは、息子さんが父方の祖父のことが大好きだったことを思い出しました。息子さんのことをとてもかわいがっていた祖父は、息子さんが中学生の時に風邪をこじらせて肺炎に。病院のベッドで、80歳あまりで息を引き取りました。そんな祖父との温かな思い出もあって、今回のおじいさんの万引きは、息子さんにとってよほどショックな出来事だったのでしょう。岩波さんから「君が声をかけてあげたおかげで悪いことをせずに済んだのだから、そのおじいちゃんを救ってあげたことになるんじゃない?」といわれても、ネットに書いてあった「絶対警察に突き出すべき」という言葉に心揺れた息子さん。自身の対応を『正解』と思えず、「僕の対応、あれでよかったのかなあ?」と悩んでしまったのでした。貧困や困窮や転売目的で行われる万引きのほか、万引きを止められない病気である『窃盗症』などもあり、人が万引きをしてしまう理由はさまざま。おじいさんが万引きをした背景にも、何か事情があったのかもしれません。おじいさんのことを思うからこそ、息子さんは自分の対処に問題はなかったかと考え続けたのではないでしょうか。岩波さんは、ブログで改めて次のようにつづっています。これからはますます、大人として自分で判断していかなくてはならないことが、たくさん出てくると思います。そして今回のような場合は、『正義』とか『正解』を求めるのは難しい気がします。まだ人生経験が少ない息子には、いろいろな経験を通じて自分で考えたり悩んだりしながら答えを見つけていってほしいと思っています。店側からしたら万引きは迷惑千万。罪を犯したら、裁かれるべきなのかもしれません。しかし、視点を変えると、簡単に『正義』や『正解』は決められないことだと分かってきます。自分の認識を疑い、「本当にこれで合っているのか」と問い続けるのは大切なこと。きっと、息子さんは自分の頭で考えられる大人へと成長していくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月23日「万引きは100円でも逮捕されるのに、詐欺は大金でも逮捕されない」なんだか「かしこいヤツだけ得をする」みたいな感じで腹立たしいですよね。テレビでは万引きGメンが菓子パンひとつを盗んだ人を極悪人のようにつかまえているのに、振り込め詐欺は数千万円をだましとってもなかなか逮捕されない…「この差はなんなの?」今回は「元警察官ライター」である鷹橋さんにその理由を聞いてみました。この記事の監修者鷹橋公宣(たかはし きみのり)振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。現在は退職し、法律事務所などのコンテンツを中心に執筆活動を続けるWEBライターとして活動中。noteでは警察のウラ話やお役立情報を発信。【元刑事ライターきみぽんのnote】万引きはすぐ逮捕されるのに詐欺はすぐ逮捕されない理由理由その1:窃盗の発生件数がケタ違いに多いからどんな犯罪がどのくらい起きているのか、どのくらいの犯人が捕まっているのかをまとめた「犯罪白書」という資料があります。平成30年版「犯罪白書」のデータをみてみましょう。全体の犯罪件数→約90万件窃盗…約65万件詐欺…約4万件なんと、発生件数を比べると窃盗は詐欺の16倍以上!あまりにも窃盗の発生件数が多すぎるので「万引きばかり捕まっている」という印象があるのです。 理由その2:詐欺を証明するのが難しすぎるから→万引きは「お金を支払わずに店外に持ち出した」だけで成立します。現に盗んだ商品を持っていれば、言い逃れなんてムダでしょう。→でも、詐欺は「ウソだった」ことを証明しなくてはいけません。そもそも詐欺なんてウソつきの犯罪ですから、容疑者が「だますつもりだった」と正直に白状するわけありませんよね。「返すつもりだった」「もらったものだと思っていた」という言い訳を叩きつぶさないといけませんが、その証拠をみつける作業があまりにも難しすぎるのです。 意外?詐欺の方が逮捕率は高い犯罪白書には「何人が逮捕されたか?」のデータも掲載されています。もちろん、みなさんのイメージでは「窃盗のほうが逮捕されやすい」はずですよね。では、窃盗と詐欺の逮捕率を比べてみましょう。 詐欺の逮捕率は万引きの2倍窃盗の逮捕率…約30%詐欺の逮捕率…約60%なんと、詐欺のほうが2倍も逮捕されやすいという驚きの事実がわかります。「なんで?」と不思議になりますよね。 万引きはその場で許してもらえることが多い万引きでは、その場で代金を支払って許してもらうケースが大半です。許してもらえなくても、逮捕されずに自由の身のままで取調べをうける「任意事件」がほとんど。 詐欺犯はそう簡単には逃がさないところが、詐欺事件は容疑者の口から「ウソでした」と言わせるために、専門の刑事がとことん取調べをします。「今日の取調べは終わったから家に帰っていいよ」なんて甘い対応はしてあげません。みっちり取調べをするためには、逃げられないように逮捕したほうがいいわけです。 つまり「詐欺も逮捕される」ということ単純に発生件数が多いから「万引きばかり逮捕される」というイメージがありますが、実は詐欺もしっかり逮捕されて罰を受けています。むしろ詐欺のほうが高確率で逮捕されていて、しかも刑罰が重たいというオマケまでついているのだから、ドロボーよりも詐欺師のほうが大変ですね。【元警察官が教える】万引きはすぐ逮捕されるのに詐欺はすぐ逮捕されないのはなぜ?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【元警察官が教える】万引きはすぐ逮捕されるのに詐欺はすぐ逮捕されないのはなぜ?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2020年01月31日『万引き家族』で注目を集めた城桧吏が大ベストセラー児童小説「都会(まち)のトム&ソーヤ」の実写映画化で映画初主演、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の河合勇人が監督、『劇場版 おっさんずラブ』の徳尾浩司が脚本をつとめる。原作は、シリーズ累計180万部を超え、“マチトム”と呼ばれて愛読されている大人気の推理小説シリーズ。今年デビュー30周年を迎えた、「名探偵夢水清志郎」シリーズや「怪盗クイーン」シリーズなどで知られるジュブナイルミステリの旗手・はやみねかおるの代表作。“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台にデコボコ中学生コンビが推理と冒険を繰り広げていく。どこにでもいそうな中学2年生だが、どんな状況も切り抜けられるサバイバル能力を持つ内藤内人(ないとう・ないと)と、学校始まって以来の天才といわれ、一大財閥“竜王グループ”の御曹司である竜王創也(りゅうおう・そうや)の対照的なタイプの2人が活躍するバディもの。2003年の刊行開始からほぼ年1巻のペースで発売され、現在はシリーズ16巻に加え、ゲームブック2巻とファンブック1巻も出版。「小・中学生で知らない子はいない」といわれるほどの絶大な人気を誇り、15年にも渡って“子どものバイブル”の座を占め、いまや大人になった世代にも思い出の1冊として愛され続けている。主演:城桧吏×監督:河合勇人×脚本:徳尾浩司、最旬トリオで実写映画化主人公の内藤内人役には、第71回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドール(最高賞)を受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』で大注目を浴びた城桧吏(じょう・かいり)が映画初主演。監督は、『俺物語!!』『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』『ニセコイ』など話題の青春映画を多数手掛け、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『初恋ロスタイム』なども続々控える、河合勇人。また、脚本を担当するのは、2018年を代表するドラマとして社会現象にもなり、現在劇場版が公開中の「おっさんずラブ」の徳尾浩司。“おっさん”同士の純愛を切なくもコミカルに描きつつ、ドラマ版「チア☆ダン」や『走れ!T校バスケット部』など学園ドラマなども手掛けてきた徳尾氏が中学生バディの冒険をどのように描くのか期待が高まる。主演:城桧吏「内人になりきりたい」「都会のトム&ソーヤ」は小学校の時に図書室で借りて、読んだ事がありました。まさか、この本の主人公、内藤内人役に自分がなれるなんて思ってもいなかったので、出演させて頂く事が決まって、とても驚き、とても嬉しく思っています。初めて主演をさせて頂くので、少し不安でドキドキですが、皆様の期待に応えられる様に頑張ります!今までやったことのない役なので今からすごく楽しみです!明るくサバイバル能力に優れている内人になりきりたいと思います!!監督:河合勇人「自分の中に眠っていたトム&ソーヤを縦横無尽に暴れさせて」はやみねかおる先生の「都会のトム&ソーヤ」は放課後、友だちと川っぺりをどこまで行けるか歩いたり秘密基地を作って宝物を隠したりして遊んだ少年時代の幸福な時間を思い出させてくれました。今回映画を監督させて頂くにあたり自分の中に眠っていたトム&ソーヤを縦横無尽に暴れさせて現代の子どもたちを巻き込んで新たな冒険に出てみたいと思います。さあみんな、スマホを捨て都会に出よう!(あ、でもスマホは持って行った方がいいか?)脚本:徳尾浩司「躍動感の溢れる内人と創也の冒険を」はやみね先生の描かれる「都会のトム&ソーヤ」には、次々とページをめくりたくなるワクワク感が詰まっています。映画でもその世界観を大切にして、ぐいぐいとスクリーンに吸い込まれるような、躍動感の溢れる内人と創也の冒険をお届けできたらと思います。「都会のトム&ソーヤ」で育ったお父さんお母さん、今「都会のトム&ソーヤ」が大好きな少年少女、皆さんで楽しめる映画にしたいです。原作:はやみねかおる「今からワクワクしています」「都会のトム&ソーヤ」の実写映画化が決まりました。これも、読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。河合勇人監督に徳尾浩司脚本と来れば、ぼくにとっては「スリル!~赤の章・黒の章~」(小松菜奈・山本耕史主演)。内藤内人役は『万引き家族』の城桧吏さん。そして、多くのスタッフのみなさん。いったい、どんな『都会のトム&ソーヤ』を見せてくださるのか?今からワクワクしています。(ポップコーンとコーラは、すでに用意できてます)『都会のトム&ソーヤ』は2020年春に撮影予定、2020年夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月06日大人になると、ちょっとやそっとでは動じなくなるもの。でもだからこそ、時々は思いっきり心を揺さぶられたい……!夏の休暇は、そんな方にとって絶好の機会。どこかにパーッと出かけるのもいいですが、家でゆっくり映画鑑賞なんていうのも贅沢な体験ではないでしょうか。仕事に追われていると、若い頃のように、なかなか思う存分映画三昧とはいかないものですよね。そこで、この夏の休暇に見ておきたい名作映画をピックアップ。 Amazonプライム・ビデオ で配信されている作品の中から、“大人になったからこそ泣けてしまう、号泣必至の邦画作品”をご紹介します。※配信情報は2019年8月5日現在のものです。■Amazonプライムで視聴OK!大人になったからこそ心震える名作邦画10選【1】万引き家族 家族のあり方、社会のあり方を問われる、示唆に富んだ傑作第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したのをはじめ、世界中の映画賞で高い評価を受けた2018年を代表する作品。祖母の年金で足りない生活費を万引きでまかなう、とある家族の物語であり、様々な社会問題を提起しているものの、観る人の立場によっておそらく全く違う感想を抱くであろう複雑さが魅力の作品です。淡々とした空気感の中で描かれる繊細な人間描写に、心が研ぎ澄まされます。[作品情報]監督:是枝裕和出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優配信URL: 【2】8年越しの花嫁 奇跡の実話 奇跡の実話を、主演陣の高い演技力で作品に昇華結婚式直前、新婦が原因不明の病で意識不明に……。実話をもとに、結婚の約束から8年後に起こった奇跡を描いた作品です。過剰な演出はせず、「ひたむきに人を愛する強さ」を真正面から映しています。主演陣の演技力の高さに引き込まれ、号泣したとの声が多数。目の腫れを気にせず思いっきり泣きたい時に、ぜひ。[作品情報]監督:瀬々敬久主演:佐藤健、土屋太鳳配信URL: 【3】君の膵臓をたべたい 大ヒット青春小説に“大人視点”のオリジナル要素を加えた実写版累計発行部数260万部(※)を超える大ヒット小説が原作。主人公が不治の病に冒される……という一見よくあるストーリーに思えますが、他の作品にない、ある種のファンタジーとも呼べるような青春の眩しさが本作の見どころです。若さゆえの美しさ、力強さを、主演の二人がフレッシュに演じており、その強烈な引力が切ない涙を誘います。※2018年3月時点[作品情報]監督: 月川翔主演: 浜辺美波、北村匠海、大友花恋配信URL: 【4】言の葉の庭 これぞ新海作品!と呼ぶべき、アニメならではの映像美を堪能待望の最新作『天気の子』で話題の新海誠監督2013年公開の代表作。男子高校生と年上女性との恋愛模様を、“雨”をキーワードに描いています。が、なんといっても見どころは美しい映像と音の芸術性。まるで実写のような、けれど実写では表せないアニメならではの表現を極めた一作であり、眺めているだけで感性が刺激されること、請け合いです。[作品情報]監督: 新海誠配信URL: 【5】この世界の片隅に 絶賛レビューで映画賞を総なめ戦時中の人々の日常を描いた珠玉のアニメ映画2016年の公開から徐々に口コミで広がり、公開規模を拡大。各映画賞を総なめにし、上映が2年以上続く異例のロングランで名実ともに日本アニメを代表する作品となりました。戦争という悲惨な状況の中でも、毎日の生活は終わらない。心が豊かであれば、日常は工夫次第で輝かせられるということを、観る人に押し付けることなく、そっと伝えてくれます。悲しみの涙の後に、強い一筋の希望を灯してくれる作品です。[作品情報]監督:片渕須直出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月配信URL: 【6】ぼくは明日、昨日のきみとデートする 別れは悲しくても、思い出は幸せ。何度でも見たくなる、やさしく、切ない物語難しいことは考えず、ただただ、泣きたい。そんな時には、この作品がおすすめ。前半は、とある大学生の一見普通で、幸せなラブストーリー。しかし中盤以降、小松菜奈演じる彼女・愛美が抱える大きな秘密が明かされ……。それ以降は、彼女が涙を流すたびにこちらも目が潤んでしまいます。悲しいようで、心地いいやさしさが後に残る作品で、リピーターも多い名作です。[作品情報]監督:三木孝浩主演:福士蒼汰、小松菜奈、山田裕貴配信URL: 【7】湯を沸かすほどの熱い愛 神聖なる母の愛に熱くなる、インパクト大でセンセーショナルな傑作脚本・監督は本作が商業用長編デビューでありながら、2016年の公開後大きな反響を呼び、国内外問わず様々な映画賞を総なめにした話題作。余命宣告を受けたシングルマザーが、強烈なほどの“母の愛”を娘に示していく姿に、ある種の恐怖に近いほどの感動を覚えます。見終わった後は、自分の母親に会いたくなってしまうかも……。[作品情報]監督:中野量太出演:宮沢りえ、杉咲 花、オダギリジョー配信URL: 【8】歩いても 歩いても 是枝監督×樹木希林の名タッグが堪能できる、日本の典型的な家族像『万引き家族』で名実共に世界の名匠となった是枝裕和監督作品の中でも、古くからのファンが多い一作。昔ながらの日本の田舎らしい家族に「あー、わかるなー」とじんわり共感しながら、“生きることと死”について深く考えさせられもします。今は亡き名女優・樹木希林の繊細なのに重厚さを帯びた魅力が詰まった演技も見どころです。[作品情報]監督:是枝裕和出演:阿部寛、夏川結衣、YOU配信URL: 【9】八日目の蝉 重く、非日常なストーリーで訴えかける、日常の愛おしさ「今日まで母親だと思っていた人は、自分を誘拐した犯人だった」という、衝撃的なストーリーで描く愛と再生の物語。“産みの親派”と“育ての親派”、どちらで観るかで意見が異なる作品です。邦画ならではの重たく、どこか憂鬱な空気感が終始漂いますが、見終わると不思議と日常が愛おしくなります。子を持つ親であれば、号泣必至の作品。[作品情報]監督:成島出主演:井上真央、永作博美、小池栄子配信URL: 【10】世界から猫が消えたなら ヒットメーカー・川村元気原作働き盛りの世代にこそ見てほしい、生と死の物語『告白』、『モテキ』、『君の名は。』 などをはじめ、数々のヒット作を世に送り出してきたプロデューサー・川村元気の小説を映画化。タイトルからはどこか柔らかい印象を受けますが、内容は若くして死に向き合うという、重みのあるもので、非常にメッセージ性のある作品です。自分の人生で、大切なものは何なのか……。日常の大切さにそっと気づかせてくれる秀作です。若者とは言えないけれど、まだまだシニアではない。そんな壮年期の方々こそ、突き刺さるものがあるはず。[作品情報]監督:永井聡主演:佐藤健、宮﨑あおい、奥田瑛二配信URL: ■Amazon プライム・ビデオで話題作をチェックいかがでしたでしょうか。紹介した10作品は、すべて Amazonプライム に登録すると視聴可能です。Amazonプライムとは月間プラン500円(税込)または年間プラン4,900円(税込)で、迅速で便利な配送特典や、数千本ものプライム・ビデオ会員特典対象作品見放題を含むデジタル特典が、追加料金なしで使える会員制プログラムです。他にも様々な特典があり、コスパ抜群です。【特典】・会員特典対象の映画、TV番組、アニメ見放題・Amazonの買い物でお急ぎ便、お届け日時指定便使い放題・Prime Musicで100万曲以上聴き放題・Amazon Photosで写真を容量無制限に保存・Prime Readingで対象のKindle本(雑誌、マンガ、Kindle Singlesを含む)を読み放題30日間の無料体験期間は、すべてのプライム会員特典が無料でご利用可能なので、まだ未登録の方はこの機会に、ぜひ! Amazonプライム 会員登録 ■大人の夏休みは、名作で心のデトックスを日々、緊張感のある中で身体や脳をフル回転させて働いている方々。時々はしっかり休みをとり、感情を震わせ、リフレッシュする時間も必要ですよね。この夏は今回紹介した名作に触れ、じっくり心のデトックスに時間を当ててみてはいかがでしょうか。 Amazonプライム 会員登録 (文:ソーシャルトレンドニュース編集部)■提供Amazon プライム・ビデオ
2019年08月07日『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』などの是枝裕和監督作、昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』が、7月20日(土)今夜のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠で本編ノーカット地上波初放送される。“家族”をテーマにして多くの作品を描いてきた是枝監督が、貧困と幸せ、血縁と心の絆など社会に抱いた違和感も織り交ぜて描き出した本作。昨年6月に公開されると第42回日本アカデミー賞では作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞など、最多計8部門で最優秀賞を受賞。さらに第71回カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)受賞のほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされるなど世界中で大絶賛の嵐を巻き起こした。再開発が進むなかポツンと残された古い住宅街で、家主である老女・初枝の年金を目当てに暮らす柴田家は、足りない生活費を万引きなどで稼いでいたが、冬の日、親から虐待を受ける少女・ゆりを拾い一緒に暮らし始める。しかし、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく――という物語。息子に教えられることといえば万引きくらいしかないという、甲斐性なしの父・治を是枝作品には常連のリリー・フランキーが演じ、家族が転がり込んだ平屋の家主である祖母・初枝には故・樹木希林。母・信代には朝ドラ「まんぷく」『DESTINY 鎌倉ものがたり』などの安藤サクラ、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀には『ちはやふる』『勝手にふるえてろ』の松岡茉優。そのほか亜紀が勤務する風俗の常連客役で『町田くんの世界』の池松壮亮、亜紀の本当の父親役で『散り椿』などの緒形直人、ゆりの父を朝ドラ「なつぞら」も話題の山田裕貴、ゆりの母には「科捜研の女」などの片山萌美。警察官役で『止められるか、俺たちを』などの高良健吾、同じく警察官役で「ごめん、愛してる」などの池脇千鶴、駄菓子屋の店主役で『空飛ぶタイヤ』など数々の作品で知られる柄本明といった俳優陣が出演する。なお今夜の放送では是枝監督最新作となる全編フランス撮影、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらの出演で今秋公開が予定されている『真実』の紹介と、監督からのコメントも併せて放送。注目の次回作の片鱗をチェックできる。土曜プレミアム『万引き家族』は7月20日(土)今夜21時~フジテレビ系で本編ノーカット地上波初放送。(笠緒)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年07月20日米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、日本アカデミー賞最優秀賞8部門を受賞し、凱旋上映中の『万引き家族』が、“アジア全域のアカデミー賞”と呼ばれる第13回アジア・フィルム・アワードにて、作品賞と音楽賞を受賞。是枝裕和監督、安藤サクラ、細野晴臣らが参加した。動員数380万人、興行収入46億突破(3月17日時点)という是枝監督作品最大のヒットを記録している本作。現地時間3月17日(日)に開催されたアジア・フィルム・アワードにて作品賞、監督賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)、音楽賞、美術賞の6部門でノミネートされていたが、作品賞と音楽賞の受賞を果たした。日本映画で作品賞を受賞したのは、黒沢清監督『トウキョウソナタ』以来10年ぶり、日本映画で音楽賞を受賞をしたのは、久石譲の『崖の上のポニョ』以来、同じく10年ぶりとなった。■是枝監督、樹木希林さんとの思い出の映画賞に「お墓まいりをして報告したい」受賞を受けて是枝監督は、「謝謝(シェイシェイ)ありがとうございます。アジア・フィルム・アワードは賞の結果よりは本当に尊敬するアジアの映画人たちと再会をして交流を深めて、そういう時間が一番の目的だと本当に思ってこの場に来ているんですけれども、やはり賞をもらうと嬉しいものですね。ここに来られなかったスタッフとキャスト、昨年の9月に亡くなられた樹木希林さん、希林さんと最初に映画祭に参加したのがこの香港の映画祭だったという思い出があって、このことをさっき思い出してました。戻ったらお墓まいりをしてこの賞を報告したいと思います。ありがとうございました」と、希林さんとの思い出に触れてコメント。また、細野さんは「ありがとうございます、驚いています」と語り、「『万引き家族』の音楽はそれほど多く作曲したわけではないですが、とてもシンプルなものなのに、『万引き家族』のおかげで僕の音楽を見つけてくれてとても幸運です。これからもいっそう頑張ります。謝謝!」と喜びを語った。■安藤サクラ「本当に華やかでなかなか味わえない場所」授賞式当日は、是枝監督、細野さんと、朝ドラ「まんぷく」が佳境となっている安藤さん、美術賞ノミネートの三ツ松けいこの4名が映画祭に出席。授賞式の前にはレッドカーペットにも登場し、現地メディアからは大量のフラッシュを、観客からは大きな歓声を浴び、アジア圏においても人気の高さをみせつけた。今回で第10回以来二度目の参加となる是枝監督は、「ノミネーションは勿論ですが、アジアを代表する、尊敬するフィルムメーカーの皆さんと、短い時間ではありますが交流を育める貴重な機会が有難く、楽しみにしております」と語り、第4回にて『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でのノミネート以来二度目の参加となる安藤さんは「2010年のアジア・フィルム・アワードに参加させていただいたことがあり、当時の映画の助演女優賞で参加させていただきました」とふり返ってコメント。「私も20代前半でしたし、ただ会場の雰囲気に圧倒されてしまい、自分は場違いなように、その場所にマッチしていないように感じてしまい、ただすごい華やかなものを見たなという思い出があります。今日はそれから約10年経ちましたので、また違う気持ちで参加できるのかなと楽しみにしています。本当に華やかでなかなか味わえない場所なので楽しみたいと思っています。皆で海外に来れたのも嬉しいです」と喜びの様子だった。細野さんと同様、初参加となった三ツ松さんは「自分のことでないような気持ちです。『万引き家族』に連れてきてもらったという、ご褒美のような気持ちでいっぱいです。せっかくですので楽しく過ごさせていただき、一緒に頑張った美術のスタッフ、他のスタッフの方にも喜びを共有したいと思います」と語った。なお、是枝監督は、日本でも公開中の『バーニング 劇場版』にて本アワード最多8部門のノミネートを果たし、功労賞を受賞したイ・チャンドン監督のプレゼンターを、そして細野さんは、日本でも人気の高い歌手・アーティストでアジア新人賞を受賞したジェジュンのプレゼンターを務め、注目を集めていた。『万引き家族』は全国にて凱旋上映中、4月3日(水)よりブルーレイ・DVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月18日「第42回日本アカデミー賞授賞式」が3月1日(金)に開催され、『万引き家族』が最優秀作品賞を受賞した。12部門において優秀賞を受賞している『万引き家族』だが、作品賞以外にも、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞など、最多計8部門で最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は『孤狼の血』の役所広司、最優秀助演男優賞は『孤狼の血』の松坂桃李が受賞した。『万引き家族』は、是枝裕和監督が、貧困と幸せ、血縁と心の絆など社会に抱いたある違和感に、10年間描いてきた家族に関するテーマを投入した渾身作。下町の一軒家で、家主である老女(樹木希林)の年金を目当てに暮らす柴田家。足りない生活費を万引きなどで稼いでいた彼らは、冬の日、親から虐待を受ける少女を拾い一緒に暮らし始める。しかし、ある事件をきっかけに家族の秘密は白日の下にさらされる。日本映画の頂点に立ち、抱き合って喜び合った是枝監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優などの“家族”たち。是枝監督は「撮影からちょうど1年、長い旅をこの作品と続けてきました。本当にいいラストを迎えることができました」と簡潔ながら気持ちのこもったコメント。優秀主演男優賞を受賞したリリーさんは、「すごく小さく始まった映画でしたけど、知らないうちにお祭りが続いて、1年間いろいろなところに行かせていただきました。つらいこと、人のおわかれもいっぱいありましたが、この映画の魔法にかかって楽しく過ごさせていただきました」と、リリーさんらしい詩的な言葉に思いを乗せた。リリーさんの妻役となった安藤さんは「素敵な時間をありがとうございます!本当にたった1年と思えない1年間でした。(城)桧吏、(佐々木)みゆ、やったね!」とステージの向こうにいるであろう子役たちにも笑顔を投げかける。終始涙をこらえられない様子の松岡さんは、「ものが浮かぶタイプですけど、本当に浮かばない…」とマイクを返す仕草をしたものの「ありがとうございます」と伝え、この日何度目かの涙を流していた。(cinamacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月01日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、外国語映画賞にノミネートされていた是枝裕和監督作『万引き家族』は惜しくも受賞を逃した。オスカーを獲得したのはアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』だ。Netflixにて配信中の『ROMA/ローマ』は昨年9月にヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞。モノクロ映像でキャストも無名ながら、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ほか、前哨戦で健闘していた。第91回アカデミー賞には作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、美術賞、外国語映画賞、音響編集賞、録音賞、オリジナル脚本賞と最多10部門でノミネートされていた。ノミネート作品の中には日本の『万引き家族』のほかにレバノンの『Capernaum』、ポーランドの『COLD WAR あの歌、2つの心』、ドイツの『Never Look Away』(原題)が候補作として挙げられていた。■受賞した『ROMA/ローマ』とは?『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の最新作であり、脚本、撮影までを手がけた渾身の作品。キュアロン監督自身の幼少期の体験も交え、1970年代のメキシコで中産階級の家庭の使用人として働く若い女性クレオの視点から、激動の1年の出来事をモノクロの映像で描いたヒューマンドラマ。受賞コメント「わたしは幼い頃から、外国語映画から多くのことを学びました。『市民ケーン』『ジョーズ』、(黒澤明監督の)『羅生門』、(フランス映画の)『勝手にしやがれ』などです。すべての作品が、同じ海に属していると言えるでしょう」。キュアロン監督は続けて、祖国メキシコや家族、ロケ地への感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Netflixオリジナル映画「ROMA/ローマ」 2018年12月14日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング開始
2019年02月25日1月22日、第91回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。日本からは外国語映画賞に是枝裕和監督(56)の『万引き家族』と、長編アニメーション映画賞には細田守監督(51)の『未来のミライ』の2作品がノミネートを果たした。長編アニメーション映画賞に日本からスタジオジブリ作品以外がノミネートするのは史上初。さらに『万引き家族』が外国語映画賞を受賞した場合、09年に受賞した滝田洋二郎監督(63)の『おくりびと』以来10年ぶりの快挙となる。早くも日本では2作の結果に大きな期待が高まっている。だが、『万引き家族』の前に立ちはだかる強力なライバルの存在が――。それは現在動画配信サービス・Netflixで配信中の『ROMA/ローマ』。本作は無重力空間を圧倒的な映像美で見せた宇宙映画『ゼロ・グラヴィティ』でアカデミー監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロンが監督を務めるなど、強力な布陣。また同時に作品賞にもノミネートを果たしており、動画配信サービスの映画では史上初の快挙。さらにスペイン語制作の映画として初めて作品賞にノミネートするなど、まさに映画史を更新し続けている作品だ。アカデミー賞の前哨戦ともいわれるゴールデングローブ賞でも外国語映画賞を受賞。同じく同賞にノミネートされていた『万引き家族』を一歩リードした形だ。さらに、ライバルはまだいるという。「今年の外国語映画賞は近年稀に見る激戦です。『ROMA/ローマ』以外にも、昨年のベネチア国際映画祭でも高い評価を受けたドイツの『Never Look Away』が。さらに、昨年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞したポーランドの『COLD WARあの歌、2つの心』も要注意でしょう。ただ、カンヌでパルムドールを受賞した『万引き家族』の前評判はアカデミー会員にも好印象を与えると思います。『万引き家族』が受賞する可能性も決してゼロではないと思います」(映画会社関係者)授賞式は2月24日(現地時間)にロサンゼルスで開催される。栄光は一体誰の手に――。
2019年01月23日国内で最も歴史のある映画賞「第73回毎日映画コンクール」の受賞作品と受賞者が決定。第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた是枝裕和監督の『万引き家族』が日本映画大賞、女優主演賞の安藤サクラ、女優助演賞の樹木希林と合わせて最多の3冠を獲得した。毎日映画コンクールは、1946年(昭和21年)日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞。幅広い部門を設けていることが特徴で、各賞は第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考にかかわり、その歴史と伝統とともに選考の厳正公明さも映画業界から高い評価を得ている。日本映画優秀賞には瀬々敬久監督の『菊とギロチン』が選ばれ、スポニチグランプリ新人賞の木竜麻生と2部門を受賞。男優主演賞は『きみの鳥はうたえる』の柄本佑が受賞し、『0.5ミリ』(第69回・2014年)に続いて2度目の女優主演賞となった『万引き家族』安藤さんと、夫婦そろって主演賞を獲得した。監督賞に選ばれたのは、社会現象とも呼べるヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎。劇場用長編映画デビュー作での同賞受賞は、『泥の河』の小栗康平(第36回・1981年)、『お葬式』の伊丹十三(第39回・1984年)に続く、本コンクール史上3人目の快挙となった。なお、映画ファンによるTSUTAYAプレミアム映画ファン賞は、日本映画部門に『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、外国映画部門に『ボヘミアン・ラプソディ』と邦洋の大ヒット作が選ばれた。なお、表彰式は「カルッツ川崎」にて2月14日(木)に開催される。<「第73回毎日映画コンクール」受賞結果>★日本映画大賞『万引き家族』★日本映画優秀賞『菊とギロチン』★外国映画ベストワン賞『スリー・ビルボード』★監督賞上田慎一郎『カメラを止めるな!』★脚本賞野尻克己『鈴木家の嘘』★男優主演賞柄本佑『きみの鳥はうたえる』★女優主演賞安藤サクラ『万引き家族』★男優助演賞塚本晋也『斬、』★女優助演賞樹木希林『万引き家族』★スポニチグランプリ新人賞玉置玲央『教誨師』/木竜麻生『菊とギロチン』★田中絹代賞白川和子★撮影賞月永雄太『モリのいる場所』★美術賞原田満生、堀明元紀『日日是好日』★音楽賞Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』★録音賞吉田憲義『日日是好日』★アニメーション映画賞『若おかみは小学生!』★大藤信郎賞『リズと青い鳥』★ドキュメンタリー映画賞『廻り神楽』★TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』★TSUTAYAプレミアム映画ファン賞外国映画部門『ボヘミアン・ラプソディ』★特別賞戸田奈津子(字幕翻訳家)(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール菊とギロチン 2018年7月7日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018 「菊とギロチン」合同製作舎ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月23日第91回アカデミー賞のノミネート作品が1月22日(現地)に発表され、是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞に、細田守監督の『未来のミライ』が長編アニメーション部門にそれぞれノミネートされた。日本映画のダブルノミネートは、オスカー史上初!日本人にとっては“平成最後”の米アカデミー賞となる今回だが、まず、同じ年に日本映画2作品が、外国語映画賞と長編アニメーション部門の候補にあがるのは、アカデミー賞史上初めてのこと。映画界最大の祭典において、日本映画の躍進を感じさせるノミネーションは、素直に喜ばしい結果だ。どちらの作品も、現代日本が抱える問題を背景に、“家族”のあり方を作家性あふれるアプローチで描き切っており、それが海外で評価を得た点も見逃せない。ちなみに、外国語映画賞が正式に設置された第29回以来、同賞に輝いた日本映画は滝田洋二郎監督の『おくりびと』(第81回)のみ。長編アニメーション部門は2001年の第74回から設置され、翌年の第75回に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が受賞。以降、5度にわたって、スタジオジブリ作品がノミネートされるも受賞は逃している。外国語映画賞は『万引き家族』と『ROMA/ローマ』の一騎打ち昨年5月、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞して以来、各国の映画賞で旋風を巻き起こしている『万引き家族』。第76回ゴールデングローブ賞では、惜しくも外国語映画賞を逃したが、その後に発表された第44回LA映画批評家協会では外国語映画賞に輝いており、賞レースでの勢いに衰えは見えない。是枝組の常連であり、本作でも圧倒的な存在感を放った樹木希林さんが昨年この世を去ったのは残念だが、今回の朗報を喜んでいるのは間違いない。きっと天国から強力なエールを送ってくれるはずだ。最大のライバルは、アルフォンソ・キュアロン監督のメキシコ映画『ROMA/ローマ』。こちらはヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、その後は各映画賞の外国語映画賞を次々と手にしている。ゴールデングローブ賞でもこちらに軍配があがった。なお、『ROMA/ローマ』は作品賞候補にもあがっており、これはNetflix配給の作品としては初の快挙。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』に続いて、「メキシコ出身のキュアロン監督に作品賞をあげたい!」という思いから、外国語映画賞は『万引き家族』に…という可能性は少なからずあるのではないだろうか。もちろん、これは“棚ぼた”では決してなく、実質的に今年の外国語映画賞は『万引き家族』と『ROMA/ローマ』の一騎打ちなのだ。ジブリ以外の作品が初ノミネート!真価を問われる『未来のミライ』昨年夏に公開され、国内では、批評的にも興行的にも正当な評価を得たとは言い難かった『未来のミライ』。しかし、海外での評判は上々で、第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞にノミネートされた。同賞候補に日本の作品が挙がるのは、意外にも初めてのこと。そして、第91回アカデミー賞では、ジブリ作品以外で初めて長編アニメーション部門にノミネートされ、まさに真価を問われることになった。長編アニメーション部門の候補は『未来のミライ』に加えて、『インクレディブル・ファミリー』『犬ヶ島』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン:スパイダーバース』の計5作品。アニメ界のアカデミー賞と言われる第46回アニー賞(2月発表)では、『インクレディブル・ファミリー』『シュガー・ラッシュ:オンライン』がそれぞれ11部門、10部門にノミネートされ、強さを発揮しているが、第76回ゴールデングローブ賞では下馬評を覆し『スパイダーマン:スパイダーバース』が最優秀長編アニメーション映画賞を受賞したばかり(『未来のミライ』も候補だった)。その上で過去6年間、ディズニーアニメーション作品が栄冠に輝き続けた同賞が、そろそろ安定したブランド力から離れ、より革新的でユニークな映像表現にスポットをあてるべき転機を迎えているのは事実。確かに『未来のミライ』は最有力候補ではないが、『犬ヶ島』同様にそのオリジナリティは評価に値するはずである。第91回アカデミー賞授賞式は2月25日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催される。(text:Ryo Uchida)■関連作品:未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年01月23日1月22日(日本時間)、第91回アカデミー賞のノミネーションが発表され、外国語映画賞の候補対象作に選出されていた是枝裕和監督の『万引き家族』がノミネートを果たした。細田守監督の『未来のミライ』も長編アニメーション部門にノミネートし、日本からは2作品がアカデミー賞候補入りとなった。昨年12月にアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、外国語映画賞の候補対象となる9作を選出。その中にはコロンビアの『Birds of Passage』、デンマークの『THE GUILTY/ギルティ』、ドイツの『Never Look Away』(原題)、カザフスタンの『Ayka』(原題)、レバノンの『Capernaum』、メキシコの『ROMA/ローマ』、ポーランドの『COLD WAR あの歌、2つの心』、韓国の『バーニング 劇場版』が対象作として挙げられていた。『万引き家族は』アカデミー賞前哨戦として注目を集める第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞で外国語映画賞に輝き、1月13日に発表となったパームスプリングス映画祭でも、外国語映画に贈られるFIPRECI賞(国際批評家連盟賞)を受賞している。今回の発表ではレバノンの『Capernaum』、ポーランドの『COLD WAR あの歌、2つの心』、ドイツの『Never Look Away』(原題)、メキシコの『ROMA/ローマ』の5作品がノミネート入りを果たした。さらに長編アニメーション部門には細田守監督『未来のミライ』がノミネート。そのほか『インクレディブル・ファミリー』、『犬ヶ島』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン:スパイダーバース』がノミネートを果たしている。第91回アカデミー賞授賞式は2月25日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年01月22日是枝裕和監督作『万引き家族』がアメリカで2018年、最も興行収入を上げた外国語映画の1本として記録を伸ばしている。「Variety」誌によれば、『万引き家族』はアメリカ国内で木曜日に興行収入200万ドル(約2.2億円)を突破。アメリカでは昨年11月23日からニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの3都市5館で上映をスタートした『万引き家族』。現在は100館で上映されており、配給会社の「マグノリア・ピクチャーズ」はゆくゆくは150館まで拡大するとみている。それは、来週22日に発表されるアカデミー賞のノミネーションにおいて、外国語映画賞のノミネート作品5本に入るかどうかが大きなポイントとなるようだ。同作は、メキシコの『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)、韓国の『バーニング 劇場版』(村上春樹原作、イ・チャンドン監督)などとともに、ノミネート作品を選ぶためのショートリストに選出されている。(Hiromi Kaku)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年01月18日第42回日本アカデミー賞の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞が1月15日(火)に発表された。■『万引き家族』『北の桜守』『孤狼の血』が最多12部門第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルム・ドールに輝き、先日発表されたLA映画批評家協会賞では、日本映画として33年ぶりに外国語映画賞を受賞した『万引き家族』をはじめ、『北の桜守』『孤狼の血』が最多12部門を受賞(『万引き家族』は13賞)。池井戸潤作品を初めて映画化した『空飛ぶタイヤ』が9部門、国内興収30億を突破した『カメラを止めるな!』が8部門で続いている。第42回日本アカデミー賞は、2017年12月16日~18年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象になっている。■6年連続司会の西田敏行、『孤狼の血』の役所広司は「ライバル」東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた発表会見には、授賞式の総合司会を務める西田敏行、昨年『彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回最優秀主演女優賞を受賞し、今回初めて司会に挑むことになった蒼井優が出席した。6年連続で総合司会を務める西田さんは「また、この時期が来たと思うと、いろいろな思いが去来する」としみじみした表情。優秀作品賞に選ばれた『孤狼の血』について、「ライバルの役所(広司)くんが出ているから、なるべく受賞してほしくない」と笑いを誘ったほか、「これだけ褒められた作品ですから、日本アカデミー賞だけは外すこともあるのかな…」と『万引き家族』の受賞結果にも興味津々。『カメラを止めるな!』にも「これだけ稼いでくれたんだから」と関心を寄せていた。■初司会の蒼井優は白石和彌監督にエール「肩入れしてしまう」一方、「人生初の司会が、日本アカデミー賞という大きな場で緊張しています」と語る蒼井さんは、「去年の私にとって、そうであったように、どなたかにとって忘れられない1日になるはずなので、皆さんの喜びを感じつつ、楽しんで司会ができれば」と意気込み。「どうしても、白石監督に肩入れしてしまう」と、『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』の白石和彌監督にエールを送っていた。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。◇優秀作品賞『カメラを止めるな!』『北の桜守』『孤狼の血』『空飛ぶタイヤ』『万引き家族』◇優秀アニメーション作品賞『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』『ペンギン・ハイウェイ』『未来のミライ』『名探偵コナンゼロの執行人』『若おかみは小学生!』◇優秀監督賞上田慎一郎『カメラを止めるな!』是枝裕和『万引き家族』白石和彌『孤狼の血』滝田洋二郎『北の桜守』本木克英『空飛ぶタイヤ』◇優秀主演男優賞岡田准一『散り椿』舘ひろし『終わった人』濱津隆之『カメラを止めるな!』役所広司『孤狼の血』リリー・フランキー『万引き家族』◇優秀主演女優賞安藤サクラ『万引き家族』黒木華『日日是好日』篠原涼子『人魚の眠る家』松岡茉優『勝手にふるえてろ』吉永小百合『北の桜守』◇優秀助演男優賞岸部一徳『北の桜守』ディーン・フジオカ『空飛ぶタイヤ』西島秀俊『散り椿』二宮和也『検察側の罪人』松坂桃李『孤狼の血』◇優秀助演女優賞樹木希林『日日是好日』樹木希林『万引き家族』篠原涼子『北の桜守』深田恭子『空飛ぶタイヤ』真木よう子『孤狼の血』松岡茉優『万引き家族』◇優秀外国作品賞『グレイテスト・ショーマン』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『ボヘミアン・ラプソディ』『ミッション:インポッシブルフォールアウト』◇新人俳優賞上白石萌歌『羊と鋼の森』趣里『生きてるだけで、愛。』平手友梨奈『響 HIBIKI』芳根京子『塁かさね』『散り椿』伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』中川大志『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』成田凌『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』吉沢亮『リバーズ・エッジ』授賞式は3月1日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(text:cinemacafe.net)
2019年01月15日是枝裕和監督の『万引き家族』が、アカデミー賞前哨戦として注目を集める第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞にて、日本映画としては33年ぶりとなる外国語映画賞を受賞、是枝監督が現地で行われた表彰式に駆けつけた。ロサンゼルスを拠点に活動する映画批評家で構成された“ロサンゼルス映画批評家協会”のメンバー投票によって決定する同賞。今年は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をもとにしたイ・チャンドン監督による韓国映画『バーニング 劇場版』も『万引き家族』と並んで外国語映画賞を受賞している。なお、日本映画では黒澤明監督の『乱』以来、33年ぶりの外国語映画賞受賞となる。過去には『君の名は。』(新海誠監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)、『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)がアニメーション映画賞に輝いており、本年度のキャリア功労賞には宮崎駿監督が選ばれている(日米合作映画としてはクリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』が作品賞を受賞)。表彰式では、割れんばかりのスタンディングオベーションに包まれる中、是枝監督が登場。トロフィーを受けとると、「この賞を頂いたお礼を一言述べたくて、10時間飛行機に乗って、今朝この街に着きました。本当にありがとうございます」と喜びの挨拶。「5月にカンヌの映画祭で賞を頂いたときに、審査委員長のケイト・ブランシェットさんがこの作品のことをインビジブルピープル、目に見えない人たちを目に見える形にしたというところをすごく評価していただきまして、とても嬉しかったんですね。この映画に限らず、いつも映画を作る時には、見えないもの、声にならない声をどういう風に映画にするかという事をいつも考えているのでとても嬉しかったです」と語った。さらに「映画にはある力があると思っています」と続けると、「例えば日本と韓国とか、アメリカとメキシコとか隣り合う国と国、人とひとの間に大きな力が、壁を作りお互いがお互いを見えなくしようとするときに、その壁を取り払ってお互いを見える形にしていく、そういう力が映画にはあると思っています。なのでこの賞を友人でもあり、韓国の最も尊敬する監督でもあるイ・チャンドンさんと同じ賞を受賞できたことが本当に嬉しいです」とスピーチ、大きな喝采を浴びていた。また同日、1月13日に発表となったパームスプリングス映画祭でも、外国語映画に贈られるFIPRECI賞(国際批評家連盟賞)を受賞。こちらにも是枝監督が駆けつけた。本作は、先日発表された英国アカデミー賞やアジアン・フィルム・アワーズなど、現在56の海外映画賞各部門でのノミネート、30の受賞歴を重ねている。第91回米国アカデミー賞の外国語映画賞部門・最終ノミネーション発表前の候補リスト9本にも選ばれており、1月22日(火)に行われるノミネート発表に向けても大きな弾みとなっている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.バーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2019年01月13日第76回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、いま世界中が注目する日本映画『万引き家族』と『未来のミライ』。この日本を代表する2作品の共通点は“家族”。実は2018年は家族映画がヒットを導くポイントとなっており、洋画でも『グレイテスト・ショーマン』『リメンバー・ミ―』『インクレディブル・ファミリー』、さらに『クワイエット・プレイス』など家族愛をテーマに描かれた作品が多数ヒットした。そして今後も、家族愛をテーマにした良質作品が数多く公開される。家族の温かさにくすっと笑える作品から、胸を締めつけられるような愛に泣ける作品まで多彩なランナップが揃う2019年の“家族映画”。年末年始は普段離れて生活している家族が一堂に会する、1年の中でも貴重な機会。ぜひ家族のみんなで映画の鑑賞計画を立ててみては?『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2月22日公開)2013年にWEB漫画サイト「くらげバンチ」にて連載がスタートした宮川サトシの大人気エッセイ漫画を映画化。『さよなら渓谷』『日日是好日』などで高い評価を得ている大森立嗣監督がメガホンを取り、『愛しのアイリーン』「下町ロケット」などの話題作で、硬派な役から個性的な役まで幅広く演じる安田顕が主演を務める。主人公の母・明子役には倍賞美津子、主人公の恋人・真里役には松下奈緒、父と兄には石橋蓮司&村上淳と、日本映画界を代表する実力派俳優が脇を固める。いつか誰もが向き合わなければならないこととなる“親との別れ”というシリアスなテーマを扱いながらも、くすっと笑える温かな愛に包まれた作品に仕上がった。観る者すべての心を打つ母と子の関係は、自分の家族を顧みずにはいられない。STORY頼りないが優しい息子・サトシと明るくてパワフルな母・明子。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母ががんを宣告されたことによって変化していく。サトシは恋人の真里に励まされながら母のために奔走し、家族は戸惑いながらも支えていく。やがて、母と別れて1年後、やっと家族それぞれが新たな人生へのスタートをきったころ、サトシの元に突然、母からプレゼントが届く。それは、想像をはるかに超えた特別な贈り物だった――。『レッスル!』(1月5日公開)2018年度ロングランのヒットを記録した『タクシー運転手~約束は海を越えて~』にも出演し、韓国映画界を代表する名バイプレイヤーとして知られるユ・ヘジン主演最新作。父と息子の絆を軸に夢をあきらめない大切さを描いた、笑って泣けるスポ根コメディ。STORY元レスリングの代表選手のギボは息子ソンウンを男手ひとつで育てるシングルファーザー。父と同じくレスラーとしてトレーニングを積むソンウンが金メダリストになることを夢見て、家事の合間にレスリングジムで近所の主夫たちにエアロビクスを教えながら生計を立てる冴えない日々。ところが、国家代表選抜戦を目前に、ソンウンは「レスリングを辞めたい」と言い出し、戸惑うギボ。それと同時にギボを取り囲む環境が少しずつ騒がしくなり、とんでもないトラブルに巻き込まれ…。『そらのレストラン』(1月25日公開)『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演の北海道映画シリーズ第3弾。地域と人と食を描いてきた同シリーズの見どころといえば、心温まる人間ドラマと観るも美味しい料理。本作ではチーズづくりを通して、家族、仲間と町の人々との絆を描く。STORY北海道・せたな町で酪農を営む亘理は、妻と一人娘と幸せな3人暮らしを送っていた。自分の牧場の牛乳でチーズを作ること夢を持つ亘理は地元のチーズ職人・大谷のもとで修行を積む日々。ある日、札幌から訪れた有名シェフに自分たちの食材を激賛され、亘理は一日限定のレストランを開くことを思いつく。納得のゆくチーズを作るため奮闘する亘理だが、そんな最中、大谷が倒れてしまう――。『メリー・ポピンズ リターンズ』(2月1日公開)P・L・トラヴァースの小説を基に1964年に公開され、アカデミー賞13部門ノミネート&5部門受賞した映画『メリー・ポピンズ』の続編となる最新作。実写とアニメーションが織り交ぜられた革新的な映像と印象的な音楽やダンスで観る者の心を掴み、いまもなお世界中で愛され続けている物語とキャラクターが、エミリー・ブラントを主演に迎え新たなエンターテインメント作品として生まれ変わる。前作同様、老若男女問わず楽しめる魔法の数々に注目。STORY舞台は前作から20年後の大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは家族を持つ親となり、父や祖父が働いていた銀行で臨時の仕事に就いていた。しかし、ロンドンは大暴落の真っただ中で金銭的な余裕がなく、さらに妻を亡くしたばかりで家は荒れ放題。そんなバンクス家の面々の前に現れたのは、20年前と変わらぬ容姿の“ほぼ完璧な魔法使い”メリー・ポピンズ。彼女が起こす奇跡で、バンクス一家は幸せを取り戻すことができるのか――。『ファースト・マン』(2月8日公開)『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組んで挑むのは、世界中の誰もが知る人類史上初にして最も危険なミッション “アポロ11号”の裏側。前人未到の未知なるミッションの立ち上がりから、過酷すぎる訓練の実態、それを乗り越えて結ばれた飛行士たちの絆、様々なトラブルやミスによって道半ばで散った仲間の命、そして支え続ける家族の葛藤を描きだす。地上で待つことしかできない家族の切なる祈りは届くのか、あまりにも有名な奇跡が歴史に刻まれるまでのすべてが明かされる。STORY1961年、空軍でテストパイロットを務めていたニール・アームストロングは、愛娘カレンの病死をきっかけにNASAの宇宙飛行士に応募。やがて、世界の宇宙計画で圧勝していたソ連も未だ成し遂げていない、月への到達を目指す“アポロ計画”を遂行する飛行士として選ばれる。過酷すぎるトレーニングの中で次第にニールは他の訓練生たちと心を通わせるようになるが、次々と仲間たちが事故で命を落としてしまう。1969年、ついにアポロ11号の船長に選ばれたニール。家族が彼の身を案じる中、宇宙服に身を包み、ついに“未知”へと旅立つ――。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ファースト・マン 2019年2月8日より全国にて公開そらのレストラン 2019年初春、全国にて公開予定©2019『そらのレストラン』製作委員会母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 2019年2月22日より全国にて公開©宮川サトシ/新潮社 ©2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会
2019年01月03日国内で最も権威と実績、歴史のある映画賞「第73回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品&ノミネート者が決定し、『万引き家族』が最多の13ノミネートとなった。なお、発表は来年1月下旬、表彰式は2月に行われる。日本映画大賞・日本映画優秀賞には、カンヌ最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督作『万引き家族』をはじめ、『菊とギロチン』『きみの鳥はうたえる』『孤狼の血』『寝ても覚めても』が候補に。今回最多となった『万引き家族』はほかにも、リリー・フランキーが男優主演賞、安藤サクラが女優主演賞、樹木希林と松岡茉優が女優助演賞、城桧吏と佐々木みゆがスポニチグランプリ新人賞。そして監督賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、音楽賞、録音賞にノミネート。また、男優主演賞には柄本佑(『きみの鳥はうたえる』)、岡田准一(『散り椿』)、東出昌大(『寝ても覚めても』)、役所広司(『孤狼の血』)山崎努(『モリのいる場所』)。女優主演賞には門脇麦(『止められるか、俺たちを』)、黒木華(『日日是好日』)、趣里(『生きてるだけで、愛。』)、松岡茉優(『勝手にふるえてろ』)。さらに、アニメーション映画賞・大藤信郎賞には、蒼井優や西島秀俊も参加した『ペンギン・ハイウェイ』や、細田守監督作『未来のミライ』、高校生の青春を描いた武田綾乃の小説を『聲の形』の京都アニメーションが映画化した『リズと青い鳥』、あまりの好調ぶりに復活&新規上映もされ話題となった『若おかみは小学生!』などが選出された。<「第73回毎日映画コンクール」主なノミネート>【作品部門】●日本映画大賞・日本映画優秀賞『菊とギロチン』『きみの鳥はうたえる』『孤狼の血』『寝ても覚めても』『万引き家族』●外国映画ベストワン賞『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『1987、ある闘いの真実』【俳優部門】●男優主演賞柄本佑(『きみの鳥はうたえる』)岡田准一(『散り椿』)東出昌大(『寝ても覚めても』)役所広司(『孤狼の血』)山崎努(『モリのいる場所』)リリー・フランキー(『万引き家族』)●女優主演賞安藤サクラ(『万引き家族』)門脇麦(『止められるか、俺たちを』)黒木華(『日日是好日』)趣里(『生きてるだけで、愛。』)松岡茉優(『勝手にふるえてろ』)●男優助演賞新井浩文(『犬猿』)瑛太(『友罪』)酒向芳(『検察側の罪人』)染谷将太(『きみの鳥はうたえる』)塚本晋也(『斬、』)二宮和也(『検察側の罪人』)松坂桃李(『孤狼の血』)●女優助演賞石橋静河(『きみの鳥はうたえる』)韓英恵(『菊とギロチン』)樹木希林(『日日是好日』)樹木希林(『万引き家族』)木野花(『愛しのアイリーン』)原日出子(『鈴木家の嘘』)松岡茉優(『万引き家族』)●田中絹代賞安藤サクラ白川和子寺島しのぶ原日出子風吹ジュン【アニメーション部門】アニメーション映画賞/大藤信郎賞『あの地』『あのねのかぼちゃ』『In the cage』『ケアンの首達』『さよならの朝に約束の花をかざろう』『真珠草』『SCREEEEEN』『旅メーション「死生学」』『タンポポとリボン』『ちいさな英雄』『透明人間』『DREAMLAND』『浜宿海岸のうわさ』『ペンギン・ハイウェイ』『未来のミライ』『夜になった雪の話』『like I used to』『リズと青い鳥』『若おかみは小学生!』「第73回毎日映画コンクール」表彰式は2019年2月14日(木)カルッツかわさきにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMAS万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.菊とギロチン 2018年7月7日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018 「菊とギロチン」合同製作舎
2018年12月21日アカデミー賞の行方を占う前哨戦の1つ、第76回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が現地時間12月6日に発表され、外国語映画賞に是枝裕和監督の『万引き家族』、アニメーション映画賞に細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされた。■日本映画から2作品がノミネート!ハリウッドの外国人映画記者協会(HFPA)によって選ばれるゴールデン・グローブ賞は、アカデミー賞の前哨戦としても知られる栄誉ある賞。外国語映画賞には、今年カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを獲得した『万引き家族』が選出。日本映画では2013年宮崎駿監督の『風立ちぬ』以来のノミネート。なお、実写映画としてノミネートされるのは第48回(1990年度)の『夢』(黒澤明監督)以来、28年ぶり。もし、受賞すれば第17回(1959年度)で外国語映画賞を受賞した市川崑監督の『鍵』以来、実に半世紀以上ぶりのゴールデン・グローブ賞獲得となる(日米合作作品としてはクリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』が第64回外国語映画賞を受賞)。同作は、第91回アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”としても出品されている。そのほか、同賞には『ゼロ・グラビティ』などのアルフォンソ・キュアロン監督が手がけ、東京国際映画祭でも上映された『ROMA/ローマ』も選ばれた。また、アニメーション映画賞には『インクレディブル・ファミリー』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン・スパイダーバース』とともに、日本の架空都市を舞台にしたストップモーションアニメ『犬ヶ島』、そして『未来のミライ』がノミネート。同作は“アニメ界のアカデミー賞”と呼ばれるアニー賞にもノミネートされており、アカデミー賞長編アニメ部門のエントリー作品にも選ばれている。■『アリー』5部門ノミネート!最多はクリスチャン・ベールの『バイス』映画の部・ドラマ部門にはクリスチャン・ベールが約20キロ体重を増やす大変身をし、ジョージ・W・ブッシュ政権下の副大統領、ディック・チェイニーを演じた『バイス』(VICE)が作品賞・監督賞・主演男優賞ほか最多6部門にノミネート。レディー・ガガが主演女優賞にノミネートされた『アリー/ スター誕生』は計5部門、『グリーンブック』が5部門、『女王陛下のお気に入り』が4部門5ノミネートとなっている。また、日本でも驚異的ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』がドラマ部門作品賞・主演男優賞(ラミ・マレック)に、マーベル映画『ブラックパンサー』も作品賞候補に入った。授賞式は現地時間2019年1月6日、日本時間1月7日に開催。なお、ゴールデングローブ・アンバサダーは俳優イドリス・エルバの娘イサン・エルバが務め、司会は「グレイズ・アナトミー」「キリング・イヴ」の女優サンドラ・オーと「ブルックリン・ナイン-ナイン」の俳優アンディ・サムバーグが務める。【第76回ゴールデン・グローブ賞主要ノミネート作品】映画の部<ドラマ部門>■作品賞『ブラック・クランズマン』『ブラックパンサー』『ボヘミアン・ラプソディ』『ビール・ストリートの恋人たち』『アリー/ スター誕生』■主演女優賞グレン・クローズ『天才作家の妻-40年目の真実-』レディー・ガガ『アリー/スター誕生』ニコール・キッドマン『Destroyer』(原題)メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?』(原題)ロザムンド・パイク『A Private War』(原題)■主演男優賞ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』ウィレム・デフォー『永遠の門ゴッホの見た未来』ルーカス・ヘッジズ『Boy Erased』(原題)ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』ジョン・デヴィッド・ワシントン『ブラック・クランズマン』<ミュージカル/コメディ部門>■作品賞『クレイジー・リッチ!』『女王陛下のお気に入り』『グリーンブック』『メリー・ポピンズリターンズ』『バイス』■主演女優賞エミリー・ブラント『メリー・ポピンズリターンズ』オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』エルシー・フィッシャー『Eighth Grade』(原題)シャーリーズ・セロン『タリーと私の秘密の時間』コンスタンス・ウー『クレイジー・リッチ!』■主演男優賞クリスチャン・ベイル『バイス』リン=マヌエル・ミランダ『メリー・ポピンズリターンズ』ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』ロバート・レッドフォード『THE OLD MAN & THE GUN』(原題)ジョン・C・ライリー『Stan & Ollie』(原題)■助演女優賞エイミー・アダムス『バイス』クレア・フォイ『ファースト・マン』レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』■助演男優賞マハーシャラ・アリ『グリーンブック』ティモシー・シャラメ『Beautiful Boy』(原題)アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』(原題)サム・ロックウェル『バイス』■監督賞ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』ピーター・ファレリー『グリーンブック』スパイク・リー『ブラック・クランズマン』アダム・マッケイ『バイス』■歌曲賞「オール・ザ・スターズ」『ブラックパンサー』「Revelation」『Boy Erased』(原題「Girl in the Movies」『Dumplin’』(原題)「Shallow」『アリー/ スター誕生』「Requiem For A Private War」『A Private War』(原題)■外国語映画賞『Capernaum』(原題)レバノン『Girl』(原題)ベルギー『Never Look Away』(英題)ドイツ『ROMA/ローマ』メキシコ『万引き家族』日本■アニメーション映画賞『インクレディブル・ファミリー』『犬ヶ島』『未来のミライ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『スパイダーマン:スパイダーバース』テレビの部<ドラマ部門>■作品賞「ジ・アメリカンズ」「ボディガードー守るべきものー」「Homecoming」(原題)「KILLING EVE(キリング・イヴ)」「POSE」(原題)■主演女優賞カトリーナ・バルフ「アウトランダー」エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」サンドラ・オー 「KILLING EVE(キリング・イヴ)」ジュリア・ロバーツ「Homecoming」(原題)ケリー・ラッセル「ジ・アメリカンズ」■主演男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」ステファン・ジェームズ「Homecoming」(原題)リチャード・マッデン「ボディガード -守るべきもの- 」ビリー・ポーター「POSE」(原題)マシュー・リス「ジ・アメリカンズ」<ミュージカル/コメディ部門>■作品賞「バリー」「グッド・プレイス」「KIDDING」(原題)「コミンスキー・メソッド」「マーベラス・ミセス・メイゼル」■主演女優賞クリステン・ベル「グッド・プレイス」キャンディス・バーゲン「TVキャスター マーフィー・ブラウン」アリソン・ブリー「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」デブラ・メッシング「ふたりは友達? ウィル&グレイス」■主演男優賞サシャ・バロン・コーエン「WHO IS AMERICA」(原題)ジム・キャリー「KIDDING」(原題)マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ドナルド・グローヴァー「アトランタ」ビル・ヘイダー「バリー」<リミテッドシリーズ/テレビ映画部門>■作品賞「エイリアニスト」「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」「Escape at Dannemora」(原題)「KIZU-傷-」「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」■主演女優賞エイミー・アダムス「KIZU-傷-」パトリシア・アークエット「Escape at Dannemora」(原題)コニー・ブリットン「Dirty John」(原題)ローラ・ダーン「ジェニーの記憶」レジーナ・キング「運命の7秒/Seven Seconds」■主演男優賞アントニオ・バンデラス「ジーニアス:ピカソ」ダニエル・ブリュール「エイリアニスト」ダレン・クリス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」ベネディクト・カンバーバッチ「パトリック・メルローズ」ヒュー・グラント「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」■助演女優賞アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」パトリシア・クラークソン「KIZU-傷-」ペネロペ・クルス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」タンディ・ニュートン「ウエストワールド」イヴォンヌ・ストラホフスキー「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」■助演男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」キーラン・カルキン「キング・オブ・メディア」エドガー・ラミレス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」ベン・ウィショー「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」(text:Reiko Uehara)■関連作品:未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年12月06日第10回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が4日、明らかになった。最優秀作品賞には『万引き家族』『寝ても覚めても』が選出された。同映画祭は国内映画賞のトップバッターとして注目を集め、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰する。最優秀作品賞には、「人は寄り添わなければ生きていけない。この作品は家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」として、是枝裕和監督の『万引き家族』、及び「理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」と、濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が選ばれた。『万引き家族』出演の安藤サクラ、松岡茉優は最優秀女優賞に選出され、『寝ても覚めても』主演の東出昌大は、『孤狼の血』『娼年』など好演した松坂桃李とともに最優秀男優賞に。また、異例のヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同が、特別賞に選ばれている。最優秀新進男優賞には、吉村界人と吉沢亮が並ぶ。『リバーズ・エッジ』をはじめとした、7本の映画に出演した吉沢は「多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評価され、同賞に。また、最優秀新進女優賞には深川麻衣、伊藤沙莉が選出された。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年10月04日是枝裕和監督の『万引き家族』などに出演し、ドラマ、CMでも活躍した女優・樹木希林(きき・きりん/本名・内田啓子)さんが9月15日、亡くなっていたことがわかった。享年・75歳。5年前に全身のがんであることを明かしていた樹木さん。8月13日には知人宅で左大腿骨を骨折し入院、15日に手術を受けて成功したが、一時は危篤状態であったことが伝えられていた。最期は自宅で家族に見守れながら息を引き取ったという。長年別居中ながら“絶対に離婚しない”と公言していた夫はロックミュージシャンの内田裕也、娘・也哉子の夫は俳優の本木雅弘。本木さんと也哉子さんの長男・雅楽(うた)はこの夏、パリコレデビューしたことが話題となり、長女・伽羅(きゃら)は映画『奇跡』『あん』で“祖母”の樹木さんと共演したことがあった。ネットには、この訃報に「信じられない…」という声が相次ぎ、「復帰されると信じていました」「樹木希林さんのお芝居が好きでした」「また一人、日本の大事な何かを失いました」といった悼む声が後を絶たない。1943年1月15日、東京都生まれの樹木さん。1961年に文学座研究生となり、当初は悠木千帆という芸名で活動。73年に内田さんと結婚する。1970~75年までシリーズ化された「時間ですよ」や、74~75年の「寺内貫太郎一家」でジュリー(沢田研二)ファンのおばあちゃん役がお茶の間で人気に。77年に樹木希林に改名する。77年放送の「ムー」、そして1978年から翌年にかけて放送された「ムー一族」の挿入歌として誕生した「お化けのロック」と「林檎殺人事件」で当時のトップアイドル・郷ひろみとまさかのデュエット。「林檎殺人事件」は音楽番組「ザ・ベストテン」でも12週連続ランクイン&4週連続1位を獲得するなど、大ヒットに。2015年の「音楽の日」では、36年ぶりに一夜限りのコンビ復活が実現していた。映画では、『鶴-つる-』『転校生』『夢千代日記』から『下妻物語』などまで多数の作品に出演し、『借りぐらしのアリエッティ』では声の出演も。『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(07)、『わが母の記』(12)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『半落ち』(04)、『悪人』(10)で同・最優秀助演女優賞を受賞。ハンセン病患者を演じた2015年の『あん』(河瀬直美監督)では、日本人女優として初めてアジア太平洋スクリーンアワードの女優賞を受賞、「一番の年上ということでこの度(賞を)頂戴させていただきます。どうもありがとうございました」とコメントを寄せていた。近年は『歩いても 歩いても』(08)、『奇跡』(11)、『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)、『海よりもまだ深く』(16)と是枝監督作品でも知られた。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『万引き家族』では“疑似家族”を求心した家主である柴田初枝を好演。今年は、山崎努と夫婦役で初共演した『モリのいる場所』(沖田修一監督)も公開され、黒木華と多部未華子の茶道の先生役を演じた『日日是好日』(大森立嗣監督)が10月13日(土)に公開を控えていた。歯に衣着せぬ発言でもおなじみで、今年5月16日放送の「徹子の部屋」に出演した際には、 “終活”について語り、この放送の映像を「『徹子の部屋であの方、今年お亡くなりになりましたわね』っていうときに出して頂いて…」と樹木さんが話すと、黒柳徹子が「私は先になったらあなたがね(笑)でもあなた何言うかわからない、あなたにやっていただくのは嫌だわ。私はちゃんとやるわよあなたのお葬式はね」と返答、それに対して樹木さんも「そうだわね。私も保証できない」などと切り返すなど、2人の味のあるトークが繰り広げられていたところだった。心よりご冥福をお祈りいたします。(text:cinemacafe.net)
2018年09月16日現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」に出演する新たな出演者がこのほど決定。映画『万引き家族』で注目を集めた城桧吏のほか、上白石萌音、忍成修吾、渋川清彦などが発表された。主演の鈴木亮平が西郷吉之助(隆盛)を演じる本作。10月21日の第39回放送から“明治時代”に突入するが、今回新たに発表されたのは、そんな激動の時代に生きるキャストたち。「西郷家ゆかりの人々」として、西郷吉之助と愛加那(二階堂ふみ)の長子、西郷菊次郎役には、『万引き家族』や先日「グッド・ドクター」への出演も話題となった城桧吏と、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」などにも出演していた今井悠貴に決定。城くんは9歳~12歳の菊次郎を、今井さんは14歳~の菊次郎を演じていく。今回大河ドラマ初出演となった城くんは、「いつか時代劇に出演したいと思っていたので、今回出演が決まってとても嬉しかったです」と喜びを語り、「明治時代を生きた西郷菊次郎さんになりきって頑張りますので、是非みなさんに観て頂きたいです!」と意気込み。今井さんは「激動の時代を生きた人々の心意気に負けぬよう、覚悟を持って演じたいと思います」とコメントしている。また、錦戸亮演じる吉之助の弟・従道の妻・清役には『君の名は。』『ちはやふる』の上白石萌音。西南戦争後、糸や隆盛の子・寅太郎たちを支援するという役どころだ。鹿児島出身の上白石さんは、「大切な地元が舞台の物語の一部となれること、大好きな方言を台詞として話せること、噛み締めて参加させていただきます」と出演の喜びを語っている。ほかにも、「薩摩ゆかりの人々」として元薩摩藩士・篠原国幹役に榊英雄、別府晋介役に篠原悠伸、辺見十郎太役に持永雄恵。市来家に嫁いだ琴の長男・市来宗介役に前川優希。「新政府」の面々として、明治天皇役に野村万之丞、元長州藩士・井上馨役に忍成修吾、山県有朋役に村上新悟、板垣退助役に渋川清彦、大隈重信役に尾上寛之、三条実美役に野村万蔵が決定した。なお、「西郷どん紀行」のテーマ曲が竹原ピストルが歌う「この道 この船」に変わることも明らかになった。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合、18時~BSプレミアムにて放送。※再放送はNHK総合で毎週土曜13時5分~放送(cinemacafe.net)
2018年09月10日今年6月開催の「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドールに輝いた是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が、第91回米アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表に決定したと各スポーツ紙が報じた。各紙によると、日本映画製作者連盟が24日に発表。日本代表作品は申請のあった12作品から映画プロデューサーら7人の選考委員が選出にあたり、「万引き家族」に決まったという。今後は世界各国の出品作からノミネート作品が選ばれ、来年2月に受賞作が決定する。「アカデミー賞の本番で同部門にノミネートされるのは世界各国の映画の中からわずか5本の狭き門。日本の作品では08年にノミネートされ日本作品で初の栄冠を獲得した『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来、本番5枠にノミネートされた作品はありません」(映画ライター)さらに「アカデミー賞」のノミネート枠に残った場合、「万引き家族」には「おくりびと」以上の快挙が期待されているというのだ。「日本映画でパルムドールを獲得したのは5作品あります。そのうちアカデミー賞の外国映画賞部門を受賞したのは、1954年に『名誉賞』の1つとして外国映画が表彰された『地獄門』(衣笠貞之助)のみ。『外国映画賞』という単独の賞になってからのパルムドールとの二冠獲得となれば、史上初の快挙です」(映画担当記者)歴史的な快挙を達成した場合、日本中でフィーバーが巻き起こりそうだ。
2018年08月27日是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『万引き家族』が、第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”として出品されることが決まった。一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて、日本人監督としては21年ぶりの最高賞“パルム・ドール”を受賞した本作。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林らが出演し、日本国内では8月12日(日)までに興行収入43億1200万円、約352万人動員を記録する大ヒット公開中。8月3日に約6,000スクリーンにて公開された中国では、週末興行成績が第4位(4,860万元/約7.9億円)を記録し、今年中国で公開された全実写邦画のオープニング成績を超える大ヒットスタートとなり、8月11日には8,390万元(約13.4億円)を突破、昨年公開の『銀魂』の記録を抜いて実写邦画NO.1を達成している。そのほかアジア圏、ヨーロッパ各国、北米など含め現在合計で185の国と地域への販売が決定。9月にスペインで開催される第66回サンセバスチャン映画祭において、是枝監督が生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞、さらには第36回ミュンヘン国際映画祭では外国語映画賞にあたる「ARR/OSRAM賞」を日本映画初受賞、米国アカデミー賞を占う前哨戦として名高い第43回トロント国際映画祭にも「Special Presentations 2018部門」に出品される予定。(社)日本映画製作者連盟は、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より同アカデミーが主催する米国アカデミー賞外国語映画賞に、日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定している。カンヌの常連として知られる是枝監督だが、自身も映画芸術科学アカデミー会員であり、同・外国語映画賞の出品作品に選ばれるのは『誰も知らない』以来14年ぶり。日本の作品が同・外国語映画賞を受賞したのは2009年、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が初。近年は、『百円の恋』『母と暮せば』『湯を沸かすほどの熱い愛』などが日本代表として選出されてきたが、最終的にノミネート対象となるショートリスト入りはならなかった。米国アカデミー賞授賞式は現地時間2019年2月24日(日)、日本時間2月25日(月)が予定されている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月25日山崎賢人主演で描く小児外科医の世界を舞台にしたメディカル・ヒューマンドラマ「グッド・ドクター」の第5話が8月9日に放送。映画『万引き家族』で注目を集める城桧吏の演技を絶賛する声がタイムラインに流れ続けている。驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊を山崎さんが演じて主演する本作。湊は幼いころ、兄を失ったことから小児外科医を目指すように。その夢を叶えるべく東郷記念病院にレジデントとして飛び込む…という物語。湊の面倒を見ることになる小児科医の瀬戸夏美を上野樹里が、湊に対し厳しく接する小児科のエース・高山誠司を藤木直人がそれぞれ演じ、中村ゆり、柄本明、戸次重幸、板尾創路、浜野謙太といったキャストが揃った。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第5話では10歳の天才ボーイソプラノ歌手、羽山響が喉を傷め入院。診察すると喉がひどい炎症を起こしており手術を提案する夏美や高山だが、高音が出なくなるかもしれない手術を響の父・徹郎は拒否。すぐにドイツに連れていくと言う。小児病棟には響の大ファンの倫太朗がおり、響の入院を知った倫太朗たちは大喜び。湊に連れられ響の病室に行き、小児科で行われる合唱に響を誘うが冷たい態度をとられてしまう。さらに響の早急な手術を求めた湊は徹郎とぶつかってしまい、高山から画像診断科への転科を直接求められ、さらに夏美からも転科を勧められてしまうことに。その後、合唱の当日に倫太朗の白血病が再発。隔離病棟に響を含めて子どもたちが集まり「365日の紙飛行機」を歌い励ます。響が歌う表情をみた徹郎の態度も軟化、手術が行われることになる…という展開に。今回は注目の子役・城さんの出演にSNSが大きく反応。「城桧吏くん??って子くそかっこいい」「城桧吏くんあまりにも顔がいい」などの声がネット上に続々上がった他、倫太朗役をはじめとした小児病棟の子役たちにも「グッドドクターの子役演技上手すぎて震える」「子役の子の演技に引き込まれる」などの感想が殺到している。ラストではTVでインタビューを受ける湊の姿を見つめる謎の男性の姿も。どうも男性は湊と関係があるようで…次回も見逃せない「グッド・ドクター」は毎週木曜22時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2018年08月10日映画『万引き家族』に生活費を補うために万引きをする一家の長男役で出演し、注目を集めている城桧吏。このたび山崎賢人主演の連続ドラマ「グッド・ドクター」の5話にゲストとして出演することが決定した。城さんにとって地上波ドラマ初出演となる。「グッド・ドクター」の5話で城さんが演じるのは、天才ボーイソプラノ歌手の羽山響(はやま・ひびき)。海外からも高い評価を得ている響は、ドイツでのリサイタルを控え、より一層力を入れてレッスンに励んでいた。ところが、突然咳が止まらなくなり、父親と東郷記念病院を受診することに。その結果、難病を抱えていることが判明し、手術をしなければ病状が悪化していくことが分かった。しかし、手術の際に声帯を傷つける可能性があり、高音の声が出せなくなる可能性があるという。初挑戦となるオペラのコンサートのシーンもあり、発生や姿勢、動作の指導を受けて練習を重ねたそうだ。城さんは「TVドラマは初めてなので、出られることはとてもうれしいです。撮影に入るときは少し緊張してしまったのですが、とてもにぎやかな現場で、撮影スタッフの方が緊張をほぐそうとしてくださって、一緒に歌ってくれたりして、撮影はすごく楽しいです」と撮影現場にも馴染めたそう。主演の山崎さんとは今回が初共演となる。城さんは山崎さんに対して「テレビで見ていて、かっこいいな、と思っていたのですが、実際にお会いすると、もっとかっこよかったです(笑)」と印象を語った。さらにお芝居については「湊先生はしゃべり方に特徴があるので、とても難しい役だと思うのですが、カメラが回ると、すぐに役に入って、とても自然に演じられていたので、すごいなと思いました」と驚いた様子。『万引き家族』で高い評価を得ている城さんの演技が、今回新たにどんな印象を与えてくれるだろうか。山崎さんとの共演にも期待が高まる。ドラマ「グッド・ドクター」はフジテレビ系列にて毎週木曜日よる10時から放送中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月02日ベストセラー小説や少女漫画、少年漫画の人気作が相次いで映画化されている日本映画界。そんな中、第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した『万引き家族』は是枝裕和監督の集大成ともいえるオリジナル脚本であり、映画ランキングで3週連続1位を獲得、興収は30億円を突破する大ヒットとなっている。また、毎年、新世代クリエイターを世に送り出す「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」にて観客賞にあたる「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞したホラーコメディ『カメラを止めるな!』は、劇場公開されるや、連日満席が続いているという。かつて同賞を受賞した松居大悟監督の渾身の最新作『君が君で君だ』をはじめ、これからの猛暑を前に、日本映画のオリジナル作品がいまヒートアップを続けている!■現在公開中!監督の熱い思いが観客に伝播する2作品6月9日(土)より公開されている『榎田貿易堂』は、『虹色デイズ』が公開される飯塚健監督と、バイプレイヤー・渋川清彦の同郷タッグによるヒューマン・コメディ。「扱う品はゴミ以外。何でも来い」を信条にした群馬県渋川市にある開業4年目のリサイクルショップ・榎田貿易堂は、高校卒業後に上京したもののパッとせず、39歳で故郷に戻ってきた榎田洋二郎(渋川さん)が開いた店。ここに集う人間模様をユーモラスに映し出し、それぞれの再出発を描写、人生の悩みをシュールな笑いで包み、話題を呼んでいる。6月23日(土)より公開中の『カメラを止めるな!』は、新人監督・上田慎一郎のもと無名俳優により製作されたスーパーエンターテインメント作。斬新な構造と緻密な脚本、そしてキャスト・スタッフの熱い魂のこもった渾身の37分間におよぶ“ワンカット・ゾンビサバイバル”により、連日満席となっている。■人気俳優が参加!異色の恋愛物語も熱いこの2作のように、立て続けに監督の熱い思いが込められた作品が劇場を盛り上げている中、7月7日(土)からは新たなオリジナル作品が公開される。松居大悟監督が「最後の意地を込めた」と発言し、主演の池松壮亮が「やばい人たちのテラスハウス」と表現する『君が君で君だ』。「尾崎豊」や「ブラッド・ピット」、「坂本龍馬」という、好きな女の子(キム・コッピ)の好きな男になりきり、10年間見守り続けた男たち(池松さん&満島真之介&大倉孝二)を描いた、異常か純情か判断しかねる愛を描いた衝撃の完全オリジナルラブストーリー。“2人が付き合う、付き合わないといっただけではない愛のあり方もある”という持論をユーモラスかつ、熱烈な表現で描き、完成披露試写会などでは「心が八つ裂きにされそう」「この感情は言葉でうまく説明できないが、すごい」と評され、観客たちに衝撃と熱を伝播させている!いずれも独特の視点を持つ作品ばかり。それぞれに込められた熱を、劇場で確かめてみて。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月07日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。子役に台本を渡さず、口伝えでセリフを伝えていくことで知られている是枝監督。パルムドールをとった同作品では、城桧吏、佐々木みゆといった子役の自然な演技にも注目が集まっていた。6歳の佐々木は、舞台挨拶でも自由に振舞う大物っぷりを見せている。今回の舞台挨拶でも、共演した高良の印象を聞かれて「怖〜い怖〜い幽霊みたいでした」と答え、高良がショックを受ける一幕も。また、リリーが耳元で囁き、MCの質問に「別に」と言わせようとすると、手を振って否定する。さらにリリーが「みゆちゃんに質問があります。女子一人だからキャバクラみたいな質問でしょうがないんだけど」と言った時も、佐々木は「やめてください!」とキッパリ拒否する。一方で「僕と、高良くんと、山田くんと、お父さんだったら誰がいいですか?」と聞かれると、「万引き家族!」と、リリーが一番良かった様子。実際に、舞台挨拶中もリリーからしかマイクを受け取らないなど、まるで本当の親子のような姿を見せていた。しかしリリーが「目標は、樹木希林みたいな不動産をたくさん持ってる女優さんになりたいんだよね?」と尋ねると、「やーめーてください!」と制しており、山田も「できあがってますね」と感心していた。他の人が話している時も、かなり自由に動いている佐々木。いわゆる「子役」という行儀の良さではない等身大のかわいらしさに、周囲の人たちや観客も目が離せない様子で、佐々木の動き一つ一つに微笑ましい笑いが生まれる。しかし自由すぎて舞台から去ってしまうようなことはもちろんなく、マイクを向けられればしっかりとした受け答えをする様子は、未来の大物女優の片鱗を覗かせるようだった。
2018年06月15日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。父の日に合わせて、作中で父親を演じる3人の俳優と、子役の2人が集まった。是枝監督は、俳優陣の役について「みんなそれぞれ違う父性と向き合いながら、うまくいってる人といってない人がいる。高良さんの父親は理想的といってもいいけど、カギカッコ付きの『父性』。そんな2人の中、リリーさんが演じている父親がまあダメな父親だけど、父親になりたいと思っていて、三者三様」と語った。城からは、サプライズでリリーへ手紙が読み上げられる。「もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした」「リリーお父さん、大好きです」という手紙に、リリーは「ジーンとしましたね」と”父親”の顔。しかし「俺がお年玉50万円あげたことが書いてない」とジョークを飛ばすと、城から「えー、その件ですが、もらってません」とキッパリ否定されていた。一方、佐々木は「家族のみんなの似顔絵です。一昨日リリーさんにもらったペンで描いた」と一枚の絵をリリーに手渡す。リリーが「俺が仕事で使っているペンをあげたけど、俺よりも使いこなしてる」と喜ぶと、佐々木は「この漢字はみゆが書きました! まだ漢字習ってません!!」と強く主張。リリーは「本当に上手」と佐々木の絵を褒めていた。また、リリーから最後の挨拶を任された城だが、リリーが耳元で話すことを誘導。城はリリーに囁かれるままに「え〜、宴もたけなわプリンスホテルでございますが、人生には大事な袋が3つあります。1つ目が池袋です。2つ目は沼袋です。3つ目は東池袋です」と言った後、「映画を楽しんでください!」メッセージを送った。○城桧吏 手紙全文リリーお父さんへ。リリーお父さん、撮影でもカンヌでも、会うたびにいつも優しくしてくれて、ありがとうございます。撮影中、寒い時にカイロで温めてくれたり、僕のことを笑わせてくれたり、いつも気にかけてくれたり、とても嬉しかったです。もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした。大好きな家族がいたあの家に戻りたいと、いつも思っています。リリーさんのようなおしゃれで優しくて、面白くて、演技の上手な俳優さんになることが、僕の夢です。これからも宜しくお願いします。リリーお父さん、大好きです。桧吏より
2018年06月14日