仲野太賀が主演する映画『泣く子はいねぇが(仮)』に、吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎の出演が決定。場面写真も到着した。日本の一地方都市である秋田の寂れた港町、雪の降る男鹿半島。娘が生まれ現実を見据える、妻ことねに対してたすくはいつまでも父親の自覚を持てないでいた。そんなたすくに愛想をつかすことね。父親らしさを証明できれば、ことねはまた許してくれるはず…。大晦日の夜、「悪い子はいないか」とナマハゲが闊歩する男鹿の街。その最中、全力疾走する全裸のナマハゲが生中継のニュース番組で全国に放送されるという事件が起こる。そのナマハゲの正体はたすくだった――。本作は、是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の新人映画監督・佐藤快磨のオリジナル脚本による映画。大人になりきれない、迫りくる現実を直視することもできない若者たちの“青春の終わり”を描いている。そして今回、新たに5名のキャストが発表。仲野さん演じるナマハゲ行事で失態を犯し、秋田を離れる若者たすくの妻役に、「カルテット」「ごめん、愛してる」「きみが心に棲みついた」の吉岡さん。たすくの親友役として、「グランメゾン東京」などに出演、佐藤浩市を父に持つ寛一郎さん。また、たすくの兄役を連続テレビ小説「ごちそうさん」などに出演する名バイプレイヤーの山中さん。母役を現在放送中の「病室で念仏を唱えないでください」に出演する余さん。たすくが秋田を離れるきっかけとなったナマハゲ行事を存続する会の会長役を、「踊る大捜査線」シリーズでお馴染み、秋田出身の柳葉さんが演じる。『泣く子はいねぇが(仮)』は2020年秋公開予定。(cinemacafe.net)
2020年03月12日「嵐」櫻井翔と有吉弘行が司会を務める「櫻井・有吉THE夜会」の1月30日(木)今夜の放送回に、俳優の賀来賢人、仲野太賀、柄本時生がゲスト出演。プライベートでもガチの仲良しだという3人が、親友だからこそ知るお互いの姿を明かしていく。今夜のゲストは、「今日から俺は!!」で見せたコミカルさから「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」のハードなテイストまで幅広い演技で見る者を魅了し続ける賀来さん。「仰げば尊し」の瑞々しい演技で注目度が急上昇すると、賀来さんと共演した「今日から俺は!!」に『50回目のファーストキス』『町田くんの世界』などで注目される仲野さん。連続テレビ小説「おひさま」や『聖の青春』などをはじめ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」や仲野さんも出演した大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」などで知られる柄本さん。お互いに共演作もあり10年来の親友だという3人が、親友だからこそ知っているプライベートを大暴露。また賀来さんの持ち込み企画「俺ならマジック見破れるはず!」では、最強マジシャンのトリックに賀来さんが挑むことに。果たしてトリックを見破ることはできるのか!?そのほか、女性ファン急増中の芸人「アインシュタイン」「四千頭身」も登場。令和にブレイクした新たなスターの人気の秘密を徹底解剖。爆笑ネタも披露してくれる。賀来さんは、「日刊SPA!」の人気エッセイを“恋愛エピソード”を中心に再構築した小説をドラマ化する「死にたい夜にかぎって」に主演。原作者の爪切男氏本人の実体験エピソードをベースに賀来さんはじめ、山本舞香、戸塚純貴、安達祐実らが共演する。仲野さんの映画最新作となる『静かな雨』は、大学の研究室で働く主人公が“たいやき屋”を営むこよみと出会うが、こよみが事故で新しい記憶を短時間しか留めておけなくなってしまう…というストーリー。元乃木坂46の衛藤美彩のほか、でんでん、萩原聖人、河瀬直美、村上淳、古舘寛治、川瀬陽太らが共演する。柄本さんは舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」に出演。シェイクスピアの名作を関西の戦後の港町に舞台を変え、全編関西弁、全員男性キャストで送る異色の純愛群像劇となり「ジャニーズWEST」桐山照史らが共演する。MBS/TBSドラマイズム「死にたい夜にかぎって」はMBSで2月23日より毎週日曜24時50分~、TBSで2月25日より毎週火曜25時28分~より放送。TBS放送終了後から、TSUTAYAプレミアムにて独占配信。『静かな雨』は2月7日(金)より全国順次公開。「泣くロミオと怒るジュリエット」は2月8日(土)~Bunkamuraシアターコクーンで、3月8日(日)~大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。「櫻井・有吉THE夜会」は1月30日(木)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2020年01月30日アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥、梅澤美波、久保史緒里、遠藤さくら、賀喜遥香が27日、都内で行われた令和2年「はたちの献血」キャンペーンPRイベントに出席した。「はたちの献血」キャンペーンは、二十歳の若者を中心として広く国民各層に献血に対する理解と協力を求めることを目的に、1975年から毎年1月~2月の期間に実施。このたび、乃木坂46の齋藤飛鳥、梅澤美波、久保史緒里、遠藤さくら、賀喜遥香がキャンペーンキャラクターに就任した。齋藤は、2年連続で同キャンペーンキャラクターに就任。「すごくありがたいなと。昨年キャンペーンキャラクターとして活動していく中で、こんなに輸血を必要とされている方がいるんだと驚きましたし、その方々への献血がいかに大切か学んだ。また今年も、その思いをたくさんの方々に伝えていけたらと思います」と意気込みを語った。新たに就任した4人もそれぞれあいさつし、梅澤は「飛鳥さん以外の4人が初就任ということで、乃木坂46にはまだまたたくさんのメンバーがいるので、一人ひとりが意識を持って協力しながら、みなさんの献血のきっかけを作れればいいなと思っています」と意気込み、久保は「同じ世代の方々にももっと関心を持っていただけるように乃木坂46のメンバーでもっともっとメッセージを届けていけたらと思っています」と語った。遠藤は「就任してから調べていく中で、献血をみんなの当たり前にしていかないとなと改めて思ったので、これからを担う二十歳の方をはじめ、若い世代に広く伝えていけたらと思います」と述べ、賀喜は「冬は献血者が減少していると伺ったので、少しでも多くの方々にご協力いただけるように、みんなで協力して頑張っていきたいと思います」と力を込めた。また、都内の献血センターを巡るオリジナルフラッグを初披露し、ステージ上でそれぞれ自身のサインを直筆。さらに、「はたちの献血」YouTubeアカウント用の動画を、5人自らがステージ上で撮影した。
2020年01月27日タレントのあびる優と格闘家の才賀紀左衛門が、13日から14日にかけて、それぞれのインスタグラムを通じて離婚を報告した。あびるは、「この度、私あびる優は才賀紀左衛門さんと離婚した事を報告させて頂きます」と発表。「2015年5月5日、お腹を痛めてこの世に元気な産声をあげてくれた愛娘も4歳を過ぎ、日々健やかに成長してくれています。これからもヨツハのママとして、大切に大切に愛情いっぱいに育てていくことを誓います」と娘への思いと共に、「今後ともお仕事も子育ても頑張っていきますので、よろしくお願い致します」と抱負をつづった。一方の才賀は、「今回の件で世間の皆様をお騒がせして大変申し訳御座いませんでした」と謝罪。「僕達、夫婦は今回の離婚報道を受け別々の道を歩む事になりました」と離婚の事実を認めながら、「育てるのが元妻と一部の記事で報道されていますが、僕、才賀紀左衛門が親権並びに監護権(育児権)を持ち責任を持って育てていく事を表明いたします」と一部報道を否定している。2人は、2014年9月に結婚を発表。2015年5月に第1子となる女児が誕生していた。
2019年12月15日3人のゲストが、それぞれの立場から自由気ままに語り合うトークドキュメンタリー「ボクらの時代」。その10月27日(日)放送回に俳優の落合モトキ、賀来賢人、仲野太賀の3人が出演。同世代で親交も深い彼らが仕事や家族について語り合う。『桐島、部活やめるってよ』や『アズミ・ハルコは行方不明』『全員死刑』など数多くの映画をはじめ、ドラマから舞台まで幅広いフィールドで活動。様々な表情を見せる俳優、落合さん。『斉木楠雄のΨ難』や大ブームを巻き起こした「今日から俺は!!」でみせる圧倒的コミカルさから、放送中の「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」でのバイオレントな雰囲気までマルチな俳優として活躍する賀来さん。「仰げば尊し」や「レンタルの恋」をはじめ、賀来さんとも共演した「今日から俺は!!」などのドラマはもちろん、今年は『町田くんの世界』『タロウのバカ』が公開と立て続けに出演作が世に送り出されている仲野さん。それぞれ役者として、映画やドラマ、舞台などでその個性を発揮。存在感を放っている3人は世代も近くプライベートでも親交が深いのだとか。そんな彼らが今回は俳優という仕事や家族のことについて語り合う。落合さんが出演する映画『HiGH&LOW THE WORST』は現在大好評公開中。「HiGH&LOW」の鬼邪高校と不良コミックの金字塔「クローズ」「WORST」の鳳仙学園が登場し、両校がぶつかり合う世紀の頂上決戦が描かれる同作で、落合さんは凶悪な新チーム「牙斗螺」(キドラ)の金平秀斗役で出演。賀来さんは吉永小百合、天海祐希が共演、絶賛公開中の映画『最高の人生の見つけ方』に出演。余命宣告を受けた2人が同じ病院に入院する12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行するという物語が展開。仲野さんが菅田将暉やモデルのYOSHIらと共演、無戸籍で学校にも通ったことがない若者とその仲間の高校生たちが過酷な現実と向き合っていく様を描く『タロウのバカ』も現在全国公開中。「ボクらの時代」は10月27日(日)7時~フジテレビで放送。(笠緒)
2019年10月26日アイドルグループ・乃木坂46の4期生、遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめが28日、千葉・幕張メッセで開催中の「Rakuten GirlsAward 2019 AUTUMN/WINTER」にモデルとして登場した。3人は、乃木坂46のメンバー13人が出演した「GRL」のステージのトリとして、3ショットでランウェイをウォーク。遠藤は、ショートパンツで美脚を披露した。先端では、3人で投げキッスを観客に送り、会場を沸かせた。同ステージでは、齋藤飛鳥がトップバッターを務め、松村沙友理、堀未央奈、山下美月、星野みなみ、久保史緒里、佐藤楓、新内眞衣、北野日奈子、梅澤美波も出演。乃木坂46がモデルとしてランウェイを彩った。「GirlsAward」は、2010年から年2回、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。20回目となる今回は幕張メッセにて、“女の子のわがままが全部詰まったKIRA KIRAの魔法に包まれる夢のような空間”という意味を込めた「KIRA KIRA CELEBRATION」をテーマに、人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブステージなどを開催する。撮影:蔦野裕
2019年09月28日俳優・仲野太賀と歌舞伎役者の中村七之助が、宮藤官九郎オリジナル脚本による大河ドラマ第58作目「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演することが明らかになった。“知られざるオリンピックの歴史”を描いていく本作。6月30日放送の第25回より、本作は第二部に突入し“激動の昭和史”が進んでいく。今回発表された2人が演じるのは、戦争によってその人生を翻弄される、ドラマのキーパーソンだ。先日改名を発表し話題となった仲野さんは、金栗四三(中村勘九郎)の弟子でマラソン選手の小松勝役で出演。四三の著書に感銘を受け、九州一周の途中に四三を訪ねて池部家に。その後、四三と共に上京し、1940年東京オリンピックでのメダル獲得を夢見て昼夜トレーニングに励む。本作へは第32回から登場となる仲野さん。本作制作発表時から出演を熱望していたそうで、「念願叶い、大変うれしく思ってます。人の意志は受け継がれ、それは時代を繋ぎ、愛に溢れている。宮藤官九郎さんの素晴らしい脚本を読むたび、この壮大な人間賛歌に胸を打たれまくってます」と思いを語る。そして「『いだてん』という長いレースで、これまで沢山の方々が必死で走り、僕の手元にも回ってきた襷を次の人へと繋ぐべく、全力疾走で自分の役目を果たしたいと思います」と熱い気合を述べている。また、七之助さんが演じるのは、“昭和の大名人”と称される落語家・三遊亭圓生。端正かつ洗練された語り口が持ち味で、記憶力抜群、持ち噺の数は300を超え、落語史上最多とも言われる。兵士の慰問興行で古今亭志ん生(森山未來/ビートたけし)と共に満州にわたるが、その間に終戦を迎えて悲惨な目に遭う。「宮藤官九郎さんの脚本、そして兄が主役の作品への出演が決まりうれしいです」と出演を喜んだ七之助さんは、今回の演じる役柄に「これは大変だなと思っています。落語家、それも大名人ですし、すぐにおいそれとできる芸ではないので、圓生さんの落語を聴きこみ、試行錯誤を重ねながら稽古をしています」とコメント。また「自分の出演で壊さないよう、一生懸命やりたいと思っています」と意気込んでいる。なお、七之助さんの登場は第39回から。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は毎週日曜日<総合>20時~、<BSプレミアム>18時~<BS4K>9時~放送中。(全47回)(cinemacafe.net)
2019年06月28日意外な側面が分かるかも。一枚の絵からわかるあなたのS度は?パーソナリティ研究家・中嶋真澄さんの心理テストにトライ!Q居酒屋の玄関で、下駄箱はほぼいっぱい。どこに入れますか?あなたのS度は…?AスーパーS!あなたは自分が主導権を握り、人を支配したい人。人をいたぶることが快感になる、サディスト的な傾向が。相手を従わせたいという欲求は、性的な関係でも強そう。相手をひざまずかせ、自分は女王様のように振る舞って、足をなめさせたり、奉仕させるのが快感。鞭を振るうような、相手を痛めつけるプレイにもはまりそう。BときたまSあなたは力関係にわりあい敏感な人。相手を見て態度を変え、自分より上と見なした相手には逆らいませんが、立場が弱いと見なした相手にはマウンティングをかけます。性的な場面では、相手をじらせて自分を欲しがるように仕向け、じわじわとSっ気を発揮して楽しむでしょう。責めることの快感を覚えてしまいそう。CSっ気低めあなたは人から支配されたくない人。支配欲を持つと、逆に人から攻撃されそうで怖いのかも。Sっ気はなさそうに見えますが、自分が直接手を下さないぶん、他人が誰かをいたぶるのを見ると、ひそかな快感を覚えます。性的な場面でも、自分で相手を責めることはできませんが、そういう映像を見て興奮することがあるかも。D隠れS!一見、他人をいたぶることに関心なさげ。日常ではいたって穏やかで、あなたをサディストだと感じる人は少ないはず。しかし、実は一歩引いた視点で他者を観察していて、いたぶるテクニックに長けた人。ベッドでも、まるで表情を変えずに、的確な一撃で相手を辱めるなど、能ある鷹は爪を隠す的なS傾向の持ち主です。なかじま・ますみパーソナリティ研究家、作家。性格タイプに関する独自の研究に取り組む。近著に『心の奥まで丸見え! 当たりすぎて怖い心理テスト』(池田書店)。※『anan』2018年4月11日号より。イラスト・長谷川まき(by anan編集部)
2018年04月07日●『凶悪』『日悪』に続いて「心中した」原作『凶悪』(13)や『日本で一番悪い奴ら』(16)で、人間の業を炙り出してきた白石和彌監督が一転、「無償の愛」に挑んだ。10月28日に公開となる映画『彼女がその名を知らない鳥たち』。クレームで憂さ晴らししながら、地位も金もない陣治(阿部サダヲ)を足蹴にする依存女・十和子(蒼井優)。そんな十和子への執着心を隠さない不潔男・陣治と、薄っぺらな甘い言葉で十和子と肉体関係を結ぶ不倫男・水島(松坂桃李)。そして、自らの地位のために十和子を踏み台にする野心家の男・黒崎(竹野内豊)。不倫報道が日常化してきた今、ただその是か非かを問いただすのではなく、それら登場人物たちを通して、一観客に「あなたの愛とは?」を鋭く投げかける。その担い手となる役者を手とし、足とするからには。白石監督はそんな強いこだわりと責任を腹に据えて本作と向き合っていた。奇しくも映画作品で遺作となった中嶋しゅうさんとの思い出にも、役者への尊敬の念がにじみ出ている。○「同じような役」をオファーしないワケ――高校の先輩から数冊の本をもらい、その中の一冊が今回の原作だったそうですね。幻冬舎さんに小玉(圭太)さんという高校の大先輩がいらっしゃるのですが、小玉さんが『凶悪』を観て僕の存在に気づいてくださり、食事に誘ってもらって、それ以降かわいがっていただいてたんです。小玉さんが出版社問わず映画化したい本を数冊持ってきてくださって、その中の一冊が『彼女がその名を知らない鳥たち』でした。――『凶悪』がなければ、今回の作品も生まれなかったと。そうですね。『凶悪』問わず、すべての作品はそうやっていろいろなことに繋がっているんだと思います。――「無償の愛を描きたい」という思いが一致した作品だったと聞きました。映画化しづらい原作だと思います。過去の話が重要な要素を占めていますし、ラストの描き方もとても難しい。原作を読み終わって、1週間ぐらいそのあたりが引っかかっていました。でも、繰り返し考えているうちに、「好きかも」となってきて(笑)。そう思ってしまうと「もう、やるしかない」。――物語の起承転結も含めて、そうやって冷静に判断されてから決断されるんですね。もちろん。『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』もそうでしたが、「この原作と心中できるか」という覚悟がないと。もう少し手軽に撮っちゃえばいいのかもしれないですけど、「そうはいかん」と言い聞かせています。――原作に忠実に。ご自身の解釈で映画化することは本意ではないというお考えですか?もちろんそういうこともあり得るし、正しいとも思います。今回も読み終わって、ラストを変更することも考えて、いくつか書き出しました。でもやっぱりしっくりこなかった。最終的には「このラストしかない」と。これ以上の衝撃はありませんからね。――映画を観た後、何か引きずられているような独特の"魔力"がありました。CMで蒼井優さんを見ると十和子と重なって、以前とは違う魅力を感じたり。出ている役者さんが、それぞれ自分が抱いていたイメージとは少しずれているというか、キャスティングの妙を感じました。起用は原作を読んでの直感なのですが、阿部サダヲさんや蒼井優さんをはじめ、パブリックイメージと違う役割をいかに与えるのかというのが重要と考えています。阿部さんは最近「いい人」というか、潔癖感のある役が多かったのですが、今回のだらしない男も喜々として演じてくださいました。――そのあたりが「役者冥利」なんですかね。そうだと思いますよ。同じような役をやってもね。それを課されている俳優本人がいちばん思っているんじゃないですかね? でもみんな文句も言わず、当然プロだからきちんと全うしています。起用する側は、役者の将来性も踏まえてちゃんと考えてあげた方がいいと思います。●少女漫画映画の「恋」頼りを憂う――表現は正しくないのかもしれませんが、心理テストを受けているような映画でした。つまり、登場人物に対して自分がどのような印象を抱いているのか。そこがとても肝となるストーリー展開でした。そうですか(笑)。原作の流れには基本的に沿っていますが、陣治についても阿部さんから「どうやって演じたらいいですか?」と聞かれると、「さっき人を殺してきたような顔で」とお願いしていました。○連日の不倫報道と世間の「愛」――最近の映画は恋を描く作品が多くて、愛を描く作品が少ない。そんなこともプロダクションノートに書かれていました。今回の映画では、その「愛」を描こうとしている。少女漫画を原作にした映画がたくさん作られてますが、そのほとんどが恋の映画。また、そういう映画でしかヒット作を生み出せない日本の現状を憂いているというか、愛は愛でも気軽に口に出せる愛ではなくて、口に出すこと自体が軽く感じてしまうようなものをせめて作ろうよと。――そういう点での「無償の愛」は、とても覚悟のいるテーマですね。伝わっている人には伝わると信じたいですね。この映画は、最後に提示されるのが「愛」であるからこそ、観ていてつらくなるような展開を経ても残るものがあるんだと思います。いつか十和子が死ぬ時、きっと「良い人生だった」と前向きになるに違いない。そう思っています。――ここ数年、著名人の不倫が連日取り上げられています。今回の「無償の愛」は世相に対する問いかけとも受け取れます。でも映画を観て、ほとんどの人は無意識に「有償の愛」を求めているんじゃないかと思ってしまいました。本当にその通りだと思います。「無償の愛」は容易ではありません。相手に見返りを求めず、すべてを捧げることができる人はなかなかいない。そうやって深く考えていくと、この作品に潜んでいる過激なメッセージが聞こえてきます。でも、なかなか「無償側」にはなれませんよね。――そうですね。でも人として「無償でありたい」とも思います。1万分の1ミリでも、そうありたい (笑)。そうなれれば、何かが変わるんじゃないか。そんな予感がするんですよね。――松坂桃李さん演じる水島。十和子をもてあそぶゲス男でしたが、自分都合で考えてしまうことは多かれ少なかれ、自分も含めて誰にでもあるような気もしました。"そっち側"の人がほとんどだと思います。出演者の方には世の中の不倫についてとか具体的なことは話しませんでしたが、みんな共通して同じようなことを思っていたんじゃないですかね。○ピエール瀧の悪役像を生み出した起源――阿部さんからは「脚本に対して忠実に演じようとするルール」を感じたそうですね。脚本に書いてあることや僕がしてほしいと思っていることを、まずは素直に再現しようとする努力を惜しまない。そういう印象を感じましたね。役者さんが受け入れられなければ話し合うこともありますが、そういうこともあまりなかったです。互いに陣治のイメージが一致していたんだと思います。思い入れが強い役だったので、脚本にもだいぶ手を入れさせてもらいました。――『アウトレイジ 最終章』のピエール瀧さんを見て、『凶悪』を思い出しました。そういう悪役イメージを引き出したように、白石監督ならではの役者さんとの距離感、独自の演出法があるのではないかと。今の阿部さんの話を聞いても思いました。どうなんだろう。さきほど言われてうれしかったのが、もともとのイメージとずれている配役だったと。パブリックイメージと違う役割を与えるというのが、まずは僕の役目だと思うんですよね。それは役者にとってはうれしいことだし、一方では不安になるかのどちらかなんですよね。その役をやってみたいと思えばうれしいし、絶対にできないと思っていれば不安になるだろうけど。ただ、確実に普段やり慣れていることよりは、何かアプローチを変えなきゃいけないから。そういう役割をちょっとでも与えると、役者は急激に輝きを増すと思います。それは一般社会でも同じじゃないですか? プロ野球の監督も優勝すると、どのように指揮したのか分析する記事が上がりますよね。でも、その内容は結果を残したからこそ引きがあるわけで、結局は「勝てば官軍」。そういう考えに近いというか。新しい何かを発見してあげれば、役者は喜んでくれると信じています。●中嶋しゅうさん「また出てやるよ」――役者への尊敬の念ともいえますね。黒崎(竹野内豊)の妻・カヨ(村川絵梨)の叔父である国枝を演じた中嶋しゅうさん。残念ながら今年7月6日、舞台出演中に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。映画で観ていただいた通り、役者としてとても輝いている方でした。嬉々として演じてくださって。国枝という役は原作では回想シーンしか登場しなくて、現在の十和子とは会わない。映画では2人が対面して。そのためにセリフを設けました。――「お前のことは覚えている」。身の毛もよだつセリフでした。やりたい放題やってきた国枝が五体満足で出てくるのも面白くないので、半身不随の設定にしました。どうですかねと尋ねてみたら、すごく喜んでくださって。「こんな感じの歩き方でいいかな?」とかいろいろ細かいアイデアをくださって。本当に楽しかったです。――どのような経緯で出演が決まったんですか?しゅうさんは前から出てもらいたいと思っていたんですけど、舞台でお忙しいのでなかなか映画のスケジュールと合わなかった。今回は、映画『関ヶ原』が終わって、ロケ地が大阪と近かったのでその足で来られるということになって、たまたまタイミングが合ったんです。やっと出てもらえてよかった、またお願いしますね、なんて話していたんですけどね。「また出てやるよ」と言ってくださっていたのに。――貴重なお話ありがとうございました。強烈な存在感とインパクトを残した役だったと思います。監督ご自身としてはここ最近、オファーが続々と舞い込んでいるそうですね。どのような基準で作品を選ばれているんですか?基本的には「面白い」と思えたもので、「ハートに火がつくかどうか」を方針としているんですけど、作品が増えすぎてきたのでまた方針を変えていこうかなと思っています。みなさん付き合いが長いと僕のことを知っていて「次にこういうのやりたいんじゃないの?」みたいなものを持ってきてくださって、それをやっちゃったりするので(笑)。『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』と同じように、この子(映画のプレスを指しながら)がまた新しい扉を開いてくれる映画になるんじゃないかとすごく期待していて。「お前、実録の人だろ?」みたいに言ってくるヤツもいましたが(笑)、職人でいたいなとは思いますよね。アレも撮れるし、コレも撮れる。そういった意味での新たな一面に挑戦できたことはよかったと思います。この作品も、新たな出会いのきっかけになることを願っています。■プロフィール白石和彌(しらいし・かずや)1974年北海道生まれ。1995年、中村幻児監督主催の映画塾に参加し、その後、若松孝二監督に師事。助監督時代を経て、行定勲、犬童一心監督などの作品にも参加。初の長編映画監督作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)の後、ノンフィクションベストセラー小説を実写化した『凶悪』(13年)は、第37回日本アカデミー賞優秀監督賞ほか、各映画賞を総なめした。その後、『日本で一番悪い奴ら』(16)、『牝猫たち』(16)、Netflixドラマ『火花』(16)など、幅広いジャンルを映像化し、来年は『サニー/32』(18)、『孤狼の血』(18)の公開を控えている。(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月27日岡田准一が8月26日(土)、石田三成役で主演を務めた『関ヶ原』の初日舞台挨拶に登壇。同作で共演し、今年7月に亡くなった俳優・中嶋しゅうさんを偲び、「この日(初日)を迎えられたと報告したい。届けばいいなと思っています」と思いをはせた。歴史小説界の巨匠・司馬遼太郎によるベストセラー小説をもとに、戦乱の世に終止符を打ち、その後の日本の未来を決定づけた「関ヶ原の戦い」の6日間を壮大なスケールで映画化した。舞台挨拶には岡田さんをはじめ、有村架純(伊賀の忍び・初芽役)、平岳大(島左近役)、東出昌大(小早川秀秋役)、伊藤歩(蛇白/阿茶役)、音尾琢真(福島正則役)、和田正人(黒田長政役)、中越典子(花野役)、役所広司(徳川家康役)、原田眞人監督が出席した。過酷な撮影をふり返った岡田さんは、音尾さん演じる福島正則に蹴られるシーンを挙げて「股やお尻あたりなら耐えられるので、そこを中心に、お腹はたまにとお願いした」のだとか。しかし、役に入り切った音尾さんは「夢中になってしまい、ずっとお腹を蹴ってしまって(笑)。カットがかかった瞬間、『ずっと、腹!』って怒られてしまった。その節は申し訳ありませんでした」と平謝りだった。また、「もし別の登場人物を演じるなら?」と質問されると、岡田さんは「東出くんですね。(背が)大きいんで、よく見渡せそう。役柄で言うなら、やっぱり徳川家康がいいですね」と持論。「原田監督が25年かけて構想した大作に、出演できるのは役者として幸せな時間だった」としみじみコメントした。原田監督は、約600人の観客で満席となった会場を見渡し「今日は天下を取った気分」と晴れやかな表情だった。『関ヶ原』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年08月26日人気アニメ作品『とらドラ!』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などを手がけるキャラクターデザイナー&アニメーターの田中将賀氏初の作品集「田中将賀アニメーション画集」が、2月26日より一般販売される。価格は4,320円。キャッチーさと繊細な感情描写を両立させたキャラクター作りで、日本アニメの最先端を走る田中氏。画集では、『舞-HiME』『家庭教師ヒットマン REBORN!』『とらドラ!』『学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『あの夏で待ってる』、そして昨年公開された劇場アニメ『心が叫びたがってるんだ。』まで、彼がキャラクターデザインや作画監督として参加した作品のイラストを多数収録している。加えて、小説の挿絵や雑誌のマスコットキャラクター用イラスト、『ソードアート・オンライン』『進撃の巨人』のエンドカード、さらにキャラ設定や修正原画等の資料なども掲載。表紙は、田中氏がデザインを担当したキャラクターたちが集合した、描き下ろしのスペシャルイラストに。A4変型の大判サイズで、300ページを超える大ボリュームの内容となっている。本書は、昨年末のコミックマーケット89で先行発売され、好評を博していたもの。2月26日からはネット書店とマンガ専門店、アニメショップを中心に一般販売されるほか、一般書店では事前予約も可能となっている。本画集の発売を記念して、ジュンク堂書店池袋本店では田中氏によるサイン会の実施も決定。3月12日の14時と16時の2部制で、本書の予約・購入者から先着100名に整理券が配布されるという。予約の場合は、店頭もしくは電話での受付となる。
2016年02月22日岩手県西和賀町で「雪王国に参戦せよ!」と題して「ほっとゆだ2013北日本雪合戦大会」が開催される。開催日時は2013年1月26日(土)、27日(日)。会場は西和賀町立湯田小学校グラウンドの特設コート。荒天でも決行の予定。主催は岩手県和賀郡西和賀町およびIBC岩手放送。大会は、日本雪合戦連盟の競技規則、岩手県雪合戦連盟の本大会特別規則等で行われる。内容は、2チームに分かれて戦い、敵陣に配置されたフラッグを奪取するか、敵チームのプレイヤーすべてに雪玉を当てて全滅させれば勝利。もし制限時間内に勝敗が付かなかった場合はその時点で残っている人数が多いチームが勝利。なお、同数の場合は引き分けとなる。競技種目は監督1名、選手9名で構成された「一般の部」、プレイヤーに女性が3名以上参加していることが条件となる「ミックスの部」に加え、今回からプレイヤーが女性のみの「レディースの部」が新設された。競技方法は、予選リーグで選抜されたチームとシードチームで準決勝リーグを行い、 準決勝リーグの上位チームで決勝トーナメントを行う方式で実施される。参加料金は1チーム10,000円。内訳はルールブック1冊とチーム必須規則講習会1名分の受講料を含む。なお、講習会参加者1名追加につき1,000円の追加料金が必要。申し込み方法は申込書と参加料を現金書留で大会事務局に送付する。2013年1月9日(水)必着。大会スケジュールは下記の通り 1日目・予選リーグ1月26日(土) 8:00受付終了・監督会議8:20開会式9:10試合開始 2日目・準決勝リーグ・決勝トーナメント1月27日(日) 8:00受付終了・監督会議8:40試合開始16:00閉会式 大会の詳細はIBC岩手放送ホームページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月14日エプソン販売は14日、中嶋悟氏が総監督を務める『EPSON NAKAJIMA RACING』の「2012年SUPER GTシリーズ GT500クラス」参戦を今シーズンも支援していくと発表した。これを受けて、同チームのドライバー・道上龍選手と、レースクイーンの高橋聡美さん、池田ゆい佳さんが本誌編集部を訪問。今シーズンに向けての思いを語った。エプソンは中嶋氏の現役時代(1983年~)からスポンサー活動を行い、2004年以降、『EPSON NAKAJIMA RACING』のSUPER GT参戦も支援している。昨シーズンは第4戦(スポーツランドSUGO)で3位入賞をはたすなど、チーム力の向上を感じさせる1年となった。今シーズンも、ドライバーに道上龍選手、中山友貴選手を起用し、シリーズチャンピオン獲得を目標に、ホンダ「HSV-010 GT」がベースのマシン「EPSON HSV-010 GT」で全8戦に臨む。このほど公開されたマシンの車体カラーリングは、一般公募による「2012年EPSON HSV-010 GT カラーリングコンテスト」最優秀賞作品をもとにデザインされたもの。中嶋総監督は最優秀賞のデザインに関して、「サイドやボンネットも含めてきれいなストレートラインが印象的」と評価。チームのPRのため、本誌編集部を訪問した道上選手、高橋さん、池田さんも新デザインを気に入った様子で、「かっこいい!」「きりっとしていて、スピード感がありますよね」と話していた。高橋さんは3年ぶりに同チームのレースクイーンを務める一方、池田さんは今年がレースクイーンとして1年目の活動に。「すごく憧れていたので、レースクイーンになることが決まったとき、うれしくて感動して号泣してしまいました(笑)」と池田さんがカミングアウトし、「(池田さんは)かわいいので、そのまま自然体でいてほしいですよね。私も3年目として、困ったことがあればすぐ気づける存在になりたいです」と高橋さんが”先輩”らしい一面を見せる一幕も。2人とも『EPSON NAKAJIMA RACING』の一員として、「笑顔と明るさと元気でチームの力になれたら」と誓った。そんな2人を見ながら、「エプソンの衣装も似合っているし、イメージにぴったり」と道上選手。2010年より同チームのドライバーを務める彼は、「正直、この2年間はいい成績を残せていないけど、今年はいろいろなものが進化し、いい状態になってきていると感じます。レースクイーンをはじめチームのみんながひとつになって、優勝を勝ち取れるものだと思うので、みんなで力を合わせてレースに臨みたい」とコメント。3年目となる今シーズンに向けて、「とにかく結果を出したい。全8戦を通じて、最低でもシーズン3位以内に入れるようなレースを続けていきたい」と抱負を述べた。なお、『EPSON NAKAJIMA RACING』専用ホームページでは、「EPSON HSV-010 GT」をはじめ、歴代マシンやレーシングピットを精緻に再現した「スーパーペーパークラフト」のコンテンツも充実。今シーズンも新デザインの「EPSON HSV-010 GT」や、7年ぶりとなるフォーミュラーカーのペーパークラフトを公開予定とのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日