中村勘九郎、中村七之助兄弟らによる全国巡業公演が今年も開催される。「春暁特別公演2018」と銘打ち、3月中旬の埼玉を皮切りに全国12か所を巡るふたりに、話を聞いた。春暁特別公演2018 チケット情報普段、歌舞伎の舞台を生で観ることができない全国の人たちに、歌舞伎の楽しさを届けたい、と2005年より毎年開催、兄弟ふたりが中心になってのこの巡業は、「最初の頃は不安でした。が、継続は力なり。この公演を見て歌舞伎を好きになったという方が多く、やってきて良かったなと思います」と話す勘九郎。上演演目も、初めて歌舞伎を観る人も存分に楽しめるものをと工夫を重ねてきた。今回、勘九郎が演じる「浦島」は、かの昔話の主人公の後日談。「海から戻ってきた浦島が、竜宮城での思い出を踊りで見せます。その後玉手箱を開けたらどうなるか──、皆知っていることですが(笑)、これが意外と古風な早変わりで、楽しく観ていただけると思います」(勘九郎)。いっぽう、七之助が踊るのは華やかさに満ち満ちた「枕獅子」。「『鏡獅子』の元となったとても古風な踊りです。僕が演じるのは傾城で、その切ない女心を格式高い曲調で踊ります。『鏡獅子』よりもさらに華やかなところもあり、春にぴったりですね」(七之助)。中村屋門弟らによる「鶴亀」も、春にふさわしい、おめでたい雰囲気に溢れた舞踊だ。この巡業公演ならではのお楽しみ、「芸談」の時間も。「芝居のことも、プライベートのこともざっくばらんに話すトークショーです」と勘九郎。この時間はいつもスーツ姿での登場だが──「いまだに『おおーっ!』と声があがる。あれは絶対、『着物じゃない?スーツだ!』『普通の人だ!』ということでしょう(笑)。生で観る歌舞伎は初めてという人は?と聞くと、半分以上の方が手を上げられる。まだまだ、ですね」と七之助も言葉に力を込める。質疑応答のコーナーでは、「どんなニックネームで呼べばいいか」という斬新な質問も。「屋号以外で?じゃあ何か考えてください、と返すと、『カン』と『シチ』って(笑)──」と七之助。「そんな掛け合いもできるんです」と勘九郎も楽しげだ。都市によってシャイだったり積極的だったりとか客席の雰囲気は様々だが、客席との直接の交流が生まれるかけがえのない時間といえるだろう。2019年の大河ドラマ主演を控える勘九郎だが、これを逃すと勘九郎の生の舞台はしばらくお預けとなるだけに、兄弟揃っての公演は見逃せない。公演は3月17日(土)さいたま市文化センター 大ホールから4月5日(木)鎌倉芸術館 大ホールまで全12か所で開催、チケットは発売中。取材・文加藤智子
2018年01月30日女性が楽しむためにつくられたイベント株式会社トレスの主催による女性限定のタイムトライアルイベント「Women’s Track」が大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森陸上競技場(東京都品川区)で3月に開催されます。参加資格は、中学生以上の女性が対象となります。豪華ペーサーも参加決定ペーサーには、第7回大阪マラソンで優勝した木下裕美子さん、ゲストランナーには、ランニングタレントとして活躍中の中村優さんや黒澤まさ美さんなどを招いての開催となります。個人のレベルに合わせてトラック競技開催日時は、2018年3月17日(土)10時~17時(予定)、競技種目は、200m、2,000m FUNRUN、5,000mの3種目から構成されており、それぞれの組み分けについては、目標タイム順で事務局が組み分けを行います。参加費は、200m(計測あり)800円、2,000m(計測なし)2,300円、5,000m(計測あり)3,200円となります。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社トレスプレスリリース(@Pressより)※「Women’s Track」ホームページ
2018年01月25日「特優賃」(とくゆうちん)という賃貸物件を知っていますか?この記事では、特定優良賃貸住宅(以下、特優賃)について、その概要やメリット・デメリット、そもそも誰でも入居できる住宅なのかなどについて解説していきます。「特優賃」ってどんな住宅?特優賃とは、国や県、市などの補助を用いて建設したファミリー層向けの賃貸住宅のことです。一般的な通常の賃貸住宅であれば、家主(オーナー)が自分自身の資金を使って住宅を建設して、入居者に貸し出しますので、申し込みに当たって条件などはなく、家主(オーナー)の入居審査があるだけになっています。一方で、特優賃の場合には土地の所有者(オーナー)が国や県または市から補助を得ており、ある意味で公的な側面もありますので、入居する世帯の収入や入居条件などが予め決められている点が最大のポイントとなっています。また、特優賃の場合、国や県、市からの家賃補助がありますので、一般の賃貸住宅と比べると同じような条件であれば、賃料が比較的安く借りることができるメリットがあります。どのくらい安くなるのかは、入居する人の年収などによっても賃料が変わってしまうので、一概には言えませんが、目安としては一般的な賃貸住宅の賃料が10万円程度の賃貸住宅であれば、特優賃の場合は6万円〜8万円程度となり、とてもお得に入居することができます。ただし、この目安は、各自治体によって収入基準や入居条件等が異なっていますので、ご自身のお住まいの各自治体の特優賃制度をチェックしてみましょう。「特優賃」の家賃補助以外のメリットとは?メリット1:礼金・仲介手数料が不要特優賃のメリットは一般の賃貸住宅よりも賃料が少ないだけではありません。それに加えて、礼金・仲介手数料も不要となっているのです。元々、この特優賃の制度は「借りる際の負担を軽くする」という趣旨から作られた制度ですので、礼金や仲介手数料の負担がないのです。ただし、「敷金」については特優賃の場合、必要になっていますので注意しましょう。メリット2:更新料も不要一般的な賃貸住宅の場合には2年に1度の更新料が必要なケースが一般的です。しかもこの更新料は、家賃の1ヶ月分となっているケースが多いため、とても大きな負担となってしまっています。しかし、特優賃の場合にはこの更新料も不要となっていますので、費用的に非常にメリットが大きいと言えます。メリット3:管理も安心また、特優賃のマンションの場合には、マンションそのものに国や県、市などの補助が入っているため、マンションそのものの管理も厳格に基準が定められています。そのため、しっかりとした会社が建物メンテナンスや管理を行っていますので、安定して住むことができます。一方で一般の賃貸住宅の場合には、管理がしっかりとしているマンションもありますが、管理会社が入っておらずオーナーが管理しているような物件もあります。そのような物件の場合には、あまりしっかりと管理されていないケースもありますので、特優賃のマンションは安心・快適に住むことができます。メリット4:住宅の質が高い「優良」と名前に付いているように、法律で定められた基準を満たす質の高い住宅が該当します。自治体によって基準は異なりますが、「専有面積50〜125平方メートル」「バリアフリー・オートロック」「収納スペースの面積が専有面積の9%以上」「耐火、または準耐火構造」など、機能面も優れた住みやすい住宅が多いといえます。「特優賃」のデメリットとは?デメリット1:物件数が少ない特優賃の物件の場合、一般の賃貸住宅と比べて非常に数が少ない事が最大のデメリットとなります。探すエリアによっても異なりますが、自分の探したいエリアで特優賃の物件を探すと数件程度しか候補が無いこともあります。また、空きが少ない事もありますので、完全に自分の希望に合致した物件を探すことは難しくなってしまいます。どうしても、譲れない物件の条件があるのであれば、一般の賃貸住宅で探した方が効率的に探せるでしょう。ただ、コスト的なメリットを重視して、特優賃の物件を探すのであれば物件の間取りやエリアなど条件はあまりこだわらないようにしましょう。デメリット2:駅前などの賃貸物件を紹介してくれる店舗では扱いが少ないまた、駅前などにある賃貸物件を紹介してくれる店舗では、特優賃の物件を扱っていないケースもありますので、注意が必要です。特優賃の物件を探す際には、各自治体にある「住宅供給公社」のサイトなどを調べて探すようにしましょう。「特優賃」の物件は誰でも住めるのか?特優賃の物件は誰でも住めるものではなく、入居するためには所得の条件があります。具体的な金額については、各自治体によって異なりますが、所得が高すぎる場合には、特優賃の物件に入居することができません。また、所得が規定の基準に合致していたとしても、特優賃の物件の入居には審査がありますので、その審査に通過する必要があります。
2018年01月18日歌舞伎界の次世代を担う中村勘九郎、中村七之助兄弟が、普段から交友のあるゲストの面々とトークを展開する番組「座・中村屋(仮)」が、2018年1月4日(木)にフジテレビ系にて放送されることが決定した。勘九郎さんと七之助さんが贈る、珠玉の新春トーク番組「座・中村屋(仮)」。ゲストと様々なことをざっくばらんに語り合う2人の表情は普段、なかなか見ることのできないもので、話す言葉のひとつひとつに、彼らの素顔が垣間見られる貴重な機会に。そして気になるゲストは、俳優・藤原竜也、女優・大竹しのぶ、そして、脚本家・俳優・監督など様々な顔を持つ宮藤官九郎の3人。勘九郎さんが藤原さんと、七之助さんは宮藤さんと対談。さらに、父親で故・中村勘三郎のかけがえのない友でもあり、まるで身内のような存在だという大竹さんと3人のトークを展開していく。■中村勘九郎×藤原竜也、出会いから演劇人としての熱い想いを語る勘九郎さんが藤原さんとの対談の場所に選んだお店は、中村屋にとっても大切な場所のひとつ。勘九郎さんと藤原さんは、2004年の大河ドラマで共演して以来、互いに信頼を寄せる仲。そんな2人対談では、出会いの頃のエピソードから、演劇人としての熱い想い、ともに師匠を失ったときの心情などを素直な言葉で語り合う。大河ドラマ出演時、20代前半だった2人。それから10年以上の時が経ち、いま、若き役者時代の“やんちゃ”な思い出を笑顔で競うように話す彼ら。時折、勘九郎さんが「新春特番ですから」とその場を仕切り直し、演技への向き合い方や、最近の歌舞伎界、演劇界を見て思うことなども語られる。■中村勘九郎×中村七之助×大竹しのぶ、「まるで中村家のリビング」プライベート感満載の対談にまた大竹さんとのトークでは、ホスト役の2人はやや緊張の面持ち。大竹さんは「ふたりが進行役なんて大丈夫?ちゃんとやってね」と軽くジャブを繰り出す。そして、勘九郎さんと七之助さんを本名から“雅ちゃん”“隆ちゃん”と呼び、2人の母親や、勘九郎さんの妻子を交えた中村家の日常のエピソードを披露。さらに、中村家がとても大切な存在にしている、ある生き物にまつわるエピソードも語られた。ここでは故・勘三郎さんを偲ぶ秘話が語られ、尽きない話の中で大竹さんは「まるで中村家のリビングで話しているみたい」と、プライベート感満載の濃密な対談になっている。■中村七之助×宮藤官九郎、亡き勘三郎さんについて語らう七之助さんと宮藤さんの対談では、中村家ひいきのお店に宮藤さんを招待して行われ、亡き勘三郎さんの話で大いに盛り上がった。息子から見て、いかに勘三郎さんが厳しい人だったのか、七之助さんが語る驚きのエピソードの数々に、宮藤さんも「そんな父親が待っている家に帰りたくない」と笑顔で思わず一言。また、七之助さんはこの場に“飛び道具”を用意。この“飛び道具”に宮藤さんは驚くやら、恥ずかしがるやら。笑いあふれるトークが展開される。■ホスト役勘九郎さん&七之助さんからコメント到着!中村勘九郎そもそも、僕らがホストの対談番組が放送できるなんて、と驚いています。大竹さんや竜也くん、さらに宮藤さんをお迎えして、普通のトーク番組ならカットされがちな話がオンエアされることでしょう(笑)皆さん、普段から親しくしているからこそ聞き出せる、魅力ある話ばかりです。反面、竜也くんとはただただお酒を飲むばかりでした。かなりマニアックな話もしたので、もしかしたら視聴者の皆様には不親切な番組かもしれませんがお許しください(笑)中村七之助僕たちもあまりトーク番組に慣れていないので、ゲストの皆さんと自分たちの間で通じていることをあまり説明せず話を進めてしまいました。視聴者の皆さまには、僕らの楽しい雰囲気をぜひ“感じて”いただきたいと思います(笑)テレビの前で兄弟そろって話をするのはそうないことですし、大竹さんからは父の恋愛観など初めて聞く話もあり、非常に良い機会となりました。兄と藤原さんの対談はかなりめちゃくちゃだったとか(笑)そのため、宮藤さんとは真面目なトークをお届けしたいと思います。「座・中村屋(仮)」は2018年1月4日(木)13時45分~東海テレビ・フジテレビ系全国ネットにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月28日人気ヴァイオリニストの木嶋真優が、実に5年ぶりに待望のリサイタルを開く。木嶋真優 コンサート情報プログラムのメインはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番。「プロコフィエフから全体のアイディアを練り始めました。十代の終わりにコンクールで弾いて以来一度も弾いていなくて、いつかもう一度戻ってこようと温めていた曲のひとつです」。そしてもう一方の核が平井真美子への委嘱作品《マゼンタ・スタリオン》世界初演。平井は桐朋学園ピアノ科出身の作曲家・ピアニスト。今夏にオンエアされた「過保護のカホコ」などドラマや映画、CMの音楽を手がけるとともに、純音楽も多数発表している。「平井真美子さんは、音を聴けばパッと映像が浮かぶような、メロディックな曲を書く方です。すでに今年の春、ワシントンD.C.の全米桜祭りで演奏した私の6821クインテットのために1曲書いていただきました」。完成して渡された譜面をただ弾くだけの作曲委嘱ではないのがポイント。創作段階から試演や協議を重ねて、ともに創っていくという試みだ。ちなみに「マゼンタ・スタリオン」は「赤い馬」の意味。平井から見た木嶋のイメージだそう。「まだずっと小さかった頃にロストロポーヴィチさんから、『音楽家として成長していくために、必ず、今生きている作曲家たちと一緒に音楽を作りなさい』と言われました。当時はその意味がわからなかったのですが、お客様の層を拡げるためにも、現代の、同じ生活をしている人たちが作り出す景色には意味があると思います。去年の9月に、それをやるなら今だと思いました」『去年の9月』というのは、優勝した第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールの時のこと。1か月強の長丁場のなかで考えた。「SNSも全部絶って、自分と音楽しかない時間のなかで、『明日うまく弾いて優勝したい』ではなく、自分の将来についてもじっくり向き合うことができました。ヴァイオリンを始めた3歳から今までのうちで、一番意義のある時間だったと思います」優勝という結果だけでなく、むしろその体験を経て自分自身が変わることができたことのほうが大きな成果だったと力強く語る。2月のリサイタルは、そんな新しい木嶋真優を目の当たりにする貴重なチャンスだ。「建築やデザイン、現代アート、そして大好きな食。パリではさまざまなジャンルの人たちと交流が拡がります」4年前からパリを拠点にしている。でもそのきっかけは意外だ。2、3泊の小旅行で訪れた時になんとなく「私はここにいたほうがいい」と感じて、そのまま定住してしまったのだそう。13歳から住んでいたケルンの家には、今もまだ荷物が置かれたまま…。可憐な外見やミューズが降りて来たような舞台姿の印象と異なる、そんな案外大胆なところも、彼女の音楽の魅力となって現れているに違いない。公演は東京・紀尾井ホールにて2018年2月2日(金)19:00開演。チケットは10月14日(土)より発売開始。取材・文:宮本明
2017年10月12日俳優の中山優馬が9日、歌舞伎役者・市川海老蔵の第四回自主公演『ABKAI 2017』公開舞台稽古、及び囲み取材に、海老蔵、中村壱太郎、市川右團次、前野朋哉、山田純大とともに登場した。同公演は、"伝統の継承"と"新時代の歌舞伎の創造"を積極的に取り組んでいる十一代目市川海老蔵が企画・製作を行う自主公演。2013年夏に第一回が行われ、今回が第四回目となり、『石川五右衛門外伝』を上演する。中山は海老蔵演じる五右衛門と敵対する柳生宗矩の息子・柳生十兵衛を演じ、凛々しい立ち姿を見せる。涼やかな目線で客席を駆け回りながら、海老蔵と刀を交えた。対する海老蔵は若々しくも貫禄のある姿で、巨大ねぶたの上から「絶景かな」と名調子。アクロバティックな忍者や、津軽三味線、日本舞踊の専門家を招き、華やかな舞台をつくりあげた。初歌舞伎となった中山は「すごく緊張しました。このゲネプロだけでも、出る前に(心臓が)バクバクバクバクなって、ずっと台詞と殺陣の確認をしてました」と苦笑。白塗りのメイクで登場したが、「海老蔵さんに教えていただきながら」と明かした。レポーターから"洋風なお顔"と評されると、驚きながらも「お化粧させていただくと、より一段と気合いも入るし、緊張もする」と心境を吐露。海老蔵が「洋物の顔だけど関西弁入った」と混ぜっ返すと、「関西なんで、隠しきれない部分が」とおちゃめな笑顔を見せた。見得にも挑戦した中山は「本当に練習したんですけど、やっぱり見るのと全然違って、やるのはすごく筋力もいるので、こんなにきついものなんだなというのは初めて知りました。みなさんに教えていただいています」と感謝を表した。今回は中山、前野、山田と歌舞伎役者ではない俳優が3名出演していたが、海老蔵は「みなさんセンスがいいですよ。中山さんは我々が感じたことを『このようになさったらどうですか』というとすぐできますし」と称賛する。さらに壱太郎が「中山さん、山田さん、前野さんから毎日刺激をもらえる。『歌舞伎ってこうだ』と思い切っていることがたくさんあったけど、そうじゃない、『伝えるってことはこうだ』と」と受けた刺激を語ると、海老蔵は「学者みたいなこと言うね」と感心していた。公演は6月9日~25日、Bunkamuraシアターコクーンで行われる。
2017年06月09日6月2日福岡・博多座で「六月博多座大歌舞伎」が開幕。中村橋之助が八代目中村芝翫を襲名。同時に、長男の国生が四代目中村橋之助、二男の宗生が三代目中村福之助、三男の宜生が四代目中村歌之助を襲名という、歌舞伎界初となる親子4人同時襲名披露として大きな話題を呼んでいる。その初日、中村芝翫が博多座ロビーで鏡開きを行ない、公演に対する思いを語った。六月博多座大歌舞伎「昨年の東京・歌舞伎座、そして今年お正月の大阪松竹座に続き、大好きな博多座で親子4人揃って、襲名披露ができます事、本当に嬉しく思います。先輩方、後輩、素晴らしい役者さんたち。スタッフの皆様、劇場に足を運んでくださるお客様。そして今日も朝から裏で頑張ってくれている家内。そんな皆様の支えあってこそですね。本当に有り難いです」と笑顔で挨拶する芝翫。詰めかけたファンも「成駒屋!」「八代目!」と掛け声で答える。今回は昼夜それぞれ親子4人の共演演目(昼:「車引」、夜:「祝勢揃壽連獅子」)が上演となるが、特に「車引」は並々ならぬ思いがあるとか。「橋之助の梅王丸は吉右衛門の兄さま、福之助の桜丸は菊之助さん、そして歌之助の杉王丸は染五郎さんがそれぞれ教えてくださって。倅たちもそれぞれ、役者への思いというものが少しずつピントが合ってきたように思います。本当に歌舞伎界全てで支えてくださって有り難いですね。身に余る光栄でもあり、なんとか恩返ししなくてはと思っております」残念ながら、休演となった中村獅童も今回の博多座公演は非常に楽しみに思っていたようで「博多の皆様によろしく」と電話をもらったとか。「この芝翫という名前は個人の名前ではない。中村芝翫という会社の社長に就任したようなものですよね。そして、私は八代目芝翫を大きくして業績もあげなきゃいけないということ。そしてそれを倅の誰かにこっそりと渡してやりたいと思いますね(笑)」と語り、博多手一本で締めくくった。6月26日(月)まで上演。チケット発売中。
2017年06月02日品川シーズンテラスで「品川シャルソン2017」が開催決定!日程は2017年2月18日(土)です。マラソンと街巡りが融合した新感覚のイベントをチェックしましょう!品川シャルソン2017って?●マラソン×街巡りが楽しめる!品川周辺エリアの魅力的なスポットを巡り、地元の人々や参加者同士の交流を楽しむ、マラソンと街めぐりが融合したイベントです。決められたコースを走り、ゴールの時間を競う通常のマラソン大会とは異なるので、マラソンに馴染みがない人でも気軽に参加できちゃいます。お揃いのTシャツを着用した参加者同士がすれ違った際は必ずハイタッチ!ワイワイ楽しく走りましょう。●品川シーズンテラスからスタート!スタート地点は品川シーズンテラス。そこからは自分で決めたルートを自分のペースで走り、途中歩いても公共交通機関を使ってもOKです。ゴール時間までに多くのスポットを見つけましょう。お揃いのTシャツを着用した参加者同士がすれ違った際は必ずハイタッチ!盛りあがること間違いなしですね!品川周辺エリアの魅力的なスポットを体験しよう●給水ポイント…ではなく、給◯(きゅうまる)ポイント参加者は、通常のマラソン大会に設置される給水ポイントに代わり、品川周辺エリアの魅力的なスポットに設置された「給◯(きゅうまる)ポイント」で、割引や体験など様々な特典を受けられます。この「給◯ポイント」は、品川周辺エリアの企業や商業店舗、地元住人しか知らない史跡や、ディープなスポットが設定されています。●約30の特典や体験が勢揃い今回のイベントには、約30の給◯(きゅうまる)ポイントが登場します。地元名物の稲荷寿司や焼売などが味わえる美味スポット巡りや、外国人が多数滞在するゲストハウスで英会話、スナックでカラオケ1曲熱唱、音楽教室で無料楽器演奏など、魅力的な体験を楽しみましょう。豪華なゲストランナーも要チェックゲストランナーには、多数のスポーツ系メディアに出演するなどランニングタレントとして活躍する中村優さん、世界陸上元日本代表の大南博美さん等が参加します。また、品川にゆかりのある様々なキャラクターが各所でランナーを応援してくれます。とっても気になるイベントの申し込みは、インターネットから申し込みが可能です。申込期限は2月16日(木)の15時までなので、気になる方はチェックしてみましょう!申し込みはコチラ→【開催概要】品川シャルソン2017開催日時:2017年2月18日(土)会場:スタート・ゴール品川シーズンテラスアフターパーティ品川シーズンテラス ホール参加費:大人3,500円子供(小学生以下)2,000円※Tシャツ代、アフターパーティ参加費込み※小学生未満のお子様は無料で参加できますが、Tシャツの用意はありません。
2017年02月15日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで12月8日、中村橋之助改め八代目中村芝翫、中村国生改め四代目中村橋之助、中村宗生改め三代目中村福之助、中村宜生改め四代目中村歌之助が、歌舞伎界“史上初”となる“親子4名同時襲名”を行い、パークで公演中の15周年記念パレード「ユニバーサル・RE-BOOOOOOOORN(リ・ボーン)・パレード」を「襲名披露リ・ボーン・パレード」と代え、一家で“やり過ぎ”お練りを披露した。中村芝翫さん、橋之助さん、福之助さん、歌之助さんの4名が「襲名披露リ・ボーン・パレード」を先導する、ユニバーサル・グローブを掲げたフロートの上で手をふると、パークのゲストから次々と歓声が。メイン・ストリートでは中村芝翫さんの妻で三兄弟の母である三田寛子さんがパレードを見守り、「今日はいちギャラリーとして参加したけど、ゲストと一緒に心が一つとなってお祝いできたことが本当にありがたいです」とコメントした。一方、中村芝翫さんは、「パレードに乗車して涙がこぼれそう。USJのように我々の歌舞伎も日本から世界に届けたい。日本の伝統芸能である“歌舞伎”、世界最高のエンターテイメントを提供し続けてきたユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ともにこれからも素晴らしいエンターテイメントを日本から世界へ発信していきましょう」と、抱負を口にした。また、「襲名披露リ・ボーン・パレード」を終えた中村芝翫さん一家は、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアにて、今年新たに登場した「ワンド・マジック」を体験。家族全員で「ロコモーター!」と呪文を唱えて杖をふると、「魔法のクリスマス・ツリー」のオーナメントが次々と踊り出して、魔法界のクリスマスを満喫した。■ユニバーサル・スタジオ・ジャパン×大阪松竹座中村橋之助改め八代目中村芝翫国生改め四代目中村橋之助、宗生改め三代目中村福之助、宜生改め四代目中村歌之助「襲名披露リ・ボーン・パレード」2016年12月8日(木)1日限りで開催写真提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(C)&(R) Universal Studios. All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2016年12月13日中村勘九郎、中村七之助の兄弟を中心とする中村屋一門が、時期に応じて「新緑」「錦秋」と銘打ち、2005年以来、毎年行っている巡業公演が今秋も開催。今回の上演は、「歌舞伎塾」、七之助『汐汲』、勘九郎『女伊達』の3演目。「歌舞伎塾」は新たな試みで、立役と女方ができるまでの化粧の様子や実演を、勘九郎と七之助の解説と共に見せていくもの。全国14か所を巡る今年の「錦秋特別公演」を前に、七之助が抱負を語った。【チケット情報はこちら】「歌舞伎塾では、『草摺引』の曽我五郎役の中村いてう、舞鶴役の中村鶴松が化粧をする過程をスクリーンも使ってリアルタイムでお見せし、その後『草摺引』の一部を実際に上演します。これは、鎧を持って出かけようとする曽我五郎を舞鶴が引き止めようとして草摺(鎧の一部)を引っぱる、という単純な舞踊劇。派手だし、むきみ(隈どりの一種)だし、台詞もあるし、歌舞伎らしさを楽しんでもらえると思います」七之助が踊る『汐汲』は、須磨に暮らす海女の姉妹、松風と村雨が、在原行平から寵愛を受けたという伝説に基づく能『松風』の趣向を取り入れた、長唄の舞踊だ。「『汐汲』は、日本舞踊で初めのころに教わる、基礎中の基礎。お能の格式を表現したかと思えば、行平が残した烏帽子と狩衣を着て、恋しい人への切ない思いを表すなど、様々な要素が詰まった踊りです。僕自身もかなり前に習いましたが、舞台で踊ったのは(坂東)玉三郎のおじさまと共演した『村松風二人汐汲』(2014年)が初めて。おじさまには“型と型の間こそが踊りになる”ということを丁寧に教えていただきました。型と型の間というのは、呼吸や間合い、目線、動きなど、ちょっとしたことで変わります。今回はひとりなので、玉三郎のおじさまの踊りを思いながら、最初は格式高く、やがて情愛たっぷりに踊りたいですね」最後は勘九郎の『女伊達』。桜が満開の新吉原を舞台に、尺八を差した美しい女伊達(女侠客)が、男伊達たちを相手に踊る作品だ。「男伊達ふたりとの立ち廻りもある華やかな踊りです。兄の女方は久しぶりですが、もともとは女方だったんですよ。きびきびとしてすっきりとした、江戸っ子の女方になるのではないでしょうか」多忙の中、10年以上欠かさず続けて来た巡業公演への思いは強い。「とにかく、色々な人に観てほしいです。歌舞伎というと難しいイメージがあるけれど、本当はそんなことないですから。僕たちが地方を回ることで、普段は歌舞伎をご覧にならない方にも気軽に来ていただき、“意外と面白いな”と思ってもらえたら嬉しいし、つまらなくても、それは人それぞれ。まずはふらっと歌舞伎を観に来てもらえるようにしたい。錦秋公演は、歌舞伎が好きな方はもちろん、初心者の方にもわくわくしてもらえるよう、敷居を一生懸命削ってお届けする公演です」11月7日(月)の東京・オリンパスホール八王子での公演を皮切りに各地を巡る。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2016年08月17日歌舞伎役者の市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助が17日、都内で行われたシネマ歌舞伎『阿弖流為<アテルイ>』(6月25日公開)の完成披露上映会に登場した。劇団☆新感線・いのうえひでのりが演出、中島かずきが脚本を担当し、2015年に新橋演舞場で行われた、歌舞伎NEXT『阿弖流爲<アテルイ>』を映像として編集、全国公開する。舞台挨拶では、18日に33歳の誕生日を迎える七之助に、サプライズでバースデーケーキが贈られた。観客に祝われた七之助は「どんどん衰えていくものなので、次の歌舞伎NEXTの時は動けるように、日々精進していきたいと思います」と33歳の抱負を語った。染五郎が七之助の口にケーキの装飾の熊を「あ~ん」と食べさせると、七之助は「甘いです」と苦笑。また、勘九郎は「いい1年にしてください」とメッセージを送った。『阿弖流爲<アテルイ>』について、染五郎は「すごいもの、びっくりするものを作ろうじゃないかと、思いだけで作り上げた感じ」と説明し、「同じ方向を向いて一気に作り上げた」と感慨深げに振り返った。七之助は「劇団☆新感線は見るもんで、出るもんじゃないと言われていたけど、まあ、地獄でした(笑)」と舞台の激しさを語り、「養老院みたいな人たちが走らされて、けが人続出で大変でしたね」としみじみ。また七之助は、舞台上の動きがほとんどいのうえの演出指示通りであることを明かし「型が決まっている中で、自分の感情を表現するのは歌舞伎と同じ」と表現した。劇団員である俳優・古田新太や橋本じゅんについて、「自由にやってるなと思ってたんですけど、毎回そういう演出を受けてたんですよ。ああ恐ろしい人達だと思いました」とすごさに触れた。
2016年05月18日公開初日を迎えた映画『星ガ丘ワンダーランド』の舞台あいさつが5日、東京・新宿バルト9で行われ、中村倫也、佐々木希、市原隼人、木村佳乃、高橋曽良、佐藤優太郎、柳沢翔監督が出席した。公開初日迎えたこの日は、初日舞台あいさつということで主演の中村はじめキャスト陣と柳沢翔監督が勢揃い。主演の中村は「1カ月間の撮影で色んな人がいっぱい出てくる中、入れ替わり立ち替わり色んな人と撮っていきました。僕が演じた温人は受動態というか登場するキャラクターから影響を受ける感じでしたので、素敵な俳優さんが及ぼす影響を受けてジャズのセッションを毎日するような感じで、楽しくて贅沢でしたね」と共演陣に感謝の言葉を伝えた。中村が演じる温人の義理の妹・七海役の佐々木は「私が演じた七海ちゃんは自分の思っていることを言えずに我慢して健気に生きているキャラクター。あまり大きな動きをせず内に秘める思いを出せたらと思ってやっていました」と振り返り、共演した中村については「何度も共演させてもらっていますが、本当に頼れる先輩で安心して飛び込めると改めて思いました。現場での中村さんは集中力の仕方や気配りがすごくて、私も中村さんのようにならなければいけないと思いましたね」と所属事務所の先輩でもある中村を喜ばせた。本作のテーマでもある「大切な落し物」にちなみ「人生で最大の落し物や忘れ物は?」という質問に木村は「私はすごくお祖母ちゃんっ子で、お祖母ちゃんから『形あるものは絶対になくなる。物にこだわってはいけない』と言われて育ちましたが、お祖母ちゃんの形見でもあるネックレスを撮影の時に失くしてしまいました。本来はカラッとした性格なんですけど、しばらくは落ち込みました。それが1番悔しいですね」と告白。一方の佐々木は「私は北海道にいる親戚のおじさんの家に遊びに行った時、自分的に大きい額のお小遣いをもらったんです。それで買った財布をカラオケ屋のトイレに忘れてすぐ失くしてしまいました。悲しかったですね…」と残念がっていた。本作は、日本が世界に誇るCMクリエイターの柳沢翔が監督とオリジナル脚本を手掛けた記念すべき長編映画第1作目となる作品。主人公の温人(中村倫也)のもとに、20年前に姿を消した母の訃報が届き、温人は離れ離れになっていた兄(新井浩文)、そして義理の姉(佐々木希)と弟(菅田将暉)と再会して閉ざされた過去が明らかになっていく。
2016年03月06日俳優・中村雅俊の娘でモデル・タレントとして活動する中村里砂が主演を務める、世界的カルト漫画の実写映画化『少女椿』。このほど、中村さん演じるヒロインのみどりをはじめ、カナブンや紅悦など、原作の世界観を表現する強烈なキャラクター写真の数々が解禁となった。ある時代の東京。14歳のみどり(中村里砂)は、病気の母親を置いて家を出て行った父親の代わりに家計を助けるため、花売りをしていたが、ある日、家に帰ると母親(鳥居みゆき)は病死していた。一人ぼっちになったみどりは、赤猫サーカス団の団長である嵐鯉治郎(中谷彰宏)に拾われる。地方巡業に回るサーカス団には、怪力自慢の赤座(深水元基)、美少年のカナブン(武瑠)、蛇使いの紅悦(森野美咲)、足芸の鞭棄(佐伯大地)ら、個性的で怪しげな連中が顔を揃えていた。その中で下働きするみどりは、いじめにあいながらも健気に毎日を送り、走る列車を見ながら東京の我が家のことを思うのだった。そんなある日、サーカス団にワンダー正光(風間俊介)という超能力を持った男が加入する。いじめにあうみどりを見たワンダー正光は、彼女のことを気にかけ、彼自身が持つ超能力で不思議な光景を見せる。彼の優しさにみどりは次第に心を寄せていく。ワンダー正光の評判は瞬く間に広まり、サーカス団は連日大入りとなった。だが、団員たちは彼の人気に嫉妬し、さらにみどりをいじめる。それを見たワンダー正光は怒り、超能力で団員たちを従わせる。彼はみどりのことを愛していたのだった。それに嫉妬した鞭棄も、みどりを力づくで振り向かせようとするが、それを見たワンダー正光は激怒、超能力で鞭棄を殺害してしまう――。1984年の発刊以来、アニメ化や舞台化がされてきた、丸尾末広によるカルト漫画を原作とする本作。これまで実写映画化は何度も試みられながら、その世界観を描くことが難しく、幾度も企画が立ち消えになってきたが、このほど短編映画『ミガカガミ』でモントリオール国際映画祭ほか、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した監督TORICOによってついに実現。本作の公開決定がニュースとして流れるや、Twitter上などSNSでは大きな盛り上がりを見せ、翌日のTwitterでは話題度1位となったほど。先に発表となった、主人公でヒロインのみどりを演じる中村さんのほか、ワンダー正光には『猫なんかよんでもこない』の風間俊介、カナブンにはビジュアル系ロッカーの武瑠(SuG)、紅悦にはグラビアでも話題となった女優『花鳥籠』の森野美咲、鞭棄には若手俳優の注目株『アキラNo.2』の佐伯大地、赤座には『新宿スワン』の個性派俳優・深水元基、そしてサーカス団団長の嵐鯉治郎には作家としても活躍する中谷彰宏といった、超個性的な面々が登場。見事なまでに、美しくも奇妙でエログロな世界観を再現した本作を、これらの写真から覗いてみて。『少女椿』はシネマート新宿ほか5月21日(土)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月05日「女方として、できる範囲のことはすべてチャレンジしたい」と語るのは、中村七之助。彼の今年最初の舞台は、歌舞伎ではなく現代劇だ。十八代目中村勘三郎とデヴィッド・ルヴォーの企画で誕生したという『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』。『心中天網島』は、遊女小春・紙屋治兵衛・その妻おさんの三角関係を描いた近松の代表作。この作品を、注目の若手作家・谷賢一が、ルヴォーのオリジナルアイデアに基づき新作戯曲として描き下ろす。七之助は、初めてルヴォーの演出を受け、これまであまりやったことのない現代劇で女方を演じ、そして初共演の深津絵里とW主演する。まさにチャレンジだ。稽古前に来阪し、「父の、死してなお夢を実現する力」を感じながら、遺志を受け継いで出演する意気込みを話した。『ETERNAL CHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報「父は、歌舞伎の演目を海外の方に演出してほしいという夢があり、私たち息子にも話していました。具体的にルヴォーさんで近松を、と。それをルヴォーさんが覚えていてくださり、今回の上演になりました。ルヴォーさんという暮らしも文化も違う方が、近松作品をどういう解釈で演出され、そこからどんな変化が生まれるのか。今回、それが一番楽しみです」。物語は、現代に生きるハル(深津)が、江戸時代に生きる遊女・小春(七之助)と出会い、近松門左衛門の古い古い恋の物語に引き込まれていく。ハルと小春を通して描く、究極の愛。1月下旬から稽古に入るが、初めてやる時に一番大事にしていることは「お稽古までに台本を全部覚えて行くこと」と言う。「これは父が口を酸っぱくして言ってましたから。それと、柔らかい気持ちで行くことかな。杉村春子先生は台本を100回読まれたと。だから、台本は最初から最後までよく読んで、自分のキャラクターを考えます。でも、固めて行かない。固めると、そこから抜け出ることが大変になるから」。今回、深津とはガップリ四つの初共演だ。「僕はテレビでも映画でも歌舞伎でも、相手役はほとんど男としかやったことがなかったんです。だから、深津さんとほぼ初対面でポスター撮りした時、『もっと顔を近づけて、近づけて』と言われて、恥ずかしくてね(笑)。すごい脇汗でした(笑)。深津さんはキレイな人で、すごくいい方でした」。ほかに伊藤歩、中嶋しゅう、中島歩、音尾琢磨らが出演。「今回は、歌舞伎で培ってきたものをいろいろ試せる、チャレンジできる舞台でうれしいです。現代劇の中で女方として出るなんて、これは僕個人としてもおもしろいし、ボクがお客様だったら、ちょっと観てみたいな(笑)」。公演は、2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2016年02月05日YOU BOXとは、中村優さんが国内外の旅先で出会ったとびきりおいしいモノを、とびきりの笑顔と共におすそ分けすることで、さらなる“とびきり”を生み出そうというプロジェクト。旅で出会った人々や料理のエピソードを披露しながら、旅先で習得した現地の料理まで振る舞うイベントを全国各地で開催しています。今回は、12月17日に渋谷区神宮前にあるテーブルカンパニーで行われた「YOU BOX報告会:ジョージア編」の参加レポートをお届けします!■未知の国「ジョージア」の空気を感じるジョージア(旧グルジア)は南コーカサス地方に位置し、ロシアやアゼルバイジャン、アルメニア、トルコに囲まれた人口430万人の小さな国。日本から約8,000キロと遠く離れたジョージアは日本ではまだまだ未知の国。そんなジョージアに「料理がおいしいんだって」「ジョージアワインが面白そう」というひらめきだけで、いつもの如く往復航空券と1泊目のホテルだけを決めて旅立ったという優さん。ジョージアの思い出と旅の顛末は「世界のとびきりおいしいをお裾分け「YOU BOX」from Georgia!」で紹介しているので、ぜひご一読を。イベントは写真と動画を織り交ぜながら、優さんのトークで進行。信号もなく大渋滞の街の様子や、ジョージア正教の話、世界最古と言われるジョージアワインの不思議な醸造法(なんと土に埋められた壷で自然発酵させる!)の話など盛りだくさん。おそらく英語が通じていないであろうタクシー運転手さんに連れて行かれたワインの産地・カヘティ州ジグナギでは、偶然にもぶどうの収穫祭に出会うという運の良さに、周りからも「さすが、優さん“持ってる”ねー!」と声があがっていました。そんなゲストからの突っ込みも入りつつ、和気あいあい。■突如始まる料理実演!このライブ感にワクワク!旅の話に笑いつつ、ジョージアへ思いを馳せていると、いきなり始まったのが料理の実演。一品目は、首都トリビシでの最初の宿主、Leelaママに教わったという「緑のボルシチ」だ。テーブルにあったハーブをざくざく手でちぎってハンドミキサーで粗いペーストにしたものを鶏がらスープにIN! あっという間に出来上がったスープは、わさび菜やネギ、春菊など日本の葉もの香りと里芋のねっとりとした食感、シンプルな塩味で大変美味。お代わり自由の鍋の前には列が連なり、またたく間に完食となりました。その後、ゲストもヒンカリ(肉やスパイスの入った小龍包のようなもの)包みにチャレンジするなど、イベントならでは趣向に会場はかなり盛り上がりを見せていました。■料理にもとびきりのこだわりを旅先で優さんが出会った「とびきりのおいしい」を届けるのがYOU BOXの使命。今回もジョージアワインや自然派ワインを使った自家製サングリアを提供したり、静岡で栽培されたオーガニック野菜を使用するなど食材にも思いが込められています。ジョージアで教わったレシピに、日本の食材と現地の食材をコラボさせながら、YOU BOXスタイルのジョージアの味を再現していました。料理は前回(スペイン編)から参加しているYOU BOXのスーパーシェフ・小島三生さんが担当し、クオリティは高くどれも絶品。シェフは旅に同行していないのに、どうしてこんなにおいしいジョージア料理が?と聞くと、優さんのレシピと現地での写真を見ながら料理の方向性を練るそう。「ジョージアの料理についてはネットにも資料があまりなくて図書館まで行って調べたりしました」(小島氏)と苦労した様子。現地の水の硬度を調べるなど水にも配慮したり、ジョージアではクルミをよく食するということから、肉を燻すためのチップにもクルミを使用してみたり、見えないところへの工夫にさすが、の一言です。「小島シェフが日本で再現するととってもキレイな味になってしまうので、どうやってジョージアの家庭らしい“雑な部分”やインパクトを出すかをシェフと刷り合わせるのが大変でした」と優さん。ジョージアの食卓にも頻繁に登場するスパイスも思いっきり使うのがポイントだったそう。優さんのフィルターを通しアレンジを加えても、まぎれもなく「ジョージア料理」だと感じるパワーが二人の料理にはあるのでした。■YOU BOXの楽しみ方今回のメニューにあった「ルスダンさんの謎の料理」は、優さんが収集している「おばあちゃんのレシピ」にも加えられた一品で、肉でも魚でもない独特の食感のまさしく謎の料理。「この料理の正体は何?」という答えを探りながら会場はザワザワ…。決して日本では食べられない、おそらくジョージアでも知られていないレシピに出会えたり、その味におばあちゃんの人柄や人生を想像してみたり。そんな「いま、ここだけの時間」を多くの人たちと共有できるのもYOU BOXの楽しみ。食事中に何度も乾杯をするジョージアの習慣にならわって、会場でも乾杯を重ねました。ゲストから奄美地方流の「自己紹介+乾杯」にしようと声が上がり、優さんに指名された人が自己紹介して乾杯の音頭をとっていきました。変幻自在に動き、そこで何かが生まれるライブ感もまた楽しいのです。もの作りを追求する人々に出会いたいと続ける旅の中で、当たり前のように何もかも丁寧に手作りするジョージアの人たちに出会った優さん。その日常の中で強く生きる姿に「少々のことは楽しんでしまおうという、おおらかな気持ちになった」とイベント最後を締めくくったのでした。■ジョージア編、有終の美はなんと台湾で!YOU BOXジョージア編報告イベントのラストを飾るのはなんと台湾。「高松、名古屋、東京で開催しましたが、料理で使う素材も違うし、話も少しずつ変えているし、お客さんの反応も全然違っています」(優さん)。台湾での食材探しや現地シェフとのコラボに小島シェフも気合十分。今ここでしかできない一夜限りのYOU BOXイベントをぜひ体感してはいかがでしょう。(満員御礼)■YOU BOXがお届けするジョージアの「おすそわけ」メニュー今回のYOU BOXでは、YOU BOXシェフの小島氏と優さんがプロデュースするジョージアのスパイスをたっぷり使った、ジョージアのソウルフードをご家庭でも楽しめるセット!◇1つ目は、YOU BOX特製『ヒンカリ』3種。ヒンカリとは、小籠包のように肉汁がたっぷり入った大きな水餃子のようなもの。中身は豚肉やラム、牛やジャガイモなど様々ですが、決め手はやっぱりそれぞれに合わせたハーブやスパイスです。今回は、3種類の味を取りそろえてお届け。◇2つ目は、YOU BOX特製ハチャプリ。ハチャプリとは、チーズを挟んで焼いたパンのようなもの。地域によってそのルックスが異なるものの、日本でいうおにぎりのような位置づけで、いつでもどこでもさくっと食べられるジョージアのソウルフード!◇3つ目は、ジェラテリア『シンチェリータ』さんとのコラボしたジェラートジョージア編のYOU BOXでは、なんと2011年に国際ジェラートコンテストにて「メルノワ」で第3位を受賞したという実力を持つジェラテリア『シンチェリータ』さんとのコラボ。ジョージアンスパイスを使用した、どこでも食べられない、おいしいオリジナルジェラートです。上記の3アイテムに、ジョージアの旅のストーリーブックを付けて5,400円(税別・送料込)でお届け。※台湾でのイベントやYOU BOXのお取り寄せ詳細は、 下記LINKのYOU BOXホームページでお知らせしています。
2016年01月08日2013年のある日、うっかりホームレスになり、1ヶ所に帰る必要性が無いことに気づいた私中村優は、「とびきり美味しいものに出会う」旅を始めました。世界中にちらばったとびきり美味しいものには、決して作り手の技術による味だけではない、なにかしらの秘密があるはず。そして、出会ったとびきりを、とびきりな友達にお裾分けしたい。そんなひょんなことから「YOU BOX」は、生まれました。ここ最近のYOU BOXを振り返ると、朝に飲まれる緑のおかゆを巡り訪れたスリランカでは、アーユルヴェーダなどの“知恵が詰まった美味しさ”に出会いました。コスラエスープを求めて訪れ、主に火起こしを習ったミクロネシアでは、“プリミティブな美味しさ”に。そして、本当にこだわった生産者と、誰もが美味しいと思うようなプロダクトに出会えたスペインでは、“洗練された美味しさ”……。さて、今回はどんな美味しさに出会えるでしょう。今回の目的地は、世界をたくさん旅して美味しいものを食べている人が、「ジョージアの料理がとにかく美味しい」と言っていたことや、最近飲んだアンバー色のジョージアワインが面白かったので、ジョージアに。相変わらず、国を決めてから2週間後の出発と、ノープラン10日間の旅がスタートしました。ところで、YOU BOXの旅のスタートはいつも、往復航空券と初日の宿だけ決めた状態で日本を後にします。私は知識でフィルターを作ってしまわないよう、旅から帰ってからその歴史を調べる方が好きだったりするのです。ひとまず降り立ったのは、首都トビリシ。そこは、治安が良さそうな香りに包まれていたため意外な安心感を抱く反面、言葉が1ミリも予想出来ない状況が久しぶりで、「あ、そうか、言葉分からないのか」と当たり前ながら若干の不安を抱きます。初日の宿は、トビリシで初めてベジタリアンフードのデリバリーサービスをスタートさせた親子、エカさんとリーラさんのおうち。小さなガーデンを囲むようにして立つ彼女たちの家には、おばあちゃんの代から色んな人が泊まりに来ていたようで、画家が壁に絵を残して去っていたり、ハンドメイドの素敵な置き土産があるなど、人の交流の歴史が息づいていて温かい。日常からよく食べるという緑のボルシチや、牛肉のダシが決め手のスープ「ハルチョー」のベジタリアンバージョンを習ったりしながらどこに行くか、考えます。ひとまず、東へ!目の前に、ブドウを積んだ車やトラックが見えてくる。さて、これからどこにいこう。どうやらワインは、東のKakheti地方が有名らしいので、ひとまず目指すは、東。タクシーの運転手と難解なお金交渉の末、通じていないであろう会話を続けていると、目の前にブドウを積んだトラックや車が現れはじめました。ブドウの町に近づいてきたみたい。少し賑わいが見えてきた場所で、「ランチ、行こうぜ!」みたいなジェスチャーをしてドライバーは車を停車。妙なところで降ろされたらどうしようかと思っていると、どうやらその日はブドウの収穫祭! みんな、食べて飲んで歌って踊って。ふと隣を見ると、なぜかドライバーの家族がそこにいて、家族と一緒にお祭りを楽しむことに。Google mapで確認すると、どうやらここが目的地Signagi。その日の宿は、アーティストでありドクターの、スザンナさんのおうち。ロシア語しか話せないお母さんの言葉を一生懸命英語に訳す12歳の娘に胸をきゅんきゅんさせつつ、「ようこそおうちへBBQ」を頂きます。ぱっかーんとした笑顔は、青空に最高に映える。翌朝、外はつい走り出したくなるほどの快晴。早速散歩に出かけて、「ガーマルチョーバ!」(こんにちは)と覚えたてのあいさつをすると、とてつもなくフォトジェニックなおばあちゃんが、にぱっと笑って家に手招きしてくれます。よくわからないジェスチャーと音声で通信し、最後にはこれでもかってほどブドウを持たせてくれる。近所のお家では、2人のおばあちゃんたちがジョージアの名物スイーツ「チュチェラ」を作っているところ。ローストしたくるみやヘーゼルナッツを糸に通し、ブドウのジュースを煮詰めたものと小麦粉と合わせてもったりさせた生地に漬け、6日間陰干しするのだそう。ジョージアにはブドウの品種が500種類以上もあると言われていますが、そのブドウの種類によって色が変わったり、粉の配合やジュースをどの程度煮詰めるかによっても味や出来映えが変わってくるのです。この後にもいくつか作っているおばあちゃんの元を訪れるも、このおふたりが作っているものは甘さも上品で粉の割合も少なく素材本来のリッチな味わいが格別。しかし、たくさんあるものを工夫してスイーツをつくり、しかも芋虫型だなんて、なんてクリエイティブなんだ! (日本では人気が出なそうなルックスではある笑)まいなすベネラさんとザウリさんは、この見晴らしの良い土地で、50年パンを焼き続けているのだそう。午後はスザンナさんと、近所のおしどり夫婦が営むかわいいベーカリーにいったり、自分たちで作っている自然派ワインを提供する素敵なレストランにいったり、近年世界遺産にも登録された最古のワイン醸造法で土の中に埋めてある壷(Qvevri)で自然発酵させてワインを作っているお家で、作り始めて2週間程度の若いワインを飲ませてもらう(太陽をいっぱいに浴びたブドウがギュっとした味で美味!)。私は、みんなが毎日お家で作っている「マツォーニ」(日本のプレーンヨーグルトよりほんの少し酸味が強い)、を毎朝食べるのが楽しみでした。でも、その菌がどこから来ているのか、どうやって作ってるのか気になって、農家さんを訪ねたいなーと話していた夜、「牛を一匹買っている女性がいるから、そこに行こう!」とスザンナさんが電話すると、「いつもならいいんだけど、さっきから牛がなぜか見当たらないの」と冗談のような回答。再度30分後、そして1時間後にかけるもまだ牛は迷子のよう。翌朝に行こうとの約束を取り付け、翌朝何事も無かったかのように誰も現れなかったのは、なんとなく、予想の範囲内(笑)。その後現れたスザンナさんの父は私の肩をポンとたたき、笑顔で一言「明後日、一緒に行こうよ」。もともとないんだけれど、「計画」なんて立てても全く意味はなく、むしろ思い通りに行くと思ってただなんて! マツォーニを諦め、今度はSignagiで出会った同年代のロシア人女子たちと、北の山の方、Kazbegiを目指すことに。後編に続く。
2015年11月22日YOU BOX? それは、中村優さんが日本国内や世界で出会ったとびっきりのおいしいモノをとびっきりの笑顔でおすそ分けするプロジェクト。そんなYOU BOXを始めた優さんとプロジェクトを支えるメンバーたちに、彼らの出会いとこれからのことを伺ってきました。■はじまりは発酵スムージーだった――中村優さんが、旅先で選んだ食材をストーリーブックとともに箱詰めしてお届けするというYOU BOX。もともと優さんがほそぼそと(?)始めたこのプロジェクトに共鳴するメンバーが集まり、14年秋のスリランカからミクロネシア、スペインと旅を重ねています。全国で旅の報告ディナー会などのイベントも開催しているという、超アクティブで変幻自在なYOU BOXの成り立ちに興味津々なのですが…。優:一人ひとりのストーリーを説明したら、それだけで陽が暮れてしまいそうなほど千差万別です(笑)。―― ではまず、片山さんはYOU BOXの報告ディナー会を開催するなどの拠点となっている「テーブルギャラリー」を運営されていますね。片山:たまたまテーブルギャラリーという拠点の場があったことと、僕がやりたいことの延長上にリンクしてきたのがYOU BOXだったんです。もともとクリエーターのマネジメントをやっていたのですが、食の分野に興味が出て来たときに「食のことをやっている面白子がいるよ」と、中上くんに優ちゃんを紹介されたのが始まりで。中上くんが全員を結び付けた張本人だよね。中上:とりあえず紹介すれば自走してくれると思っていましたから。僕の本業は建築なので、基本、裏方。ロジックの組み立ては得意というか、交通整理が好きなので交差点に立っているおばちゃんみたいな役割です。片山:その後、新宿で酵素浴のお店を立ち上げたときに、中上くんから発酵や菌に詳しい人がいると紹介されたのが朝比奈さん。朝比奈さんから菌を使ったスムージーを提案され、それならば優ちゃんにレシピを開発してもらおうと集まったのが始まりです。優:そうだ!発酵スムージーを作ろうと思ってプロジェクトチームが始まったんですよ!中上:まず何事を始めるのもビジュアルは必要なので、友達だったデザイナーの渡邊さんに声をかけました。渡邊:普段は企業やブランドなどのアートディレクションをしていますが、ここではYOU BOXのロゴやストーリーブックおよびサイトをデザインしました。―― 小島シェフ発掘はどのように?優:小島シェフは前回から料理を担当してもらっています。最初の2回はのYOU BOXイベントは、一人でしゃべって同時に料理も作ってと、なかなか大変で。そんなときに、友人の紹介で今住んでいるシェアハウスに入居して来たのが、なんと世界コンクールで3位になった実績もある小島シェフ! YOU BOXの話をしたら、「興味ある」と言うので、「ぜひ一緒にやろう!」とお誘い。スペイン編から、いきなり超クオリティの高いごはんが出て来るようになったんです(笑)。優:そして、フィクサー的な役割が朝比奈さん。朝比奈:僕はオーガニック食材などの輸入業をしているんです。だから、仕事を通じて知った面白い食ネタの提供をしています。優:第1回がスリランカに決まったのも朝比奈さんのアドバイスからなんです。でも、発酵スムージーに関しては、超健康オタクの中上さんと朝比奈さんが「冷たい飲み物って身体を冷やすよねー」みたいに女子トークを始めちゃって、結局実現しなかったんですよね(笑)■旅するYOU BOX――行き先とかはどうやって決めているのですか?優:たとえば、発酵スムージーの話から朝比奈さんが「スリランカでは朝みんな緑のお粥を食べるんだよね」という話になり、現地での緑のお粥のレシピを探していました。「でも、やっぱり実際に触れてみないと分からないから行ってみよう!」と思い、そのときには1週間後に出発のチケットをとっているという感じです。朝比奈:雑談が本当に実現してしまったんですよね。優:私、次は「コスラエスープ」を求めてミクロネシアまで行きましたよね、まんまと。挙句、なかなかおいしいものが見つからなかったという…。渡邊:無事に帰ってくるまでは心配するよね。ミクロネシアでは途中でネット環境がなくなって音信不通になったし。優:行く場所が1週間前に決まるんですよ。決まっているのは、往復のチケットと1泊目に泊まる場所だけ。あとは現地で情報収集をしながら、北に行くか南にいくか美味しい匂いにつられて旅してます。渡邊フェイスブックで生きているのを確認しますね(笑)。■チームでやることの楽しさ――優さんはなんでもひとりでやるタイプに思えたのですが、実際チームでやり始めてどうですか?優:最初は箱詰めから発送作業まで全部ひとりでやっていたんです。でも、チームになったことで出来ることが広がった。スリランカやミクロネシアは、絶対自分では選ばないし(笑)。一人だと発信する手段も限られるうえ、見方もなので私自身も受け取る人も飽きてしまったかもしれない。私は楽しいし、心の支えにもなっています。片山:BOXの中に詰めるものをどうやって持って帰ってくるかが大変です。箱に入れるのに適したものがあるかどうか、行ってみないと分からない部分もあるので。優:前回のスペインのときは初のインポートとあってなかなか苦労したんですけど、朝比奈さんが何でも答えてくれて。朝比奈:何回も輸入したことがあるので、関税についてアドバイスしたり。片山:スペインは大変でしたね。けっこうコストもかかりました。優:スペインからやたらクオリティを上げてしまって。クオリティが毎回違いすぎるのもYOU BOXの良さということに私はしたいんだけど(笑)。中上:あまりキメキメになりすぎないことも大事ですね。ある程度ゆるくしておかないと優ちゃんの推進力を止めてしまうことにもなるので、敢えて行き当たりばったりのままにしておくという考えもあります。優:敢えてだったんだ(笑)。■これからのYOU BOX―― 全員が絶妙のバランスですよね。これからの方向性や目標はありますか?優:毎回各地でイベントを開催するのですが、小島さんと一緒にその土地の食材を探して、農家さんと会ったりすることで、その場所でしか生まれないものとなる。ジョージアのヨーグルトを持ってきたのですが、朝比奈さんがそれを培養や分析してくれる(笑)。プロフェッショナルな人たちと動くのはとても面白い。可能性がぐっと広がります。片山:製品化はしたいですね。イベントで提供しているものやBOXに入れるもの含め、現地のもののままではなく、優ちゃんのフィルターを通したプロダクトになるはずですから。渡邊:僕も製品化はぜひやりたい。でも、デザイナー視点から提案をしても、結局それをやると優ちゃんらしさがなくなって、窮屈になってしまうのを感じることがあるんです。あんまりデザインで押し込めないように、出てきたものをふわっとパッケージするのがいいのかなとは思っています。■エンターテインメントとしてのYOU BOX片山: YOU BOXのイベントに来たお客さんの満足度が異常に高いんですよ。もちろん小島シェフのおかげで料理のクオリティはものすごく上がりました。でも、そのおいしさを何倍にもしているのがストーリーであったり、彼女の伝える力であったり。それが完全なエンターテインメントになっている。各地の素材を使った料理が出るタイミングで、優ちゃんが各国で出会った人の話や生産者のストーリーを語る、ちょっとしたディナーショーに近いから、レストラン化したりメニュー化するのがするのが難しいんです。今の状態は不完全だけど、ある種最高の形にはなっているのかもしれません。中上:僕はこのアナログ感は残していきたい。たいがいのものはネットで調べられるけれど、匂いや空気は出てこないし、だからこそ価値がある。あまり窮屈にしないようにしつつ、でも外枠は固めたいとは思っています。小島:優ちゃんが国内外問わず見つけてきた色んなものを、まだ発信しきれていない部分もあります。でも、続けていくことが大事だと思うので、僕は少しでも料理で貢献できればいいなと感じています。朝比奈:僕は単純に、世界中にいいものがあるのでそれをみんなに届けたい。日本だけでなく、海外にもある素晴らしいものを、その空気感とともに持って帰ってきてくれるのがすごくいいんです。最近は、食べるときにカロリーやアレルギーなどの制約を考える機会が多いですが、YOU BOXは、その土地の文化でいただいているものを単純にワクワクしながら楽しめるイベントなので、そういった場が作っていけるるのはいいなと思います。優:嬉しいですね。みんないつの間にか巻き込まれていたようだから、私もメンバーって言っちゃっていいのかなと思うこともあったんです。でも、今日メンバーだと思っていてくれたことが分かって嬉しいです(笑)。続けることで、YOU BOXらしさが出て来るのかなと思います。私がいる限り、どうしてもふわっとなってしまうんですけど。■いざ、ジョージア編へ!―― 優さんは、つい先日まで次のYOU BOXのためにジョージアに行かれていました。この様子はFASHON HEADLINEでも紹介するので、乞うご期待ですよね。優:ジョージアでは、実は心が折れそうな体験もしました。でも、途中からすべてギャグに見えてきて、もう私、何がきても大丈夫!っていうくらい生命力をあげて帰ってきたので、その報告も期待してください。旅がどんどん過酷になるんじゃないかって、正直心配していますが…。―― どれだけ面白いことが起こるかをつい、期待してしまいますね(笑)。楽しみにしています!「次は、どこにいこう」。いつもそこからスタートする、『YOU BOX』。今回の行き先がジョージア(アメリカでは無く、南コーカサス地方)に決まったのも、何を隠そう出発の2週間前。いつも通り、往復チケットと初日に泊まる場所だけ確保し、あとは現地での聞き込み調査の出たとこ勝負! ……のはずが、今回は1ミリも言葉がわからず苦戦。想像以上のむき出しの自然とOut of controlさに心折れそうになりつつ、一回りおおらかになった末に出会った美味しさとは……?過去のYOU BOXでは、「知恵が詰まった美味しさ」に出会ったスリランカ、「プリミティブな美味しさ」に出会ったミクロネシア、そして「洗練された美味しさ」に出会ったスペインと続きましたが、今回出会ったのは、その全てを凌駕する「何でも楽しみに変えてしまう美味しさ」でした。今回も、私が家庭で習って来たジョージア料理を、高松の素材を使ってとびきりに仕上げてくれるのは、ジョエル・ロブションで腕をふるい、世界最大規模の料理コンテスト「FHA2014」において2部門で銅賞獲得のスーパーシェフ。高松の特別な場所で、唯一無二のゲストのみなさんとだからこそ生まれる「楽しい美味しさ」を、コース仕立てで味わって頂きます。■YOU BOX イベントスケジュール11月30日(月)19:00~ @高松、Kinco. ()12月11日(金)19:00~@名古屋 Cafe Kinari+Shop Kemuri()12月13日(日)19:00~ @京都 KYOCA ()12月17日(木)19:00~ @東京 Table Gallery ()1月15日(金)19:00~ @高雄(台湾)挑食Gien Jia ()【YOU BOX メンバープロフィール】中村優40creations代表。編集者と料理家に弟子入りしたという異色の経歴をもち、料理は人を笑顔にする!を信念に国内外の家庭などで料理を習いながら世界30カ国以上を放浪。食に関するイベント開催や、最近はおばあちゃんのレシピ集めにも夢中。片山 裕介株式会社テーブルカンパニー代表取締役。YOU BOXの企画・マネジメント担当/拠点となっている「テーブルギャラリー」を運営。中上 俊介建築家。テーブルギャラリー内装設計も担当。YOU BOXの健康アドバイザー兼見守り係。渡邊 将志ダブリューデザイン主宰。アートディレクター。YOU BOXのアートディレクション、ロゴやストーリーブック、WEBサイトなどデザインを担当。朝比奈 学之アスパック企業株式会社代表取締役・ナチュラル、オーガニック関連の食品等の輸入、企画、販売会社を経営。。YOU BOXの情報提供担当&輸入アドバイザー。小島 三生(みお)ジョエル・ロブションで腕をふるい、世界最大規模の料理コンテスト「FHA2014」において2部門で銅賞獲得のスーパーシェフ。YOU BOXの料理担当。
2015年11月22日真っ青な秋空に映える大阪城の天守閣。10月25日、大阪城西の丸庭園で5年ぶりとなる大阪平成中村座が開幕した。前日の会見で、中村扇雀は「感無量」と言い、中村橋之助は「兄が亡くなり、こんな早い時期にできたことは本当にうれしい、皆様のおかげです」と感謝。今回は、坂東彌十郎と坂東新悟、中村橋之助と中村国生、中村扇雀と中村虎之介という、3組の親子共演も楽しみだ。「大坂の陣400年記念 大阪平成中村座」チケット情報中村勘九郎・七之助はもとより、座組み全員が十八世中村勘三郎への想いを胸に、舞台に立った初日。昼の部には、満員の観客席に京都・先斗町から舞妓さんたちの姿もズラリと。『女暫(おんなしばらく)』は、歌舞伎十八番の『暫』を女方が演じる演目。七之助が凛々しくもキュートな巴御前を演じ、大奮闘!『三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)』は長唄舞踊。木下藤吉郎に扮した勘九郎が踊りの名手ぶりを披露する。紅葉の背景が開くと、陽に輝く大阪城が借景に!大拍手の客席に秋風が流れ込む。『狐狸狐狸(こりこり)ばなし』は、だまし合いの喜劇。扇雀が弾けて大活躍、七之助も魅力を発揮し、物語のおもしろさに引き込んで笑わせる。客席は大喜びのうちに昼の部が終演。休憩は2回。お弁当は敷地内の五軒長屋で早めに買おう。トイレは長蛇の列でも大丈夫。順番待ちまで楽しませるお茶子さんの話と超スムーズな誘導、場内案内からお弁当の空箱回収まで手際の良さは抜群だ。これぞ中村座名物、勘九郎の言う「世界に誇れるお茶子さん」。イヤホンガイドもおすすめ。公演中はもちろん、休憩時間には大阪城の歴史などの解説も。夜の部は『俊寛』と、30分の休憩をはさみ『盲目物語』。「どちらも祖父、父と二代に渡って大切にしてきたもので、父の想いが詰まった演目です」と七之助。前回、十八世勘三郎が演じたゆかりの演目『俊寛』は、来年、八代目中村芝翫を襲名する橋之助が渾身の演技で。『盲目物語』は、「ずっとやりたかった」と勘九郎、「大阪城にぴったりの作品」と七之助。今回の中村座の目玉はこれだ。お市の方に仕える盲目の弥市と豊臣秀吉の対照的な人生を、勘九郎が早替りで演じ分ける。回り舞台まで使う演出、幕切れは三味線を弾く弥市と幻想の中で琴を合奏するお市。その背景にライトアップされた大阪城が…。「鳥肌の立つような演出をご覧いただきます。観た人は最後を言わないでください」と扇雀。だから、言いません。「『還暦になったらまた大阪に来るよ』と言っていた父は、約束を守りました」と語っていた勘九郎。まるで十八世勘三郎が乗り移ったかのような舞台だった。彼らを、芝居小屋の18か所から“隠れ勘三郎”の眼が見守る。「最後の1個が探し出せたら賞金もの」。空き時間に“眼”を探し、スマホで撮影。とことん楽しませてこそ中村座だ。ただし、全部見つけても「賞金は出ません(笑)」。『大坂の陣400年記念 大阪平成中村座』は11月26日(木)まで大阪城西の丸庭園内 特設劇場にて上演中。取材・文:高橋晴代
2015年11月16日“ヘルシー”の代名詞「中村アン」今、最も人気を集めているモデルのひとりが「中村アン」だ。抜群のファッションセンスに、誰もが羨む健康的なパーフェクト・ボディで、今や“ヘルシー”の代名詞とも言われている。10月9日、エムオン・エンタテインメントは、「andGIRL 11月号」において、彼女の特集記事を組んだことを発表した。20代は仕事、30代は結婚!質問形式で彼女のライフスタイルに迫った特集では、1番の幸せを感じるのは、「今はお仕事してるとき」だと回答し、仕事が上手くいかないと「ごはんもお酒もおいしくない」と告白。仕事がプライベートに直結していることを明かした。また、将来の夢を尋ねたところ、20代は仕事重視で、30代に入ったら結婚して家庭を持ちたいとコメント。子供は2~3人、産休後はすぐに仕事に復帰、など具体的な未来予想図を描いており、夢の実現のために「今は自分ならではのフィールドを確立したい」と語った。「ユニクロ」と「GU」の鉄板コーデその他、同誌では、「ユニクロ」と「GU」の人気過熱ぶりをうけて、鉄板コーデを企画。1ヶ月間の着回しや、ユニジョの着こなしを特集している。「オールジャンルでランキング!」や、気になる今年のコート解説など見逃せない記事が盛りだくさん。オシャレでアクティブな女性は必見の一冊だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・エムオン・エンタテインメント プレスリリース(@Press!)
2015年10月13日声優として活躍中の中村繪里子によるライブ「中村繪里子 Thank You LIVE ら❤ら★ら♪なかむランド~Love❤Laugh★Live♪~」を記念したオリジナルアルバムが、2015年10月17日にリリースされる。本作は、完全新規レコーディングの全6曲を収録。「通常盤」「CD付特別盤」「DVD付限定版」の3ラインナップとなっており、それぞれ写真の異なる全12ページのブックレットが同梱される。予約は、10月12日(火)の26:00からシーサイドSHOPにて受付開始。10月17日(土)より順次発送となる。【通常盤】価格:2,200円(税込)完全新規レコーディングの全6曲を収録。全12ページのブックレットは「CD付特別盤」「DVD付限定盤」とは異なる写真が使用されている。【CD付特別盤】価格:3,000円(税込)全6曲入りの楽曲CDに加え、「CD付特別盤」にはCDをもう1枚同梱。この「特別盤CD」には、全6曲の楽曲をFM番組風に紹介するトラックが収録されている。【DVD付限定盤】価格:3,000円(税込)全6曲入りの楽曲CDに加え、「DVD付限定盤」にはMV「ヒカリ咲く」と、そのメイキング映像「Making of ヒカリ咲く」を収録したDVDが同梱される。○アルバム「中村繪里子 Thank You LIVE ら❤ら★ら♪なかむランド~Love❤Laugh★Live♪~」収録楽曲ヒカリ咲くForever SmileI.W.B.DPrecious無敵の絆Someday Somewhere
2015年10月10日美術家の中村ケンゴによる展示会「中村ケンゴと中村ケンゴと」が、10月14日から20日まで、伊勢丹新宿店本館5階のアートギャラリーで開催される。中村ケンゴは大阪府生まれの美術家。マンションの間取り図や漫画の吹き出し、キャラクターのシルエットなどの現代社会を象徴するモチーフを使ってユニークな絵画を製作している。15年には掛川市二の丸美術館で個展を開催した。今回開催される「中村ケンゴと中村ケンゴと」では、顔文字をモチーフにした絵画シリーズ「心文一致」の新作が登場するほか、東京では未発表の作品も出展される予定。10月17日、18日(各日午後2時から午後2時30分まで)にはアーティストガイドツアーが実施される。【イベント情報】中村ケンゴと中村ケンゴと会場:伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー会期:10月14日~20日営業時間:午前10時30分~午後8時まで(最終日は午後6時まで)
2015年10月08日声優・中村繪里子による単独イベント「中村繪里子 Thank You Party」が、2015年9月20日(日)に東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールにて開催されることが決定。チケットは、8月30日(日)の午前10時よりチケットぴあにて発売開始となる。11月8日(日)に品川ステラボールにて開催が決定している「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」を前にして、このイベントでは本人による4thライブの振り返り上映やライブの裏話などここでしか聞けない内容が満載となる。○「中村繪里子 Thank You Party」イベント概要【日程】2015年9月20日(日) 17時30分開場 / 18時30開演【会場】科学技術館 サイエンスホール【チケット価格】3,700円(税別)【チケット販売】2015年8月30日(日)午前10時より「チケットぴあ」(Pコード:630-610)にて発売開始※チケットは1人2枚まで
2015年08月29日中村一義が9月11日(金)東京・LIQUIDROOMより東名阪ツアーを開催する。【チケット情報はこちら】ツアータイトルは「中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~」。バンドHermann H.&The Pacemakersの岡本洋平と平床政治、シンガーソングライターのヨースケ@HOMEらを迎えたバンド“海賊”によるライブツアー。また、ツアーでは新曲『大海賊時代』の初披露も予定されている。現在、同ツアーの特設サイトが公開中。チケットは発売中。■中村一義・バンドライブツアー RockでなしRockn’Roll 2015~海賊大宴会~9月11日(金)LIQUIDROOM(東京都)開場18:45 / 開演19:309月15日(火)umeda AKASO(大阪府)開場18:45 / 開演19:309月17日(木)名古屋クラブクアトロ(愛知県)開場18:45 / 開演19:30料金:前売り券 5,500円(スタンディング/税込/ドリンク代別)
2015年08月28日声優・中村繪里子によるライブ、「中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~」の開催が決定した。開催日程は2015年11月8日(日)で、開催場所は品川ステラボール。チケット価格は1階スタンディング5,940円(税込)となる。チケットの先行受付は、イープラスにて行われている。■イベント開催概要【タイトル】中村繪里子 Thank You LIVE ら♥ら★ら♪なかむランド~Love♥Laugh★Live♪~【日程】2015年11月8日(日)16時開場 / 17時開演【会場】品川ステラボール(東京都港区高輪4-10-30)【チケット価格】5,940円(税込)【チケット先行受付】2015年8月15日(土)16:00~9月1日(火)23:59※チケットは1人4枚まで購入可能
2015年08月15日リーボックはこのほど、ブランドアンバサダーとしてモデル・タレントとして活躍中の中村アンさんを起用したことを明らかにした。ブランドアンバサダーに就任した中村さんは、学生時代からチアリーディングに取り組み、現在もクロスフィットトレーニングやランニングなど日常生活のなかにフィットネスを取り入れている。フィットネスを通して理想の自分を手に入れるために努力し、進化し続ける中村さん。その強さ、美しさは、フィットネスを通じて自らの可能性を最大限に高めるという同社のブランドメッセージ「Be More Human」とも重なる。その姿を通し、フィットネスで自分の可能性を引き出して進化させる喜びを発信していきたいという思いから、アンバサダーに中村さんを起用した。中村さんはアンバサダー就任について、「フィットネスがダイエットや減量目的のためだけではなく、『新しい自分を創るための努力』として捉えてもらえるよう発信していきたいです。これから、リーボックのブランドアンバサダーとして活動することが本当に楽しみです」と意気込みを語った。
2015年05月25日4月2日(木)より東京・歌舞伎座で上演される「松竹創業120周年中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露歌舞伎座四月大歌舞伎」。同公演の成功を祈願し、四代目中村鴈治郎、坂田藤十郎らが東京・浅草の浅草寺でお練りを行なった。【チケット情報はこちら】中村鴈治郎は今年の1月・2月の大阪・大阪松竹座で襲名披露公演を開催。今回、歌舞伎座で行なわれる公演で、四代目中村鴈治郎が東京に初お目見えする。お練りのあと行なわれた囲み取材には、四代目中村鴈治郎が出席。報道陣に自身の名前には慣れたかと聞かれると「なんとか(笑)。ただこれでおどおどしているようではダメですけどね。襲名してつくづく思うのは鴈治郎という名前の大きさですね。この名前はどこに行っても皆さん知っていてくださる。改めて凄いなと思っております」とコメント。さらに「初代はあまりにも伝説的な役者ですが、そこを意識しすぎるとプレッシャーにやられてしまう。二代目、三代目という自分が目に焼き付けてきた鴈治郎を、良い意味で追いかけていければと思います。どんな役をやっても光っていられるような役者になりたい」と抱負を述べた。新開場した歌舞伎座で襲名披露公演が行なわれるのは今回が初。公演に向けて意気込みを聞くと、「江戸とは違う上方の役者のにおいを出して、お客様にそれを感じていただければと思います。ただ、いかんせん歌舞伎座というのは大きな小屋。なので、お客様にはその大きさを感じさせない、空間を埋められるようなお芝居をできれば良いなと思っています」と語った。「松竹創業120周年中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露歌舞伎座四月大歌舞伎」は4月2日(木)から26日(日)まで、東京・歌舞伎座で上演。チケットの一般発売は3月12日(木)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は3月4日(水)午前11時から9日(月)午前11時まで。
2015年03月04日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」が2月19日(木)に開幕。昨年より新設された「ニューウェーブアワード」の受賞者として松岡茉優、中村蒼、増田セバスチャンが登壇したが、松岡さんは友人の武田梨奈からの祝福に号泣した。同賞は新たな人材の発掘を目的に創設。今年、さらなる活躍が期待されるクリエイターと俳優に贈られることになっており、第1回の昨年は宮藤官九郎(クリエイター部門)、東出昌大(男優部門)、武田梨奈(女優部門)が受賞した。今年はクリエイター部門で原宿を中心にした“カワイイ・カルチャー”の発信者として名を馳せ、昨年は人形アニメーション『くるみ割り人形』で映画監督デビューを果たした増田セバスチャンが受賞となった。増田監督は“新人”映画監督としての受賞に「みなさんの仲間に入れてもらえた気がします。新しい波を起こしていきたい」と語った。男優部門では、昨年、同映画祭でグランプリを獲得した竹葉リサ監督の凱旋作となる『春子超常現象研究所』にも主演している中村さんが受賞したが「もうすぐこの仕事を始めて9年になりますが、この仕事をしているとネガティブになって周りが羨ましくなったりもします。でもこうして賞をいただいて、やってきたことが間違いじゃなかったと自信に繋がります。もうすぐ24歳の誕生日なんですがいいプレゼントをもらいました」と笑顔を見せた。そして、女優部門に輝いた松岡さんにトロフィーを手渡すプレゼンターを務めたのが、この日のオープニングアクトで華麗なアクションを披露し喝采を浴びた、昨年の受賞者である武田さん。2人は10代の頃、松岡さんが中学2年生の時に共演経験があり、それ以来の友人だという。松岡さんは、武田さんの姿を見るとこらえきれずに壇上で抱擁!武田さんの手を取り、当時を振り返り「2人ともすごいヒマだったんです(苦笑)!毎日、アクションのお稽古があって、それが終わってもヒマでグダグダしてて…。いまこうやって、梨奈は忙しくて、私もこんな賞をいただけて、幸せです」と喜びを噛みしめる。また、夕張に到着して以来の市民の歓迎についても言及し「なんて素敵な映画祭なんだろうと思ってます。なんでみなさん、こんなに優しくしてくれるんですか?沿道で手を振ってくださって、寒いのにずっと待っててくれて…。この仕事を12年やってて、初めての賞がこの賞で幸せです。映画が大好きなみなさんに、映画が好きでよかったと言ってもらえる映画に必ず出演します!俳優をずっと続けます!」と涙と鼻水で顔をクシャクシャにしながら語り、会場は温かい拍手に包まれた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月19日中村屋はこのほど、「スパイスデリ 新宿中村屋 純カリー粉」を発売した。同商品は、1927(昭和2)年に、日本で初めて純印度式カリーを発売したという中村屋本店のレストランで使用しているオリジナルブレンドのカレー粉。オリジナルブレンドのスパイスは、高温で焙煎(ばいせん)した後に、石壷でスタンピング(型押しのように上から突くこと)した。さらにスパイスを熟成させることで、深い香りとコクが引き出されるという。しっかりとした熟成感がありながら、コリアンダーとカルダモンの清涼感ある香りが楽しめるとのこと。カレーだけではなく、様々な料理にも使用可能。なお、本店のレストランではこのカリー粉以外も使用しているという。価格は430円(税別)。
2015年02月19日俳優の中村雅俊と五十嵐淳子夫妻の三女でモデルの中村里砂が、芸能界デビュー1周年を迎えた。2010年にモデルデビューを果たし、女性誌『LARME』(徳間書店)のレギュラーモデルを務めるなど、ガーリー系女子の間で高い人気を誇っているが“2世”であることを公表したのはタレント活動を始めた1年前から。活動の場を広げたのも自らの意思で、「テレビに出演することも全部決まってから報告した」という。「最初は両親とも、すごく驚いていました」と話す中村が、芸能界デビュー後の変化や両親への思いを語った。<全身ショット>中村里砂、キュートなミニスカ&バニー風衣装2014年、両親の結婚記念日でもある2月1日から本格的にタレント活動をスタートさせた中村。1年間を振り返り「改めてデビューと言われると恥ずかしいですね」と照れ笑いを浮かべる。自身としては「モデル業に加えて、テレビという活動の場がひとつ増えた程度にしか捉えていなかった」というが、テレビ露出が増えることでファン層の変化や広がりを実感。「これまでのわたしを知らない人にも、常に新しいわたしを発信していけたら」という思いと旺盛なサービス精神から、最近ではバラエティ番組で家族とのエピソードやプライベートを明かして注目を集めている。「仕事が忙しい時には、お母さんが作るあたたかいごはんは、やっぱり嬉しいですね」と良好な親子関係を明かした中村。「すごく料理が上手なんですよ。ごはんも土鍋で炊くなどしてこだわっていて。特に和食がおいしいんです」と、母・五十嵐淳子の料理を絶賛した。また、2月1日は父・中村雅俊の誕生日だが、「プレゼントってあげたことがなくて…」とポツリ。「何をあげればいいかわからないんです。今年は渡せたらいいなと思います」と、娘としての顔ものぞかせる。家族のエピソードを語ることが増えたが、ここまで両親の力を借りることなく自らで道を切り開いてきた。“2世タレント”という言葉の裏に“親の七光り”という特権を見る視聴者は多いが、「自分のやっていることには責任を持ちたいし、やるからには1ミリも妥協したくない」と力を込める。もともと自立心は旺盛で、「(幼少の頃から)なんでも自分で決めたいタイプ。両親がダメといっても聞かない子だった」という中村。「小さい頃から舞台などは連れられて観に行く機会も多くて、役者の仕事をやってみたら、と言われたこともあった」というが、自らの意思でモデル業からスタート。「みんなでひとつのものを作り上げる作業が好き」だったこともあり、モデルの仕事を続けているうちに、俳優業にも自然と興味を抱くようになった。「両親とは進んできた道が違うから、自分はマイペースに」と語る中村。その大きな瞳からは、持ち前の自立心と、芸能生活2年目に挑む決意が感じられた。
2015年02月01日作家・中村文則の同名小説を柳楽優弥主演で映画化する『最後の命』が11月8日(土)より公開されるのを記念して、キャストと監督による初日舞台あいさつが横浜、新宿、渋谷で開催される。その他の写真本作は、ウォール・ストリート・ジャーナル選出“年間ベスト10ミステリー”に、日本人として初めて2年連続で選出された作家・中村文則の初映像化作品。幼少期に巻き込まれた凄惨な事件の記憶を抱えて生きる男たちが罪や死を背負いながら生きる希望に向かう姿を描いている。初日舞台あいさつは、横浜ブルク13、新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、柳楽、矢野聖人、比留川游、松本准平監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。なお本イベントは15歳以上の観客が参加できる。『最後の命』初日舞台あいさつ11月8日(土)■会場:横浜ブルク1310:30の回上映後/舞台あいさつ■会場:新宿バルト913:00の回上映後/舞台あいさつ■会場:ヒューマントラストシネマ渋谷14:40の回上映後/舞台あいさつ登壇者(予定):柳楽優弥、矢野聖人、比留川游、松本准平監督料金:2000円(税込)プレリザーブ:受付中~11月4日(火)11:00AM
2014年10月29日