3月19日公開の映画『ちはやふる』のホワイトデーイベントが14日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、広瀬すず、野村周平、真剣佑が出席した。ホワイト・デーにまつわるエピソードを求められた広瀬は「さっき真剣さんがくれました。そういうところがすごく男らしいんですよね。(バレンタインデーでは)あげてなかったのにくれたんです」と明かすと、野村は「だってもらってないもん…」と不満顔。その野村は「バレンタインとかホワイト・デーとかいい思い出ないですね。義理はいっぱいもらいましたけど」と話すと、広瀬が「あまり聞かない方が良かった? 切なくなる?」と気遣いつつ、「でも絶対いっぱいもらってきたでしょ」と鋭くツッコミを入れて観客からの同意も受けていた。イベントの最後には野村と真剣が作ったというケーキから広瀬が好みのほうを選ぶというコーナーを実施。豪華な真剣のケーキにさすがの野村も「気持ちだろ!(イチゴの)数じゃないだろ! 震えてきたわ…」とあきらめ状態で、案の定、広瀬は真剣のケーキを選択。その理由として「女性がもらってうれしいザ・王道なテーストだったので、王道って王道だなと思いました」と選択した理由を説明しながら、「あとでちゃんと食べるからね」と落ち込む野村を励ましていた。2010年「このマンガがすごい!オンナ編」第1位を獲得し、コミック累計発行部数1500万部(既刊30巻)を超える大人気コミックスを実写映画化した本作。"競技かるた=百人一首"に情熱を懸ける高校生たちの友情・恋愛・成長を、瑞々しくも熱い青春模様として描いている。映画『ちはやふる』は、3月19日より『上の句』、4月29日より『下の句』が公開。
2016年03月15日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日俳優のディーン・フジオカや野村周平らが、旅と音楽で繰り広げる日本テレビのドキュメンタリー特番『ディーン・フジオカ&アジアの友 We are Asia』(6月11日深夜1:25~2:25、関東ローカル)が制作されることが8日、分かった。この番組は、香港でデビューして台湾でブレイクしたディーンや、中国語が堪能な野村など、アジアに縁のあるアーティストたちが、アジア各地で"笑顔のかけら"を収集。ディーンは、3ピースピアノバンド・WEAVERとともにインドネシアを訪れ、野村は香港をBMXで駆け抜け、エンタテインメント集団・白Aはカンボジアの孤児院で子どもたちと音楽の交流を展開し、ゴールとなるインドネシアの世界遺産で、1つのパフォーマンスを繰り広げるというプロジェクトだ。日本テレビの三上絵里子プロデューサーは「日本からアジアに向けて、言葉を超えたエンタテインメント番組を発信したいという企画に、ディーンさんをはじめ、すばらしいアーティストの方々が賛同してくださいました」と経緯を紹介。「ひとつのパフォーマンスを作り上げるために汗をかく姿と、お芝居やステージでは見られないその素顔は、番組を見てくださるアジアの皆さんに元気と笑顔を届けられることと思います」と見どころを語っている。なお、このプロジェクトでは、日本テレビでの1時間番組に加え、全5話(予定)を制作。香港、インドネシア、タイ、カンボジアで放送されている、アジアのエンタテインメント専門チャンネル「GEM」で放送される。
2016年03月09日映画『ちはやふる 上の句』の完成披露試写会が2月24日(水)に開催され、主演の広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、松岡茉優、小泉徳宏監督が舞台挨拶に登壇。紅葉で真っ赤に染まったレッドカーペットを歩いた。累計発行部数1,500万部を超える末次由紀の人気漫画を『カノジョは嘘を愛しすぎてる』などの小泉監督が「上の句」「下の句」に分けて実写化。競技かるたに青春をかける高校生たちの姿を鮮烈に描き出す。会場にはレッドカーペットが敷かれ、本作のタイトルの由来にもなっている「千早振る 神代も聞かず 竜田川 から紅に 水くくるとは」という歌に詠まれた紅葉が真っ赤に竜田川を染める光景を再現!黒い衣装に赤いワンポイントを身に着けたキャスト陣が登場すると紅葉の雨が降り、会場は歓声に包まれた。広瀬さん、野村さん、真剣佑さんらは壇上に上がってもノリノリでPerufumeの主題歌「FLASH」に合わせて笑顔でステップ!キャスト陣の仲の良さをうかがわせる。広瀬さんにとっては本作が映画初主演だが「先頭に立たなきゃとか責任とか全然わからず、また意識しなかったんですが、現場に行くとみんなが千早の感情を引っ張ってくれました」と振り返る。本作での経験は「初めて共演者の方と『ああしたい、こうしたい』というのを話したり、監督からOKが出ても『もう一回、いいですか?』と言ったり、感情、雰囲気、距離感など刺激をもらいました!同世代のパワーってこんなにもらえるんだ!?と思ったし、大人になっても大事にしたい仲間に出会えたと思います」と充実した表情で語った。真剣佑さんは、自身のシーンがなくても現場に「毎日のようにいた」と明かし、広瀬さんについて「(撮影当時)16歳なのにすごいなと思いましたし、真剣佑としても見たいんですが、新としても千早と太一の成長を見ていたいと思いました」と語る。小泉監督は、これから映画を観る観客に向け「将来のスターの目撃者になっていただけたら!」と胸を張り、会場は拍手に包まれた。『ちはやふる』上の句は3月19日(土)より、下の句は4月29日(祝・金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ちはやふる-上の句- 2016年3月19日より全国にて公開(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社ちはやふる-下の句- 2016年4月29日より全国にて公開(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社
2016年02月24日野村アセットマネジメント、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー、野村総合研究所は21日、三社均等出資で「ウエルス・スクエア」を設立したと発表した。新会社は、ファンドラップ・サービスの業務プラットフォームを構築し、業務提携先の金融機関を通じてファンドラップ・ビジネスを展開する。NAM、NFR&T、NRIの3社は、新会社を通じて金融機関に資産運用とシステムの両面から付加価値の高いサービスを提供するとともに、個人投資家のニーズに応える資産運用ソリューションを提供することにより、貯蓄から投資への流れの推進に貢献するとしている。営業開始については、関係当局への登録等を行った上で、2016年上半期を予定しているという。○新会社の概要1.商号 : 株式会社ウエルス・スクエア(Wealth Square Co., Ltd.)2.本店所在地 : 東京都中央区日本橋1-7-93.事業内容 : 投資運用業及び投資助言・代理業に係る業務4.設立 : 2016年1月21日5.資本金 : 7億5,000万円(資本準備金7億5,000万円)6.代表者 : 代表取締役社長 竹崎竜二氏
2016年01月21日俳優の野村周平が1月11日(月・祝)、都内で行われた主演作『ライチ☆光クラブ』のイベントに出席し、今年の目標は「元気」だと表明。昨年11月に、一部週刊誌が報じたモデル・女優の水原希子との交際について質問が飛ぶと、苦笑いを浮かべていた。今年の目標に「元気」を掲げた野村さんは、その理由を「どんな厳しい現場でも、明るく元気でいれば、周りをハッピーにできるはず。不機嫌とか(笑)、疲れは見せたくない」と説明。同日、成人式を迎えた新成人に対し「二十歳を超えると、体や顔つき、性格も変わってくる。カッコいい生き方をして、カッコいい顔つきになってもらえれば」とエールを送った。鬼才漫画家・古屋兎丸のロングセラーコミックを映画化した本作。物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地“光クラブ”。大人のいない世界をつくろうとした思春期の9人の美しい少年たちによる裏切りと愛憎の物語と、彼らが作り上げた思考する能力を持つロボット“ライチ”と、少女カノンの恋が、圧倒的に美しくダークな世界観で描かれる。イベントには主人公・タクミ役の野村さんをはじめ、古川雄輝(ゼラ役)、間宮祥太朗(ジャイボ役)、池田純矢(ニコ役)、松田凌(雷蔵役)、戸塚純貴(デンタク役)、柾木玲弥(ダフ役)、藤原季節(カネダ役)、岡山天音(ヤコブ役)が勢ぞろい。光クラブを牛耳る役どころの古川さんは「以前から悪役をやってみたかった。経験がないので不安もあったが、ふり返ると楽しい現場だった」とコメント。間宮さん演じるジャイボは、ゼラを崇拝するという設定で「初めてのラブシーンの相手が、古川君で良かった」と笑顔で語った。『ライチ☆光クラブ』は2016年2月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月11日「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」。これは映画『はなちゃんのみそ汁』のなかで主演の広末涼子さんが幾度となく口にしたセリフだ。乳がんを宣告された千恵(広末)が、自分がいなくなっても娘のはなが元気に暮らしていけるようにと、おみそ汁の作り方を教える、料理を教える、生きていくことを教える──母と娘の“約束”を描いている。乳がんと闘う女性が主人公ではあるけれど、泣かせるだけの感動作ではなく、笑って泣ける温かい家族の物語。それが広末さんをはじめ、阿久根知昭監督が目指したものだった。「この物語は実話で原作があります。ドキュメンタリーもあり、テレビドラマ化もされていて、みんなが知っているお話でもある。だからこそ映画でしか描けないことをやりたい、悲しく苦しい闘病記にしたくない…という思いがありました。とは言え、私の演じた千恵さんは病気と向きあい命と向き合いながら生きた女性なので、矛盾しているかもしれません。それでも病気のシリアスさを押さえて、彼女がどんなふうにポジティブに生きようとしたのか、それを前面に出したかった」。広末さんがそんなふうに千恵さんを演じようと思ったのは、夫の安武信吾さんと娘のはなさんに実際に会ったときに感じたことがきっかけとなった。「最初は千恵さんがどんな人だったのか、おふたりに取材をして千恵さんに近づきたいと思っていましたが、お会いしたときに、私が千恵さんを演じること、滝藤賢一さんが信吾さんを演じること──映画のキャスティングをとても喜んでくださいました。その笑顔を見たとき、映画のなかで千恵さんがキラキラ輝いていたら、おふたりに喜んでいただけるのではないか…と。それで“ポジティブで明るい”千恵さんを演じようと思いました。いつもなら“自分だったらどうするだろう?”と、役柄を自分に置き換えて考えることもありますが、今回はいつもと違い、自分のなかに内存する母性が自然と湧き上がってくるというか、自然体でお芝居できたというか、まるで千恵さんと同化しているような感覚でした」。母親の強さと優しさを千恵さんを通して伝えるためにも「絶対に泣かない」と心に決めて現場に入ったそうだが、「やっぱり泣きそうになってしまうシーンもありましたね…」と感情を抑える苦労もあったと語る。その表情はやはり母の顔だ。「涙を見せないことが母親の強さであり優しさだと思います。守るべきもの(=娘)のことを考えると、自分が泣いている場合ではない、と。だから私も泣いてはダメだと言い聞かせながら演じていました。それでも、娘に生きていく術を教えようとするなかで、ときには怒ることもある。そういうシーンでは怒っているのに泣きそうになっていました。きっと千恵さんも葛藤があったのだろうなと想像しましたし、はなちゃんの言葉からも役作りのヒントをもらいました。初めて会ったときにひとつだけ聞いたことがあるんです。『ママはどんな人だった?』と。はなちゃんはお淑やかでキチンとした女の子なのですが、ママのことを(優しいだけではなく)『恐かった』って言ったんですね。その言葉を聞いて、彼女のなかで千恵さんは思い出と一緒に美化されているのではなく、ずっと“お母さん”として生き続けているんだとわかりました。だから私は等身大のリアルな母親を演じればいいんだと、背中を押してもらいました」。はなちゃんが千恵さんから教えてもらった最初の料理は、おみそ汁。「ちゃんと作る、ちゃんと食べる」という母の言葉を胸に毎日おみそ汁を作って、彼女は成長していく。また、この映画のなかで使っている“お味噌”は、安武信吾さんとはなさん監修のもとに作られた味噌、千恵さんとはなさんが大好きだという豆腐とワカメのおみそ汁は劇中にも登場する。広末さんにも思い出のおみそ汁があると言う。「思い出したのは、私の母の言葉でした。学生時代、試験の日は必ず『お味噌汁を食べていきなさい』と言われていたのを思い出したんです。年頃になるとご飯よりもパンを食べたくなる時期があって、パンなのに何でおみそ汁?いらないのになぁと思っていたのですが、私の母も体のことを考えてくれていたんだな、おみそ汁で体調を整えてほしいという理由があったんだなと、この映画を撮影しながら母親のあたたかさに気づきました」。誰もが幼い頃に作ってもらった我が家のおみそ汁を思い出すだろう。そして、思い出に寄り添うように広末さんのなかで生まれた新たな気づきも素敵だ。「私はなんて欲張っているのだろうと思ったんです。仕事が忙しいことは女優として求められていることで嬉しいことなのにおうちの事をする時間が欲しくなったり。逆に、おうちの事をしていると仕事のための何かをしたくなったり、つい欲深くなってしまいがち。でも、この現場にいるときはすべてのことが有難くて感謝の気持ちでいっぱいになりました。撮影はとてもハードで、声楽や三線のレッスン、方言を身につけることなど1日24時間では足りなくて、家族にもなかなか会えませんでしたが、今の自分にできる最大限のことをしよう、あれもこれも求めるのではなくきちんと優先順位を決めて欲張らずに自分にできる精一杯のことをしよう、と考えるようになりました。感謝と謙虚な気持ち──この映画が教えてくれた大切な気づきです」。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
2016年01月07日広末涼子が、がんでこの世を去った安武千恵さんに扮し、5歳の娘・はなちゃん、夫・信吾の家族との日々をつづったブログを基にしたエッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』。先週12月19日(土)に、舞台となった福岡にて本作の初日舞台挨拶が行われ、主題歌を担当した一青窈が第一子の出産後初めてイベントに登場、主題歌「満点星」を生披露した。関連書籍やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした、ある家族の日常が満を持して映画化された本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公・千恵を演じるのは、自身も3児の母である広末さん。明るくひたむきに支える夫・信吾を滝藤賢一。はなは、演技経験ゼロの新星・赤松えみなちゃんが初々しく演じている。この日、先行公開の初日を迎えた福岡では、広末さん、滝藤さん、一青さんと阿久根知昭監督が舞台挨拶に登壇。鑑賞を終えたばかりで感動冷めやらぬ中、一青さんによる主題歌「満点星」にのせて広末さんらが登場すると、家族連れなどで満席状態の会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まず、広末さんは「家族や命の温かさを感じさせてもらえる映画になったのではないかな、と思っています。初日を迎えて、皆さんの温かい笑顔を見ることができて、本当に幸せです。この映画に関われてよかったな、と思います」と初日の喜びを口にする。また、滝藤さんは「安武信吾を演じました、滝藤賢一、ばい。福岡の皆さんと迎えられたことがとってもうれしい、ばい」と博多弁風にあいさつ、客席からは爆笑が起こった。さらに、広末さん演じる千恵の姉役で出演し、出産後これが初イベントとなった一青さんは、「この映画に携わっていた間中、妊娠、そしていま、出産したあとで、私にとってはものすごい人生の大きな変換期をこの映画と過ごすことができました。それを見てくださったことがすごく私の中でうれしい」とコメントした。本作について、広末さんは「本当にどのシーンも大切なエピソードがいっぱい詰まっていて」と前置きし、「急に涙を誘われたり、また笑わされたり、そしたらまた次ちょっと切なくされたり。それがすごく日常的というか、淡々とした日常の中の小さな大切なことを教えてくれるから、すべてのエピソードが愛しくて大切です」と噛みしめるように思いを語る。思い入れのあるロケ地は、実際の安武さんが勤務する西日本新聞社だという滝藤さんは、「僕のファーストシーンで、広末さんと芝居するのも初めてだったので思い入れがありますね。実際の場所でやれるって気持ちが違いますよね」とふり返った。すると、なんと一青さんがサプライズで「満点星」を初めて生披露!本作のために書き下ろしたという主題歌を丁寧に歌い上げて会場中を魅了し、映画の余韻も相まってか、涙を拭う人の姿も見られた。隣で聞いていた広末さんも口ずさみ、体を揺らしながら聴き入っていたが、曲が終わると「滝藤さんが汗を拭いているのか涙を拭いているのか分からなくて」とツッコミが。滝藤さんは「もちろん涙です。生で聴けると思わなかったんで、鳥肌が立ってきました」と、また笑いを誘った。歌い終えた一青さんは、「生まれてくれてありがとうという気持ちを毎日実感しながら、自分の音楽と対峙しているんです。それが実際歌詞に書けて、これから歌い続けていけることが自分にとってもすごくうれしいです」とその思いを明かし、阿久根監督も「この曲を作っていただいて映画の魅力がさらに増したと思います。ありがとうございます」とコメントした。さらに広末さんは、「この映画の力というか、もしつらいことがあったり困難があっても、きっと打ち勝てると思わされる力強い歌声」と大絶賛を送り、続けて「この映画もみなさんの勇気につながったらうれしいなと改めて感じさせられました」と語り、舞台挨拶は温かな感動に包まれ、終了した。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡県内にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日ブログからドラマにもなった、感情を揺さぶられるテーマの映画『はなちゃんのみそ汁』。女性の強さや深さを表現するためになるべく涙は見せたくなかったという、主演・広末涼子さんの思いとは?* **「とても難しいテーマですし、実際にあったお話なので結末もわかっていたのですが、最初から自分の中で変わらなかったのが“ただの辛い闘病記にはしたくない”ということでした。映画として楽しめること、そして生きることの素晴らしさが伝わる作品にしたくて、この役を明るく演じ切ろうと決めました。なので、悲しいだけじゃなく、“笑って泣ける”作品になっていると思います」とはいえ、撮影中にはどうしても感情が抑えきれず、涙が溢れそうになったこともあったそう。「そんな時はすごく反省しました。がんが再発しても、常に笑顔を大切にしていた千恵さんのことを思うと、自分が泣いている場合じゃないなって。彼女ならきっと娘のはなちゃんや夫の信吾さん、残される家族のことをいちばんに考えたと思いますし、それが母親とての強さであり、やさしさなんだと改めて感じました」撮影が行われたのは今年の3月。広末さん自身、一人の母親として現場で感じることもあったそう。「命と向き合うことについて、改めて考えることが多かったです。特に現場にいる時は、生きていることがとにかくありがたくて、毎日が感謝の連続でした。今回の撮影は時間も限られていたので体力的にもハードだったのですが、『千恵さんの頑張りに比べたら、こんなの全然平気だ』と思って、精一杯頑張って乗り切りました。この作品を通して自分自身もひと回り成長できたと感じています」◇ひろすえ・りょうこ1980年7月18日生まれ。高知県出身。デビューは1995年。『鉄道員』『おくりびと』『ゼロの焦点』など、数々の映画に出演。主演を務めるのは2013年の映画『桜、ふたたびの加奈子』以来、約2年半ぶりとなる。ニット¥28,000(SAYAKADAVIS/TOMORROWLAND TEL:03・5456・1063)ピアス¥18,000(COCOSHNIC TEL:03・3497・1309)◇『はなちゃんのみそ汁』がんでこの世を去った千恵、33歳。彼女が家族との日々を綴ったブログをもとに、2012年に出版された同名エッセイを映画化。12月19日(土)テアトル新宿&福岡県内先行公開。2016年1月9日(土)より全国拡大公開スタート。※『anan』2015年11月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・平野真智子(NOMA)ヘア&メイク・山下景子(KOHL)取材、文・瀬尾麻美
2015年11月05日老若男女に安定した人気を誇る下町といえば、台東区谷中、文京区根津・千駄木エリアを総称した「谷根千」。老舗と新しい文化が心地よく同居する街を、野村周平さんが歩きました。「谷根千には初めて来ましたが、古き良き日本が残っている感じがして、すごく心が落ちつきました。昭和っぽくてイイ!……といっても、僕は昭和の時代をあまり知らないんだけど(笑)」平成生まれの野村さんにとって、谷根千は「懐かしい」よりも「新しい」という感じのよう。気になるお店を見つけては、興味深そうに商品を手に取ったり眺めたり。「デートするなら?今までは『富士急ハイランドで絶叫マシンに乗ろうぜ!』という発想しかなかったですね。こういう、雰囲気ある場所でぶらりデートは思いついたこともなかったし、ちょっと下町ぶらりデートって照れるけど新発想です!照れくさいのが本音です。でも、統的な和菓子とか惣菜を食べ歩いたり、和の雑貨を見て回るのも好きだから、彼女ができたら一緒に来てみるのもいいかも。古民家だと思ったらビアホールだったり、今どきのおしゃれなカフェもあったりで、そういうギャップも面白いし飽きないですね。街並みも美しいから写真映えもして、記憶に残るデートになりそう」寺社が点在する小道を進み、突如現れた樹齢90年のヒマラヤ杉を目にすると思わず天を仰いだ。「深呼吸したくなるほど、ここだけ空気が新鮮でほかとは違うから不思議。最近ドラマの撮影で忙しかったから、いいリフレッシュになりました。あ、これを『気がいい』というんですね!」◇菊見せんべい総本店で野村さんが選んだのは「唐辛子せんべい」1枚65円(税込み)。「香ばしくて美味い!」(野村さん)◇のむら・しゅうへい1993年11月14日生まれ、兵庫県出身の俳優。主演映画『ライチ☆光クラブ』(日活)が今冬、映画『ちはやふる』(東宝)が来春に公開予定。※『anan』2015年9月30日号より。写真・津留崎徹花 スタイリスト・松野宗和ヘア&メイク・西岡達也(vitamins)文・若山あや
2015年09月23日日立製作所は9月4日、野村証券の本社・営業店の約1万5000人が利用する仮想デスクトップ環境(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)のシステム基盤を構築し、本社・全営業店で稼働を開始したと発表した。同システム基盤は、2014年度に順次導入が進められていた。システム基盤には、日立アドバンストサーバ「HA8000」約300台と、ユニファイドストレージ オールフラッシュモデル「Hitachi Unified Storage VM all flash9台など採用。サーバOSには日本マイクロソフトのMicrosoft Windows Server 2012 R2を採用し、同OSに搭載されている仮想化機能「Hyper-V 」などを活用してクライアントOSが動作するVDIを構築した。野村証券では、情報漏洩を防止するため、外部ネットワークから遮断された企業内ネットワーク接続用環境と、社外とのメールの送受信やWeb利用などを行うインターネット接続用環境を分離してきたが、2つの環境を1つのPC内で動作させていたためPCへの負荷が大きく、応答速度の改善が課題となっていた。今回、インターネット接続用環境をVDIへ移行してデータセンターで統合管理することで、PCの負荷を軽減して操作性を向上するとともに、ユーザープロファイルディスク機能などの活用により、インターネット接続用環境へのログインに要する時間を従来の数分から数十秒へ短縮したという。また、基盤のOS領域に重複除去機能を採用し、Windows 7のシステムファイルなど、各ユーザーのVDIで共通して保存されるデータを共有することでディスクの利用効率を向上しているほか、ユーザーグループごとに独立した構成を採用し、障害発生時の影響を最小化するなど、業務継続性も強化している。
2015年09月04日広末涼子が主演を務め、滝藤賢一、一青窈など豪華キャストが出演し、ベストセラーとなった実話エッセイを映画化する『はなちゃんのみそ汁』。このほど、本作が12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国公開となることが決定。温かいまなざしで愛娘を見つめる広末さんの姿が印象的な、ポスタービジュアルが解禁となった。ある日、乳がんを宣告された千恵(広末さん)。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾(滝藤さん)は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。だが、出産するということは、がんの再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされることを意味していた。周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、はなを無事出産した千恵。しかし、再び病魔が彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」。千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。原作は、がんのためこの世を去った33歳の千恵さんと5歳の娘と夫、そんな家族の日々をつづったブログを基にした同名エッセイ。常に明るくひたむきに生きる安武一家の姿が日本中で大きな話題を呼び、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品が、ついに映画でも登場する。結婚、妊娠、出産という人生の転機をがんと共に生き、食の大切さを娘に伝えようとした千恵を演じるのは、先日、3児の母となった広末さん。また、明るくひたむきに彼女を支える夫・信吾を滝藤さん、千恵の姉役を一青さんが務め、はな役には、1,000人超の応募者から選ばれた演技経験ゼロの新星・赤松えみなが抜擢された。監督&脚本は、ギネス認定された“世界最高齢の映画初主演女優”赤木春恵に岩松了、加瀬亮らが出演し、2013年キネマ旬報ベストテン日本映画第1位に輝いた『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を手がけた阿久根知昭。本作で初のメガホンを握る。完成したポスタービジュアルには、広末さん演じる千恵と、えみなちゃん演じる娘・はながキッチンで手を取り、にこやかに向かい合う姿が。残り少ない命を覚悟した千恵が、自分がいなくなってもはなが元気に暮らしていけるようにと、鰹節を削るところから始めるみそ汁づくりを通して、“ちゃんと作ってちゃんと食べる”というメッセージを伝える重要なシーンを切り取っている。温かいまなざしで、娘を愛おしそうに見つめる表情が印象的な広末さん。本作で描き出される、おいしくてあったかくて、かけがえのない日々を象徴するビジュアルに仕上がっている。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日ベストセラーエッセイを広末涼子主演で映画化する『はなちゃんのみそ汁』のポスタービジュアルが解禁された。本作は12月19日(土)よりテアトル新宿・福岡で先行公開される。その他の画像原作のエッセイは、結婚、妊娠、出産という人生の転機を、がんと闘いながら過ごした安武千恵さんとその家族によるブログが基になっている。千恵さんはエッセイで、自分がいなくなっても家族が元気に暮らしていけるように“ちゃんと作る、ちゃんと食べる”という食の大切さを、みそ汁づくりなどの料理を通して伝えており、2012年に書籍化されると、関連書籍の発売やテレビドラマ化、教科書への採用など大きな反響を呼んだ。ポスタービジュアルは、千恵役の広末が、娘のはなちゃん(赤松えみな)に台所で、みそ汁づくりを教える重要なワンシーンを捉えたもの。残り少ない命を覚悟した千恵は、“生きる力”を身につけてほしいと、鰹節を削ってみそ汁を作ること、そしてある“約束”を5歳のはなちゃんと交わす。映画では、夫の信吾役を滝藤賢一、千恵の姉役を一青窈が演じ、『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を担当した阿久根知昭が、監督と脚本を務める。公開に先がけ、9月12日(土)より“オリジナル万能手ぬぐい”付のムビチケカード(1400円/税別)が各上映館にて発売される。『はなちゃんのみそ汁』12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡先行公開2016年1月9日(土)より全国拡大公開
2015年09月03日野村アセットマネジメント(以下NAM)、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー(以下NFR&T)および野村総合研究所(以下NRI)は7月31日、金融機関を通じたファンドラップ・ビジネスを展開する投資顧問会社「ウエルス・スクエア(仮称)」(以下新会社)の設立に関する合弁契約を締結したと発表した。○貯蓄から投資への流れの推進に貢献ファンドラップは、中長期的な資産形成に有用なサービスとして個人投資家からの需要が急増しているという。また、金融機関においても、顧客の資産運用ニーズやライフスタイルなどに応じて提案を行うコンサルティング営業を推進するサービスの一つとして、ファンドラップ・サービスの拡充が期待されているとしている。新会社は、野村グループが有するファンドラップ・ビジネスでの実績も活かしながら、ファンドラップ・サービスの企画・運営に必要となるノウハウとシステム機能を備えた業務プラットフォームを構築のうえ、各金融機関と一体となってファンドラップ・ビジネスの推進を図っていくとしている。出資する3社はそれぞれの領域での強みを発揮し、新会社の発展に貢献していく。NAMは日本最大の資産運用会社として、投資信託ビジネスと投資顧問ビジネスの双方で培ったノウハウを新会社に提供する。NFR&Tは、ファンドラップに採用されるファンドおよび運用会社を中立的な立場から分析・評価し、新会社が運用するポートフォリオの品質維持・向上に貢献する。NRIは、金融機関向けの資産運用支援サービスで業界シェア7割を誇る「T-STAR」ファミリーをはじめ、100社以上が利用する投信の窓販業務ソリューション「BESTWAY」、60社以上が利用する証券総合バックオフィスシステム「THESTAR」など、業界標準ともいえるシステムソリューションを数多く提供している。これらを通じて国内の資産運用ビジネスを支えてきた実績を活かし、新会社が展開するファンドラップ・サービスに必要なシステムソリューションを提供する。NAM、NFR&T、NRIの3社は、新会社を通じて金融機関にビジネスとシステムの両面から付加価値の高いサービスを提供するとともに、個人投資家のニーズに応える資産運用ソリューションを提供することにより、貯蓄から投資への流れの推進に貢献していくとしている。新会社は、顧客と投資一任契約を締結し、ファンドラップ・サービスを提供する金融機関は、業務提携に基づく投資一任契約締結の代理を行い、顧客に対してファンドラップ・サービスに関するヒアリングおよびそれに基づくファンドラップの提案などコンサルティング・サービスを提供する顧客の資産は、金融機関に開設されるラップ専用口座で管理される
2015年08月03日本作が映画初主演となる広瀬すずを始め、野村周平、真剣佑、上白石萌音ら若手俳優陣を迎え、“競技かるた=百人一首”に懸ける少女の情熱と夢と恋を描いた大人気漫画を実写化する『ちはやふる』。この度、メインキャストらが劇中ビジュアルに身を包み、映画の撮影地でもある競技かるたの聖地・近江神宮(滋賀県)に登場。クランクアップを間近に控え約3か月の撮影をふり返った。原作は、2010年「このマンガがすごい!オンナ編」第1位を獲得し、コミックス累計発行部数は1,200万部(2015年6月現在・既刊27巻)を超える大人気コミックス。本作で主人公を務めるのは、ドラマ「学校のカイダン」(日本テレビ)や『海街diary』と話題作への出演する注目女優・広瀬さん。幼なじみの真島太一役には、現在月9ドラマ「恋仲」(フジテレビ)出演中の若手実力派俳優・野村さん。綿谷新役には、「劇場版仮面ライダードライブサプライズ・フューチャー」に出演、ブレイク必至の真剣佑さん。そのほか、上白石さん、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也と次世代を担う若手俳優たちが顔を揃え、さらに松岡茉優、松田美由紀、國村隼という実力派キャストが脇を固める。今回、「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会(通称:かるた甲子園)」の全国大会が開催中のこの日、撮影でも使われ原作でも有名な真赤な「楼門」を前に、広瀬さんらメインキャスト陣が劇中衣装のはかま姿で登場。特に広瀬さんは役に合わせて20cmのエクステで人生初のロングヘアに挑戦。“千早”スタイルを披露した広瀬さんは「(ロングヘアにすることが)役に一番近くなれるものと思いました。(エクステを)毎日つけていると、(撮影現場では)ボブの方が『誰?』みたいになって、私自身もこっち(ロング)の方が見慣れて、ボブになると変な気分になるくらい身近になりました。ここまで伸ばしたことはなかったので、新鮮でした。お姉ちゃんに似てました(笑)」と実写化ならではの“見た目”へのこだわりをコメント。また競技かるたの撮影について「せめて形だけでも本物に近づけたらいいなと思い、必死になってやっていました。ちはやちゃん(の動き)は大胆でダイナミックなので、何も考えないくらいバンッ、バンッ、って動いた方が彼女に近づけるかなと思い演じました。みんな、足の甲やひざがすれて、皮がむけて、真っ黒になって。『ガムシャラにやってきた証だね』という会話をしていました。感覚がなくなるくらい痛かったんですけど、それでも負けずに(かるたを)とるという、みんなの熱やパワーを感じました」と撮影をふり返った。野村さんは広瀬さんとの共演シーンについて「(広瀬をおんぶするシーンがあり)しんどかったです。坂道だったし、長回しで、セリフも言わなければいけなくて。乗ってる側もしんどかったと思います。でも、おんぶすることもあまりないので新鮮でした」と撮影秘話を明かす。真剣佑さんは、福井弁とかるたの勉強をするために事前に福井県で合宿を敢行したそうで、「福井渚会というところでかるたの練習をしたり、地元の人たちと会話をするため現地でアルバイトをしたりしていました。ずっとかるたの札を持ち歩いて暗記していました」と役作りへの熱さを覗かせた。そして、本作が映画初主演となる広瀬さんの撮影での様子について「(広瀬を)おすずって呼んでるんですけど、おすずが現場にいると場の空気がパッと明るくなって、常にキラキラしてるイメージがありました。現場のみんなが、おすずのファンになってたと思います」(上白石さん)、「びっくりするくらいはまりました。カメラが回ると、役がいきなりはねあがって、千早になりきるんです」(小泉徳宏監督)と、それぞれ語った。『ちはやふる』は2016年3月より<上の句>、4月より<下の句>二部作連続公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月21日ServiceNow Japanは、野村證券が同社のサービスマネジメント・プラットフォームを活用し、ITサービスマネジメントのグローバル最適化を実現したと発表した。野村證券では、12,000人の法人事業社員が24時間365日利用するIT環境のサービス品質を向上させるため、世界3,000人のIT部門スタッフがサービス提供を行うときに利用するITサービスマネジメントのプロセスおよびツールの標準化を進めている。ServiceNowを活用したITサービスマネジメントが適用される対象は、サーバ約2万台、クライアントPC約2万4,000台、1,500種類のアプリケーションからなるグローバルに展開されたシステム。2014年4月にServiceNowの利用をグローバルで開始し、2015年4月時点ではリクエスト管理、問題管理、インシデント管理、変更管理、リリース管理、サービス管理が利用可能になっている。野村證券 グローバル・インフォメーション・テクノロジー部インフラストラクチャー課でエグゼクティブ・ディレクターを務める亀倉龍氏は、導入効果について、「クラウド上に単一データソースを持つことによって、レポーティングのスピードと精度が大きく向上した点があります。障害のトレンドと稼働率への影響、システム変更の件数や範囲などが一目でわかるようになりました。サービス品質を維持・向上させるために、どのポイントを押さえておくべきか、どのような手を打つべきか、意思決定の迅速化に結びついています。その結果として、システムの安定稼働に貢献できていると言えるでしょう」と述べている。
2015年06月08日野村アセットマネジメント(以下NAM)と野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジーはこのたび、金融機関を通じたファンドラップ・ビジネスを展開する新しい投資顧問会社(以下新会社)の設立に向けた準備チームをNAM内に設立すると発表した。新会社は、ファンドラップ・サービスの企画・運営に必要となるノウハウと機能を備えた業務プラットフォームの役割を担うという。新会社は、業務提携先の金融機関に対し、ファンドラップ・ビジネスで求められるコンサルティング力の高度化やファンド売買・口座管理機能の運営を支援し、各金融機関と一体となってファンドラップ・ビジネスの推進を図るプラットフォーム・ビジネスを提案していくという。金融機関にとっては、顧客に対するコンサルティング営業を推進しやすくなると同時に、顧客のファンドラップ専用口座を金融機関内に開設するため、預かり資産の拡大に資する点が大きなメリットとなるとしている。ファンドラップは、中長期的な資産形成に有用なサービスとして個人投資家からの需要が急拡大している。新会社は、野村グループのファンドラップ・ビジネスでの実績と資産運用ビジネスのノウハウを活かし、金融機関との業務提携を通じて、ファンドラップ・サービスをより広範な顧客層に提供していくことで、高度化する個人投資家の資産運用ニーズに応えるとともに、貯蓄から投資への流れの推進に貢献していくとしている。新会社は、顧客と投資一任契約を締結し、ファンドラップ・サービスを提供する。金融機関は、業務提携に基づく投資一任契約締結の代理を行い、顧客に対してファンドラップ・サービスに関するヒアリングおよびそれに基づくファンドラップの提案などコンサルティング・サービスを提供する。顧客の資産は、金融機関に開設されるファンドラップ専用口座で管理される。
2015年05月28日野村證券は12日、女性の活躍を推進するため、2020年までに女性マネジャーの人数を550名とする数値目標を設定したと発表した。野村グループは「最大の財産は人材」との考えのもと、社員一人ひとりが自らの持つ能力や個性を発揮して活躍できる環境を整えてきたという。さまざまなバックグラウンドや価値観を持つ社員が互いに認め合い協働することで、顧客の多様なニーズに応え、より付加価値の高いサービスを提供することができると考えているからだという。その一環として同社では、女性の活躍を推進していくために、さまざまなライフイベントとの両立を支援する制度の拡充に努め、いきいきと、そして長く働ける職場作りを目指しているとしている。このたび、定量的な目標を定めたが、両立支援制度の拡充と、キャリア形成に向けて、挑戦と活躍の機会を国内外にわたり広く提供することで、より多くの女性マネジャーが活躍できるよう、これまで以上に積極的に取り組んでいくとしている。この取り組みを通して、女性社員を含むさまざまな社員が、それぞれの個性や能力を活かしながら活躍するための環境作りをさらに進めるとともに、多様な社員が組織運営や意思決定に参画することを通して、優秀な人材の確保と新たな価値の創出を図っていくとしている。○女性の活躍推進に向けた主な取り組み勤務地限定総合職/非限定総合職間の転換制度勤務地限定総合職の勤務地変更制度再雇用の弾力的運用キャリア意識や能力・スキル向上のための各種研修女性管理職向けメンタリング/コーチング・プログラム管理職向けダイバーシティマネジメント研修社員ネットワーク活動支援
2015年05月14日野村佐紀子のインスタントフィルム写真展「UTSUSHIYO 映し世」が4月9日から5月11日まで、表参道のアートスペース「AM」で開催される。同展は野村にとって都内初となるインスタントフィルムによる写真展。彼女が発表を意識せずに、気持ちのおもむくままに撮りためてきた作品のうち約100点が出展される。ときに予期せぬ変容をもたらし、保存の過程によってはケミカルな反応を生み出すインスタントフィルム。そこに、瞬間を切り取るカメラマンとしての彼女の美意識と思想、感情が融合し、濃厚な時間のエッセンスを浮かび上がらせた。なお、今回展示される作品のうち16点は、同時刊行の写真集『moments』にも収録される。25日には野村佐紀子が来廊し、トークショーが行われる予定だ。野村佐紀子は1991年より写真家の荒木経惟に師事。その後、東京を中心にヨーロッパ、アジアで展覧会を行うなど、グローバルに活動している。男性のヌード作品が有名。代表作は漆黒の闇の中で仄かに浮かび上がるモノクロ作品集『黒闇』や『nude/a room/flowers』など。その他、超小型カメラを用いた『夜間飛行』、デジタルカメラで撮影した『hotel pegasus』など、様々な写真メディアに挑戦している。【イベント情報】UTSUSHIYO 映し世会場:AM住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14神宮ハイツ301/302号室.会期:4月9日から5月11日まで時間:13:00から19:00まで
2015年04月02日広島ホームテレビはこのほど、同局の人気番組「鯉のはなシアター」を収録した「鯉のはなシアター VOL.2」が、4月24日にポニーキャニオンから発売されることを明らかにした。同番組は、市民球団として地元の広島市民に愛され続けている広島東洋カープの長い歴史の中から、感動のストーリーを見つけて紹介する深夜番組。今回、発売するVOL.2では、近年活躍した選手のエピソードや、ファンから反響の多かった放送回を厳選して収録した。「病魔と闘い続けウイニングボールを掴んだ男(水谷実雄)」「明日に向かって吹け! 鯉のメロディー(中川静夫・石田隆夫・前原日出夫)」「赤ゴジラが支え 支えられた鯉夫婦との絆(嶋重宣)」「エース佐々岡を創り上げた母子の約束(佐々岡真司)」「光に満ちた213勝投手 陰の人間秘話(北別府学)」など。特典映像として、「北別府学 公開収録時のトーク映像」や「水谷実雄&前田智徳の師弟関係 未公開インタビュー」、「支配人・桝本壮志の楽屋トーク」も収めた。初回購入特典として、オリジナルステッカー(予定)も用意する。価格は3,024円(税込)。広島ホームテレビ ぽるぽる SHOP、全国主要書店、カープグッズショップで販売する。現在、先行予約を受け付けている。
2015年03月13日野村證券はこのたび、投資一任サービスとして4月6日より「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」の取扱いを開始すると発表した。SMA(セパレートリー・マネージド・アカウント)は、顧客から投資方針や目的などを聞いて投資目標を設定し、投資判断に関する一任を得たうえで、顧客の口座において有価証券に関する運用と管理を行う、投資一任サービス。同社は、投資一任サービスとして、2005年10月より「野村SMA」、2006年10月より「野村ファンドラップ」を取扱っているが、このたび、新たに「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」の取扱いを開始し、サービスの拡充を目指すという。「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」は、現行の野村SMAより最低契約金額を下げたほか(3億円から5,000万円へ)、譲渡益に対する源泉徴収の選択を可能とするなど利便性を向上させたという。一方で、現在のSMAと同様、豊富な商品ラインナップと資産配分パターンの提供が可能であり、顧客の多様な運用ニーズによりきめ細やかに応えるとしている。投資一任サービスは、国内でここ数年急速に契約が伸びているサービスであり、同社の契約残高は1月末現在で1兆円超と、業界トップクラスの契約残高を誇っているという。同社は、この「野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)」の提供により投資一任サービスの拡充を図り、顧客の資産形成に貢献していきたいとしている。
2015年03月11日野村ホールディングスは18日、アセット・マネジメント部門の野村アセットマネジメント(以下NAM)、野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー(以下NFR&T)、野村プライベート・エクイティ・キャピタル(以下NPEC)の再編を発表した。NAMは、これまでNFR&Tが行ってきた投資信託の運用・管理に係る事務および機関投資家向けの顧問関連事業をNFR&Tから承継し、部門内の営業、運用、管理業務を集約する。ファンドおよび運用会社の分析・評価業務は、NFR&Tが集約して行う。またNAMは、NPECを吸収合併する。これらの再編により、運用オペレーションの効率化と堅牢性の向上を図り、顧客に対する質の高いサービスの提供が可能となるという。再編後のNAMおよびNFR&T両社は、それぞれの専門性を発揮することにより、品質の高い運用商品の提供を行い、投資家の多様なニーズに応えていくとしている。1.スケジュール2月18日:吸収分割契約締結日(NAM、NFR&T)、吸収合併契約締結日(NAM、NPEC)7月1日:NAMによるNFR&T機関投資家顧問事業の吸収分割効力発生日(予定)10月1日:NAMによるNFR&Tリテール運用関連事業の吸収分割効力発生日(予定)12月1日:NAMによるNPECの吸収合併効力発生日(予定)3.連結業績への影響同件が同社の連結業績に与える影響は軽微
2015年02月24日日本橋三越本店が本格的な春のアイテムを各階でフィーチャーするキャンペーン「はなばな祭―花のテロワール―」を全館規模で開催している。3月3日まで。同店では、“新しい季節を迎える高揚感”や、“日本の美意識やカルチャー”“自然への感謝”を来店客に五感で感じることができるよう、全館を花で装飾し、春のムードを創出している。同キャンペーンのメインビジュアルは、フラワーアーティストの東信と、東京を拠点に活動するクリエーティブユニット「カッペス(KAPPES)」がコラボレーションし、現代的なジャパンクリエーションのイメージを誕生させた。日本の伝統的素材で作られた花器と、江戸園芸や盆栽などの植物をフォトコラージュの様式で展開しながら一つの植物を描くと同時に、トリミングや接写の組み合わせにより、花器と植物の最も美しい瞬間を個や群で構成しているビジュアルに仕上がっている。会期中は、花のライフスタイルマガジン『花時間』がキャスティングしたフラワーアーティストの永塚慎一や久保数政らの作品が各階のメインスポットに展示される他、同店ファッションフロアを中心に、約400体のマネキンがフラワーヘッドドレスやフラワーハットで装飾される。また、花をテーマに店内各所でプロの音楽によるサプライズミニコンサートも開催。「ヤマハ(YAMAHA)」とのコラボレーションでは、フルートやバイオリン、ギターなどの楽器の演奏を体験したり、最新のオーディオ機器を楽しむこともできる。同店7階「はじまりのカフェ」では、インストアコンサート(22日、25日、28日、3月1日)や管楽器・弦楽器体験会(3月1日)、アコースティックギター体験会(28日)が開催される。同店5階のデイリー和食器の売り場では、「花器自在 ―くらしの中に流れる花と器のJAZZ―」と題し、好きな器を花器に見立て自由に花を活けるコーナーが設けられ、陶芸家・新見麻紗子の水鉢(4万7,000円)、金属造形作家・角居康宏のシリンドロ(2万円)が販売される。アトリエ ルクール主宰の加藤弘恵によるワークショップ(28日14時から、16時から/器・材料費込み5,000円)も開催され、型にとらわれない、自由にセンス良く花を活けるちょっとしたコツや、手入れの方法を学ぶことができる。
2015年02月22日東京・新宿のBギャラリーで野村佐紀子の写真展「flower」が開催されている。期間は3月4日まで。野村佐紀子は91年よりアラーキーこと荒木経惟に師事。93年以降は東京を中心に、ヨーロッパやアジアなどで展覧会を開いてきた。一方で、97年には初の写真集として、男性が備えた繊細さと凶暴さを暴いた「裸ノ時間」を出版。男性のヌードを被写体に数々の作品を発表してきたが、13年の瀬戸内国際芸術祭では、岡山県玉野市に住む48人の老人を撮影。老いた身体と人生の歩みの中に、野村が感じた美しさを写真に収めている。今回の写真展では、野村が長い間撮り溜めてきた花の写真をはじめとする膨大な作品群から抜粋し展示、販売。会場では写真集『flower』(2,750円)の販売も行われ、20日には18時から、写真集を発行している出版社リブロアルテの一花義広と、本書デザイナーの町口景、野村佐紀子の3名によるトークセッションが行われる。【イベント情報】野村佐紀子 写真展「flower」会場:Bギャラリー住所:東京都新宿区新宿3-32-6 ビームスジャパン6階会期:2月13日から3月4日時間:11:00から20:00休館日:なし
2015年02月18日野村證券は19日、2015年4月から若手社員を中心に給与水準を引き上げると発表した。これにより、優秀な人材の確保を図るとともに、消費を促して日本経済の好循環の持続に貢献するという。若年層が中心の「初級職」「業務職」の社員を対象に、月例給与を平均約2.3%引き上げる。2014年4月実施分と合わせると、2年間で約4.5%の引き上げとなる。また、総合職A・B社員の初任給を2万円程度引き上げて23万2,300円にする。このほか、業績を適切に反映した賞与なども給付する予定。2015年4月からは、地域限定で勤務する総合職B社員の勤務地変更制度も導入。結婚、配偶者の転勤や親族の介護等の理由により、現在の勤務地での就業が困難となった社員が就業を継続することが可能となる。さらに、一度退職した社員が再度活躍できる環境を整えるため、再雇用のより弾力的な運用を開始するとしている。
2015年01月20日公開中の映画『日々ロック』でロックバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」のメンバーを演じる主演の野村周平、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、前野朋哉と入江悠監督が12月6日(土)に舞台挨拶を行ない、本作が香港・台湾で公開されることも発表された。人気漫画を原作に、金なし、風呂なし、彼女なしのヘタレロッカーが、ライヴに乱入してきたトップアイドルとの出会いを通じてロックの高みを目指していくさまを描き出す。キャスト陣の耳にも、公開後に映画を観た人々の感想や反応は入ってきているよう。野村さんは「自分も友達と一緒にレイトショーを見に行きました。酔っぱらって気持ちよく観れました(笑)」と明かし、「周りからも『よく頑張ってるね』と言われます」とニッコリ。前野さんも「2回観に行った」と明かし「周りの反応もよくて『熱くなった』と言われます」と語る。前野さんの奥さんも映画を観たそうで「『前野くん、最初は固かったけど、進むにつれて慣れて、成長していくのが見えて良かったよ』となぜか上から目線で言われました(笑)」と仲睦まじい(?)様子を語り、会場は笑いに包まれた。この日は、観客との質疑応答も行なわれた。劇中のモジャモジャのパーマについての質問に野村さんは「5時間くらいかかりました。結構、金かかってます。直毛でかかりにくいんです。戻すのは3時間くらい。次の日にドラマのリハーサルもあったので」と明かす。また、ある観客からは劇中で野村さんが生のアジを手に握ったまま、東京に向かって走り出すシーンで、東京に着くとその魚が干物になっていた!という目ざとい指摘も。入江監督は、東京到着までの時間の経過を見せたと語りつつ「気づいたら(アジが)開いてた(笑)。すごくシリアスなシーンで(生から干物に)変わってるんですよね…。スタッフも『え?干物?』って顔をしてました」と述懐。前野さんは自身が足を運んだ劇場で「映画館がちょっとざわついてました。小声で『干物?』って(笑)」と明かした。そして、香港と台湾での来年の公開決定が発表されると、会場は大きな拍手に包まれる。入江監督は「何回か僕も行ったことがあり、自分の映画がかかるのが夢でした」と喜びを語る。中国人のクォーターであり、中国語が堪能なことで知られる野村さんは、この機会に公開を待ちわびる海外のファンに向けて、中国語でメッセージを読み上げる。最後に中国語で、劇中のセリフである「ロックは世界を変えられる」と力強く語り、会場は再び拍手に包まれた。『日々ロック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年12月06日死にゆく女性とその夫、そして幼い娘の実話に基づく映画『はなちゃんのみそ汁』の撮影を前に12月4日(木)、記者会見が行われ、主演の広末涼子に滝藤賢一、主題歌を手がける一青窈、阿久根知昭監督、そして本作のモデルとなった安武はなさんと父親の信吾さんが出席した。乳がんを患い余命いくばくもない母親が幼い娘に何を遺せるかを考えた末、みそ汁作りを通して愛情と生きていく強さを伝える。安武信吾さんと娘のはなちゃん、そして亡くなった千恵さんの共著という形で出版され、13万部を超えるベストセラーとなった原作が映画化される。広末さんは「脚本を読んでたくさん笑い泣きしました」と述懐。これまでにドキュメンタリー番組が作られ、ドラマ化もされているが、広末さんはドキュメンタリーを見ていたそうで、今回のオファーに「二つ返事で『出演したいです』と伝えました」と語る。試行錯誤の末に書かれた脚本については、改めて「声を出して笑いそうなのに、涙が止まらなくて…。飛行機で読んで、(涙目を落ち着かせるために)空港で保冷剤を買いました(笑)。でも『悲しい』『苦しい』『つらい』ではない涙だと感じました」と語った。母としてひとりの女性として、千恵さんの姿に共感する部分も多かったようで「食事を大事にし、笑いを大事にし、そして娘のはなちゃんを大事にするという三本柱があるから、地に足がついている」と語る。撮影はこれからであり、はなちゃん役のオーディションは現在も進行中だが「ドラマとも原作とも違う映画になる予感がしています。絶対にいい映画になります。泣かせるでも考えさせるでもなく、笑い泣きする温かい映画をみんなで作りたいです」と意気込みを口にした。はなちゃんは、現在もお母さんから教わったみそ汁を毎朝、作っているそうだが、この日は登壇陣と報道陣のためにわざわざみそ汁を作り振る舞ってくれた。みそも手作りで「かつおぶしと昆布でだしを取って、油揚げとワカメと豆腐を入れました」とやや緊張した表情で語ったが、広末さんや滝藤さんの「おいしい!」「すごい」という絶賛の声に嬉しそうな笑みを浮かべていた。亡くなった母の役を演じる広末さんと初めて対面し「お母さんは広末さんみたいに、そんなに美人じゃないけど…笑顔がとても似ていると思います」と少し照れくさそうに語る。広末さんは「勝手に抱きしめたくなっちゃいました!」と愛情あふれる眼差しではなちゃんを見つめていた。千恵さんが生前、大好きだったという「ハナミズキ」を歌う一青さんは本作のために新たに主題歌を手がける上、広末さんの姉の役で出演もする。「はなちゃんと一緒に話して(曲のイメージを)膨らませていきたい」と語る。また自身の母親の看病が満足に出来なかったという悔いが心の中にあるそうで「(映画の中で)千恵を目いっぱい看病したいです」と言葉に力を込めた。『はなちゃんのみそ汁』は2015年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日映画『日々ロック』の公開を記念して11月23日(日・祝)、主演の野村周平をはじめ、二階堂ふみ、前野朋哉、竹中直人、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、「The SALOVERS」、落合モトキ、喜多陽子、入江悠監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にて連載中の榎屋克優の人気漫画を原作に、風呂なし、金なし、女なしのヘタレロックンローラー・日々沼拓郎が、突然、ライヴに乱入してきたトップアイドルとの出会いを通じて成長していく様を描く。野村さんと二階堂さんは主人公とヒロインという関係性で、劇中でも決して共演シーンが少なかったわけではないのだが、なぜか撮影中はなかなか上手く喋れなかったそうで、ようやくこの公開の舞台挨拶を通じて「やっと話せるようになりました…(笑)」(野村さん)とのこと。仲良くなったのも束の間、この舞台挨拶で現時点で予定されている舞台挨拶は最後ということで、野村さんは「悲しいです…」と寂しそう。この日は作品にちなんで、登壇陣に今後挑戦したい“ロック”なことは?というお題が与えられたが、野村さんは「ディズニーランドを買い占めて10人くらいで遊びたい。別に(ディズニーランドが)大好きというわけじゃないんですが…。(友人に)『乗れよ、勝手に』と言いたい」と野望(?)を掲げる。これに既婚者の前野さんが「結婚式をディズニーランドでやりたいです。結構リアルに(笑)」と乗っかり笑いを誘う。二階堂さんは、最近“切り絵”の教室に通う計画を立てているそうで「繊細で内に向かう作業もまたロックだと思います」と微笑んだ。竹中さんは「オレは寿司だ!脇で寿司握って客に出したい!」とロック過ぎる願望を明かし、会場と登壇陣を笑いの渦に包んだ。この日は、現場で入江監督から「全く褒められることがなかった」とボヤいていたという野村さんのために、これまで過去作品を含め主演俳優を褒めたことがないという入江監督がわざわざ、自身のノートに手紙をしたためてきており、全員の前でそれを朗読。出会った時の印象や撮影中の野村さんの姿勢に触れ、特にダサい日々沼拓郎を演じる上で「顔が小さくて手足が長いイマドキのイケメンの素質を捨てて、汚らしい主役になりきった!」と称賛を送る。野村さんは「やっと褒められて、背中がムズムズします」と照れ笑いを浮かべつつ「僕も監督好きです」「好きです…好きです(笑)」と告白3連発で会場は再び笑いに包まれた。『日々ロック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月24日映画『日々ロック』のオーディション。野村周平は「脱ぎます」と宣言し服に手をかけたが、一瞬、思案した。脱ぐこと自体をためらったわけではない。主人公・日々沼拓郎が服を脱ぐのは原作漫画でも“お約束”のこと。むしろ、そこに抗いたかった。「『こいつ、原作を読んでマネしてるだけだな』と思われたくない」。そんな思いで、彼が瞬時に選択したのはTシャツとパンツを残して、それ以外は全て脱ぐという何とも珍妙な格好。「それから近くにあった傘を手に『リンダリンダ』(ザ・ブルーハーツ)を熱唱しました。歌詞もバラバラだったんですが…(苦笑)」。話は続く。オーディション開始時から「全然、こっちを見ないし、ひと言も話してくれず、初対面なのに嫌われてるのかと思った」という入江悠監督が、その姿を見て、初めて口を開いた。「じゃあ、お芝居の方もやってみようか」。結果、Tシャツにパンツ一丁という出で立ちのまま、芝居のテストを行なうことに…。「まさか受かるとは思わなかったです」としみじみと笑う。パンツのタイプがトランクスだったのか?ボクサータイプだったのかは聞き忘れた…が、なぜか勝手に白ブリーフ姿で歌う姿が目に浮かんでくる。ヘタレでありながらも魂はロックンローラーな日々沼拓郎と仲間たちが、ロックの高みを目指していく姿を描いた『日々ロック』。撮影以前のオーディション段階のエピソードからすでに熱さが伝わってくる。最初に原作を読んだ時には「ここに描かれている日々沼拓郎を実写で表現しなくちゃいけないのか?」と戸惑いを覚えたという。「普段はサエないけど、楽器を持ったら豹変するところをどう見せたらいいのか?考え抜きました。日々沼はヘタレのように見えて、『ロックのために死ねる』という覚悟を持って音楽に取り組み、人の心に自分の思いを届けたいという一心の真面目な少年。漫画の実写化という点に関しては、僕自身、好きな漫画が実写化されるとき、似ても似つかないのはイヤなんです。だから、まずはビジュアルからとアフロにして、そこから少しずつ日々沼に入り込んでいきました」。うまく周囲とコミュニケーションが取れない日々沼だが、唸るような声や表情、そして音楽で感情を伝えていく。「演じる上では、動物のように目に入るもの全てに反応することを軸として持ち続けました。臆病な男だから『あれは何だろう?』って全部にリアクションしちゃう(笑)。正直、演じている最中は『難しい』とか考える余裕もないままに、自分でもよく分からないままにあんな変な顔をしたり、唸ったりしてました。スケジュールもタイトで、終わっては家に帰って寝て、起きてまた演じて、終わったら寝ての繰り返しで、ずっと日々沼のままでいたので、苦しいとかいう思いもなかったです。自分では撮影が終われば役が抜けているものだと思ってるんですが、家に帰って寝たら撮影現場の夢を見たり…。自分で思ってる以上に意外と追い込まれていたのかもしれません(苦笑)」。やはり日々沼拓郎、そして映画『日々ロック』を語る上で、避けて通れないのがライヴシーン。「黒猫チェルシー」に「忘れらんねえよ」など、多くのミュージシャンが本作のために楽曲を提供し、さらに岡本啓佑(黒猫チェルシー)、古舘佑太郎(The SALOVERS)などが俳優としても本作に参加している。その中で、野村さんの役目はプロのミュージシャンが作った楽曲を、自分のものとして歌い上げること。肉体的、精神的に容易な挑戦ではなかった。「終わって改めて思うのは、ミュージシャンは偉大だということ。ミュージシャンは俳優になれるけど、その逆は難しい――それでも『負けるか!』という気持ちにもなったし、やっぱり中途半端に出来るもんじゃないって思い知らされたし…。正直、命を賭けて音楽をやってる人の前で自分みたいな人間が歌うのは恥ずかしいって思いもありました。それでも自分がやらなきゃいけない状況で、思い切って、声を出して叫んでました」。つい先頃、21歳の誕生日を迎えたばかり。以前、20歳を目前にした時期に映画『江ノ島プリズム』で話を聞いた時は冗談交じりに「(二十歳になるのは)もうちょっと待ってほしい(笑)」などと語っていたが、そこから1年ちょっとの期間で大きな飛躍を遂げた。『男子高校生の日常』に『クジラのいた夏』と2本の主演映画が公開され、今年の夏クール放送の「若者たち2014」でも強い存在感を放ち、脚光を浴びた。さて、こうした“飛躍”を踏まえ、現在の心境を尋ねると「この1年は結構、怒濤でしたね…」という感想と共に意外やネガティブな言葉が並ぶ。「1月からドラマ(『僕のいた時間』)をやって、その間にこの映画のためにギターを練習して4月中旬から(本作の)撮影があり、それが終わったら『若者たち』に入って…あぁ、もう一年終わるのかって気持ちかな。すごい人たちとやれた1年でもあり、ちょっとずつ自信を失って『自分がこの仕事をしてていいのか?』とも考えるようにもなって…(苦笑)。この映画も含め、作品には絶対的な自信を持ってるんですけど、僕自身の自信は…。不安だし、怖いし『役者に向いてるのかな?』と思うこともあるし、でも周りのみなさんに相談すると『あぁ、役者なんて自信をなくす仕事だよ』と。じゃあ、これでいいのかなとも思いつつ…って感じですね(笑)」。自信を持てずとも“負けず嫌いな自分”は十二分に自覚している。二十代のこの時期は特に同世代の俳優との共演も多い。「僕の周りには僕よりもすごい同世代の俳優がいっぱいいる。どうしよう?と思いつつもやっぱり負けてられないし、彼らよりも一歩でも二歩でも前に出たい気持ちはある。売れなきゃ意味がないとも思ってる」とも。だからこそ、この映画に懸ける思いは強い。「『日々ロック』で名を上げたい」――スマートで一見、クールな見た目とは裏腹に、戦国時代を生きる男のような強い思いが口をついて出る。「繰り返しになりますが、作品に対してはそれだけの自信を持ってるし、中途半端ではなく今の自分の全てを注いだと思ってます。“野村と言えば『日々ロック』”と言われる作品になってほしいし、そうならなきゃいけない」。この世代の俳優陣を取り巻く状況に関して先に挙げた“戦国時代”という言葉は決して大げさではないかもしれない。その中で、この男の名を耳にする機会がこの先、まだまだ増えそうな気がする。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月20日