俳優の濱田岳が、俳優・阿部サダヲ主演の映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)で、初のナレーションに挑戦することが12日、発表された。『アヒルと鴨のコインロッカー』(06年)、『ゴールデンスランバー』(10年)など中村義洋監督作に数多く出演してきた濱田。「これまでと違った形ではありますが、また中村組の作品に参加することができ、とてもうれしかった」と感激する。ナレーションについては、「皆さまが作り上げた映像に、最後に参加するというのは、新たな経験であり、責任感と緊張感がありました」と率直に打ち明けながらも、「いつものように中村監督と楽しく、そして真剣に、収録」したと自信を見せる。一方の中村監督は「今回どうしても、岳には何かやってほしかった」と濱田さんの参加を熱望していたことを告白。それは「僕の全てが詰まっている」とまで語る本作に盟友の「岳がスクリーンにいないというのが、どうにも寂しかった」からだ。そして、濱田が録音作業を終え、「映画に岳の声が入って、思わず『ミッション、コンプリート!』とつぶやいてしまった」とまで語っている。池田史嗣プロデューサーは、撮影の際に2人のスケジュールが合わなかったにも関わらず、「そんな事情すらポジティブに転換できる抜群のコンビネーションはさすがの一言」と感嘆。「録り時は、"戦友"の二人にしかできないあうんの呼吸で、見事にキメてくれました」と報告し、「濱田岳さんの素晴らしいナレーションを得て、中村組オールスターズの、最後のピースが埋まりました」と力強くアピールした。磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。阿部のほか、瑛太、妻夫木聡、松田龍平、竹内結子らも出演する。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2016年03月12日2015-2016年シーズンより108年の歴史をもつウィーンの名門、トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡裕。昨年秋には就任コンサートを成功させ、現地の聴衆を涌かせた。トーンキュンストラーとの縁は、いわば向こうからの「ひと目惚れ」。2013年に客演指揮者として招かれ、団員のアンケートで大部分のメンバーから「また来てほしい」というリクエストがあり、たった一度の共演で次期音楽監督の白羽の矢が当たった。トーンキュンストラー管弦楽団 来日ツアー情報「客演のときは3日間練習があって、2曲とも複雑な曲だったんですが、オーケストラの反応がすごく早いなというのが第一印象でした。こちらが注文するとすぐに音が変わる。そして練習の雰囲気がとても健康的なんです。ですから、また客演に呼ばれたら来ようと正直なところ思っていました(笑)」この楽団が拠点とするウィーン楽友協会の大ホール(黄金のホール)で指揮することは、若き佐渡裕の夢でもあった。「1988年にウィーンに渡り、生まれて初めて海外生活をしたわけですが、当時は指揮をする場もなく、バーンスタインのアシスタントとして毎日リハーサルを見学していました。いい思い出もありますが、辛い悶々とした思いもあった。当時はウィーンという街を斜めから見ていたところもあったと思います」「因縁の街」ウィーンに戻ってくるまでに多くの時間を要したが、佐渡の直球勝負の音楽家人生がたどり着いた約束の地がここだった。「108年の歴史があるオーケストラが日本人の指揮者を選んだことにどう応えるのか、というのが最初の最大のミッションですよね。就任に決まってから2年間あったので、任期の3年間の筋の通ったストーリーを考えなくてはと思い、ウィーンで活躍した作曲家のレパートリーを大事にしていくことを僕の方針として決めました」5月の凱旋公演はハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、R・シュトラウスというウィーンゆかりの大作曲家の曲が並ぶ。ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」ではアリス=紗良・オットが、「ヴァイオリン協奏曲作品61」では、中国系オーストラリア人のレイ・チェンがゲストで参加。ふたりのソリストの起用には、佐渡の大きな想いが託されているという。「このツアーには僕が伝えたいキーワードがあって、「クロスオーバー」というか、音楽を通して108年の歴史をもった古いオーケストラが文化を越えていく面白さを経験してほしいんです。日本人の血を半分持つアリスと中国系のチェンという現代の若者は、時間を越えてベートーヴェンに真正面から向き合っている。オケがどんどん枠を超えていく面白さを知り、客席の感動と共振していく面白さを楽しんでほしい…それが今回の僕のツアーの一番の目的なんです」情熱的な言葉の奥に、これまでの経験から得た大きな自信を感じさせる。5月の来日ツアーでは、全国で14回の演奏会が行われる予定。取材・文:小田島久恵
2016年03月04日2015-2016年シーズンより108年の歴史をもつウィーンの名門、トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡裕。昨年秋には就任コンサートを成功させ、現地の聴衆を涌かせた。トーンキュンストラーとの縁は、いわば向こうからの「ひと目惚れ」。2013年に客演指揮者として招かれ、団員のアンケートで大部分のメンバーから「また来てほしい」というリクエストがあり、たった一度の共演で次期音楽監督の白羽の矢が当たった。トーンキュンストラー管弦楽団 来日ツアー情報「客演のときは3日間練習があって、2曲とも複雑な曲だったんですが、オーケストラの反応がすごく早いなというのが第一印象でした。こちらが注文するとすぐに音が変わる。そして練習の雰囲気がとても健康的なんです。ですから、また客演に呼ばれたら来ようと正直なところ思っていました(笑)」この楽団が拠点とするウィーン楽友協会の大ホール(黄金のホール)で指揮することは、若き佐渡裕の夢でもあった。「1988年にウィーンに渡り、生まれて初めて海外生活をしたわけですが、当時は指揮をする場もなく、バーンスタインのアシスタントとして毎日リハーサルを見学していました。いい思い出もありますが、辛い悶々とした思いもあった。当時はウィーンという街を斜めから見ていたところもあったと思います」「因縁の街」ウィーンに戻ってくるまでに多くの時間を要したが、佐渡の直球勝負の音楽家人生がたどり着いた約束の地がここだった。「108年の歴史があるオーケストラが日本人の指揮者を選んだことにどう応えるのか、というのが最初の最大のミッションですよね。就任に決まってから2年間あったので、任期の3年間の筋の通ったストーリーを考えなくてはと思い、ウィーンで活躍した作曲家のレパートリーを大事にしていくことを僕の方針として決めました」5月の凱旋公演はハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、R・シュトラウスというウィーンゆかりの大作曲家の曲が並ぶ。ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」ではアリス=紗良・オットが、「ヴァイオリン協奏曲作品61」では、中国系オーストラリア人のレイ・チェンがゲストで参加。ふたりのソリストの起用には、佐渡の大きな想いが託されているという。「このツアーには僕が伝えたいキーワードがあって、「クロスオーバー」というか、音楽を通して108年の歴史をもった古いオーケストラが文化を越えていく面白さを経験してほしいんです。日本人の血を半分持つアリスと中国系のチェンという現代の若者は、時間を越えてベートーヴェンに真正面から向き合っている。オケがどんどん枠を超えていく面白さを知り、客席の感動と共振していく面白さを楽しんでほしい…それが今回の僕のツアーの一番の目的なんです」情熱的な言葉の奥に、これまでの経験から得た大きな自信を感じさせる。5月の来日ツアーでは、全国で14回の演奏会が行われる予定。取材・文:小田島久恵
2016年03月04日俳優の濱田岳が10日、都内で行われたBSスカパー!オリジナル連続ドラマ『螻蛄(けら)(疫病神シリーズ)』制作発表会見に出席し、北村一輝との共演に後悔をにじませた。会見には、北村、朝海ひかる、鶴見辰吾、木村ひさし監督も登場した。本作は、昨年1月に放送された「破門(疫病神シリーズ)」の続編。ヤクザの桑原(北村)と建設コンサルタントの二宮(濱田)の最凶"疫病神"コンビが、時価数億の絵巻物をめぐって悪党たちと繰り広げる争奪戦を描くハードボイルドドラマ。撮影はとにかく寒く、膨大なセリフと過酷なスケジュールで大変だったそうだが、「志の高いチームなので安心して撮影ができました」と話す北村。「クリスマスにみんなが楽しんでいる中、お墓でアクションをボロボロになりながら…」と振り返るも、「撮影が終わって寂しい。また次回、みんなとクリスマスを過ごせたらいいなと思う」と続編を期待する言葉も投げかける。一方の濱田は「殴られ、蹴られ、なじられ、血だらけで寒空の下でゴロンとしているのが大半の役」だったそうで、「つきものが落ちたかのような…とにかくホッとしています。終わって本当に良かったぁ」と爽快な笑み。北村を意識しながら、「隣で続編なんてことを言い始めたのでザワザワしています」とも明かし、笑いを誘った。役については、「魅力的で気持ちいの役」と語る北村だが、「とんがってイキ過ぎ」な部分に懸念を持っているようで、「作品を観ると(視聴者に)こういう人だと思われたりする」と心配すると、「実際は全然違う。そこを太い文字で書いていただきたい(笑)」と報道陣にリクエスト。しかし、浜田は「普段からのイジリが(役に)近いものになって来る」と明かすと、大阪弁を話す桑原然とした北村から、「マッサージや!」と「(体を)グリグリやられた」ことを報告。そして、「できれば、俳優・北村さんと別の作品で会いたかったというのが正直なところです」と本音を明かし、会場を沸かせていた。BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『螻蛄(疫病神シリーズ)』は19日より放送スタート(毎週金曜 21:00~)。
2016年02月11日今年1月にBSスカパー!にて放送された北村一輝と濱田岳のW主演で贈る「第151回直木賞」受賞作原作のオリジナルドラマ「破門(疫病神シリーズ)」が、続編「螻蛄(疫病神シリーズ)」となって来年2月より放送することが決定。そしてこの度、12月某日本作がクランクインを迎えたことが分かった。前作では、詐欺師やヤクザの本家筋など悪党たちを相手に北村さんと濱田さんが演じる最凶コンビが大暴れ。原作である黒川博行の同名小説の世界観にこだわり抜き、ほぼ全編を大阪で撮影、二人の軽妙な大阪弁でのやり取りや、物語のスピード感、地上波では見ることが出来ないバイオレンス描写を映像化していた。そして今回の続編は。東京を中心に大阪・京都・名古屋の街が舞台。今作も最凶コンビが大暴れ!原作は疫病神シリーズの第4作目となる「螻蛄」(新潮文庫・角川文庫)。ドラマでは、信者500万人を擁する宗教法人の宝物である絵巻物をめぐるスキャンダルに金の匂いを嗅ぎつけた桑原(北村さん)と二宮(濱田さん)が腐敗刑事、東京ヤクザ、金満坊主と次々現れる悪党たちを相手に大暴れするという内容。本作でヤクザの桑原役には、前回に引き続き北村さん。一匹狼のような動きを好み、シノギの専門は債権取立てと倒産整理。いつも高級車を乗り回し、ファッションにも気を使いなるべく美味しいものを食べようとする美食家だ。自分の任務の遂行のためなら平気で二宮を危険な目に遭わすこともある新しいスタイルのダークヒーローを演じる北村さんは「『またこのドラマをやりたい』と思っていたので、続編が決まって嬉しく思います。最近こういう題材が少なくなってきていますが、桑原の言っていることは筋が通っていて、心から言えるセリフが多いので楽しく演じています」と喜びを語った。また「撮影初日を迎え、久しぶりに桑原を演じたこともあり、前作を思い出して加減を探りながら撮影に挑みました。『こいつらどこ行っても同じだな』と思ってもらえるような、前作と同じ二人の空気感を届けたいと思います」とコメントを寄せた。また、建設コンサルタントを表に掲げるも、実際は建設現場に脅しや妨害をしにくるヤクザを別のヤクザを使って抑える「サバキ」の仲介業を営む二宮役に桑原同様前回に引き続き濱田さん。桑原との出会いによって、様々なトラブルに巻き込まれ、全ての元凶は桑原だと思い彼を心底嫌うが、肝心なときにはつい助けてしまったり、頼ってしまう「ギリギリのところでイイ奴」という役どころを演じる濱田さんは「素直に嬉しく役者冥利に尽きます。個人的には『恐怖の大阪弁地獄が始まるな』という感覚ですが、スタッフもほぼ前回と同じでとっても懐かしく楽しみです」「前作はハードなシーンも多くて体力的にもつらく、正直、続編の話をもらったときは『やるのか…』という気持ちでしたが、いざ撮影に入るとなったら不思議なドキドキがありました。現場でワクワクしている自分がいました。今回も『全然成長しないな』と思うくらいのダメっぷりです」と話した。約10か月振りに再び北村さん、濱田さんが最凶コンビとして顔を合わせた撮影初日は、東京近郊の山寺で、桑原と二宮が寺の境内で賽銭をするシーンを撮影。財布から取り出した5円玉を賽銭箱にいれ、手を合わせる二宮に対し、「ガメついくせに、ショボイのう」と5万円を出し賽銭箱にいれ「今回のシノギは一億の大博打や。ショボイ張り方しとったら、ツキが逃げるんじゃい」と桑原。「寺は賭場とちゃいますよ。罰当たりますよ」、「上等やないか」と前作と変らぬ桑原と二宮の掛け合いが行われた。さらに、本作の放送に先駆け、前作の「破門」を無料一挙放送することも決定。地上波では表現することが難しい原作の世界観を堪能してみて。「破門(疫病神シリーズ)」は2016年1月2日(土)、3日(日)14時~BSスカパー!にて無料放送(全8話)。「螻蛄(疫病神シリーズ)」は2016年2月19日(金)21時~BSスカパー!、スカパー!4K同時放送開始(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2015年12月28日第28回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで10月24日に、世界的な人気を誇るPerfume初のドキュメンタリー映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が公式上映され、メンバーのあ~ちゃん、かしゆか、のっち、佐渡岳利監督が舞台あいさつに立った。舞台あいさつ/その他の写真結成15周年、メジャーデビュー10周年を迎えた彼女たちの3度目となるワールドツアーに密着し、圧巻のライブ映像のほか、貴重なオフショットも満載の本作。タイトルの名付け親である佐渡監督は「撮影中のアメリカ公演で、メンバーが“We Are Perfume”と自己紹介している姿が印象に残った。スタッフを含めたチームとして、私たちこそがPerfumeだと自負していて、映画のタイトルにふさわしかった」とタイトルに込めた思いを語った。メンバーにとって、出演映画の舞台あいさつは初めての経験だといい、「女優さんじゃないのに、こんな場所に立っていいんじゃろか?」(あ~ちゃん)、「ふわふわした夢見心地」(かしゆか)、「早く皆さんの感想が聞きたい」(のっち)と声を弾ませた。3度目のワールドツアーで初上陸したアメリカは、メンバー念願の地であり「自分たちでも『よう行ったな』と思う。でも、どんなハコ(会場)でも日本と同じことをやるのが願いだったし、それが実現できたのは誇らしい」(あ~ちゃん)、「アメリカ公演で夢がかなったのはもちろん、次の夢を見つけられた意味あるツアーになった。ここまで続けられたのは、ここにいる二人のおかげ」(かしゆか)、「石橋を叩いて、3度目のワールドツアーで初のアメリカ。堂々として見えるのは、きっとそのせい」(のっち)としみじみ振り返った。『第28回東京国際映画祭』10月31日(土)までTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて開催中『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』10月31日(土)からTOHOシネマズ新宿ほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2015年10月24日テクノポップユニット・Perfumeが24日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた第28回東京国際映画祭パノラマ部門作品『WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』(10月31日公開)の舞台挨拶に、佐渡岳利監督と共に登場した。映画を見たばかりのファンの前で、"あ~ちゃん"こと西脇綾香は「あ~うれしい! ようやく見てもらえて」と感激。「どうだったんじゃろうか…?」とファンに問いかけ、大きな拍手が返ってくると、「よかったぁ? 本当!?」と喜んだ。22日のオープニングイベントで初めてレッドカーペットを歩いた3人。西脇は「女優さんでも何でもないのに歩いていいんじゃろうか…」などとドキドキしながら歩いたと言い、「人生で一番緊張したんじゃないかっていうくらい緊張しました」と振り返った。"かしゆか"こと樫野有香も「映画にしたいって言ってくれただけでうれしかったのに、映画祭にも出していただけて…自分の話じゃないかのようなふわふわした夢見心地でした」と話し、"のっち"こと大本彩乃も「すごくうれしかった」と語った。西脇は、映画で密着した「Perfume WORLD TOUR 3rd」について、「どれほど腹くくって行っとるかっていうことを海外の方にはわかってほしい。日本の人にも、日本で活躍しているアーティストも海外で通用するパフォーマンスをやっているということを誇りに思ってほしい」と言い、「『よう行ったな』っていうのが一番の感想」とコメント。樫野は「夢がかなったと同時に、次の夢を見つけられた。私たちにとって意味のあるツアーになった」と振り返り、大本は「客観的に見て、すごい堂々としているなと思いました。うふふふ」と笑った。今後の目標を聞かれると、西脇は「映画を作っていただいて、女優さんが立つようなところに立たせてもらって、信じられないことを今年たくさん経験させてもらった」と感謝し、「これからもみなさんに楽しいと思ってもらえることを、自分たちも楽しんで提供していけるよう、Perfumeという活動を楽しんでいきたい」とコメント。樫野は「ここまで続けてこられたのは、この2人と一緒にいたから。ずっとこれからも3人で一緒にPerfumeとして楽しんでいけたら」と話し、大本は「Perfumeとしての活動が年を重ねるたびにどんどん楽しくなっている。劇中で大きな夢を口にしましたが、その夢へ向かう道中も楽しくいられるような3人でいたい」と決意を語った。客席をバックにした記念撮影では、「WE ARE Perfume!」というかけ声と共にカメラに向かってポーズ。西脇が「割れんばかりの声で!」「一回練習しますか!」「もうちょい出るね!」「男子~! 女子~!」とライブの時のようにファンに呼びかけると、会場は大盛り上がり。全員で「WE ARE Perfume!」と叫び会場が一体感に包まれると、西脇は「バッチグ~だよ! すばらしい!」と喜び、ファンからも大きな拍手が沸き起こった。『WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』は、ユニット結成15周年、メジャーデビュー10周年のアニバーサリーイヤーとなる昨年から今年にかけての「Perfume WORLD TOUR 3rd」、アメリカ・テキサスのショーケースライブイベント「SXSW 2015」での活動に密着したPerfume初の映画。ライブパフォーマンスやこれまであまり見せることのなかった舞台裏に完全密着し、ひたむきな姿から喜びや苦悩、葛藤を伝える。
2015年10月24日人気ユニット「Perfume」の結成15年&デビュー10周年を記念したアニバーサリー映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が10月24日(土)、第28回東京国際映画祭「パノラマ部門」として、TOHOシネマズ六本木ヒルズで正式上映された。3度目となる世界ツアー「Perfume WORLD TOUR 3rd」をはじめ、「SXSW 2015」など海外での活動に完全密着したドキュメンタリー。アジア、ヨーロッパ、そして念願だったアメリカなど、世界を駆け巡りながら、数々のヒット曲と最新鋭のテクノロジーが融合したパフォーマンス、そしてこれまで明かされることのなかった“素顔”を切り取っていく。上映後にはメンバーのあ~ちゃん、かしゆか、のっち、佐渡岳利監督が舞台挨拶に登壇。「どんなハコ(会場)であっても、日本と同じライブをするのが願いだった。自分たちでも『よう行ったな』と思う。これからもファンの皆さんに楽しんでもらいたい」(あ~ちゃん)、「アメリカに行って夢がかなったのはもちろん、“次の夢”を見つけることができ、意味のあるツアーだった。ずっとこの3人でPerfumeとして楽しんでいけたら」(かしゆか)、「自分で見ても堂々としているなと思う。石橋を叩いて、3度目の世界ツアーで初めてのアメリカというのが良かったんだと思う」(のっち)と映画を通して、自らの偉業をふり返りつつ、次なる夢への飛躍を誓った。また、10月22日(木)に六本木ヒルズアリーナで行われた映画祭のレッドカーペットでのエピソードを「女優さんじゃないのに、こんな場所を歩いて、いいんじゃろかって。パフォーマンスするわけでもないので、手持ちぶさたでした」(あ~ちゃん)、「ふわふわした夢見心地でした」(かしゆか)、「マネージャーの山本さんが一緒に歩いてくれて、うれしかった」(のっち)としみじみ語った。映画の名付け親である佐渡監督は、「アメリカ公演で、3人が『We are Perfume』と自己紹介している姿が印象に残ったから。世界に対する挨拶であり、スタッフを含めたチーム全体で私たちがPerfumeだと自負するふさわしいタイトルだと思う」と語っていた。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』は10月31日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年10月24日『生きてるものはいないのか』『シャニダールの花』、『ソレダケ/that’s it』と独自の世界観で作品を描き続きける鬼才・石井岳龍が、二階堂ふみを主演に、金沢三文豪の一人である室生犀星の小説を映画化する『蜜のあわれ』。この度、本作に登場する小説家のひとり、芥川龍之介役を高良健吾が演じることが明らかになった。自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子は、共に暮らす老作家を「おじさま」と呼んで、とめどないおしゃべりをして毎日を過ごしている。ふたりはかなりきわどいエロチックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に寝たりもする。しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。普通の人間には彼女の正体が分からず、野良猫には正体がバレてしまう。そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる真っ赤な金魚。赤子と老作家が仲睦まじく暮らしていたところに、老作家の過去の女が現れて…。『私の男』『この国の空』など体当たり演技で世界からも注目を集める女優・二階堂ふみが妖艶な美しさを兼ねそろえた魅惑的な少女・赤子を演じる本作。赤子と共に暮らす老作家を大杉漣、老作家の過去の女である怪しげな幽霊として、三角関係を繰り広げる・田村ゆり子役を真木よう子が好演する。今回発表されたのは、芥川龍之介(劇中ではアクタガワ役)を演じる高良さん。彼が演じる芥川氏は、作者・室生犀星とは年齢も近く、同時代に活躍。また、室生氏の近所に住まい、その死の前日にも室生氏を訪ねたというほど親交が深かったという。そんな芥川氏を演じることになった高良さんは「芥川龍之介の幽霊の役です。幽霊役も来るようになったかと不思議な喜びも感じました」とコメント。さらに、石井監督の大ファンでもある高良さんは「10代の頃監督の作品に頭を撃ち抜かれた記憶があります。監督は現場でも、とてもかっこよかった。紳士だった。ロックだった。石井岳龍監督の世界に参加できた喜びを感じています」と喜びを語った。石井監督は今回のキャスティングについて「アクタガワの役は、最初から彼(高良さん)しか考えられなくて、どうしてもとプロデューサーに無理強いしました。努力家でじっくり役を掴んでいくタイプですね。久々にキレた方向の役だと思いますが、国民的作家の元祖が、あの世から蘇り、鋭くすべてを射抜くような眼力で 狂的な熱を発し微笑む姿を、静かに熱演してくれてます」と高良さんを絶賛している。多くの俳優陣と共に作品を作り上げてきた石井監督に「圧巻」とまで言わしめた高良さん。高良健吾版“アクタガワ”に期待が高まる。『蜜のあわれ』は2016年公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月31日3人組テクノポップユニット・Perfumeの初となるドキュメンタリー映画『WE ARE Perfume ‐WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が、10月31日から公開されることがこのほど発表された。本作は、ユニット結成15周年、メジャーデビュー10周年のアニバーサリーイヤーとなる昨年から今年にかけての「Perfume WORLD TOUR 3rd」、アメリカ・テキサスのショーケースライブイベント「SXSW 2015」での活動に密着。アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、世界を駆け巡りながら活動するPerfumeの音楽にスポットを当てる。最新テクノロジーを掛け合わせたライブパフォーマンスやこれまであまり見せることのなかった舞台裏に完全密着し、そのひたむきな姿から喜びや苦悩、葛藤までも伝える。また、映画でしか見ることができない映像も多数収録される。メンバー自身が次回の公演をよりよくするために公演後に何時間も行っている通称「ダメ出し」会のほか、タイトスケジュールのワールドツアー中にわずかな余暇を楽しむ様子も。シンガポールの巨大マーライオンに興奮したり、ニューヨークのタイムズスクエアを初めて街歩きしたりする場面など、等身大のメンバーたちの姿を映す。また、それぞれがワールドツアーや結成、メジャーデビューから現在に至るまでの軌跡を振り返る独占インタビューも収められている。近年では東京ドーム公演などを追ったドキュメンタリー番組を手がけていた佐渡岳利監督がメガホンを取り、その制作チームが再集結。アニバーサリーイヤーの節目に、Perfumeの努力と成功の裏側に迫ったドキュメンタリーの映画化を熱望し、メンバーも「現在そして未来のPerfumeも想像できるような作品になれば」と快諾したことで実現に至った。海外で2カ月間の活動を追い、総撮影時間は500時間を超えたという。あ~ちゃんこと西脇綾香は、「本当に自然な私たちが収められています」とコメント。「3人しか笑ってないくだらない話も、寒くて防寒し過ぎてるリハーサル着姿も、本番前のすっぴんも」と笑ってみせ、普段ならカットする場面でも「ご愛嬌!」と判断して収録されていることを明かした。また、「海外に行くだけでも苦手な私が、3年越しにやっと叶えられた夢の舞台を立ち終わったとき、もう次の夢を口にしている自分にびっくりしました」と発見もあったようだが、「そのくらいPerfumeのことになると強くなれる。アメリカの舞台で戦ってきた私たちチームPerfumeの姿をぜひ、たくさんの方にご覧いただきたいです」とアピールした。のっちこと大本彩乃も「この映画では、わたくしがロンドンLIVEという大舞台で、盛大かつ豪快に間違えている一部始終が、本人解説付きで大画面でご覧になれます」とその内容を説明。「ああ記憶から消すつもりだったのに…。監督に逃してもらえませんでした」と笑って嘆くも、「Perfumeのこれまでとこれからが詰まってます。宝物がまたひとつ増えました!」と喜びをあらわにした。かしゆかこと樫野有香は「3人だけじゃ決して成り立たない、支えてくれて、力をくれるたくさんの方々のおかげでライブができているということ、その人たちがいるから頑張れるということをあらためて感じさせてくれる映画になりました」とスタッフやファンへの感謝も言葉にした。Perfumeは広島で2000年に始動。2003年に活動拠点を東京に移し、CAPSULE(当時はcapsule)のコンポーザー・中田ヤスタカ氏をプロデューサーに迎え、2005年にシングル「リニアモーターガール」でメジャーデビュー。「ポリリズム」や「チョコレイト・ディスコ」といったヒット曲を収録したメジャー1stアルバム『GAME』(2008年)は、テクノポップと冠した日本のアーティストとしてはYellow Magic Orchestraの『浮気なぼくら』(1983年)以来、約25年ぶりにオリコン週間アルバムランキングで1位を獲得する快挙を果たした。その後もコンスタントにアルバムをリリースしながら、国内のみならず海外でのライブも精力的に行っている。(C) 2015"WE ARE Perfume"Film Partners.
2015年07月27日Perfume初の映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が、10月31日より全国で公開される。内容は、2014年に開催され、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地を回った「Perfume WORLD TOUR 3rd」の裏舞台に密着したドキュメンタリー。Perfumeは、あ~ちゃん、かしゆか、のっちの女性3人によるテクノポップユニットで、広島県で2000年より始動。昨年リリースされたアルバム「LEVEL3」は世界251の国と地域で配信され、香港、台湾、シンガポール、タイのiTunesエレクトロニック・アルバム部門で1位を獲得した他、アメリカ、カナダなど19の国でトップ10入りを果たすなど、新感覚の楽曲と洗練されたダンス、最新テクノロジーを駆使したライブパフォーマンスで人気を博している。今回、近年では東京ドーム公演などに迫ったドキュメンタリー番組なども手掛けた佐渡岳利をはじめとするドキュメンタリー制作チームが、彼女たちの努力と成功の裏側に迫った密着ドキュメンタリーの映画化を熱望。メンバーも、現在、そして未来のPerfumeも想像できるような作品になればと映画化を快諾。総撮影時間は、海外での濃密な2ヶ月間の活動を中心に500時間にも及んだという。本作は、結成15周年、そしてメジャーデビュー10周年の節目でもある2014年から15年にかけて行われた「Perfume WORLD TOUR 3rd」、並びに「SXSW 2015」での活動に密着。またアジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界を駆け巡りながら、彼女たちの音楽、最新テクノロジーを掛け合わせたライブパフォーマンス、そしてこれまであまり見せることのなかった舞台裏も公開。パフォーマンスの影にあるひたむきな姿、喜びや苦悩、葛藤など、ありのままの彼女たちの姿をスクリーンを通して見ることができる。さらに、メンバー自身が次回の公演をよりよくするために、公演ごとに何時間も行っている通称「ダメ出し」会や、ワールドツアー中のわずかな余暇を楽しむメンバーの貴重な姿なども公開。メンバーそれぞれがワールドツアーや結成、メジャーデビューから現在に至るまでの軌跡を振り返るなど、映画でしか見ることができない独占インタビューも収録されている。音楽シーンだけにとどまらず、ファッション、ポップカルチャー全般に影響を与え、ワールドワイドに活躍の幅を広げる彼女たちの等身大の姿、今日まで3人が歩んできた足跡、そして未来へと歩みを止めることなく進化し続けるPerfumeの“今”を感じることのできる作品となっている。
2015年07月22日昨年リリースされたアルバム「LEVEL3」が世界251の国と地域で配信され、香港・台湾・シンガポール・タイのiTunesエレクトロニック・アルバム部門で1位を獲得。さらにはアメリカ、カナダなど19の国でトップ10入りを果たすなど、国境を越え、世界中で人気を博している「Perfume」。結成15周年、メジャーデビュー10周年を迎える今年、Perfumeのライブ「Perfume WORLD TOUR 3rd」の“裏側”に密着したドキュメンタリー映画の公開が決定し、特報映像&ポスタービジュアルが解禁となった。「Perfume WORLD TOUR 3rd」「SXSW 2015」での活動に完全密着した映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』では、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど、世界を駆け巡りながら、彼女たちの音楽、最新テクノロジーを掛け合わせたLIVEパフォーマンス、そしてこれまであまり見せることのなかった舞台裏を切り取っていく。以前からPerfumeのライブにはドキュメンタリースタッフが同行、収録を行っていたが、東京ドーム公演などを追ったドキュメンタリー番組なども手がけていた佐渡岳利をはじめとするドキュメンタリー制作チームが、結成15周年、メジャーデビュー10周年の節目として、彼女たちの努力と成功の裏側に迫った密着ドキュメンタリーの初の映画化を熱望。Perfumeのメンバーも現在そして未来のPerfumeも想像できるような作品になればと、映画化を快諾!総撮影時間500時間という、彼女たちのドキュメンタリー映像の集大成ともいえる映画が完成した。そしてこのたび本作の公開決定のニュースと共に、特報映像も解禁に!盛りだくさんな内容の一部が垣間見える特報映像となっている。メンバー自身が次回の公演をより良くするために、公演ごとに何時間も行っている通称「ダメ出し」会なども本作で公開。また、タイトなスケジュールで組まれた、ワールドツアー中のわずかな余暇を楽しむメンバーにも密着し、シンガポールの巨大マーライオンに興奮したり、NYのタイムズスクエアを初めて街歩きする姿など、等身大の彼女たちの姿も映し出される。メンバーそれぞれがワールドツアーや結成、メジャーデビューから現在に至るまでの軌跡を振り返るなど、映画でしか見ることができない独占インタビューも収録予定だ。以下、Perfumeコメント■あ~ちゃんやっと叶ったアメリカ公演のわたしたちPerfumeのドキュメンタリーをそのまんま映画にしてもらいました。信頼しているスタッフさんと一緒にまわったので、本当に自然な私達が収められています。三人しか笑ってないくだらない話も、寒くて防寒し過ぎてるリハーサル着姿も、本番前のすっぴんも、、(笑)。これは普段だとカットするところですが、これもこのアメリカツアーのワンシーンだということで、ご愛嬌!!入れさせていただりたりしています(笑)。でもなにより、海外に行くだけでも苦手な私が、三年越しにやっと叶えられた夢の舞台を立ち終わったとき、もう次の夢を口にしている自分にびっくりしました。そのくらいPerfumeのことになると強くなれる。アメリカの舞台で戦ってきた私達チームPerfumeの姿を是非、たくさんの方にご覧いただきたいです。■のっちPerfume結成15周年に、ドキュメンタリー映画というとっても素敵なプレゼントを頂きました。えー、この映画では、わたくしがロンドンLIVEという大舞台で、盛大かつ豪快に間違えている一部始終が、本人解説付きで大画面でご覧になれます。ああ記憶から消すつもりだったのに…。監督に逃がしてもらえませんでした(笑)。Perfumeチームのこれまでとこれからが詰まってます。宝物がまたひとつ増えました。■かしゆか今回初めて映画を作っていただきました!私たち三人だけじゃ決して成り立たない、支えてくれて、力をくれるたくさんの方々のおかげでライブが出来ているということ、その人たちがいるから頑張れるということを改めて感じさせてくれる映画になりました。Perfumeをつくる全てが詰まっていると言っても過言ではない!…と思います(笑)!少しでも楽しんでいただけたら光栄です!音楽シーンにとどまらず、ファッション、ポップカルチャー全般に影響を与え、ワールドワイドに活動をする彼女たち。結成からメジャーデビュー、そして今日まで歩みを止めることなく進化し続けるPerfumeの“今”を劇場で目撃してみて。『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』は10月31日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日本日から順次DVDリリースされる歴史アクション大作『岳飛伝 -THE LAST HERO-』で主演を務めたホァン・シャオミンのインタビューコメントが届いた。その他の写真本作は、日本でもファンの多い『水滸伝』の“その後”を描いたもので、岳飛が忠義をつくし、あらゆる逆境にひるむことなく立ち向かい、祖国の未来を自分の手で切り拓いていく様を描いた歴史スペクタクルドラマ。庶民に慕われながら大軍を率いるまでに成長していく岳飛の半生をスリリングなドラマ、アクロバティックなアクション、大量のエキストラを投入して撮影された合戦シーンを交えて描いていく。ホァン・シャオミン自身も「僕にとってずっと崇拝し、尊敬してきた大英雄」と語るように、本場中国では大人から子供まで誰もが知るほどの偉大な存在の岳飛。その魅力を「強靭さ、知恵と軍事的才能、また人として控えめなところ、これらはすべて人心を掴むことが出来る岳飛の魅力です。彼の妻・母及び子どもたちにとても献身的な精神を持ちながらも、絶えず国家を第一に置いたことで、まさにこの覚悟こそが岳飛を作り上げたのだと思います」と分析する。国に尽くし、難関辛苦を乗り越えてきた岳飛だが、最後は官僚・秦檜の謀略によって、罪もないまま処刑という悲劇の死を迎えてしまう。「僕は正義が悪に負けたとは思っていません。当時の社会があのような状態だったからです。岳飛の精神は滅びず、さらに後世にまで影響を与えています。岳飛は辛い運命が待ち受けてますが、彼の意思は多くの人を立ち上がらせました。これは岳飛の功績といっていいと思います」。総製作費32億円を投じ、ハイビジョンで撮影された見応えある合戦シーンも見どころのひとつの本作。鍛え上げたその肉体美でスタントなしの華麗な殺陣を披露したホァン・シャオミンだが、撮影中は生傷が絶えなかったという。体を張り、自らも「どのアクションシーンも素晴らしい」と太鼓判を押す、その迫力あるアクションに注目だ。『岳飛伝 -THE LAST HERO-』発売中毎月リリースあり発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント提供:NBCユニバーサル・エンターテイメント/BSジャパン
2015年06月03日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔が、人気SFシリーズ『スター・ウォーズ』の魅力に迫るNHKの番組『まるごとSTAR WARS』(総合テレビ 5月4日10:05~11:04)で、ナビゲーターを務めることが15日、明らかになった。10年ぶりの新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開が12月に控え"スター・ウォーズイヤー"と呼ばれる今年。中島は「とりこになっていたうちの1人」という同シリーズの大ファンで、今回の番組では、作品の生まれたアメリカ西海岸を旅する。ロサンゼルスでは、世界中からファンが集結するルーカス・フィルム主催のイベント「スター・ウォーズ・セレブレーション」に参加。新作の監督J.J.エイブラムスはじめ、ダースベイダーやR2-D2、C-3POなど、おなじみのキャラクターが勢ぞろいする興奮の模様を紹介する。ディズニーランドでは、人気アトラクション「スターツアーズ」の裏舞台なども体験。さらに、ルーカス・フィルムの本拠地であるサンフランシスコも訪れ、映像技術や過去の撮影で使用した衣装や宇宙船など、門外不出の貴重な品々に触れた。このほか、コスチュームや小道具など、随所に取り入れられた日本の意匠を取り上げ、意外な日本文化との関わりも紹介。制作統括のNHKエンタープライズ・佐渡岳利氏は「普段TVカメラが入ることがない場所がほとんど。大変貴重な映像です」と見どころを語っている。中島は「スター・ウォーズの世界に密着できるなんて今から夢のよう」と興奮。「これまでのスター・ウォーズファンの方、そしてこれからファンになる方へ自分がしっかりと取材して楽しさと盛り上がりの熱を伝えられたら」と、番組ナビゲーターとして意気込みを語った。放送日は、シリーズ内の名ゼリフ「May The FORCE Be With You(フォースと共に在れ)」にかけて制定された5月4日(May the 4th)。(C)2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2015年04月15日構想7年、総制作費32億円を投じた壮大なドラマ『岳飛伝 -THE LAST HERO-』のDVDが6月3日(水)から順次リリースされることが決定した。中国では誰もが知る伝説の英雄、岳飛を主人公に描かれる歴史スペクタクルドラマだ。『岳飛伝』映像本作は、日本でもファンの多い『水滸伝』の“その後”を描いたもので、岳飛が忠義をつくし、あらゆる逆境にひるむことなく立ち向かい、祖国の未来を自分の手で切り拓いていく様が描かれる。ドラマでは庶民に慕われながら大軍を率いるまでに成長していく彼の半生をスリリングなドラマ、アクロバティックなアクション、大量のエキストラを投入して撮影された合戦シーンを交えて描いていく。『ラスト・シャンハイ』のホァン・シャオミンが岳飛を演じ、シャオ・ピン、ユー・ロングァン、ウー・ショウポー、リウ・シーシーらが出演。『ホビット』『アバター』のWETAデジタルがVFXを手がけている。DVDは6月3日(水)に1話から10話までが収録されたボックスセットがリリースされ、同日よりレンタルも開始になる。『岳飛伝 -THE LAST HERO-』DVD-SET1 (5枚組/1~10話収録)16000円+税6月3日(水)リリース※レンタルも同日より開始※以降、毎月リリースあり発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
2015年03月20日auの新CMに出演している松田翔太、桐谷健太、濱田岳が1月19日(月)、都内で行われたKDDI株式会社「au発表会 2015 Spring」に出席。3人はCMでも披露している桃太郎、浦島太郎、金太郎の“英雄”コスチュームに身を包み、撮影の舞台裏などを語った。昔話でおなじみの英雄たちが実はトモダチだった――そんなユニークな発想が話題のau新CMシリーズ“三太郎”「あたらしい英雄、はじまるっ」。今年1月1日から放送されるや、松田さんら3人のなりきりぶりに加えて、軽妙で自由なやりとりが好評で正月CM好感度のNo,1に輝いたばかりだ(CM総合研究所/1月前期の銘柄別CM好感度調査)。桃太郎に扮した松田さんが「撮影もかなり自由だった。僕はツッコミ担当なので、2人に引っ張られないように冷静でいないと…」と明かすと、浦島太郎役の桐谷さんは「撮影が進むと、どんどんアドリブが増えていった。みんなで考えて、楽しいものをバンバン詰め込んだ。まあ、愛すべきアホですね」とCMの設定同様、3人の仲良しぶりをアピールした。一方、金太郎を演じる濱田さんは「なんで、僕だけ真冬にノースリーブなの?実際、撮影も寒い思いをした」と恨み節。ただ、下駄を履いたおかげで「ちょっと身長が高く見える」とまんざらでもない様子だった。現在放送されているCMでは、桃太郎に恋人(なんとかぐや姫!)がいるという設定で、桐谷さんは「これは前振りでしょ?絶対次のCMに出てくるはず」と期待感。「次は3人で鬼ヶ島に行きたい!」(松田さん)、「そしたら、竜宮城も!」(桐谷さん)と新たな展開を予想する2人を尻目に、濱田さんは「金太郎は基本、山ですし…」と笑いを誘っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年01月19日アギーレジャパンで抜擢(ばってき)された新戦力の中で、文句なしの結果を残しているMF柴崎岳。代表わずか3戦にしてベテランのような雰囲気を漂わせる22歳は、所属する鹿島アントラーズで常に自分自身との対話を繰り返しながらレベルアップを果たしてきた。○天王山を戦い終えた柴崎が沈黙した理由ふがいない。情けない。もどかしい。何よりも悔しい。自分自身に対するネガティブな感情が脳裏を駆け巡っていたのだろう。首位の浦和レッズをホームに迎えた10月26日の天王山を無念のドローで終え、ロッカールームに戻ってからわずか十数分後。取材エリアに姿を現した柴崎が無言で通過していく。1点リードで迎えた後半18分。ゴールほぼ正面、ペナルティーエリアのやや外側でパスを受けたレッズのMF柏木陽介と柴崎が対峙(たいじ)した。しかし、重心を右足に残した体勢が災いしたのか。柏木の背後から現れ、自身の左側に広がるスペースに走り込んできたボランチ阿部勇樹へのパスに反応できない。阿部の強烈なシュートをGK曽ヶ端準がはじいたこぼれ球を、FW李忠成がゴールに押し込む。一連のシーンを、柴崎はただ見つめるしかなかった。5シーズンぶりのJ1優勝が遠のく痛恨の失点。自責の念が試合後の柴崎を沈黙させた。青森山田高校から加入して4シーズン目。22歳ながらJ1の通算出場試合数がすでに108を数えるなど、中心選手の雰囲気を漂わせている柴崎の胸中を、アントラーズの鈴木満常務取締役強化部長はこう慮(おもんぱか)る。「日本代表のプライドといったものがだんだんと身についてきて、自分が所属するチームでは下手なプレーはできないという気持ちが芽生えてきているんだと思う」。○自分自身を客観的に評価できる稀有な才能卓越したパスセンスと視野の広いプレースタイルで早くから注目され、高校2年時でアントラーズが仮契約を結んだ逸材。しかし、柴崎の最大の武器はメンタルにあると鈴木強化部長は指摘する。「非常に意識が高い選手なので、もっと上のレベルを目指すために、自分自身を客観的に評価することができる。いろいろな課題を自分の中で整理しながらプレーしているから、どんどん伸びるんです」。高校時代からボランチを主戦場にしてきた柴崎だが、ただパスをさばくだけでは現代サッカーでは通用しないとプロ入り後のある段階で判断したのだろう。175cm、64kgとプロの世界ではやや華奢(きゃしゃ)に映る体に搭載された柴崎の新たな力を、同期入団のDF昌子源がこう表現したことがある。「アイツがあそこまで走るから、オレらも走れる。アイツは間違いなくアントラーズを支える心臓。フィジカル練習ひとつ取っても、アイツがいるからオレたちも『しんどい』とか『疲れた』とか言えない」。若手を鍛錬する力を見込まれて昨シーズンから再登板しているトニーニョ・セレーゾ監督も、柴崎の潜在能力に魅せられたのか、こんな言葉を残したことがある。「柴崎の両足は宝箱だ。開ければものすごい光を発する。必ず日本代表に選ばれる非凡な才能を、何とかして輝かせることだけを考えている」。○アギーレジャパンで手にした手応えと教訓ザックジャパン時代は縁がなかったが、90分間を通じて攻守に絡み続ける走力とスタミナ、何よりもゴールへの高い意欲は、ハビエル・アギーレ新監督が新生日本代表のインサイドハーフに求める能力そのものだった。9月9日のベネズエラ代表戦で代表デビューを先発で果たすと、後半22分には初ゴールをマーク。自陣から弧を描くように長い距離を走り、左からのクロスをファーサイドからボレーでたたきこんだ。決勝点となるオウンゴールを誘発した10月10日のジャマイカ代表戦でも、ボールを保持するFW本田圭佑(ACミラン)をトップスピードで追い抜いて強烈なシュートを一閃(いっせん)。一度はGKにはじかれたものの、こぼれ球が相手に当たってゴールインした。試合後のアギーレ監督は、柴崎を絶賛しながらレギュラー当確を示唆している。「柴崎はワールドクラスだ。まるで20年も経験を積んだかのようなプレーを見せてくれる。彼はかなり遠いところまで行きつくことができる」。しかし、好事魔多し。4日後に行われたブラジル代表戦の後半開始早々に柴崎はまさかのトラップミスを犯し、こぼれ球をカウンターで運ばれてFWネイマール(バルセロナ)にあっさりと決められた。0対4の惨敗につながる失点。高価すぎるほどの授業料を支払った。○「常にいい影響を与えられる選手」を目指して力の差を見せつけられたネイマールとブラジルに対して、試合後の柴崎は興味深いコメントを残している。「ああいう選手がいるチームと対峙(たいじ)することや上回ることを、常に目指していかないといけない。並大抵の成長速度では僕の現役時代の中では対応できないと思うので、自分のトップフォームの期間の中で成長速度を上げながらやっていく必要があると思う」。その真意を鈴木強化部長は「もっと上のレベルにまで行けるという自信があるのでしょう」と読み解く。球際の激しい攻防や体を張った競り合いに強くなる―。王国ブラジルから突きつけられ、克明になったはずのレベルアップへの課題を、レッズ戦の最も肝心な場面で達成できなかった。そんな自分に憤りを覚えていたことは容易に察しがつく。選手ならば誰でも憧(あこが)れるワールドカップへ。アギーレジャパンが発足する前の8月中旬に、決して饒舌(じょうぜつ)ではない柴崎からこんな言葉を聞いたことがある。「次のワールドカップのときは26歳。すごくいい年齢で迎えられると思う。最初から選ばれて、ずっと入っていたい」。ひとつ目の目標である「最初から選ばれる」はクリアした。ふたつ目の「ずっと入っている」を成就させるために、思い描くのは「常にいい影響を与えられる選手」だという。端正なマスクと華麗なパスセンスに愚直なまでの泥臭さを同居させながら、例えるならば流れる雲をつかむかのような柴崎の挑戦は続く。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年10月29日SoftBankのスマートフォン、iPhone、iPadで楽しめる総合エンタメアプリ「UULA」にて好評配信中の『ファーストクラス』は、注目の気鋭クリエイターと、話題のイケメン俳優がコラボレーションするオリジナル恋愛体感ドラマだ。第一弾エピソード「僕のシンデレラ」に主演する佐野岳にインタビューを行った。 ■撮影を終えてみて感想をお聞かせください。まず、初めてのキスシーンがあったので、めちゃくちゃ緊張しました。そのシーンが始まるときにはすごく集中していたつもりなんですが、「それ、キスする前の顔じゃないよ」とスタッフさんにも言われるくらいの顔になってましたね。(笑)完成した映像をみて、撮影時より何倍も素敵になっていてびっくりしました。モニターチェックの時は気づけなかったのですが、とにかく画が綺麗で感動しました。監督とみなさんと映像の力に感謝です! ■佐野岳さん自身がマコトとの共通点はありますか? 今の僕ではなく、少し前の僕にかぶっている部分が多いなと思いました。僕自身、ずっとサッカーをやっていて、プロにはなれないのはわかっている状況で、でも芸能界に入りたくて、やりたいことをやれていないようなモヤモヤ感があったんです。なので、本当にやりたいことができないマコトが10代の頃の自分と重なりました。その後、色んな人に出会い、影響を受け、やりたいことが出来るようになったマコトの心情に今は共感できます。■佐野さん自身が芸能界を目指したきっかけは? ただ目立ちたかったのがきっかけですかね。学校でもお調子者でした。誰か憧れの芸能人がいたとかでもなく、ただTVに出たい! というそれだけでした。(笑)自分の親は夢を応援してくれる人だったので、芸能界に行きたいことを相談し、そしたらJUNONに受かって…こうやってお仕事をいただけて幸せです。■バンドシーンもありましたが、普段ギターを弾いたりするのですか? バンド経験は全く無いのですごく難しかったですね。カッコイイ弾き方もわからないし、監督から「自分に酔った感じで」とか「思いっきりカッコつけて」と言われ、演じるのに苦労しました。実際は弾けていませんが、映像がカバーしてくれています。(笑)■劇中ではマコトとの出会いによって優子が女性として変化をしていく様が描かれますが、女性のそういう姿をどう思いますか? 逆に自分が変身できるとしたらどんな男性になりたいですか? 恋でも仕事でも、何かに自分の目標や夢に夢中になって頑張る姿はとても魅力的ですし、とてもステキだと思います。自分自身が変身するなら、大人っぽい男性になりたいですね。見た目もそうですけど、話し方とか、中身ももっと大人っぽくなりたいです。■今後の「ファーストクラス」のエピソードで気になるエピソードはありますか? 気になるのはEp.4の三浦貴大さん演じる幼なじみとの恋愛のお話ですかね。少女マンガみたいなストーリーっぽくて気になります。田中圭さん演じるEp.2と渡部豪太さん演じるEp.3は大人っぽい恋愛です。自分にはまだ早い話とは思うのですが、どれも気になりますね。「恋愛体感ドラマ」っていう名目なので僕を含むいろんな男性と疑似恋愛しながら楽しんでください! ■最後に本作をご覧になる方々へメッセージをお願いします。このドラマの僕の演じるマコトや、相手役の優子を見て、人は変わろうと思えば変われるということを感じてほしいです。そして、変わろうと思って新しいことにチャレンジしてみました! とかそういう人が増えたら嬉しいです。マコトと優子の心情が1話から4話までの中でどう変化してくのか、そして、最後どうなってしまうのか注目して見て下さい。そして、何かに向かって頑張っている方、本当はやりたいことがあるのにできない、そんな方たちに、最高のアドバイスをお届けできるドラマになっていると思います。スマホでどこでも誰でも観れるので、時間がない方も楽しめると思います! 是非、キュンキュンしてくださいね。■作品情報恋愛体感ドラマ『ファーストクラス』Ep1.「僕のシンデレラ」 主演:佐野岳 好評配信中(毎週水曜更新全4話)Ep2.「3年ぶりに会った元カレの件」 主演:田中圭 7/10配信Ep3.「夜間飛行」 主演:渡部豪太 7/31配信Ep4.「レンアイカンソク」 主演:三浦貴大 8/21配信視聴方法:ソフトバンク店頭またはUULA Webサイトで会員登録→アプリをダウンロード ・UULA Webサイト ・番組予告
2013年06月28日「プリンセス・トヨトミ」、「鴨川ホルモー」の作者として人気を博す作家・万城目学が手がけた人気小説を、濱田岳と岡田将生のW主演を迎えて贈る『偉大なる、しゅららぼん』。このほど、本作の新たなキャストとして深田恭子が参加していることが明らかとなった。琵琶湖畔の街・石走(いわばしり)に代々暮らし、“不思議な力”を伝承してきた一族。その一族の未来を担う跡取りたちの出会いが、街や歴史をも巻き込む大騒動を巻き起こしていくさまを描いた本作。濱田さんは、“不思議な力”を継承する日出家の跡取りでもあり最強の力の持ち主とされる “ナチュラルボーンお殿様”な高校生・淡十郎を、岡田さんは、高校入学を機に分家から日出一族の本家に居候し、淡十郎に、そして宿命に振り回され戸惑う高校生・涼介を演じている。今回、明らかとなった深田さんの参加。演じる役どころはというと、濱田さん扮する淡十郎の姉・日出清子。白馬に跨り、地を駆けるさまはまさに凛々しい闘う女。しかし、あまりに能力が強すぎるため、社会生活に馴染めず、城に引きこもり、謎が多く、言葉も乱暴で、自分勝手なようにも見えるが、その態度には理由があり…と、どうやら一癖あるキャラクターのようだ。そして、彼女の口から発せらる言葉も「わたしが、フルボッコにする」と穏やかなものではなく、淡十郎や涼介を振り回し、付いた通り名は“グレート清子”。何とも万城目氏が生み出したキャラクターらしく、間の抜けながらも摩訶不思議な魅力をもった女性のようだ。今回の役を受け、深田さんは「清子は乱暴な言葉遣いでびっくりするようなセリフも言いますが、日出家に代々伝わる不思議な力を持ち、誰よりも強いとされる謎の多い女性です。また、引きこもりなのに馬を乗り回すという役どころのため、今回は乗馬にも挑戦しています。撮影が進むにつれ、マレーボ(馬の名)の気持ちが分かるようになるほど、大好きになった乗馬シーンも楽しみにしてください」。さらに、「1か月弱の琵琶湖周辺でのオールロケ撮影でしたが、共演者の皆様とも本当に仲良くしていただいて、すべてがあまりにも楽しくて帰りたくないほどでした。共演させていただいた濱田さんと岡田さんは、いつもお二人が本番前に、学ランの一番上のボタンをお互いに留めあっていて、その様子がとても可愛らしく、微笑ましく見ていました」と役柄とは打って変わったいつも通りの深田さんのコメントを寄せてくれている。果たして、深田さんがどこまで“ぶっ飛び”キャラを演じているのか?そのギャップに注目したい。『偉大なる、しゅららぼん』は2014年春の公開を予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:偉大なる、しゅららぼん 2014年春、全国にて公開(C) 2014映画「偉大なる、しゅららぼん」製作委員会 (C) 万城目学/集英社
2013年05月24日新潟県佐渡市で、県の鳥「トキ」(学名ニッポニア・ニッポン)に触れ合える施設および、トキの着ぐるみの愛称が、全国から寄せられた中から決定した。トキふれあい施設の愛称に決定したのは、「トキふれあいプラザ」。多くの人々がここに集い、トキとふれあい、トキの生態などを観察できる施設となることを願い、命名された。同施設は、佐渡市新穂長畝にある「トキの森公園」に3月30日(土)にオープンする施設。トキが飛翔可能なケージを整備し、その中に自然に近い環境を再現することで、飛翔、採餌、巣作りなど、トキの生態を観察することができる。一方、トキの着ぐるみは、最優秀賞を受賞した「サドッキー」に決定。優秀賞には「トキ坊」と「トキ丸」が選ばれた。トキの着ぐるみは、2008年にトキの野生復帰の活動のシンボルとして全国公募されたデザインを元に作られたもの。おなかのマークに、佐渡を象徴する豊かな自然をあしらい、トキと人が共生する未来の佐渡をイメージしたという。なお、最優秀賞、優秀賞の受賞者には、3月30日(土)のトキふれあいプラザオープニングイベントで表彰が行われる予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月17日『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋監督最新作『みなさん、さようなら』の試写会が1月10日(木)に都内で行われ、主演の濱田岳を始め、共演の倉科カナ、波瑠、ベンガル、中村監督が舞台挨拶に登壇した。12歳にして団地の敷地内だけで生活していくという決意をした悟。17年に及ぶ年月の中での彼の団地内だけで繰り広げられる生活が描かれると共に、彼がそう決意するに至った理由などが明かされていく。5作目の中村作品出演となった濱田さんだが、今回は主人公・悟の12歳から30歳までを全てひとりで演じている。「鈴木福くんがちょっと大きくなったくらいですからね…(笑)。僕がそう見えるか不安はありました」と明かす一方で「母親役の大塚寧々さんが『私、岳ちゃんより老けた小学生見たことあるから大丈夫。全然かわいいよ』と言ってくださったので、じゃあやってみようと。寧々さんがそう言ってくれたんだからと(笑)」とふり返った。物語の舞台は80年代。この時代に青春を過ごした中村監督は「80年代は本当にダサいんですよ!シャツはインするしメガネは太いし、変なパーマかけるし『何やってたんだろう?』という年代」と自虐的に語るが、当然、倉科さんらも劇中では80年代モードに変身している。倉科さんは悟の恋人・早紀を演じたが「80年代ってこんな感じなんだ!という感じで楽しかったです」と語るが、濱田さんは「倉科さんの衣裳は見どころです。笑わないように気を付けてください!」とニヤニヤと笑みを浮かべて太鼓判(?)を押す。倉科さん曰く「現場ではあまり喋らなかったけど、撮影後に別の現場で一緒になることが多くて、ちょいちょい嫌味を言われたりしてます(笑)」と明かした。悟の良き相談相手となる隣人・有里役の波留さんも80年代ファッションについて「レンズしかないメガネでおでこを出して“メガネザル”ってあだ名にされる女の子はこういうコかと思いました(笑)」と述懐。大人になってからは当時、一世を風靡したボディコンスーツにも身を包んでおり「衣裳やメイクに手助けしてもらいました」と楽しそうに語った。団地の敷地から外に出ない、現代で言うところの“引きこもり”の悟だが、早紀や有里などなぜか異性からは好意を持たれることが多い。そんな悟の魅力について聞かれ、倉科さんはしばしの思案の後「セリフで『女は私にしか分からない魅力に弱い』ということを言いますがそれは分かりますね」と分析。波瑠さんは「何ですかね?安心感みたいな…(笑)。どこにも行かなそうで安心するのかも」と語る。演じた濱田さん自身は「一貫した真っ直ぐさ、滑稽なほどの純粋さは同性にモテると思う。男として惹かれましたね」と語った。ベンガルさんは団地内のケーキ屋の職人を演じたが、ベンガルさん自身もお子さんが小さい頃「誕生会でケーキとかプリンとか作ってた」そう。濱田さんと一緒にお菓子作りの練習に臨んだそうだが「元々、天才筋というかやればできちゃうんだね。うまいんですよ!」と自画自賛で会場の笑いを誘っていた。登壇陣はそれぞれ、タイトルにちなんで今年“さようなら”したいことを発表したが、倉科さんは「休みの日は病院に行くか日本舞踊以外、外に出ないのでインドアにさようならしたい。まずは免許を取りたい!」と目標を掲げる。濱田さんは「次の日に影響するほど深酒しないようにしたい。前に三日三晩飲み続けたことがあって、4日目に鏡を見たらトム・ハンクスがいたんです(笑)。むくむってこういうことかと」と語り、客席は笑いに包まれた。これまで数々のヒット作を手がけてきた中村監督だが、本作に関して「いままでで一番、納得できる作品になりました。こんなによくなると思わなかったです」と強い思い入れと自信を口にした。『みなさん、さようなら』は1月26日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:みなさん、さようなら (2013) 2013年1月26日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2012「みなさん、さようなら」製作委員会
2013年01月10日『狂い咲サンダーロード』『爆裂都市BurstCity』などジャンルを超越した世界観で世界中で熱狂的な支持を受ける鬼才・石井岳龍がオリジナル脚本で挑んだリアル・ファンタジー『シャニダールの花』が2013年に公開されることが決定し、その石井ワールドに参加する綾野剛と黒木華がW主演を務めることが明らかとなった。極めて少数の女性だけに、皮膚に謎の植物の芽が現れ、見たこともない美しい花が咲くという不思議な現象が起こる。満開時の花びらから採取された成分は、画期的な新薬の開発に繋がることが発見され、製薬会社はその花の提供者を全国から見つけ出し、その提供者の花の成長を全面的にケアするという特殊な施設“シャニダール”を発足され、その花は“シャニダールの花”と呼ばれ、提供者には億単位の報酬が与えられていた。その施設で新人として働くこととなった響子は研究者である大瀧の下、ユリエ、ミクなど提供者のケアの業務に就くこととなる。ある日、ハルカという新しい提供者が発見されるのだが…。今年、10年ぶりの長編新作『生きてるものはいないのか』を発表し、石井イズムの健在を見せつけた石井監督。“人間に花が咲く”という、またしても独特の世界観をモチーフに「花」と「人間」の関係を問いかける怖くも美しい現代のおとぎ話を描き上げた本作。「この映画を体験した後には、いつもの花がまったく違うものに見えてくる。そんな映画にしたい。そしてこの映画は愛についてのささやかな問いかけでもあります。」と石井は語る。主演には、『ヘルタースケルター』、『るろうに剣心』、『新しい靴を買わなくちゃ』と数々の話題作に立て続けに登場し、2013年大河ドラマ「八重の桜」への出演も控える人気急上昇中の若手俳優・綾野剛。「ただただ、忘れもしません。石井岳龍組。静かな狂気。始動、怖い、不安、それでも懸命に挑み続けよう。クランクアップした瞬間、脳裏に溢れたのは、初日の監督の言葉でした。参加出来た事、大変興奮し感謝しています」と語る。そしてもうひとりの主演を演じるのは、昨年『東京オアシス』でスクリーンデビューし、NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」、2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをん氏の小説の映画化『舟を編む』への出演も決定している若手実力派No.1の呼び声高い、黒木華だ。“初”尽くしで不安だったと語る黒木さん。「綾野さんは凄く感覚的な方だと思いました。反射的というか、瞬時にリアクションを返してくださって、綾野さんのおかげで、楽しみながら安心して現場にいられたのだと思います。初めてのことばかりで、最初は凄く不安でしたが、石井監督とお会いして一緒に作っていく日々の中で、監督の魅力に引き込まれる毎日でした」。そのほかにも『告白』でデビューし、『中学生円山』に劇場版『鈴木先生』などの話題作へと出演が続く刈谷友衣子、『莫逆家族バクギャクファミーリア』の山下リオなどフレッシュな顔ぶれに伊藤歩、古舘寛治などの実力派キャストの参加も明らかにされた。『シャニダールの花』は2013年、全国にて公開。■関連作品:栄光のジェイン [海外TVドラマ]© 2011 KBS. All rights reserved
2012年11月03日「アクセス・ネットワーク」は10月27日~28日、新潟県佐渡市でツアー婚イベント「トキ舞うKONKATSU佐渡プレミアムツアー」を開催する。このイベントは、佐渡島以外に住む独身女性を全国から募集し、佐渡島の旅行を楽しんでもらいながら、独身男性との出会いを演出するというもの。1泊2日の日程で、佐渡金山、相川技能伝承展示館、相川郷土博物館、春日神社での佐渡おけさ体験などを島内男性たちと一緒に楽しみ、食事と合わせた交流パーティーで親睦を深めてもらうという。島外からの参加は25歳~45歳の女性限定。定員は男女とも15名。参加費用は男性1万7,000円(佐渡島在住者に限る)、女性1万1,000円。ツアーの詳細は「トキ舞うKONKATSU佐渡プレミアムツアー公式ページ」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日映画『ウエスト・サイド物語』製作50周年を記念して、まもなく東京と大阪で開催される佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート。その公演会場ロビーで、映画公開時のポスターやパンフレットなど貴重なコレクション約70点の展示会が行われることが決定した。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートの公演情報2011年7月にアメリカで初演された本プロジェクトは、台詞と歌の部分はオリジナルを残し、音楽だけを消し去った映画『ウエスト・サイド物語』全編を巨大スクリーンに上映。その映像に合わせてフル・オーケストラが作曲者バーンスタインのスコアを生演奏するという、世界初の試みだ。日本公演では、バーンスタインの愛弟子である佐渡裕の指揮、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当する。今回発表されたコレクションの展示会は、広島県呉市の山﨑孝志さん(64歳)の提供により実現したもの。13歳の時に初めて映画『ウエスト・サイド物語』と出会い、「ダンス、音楽、冒頭の映像、全てが衝撃的だった。何度観てもあきない。そんな映画は他にない」というほど大ファンになった山﨑さん。これまでに映画館では35回、テレビ、DVDも入れると、70回以上は見ているという。展示されるコレクションは、1969年全国一斉リバイバル公開時のポスターや、1961年の公開時のパンフレット、1961年発売のオリジナルサントラ盤LPレコード、朝日ソノラマ「ウエスト・サイド物語」など約70点。1964年に当時高校生だった山﨑さんが、広島市の名画座で許可を得てスクリーンを撮影した写真約30点などもある。本公演には、広島から上京して計4公演を鑑賞予定という山﨑さん。「もう大きなスクリーンで見ることはないと思っていたし、音楽がライブでの演奏、しかも、作曲者の愛弟子の佐渡裕さんの指揮だなんて夢のよう。“奇跡のライブ”というのはこういう公演のことを言うんですね。思い残すことのないよう楽しみたいと思います」と公演への熱い期待を語っている。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートは、9月21日(金)・22日(土・祝)に東京国際フォーラム ホールAで、9月24日(月)にオリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)で開催。チケットは発売中。■佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート【東京公演・全4回】9月21日(金)13:00開演/19:00開演9月22日(土・祝)12:00開演/18:00開演東京国際フォーラム ホールA【大阪公演・全2回】9月24日(月)13:00開演/19:00開演オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)
2012年09月14日今年も佐渡で和太鼓を中心とした芸術祭、アース・セレブレーション2012が8月17日~19日の3日間、それぞれ10:00から開催される。みどころは、城山公園で行われるメインイベント、和太鼓を中心とした音楽フループ「鼓童」のステージ。期間を通じてコンサートが行われるが、日により内容が違い変化に富んでいる。17日は「まつりはじめ」と題されたステージ。18日は坂東玉三郎演出の「打男DADAN」アース・セレブレーションスペシャル。今年2月にパリ・シャトレ劇場で4日間連続”SOLDOUT”となったステージをアース・セレブレーションのために再構成した。19日は津軽三味線の上妻宏光をゲストに迎える。太鼓と三味線の融合、「祝祭」がフィナーレを飾る。観客席は芝生の上で、まるで花火見物をするかのように気軽に見ることができる。また、ステージ両脇にはダンスエリアもある。太鼓は演奏者のノリがプリミティブに反映される楽器でもある。ノリを感じて自ら歌い、踊り、飛び跳ねるのも可能だ。佐渡は古くから流刑の地で知られている。鎌倉時代では、日蓮や、鎌倉幕府打倒を目指し承久(じょうきゅう)の乱で敗れた順徳上皇、正中の変で捕縛された日野資朝の流刑地だった。また、室町時代には能を大成させた世阿弥もこの地に配流させられた歴史がある。しかし、配流により京の上流階級の人々との間に交流が生まれ、佐渡での能を始めとする芸術文化発展の一因となった。15日と16日には、アース・セレブレーション2012のプレイベントとして、佐渡市内の能舞台で薪能の公演も行われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日異色のツーショットである。片や気弱そうで、でもどこか憎めない“いい人”のイメージが強い濱田岳。片や若手・中堅俳優陣の中でも“イヤな奴”を演じさせたら天下一品の新井浩文。タイプは正反対なれどともに個性派俳優として高い支持と評価を集める2人が映画『宇宙兄弟』で初共演を果たした。しかも単なる共演ではなく、小栗旬演じる主人公・ムッタや麻生久美子扮する才女・せりからと共に宇宙飛行士を目指すライバル同士の役柄であるから、これが面白くないわけがない!果たして現場の雰囲気は?…というか2人の仲は!?公開を前に、当代一の個性派2人の貴重なツーショットインタビューをお届け!本作の森義隆監督は、主要キャストの中でも最も若い濱田さんが「精神年齢はおれたちよりも高そう(笑)」と語っていた。この日もインタビュールームに入ってきた濱田さんを見るなり新井さんは「今日も貫禄あるね」とニヤリ。そのひと言に周囲のスタッフからも笑いが起きる。濱田さんと新井さんが演じたのは、ムッタ、せりか、ケンジ(井上芳雄)、福田(塩見三省)と共に宇宙飛行士選抜第3次試験に臨む候補生の古谷と溝口。新井さんが演じた溝口は飛行機パイロットで、冷静沈着な性格の持ち主だが、競争心が強くその言動で不協和音を響かせるところも。ムッタたちとは一線を画したクセの強いキャラクターであり、一見、これまで新井さんが数多く演じてきた“イヤな奴”の系統に属するタイプに見えるが…。「最初にムッタと話をするときから、観客が『こいつは…』と思うアクの強さはあるんだけど、一方で高学歴のパイロットで最終試験の6人に残る優秀な男ですからね。キレるにせよインテリなりのキレ方ってあると思うんですよ。普段から暴力に生きてない人がキレるとどうなるか?『落ち着いてますよ』って敬語のトーン強めて怒りを露わにしたりという部分は意識してましたね」。森監督とは同い年。「それも初めての経験だったので嬉しかった」とふり返る。「監督からは役柄についてそんなに細かい話はなかったんですよね。監督に『ウチ、イジったら伸びるよ』って言ったんだけど、そんなにイジってもらえず寂しかったです(笑)。逆に普段なら、監督をイジったり暴言吐いたりはしないですが、今回は『負けてられない!』という気持ちもあったのでガンガンいきました。監督は元々、ドキュメンタリー出身で『リアルに』ということを最初に言ってたんです。僕が本番で一度、ものすごくリアルな感じでセリフを噛んだことがあって、個人的に大好きな噛み方だったんですが(笑)、『これはリアルを追及する監督ならOKだろ』と思ったら『はい、噛んだからもう1回』ってあっさり言われたんです。マイク付けたまま『リアル志向じゃねーのかよ、おい』ってつぶやいたら『うるせーよ』って返ってきて、そういうやり取りが嬉しかったし刺激になりましたね」。一方の濱田さんは、“いい人”のイメージを180度転換。演じた古谷は霊長類の研究を専門とする青年だが、思ったことを全て吐き出してしまう強気な関西人。これまでとタイプの異なる役柄で小栗さんや新井さんにガンガンと言いたいことを言うのはさぞや楽しかったのでは?「いや、楽しむ余裕はなかったですよ。関西弁の演技はとにかく難しくて。あの閉じられた空間の6人の中で変な関西弁使ったら映画をシラケさせちゃいますからね。まずそういうプレッシャーがありました。いまふり返ると新鮮な経験だったなと思いますけどね。役についてはグイグイとモノを言うしキツイ方言でもあるので、チンピラみたいにならないように気を付けました。新井くんも言ったようにあの場にいるだけのクレバーさは持っている男なので。黙々と作業している姿を見てもらえれば、そこにいる理由を感じてもらえるかなと思います」。改めて、初めて同じ作品に参加してみての互いの印象や感想を聞いてみると「あの、やっぱり…新井さんのパブリックイメージってあるじゃないですか…(笑)」とおずおずと切り出したのは濱田さん。「怖かった?」という新井さんの問いかけに「怖いよ(笑)」と素直に頷く。「最初は本当に緊張しましたよ。『どうしよう?』って思ってた(笑)。でも、あの6人でセットの外に出たときに一番長く話してくれたのが新井くんなんですよ。人ってギャップに弱いでしょ?そこにやられたというか…(笑)。みんな先輩という状況の中で、おかげで楽しく過ごさせてもらいました」。6人の候補者が月面の基地を模した密室で10日間にわたって生活する選考試験の中で、古谷と溝口がそれぞれのキャラを全開にしてやり合うシーンもあるが、濱田さんは楽しそうにふり返る。「あのケンカのシーンでも僕は振り切って攻めていかなくちゃいけない。また新井くんがそれをどうクールにいなすかがポイントで。いつ肩透かしくらわされるのかってドキドキしつつも安心して挑めたし、ブチ切れられたと思います」。一方の新井さんにとって、濱田さんは以前から共演してみたい俳優だったという。「ウチは(濱田さん主演の)『アヒルと鴨のコインロッカー』が大好きで、そのときからずっと一緒にやってみたかった。実際に共演してみたら岳くんは、監督から入る修正に対する反応がすごく速かったです。キュッと切り替わるのはすごいなと思ってました」。さらに新井さんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、自身と濱田さんのこんな共通点を教えてくれた。「いつも周りをよく観察してるんですよ。誰かがミスったりしたときに、よく岳くんと目が合って、無言で『いまの見てた?』って(笑)。目をつけるとこが一緒なんですよ」。濱田さんも思い当たる節がいくつもあるようで「目が合うと吹き出しそうになるんですよ。おかげであの過酷な状況を楽しめたと思います」と語る。ムッタはもちろん、溝口も古谷も人生の半ばにして自らの夢のために新たな挑戦を決意し、実行に移した男たちである。現実には20代、30代と年齢を重ねる中で夢を諦める者が世の大半を占めるが、彼らはそんな世間の常識に左右されることなく夢を追いかける。新井さんや濱田さんも、歩んできた道は違えど夢を追い、走り続けている。己の道を選ぶことに迷いや不安はなかったのだろうか?新井さんはそんな問いに静かにかぶりを振る。「ウチはそういう考え方が理解できないですね。『仕事に繋がらない』『飯が食えない』と言って諦める人はいますが、ウチは『それなら死んでもいい』という思いでやって来た。どうせみんな死ぬんだから、自分の人生好きなことをやりたい、好きなことしかやりたくないって人間なので。そういう思いでやって来ていまがあるし、楽しくてしょうがないです」。濱田さんは子役としてキャリアを積んだのち、10代後半より再び俳優としての道を歩み始めいまに至る。「特殊な世界だから単純に比べられないけど」と前置きした上でこう語る。「僕は9歳で子役を始めたんですが、職人が集まってひとつの方向に行くという撮影の現場が本当に楽しかったんです。子供ながらにそこに混ぜてもらえるのも嬉しかったし。再びやり始めたとき、その楽しさが色褪せてなくて、9歳のときと同じ気持ちでできた。だからその気持ちが続く限りやりたいって思うし、もし僕がつまんない大人になっちゃって、その気持ちが薄れてきたらそれは引き際だと思ってます。努力が必ずしも報われるわけでもないし、ノルマも正解もない理不尽な世界だけど、それが楽しいし好きだからやれてるのかなと思ってます」。向き合い方やアプローチの仕方に違いはあれど、2人に共通するのは夢への温度とこの世界に生きる覚悟。今回、ようやく交錯した2人の個性派の歩む道が、願わくはまた時を置いて再び交わらんことを!(stylist:norihitokatsumi/photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:宇宙兄弟 2012年5月5日より全国東宝系にて公開© 2012「宇宙兄弟」製作委員会■関連記事:【シネマモード】日本の「家族」を感じる映画vol.2『宇宙兄弟』×兄弟の関係『宇宙兄弟』&『ガール』の監督が登壇! NCWクリエイティブセミナーに6名様ご招待岡田将生×小栗旬主演『宇宙兄弟』試写会に30組60名様をご招待小栗旬、結婚後初の公の場に!堤真一は「見習いたい」と結婚願望を告白!?『宇宙兄弟』主題歌をコールドプレイが担当!小栗旬「マジっすか!?」
2012年05月02日映画『ポテチ』の全国公開を前に4月25日(水)、都内で特別試写会が行われ、主演の濱田岳を始め共演の木村文乃、物語の舞台・仙台出身でミス・ユニバース・ジャパンに選ばれた原綾子が舞台挨拶を行なった。仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎の人気短編を、過去に『ゴールデンスランバー』など伊坂作品の実写化を手がけてきた中村義洋監督が、斉藤和義を音楽に迎えて映画化。奇妙に交錯する人生を歩む、生年月日が同じ2人の男の運命を独特の切り口で描き出す。全国に先駆けて仙台では既に封切られ、大ヒットを記録している本作だが、この日の会場にも仙台から足を運んだという観客の姿も。濱田さんは夏の暑い盛りに行われた仙台でのロケに思いを馳せ「仙台のサポートメンバーのみなさんがいなかったら出来なかった作品です。現場って本当に酷くて、朝から晩までやることがある。昨日までお母さんをやってたような方に任せられるような仕事ではないんですが、それでもみなさん本当に一生懸命やってくださった。それを見て僕らも気が引き締まりました」と深々と頭を下げた。母親役を演じた石田えりについて濱田さんは「原作を読んでイメージしていたお母さん像があったんですが、お会いしたら『この人だ!』って思えました。すごい素敵なお母ちゃんで、どこかでえりさんに『お母ちゃん!』と甘えています」とふり返った。濱田さんが伊坂×中村作品の常連であるのに対し、木村さんは初めて。そんな中、濱田さんの存在に大いに助けられたようで「中村組がもう出来上がってるので『大丈夫かな?』という思いがあったんですが、(濱田さんは)本当にこのままの感じで(笑)、何も気にせずに入れました」と明かした。原さんは映画について「生まれ育った仙台の見たことある風景が出てきて、他人事とは思えず、映画の中に入り込んでるかのような気持ちで観ました。人を『何とかして助けたい』という気持ちが伝わってきました」と絶賛。濱田さんは原さんのあまりの美しさにポカンとした表情で「キレイすぎて頭が真っ白になりました」と照れくさそうな笑みを浮かべていた。中村監督はこの日、新作の撮影のため欠席となったが手紙で挨拶。「俺も原さんに会いたかった」、「岳ちゃん、原さんにくれぐれもよろしく」と未練たっぷりの様子が伝えられた。濱田さんは中村監督から具体的なメッセージがなかったことに「何だよそれ。一応、主演だよ?」とムクれて会場は笑いに包まれた。濱田さんは改めて「この映画のスタートのきっかけにはあの日のことがあります」と震災について触れつつ「でも、自分たちはどうすべきかとみなさんも考えたと思いますが、中村組は『僕らは面白い映画を作ることしかできない』と考えました。タイトな撮影でしたが、仙台で毎日楽しく作った映画。作り手がこんなに楽しんだんだからきっと楽しい映画になっています」と力強く呼びかけた。『ポテチ』は仙台にて先行上映中。5月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:ポテチ 2012年4月7日より仙台にて先行公開、5月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2007伊坂幸太郎/新潮社 © 2012『ポテチ』製作委員会■関連記事:中村義洋監督×濱田岳の最強タッグ再び!『ポテチ』試写会に10組20名様をご招待満席御礼!濱田岳&中村義洋監督が『ポテチ』を引っさげ、仙台に凱旋伊坂幸太郎の『ポテチ』をオール仙台ロケで映画化!濱田岳、斉藤和義らが再集結
2012年04月26日『ウエスト・サイド物語』映画製作50周年を記念した新プロジェクトが、今秋、日本初上陸。佐渡裕指揮、フル・オーケストラの生演奏とともに映画全編を上映するコンサートが開催される。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートの公演情報『ウエスト・サイド物語』は、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を題材とし、1950年代のニューヨークを舞台に、イタリア系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人の少年ギャング団による抗争とその犠牲となる若い男女の恋を描いた物語。もともとはブロードウェイミュージカルの人気作品だったが、1961年に映画化。同年のアカデミー賞で作品賞・音楽賞など10部門を受賞し、大ヒット作品となった。2011年にスタートしたプロジェクトは、デジタルリマスターした映画全編の映像をスクリーンに上映、台詞と歌詞はオリジナル音源を残し、フル・オーケストラが作曲者レナード・バーンスタインのスコアを映像にあわせて生演奏するコンサート。同年7月のロサンジェルス・フィルによる初演、9月にNYフィル、11月にシカゴ交響楽団と、全米を代表する名門オーケストラにより次々と上演され、各地で大きな成功をおさめている。初の日本公演を率いるのは、バーンスタインの最後の愛弟子・佐渡裕。昨年5月には世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルとの初共演を果たすなど、世界から注目を集めるマエストロの情熱たっぷりの指揮が、師の名曲に息吹を吹き込む。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートは、9月21日(金)・22日(土・祝)に東京国際フォーラム ホールAで開催。チケットの一般発売は4月14日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを3月29日(木)11時まで受付。
2012年03月26日岳南鉄道は10日、「2012春 機関車・電車祭り」を開催した。比奈駅での機関車3台の撮影会や、ちょっと変わった経路を走るミステリートレインの運行などが行われた。17日のダイヤ改正で貨物列車の運行が終わることもあり、機関車ファンたちが集まってにぎやかだった。レトロな機関車たちと、気になるミステリー列車の経路をレポートする。岳南鉄道は静岡県のローカル私鉄。東海道本線の吉原駅に接続し、製紙工業地域をぐるりと巡って、岳南江尾駅まで9.2kmのミニ路線を運行している。車窓から何度も富士山が見える電車として、あるいは新幹線の高架線の下を2回もくぐる電車として、そしてなによりも、ワム80000という古い貨車の運行で鉄道ファンによく知られている。機関車が貨車を押し、途中で連結器を外して、添乗係員が手動ブレーキ操作をする「突放作業」は、全国でもここだけで見られる光景だった。「2012春 機関車・電車祭り」は貨物列車の運行が終わる数日前に開催された。もしかしたら、今後は機関車を見られなくなるかもしれない。そんな思いで駆けつけたファンも多かっただろう。岳南鉄道は機関車だけではなく、電車も名物だ。元京王井の頭線3000系電車を改造しており、2両編成の8000形1本と、1両編成の7000形が3台ある。井の頭線の3000系電車は昨年冬にすべて引退したこともあり、いまとなっては貴重な生き残りといえる。イベントのメインは、比奈駅での機関車の展示。その他、機関車の体験運転、機関車添乗体験と、まさに機関車尽くし。貨物列車のルートを走る快速電車やミステリートレインも運行されていた。まずは吉原駅から8000形に乗り、比奈駅へ。比奈駅構内では3台の電気機関車が並んでいた。ホームに近い側からED501、ED403、ED402。岳南鉄道にはほかに休車扱いのED291があり、現在は岳南富士岡駅に留置されているとのこと。凸型機関車のED501は1928(昭和3)年製。上田温泉電軌で「デロ301」として37年にわたって活躍し、三河鉄道へ譲渡。名古屋鉄道に合併されたときにED501となり、1970(昭和45)年に岳南鉄道へ。御年84歳ながら現役で、おもに比奈駅で貨車の入れ替えを担当しているそうだ。ED403とED402は松本電鉄からの移籍組。ただし出自がちょっと違う。ED403は1966年に日本車輌が製造した。東京電力安雲ダムの建設資材輸送で活躍し、1972年に岳南鉄道に移籍。牽引力が大きく扱いやすいため、工場の出庫、構内の入れ替え、本線上の貨物列車まで幅広く活躍しているという。クリーム色の帯には主要顧客の「日本大昭和板紙吉永」のロゴが入っている。ED402は東京電力梓川水系ダム工事用に活躍した機関車で、日本車輌が1965年に製造したとのこと。松本電鉄から岳南鉄道への譲渡は1971年。おもに本線で運行され、紙輸送の主力機に。岳南富士岡駅に留置中のED291は1927(昭和2)年に日本車輌で製造された。豊川鉄道のテキ52号として使われ、後に国鉄ED29形として飯田線で活躍。1959年に岳南鉄道にやってきたそうだ。今回のイベントでは、運転体験にED402、乗車体験走行にED501を使用。比奈駅では鉄道部品などの販売会も行われ、貨物列車の行き先票、手すり、踏切警報器、キーホルダーなどが並んだ。ミステリー列車といえば「行き先不明」のイベント列車を指す。車内で行先を当てるクイズなどが行われ、乗客はどこへ連れて行かれるかわからない。古くは国鉄が開催した「銀河鉄道999号」が有名で、この列車は上野発。到着地は烏山線の烏山駅だった。最近では、千葉県のいすみ鉄道がホタル観賞用の行先不明列車を運行していた。これはクイズというより、「ホタル生息地の保護のため内緒にしてほしい」という趣旨だった。さて、岳南鉄道が運行するミステリートレインはどうだろう。行先不明といっても、吉原駅から終点の岳南江尾駅まで、たった9.2km。支線はなく、単純に往復するだけのように思える。この日のイベントでは、11時33分発のA列車と、13時41分発のB列車が用意されていた。筆者は機関車を展示中の比奈駅から戻り、B列車に乗ってみた。案内人は吉原駅勤務の本多氏。同社のイベント列車の案内人として、鉄道ファンに親しまれている人物だ。「ミステリーといっても(岳南)江尾まで行って戻ってくるだけですが、途中で何かが起きます」と、本多氏のいきなりネタバレ発言があり(笑)、乗客全員の「出発進行!」のかけ声で吉原駅を出発した。本多氏の流暢な沿線ガイドを聞きながら、7000形7002号は走り出した。ちなみにこの電車、モーター付きの中間車の両側に運転台をくっ付けたそうだ。電車は比奈駅を過ぎ、撮影会参加者に見送られて次の岳南富士岡駅にも停車。ところが、この駅を出てすぐの踏切上で停車して、運転士が後部運転台へ移動。折り返して再び岳南富士岡駅へ。下り電車の到着を待って、そのまま比奈駅へ戻ってしまった。さらに比奈駅を出た先でまた折り返し、比奈駅へ戻って……、となにやら怪しい動き。この次がミステリーポイント。なんと比奈~岳南富士岡間のヤード1番線、つまり、本来は貨物列車しか走らないルートを通ったのだ。このヤードは5番線まであり、ワム80000を最大80両も収容できるという。電車が一時停止した後、参加者たちは間近に見えるヤード3番線の貨車を撮影していた。このまま電車は岳南江尾駅へ。その途中でも本多氏の車窓解説は続く。古墳の話、富士山ビュースポット、第2東名高速の橋などの見どころのほか、新幹線が見える難読駅・須津(すど)の駅名標の話、いまや貴重な電鐘式踏切警報器と電鈴式踏切警報器の聞き比べなど盛りだくさん。岳南江尾駅では10分間の折り返し休憩があった。この駅では、毛並みの良い黒猫が改札口で待っていた。「名前はアイちゃんだったかな……」と本多氏。すごい。何でも知っている。このまま吉原駅へ戻るかと思ったら、帰路もミステリールートがあった。ひとつは岳南富士岡駅の車両工場突入体験。電車に乗ったまま工場見学。クレーン装置やピットなどの説明を聞く。車庫の影に隠れて、後から来た上り電車を眺めた後、今度こそ吉原駅へ……、と思ったら、吉原駅の直前でまたまた貨物用ルートに入った。ここは岳南鉄道とJR貨物が貨物列車を引き継ぐ線路だ。最も北側が旅客列車の使う本線で、その隣の「貨物3番線」は機関車の付け替え用の線路。ミステリー列車が進入した線路はさらに隣の「貨物2番線」で、比奈から来た貨物をJRに引き渡す線路とのこと。隣の「貨物1番」は、JR貨物から戻ってきた貨車を受け取る線路だという。筆者が乗ってきたミステリー列車は、普段貨物列車が運行するダイヤだったというわけだ。ちょっとだけ貨物列車を体験した参加者たちは、JRの線路に待機している貨物列車を撮影。岳南鉄道の下り列車の8000形を見送り、吉原駅に戻った。往復約1時間半。たった9.2kmだけど、まさにミステリーなルートを走る列車だった。岳南鉄道は貨物列車の運行終了で経営が厳しくなるものの、沿線自治体の支援で今後も旅客列車の運行は継続できる見込み。鉄道ファンの楽しみはちょっぴり減ってしまうけれど、元京王電鉄3000系の改造車はユニークで、製紙工場や富士山を背景に写真を撮るファンも多いという。また、吉原本町は旧東海道の宿場町として歴史があり、本吉原はB級グルメ「つけナポリタン」で売り出し中。イベント当日は雨天で見られなかったが、車窓の富士山はすばらしく、工場の夜景もおすすめとのこと。次回は岳南鉄道とその沿線をゆっくり旅してみたい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日東日本大震災から1年となる3月11日(日)、指揮者・佐渡裕の呼びかけのもと、パリで「3.11メモリアルコンサート」が開催される。「佐渡裕」の公演情報これまでに世界中から被災地に寄せられた支援に感謝の意を伝えるべく、開催される本公演。出演は、佐渡裕、パリ在住の指揮者・阿部加奈子、パリ国立高等音楽院の在校生・卒業生、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団などフランスや世界のオーケストラの演奏家有志による「ジャポネード・オーケストラ」、佐渡裕が芸術監督を務める兵庫芸術文化センターの「スーパーキッズ・オーケストラ」小中高校生の団員45名ほか。ソリストとして、ピアニストの辻井伸行、2009年の東京音楽コンクールで優勝した16歳のバイオリニスト・周防亮介も参加する。また公演当日には、東日本大震災の被災者を代表し、岩手県釜石市の根浜海岸で津波に飲み込まれた旅館「宝来館」の女将・岩崎昭子さんらも登壇。被災地の現状の報告などが予定されている。2月12日に行われた記者会見で「人が人を思いやれる、心の支援が実感できる、そんな演奏会にしたいです。国境や年代、プロ・アマを越えて、ドリームオーケストラが凄い演奏をしてくれるでしょう。復興に向けては、まだまだ時間がかかります。これからの支援も誓い合えるような機会にもしたい」と語った佐渡裕。昨年8月には「佐渡裕被災地訪問プロジェクト」として福島県いわき市、岩手県釜石市・大槌町で演奏会を開催するなど、様々な復興支援に尽力してきたマエストロが、音楽を通じて、パリから被災地に向けて力強いエールを発信する。「3.11メモリアルコンサート」は、3月11日(日)にパリ・ユネスコ本部にて開催される。当日の会場ロビーでは、東北復興写真展も同時開催。コンサートの入場料、寄付金による収益は、全額、日本ユネスコ協会連盟(教育復興プロジェクト)、明友館を通じて、経済的に困っている家庭への支援として、子供たちの奨学金に充てられる。
2012年02月14日