住宅ローンは35年など長期で組むこともあり、途中で借り換えを検討することもあるでしょう。しかし、どんなタイミングで借り換えをすれば失敗せずに済むのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、住宅ローンの借り換えタイミングについて、借り換えのメリット・デメリットや注意点などを交えながら解説していきます。住宅ローンの借り換えとは住宅ローンの借り換えとは、現在契約している住宅ローンから新しい住宅ローンに変更することです。固定金利で借りていて金利水準が下がったり、現在契約している金融機関とは別の金融機関で条件のよい住宅ローンがあったりする場合に、借り換えすることで恩恵を得られるようになります。借り換えの仕組み借り換えでは、元の住宅ローンを解約することになります。住宅ローン解約時には解約手数料などのペナルティが発生することもありますし、元の住宅ローンの抵当権抹消や新しい住宅ローンの抵当権設定、金融機関に支払う事務手数料や保証料などを支払う必要があります。こうした費用分を加味したうえで借り換えにメリットがあるかを判断しなければなりません。なお、借り換えの一般的な流れは以下のようなものです。借り換え先の金融機関で住宅ローンの審査を受ける審査承認が得られたら決済の手続きをする新しい住宅ローンで元の住宅ローンを完済する(手数料などは手持ち資金から支払うケースもある)新しい住宅ローンの返済が始まる住宅ローン借り換えのメリット・デメリットここでは、住宅ローン借り換えのメリットとデメリットをお伝えします。住宅ローン借り換えのメリット住宅ローン借り換えのメリット1:毎月の返済額や総返済額を減らすことができるまず、低金利の住宅ローンに借り換えることで、毎月の返済額や住宅ローンの総返済額を減らすことができます。借入時から現在までに金利水準が大きく下がっている場合や、利用している金融機関とは別の金融機関で金利の低い住宅ローンを見つけたときには借り換えを検討してみるとよいでしょう。住宅ローン借り換えのメリット2:金利タイプを変更できるまた、住宅ローンの借り換え時には変動金利や固定金利など好きな金利タイプを選ぶことができます。これまで変動金利だったけれど、安定した固定金利を選びたいといったケースや、固定金利からより金利水準の低い変動金利に変更したいといったことも可能です。住宅ローン借り換えのメリット3:現在のライフプランにあった住宅ローンを選べる住宅ローンの借り換え時には、金利タイプだけでなく、団体信用生命保険の内容や借入期間などすべて新しく決めることができます。元の住宅ローンの借入時と借り換え時で家族の人数や年齢など大きく変わっている場合には、現在のライフプランに合うよう変更できるのです。例えば、年齢を重ねて病気に対する意識が高まったというケースでは、元の住宅ローンでは死亡のみを対象とする団信に加入していたものを、借り換え時には3大疾病も補償対象とする団信に変えるといったことが可能になります。住宅ローン借り換えのデメリット住宅ローン借り換えのデメリット1:借り換えにかかる費用を負担する必要がある一方、借り換えにはデメリットもあります。まずは、先述のとおり、住宅ローンの借り換え時には元の住宅ローンの完済手数料や抵当権抹消費用、新しい住宅ローンの抵当権設定費用や事務手数料などの費用がかかってしまうことです。借り換えすることで総返済額が減るかどうかの判断には、この借り換えにかかる費用も加味したうえで決めることが大切です。例えば、借り換えをすることで総返済額が2,200万円から2,100万円に下がるとしても、借り換えにかかる費用が200万円かかるというのでは総合的にマイナスとなってしまいます。なお、借り換え時にかかる費用には以下のようなものがあります。住宅ローン借り換えのデメリット2:返済額が増加する可能性もある固定金利から変動金利に変更したようなケースでは、借り換えした後で金利水準が上がり、返済額が増加してしまう可能性もある点に注意が必要です。変動金利は固定金利と比べて一般的に金利が低いですが、金利が変動するリスクがあります。借り換え時の金利だけでなく、将来どのように変動していくかという点も含めて判断する必要があります。住宅ローン借り換えのデメリット3:住宅ローンの審査を受ける必要がある借り換え時には、そのときの年収や年齢などをもとに住宅ローンの審査を受ける必要があります。一般的に、年齢を重ねている分年収は高くなっている可能性が高いですが、健康面、住宅の担保価値の面で審査が厳しくなりやすいです。住宅ローンの審査に通らなければそもそも借り換えすることもできないため、この点については事前にしっかり確認しておくようにしましょう。住宅ローンのベストな見直し時期は?住宅ローンのベストな見直し時期は、実際には個別に異なりますが、ここでは一般的な視点で見直しに適したタイミングをご紹介していきたいと思います。[adsense_middle]借入から10年後1つ目は借入から10年後のタイミングです。これは、大きく住宅ローン控除と金利の2つが理由として挙げられます。住宅ローン控除まず、住宅ローン控除は住宅ローンの年末残高の1%について所得税と住民税から還付を受けられるというものですが、消費税10%に上がったタイミングで13年に延長される前は、控除期間が10年となっていました。住宅ローン控除は非常に効果が高い分、期間が過ぎると住宅ローンに対する負担が大きく変わってしまいます。金利また、金利については、固定期間選択型金利で10年を選ぶことが多い点や、フラット35において条件を満たすと、当初10年間について金利優遇を受けられる点が挙げられます。これらのタイミングで住宅ローンを借り換えることで、そのときの状況にあった住宅ローンに変えることができるでしょう。固定から変動への移行のタイミング固定期間選択型金利では、借入時に10年間など固定する期間を選択して、最初の固定期間が終了した後は、改めて固定する期間を選択するか、変動金利に移行することになります。この移行時は住宅ローン見直しのタイミングの1つです。というのも、固定期間選択型金利は、当初借入時はキャンペーン金利の適用を受けられるものの、金利の再選択時に変動金利に移行するときはキャンペーン金利の適用を受けられないのです。固定期間選択型金利のキャンペーン金利例えば、店頭金利が3%の金融機関で固定期間選択型金利を選ぶとき、キャンペーン金利として最初の金利の2%の優遇を受けられるといった内容になっていることが多いです。一方、10年経って店頭金利が3%のままであったとしても、金利の再選択時や変動金利への移行時には、この2%の金利優遇は受けられないのが一般的です。通常、新規借入時のキャンペーン金利より少し下がって、例えば1%の金利優遇を受けられるといった具合です。この場合、店頭金利が変わっていなくとも、適用金利は元の1%から2%に大幅アップしてしまいます。借り換えは新しい金融機関で住宅ローンを借りるため、再度キャンペーン金利の適用を受けられます。こうした理由で固定期間選択型金利を選ばれた方は、最初の固定期間終了のタイミングが住宅ローン見直しの1つのタイミングとなるでしょう。一般的に借り換えがお得になる条件一般的に住宅ローン借り換えがお得になる可能性がある条件としては、以下のようなものがあります。金利差が0.3%以上ある残高が1,000万円以上ある残り返済期間が10年以上あるまずは、借り換えを検討している住宅ローンが上記の条件を満たすかを確認しておくことをおすすめします。住宅ローン借り換えの注意点最後に、住宅ローン借り換えの注意点として以下の3つをご紹介します。保証料や事務手数料が高額になりやすい年齢を重ねると団信の審査に落ちやすくなる同じ金融機関内での借り換えが可能なこともある[adsense_middle]保証料や事務手数料が高額になりやすい住宅ローン借り換えには各種費用がかかることをお伝えしましたが、中でも大きな費用となりやすいのが、新しい住宅ローンを組むときに支払う保証料です。保証料は、住宅ローンを延滞したときにお世話になる保証会社に対して支払うもので、借りる人の属性や年収によって負担額が変わります。例えば、目安としてみずほ銀行の住宅ローンの保証料を見てみると、以下のようになっています。206,110円~721,470円(借入期間35年、借入額1,000万円あたり)3,000万円の借入で、審査によっては200万円以上の保証料が必要になってしまいます。なお、フラット35やネット銀行の多くは保証料が不要となっていますが、代わりに事務手数料が借入額×2%のようになっているのが一般的です。こちらも高額となりやすいので、事前にしっかり確認しておきましょう。年齢を重ねると団信の審査に落ちやすくなる住宅ローンを借りるには、団信に加入することが条件となっているのが一般的です。団信は住宅ローン返済中に借入人が死亡した場合、残債を0円にできる保険のことです。これは金融機関にとっても、借入人が死亡して返済できなくなり、不良債権となってしまうことを防ぐ目的があります。団信の審査では、過去の入院歴や投薬歴を記入する必要がありますが、これらは必然的に年齢を重ねるごとに経験する可能性が高くなります。健康に問題を抱えていたり、過去に大病を患っていたりすると、住宅ローンの借り換えもできなくなる可能性があることに注意が必要です。同じ金融機関内での借り換えが可能なこともある住宅ローンの借り換えは同じ金融機関内でも可能なことがあります。例えば、住宅金融支援機構のフラット35は、フラット35からフラット35への借り換えが可能となっています。同じ金融機関内での借り換えであっても、金利水準が大きく下がっていればお得になります。こうしたことは金融機関から積極的に提案を受けられるものではないため、自分でキャッチアップしながら、必要に応じて担当者の方に相談してみるとよいでしょう。住宅ローン借り換えのタイミングに関するまとめ住宅ローン借り換えのタイミングについてお伝えしました。住宅ローンの借り換えのベストなタイミングは実際には個別に変わりますが、借入から10年後、固定金利から変動金利への移行のタイミングなどある程度の傾向はあります。本記事の内容を参考にしつつ、住宅ローンの借り換えを検討される方はFPなどの専門家に相談してみることをおすすめします。
2020年06月10日最近の住宅ローンの金利は、ひと昔前に比べると考えられないような低金利になっているため、住宅ローンの借り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。しかし、ローンの借り換えをしたからといって、必ずしも返済が楽になるとは限りません。今回は、住宅ローン借り換えの際の注意点に焦点を当てていきます。■ 1.借り換えてメリットがある人は?kunio / PIXTA(ピクスタ)借り換えには諸経費がかかるため、次の条件を満たす人にメリットがあると言われています。1-1金利が安い、返済期間が長い、借入の残金が多い諸経費を考慮しても借り換えるとメリットがある人は、次の要件を備えている人だと一般的に言われています。現在借りているローンの金利よりも1%以上低い返済期間が残り10年以上ある借入れ金額が1000万円以上残っている1-2変動金利か期間選択型固定金利を使っている金利差がなくてもメリットのある借り換えもあります。それは、金利上昇リスクに備えるための借り換えです。変動金利または期間選択型固定金利を使っている人が、今後返済額が上昇しないよう全期間固定金利に借り換える場合は、金利が下がることで、返済総額が少なくなります。■ 2.借り換えの注意点借り換えをする際に、注意しなければならない点は以下の通りです。2-1借り換えの際のランニングコストに注意借り換え時には諸経費を考慮しなくてはなりません。諸経費は金融機関ごとに異なりますが、おもに「保証料」「事務手数料」「登記費用」があります。諸経費は、当初支払うタイプと、金利を上乗せするタイプの2通りあります。また、保証料がかかる住宅ローンでは、支払い方法が「前払一括型」と「金利上乗せ型」があり、上乗せする金利は0.2%程度かかります。支払総額が以前よりも上がらないようチェックが必要です。2-2給与が増える転職でも審査で不利なことがあるまちゃー / PIXTA(ピクスタ)新たな借入れ先でも住宅ローン審査が行われ、2~3年の勤続、年収300万円程度が一般的な借り入れの条件となることが多いです。そのため、借り換えの前に転職をしたり、たまたま業績悪化で給与が減額されたりすると、審査が通らない可能性があります。たとえ、ベッドハンティングや実績を買われての転職であっても、勤続年数が短いことがマイナスポイントになるので注意しましょう。勤務条件が良くなった、給与が高くなったなど、プラスになることをアピールして審査が通るように努力すべきです。2-3健康状態が悪いと借り換えメリットがなくなる?makaron* / PIXTA(ピクスタ)民間金融機関の住宅ローンは、団体信用生命保険(団信)に加入できないと借り入れできないケースがほとんどです。借り換えするときには、最初にローンを組んだときよりも年齢が上がっているために、健康状態が悪化している可能性が高くなります。また、たとえ団信に加入できた場合でも3大疾病、5大疾病、ケガ、介護などのオプションが団信に付いていると、団信の支払いが膨らみ、月の返済額が借り換え前よりも上がってしまうことも考えられます。本当にその保障が必要かどうか吟味し、団信保険料の支払い料が膨らむことで、借り換え前の支払金額を上回ってしまうことがないよう配慮しましょう。■ 3.まとめyamahide / PIXTA(ピクスタ)現在の住宅ローンの金利は10年前、20年前よりもはるかに低くなっていますので、借り換えに関心がある人は多いでしょう。しかし、借り換えの基本となる3つの条件を満たしているからといって、すぐに借り換えを行うのは感心しません。借り換え時には再度審査があり、健康状態や諸費用などが原因で、以前よりも返済額が多くなってしまうケースもあります。自分の場合はどんなメリット・デメリットがあるかを予めリサーチして、慎重に借り換えするようにしましょう。ファイナンシャルプランナー(AFP)/宅地建物取引士一般社団法人/家族信託普及協会®会員 吉井 希宥美
2019年09月11日借り換えは自動車ローンの負担を軽減する選択肢のひとつですが、借り換えを行うメリットがあるかはその状況次第。無計画な借り換えは思わぬ失敗にもつながります。マイカーローンの借り換えを検討する際に知っておくべきポイントを確認しておきましょう。ディーラーローンと金融機関のマイカーローンの違いりそな銀行金利・借入金額・返済期間による利息額の違い※りそな銀行マイカーローンシミュレーションを用いて試算【低金利のマイカーローンへ借り換えるメリット②】利息負担の軽減車が自己名義となるディーラーローンではローン完済まで車の所有権はディーラー(または保証会社)にあります。車を普段使用するのに影響はありませんが、車の売却(譲渡)や改造にはローンを完済して名義変更しなければならなかったり、ディーラー(または保証会社)の承諾を得なければならなかったりと手続きが煩雑になります。金融機関のマイカーローンであれば、ローン返済中も車は自己名義です。借り換えによるデメリット三菱UFJ銀行STEP1:事前審査年齢や職業・勤務先、収入、借入希望額、他社からの借入状況などの情報を入力して、借入可能かどうかの事前審査(仮審査)を行います。STEP2:必要書類提出・本審査事前審査に通れば、審査に必要な書類を提出して本審査を受けます。提出はFAXや郵送のほか、スマートフォンで書類を撮影して画像をアップロードする方法で提出できる金融機関もあります。本審査では提出した書類の審査、本人への電話による内容確認などが行われます。金融機関によっては、勤務先への在籍確認が行われることもあります。借り換えの審査に必要な書類は以下の通りです。本人確認書類運転免許証、パスポート、在留カード、住民基本台帳カード、個人番号カードのいずれか資金の使いみちを確認できる書類(氏名・金額・振込先等の記載があるもの)契約書等、ローン返済予定表、直近3カ月の返済実績資料(通帳のコピー等)、車検証のコピー年収を確認できる書類(借入金額により必要となる)源泉徴収票、住民税決定通知書、確定申告書(第1表・第2表)、納税証明書(その1・その2)※上記は三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」の場合。金融機関による違いもあります。STEP3:契約手続き本審査に通れば、ローン契約手続きを行います。利用する金融機関に口座を持っていない場合、契約までに口座を開設する必要があります。STEP4:ローンの借り入れ契約手続きが完了すると借入金が口座に入金されます。借り換えの場合には、口座への入金後すぐに金融機関が振込によって借り換え元のローンを一括返済し、借り換えが完了します。基本的に契約者がローンを引き継ぐために行う手続きはありません。残価設定型ローンは借り換えられる?ホンダトヨタファイナンスクレジット期間中の借り換えの注意点残価設定型ローンのクレジット期間中に借り換えを行うためには、残価を含むローン残金全額を一括返済する必要があります。【クレジット期間中の借り換えの注意点①】残り期間の利息の約3割相当額を負担しなければならない借り換えのため残価設定ローンを一括返済する場合、契約者は支払い期限の来ていない分割払い手数料(利息)の3割相当額を負担する必要があります。借り換えを検討する際にはこの手数料を考慮しておかなければなりません。たとえば金利5%、クレジット期間が残り3年、ローン残金100万円(内残価50万円)の残価設定型ローンを一括返済する場合、支払期限の来ていない残り3年間で支払う予定だった利息13万2,260円の3割相当分、約4万円をローン残金に加えて支払う必要があります。【クレジット期間中の借り換えの注意点②】残価設定ローンの借り換えに対応しているか金融機関のマイカーローンには資金用途を新車の購入に限定している商品もあります。現在のローンと借り換え先のローンがともに残価設定型ローンの借り換えに対応しているか、あらかじめ確認しておかなければなりません。【クレジット期間中の借り換えの注意点③】残価設定がなくなるため毎月の支払いが増えることも金融機関のマイカーローンでは残価設定という仕組みはないため、ローン残金全額を分割して支払っていくことになります。そのため金利は下がっても残価を設定することで抑えられていた毎月の支払額が増える可能性もあります。返済期間を長めに設定することで毎月の支払額を抑える方法もありますが、その分利息が増えて借り換えのメリットがなくならないよう注意しなければなりません。返済期間中に車を売却(下取り)して繰上げ返済すれば、残価設定ローンの返却あるいは乗換と同じような使い方もできます。借り換え先はよく比較して選ぶ金融機関よってマイカーローンの金利や借り換えにかかる費用に差があるため、借り換え先はよく比較した上で選びたいところ。比較サイト(イー・ローンなど)を利用すれば条件に合ったマイカーローンを効率よく比較できて便利です。マイカーローンの借り換えに関するまとめ金利の割高なディーラーローンを利用している場合、より低金利な銀行などのマイカーローンに借り換えれば利息負担を軽減できます。実際に借り換えをするかは、利息負担の軽減額を事前にシミュレーションし、手数料などのコストを考慮して判断することが大切です。
2019年07月29日高金利のカードローンは極力利用すべきではありませんが、すでにカードローンを利用しているのであれば、借り換えによって金利負担を軽減できる可能性があります。この記事ではカードローンの借り換え方法と借り換えにおすすめの銀行カードローンをご紹介します。借り換えとは?日本貸金業協会借入残高が年収の3分の1に近い場合、通常であれば総量規制によって審査に通りません。しかし借り換えやおまとめローンは、一定の条件を満たしていれば「顧客に一方的に有利な借り換え」として総量規制の「例外貸付け」に該当し、年収の3分の1を超える融資が可能になります。銀行カードローンでは総量規制の対象ではありませんが、借り換えが目的の場合、審査で一定の配慮が期待できます。借り換えにおすすめの銀行カードローン5社日本経済新聞電子版(2019年5月15日付)しかし総量規制の対象とならない銀行カードローンでは近年過剰融資が問題視されるようになり、自主的に融資額の上限引き下げや審査基準を厳格化する銀行が増加しています。そのため以前に比べ審査は厳しくなっており、借り換え先となる銀行選びがより重要になっています。ここでは借り換えに利用できるおすすめの銀行カードローン(フリーローン含む)を5社ご紹介します。今後新たな借入をせず完済をめざす場合には、フリーローンへの借り換えも選択肢となるため、あわせてご紹介しています。[adsense_middle]【第5位】住信SBIネット銀行住信SBIネット銀行のカードローンは「プレミアムコース」と「スタンダードコース」に分けられ、プレミアムコースの借入金利は最低水準です。ただしコースは審査結果に応じて決まり、自分で選ぶことはできません。またSBI証券口座やミライノカード(JCB)保有、住信SBIネット銀行の住宅ローン残高があるなどの条件を満たせば、借入金利が基準金利から最大年0.6%優遇されます。(2019年5月1日時点)【第4位】みずほ銀行みずほ銀行のカードローンは、メガバンクの中で借入金利が最も低い水準です。みずほ銀行の住宅ローン利用がある場合には、借入金利が年0.5%優遇されます。(2019年3月18日時点)【第3位】イオン銀行イオン銀行のカードローンは、上限借入金利が年13.8%と低い水準です。(2019年5月1日時点)【第2位】りそな銀行りそな銀行のカードローンは、上限金利が12.475%と低水準です。住宅ローンの利用や給与振込口座への指定でさらに年0.5%の優遇があります。(2018年11月19日時点)【第1位】東京スター銀行東京スター銀行の「おまとめローン」は、確実な返済により完済をめざす借り換え・おまとめ専用のフリーローンです。通常のフリーローンでは審査の結果によって、元の借入額の一部しか借りられないケースもありますが、「おまとめローン」では借入額全額をまとめることを前提に審査されるため、その心配がありません。借入金利は年12,5%の固定金利です。(2019年5月1日時点)カードローンの借り換えはよく検討した上で!借り換えやおまとめによって負担を軽減できる場合もありますが、必ずしも負担が軽減されるわけではなく、審査結果次第で借り換えられないケースもあります。借り換えはその効果や借り換え先についてよく検討した上で判断することが大切です。
2019年06月05日今回は、これから新しい生活に向けて、住宅ローンの「借り換え」でソンをしないためのポイントをご紹介します。借り換えとは、別の金融機関で新しいローンを組み直し、今返済中のローンを一括で返済する住宅ローンの見直し方法のことをいいます。春になると何か新しいことを始めてみたり、お部屋の整理整頓をしたくなりますよね。普段の生活費なども見直すチャンスです!保険の見直しや光熱費などの見直しも大事ですが、日々返済している住宅ローンこそ、借り換えを考えるために最も見直したいもののひとつです。住宅ローンを見直す目的とは?Naoaki / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンの借り換えをする目的は主に以下の3つとなります。毎月の返済額の負担を減らしたい総返済額を減らしたい将来の金利上昇による返済額のアップを避けたい住宅ローンは最低でも10年間は続き、長くて35年間ですから、ある程度の期間と金利や生活の状況を見て、返済を見直すことはとても大切です。住宅ローンの借り換えのために見直す3つのポイントNaoaki / PIXTA(ピクスタ)では、次に住宅ローンの返済を見直すにはどうすればいいのか見ていきましょう。返済を見直すポイントは以下の3つです。借りた当初よりも金利が下がっていれば、金利の低いものに借り換える繰上返済をする金利プランを変更するでは、見直すポイント3つのそれぞれを詳しく説明していきます。1.金利の低いものに借り換える住宅ローンを借りた当初よりも金利が下がっていれば、借り換えをする方法があります。xiangtao / PIXTA(ピクスタ)例えば、平成25年の7月に住宅ローンをフラット35で借りたとします。そのときの金利が2.050%で、現在が1.310%となっています。その場合のシュミレーションを見てみましょう。フラット35 借入金額:3,000万円 返済期間:30年 元利均等返済金利2.050%の場合→毎月返済額:111,637円金利1.310%の場合→毎月返済額:100,823円以上のような結果となり、約1万円の節約が可能です。年間にすると12万円なので、大きいですよね。natsumi.k / PIXTA(ピクスタ)金利が低いものに借り換えすることで、毎月の返済額だけでなく、総返済額の負担も減らすこともできます。2. 繰上返済をする繰上返済をしたり、返済期間を延ばすことも可能です。tsukat / PIXTA(ピクスタ)まず繰上返済ですが、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。「期間短縮型」はその名の通り返済の期間を短縮させることで、利息を減らすことができ総返済額の負担減少につながります。「返済額軽減型」は毎月の返済額を減らすことができるため、教育費など家計が厳しいときに効果があります。siro46 / PIXTA(ピクスタ)3. 金利プランを変更する金利が低いのは変動金利ですが、今は史上最低の金利といわれており、今後いつ金利が上昇するかわかりません。CORA / PIXTA(ピクスタ)今後上昇していくのか、下降していくのか誰も予測することはできませんが、返済額の上昇を避けたいという方は固定金利型のタイプに変更することもひとつの選択肢です。最近では固定金利も金利が低く、非常に借りやすくなっています。ですから、今のうちに借り換えをしてしまう方法もあります。■ 借り換えする際の注意点とは?借り換えは住宅ローンを見直しをするのに効果がありますが、やみくもに借り換えをするのはオススメできません。まず借り換えをするのにも手数料がかかります。数十万円もかかりますから、本当に効果のある借り換えか検討する必要があります。また、借り換えする際にも審査を受ける必要があります。健康状態が悪くなってしまっていたり、年収などに変動がある場合、借り換えができない恐れがあります。uotaxx / PIXTA(ピクスタ)見直しや借り換えをする際には「なぜするのか?」「借り換えをしたあとの効果はどのくらい見込めるか?」をしっかり考えた上で行いましょう。自分だけで検討するのが不安でしたら、専門家に相談することも可能です。Ushico / PIXTA(ピクスタ)この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか?【参考】※住宅保証機構返済額の試算(シミュレーション)※住宅金融支援機構金利情報【フラット35】借入金利の推移
2019年03月02日「住宅ローン借り換え」という言葉を皆さんは少なくとも聞いた事はあるのではないでしょうか?実際に借りている方が行う事になりますが、一体どんな事をやるのでしょうか?そしてどんなメリット、デメリットがあるのかを今回の記事で解説していきたいと思います。住宅ローンの借り換えとは?本題に入る前に住宅ローンの借り換えについて触れておきたいと思います。住宅購入は人生で最も高額な買い物と言われており、殆どの方が35年の長きに渡って支払いを続けていきます。人生100年時代と言われるようになった昨今で考えると約3分の1は支払い続けなければなりません。そうなると、支払いをどうにか安くしたい!負担を軽減したい!と考えるのは当然です。しかし「金利」という数字によって皆さんの負担は変わります。購入のタイミングによっては高い金利だった方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今借りている金利水準より低い金利で「借り換える」方が先々の負担も軽減できる様にする為、銀行各行は借り換えの商品を並べている訳です。住宅ローン借り換えのメリットとデメリットは何?将来に渡る金利負担を軽くする為、借り換えという方法がある訳ですが、メリットデメリットがあります。これからご紹介していきますので、しっかりと押さえておきましょう。借り換えのメリットまずメリットからお話します。最大のメリットは支払い総額の軽減に尽きます。こちらの図をご覧ください。図の借り換えの条件を書いておきます残り2,300万円残り返済期間25年借入金利2%借り換え後金利0.6%上記試算は極端かもしれませんが、以前固定金利で借りた方が、変動金利に変更した場合をシミュレーションしました。ご覧のように、支払いの軽減額が約420万円も軽くなりましたね。軽くなるのであれば是非やった方がお得だという事が分かります。次なるメリットですが、固定金利型や変動金利型への選択変更が可能になります。上記シミュレーションは固定から変動へ切り替えたものです。選択肢の自由があるのは有難いですよね。そして、例外的な対応ではありますが、場合によって返済期間の延長を行ってくれる銀行もあります。(殆どが対応はしていないようです)返済額を軽減したいなというお考えであれば、延長に対応してくれる銀行での借り換えも視野に入れておいても良いのではないでしょうか?逆に返済期間を短縮する事も出来ます。(こちらは対応可能な銀行多数です)月々の返済額を変えず、返済期間が短縮になればその分、支払いも軽減されますね。以上が借り換えのメリットです。借り換えのデメリットでは、逆にデメリットはと言いますと、借り換え前よりも返済総額が増える事も考えられます。というのも、単純に金利が今より低くなればいいのでは?と思ってしまいがちですが、先程の図に「諸費用」という項目を入れていました。今回諸費用を少なめに(概算シミュレーションで)入れましたが、金融機関によって諸費用は異なります。ここが膨らんでしまうと折角の負担軽減も意味が無くなってしまう事もありますので、借り換えを検討する前にしっかりと諸費用をチェックしておいて下さい。他にデメリットで言えば、最近は少なくなったかなと思いますが、借り換え手数料を取る銀行もあります。これは先程の諸費用とは別になりますので、ある意味負担です。負担を増やさない為にも、事前にチェックしておいて下さいね。住宅ローン借り換え時のポイントを解説しますさて、借り換えの概要はお話してきました。ここでからは借り換えのポイントに触れていきますね。「1・1・1」の法則よく住宅ローンの借り換えを検索すると出てくる言葉でもありますが、これは何を意味するのか?これは、借り換えをする際にメリットになる方の条件を簡単に表したものです。具体的には借入残高が1,000万円以上借り換え後の金利差が1%以上返済期間が10年以上という3つの条件を満たせば恩恵は受けられますというものです。皆さんの借入を行っている住宅ローンは上記に当てはまりますか?当てはまらない方も一度シミュレーションしてみて下さい。これはFPとしての意見ですが、金利が1%以上無くても、返済期間が10年以下でも、シミュレーションして返済総額が安くなる条件もあります。最近ではネット銀行が増え、手数料や諸費用等0円で済む銀行も出てきました。借り換える側にとってみれば朗報です。何度も言うようですが、法則に当てはまっていなくても、まずはシミュレーションしてみて下さいね!私が良く利用するサイトのURLですので参考になればと思います。みかローン(高機能住宅ローンシミュレーション)借り換え時も新規借入時と書類は変わらない住宅ローンを借りた事がある方はお分かりかと思いますが、手続きに中々時間を要した事と思います。どなたに聞いても「面倒だ」といった回答が多く、その書類の多さには正直うんざりする方も多いのではないでしょうか?準備書類だけでなく、記入書類や捺印箇所も多く本当に大変だと思います。借り換えは同じように書類や手続きが必要になる為、思わず思い出して嫌になる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、先程の図で示した様に、仮に400万円以上の負担軽減ができるのであればと考えると、多少は我慢も必要かもしれませんね。借り換え時も審査はあります新規借入同様に審査は必須です。事前審査、本審査と進まなければならず、当然借入を起こした当初と債務状況や、勤務状況等変化が大きく生じていた場合、借り換えすら難しくなる事もあり得ます。例えば、新規借入して数年後、転職した場合。勤続年数もそうですが、年収も異なっているでしょう。また他ローン関係も増えていたりするかもしれませんし、先々で借り換えを視野に入れていらっしゃる方は、審査対策も必須となりますので、注意しておきたいポイントです。借り換えても団信加入は必須です!住宅ローンを借りる際は必ずと言って良いほど団信(団体信用生命保険)に加入を義務付けられます。過去記事に書いてはきましたが、新規借入時は健康で団信に加入出来ても、借り換えする際に何かしらの事情で健康状態が悪い場合、団信に加入すらできないケースもあるかもしれません。そうなると融資そのものが出来ない為、要注意ですね。住宅ローン控除はどうなるの?皆さんご承知の住宅ローン控除ですが、借り換えするとどうなるのか?ですが結論から言えば「要件を満たせば問題ありません!」となります。国税庁HPでは「できませんよ」と書いてある様に思えるかもしれませんが、ポイントとしては、借り換え後の住宅ローン返済期間が10年以上ある事、新規借入の住宅ローンを借り換えますといった事が分かれば要件を満たすと解釈してください。注意すべきは、控除対象の期間は絶対に10年間だけになります。例えば5年間控除を受けて借り換えた場合は残り5年間は控除対象になるという事です。過去にこんなご質問がありました。「住宅ローン控除が終わった10年後に借り換えしたら、また控除期間が10年間ありますか?」という内容でした。答えは追加で10年間はできませんとなります。あくまでも、新規借入から10年間が対象になっていますので、借り換えをする度に延々と控除を受けられる事はありません。控除対象期間内の範囲内での借り換えをご検討の方は金利を下げる事が借り換えの目的であると同時に控除の恩恵も軽減してしまう可能性もありますので、何度も言いますが事前にシミュレーションはやっておいて下さいね。まとめ今回は借り換えに関するポイントをご紹介しました。新規で借りる際も、比較検討は必要である事と同じで借り換え時もどうすれば損でどうすれば得なのかをシミュレーションして実行に移すことをお勧め致します。是非、今より良い条件で借り換えが出来るといいですね。
2019年01月09日こんにちは、ママライターのましゅままです。住宅ローンの借り換えは、住宅ローンの返済をうまく減らしていくための重要な手段。しかし、せっかく借り換えをしたのに、やり方を間違ったために大きく損をしてしまった……なんてこともあるのです。今回は、住宅ローンの借り換えのポイントと注意点についてご紹介します。●住宅ローン借り換えポイント住宅ローンは以下の条件3つを満たす方に効果が出るといわれています。・新規借入との金利差が年1.0%以上・借入残存期間が10年以上・ローン残高が1,000万円以上現在は歴史的低金利となっており、必ずしも3つの条件を満たしていなければ損、というわけではないので、現在借りている金利より安いようなら検討の余地があります。まずは、借り換えることで経済効果がわかる、“借り換えシュミレーション”をしてみましょう。毎月の支払いが万単位で低くなり、総支払額が数百万単位で節約できる 効果が期待できることもあります。●住宅ローン借り換えの注意点3つ●(1)1つの債務に対して、債務残高が500万以上ないと借り換えられない銀行もあるペアローンで組まれている方は特に注意。銀行によっては、借り換えの際債務残高の上限を設けている ところがあるのです。たとえば、夫が債務残高500万・妻が300万という場合、妻の残高が500万に満たないため、借り換えを断られてしまう銀行が多くなってしまうのです。●(2)団信の補償は借入時より手厚く借り換えをするということは団信や火災保険もすべてリセットされることになります。当然健康状態は借入時よりも懸念材料が多くなり、疾病に対する現実味も増していますよね。金利ももちろん重要ですが、団信を借入時より手厚く、最低でも現状維持の条件 の銀行を選ぶようにしましょう。●(3)銀行のシュミレーションを鵜呑みにしない銀行は自分の銀行に借り入れをしてもらうために、借り入れ当初はとても安い金利を提示してきます。しかし、当初優遇が終わったのちは前の銀行のほうがお得な金利だった、なんて事態もありうるのです。とくに安い変動金利は、いつまでも続く保証はない ので、そのリスクも加味する必要があります。●住宅ローン借り換え体験談『ガン特約があった銀行から、金利の安さにひかれて借り換えをしましたが、借り換え先はガン特約がありませんでした。なのに、借り換え後に主人に悪性腫瘍が見つかり、ショックを受けました。借り入れ当初から20年経っていて、健康状態がまるで違う ということを思い知らされました』(50代/主婦)現在、金利はどこの銀行も安く、融資金利以外のメリットもよく検討する必要があります。また、現在借り入れている銀行に、安い他行へ借り換えるようとしていることを話し金利交渉をすると、借り換え先よりも優遇された条件に恵まれることもあるようです。『借り換える際、諸費用がいることはわかっていましたが、借り換え先の諸費用ばかり気にして、前の銀行にし支払う諸費用が盲点 でした。数万円程度ですが、完済手数料や抵当権抹消の手数料などです。購入の際同様に事前審査があり、提出する必要書類がとても多く疲れました』(40代/営業)借り換え先の銀行からは、前の銀行に支払う金額のことまでは説明してくれることは少ないので、忘れずに計算に入れておきましょう。また、単に借り換えと言っても、事前審査の手続きを踏んだのち、前の銀行のローンを借り換え先の融資でいったん全額返済するという流れをこなすので、たくさんの書類を用意し、記入し、いくつも印鑑を押す手間がかかります。『少しでも返済を楽にしようと、当初優遇金利の低さにひかれて、飛びつくように借り換えをしました。しかし、優遇金利の期間はごくわずか。それが終わると前の銀行のほうが返済額が安く済んだ 、ということが分かってしまいました』(30代/主婦)銀行の提示する当初優遇金利は、とても安く謳ってあっても、その期限が切れてからはどのように金利が上がるのか確認しておく必要があります。また、固定金利から安い変動金利に借り換えた場合、上がってしまった金利に備えられないという事態も考えられますので要注意です。●住宅ローンの借り換えは労力が必要いかがでしたか?住宅ローンの借り換えは多くの時間と労力を要します。そこまでしたのに「結局、総支払額は前のほうが少なく済んだ……」ということは防ぎたいですね。長い住宅ローンの返済は、少しでもラクにしたい!という心理が働くものですが、慎重にすすめるようにしましょう。【参考リンク】・住宅ローンの借換えをご検討のかたへ | 住信SBIネット銀行()●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年09月18日2015年版 家を買う前に知っておきたいポイント4つ 住宅ローンの気になる調査結果 住宅ローン「フラット35」のポイント4つ 探せばある! 2015年度・お宝住宅ローン 借り換えはセカンドラブのように! の続きです。借り換えの相談に行って、チェックすべきポイントは、金利だけではない。せっかく借り換えという「手間」をかけるのだもの。この機会に、理想的な住宅ローンにリフォームしませんか? そんな際にチェックすべきポイントを、住宅ローンに強いファイナンシャルプランナー、浅井秀一さんに教えてもらいました。住宅ローン借り換えのチェックポイント(1)医療系団信をつける「『金利が下がって毎月の返済額が少なくなる』と言われても、『じゃあ、借り換えをしよう』というふうになる人は、実は意外と少ないんですよ」と、浅井さん。それよりも、「毎月の返済額はそのままで、下がった金利の分、医療系の団信をつけることができます」というほうが、借り換えという行動を移す人が多いそう。人間の心理とはおもしろいものだ。医療系団信については、 コチラ に詳しい。「がん団信」がつけられるかどうかを、必ずチェックしよう。住宅ローン借り換えのチェックポイント(2)借り換えは、返済期間を短くするチャンス!浅井さんは言う。「多くの人が、初回の住宅ローンは『変動35年』で組んでいます」。でも、「変動金利35年」という条件は、単に審査が通りやすいというだけにすぎない。一度「ローンを組んだ年齢+35年」を計算してみて欲しい。何歳の時に、住宅ローンは完済するだろうか? たとえば、35歳の時にローンを組んだのなら、完済は70歳だ。70歳の時に住宅ローンを払っていること自体、どうなのだろう?「住宅ローンを組んだ時に返済期間を長くしすぎた人にとって、借り換えは、返済期間を短くするチャンスでもあるんです」と、浅井さん。住宅ローンの完済は、60歳が理想雇用延長が義務化され、65歳まで働ける時代になったものの、定年自体は60歳のままが一般的。その後の収入は、50代の時の収入の半分から3分の1になるケースがほとんどだ。今の60代男性は、年収は多くて300万円程度というのが現実なのだ。「住宅ローンは、最後は退職金で払えばいい」と思っている人も多いかもしれない。けれども、上記のような現状を知り、退職金は、老後資金としてまるまるとっておく、くらいの気持ちで、ローン計画を立てたいものだ。家計が苦しくならない範囲での計画を!「もちろん、返済期間を短くするといっても家計が苦しくならない範囲で行うべきです」と浅井さんは言う。場合によっては、もっと短くしたいと考えていたのにダメだったというケースもあるかもしれない。住宅ローンは、大前提として「金融機関の審査に通ること」があるので、なかなか思い通りにいかないこともあるだろう。「けれども、住宅ローンの借り換えをする際には、最善と思われる方法を考えて、粘り強く交渉する姿勢が大切です」(浅井さん談)理想のローンの姿を知り、それに少しでも近づけるよう、今、我が家の住宅ローンに向き合ってみる。それが一番大切なことなのかもしれない。
2015年07月15日みずほ銀行は16日、住宅ローンの借り換えを検討中の顧客向けに「みずほネット借り換え住宅ローン」の取り扱いを開始した。同商品は、申し込みから借り入れまで一切来店することなく手続きが完結する、本格的なインターネット専用の住宅ローンだという。利便性の向上に加えて、メガバンクで初めてという同商品限定の金利引き下げプランを用意することで競争力のある商品性を実現しているという。○「みずほネット借り換え住宅ローン」の主な特徴申し込みから借り入れまで一切来店することなく手続きが完結24時間いつでも、無料で、インターネットでの事前審査の申し込みを受け付けており、専用の担当者が電話やメールにて、顧客の手続きをサポートする。なお、同行に口座を持っていない人も、同商品を申し込みすることが可能インターネット住宅ローン専用の金利引き下げプランを用意同商品限定で利用できる、競争力のある専用の金利プラン(店頭表示金利より最大年率1.8%引き下げ)を用意している「8大疾病補償プラス」や「ライフステージ応援プラン」といった様々な付帯サービスの利用が可能病気やケガに備えて顧客をサポートするローン付帯保険「8大疾病補償プラス」も、来店することなく加入できる。また、住宅ローンを借り入れた後も、ライフプランに合わせて住宅ローンの返済を見直せる「ライフステージ応援プラン(返済額増減サービス)」の利用や、各種ローン商品のおトクな金利引き下げなど、店頭で住宅ローンを申し込んだ場合と同様に、様々なサービスを利用できるみずほフィナンシャルグループは中期経営計画『One MIZUHO New Frontier プラン~みずほの挑戦~』を掲げ、「"新しい金融"の姿を目指し、他に先駆けて、金融の新時代を切り拓くべく、〈みずほ〉一体となって取り組む」こととしているという。同件を通じて、「サービス提供力の向上によるお客さまに選ばれ続ける金融グループ」の実現に向けて取り組んでいくという。同行は引き続き、顧客の多様なニーズに応えるための魅力のある商品・サービスの提供に努めていくとしている。
2015年02月17日住宅ローンの借り換えは「金利差1%以上、返済残期間10年以上、ローン残高1,000万円以上」の条件を満たしたときに効果があるといわれていました。しかし、ローン諸費用の低廉化等により、3つすべてを満たさなくても借り換え効果があるものが増えています。あなたの住宅ローンはメンテナンスが必要か、効果的な借り換えをするために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。借り換え諸費用から逆算して、効果を測定する借り換えをするのにお金が必要であることをご存知ですか?古いローンを払いきるときに「全額繰上返済手数料」と「抵当権抹消登記手数料」が、新たにローンを組むときに「保証料」「事務手数料」「抵当権設定登記手数料」「契約書貼付印紙税」「司法書士に支払う報酬」がかかります。これらの費用を払っても、借り換えをする価値があるかどうかがポイントになります。いったいいくら位かかるのでしょうか。表1:借り換え諸費用※1抵当権抹消登記※2消費貸借にかかる借用書抵当権抹消登記手数料と抵当権設定登記手数料、契約書貼付印紙税は、どの金融機関を利用しても同じ額です。借入額1,000万円であれば、3つ合わせて5万2,000円(=抵当権抹消登記手数料(土地+建物2,000円)+抵当権設定登記手数料4万円+契約書貼付印紙税1万円)となります。司法書士手数料は誰に頼むかによって金額は異なりますが、一般的には5万円(+税)程度です。保証料と事務手数料を除いても、10万4,500円の費用が発生することになります(消費税5%で計算)。一般的に、保証料は借入額の2%(+税)、事務手数料は3万円(+税)です。借入額が1,000万円であれば、24万1,500円もかかることになります(消費税5%で計算)。抵当権設定登記手数料等と合算すると、34万6,000円の出費です。「金利1%、返済期間10年、借入額1,000万円」にかかる利息は51万2,494円ですから、「金利差1%以上、返済残期間10年以上、ローン残高1,000万円以上」を借り換えの目安とすれば、借り換え先選びに時間を割かなくても、メリットを享受することができます。しかし、保証料と事務手数料、全額繰上返済手数料は金融機関によって格差があります(保証料と事務手数料は表2参照)。保険と同様に、住宅ローンも「調べて選ぶ」ことで無駄な支出を軽減させることができるのです。金利差が1%未満でも、返済期間が10年未満でも、ローン残高が1,000万円未満であっても、借り換えを検討する価値があるのはこのためです。表2:保証料と事務手数料比較 借入額1,000万円、返済期間10年の場合※筆者作成(2014年2月20日現在)※1:付帯サービスにより金額が異なる保証料、事務手数料、金利の3点に注目する借り換え先を選ぶ際には、保証料、事務手数料、金利の3点に注目しましょう。手持ち資金が心許ない場合には、保証料無料のローンからチェックします。保証料ありの住宅ローンの中にも「借入時の支払いがなく、金利が0.2%上乗せになる仕組み(保証料内枠方式)」のものもあるので、選択肢に入れておきましょう。一方、保証料無料の中には、事務手数料が「借入金額×2%(+税)」となっているものもあります。この場合、借入額1,000万円なら20万円(+税)、2,000万円なら40万円(+税)かかります。借入額によっては保証料以上に負担が重くなることもあるので、気をつけてください。手持ち資金に不安のない場合は、返済期間に応じて「保証料+事務手数料」を重視するか、「金利」を重視するかを決めます。返済期間が10年以上残っている場合は、金利差の影響を受けやすいので「金利」から、10年未満の場合は「保証料+事務手数料」からチェックしていくのがスマートです。固定金利から変動金利に借り換えする場合の注意点変動金利の適用金利が1%未満(2014年2月現在)である今、固定金利(全期間固定、固定金利選択型)から変動金利への借り換えを検討している人は少なくありません。この場合、気をつけてほしいのは「金利上昇リスク」です。現在は低金利が続いていますが、未来永劫この金利水準が約束されているわけではありません。変動金利は、半年ごとに金利が見直されます。金利が上がると毎回返済額に占める利息の割合が大きくなり、元金の減りが緩やかになります。返済期間内に元金を払い終えられない場合は、満了日に一括で支払うか、返済期間が延長されることになるのです。変動金利に借り換える場合は、短期間で返しきることが大事です。毎回の返済額はできるかぎり変えず、返済期間を短く設定するようにしましょう。借り換えせずに、金利を下げる方法もあります昔は「一度組んだ住宅ローンは、よほどのことがない限り条件変更できない」のが常識でしたが、最近では、条件変更の交渉に応じる銀行が増えています。借り換えを実行する前に、今借り入れをしている銀行に「住宅ローンの借り換えを検討している」と相談すると、「借り換え後と同程度まで金利を下げるので続けてください」という提案を受けた、という話を聞く頻度が上がっているのです。このように、諸費用をかけずに金利を下げる機会もあります。借り換えを実行する前に、トライしてみることをオススメします。<住宅ローン借り換えの3つのポイント>保証料、事務手数料、金利の3点に注目する変動金利に借り換える場合は、毎回返済額を変えずに返済期間を短縮する借り換え手続きをする前に、現在の借入先と金利引き下げ交渉をするコラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年03月13日