俳優・オダギリジョーの長編初監督作が、1月11日にクランクアップを迎え、『ある船頭の話』のタイトルで9月に公開されることが発表された。とある川で、村と町を繋ぐため船頭を続けるトイチ。村人の源三が遊びに来るとき以外は、 黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていた。川上では橋が建設中で、人々は皆完成を心待ちにしている。そんな折、トイチの前に現れる一人の少女。彼女はトイチの人生を大きく変えて行くことになる…。今作で長編初監督デビューを飾るオダギリさんは、本作について「人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います。しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か。資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった『幸せ』の定義。一人の船頭を通して見つめる『本当に人間らしい生き方とは?』美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています」と思いを語っている。本作の主演を務めるのは、日本を代表する名優・柄本明。『石内尋常高等小学校花は散れども』(’08)以来、11年ぶりの主演となる今作では、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送る船頭のトイチ役を演じる。また、人懐っこい笑顔でトイチのもとに遊びに来る村人・源三役は、『武曲 MUKOKU』で第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞など多数の賞を受賞、その後も『ハナレイ・ベイ』『チワワちゃん』などに出演、また5月には舞台「ハムレット」の出演も控える村上虹郎が演じている。なお、本作には豪華で国際的なスタッフが集結。『ブエノスアイレス』『恋する惑星』、オダギリさん主演『宵闇真珠』でもメガホンをとったクリストファー・ドイルが撮影監督を務めたほか、衣装デザインには『乱』(黒澤明監督)で米アカデミー賞を受賞したワダエミ、アルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦した。<キャストクランクアップコメント>■柄本明オダギリジョー監督に船頭の役を頂きました。一生懸命演りました。見て頂ければ幸いです。■村上虹郎灼熱の日差しに焼かれながらも、雄大な川の上で柄本さんが漕いてくださる舟にたくさん乗りました。これでもかと言わんばかりの魅力的な集団の一員として、両極の季節を跨ぎ、夏はあの生き物とあんな事をして、冬はただただ寒くて死にそうで。柄本さんとは、この頃作品でお逢いし過ぎて毎度なんだよお前って煙たがられ、この作品でもずっと話しかけている役なのでそろそろ嫌われそうですが、時々話す英語がいきなりすぎたり、急にぽろっと哲学が出てきたり。とても贅沢です。容赦無く移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。おたのしみに。『ある船頭の話』は9月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年01月30日映画初主演の“歌姫”レディー・ガガと『アメリカン・スナイパー』で主演・製作を務めた俳優ブラッドリー・クーパーが初監督を務める『アリー/ スター誕生』。この度、主人公アリーを演じたガガが、映画の成功の裏にはブラッドリーを中心とした強い信頼関係と絆、そしてブラッドリー監督とのビジョンの共有が欠かせなかったことを明かした。全米では公開10日で1億ドルを超え、2億ドルも目前、興行面でも成功を納め、早くもアカデミー有力候補と目されている本作。ブラッドリー監督のもと主演を務めたガガは、「私たちの間には強い信頼の絆があった」と明かす。「私がブラッドリーと一緒に初めてステージに上がるシーンで彼は、『俺のことを信頼してくれればいいから』と言うのだけど、本当に撮影裏もそんな感じだったのよ。私は『もう少し首を傾げるべきかしら?』とか『カメラはこっちから撮るのよね?』とか、考える必要がなかった。ブラッドリーはちゃんとビジョンを持っているから、私は彼がこの美しいストーリーを語るのをお手伝いするだけなの」と語り、撮影現場では監督ブラッドリーとそのビジョンを共有していたことを語る。さらに、ブラッドリーが演じた世界的ロックスター、ジャクソンの兄でありマネージャーのボビーを演じたサム・エリオットもこう語る。「彼がこの作品で監督デビューを果たすということを、僕は非常に興味深く感じた。彼はかなり早い段階で僕にオファーしてくれたんだ。彼と話して5分としないうちに、僕はこいつは信頼できる奴だと思ったよ。彼の頭の中に、ビジョンがはっきりあることが分かったからだ」という。「信頼は非常に大事だ。リアルなものを作ろうとすれば信頼がなければならない。この仕事を長いことやってきたから、僕にはそれが分かっている」。■「皆が僕のビジョンを信じてくれた」ブラッドリーは本作が初監督作品。彼にとっても、世界的な歌姫の初の主演映画でもあり、これまで幾度も製作され、アカデミー賞にノミネートされている物語を新たに撮影するというプレッシャーは計り知れないものだったろう。しかし『アリー』は世界中の名だたる映画祭で絶賛を受け、各メディアが彼の手腕に称賛を贈っている。これに対し、ブラッドリーは「この映画に関わったキャスト、スタッフ全員が一緒に頑張ってくれるなんて、こんなに嬉しい経験はありませんでした。皆が僕のビジョンを信じてくれたことですごく気持ちが高揚しましたし、そのおかげで毎日の腰が引けそうになるくらい責任の重い仕事を続けることができたのです」と謙虚に受けとめている。「この作品は完成まで3年かかりましたが、とても素晴らしい経験になりました。もし幸運にもまた監督をやらせてもらえるなら、もちろんやりますよ!」と、キャスト、スタッフとともに同じゴールを見据え、一丸となって挑んだ作品への手応えを語った。『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国にて公開(IMAX 同時上映)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年12月02日ラッパーのANARCHY(アナーキー)が初監督を務める映画『WALKING MAN』が、2019年10月11日(金)に公開。主演を務めるのは、野村周平。ラッパーANARCHYが初監督、主演に野村周平日本を代表するラッパーANARCHY(アナーキー)が初めて映画監督を務める本作。普段からANRCHYと親交の深い野村周平が主演、『スカイハイ』や『SIDOOH/士道』などで知られる漫画家の高橋ツトムが企画プロデュース、ドラマ「民衆の敵」の梶原阿貴が脚本と、ボーダーレスなチームで完全オリジナル作品に挑む。ラップを題材にした半自伝的な青春物語野村周平が演じる主人公アトムは、極貧の母子家庭で育ち、幼い頃から吃音症でコミュ障、さらに事故で重症の母親を抱え、思春期の妹を放っておけないという気弱で心優しき青年。不用品回収業のアルバイトで生計を立てる彼がラップと出会い、バカにされながらも、最底辺の生活から抜け出すべく奮闘し成長を遂げていく青春物語だ。監督のANARCHY自身の実体験も盛り込まれており、半自伝的な作品にもなっている。ANARCHY「『ありがとう』『愛してる』口から出して伝えたくなるような作品に」監督のANARCHYは本作の製作にあたって、次のようにコメントを残している。「僕はラッパーです。25歳の頃から描いていた夢の一つが、35歳になったら映画を撮る事でした。僕はミュージシャンですが、映画は目で見て耳で聴く、究極のアートだと思っています。いきなり素人が映画監督?そう思う人は沢山いると思います。ただ自分の感覚だけを信じて今までやってきました。慣習にとらわれず、今までになかった「リアルな現実、ヒップホップ、ラップ」を題材にした、現代の若者達の心を突き動かす物が作りたいと思い、まず漫画家の高橋ツトム先生に相談したのが始まりです。僕が表現したい事をギッシリつめるのに2年間かかりました。そして最高の本ができ、最高のキャスト・スタッフが集まってくれたと思ってます。主演は野村周平君にオファーしました。この映画ではリアルなストリート感を表現したく、演じるだけではできない、元々彼の中にあるものを引き出せば良いものが撮れると確信しています。主人公のアトムは若くして父親を亡くし、母と妹の三人で暮らし、けして裕福ではない普通の家族の普通の男の子です。上手に話すこともできない内気な1人の少年が劇中で一台のウォークマンと出会い、何かが変わっていく、人生の葛藤を描いた青春ストーリーです。この映画を通して若者達が一歩踏み出す勇気が持てる映画にしたいです。多くの人達が心にしまっている言葉「ありがとう」「愛してる」口から出して伝えたくなるような作品になると思っています」作品情報映画『WALKING MAN』公開日:2019年10月11日(金)主演:野村周平監督:ANARCHY(アナーキー)©2019 映画「WALKING MAN」製作委員会
2018年11月19日10月1日(月)今夜の日本テレビ系「人生を変える1分間の深イイ話2時間SP」では、話題の映画『カメラを止めるな!』で監督、脚本を手掛けた上田慎一郎監督のテレビ初密着をオンエア。上田監督の自宅や家族なども紹介されるという。本番組は様々な人物に密着、その中から“深くてイイ話”を紹介するバラエティ。今回は“話題の売れっ子男は本当に幸せなのか?”というテーマのもと、製作費わずか300万円、出演も無名の役者ばかりながら、6月23日(土)に都内わずか2館で公開されて以降、口コミで人気に火がつき累計上映決定館数は323館、観客動員数も160万人を突破するヒット作へと成長。ホラーとファンタジー映画を中心とする全米最大規模の映画祭「ファンタスティック・フェスト2018」でも最優秀監督賞を受賞するなど海外でも高く評価されている『カメラを止めるな!』を手掛けた上田監督に密着。同作のヒットで一躍“時の人”となった上田監督だが、現在は「一日に10社とかを30分刻みで組んでもらっています」「今日は4つの劇場で舞台挨拶です」と取材や舞台挨拶などで超多忙な毎日。映画公開後はほぼ休みがない生活を送っているという。「人口が一万人にも満たないような田舎町で、一番近くの映画館まで行くのに電車で一時間くらいかかった」という町に育った上田監督。町に一軒だけあったビデオショップに通って中学の頃から1年間に100本以上の映画を観たそう。「映画を観て、映画の感想をノートに書き綴るっていうのは小学校、中学校の頃からやっていました」という当時の映画ノートも公開される。その後、父から買ってもらった家庭用ビデオカメラを使い、完全独学で映画作りを始めた上田監督が高校3年生の時に脚本、監督、編集を全て1人でこなし作り上げた戦争タイムスリップ映画『タイムトラベル』の一部も今回テレビ初公開。また上田監督の妻でこちらも映画監督のふくだみゆきさんも出演。ふくだ監督も今年1月に『こんぷれっくす×コンプレックス』で「毎日映画コンクール・アニメーション映画賞」を受賞しているのだが、「私の方が先に売れるなと思った」「でも、気づいたら(夫が)すごい売れてて」という夫のブレイクを予想していなかったというエピソードなどを明かす。「1分間の深イイ」エピソードでは、同作を空前のブームへと繋げた“ある奇跡”を発表する。映画を観た人もまだ観ていない人も驚くその奇跡とは!?“奇跡”のヒット作を生み出した上田監督にテレビ初密着した「人生を変える1分間の深イイ話2時間SP」は10月1日(月)21:00~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月01日俳優の成田凌が、周防正行監督の最新映画『カツベン!(仮)』(2019年12月公開)で初主演を飾ることが28日、明らかになった。同作は『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』などで知られる周防監督4年ぶりのオリジナル新作。今からおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった頃を舞台に、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげる活動弁士、通称“活弁”(カツベン)を夢見る青年が主人公となる。さらに超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、事態は誰もが予想もしなかった展開に。ヒロインには若手実力派女優の黒島結菜を迎え、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊と超実力派俳優が脇を固める。さらに竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストも登場する。東映京都撮影所で取材に応じた出演者陣。作品について聞かれた周防監督は「日本映画の無声映画時代には“活動弁士”という存在がいて、映画を解説しながら上映していた時代があり、これは世界でも日本独自の文化でした。日本映画の始まりの物語をエンターテインメントとしてみなさんに知っていただき、日本映画の歴史というものを感じてもらいたかったという気持ちが一番強かった」と、熱い思いを語った。成田、黒島を抜擢した理由について「ふたりともオーディション(3カ月にわたり男女100名ずつ)で選びました。日本映画のはじまりの頃はまだみんなが初々しく、そのような初々しさを2人に感じました。また成田さんは会った時の素直な感じ、そして活動弁士として映画を解説している姿がオーディションを通じて想像できたので、その才能を信じてキャスティングさせてもらいました。黒島さんは役でも駆け出しの女優を演じる、その役柄にふさわしい初々しさと可愛らしさを感じました」と、理由を明かした。成田は「映画初主演を周防組で行えるということで、この世界にいる人間としては誰もが羨むようなことだと思っており、もちろんプレッシャーも感じておりますが、何より安心感と信頼があるので、何があっても、這いつくばってでも真ん中に立っていようと思っています」と、意気込む。実際に練習もしており「練習をしてから2カ月半程度経つのですが、堂々と自信を持ってやればいい! というアドバイスをしていただきました」という。周防監督から「撮影が始まる前に、他の語り芸を絶対に見た方がいいと思い、講談や浪曲を(成田さんと)一緒に観に行きました。あとは、活動弁士としての基本的なことを磨いて、この映画のあとはアルバイトとして活動弁士ができるようになってほしいなと思います(笑)」とさらなる希望を言われると、成田は「活動弁士という仕事の楽しさを分かってきた。今後機会があれば本当にやってみたいなと思っています」と答え、会場の笑いを誘った。ヒロインに抜擢された黒島は「女優に憧れる女性で、非常に素直で純粋で、小さい頃に活動写真というものを見て、女優になりたいと思う一途な女の子です」と述べ、「今回オーディションで選んでいただいて、なんで私なんだろうという不思議な気持ちがあったのですが、素直に嬉しいです。あまりオーディションで受かることが今までなかったので(笑)、みなさんと良い作品を作っていけるというのは、今後の私の女優人生の中でも非常に貴重な経験になると思うので、撮影を頑張りたいなと思っています」と、真摯に語る。また活弁の具体的な練習内容について聞かれた成田は「活動弁士の方に男、女、説明部分の声色を色々と作っていただいたり、独特な話し方を教えていただいて練習しています」と説明。さらに竹中、渡辺との共演について聞かれ「昔から見ていた方々で、絶対に共演したいと思っていたお二人でしたが、一緒にやってみるとやっぱりさすがだなと感じることばかりです。『Shall we ダンス?』が23年前の作品なので、私が1歳のときからすでに活躍をされていると思うと本当にすごいと」と、共演できることの喜びを表した。
2018年09月28日ミュウミュウ(MIU MIU)は、サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスールが手がけた新ショートフィルム「The Wedding Singer’s Daughter」を公開。2011年よりスタートした、ミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」では、これまでクロエ・セヴィニー(Chloë Sevigny)やダコタ・ファニング(Dakota Fanning)など、世界的に活躍する女性たちを監督として招き、様々なストーリーを綴ってきた。「女性たちの物語」の新作は、サウジアラビア初の女性監督としてスクリーンデビューを果たした、ハイファ・アル=マンスール監督が担当する。サウジアラビアで生まれ育った彼女ならではの視点で描かれた処女作『少女は自転車にのって』で、国内初のアカデミー外国語映画賞候補に輝いた実力派監督が、80年代のサウジアラビアを舞台に、新しい物語を描き出す。作品は、サウジアラビアのリヤドで行われた結婚式をテーマにスタート。厳しい男女分離の戒律があるサウジアラビアでは、華やかな衣装に身を包んだ女性の姿が、男性の前で披露されることはない。上から伝統衣装の黒いアバヤを羽織り結婚式場へと歩を進める女性たち。しかし、会場に着くと一転。女性たちだけで始まった宴では、アバヤを脱ぎすて、煌びやかなドレス、グラマラスなヒールでドレスアップした彼女たちの姿が映される。会場に流れるウェディングシンガーによるミュージック。のびやかな歌声が会場を包み込むなか、突然停電が起こり、予想外かつドラマティックなストーリーが展開されるのだ。登場する女優、モデルたち、そしてメッセージ性の高いストーリーと並んで、作品に色を添えるのは、ミュウミュウのファッションアイテム。マトラッセのレザーバッグやビジューで飾られたレザーグッズ、襟付きの上品なドレスといったピースが、時にはストーリーを強調し、時には対立性を示すことで、物語に奥行をもたらしていく。なお、新フィルムはヴェネツィア国際映画祭で発表され、現在ミュウミュウ公式サイトでインタビューとともに紹介されている。【問い合わせ先】ミュウミュウ クライアントサービスTEL:0120-451-993
2018年09月08日2019年下半期に公開予定のクエンティン・タランティーノ監督の最新映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題)から、待望の初画像が公開された。本作は、タランティーノ監督の9作目の長編監督作。『ジャンゴ 繋がれざる者』(’12)でタランティーノ監督作初出演を果たしたレオナルド・ディカプリオと、『イングロリアス・バスターズ』(’09)で同監督作初主演を果たしたブラッド・ピット、この2大スターの豪華顔合わせが注目を集めている話題作だ。今回公開された画像は、まさに世界が待ち望んでいた2ショット!主演のディカプリオが、LA時間26日(日本時間27日)に自身のInstagramで公開した。物語は1969年のハリウッドを舞台に、実際に起こったチャールズ・マンソンによる女優のシャロン・テート殺害事件を題材に描いたもので、到着した画像では、2人は作中の衣装であると思われる60年代風のファッションに身を包んでいる。また、ディカプリオが新作画像をInstagramに上げるのは極めて稀で、早くも170万を超える「いいね!」を獲得している。豪華スター2人の共演で話題の本作だが、そのほかの共演陣も実に豪華な顔ぶれ!50年以上のキャリアを誇るアカデミー賞俳優アル・パチーノや『ブギーナイツ』などで知られる大ベテランのバート・レイノルズ、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーはじめ、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデン、ルーク・ペリーほか、ティム・ロス、マイケル・マドセン、カート・ラッセルなど“常連組”も参加している。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題)は2019年下半期、全国にて公開予定(全米公開は2019年8月9日)。(cinemacafe.net)
2018年06月28日小栗旬が主演を務める『銀魂2掟は破るためにこそある』。この度、新キャストとして三浦春馬と窪田正孝の出演が決定!福田雄一監督作品へは今回が初参加となった2人からコメントも到着した。先日ついに正式タイトルが決定し、今回描かれるエピソードも、万事屋と真選組の熱い友情が描かれる「真選組動乱篇」と、キャストからも熱望されていた「将軍接待篇」の2つを合体したものになっていることが明かされた本作。併せて、5人の新たなキャラクターのシルエットビジュアルが公開され、一体誰なのかと、ネットでは様々な予想が飛び交い、話題となっていた。そんな中今回、「真選組動乱篇」でキーパーソンとして登場するキャラクターと演じるキャストが明らかに。三浦春馬/伊東鴨太郎役「勉強になる現場」まず三浦さんが演じるのは、真選組参謀として政治面で活躍する一方、剣の腕も一流という才人、伊東鴨太郎。中村勘九郎扮する局長・近藤勲や局員からの信頼は厚いが、柳楽優弥扮する副局長・土方十四郎とはそりが合わず、互いに犬猿の仲。また、真選組史上最大の事件を巻き起こす影のある役柄だ。今回演じるにあたって、原作やアニメを見て研究したという三浦さんは、「伊東のアイデンティティともいえるメガネを触れるタイミングや触れ方そのものにも注意しました」と細かい部分の役作りも行ったそう。また殺陣などアクションにも挑戦。「刀を使った殺陣は、映画では初めてだった」と語る三浦さんは、事前に体幹を鍛えるトレーニングを積むなど入念な準備を重ねて挑んだそうで、「舞台での殺陣と映像での殺陣は見え方、見せ方が違うと自分では理解していましたが、それを改めて学んでいくような現場でもあり、最善を尽くして演じたからこそとても勉強になる現場でした」と撮影をふり返っている。窪田正孝/河上万斉役「自分に出せるものをすべて出して…」そして窪田さんが演じるのは、音楽プロデューサーという表の顔を持ちながらも、高杉晋助(堂本剛)率いる武装集団・鬼兵隊に所属する、裏の顔を併せ持つ河上万斉。ヘッドホンにサングラス、ロングコートを着こなし、背中には三味線を背負うという独特なスタイルをしている。本作への参加には大きなプレッシャーがあったと話す窪田さんだが、「やらせてもらうからには楽しもう、と自分に出せるものをすべて出してこの万斉役に挑みました」とコメント。また、福田監督からの演出指導は「実は一度だけだったんです」と言い、「サングラスを持ち上げる演技で、『それは人差し指1本のがいい』と言われました」とふり返った。劇中では小栗さんとのアクションシーンが多くあり、撮影前には入念な殺陣のトレーニングを積んだそう。「これまでにもアクションは多くやってきましたが、『銀魂』の殺陣は独特で“間合い”をつかむのが難しかったです。また小栗さんは身長も高く、手も長いのでリーチやエリアがとても広いんです。そこにも苦戦しましたが、演じるにつれて銀時と万斉の“気持ちがふつかっていく”ことにつながったと感じました」と撮影での苦労も明かし、堂本さんとの共演についても触れ、「初めて共演させて頂いたのですが、高杉というキャラクターを演じる上でのオーラを感じ、刺激的でした。もっと長い撮影でご一緒してご飯を食べにいく仲になりたかったです(笑)」と話している。なお、伊東と万斉のキャラクタービジュアルのデザインがあしらわれたムビチケカードも発売決定。先立って発表された堂本剛演じる高杉晋助と共に、7月13日(金)より第3弾ムビチケカードとして発売される。『銀魂2掟は破るためにこそある』は8月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:銀魂2掟は破るためにこそある 2018年8月17日より全国にて公開©空知英秋/集英社 ©2018 映画「銀魂2」製作委員会
2018年06月22日ついに6月1日(金)本日、本年度ゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞作した『レディ・バード』が公開を迎えた。その監督を務めたのは、個性派女優として人気があり、次世代クリエイターとして期待がかかるグレタ・ガーウィグ。このたび、彼女の監督としての一面が明かされる特別映像が、シネマカフェにいち早く届いた。自身初の単独監督作でありながら、アカデミー賞監督賞、脚本賞にダブルでノミネートを果たしたグレタ。自伝的要素も織り交ぜながら手がけた脚本について「本作は実体験から着想を得てはいるけど、実際の出来事ではないの。実体験を書き始めても、すぐに物語がひとりでに回り始めるのよ」と、その成り立ちを説明。シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメという、いま最もノリに乗っている若手俳優たちから、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツといった実力派俳優が揃ったが、「私の書いたセリフを読む俳優を見たとき、やりがいを感じたわ。俳優はひらめきの源だから自由に演技してほしい。全員に焦点を当てる時間は群像劇にはないから、インパクトが必要なの」と俳優たちへの想いを語り、彼らとのコラボを楽しんでいたようだ。そんなグレタの監督ぶりについて、特別映像の中でシアーシャとローリーは「グレタは映画製作のあらゆる過程に審美眼がある。彼女は俳優の元々の性格を役に組み込ませるのが本当に上手なの」(シアーシャ)、「初の単独監督作とは思えないわ!彼女は本当に仕事熱心。でも、クルーやキャストと冗談を言い合ったり、臨機応変にふざけることもできるのよ」(ローリー)と、どちらも大絶賛。グレタの人柄と才能に、ハートをがっちりと掴まれてしまったようだ。さらに、ティモシーとルーカス・ヘッジズもこう明かす。「俳優出身の監督ならではの恩恵と豪華さがあるよね。グレタ特有の色調があって、すごくリアルなんだけど笑いもある。彼女の初めて見る一面だったよ」(ティモシー)、「台本に書かれてたものより立体感のあるシーンにするために、カメラを回し続けたりもした」(ルーカス)。映像ではさらに、シアーシャとルーカスがじゃれあいながらキスをするシーンのメイキング映像も見ることができる。指示を出しながら笑いが止まらないグレタと、彼女に応えるようにテンションの高い演技を見せる2人。現場全体にエネルギーが満ち、それぞれの感性が刺激しあっている様子が見てとれる、こちらの映像にもぜひ注目を。『レディ・バード』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2018年06月01日第71回カンヌ国際映画祭にて開催中の「監督週間」に、細田守監督の最新作『未来のミライ』が選出され、世界初上映された。会場には、細田監督と主人公・くんちゃんの声を担当した上白石萌歌が招待を受け、上映終了後には舞台挨拶も行われた。『サマーウォーズ』や『おおかみこども雨と雪』などで知られる細田守監督の最新作『未来のミライ』は、時空を超えた“きょうだい”の物語。声のキャストには、上白石萌歌、黒木華、星野源、さらに福山雅治など、豪華俳優陣が名を連ねている。■「監督週間」アニメ作品は本作のみ選出も、細田監督「まだ全然実感がない」今回が初のカンヌとなる細田監督は、「まだ全然実感がないですが、初上映がカンヌで、カンヌの人たちと一緒に作品を観られることがとても楽しみです」とコメント。また上白石さんは国際映画祭自体が初参加ということで、緊張をにじませながらも期待に目を輝かせた。開催50周年を迎える「監督週間」は、過去にソフィア・コッポラや大島渚、北野武が選出されるなど、映画監督の登竜門的な部門でもある。映画際から独立した並行部門として特に監督の作家性が重要視され、近年では、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が選出されたことでも記憶に新しい。今回は、1,600本以上もの応募作品の中から20本の長編作品が選ばれ、アニメーション作品では細田監督の『未来のミライ』だけが選出され、正式招待される運びとなった。■上白石萌歌、流暢なフランス語で挨拶公式上映会場となったのは、「監督週間」部門のメイン会場「シアタークロワゼット」。8時45分から行われた上映は、開場前から長蛇の列ができ、10代からシニア層までの劇場を埋め尽くす850人もの観客が来場。場内満席の大盛況の中、細田監督、上白石さんが場内に入場すると大きな歓声と拍手が!上映中には、上白石さんが演じるくんちゃんの4歳ならではの天真爛漫なしぐさ、その愛くるしい表情に何度も笑いが起き、家族それぞれの想いに感嘆の声が漏れ聞こえていた。観客からの大きな拍手を受けながら、上映後の舞台挨拶に登壇した上白石さんは、「こんにちは! 上白石萌歌です」と緊張気味ながらも流暢なフランス語を披露。また、細田監督は4歳の男の子を主人公にする本作のチャレンジに、「どこにでもある1つの家族を通して、何百年、何千年と続く人生のループみたいなものを描きたいと思って作りました」とコメント。さらにアニメーション映画について「アニメーションという表現で作る映画はまだまだやっていないことが多い。(高畑勲監督や宮崎駿監督といった方々が)これまでたくさんの作品を生み出されており、そのバトンを受け継ぐように、様々なことにチャレンジをし、表現していかなければいけないと思います」と想いを語った。なお、本作は世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2018」の長編部門コンペティションにも選出が決まっており、今夏には細田監督がアジア数か国を巡る舞台挨拶ツアーも決定。さらに世界中で期待が高まっている。上映会終了後のコメント細田守監督日本よりも先に、世界の方々に観てもらうことが大変なプレッシャーを感じていました。初めての上映はいつも緊張しますが、上映が終わった後、たくさんの拍手を頂けて今はとてもホッとしています。映画が出来上がり、お客さんが観終わって初めて映画が完成します。子どもが生まれる瞬間と同じ気持ちで、カンヌのお客さんに、映画の誕生の瞬間に立ち会っていただき、祝福されながら無事に映画が生まれました。上映中には何度も笑い声が聞こえ、お客さんの反応を直接感じることが出来て嬉しかったです。次は日本で、夏休みの時期に公開なので家族みんなで楽しんでもらいたいです。上白石萌歌監督の隣で初めて作品を観させていただくこととフランス語での挨拶がとても緊張しましたが、しっかりと想いが伝わって良かったです。カンヌで映画が生まれた瞬間に立ち会うことが出来てとても幸せで、夢のような時間でした。映像の美しさ、音楽の壮大さを4歳のくんちゃんの目で冒険出来るという作品の素晴らしさを日本でも自信を持って伝えていきたいです。『未来のミライ』は7月20日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開© 2013 畑事務所・GNDHDDTKリズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図
2018年05月17日©2018『ラブ×ドック』製作委員会 人気コミックの映画化作品や、若手俳優共演の胸キュン学園モノなど、巷ではラブコメ映画が続々公開中。そんな中、今回ペルル読者にオススメしたいのが、5/11公開のラブコメディ『ラブ×ドック』です。主演を務めるのは、映画やドラマに引っ張りだこの人気女優・吉田 羊。ダメな恋愛を繰り返す、恋愛体質のアラフォー女性を熱演しています。 遺伝子レベルで恋が始まる、究極のラブストーリー©2018『ラブ×ドック』製作委員会 <ストーリー>とあるところに存在する恋愛クリニック「ラブドック」。そこは恋愛体質の人にこそ、意味のある場所。ある日、このクリニックを訪れた人気パティシエの剛田飛鳥。彼女は人生で成功を収めながらも、節目節目で恋愛に走り、仕事を無くし、親友を無くしてきた。そんな飛鳥に、魅惑の女医・冬木玲子が処方したのは、遺伝子から抽出したという、 特別な薬。これを打てば危険な恋愛をストップできる!?果たして彼女の恋愛模様は、薬で軌道修正できるのか?遺伝子レベルで恋が始まる、究極のラブストーリー! 吉田 羊が恋愛体質のアラフォー主人公を熱演ラブコメディというと、物語の設定が気になるところですが、本作は、“遺伝子レベル”で自分の恋愛をコントロールできるのか!? もし、そうすることができたら、どうなっちゃうの!? という、異色の設定が注目ポイント。「もし、どの恋が上手くいくか分かったら、傷付かなくていいのに…」という主人公の心の声は、ダメ恋愛を繰り返す飛鳥まではいかなくとも、誰もが感じたことのある本音ではないでしょうか。遺伝子レベルで恋愛タイプを解析する恋愛クリニックを訪れた主人公・飛鳥の恋は、いったいどう展開していくのか…。©2018『ラブ×ドック』製作委員会 野村周平、玉木 宏ほか、人気男優陣が豪華共演そして、主人公・飛鳥が恋する相手というのが、個性豊かなキャラクター揃い。既婚の元上司や、15歳も年下の若過ぎる彼だったり、親友の好きな人だったり…と、恋の予感がしてもすんなりと上手くいかない相手ばかり。そんな彼らを演じるのは、野村周平、吉田鋼太郎、玉木 宏という、各世代に人気のある豪華な俳優陣。そのほか、飛鳥の親友役に、お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子など、意表を突いたキャスティングも見どころ。 ©2018『ラブ×ドック』製作委員会 鈴木おさむの初監督作。加藤ミリヤのラブソングが物語とシンクロ本作の監督を務めるのは、数々のバラエティ番組の構成を手掛けるほか、ベストセラーとなった「ブスの瞳に恋してる」などのエッセイや小説の執筆など多岐にわたり活躍している、鈴木おさむ。人気放送作家ならではの、テンポの良い展開、笑って泣けて元気をもらえるストーリーは、共感度バツグン!そして、物語とシンクロする音楽も、映画の見どころならぬ、聴きどころ。ファンとともに大人の女性に成長したラブソングの女王・加藤ミリヤが、初の「ミュージックディレクション」として参加し、主題歌も手掛けています。 女性の本音が詰まった映画『ラブ×ドック』は、まさに大人のためのラブコメディ。リアルな恋愛観を持ちながらも、ちょっぴりファンタジックに展開していく恋模様を、ぜひ劇場でお楽しみください。 ■公開情報『ラブ×ドック』2018年5月11日(金)、全国ロードショー©2018『ラブ×ドック』製作委員会監督・脚本:鈴木おさむ出演:吉田 羊、野村周平、大久保佳代子、成田 凌/広末涼子、吉田鋼太郎(特別出演)/玉木 宏配給: アスミック・エース©2018『ラブ×ドック』製作委員会公式HP
2018年05月12日佐藤健と高橋一生が映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督を組み、川村元気による原作小説の映画化『億男』で初共演。藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザら豪華キャストも出演する。本作の題材は“お金”。2015年に「本屋大賞」にノミネートされ、日本のみならず、中国、韓国、台湾ほかで出版され、累計発行部数56万部を突破している「億男」が原作。お金を巡って、幸せのあり方、家族のあり方、友情のあり方などを問われる億万長者たちと主人公が向き合いながら、その答えを探しだす姿を描く新感覚マネーエンターテイメント。借金を抱え、家族もバラバラだったが、起死回生とばかりに3億円の宝くじが当選!人生をやり直そう…とする矢先に、そのお金を億万長者であったはずの親友に持ち逃げされる――。そんな不運な男、主人公・一男役を託されたのは、映画『るろうに剣心』シリーズで主演を務め、大友監督とは3作に渡って強力なタッグを組んでいる佐藤健。アクションから感涙ラブストーリーまで様々な役どころに挑み続ける彼は、大友監督とは4年ぶりのタッグとなる。一方、一男の大学時代の親友であり、億万長者。しかしながら、一男の3億円とともに忽然と姿を消す謎多き男・九十九を演じるのは、『シン・ゴジラ』から『嘘を愛する女』『blank13』などの映画に出演し、多彩な演技で必ず観客の心にインパクトを残す演技が話題となる高橋一生。大友監督作品は『3月のライオン』以来となる。佐藤さんと高橋さんは、すでに今年年始にモロッコでのロケを完了したという。また、お金を巡る旅の個性的な案内人たちを務める出演陣に藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザら豪華キャストが集結。脚本は「ドラゴンクエスト」シリーズ開発などで知られる渡部辰城。本作が初映画脚本ながら、お金と友情、家族に翻弄される登場人物たちを生き生きと描き出した。■佐藤健&高橋一生&大友監督からコメント到着佐藤健「一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいています」主人公の一男は、どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な“お金のスペシャリストたち”と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました。すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの“お金のスペシャリストたち”のキャスティングにもご期待ください。高橋一生演じる九十九は「迷える子羊のよう」お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。この度参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。全てを手に入れられるのに全てを諦めているような導きの神のようで、迷える子羊のような九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです。共演者の方々、携わるスタッフの方々と共に、お金と幸せを巡る旅を充実させたいと思います。大友啓史監督「お金をめぐる“地獄めぐり”のストーリー」「龍馬伝」から『るろうに剣心』三部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と4年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています。『3月のライオン』に続いての高橋一生さん、今回の九十九役は、彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います。お金をめぐる“地獄めぐり”のストーリーに相応しく、一筋縄ではいかない役者たちが揃いました。主人公一男の冒険、僕自身が誰よりも楽しみにしています。ご期待ください。■あらすじ兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男(佐藤健)は、夜もパン工場で働きながら借金を返済している。妻・万佐子は度重なる借金の返済に苦心し窮屈に生きることしか選んでいない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘・まどかと一緒に家を出てしまうのだった。そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじ3億円に当選!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆を修復することができるはず。だがネットを見ると、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり…。怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋一生)にアドバイスを求めることにする。久しぶりの再会と九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた――。『億男』は10月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月05日映画『ラブ×ドック』が、2018年5月11日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国の劇場で公開される。鈴木おさむ初監督監督・脚本を務めるのは「ブスの瞳に恋してる」などの小説・エッセイの執筆や、『ハンサム★スーツ』、『新宿スワン』といった映画脚本を手掛けてきた鈴木おさむ。監督に挑むのは、『ラブ×ドック』が初となる。大人も楽しめるラブムービーをオリジナル脚本で作りたいという鈴木の熱い思いの下、恋愛クリニック"ラブドック"を舞台に、大人の女性たちに送るラブコメディが展開される。運命の恋を遺伝子で診断する恋愛クリニックアラフォー崖っぷちの主人公・飛鳥を取り巻くのは、妻がいる大人のカレ・淡井(吉田鋼太郎)、親友の千種(大久保佳代子)も恋する同世代のカレ・野村(玉木宏)、15歳も年の離れた年下のカレ・星矢(野村周平)といった、問題ばかりの<運命の相手>候補たち。悩める飛鳥の前に、運命の恋を遺伝子で診断する恋愛クリニック「ラブドック」の院長・冬木(広末涼子)とアシスタントの桜木(成田凌)が現れ、打てば危険な恋愛をストップできるという特別な薬を飛鳥に処方し…。様々なトラブルに浮き沈みし、友を失い、仕事を失い、恋をする度に惨めな気持ちになってしまう飛鳥の恋の行方を描く。吉田羊が映画単独初主演主役のパティシエ・剛田飛鳥を演じるのは、吉田羊。映画『SCOOP!』などでも存在感を放ち、『恋は雨上がりのように』や声優を務めた『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』の公開を控える人気女優の、初単独主演映画となる。出会いは多くてもいつも上手くいかず、恋に仕事に悩みが尽きない等身大の女性像を演じるにあたり「不器用な飛鳥の、恋のドキドキ、チクチクを精一杯お届け出来るよう頑張ります」と意気込みを語っている。恋の相手は野村周平・玉木宏・吉田剛太郎飛鳥の運命の相手候補役には、各世代の色気を放つ俳優陣が集結。同じスイーツ店で働くひと回り以上年下の花田星矢には、『ちはやふる』シリーズや『ビブリア古書堂の事件手帖』で活躍した野村周平、秘密の不倫デートをするスイーツ店のオーナー淡井淳治には、数多くの映画に出演し『OVER DRIVE-オーバードライブ-』の公開を控える吉田鋼太郎。飛鳥の友人が通う整体ジムのトレーナー野村俊介は、『悪と仮面のルール』で主演を務めた玉木宏が演じる。恋愛を遺伝子レベルで操作するクリニック"ラブ×ドック"の謎めいた雰囲気を醸す魅惑の院長・冬木玲子に広末涼子、そのクリニックで働くアシスタント・桜木美木に成田凌など豪華キャストが脇を固める。また、飛鳥の親友であり未婚のシングルマザー・人気グルメブロガーの細谷千種には大久保佳代子がキャスティングされた。さらに、飛鳥が経営するスイーツ店で働く上田美咲役には、2018年晩夏公開予定の映画『寝ても覚めても』でヒロインに抜擢された唐田えりか。卓球BARの店長役には邦画初出演となるCHEMISTRYの川畑要、淡井の経営するスイーツショップのパティシエ役には『孤狼の血』の公開を控える音尾琢真がそれぞれ出演する。加藤ミリヤが主題歌を書き下ろしミュージックディレクションと主題歌は、加藤ミリヤが担当。鈴木おさむ監督からの直接のオファーを受け、書き下ろされた主題歌『ROMANCE』には「いつになっても”ロマンス”を忘れない・追い求めるべき」というメッセージが込められている。公開に先駆け5月9日(水)よりリリースされるニューシングルのミュージック ビデオでは、”コンテンポラリーダンス”を躍る総勢50名のダンサーが出演。不規則で特徴的な踊りを踊りながら、加藤ミリヤ本人を囲む独自の世界観が広がる映像となっている。ストーリーとあるところに存在する恋愛クリニック「ラブドック」。そこは恋愛体質の人にこそ、意味のある場所。ある日訪れたのは人気パティシエの剛田飛鳥。人生で成功を収めながらも、節目節目で恋愛に走り、仕事を無くし、親友を無くしてきた。そんな飛鳥に、魅惑の女医、冬木玲子が処方したのは、遺伝子から抽出したという、特別な薬。これを打てば危険な恋愛をストップできる優れもの?果たして彼女の恋愛模様は、薬で軌道修正できるのか?いくつになっても恋をしたい!人生を楽しみたい!でも理想と現実がかみ合わない…。そんな女性たちに贈る、遺伝子レベルで恋が始まる、究極のラブコメディ!作品情報映画『ラブ×ドック』公開日:2018年5月11日(金)監督・脚本:鈴木おさむ出演:吉田羊、野村周平、大久保佳代子、篠原篤、唐田えりか、成田凌、広末涼子、吉田鋼太郎(特別出演)、玉木宏ほかミュージックディレクション&主題歌:加藤ミリヤ©2018『ラブ×ドック』製作委員会
2018年02月24日新海誠監督による2016年の超大ヒット作品『君の名は。』が、2018年1月3日(水)にテレビ朝日で地上波初放送されることが決定!新海監督から地上波放送へ向けた想いが寄せられた。日本映画史上歴代2位!社会現状を巻き起こした『君の名は。』気鋭のアニメーション映画監督・新海監督の最新作にして、神木隆之介や上白石萌音、さらに悠木碧、島崎信長ら人気声優陣を迎えた映画『君の名は。』。2016年8月26日に公開された本作は、国内興行収入250億円を突破し、2016年の興行収入1位、さらに日本映画史上歴代2位という大記録を打ち立て社会現象を巻き起こした。また、日本のみならず、台湾、香港、タイ、中国、韓国などアジア圏でも公開され、ハリウッドでは実写映画化も決定している。物語は、田舎暮らしの女子高校生・三葉(上白石萌音)と、東京に住む男子高校生・瀧(神木隆之介)、出会うはずのない2人は夢の中で互いの身体が“入れ替わる”という不思議な体験を繰り返すうち、いつしか恋に落ちていくというストーリー。そんな2人の恋と奇跡のストーリーを盛り上げる「RADWIMPS」の音楽も話題となり、中でも「前前前世」は大ヒットとなった。新海誠監督「1月3日は1日中、テレビもネットも見ないようにしようと思っています」そんな本作が新春、地上波に初登場!放送にあたって新海監督は「地上波のゴールデンタイムに自分の作った映画を観ていただけるなんて、これまで想像したことがありませんでした。でも、自分が子どもの頃はテレビで観る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになったのだなと思えて、とてもうれしいですね」と喜びつつ、「皆さんがこの作品をどんなふうに観てくださるのか、少し緊張も感じます」とコメント。また、「この『君の名は。』はひとりで観ていただいても、大切な誰かと2人で観ていただいても、ご家族揃って観ていただいても、それぞれに何か大事なものを見つけてもらえる作品だと思っています。新年の放送では同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るので、いろいろな感情が同じ瞬間に起きる…。そんなにも多くの人と作品を共に楽しむのは、繰り返し映画を観た方にとっても初めての経験だと思うので、“同時代感”、“リアルタイム感”みたいなものを楽しんでいただければ」と視聴者へメッセージを寄せる。さらに、自分の作品はいろいろ気になってしまって改めて観ることができないと言う監督だが、「いまのところ1月3日は1日中、テレビもネットも見ないようにしようと思っていますが…誘惑に勝てずにチャンネルを合わせてしまうかもしれません(笑)」と語っている。映画『君の名は。』は2018年1月3日(水)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月07日オスカー俳優として絶大な人気を誇る、メリル・ストリープとトム・ハンクスが、待望の初競演を果たすスティーヴン・スピルバーグ監督作『The Post』(原題)が邦題『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』として、2018年3月の日本公開が決定。あわせて、メイキング&場面写真が解禁となった。ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)をはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する――。早くも本年度アカデミー賞有力作の呼び声高い本作は、スピルバーグ監督が「いま、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に製作を発表、先に予定していた作品を前倒ししてまで撮影を敢行したことで話題を呼んでいる。スピルバーグの強い呼びかけに応えたのは、メリルとトムという2大オスカー俳優!輝かしいキャリアを誇る2人の名優が共演するのは、なんと本作が初めて。今回解禁された場面写真では、緊迫したシーンを垣間見ることができる一方、メイキング写真では、リラックスしたムードで撮影に臨む風景も。2人の息の合った圧巻の演技バトルにより一層の期待が高まる本作。脚本はリズ・ハンナと、『スポットライト世紀のスクープ』でアカデミー賞脚本賞を手にしたジョシュ・シンガーが手がけ、音楽はジョン・ウィリアムズが担当するという世界最高の布陣。すでに「Variety」紙、「Indie Wire」といった有名媒体をはじめ、「Gold Derby」「Awards Daily」「Awards Circuit」といった大手オスカー予想サイトでも賞レースのフロントランナーとして上位に挙げられており、大本命として大きな期待がかかっているとのこと。今後の続報からも目が離せない。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月14日テレビ東京の「ゴッドタン」や、ドラマ「素敵な選TAXI」などの脚本協力を手掛ける奇才!オークラが初ドラマ監督を務めるシチュエーション・ドラマ「漫画みたいにいかない。」が、今秋、「Hulu」にて独占配信することが決定した。今回書き下ろしのオリジナル脚本で贈るのは、まったく売れない時代遅れの漫画家と、その周りの人々の“漫画みたいにいかない日常”を、オークラ流のシニカルな笑いと哀愁で描くシチュエーション・コメディー。さらに、気鋭のイラストレーター・ニイルセンが手掛けるアニメーションが、ドラマの中で役者の芝居と融合するという、新感覚の演出が施されるという。そして今回は、ニイルセンさんが書き下ろしたイラストが到着!公開されたのは、漫画家:戸塚オサム、アシスタント:荒巻弘彦、定食屋のマスター:鳥飼昭雄、編集者:足立徹、戸塚の一人娘:高橋るみ。この先行公開のイラストから5人のキャストが一体誰なのか…ぜひ予想してみて。なお、キャスト発表は来週となるようだ。「漫画みたいにいかない。」は今秋、Huluにて独占配信予定。(cinemacafe.net)
2017年09月08日水谷豊(64)の初映画監督&主演作「TAP THE LAST SHOW」が、17日から全国88スクリーンで公開された。初日舞台あいさつに出席した水谷は、約40年間にわたり構想を温め続けてきた作品とあって「ついにこの日がやってきたという思いです」と感無量だった。 「製作にかかわったのは、水谷が主演をつとめる『相棒』シリーズの東映とテレビ朝日。『相棒』で水谷にたんまり稼がせてもらっている両社としては、企画持ち込まれたら断れるはずがない。公開規模からすると、異例の宣伝費がかけられたといいます」(映画業界関係者) 同作は、足に大けがを負って引退した水谷演じる元天才ダンサーが主人公。岸部一徳(70)演じる劇場オーナーから閉館を飾る最後のショーの演出を依頼され、ある若者の踏むタップによってかつての情熱を取り戻していく姿が描かれている。 「公開初週の週末興行成績が発表されましたが、公開スクリーンが少ないこともあってかトップ10入りはならず。興収の割に業界内の評価は高いのですが……」(映画ライター) 「構想40年」を全面的に押し出し、水谷のあふれんばかりの情熱をアピールしている同作。しかし実は、メガホンをとる決意をさせたのは日本でも大反響を呼んだあの名作だったという。 「劇中では水谷が若手タップダンサーたちに対し、ステッキを振り回して鬼の形相でしごくのが見どころ。そのシーンについて水谷は15年に日本で公開されアカデミー賞で5部門を受賞した『セッション』を見て衝撃を受けメガホンをとる後押しになったことを周囲に明かしています。たしかによくみると『セッション』で主人公のジャズ・ドラマーが音楽学校の鬼教師にしごかれるシーンを連想させるシーンもあります」(前出・映画業界関係者) 「セッション」は日本公開後時間をかけて話題なっただけに、水谷の監督作も今後映画ファンの間で話題になりそうだ。
2017年06月20日俳優の水谷豊が6月17日(土)、都内で行われた初監督作『TAP THE LAST SHOW』の初日舞台挨拶に登壇。40年間温め続けてきた、ショービジネスの世界の“光と影”を描くタップダンス映画で「40年思い続け、たどりついた。長い夢を見ていたよう」としみじみ語った。また、今後の監督業については「落ち着いたら、思いをはせます。でも、すぐに『相棒』が始まっちゃうんですよ(笑)」と笑いを交えながら、「いつかこの世を去るとき、自分の人生が悪くなかったと思えるよう、できることは全力でやろうと思っている」とコメント。「また、夢を見ることができれば。(今回40年間かかったので)次はもう少し短い夢がいいですね」と次回作にも意欲を燃やした。そして、「監督は“やる”仕事ではなく、“やってもらう”仕事。自分が目指す方向性やイメージを、才能ある皆さんに伝えるだけなんです。ですから、完成した映画は携わった皆さんのものなんですね」と今回の経験で得た“監督観”を語っていた。舞台挨拶には主演も務めた水谷さんに加えて、共演する岸部一徳、北乃きい、六平直政、前田美波里、本作のタップダンス監修を務めたHIDEBOH、そして、本編ラストで24分にも及ぶ圧巻のダンスショウを彩った9名のタップダンサーたち(清水夏生、HAMACHI、西川大貴、太田彩乃、佐藤瑞季、さな、NON、nana、KENICHI)が勢ぞろいした。この日は北乃さん&前田さんが、「夢、かなう」という花言葉をもつ青いバラ40本を水谷さんにプレゼント。40年来の夢を叶えた水谷さんを祝福した。また、岸部さんからは「まるでベテラン監督のような風格。だれもやったことがないことに挑む気迫を感じた」と太鼓判も。「監督のほうがいい。1本と言わず、もっと作ってほしい」(岸部さん)、「そんな…、俳優としてはダメですか?」(水谷さん)と丁々発止のやりとりで、会場を盛り上げた。『TAP THE LAST SHOW』は全国でにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TAP -THE LAST SHOW- 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017 TAP Film Partners
2017年06月17日永瀬正敏が主演を務める河瀬直美監督の最新作『光』が、第70回カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に正式出品されることが決定。河瀬監督は、永瀬さんと初タッグを組んだ一昨年の『あん』に続く7度目、また永瀬さんは、日本人俳優として初めて出演作が3年連続で招待を受けることになった。“映画”の音声ガイドの制作にたずさわる美佐子。あるとき、視覚障碍者向け映画のモニター会で弱視のカメラマン、雅哉と出逢う。映画の光に導かれるように、2人は音声ガイドの製作過程で衝突を繰り返しながらも、互いの心をゆっくりと通わせていくが――。昨日4月13日(木)、フランス時間の11時~(日本時間18時~)より発表された、第70回カンヌ国際映画祭ラインナップで「コンペティション部門」への出品が決定した本作。河瀬監督にとっては「監督週間」カメラドール(新人監督賞)受賞の『萌の朱雀』(’97)をはじめ、グランプリ受賞の『殯の森』(’07)、『2つ目の窓』(’14)、『あん』(’15)に続く、日本人監督としては最多となる7度目。また、主人公・雅哉を演じた永瀬さんは、河瀬監督の『あん』と、ジム・ジャームッシュ監督&アダム・ドライバー主演の『PATERSON』(原題)に続き、出演作が3年連続で同映画祭の招待を受けることとなり、日本人俳優として初の快挙となった。5月17日(現地時間)より開催されるカンヌ国際映画祭には、永瀬さん、美佐子役の水崎綾女、そして河瀬監督がチーム『光』として参戦する予定。なお、「コンペティション部門」受賞結果は、映画祭最終日の5月28日に発表される。このたび第一報を受けた永瀬さん、水崎さん、さらに劇中映画の主演・監督役の藤竜也、そして河瀬監督から喜びのコメントが到着している。■永瀬正敏撮影でお世話になった視覚障碍者の皆さんに心から感謝しています。また世界中で作られている数々の作品の中から『光』を選んでいただけたこと、本当に感謝しています。河瀬直美監督の思い、沢山の方々の思いが詰まったこの作品を、世界の皆さんに観ていただけることが何より嬉しいです。■水崎綾女カンヌ国際映画祭なんて、自分とは別の世界だと思っていたので今回のノミネートに驚愕しております。映画祭自体も初めてなのですが、世界各国から来られるたくさんの方にこの作品を観ていただける事がとてもうれしく思います。■藤竜也直美さん、貴女の『光』に僕の魂がゆすられました。ゆすられた僕の魂が、喜びの涙を流しました。彼方にある『光』が私たちに希望を与えてくれるという意識を共有出来ました。■河瀬直美監督映画は、「光」です。映画は、「魂」です。映画に魂を捧げたものとして、この映画『光』をこの世界に誕生させた、スタッフ、俳優のみんな、みんな、みんな、と、カンヌでの瞬間を分かち合えること、いま、とてもうれしい。50回目のカンヌで初めて訪れた場所…あれから20年の節目にまたあそこに立てる歓びをかみしめています。ありがとう。『光』は5月27日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:光 2017年5月27日より新宿バルト9、丸の内TOEIほか全国にて公開(C) 2017“RADIANCE”FILMPARTNERS/KINOSHITA、COMMEDESCINEMAS、KUMIE
2017年04月14日ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国の1つ、ブルネイで初の女性監督シティ・カマルディンを日本に招き、3月31日(金)、監督作品の青春ラブ&アクション『ドラゴン・ガール』無料上映会、およびトークショーが開催されることになった。厳格な父に男手ひとつで育てられた自由奔放な女子高生ヤスミン。ある日、初恋の相手アディがシラット(東南アジア発祥の伝統武術)国際大会で優勝し、町に帰ってくる。しかし、私立高校シラット部の女子チャンピオンであるデヴィが、アディに急接近していく。アディを振り向かせたいヤスミンは、公立高校の弱小シラット部に入部、3週間後のシラット大会にエントリーを果たす。部員3人、コーチも頼りない状況の中、はたしてヤスミンは大会でライバルを倒し、憧れの彼を振り向かせることはできるのか――。シティ・カマルディン監督は、イスラム教国のブルネイで初の女性映画監督。上映作『ドラゴン・ガール』は、2014年に制作されたブルネイ初の国際的な長編映画で、数多くの映画祭のコンペに参加し、スイスの「ヌシャテル国際ファンタスティック映画祭」で最優秀アジア映画賞を受賞するなど、高い評価を得ている。日本では「第10回大阪アジアン映画祭」(2015年)にて初めて上映され、好評を博した。格闘技シラットを通して成長していくブルネイの女子高校生の姿を描いた本作は、アクションシーンはジャッキー・チェンの武術監督であるチャン・マン・チンが監修。息もつかせぬ本格的アクションが満載ながら、ヤスミンの初恋のゆくえも気になる青春ラブロマンスの要素も。また、“インドネシアのトム・クルーズ”といわれ、人気を博しているイケメン俳優、レザ・ラハディアン(『タクシードライバー日誌』)も父親役で出演している。当日は本編上映後、カマルディン監督とともに、『99分、世界美味めぐり』東京撮影ライン・プロデューサーなど務めた映画プレゼンター/キュレーターの松下由美氏を迎え、本作やブルネイの映画事情などについて読み解いていく。本上映会は、国際交流基金アジアセンターがASEAN10か国からさまざまな分野の文化人を招へいする「アジア・文化人招へいプログラム」の一環として実施するもの。今後も、定期的に東南アジア映画を紹介する上映会を実施していく予定というから楽しみだ。『ドラゴン・ガール』上映会は3月31日(金)18時45分開演(18時15分開場)、新宿区・四谷区民ホールにて開催。※入場無料、予約不要、定員300名(text:cinemacafe.net)
2017年03月26日実力派俳優のイーサン・ホークが初のドキュメンタリー監督に挑み、89歳のピアノ教師シーモア・バーンスタインが教える自分のこころと向き合い、“より良く”生きるためのヒントを満載に描いた『シーモアさんと、大人のための人生入門』が、DVDでの発売が決定した。登場するシーモア・バーンスタインとは、アメリカでは若い頃からピアニストとして名声を築いた人物。しかし、50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を“教える”ことに捧げた。その彼を追うドキュメンタリーが本作で、スクリーンから紡がれる温かく繊細な彼の言葉の数々は、観る者の心を豊かな場所へ導いていく。当時アーティストとして、そして一人の人間として葛藤していたイーサン・ホークが、ある夕食会で80代ピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会う。彼の人柄とピアノに魅了されたイーサンは、ドキュメンタリー映画の撮影を決意。そして本作が誕生したのだ。特典映像として、貴重なシーモア・バーンスタインの長尺演奏シーンを収録するほか、同日には伝説のトランペット奏者、チェット・ベイカーの波乱の人生をイーサン・ホーク主演で映像化した『ブルーに生まれついて』のBlu-ray&DVDの発売もすでに決定している。『シーモアさんと、大人のための人生入門』Blu-ray&DVDは6月2日(金)より発売。※同日レンタル開始<『シーモアさんと、大人のための人生入門』リリース情報>『シーモアさんと、大人のための人生入門』DVD価格:3,800円+税発売元:アップリンク販売元:ポニーキャニオン(C) 2015 Risk Love LLC(text:cinemacafe.net)
2017年03月24日全米監督組合(DGA)賞が5日(現地時間)に発表され、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督が長編映画部門で受賞した。32歳のチャゼル監督は初ノミネートで初受賞を果たした。過去のDGA賞受賞者は同じ年のアカデミー賞監督賞も受賞することが多く、26日発表の第89回アカデミー賞にノミネートされているチャゼル監督の受賞の可能性はさらに高まったと言えそうだ。新人監督に贈られる長編映画第一作監督賞は、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のガース・デイヴィスが受賞した。アカデミー賞では13部門14ノミネートという最多タイ記録の『ラ・ラ・ランド』だが、1月のノミネーション発表時に主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンは、スマートフォンのビデオ電話「フェイスタイム」で祝ったという。当日、ロサンゼルスにいたライアンは発表後にチャゼル監督の訪問を受けたという。彼らは同じホテルに宿泊中だった。「かなり遅い時間に、デイミアンがドアを騒がしくノックしてきた。シャンパンを飲んでいた彼はなぜか携帯電話を10個持っていて、いろいろな人とフェイスタイムをしていたんだ」とライアンは「E!News」に語った。監督が話していた相手の1人が、中国に滞在中だったエマだ。監督の恋人で『ラ・ラ・ランド』にも出演している女優のオリヴィア・ハミルトンから、「いまからライアンのところに行くの」とフェイスタイムで知らされたという。ドアを開けたライアンは電話を手渡され、エマも一緒に喜びを分かち合うことができた。エマは「とっても2017年っぽい祝い方だったわ」とふり返っている。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月06日俳優の水谷豊が40年間アイデアを温め続け、満を持して初監督と主演を務める映画『TAP-THE LAST SHOW-』。このほど、水谷さんが演じる元天才タップダンサーの主人公・渡真二郎の渋すぎるビジュアルと第1弾ポスタービジュアルが解禁。本作の公開日も2017年6月17日(土)に決定した。本作は、23歳のころから水谷さんが思い描いていたストーリーを結実させた物語。日本では初めてとなる“タップダンス”を題材にした作品に、全国から一流のタップダンサーが集結し、本物の“ショウ”と、ショウビジネス界の光と影を丁寧に描いていく。水谷さんが演じるのは、タップダンサーたちにとって憧れの存在であり、「彼の指導を受けたい」と誰もが熱望する伝説のショウ請負人・渡真二郎。かつては「天才」の名をほしいままにしていたが、19年前、ある舞台での事故をきっかけにダンサー生命を失ってしまう。その後は、演出家として仕事を続けていたが、その厳しさゆえに彼の周りからは人が離れてしまい、ここ数年は酒におぼれ、自堕落な生活を送り、ショウビジネスの世界からも姿を消してしまっていた男。そんな彼の元へ、岸部一徳演じる旧知の劇場支配人・毛利から「劇場最後のショーを演出してほしい」という相談を持ちかけられる。渋々この話を受けた渡。彼の元へとやってきたのは、それぞれに事情を抱えながらも、若さと豊かな才能をもつタップダンサーたち。彼らとの交流を通じて、渡の止まっていた時間が動き出す…というストーリー。そんな渡のビジュアルは、まさに彼の生きざまを表したかのような姿。水谷さんはこれまでのドラマや映画では白髪を見せたことがなかったが、今回、渡のキャラクターに合っているのではと、初めて白髪を活かしたビジュアルに。杖を手にした白髪交じりの水谷さんの、どこか危うさ漂う表情は印象的。過去の栄光を物語る部屋で、洗練された衣裳とあえて醸し出した“やさぐれた雰囲気”が合いまった、元天才タップダンサー・渡真二郎の姿が誕生している。水谷さんは、「『TAP -THE LAST SHOW-』の公開日が、2017年6月17日に決まり、大変嬉しく思っております。若いダンサーたちと作りあげた映画とショウを皆さんに楽しんで戴けたら、幸いです」と、熱い思いで完成させた本作にコメントを寄せている。『TAP-THE LAST SHOW-』は2017年6月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月14日アイドルグループ・HKT48の指原莉乃が、12月24日のクリスマスイブ限定(九州地区限定)で放送されるロッテのCMで、CM監督に初挑戦することが10月31日、明らかになった。このCMへの出演権をかけてHTK48メンバー内でクリスマスパーティー企画対決を行うことも発表された。ロッテ×HKT48のクリスマスコラボ企画第2弾として行われる「HKT48のおかしなクリパ」では、HKT48のメンバーが3つのチームに分かれてクリスマスパーティーを企画。一般投票で一番に選ばれたチームにCM出演権が与えられる。チーム編成は監督の指原が決め、各チームリーダーには、「TEAM DECO」に宮脇咲良、「TEAM PLAY」に兒玉遥、「TEAM ART」に松岡はなを任命。「TEAM DECO」はガーナフォンデュを活用したデコフォンデュパーティー、「TEAM PLAY」はコアラのマーチの絵柄に合わせた仮装を楽しむなりきりコアラパーティー、「TEAM ART」はチョコレートのパッケージをデコレーションするチョコアートパーティーを提案する。CM監督に初挑戦する指原は、「私もどこまでやるのかわからないので、周りのスタッフの皆さんに支えてもらって、頑張りたいと思います」とコメント。「HKT48のメンバーを"なるべく"可愛く撮れるように頑張りたいと思います」と意気込んでいる。各チームのリーダーも気合十分で、宮脇は「絶対にTEAM DECOでこのCMを撮りたいと思います」、兒玉は「私たちはクリスマスパーティーをコスプレで盛り上げられるように頑張りたいと思います」とコメント。松岡は「チームリーダーになったんですけど、一番後輩なので引っ張っていけるか不安ですが、頑張りたいと思います」と話している。なお、人気投票は11月1日より特設サイトでスタート。応募した人の中から抽選でメンバー考案のクリスマスパーティーグッズ・サイン入りチェキがセットでプレゼントされる。
2016年11月01日『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』の行定勲監督が初のロマンポルノに挑む『ジムノペディに乱れる』が、板尾創路主演で11月26日(土)より公開されることが決定。この度、本作のポスタービジュアルと予告編が到着した。自宅のピアノから流れてくるエリック・サティの「ジムノペディ」の音色。目を覚ました映画監督の古谷慎二(板尾創路)はピアノが置かれた部屋へ足を踏み入れるが、そこにはピアノを弾いていた妻の姿はない――。古谷は久々に新作映画の撮影に入っていた。国際映画祭で高い評価を得た名声は過去のものとなり、いまでは低予算映画の仕事にありつくのがやっとだった。かつては「精神が研ぎ澄まされていれば、金がなくても映画だ」と、どんな条件でもやる気を失わなかったが、いまでは「こんな現場は映画じゃない」と愚痴っている。撮影直前になって、主演女優の安里(岡村いずみ)がラブシーンで愚図りはじめ撮影が進まない。古谷は強引に説得するが、安里と言い争いとなり、険悪な雰囲気のまま撮影は中断してしまう。その日、古谷は昔から関係がつづく衣装部スタッフと一夜を共にする。そして翌朝、彼女から安里が降板したことを知らされる…。映画は製作中止となり、時間を持て余した古谷は、街で会った映画専門学校の教え子・結花(芦那すみれ)の部屋に転がり込む。思わせぶりな態度で挑発してくる結花と体を重ねる古谷。雨の音に紛れてどこからかジムノペディが聞こえてくる…。本作は、今年生誕150年を迎えたエリック・サティの名曲「ジムノペディ」の調べにのせ、ラブストーリーの名手・行定監督が、切なく不器用な大人の愛を官能的に描いている。今年で製作開始から45周年を迎える“日活ロマンポルノ”のリブートプロジェクトの一環で製作された本作。今回メガホンを取った行定監督のほか、塩田明彦監督、白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督ら第一線で活躍する監督陣が完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろすことでも話題。さらに、先日行われた「第21回釜山国際映画祭」でのワールドプレミア上映には、韓国を代表する鬼才映画監督キム・ギドクや、映画プロデューサーのアン・ドンギュなど韓国映画関係者が来場し本作を絶賛した。主演を務めるのは、芸人や俳優など様々な顔を持つ板尾さん。映画監督としても2本の作品を残し注目される彼が、今回は全てを失い自暴自棄になっている映画監督の男・古谷演じる。古谷を惑わすヒロイン・結花には、これまではBOMI名義でミュージシャンとして活動しており、本作が本格的な映画デビュー作となる芦那すみれ。もうひとりのヒロイン・安里には、大河ドラマ「真田丸」の出演など、注目の若手女優・岡村いずみ。2人とも本作で初めて濡れ場に挑戦し、美しく官能的なラブシーンを披露している。そして、本作の見どころの一つとなっているのが、古谷が<1週間>、ヒロイン2人を始め、田山由起、田嶋真弓、木嶋のりこ、西野翔らが演じる様々な年齢層の女性たちと官能的に乱れる姿。さらに、ロマンポルノを代表する女優・風祭ゆきもカメオ出演している。このほど初解禁された予告編には、古谷が女たちの肌のぬくもりに助けられながら、失った何かを探し求める姿が描かれており、古谷をとりまく女たちとの官能的なシーンを想起させる映像がちりばめられている。本作は、中央線沿線が舞台になっており、ロマンポルノにも深い関わりがある映画監督の実話エピソードにもインスパイアされているそう。終盤に放たれる「感じるんだ」というセリフには、不感症で不寛容な時代へ一石投じるものになっている。なお、豪華監督陣による完全オリジナルの新作ロマンポルノを、「新作製作 powered by BSスカパー!」として製作開始。新作公開に併せ「BSスカパー!」にて、各作品の劇場公開同日の深夜0時より【R15+版】で放映される。『ジムノペディに乱れる』は11月26日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年10月18日本木雅弘が『おくりびと』以来、7年ぶりの映画主演で、『ゆれる』『夢売るふたり』の西川美和監督と初タッグを組む『永い言い訳』。このほど、本作をいち早く鑑賞した多くの人々が、その儚げで愛らしい様子に称賛を送ってやまない子どもたちの新場面写真が初公開。初めて子役の演出を手がけた西川監督からもコメントが到着した。本作は、直木賞候補となった西川監督の同名小説を自ら映画化。主人公の、妻が亡くなっても泣けない小説家・津村啓こと衣笠幸夫役の本木さんをはじめ、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里など、屈指の実力派俳優が集結。ひとときも見逃したくない緊張感とちょっぴり辛口なユーモアをはらむ、優しさと希望にあふれた物語を描き出す。そんな本作で早くも注目を集めているのが、本木さん演じる幸夫が世話を買って出る、同じく妻を事故で亡くした大宮陽一(竹原ピストル)の長男・真平役の藤田健心と、長女・灯役の白鳥玉季の圧巻の表現力。今回初めて、子どもたちの起用と演出に挑戦したという西川監督は、これまでの作品では、大人しかいない現場で無駄のない撮影を進めてきたのに対し、初めて子どもたちと仕事をした現場でどんな違いがあったのかを語っている。もともと「子どもたちを虚構の世界に引きずり込み、何かを強いるのはきついことだと思っていたんです」と西川監督。「実際には体験もしていないことを想像して、涙を流させたり、芽生えてもいない負の感情をむき出しにさせたりするのは、異常な人間性に導くような気がして苦手意識がありました」と胸の内を吐露。「撮影が長くなれば電池も切れるし、なだめたりすかしたりも大変ですよね。でも、そうやって葛藤する私を、彼らはあっという間に飛び越えて、体も精神も成長していく。自分がいかに力ない存在かということを認識しながら、大人が子どもと関わることの豊かさを痛感しましたし、反面、こんなに笑ったり叱ったりの多いにぎやかな現場を経験したのも初めてでした」と、9か月に及ぶ撮影での彼らの成長をふり返っている。本作では、自然な子どもらしさを追求するため、なるべく演技経験の少ない子どもたちが抜擢されたが、中学受験を控え、微妙な年ごろに差し掛かった小学校高学年の真平を演じた藤田さん、あどけなく天真爛漫な妹・灯を演じた白鳥さんは、それぞれ類まれなる才能を発揮し、観る者の多くを魅了する。なお、白鳥さんは、先日まで連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に坂口健太郎演じる星野武蔵の娘・青葉役で出演しており、高い評価を得ている。この子どもたちと、本木さんやお父さん役の竹原さん、大宮一家と出会う科学館の学芸員・鏑木役の山田さんが創り上げる豊かな時間は、忘れがたい映画体験となるはずだ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日アメリカで9月20日(現地時間)にシーズン6の放送が開始した「New Girl/ダサかわ女子と三銃士」の主演女優ズーイー・デシャネルが監督に初挑戦した。第1子出産からわずか半年でシーズン5の撮影に戻り、それから半年後にはシーズン6の主演と監督をこなすというアクティブなズーイー。それも、監督をしたのは第1話だというから、プレッシャーも大きかったのではないだろうか。「People」誌の取材には「すごく良い経験になったし、とにかく楽しかった」と語っている。しかし、やはり演技をしながら監督もするというのは「難しかった」そうで、特に「撮影したシーンを何度も見返すのは時間がかかりすぎるため、極力避けた」と言う。幸いなことにズーイーにはディレクティング・プロデューサーが付いており、ちょっとした指標を出してもらうことで「ほかの役者の演技に集中することができた」ということだ。日本ではFOXチャンネルなどで現在シーズン5が放送中で、まもなく最終話を迎える。シーズン6も「おもしろいエピソードがたくさんあるわ」と自信たっぷりのズーイー。「キャンプの話や(シットコムの)『Brooklyn Nine-Nine』とのクロスオーバーエピソードもあるの」。シーズン5から出演しているミーガン・フォックスの活躍も見逃せない。(Hiromi Kaku)
2016年09月21日『ジャスティス・リーグ』の監督を務めるザック・スナイダーが、バットマンの新作スーツを初公開した。スナイダーは、同新作映画でバットマンを演じるベン・アフレックが新たなバットスーツを身に着け、改良版バットモービルとみられる物体の横に立った写真をツイッターに投稿し、「大詰め。戦闘バットスーツ姿のバットマンの撮影最終日」とコメント。その写真からは、ハイテクのゴーグルを装着し、スーツには装甲板が施されているのが見て取れる。同作には、バットマン役のベンのほか、フラッシュ役のエズラ・ミラー、アクアマン役のジェイソン・モモア、スーパーマン役のヘンリー・カヴィル、ワンダーウーマン役のガル・ガドット、サイボーグ役のレイ・フィッシャーらが出演している。DCエンターテイメント社のジェフ・ジョンズ社長は最近、『ジャスティス・リーグ』がそこまで重圧感のない作品になると明かしていた。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が不評だったことを受け、ワーナー・ブラザース社とDCコミックスは『ジャスティス・リーグ』を「希望に満ちた気楽な」雰囲気の作品にすることに決めたそうで、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで新作のプロデューサーも務めているジョンズ氏は「過去にスタジオ側が『DCフィルムズはすごくいかつくてダークだから、一味違うんだ』って言ったように思い違ってしまったことがあったんです。それは大間違いなんですよね。希望と楽観さに満ちた人生の見方なんです。バットマンでさえそういうところがありますからね。より良い明日を自分で作れると思わなければ、こんなこと止めていますよ」と話していた。ベンも、この新作では「ダーク」なユーモアのセンスを見せていると明かしている。「もうちょっと嘲るような感じで、ユーモアがあって、もっと皮肉っぽいんだ。今回はもう少し使命感に満ちた男って雰囲気だね」「怒りに満ちたというよりは、このグループをまとめることに熱心なんだ。このリーグを形成することにね。でもブルース・ウェインらしいひねくれた皮肉っぽいユーモアがもっと出てくるんだよ」(C)BANG Media International
2016年09月16日女優の遠藤久美子(38)が31日、映画監督の横尾初喜氏(37)と7月に結婚したことを、所属事務所の公式サイトを通じて発表した。遠藤は妊娠もしており、来春に出産予定だという。遠藤は、「この度、遠藤久美子は、7月に、映像作家であり、映画監督の横尾初喜さんと入籍致しました事をご報告申し上げます」と結婚を報告。「お腹には来年春に出産予定の赤ちゃんを授かっております」と妊娠も明かした。そして、「横尾さんとは、数年前に映画の撮影現場でご一緒し、去年12月に再会した際、連絡先を交換しました」と馴れ初めを説明。「二人の時間を重ねる度に恋愛感情は深まっていき、とても短い日々ではありますが、穏やかで居心地が良く、付き合い当初から将来を考えている二人がいました」とつづった。さらに、「報告を誰よりも喜んでくれた両親の笑顔を見た時は、涙が溢れました」と両親とのエピソードを披露し、「未熟者の二人ですが、どうか、温かく見守って頂けたら幸いです」と呼びかけた。
2016年08月31日数多くのドラマや舞台で活躍し、7月からは主演ドラマ「せいせいするほど、愛してる」の放送が控える滝沢秀明が、『呪怨』シリーズで知られる清水崇監督と初のタッグを組み、映画『こどもつかい』にて自身初となる“映画初主演”を果たすことが決定した。とある郊外の街で、次々と行方不明になる子どもと、その周りで起こる大人たちの不審死事件。「いつの間にか帰ってきた“こども”に遭遇した大人は、3日後に謎の死を遂げる」といううわさがネット上を賑わせていた。地方新聞記者の江崎駿也(有岡大貴)は、子どもが大人たちを殺すなんてありえないと、不審死事件の真相を追いはじめる。一方、駿也の恋人、原田尚美(門脇麦)は保育所に勤めていたが、ある日ひとりの男の子の母親が夜中になっても迎えに来ないため、尚美がその男の子を預かることになってしまう。そこへ忍び寄る、ひとつの影―こどもつかい(滝沢秀明)。やがて行方が分からなくなる尚美が預かった男の子。それは、“こどもつかい”が駿也と尚美に迫る、恐怖の序章に過ぎなかった――。『呪怨』シリーズを手掛け、ハリウッドリメイク版として全米公開された『THE JUON/呪怨』が日本人監督初、2週連続で興行成績1位を記録するなど、“ホラーの旗手”と名高い清水監督が、いままでの作品とは一線を画す新たな物語として生み出す本作。主演を務めるのは、17年ぶりの映画出演にして“初”の映画主演を飾る滝沢さん。演じるのは、“こども”の霊を操り、大人に呪いをかける、謎の男「こどもつかい」だ。突然、子どもの前に現れては巧みにその心に入り込み、その子どもを連れ去ってしまう。いつの間にか帰ってきた“こども”に遭遇した大人は、3日後に謎の死を遂げていく。“こどもつかい”、とは何者なのか?そして連れ去られた子どもたちは、大人たちをどんな恐怖の闇に落とし入れていくのか?気になる役どころだ。今回の出演について「初めてホラー映画へ挑戦をさせていただくこととなり、いまからどう演じるか楽しみでいっぱいです」と明かす滝沢さん。また、清水監督との初タッグにもとても喜んでいるようで、すでに撮影では清水監督とともに衣裳や特殊メイク、動きや台詞の言い回しにこだわりながら、最狂のキャラクターを作り上げているという。「この作品は、怖いだけではなく笑いもあったり、人間の成長物語だったりと沢山のテーマがあり、いままでにない作品になりそうです」と、本作の仕上がりに期待を寄せた。そして共演には、フレッシュなキャスティングが実現。次々と起こる不審死事件の謎を追う新聞記者・江崎駿也役に、「Hey! Say! JUMP」の有岡大貴。「当時『呪怨』を観て、こんなに怖い映画を作るのはどんな人なんだと怨んでさえいましたが、実際にお会いしてみて、清水監督の醸し出す和やかな雰囲気のおかげで、楽しんで撮影に臨めそうです」と現場の様子を明かした。駿也の恋人であり、こどもつかいに翻弄される・原田尚美役に、若手実力派女優の門脇麦。『太陽』『二重生活』などで多彩な役を演じ分ける門脇さんだが、「文化祭のお化け屋敷もリタイアしたくらいに怖いものは苦手で、今回も明るい昼間のうちにしか台本を開けずいまからこんなで大丈夫かしらと正直不安もありますが、そんなことより初めての清水組!初めての本格的なホラー作品!初めて尽くしで胸躍るときめきがその不安を軽々越えています!ホラー初心者な私ですが気持ちを新たに頑張ります」と新境地への意気込みを語った。清水監督も加わり書き上げた完全オリジナルストーリーで描く本作。「娯楽としての怖さはもちろん、現実社会の問題を背景に展開する、滑稽且つ、はらわたの煮えくり返る様なドラマに仕立てます」という清水監督の言葉を信じて、全く新しい恐怖の世界を楽しみに待ちたい。『こどもつかい』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月01日