今年は読売演劇大賞最優秀男優賞と菊田一夫演劇賞という、ふたつの権威ある演劇のタイトルを受賞した中川晃教。いまや日本ミュージカル界に欠かせない存在になっている彼だが、元はといえばシンガー・ソングライターとしてデビューし、今も自身の音楽を届けるコンサートは精力的に行っている。その切り口も、バンドスタイルやオーケストラとのコラボなど多様だが、この秋に行うのは『中川晃教コンサート2017 ~Seasons of love~』とタイトルを冠したLIVE ACT。新たな試みに挑む中川に、話を訊いた。チケットはこちら名古屋は中日劇場、大阪は新歌舞伎座、そして東京は明治座。いわゆる演劇の劇場を会場にするところが興味深い。「明治座でコンサートをやりませんか、というお話を頂いたことが始まりです。明治座さんといえば、日本の芸能・芸事を作ってきた場所。そこでコンサートをやるということが新鮮ですよね」と中川。明治座という場所については「まず、厳かで緊張感のあるイメージ。歴史も由緒もあるところで、そこに立つのはひとつのステータスです。でも古臭さは感じないんです。伝統芸能から幅広いエンタテインメントまで、その時代ごとのニーズに応えている。今回、僕に声をかけていただいたというのも、新しい何かに可能性を感じ、それを届けたいと考えているんだと感じます」と語り、「あの空間でどんなことが出来るだろうとワクワクしました!」と楽しそうに話す。その内容は、やはり“この会場ならではのもの”を考えているようで「通常の、立って盛り上がるライブとは違う、シアトリカルなものを考えています」。和風な要素も取り入れるそうで「オープニングはダンスと篠笛、そこにシンセサイザーが絡んで“和”の世界を表現し、さらに朗読と僕の音楽がコラボするシークエンスもちょっとお見せしようかと」。今までの中川のコンサートとも違う新たな世界が広がりそうだが、「もちろんミュージカルの楽曲もやります! 実在のボーカルグループ「ザ・フォー・シーズンズ」を描いた『ジャージー・ボーイズ』という作品で、今回ふたつの賞を頂きましたが、音楽でデビューした僕がミュージシャンの役で演劇の賞を頂いたことに不思議な縁を感じています。ですのでその『ジャージー・ボーイズ』から2曲、そして今出演している舞台『ビューティフル』からも2曲歌いたいなと思っています」。ちなみにタイトルの『Seasons of love』の意味は……? 「先ほどの“和の要素”とも絡みますが、日本人だからこそ感じる四季の楽しみ方が、芸事の世界には息づいていると思うんです。なので、全部観終わったあとにきっと、このタイトルを感じて頂けるものになるんじゃないかな。あとは今しか出来ないものを見せたいという気持ちを込めて「旬・今・時期」という意味のSeason。それからもちろん、ザ・フォー・シーズンズにもかかってます! あれ、そこ、気付きませんでした(笑)?」。東京公演は10月1日(日)に明治座にて開催。チケットは8月27日(日)に一般発売開始する。
2017年08月21日「高校教師」「家なき子」を始め、数多くの衝撃作を生み出してきた野島伸司が脚本を手掛けるHuluオリジナルドラマ「雨が降ると君は優しい」が、「Hulu」にて今秋配信されることが決定。また、玉山鉄二と佐々木希が夫婦役で出演。妻が不特定多数の男と体の関係を持ってしまう“心の病”だと知ったとき、夫は妻をそれでも愛しぬくことができるのか…!?“セックス依存症”を題材に、悲劇的純愛ドラマを描いていく。本ドラマは、野島さんが「本当に描きたいドラマ」を形にするべく、3年の歳月をかけて丁寧に紡ぎ出した作品。題材として選んだのは、“男女の間に横たわる究極のカセ”…地上波作品では描くことが極めて困難な「セックス依存症」。その呼称と症状から好奇の目で見られがちだが、実は「性嗜好障害」という病気の一つで、患者ひとりの力では到底抗えない深刻な心のエラー。本作では、心から愛し合いながらも“妻のセックス依存症”という究極の試練を与えられた新婚夫婦を中心に、“心の闇を抱えた男女らの愛と憎しみが交錯する群像劇”を描写する。そんな本作で主人公・立木信夫を演じるのは、「薔薇のない花屋」以来、2度目の野島作品参加となる玉山さん。連続テレビ小説「マッサン」では、ストレートな夫婦の純愛を演じ切り、世の喝采を浴びた彼だが、今作では一途に愛する妻がセックス依存症だと知り、計り知れない苦悩にさいなまれていく夫を演じる。そして、信夫の妻・立木彩を野島作品初参加となる佐々木さんが熱演。今年4月に結婚し新妻となった佐々木さんが、本作でも新婚の妻を演じるのだが、しかし、彼女は心の底から夫を愛しながらも、不特定多数の男に抱かれずにはいられないセックス依存症という役どころ。なぜか眩しく晴れた日には抗えない衝動を覚えて、見知らぬ男と肉体関係を持ってしまう彩。夫にはその事実をひた隠しにしてきたが、ある出来事からその秘密が夫の知るところとなり、激しい苦悩と呵責にさいなまれていく…。初め台本を読んだときには、深く理解することができなかったと話す玉山さんだが、「このドラマは昔のフランス映画のように、“観る人によって感じ方が違う愛の表現”を織り込んだ作品。僕が間違った方向に捉えていたらどうしよう…と、クランクインするまでは毎日が恐怖でした。ですが、実際に信夫を体に入れ、先入観やセオリーといった雑念をそぎ落としながら演じていくと、徐々にベースと方向性が見えてきました」とコメント。また、恋愛モノはあまりやったことがないと言い、「女優さんとずっと目を合わせることに気恥ずかしさを感じる部分もありますが(笑)いまは何よりも“信夫として抱く感情”を大事にしながら撮影に臨んでいます。役者としての居心地はすごくいいです!」と話している。また佐々木さんは、「登場人物それぞれが、周囲の人たちも含めてのちのち点と点がつながっていきますし、ビックリするような展開の連続です」とドラマについて明かし、自身も台本を読みながら早く次が読みたくて仕方なかったほど、惹き込まれてしまったと語る。役柄については、「性嗜好障害を患っていますが、夫のノブちゃんを心の底から愛している女性。自分ではどうしようもない分、ものすごい罪悪感に苛まれ、自分自身を嫌いになる瞬間もあるからこそ、ノブちゃんの前では“いい妻”であろうとします。私にはそんな彩が純粋で儚い女性に思えて、愛おしくなりました。だからこそ彩を演じていると、日々つらい気持ちになります」と話すも、「このような女性を演じるのは初めてなので『すごい挑戦だな』とやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています。というのも、撮影中は泣かなくてもいい場面で泣けてきたり、ノブちゃんと眠るシーンで心から安心して、本当に寝そうになってしまったり…(笑)、すごく優しい玉山さんに引っ張っていただいているおかげもあって、自分でも『こんな感情になるんだ!』という新発見がたくさんあります」と新境地を切り拓いているようだ。Huluオリジナル「雨が降ると君は優しい」は今秋、「Hulu」にて配信予定(全8話)。(cinemacafe.net)
2017年07月20日坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する連載「あなたがいいならそれでいいけど」。今回のテーマは「男と女のルール」です。“ゲス不倫”なるスキャンダルが横行する中、関係を当事者が暴露するケースも。不倫や浮気は褒められたものではないが、それでも最低限のルールは必要?土田さんの見解は?***当人同士が良ければいい。それがルールになる男と女の間にルールがあるとしたら、浮気、不倫は良くないものという大前提はあると思います。世間的にもいまは完全NGですからね。それでも、不倫をする人は絶えないですよね。たとえば、女性側からすれば、相手の男性に奥さんがいてもいいと思っていたけど、時が経つにつれて、その関係性だけでは物足りなくなってくることなんて、よく聞く話。だいたい男が弱みを握られて不倫をバラされるパターンが多いように見えるけど、どちらかが悪いだの、かわいそうだの、ルール違反だのって、誰も決め付けられないはずなんです。男と女。恋人なり、夫婦なりということですけど、二人の間には二人にしか分からない、いろんな形があって、いろんな問題を抱えていますよね。そこについて、本来なら第三者がとやかく言う話じゃないと思うんですよ。相手の立場になって考えてみたら、一方を責めるようなことは言えないはずだから。たとえ、浮気をしたって、不倫をしたって、当人同士が良ければいいんです。それがルールじゃないですか?つちだ・てるゆき芸人。『にちようチャップリン』(テレビ東京日曜22:00~)、『この差って何ですか?』(TBS火曜19:00~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか出演番組多数。※『anan』2017年7月19日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子(by anan編集部)
2017年07月13日KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・白井晃が贈る近代戯曲シリーズ。最新作には、イギリスの女性作家、ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』を原作とした戯曲が選ばれた。主人公のオーランドーを演じるのは多部未華子だ。時代や国境、性別をも超えながら生きていくオーランドーという不可思議な存在に何を見出し、その世界をどう構築していくか。互いに“いつか一緒に”と望んでいたというふたりだからこそ、できることがありそうだ。【チケット情報はこちら】多部が白井と仕事してみたいと思ったのには、白井演出の数々の作品に出演している山本耕史が関わっている。「6年くらい前に出会ったときから山本さんにはずっと『絶対に白井さんと一緒にやったほうがいい』と言われていて。昨日も『稽古時間は長いけど学べることが多いから』というメールが来ました(笑)」と多部は打ち明ける。それに対して「最近は短くなった」と苦笑しながらも、「でも、稽古をやっただけいいものになります」と断言して舞台づくりへの情熱を覗かせる白井もまた、多部とのセッションを望んでいたという。「これは僕が勝手に思っていることですが、多部さんは自分が内包しているものを役に照らし合わせて演じている印象があるんですね。どういう人物かと考えてデコラティブに作っていくのではなく。だから役の中に多部さんが見える。そこがいいなと思っていました」それだけに今回も、オーランドーという主人公に多部がシンクロすることで生まれてくるものに、白井は期待を寄せている。「これは実に演劇的な仕掛けのある戯曲で、オーランドーが出会う様々な人を、小日向文世さんをはじめとするおじさん俳優たちが(笑)、演じ分けていくことになるんですけど。その“いかにも芝居です”というアンチリアリズムな構図の中で、人を愛するってどういうことなんだろう、人が生きる衝動って何なんだろうと、オーランドーが考えたり葛藤したりしていくことが多部さんの中にも起こって、最終的には人物が生身のリアルなものとして見えてくるのではないかと思ってるんです。時代も国も、男とか女とかも通り越して、私は私、今ここに生きている私が愛おしいと思えてくるような。そんなことを僕は多部さんの中に見ているのかもしれません」。多部は、男でもあり女でもあり、16世紀から21世紀にわたって生きているオーランドーを「どう捉えていいのかまだわからない」と正直に言う。が、「とはいえ同じ人間だから、何か自分の思いをリンクさせられるはず」と力強い。演劇ならではの“嘘”が“真実”を見せてくれるに違いない。舞台『オーランドー』は9月23日(土)から10月9日(月)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場 ホールで、10月26日(木)から29日(日)まで、東京・新国立劇場中劇場で上演。なお、一般発売に先がけてプレイガイド最速先行いち早プレリザーブを実施。受付は5月29日(月)午前11時より。取材・文:大内弓子◆衣裳協力(多部未華子)PERMANENT MODERNSretsisJILLSTUARTGUSUCUMA
2017年05月26日「高校教師」「未成年」など現代社会を独自の視点で鋭く切り取り、数多くのヒットドラマを生み出してきた野島伸司が脚本を務める「パパ活」が、6月26日(月)よりdTVとFODにて配信。主演に渡部篤郎、飯豊まりえを迎え、いま話題の現代の新たな男女関係をテーマに“スキャンダラス”なラブストーリーを描く。ごく普通の女子大生・杏里(20歳)は、母親に恋人ができたことがきっかけで家から追い出されてしまう。交際中の彼氏にも見放されて、ネットカフェを転々としながら大学に通う日々を送っていたが、あるとき、友人から「パパ活」の存在を聞く。最初は消極的な杏里だったが、生活費を稼ぐために登録したパパ活サイトを通じて航(45歳)という男性と出会い、その日は彼が契約するマンションの1室で1人で眠ることに。数日ぶりの眠りに安堵した杏里だったが、翌朝、思わぬ形で航と再会。杏里は、航を取り巻く隠された真実に直面していく――。dTVとフジテレビるタッグを組んだオリジナルドラマは、本作が第2弾。第1弾として、主演に山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)を迎えて男女6人の恋模様を描いた王道ラブストーリー「Love or Not」をdTVとフジテレビが運営するFODで同時配信し、ユーザーからの支持を得た。今回は、社会派ドラマの名匠として知られる野島氏が、カラダの関係はなく、デートをするだけ、金銭的支援をしてくれる男性との交際を意味する“パパ活”という現代の新たな男女関係を中心に、人間の本質をリアルに表現。ストーリーが進むにつれて視聴者の想像を超える展開が待ち受ける、スキャンダラスなラブストーリーを生み出した。主演を務めるのは、「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 犯罪症候群」をはじめ、高い演技力でさまざまな難役を演じてきた実力派俳優・渡部さんと、映画『暗黒女子』で自身初の映画主演を果たすなど、いま最も注目を集める若手女優の飯豊さん。それぞれ、“パパ活”を通じて知り合い、隠されていた真実に直面しながら衝撃的な運命へと導かれる45歳大学講師と、ごく普通の20歳の女子大生を演じる。さらに、「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」で一躍注目を集めたネクストブレイク俳優・健太郎をはじめ、実力派俳優の霧島れいか、橋本さとしら多彩なキャストが集結。本作の主題歌は、新人ながらカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」主題歌(オープニング曲)に大抜擢され、注目を集めるシンガー・Beverly(ビバリー)の「Unchain my heart」に決定。妖しげなバイオリンによるイントロと、切ない歌声が本作の世界観を彩る。野島氏は、“パパ活”について「援助交際を綺麗事で包んだとも言われていますが、現代世相の1つです。背景には、授業料、奨学金が払えない貧困女子という、社会問題と繋がっているようです」と鋭く分析。「物語はフィクションであり、入り口のモチーフとして使い、中年男性との想像も出来ない恋物語に移行します。ヒロインと同じように進むかどうかの選択肢は多義に渡ります。自分に置き換えて視聴して楽しんで貰えたらと思います。なお、くれぐれも、サイトへの登録は自己責任ですが(笑)」と語り、一筋縄ではいかなそうなヒロインの恋に言及する。また、「自分には似ていない人物を演じることは、大変貴重な経験」と語るのは、渡部さん。「わからないことなど、色々な方向からその人間を考える時間もとても貴重でした。野島伸司さんの脚本に参加させていただくのは初めてで、50歳手前で参加させてもらえたことも、また1つ勉強になりました」と真摯にふり返りながら、本作を「心に傷を負った人たちの精一杯生きようとする、愛の作品」と語っている。「自分の父親と同い年くらいの相手」に恋をする飯豊さんは、「パパ活を超えた2人の関係の先にみえるものはなんなのか。年の差の恋愛を不朽の名作をうみだしている野島さんがまた違う形で書かれたこと、愛の形や人との繋がりの深さ、それを同年代の方たちにも感じ取っていただきたいです」と力を込めてコメント。「大人の男性にしかできないようなオシャレな胸キュンシーンもあります」というだけに、期待が高まる。dTV×FOD共同製作ドラマ「パパ活」は6月26日(月)深夜0時よりdTV&FODにて第1話配信スタート、毎週月曜0時配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2017年05月22日女優の前田敦子が15日、映画『武曲MUKOKU』(6月3日公開)の完成披露試写会舞台挨拶に、綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明、熊切和嘉監督とともに登場した。同作は藤沢周の原作を実写化。剣道の道を捨てた谷田部研吾(綾野)の元へ、師匠の光邑師範(柄本)は、剣の才能を持つ今時の高校生・羽田融(村上)を送り込む。前田は研吾の恋人・カズノを演じる。作品にちなんでライバルを聞かれた前田は「AKB48にいた時はライバルという存在はたくさん、周りの方達が作り上げてくれたものがたくさんあった」と振り返った。そして、たくさんのライバルたちについて「今は一人ひとり大切な、なくてはならない存在になっているので、そういう存在がいるということはすごく幸せなことだなと思います」と笑顔で答えた。前田がさらに「それくらい、切磋琢磨してやってきたという絆がすごくあるのが、ライバルだなと思います」と答えると、綾野はAKB48時代にずっとセンターを務めていた前田を差し置いて「僕がセンターに立っちゃってる」と気付いた様子。「しっくりこないなと思ったら……」と冗談めかして苦笑し、その場を盛り上げていた。
2017年05月15日前田ゆかは、忙しいときこそ漢方雑誌「STORY」や「美STORY」でレギュラーモデルとして活躍している前田ゆか。ママでもある前田は、2017年4月23日、自身のオフィシャルブログの中で、春になると、漢方薬「牛黄(ごおう)」を取り入れていることを明かした。前田曰く、漢方薬なので苦味はあるが、1包ずつオブラートに包まれているため苦味は気にならず、身体の疲れや心の疲労に即効性があるとのこと。抗酸化力もあるという。前田は、朝に牛黄を飲んで、快適に動き回っていると、ブログの中で綴っている。牛黄とは前田ゆかが愛飲している漢方薬「牛黄」は、胆石症にかかった牛の胆のうや胆管中に発見される希少な「結石」を乾燥させたもので、ゴールドより高価といわれる高貴薬。主成分は、コレステロール、結合型ビリルビン。その他、コレステリン、胆汁酸、カロチノイド、蛋白質物質などを含んでいる。身体が疲れている人、良くお酒を飲む人、ストレスでイライラしがちな人、寝つきが悪い人、病中・病後の人、血圧が気になる人などにオススメ。牛黄は、前田ゆかが通っている赤玉漢方薬局で、リピート率99%の大人気商品だ。赤玉漢方薬局では、1ヶ月分30包入りが、12,900円(税抜き)で販売されている。(画像は前田ゆか オフィシャルブログより)【参考】※前田ゆか オフィシャルブログ※Space Craft※赤玉漢方薬局
2017年05月03日村井良大、中川晃教らが出演するミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』が4月より東京・シアタークリエほかで上演される。原作はチャールズ・M・シュルツのコミック『ピーナッツ』。誰もが知る人気キャラ、チャーリー・ブラウンやスヌーピーたちが歌いダンスする楽しい作品だが、あなどるなかれ、れっきとしたブロードウェイ産ミュージカルで、しかも今年で誕生から50年という由緒ある作品だ。開幕を約1か月後に控えた3月6日には、“顔寄せ”と呼ばれるキャスト・スタッフが一堂に会する場がもたれ、作品は本格始動。その模様をレポートする。チケット情報はコチラかつて坂本九や小堺一機、市村正親といった名優たちも出演したことのある作品だが、日本では16年ぶりの上演。演出を手掛ける小林香は「コメディ・ミュージカルであり、ずっとニコニコが続く。春爛漫の4月にぴったり」とその魅力を語る。同時に「子ども向けミュージカルなのではと誤解されることが多いのですが、この作品は、かつて子どもだったことのある大人が、大人になった今も忘れたくないと思っているものを、子どもの目を通して伝えているミュージカル。大人になればなるほど、この作品の良さがわかる。子どもも楽しめて、大人も楽しめる作品というのは難しい。手ごわいですが、みんなで一丸となって、心して立ち向かっていきましょう」とカンパニーにはっぱをかけた。小林が「キャストは6人。少人数ですが、才能豊かな、可能性に溢れる皆さんが集まった」と自信を見せる注目のメンバーは、チャーリー・ブラウンに村井良大、ルーシーに高垣彩陽、サリーに田野優花(AKB48)、ライナスに古田一紀、シュローダーに東山光明、そしてスヌーピーに中川晃教。主役の村井は「本当に素敵な作品なので、この6人で力を合わせて、素敵な舞台にしましょう」と意気込みを。また先ごろ、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞したばかりの中川は「この作品のお話を最初に頂いたとき、真っ先に「あのスヌーピーだよね!?絶対やる!」と言いました。そして集まったこの6人の顔を見て、最高のものが生まれる予感しかありません」と話した。中川の言葉どおり、顔寄せ後に引き続き行われた稽古では、おなじみのキャラクターの可愛らしい日常の喜びや悩みを、キャスト陣が生き生きとした表情で紡ぎ出していく。まだ稽古初期段階で、動きのついていない状態であり、もちろん衣裳もつけていない。だがだんだんと村井の顔がチャーリー・ブラウンの困り顔に、中川の顔がスヌーピーの得意げな顔に見えてくる。ミュージカル界きっての美声・中川の本気の「ワン!」も飛び出した。すでに稽古場は笑顔がたえないハピネスな空間だったが、ここからさらに稽古を重ね、4月には幸せの花束のような作品が登場するのだろう。期待して待とう。公演は4月9日(日)から25日(火)まで東京・シアタークリエにて。その後、福岡、大阪、愛知でも上演される。チケットは発売中。なおチケットぴあ演劇専門サイト「げきぴあ」では本作の稽古場レポートを随時更新予定。
2017年03月14日元AKB48で女優の前田敦子とフリーアナウンサーの田中みな実が、5日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『さまぁ~ずチャート』(23:15~24:15)に出演。お互いの恋愛観などを明かした。この番組は、さまぁ~ずが関係性の深いゲスト2人を招き、チャートテストを行いながらトークを展開し、最終的にゲストの深層心理を丸裸にしてしまうというもの。今回、実は大親友だという前田と田中が出演した。2人はチャートテストを通じて、恋愛観などについて赤裸々に告白。田中は、恋人の過去の恋愛を聞くかという質問に、「自分から積極的には聞かないですけど、ほかから聞いたりすると聞きたくなっちゃう。参考にしようと思う」と答え、恋人とケンカしたときは「とりあえず1回謝る。自分が悪かったところを言うと、相手も言ってくれる」などと話した。そして、チャートテストの結果、田中が陥りやすい恋愛傾向は「一人ぼっち型」という結果に。「恋人の気持ちを感じ取りやすく何を考えているのかすぐに理解できてしまう反面、自分の気持ちがよくわからなくなって自分の意見がないまま人に流されていく傾向がある」「交際しても2人で愛をはぐくむ形にはなりづらく独りよがりの愛情が先行して相手の気持ちが付いてこない一人ぼっち恋愛」と診断されると、前田は「当たってると思う」と言い、田中自身も「うん。私、今自分がよくわかんないです」と納得していた。そして、前田は「みな実ちゃんは流されやすいタイプ」と言い、さまぁ~ずの大竹一樹が「ぐいぐい来られたら?」と聞くと、田中は「すぐ…」と告白。「流されやすいってわかっているから人がいっぱいいるところに行かない」と話し、三村マサカズが「オンエア見た人が狙いに来るかも」と言うと、「えっ、まだやめて。来ないで」と拒否した。また、前田は田中について「出会おうとしていない。本当に一人ぼっち」と明かした。
2017年01月06日元AKB48で女優の前田敦子とロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が1日、それぞれ自身のツイッターを更新し、一部で報じられた交際報道を否定した。前田は「全く、ないですよ!!」と否定。「そんな根も葉もない噂で出ちゃうと相手方にも、ファンのみなさんに申し訳ないです。全くありませんよ」と続け、「なんで!! びっくり!! !! !!」と驚いた。野田も「なんだろう。熱愛報道みたいなのが出てるみたいですがまったくの事実無根です」と否定。「正月早々。相手方にも申し訳ないので、伝えさせてもらいます。なんだかなぁ」とつぶやいた。
2017年01月01日SMAPの中居正広が司会を務めるフジテレビ系単発番組『たまっチ!』(30日8:30~9:50)に、長嶋茂雄・王貞治・高橋由伸という新旧巨人監督が共演を果たすことが18日、明らかになった。中居は、9連覇を達成した長嶋・王の"ON時代"や、長嶋監督(当時)のもとで高橋現監督が選手として活躍していた時代など、その頃に選手としてどのような心境だったのかなどを質問。さらに、"二刀流"大谷翔平選手の話題では、長嶋氏が「今度会ったら169、170キロを目指せと言いますよ」とメッセージを送った。また、来シーズンで2年目を迎える高橋監督について、長嶋氏「来年はまってろよ!て感じがあるよ」、王氏も「思い切って爆発するくらいにやってほしい」とエール。高橋監督は「補強していただいた選手たちでどう戦うかはまだこれからですが、うまく使っていけたら。お2人みたいな選手がいてくれたらいいのですが」と来期への決意を語る。中居は、この夢の共演を目の当たりにして「(3人には)もっとテレビに出ていただきたい! こうやって長嶋さん王さん由伸監督の言葉を聞きたい人がたくさんいますので」と、満面で要望していた。聞き手は、中居のほか、元木大介と宮澤智アナウンサー。スタジオには、徳光和夫、篠塚和典、佐藤隆太をゲストに迎える。なお、SMAPは31日の『NHK紅白歌合戦』に出場するか、現時点では未定となっているが、出演しない場合、年内で解散するSMAPのメンバーとしてのテレビ出演は、これが最後となる可能性がある。
2016年12月18日お笑いタレントの土田晃之(44)が16日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)に生出演。年内で解散するアイドルグループ・SMAPの紅白出場を熱望した。土田は「年末の最後の大きな歌のイベントは紅白。そこで5人そろっている姿を見たい」と希望。「木村(拓哉)くんと中居(正広)くんは同じ年なのでずっと見ている。こんな国民的アイドルっていない。アイドルって寿命短いのに、40過ぎても一緒にやってるなんて考えられない」と語り、「このまま終わるのはやっぱ嫌なので、最後に見たいです」と逆転出演を願った。また、SMAPの大ファンでコンサートにも何度も行っているというグラビアアイドルでタレントの橋本マナミも「生で5人の勇士の姿を見たい」と切望。さらに、「一ファンとしては、そこで解散を撤回してほしい」と発言すると、土田が「それはないです」と冷静にツッコんだ。11月24日に行われた「第67回紅白歌合戦」出場発表記者会見では、出場者一覧にSMAPの名前はなかったが、同局制作部エンターテインメント番組部チーフ・プロデューサーの矢島良氏は「引き続きお願いを続けたい」「気持ちとしては最後の最後まで」と交渉を続けると話していた。
2016年12月16日10月26日から1週間、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では「瀬戸内国際芸術祭」と三越伊勢丹によるコラボレーションエキシビションが開催され、会期中の10月27日には、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏と、ベネッセアートサイト直島や瀬戸内国際芸術祭でも多く作品を残す現代美術家の大竹伸朗氏によるトークイベントが行われた。●2009年の作品、直島銭湯「I湯」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:2009年に直島の宮浦港のすぐ傍にオープンした銭湯です。その2年前に福武さんから「銭湯に興味はあるか?」と連絡をいただき、自分が子どもの頃、友だちと銭湯に入り浸っていた思い出があったのでお引き受けしました。以前は駐車場だった場所に、昔から島にあったように見える銭湯を新しく作り、外観だけではなく湯船の中にも作品を埋め込み、タイルやカランのパーツなどもすべてオリジナルで作りました。観光客はもちろん島の人たちも使う銭湯で、直島町の観光協会が運営を委託されています。僕が子どもの頃の銭湯は、地元の人たちの情報交換の場所で、そういう馴染みのある“寄合の地”を作りたいと思い制作しました。大竹伸朗直島銭湯「I湯」(2009)写真:渡邉修●直島銭湯「I湯」の男湯と女湯の境にある象のオブジェや、家プロジェクトの「はいしゃ」の中にある自由の女神像はどこから見つけてきたのでしょうか。大竹:象のオブジェは北海道の定山渓の秘宝館入口にあった物です。直島銭湯「I湯」の制作から遡ること12年前、当時の僕は、敷居が高くておしゃれな現代アート界が毛嫌いする場所、恥だと思うような場所をテーマにして作品を作っていました。当時ベネッセの前身である福武書店から出ていた月刊誌「海燕」から日本をテーマに連載の依頼を受けました。その連載では、そういう現代アート界が見向きもしない、潰れたゴルフ場や廃墟になったラブホテルなどをテーマにすることにし、取材中にその象のオブジェに出会いました。それを見た瞬間にひと目惚れし、いつか手に入れたいと思いました。銭湯を作るからには象は絶対に必要だ、という想いが制作当初からありました。同じく直島にある「はいしゃ」《舌上夢/ボッコン覗》という作品は、かつては歯医者さんだった場所を利用して新たな空間を作り、その中の一部に女神像「女神の自由」を置きました。あの女神像は、地方の国道沿いに忽然と現れる「自由の女神」像とか「サモトラケのニケ」像が以前から不思議で、なぜ日本人はあれを建てるのかなと気になっていたところから始まっています。元は貸しビデオ店の看板か何かに使われていた物でしたが、ある時、急に廃品になると連絡が入り手に入れました。手に入れたもののなかなか出番がなくて、10年くらい作業場脇に放置していましたが、ようやく「はいしゃ」の中に納めることが出来ました。他にも街中に立っているボーリング場の巨大なピンや謎の鉄柱や煙突とかを見るとほしくなるものがあります。昔の建物は、磨りガラス1枚でも今と全然違う。お宝は街のいたるところにあるのに、それを見ようとする価値観がない。新たに物を作らなくたって、解体したビルから持ってきた物だけでも作品は十分に作れると思います。家プロジェクト「はいしゃ」 大竹伸朗 " 舌上夢/ボッコン覗 "写真:鈴木研一●ファッション業界にも大竹さんのファンは多いですが、「ニューシャネル」のTシャツのデザインはどのようにして作られたのでしょうか。大竹:あれは、もともと展覧会に来てくださった方に配るために10分くらいでデザインしたTシャツです。「ニューシャネル」は宇和島にあったスナック名から取ったものです(笑)。日本語のTシャツはダサい、という価値観があったので、逆にダサいTシャツを作ろうと思いました。そんな思いつきのような逆の発想が、無責任に作った物が受け入れられた、という感じですね。美術のプロの人たちが嫌悪感を抱くようなところを突き進めば未知の新しさに行き着くことがあります。欧米で流行っている物を追いかけるより、日本のローカルにある物の中に新たな価値観を見出すことが重要なのです。それには長く時間がかかりますが。●美術館の中ではなく、島でアートを見ることについてどう思われますか?大竹:美術館の中にしか美術作品はないという価値観はもう古いと思っています。街中の煙突とか既にそこにあるものの中にも重要な物はたくさんあるのです。やっぱり日本は、アートに対してマニュアル的な意識が強いので、色々な視点が生まれて来るといいですね。北川:たとえば瀬戸芸を観に島へ行くとしても、パックツアーではなくてマニュアルのない“素”の状態で、海の香りや波の音に触れ、感覚の赴くまま、次に行く場所を決めたらいいと思うのです。僕のおすすめは、女木島にある依田洋一朗さんの「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」というインスタレーション作品。これはマンハッタンの古い映画館を手作りで再現した物なのですが、36席しかない小さな劇場の中で昔の映画を見ること自体が、すごく独特の体験になるはず。ぜひ足を運んで、実物を観て欲しいです。※「シップヤードワークス」(ベネッセハウスミュージアム)、家プロジェクト「はいしゃ」、直島銭湯「I湯」(以上直島)、「針工場」(豊島)は常設展示されています。休館情報等は下記でご確認ください。※「女根/めこん」、「ISLAND THEATRE MEGI」(いずれも女木島)については、芸術祭終了後(2016年11月7日以降)の開館は未定です。下記でご確認ください。前編「北川フラム×大竹伸朗、“瀬戸芸”を通じ出会った両氏の“現代アート界”に対する率直な想い」へ戻る。
2016年11月15日伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では10月26日から1週間、「瀬戸内国際芸術祭」と三越伊勢丹によるコラボレーションエキシビションが開催され、会期中の10月27日には、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏と、ベネッセアートサイト直島や瀬戸内国際芸術祭でも多く作品を残す現代美術家の大竹伸朗氏によるトークイベントが行われた。会場では、両氏が瀬戸内国際芸術祭の魅力について語り、大竹氏は過去の出展作品の制作秘話を披露。“瀬戸芸”を通じて付き合いが始まった両氏が“現代アート界”に対する率直な想いを打ち明け、和やかながらも熱い一面が垣間見えた時間となった。現代美術家の大竹伸朗氏と瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏●瀬戸内国際芸術祭のテーマ、「海の復権」について教えて下さい。北川:まず、日本全体は海に囲まれていて、他の国とは環境が違うということです。イギリスも島国ですが、日本はさらに暖流と寒流がぶつかるせいで、雨が多く、土が多い。そのおかげで日本の文化は、雨と土と親しむ中から生まれ育まれました。それこそが極東の島国、日本の文化的な面白さ、豊かさだと思うのです。大陸を渡って日本へやってきた民族が、それぞれ辿り着いたところに港を作り、さらに川を伝って文化が作られていく。瀬戸内海もそんなふうに穏やかな海とともに文化が発達してきた土地で、もともとは自由な海、自在な島だったのです。ところが、だんだん文明が発達するにつれて、製錬所が出来て島が荒れ、産業廃棄物が投棄され“隔離された島”のイメージが定着。人口がどんどん減ってしまった。そういう状況はとても残念だし、島の人にとっても展望がなかったのです。直島では福武總一郎氏によりベネッセハウスが建てられ、アートで島を復興させようという動きが生まれ、瀬戸芸を始めるきっかけになりました。私が直島へ初めて来たのは1998年頃、大竹さんの「シップヤードワークス」がすでにありました。●90年代初頭に宇和島へ移住し、アーティスト活動を続けていた大竹伸朗氏。瀬戸内海との出合いには、どのような経緯があったのでしょうか。大竹:今となっては現代アートの本拠地として認知されている直島ですが、僕が初めて直島に足を踏み入れたのは、直島にベネッセハウスが出来た直後でした。宇和島までベネッセの人たちが会いに来て下さって、直島へ出来たばかりの美術館を見に来て欲しいと言われました。正直「島にある美術施設」と聞いてもあまり期待していませんでした。でも、いざ直島へ行ってみたら、美術館は安藤忠雄さんの設計で、僕が高校生の頃に画集でしか見たことのなかったような作品がたくさんありました。ものすごい衝撃を受けましたね。本当に“見たことがない場所だ”と思いました。その後、野外彫刻展(Open Air ’94 Out of Bounds-海景のなかの現代美術展)に声をかけていただき、作品を作るようになりました●最初の作品、直島のビーチに設置された作品「シップヤードワークス」について教えてください。大竹:1990年の東京での個展「シップヤードワークス」展のために宇和島の造船所にあった廃材である船型を使って製作したシップヤードワークスシリーズです。船尾の木型から抜いたものにたくさんの穴を開けたり、船底を立てたり、また船の先端部分等も直島のビーチに設置しました。最初のうちは、漁師さんから漁船が座礁して壊れていると通報が入ったりしたこともありました。当時の島は、手押し車のおばあさんたちが、日向ぼっこしながらおしゃべりする姿がどこでも見られるようなのんびりしたところでした。2001年開催のグループ展「スタンダード」展には「落合商店」という作品を出品しました。それは廃業した雑貨店内にアート作品を同居させた作品だったのですが、3ヶ月の展覧会中、1万人余りの来場があり当時としてはそれは大成功の数字でした。そして数年後には年間20万人もの人たちが現代アートを見に来るようになったのです。ここ数年では、海外の旅行雑誌でも日本で行きたいところベスト20に直島が入るほどになりました。この状況の変化にはびっくりしています。●2016年の新作、豊島の「針工場」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:豊島にある廃業したメリヤス針製造工場跡地に作品を作って欲しいと、福武總一郎氏から依頼があったのがきっかけです。それは針工場跡地の中央に宇和島の造船所に30年くらい放置されていた全長約17mの船の木型を置いた作品です。漁船を作る時は船と同寸の木型を作るのですが、船が出来た後は巨大な不要物ですから、造船所内で巨大なゴミ箱としてずっと放置されていたのです。それを作品化して運びました。僕が東京から宇和島へ移住した時、最初に興味を持ったのは造船所の不要物で、造船所に落ちている物は東京にはない物ばかりだったので、これまでにもそれらでたくさんの立体作品を作ってきました。この「針工場」は、夜になると木型内に設置した明かりが床に漏れるようになっています。大竹伸朗「針工場」写真:宮脇慎太郎●2013年の作品、女木島の「女根/めこん」について、制作した経緯などを教えてください。大竹:女木島に唯一ある小学校の中庭を使って作った作品です。ここは過疎の島で休校中の小学校です。最初に女木島に来た時に「植物がワイルドで元気だな」という印象を受けたので、「植物の生命力」とそれを象徴する“根”をテーマに作りました。この赤く立っている物は、宇和島の海岸に流れ着いたブイで、ブイの内側をくり抜いて、女木島に生えていた大きなヤシの木を花瓶のように差したのです。作品を作る際には、学校が休校中のため中庭にあった水道や電気系統用の建物をいじることが出来ず、鉄板で周りを囲ってからタイルを貼り付けたり、ネオン管を大量に取り付けました。南国の植物園のような雰囲気を意識した作品になっています。女根/めこん写真:渡邉修後編「北川フラム×大竹伸朗、銭湯やラブホテル...日本の“ローカル”に見い出す新たな価値観」へ続く。
2016年11月15日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「抜け感」。適度なナチュラルさ、決めすぎない「引き算」のファッションやメイクから派生したことば。メンタル面や恋愛でも、バランスのとれた言動がとれる人はモテる、とも。男子100人へ「抜け感のある女性はアリですか?」というアンケートによるとアリが7割超!さて土田さんのご意見は?***“抜け感のある女性”といったら、かっこいい、おしゃれというイメージなんでしょうね。経験豊富ですべてが完璧だからこその、抜け感。よっぽどのバランス感覚がないと出せませんからね。特に女性は、このフレーズに憧れるんじゃないかな。ただ、男目線だと、遊んでいる女性と見えてしまうかも。どう見たって、できるオンナ、モテるオンナなんですから。僕はちょっと苦手なタイプ…。たしかに、さりげない抜け感って、かっこいいとは思うんです。ただ、嘘っぽいというか、あざとさを感じなくもないんですよね。SNS なんかにある、「たまたまアップした写真がすっぴんで~」とか、「朝起きたてのボサボサヘアで~」みたいな投稿、いかにも意図してないように見せているけど…。わざと、私イケてますオーラを演出しているとしか思えません。絶対ブローで寝グセ感出していますよね?…つい勘ぐりたくなる性分なもので。まぁ、抜け感は、だらしなく見えたら意味がない。逆に、演出が過剰になればお寒く見えるので、ほどほどに~。◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『この差って何ですか?』(TBS火曜19:00~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年11月16日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年11月15日中川晃教、平野綾、橋本さとし、濱田めぐみが90分間ノンストップ&全編歌で届けるミュージカル『マーダー・バラッド』が、11月3日(木・祝)に開幕する。オフ・ブロードウェイ、韓国で大ヒットした注目作の日本初演。その公開稽古に潜入した。ミュージカル『マーダー・バラッド』チケット情報物語の舞台はニューヨーク。燃えるような恋に落ちたトム(中川)とサラ(平野)だったが、トムがサラに飽き、一方的に別れを告げ終わってしまう。失恋で酒におぼれるサラを救ったのは詩の博士号を持つマイケル(橋本)。ふたりは恋に落ち、結婚。高級住宅街に家を買い、娘も誕生し、絵に描いたようなしあわせな毎日を送る。だがサラはいつしか繰り返しの毎日に疲れ、トムがオープンしたクラブを訪ねてしまう…。再会し、越えてはならない一線を越えるふたり。そんな彼らを見つめるバーテンダー(濱田)。やがてマイケルがふたりの関係に気がつき、殺人事件へと発展する――。お酒が並んだカウンター、テーブル&椅子が並ぶ舞台。セット転換もなく、4人がほぼ出演しっぱなしで全41曲、ノンストップで紡いでいくという贅沢な作品。一曲一曲に込められたストーリーも濃厚で、4人はときに恋焦がれ、ときに嫉妬に狂い、過激でセクシーな芝居も交えながら、燃えるように愛憎の一部始終を伝えていく。また、狂言回しのようなポジションの濱田は、舞台上でただただ彼らのやりとりを見つめている。物語を進めていく3人からふと濱田に目を移すと、ゾッとするような表情で彼らを睨んでいることが多々あり、その理由は最後にわかるが、得体の知れない存在として舞台上の空気を揺らしていた。「殺人事件」ということで別世界の物語をイメージしていたが、実際は日常の生々しい感情が描かれた作品だった。観る人の“今”によって感想も変わってくるだろうと思う。登場人物それぞれの視点で観劇すると、違う発見もありそうだ。また、舞台の両サイドには、クラブの一部のようにして設けられている“ステージシート”があり、なんと同じ舞台上で観劇できる。今回はこのステージシートからの取材となったが、身体が当たりそうなほどの距離で、彼らの歌はもちろん息遣い、熱気までダイレクトに届く。ぜひ楽しみにしてほしい。公演は、11月3日(木・祝)から6日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、11月11日(金)から27日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:中川實穗
2016年10月31日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「ナシ評価」。初対面でアピールしすぎるせいか、マイナスの評価をされて「この女性はナシ」と判断されてしまうこと。男子100人に「ナシ評価されがちな女性はアリですか?」とアンケートでたずねたところ、56%がアリ、44%がナシという結果に。初対面でのアピールを、何でもオープンに話してくれる、とポジティブに受け取った人が意外にも多い。イヤミじゃなければ好印象!一方、この「ナシ評価」に対する土田さんの意見は?***初対面の印象って、とても重要。なぜか2回目の誘いがないとか、デートに発展しないことを疑問に思っているのなら、きっと第一印象で“ナシ”とされたから、でしょう。やみくもに“ナシ”とされているわけでなく、絶対に何かやらかしているはずなんです。やたら趣味の話をしたり、自分から彼氏遍歴を話したり、ノリがいいふうに見せたり。私は、私は…っていう自分アピールばかりで、相手を「つうか、アンタ誰?」って気持ちにさせちゃっていませんかね。客観的に自分を見ることができていないし、かなりのKY 。これじゃ、次も誘おうなんて気持ちにはならないし、人は寄ってきませんよ。モテる女性って、まず空気が読めるし、その場に見合った立ち振る舞いが計算できる人。たとえ容姿がそこそこだって、それを立派な武器にすることができるんです。どちらかというと、話題を振ってもらえるような振る舞いを心がけてみては?まず、アピールは封印!あまりしゃしゃり出ず、控えめぐらいでいれば、自然と相手から興味を持ってもらえるはず!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『この差って何ですか?』(TBS 火曜19:00 ~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年11月2日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年10月30日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「隙がない女」。事前の男子100人への「隙がない女性はアリですか?」というアンケートによると、ナシが多数かと思いきや、「隙がありすぎる」ギャル系女子と正反対というイメージに引っ張られてなのか、アリが予想外の6割超え。土田さんも実は「アリ」派なようです…。***このタイプの女性は、隙をマイナスな要素だと考えていて、完璧でありたい人なんだと思いますね。でも、完璧でありたいと思うほど、寄ってくるものを拒絶して、防御し続けているんじゃないかな。そんな人が、意外なところでちょっとした隙を見せると、そのギャップが魅力的に見えたりするんですよね。何をやるにも完璧そうな人が、合コンで料理の取り分けがすごく下手だったり、とか。本人は恥ずかしいって言っても、「おい、ひでぇな!」と突っ込まれた時に見せる照れ笑いが、かわいく見えたりするもんです。隙を見せるズルさをうまく利用すれば、かなりオイシイと思うんですが。とはいえ、そういう計算ができないのがこの手のタイプ。どこかにあるはずの隙を見つけてもらえたら、随分とラクにもなれるんでしょうね。そうやって、防御の壁を面白がって崩してくれる男性がいるといいんですけどね~。なんせ、突っ込みどころが満載な女性。誰に対しても攻めの姿勢で、揚げ足取りが得意な僕とは、意外と相性いいのかも?◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月26日号より。文・神保亜紀子(C)Viktor_Gladkov
2016年10月25日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「結婚こわい病」。結婚こわい病とは、結婚適齢期で交際相手がいても、姑との関係、夫の浮気などを想像すると結婚に踏み切れない、独り暮らしが長引くにつれて、他人と住むのが怖いとも思えてくることです。土田晃之さんのご意見はいかがでしょうか?***結婚が怖いなんて考えは、独身でいることを正当化したいための言い訳。他人と住むのが面倒、浮気されるのが怖い、姑問題が…なんて、嫌なことを「イヤ!」のひとことで終わらせたら、つまらないと思いますよ。たとえば、結婚後、ダンナに浮気疑惑が浮上したとする。即ダンナに詰め寄るのか。いやいや、ジャブを入れながら泳がせておいて、証拠を固めたところで、ようやく「浮気したでしょ」のひとことを出す。ぐうの音も出ないダンナは、完敗…みたいなね。感情的にならず、冷静に対処する賢い奥さんのおかげで、夫婦の危機も乗り越えられるかもしれないわけです。面倒はつきものなんだと割り切って、多少のハプニングはむしろ楽しむくらいで構えていれば、結婚観も変わるはず。刺激のない人生なんて、楽しくないですから。まぁ、結婚が究極の幸せだとも、独りでいるのが負け組だとも思わないですけどね。僕は逆にいま、独り暮らしが羨ましい!うちの奥さん、マンション借りていいよって言ってくれないかな(笑)。◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月12日号より。文・神保亜紀子(C)diego cervo
2016年10月09日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「セカンド彼氏」。男子100人にアンケートを実施したところ、78%がナシと回答!男性からすれば、都合よく振り回されるだけの存在。ただ、踏み込んだ付き合いをしないで済むと考えれば、気楽な関係を築けるかも!?さて、土田さんのご意見は?***当然、男側にも同じ権利をくれるんですよね?お互いが“セカンド”を持つことで、円満にいくなら、なんて理想的な世界なんでしょう!そもそも、一度の人生をたった一人と添い遂げるなんて、動物的な観点からみたっておかしな話。二人だけだと、相手の嫌なところばかり目に付くもので、すごく無理があるんですよ。浮気やら不倫やらでお互いギャーギャー文句を言い合うんだったら、第三者の“セカンド”という容認された存在がいれば、おおらかに受け止められるわけで。この“セカンド”という呼び名に抵抗があるなら、“親友”でもいいじゃないですか?もしかすると、セカンドのおかげで、本命の良さを再認識できるかもしれないわけでしょ。…まぁその考え方だと、言い訳っぽいですかね。少子化の時代なんだし、これはぜひ法案化してほしいな。「パートナーとの円満な暮らしのためにも、セカンド彼氏、セカンド彼女を容認しましょう!」って、僕も宣伝カーの上からとうとうと訴えますよ(笑)。意外とそこそこの票は入ると思いますけどね~。◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年10月5日号より。写真・中島慶子文・神保亜紀子(C)Geber86
2016年10月04日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「懐古厨」。男子100人にアンケートを実施したところ、75%がナシと回答!“古きを懐かしむ”だけならいいが、新しいものを受け入れられない人間像は、蔑称=“厨”がつくことで一気にネガティブな印象に。さて、土田さんの意見はというと…?***「昔は良かった」って言うのは、オジさんオバさんになった証拠。「今よりロス・オリンピックのカール・ルイスが最高だったね」「掛布、岡田、バースがいた'85年の阪神がさ…」って、オジさんは言いたがる。サッカーのワールドカップについての番組でも、各年齢層のゲストが答えるヒーローが、ペレ、マラドーナ、バッジョ…って世代によって分かれる。オリンピックだってプロ野球だってワールドカップだって、何であろうが、自分が多感だった時に夢中になっていたものが一番だって思うのは、当たり前ですよ!僕だって後輩のライブを観ると、自分の若いころと比べちゃう。若手の芸人同士って仲がいいらしいけど、僕らはライバル心むき出しだったなぁ…とかね。でも、昔と今では環境も違う、時代も違う。昔が良かったとか、今が良くないとか、どっちがどうって、比較できないわけですよ。昔話をする年寄りを貶す人も、年を取れば「昔は良かった」って絶対に言ってますから。だって自分の人生、否定したくないでしょ。これ、100%間違いないですよ!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年9月21日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年09月21日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「意識高い系」。自意識が先行するあまり、内容や行動がともなっていない人を揶揄した表現。自分の人脈や充実した生活をアピールしたりと、自己顕示欲の赴くままに行動している人のこと。土田さんはこうした人たちに対して、どのようにお考えでしょうか?***後ろに“系”が付くかぎり、意識が高いかどうかはさておき、周囲に対しての自己アピールってことでしょ。どうであれ、若い時はビッグマウスを振りまけばいいんです。30代でちゃんと結果を出せばいいんですから。これが40 代になっても相変わらず口ばかりだと、ただの見栄っ張りになっちゃいますからね。それはイタイ。周りより一歩先を行ってますアピールって、ただ流行に踊らされているようにしか見えませんけどね。一歩間違えれば、相当ダサイです。何にも振り回されない自分のスタイル=個性を持っている人が、一番カッコイイ。こういう人こそ、“意識の高い人”と呼びたいですけどね、僕は。意識の高さって、本来は自分に向けられるもののはずなのに、周りになめられたくないがための武装としか思えない。本当に目標高く頑張っている人は、アピールなんてしなくとも、ちゃんと周囲が汲み取ってくれるんですから。なにごとも結果ありき。黙々と頑張ることで説得力を身につけた時、“系”が取れるはずですよ!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年9月14日号より。写真・中島慶子イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年09月13日シンガーソングライターにして俳優の中川晃教が、デビュー15周年を迎え精力的に活動している。7月にはミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で実在するシンガー、フランキー・ヴァリ役を熱演。この後も『マーダー・バラッド』『フランケンシュタイン』と出演作が目白押しだ。そんな中、この夏には自身のルーツである“音楽”に焦点を当てたライブコンサートも立て続けに開催。中川に話を訊いた。チケット情報はこちら8月8日には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団とともにコンサートを行った。「やっぱり(歌手として出発した)デビューを振り返ると“音楽”というものが一番、僕の核になっていると思うんです。その音楽で、デビューの月に皆さんと触れ合えることが出来た。僕にとっても本当に特別な一夜でした。あの日はフルオーケストラならではの音楽の中で、僕がこの15年で培った経験が歌声として表現できたらと思ってやりました」。あの日オーケストラをバックに届けられた中川の歌声はどこまでも透明で美しく、感動的だった。その感想を伝えたところ「嬉しい!」と少年のような顔で笑う。「でも客席の一番後ろまで届くような濁りのない歌のイメージというのは、ミュージカルをやったことによって自分が得ることできた歌唱だと思っています。僕自身、最初の誰に教わったわけでもない音楽家としての第一歩の歌い方が“1stボイス”、その後ミュージカルなどの出演を経て、テキストや譜面の中で求められる声に、自分の個性をどう乗せていくかという経験からの歌声が“2ndボイス”と位置づけているのですが。今“3rdボイス”という次のステージを見始めています。それは『ジャージー・ボーイズ』のフランキー役に出会ったことが本当に大きい。彼特有の“トワング”という発声を含め、その声の出し方を取得することで、これだけの音楽性が自分の中で広がるんだということを実感しています。それは一言で言えば“みんなから愛される声”かな(笑)? その声を聞いたらみんなが「中川晃教ね」って思ってもらえる、その声を極めていきたいです」。すでにボーカリストとして、ミュージカル俳優として唯一無二の立ち位置を確立している彼だが、さらに高みを目指しているようで、そのあくなき向上心に驚かされる。さて、彼が次に開催するのは、音楽を追求する“I Sing”シリーズのオールタイム・ベストコンサート『I Sing~Crystal~』。「15年僕と共に歩んでくれた人、1か月前に僕を知ってくれた人、すべての人にとっての“中川晃教の最高の今”をお届けしたいです。バンドでやるのも2年ぶり。だから8月のコンサートともまったく違うものになりますよ! みんなで一緒に楽しめるもの…“一体感”を大切に作りたいです」。アニバーサリー・イヤーをまさに止まらない勢いで駆け抜けている中川。最後に、彼にとって音楽とは? と訊いたところ「成長していくもの。すごくのびしろがあるもの」と即答した。まだまだ、彼の飛翔は終わらない。コンサートは9月18日(日)に東京国際フォーラム ホールCにて開催。
2016年09月12日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「パパ活」。決してカラダの関係は持たず、ただごはんをご馳走してくれたりプレゼントを買ってくれる“パパ”を探す活動のことをいう。さて、この「パパ活」に対する土田さんのご意見は?***パパと呼ばれようが何と呼ばれようが、いつの時代も“若い女のコが好き”っていうオジサンの性みたいなものは変わらないってことでしょ。キャバクラと同じ感覚で、オジサンは女のコと飲みたいし、おしゃべりしたいんです。しかも“若い”女のコと。その需要がある限り、若いという特権は使えるうちは使えばいいと思いますよ。ただし、年齢とともに寂しい思いをしてくるはずですけどね、確実に。おいしい食事ができたり、欲しいものを買ってもらったり、そういう贅沢をしたいだけと割り切っているなら別にいいんじゃないですか。ただ、パパ活中心の生活になっちゃうと、どうかなとは思います。勘違いしちゃいけないのは、あくまでも主導権はお金を持っているパパ側。そんな生活が一生続くわけがなく、いつだって切られるリスクはあるわけですしね。パパをつなぐための手段でエッチしたりするのは、アナタの格が下がるだけ。それこそ愛人みたいな扱いになっちゃう。ちゃんと自分の生活がありつつ、“期間限定”のバイト感覚くらいが、ちょうどいいのでは。◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年9月7日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年09月06日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回は「察してちゃん」。男子100人にアンケートを実施したところ、65%がナシと回答!気づけという自己チューな態度、無言の圧力にはNOとばかりに、男性からの支持は少数。単にKYな女性とも思われがちだ。さて、土田さんの意見はというと…?***正直言って、女性には多いタイプですよねぇ。大宮で実家暮らしだったころの彼女とも、そんなやりとりがあったのを思い出しました。彼女「いま大宮にいるんだけど」、僕「ふーん」、彼女「…え?ふーんじゃなくて、大宮にいるんだってば!」、僕「へえ。で、なんの電話?」彼女「これから家に遊びに行くから、駅まで迎えに来て」、僕「ああ、いいよ」。最初から本音を言ってくれたらいいんですよ。こう見えて僕だって、武装解除するのは早いですから。回りくどい態度に対して面倒だと思っているこちら側の気持ちを、逆に察してほしいわけで。自分の感情のままに相手が動いてくれないと不満に思うわけでしょ。単に、自己チューを撒き散らしているだけ。その場の空気を読めるかどうかだと思うんですよね。そこに気づかずそのまま察してちゃんを押し通していると、それこそ誰も察してくれなくなっちゃう。いつのまにか周りの人たちを遠ざけてしまって、「あのお局さん、めんどくさ!」なんて陰で言われているかもしれませんよ!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年8月31日号より。文・神保亜紀子(C)g-stockstudio
2016年08月25日8月19日に幕を開けた、劇団「五反田団」主宰、脚本家、映画監督としても活躍する前田司郎による「宮本武蔵(完全版)」。主演の宮本武蔵には昨年の2月、前田が行ったワークショップをきっかけに交流を深めていった、山田裕貴。そのライバル、佐々木小次郎を演じるのは矢崎広。前田が紡ぐ、力(りき)みのない独特な不思議空間に挑むふたりの若き俳優に話を聞いた。舞台「宮本武蔵(完全版)」チケット情報「歴史上で伝えられている宮本武蔵も、実は人を切るまでに葛藤して、悩んだんじゃないか、という姿を会話劇で見せていく舞台です。僕はこの脚本を読んで、人を第一印象で判断することなく、きちんと対話しよう、と強く思いました」(山田)「もしかして、こうだったのかもしれない……という余地を大切にしている作品です。佐々木小次郎は剣豪であるとともに、自身のやることをPRするといった今に通じる新しい考え方を持っている存在として描かれます」(矢崎)そんな彼らは今回が初共演。「矢崎くんは僕が観劇する舞台に必ずと言っていいほど出演されている方なので、同じ舞台に立てることが嬉しい。稽古場でもすごくどっしりとしていて、でも涼しい感じがすごく佐々木小次郎らしいんです」(山田)「山田くんは以前、機会があって少し話したくらいでしたが、そのときから意識していました。今、一緒に稽古してみて、お芝居の緩急があって、とても魅力的な役者だと感じています」(矢崎)矢崎の言葉に照れ笑いを浮かべる山田は、抱えていた思いを明かす。「D-BOYSは俳優集団なのですが、『歌って踊るの?』と聞かれることが多くて、それが悔しかった。だからまず僕自身が変わろうと決めて、一時期、いろいろなワークショップに参加していました。その中で前田さんと出会い、今回、舞台3作目にして主演で座長という立場に立たせてもらえたことは本当に誇りだし、全力で応えたい」(山田)その言葉を受け、矢崎もエールを送る。「今回の座組は強者揃いで、それぞれが自分なりに戦いを仕掛けてくるすてきなメンバーです。でも、だからといってばらばらではなく、山田くんを中心に同じ方向に向かっていると感じていて、それがとてもおもしろい」(矢崎)「前田さんの台詞は繊細で『あ』といったひと言にも意味があるので、そのニュアンスが難しくて、学ぶことも多い。この機会にたくさんのことを得て、その結果を届けます」(山田)「僕は、今回の舞台で僕自身の演技をブラッシュアップさせてもらっていると感じています。みんなで創りあげた『宮本武蔵(完全版)』をぜひ、観に来てください」(矢崎)公演は8月29日(月)まで、東京芸術劇場 シアターイーストにて。取材・文/おーちようこ
2016年08月25日ミュージカル『フランケンシュタイン』の製作発表記者会見が19日に都内で行われ、出演の中川晃教、柿澤勇人、加藤和樹、小西遼生、音月桂、鈴木壮麻、相島一之、濱田めぐみ、潤色・演出の板垣恭一が登壇した。同作は1818年に出版されたゴシック小説『フランケンシュタイン』を脚色し、韓国でロングランを続けているミュージカル。フランケンシュタイン博士は親友の死を嘆き、怪物として生き返らせたという新解釈で、人間の愛憎を描いていく。メインキャスト全員が1人2役を演じることも話題となっている。主役のビクター・フランケンシュタインを演じる中川と柿澤は、会見で劇中ナンバー「偉大なる生命創造の歴史が始まる」を披露した。昔から中川の大ファンだった柿澤は、3日前に歌稽古を行ったが「あの日の記憶ほとんどないんです」と苦笑。柿澤は「頑張るぞと思って下を見たら、社会の窓全開でした。それくらい興奮したんだと思います」と振り返った。柿澤は、6月に舞台『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』東京公演でアキレス腱断裂の怪我を負い、同舞台の大阪公演が中止となった。今もまだ傷が残っているが、「たくさんの人に迷惑をかけたし、来年の1月に元気な姿で、恩返ししたいと思っていますし、頑張りたいなと思います」と決意を表明した。また、「東京グローブ座でやっていた舞台『フランケンシュタイン』を観に行っていた」という中川は「同じ作品をやるんだろうと思ったら、実は韓国版のミュージカルなんだとわかった」と、様々な可能性を持つ作品に対して驚きを表す。中川は「今回の『フランケンシュタイン』では、ビクターは愛する仲間を生き返らせたいという理由がしっかりあり、説得力が生まれていくるんだなと感じました」と印象を語った。怪物を演じる加藤は、韓国版の俳優が「上半身裸で、ムキムキのバディ」だったことを意識しつつ、「怪物は生まれたてで、何も知識もないし、赤ちゃんだと思うんですよ。見た目と反する中身のギャップを作れたら」と役作りを意識。小西は「怪物の存在によってビクターの心の中がわかったり、葛藤や苦しみがわかるような役にしたい」と意気込み「造形に関しては、エヴァンゲリオンに負けないくらい」とイメージを膨らませた。東京公演は2017年1月8日~29日、日生劇場で行われる。また、大阪公演(梅田芸術劇場 メインホール)は2月2日~5日、福岡公演(キャナルシティ劇場)が2月10日~12日、愛知公演(愛知県芸術劇場)が2月17日~18日の予定。
2016年08月19日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回は「余裕のある女」について語っていただきました。余裕のある女とはいつも落ち着いていて、習慣や価値観の違いを受け入れてくれる。男性が求める母性や包容力に満ちた人。『anan』で男子100人に行ったアンケートによると「アリ」と答えた人が79%と予想通りの支持率。さて、土田さんの意見はいかがでしょうか。***余裕=相手を受け入れる能力に長けた人が持っているもの。男女問わず好かれると思いますね。ただ、男の場合の“余裕がある男”とは、経済力やステイタス、女性の場合は母性や包容力だったりする。だから、ちょっと意味合いは違いますけどね。そもそも男は、その包容力に頼りたい願望が強いと思うんです。少なくとも、僕は一番好きなタイプ。基本、勝手にさせてくれているんだけど、その人の手のひらで転がされている。ほったらかしのようで、ちゃんと気にしてくれている。男にとっては、最高のパートナーですよ。男側もそこに気付かなくちゃいけないし、感謝しなくちゃダメ。ちゃんとしなくちゃという気にもさせてくれますしね。ありがたいの一言!結婚したら、なおさら。夫をいつも「すごいね~」って褒めたり持ち上げていればいいんです。そしたら、バカみたいに家事も子育てもはりきってやりますよ。男をうまく乗せられるのは、余裕がある証拠。自分の感情の一歩先を読む力がある、賢い女性だと思いますけど!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年8月10日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子(C)svetikd
2016年08月07日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「遠恋」。男子100人にアンケートを実施した結果、53%が遠恋を支持。男性には、遠距離=束縛されない・自由、または大した問題ではないのか?女性のほうが離れていることの不安感が大きいのは確か。さて、土田さんのご意見は?***僕自身も遠距離恋愛の経験アリ。僕の性格からして、毎日会うなんてイヤだったので、距離に救われていました。ただ、埼玉と神奈川っていう、がんばれば会えちゃう中途半端な距離だったので、クルマで彼女を自宅まで送った時の帰り道はしんどかったな…。遠恋がアリとはいえ、一緒に過ごす時間がある程度はないと、二人の関係って構築しづらいと思うんですよね。遠恋の場合、その“一緒に過ごす時間”が圧倒的に少ないわけでしょ。ちょっと片思いにも近い状況ですよね…。“遠恋”ってことば自体がドラマティック。だからこそ盛り上がれるってこともあるんじゃない?いっそのこと、悲劇のヒロイン気取りでもいいと思うんです。こんなに好きなのに、この距離のせいで会えない…。今度会う時は、なにを着ていこう、どこへ行こう…。なんていうふうに、会えない時間をあれこれ妄想に費やせばいいんですよ。ポジティブに考えれば、遠恋も楽しくなる。幸せなことですよね~。ただし、離れている彼氏がどう思っているかは別ですけれどね!◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年8月3日号より。文・神保亜紀子 (C)praetorianphoto
2016年08月02日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回は「出落ち女子」。男から見て会った 瞬間が最も価値が高く、それ以降価値 を感じない、見た目だけが良い女性のことです。男子100人に出落ち女子についてアンケートしたところ、「ナシ」が75%と圧倒的に。見た目が良ければOKという単純なことではなく、外見と内面のバランスがとれてなければ価値は見出せない、というシビアな結果に。 土田さんの意見は?***見栄えがいい人って、まずモテますからね。そうやってチヤホヤされて恋多き女性でいられるうちは、自分の“出落ち感”に気づきようがないわけです。年齢でいうと、30歳までは外見はいいので重宝はされてる。でも20代のときよりは誘われなくなったなぁっていう自覚がうっすらとあるわけ。2年くらい経った32歳で現実を見て、ヤバイと気づくパターンじゃないですか。恋愛の主導権をどっちが握っているかどうかでも、全然違いますからね。いつも男に主導権があってフラれ続けているようなら、いわゆる出落ちでしょう。付き合っていくうちに中身の薄っぺらさを見抜かれ、これ以上付き合っていく価値がないと見切られちゃっているわけですよ。こういう女性って、現実に目をつぶっている感じもあるし、自覚がないからちょっと厄介。32歳で気づいて!というのが僕からのせめてものアドバイス。あとは、「お前しかいないんだ!」って言ってくれる愚直な男を逃さないように。それしか解決方法はないかも!?◇つちだ・てるゆき芸人。『じわじわチャップリン』(テレビ東京土曜23:55~)、『欅って、書けない?』(テレビ東京日曜24:35~)、『日曜のへそ』(ニッポン放送)ほか、出演番組多数。※『anan』2016年7月20日号より。文・神保亜紀子(C)bb-doll
2016年07月19日