6月11日から13日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』だった。今作は公開3週目。首位デビューし、先週末は2位に落ちたが、返り咲いた形だ。この週末は新たに公開されるミュージカル『イン・ザ・ハイツ』に首位を奪われるかと予測されていたが、批評が非常に良かったわりに成績がふるわず、『イン・ザ・ハイツ』は2位デビューとなった。3位は『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』。4位は先週首位デビューした『死霊館/悪魔のせいなら、無罪。』、5位は『クルエラ』だった。文=猿渡由紀『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』6月18日(金)公開
2021年06月14日北米のボックスオフィスに、本格的に活気が戻ってきた。メモリアルデーの4連休であるこの週末、首位に輝いた『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、日曜までの3日間で4,800万ドル、祝日の月曜を入れた4日間では5,800万ドルを売り上げる模様。2位の『クルエラ』も、Disney+で同時プレミアム配信されているにもかかわらず、3日で2,100 万ドル、4日で2,650万ドルを売り上げると見られている。アメリカの多くの都市では、昨年3月から今年の3月まで、映画館はほぼ閉まっていた。L.A.とニューヨークシティでは、この間、一度も映画館はオープンしていない。そんな中、人々は以前よりさらに配信に慣れ親しんだため、劇場ビジネスはもう終わりではないかと危惧する声も出た。しかし、この結果を見るかぎり、人はまだ映画館で映画を見たいのだということだろう。来週にはホラー映画『死霊館悪魔のせいなら、無罪。』、その翌週にはミュージカル『イン・ザ・ハイツ』と、話題作が控える。文=猿渡由紀『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』6月18日(金)公開
2021年05月31日5月14日から16日までの週末、北米ボックスオフィスで首位を獲得したのは、ホラー映画『Spiral』だった。『ソウ』シリーズのファンだったクリス・ロックが新たなアイデアをスタジオに売り込んで実現した作品で、ロックは主演とエグゼクティブプロデューサーを兼任。サミュエル・L・ジャクソンも出演する。人気シリーズの新作ということで期待されたが、数字は予想を大きく下回った。2位は先週首位だったガイ・リッチー監督の『Wrath of Man』。3位はアンジェリーナ・ジョリー主演の『Those Who Wish Me Dead』。4位は『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』、5位は『ラーヤと龍の王国』だった。来週はメジャースタジオの新作がないが、28日にはディズニーの『クルエラ』、パラマウントの『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』が公開となる。文=猿渡由紀
2021年05月17日5月7日から9日にかけての週末、北米で1位を獲得したのは、ジェイソン・ステイサム主演、ガイ・リッチー監督の最新作『Wrath of Man』だった。今週末デビューしたこのアクションスリラーの売り上げは800万ドル。シネマスコア社によると、観客の評価はA-だった。2位は、先週首位だった『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』。3位は『モータルコンバット』、4位は公開6週目を迎えた『ゴジラVSコング』、5位は『ラーヤと龍の王国』だった。文=猿渡由紀
2021年05月10日L.A.で映画館が再オープンして2回目の週末、北米ボックスオフィスで1位を飾ったのは、ボブ・オデンカーク主演の犯罪映画『Mr.ノーバディ』だった。2位は『ラーヤと龍の王国』、3位は『トムとジェリー』、4位はダグ・リーマン監督の『Chaos Walking』、5位はベネディクト・カンバーバッチ主演の『The Courier』。今週は、ワーナーの『ゴジラVSコング』が北米公開となる。アメリカではHBO Maxが同時配信するが、アクション大作とあり、劇場で見ることを選ぶ観客が多いのではないかと期待されている。文=猿渡由紀『Mr. ノーバディ』6月11日(金)
2021年03月29日L.A.で映画館の再開が許された最初の週末、北米ボックスオフィスの1位はディズニーの『ラーヤと龍の王国』だった。2位は『トムとジェリー』、3位はベネディクト・カンバーバッチ主演の『The Courier』、4位はダグ・リーマンの『Chaos Walking』、5位は『The Croods: A New Age』。ニューヨークでは今月5日から、L.A.では15日から、丸1年ぶりに映画館の最オープンが許可されたが、まだ開いている劇場は一部で、全米2番目の規模のリーガル・シネマも閉まったままだ。カナダでもまだ映画館のオープンは許されておらず、北米で劇場ビジネスが本格化するのは、『ブラック・ウィドウ』など大作が控える5月になると思われる。文=猿渡由紀『ラーヤと龍の王国』映画館とディズニープラス プレミア アクセス同時公開中※プレミア アクセスは追加支払いが必要
2021年03月22日『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の北米劇場公開が決まった。公開日は4月26日。公開規模は明らかになっていないが、IMAXでも上映されるとのこと。日本語に英語字幕付き、英語吹き替え版の2つのバージョンで公開される。指定は、大人向けのR。L.A.とニューヨークでは、コロナのため、ほぼ1年映画館が閉まったままだったが、ニューヨークでは今月5日から、L.A.では15日から、映画館の再開が許可された。最初に公開となるハリウッド大作は、3月31日公開の『ゴジラVS. コング』。まだハリウッド映画が少ない来月末、『鬼滅の刃』がどれだけ健闘するか注目される。文=猿渡由紀『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』公開中
2021年03月17日『ワイルド・スピード」シリーズ9作目『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の北米公開が、またもや延期になった。新しい公開日は6月25日。その前は5月28日のメモリアル・デーの週末だった。もともとの公開日は、昨年春。アメリカでは、コロナ状況が改善されてきており、今週金曜日にはついにニューヨークで映画館がオープンする。ニューヨーク・シティで映画館のドアが開くのは1年ぶりだ。北米最大の市場であるロサンゼルスではまだだが、陽性率が下がり、ワクチン接種が加速する中、希望が感じられている。『ワイスピ』シリーズは海外での人気が強いため、海外でコロナ状況が先に改善した場合、海外先行で公開される可能性もあるようだ。文=猿渡由紀
2021年03月05日サンドラ・ブロックが主演するロマンチックコメディ映画『The Lost City of D』が、2022年4月15日に北米公開されることになった。お相手役はチャニング・テイタム。ブロックが演じる主人公は内向的な恋愛小説家で、テイタムの役は彼女の本の表紙のモデル。一緒に本の宣伝ツアーに出たふたりは、誘拐されそうになり、思わぬ冒険をすることになるという物語らしい。ブロックはプロデューサーも兼任する。ブロックの最近作は、2018年末にNetflixが配信開始した「バード・ボックス」。文=猿渡由紀
2021年02月15日ロビン・ライトの長編映画監督デビュー作『Land』が、来年2月12日に北米公開されることになった。コロナの影響で、今年は2月28日までにリリースされた作品がオスカーの対象になる。このタイミングでの公開は、オスカー狙いと位置付けされていると想像される。ライトは主演も兼任。共演はデミアン・ビチル。ライトは、Netflixの『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で監督経験がある。アメリカでは、ニューヨーク、L.A.、サンフランシスコなど主要な都市で、まだ映画館がオープンしていない。ワクチン接種がいよいよ始まったものの、まだ一般まで回ってこない2月にこの状況に変化があるかどうかは明らかでない。文=猿渡由紀
2020年12月15日コロナの影響で変更を続ける大作の公開日に、新たな動きがあった。ワーナー・ブラザースは、7月17日の北米公開日を死守し続けてきたクリストファー・ノーランの『TENET テネット』を、2週間後の7月31日に延期。17日には、ノーランの『インセプション』10周年記念上映が行われることになった。ワーナーはまた8月12日に予定していた『ワンダーウーマン 1984』を10月2日に延期している。『ワンダーウーマン』はもともと6月公開予定だったので、2度目の変更だ。ユニバーサルは、トム・ハンクス主演作『Bios』を、10月2日から来年4月16日に延期。一方で、ユニバーサルが世界配給を手がけるMGMの『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の北米公開は、11月25日から5日早めて11月20日に変更されている。アメリカではほとんどの州で映画館の再オープンが許可されたが、いつ、何が公開されるのかは、ギリギリまで変わり続けそうだ。文=猿渡由紀『TENET テネット』北米公開日:7月31日(金)
2020年06月15日ベネディクト・カンバーバッチの最新作が、8月28日に北米で公開されることに決まった。今年1月のサンダンス映画祭でプレミアしたもので、当時のタイトルは『Ironbark』だったが、『The Courier』に改題される。実話にもとづく冷戦時代のスパイ物で、カンバーバッチの役はソ連に対する諜報活動に参加することになるイギリスのビジネスマン。共演は『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハン。監督はドミニク・クック。アメリカではコロナの影響で、まだ映画館が閉鎖しているが、北米配給を行うライオンズゲートとロードサイド・アトラクションズは、その頃までには劇場が再開していると見ているようだ。今作にはユーモアもあるらしく、「今、観客が見たいと思うに違いない映画だ」と彼らは語っている。文=猿渡由紀
2020年05月07日新型コロナの影響で、ピクサーの『ソウルフル・ワールド』も、延期が決まった。北米公開予定は6月19日だったが、新たな公開日は11月20日となる。これを受けて、ウォルト・ディズニー・アニメーションの『Raya and the Last Dragon』は、11月25日から来年3月12日に動いた。『ソウルフル・ワールド』は、プロのジャズミュージシャンになることを夢見る中学校の先生が主人公。ある日、彼はついにジャズクラブで演奏する機会を得るが、その前に事故に遭い、魂が体から離れてしまう。彼の魂は、魂が集まるところに運ばれ、そこで彼は別の魂と仲良くなるのだった。声の出演はジェイミー・フォックスとティナ・フェイ。文=猿渡由紀『ソウルフル・ワールド』公開日未定
2020年04月14日3月6日から8日にかけての週末、北米で1位を取得したのは、ピクサーの最新アニメーション『2分の1の魔法』だった。北米興収トータルは4,000万ドルと、ピクサーのデビュー成績としては下だが、観客評価はAマイナスで、あいかわらず高い。2位は先週末首位だったホラー『透明人間』、3位は今週末デビューのベン・アフレック主演作『The Way Back』。4位は『ソニック・ザ・ムービー』、5位は『野性の呼び声』だった。コロナウィルスの脅威がアメリカでも深刻化しているが、北米の興行成績は前の週に比べて4%アップしている。来週末は、ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション『Bloodshot』が公開となる。文=猿渡由紀『2分の1の魔法』近日公開
2020年03月09日ディズニーの実写版『ムーラン』が、公開初週末に北米で大ヒットデビューを果たすと予測されている。業界サイトDeadline.comが報道するところによると、公開日の3月27日から3日間の売り上げ予測は8000万ドルから8500万ドル。すばらしい数字だが、コロナウィルスの不安を反映しての下方修正とのこと。通常の状況であれば1億ドルも可能と見られていたようだ。中国人女優が主演する今作は、中国市場にとりわけ重きを置いていたが、コロナウィルスの影響で、中国での公開は延期となっている。そんな中だけに、お膝元のアメリカで華やかなスタートを切ることができれば、ありがたいところだ。日本での公開は当初予定されていた4月17日から延期されて5月22日。文=猿渡由紀『ムーラン』5月22日(金)全国公開
2020年03月06日オスカー作品賞の勢いが止まらない『パラサイト 半地下の家族』が、北米でIMAX上映されることになった。今週金曜日から1週間のみの限定上映。アメリカでは200スクリーン、カナダでは14スクリーンで上映される。IMAX仕様に合わせるよう、デジタル再マスターされたバージョンだ。『パラサイト』の北米公開は昨年11月。現在までに4,500万ドルを売り上げている。すでにDVDもリリースされているが、オスカー効果を受けて興行成績はさらにアップ。先週末のボックスオフィスランキングでは7位だった。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月21日先週20日に北米デビューした『キャッツ』に、急ぎで改良作業がなされた。製作配給のユニバーサルが全米の劇場に送った告知によると、ビジュアルエフェクトを向上させた新しいバージョンが、23日か24日にも届けられるとのことだ。公開初週末に劇場を訪れた観客と、クリスマスに来る観客は、微妙に違うものを見ることになる。公開中の作品に手が入れられることは、きわめて稀だ。アンドリュー・ロイド=ウェッバーのロングラン舞台ミュージカルを映画化する今作には、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチなど豪華スターが勢ぞろいする。にもかかわらず、批評家には酷評され、北米のオープニング成績もたった650万ドルしか上げられなかった。この微妙な改良が手助けになるかどうかは、今のところ不明である。文=猿渡由紀『キャッツ』2020年1月24日(金)全国公開
2019年12月24日この週末、北米ボックスオフィスで首位を獲得したのは、ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、ジャック・ブラックらがまたもや共演する『ジュマンジ/ネクスト・レベル』だった。売り上げは予測を上回る6,000万ドル。今週末には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』という強敵がデビューするが、1作目の時も『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』とバッティングしつつ、見事に数字を伸ばし続けた実績がある。2位は『アナと雪の女王2』。今作は、世界興収10億ドルを達成してもいる。3位は『ナイヴス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、4位はクリント・イーストウッドの『リチャード・ジュエル』、5位はホラー映画『ブラック・クリスマス」だった。文=猿渡由紀『ジュマンジ/ネクストレベル』全国公開中
2019年12月16日『マトリックス4』の北米公開日が発表された。2021年5月21日で、これは先に発表されていた『ジョン・ウィック4』と同じ日。『マトリックス4』にもキアヌ・リーヴスが出演するため、このままいくのかどうか疑問だ。この公開日は、実写版『AKIRA』のためにワーナーが開けておいたものだが、『AKIRA』は公開カレンダーから消えており、こちらもどうなったのか気になるところである。ほかに、ワーナーは、『ザ・フラッシュ』が2022年7月1日、新たな『モータル・コンバット』が先に伝えられていたよりも早い2021年1月15日に公開されると発表している。文=猿渡由紀
2019年12月13日この週末、北米では、先週に続き、『ジョーカー』がボックスオフィスを圧巻した。興行成績は5,500万ドルで、10月の公開2週目の成績としては史上最高。これまでの北米興行収入総額は1億9,200万ドル。全世界では5億4,400万ドルに達した。2位は今週末デビューの『Adams Family』。声の出演はシャーリーズ・セロン、オスカー・アイザック、クロエ・グレース・モレッツら。3位はやはり今週末デビューの『ジェミニマン』。ウィル・スミス主演、アン・リー監督の今作は、1億4,000万ドルの予算をかけた大型映画だが、北米成績は2,000万ドルと、期待を下回った。4位はアニメーション『Abominable』、5位は『ダウントン・アビー』だった。文=猿渡由紀『ジョーカー』全国公開中
2019年10月15日独立記念日が木曜日で、多くのアメリカ人にとって4連休となったこの週末、北米で首位を飾ったのは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』だった。日本ではひと足先に公開された本作だが、アメリカ公開は2日。6日間の北米興収は1億8,600万ドルと、火曜日公開の作品としては史上最高記録となった。観客の評価はAで、今後ますます伸びることが期待される。2位は『トイ・ストーリー4』、3位は『Yesterday』、4位は『アナベル 死霊博物館』、5位は『アラジン』だった。来週末は、サム・ライミ製作のホラー『Crawl』、アクションコメディ『Stuber』などがデビューする。文=猿渡由紀『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開中
2019年07月08日1954年に日本で“誕生”した国民的アイコン「ゴジラ」のハリウッド映画化『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』が、北米(アメリカ・カナダ)や日本をはじめ、世界各国で興行ランキング1位を記録するモンスター級大ヒットスタートを切ったことが分かった。5月31日(金)に世界同時公開を迎えた本作。北米(4,108館)での公開週末5月31日~6月2日の3日間の興収は$4,780万(約51.7億円)にのぼり、週末興行ランキング1位を獲得(※Box Office Mojo調べ/1ドル=108.18円で換算)。そして、海外75国と地域でも一斉に公開され、北米以外でも、中国、台湾、インド、タイ、マレーシアなどで週末興収ランキング1位を獲得し、全世界興収は速報値で$1億7,900万(約193.6億円)にのぼり、ダントツのNO.1の成績に。まさに全世界にてモンスター級の大ヒットでゴジラが世界を席巻!6月21日からスペインでも公開がスタートし、最終的に82の国と地域で公開となる予定。そして、もちろん日本国内でも5月31日~6月2日の公開週末3日間で観客動員64万1,773人、興行収入9億1,886万100円を記録し、週末の映画動員ランキングでも堂々の1位を獲得(興行通信社調べ)。『シン・ゴジラ』を含む全てのゴジラシリーズ(※興収発表となった2000年以降)の中では最大の大ヒットスタートを切った。この数字は前作『GODZILLA』(2014年7月25日公開/興収32億円)との興収比較で134.3%、『シン・ゴジラ』(2016年7月29日公開/興収82.5億円)とは興収比較108.4%となっている。そして、この世界的大ヒットを記念し、まさに“キング・オブ・モンスターの覚醒”という“覚醒ゴジラ”や神々しいキングギドラなど新しい場面写真が公開!今後はクチコミによるますますの動員増が期待されるため、興行収入40億円を狙えるという。『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴジラキング・オブ・モンスターズ 2019年5月31日より全国にて公開© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.
2019年06月04日ピーター・ジャクソンとフラン・ウォルシュがプロデュースする『Mortal Engines』の北米公開日が、2018年12月14日と発表された。フィリップ・リーヴスが書いたSF小説シリーズの映画化で、ジャクソン、ウォルシュ、ふたりが『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズで組んだフィリッパ・ボウエンが脚色を手がける。その他の情報監督は、『ラブリーボーン』でビジュアルエフェクト・スーパーバイザーを務めるなど、過去のジャクソン作品に関わったクリスチャン・リバーズ。キャストは発表されていない。12月のこの週は、ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』全作品が北米公開された週で、彼にとって縁起の良い週である。つい最近、『アバター2』もすぐその次の週である12月21日に公開が決まったと報道されており、再来年の12月は、映画ファンにとって待ち遠しい月になりそうだ。文:猿渡由紀
2016年11月26日『ミッション:インポッシブル』6作目が、2018年7月27日に北米公開されることに決まった。パラマウント・ピクチャーズが発表した。その他の情報6作目の製作は、5作目『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の公開前から決まっており、すでに早期の製作準備も進められていたが、トム・クルーズがスタジオにギャラのアップを求めたことが理由で、一時ストップがかかっていた。しかし、交渉は成功し、お互い合意を得られたことで、あらためてスタートとなっている。監督と脚本には、『…ローグ・ネイション』のクリストファー・マッカリーが続投する。クルーズの最新作は、今週金曜日日本公開予定の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』。来年は、『ザ・マミー(原題)』『アメリカン・メイド(原題)』の公開が控える。文:猿渡由紀
2016年11月10日遠藤周作の小説『沈黙』をマーティン・スコセッシが映画化する『沈黙-サイレンス-』の北米公開日が、12月23日に決まった。最初は限定公開で、1月に拡大規模の公開となる。その他の情報このパターンは、オスカー狙いと思われる作品がよく使うもので、北米配給権をもつパラマウントは、完成作を見て、自信をもったのだろうと想像される。最近のヴェネツィア、テリュライド、トロント映画祭で、『ラ・ラ・ランド(原題)』『Manchester by the Sea』『ライオン(原題)』など、すでにいくつかオスカー有力候補と呼ばれる作品が出てきているが、最後までまだ何が出てくるかわからないということだ。『沈黙』を映画化する話は長年あり、一時はダニエル・ディ・ルイスも出演に興味を示したことがある。ようやく実現した今作には、アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、浅野忠信、加瀬亮などが出演する。『沈黙-サイレンス-』2017年全国ロードショー文:猿渡由紀
2016年09月27日現在開催中のトロント映画祭で、アン・ハサウェイが主演するSFスリラー『Colossal』の北米配給権を中国企業が買い付けたことが、業界で話題を呼んでいる。その他の情報その中国企業の名前は、現在、明らかにされていない。買い付け金額は、500~700万ドルあたりではないかと見られている。2017年に大規模な公開をすることも約束しているようだ。もちろん、中国企業がアメリカの映画館に自ら配給するのは現実的に難しく、この会社はアメリカの新しいスタジオに投資するようで、実際の配給業務は、そのスタジオが行うことになると思われる。最近、中国とハリウッドは急速に関係を近づけているが、このようなディールは、初めてのことだ。『Colossal』には、ほかに『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンスなどが出演。監督は、スペインのナチョ・ビガロンド。文:猿渡由紀
2016年09月15日電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は3月11日、北米のデータ・アナリティクス専門のコンサルティング会社「Cardinal Path Holding Company(カーディナル・パース)」の株式100%を取得について、同社株主と合意したと発表した。カーディナル・パース買収の背景には、今日の広告コミュニケーション・ビジネスにおいて、ビッグデータ分析に基づく、より精緻で効果が見込めるプランニングや施策の重要性が高まってきたことが挙げられるという。2011年に設立された同社は、ビッグデータの分析とそれに基づくコンサルティングやソリューションに強みを持っており、具体的には、「クライアント企業内に分散して存在するデータを整理」「データから読み取れる企業課題を抽出」「多様な外部オーディエンスデータを掛け合わせての統合分析」「コンサルティングおよび各種ソリューション施策の実施とその検証」という4つのプロセスで質の高いサービスを提供していることを理由としている。2015年には、米Digital Analytics Associationから「Most Influential Agency/Vendor of the Year」を受賞するなど、多くのグローバル企業から評価を得ており、現在、傘下にカナダ法人と米国法人を持ち、77名の従業員を抱えている。買収後、同社グループはデータ・ソリューション力の強化により、北米における既存顧客へのサービス向上と新規顧客の開拓を狙っていくとしている。
2016年03月14日本年度カンヌ国際映画祭で「女優賞」を獲得したルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの共演作『キャロル』。本作が先日11月20日(現地時間)に北米で公開を迎え、今年公開された中でも話題を呼んだ大作『ジュラシック・ワールド』や、日本公開が迫る『007 スペクター』を超えるアベレージを記録したことが明らかになった。舞台は、1952年のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見かけた。鮮やかな金髪。艶めいた赤い唇。真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名は、キャロル。このうえなく美しく、どこかミステリアスな雰囲気を醸すそのひとにテレーズは憧れた。しかし、その美しさに隠されたキャロルの本当の姿は、不幸な結婚と偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。そのことを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。たった4館での先行スタートながら、オープニング3日間の1館あたりの興行収入平均は63,378ドルを記録。これは同じく11月20日に全米4,175館で公開した『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(館平均24,198ドル)を大きく上回るNO.1成績で、今年公開され全世界興行収入が歴代3位をマークした『ジュラシック・ワールド』(館平均48,855ドル)、11月6日に全米3,929館で公開された『007 スペクター』(館平均8,572ドル)を大きく上回る成績となった。『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた若手女優ルーニー・マーラと、『ブルー・ジャスミン』でついにアカデミー主演女優賞を射止めた大女優ケイト・ブランシェットの共演にアメリカ有力批評サイトでも本年度最高評価を獲得。「ケイトとルーニー、今年のアカデミー賞確実!!」(The Rolling Stone)、「エレガントでクール、眩惑的でミステリアスな魅力に震える」(NYタイムズ)など世界中のメディアで“本年度アカデミー賞最有力”と言われ注目を集めている。アメリカ公開に続き、11月28日のイギリス公開、そして2月11日の日本公開と、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞のノミネーション発表を経て世界中で公開となる本作。今後の続報に期待したい。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、現地時間の16日、北米で2015年秋に発売を予定している新型「シビックセダン」を発表した。新型シビックセダンは、北米で10代目となる新型シビックシリーズの第1弾。コンパクトクラスの新たなベンチマークを目指して、デザインや走行性能、燃費性能、安全性など、すべてを一から見直し、シビック元来の個性であるスポーティーさを際立たせたモデルとして新たに開発された。エクステリアは、ワイド&ローなスタンスとロングノーズ&ファストバックスタイル、すべてLEDを採用したフロントライト&テールランプにより、スポーティーでダイナミックなデザインを目指した。一方インテリアでは、コンパクトクラスで最大級の広い室内空間を実現している。パワートレインは、北米向けホンダ車として初となる1.5L直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンと、2.0L直列4気筒DOHC i-VTECエンジンの2種類を設定。両エンジンとも力強い走りと優れた燃費性能を両立する。また、新設計のプラットフォームとシャシーの開発、コーナリング時に狙ったラインをトレースしやすくする電子制御システム「アジャイルハンドリング・アシスト」の採用などにより、スポーティーで上質な走行性能を実現した。さらに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用するなど、コンパクトクラスに新たな価値を提供する。
2015年09月18日俳優のジョニー・デップが現地時間14日、カナダで開催中のトロント国際映画祭にて行われた主演映画『ブラック・スキャンダル』(2016年1月30日公開)の北米プレミアに登場した。ジョニー・デップが、アメリカ犯罪史上最大のスキャンダルを巻き起こした実在のマフィア、ジェイムズ・"ホワイティ"・バルジャーを演じる本作。ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ケビン・ベーコンら豪華俳優陣がそろう。北米プレミアには、主演のジョニー・デップをはじめ、ジョエル・エドガートン、ダコタ・ジョンソン、ジュリアンヌ・ニコルソン、そしてスコット・クーパー監督らが集結。殺到したジョニー・デップファンの熱狂に包まれた。ジョニー・デップは「ジェームズ・バルジャーの話は知っていたし、魅了されていた」とコメント。「実在しないキャラクターの場合は、誇張することができる。だが、実在した人、あるいは今も実在する人を演じる場合は、その人、真実、歴史に対する責任を背負うことになる」と言い、「ジェームズ・バルジャーの外見をできるだけ正確に再現することは、とても重要だった。そのために、僕は、メイクアップアーティストと一緒に、顔の作りからすべてをじっくりと考えた。メイクのプロセスには、毎日2時間かかったよ」と明かした。ジョエル・エドガートンは、彼が演じたジョン・コノリー本人には会わなかったそうで、「彼は、この出来事を違った側から受け止めていて、自分はスケープゴートにさせられたと感じている。そんな彼に『映画を作るから話を聞かせて』というのは、変な話のような気がした。彼の同僚から彼についてたっぷり話を聞けたりして、素材は十分にあったしね」と説明。「それに、これは真実にもとづく映画だが、あくまで、僕らのバージョンの真実だ。ジェラード・オニールとディック・レイアが書いたすばらしい原作本をもとに、スコットが持つビジョンに従って語る真実。そして僕は、僕のバージョンのジョン・コノリーを演じたんだ」とギャングに操られることになるFBIエージェント役に挑んだ心境を語った。そして、スコット・クーパー監督は「今作は、ドキュメンタリーではない。映画にふさわしいストーリーは、精神面、感情面、人間性から来る。僕はギャング物を作るつもりはなかった。キャストやクルーにも『これは人間ドラマだ』と言ったんだ」と断言。また、「ジョニーの変貌のしかたには、すごいものがあったね。スクリーンで見る彼は、彼本人とは似ても似つかないんだ」と、ジョニー・デップの演技に対する姿勢をたたえた。(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年09月16日