熊本地震の発生を受け、歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が16日、京都劇場で上演中の「市川海老蔵特別公演源氏物語」にて、募金活動を行った。海老蔵は、昼の部公演終了後、ロビーで募金活動を実施。共演者と共に、観客らに募金を呼びかけた。「熊本の八千代座公演に伺っていることもあり、微力ながら私にできることはと思いまして、緊急募金を実施させて頂きました」とし、「一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。海老蔵は地震発生後、自身のブログのコメント欄を伝言板として開放。「急遽 地震でつながらない方!伝言板に使ってください!!」と題してブログを更新し、「電話つながらないとか連絡つかない方ご利用ください。よろしくお願いします。微力ですが、私に今できる事これくらいです」と呼びかけていた。
2016年04月16日熊本県の人気キャラクター・くまモンの公式ホームページが15日、更新され、くまモンの公式ツイッターが14日の熊本地震以降更新されていないことについて県がコメントを発表した。県は「SNSでの情報発信について」という見出しでお知らせを更新。「現在、くまモンの公式SNSでの情報発信が行われない事により、くまモン隊の安否について多くの皆様にご心配をいただいております」とし、「くまモン隊は、この度の地震に見舞われた方々の事を最優先に行動しているところであり、SNSでの情報発信については控えております」と状況を説明した。そして、「御理解いただきますようお願いいたします」と呼びかけた。くまモンのツイッターには地震以降、「くまモン 地震大丈夫?」「くまもん無事?」「心配しています」「皆様ご無事でありますように」と心配する声が続々と寄せられており、キャラクター仲間たちも心配。ガチャピンは「心配だよぅ。くまモンも大丈夫かなぁ?」、チーバくんは「くまモン、熊本県のお友だち、昨夜の地震大丈夫?心配してます」とコメントしていた。
2016年04月15日お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が15日、自身のツイッターを更新し、地震で石垣などが崩れた熊本城の復元について「お手伝いしたい」とつづった。城好きで知られ、テレビ番組などでも各地の城を巡ってその魅力を伝えている淳。14日夜に発生した熊本地震による熊本城の被害が報じられたことを受け、「熊本県のシンボル熊本城地震の影響で崩れてる所があるようですが…石垣には通し番号が振られているので、復元が可能らしいです…現存の宇土櫓は被害はないそうです」とツイートした。そして、「僕も熊本城の一口城主元の姿に戻す事に微力ながら、お手伝いしたいです」との思いを伝え、最後に「まだまだ余震があるようです…お気をつけ下さい」と熊本に住む人たちを気遣った。この投稿に、「淳さん、ありがとうございます。熊本城の復興が熊本の復興のシンボルになるかと思います」「助かります」「熊本城のお膝元に住む者として、素直に嬉しいです」と感謝の声が上がっている。
2016年04月15日●災害時には全国から機材が集結ソフトバンクは報道関係者向けに、同社の公募型災害時復旧要員の取り組みと、同社の災害対策装備についての説明会を開催した。地震や台風などの自然災害に見舞われた際に、同社がどのような対応をするのか、レポートしよう。○全国の災害に備え通信網の確保を目指す2011年3月11日に発生した東日本大地震では、電気や道路、水道に加えて、携帯電話の基地局も多くが電気の供給を絶たれたり、倒壊するなどして利用できなくなったため、特に被災地で長いこと不便を被るユーザーが多かった。今や携帯電話は通話だけでなく、TwitterやLINEなどを通じた安否確認・連絡のためのインフラでもある。こうした災害時の経験を受け、ソフトバンクは被災した基地局を早急に置き換え、通信環境を回復するための準備を充実させてきた。具体的には、日本全国に14の災害対策倉庫を準備。移動基地局車100台、可搬型の基地局200台、衛星臨時基地局などを揃え、災害が発生した際は全国から機材が災害地に向かうことになっている。また、災害復旧時にはどうしてもエンジニアの数が足りなくなってしまう。このため、東日本大震災では希望者を災害復旧要員として派遣して対応した。2012年からは社内に災害復旧要員の公募制度が設置され、現在240名が通常の業務をしながら災害時に備えている。●安心を届ける充実の設備○充実した装備で災害に備える説明会は千葉県柏市にある、同社の災害対策倉庫のひとつで行われた。ここは本社から最も近くに配備され、規模も最大級の倉庫となり、東日本大震災ではこの倉庫から復旧要員が派遣されたという。災害対策倉庫は全国に分散しているが、基本的な装備の内容はどこも大きくは変わらないとのこと。災害時に使用する装備としては、3GやLTE網への接続回線(主に光回線など)が使えなくなった場合を想定して、衛星回線を使った臨時基地局が主に用いられる。これを基地局が使えなくなったエリアに運んで設置し、3GやPHSのアンテナを取り付けることで、衛星携帯電話回線を使って通話やSNSが可能になるというものだ。ちなみにLTEは帯域が足りなくなるため利用できず、3Gでもとりあえず安否確認ができるよう、パケットよりも通話やSMSの利用を想定したものだという。全国にこの基地局が200基ほどあるとのことだが、これでも設置に人数を取られてしまうため、新たに新型の基地局も導入されはじめている。この新型基地局は3つのパーツに分割され、それぞれを宅配便などで送ることができ、小さめのミニバンでも運べるのが特徴。収納ケースこみで約90kgと、従来型より30kgほど軽量化に成功しており、一人でも運搬から設営までが可能だという。さらに衛星回線を開くための衛星との位置合わせがボタンひとつで自動で行える。また、移動基地車に取り付ける車載型の基地局もあり、これは移動基地車に取り付け済みのものに加え、レンタカーに設置するための基地局も100基ほど用意されているとのこと。常時移動基地車を確保しておくのは駐車スペースの問題やコスト面からも効率がよくないため、非常時にはレンタカーを使って対応するのだという。基地局を動かすための動力源には、基本的にはエンジンによる発電機を使う。ただし被災直後はガソリンの入手が難しかったり、屋内など発電機を設置できない場所もあるため、新型のリチウムイオンバッテリーが採用されている。災害備蓄倉庫にはこのほか、災害時の備蓄品として一般的な食料と水、ヘルメットやベストなどの装備品も保管されており、その内容も随時見直されているとのことで、災害時の備えの充実ぶりが伺える。同社の公募制災害時復旧要員は、これまでに2011年の東関東大震災と和歌山の台風被害、そして2015年の関東東北水害の3回出動経験がある。「お客様の安心のため、1秒でも早く電波をつなげる」(大規模災害対策準備室・黄木寛之室長)という目標のために、組織の垣根を超えて募集されただけあり、士気も高く、安心感も感じられた。***災害は起きないに越したことはないもの。ソフトバンクの災害対策設備にも、できればお世話にならないで済んでほしいが、もし被災しても、インフラの復旧が速やかに行われるというのは安心感が全く異なってくるものだ。その意味で、今回災害復旧への取り組みが公開されたのは、どの程度の設備がどのくらい待てば期待できるのか、どういった対策が準備されているのか、心構えとして知ることができたという点でも有意義だったと思う。
2016年03月11日NECは3月9日、台湾交通部中央気象局(CWB)と地震の早期検知に向けた共同実証を開始することで合意したと発表した。CWBは台湾における地震検知の技術を有するとともに、地震発生後の状況をいち早く知らせる地震速報システムの運用実績を有している。一方、NECは、日本の気象庁と過去20年以上に及ぶ地震・津波関連システム開発の実績をもち、地盤データなどから、震源の位置、規模(マグニチュード)を瞬時に測定し、震度や到達時刻を推定する技術を有している。さらに、それらの情報をもとに、大きな地震や津波が到達することを、緊急地震速報や津波警報として知らせるシステムの開発実績もある。同実証事業では今後、台湾にある既設のセンサーを用いて、新たに開発する早期地震検出用ソフトウェアを搭載した早期地震検知システムおよびCWBでの解析結果の検証を行っていく。NECとCWBは、「本共同実証事業を通じて、台湾国土に適した、より優れた地震検出技術を確立し、将来の地震・防災に役立つシステムの開発を推進していきます。」とコメントしている。
2016年03月09日NTTドコモは3月2日、地震や津波の被害によって発生する通信障害からの早期復旧を目的に、地震科学探査機構(JESEA)が研究する地殻変動から地震の場所と時期を予測する「地震予測システム」の実証実験への協力と、基地局に設置した高性能カメラから津波の被災状況を監視する「津波監視システム」の運用を3月4日から開始すると発表した。「地震予測システム」の実証実験への協力では、衛星測位機器を用いて地殻の変化を捉える装置を全国16カ所の携帯電話基地局に設置。収集した地殻変動のデータをモバイル通信でリアルタイムにJESEAに提供するというもの。ドコモが提供するデータは、平均化単位時間を自由に変更することができるため、これまで発見できなかったような異常地殻変動を捉えることが可能となるため、JESEAの「地震予測システム」の精度向上が見込め、ドコモでは移動基地局車や電源設備等の準備を事前に行う等の、災害時の復旧体制強化に活かせる可能性が高まるという。一方の「津波監視システム」は、津波発生時の沖合の様子を監視するカメラを全国16カ所の携帯電話基地局に設置し、津波発生時の沖合の海面の様子を確認するほか、遠隔でカメラを操作し、基地局の通信設備の被災状況を確認する。同社では今回の運用により、津波監視のノウハウを蓄積することで検証・評価を行い、本システムのさらなる改良や運用・活用方法について検討していくという。
2016年03月02日物質・材料研究機構(NIMS)と東北大学(東北大)は1月21日、地震発生域における塩水の電気伝導度を理論的に解明したと発表した。地震発生やマグマ生成のメカニズムの解明に貢献するものであることが期待される。同成果は、物質・材料研究機構 環境・エネルギー材料部門 ジオ機能材料グループ 佐久間博 主任研究員と、東北大学大学院 理学研究科 市來雅啓 助教らの研究グループによるもので、1月20日付けの米科学誌「Journal of Geophysical Research: Solid Earth」オンライン版にて掲載された。岩盤中に塩水があると、断層がすべりやすくなって地震発生に影響を与えたり、岩石の融点が下がって火山噴火に影響すると言われているが、地震発生域のような地下深部はボーリング調査が難しく、塩水の存在を直接調べることは難しい。このため、塩水などの流体の電気伝導度が固体よりも6桁ほど大きいことを利用し、電気伝導度の計測によって塩水の存在を知る調査が行われているが、地殻の地震発生域のような高温高圧条件下での塩水の電気伝導度は知られておらず、電気伝導度の計測データと塩水の存在を関連づけられないという問題があった。今回、同研究グループは、水の超臨界状態を再現する分子モデルを利用し、海水の1/6~3倍のNaCl濃度の範囲で、673~2000K/0.2~2GPaといった高温高圧下での塩水の電気伝導度を分子動力学計算から導出することに成功。一般的に、温度が上昇するとイオンが動きやすくなり電気伝導度が上がるといわれているが、シミュレーションの解析から、高温ではNaイオンとClイオンがペアを作り、電気的に中性となるため、電気伝導度が低下することがわかった。また、今回得られた電気伝導度データを用いると、東北日本西側の高電気伝導度異常は、4wt%以上の質量パーセント濃度の塩水の存在で説明できることがわかった。この塩濃度は海水の塩濃度(3.4wt%)に近い値であり、この地域では地殻深部から海水に近い塩濃度を持つ塩水が供給されている可能性があることを示唆している。
2016年01月21日いつ来るかわからなくて怖いのが地震です。日本は地震が多い国なので、私たちは日頃から準備をすることが大切。でも、どんなに準備をしていても睡眠中に大地震が来たら……。そんなときにも安眠できるベッドがあるのでご紹介します。日本は地震大国日本は「地震大国」と呼ばれる国。その理由は、日本列島を取り囲むプレートにあります。日本の直下には北米プレートとユーラシアプレート、すぐ近くにはフィリピン海プレートと太平洋プレートと、全部で4つのプレートが存在していて、地震はプレート間のひずみよる断層破壊によって起こるのです。実際、日本では1日3、4回は、どこかで地震が起こっていると言われています。過去には大地震も多く発生していて、記憶に新しい2011年の東日本大震災のほか、1995年の阪神・淡路大震災などがあり、多くの被害をもたらしました。地震でも安眠できるベッド!?地震大国・日本で生きる私たちは、今後も起きるであろう地震に備えてさまざまな準備をする必要があります。みなさんの自宅には防災グッズ揃っていますか?地震対策で最近、話題になっているのは中国人発明家が発表した「地震がきても安眠できるベッド」です。複数のタイプがあるようですが、基本は、地震が起きるとベッドの位置が下がり、その上に蓋が閉まるシェルターのような構造になっています。これで物が落ちたり家具が倒れてきても安心です。さらにこのベッドの優れた点は中で数日間過ごせるようになっているところです。ベッドの下部には水や食料、ガスマスクなどが完備されています。避難所生活では寝袋が効果的残念ながら上記のベッドはまだ発売されていないようなので、実用化される日を心待ちにしましょう。さて、今度は少し現実的に「地震と睡眠」という点でグッズを紹介します。大地震の後に避難所生活を余儀なくされることがありますが、このときに睡眠の役に立つのが寝袋と言われています。キャンプなどで使うイメージの強い寝袋ですが、コンパクトなうえ、持ち運びも楽で柔らかく暖かいので、防災グッズとして準備しておくとよいそうですよ。最近では、中綿入りのものだけでなく、ダウンが入っているものなどもあり、しっかり保温をしてくれます。消耗した体力を回復させてくれるのが睡眠。いざというときのために普段からしっかり準備しておきましょう。photo by JamesDeMers
2016年01月20日アシストは9月17日、標的型攻撃への対策を支援するために内部対策を重視した各種の施策を「標的型攻撃対策ソリューション」として体系化し、提供開始した。具体的には、マルウェアの侵入の予兆や状況の把握のため定期的なモニタリングを実施する「BlackDomainSensor」、内部対策として、特権IDを奪取されたとしてもデータを持ち出させず持ち出されても意味が無いようにするための多重対策として「マルウェア遮断ソリューション」「ダブルブラウザソリューション」「特権ID管理ソリューション」「ファイルサーバ情報漏洩防止ソリューション」の全5ソリューションを展開する。このうち、「マルウェア遮断ソリューション」は2015年10月に新設予定であり、「ダブルブラウザソリューション」は同月に機能強化版を提供開始する予定だ。BlackDomainSensorはセキュリティ・ログ分析エンジンを使い、インターネットのアクセス・ログとC&Cサーバのリストを突合せた結果と、Active Directoryに特権IDを模したトラップ・アカウントを仕掛け、おとりに引っ掛かったマルウェアの認証失敗ログを抽出したレポートを出力する。マルウェアによるC&Cサーバへ通信している端末の発見や、マルウェアによる特権ID奪取の挙動の発見に有効という。マルウェア遮断ソリューションは2015年10月に新設予定であり、マルウェアが侵入している可能性のある端末をネットワークから遮断する。遮断は管理者がリモートから実施可能。該当端末のC&Cサーバへの不正な通信のブロックや、データの不正な持ち出し・侵害拡大の防止に有効としている。ダブルブラウザソリューションは、インターネット・アクセス用のブラウザを仮想環境で提供し、業務用端末から外部へのインターネット・アクセス(HTTP通信)を禁止させ、業務用端末のインターネット・アクセスを分離する。なお、2015年10月に機能強化版のリリースを予定している。同ソリューションにより、マルウェアが侵入したとしても、標的型攻撃の出口となるC&Cサーバとのインターネット・アクセスを禁止することで攻撃を無効化できるとのこと。特権IDはワークフローにて申請を行い、承認を受けた場合のみ利用できるように制御する。また、重要サーバへはワークフロー経由の自動ログインのみを許可し、自動ログイン以外のローカル・ログインなどは全て禁止する。同ソリューションにより、ワークフローを経由しない重要サーバへのログインを一切禁止することで、万が一標的型攻撃によって特権IDを奪取された場合でも、不正なアクセスを防止できるという。ファイルサーバ情報漏洩防止ソリューションは、ファイル・サーバのデータを暗号化し、Windowsのアクセス権限とは別に独自のアクセス権を設定。また、ファイル・サーバに対してアクセスできるのは、専用クライアントを導入している端末のみに限定する。同ソリューションでは、独自のアクセス権限設定により専用端末以外からのデータ持ち出しを防止すると共に、Windowsの特権IDを奪取された際もデータの持ち出しリスクを軽減できるという。また標的型攻撃によりデータが直接持ち出された際も、データは暗号化された状態を維持するとのこと。
2015年09月18日9月1日は防災の日。各地では、さまざまな防災訓練が実施される予定となっている。東京都交通局では、地震を想定した防災訓練を実施。また、資生堂は本社機能のある汐留オフィスで、首都直下地震発生を想定した防災訓練を行い、初めて「帰宅困難者受け入れ訓練」を実施する。東日本大震災以降、日本ではこれまで以上に防災対策に目が向けられてきた。そうした中、今年の5月末に発生した小笠原沖地震の際に、都内各所でエレベーターが停止し、混乱が生じたというニュースは記憶に新しいだろう。なぜ、あの時多数のエレベーターが停止したのか? また、実際に災害が発生した際、エレベーターはどのように作動するのか?8月31日に、三井不動産はオフィスビルの空室を活用した防災体験会を西麻布三井ビルにて実施した。通常は見学が難しい災害発生時に起こるオフィスビル内の各種設備の状況を再現した訓練となり、災害発生時のエレベーターの動きや救出方法について説明があった。○エレベーターの管制は3パターン災害発生時、エレベーターは災害の種類によって、動き方が変わる。災害の種類は大きく分けて、「地震」「火災」「停電」である。機械室の地震感知器が一定地を超える振動エネルギーを感知すると、エレベーターは最寄りのフロアで止まり、ドアが開くようになっている。そうすることで、エレベーター内での閉じ込めを防ぎ、乗客の安全を確保する。厳密な仕組みとしては、P波(初期微動)を感知した時点で、S波(本震)がくる前に、最寄り階に乗客を避難させるという。その後、S波が一定基準以下の安全性が認められた場合、エレベーターは1分後に自動復旧するという。これが、一定基準以上となった場合は、エレベーターの保守会社による安全確認後に復旧するという流れになる。小笠原沖地震の際に多数のエレベーターが停止したのは、一定基準以上の振動を感知したためである。火災発生時には、エレベーターは避難階に着床してドアが開くことになっている。避難階は、多くの場合はビルの1階などにあたるという。停電が発生した際は、電源が専用バッテリーもしくは非常用発電機に切り替わり、最寄りのフロアまで移動してドアが開かれる。とはいえ、エレベーターの故障などにより、中に閉じ込められてしまった場合はどうするのか?例えば、高層ビルなどにある、通常エレベーターがとまらない途中階でストップしてしまった場合、エレベーターの扉を開けても壁になっているため、脱出することができない。このような場合は、隣にエレベーターを横付けして、救出するという。また、エレベーターとフロアに段差が生じた状態で停止してしまった場合は、外側からドアを開けて救出する。三井不動産では、60cm以下の段差の場合は、エレベーターの保守会社を待たずに、ビルスタッフ2名以上で救出ができることになっている。これは、35年以上前から、エレベーター会社の講習を受け続けていることから、特別に救出にあたる許可が出されているのだという。○自動仮復旧機能を備えた新しいエレベーター一定基準以上のS波を認知したエレベーターは、エレベーターの保守会社による安全確認が済むまで復旧することができない。つまり、大型の地震が発生した際は、各ビルのエレベーターはストップし、小笠原沖震災の時のように、高層階で足止めをくらってしまう人が多数発生することになるだろう。保守会社は、病院などの公共機関から安全確認を行っていくため、民間施設などは復旧までかなりの時間がかかることが予測される。このような問題から、最近では自動仮復旧機能を備えたエレベーターの開発が行われているという。この機能は、地震でエレベーターが緊急停止しても、エレベーターがゆっくり各階を往復することで必要な諸機能を自動判断し、異常がないと判断した場合は自動復旧する仕組みとなっている。小笠原沖地震の際には、1~2分で自動復旧したという。三井不動産が展開する「三井のオフィス」では、高層以外のビルについても、構造的に可能な建物は順次導入していくとしている。○「三井のオフィス」の防災機能「三井のオフィス」では、自動仮復旧機能を備えたエレベーターだけでなく、そのほかにも防災対策を行っている。例えば、非常用発電機の稼動時間を72時間稼動に強化している。東京都の帰宅困難者対策条例では、従業員向けに3日分の食料などを備蓄するように推奨されている。この条例を受け、「三井のオフィス」では主要ビルの非常用発電機を48時間稼動から72時間稼動への長時間化に向けた、備蓄燃料の増強を進めており、3日間オフィスで待機する人が問題なく過ごせるような対策を行っているという。また、入居しているテナント向けに、1日分の飲食料も用意している。断水した場合には、一部のビルでは井戸を掘削し、地下水を汲み上げて使用できるような仕組みも用意されている。***「天災は忘れた頃にやってくる」と言われるが、いざという時に、防災に対する正しい知識があるかどうかで、動き方や心持ちが変わってくるだろう。防災訓練を受けたことがないという方や、ずいぶん受けていないという方は、ぜひ防災訓練に参加してもらいたい。
2015年09月01日センチュリーは27日、「感震ブレーカー」と「感震ライト」をセットにした地震災害防災用品「地震火災の見張り番@home」を発表した。9月1日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は2,916円(税込)。防災の日(9月1日)に発売となる地震災害防災用品。震度5強相当の揺れでブレーカーの通電を遮断する「感震ブレーカー」と、震度3相当の揺れで自動点灯する「感震ライト」で構成されている。「感震ブレーカー」は、ブレーカースイッチにアタッチメントを取り付け、重り玉と台座をセットして使う。震度5強の地震で重り玉が落下し、その自重でブレーカースイッチを下げる(ブレーカーをオフ)ことで電気火災を予防する。アタッチメントはフレキシブル構造なので、ほとんどのブレーカーに取り付け可能。「防災製品等推奨品マーク」を取得しており、内閣府の「感震ブレーカー性能評価ガイドライン」にも準拠している。台座の本体サイズはW30×D30×H50mm、重り玉は直径27mmで重量は約60g、アタッチメントの本体サイズはW22×D25×H20mm。「感震ライト」は振動検知機能を内蔵しており、震度3相当の揺れで自動点灯するLEDライト。ブレーカーが落ちて明かりを確保したいときや停電時に有効なアイテムで、約5分以内に次の振動を検知しなければ自動で消灯する。電源には単3形乾電池×3本を使用。ホルダーが付属するので、壁面などへ簡単に設置できる。またハンディLEDライトとしても使えて、明るさは2段階で調整可能。本体サイズはW47×D25×H93mm、重量は約50g(電池含まず)。
2015年08月27日東日本大震災以降、地震はもちろん火山活動など自然災害が増えています。それらが原因で、建物や家財に被害を受けた場合に備える保険が「地震保険」です。万が一の時、生活再建に向けた一時資金として頼りになるお金ですが、その保険料は急速にアップする傾向にあります。○まずは地震保険の基本を理解しておこう地震保険とは、地震や噴火またはこれらによる津波を、直接または間接の原因とする火災、損壊、埋没、流出などによって、保険対象に生じた損害について保険金が支払われるもの。地震が原因で火災に遭った場合は、火災保険ではなく地震保険から保険金が支払われます、ただし火災保険とは異なり建て替えなどの費用を保障するものではなく、被害の程度を全壊、半壊、一部損の3段階に区分し、保険金額の一定割合(100%、50%または5%)を受け取ることができます。要するに建物や家財を再建するための資金というより、生活再建に向けた一時金と考えた方がわかりやすいかもしれません。地震保険は火災保険とセットで加入することが義務付けられているため、住宅購入時など火災保険に新規加入する際に併せて加入する人がほとんど。阪神・淡路大震災、所得税の地震保険料控除制度の開始などによって加入率は徐々に上がり、2013年度は新たに火災保険を契約する人の約6割は加入しています。しかし、全世帯から見るとまだ加入率は3割程度にとどまっているのが現状です(下図)。大地震がひとたび起こるとその被害は甚大で、損害を保障するには多額の費用が必要になります。ということは、民間の保険会社では支払い切れなくなるかもしれません。そこで巨額の損害を伴う大地震が発生しても契約者に保険金が支払われるよう、地震保険は民間と政府が共同で運営しています。だから地震保険は、どこの保険会社で加入しても保険料は同じ。でも、だからといって、すべての住宅の保険料が同じではありません。地震保険の保険料は住所地(都道府県ごと)の地震リスクと建物の構造によって決まるシステムになっていて、最も安いケースと高いケースでは実に5倍近くも保険料に差があるのです(下図)。○2014年7月の15.5%アップに続き、2017年からさらに上がる東日本大震災では1兆2000億円を超える保険金が支払われ、生活再建に大きく役立ったといわれています。持続可能な制度にするためには保険料の支払い余力を確保する必要があり、これまでも何度か保険料率は改訂されてきました(下図)。2017年1月から予定されている保険料率の値上げ幅は全国平均で19%。2014年に15.5%値上がりしたのに続く大幅アップで、3年程度の間に30%以上も値上がりすることになります。巨大地震の被害予測などを反映すると保険料が上がることは仕方がないのかもしれませんが、家計にとっては大きな負担であることは間違いありません。保険料以外の変更点としては、損害区分がこれまでの3区分から4区分に。半損が2つに分けられ、全損に近い40%以上50%未満の損壊の場合は保険金の支払い割合が60%に引き上げられます(下図)。○少しでも地震保険料を安くするには?地震保険には「建築年割引(10%)」「耐震等級割引(等級により10%~50%)」「免震建築物割引(50%)」「耐震診断割引(10%)」があります。新規に加入する場合は、まず保険対象となる建物が、該当する割引はないかをチェック。重複して適用することはできませんから、最も有利なものを選んで利用しましょう。既に加入している人は、保険期間の確認を。地震保険は最長5年ですから、残りの期間によっては途中解約をして加入し直した方が有利な場合があります。保険期間の残りが多く、保険料を1年ごとに払っている人はまとめ払いを検討してみるのも有効です。<著者プロフィール>鈴木弥生編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。
2015年08月19日海上保安庁は8月18日、南海トラフ巨大地震の想定震源域における、東北地方太平洋沖地震後の海底の移動速度を捉えることに初めて成功したと発表した。同庁は海溝型巨大地震の想定震源域において、プレート境界の固着状態を把握するため、海底の動きを長期にわたって観測している。特に、南海トラフ付近では東北地方太平洋沖地震後、観測点を増設し観測体制を強化し、静岡県沖から宮崎県沖にかけての15カ所で観測を実施してきた。今回、2017年6月までの約4年間に蓄積した観測データを解析した結果、陸側のプレートが2~6cm/年移動していることがわかった。今回の調査成果は、8月21日に開催される地震予知連絡会で報告される予定で、将来発生が懸念される南海トラフ巨大地震の長期評価に役立てられるとともに、地震被害の軽減に貢献することが期待される。
2015年08月19日被害想定や対策が有識者会議で行われるなど、将来的に起きる可能性が指摘されている首都直下型地震。東日本大震災後、地震の危険や発生時の行動について子どもと話す機会が多くなったという話も聞く。ここでは、マイナビニュース会員のママ限定で、「地震に備え、子どもに日ごろから言い聞かせていることはありますか」とアンケートをとってみた。○「地震に備え、子どもに日ごろから言い聞かせていることはありますか」はい 47.0%いいえ 53.0%○どのような内容を伝えていますか・「もし別々の場所にいたときに地震が起こった時の集合場所は確認してある」(38歳 / 生保・損保 / 事務系専門職)・「机の下に隠れる」(31歳 / 医薬品・化粧品 / 事務系専門職)・「周りに大人がいれば指示をもらいなさい。大人がいなければ、広い場所に出なさい」(30歳 / 医療・福祉 / 専門職)・「自分の身は自分で守る」(28歳 / 食品・飲料 / 技術職)○(「いいえ」の回答者に)その理由を教えてください。・「特に地震のおきる地域ではないから」(27歳 / 小売店 / 営業職)・「あまり地震の多い地域ではないから」(39歳 / 医療・福祉 / 専門職)・「親自身も具体的にあまり考えていないので」(49歳 / 主婦)・「学校の避難訓練に任せているから」(31歳 / 自動車関連 / 事務系専門職)・「子どもを自由に育てたい」(30歳 / ホテル・旅行・アミューズメント / 営業職)地震に関して子どもに日ごろから言い聞かせていることがあると答えた人は47.0%。その内容で目立ったのは、「机の下に隠れなさい」といったことと避難先についてだった。今回のアンケートでは、地震に備えて日ごろから子どもに言い聞かせていることはないと答えた人が53.0%と過半数となったが、その理由で多かったのは「まだ小さいので」といった内容。それ以外では、奈良県や北海道在住の回答者から「地震が起きる地域ではないから」という理由が挙がっていた。調査時期: 2015年6月4日~2015年6月8日調査対象: マイナビニュース会員(ママ限定)調査数: 100名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年08月12日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は8月8日土曜日に、「南海トラフ広域地震防災研究プロジェクトシンポジウム ~南海トラフ地震被害軽減のための研究戦略と課題~」と題したイベントを開催する。同シンポジウムは、将来発生が危惧される南海トラフ巨大地震へ備える研究を理学・工学・社会科学の連携で実施し、防災・減災対策へ繋げることを目指すもの。基調講演には、国土交通省国土地理院の越智繁雄院長が「災害に負けない国づくり~幅を持った社会システムの構築を~」と題した講演を行う予定のほか、名古屋大学減災連携研究センター 特任教授で海洋研究開発機構 招聘上席技術研究員でもある金田義行氏を進行役としたパネルディスカッションなども開催される予定。会場は東京都千代田区神田錦町の学士会館。開催時間は14時~17時30分(開場13時)で、定員は250名となっている。入場はJAMSTECのWebサイトからの事前登録が必要だが、当日、定員に満たない場合は、当日席も用意されるということで、8月6日の時点でJAMSTECによると、まだ席はあるということであったので、将来発生が予測される南海トラフ巨大地震に向けて、どういった防災対策を検討しておくべきか、といったことに興味がある人は参加してみると良いだろう。○開催概要開催日時:2015年8月8日(土) 14:00~17:30(開場13:00)会場:学士会館 210号室住所:東京都千代田区神田錦町3-28定員:250名(入場無料)参加方法:JAMSTECのWebサイトにて事前登録が必要(登録なしでも当日参加は可能)申し込みWebサイト:
2015年08月07日今年4月に発生したネパール大地震を特集した番組『検証・ネパール大地震』が、14日22時からドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送される。同番組では、ネパール大地震に関して、地震学の専門家による分析や震動実験、被災者の独占インタビューや救助隊が撮影した映像を交え、地震が起きたメカニズムを検証。観測衛星からの地震前後のデータをもとに、断層に生じた地殻変動の調査、巨大な遠心分離機での同規模の地滑りシミュレートなど、さまざまな分析結果を専門家が解説。そのほか、地震の前兆から予知する早期警報システムなど開発中の最新防災技術なども紹介する。2015年4月25日、ネパールの首都・カトマンズ近郊でマグニチュード(M)7.8の大地震が発生した。死者は8,500人を超え、負傷者は数万人に上る。インドと中国の間に位置するカトマンズでは、1934年にもマグニチュード(M)8クラスの地震に見舞われ、1万7,000人以上が亡くなった。過密な人口、耐震性の低い建物、軟弱な地盤、防災への準備不足などから地震に対する脆弱性が指摘されていたが、今回の犠牲者の大半は建物の倒壊が原因だった。番組では被災者の壮絶な体験談も記録している。学生のアラティ・カタワルさんはその日、友人と献血をするために寺院に向かっていて、広場についたところで倒壊した塔の下敷きになった。がれきの重みが全身にのしかかり、隣から聞こえていた子どもの叫び声が止まった時に、「家族にもう一度会いたかった」と自身も死を覚悟した。薄れる意識の中で聞こえた「今、助けてやる」の声。地震発生から5時間後、救助隊は必死で土砂を取り除いていた。搬送される際に同行者の有無を聞かれ、友人の名前を伝えたが安否は不明。自身は救われたものの、友人が亡くなったと知ったのは地震発生から4~5日後だった。ラシミラ・アワルさんは倒壊した自宅の前で必死に叫んでいた。「赤ん坊と娘を救出して!」。隣人と救助隊が懸命にがれきの中を捜索し、22時間後に赤ん坊のソニットちゃんが救出され、娘も一命をとりとめた。ラシミラさんは「私たちを窮地から救ってくれました」と近所の人々やネパール軍に感謝する。地震発生から5日、生存者の救出は絶望的と見られていた中、7階建てのホテルのがれきから少年が救出される。15歳のペンバ・ラマくんは脱水症状に陥りながらも、濡れた布を絞って水分をとり、命をつないだ。3度目のエベレスト登頂に挑戦していたタレント・なすびはベースキャンプに滞在しているところで被災。その後に無事帰国し、迫り来る雪崩を撮影した映像が話題になっているが、同所にいた500人以上の登山者はなすびと同じように恐怖に震えた。時速300キロの雪崩は大量の雪と岩を押し流し、キャンプ一帯を破壊。被災した登山者は「全てが雪に覆われてめちゃくちゃな状態でした」「キャンプの200メートル下で発電機を見つけました。これが私たちの頭上を越えていったと思うとゾッとします」と当時の状況を伝える。街は揺れ、山間部では地滑りが発生。歴史ある首都は戦場のような惨状で、市内の病院は治療を求める患者であふれた。少なくとも18人の登山者が雪崩の犠牲となり、エベレスト史上最悪の惨事となった。今回の地震を経験した人々は大きなショックを受け、世界最高峰の登頂を夢見ていた登山者の一部も、いまだにその衝撃から立ち直れないという。友人を亡くしたアラティさんも「もう二度と彼に会えません」と悲しみに暮れていたが、自身が生きるチャンスを得たことで、立ち直るきっかけを自ら作ろうとしている。涙ながらに「友達の名前の慈善団体を立ち上げて、無料の学校を開きたいです。彼の名前がついた学校です……」と語るアラティさん。同番組は「人々は極限状況の中、地震への恐怖を抱きながらも前へ進みます」というナレーションと共に、赤ちゃんを抱える主婦の「今は悲しくても明るい未来を信じています」という言葉で結んでいる。『検証・ネパール大地震』は14日(22:00~23:00)のほか、18日(25:00~26:00)と24日(6:00~7:00)にも再放送される。(C)2015 Discovery Communications, LLC.
2015年06月13日自宅で大地震にあったら、大きな揺れがおさまった後は、どう行動するべきでしょうか? 地震そのものでの被害はなくても、その後の2次災害で命を落としてしまうこともあります。特に、小さな子どもを抱えて安全に行動するには、しっかり準備をすることが必要です。まさかの時に備えて、地震直後に想定される危険をシミュレーションしてみましょう。■地震直後は、冷静に被害状況を把握しよう地震直後は、以下の3つのステップで、自宅の状況を把握してください。1.大きな揺れがおさまったら、まず、けがをしていないか確認します。2.次に避難路を確保します。割れたガラスや倒れた家具、食器棚や戸棚の中身が床中に散乱しているかもしれません。靴や厚手のスリッパで足を保護した上で、玄関ドアや窓など避難路を確保し、余震で閉まらないよう、紙などを挟んでおきます。3.火を消し、ガスの元栓を閉めます。もし出火していたら、落ち着いて消火にあたりましょう。消火剤や家庭用の消火器などを火の元の近くに置いておくと、初期消火に効果的です。もしも消火できずに燃え広がってしまったら、すぐに避難します。煙を吸い込まないよう口や鼻を覆い、低い姿勢ではうように移動します。無事に外に脱出できたら、周りの人に大声で火事を知らせ、協力して消火に当たりましょう。都市部では、地震直後は、消防車はすぐに来ません。普段から自治会の防災訓練に参加したり、自宅周りの消火設備を確認したりしておきましょう。そして、いざという時に助け合えるよう、近所の人とは顔見知りになっておきたいものです。■万が一閉じ込められた時のための対策法もし出火していたり、大けがをしてしまったりしていたら、玄関を開けに行く余裕はないかもしれません。子どもを抱っこしながら障害物だらけの床を移動するのは時間もかかります。そう考えると、前もって玄関ドアを耐震化しておくと安心です。特にマンションなどのスチールドアは震度5からゆがむといわれ、震度6では開けるのに200kg以上の力が必要になります。賃貸でも簡単な取り付け工事で耐震化できるグッズがあるので、大家さんに相談してみてはいかがでしょうか。ドアとドア枠の間に低摩擦材で特殊加工をしたプレートを取り付けるタイプ(注1)や、金属製ローラーが入ったボックスを、ドア内側の上部に取り付けるタイプ(注2)などがあり、低予算でドアを耐震化できます。また、バールを1本備えておくと、腕力のない女性でも、ドアをこじ開けたり、ガラスをたたき割ったり、家具を壊したりしての脱出や救助がやりやすくなるのでおすすめです。(注1) 貼るだけで耐震ドア アケルくん (注2) 耐震用ドア開閉補助装置 デレル8 ■すぐに避難は× 家の外にも危険がいっぱい安全を確保できたら、すぐに避難所へ行きたくなるかもしれませんが、大地震の直後、むやみに出歩くのは危険です。電柱が倒れたり、看板などが落下したり、ハンドルを取られた車による事故、ビルの倒壊、ガス漏れ、火災、地割れ…このほか、予期できない危険もあります。テレビ、インターネットやラジオなどで正確な被害状況を把握し、津波や土砂崩れ、火災や倒壊の危険などがなければ自宅に留まって様子を見ましょう。子どもが幼稚園や保育園にいる時間であれば、一刻も早く迎えに行きたいと思うかもしれませんが、無事を信じて、状況が落ち着くのを待ってから慌てずに行動しましょう。避難やお迎えに行く時は、ヘルメットと防じんマスク、手袋、底が厚い靴、長袖の服などで全身を保護し、傘などで地面を突いて、地割れがないか確認しながら歩きます。途中で火災を見かけたら周りの人に知らせましょう。小さい子どもと一緒に移動する場合、いつどんな危険があるかわからないので、ベビーカーは使わず、抱っこが安全です。幼稚園や保育園に着いたら、帰宅するかどうか慎重に判断します。今通ってこられた道も、帰りは通れないということもあるかもしれません。場合によってはその場に留まることや、そのまま避難所へ行くことを考え、貴重品と最低限の水や食糧を持って出るようにしましょう。■ブレーカーを落としてから避難しよう地震直後は停電するので見落としがちですが、復旧過程で、電気が再び通じたときに火災が起こることがあります。「通電火災」とよばれ、重い家具などに圧迫されていたコードが加熱されることや、スイッチが入ったままの加熱するタイプの家電に、再び電気が流れることで火事になります。火元はガスだけではありません、ブレーカーは必ず落として避難しましょう。また、地震後は空き巣被害が増えるので、戸締りはしっかりと確認。割れた窓ガラスはふさぎ、カーテンは閉めましょう。■地震直後は、家族としばらく会えない覚悟を離れた家族の安否が気になるかもしれませんが、地震直後はしばらく会えないことを覚悟しておきましょう。子どもにも、すぐには迎えに行けないが、安全になったら必ず行くからね。と普段から言い聞かせておきましょう。災害用伝言ダイヤルなどを利用したり、集合場所を具体的に決めておいたり、連絡方法についてあらかじめ家族で話し合っておくことも大切です。心配ごとを減らし、目の前の危険に冷静に対応できるよう、日ごろからしっかり準備しておきましょう。
2015年06月05日25日(現地時間)にネパール中部で発生した大地震の被災者支援の輪がスターたちの間に広がっている。死者が2,000人を超え、余震が続く惨状に、ネパール出身のファッション・デザイナー、プラバル・グルンは直ちに寄付サイト「Crowdrise.com」上で自身が立ち上げた支援団体「Shikshya Foundation Nepal’s relief fund」のページを作り、義援金を募っている。これにデミ・ムーアやジェームズ・フランコ、セス・ローゲンらがいち早く賛同し、Twitterのアカウントで情報を拡散させている。ほかにもヘイリー・スタインフェルド、オリヴィア・ワイルド、ミシェル・モナハンなどもプラバルのサイトを紹介し、26日夜(日本時間)には95,000ドル(約1,130万円)を超える義援金が寄付されている。また、「ワン・ダイレクション」、ゾーイ・サルダナ、ノーマン・リーダス、ピンクといったセレブたちも「Save the Children UK」や「UNICEF」など様々な団体を通しての寄付を呼びかけている。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月27日4月25日12時頃(日本時間同日15時頃)、ネパールの首都カトマンズより北西約80kmを震源とする地震が起きた。米地質調査所(USGS)の発表によると地震の規模はマグニチュード7.8で、同国政府は26日、死者が2,663人に達したと発表。カトマンズでは建物が崩壊するほか地割れも発生するなど、景色も一変した。現在ではカトマンズの国際空港は再開し、インドや中国のほか、日本からも救助隊が現地に向かっている。(c)Flickr/Mapbox筆者は地震が起きる2カ月前に、ネパールを訪れていた。通りからはクラクションがけたたましく鳴り響き、車とバイクが入り乱れながら走り抜ける。かと思えば、街のど真ん中に野生の猿も姿を現すなど、言ってみれば混沌としている中で人々は規則的な生活をしている、という印象を受けた。しかし、そんな日常の風景すら、今はもうない。深い哀悼の意を表し、在りし日の美しいカトマンズの風景をお伝えしたい。○常時でも電気や水が不足この4月17日より計画停電時間が週59時間から週47時間へと短縮されたが、それでも地域別に時間帯を変えて、1日6~7時間程度の停電となる。なお、飲食店や高級ホテルなどでは自家発電で対応しているため、計画停電中でも電気がまかなわれている。また、ネパールにおいては水も切迫しているため、家庭によっては割高になるものの、給水車を呼んで水を購入している。日本人からすると電気も水も足りないと思うと不安で仕方がないだろうが、「ネパールの人々はどこかおおらかな気持ちで生活を送っている」と、ネパール在住の日本人女性は教えてくれた。しかし、これらは常時のネパールでのことだ。CNNによると、現地では食料や水が不足しているほか、停電が断続的に続いているという。○カトマンズが世界に誇る世界遺産カトマンズには「カトマンズの谷」と呼ばれる国内最大の盆地があり、この一帯は1979年にユネスコより世界遺産(文化遺産)に登録されている。古くから交易・文化の要衝であったほか、ヒンドゥー教と仏教が共存する独特の宗教文化を育んできた。そんな高尚な場所かと思いきや、周囲にはひなたぼっこをしている人々や、すぐ隣では野菜や衣服など日用使いの品々がずらりと並んだ市場が立っているなど、現地の人々にとって日常に馴染んだ場所になっているようだ。カトマンズの谷内のダルバール広場は旧王宮に面しており、周囲には生き神・クマリが暮らす館や、ヒンドゥー教と仏教が共存する寺院、宗教的な伝統芸術なども多く存在している。これら伝統建築は老朽化が問題視されていた上に今回の地震が発生したため、渓谷内の建物の中には全壊してしまったものもあるようだ。また、ダルバール広場から歩いてすぐのところにあるダラハラの塔は、今回の地震で足場を残して崩壊してしまったという。○ネパール最大のチベット寺院カトマンズの谷としてともに世界遺産に登録されたネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)「ボダナート」は、ダルバール広場から車で15分程度の場所にある。中心にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められているそうで、この世界のチベット仏教の中心地に、巡礼に訪れるチベット僧の姿も多く見受けられた。四方を見渡すブッダの目が描かれた塔の頂からは五色の祈祷旗「タルチョー」が風にあおられ、神秘的な風景を作り出していた。このストゥーパをチベット仏教用具「マニ車」を手に持って時計回りに巡る。ストゥーパの周辺にはお土産屋やカフェなどが立ち並んでおり、チベット僧以外にも、観光客でにぎわう場所となっている。しかし、今回の地震でこのストゥーパにも、亀裂が生じたという。ネパール情報を発信しているカトマンズ在住者のツイッターには、「被害の大きい場所の写真をツイートしているが、こういうのは部分的で、カトマンズ市内壊滅というわけではないので、心配しないでください」という声もある。日本政府もネパール政府からの要請を受け、国際緊急援助隊・救助チームを派遣しており、Yahoo! JAPANでは「Yahoo!基金」にて緊急支援募金を実施している。同募金では寄付額と同額をYahoo! JAPANからも寄付する仕組みになっている(Yahoo! JAPANからの寄付金上限は2,000万円)。詳しくはホームページを参照。※記事中の写真は2015年2月時のもの
2015年04月27日いつ起こるかわからない巨大地震は、日本が抱える大きな問題の1つと言えるでしょう。これに対して私たちは、事前の準備を過去からの教訓から学び、アフターケアをすることしかできませんが、やれることだけはしっかりとやっておきたいものです。地震酔いとは?東日本大震災から約4年が経過した現在も余震は続いています。これから数年間、またはより長い期間、強い地震が起こる可能性があると言われていますので、気を緩めずにしっかり準備をしておきたいですね。さて、今回は地震と睡眠の関係について書きたいと思います。地震は起きたときだけ災難をもたらすものではなく、後遺症を残すもの。その1つが「地震酔い」と呼ばれるものです。これは読んで字のごとく、地震でもないのに揺れているような感覚に悩まされること。大きな揺れを経験した後は、揺れていないのに生活音などでも過敏になってしまうようです。後遺症で睡眠障害にある調査では、地震酔いに悩まされている人の約半数が睡眠障害の傾向にあったそうです。揺れているような錯覚にたびたび襲われると、寝ていても気が休まらないですよね。これは東北地方に限らず、都内でも地震酔いに悩まされて入眠障害に陥ったという人が多数いたそうです。都内の医療施設に通う高血圧患者の約6割が地震酔いを訴えたとも言われています。この厄介な地震酔いですが、かかりやすい人はいるのでしょうか? 調べてみたところ、車に酔いやすい人や自律神経の乱れが見られる人、また背骨が歪んでいる人もかかりやすいと考えられているそうです。準備とアフターケアが大切!地震酔いの治療法の1つは、自律神経を整えるという方法だそうです。たとえば、適度な運動をして、心身をリラックスさせるなど、体を動かして気分を変えることが効果的だと言われています。また、背骨を整えることも大切だそうです。自律神経は脊柱のそばを通っているため、背骨を整えることでリラックスした状態になり、自律神経も整うと考えられるからです。一番良いのは、大地震が起こらず、誰も被害にあわず、後遺症に悩まされないということですが、それに対して祈ることしかできないので、できること(準備とケア)をしっかりするようにしたいですね。Photo by Karli M.
2015年04月03日NTTドコモ関西支社は、南海トラフ巨大地震での津波による想定被災エリアにおいて、基地局の基盤を強化し有事の際も通信を確保する災害対策を20日に完了したと発表した。これにより、想定被災エリアで通信を利用しているユーザーのうち約96%の通信を確保できるという。同社は南海トラフ巨大地震の対策として、「伝送路の二重化」、「通信補助電源の長時間化」、「遠隔からのエリアコントロール」3つを実施。直接的な被害を受けないと想定される、大阪府5局、兵庫県16局、和歌山県14局の基地局の基盤を強化した。「伝送路の二重化」では、津波などで有線の伝送路が遮断してしまった場合でも、無線で2重化しておくことで通信を確保する。「通信補助電源の長時間化」は、電力共有が途絶え通信が確保できない場合でも、燃料電池で3日間の通信を確保するもの。「遠隔からのエリアコントロール」では、基地局が直接的な被害を受けた場合でも、周辺基地局の電波発射角度を遠隔でコントロールし、被災エリアの通信を確保できる。被災エリアは、大阪府・兵庫県・和歌山県の1府2県の沿岸部。内閣府や各自治体が発表している浸水域などの想定被害をもとに、同社が被災エリアを想定したもの。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月24日地震科学探査機構(以下、JESEA)が運営する公式ニコニコチャンネル「MEGA地震予測チャンネル」にて、地震予測情報を伝える『週刊MEGA地震予測』のブロマガ配信が3月4日よりスタートした。「MEGA地震予測チャンネル」は、測量工学の世界的権威である東大名誉教授・村井俊治氏が顧問を務めるJESEA発行の地震予測情報『週刊MEGA地震予測』を配信する公式チャンネル。同情報は、国土地理院が全国に設置している電子基準点(GPS受信局)のデータを利用し、JESEA独自の解析方法で地震の前兆を捉え、地震予測情報として提供するもので、各メディアの注目も集めている。今回、JESEAは公式ニコニコチャンネル「MEGA地震予測チャンネル」にて、この予測情報を有料ブロマガ『週刊MEGA地震予測』として配信スタート。チャンネルを登録すると、同機関による地震予測情報が毎週水曜日にブロマガ形式で届き、昨今頻発している地震についての情報をいち早く知ることができるという。チャンネル登録料は月額216円。なお、今後は動画コンテンツなどの公開も予定されている。
2015年03月12日日本損害保険協会はこのたび、3月に仙台で開催される第3回「国連防災世界会議パブリック・フォーラム」に参画し、<地震保険フォーラム「大震災の後に…」~見て、聴いて、話して、大震災後も続く生活について考えよう!~>で、地震保険の普及促進と理解促進を呼びかけると発表した。このフォーラムでは、2014年度の同協会の地震保険広報活動の広報キャラクター「知花くらら」さん(モデル、国連WFP日本大使)を特別ゲストに迎え、テレビCMの撮影で東日本大震災の被災地を訪れた際に生活再建を目指す人たちの姿などを見て感じたこと、知花さんの被災地の子どもたちに対する活動などについて話してもらうトークセッションを行う予定だという。また、住宅修繕のボランティア活動を行っている東北大学の学生サークルからの活動報告や、寸劇を交えた地震保険に関するパネルディスカッションなども予定している。○開催概要日時:3月14日(土)14時~16時(予定)場所:TKPガーデンシティ仙台ホールB(仙台市青葉区中央1-3-1 AER21階)プログラム申込方法:同協会ホームページの特設サイトから申し込む
2015年02月03日スマートニュースは27日、同社が提供するニュースアプリ「SmartNews(日本語版)」において、日本気象協会と連携し「地震速報機能」を追加した。Android版、iOS版問わず利用できる。「地震速報機能」は震度4以上の大規模な地震が発生した際、地震情報が「SmartNews(日本版)」に配信される機能。情報は、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」から提供されたもので、トップチャンネル等への記事掲出、詳細情報の表示のほか、号外プッシュ通知としてユーザーに届けられる。なお、「地震速報機能」について、大規模な地震発生後、数分以内に情報を配信することを目的としており、「緊急地震速報」とは異なるとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月28日○地震保険の付帯率は年々上がっている!2013年度末の地震保険の付帯率(当該年度中に契約された住宅の火災保険契約に地震保険契約が付帯している割合)は全国平均で58.1%。東日本大震災前の前年、2010年度末の48.1%と比べると、10ポイント増えています。地震の被害の大きかった岩手県、宮城県、福島県は次の通りです。これは、東日本大震災をきっかけに地震保険の認知度が高まり、地震被害に対する備えの必要性を真剣に考え、行動する人が増えた証と言ってもいいかもしれません。わが国は、面積は世界の1%にも満たないのに、世界の約10%の地震が発生する「地震大国」。日本にいる限り、いつでも、どこに住んでいても起こりうる地震に対して、私たちは、命を守ることのみならず、被災したあとの生活再建の方法のひとつである「地震保険」についても、知識を身につけ、加入を検討したほうがよいでしょう。○火災保険では、地震や津波による損害は補償の対象外マイホームに住んでいる人の多くは、火災保険には加入しているでしょう。火災保険は、火災や落雷、破裂・爆発、風・ひょう・雪災、水災、盗難、水漏れ、破損、汚損など、建物や家財に起こりうる多種多様な損害を補償する保険です。しかし、地震・津波・噴火によって生じた損害に対しては免責、つまり、保険金は支払われません。地震や津波、噴火の損害に備えるには、火災保険だけでなく、別途地震保険にも加入する必要があるのです。○どの保険会社から入っても地震保険の補償内容・保険料は同じ火災保険は、さまざまな損害保険会社が多様な商品を販売しており、商品によって補償内容や保険料はマチマチです。いっぽう地震保険は、単独で加入することはできず、必ず、火災保険に付帯する形で加入しなければなりません。そのため、火災保険と地震保険は同じ保険会社から加入することになります。ただ、地震保険は、どの保険会社に申し込んでも、所在地や建物の構造などの条件が同じならば保険料や補償内容も同じです。なぜなら、甚大な損害をもたらす恐れのある地震や津波、噴火の損害補償は、民間の損害保険会社が単独で対応するのが難しく、政府が制度に関与して一定の制約を設けているからです。なお、地震保険は、火災保険と同時に申し込む必要はなく、火災保険を契約したあとからでも申し込みをすることができます。○地震保険の補償額は火災保険よりも小さいため、保険金で建物や家財を元に戻せない地震保険の対象は住居と家財に限定されており、生活に直接関係ない工場や事務所などの建物は対象外となっています。また、生活に関わる家財でも、30万円を超える貴金属や宝石、骨董品などは対象外です。保険金額は、火災保険で契約した保険金額の30%~50%の範囲で決めることができますが、建物は5,000万円、家財は1,000万円の上限が設けられています。つまり、火災保険よりも小さい補償額しか設定できない仕組みになっているのです。この背景には、甚大な被害に対する補償には制限を加えざるを得ないという事情があります。【火災保険・地震保険加入(例)】上の例において、地震以外による火災で住宅・家財が全損した場合、火災保険からは建物の保険金3,000万円、家財の保険金1,000万円が支払われ、受け取ったお金で建物も家財も元に戻すことができるとしましょう。しかし、地震に伴う火災で住宅・家財が全損した場合に地震保険から支払われる保険金は、建物1,500万円、家財500万円です。これではとても建物、家財を元に戻すことはできません。つまり、火災保険と地震保険とでは性格が根本的に異なっており、火災保険は「建物や家財を元に戻すための保険」、地震保険は「当面の生活を支えるための保険」なのです。○地震保険の保険金の支払いは、損害の程度に応じて3通り火災保険の保険金は、契約時に設定した保険金額や時価を限度に実際の損害額が支払われるのが原則ですが、地震保険の場合は、損害の程度に応じて「全損」、「半損」、「一部損」の三段階の基準を適用し、以下の保険金が支払われます。なお、「全損」、「半損」、「一部損」の損害の程度は、建物、家財ごとに定められています。○地震保険の保険料は高い!?地震保険の保険料は、所在地や建物の構造によって決まります。2014年7月以降の契約分からは料金が改定され、全国のほとんどの地域で保険料がアップしました。【都道府県別の地震保険料一覧<建物>(改定後)】たとえば、東京都内の住宅で建物の保険金額を1,500万円にする場合、耐火構造の場合の1年間の保険料は30,300円(20,200円×1,500万円 / 1,000万円)、非耐火構造の場合は48,900円(32,600円×1,500万円 / 1000万円)になります。これに家財の地震保険料も加えると、家計の負担はかなり大きくなります。ただし、保険料には割引の仕組みがあり、免震建築物割引、耐震等級割引の一部は、2014年7月から割引率が拡大されました。また、長期契約(2~5年)をした場合は、期間に応じて保険料が割安になる仕組みもあります。なお、地震保険は5年を超える契約をすることはできません。【長期契約の保険料】たとえば、1年更新の契約で5年間に支払う保険料の総額よりも、5年の長期契約にして5年分まとめて支払ったほうが、合計で約10%安くなります。さらに、地震保険の保険料は、所得控除の対象となり、所得税、住民税が一定の範囲で軽減される税制優遇制度があります。【制度の概要】○地震保険は入るべし!!地震大国の日本で、いつどこで起きるとも限らない地震や津波、噴火による損害に対して、火災保険から保険金が払われない以上、地震保険にはできるだけ加入したほうがいいでしょう。マイホームに住んでいる方は建物と家財の地震保険に入り、賃貸暮らしの方は家財の地震保険に加入するようにしましょう。これまで述べたように、地震保険の保険金は決して十分な額ではなく、保険金だけで元の生活に戻ることはできません。また、毎年支払う保険料の家計負担もバカになりません。しかし、万が一の事態に、被災した後の当面の生活資金に保険金を充てることができることはとても心強いでしょう。○執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。(株)ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)メルマガ「生活マネー ミニ講座」(平日・毎日)→
2014年11月19日愛媛県は、東日本大震災を受け、南海トラフ地震に備えた「愛媛県道路啓開計画」を策定した。同計画は、東南海・南海地震等の広域災害が発生した場合、県の災害対策本部要綱に基づき土木対策部および地方本部土木対策班が被災状況に即応して、救援・救助活動を支える緊急輸送体制を早期に確保するためのもの。さまざまな情報を盛り込んだ「道路施設現況等情報地図(愛媛県道路啓開サポートマップ)」を活用し、道路啓開することを目的としている。サポートマップには、“基礎情報”として道路の現況などを記載。そのほか、“拠点情報”として災害対策拠点、災害拠点病院など、“障害情報”として耐震化が未対応の橋梁など、“位置情報”として主要交差点名などが盛り込まれているとのこと。なお、「道路啓開」とは、ガレキなどを除き簡易な段差補修を行うことで、緊急車両だけでも通行できるよう救援ルートを確保することをいう。東日本大震災では、発生直後から展開された「くしの歯作戦」による道路啓開で、震災後1日で東北道・国道4号の縦軸ライン、4日後には被災した沿岸部への横軸ライン15ルート、1週間で海岸部の縦軸ルートを確保。早期復旧のための緊急輸送体制の確立に高い効果があったという。これを受けて、同計画では、伊方原発の事故発生も想定し、ステップ1(609km)、ステップ2(512km)、ステップ3(588km)の合計1,709km、3段階の啓開路線を設定。これを同県版「くしの歯作戦」としている。詳細は、同県公式ホームページを参照(のこと。
2014年04月14日2011年3月11日に起こった東日本大震災。それ以来、防災などに対する意識は非常に高まっているといえる。しかし、余震を含め、大きな地震は何度も起こっている。この繰り返し発生する地震による家の耐震性能は大丈夫なのだろうか。東日本大震災においては、本震災の揺れは約6分間。その間に大きな揺れが2回発生している。これは、建築基準法の想定を上回る状況だという。この繰り返しの地震によって起こる住宅の「ゆれ疲れ」に対する備えはどうすればいいか。大和ハウス工業 総合技術研究所 建築技術研究室 住宅工法開発グループ グループ長の山内正康氏に話を聞いてみた。○繰り返す地震に対する住宅の備え――繰り返す地震によって家屋はどういった影響を受けますか?過去20年間に震度7の巨大地震は3回発生しています。東日本大震災においては、震度7の本震の後、約2カ月間に、震度6弱以上の余震が4回発生しています。一般的な住宅は、大地震を受けることで、外装材や内装材が損傷する場合があります。また、地震によっては構造体も損傷し、補修が必要な場合もあります。さらに、複数回にわたって繰り返し大地震を受けることで、建物の構造体の損傷が少しずつ拡大し、耐震性能が徐々に低下していく可能性があります。その後、さらに大地震を受けると、倒壊にいたる可能性がでてきます。――なんだか難しいですね。家がどんどん弱っていく感じでしょうか? 「ゆれ疲れ」としてはどうでしょう? では、どうやってこのゆれ疲れ物件を見極めればよいでしょうか? もしくは今の自宅についてのゆれ疲れ度などは測れるのでしょうか?簡単な方法としては、建物の状態を定期的に調べておくことで、地震の前と後でどれぐらい建物がダメージを受けたかを推測することができます。例えば、内装壁仕上げ材(クロス等)の切れや割れの状況から、建物のダメージがある程度は推測できます。また、扉の開閉がきつくなったり、襖と枠の隙間が上下で大きく違うといったことから建物が傾いている可能性がわかります。やはり信頼できる専門家に依頼して耐震診断を受けるほうが確実です。――地震に強い家を選ぶにあたって、耐震性能の見方や、注目すべきポイントはなんでしょうか?耐震性能は、まず、全ての構造部材(基礎、柱、梁、接合部など)の強度が確保されていることが前提になります。その上で、耐力壁(地震に耐えるために必要な特別な壁)が必要以上かつバランスよく配置されているかがポイントになります。ただし、これは専門的な知識がないとわかりにくいことです。一般の方に住宅の性能を分かりやすくする表現するため、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」にて、「住宅性能表示制度」の運用が開始されました。耐震性能には3段階の耐震等級が設けられています。耐震等級1(建築基準法と同じ強さ)、耐震等級2(建築基準法の1.25倍の強さ)、耐震等級3(建築基準法の1.5倍の強さ)の3段階です。当社の戸建住宅は耐震等級3を標準にしています。――「ゆれ疲れ」に弱いとわかってもすぐ家を建替えるのは難しいという人が多いと思います。今の家でのゆれ疲れ対策、もしくは家のケアはどうすればいいでしょうか?直接的な対策ではないですが、耐震補強することで地震に強い家にすることができます。耐震補強せずにできる地震対策には、建物上部の軽量化があります。これにより建物が地震から受ける力を軽減できます。具体的には、屋根材を重い瓦から軽いスレートに葺き替えることがお勧めです。また、2階や3階に置いてある重量物(家具や大量の書物など)を1階に下ろすことも有効です。しかし、万全を期すためには、耐震診断を受けて、必要に応じて耐震補強することをお勧めします。補助金制度や所得税控除もあるので検討してみてはいかがでしょう。一方で、耐震性能を維持するには、構造部材を劣化させない(腐らせない、錆びさせない)ことが必要です。そのためには、防水・防錆・防腐・白アリ対策などが重要になりますので、定期的に点検・補修を受けることをお勧めします。また、外壁材に隙間がないか、床下に水が溜まっていないか、土台が腐ったり錆びたりしていないかなど、ご自身で確認してみるのもよいと思います。繰り返す地震によって起こる住宅の「ゆれ疲れ」。地震の多い日本では、ますますその対策が重要になってくる。いかに住宅に対する損傷を最小限にとどめるか……今後の地震対策においては重要なポイントになってくるだろう。
2013年12月16日東海旅客鉄道(JR東海)は12日、5月30日に公表された南海トラフ巨大地震に伴う津波浸水想定域図(愛知県)を踏まえ、同社の「津波危険予想地域」を7月末に見直すと発表した。新たに愛知県内の東海道線および武豊線の4区間約5キロメートルを追加する。今回追加される区間は、東海道線が逢妻~大府、大高~熱田の2区間約3キロメートル、武豊線が尾張森岡~緒川、乙川~半田の2区間約2キロメートル。これらの区間には「津波警標」を設置するとともに、「津波避難地図」を作成して乗務員に常時携帯させる。なお、東海道新幹線に対する津波危険予想地域の指定はない。同社はこれまで、自治体によるハザードマップを基に津波到達が予想される地域を津波危険予想地域に指定。現在の津波危険予想地域は、静岡県内の東海道本線が吉原付近や由比付近など約23キロメートル、三重県内の関西本線が弥富~河原田約17キロメートル、参宮線が宮川~鳥羽約15キロメートル、紀勢本線が下庄~徳和、梅ケ谷~新宮約91キロメートル、名松線が松阪~伊勢八太約5キロメートルの合計約151キロメートルとなっている。津波警報発令時には、同地域内に新たに列車を侵入させないようにするほか、指令による指示または乗務員の自主判断により乗客を誘導するよう指導。また、地震等により停車した際には、運転士の安全確認により、津波の恐れのないところまで迅速に列車を移動させることを明確にしている。同地域内の線路には、約100メートルごとに避難場所までの方向を示した「津波警標」を設置。地域内を乗務する全ての乗務員に避難場所やルートを示した「津波避難地図」を常時持たせているほか、全編成に「発電機能付き携帯ラジオ」を搭載している。現在は全編成に「避難橋子」の備え付けを進めている途中で、津波避難に対応した「避難場所案内図」も地域内の全駅に掲示する予定だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月13日大きな地震のとき、壁に飾っていた絵が落ちてフローリングに穴が開いた、冷蔵庫の上のトースターが落下してキッチンフロアに傷がついたなど、フロアや壁紙、ガラスなどの破損はよくある現象です。ではその修理代は、また、被害が大きて部屋が使えなくなったときはどうなるのでしょうか。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者である穂積啓子氏にお話を伺いました。■自然災害での破損は、貸主が修理回復する――賃貸住宅の場合、地震が原因でフローリングなど部屋のどこかを破損した場合、修理代は誰が負担するのでしょうか?穂積さん:地震だけではなく、台風や雷、大雨などの自然災害による被害の場合は、修理代は全額、貸主が負担します。借り主の故意や過失ではなく、借り主の責任ではないことが原因で破損した場合は、民法で「貸主に修理義務がある」と定められています。――借り主と貸主の間でトラブルになるという話も耳にします。穂積さん:借り主が「貸主に義務がある」ということを知らない、貸主がそれに便乗して修理代を払うように迫る、といった事例はあるようですが、それは違法です。借り主は、「自分で修理せねば」などと思い込まず、貸主や管理会社、仲介時の業者などに相談してください。――被害が大きくて、貸主が修理できないことはありませんか。穂積さん:建物の補修が難しくて居住もできなくなった場合は、賃貸借契約は自然消滅となります。その場合は、借り主による「原状回復等の義務」ももちろん解除されます。契約時に支払った敷金や、保証金の返金率分は全額返還されます。また、「1室だけが使えなくなった」、「風呂場は使えないがほかの部屋は使える」という場合は、貸主は使えない部分の家賃を減額する義務もあります。その上で、使えない部分の修理回復を行うことになります。■借り主は、被害にあったらすぐに家主に伝える義務がある――「地震発生時には貸主に傷について言い出しにくく、退去時に伝えたことでトラブルになった」という例があります。どう考えればいいでしょうか。穂積さん:これは最もトラブルになりやすいパターンです。こういう例があります。「ノートパソコンが机から落下して、壁紙が破れてフローリングに傷ができた。しかし借り主はパソコンの修理で頭がいっぱいで、家主に伝えることをしなかった。3年後の退去時に、『あの地震のときの傷です』と言ったところ、『確かな証拠はあるのか』と疑われ、『原状回復の義務』として、敷金から修理代を差し引かれた」これは、貸主が、「本当に地震のときの傷なのか?」と疑った例ですが、この場合は、借り主側に原状回復の義務が生じる、つまり借り主が弁償することになりがちです。というのも、賃貸契約書には、「入居中、物件が破損、損傷した場合はすみやかに申し出てください」という項目があります。報告が遅れたり、未報告だった場合、その損傷の原因が、故意、過失、事故、災害などの判断がつかなくなるからです。契約前に借り主が仲介業者から受ける「重要事項説明」でも、説明を受けているはずです。借り主は、「災害や事故で破損したときは、即座に貸主に報告する義務がある」ということをしっかり覚えておき、実行しましょう。報告を受けた貸主側は、すぐに破損個所を確認し、できるだけ早く修理に取りかかる義務があります。何かがあればお互いに義務が生じるわけですが、それを怠るとトラブルに発展しやすくなります。――とは言っても、借り主は自分の身の回りのことを整えるので精一杯で、すぐに報告できないこともありそうです。穂積さん:よくあると思います。「重要事項説明」の際に、仲介した不動産会社がきちんと、これらのことを説明したかどうかという問題もあります。何よりも、災害が起こったときはまず、貸主や管理会社は、借り主に対し、「被害はありませんでしたか」と聞いて歩き、安否と被害の有無を確認するべきです。借り主も、「部屋を大事に使う。何かあればすぐに届けよう」という意識を持つと、後々のトラブル回避につながるでしょう。――ありがとうございました。「自然災害による破損では、借り主は修理回復する義務はないが、すぐに貸主に報告する義務がある」。地震、台風、雷、大雨など、次々と自然災害が起こる昨今、賃貸住宅に暮らす上で重要な情報です。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月22日大きな地震のとき、壁に飾っていた絵が落ちてフローリングに穴が開いた、冷蔵庫の上のトースターが落下してキッチンフロアに傷がついたなど、フロアや壁紙、ガラスなどの破損はよくある現象です。ではその修理代は、また、被害が大きて部屋が使えなくなったときはどうなるのでしょうか。「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーで宅地建物取引主任者である穂積啓子氏にお話を伺いました。■自然災害での破損は、貸主が修理回復する――賃貸住宅の場合、地震が原因でフローリングなど部屋のどこかを破損した場合、修理代は誰が負担するのでしょうか?穂積さん:地震だけではなく、台風や雷、大雨などの自然災害による被害の場合は、修理代は全額、貸主が負担します。借り主の故意や過失ではなく、借り主の責任ではないことが原因で破損した場合は、民法で「貸主に修理義務がある」と定められています。――借り主と貸主の間でトラブルになるという話も耳にします。穂積さん:借り主が「貸主に義務がある」ということを知らない、貸主がそれに便乗して修理代を払うように迫る、といった事例はあるようですが、それは違法です。借り主は、「自分で修理せねば」などと思い込まず、貸主や管理会社、仲介時の業者などに相談してください。――被害が大きくて、貸主が修理できないことはありませんか。穂積さん:建物の補修が難しくて居住もできなくなった場合は、賃貸借契約は自然消滅となります。その場合は、借り主による「原状回復等の義務」ももちろん解除されます。契約時に支払った敷金や、保証金の返金率分は全額返還されます。また、「1室だけが使えなくなった」、「風呂場は使えないがほかの部屋は使える」という場合は、貸主は使えない部分の家賃を減額する義務もあります。その上で、使えない部分の修理回復を行うことになります。■借り主は、被害にあったらすぐに家主に伝える義務がある――「地震発生時には貸主に傷について言い出しにくく、退去時に伝えたことでトラブルになった」という例があります。どう考えればいいでしょうか。穂積さん:これは最もトラブルになりやすいパターンです。こういう例があります。「ノートパソコンが机から落下して、壁紙が破れてフローリングに傷ができた。しかし借り主はパソコンの修理で頭がいっぱいで、家主に伝えることをしなかった。3年後の退去時に、『あの地震のときの傷です』と言ったところ、『確かな証拠はあるのか』と疑われ、『原状回復の義務』として、敷金から修理代を差し引かれた」これは、貸主が、「本当に地震のときの傷なのか?」と疑った例ですが、この場合は、借り主側に原状回復の義務が生じる、つまり借り主が弁償することになりがちです。というのも、賃貸契約書には、「入居中、物件が破損、損傷した場合はすみやかに申し出てください」という項目があります。報告が遅れたり、未報告だった場合、その損傷の原因が、故意、過失、事故、災害などの判断がつかなくなるからです。契約前に借り主が仲介業者から受ける「重要事項説明」でも、説明を受けているはずです。借り主は、「災害や事故で破損したときは、即座に貸主に報告する義務がある」ということをしっかり覚えておき、実行しましょう。報告を受けた貸主側は、すぐに破損個所を確認し、できるだけ早く修理に取りかかる義務があります。何かがあればお互いに義務が生じるわけですが、それを怠るとトラブルに発展しやすくなります。――とは言っても、借り主は自分の身の回りのことを整えるので精一杯で、すぐに報告できないこともありそうです。穂積さん:よくあると思います。「重要事項説明」の際に、仲介した不動産会社がきちんと、これらのことを説明したかどうかという問題もあります。何よりも、災害が起こったときはまず、貸主や管理会社は、借り主に対し、「被害はありませんでしたか」と聞いて歩き、安否と被害の有無を確認するべきです。借り主も、「部屋を大事に使う。何かあればすぐに届けよう」という意識を持つと、後々のトラブル回避につながるでしょう。――ありがとうございました。「自然災害による破損では、借り主は修理回復する義務はないが、すぐに貸主に報告する義務がある」。地震、台風、雷、大雨など、次々と自然災害が起こる昨今、賃貸住宅に暮らす上で重要な情報です。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)
2012年11月22日