ananで連載中の堀潤&五月女ケイ子「社会のじかん」の特別編。いよいよ本格的に始まる、「移民との共生社会」について、堀潤さんが解説します。いよいよ本格的に始まる、移民との共生社会コロナ禍が一段落して、人の移動が激しくなりました。2024年は街の景色として「海外の人が増えたな」というのを実感し始める年になると思います。日本人の人口は14年連続で減少しており、’23年1月時点で前年に比べ約80万人減、1968年以降最大の減少数、減少率です。47都道府県全てで減少に転じたのは初めてのことでした。この流れはこれからも続き、日本の総人口が1億人を切る未来も考えなければなりません。少子高齢化が進み、社会保障費の増大は避けられません。’23年夏に発表された’21年度の社会保障給付費は過去最高の138.7兆円。国の年間予算が106.6兆円でしたから、驚く金額です。財政赤字を膨らませながら、社会保障も回していかなければならないことになります。そんななか、海外から日本に転入する外国人の数が急増しています。3か月以上日本に滞在する外国人住民は約300万人、コロナ禍で一時減りましたが、3年ぶりに増加しました。政府は、生産年齢人口の減少と労働力不足を外国人労働者を受け入れることで解決しようとしています。これは、実質的には移民政策です。そのための在留資格として、’18年に「特定技能」を創設。特定技能外国人を受け入れる深刻な人手不足が認められた分野は、介護、ビルクリーニング、建設、造船、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業など多岐にわたります。さらに、スタートアップへの投資も強化しており、今後も一層、海外からチャンスを求めて、技術者など大勢の人が転入してきます。国立社会保障・人口問題研究所によると、2067年には人口の約10%が外国人になると推計されており、東京都に次いで、大阪府や愛知県で外国人の数が増えています。これまでは、特に外国人労働者を多く雇用する“工場のある街”に外国人住民が集まっていましたが、これからは大都市近郊の街でも、当たり前のように目にするようになるでしょう。外国人住民は、国籍も肌の色もさまざま。文化も生活スタイルも異なる人々を同じ街の住民として、きちんとコミュニケーションをとる努力をしなければ、疑心暗鬼を生み、やがては暴力に発展しかねません。9月には埼玉県川口市でトルコの少数民族クルド人と住民のトラブルがありました。ただ、一部の乱暴な外国人がいたとしても、それが全てではありません。SNS上のデマを信じ、偏見を持っていては分断が深まるだけです。日本は、本当の意味での“内なるグローバル化”を進めなくてはいけないと思います。ごみの捨て方から、公民館の使い方、自治会の再編成なども必要になるでしょう。外国の人と話すときには、易しい日本語を使うことも心がけたいですね。もしも自分が海外に移住したら、その街の人にどう接してもらえたら安心して暮らせるのか。外国人というだけで、疎まれたり差別をされたら、憎しみの気持ちが湧いてしまいます。逆の立場をぜひ、想像して接してみてください。外国人住民にないのは選挙権だけ、私たちと同じように税金や社会保障費を支払います。日本の暮らしを底支えする隣人であるということを忘れないようにしましょう。五月女ケイ子解読員から一言NYではどんな職業にも外国人がいるイメージ。仏料理に日本人シェフがいるように、寿司職人に外国人が普通にいるようになったら、“ローカルグローバル”が進んだと感じられそう。みんな同じ人間として見ることが大事ですね。KEY WORD:人口減少と外国人の流入増人口減少に歯止めがかからない状況が続く日本。’23年1/1時点の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた国内に住む日本人は、1億2242万3038人。前年に比べ80万523人、2009(平成21)年をピークに14年連続、調査を始めた1968(昭和43)年以降で最も減った。一方、外国人住民は前年の270万4341人に比べ、28万9498人増加。出典/総務省ほり・じゅんジャーナリスト。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)などに出演中。スーダンを取材した写真展「#BlueForSudan」が2024年1月14日まで宮城県・多賀城市立図書館(9:00~21:30TEL:022・368・6226)にて開催中。そおとめ・けいこイラストレーター。雑誌や書籍、広告で活躍。オンラインストア「五月女百貨店」では、楽しいオリジナルグッズを多数販売。カレンダーやポチ袋も好評発売中。使える面白LINEスタンプも各種展開している。※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月31日タレントの堀ちえみの夫・尼子勝紀さんが30日に自身のアメブロを更新。墓参りでの堀との2ショットを公開した。この日、尼子さんは「今日はお墓参りです」と切り出し「父の墓と、曽祖父母・祖父母・伯父伯母の墓に参ります」と報告。「桶に水を入れて」とつづり、供花の写真を撮る堀の後ろ姿を公開した。続けて「子供の頃から歩いている桜並木です」と景色の写真とともに述べ「晴れてよかった」とコメント。最後に「お墓参りに行くと、気持ちもスッキリしますね」と堀との2ショットを公開し、ブログを締めくくった。
2023年12月31日35歳のころ、右脇に違和感を覚えた友人。触ってみたところ、5mmほどのぷくっとした感触のできものを発見したそう。最初は「吹き出物か何かかな?」と気にしていなかったそうですが、時間がたつにつれ少しずつ大きくなり、痛みも感じるように。友人は「まさか乳がん……!?」と心配になり、病院を受診。そこで、医師から意外な診断結果を受けることになったのです。「何これ?」右の脇に違和感を覚える友人が35歳のときに経験した話です。いつものように夜ベッドに入り、寝ようとしていた友人。あお向けの状態から右に寝返りを打った際、右の脇のあたりに何かがあるような違和感を覚えたそうです。「なんだろう……?」と気になった友人は起き上がり、左手で表面を軽く触って確認してみました。すると脇と胸の境目のあたりに5mmほどのぷくっとしたできものがあることに気付きます。「何これ……」と今までなかったできものに一瞬不安になる友人。しかし、友人は小さいころから肌が弱く、あせもやニキビなど常日ごろから肌トラブルを抱えていたため、肌のトラブルには少し慣れていました。脇の下に少し違和感はあるものの痛みなど他に気になる症状はありません。できものが小さかったこともあり、友人は「ただの吹き出物かな……?」と一度触っただけでしっかりと確認せず、そのときは重く考えなかったようです。少しずつ大きくなり痛みが出てきた「数日で良くなるだろう」と思っていたものの違和感は消えることなく、服の上から無意識に脇のあたりを触っていた友人。脇あたりのできものに気付いてから1週間ほどたったある日、お風呂の際にその部分を詳しく確認してみることに。腕を上げて確認すると、見た目は特に異常なく、そこにできものがあるとはわからないほど目立ちません。しかし、腕を下ろしてできものをつまんでみたところ、皮膚の奥まで丸いしこりがしっかりとあることに気付いたのです。さらに最初に触ったときと比べると表面の大きさが明らかに大きくなっていて、少し痛みも感じるように。弾力のあるこりっとした感触に「これはただの吹き出物じゃない……!」と悟った友人。しこりがある場所も乳房に近いことから「年齢も年齢だし、もしかしたら乳がんかも……」と嫌な予感がします。友人は家族に相談し、すぐに病院を受診することを決めたそう。病院で下された診断とは……?総合病院に予約の電話をした友人。乳腺外科は毎日診療しているわけではなかったため、症状などを伝え、とりあえず皮膚科で診てもらうことになりました。その後、検査が必要であれば乳腺外科を予約しましょうという流れに。そして予約してから3日後、いよいよ皮膚科受診の日。ドキドキしていた友人ですが、しこりの状態を確認した皮膚科の医師は軽い口調で「これは粉瘤(ふんりゅう)という良性の腫瘍だね。今日これから手術で取ることができるけど、どうする?」と。「え!? 粉瘤? 今から手術!?」と思わぬ展開に戸惑う友人。粉瘤とは、本来皮膚から落ちるはずだった角質や皮脂などの老廃物がたまってできた腫瘍のことだそうです。乳がんではなかったんだとほっとしたのと同時に、意外な診断結果に驚きを隠せなかった友人。医師の説明では、放置すると炎症がひどくなったり、破裂して膿が広がり症状が悪化したりすることもあるそうで、戸惑いながらも友人はそのまま手術を受けることにしました。手術は15分とあっという間に終わり、局所麻酔をしたので痛みも感じなかったとのこと。医師は術後に、取り出した腫瘍を友人に見せ、「良性だと思うけど、念のため腫瘍を検査に出すね」といいました。後日病院に検査結果を確認したところ、良性の粉瘤で間違いなかったと聞き、友人は心から安心したそうです。まとめ乳がんかも…… と思い不安な日々を過ごした友人。結果、命に関わるような病気ではなく、簡単な手術で治りました。麻酔が切れた後は痛みがあったようですが、傷痕も小さく数日で痛みも消えたそうです。医師によると、粉瘤ができやすい体質の人もいるそうですが、幸い友人は2年たった今でも再発せず、別のところにもできていないとのこと。しかし、良性の腫瘍とはいえ、放置するのはよくない粉瘤。できものができたからといって、すぐに病院受診をする人は少ないかもしれませんが、今回の友人の体験談を聞き、体に違和感があった際は早めに病院を受診するのが大切だと再認識しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/おんたま著者/Mana(36歳)人見知りしない元気いっぱいの女の子のママ。初めての育児に戸惑いながらも、夫婦二人三脚で育児を楽しんでいます。
2023年12月18日東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で、吉岡徳仁の4年ぶりとなる展覧会「吉岡徳仁 FLAME − ガラスのトーチとモニュメント」を開催しています。Photo: Masaru Furuyaデザインや建築、アートの領域で国際的に活動する吉岡徳仁。形の概念を超える「光」を素材とし、透明感のある独自の表現で作品を生み出してきました。TOKYO 2020オリンピックでは、桜をモチーフにした「聖火リレートーチ」のデザインが大きな話題となりました。本展では、炎から放たれる「光」に着目し、新作「ガラスのトーチ」と「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」を発表。世界でも類を見ない、透明なガラスの造形から生み出された、このトーチとモニュメントは、2024年に開催される、国民スポーツ大会(旧国体)SAGA2024のセレモニーに向けて制作されたものです。また、吉岡の代表作であるガラスのベンチ「Water Block」をはじめ、MIYAKE DESIGN STUDIOが炎を灯すセレモニーのために手がけた衣服が展示されるほか、会期中には、屋外に設置された「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」に火を灯す特別なイベントが開催されます。Photo: Masaru Furuya■展覧会情報展覧会:吉岡徳仁 FLAME − ガラスのトーチとモニュメント会期:2023年9月14日(木)〜11月5日(日)会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3開館時間:10:00 - 19:00(最終入場18:50) 休館日:火曜日 入場料:無料お問い合わせ:TOKUJIN YOSHIOKA + TYD 03-6455-3576 www.tokujin.com主催: TOKUJIN YOSHIOKA + TYD特別協力: 株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイミヤケ後援: SAGA2024実行委員会協力: 東京ミッドタウン、株式会社 遠藤照明、株式会社 ヤマハミュージックジャパン■特別イベント吉岡徳仁により、「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」に火が灯されます。● 2023年10月7日(土)17:00〜18:00 *終了● 2023年10月28日(土)16:30〜17:30(17:00頃 点火)● 2023年11月3日(金・祝)16:30~17:30(17:00頃 点火)※雨天・強風など、悪天候が想定される場合には中止となります。※イベントの開催については、変更される可能性がございますので、事前に下記のサイトにてご確認をお願いします。■アクセス東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン東京都港区赤坂 9-7-6Tel. 03-3475-2121都営地下鉄大江戸線「六本木」駅、東京メトロ日比谷線「六本木」駅、東京メトロ千代田線「乃木坂駅」より徒歩5分■ウェブサイト展覧会ウェブサイト:主催者ウェブサイト:※10/28更新(イベント開催 追加)
2023年10月28日ピーチ・ジョンのPEACH JOHNの妹ブランド「GiRLS by PEACH JOHN(ガールズバイ ピーチ・ジョン)」は10月4日、“もりこれ脇高”シリーズから新色のレッドとブラックを発売しました。■レーシィブラにレッド、レースアップブラにブラックを追加!レッドは、「もりこれ脇高レーシィブラ」に登場。贅沢にあしらった大柄のレースによるデザインが特徴のブラで、中厚手パッドとセンターが低いL字型ワイヤー、脇肉逃げ防止パネルにより、寄せ上げて美しくボリュームのあるバストをメイクします。ブラックは、「もりこれ脇高レースアップブラ」に登場。中央のレースアップにより、谷間の寄せ具合を調節することができる脇高ブラとなっています。中厚手パッドとセンターが低いL字型ワイヤー、脇肉逃げ防止パネルで、バストをボリュームアップしつつ寄せ、盛り感のある谷間をメイクします。いずれも別売りでマッチングのショーツも用意しています。ホリデイにぴったりなクラシカルなカラーは、気分を高めてくれること間違いなし。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。■商品概要もりこれ脇高レーシィブラ(レッド)/A~Eカップ、UB65・70・75(AカップのみUB70・75):2,178円もりこれ脇高レーシィショーツ(レッド)/S、M、L/1,200円もりこれ脇高レースアップブラ(ブラック)/A~Eカップ、UB65・70・75(AカップのみUB70・75):2,178円もりこれ脇高レースアップショーツ(ブラック)/S、M、L:1,078円(フォルサ)
2023年10月26日スーツ姿で自宅から現れたのはA氏、堀ちえみ(56)の“3人目の夫”だった。「堀さんがA氏と結婚したのは11年。その8年後に堀さんはステージ4の舌がんが判明し、手術を受けましたが、その闘病生活をさせたのがA氏でした。A氏は21年にパチンコ機業界最大手のS社の関連会社であるB社の代表取締役兼取締役に就任。“年収は数億”とも言われていたのです」(芸能関係者)A氏は社長就任の翌月に、東京都内の5階建て住宅を購入。延べ床面積は200平方メートルを超える豪邸だ。堀は、その新居のリフォームの様子を、楽しげにブログで公開していた。だが堀夫妻の人生が暗転したのは今年9月末のこと。A氏が取締役を解任され、代表取締役も退任することになったのだ。「今年開催された堀さんの復帰コンサートのチケットを会社の経費で購入して人に配ったり、社員にチケットを購入するように迫ったりしたことが問題視されたとも囁かれています」(パチンコ業界関係者)本誌はA氏に直撃取材を試みた。――B社の社長を解任された理由について聞かせてください。「解任については現在、弁護士さんと相談しておりまして、今後、係争することになると思います。いまはお話しできません」――堀さんはチケットに関する疑惑については、ブログで否定されていましたが?「妻も今回の報道にはショックを受けています。チケットを部下に買わせたことなどは、事実無根です」――今後は再就職されるのでしょうか?「急なことでしたし、裁判の準備もあるので、(再就職の)予定はありません。これ以上はお話しできないので失礼いたします」その後、取材を進めるとS社の社員に話を聞くことができた。A氏のことも良く知る人物だった。「今回の解任騒動で社内も騒然としました。9月21日と聞いていますが、AさんがS社の社長室に呼ばれ、突然役員の解任を言い渡されたとか。Aさんは納得できず、“S社の社長を訴える”と言っているそうです。チケットの件ですが、確かにAさんは堀さんの名古屋公演に、従業員たちを関係者席に招待したそうです。ただAさんは『あくまで希望者を呼んだだけで、チケット代などもらっていない』と主張しています」こんな騒動のなかでも、堀の理想の我が家づくりは進んでいた。《今日は午前中、ファミリールームに変貌する、ダイニングキッチンに置くソファーの納品日。》(A氏の10月15日付のブログ)不動産登記簿によれば、A氏は自宅購入の際に、あわせて1億円近くのローンを組んでいた。「堀さんは12月に自身初となるディナーショーを開催します。しかし収入は全盛期におよばず、ご主人の収入が絶たれたいま、ローン返済も苦しくなり、自宅を手放さざるをえなくなる可能性もあります」(前出・芸能関係者)またしても襲ってきた人生の荒波を堀は乗り越えることができるか。
2023年10月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国立科学博物館クラウドファンディング」です。クラファンは一時的な対処法。研究にもっと力を。国立科学博物館は、運営資金の不足を解消するために8月にクラウドファンディングを立ち上げ、目標額の1億円を1日で達成し、2週間余りで7億円超の資金を集めました。“国立”と名前がついていますが、独立行政法人で、独自に運営を任されています。標本や資料は500万点に及び、展示されているのは約2万5000点。多くはつくば市にある収蔵庫に置かれています。化石や動物の骨、剥製、植物など、古く貴重な標本を保存・管理するには莫大なお金がかかり、コロナ禍や光熱費の高騰などにより資金に窮していました。大きな役割は、標本資料の収集と保管、展示・学習支援、調査研究などです。資金不足により、新しい事象が発見されても現場に行けないというような状況にも陥っていました。現在、日本の研究の現場は大変弱っており、文部科学省科学技術・学術政策研究所が調べた「科学技術指標2023」によると、他の論文に引用される回数をカウントする注目論文の数が、日本はイランに抜かれて13位になりました。かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月19日歌手の堀ちえみ(56)の夫・A氏が、パチンコ機業界大手企業B社の関連会社C社の代表取締役を解任されていたことがわかった。堀といえば、’19年にステージ4の舌がんが判明し、舌の約6割を切除する手術をしたほか、同年4月にも初期の食道がんが見つかり手術をしている。大手術から4年が経った今年2月には、闘病生活を乗り越え、手術後初となるライブが行われた。闘病生活などについて発信してきたAmebaブログ『hori-day』はブログランキング総合4位、フォロワー数は35万人を超える人気ぶりで(’23年10月16日時点)、今年12月には初のクリスマスディナーショーも控えている。そんな堀の闘病生活を献身的に支え、堀が自身のブログでも頻繁に感謝の思いを綴っているA氏は、’11年に堀とお互い再婚同士で結婚。’21年6月からはC社の代表取締役兼取締役を務め、「年収は数億円」とも囁かれていた。また、A氏が手掛けたパチンコ機が様々なパチンコメディアで表彰され、受賞者インタビューも受けていた“やり手”だったのだが、一部ではこんな噂も……。「実は、今年開催された、奥さんの堀ちえみさんの復帰コンサートのチケットを会社の経費で購入して人に配ったり、自社の社員にはチケット購入を強めに迫ったりするなど、奥さんを思うあまりか“公私混同”するような行為が問題視されていたようです。解任の理由もそのことだと言われています」(パチンコ業界関係者)C社の法人登記簿謄本を確認すると、確かに今年9月30日付で取締役「解任」、代表取締役「退任」の文字が。同社に事実関係を確認した。ーーA氏の解任は事実?「そうですね、はい」ーー解任の理由は?「プライバシーに関わる問題なので、お答えはしていません」ーー奥様の堀ちえみさんのコンサートチケットを経費で購入する、社員へチケットの購入を迫るなどの行為が問題視されたとも聞いているが?「お答えはできないです」ーー取締役は「退任」ではなくて「解任」になっている「そうですね。登記簿の方をご確認いただければと」ーー確認しています。退任じゃないということは、何かしら事情があるということですよね?「……そうですね」それ以上は、会社としてはプライバシーに関わることだから回答できないとしたが、チケットにまつわる疑惑について否定することもなかった。社長を“クビ”になったA氏だが、すでに新しい動きを見せている。なんと解任翌日の10月1日からAmebaで本名名義のブログを開設していたのだ。そこには、堀とのデートの様子などを綴っている。今後は妻にブログのやり方をサポートしてもらう番なのかも?
2023年10月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「認知戦」です。私たちも知らずに戦争の最前線に立たされています。認知戦とは、世論を操作したり、偽の情報を拡散して、人の認知領域に働きかける情報戦のこと。陸、海、空が第1~3の戦場、第4の戦場は宇宙、第5の戦場はサイバー空間。認知戦はその次の第6の戦場と呼ばれています。元をたどれば、プロパガンダ戦は昔からあります。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがラジオ局のトップに配下の人間を送り込み、ヒトラーは正しいという世論を形成しました。テレビ、ラジオ、新聞しかない時代はそれだけの労力を要しましたが、今は、インターネットやAIを使い、精巧なフェイクニュースを簡単に作れるようになっています。認知戦の恐ろしいところは、誰が主体となって仕掛けているのかが不明なまま、その国の政治指導者の決断を左右させていく大きなパワーを持っているということです。中国人民解放軍は、積極的に認知戦に関与しているといわれています。たとえば、台湾で不安を煽るような動画が拡散されました。「強盗に襲われました。みんなも気をつけて」と病院のベッドから自撮りした動画が拡散されます。一見認知戦と何の関係が?と思うかもしれません。しかし、こういう動画が大量に流されることにより、「台湾は治安が悪い」「今の政府に任せていたら、未来はないのではないか」という考えを刷り込んでいきます。これがフェイクニュースだと見破ったのは、台湾のCofactsというファクトチェックグループでした。選挙の直前など、ある一時期に膨大な量の動画が流されていたことで判明しました。カナダのトルドー首相は、2019年と2021年の総選挙に、中国、イラン、ロシアが介入した恐れがあると捜査を開始しました。アメリカでトランプ大統領が誕生した舞台裏ではロシアの関与が疑われています。私たちは認知戦の最前線に立たされているということを自覚してください。バズったニュースを目にしたときには、「誰発信?何目的?本当かな?」といったん立ち止まりましょう。知らず知らずに誰かに仕掛けられて、自分たちの政府を自分たちで倒すことになりかねない危険を孕んでいることを、どうか忘れないでください。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ワグネル」です。戦争の形に変化。民間軍事会社の需要が増える世界。ワグネルとはロシアの民間軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー)です。創設者のプリゴジン氏はもともとレストランやケータリングの事業を行っていましたが、プーチン大統領と特別な関係を築くことに成功し、巨大な軍事組織グループを起こし急拡大しました。ワグネルはウクライナ侵攻の第一線で戦っていましたが、プーチン大統領に都合よく使われていることに対して反発。6月にモスクワに向けて進軍、途中で撤退しました。仲裁を担ったのはベラルーシのルカシェンコ大統領といわれています。ワグネルを配下に収めておくことで、有事に対処できる力を得ようとしました。しかし、8月にプリゴジン氏を乗せた飛行機が墜落し、死亡が確認されました。今年の3月の時点で、ロシアには民間軍事会社が37社あります。日本では作れませんが、世界にはこうした会社が増えています。ロシアはこれまで民間軍事会社を使って侵略行為や非人道的行為をしてきましたが、国家の正規軍ではないので、「国はやっていない」と言い逃れできたんですね。また、マリを筆頭に多くのアフリカ諸国がワグネルを雇っていました。気候変動や紛争により治安が悪くなり、正規の治安部隊だけでは対処できなくなったときに民間軍事会社に頼るのです。それらの国は貧しいので、現金の代わりに鉱物資源の採掘権などを与え、ワグネルは巨大な資金源を得て、ますます力を持つようになっていきました。一方、今月にはイギリス政府はウクライナ侵攻での民間人の殺害などを理由に、ワグネルをテロ組織に指定する議案を議会に提出。所属したり支援することを禁じようとしています。現代の戦争は決して、国家と正規軍だけが行っているものではありません。兵器も民間のドローン技術や、スペースX社の「スターリンク」が通信を支えていたりします。戦争の形が、実戦とサイバー攻撃や認知戦のハイブリッドとなり、戦闘員が軍人なのか民間人なのか境界線がわからなくなってきています。世界の戦争の変化を私たちも知っておかないと、日本の安全保障を考えるのにピントのずれた議論をしてしまいかねません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米俳優労組ストライキ」です。AI登場による人間の権利の問題。他人事ではない。アメリカの俳優の労働組合によるストライキが7月14日に始まりました。脚本家組合のストライキも5月から行われており、AP通信によると俳優労組の組合員のうち約6万5000人が参加。脚本家組合は約1万1500人。この2つの組合が同時にストライキを打つのは63年ぶりのことです。これにより俳優は撮影やプロモーション活動には参加できず、ハリウッドでは多くの撮影現場がストップしています。動画配信サービスの急速な拡大を受け、組合は、配信作品に対する報酬の引き上げを求めています。また、今回の交渉の大きなポイントはAIなんですね。AIの進歩により、さまざまなものが手軽に作れるようになってしまいました。アイデアを打ち込めば生成AIによって脚本ができてしまったり、俳優の写真データを複製することでいくらでも動画が作れるようになってしまいました。その動画の著作権は誰に帰属するのか。AIで作れるようになったことで、これまでなら受け入れられなかったような低い対価で仕事を受けざるをえない可能性も出てきます。ルール作りがまだできていないなか、技術だけがものすごい速さで発達してしまう危機感。人間が作るものへの権利をちゃんと保証してほしいと訴えているのです。生成AIに関する規制作りを求めて、組合は映画会社や配信会社と交渉を続けてきましたが決裂し、ストライキに入りました。本来は日本でもそうした議論が必要なのですが、まだ起きていません。また、これは映像業界だけの問題ではありません。コンサルティング会社マッキンゼーの生成AIに関するレポートによると、2030~2060年の間に半数以上の仕事が自動化されるそうです。まず、マーケティングやプログラミング、コンサルタント業やPR業などが変わるだろうといわれています。エンターテインメントはアメリカを支えてきた基幹産業の一つであり、アメリカの文化そのもの。それを破壊しないでくれ、という訴えはとてもよくわかります。人間の手で生み出すものにどういう報酬の仕組みを作るのか。皆で知恵を出し合っていかないといけないのだと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の難民情勢」です。想像を絶する数の難民が急増。世界安定の危機に。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)本部が6月に発表した年間報告書によると、2022年末の時点で、紛争や迫害などにより、故郷を追われて強制移動をさせられた人が1億840万人になりました。1年間で1910万人増え、これはこれまでで最大の増加になります。国境を越えて逃れた人を「難民」、国内で移動を強いられた人を「国内避難民」と呼びますが、1億840万人のうち6250万人は国内避難民で、全体の60%を占めます。国内で逃げているのなら、難民よりも安心のように感じるかもしれませんが、それは大きな間違いです。国外に逃げられるのは、それだけ経済力や人脈があったり、その距離を移動する余力のある人たち。それすらない人が住まいを追われて、命からがら別の地域に逃げています。その原因が紛争だった場合、激しい紛争地域は国連の支援チームも退避せざるを得ず、食糧や医療の支援を受けられないまま国内に留め置かれている膨大な数の人たちがいるのです。難民の数が急増した理由は、ウクライナ侵攻、スーダンの紛争、その他中東やアフリカ各地、ミャンマーなど、世界中で分断が深まっているためです。また、気候変動による干ばつや水害で移動せざるを得なくなった人もいます。難民の最大の受け入れ国はトルコで360万人。ドイツも210万人を受け入れています。徒歩で隣国に逃れるケースも多く、全難民の20%は貧困国に移動しています。つまり、逃げた先でも、十分な生活も支援も得づらい状況が生まれているんですね。移動先できちんとした職を得られず、生活基盤を築けない場合、武装勢力で働くほかに道がないという最悪の事態も発生しています。スーダンでは、紛争が落ち着いていた時期に教育支援を受けていた子どもたちが、戦闘が激しくなると、新たな戦闘員を確保するために武装勢力にリクルートされるという悲劇が起きています。それは世界的に戦争や紛争の可能性が高まるということで、先進国にとっても無関係な話ではありません。持続可能な世界のために、この難民問題には真正面から取り組む必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月25日最近汗をかきやすくなってしまったため、どうにかして対策しなくてはといくつかの方法を取り入れています。中でも、困っているのは脇汗。脇に汗をかくと、どうしても目立ちます。現在も、この脇汗は対策中ではあるものの、私なりに見つけた方法を紹介します。★関連記事:ホットフラッシュ? 汗が止まらないときに大活躍する便利グッズとは【体験談】大量の汗をかき、脇汗にも悩まされる涼しい場所にいても、なぜか汗をかきやすい最近の私。ネットで調べると、更年期症状の一つに「ホットフラッシュ」と呼ばれる、のぼせやほてり症状があるとわかりました。急に顔が熱くなったり、汗が止まらなかったりする症状だそうですが、私の場合は大量の汗が止まりません。原因は自律神経が乱れるためのようですが、じんわり汗をかくだけならまだしも、背中を流れると自覚があるほど汗をかくこともあります。30度を超える屋外だけでなく、空調の効いているはずのショッピングモールでも汗をかき、背中を汗が流れていくのを感じます。そして、気になってしまうのは脇汗。着ている洋服によっては脇汗が目立ってしまわないか、どうしても気になってしまいます。これまで、お出かけ好きだった私ですが、ここまで汗をかきやすいと恥ずかしさもあり、お出かけさえも億劫(おっくう)になり気持ちが内向きに。この尋常じゃない汗の量、そして気持ちが落ち込むのは更年期症状なのかとも思います。このままお出かけしづらい状況になってしまっては良くないと感じ、脇汗対策をしてみることにしました。接触冷感素材の衣類を購入まず洋服を変えて、とにかく体感温度を涼しくするような工夫を考えました。接触冷感素材を使ったトップスも増えているので、コットン素材よりもさらさらした接触冷感のトップスを選ぶようになりました。そして、オーバーサイズが流行中だったため、ワンサイズ大きめを選択。オーバーサイズだと通気がよく、ジャストサイズよりも涼しく感じます。太って見えるのが気になるため、前だけインして、ちょっとごまかして着ています。そして、Tシャツだと脇の汗が気になるので、脇に布が当たりにくい1分袖やフレンチスリーブを選びました。ノースリーブでもいいものの、ノースリーブを着るほど二の腕に自信がない私は、少し袖があると、安心して着ることができました。また、グレー系は汗が目立つのでNG。お気に入りのグレーのポロシャツがあったのですが、汗をかいてしまうため、しばらくは着ることができないと思い、クローゼットにしまいました。脇汗に効いたのはデオドラントスティック脇汗に効果的だったのは、デオドラントスティック。私が購入したのは、デオナチュレの「薬用ソフトストーンW」で、成分はいわゆる焼ミョウバンです。それまで、制汗剤のスプレーやロールオンタイプを使っていましたが、それよりも、焼ミョウバンの効果があると感じました。他の商品と違い、白いスティック状になっていて脇に塗るだけで良いのが気に入りました。塗った後は、なんとなくろうそくの「ろう」を塗った感じでもあり、さらさらに変わります。この商品を使うと、これまでと比較して汗をかきにくくなると実感ができます。その安心は相当なもので、お出かけもしやすくなりました。もちろん、塗っていても汗をかいたと感じることもあり、そのときは汗拭きシートで拭き取り、塗り直しします。朝塗っておけば昼くらいまでは持続できているような気がします。これはドラッグストアでも買える商品です。少しでも効果があれば良いくらいの安易な気持ちで試したところ、思った以上の効果がありました。まとめ私の汗対策は、洋服の素材やサイズにこだわり、デオドラントスティックで脇汗対策をしている現状です。脇汗は暑くなっていくと、さらに対策していかなくてはいけないかもしれませんが、今のところ、汗の量は少なくなっている気がします。今の症状がホットフラッシュなのか正式に診断されたわけではないですが、汗の量が多くなり、汗対策をしなくてはいけない状況はしばらく続くと思うため、夏を乗りこえられるように対策していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/やましたともこ著者/Kumiko3(41歳)夫と小学生2人の4人家族。Webライター。子育てしながらの仕事は想像以上に大変。アラサーよりも疲れやすく、美容院では肩凝りを指摘され、夕方にはエネルギー切れ。白髪も生えてきて、毎日イライラするのはもしかして更年期!?それでも身だしなみは整えて、目指せナチュラル若見えキラキラ美人!
2023年08月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「改正入管法」です。難民認定率の低い日本。審査方法を再構築するべき。「出入国管理及び難民認定法」、通称「改正入管法」が6月に成立しました。この改正案は2年前に国会に提出されましたが、長期間入管で留め置かれたスリランカ人女性が、十分な治療を受けられずに亡くなったことを機に、日本の難民認定の制度が問題視され、廃案になりました。ところが、今国会でほぼ同じ内容の法案が再提出され、可決されたのです。改正入管法では、難民認定3回目以降の申請は「相当の理由」がなければ、本国への送還が可能になります。長期に留め置くのが問題なのであれば、帰っていただこうというスタンス。しかし、内戦や迫害など、本国にいては身に危険が及ぶため日本に逃げてきたかもしれない人に対して、強制送還することは正しい判断なのでしょうか?最も問題なのは、難民申請者が本当に難民なのか、不法入国者なのか、適切に判断できているのか不透明だということです。入管の難民認定審査(一次審査)で不認定となり、不服を申し立てた人を二次審査するのが難民審査参与員。法律や国際情勢に関する学識経験を有する人が任命されます。現在110名いますが、1人あたりの審査件数に大きな偏りがあることがわかりました。ほとんどの参与員が年間数件~40数件だったのに対し、NPO法人名誉会長だった柳瀬房子さんだけが’22年だけで1231件審査を行っており、「難民を探して認定したいと思っているのに、ほとんど確認できません」と発言。これに対し、ほかの参与員から異論が集中しました。難民審査は総合的な国際状況をもとに判断しなければなりませんし、申請者は自分を証明するものを何も持たずに逃げてきている場合もあり、本人を特定するのには時間もかかります。年間1000件以上の申請を的確に審査できるのでしょうか?難民申請中は働くこともできませんが、審査が長引けば家族を養うために違法でも働かなければ生きていけない矛盾も抱えています。日本は国連の難民条約に加入しており、難民を受け入れる立場です。今回、準難民というグレーゾーンを設けたことは評価できますが、その前に難民を審査する仕組みを立て直す必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月12日「脇の臭い」に長年悩んでいた或る日。さん。憧れの中学時代の先輩や母親から臭いについて指摘され、自分がワキガだと知りました。そして悩みを解消すべく、ワキガ治療を受けることを決意。「ミラドライ」という施術を選択すると……? 私の脇、どうなっちゃったの?! 麻酔の痛みに耐え、ミラドライの施術を受け終わった或る日。さん。帰宅後、麻酔が切れて次第に痛みが強くなっていったそうですが、鎮痛剤を飲めば耐えられる程度だったといいます。 入浴時におそるおそる脇の状態を見てみると……全体的にぷっくりとむくんでいて、内出血が目立ち、強烈なビジュアルになっていたそう。思わずギョッとしますが、触ってみると特に痛みは感じなかったのだとか。 そして、術後3週間後には元の状態に戻ったそうです。さて、気になるのが臭いの変化。これまで、ツンとした刺激臭だった脇臭は、施術翌日には気にならなくなり、臭いがマイルドになったといいます。 ミラドライは、ダブル・トリプルとマイクロ波の重ね打ちができますが、或る日。さんはシングル(1回)照射を選択。彼女の場合、臭いが完全になくなったわけではありませんが、汗を大量にかく日のみ制汗剤を使えば快適に過ごせるそうですよ。 臭いの悩みは、人によってはとても深刻なものです。或る日。さんも長い間、脇の臭いに悩まされてきました。麻酔の痛みやダウンタイムなどもありましたが、「ミラドライ」を選択して大満足だといいます。これからは、おしゃれの幅も広がりそうですね♪ ※ミラドライとは:ワキガの治療法のひとつ。患部にマイクロ波を照射し、汗と臭いの原因となる「アポクリン腺」と「エクリン腺」を破壊し消滅させます。切開する必要がないため、傷跡が残らずダウンタイムも短いことが多いです。効果は半永久的に持続します。 原案/或る日。さん(note:gifted_aster366)作画/あさうえさい監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年08月02日noteで日常で感じたことについてエッセイを綴る、或る日。さん。中学生のころから「脇の臭い」に悩んでおり、母から「ワキガの手術をしたほうがいい」と言われたことをきっかけに「ミラドライ」という治療を受けることになりました。 ちょ…どういうこと?! 中学生のころに憧れの先輩から「汗臭い」と言われ、社会人になると母からワキガを指摘され「その臭いじゃ恥ずかしいわよ」と言われ本気でワキガ治療を考えるようになった或る日。さん。 いくつか治療方法があるなかで、或る日。さんは傷跡が残らない“切らない施術”の「ミラドライ」を選択。そして、施術当日を迎えます。 もともと痛みに弱いという或る日。さんは、「切開がないなら痛みも少なそう」とミラドライを選びましたが、何本も麻酔を打たなければいけないことを知ります。 ミラドライでは、マイクロ波を照射汗腺を破壊するのですが、その際に神経を傷つけないよう、薄めた麻酔液を多量注入する必要があるのです。これには驚いてしまったようですが、看護師さんの励ましもありなんとか乗り越え、無事施術を終えることができました。 施術の際、脇に何本も麻酔を打ったという或る日。さん。注射などの痛みに弱い彼女にとって、それは大きな試練でした。けれども、麻酔に耐えると施術の痛み自体はまったく感じなかったのだとか。これで長年の悩みが解決するといいですね! ※ミラドライとは:ワキガの治療法のひとつ。患部にマイクロ波を照射し、汗と臭いの原因となる「アポクリン腺」と「エクリン腺」を破壊し消滅させます。切開する必要がないため、傷跡が残らずダウンタイムも短いことが多いです。効果は半永久的に持続します。 原案/或る日。さん(note:gifted_aster366)作画/あさうえさい監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年07月31日noteでエッセイを綴っている、或る日。さんは長年「脇の臭い」に悩んでいました。中学生時代、憧れの先輩から「お前、汗くっさいな」と言われてからますますコンプレックスが強まり……。 母のひと言にショック! 学生時代に憧れの先輩から「汗臭い」と言われショックを受けた、或る日。さん。それ以降、制汗剤による脇の臭いケアが欠かせませんでした。社会人になり数年後、転職を決めた或る日。さんが、有休消化期間中になにをしようか悩んでいると、母親から「ワキガの手術をしたら?」と勧められます。 自分が“ワキガ”だと思っていなかった或る日。さんは衝撃を受けます。さらに追い打ちをかけるように「女の子がその臭いじゃ恥ずかしいわよ」と、グサッと刺さるひと言が! 事態を重く受け止めた或る日。さんは、早速「ワキガ治療」について検索。メスを使わずに手術し、傷跡が残らない「ミラドライ」という治療法が気になり、カウンセリングを受けることにしました。 母親の思わぬひと言で、自分が思っている以上に脇の臭いがキツイことを知った或る日。さん。娘を心配する親心からのアドバイスだと思いますが、「恥ずかしい臭い」というのは結構なパワーワードですよね。それでもすぐに行動に移すある日。さん、素敵です! ※ミラドライとは:ワキガの治療法のひとつ。患部にマイクロ波を照射し、汗と臭いの原因となる「アポクリン腺」と「エクリン腺」を破壊し消滅させます。切開する必要がないため、傷跡が残らずダウンタイムも短いことが多いです。効果は半永久的に持続します。 原案/或る日。さん(note:gifted_aster366)作画/あさうえさい監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年07月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「異次元の少子化対策」です。子育て支援だけでなく、これから産む人の支援も!岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、6月に「こども未来戦略方針」を発表。2030年までを少子化傾向にストップかけるためのラストチャンスだとして、2024年度からの3年間に年間3.5兆円の予算を投入すると宣言しました。こども家庭庁もスタートし、少子化対策に特化して、大規模に財政的な手当をすると打ち出したのはとても評価できます。ただ、支援策の中身が、児童手当を所得制限なしにし、対象を高校生まで引き上げる。第3子以降は3万円を支給。親が働いているか否かを問わず、保育施設の利用を可能にする制度の導入を目指す。育児休業の給付金を増額するなど、「子育て支援」の政策が目立ちます。すでに子供のいる家庭で第2子、第3子を産むための対策にはなっても、ゼロから子供を産み育てようという人たちに対しての支援は足りないのではないかと懸念されます。これまでも子育て支援策を立ち上げてきましたが、少子化に歯止めはかかりませんでした。たとえば不妊治療費用の保険適用が限定的だったり、人工授精が法律上の夫婦間に限られていたり。「異次元」というからには、フランスのように婚外子の社会的偏見をなくすなど、社会で子供を育てるような意識で策を講じないと、状況を改善するのは難しいのではないかと思います。子供を産もうとしない背景には、雇用が不安定で、若年層に貯蓄の余裕がない、経済的不安が理由で結婚にも踏み切れないという現実もあると思います。ヨーロッパのように、働き方の支援や結婚制度そのものにも柔軟性を持たせることも考えたいです。参考になる一例として、兵庫県明石市は泉元市長の提言で、「こどもを核としたまちづくり」に舵を切り、子育て世帯が多く移り住む街に変貌を遂げました。子育てのために予算を投入することには反対意見もあり、効果が出るまでに6~7年かかったそうです。今、国の少子化対策のための財源は明確にされていません。今後3年間だけでなく長期的展望が必要となる政策。政権交代するごとに制度や支援がストップするようなことにならないよう、気をつけていただきたいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月2日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月28日noteでエッセイを綴っている、或る日。さん。彼女は中学生時代からあることに悩んでいました。それは「脇の臭い」で……? 多感な時期に大きな傷 或る日。さんが、自身の脇の臭いを気にし始めたのは中学生のころ。運動部に所属していた或る日。さんは、部活後の自分の体からツンとした臭いがすることに気づきました。 「ほかの部活のメンバーとはなんだか臭いが違う気がする……」そう思ってから、汗ふきシートなどを活用して臭いのケアをしていたといいます。 そんなある日、彼女にとって衝撃的な出来事が起こりました。それは、憧れの先輩と一緒に運動していたときのこと。先輩から「お前、汗くっさいな〜」と言われてしまったのです。もともと脇の臭いを自覚していた或る日。さんは、先輩のひと言にひどくショックを受けてしまいました。 それ以降、脇の臭いへのコンプレックスが強まり、効き目の強い制汗剤が手放せなくなったそうです。 周囲の目が気になりだす多感な時期に、憧れの先輩から「臭い」と言われてしまった或る日。さん……。きっとトラウマ級にショックを受け、深く傷ついたのではないでしょうか。体の悩みは、簡単に解決できないこともあるのでつらいですよね……。 原案/或る日。さん(note:gifted_aster366)作画/あさうえさい ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年07月28日スマホが普及してから、飲食店や旅行など、さまざまな予約が簡単にできるようになりました。タクシーの予約も、専用のアプリを使えば空いた時間にサッと取ることができます。指定した場所まで迎えに来てくれるため、人で混雑するスポットを避けて乗り込むことができる点も便利でしょう。緒方恵美がタクシー予約で嫌な体験声優の緒方恵美さんは、2023年7月22日にTwitterアカウントを更新。アプリでタクシーを予約した日に、嫌な目に遭ったといいます。その日、東京都渋谷区にいた緒方さんは、予約車両ナンバーのタクシーが来たため乗り込もうとしました。すると、年配の男性が脇から「え、俺が乗るんじゃないの?」というではありませんか!きっと男性は、「自分のほうが先にタクシーを見つけた」と思い、腹を立てたのでしょう。「私が予約してた車です」と告げて緒方さんがタクシーに乗ると、男性は窓ごしに中指を立て、罵声を浴びせたのです。アプリでタクシーを呼び、予約車両ナンバーの車が来たので乗り込もうとしたら、脇から「え、俺が乗るんじゃないの?」という人が。私が予約してた車ですと告げて乗ったら、窓ごしに中指たてて罵声を浴びせられたんですけど。…なんなんおじさん?よっぱらってるんか。代々木八幡にいたあなただよ。— 緒方恵美@洋楽ライブM’sBAR8/12開催 (@Megumi_Ogata) July 20, 2023 スマホが普及する以前に主流だった『タクシーに乗る方法』には、電話予約と専用の乗り場に並ぶ以外に、もう1つありました。それが、空車のタクシーに手を挙げてアピールし、乗り込む方法です。スマホで予約できるようになって減ったかもしれませんが、2023年現在でも、この方法でタクシーを利用する人は少なくありません。タクシーをスマホで予約したことがない人からすると、なぜほかの人が先に乗り込むのかが分からず、「自分こそが横取りされた」と感じるポイントになっていることでしょう。緒方さんの災難は反響を呼び、さまざまな声が寄せられました。・私も予約したタクシーが来た時、近くにいた人に「こっちが先に見つけた」とかいわれ、横取りされそうになったことがあります!・タクシー運転手をしていた時、アプリでの配車で、同様のトラブルがたまにありました。名前や予約番号などの確認が大切です。・アプリでのタクシー予約を知らない世代の人は、けっこういると思う。もっと認知されるといいね。・便利になっていく世の中について行かないと、いつ自分が『中指を立てるおじさん』側になるか、分からないので気を付けたいです!また、「予約済みのタクシーは、もっとひと目で分かる仕様になってほしい」という要望も。無用なトラブルを避けるため、アプリでの予約を普及するのにあわせて、勘違いが起きにくい仕組み作りも必要なのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2023年07月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。 今回のテーマは「マイナトラブル」です。いったん立ち止まり、根本的に見直す勇気を持って。マイナンバーカードにまつわるトラブルが相次いで起きました。給付金などを受け取る公金受取口座に別人のものが登録されていた。住民票の写しを請求したら別人の証明書が発行された。マイナ保険証で他人の保険記録が見られるようになっていたなど、これらは登録時に人の手で行っているために起きたミスで、デジタル以前の問題です。発注の仕組みやオペレーション、誰がどこまで責任を負うのかというガバナンスのあり方が、日本のデジタル化を阻んでいるということを実感します。僕自身、自分の納税者番号と他人の銀行口座が紐付けられていたというトラブルに遭いました。確定申告の還付金がいつまでも入らず、税務署に問い合わせて問題が発覚。申告しなければ、登録ミスにも気づかれないというのも大きな問題です。2007年に起きた「消えた年金」問題のころから、同様の問題が繰り返し起きています。年金に関しては、その後「日本年金機構」を作り、管理を徹底しました。各役所も実際問題、現状の窓口業務だけで手一杯です。民間から人材を導入するなど抜本的な対処をしなければ、改善は難しいのではないかと思います。マイナンバーカードのシステムを使い、デジタルを活用し、さまざまな作業コストを下げ効率よく行うことには大賛成です。しかし、それを実現するには現場が追いついていないということを直視すべきでしょう。マイナンバー制度では、税金、保険証、免許証など幅広い国民情報を紐付けようとしています。諸外国での国民IDの紐付けに関する野村総研の調査によると、IDの利用範囲が広いのはアメリカやシンガポール、デンマークなど。しかし、以前アメリカでは詐欺により年間5兆円ほどの国民資産が奪われ、シンガポールでは2018年に150万人分の医療情報が盗まれました。一方フランスやドイツ、カナダはリスクを考え、IDの利用は限定的にしています。日本はサイバー攻撃の標的にもなっているので、安全保障の意味からもマイナンバーの運用には慎重になるべきです。システムを強固にするために1年かけて再点検するというような英断も必要ではないでしょうか。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年7月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月21日学生時代から「ワキガ」に悩まされていた、むいこさん。制汗剤などを使い、なんとかしのいできましたが、社会人になってからワキガ手術をすることになりました。まずは左脇の手術を受け、経過も良好。臭いが軽減していることも実感しました。それから2カ月後、残っていた右脇の手術を受けると……? それなりの準備は必要だけれど… 左脇につぎ、右脇の手術を終えたむいこさん。少し出血が多く、左脇よりもさらに頑丈に固定され術後の生活が大変だったそうですが、無事手術が完了しました。 ワキガ手術を受けるにあたり、連続した日数を休まなければならず、会社で少々気まずい思いをしたようですが、思い切って手術をしたことでむいこさんの生活は大きく変わりました。 これまでは、制汗剤を使っても数時間後には、脇の臭いがキツくなっていたといいます。けれども、手術を受けてからは制汗剤を使う必要もなくなり、汗の量も激減!完全なる無臭になったわけではありませんが、人目を気にせず過ごせるようになったそう。 さらに、術後は脇毛がほとんど生えず、処理がとてもラクになったのだとか。長年、脇のトラブルに悩まされていたむいこさん。思い切って手術を受けたことで、いいことがたくさんあったようですね。 なかなか人に相談しにくい「臭い」や「汗」のトラブル。症状によっては、むいこさんのように保険が適用され、少ないコストで治療することも可能です。自身が「ワキガ」だと気づいてから、たくさんの葛藤を乗り越え、治療への第一歩を踏み出したむいこさん。もし汗や臭いで気になることがあるのなら、まずは医療機関へ相談に行ってみるといいかもしれません! 原案/むいこさん(note:muimuiko)作画/あさうえさい監修/黒田愛美(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年06月30日10代から脇の強い臭いが気になっていたむいこさん。高校生のときに自信が「ワキガ」であることに気づき、治療を受けようとしますが手術が怖くて断念。そして社会人になり、有休消化を名目にワキガ手術を受けることになりました。まずは左脇の手術を終えると……? こんなに差があるなんて…! 「剪除法(せんじょほう)」という方法で、左脇の手術を終えたむいこさん。麻酔を打つときは痛みを感じましたが、脇を切開するときや臭いのもととなる「アポクリン腺」除去するときは痛みはありませんでした。 術後は、切開した部分の皮膚が剥離することを防ぐために、脇の下にガーゼを何重にも重ねた「タイオーバー」というものを固定しました。脇を締めることができないこの状況をむいこさんは「肩にエアーふくろうを乗せているような格好」と表現しています。想像すると少し面白いですよね。 そんなむいこさん、術後は大きなトラブルもなく経過も良好だったようで、手術から1カ月後には抜糸することができたそうです。傷口がふさがったころ、脇の臭いを確認すると……かすかに臭いはするものの、手術をしていない右脇と比べると驚くほど臭いが軽減していたそう。汗の量も格段に減り、心から手術を受けてよかったと感じたむいこさんでした。 まずは左脇だけですが、無事手術を終えました。麻酔の痛みや術後の苦労を乗り越え、強い臭いと脇汗の悩みから解放されつつある、むいこさん。片方ずつ手術を受けているので、臭いがどれくらい軽減されたのかがわかりやすそうです。自分でも実感できるほど、臭いが少なくなりよかったですね♪ 原案/むいこさん(note:muimuiko)作画/あさうえさい監修/黒田愛美(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年06月29日社会人のむいこさん。10代のころから、脇の強い臭いに悩まされていました。そんな彼女は社会人になりついに「ワキガ手術」を受けることを決意。早速病院へカウンセリングを受けにいき……? 私の脇どうなってるの?! ※タイオーバー(固定法)とは:ワキガ手術(剪除法)で一度剥がした皮膚が浮いたりずれたりしないように、数枚重ねたガーゼを創部に縫い付け、圧迫し固定する方法 ※手術にかかる費用や、保険適用の可否については症状や治療内容によって異なります。 社会人になり、ワキガの手術を受けることを決意したむいこさん。病院でのカウンセリングでは、服の黄ばみの有無や耳垢の状態、両親がワキガがどうかなどについて聞かれたといいます。むいこさんの場合、保険適用で「剪除法(せんじょほう)」という治療を受けられることになりました。 「剪除法」は、脇を切開して皮膚を反転し、目視で確認しながら臭いのもととなるアポクリン腺を直接切除する手術です。むいこさんは、まず左脇を手術することになりました。 そしていよいよ手術の日! 外科手術はこのときが初めてだったそうで、とても緊張したのだとか。体にメスが入るというのは怖いと感じますよね。手術中は、麻酔のおかげで痛みを感じることはなかったそうですが、脇の皮膚をめくられる感覚などがあったのだとか。 1時間弱で手術は終了。切開した部分が剥離しないように、ガーゼを何重にも重ねたものを脇に挟み固定したため、術後の姿はまるで「(片方だけ)屈強な女戦士」のようだったといいます。想像すると少し面白いですね。 こうして、無事左脇の手術を終えたむいこさん。全身麻酔ではなく、局所麻酔を打ってからの手術だったので、メスで切られている感覚やアポクリン腺を切除するために脇の皮膚を反転される感覚などはあったといいます。想像すると背筋がゾクゾクしてしまいますが、何事もなく手術を終えられてよかったですね! 原案/むいこさん(note:muimuiko)作画/あさうえさい監修/黒田愛美(Zetith Beauty Clinic副院長) ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年06月27日社会人のむいこさん。彼女にはある悩みがありました。それは「ワキガ」であること。自分の脇の臭いが気になり始めたのは、学生時代。母親から脇の臭いを指摘されたことをきっかけに、制汗剤で脇の臭いを抑える対策をしていたのですが……? 母が私に教えてくれたこと 10代のころ、母親から脇の臭いを指摘されたむいこさん。自分でも「なんとなく臭うかも?」と感じ、それからは制汗剤を使用して「脇のニオイ対策」をおこなっていました。 しかしある日、うっかり制汗剤を塗り忘れたまま学校に行くと、なんと先生から脇の臭いについて指摘されショックを受けます。「自分はワキガなのかもしれない……」と自覚し、母親に相談すると治療を受けることを勧められました。けれども、治療方法が脇にメスを入れて切る手術が必要だと知り、怖くなって断念。 それから数年後……。社会人となったむいこさんは人事異動で新しい部署で働いていました。そこでの仕事は人との関わりが多く、気疲れやストレスからか脇汗の量が増え、自分でもわかるくらい臭いが強くなってきたのだそう。そして、ついにワキガ手術を受けることを決意するのでした。 脇汗や脇の臭い、気になりますよね。特に思春期を迎えると、ホルモンの分泌が活発化し、脇の臭いのもととなる「アポクリン腺」が発達する時期です。そして「周囲からどう見られているか」が気になる年頃。自分の臭いについて指摘されると、気になってしまいますよね。 原案/むいこさん(note:muimuiko)作画/あさうえさい ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター あさうえさい
2023年06月26日シリーズ累計75万枚を超える大ヒットブラ「元祖脇肉キャッチャー Ver2.0」「脇肉キャッチャー」シリーズは、加齢や授乳による体形崩れに悩む女性や、体形を美しく魅せたいすべての女性のために2010年に企画されたブラ。脇高ブラのパイオニアとして、シリーズ累計販売本数75万枚を超える人気商品です。「元祖脇肉キャッチャー Ver2.0」は、その中でも最も高い補整力でナンバーワンの人気を誇っています。「元祖脇肉キャッチャー」は、心地よい着け心地と、さまざまな技術に裏打ちされた抜群の補整力が魅力。「年齢を重ねるにつれて、脇や背中にお肉がついてきた」「妊娠や授乳で胸がしぼんでしまった」「体重の増減で胸が下垂してきた」「バストのかたちが変わり、これまでのブラジャーが合わなくなった」といった悩みや体の変化をしっかりサポートします。1点目のポイントは「脇や背中に流れたお肉を集めて逃がさない」こと。脇高設計と、縦にも横にも斜めにも伸びるパワーネットで、脇や背中に流れてしまったお肉を集めます。2本のボーンでお肉を逃さないようにしっかりキープ。バストを高い位置で固定する習慣をつけることで、若々しくキレイな印象をつくります。2点目のポイントは、「独自のカップ構造」。独自の4枚のパーツを組み合わせたカップが、立体的で美しいシルエットを作り出します。集めたお肉をバスト中央に寄せる「サイドパネル」は内側に内蔵されているので、デザイン性は損ないません。3点目のポイントは、「独自の3Dワイヤーと幅広ストラップ」。独自に開発した「3Dワイヤー」がバストの輪郭に優しくフィットします。谷間部分にワイヤーが当たりにくいので、着用中に痛みを感じることがありません。幅広のストラップでバストをぐっと持ち上げることで、肩の負担も軽減します。4点目のポイントは、「ぴったりの1枚が選べる全54サイズ」。販売当初はHカップまでの展開でしたが、要望に応えてIカップ、Jカップとサイズを追加。2022年春夏モデルより、グラマーさんの声に応えてKカップを追加しました。BカップからKカップ、アンダーサイズ65~90までと、合計54サイズから自分にぴったり合うサイズが選べます。新色のブラックは、グリーンとの絶妙なコントラストが魅力このほど、新色のブラックを発売。レースのお花は落ち着いたグリーンで表現しました。ブラックとグリーンの絶妙なコントラストが女性らしい繊細さと凛とした美しさを演出します。商品情報商品名:元祖脇肉キャッチャーVer2.0価格:6,820円サイズ:カップB~D、アンダー65~80センチカップE~K、アンダー65~90センチカラー:ブラック(新色)、パープル、アイボリー、ベージュ(B~Hカップ)(I~Kカップ)HEAVENJapan(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅極薄0.3ミリのキャミソールがMakuakeで販売開始から3時間で500%越え!期間限定販売中✅年齢とともに変化していくバスト悩みに寄り添う。HRCのVIAGEナイトブラシリーズに新色が登場✅ノンストレスな着心地で自然な丸胸シルエットをメイク。aimerfeelから「なちゅ盛ノンワイヤーブラ」が登場
2023年05月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「フランス年金改革反対デモ」です。日本と似て非なる年金問題と最低賃金状況。1月より、フランスで年金改革に反対するストライキや抗議デモが続いています。この抗議運動は、年金支給開始の年齢を62歳から64歳に引き上げる改革法案が出されてから広がり、3月20日に強行採択された直後には、フランス全土で約110万人がデモに参加しました。日本では、警察官との衝突やパリ市内にあふれる大量のゴミなどの様子が報道されましたが、僕が現地で実際に見たのは、ほとんどが平和的な抗議運動でした。フランスも日本と同様に、高齢化により社会保障費が増大しています。2006年以降、貿易収支は赤字が続いており、稼ぐ力が弱まっています。財政が赤字に転じてしまうのを避けるための対策として、マクロン政権はここ数年、年金改革案を掲げていました。賃金が上がらず生活が苦しいというと、日本と同じ状況に見えますが、全く異なるのは、フランスでは物価変動に合わせて賃金を引き上げる制度があることです。ただ、同じ比率で上がっても、苦しい状態は続きます。さらなる賃上げを政府が決めることができる仕組みがあるので、その権限を使って賃金を上げてほしいと訴えています。それでも、フランスは昨年だけでも最低賃金を3回引き上げており、今年の1月にも引き上げて現在の最低賃金は時給で約1660円。1か月間フルタイムで働けば1709.28ユーロ(約25万円)です。フランスの労働組合(フランス労働総同盟CGT)は、1か月2000ユーロ(約29万円)への引き上げを要求しています。こうしてみると日本がいかに安く働かされているかがよくわかります。日本は社会保障費が上がり、年金受給開始は65歳。物価が高騰しても賃金は変わらず、実質下がり続けています。フランスでは年金受給年齢引き上げについて、お金だけの問題ではなく、豊かに過ごす第二の人生を奪わないでほしいと訴えていました。フランスの労働組合の結成率は日本よりも低く、CGTが中心になり、組合員以外の若者や高齢者、抗議に賛同する人たちが大勢デモに参加していました。「私の権利のために闘っているんです」という言葉がとても印象に残りました。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年5月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年05月20日「気温が上昇し、薄着になる季節。とくに多汗症の女性は、脇汗などが気になると思います。でも、そんな悩みを解消する薬が’22年1月に厚労省で認可されているので、保険診療で治療が受けられる場合があるんです」こう語るのは、医療法人社団五良会・竹内内科小児科医院の院長の五藤良将さん。じつは、脇汗を代表に、歯ぎしりやいびきのような、放置しがちなからだの悩みのなかには、病気が隠れており、保険診療で治療できるケースがあるという。“意外な保険診療”を、五藤さんに解説してもらった。※3割負担の場合の金額概算、編集部調べ(以下同)【脇汗】約860円(月/薬の代金)「保険診療の対象となる脇汗は、正式には『原発性腋窩多汗症』。はっきりとした原因がわからないのに、過剰な脇からの発汗によって、頻繁に衣服を交換しなければならない場合が疑われます」処方薬「ラピフォートワイプ」の資料によると、脇汗で「恥ずかしい思いをする」「着たい服を着られない」「人との交流をためらう」などの悩みがある人は、要相談と記されている。「1日1回、腋(わき)の下を、1回使い捨てのウエットシートで拭います。治療開始から2週間で急激に効果があらわれ、約40%の人が発汗量が半分以下に改善したと報告されています。3割負担でも、1カ月の薬代は860円ほどです」【まぶたのたるみ(眼瞼下垂)】約5万円(両目/手術費用)上まぶたのたるみにも保険が使える場合が。年齢とともに垂れ下がってきたら、眼瞼下垂が疑われるという。「主に加齢が原因となって、まぶたをつり上げる筋肉が弱まるなどして、上まぶたが下がって(下垂して)しまう病気です」目を開けるために力を入れるので、額にシワができたり、頭痛、肩こりなどの症状があらわれる。「重度になれば、まぶたが黒目を塞いでしまうほど下がってしまいます。日常生活に支障をきたす場合は、手術となります。眼科や形成外科での一般的な手術の費用は、左右両方で5万円ほどです」【いびき(睡眠時無呼吸症候群)】約5000~1万円(月/医療機器のレンタル料)いびきも病院で治せる。“たかが、いびき”と侮りがちだが、しっかりとした治療が必要な場合も多いのだ。「舌根沈下といって、睡眠時に舌が弛緩して喉の奥に落ち込み、気道を圧迫することが、いびきの主要因です」習慣的にいびきをかく人は2000万人もいるが、うち300万人は、睡眠時に1時間に5回以上、または1晩に30回以上の無呼吸、もしくは低呼吸が起きる「睡眠時無呼吸症候群」が疑われる。無呼吸状態となると心臓に負担がかかり、不整脈のリスクが約4倍、脳卒中が約3倍になるというデータもある。「自宅で行える簡易モニターによる検査などで診断します。睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、一般的にはCPAP(シーパップ)という、睡眠時に、口に直接空気を送り込む医療機器を利用。月のレンタル料は5000~1万円ほどです」■ほくろ、足の痛みなどにも保険が使える【夜間頻尿】約3000円(月/治療費)中高年の悩みの種になりやすい夜間頻尿も保険適用だ。「夜間、トイレに起きる頻度が1回以上の人は、夜間頻尿の可能性があります。“年齢のせい”とあきらめている人も多いですが、薬によって改善が見込まれます。女性の場合、少量の尿でも膀胱が過度に反応する過活動膀胱が主要因。ベオーバという、膀胱を広げ、尿道を縮めて膀胱に尿をためやすくする薬を処方します。1カ月の治療費は、3000円ほどです」【ニキビ】約3000円(月/薬の代金)お肌の悩みも、保険を使って治療できる。「市販薬で対応している人も多いですが、医療機関では、ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌に効果的なエピデュオゲルという塗り薬を処方するのが一般的です。とはいえ、すぐに効果を得られないので、3カ月ほど治療を続ける必要があります。ニキビの範囲にもよりますが、1カ月の治療は、3割負担で3000円前後です」【歯ぎしり】約8000円(診察料、マウスピース費用)歯ぎしりに悩まされている人も病院で診てもらえる場合がある。「人間は、意識的に強くかみしめようとしても100キロの力は出せません。ところが眠っているときは潜在的な力が出てしまい115キロというご飯を食べるときの8倍ほどの力が歯に加わります」こう語るのは、小林歯科医院の小林友貴さん。歯に負担のかかる歯ぎしりの放置は危険と訴える。「たとえば歯周病によってぐらつきのある歯に、歯ぎしりの力が加われば歯周病の悪化を招きます。歯周病は脳血管疾患、心疾患、糖尿病など、さまざまな全身疾患の原因になります。また、神経を抜いた歯の歯ぎしりは、根本から割れる歯根破折を起こし、抜歯となるケースも」医療機関では、歯を守るための専用マウスピースを作れる。「1回目の診察で型を取り、2回目の診察でできあがったマウスピースの調整をします。診察料、マウスピースの費用合わせて、8000円ほどです」そのほかにも、意外な症状が保険適用になるケースも。【アレルギー検査】約5000円(VIEW39)【白い歯のかぶせもの(虫歯等)】約8000円虫歯などの治療で使う白い歯のかぶせものは、かみ合わせなどの条件によって保険が使える。【ほくろの除去】約5000~9000円(大きさ・切除法による)ほくろの除去はサイズや除去方法により値段が変わるが、眼鏡に引っかかるなどの生活に支障が出ている場合は保険適用の可能性が。【巻き爪】約1万円(片足/手術費用)【靴の中敷き(外反母趾等)】約1万~2万円(片足)多くの女性が悩む外反母趾をはじめとした足の疾患のための医療用インソール(中敷き)も保険をつかって作製できることがある。気になる症状があれば、医療機関に相談してみよう。
2023年05月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「放送法の解釈問題」です。視聴者も監視して自由な報道を守っていこう。2015年に行われた、放送法第4条の「政治的公平」の解釈変更。その背景に政府の介入があったのではないかということが明らかになる総務省の行政文書が、3月、国会で立憲民主党の小西洋之議員により提示されました。放送法では、放送事業者が番組を放送、編集するにあたり「公安及び善良な風俗を害しない」「政治的に公平である」「報道は事実をまげないでする」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」ことが定められています。「政治的公平」に関しては、放送事業者の放送する番組全体で判断するということでしたが、’15年の参院総務委員会で当時の高市早苗総務相が、「一つの番組でも判断できる」という新解釈を示し、’16年には、公平さに欠けると判断された場合には電波停止もありうると表明しました。当時の安倍政権は勢いがあり、安保法制や特定秘密保護法、森友問題、憲法の解釈変更など、強権的に物事を進めており、反対勢力に攻撃していくような空気感がありました。今回、国会で公開された総務省の文書には、放送法の運用に関して政権側から解釈の変更を求めており、その仲介を促すような、当時の礒崎陽輔首相補佐官と高市総務相とのやりとりが残されていました。私たちのあずかり知らないところで、政権側が放送事業者に対して圧力を加えたのではないか、それを放送局も呑んでしまったのではないかというのが大きな問題になっています。それが本当ならば徹底的に抗議をすべきです。放送局側もたとえ圧力があったとしても、それに屈して番組をやめたり、論調を変える必要はそもそもないのではないでしょうか。ただ、制作者側からいうと、一つの番組で出演者全員が同意見というのは不健全だと思います。賛成も反対も多角的な意見を交わさなければ議論は深まりません。異なるそれぞれの立場から検証することが、メディアの役割なのではないかと思います。視聴者の皆さんには、メディアをしっかり監視し、誠実に報道している番組は応援していただけたら、メディアも頑張れると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年4月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「統一地方選挙」です。自分の暮らしに直結する選挙。ぜひ見極めて。統一地方選挙とは、全国的に期日を統一して行われる選挙で、4年に一度行われます。あちこちでバラバラに好きなタイミングで行われると、コストもかさみますし、報道も追いつきません。総務省の管轄のもと、選挙事務や費用の節減を目的に法律で定められ、昭和22年4月に第1回の全地方公共団体で一斉に行われました。投票日は前後半に分かれており、今年の第20回統一地方選挙は、道府県や政令指定都市の議会の議員および首長の選挙が4月9日。それ以外の市と東京23区、町や村の議会の議員や首長の選挙は4月23日になります。国政選挙は、あと2年はない予定なので、岸田政権に対して国民が意思を伝える機会がなかなかありません。そんななか、注文をつけるとしたら、この統一地方選挙は非常に大きな要になります。もちろん、国政と違い統一地方選挙で与党が大敗したとしても、自民党内の権力争いに変化が起きる程度で、政権交代になるなど国の政治設計そのものが変わるわけではありません。しかし、物価高や少子化、社会保障費の増大、省エネ対策や教育のあり方など、暮らしの中で改善していかなければいけない問題はたくさんあります。統一地方選挙は、それらの問題に対処し、自分たちの暮らしを直接変えていく選挙です。ですから、積極的に関心を持っていただきたいと思います。いま、僕は統一地方選挙の候補者を取材していますが、「県内に母親の難病を治療できる病院がなく、隣県まで通っていた体験をもとに、自治体間で医療情報の連携が取れる仕組みを作りたい」と、県政にチャレンジする人や、「デジタル化の遅れを取り戻し、住みやすい町作りをしたい」と、市長選に立候補する人など様々です。自分の住む地域だけでなく、ほかの地域の困りごとを知ると、その知恵を生かし、問題解決を望めるかもしれません。危機感を持って、「これをやりたい」「ここを変えたい」と主張する候補者を選ぶといいと思います。逆に具体的な政策のない候補者は、前例踏襲型で現在と変わらない暮らしを続けることになりますから、不満を感じている人は見極めて投票してほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年4月12日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月07日