衝動がそのまま音になったような、若者の奏でる音楽ももちろん魅力的。一方で、そんな時間を経たのち、窮屈になるどころか、ますます自由で個性的になっていく大人世代のミュージシャンたちがいる。今回は、東京スカパラダイスオーケストラでバリトンサックスを担当している谷中敦さんにお話をうかがいました。***東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんといえば、熟練のプレイと大人のクールさを備え、ファンだけでなく若いアーティストからも慕われる憧れの存在だ。「若いときは、将来ああいう大人の男になりたいと目標にする人物はいなかったんですよね。いま思えば、もったいなかったかもしれない。それより『世の中には一体どういう人がいるんだろう』『いろんな人のことを知りたい』、という気持ちが人一倍強かった」大学生のころから映画やアートが好きそうな人を見つけると「一緒にゴダールの映画を観に行かない?」と“ナンパ”したり、個性的で面白い人を集めては、定期的にパーティをしたり。今に至るまで、人づき合いは常にオープンだ。「肉体労働のアルバイトもしましたが、会社勤めをせず、まるで自由人のように働いている方たちと話すと面白いし、人間性が際立っていましたね。『お前はいい大学行ってるけど、世の中のこと何も分かっちゃいないな』と言われて嬉しくなったりね(笑)。振り返ると、いろんな人と接することで自分自身のことも分かってきた気がします。人間関係を通して自分がどういう人間なのか知れるし、どうアピールすれば分かってもらえるか、人との交わりの中で自分らしさを追求してきたのかな」20代にして、いろいろな自分の“場所”を持っていた谷中さん。誰にも会わずに自分を確立することも不可能ではないが、やはり出会いが豊富なぶん、人として成長し、磨かれていくのだろう。「大人になって気づいたのは、オーラがある人からは、何もしてなくても“凄み”を感じるということ。ただ笑っているだけでも凄みがあるような人と話すと、やっぱり人間関係がすごく広くて、経験豊富なんですよ。そういうことが内面に影響し、その人が持つ力になっていくんだと思いますね」今も昔と変わらず谷中さんは多くの人と話す機会を大事にしている。そういう場でひとつだけ大人として心がけているのは「人に対する“あたり”を、できるだけ柔らかくしようと努力する」こと。「若手アーティストの席にお邪魔する機会も増えましたが、オレが登場すると、それまでの会話と明らかに内容が変わるんだよね(笑)。そっと紛れ込んで、年上とかミュージシャンの先輩だなんて気を使われずに、いい話をしたいんですよ。まぁ、年上から言われたことは強制的に感じるかもしれないので、優しく話すべきだし、面白いこと、楽しいことを言いたいんです。スカパラのメンバーも、みんな大人になって、変に干渉はしないし、楽しいことを優先して共有しようという、グループにとって必要なことが分かってきたので、すごくラクですね。とはいえ、誰かが疲れていれば、それとなく気を使ったりもするし、みんな優しいですよ」誰にでも分け隔てなく接し、話し上手で聞き上手な谷中さんは、男女問わず恋愛の悩みなど数多くの相談を快く引き受けてきたという。そんな優しさも大人としての懐の深さだと感じる。「人に優しくできる程度に悲しさも知って、経験を積んできたのかな。傷つけば傷つくほど人に優しくできるのが、大人だと思います。ただ個人的に、女の人はできるだけ傷つかないようにしたほうがいいと思っています。女の人って、適度に傷つくくらいならまだいいんだけど、極端に傷つくとだんだん意地悪になっちゃったりすることがあるでしょ?だから傷つかない方がいいのかな、と思って」なるほど。こんなふうに優しく相談に答えてくれることを想像するだけで舞い上がりそうだ。「長年いろんな人の悩みを聞いていると、その世代特有の苦悩や、その時代ならではの特徴、いま日本人はどんなふうに悩んでいるのかが分かってくるんですよね。そうすると音楽で自分が何をしたら人々の力になるか、すごくいいヒントにもなっています」谷中さんの包容力から生まれる濃い人間関係が、ソングライティングにも反映されていたとは。「コラボソングなど、スカパラの歌ものの歌詞は自分がほとんど書いているんですけど、歌詞って明るくポジティブなことだけでは物語にならないんです。ネガティブな影の要素も取り入れ、両方とも使ってはじめて絵として深みのあるものになります。以前、詩集を出したとき、読んでくれた友人に『悲しいことや辛いことが、ディープなところまで書いてあるけど、1%ぐらいポジティブが勝ってますね』と言われて、すごい嬉しかったんだよね。ポジティブさが少し上回る大人って、なんかいいじゃないですか。たぶん本当の大人って、幸せと哀しみを知っていて、なおかつ“幸せ”を作り出せる人だと思うんですよ。自分も最後に笑って幸せに人生を終わらせられるように、いい経験を積み重ねていきたいですね」◇やなか・あつし東京スカパラダイスオーケストラでバリトンサックスを担当。バンド活動以外に俳優、詩人としても活躍。年末まで全国ライブハウスをツアー中。12 月14日にライブDVD『「叶えた夢に火をつけて燃やす LIVE INKYOTO 2016.4.14」&「トーキョースカジャンボリー2016.8.6」』を発売。◇コート¥460,000ジャケット¥190,000ベスト¥96,000シャツ¥43,000パンツ¥59,000タイ¥22,000チーフ¥17,000(以上エトロ/エトロジャパンTEL:03・3406・2655)その他はスタイリスト私物※『anan』2016年11月16日号より。写真・矢吹健巳(W)スタイリスト・吉本知嗣ヘア&メイク・高草木 剛インタビュー、文・北條尚子
2016年11月15日阿部寛×天海祐希のW主演で描かれる映画『恋妻家宮本』。この度、映画の原作となった重松清の「ファミレス」にも登場する、吉田拓郎の名曲「今日までそして明日から」が、本作の劇中歌になることが決定した。妻から父親と母親という風に形を変えた夫婦生活。理想の夫ではないにしても、浮気もせず、教師としてまじめに働き、きちんと給料を入れる、そんな自分に何の問題もないと陽平は思っていた。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い、卒業と同時にできちゃった婚。そして、ごく平穏な結婚生活27年を経て、子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ転勤で旅立った日、久々27年ぶりの2人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい、妻は飲みつぶれてしまう。そんな夜、陽平は、妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?陽平は激しく動揺する。かといって、妻に問いただす勇気もない。悶々とする陽平の生活が始まった。しかし、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも、妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせる。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこにはさまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんなとき、美代子が家を飛び出してしまう。美代子の真意とは?そして、陽平の選んだ道とは――?自らの作品の中において、一貫して鋭く斬新な視点で現在の家族を描き続けてきた監督・遊川和彦。監督は、“これまでの自分の人生は、そして結婚は果たしてこれで良かったのか”自信を持てない主人公を通して、「愛を伝えることの大切さ」を伝えたい”と語っており、そんな物語にぴったりということで決定したのが今回の劇中歌だ。「今日までそして明日から」は、これまでの人生に迷い、そしてこれからの人生に不安を感じる主人公の中年オヤジ・宮本陽平の気持ちに寄り添い、そっと元気づけてくれる歌詞と、穏やかでも力強く前向きなメロディーは、40年以上前に制作された楽曲にも関わらず、この映画をそのまま表現したような素晴らしい楽曲となっている。歌詞に感動したという遊川監督は、「自然と自分の中で、宮本たちに“わたしは今日まで生きてみました”と歌わせたい、という思いになった」とコメントしており、なんとエンディングでは阿部さんと天海さんを含め出演した全キャストで「今日までそして明日から」フルコーラスを合唱!このシーンの撮影は、本作のために作られたファミレスのセットに全キャストが集まり行われ、監督の熱い演出のもとこだわりのエンディングが完成している。一足先に上映された「モントリオール世界映画祭」では、通常エンドロールが始まるとすぐに席を立ってしまうモントリオールの観客が、全員最後まで席を立たずに楽しんでいたほど。また、吉田拓郎ファンだという原作者の重松氏は、実際に楽曲が使用された本作を観て「試写のあとの帰り道、気がつけば、ずっと口ずさんでいました」とコメントしている。 そんな出演キャスト全員で歌い繋ぐ「今日までそして明日から」はエンディング、そして吉田さんが歌う「今日までそして明日から」は劇中歌として登場する。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月03日12月20日(火)にBlu-ray&DVDを発売する「乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学 冬の旅」。この度そのジャケット写真が、北海道出身の写真家・岡田敦の撮り下ろし作品となることが決定。併せて岡田さんからコメントも到着している。「乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学 冬の旅」は、今年2月~3月、北海道文化放送で北海道限定地上波放送した番組。「乃木坂46」の橋本奈々未が、故郷である北海道を題材にした1冊の本と一緒に、その舞台を旅する映像物語だ。取り上げる小説は、村上春樹の「ノルウェイの森」(第1話)や「羊をめぐる冒険」(第2話・3話)、桜木紫乃の「ラブレス」(第4話)、渡辺淳一の「阿寒に果つ」(第5話)といった人気作品。 グループの中でも本好きで知られる彼女が、人や絶景に触れる紀行ドキュメンタリーのほか、橋本さんが印象に残った一節を大自然の中で心を込めて朗読。自分の言葉で、本の魅力や影響を受けた生き方などを語るほか、 昨年秋から半年間の彼女の心情が綴られている。朗読の場面に挿入される、文学世界を表現したドラマのような美しい映像も見どころのひとつとなっており、北海道の絶景の中で、橋本さんが知られざる素顔を露わにしていく。そして今回、その番組が収録された Blu-ray&DVDのジャケット写真がお披露目!そのジャケット写真を手掛けるのは、木村伊兵衛写真賞を受賞した北海道出身の写真家岡田さん。岡田さんは本番組の第3話「羊をめぐる冒険」(後編)に出演しており、その出会いをきっかけに、現在放送中の「乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学 夏の旅」の撮影にも同行している。今回は「Type A」と「Type B」2つのバージョンでの発売が決定しており、「Type A」はAmazon.co.jp(ディスクオンデマンド)で販売(Web予約受付中)、「Type B」は コーチャンフォーグループで販売(店頭予約受付中)となる。なお、「乃木坂46橋本奈々未の恋する文学 夏の旅」公式Webサイト上でも、岡田さんとのコラボが実現。ジャケット以外の写真も一部スペシャルフォトギャラリーとして展開中となってる。<岡田敦コメント>「花の名」撮影の現場はとても静かだった。指示もほとんどださず、無理に笑ってもらうこともしなかった。悲しい時でも笑顔をふりまくのがアイドルの生業なのかもしれないが、僕はアイドルとしての“橋本奈々未”ではなく、一人の女性として彼女の姿を撮りたかった。言葉で引きだす表情は、いっけん被写体との距離が縮まったかのように錯覚するが、実際には幾つもの見えない壁をつくってしまう。表層的な仕草や表情もまた、心の奥深くに刻まれることはない。北海道の大地に流れる静かな時間は、東京で生きてゆくために互いが身につけた業を、優しくほどいてくれたような気がする。演じるのではなくただそこに彼女が存在している。その姿は月あかりに照らされた一輪の花のように美しかった。岡田敦「乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学 冬の旅」Blu-ray&DVDは12月20日(火)より発売。※予約受付中(cinemacafe.net)
2016年10月31日●監督も気づかないくらい自然に、立ち姿から変えた作家・北杜夫の小説を実写化した映画『ぼくのおじさん』(11月3日公開)。小学4年生の雪男と、雪男の家に居候をしている"インテリぼんくら"なおじさんが、日本で、ハワイでユーモラスなやりとりを繰り広げる。"漫画原作・ベストセラー&大宣伝至上主義"の邦画界とは離れた存在であるこの作品で、愛すべき"おじさん"を演じる松田龍平と、『もらとりあむタマ子』、『味園ユニバース』など、どこかだめな人を愛すべき人に描く山下敦弘監督に、今作についての話を聞いた。○「ダメなおじさん」の説得力――今回、しっかり者で作文の上手な雪男、そしてインテリで屁理屈を言う居候のおじさん、2人のやりとり、行動が作品の魅力をつくりあげていきますが、おふたりは雪男とおじさん、どちらのタイプが近いと思いますか?山下:僕は、今となってはおじさんですかね。――例えば、おじさんのこういうところに共感したとか。山下:そう思うと、ないですかね。やっぱり雪男かもしれないです(笑)。おじさんは、あまりにも自分にないものばかりですね。松田:僕はどちらかといったらおじさんかな? 旅行先に着いて早々、迷子になってしまう感じ。何回か経験があります。山下:財布とか、落としてますよね。松田:財布も何回か落としてますね。たぶん、おじさんも「最終的にどうにかなる」と思ってるタイプなんじゃないかなと思います。――それでは、仕事の面では、お互いどのような印象でしたか? 今回が初めてのタッグになるかと思いますが。山下: 最初は、龍平くんの「おじさん」像を相当作りこまなければいけないと思っていたんですけど、だんだん、おじさんにしか見えなくなってくる感じがありました。今思えば、さすがですよね。失礼ですけど、すごく考えて演じてくれていたのかなって。『ぼくのおじさん』を映画にするにあたって、ある種の不安やチャレンジみたいな部分について、考えるところは近いんじゃないかと思ったので、同じ感覚で相談できた感じがありました。――松田さんは実際、いかがでしたか?松田:撮影に入る前にいろいろ考えて、撮影に入る頃には、一旦考えたことを忘れてから臨みました。ひとつあったのは、おじさんは屁理屈を言うことが多かったから、そこに説得力を持たせられたら、というくらいでしょうか。――居候のおじさんだけど、哲学者らしいところを見せる、ということでしょうか?松田:というよりも、おじさんの説得力について考えるところから、キャラクターができてくるという感覚です。おじさんはただの居候だからこそ、それでも周囲に許される術みたいなものを持っていないといけないのかなと。今回演じたおじさんは、呆れられながらも、なんだかんだうまいことやっているような気がしました。ものごとの元凶はおじさんにあるのに、やりあってしまったお義姉さん(寺島しのぶ)が結局「いいかげんにしなさい」とお兄さん(宮藤官九郎)に怒られるような、うまい立ち回りをしているんですよね。あとは佇まい、歩き方も、今回は意識しましたね。山下:立ち姿も、独特でしたね。見慣れちゃったけど、たしかに龍平くんの他の作品と全然ちがう立ち方でした。編集していて気付くんですよ。僕の中にもイメージはあったと思うんですけど、時間が経って編集してみると、「龍平くんが勝手にやってくれてたな」ということはありましたね。●1日10時間しか撮影できないハワイロケ○ハワイロケに「浮かれてはならない」――今回、後半パートはずっとハワイロケというのが驚きでした。撮影をされていて、日本と違いはありましたか?山下:ハワイでは、雪男役の(大西)利空が、より子供らしくなりましたね(笑)。すごくハワイを楽しんでいる利空を見ると、疲れてた僕らにエネルギーとして跳ね返ってくる感じがありました。「よかったなあ」と思いながら、僕らは「酒飲もっか」みたいな(笑)。あとはハワイだと、規定があって10時間しか撮影ができないんですよ。日本にいると、期間中は集中して撮影するんですけど、ハワイでは生活の時間と撮影の時間が均等にありました。最初は「もっと撮れるのに」と思っていたんですが、終わる頃には「これはこれでいいな」と思いましたね。日本は詰め込みすぎなのかな。――松田さんはいかがでしたか?松田:ハワイで浮足立たないようにしなきゃと気を引き締めていました。日本パートと半々で撮っていたので、ハワイに行って映画の雰囲気が変わってしまわないようにと思って。でも、日本での撮影で、ちゃんと”雪男”と”おじさん”の関係性ができあがっていたから、ハワイというロケーションを素直に感じながらも、変わらない2人でいられたと思います。山下:やっぱりハワイって魅力的ですよね。だから「浮かれてたまるか」と構えちゃったのはありますね。でも1~2日は、もう少し素直にはしゃいでも良かったかもしれない(笑)。――ちなみにハワイのお土産などは買われたんでしょうか。山下:コナコーヒーとマカデミアンナッツを大量に買いました(笑)。――劇中でも、コナコーヒー農場が舞台になりますが、やっぱりおみやげもコナコーヒーなんですね。松田:ちょうど、農園での撮影があったので、僕もコナコーヒーを買いましたね。山下:みんな買ったんじゃないかな?松田:農園にあるんですよね、販売所みたいなところが。山下:その場では飲み放題みたいになっていて。日本で飲むとすごく高いから、撮影中はガンガン飲んでました。貧乏性ですよね(笑)。○おじさんと雪男は、ボケとツッコミ――山下監督は、映画の中でも少しダメな人を描くことが多いのかなと思いまして、今回もおじさんは愛すべき"ダメな人"に描かれているように感じました。山下:好きですね。ダメな人の方が、人間くさいからだと思います。ただ今回は、もちろんダメなおじさんではあるんですけど、原作の北杜夫さんの独特の品や知性がにじみ出ている部分が、今までとは違ったと思います。ある意味、いちばんダメなのかもしれないですけど(笑)。でも、雪男くんというキャラクターがいるから、思いっきりできたという部分はありますね。おじさんはまったく反省も成長もしないので、普通は作品として成立しないんですけど、雪男くんとのバランスで、ここまでダメなおじさんができました。松田:雪男とのバランスは、すごくありましたよね。映画の中でおじさんが何を言っても、雪男に見透かされていて、すぐに雪男の心の声が入ってくる。――ボケとツッコミのような関係性でしょうか。松田:そうですね。だからもし、雪男のナレーションがなかったらどう見えるのか(笑)。ダメなおじさんが、居候の家庭の中で、淡々と猛威をふるってるように見えるかもしれません。山下:一方的に(笑)。けっこういやな映画かもね(笑)。――心の声オフバージョン、観てみたいですね。山下:オフバージョン、きついなあ(笑)松田:おじさんが甥っ子たちとの動物園の約束をなんとなく断ったり、変なおみやげを買ってきたり、それをツッコミなしにひたすら観るという。おじさんの客観性が見えてくるのかもしれませんね。山下:雪男も冷たい子供に見えるでしょうね(笑)松田:たしかに(笑)山下:「言えばいいのに」みたいな。松田:心ではいろいろ思ってるのに、じーっと……。山下:見てるだけ(笑)。雪男の声に救われてたんですね。■映画『ぼくのおじさん』担任のみのり先生(戸田恵梨香)から、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。居候しているぼくの"おじさん"(松田龍平)は大学の非常勤講師。哲学を週に一コマ教えているだけで、いつも万年床でゴロゴロして、猫のニャムよりも働かない。おまけに超貧乏でケチ、ドジで運動神経もゼロ。雪男は、そんなおじさんを題材に『ぼくのおじさん』という作文を書くことにする。11月3日公開
2016年10月30日アイドルグループ・Juice=Juiceの宮本佳林が21日、都内で写真集『Sunflower』(発売中 3,000円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。今年はフジテレビ系ドラマ『武道館』に主演し、実際に11月7日には初の武道館公演も決定しているJuice=Juiceで、デビュー時よりセンターとして活躍する宮本。同書は、初めての宮古島と、本人が馴染みのある街の東京・調布の深大寺で撮影され、宮古島では水着はもちろん、タイトルにもなっているひまわり畑での印象的なカットなど、17歳の宮本の弾ける笑顔が満載し、都内では落ち着いた雰囲気の浴衣姿に加え、写真集ではラストとなる制服姿も披露。今の宮本を表現するにふさわしい少女性を切り取った写真集に仕上がった。そんな同作について宮本は「空もめちゃくちゃ晴れていて、ファーストとセカンド(写真集)は曇りとか雨の写真集になってしまったんですけど、今回はパーッと晴れているので明るい感じの写真集になっています」とハツラツとした笑顔で語り、見どころについては「3冊目の写真集なんですけど、一番いろんな表情が撮れているかなと思いますし、自然かなって思うので、そこを見てほしいですね。あとは成長を見てもらえたらと思います」とアピールした。また、お気に入りには白いタンクトップを着て座っている写真を挙げ「"座り姿勢が整っています"みたいな感じが自分的にすごく好きで、撮影したその日に写真を印刷してくださったんですけど、この写真を見たときから『これすごく好きだな』って思っていました」と明かし、「色白なのが魅力かなと自分でもチャームポイントだなと思っていて、めちゃくちゃ色白が際立っているなと思うので、この写真が好きです」と声を弾ませた。また、大胆な水着ショットも収録されているそうで、恥ずかしさはなかったか聞かれると「海だし、夏だし、こういう機会じゃないと海に入れないと思って、わーって撮ってもらいました」と語った。Juice=Juiceとして初の武道館公演を直前に控え、準備の状況を聞かれると「今、取り掛かっている最中で、メンバーの中でも『最高の武道館にしたい』と思っているので、初めての武道館ということもありますけど、準備は万端の状態で行きたいと思います」と意気込み、注目ポイントについては「Juice=Juiceってなんでか走るのが苦手なグループで、走るかたちが変で、武道館って大きいので、その走っている姿に注目してほしいなと思います。競争心があって、誰が早いかとか注目して見てもらえたら面白いんじゃないかなと思います」とオススメしていた。
2016年10月22日お笑い芸人の加藤浩次(47)が、6日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~9:55)で、ミス慶応中止問題についてコメントした。"女子アナの登竜門"としても知られる「ミス慶応コンテスト」。運営する慶応義塾広告学研究会で未成年の飲酒が発覚したことにより、大学側から解散を命じられ、同コンテストも中止に追い込まれてしまった。このことを受け、松嶋尚美(44)は「未成年の飲酒はこれだけテレビでも『アカン』って言ってるし、いろいろな人が処分を受けている。まだ、繰り返すんか」と呆れ顔。加藤はうなずきながら、「その背景にはたぶん、常態化していて『当たり前だ』みたいに言われている部分があるんだろうね」と推測した。また、同大学出身の岩本乃蒼アナ(25)は、「ミス慶応になってアナウンサーになりたいという子は、OBやOGが活躍しているからこそ」とこれまでの実績に触れ、「今回も夢のステップとして出場していた女の子たちがいる中で、誰かの責任で開催できなくなったのは残念」と今年の出場者の心情を思いやった。これについても加藤は「そう思っている子たちもいるということだもんね」と深く納得。その上で、「でも、そこからじゃないとアナウンサーになれないわけじゃないからね」と付け加え、不運に見舞われた学生たちにエールを送った。
2016年10月06日お笑い芸人の加藤浩次(47)が、22日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、セクシー女優に転向したタレント・坂口杏里(25)の決断をたたえた。この日、芸能リポーターの井上公造氏が、坂口のホスト遊びや借金苦の経緯を解説。元事務所の先輩である重盛さと美(28)が、自身の貯金を切り崩して500万円を貸そうとしたことが明らかになると、加藤は「重盛だって、全然お金ないよ」と深刻に受け止め、借金の総額が約2,000万円ともいわれていることに「えー!?」「相当(な額)ですよ」と驚きをあらわにした。井上氏の「最終的に自分で働いて返すという意味では、別に悪いことをしているわけじゃない」という見解に、加藤も「当然」と同意。「反省して自分で働いてお返ししようと思っているということですね」と前向きに受けとめ、「たくましいですよね。自分でがんばってやろうとしているということは。誰にも頼らず」と称賛しながらも、「頼れなかったのかもしれないですけど」と付け加えてこの話題を締めくくった。「セクシービデオの関係者に取材した」という井上氏によると、坂口はすでに2作目の話を進めているという。デビュー作のタイトルは、"なんて日だ!"を意味する「What a day!!」。加藤は「小峠も苦笑いだよね」と、かつて坂口と交際していたバイきんぐ・小峠英二(40)に同情していた。
2016年09月22日お笑い芸人の加藤浩次が、19日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、不倫疑惑が報じられた歌舞伎俳優・中村橋之助の妻でタレントの三田寛子の堂々とした取材対応について、「奥さんがしたら一番怖い」と夫の立場で発言した。橋之助は、15日発売の週刊誌『週刊文春』で京都の芸妓との不倫疑惑が報じられることを受け、14日に謝罪会見。16日には三田が取材に応じ、夫の不倫騒動をお詫びするとともに離婚については否定し、その堂々とした受け答えに称賛の声があがった。加藤は、「ああいう対応を奥さんがしたら一番怖いですよ」と話し、「感情むき出しにしてもらった方がまだ楽というか…」と意見。「コラーッて怒ってくれる先生の方がよくて、すごい冷静に怒る数学の先生がやけに怖かったりした」と例えて説明した。編集者の山本由樹氏も「虫唾が走りますよね。橋之助さん見れないと思いますよ」と同調。女性陣からは「家でマジ切れされているかもしれませんよ」という意見があり、加藤も「そっか…」と返していた。三田は報道陣に対し、「主人も私も至らぬ点が多々ございまして、芸事以外のことでお騒がせして深く夫婦で反省しています」「今日も雨が降って来ました。先代の中村芝翫(しかん)である父が雨男として有名で父がもっと『気を引き締めて頑張らねばあかんぞ』と言ってくれているようで。私を守ってくださる雨にも思います」などと話し、離婚の可能性を聞かれると「ないでーす」と笑顔で答えていた。
2016年09月19日カナダで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した映画『恋妻家宮本』。阿部寛と天海祐希が初の夫婦役でW主演を務めることでも話題の本作に、菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかりら豪華俳優陣が出演することが明らかになった。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。テレビドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「はじめまして、愛しています。」ほか話題作を手掛ける気鋭の脚本家・遊川和彦が、初めて映画監督を務める本作。家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、遊川監督が大胆に脚色を加え、熟年離婚が当たり前となった現代において、子どもが独り立ちした夫妻が50代からの2人きりとなる生活とどう向き合うのかを、コミカルかつハートフルに描く。この度、阿部さん&天海さんが演じる宮本陽平&美代子夫婦と共演する、追加豪華俳優陣が発表。阿部さん演じる宮本陽平が通う料理教室仲間で、容姿端麗ながら毒舌、いつも夫の悪口を言っている五十嵐真珠を、10月期ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」で主演を務める菅野さん。同じく料理教室仲間で、真珠とは正反対の性格で、天真爛漫にまもなく結婚する婚約者ののろけ話ばかりする門倉すみれを、遊川作品「リバウンド」で主演を務めた相武さんが演じる。また、2015年の「偽装の夫婦」に続いて、遊川作品への参加となった富司純子が、中学校教師でもある陽平の教え子の祖母にして天敵、正論を振りかざして厳しく孫に接する井上礼子役を務める。そのほか、大学生時代の陽平&美代子を、現在放送中「家売るオンナ」での好演が光る工藤さんと、元「ももいろクローバー」のメンバーにして映画『百瀬、こっちを向いて。』主演や、テレビCMなどで女優として活躍目覚ましい早見さんが、それぞれ演じる。2人は見た目もさることながら、しぐさやクセに至るまで熱心に阿部さん&天海さんの演技を研究し、本人たちに「まるで本当に若い頃の自分たちを見ているよう!」と言わしめたそう。そして佐藤二朗が、菅野さん扮する真珠と常にケンカが絶えない夫、五十嵐幸次を担当する。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日お笑い芸人の加藤浩次(47)が、24日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、高畑裕太容疑者(22)が強姦致傷容疑で逮捕されたことについてコメントした。番組ではトップニュースでこの話題を伝え、加藤は「こういった事件の場合はいろんなケースがあると思われますが」と前置きし、「高畑容疑者の場合は、欲求を抑えきれなかった」と指摘。コメンテーターを務める久保純子(44)が、女優で母・高畑淳子(61)に同情すると、加藤は共感しながら「一番ショックなのは被害に遭われた女性」と語った。高畑容疑者は27日・28日に放送される同局系『24時間テレビ39』のパーソナリティを務めることが決まっていたが見送りになり、同番組内ドラマスペシャル『盲目のヨシノリ先生』(27日21時頃~)を撮り終えていたが代役を立てての再撮が決まった。『スッキリ!!』では高畑逮捕のニュースの締めくくりとして、森圭介アナウンサーが「今回の事件について日本テレビでは、事実関係を確認中ですが極めて遺憾です。『24時間テレビ』も含め、当社の番組出演は当面見送ります。なお、高畑容疑者が出演する予定だった24時間テレビのドラマにつきましては代役を立てて撮り直す方向です」と同局の公式コメントを読み上げた。
2016年08月24日お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が、15日に放送された日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、SMAPの解散について言及した。この日の番組では、芸能リポーター・井上公造氏の生解説を交えてSMAPの解散について大々的に紹介。加藤は、「25年…CDデビューしてからトップに一気に駆け上がって、その状況で解散っていうのは、下がっていったときよりみんなの記憶に絶対残る」との見方を示した。また、「25年やってきて、それぞれの思い、それぞれの方向性がいろいろ出てくる。そうなったらズレも当然生じる」とコメント。「そこでウソをついて、うまくいってないのに続けることは可能だけど、そこのズレはSMAPじゃなくなるから解散を選んだというのは5人の考え方を尊重したい」と語った。
2016年08月15日お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が、6日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『めちゃ2イケてるッ!』(毎週土曜19:57~20:54)で、極楽とんぼ活動再開への思いを語った。2006年に不祥事を起こした相方の山本圭壱が、7月30日放送の『めちゃイケ』スペシャルで10年ぶりに地上波復帰。番組メンバーと再会し、加藤やナインティナインの岡村隆史が思いをぶつけた。そして山本は、加藤と共に出演者やスタッフ、視聴者に謝罪。さらに、秋から極楽とんぼとして全国ツアーを実施することが加藤の口から発表された。前回の放送で、「こいつはどうしようもねえ男ですわ。ただ、もう1回やりてえんだよ」と、涙ながらに極楽とんぼ復活への思いを語った加藤。この日の放送では、「本当、一からですよね。向かうっていうところもまだ定まっていない。若手芸人のデビュー1年目ぐらいの気持ちでやろうかなと思っています」とコンビ活動再開への意気込みを伝え、「気持ちで、魂でやります」と気を引き締めた。「極楽とんぼ 単独ライブ 全国ツアー2016」は、9月3日の北海道・札幌公演を皮切りに全国14カ所で開催される。
2016年08月06日阿部寛と天海祐希がW主演を務める映画『恋妻家宮本』が、カナダのモントリオールで開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に正式出品されることが決定した。宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)は、学生時代に合コンで知り合い卒業と同時にできちゃった婚。そしてごく平穏な結婚生活25年を経て子どもの独立のときを迎えていた。ところが、息子夫婦が福島へ旅立った日、久々の二人きりの生活に戸惑い、ふたりともついつい飲みすぎてしまい妻は飲みつぶれてしまった。そんな夜、陽平は妻の記入欄がすべて書き込まれて捺印された離婚届を本棚で発見。順風に思えた夫婦生活、美代子はいったい何を考えているのか?かといって妻に問いただす勇気はなく、耐えられずに陽平は趣味の料理教室仲間に相談するも妻の浮気を示唆されて余計に不安を募らせてしまう。これまでの人生を常に何が正しいかを考えながら生きてきた陽平。教師として学校でふれあう生徒とその家族、趣味で通う料理学校で垣間見るよその夫婦の姿、そこには、さまざまな夫婦そして家族の形がある。正しいことって、何だろうか。陽平の惑いは深まるばかり。そんな時美代子が家を飛び出してしまう――。ドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」「〇〇妻」「偽装の夫婦」といった数々の話題作を世に放ち、今クールでも話題のドラマ「はじめまして、愛しています。」を手掛けている気鋭の脚本家・遊川和彦が、満を持して映画初監督を務めた本作。今回は家族小説の名手である重松清の「ファミレス」を原作に、独自の視点で現代の家族を描き続けてきた遊川監督が大胆に脚色をしていく。今回正式出品が決定した「モントリオール世界映画祭」は、1977年に設立されたカナダ最古の国際映画祭の1つで、世界三大映画祭に次ぐ北米最大の映画祭。毎年8月にケベック州のモントリオールで開催され、40回を迎える今年は、現地時間の8月25日~9月5日の期間で行われる。本映画祭にはこれまでにも、『おくりびと』(最優秀作品賞)、『悪人』(最優秀女優賞/深津絵里)、『ふしぎな岬の物語』(審査員特別賞)、『そこのみにて光り輝く』(最優秀監督賞)などが賞を受賞しており、日本作品が高い評価を受けている。そして今回本作がノミネートされた「ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門」は、新人監督を発掘することを目的とする部門で、初監督作品が対象。本映画祭で行われる公式上映にて、本作は初めて海外にお披露目となり、当日は主演の天海さんが遊川監督と共に映画祭に参加する予定とのこと。天海さんは海外映画祭への参加は2001年の『狗神』以来となり、実に15年ぶりの海外進出!「遊川さん初監督作品『恋妻家宮本』が!モントリオール国際映画祭ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に出品されるなんて!とても嬉しいー!」と喜びを述べた天海さん。「遊川監督の元、全てのスタッフ、キャストが一丸となり作り上げた作品です。遊川さんのこの作品での“大切な事は、正しい事よりも優しい事”と言うメッセージが、沢山の方々に伝わると嬉しいです」と話し、「たくさんの方々に観て頂ける様に遊川さんとモントリオールに行って参ります。阿部さんがご一緒できないのは残念でなりませんが、阿部さんの分まで頑張って来ます!」と映画祭に向けて意気込んでいた。また、仕事の都合で今回の映画祭は不参加となってしまった阿部さんは、「遊川監督、そして天海さん。モントリオールで巻き起こるであろう『恋妻家旋風』を体感してきて下さい!」とメッセージを贈っていた。そして本作が初映画監督となる遊川監督は、もちろん初海外映画祭。「重松清さんの原作『ファミレス』の中の“正しい選択よりもやさしい選択を選ぼう”というメッセージを世界中の人に伝えたかった」と語る遊川監督は、「自分が“正しい”と信じ、他者の意見に耳を貸さない人間が増え続け、テロや差別などが溢れ返っているいまだからこそ、世界中のひとりでも多くの人に“正しさ”よりも“やさしさ”が大切なんだと知ってもらいたい。だから、こんなぼくの願いを思いがけない早さで叶えてくれたモントリオールの“やさしい”人たちに心から感謝です」と喜んだ。もし、本部門で受賞すれば日本人としては初の受賞。60歳還暦にして新人監督となる遊川監督は、見事受賞を勝ち取ることができるのだろうか。海外の反応も気になるところだ。『恋妻家宮本』は2017年1月28日(土)より全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月05日お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次(47)が、1日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で、相方・山本圭壱(48)とコンビ活動を再開することについて言及した。7月30日に放送されたフジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!夏休み宿題スペシャル』で、山本が10年ぶりに地上波に復帰し、出演者やスタッフ、視聴者に謝罪。加藤は「こいつはどうしようもねえ男ですわ。ただ、もう1回やりてえんだよ」と涙を流し、「ライブからやろう。全国を回って謝罪の旅を終えて、それから考えよう」と秋から極楽とんぼとして全国ツアーを実施する計画を立てていることを明かした。この日の『スッキリ!!』では、"天の声"こと南海キャンディーズの山里亮太が、「私が気になるのは、そこにいる男は極楽とんぼの加藤浩次さんじゃないですか!」と切り出し、加藤が「10年間ずっとそうでしたけど」と突っ込むと、山里は「あらためて思ったよ、先週末見て」と語った。そして、山里が「復活したね!」と感慨深げに話すと、加藤は「復活したというか、1回テレビでやらせていただいたっていうだけなんで」と説明。「これから2人でライブ活動とかしていく。9月から全国回らせていただきますので、よろしくお願いします」と呼びかけた。さらに、山里が「久しぶりに全力で頭を下げている加藤さん見ちゃった」とイジると、加藤は「意外に頭下げるんですよ、俺。下げるときは下げるんですよ」と笑っていた。
2016年08月01日お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が、30日放送のフジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』スペシャル(18:30~20:54)で、コンビでのライブを計画していることを明かした。今回、相方の山本圭壱が10年ぶりに地上波復帰。山本は、2006年7月に不祥事を起こしてから芸能活動を休止していたが、昨年1月に東京・下北沢で単独ライブを開催し、芸能活動を再開した。そしてこのたび、レギュラー出演していた同番組に10年ぶりに出演することとなり、放送前から大きな話題を呼んでいた。番組は、加藤が格闘技のリング上で山本に怒号を浴びせている場面からスタート。加藤は「世間から何も受け入れられてない人間がテレビなんか出れねぇんだよ!」「これ逃したら何もねーんだ俺ら。終わりだぞ!」と思いをぶつけ、涙を流して見守るメンバーの姿も映された。その後、ナインティナインの2人が加藤に今回の企画を説明したときの映像を放送。その際に、矢部が「メンバーに隠していることはありませんか?」と聞くと、加藤は「夏以降、極楽とんぼでライブをやろうという段取りをしています」と明かした。山本本人にはまだ話してないそうで、「こういうこと(地上波テレビ出演)が無理だと思っていたから、ライブから一歩ずつと思っていた」と説明。『めちゃイケ』出演の話を聞き、「想像つかない」と驚いていた。
2016年07月30日一度閉店し、復活した下町の喫茶店谷中町の入り口にある、『カヤバ珈琲』。町のシンボルとして、昭和から多くの人に親しまれてきた「喫茶店」です。実は、一度閉店をしましたが、周囲の協力により2009年に当時の面影や人気メニューを残しつつ、新たなデザインを加え、復活したエピソードをご存知でしょうか?お店の「カヤバ珈琲」という名前は、榧場伊之助さんという創業者の名前が由来となっています。昭和13年に創業して約70年近く営業し、お亡くなりになるまで、ずっと近所の人々の憩いの場所になっていました。店主が亡くなり閉店状態が続いていたところを、台東区の歴史のある建物を残していく活動をしている「NPO法人たいとう歴史都市研究会」や、銭湯を改装したギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」の有志によって、お店の復活を目指し、2009年9月にリニューアルオープン。大正5年に建てられた木造の家屋は老朽化した箇所のみ修繕し、看板やイスなど往時の設えを残したこの喫茶店に愛着を持つ地域内外の人の支援を得て、「カヤバ珈琲」が復活しました。往年の味を忠実に再現した名物のたまごサンド名物「たまごサンド」(500円)に挟んであるのは、ゆでたまごではなくフワフワのたまご焼き。パンとたまご焼きのみのシンプルな構成ながら、からしマヨネーズや塩の効かせ方が絶妙なやさしい味わい。かじりついた瞬間に、ついほころんでしまう、往年の味を忠実に再現した名物メニュー! 食事と一緒に楽しみたいドリンクも『カヤバ珈琲』オリジナルのメニューが充実しています。創業当時から人気を博している「ルシアン」(500円)はコーヒーとココアが半分ずつミックスされていて、コーヒーが苦手な人もおいしく味わうことができます。昭和喫茶の思い出が残る、椅子、カウンター、食器等を眺めながら、時代を超越したレトロモダンな空間で、心豊かな憩いのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?取材・文/中島和美店舗情報店名:カヤバ珈琲TEL・予約:03-3823-3545住所:東京都台東区谷中6-1-29アクセス:JR山手線日暮里駅から徒歩10分東京メトロ 千代田線根津駅から徒歩10分営業時間:月―土8:00~23:00日8:00~18:00定休日:年中無休
2016年07月23日お笑いタレントの加藤浩次がこのほど、フジテレビ系バラエティ特番『有名人が初めて話します! とっておきランキング ここでしか聞けないヒミツの話27連発』(17日21:00~22:52)の収録後に取材に応じ、「すげぇ手応えあります!」と自信を見せた。この番組は、有名人が"自分だからこそ熱く語れるランキング"をプレゼンしていくというもので、今年4月の第1弾に続き、第2弾の放送が決定。MCを務める加藤は「スタッフからではなく、自分発でランキングを組んでくれているので、熱が伝わって面白かったですねぇ」と大満足の表情で、「1回目も相当濃かったですけど、それを全然超えてましたね」と胸を張った。中でも加藤が膝を打ったのは、「試合内容以上に興奮させてくれる実況アナ」をプレゼンした草野仁と、「語り継がれるべき、スポーツ裏エピソード」をプレゼンした小倉智昭という2人の大物司会者。長年蓄積された膨大な知識から選ばれたランキングに、加藤は「感動しました」とまで語り、「話にのめり込ませたり、聞かせたりする技術が高いなというのも分かりましたし、ランキング自体も面白かった。僕がMCやってるのが恥ずかしかったです(笑)」と恐縮していた。自身がプレゼンしてみたいのは「サッカーの悪童ランキング」と即答。ちょうどこの収録前に、ココリコの遠藤章造にやってみたいランキングを聞くと、「プロ野球審判の『ストライク』の面白い言い方ランキング」と答えたといい、加藤は「それはぜひやってもらいたい」と期待を込めた。このほかには、飛鳥昭雄が「オカルト界が震えた未知との遭遇、決定的証拠」、小木博明(おぎやはぎ)が「パニック映画、驚異の発想力」、カンニング竹山が「ビンゴ司会がうまい芸人」、佐藤栞里が「少女マンガに学ぶ、キュンキュン名シーン」、篠原はともえが「奇跡の天体」、田中直樹(ココリコ)が「進化の方向性がハンパない動物」、Mr.マリックが「失敗マジシャンの奮闘」に関するランキングをプレゼン。取材会に同席したゲストの博多大吉は「本当にこんなに内容が濃いとは思っていなかったです」と驚き、小島瑠璃子は「気にしたことがなかったようなポイントと、もともと自分が好きなポイントが、どっちも見られると思います」と見どころを話している。
2016年06月15日演出家・宮本亜門が、12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんに対して、所属事務所を通じて追悼のコメントを発表した。宮本は「日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません」と蜷川さんの功績に触れた。更に、蜷川さんから「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれをできるんだ」と言われたエピソードを明かしながら、蜷川さんこそが「日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に魅せつけたクリエーター」だったと語る。そして、同じ演出家として「蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います」と決意を表明した。■宮本亜門コメント日本の創作力をこれほど世界に知らしめた演出家はいません。「俺はこんな苦労してモノクロで革命を起こしているのに、なんで亜門はカラフルにそれができるんだ」とおっしゃっていましたが、これほど見事に日本の魅力を力強く、大胆に、美しい革命を世界に見せつけたクリエーターはいません。心からご冥福を祈ると共に、蜷川さんが全身全霊で伝えてくれた、生きるパッションとクリエーションの力を、自分なりに精一杯受け継ぎたいと思います。
2016年05月13日現代ミュージカルの巨星、スティーヴン・ソンドハイムの傑作を宮本亜門が演出。市村正親、大竹しのぶという名優の主演で、2007年、2011年、2013年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』が、4度めの幕を開ける!ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドン、高名な判事に妻子を奪われ、無実の罪を着せられた理髪師が、脱獄をし、名をスウィーニー・トッドと変え、復讐の機会を狙う。その協力者となるのが、ロンドン一まずいと悪評のパイ屋のおかみ、ミセス・ラヴェットだ。トッドの企みを隠しながら、パイ屋も繁盛をする。そのためにふたりが考えだした、とんでもない作戦とは…!?ロンドンに実在したと言われる理髪師に扮するのは、市村正親。「またこの複雑でおもしろい作品で、ソンドハイムの音楽に身を委ねることができる。役者冥利に尽きますね」と、うれしそうに語る。大ベテランの市村も、初演時には、独特の変化の多い曲に苦労したのだとか。「非常に難しいのに、やっているうちに心地よくなる。多彩な変化が、ドラマチックな物語を表していて、まさにソンドハイムのミラクルが体感できる作品なんです」。トッドの残酷な運命を予感させるように、不安げなメロディで幕が開き、物語はスリリングに展開する。血なまぐさいトッドの企みを、ブラックジョークへと変え、コミカルな笑いで盛り上げるのがラヴェット役の大竹しのぶだ。「しのぶちゃんあっての『スウィーニー・トッド』」と市村が言うように、大竹のおかみぶりは、豪快でお茶目。憎しみの炎をたぎらせる市村のトッドと絶品のコンビで、観客をぐいぐいと引っ張っていく。ふたりがカミソリと鉈を手に歌い上げるシーンは、恐ろしくもおかしく、盛り上がりどころのひとつだ。恐怖と笑いが交錯する物語は、ハラハラドキドキの連続で目が離せないと市村。「特に2幕の後半はスピーディで見事です。あり得ない話だけどリアリティもあって、このハラハラドキドキ感は観る甲斐ありですよ」。宮本演出のもと、市村、大竹の巧みなタッグに見事なアンサンブルを添えるのが武田真治、芳本美代子、田代万里生、斉藤暁、安崎求ら個性派の共演者たち。いずれも本作品の出演経験者で、「芝居も歌も確実に深まっています。みんな音符に追われるのではなく、物語の中で生きている感じ」。2007年から10年が経ち、市村はふたりの子どもを持つ父親に。「僕自身も父になって、トッドの妻子を思う気持ちがリアルに体感できるようになりました。トッドは頭では妻と娘を思いながら、手ではすごく残忍なことをやっている。その二面性でお客様がジレンマに陥って、よりハラハラドキドキするような舞台にしたい。今回がファイナルだと思って、悔いのないよう、そしてお客様が喜んで下さるよう、精一杯つとめます」。東京公演は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて上演。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:大西美貴
2016年04月07日下町情緒あふれる街並で知られる東京の「谷根千」(谷中・根津・千駄木)。そのひとつ、谷中の商店街「谷中ぎんざ」は昭和時代がそのままに残されてきたかに思える、まさに映画「三丁目の夕日」のような通りとなっている。しかもここは、猫と食べ歩きの宝庫としても有名。果たして、どんな猫とグルメが待っているのだろうか。○寺町の古き良き・谷中ぎんざ"東京下町レトロ"。そう呼びたくなるのは今回紹介する「谷中銀座商店街」(通称「谷中ぎんざ」)だけに限ったことではない。この一帯は古くから寺町として栄え、現在もその風情はそこかしこに見てとれる。JR日暮里駅を降りて商店街へと歩いていくだけでもそれは感じられるだろう。昭和20年頃から商店街として発展してきたという谷中ぎんざは、松嶋菜々子さん主演の連続テレビ小説「ひまわり」に登場して以来、メディアに多く取り上げられている。バラエティー番組などで見たことがある人も多いのではないだろうか。しかし、意外にもその長さは170mとこぢんまりとしたもの。魚屋や総菜屋などが多く、観光名所として知名度が高くなった今も地元の台所としての役割は変わらないようだ。○商店街は猫だらけ昔なつかしい商店街というのは、とかく猫が多いもの。しかもなぜか、どこのお寺にも猫は多い。その両方がある谷中ぎんざは「猫が多い! 」という噂が絶えない。ネット検索をしても猫が5~6匹写っている写真を容易に見つけることができる。しかし、今回の取材で、リアル猫は野放しの猫1匹と店番猫1匹を辛うじて見ただけだった。過去にも何度か来たことがあるが、その時も"猫運"に見放されていたのだろうか、多くて3匹くらいにしか出会ったことがない。しかし、本当はどこかに隠れているのだろう。地域の人々にはとても大事にされているらしい。商店街の中にはあちこちに猫の置物があり、猫モチーフのグッズやお菓子がたくさん。猫には非常に住みやすい環境だと思われる。想像以上に短い商店街のため、おしゃべりしながら歩いていたら、それこそあっという間に出口にたどり着いてしまう。行ったり来たり、何度も往復してしまうだろう。そんな時は上を見上げて歩いてみたい。○1,000円片手に食べ歩き数ある商店街でも、谷中ぎんざほど食べ歩きが楽しいところはないだろう。定番の揚げ物や、おやつも豊富。そして食べ歩きはいずれも200円前後という超お手頃価格なのだ。外せない定番はやはりメンチカツ。この小さな商店街の中に揚げ物を扱うお店はざっと見ても4~5軒ある。そのひとつ「肉のすずき」の「元気いっぱい! 元気メンチカツ」は1枚230円。油っこくなく比較的あっさりした味なため、いろいろと食べ歩きたい人にも最適だろう。こちらは魚貝類「丸初福島商店」の北海道産「焼きほたて」で280円。こちらもタレはさっぱり系。ホタテ本来の味が楽しめる。そして見逃せないのは猫モチーフのお菓子。そのひとつは「やなか しっぽや」の、猫のしっぽ型・焼ドーナツ。模様も味も違うしっぽが14~15種類があり、いずれも100円台なのがうれしい。食べ歩きには焼きたてを出してくれる。同じく猫モチーフの「招き屋」の「福にゃん焼き」は180円。十勝あんやチョコクリームなどが入った猫型のたい焼きだ。招き猫だけに、店員さんが「いいことがありますように!」と言ってくれるため、非常に楽しい気分になる。また、酒屋の「越後屋本店」では店先でビールを1杯400円で販売している。飲みながらほろ酔い気分で散策ができるというわけだ。これは1,000円の食べ歩き予算+αで楽しみたい。そのほか、食べ歩きはできないものの気になったのが「ちょんまげいも たまる」の「ちょんまげいも」(白ごま・黒ごま各210円、抹茶380円)。スイートポテトを胡麻でコーティングしたお菓子で、店内でのみいただける。飲み物とセットで注文しよう。この界隈はテレビや雑誌に取り上げられることも多く、ほとんどの食べ物屋の店先には芸能人来訪時の写真が大量に貼られている。筆者はいつも、取りあえずメディアでの人気は脇に置いておいて、実際に行ってお店の人と話をしたり食べてみたりして、「これは! 」というものだけを紹介したいと思っている(ただし、そのハードルはかなり低いのだけど)。とは言え、今回紹介できなかったお店の中には隠れた名店があるかもしれない。自分なりのお気に入りを探しての谷中ぎんざ散策も楽しそうだ。※記事中の価格・情報価格は2015年11月取材時のもの。価格は全て税込○筆者プロフィール: 木口 マリ執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。
2015年12月09日松田龍平が主演を務める山下敦弘監督の新作映画『ぼくのおじさん』が来秋に公開されることが決定した。原作は、幅広い世代に愛され続ける北杜夫の児童文学書で、配給の東映は「皆に長く愛される21世紀版の『寅さん』ならぬ『おじさん』でシリーズ化も狙っています!」と宣言。松田は「ほのぼのしていて、どこかノスタルジックですごく面白い」とコメントを寄せている。その他の写真本作の企画・脚本を手がけたのは、『探偵はBARにいる』シリーズで松田と組んできた須藤泰司プロデューサー。「この話自体は凄くウェルメイドな話なので、そのまま演じてしまうと鼻につく芝居になってしまう危険性がある。自分の存在をすっと消してその場に溶け込むことが自然体で出来てしまう松田さんであれば、この作品をあるべき方向に持っていってくれると思った」と松田に“おじさん役”を切望し映画化にこぎつけた。映画では、昭和40年代をベースに書かれている原作を現代に置き換え、しっかりものの甥っ子目線から語られるダメ人間だけれども、どこか面白おかしい“おじさん”の物語が繰り広げられる。おじさんを、時に叱り、助け、絶妙なやりとりをしながら物語を大きく動かしていくしっかり者の雪男役は、子役の大西利空(おおにしりく)が演じる。松田は「“ぼく”の雪男は大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするやんちゃなヤツで、その現場の空気感がとても心地良かったです」と明かす。劇中ではひと目ぼれした女性を追いかけておじさんがハワイへ旅立って行くという展開があり、「ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした。ぼくとおじさんの思索の旅が日本からハワイへ広がって、映画の中にどう溶け込んでいるのか、僕自身も楽しみです」とコメント。松田と初タッグを組んだ山下監督は「今回『ぼくのおじさん』を映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした」といい、「例えば“子供たちに観てもらえる映画にする!”とか“初の海外ロケ!”など至るところで様々な壁にぶつかる…はずだったんですが、肝心なその壁が柔らかく優しかったので心地よく現場を終えることが出来ました。たぶんそれは原作者・北杜夫さんの作品世界のおかげだと思っています」と語っている。撮影は10月5日に都内でクランクインし、10月23日まで日本で撮影を行い、10月30日からハワイのオアフ島とハワイ島で撮影を敢行し、11月15日にクランクアップをむかえている。『ぼくのおじさん』2016年 秋 全国公開
2015年12月01日俳優の松田龍平(32)が、『天然コケッコー』(07年) や『リンダ リンダ リンダ』(05年)などで知られる山下敦弘監督の映画『ぼくのおじさん』(2016年秋公開)に主演することが11月30日、明らかになった。原作は故・北杜夫氏によって書かれ、和田誠氏のイラストが添えられた同名の児童書。お金もなく兄の家に居候し、大学の臨時講師として哲学を教えているからか、屁理屈ばかりこねる"おじさん"(松田)が主役であるものの、物語は一貫して兄夫婦の妹=おじさんの甥・雪男(大西利空)の目線で描かれる。一目ぼれした女性を追いかけるために、ハワイへ行こうと画策しつつ、そのどれもが他力本願か運任せな一方、どこか憎めないおじさんの姿を映す。そんな、おじさん演じる松田は「"ぼく"(雪男)が、哲学者で変わり者のおじさんを観察するところから始まる物語は、ほのぼのしていて、どこかノスタルジック」と形容。"ぼく"こと雪男については、「大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするヤンチャなヤツで、その現場の空気感がとても心地よかった」と喜んでいる。続けて「ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした」と話し、新たな体験となったようだ。松田と初タッグを組む山下監督は「(本作を)映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした」と告白。ただし、「例えば、"子どもたちに見てもらえる映画にする!"とか"初の海外ロケ!"など至るところでさまざまな壁にぶつかる…はずだったんですが」と前置きしながら「肝心なその壁が柔らかくて優しかったので心地よく現場を終えることができました」と続けている通り、余裕をもって撮影に取り組めた様子。「たぶんそれは原作者・北杜夫氏さんの作品世界のおかげ」とも話している。映画は、10月5日に都内でクランクイン。日本での撮影を済ませた後は、アメリカ・ハワイ島に舞台を移し、11月15日にクランクアップを迎えた。企画と脚本を手がけた須藤泰司プロデューサーによれば、昭和40年代をベースに書かれた原作の時代設定を現代に置き換えつつ、どこか懐かしい昭和の感覚も浮かび上がらせる作品になるという。
2015年12月01日エレファントカシマシを率いて26年。宮本浩次さんは一貫して真っすぐで純粋で熱い男の心情を、全身全霊で歌い続けてきたロックンローラーです。2012年、突然の耳の不調によりバンド活動を停止するという悲劇に見舞われましたが、見事に復活。そして、ついに今年、3年半ぶりのオリジナルアルバムアルバム『RAINBOW』が完成しました。さぞ、体のことを気にしていると思いきや、そうでもないようで……?宮本さんのプライベートに迫ります。* **宮本:うーん…。そうなんですけど、活動が元通りになったら、全然大事にしてないですね(笑)。ごはんも食べたほうがいいと思うんだけど、俺が食べないからメンバーも食べなくなる。それでみんなでどんどん痩せていくんですね。――最近のお楽しみは何ですか?宮本:ビールをね、けっこう飲むんですよ。元々あまり飲めないんです。ただ、ギターの石森君とよくファミレスに行くんですが、ファミレスだとなぜか3杯くらい飲めちゃうんですよ。石君は一滴も飲めないので、「なんとかサラダ」とか注文すると、店の人が「シェアサラダにしますか」と勧めるので「じゃあそれで」みたいな。2人でサラダをシェアしてね(笑)。ファミレスでビールを飲むって信じられないほど楽しいんですよ。そして旬のメニューがまたおいしい。どこそこ産の茄子とかね。それを頼むのが狙い目です。ああ、蕎麦屋で飲むビールもいいですね。――おお、蕎麦屋と宮本さん、似合いますね。宮本:贅沢な気持ちになりますね。すごく気に入っている手打ち蕎麦屋さんがあるんですが、店の人のこだわりがすごいんですよ。北海道産とか埼玉産の蕎麦だとか、うちの主人が作っている蕎麦ですよ、とかね。もう全然分かんないんだけど、高い意識で一生懸命やっているところにロマンがありますよね。そういう場所に行くと気持ちがいいんです。リラックスできますし、大人の気分になります。あと、いちばんリラックスするのは、やっぱりクルマですね。家に帰ってきて、散歩代わりに首都高を一周走るんです。音楽もかけずに、ひたすら走るだけですが。◇みやもと・ひろじ1966年6月12日生まれ。中3の時、同級生とバンド「エレファントカシマシ」を結成、1988年デビュー。テレビ出演などで見せる独特のポーズや会話のキュートさも人気。◇3年半ぶりのオリジナルアルバム『RAINBOW』(UNIVERSAL SIGMA)が11月18日に発売。11月19日より年末まで、4年半ぶりの全国ツアーがスタート。恒例の新春ライブは1月4・5日東京国際フォーラム ホールA、1月10・11日大阪フェスティバルホールで開催される。※『anan』2015年11月18日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)インタビュー、文・北條尚子
2015年11月11日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日バイオリニストで1児の母でもある宮本笑里が、6月22日からキッズステーションでスタートする新番組『えいごのおはなしCBeebies!』の関連番組『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』に出演する。CBeebies(シービービーズ)は、BBC(英国公共放送協会)が運営する6歳以下の幼児向け専門チャンネルから生まれたブランド。新しく始まる『えいごのおはなし CBeebies!』では「楽しく学ぶ」をコンセプトに、CBeebies が厳選した良質なアニメーションを吹き替え無しで原語のまま放送。生きた英語で「えいご耳」を育てるのが狙いだ。宮本は「色の鮮やかさ、音やリズムなど、CBeebies のアニメーションは子どもを引き付けるパワーがすごいなと思いました。それまで泣いていた私の娘も番組が始まった瞬間、集中して観ていました。バイオリンなどクラシック音楽の楽器は幼少期に始めると良いとよく聞くのですが、英語もネイティブの発音でなるべく小さいうちに聞くことで自然に身に付いていきそうなので、これから親子で一緒に楽しみたいと思います」とコメント。番組では英語や音楽をテーマに、これからの知育について母親の目線で語る。『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』はBSスカパー!にて6月20日(土曜 12:00~)放送。
2015年06月14日東京、谷中にある銭湯を改築し1993年にオープンしたギャラリー「スカイザバスハウス(SCAI THE BATHHOUSE)」で、名和晃平の個展「FORCE」が開催される。期間は3月7日から4月18日まで。名和晃平はプリズムシートや発泡ポリウレタン、ガラスビーズなどを用いた作品で知られる現代アーティスト。最先端の3Dテクノロジーや化学的なアプローチを駆使したオブジェは、表層のテクスチャーにおける情報量を増幅させるとともに、その素材特性を最大限に引き出している。観察者の知覚体験によって現代彫刻の新たな可能性を示すとともに、その一方で希薄化していくオブジェの実体を対比させ、デジタル社会における存在のリアリティーを問いかけてきた。今回の展示会では三つの新作が発表される。そのうちの一つ、インスタレーション「Force」では黒いシリコンオイルが雨のように降り、床の所々に黒い池を構成。一定方向に高速で流れ続けるオイルは、独特の粘性と重力によって空間に配置され、液状化した彫刻作品を完成させる。一方、平面作品「Direction」シリーズは、垂直に張ったキャンバスの上端から顔料を滴らせたもの。モノクロームの反復、自律的な階調が強いコントラストを生む。また、「Moment」では顔料入りのタンクを振り子にして、インクの軌跡を円心状に錯綜させながら、画布を動かすことで局所的なカオスを発生させた。【イベント情報】FORCE会場:SCAI THE BATHHOUSE住所:東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡会期:3月7日から4月18日時間:12:00から18:00休館日:日・月曜日(3月21日は開館)
2015年03月03日フリーアナウンサーの宮本隆治、歌手の八代亜紀、吉幾三、川中美幸が13日、都内スタジオで行われた、BSスカパー!の特別番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星コンサート』の公開収録に参加した。同番組は、音楽情報バラエティー番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』の特別番組。ゲストの八代、吉、川中によるトークコーナーのほか、生バンドの歌唱ステージを披露する内容で、番組は、3月29日18時からBSスカパー!で先行放送、5月上旬に歌謡ポップスチャンネルで90分の完全版を放送する。番組収録前、報道陣の取材に応じた八代は、「人生の贈りもの」、「心をつなぐ10円玉」を披露するにあたり、「今、どうしても歌いたい曲。言葉が素敵なので、じっくり見て聞いてくれればうれしい」とアピール。一方、コラボレーションを含む7曲を歌唱する吉は、「3曲がギリギリ……」とこぼしながらも、「カラオケじゃなく生バンドという音楽番組はなかなか無い。こういう番組は続けて欲しいし、この3人で毎週出てもいい」と番組初のコンサート形式が楽しみな様子だった。また、番組司会を約2年半務めている宮本アナは、「司会生命をかけて、誰も知らない素顔を引き出したい」と意欲満々。フリー転身前のNHK時代には、『紅白歌合戦』や『のど自慢』など歌番組の司会を担当してきた宮本アナだが、八代は以前からの印象を、「表も裏も面白い人」と称してにっこり。「生放送が終わると面白いって言われてましたけど(笑)。私は額縁ですから、中の絵を引き立たせることに徹します」と照れ笑いする宮本アナに、川中は、「額縁の方が高い時もある」と突っ込んで笑いを誘っていた。
2015年02月14日バイオリニストの宮本笑里が1月25日(日)、映画『マエストロ!』公開を記念して行われたトークイベントに出席し、11億円の価値があると言われるバイオリンの王様“ストラディヴァリウス”を生で演奏した。さそうあきらの漫画を原作にした本作。謎めいた指揮者の元に集った“負け組”のオーケストラの団員たちが名門オーケストラの復活のために奮闘するさまを描き出す。この日、宮本さんが演奏したストラディリヴァリウスは“HAMMA(ハンマ)”という名器で1700年代前半に製造されたもの。本作の完成披露試写会で、主演の松坂桃李も緊張しながら手にしていたが、本作にも協力している「株式会社日本ヴァイオリン」の社長で、この日のイベントにも出席した中澤創太氏によると「9億円~11億円」の価値があるとされる。宮本さんは「愛のあいさつ」(エルガー)、「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)、「チャールダーシュ」(モンティ)の3曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、集まった聴衆の割れんばかりの拍手喝さいを浴びたが、この名器を手に「格が違う。輝きやオーラを表情や本体から感じます」と語った。中澤氏はストラディヴァリウスについて、この楽器の前の持ち主だったというベルリンフィルのコンサートマスターのバイオリニストの「わがままなお嬢様のよう」という言葉を紹介。「手にとっていきなり弾くことが許されない」「前の人(演奏者)の音色が残っているんです」とその不思議な特徴を説明。具体的に、他のバイオリンとどのように音色が異なるのか?という質問に「音が大きいし、音量だけでなく音の届き方が違う」と答えつつも、一方で科学的な視点でのそうした違いの理由については「100%は分かってないんです。(製造者のアントニオ・ストラディヴァリウスが)天才だったと言えるし、(使われている)木が違うこと、黄金比などとも言われますが…」と300年を経てなお多くの演奏者、聴衆を魅了する名器の“謎”にも言及した。宮本さんは「ずっしりと重いのかと思ったら意外と軽いんです、大丈夫かな?と思うくらい。弾いてみると、音に重みがあり、深みが出てくる」と語り、“ダイヤモンドトーン”と呼ばれる高音域についても「高い音がキラキラと輝きがある」とウットリとした表情を見せていた。2人とも、すでに映画も鑑賞しているというが、宮本さんは「いまのクラシック業界をそのまま表した映画です!指揮者とオーケストラの関係性や音楽性の部分も分かりやすい。俳優のみなさんの楽器を持っての演技も集中力が高いのを感じました」と絶賛。中澤氏も「日本のクラシックの大変さがリアルに描かれている」とうなずく。また、約1年という長期にわたってバイオリンの練習に励んだという松坂さんの演技についても「上手いんですよ!ボウイングや構えが上手い。相当、練習したのが分かります」と語り、宮本さんも「ビックリしました。バイオリンは小さい頃からの積み重ねで馴染んでいくものですが、1年でこんなに楽器と一体になってるというのはものすごいこと」と惜しみない称賛を送る。映画を通じて「もっともっとクラシックを知ってもらえたら」と会場に足を運んだ観客に呼びかけていた。『マエストロ!』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マエストロ! 2015年1月31日より全国にて公開(C) 2015『マエストロ!』製作委員会(C) さそうあきら/双葉社
2015年01月26日東京都・谷中のSCAI THE BATHHUOSEでは、デフォルメしたポートレート作品などで知られるアーティスト、ジュリアン・オピーの新作個展「Street Portraits」を開催している。開催期間は12月20日まで(日月祝は休廊)、開場時間は12:00~18:00。入場無料。「Street Portraits」と題された同展は、オピーが暮らすロンドンの雑踏の光景に加え、東京の賑わうストリートで無作為に撮影された人々の顔を題材にした新たなポートレイトのシリーズを、絵画、彫刻、映像作品として展開している。今回の新作についてオピーは、「制作スタジオから外界を見渡して、いま世界がいったいどんな気分なのかを描写する現代の言語を探しています。これらの作品は、ロンドンと東京、二都市の街頭で集めたイメージを、LEDやビニール、アクリルをなど商業的なメインストリートでみられる画像生成技術と組み合わせて作りました。それは、原始時代から行われてきた人間の描写方法(顔のイメージを一瞬とめて記録するポートレイト)を、刻石やモザイク画、油彩ではなく現在の素材をつかって、そして象形文字からオールド・マスター、浮世絵、マンガまでに至るアート言語から抽出したかたちなのです」と説明している。なお、ジュリアン・オピーは1958年ロンドン生まれのアーティスト。1980年代初期に芸術活動をスタートし、ユーモアと批評性をあわせもった彫刻作品でイギリスのアートシーンの寵児として注目されるようになる。90年代以降に制作された、BLURのメンバーの顔を単純化したアートワークや、街角で目にするサインやピクトグラムを想起させる人物像のシリーズなどで知られている。また、広重の風景画や歌麿の人物像を敬愛するオピーは日本にも関わりが深く、日本の風景を描いた作品が東京国立近代美術館に収蔵されているほか、電通本社の「歩く人」の彫刻、2008年の水戸芸術館での大規模個展などを通して、日本にもファンが多い。
2014年11月27日神田小川町のオリンパスプラザ東京で、須賀一写真展「谷中寺町、猫の町」が催される。期間は、10月2日~10月15日。○ステキな縁結びを谷中は、猫を名物にして町興しをしているが、その一方でマンションが乱立し、猫の数が激減しつつある。野良猫への餌やり禁止も、この現象に拍車をかけている。急激に変化する現在の谷中を、須賀一が写し出す。会場となるオリンパスプラザ東京は、都営新宿線 小川町駅、東京メトロ 淡路町駅、各線 新御茶ノ水駅よりすぐ。営業時間は、10時から18時まで(最終日は15時まで)。入場料は無料。
2014年09月29日