「第9回WOWOWシナリオ大賞授賞式」が16日、東京・赤坂の同局で行われ、小山ゴロさんの『稲垣家の喪主』が大賞に選ばれた。2007年に創設された同アワードは、プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に寄与するというもの。第9回となる今年は、応募総数424作品の中から大賞に小山ゴロさんの『稲垣家の喪主』、優秀賞にさいこりえさんと山口智さんの『50才で、カフェ始めました。』、牧圭一さんの『刑務所の土』、藪野ゆうきさんの『mind dive』がそれぞれ選ばれた。『稲垣家の喪主』で見事大賞を射止めた小山氏は「ここ2~3年、作品を最後まで書くことが困難になってきまして、この作品も最初の20枚を書いてずっとパソコンの中に入れてました」と明かすも「どうしても最後まで書きたいと思って、今回に合せて仕上げました。最後まで書けたことだけでも私にとっては大事なことで、最初の選考に残ったことで満足しましたが、ここまで来たら大賞をいただきたいと強く願って毎日過ごしてました」と胸の内を告白。続けて「大賞の知らせをいただいた時はすごく嬉しくて、読んでくださった審査員すべての方に感謝しています。本当にありがとうございました」と感謝の言葉。そんな小山さんの受賞作品が来年ドラマ化されるが、それについて「稲垣家の人々と出会えるのを楽しみにしております。素敵な作品になることを望んでいます」と期待を寄せていた。同コンテストの審査委員長を第1回から務めている崔洋一は「洒脱な笑いの世界を楽しみにしておりますので、映像化されることは、あなたの人生にとっても良いことだと思います」と小山氏を祝福。全体の総評として「ある意味では安定化、一定の水準を保ってくれています。選考は悩ましいところでしたが、9回目を実施してきて、その悩ましさを突き破る作品が出てくるべきだろうと思います。とはいえ、今回の作品は高い水準の中で選ばれました」と話しながら、この日から応募をスタートした節目の10回目となる同コンテストに向けて「今まで培ってきた9回までに至る質を凌駕するものを選考委員は求めています。大いなる冒険心、探究心、好奇心、すべての世代を超えてという意味合いですが、大いなる新しい世界を築いていただきたい。今までの傾向と対策を一旦離れ、全身全霊を込めて応募していただきたいです」と応募者への要望も話していた。
2016年03月17日ジャニーズのアイドルグループ「NEWS」の小山慶一郎と加藤シゲアキという、ジャニーズきってのインテリと称される2人をMCに迎え、現代ニッポンに怒りを抱えている若者たちと熱く向き合うテレビ史上初の“デモ・バラエティ”番組「NEWSな2人」がTBSにて4月からレギュラー放送されることが分かった。「NEWSな2人」は、昨年7月から3回に渡り深夜枠で特番として放送され、回を重ねるごとに右肩上がりの視聴率を記録。この度、4月からレギュラー化されることとなり、引き続き番組MCを、報道番組のキャスターとしても活躍中の小山さんと、ジャニーズ初の小説家としてヒット作を連発し『ピンクとグレー』が映画化された加藤さんが務める。新番組では、若者たちが現代社会に対して抱く不満や怒りに関してデモを行い、問題を解決するため、熱く、真剣に、それでいてポップに議論を展開し、最終的には解決策を見出し実践していく。デモの解決策を提案するメンバーには、前回参加した“若きクリエイター”たちをはじめ、激しい人生経験を重ねてきた幅広い年齢・職業のスペシャリストたちも参戦。若者の怒りや不安を解決していくことで、“平成維新”さながら、新たな日本の未来創生を目指す内容となるようだ。本番組では、MC陣が“新しい一面”を見せるのもひとつの見どころ。加藤さんは、本音で毒を吐く加藤シゲアキ・“ドウシゲ”という一面を見せる。「ピンクとグレー」執筆中には仕事が月に4日しかなかった…など決して楽ではないアイドル人生を送った彼が、小説家としてさらに磨かれていった斜に構えたような感性を、“毒”という形で爆発させる。ファンがショックを受けるかもしれないほどの毒を吐き、それでいてとても魅力的なドクシゲは必見だ。一方、“メディスン小山”とは、そんなドクシゲの毒を中和する「特効薬の小山慶一郎」のこと。「NEWS」のリーダーとして、持ち前の社交性を活かし様々な困難を乗り越え、ここまでグループを引っ張ってきた小山さん。そんな小山さんを、加藤さんは「社交性のオバケ」と呼ぶそう。私生活でも加藤さんから絶対的な信頼を得ている小山さんが、“メディスン小山”として“ドクシゲ”の隣りにいることで、双方の持ち味が発揮される。■小山慶一郎これだけは伝えたいんだという若者のデモを、しっかりと受け止めて解決に導きたいと思います。加藤とは、事務所に入ってから15年間2人でコンビでやってきました。この関係性も番組に反映出来たらと思います。■加藤シゲアキキャスターをしている小山と、小説を書いてきた僕だからこそできる、そんな番組作りを目指したいと思います。若者と向き合い、ときには笑え、ときには社会問題に切り込む、そんなNEWSな2人、楽しみにしていてほしいです。「NEWSな2人」は4月22日(金)24時50分よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月16日東京都・汐留のパナソニック 汐留ミュージアムは、日本の伝統工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見する展覧会「REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸」を開催する。会期は4月9日~6月5日(水曜休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。同展は、元サッカー日本代表である中田英寿氏が現役引退後続けている活動のひとつである「REVALUE NIPPON PROJECT」で生まれた作品を展示するもの。「REVALUE NIPPON PROJECT」は、日本が連綿と受け継いできた伝統的な工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見し、その魅力をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」を創出することで、日本文化の継承・発展を促すことを目的としている。同プロジェクトでは、毎年「陶磁器」、「和紙」、「竹」、「型紙」、「漆」といったひとつの素材をテーマに選び、批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが、工芸家およびアーティストなどのコラボレーターを選定し、各チームが自由な発想で作品を制作する。参加アーティストは、北川一成、隈研吾、小山薫堂、佐藤オオキ、佐藤可士和、佐藤卓、柴田文江、奈良美智、蜷川実花、深澤直人、他。さらに、この制作を通じて工芸の魅力を広く伝えるために中田氏自らも広報活動を行っており、この作品や人との出会いは将来の日本のラグジュアリーとなるべきものだと語られている。また、関連プログラムとして、シンポジウム「REVALUE NIPPON PROJECTと日本工芸の未来」が開催される。パネリストは見附正康(絵付師)、新里明士(陶磁器作家)、中田英寿。開催日時は4月23日14:00~16:00。参加費は無料だが、同展の観覧券が必要となる。そのほか、「竹ワークショップ竹玉ペンダント作り」(4月16日)、「和紙ワークショップ張子ってなんだろう!~カワイイ豆だるまとネコの張り子に絵付けしよう~」(5月7日)、「型紙ワークショップ伊勢型紙の技法で『しおり』作り」(5月14日)、「漆ワークショップ 色漆と金粉で飾るオリジナルの箸を作ろう」(5月28日)が開催される。参加費・申込方法など詳細は同展Webページにて。なお、同展はホームページ割引を行っており、引換券を提示すると入場料が100円割引となる。
2016年03月03日LEXUSは、東京タワー大展望台に「天空の湯」と銘打ち展示した風呂へ、1組限定で入浴できる特別入浴体験イベント「天空の湯会」を実施する。開催日時は3月4日深夜0:00~2:00。同イベントは、東京タワー大展望台に展示された、小山薫堂プロデュース、隈研吾デザインによる風呂、「天空の湯」に1組限定で入浴できるイベント。LEXUSの行う、今の時代にふさわしい「LUXURY」とは何かを追求する活動の一環で、同イベントは同社提供の番組「上質の地図—GRAND ATLAS—(テレビ朝日)」のスペシャルプロジェクトとなる。プロジェクトリーダーを務める小山氏が、日本が世界に誇ることのできる可能性を秘めた文化として今回着目した「風呂」を広げるために考えられたのが、高さ150メートルの東京タワー大展望台に「風呂」を設置するものだったということだ。湯室の設計をした隈氏は、新国立競技場設計者にも指名された建築家で、同氏ならではの解釈により「風呂」は分解・再構築され"湯道"へと昇華させられているとのこと。なお、「天空の湯」への入浴は、希望者の中から抽選で1組(最大2名)が招待される。応募は同イベントWebページから。入浴することはできないが、展示は3月4日~3月31日の間、東京タワー大展望台1階にて行われる。
2016年02月24日富士フイルムは2月22日に、応募者全員の作品が選んだ会場に必ず展示される写真展「"PHOTO IS"想いをつなぐ。30,000人の写真展2016」の作品募集を開始する。応募期間は5月16日まで。7月15日の東京会場より、全国32都市で順次開催される。「"PHOTO IS"想いをつなぐ。30,000人の写真展2016」では、大伸ばしプリントのほか、インスタントカメラ「チェキ」で撮影した「チェキプリント」、複数の写真を1枚にまとめた「シャッフルプリント」の作品を募集する。新たな試みとして、今年から展示部門を設置。昭和時代に撮った懐かしい写真を展示する「よみがえる昭和の写真」部門、鉄道写真を3大鉄道博物館(大宮・名古屋・京都)で展示する「鉄道のある風景」部門、特定の人に向けたメッセージを添えて応募する「あの人に届けたいフォトレター」部門を用意する。また、「よみがえる昭和の写真」部門の作品から、小山薫堂さん、広瀬すずさん、写真家の奥山由之さん、蔵真墨さんなど10名の審査員が計100点の作品を選出。選ばれた作品を「心に響いた作品」として、全国29会場に展示する。応募は、専用の応募台紙(税別476円)に必要事項を記入してフジカラーの店舗に持ち込むか、郵送にて受け付ける。専用応募台紙は、本写真展のWebサイト、富士フイルム公式Webストア「富士フイルムモール」、全国のフジカラー店舗のいずれかで購入可能だ。
2016年02月18日兵庫県三田市という郊外エリアにありながら、地元の人々のみならず、遠方からの客足も途絶えない名店「パティシエ エス コヤマ」。オーナーパティシエ・小山進氏はロールケーキブームの火付け役となった「小山ロール」でその名を馳せた。しかし、小山の創造性はとどまるどころか、今もなお前進し続けている。小山が今、情熱を注いでいるのが「ショコラ」だ。2011年には、パリで毎年開催される「サロン・デュ・ショコラ」に初出品ながらフランスで最も権威あるショコラ愛好会「C.C.C.」のコンクールで最高位となる5タブレットと外国人部門最優秀ショコラティエ賞のW受賞の快挙を達成し話題となった。以後、最高位を5年連続獲得。最優秀賞も3度受賞するなど、名実共に日本を代表するショコラティエとなった。その沸き上がる創造性のルーツは何か?小山に話を聞いた。■大切なのは「切り取る力」「表現し伝える能力」「技術力」の3つエスコヤマのショコラトリー・Rozillaには、小山の創る宝石のように繊細で美しいショコラがずらりと並ぶ。世界各地から個人輸入しているカカオの特徴を存分に堪能できるもの、一見意外な素材の組み合わせが口の中で思わぬマリアージュを見せる2層で構成されたもの、さらに名前に目を向けると「NINJA」「Genesis~創世記~」「YABAI」など、すぐには味が想像できないようなアイテムも。「C.C.C.」のガイドブックで「味覚の錬金術師」と称されるショコラティエ・小山進の、作品へのインスピレーションはどこから来るのか。「インスピレーションは日常生活を送る中で自然に得ています。例えば、日課のジョギング中に感じた『いい花の香りやなぁ』というメモであったり、偶然手元に届いた日向夏であったり、京都の料理屋で食べたふきのとうだったり。『あのカカオと合わせたら面白そう』、そう思った瞬間に、頭の中ではもう味のイメージが完成している。あとはその配合を実験して表現していくだけなんです」創造性溢れる物創りを行うためには、日常生活から面白いことを「切り抜く力」、それを「表現し、伝える能力」、そしてそれを具現化する「技術力」が揃って、初めて実現すると言う。そしてこの3つの力はどんな職種の仕事をするうえでも不可欠な要素だと小山は語る。■カカオとの出会い2011年のC.C.C.での受賞が、小山が真剣にカカオに向き合い始める一つのきっかけとなった。産地が同じでも収穫時期や発酵、乾燥の仕方などでその味ががらりと変わるカカオ。その魅力の虜になるショコラティエも多い。「本気を出さないと」。翌年から小山はマダガスカル、ベトナム、インドネシアにコロンビアと様々なカカオの産地を巡り、実際にカカオを見て、産地の方々と触れ合い、カカオを深く勉強する旅に出ることとなる。「世界にはフレッシュのカカオフルーツの種を食べただけで、その着地点であるチョコレートの味が分かる、いわば“クーベルチュリエ”というべき人たちがいる。僕はいつかその領域に足を踏み入れたいと思っているんです。そこまで知らなくてもショコラは創れます。だけど、“究極”を知ってしまった時に湧き出す、そこに辿り着きたい!という感情と行動が、さらなるいいものを生み出すと思うんですよ」現在、エスコヤマには約90種ものクーベルチュール(原料となるチョコレート)があるという。ここ2年ほどの間に、惹かれた素材にカカオを合わせた「素材ありき」の創作から、個性豊かなカカオにぴったりの素材を合わせる「カカオありき」のショコラづくりへと変化してきたという。■アルアコ族のカカオを巡る物語2015年夏、小山はコロンビアのカカオ生産地を訪問した。2014年に続き、2度目となる。シエラネバダ山脈の麓で伝統的な自給自足生活を営むアルアコ族に、彼らが栽培したカカオを用いたクーベルチュール「アルアコ72%」で創作したボンボンショコラを届ける目的もあった。「2年連続で訪ねて来る変わったヤツやと思われたのか(笑)、このときはトップとなる祈祷師にお会いすることができた。そこで、16世紀のスペイン侵略によってアルアコ族が大切なカカオの森を捨ててシエラネバダの山深くに逃げなければならなかった、という悲しい物語を初めて聞いたんです。断絶されたカカオの文化が、その末裔たちの手により現代に復活し、そのカカオが僕に供給されている。これはすごいことやと思いませんか?僕はこのカカオを大切に使わないといけないと改めて思ったし、この物語を伝える使命があると感じて物語を書き始めました。」小山は『THE LOST TREASURE~失われたアルアコの秘宝~』と題した冒険ファンタジーを書き、さらにミュージシャンの佐藤竹善氏が10分超の大曲に仕上げクリスマスアルバムに収録。また、小山がその表現力に惚れ込んだ「キングコング」のにしのあきひろ氏がこの冒険物語に絵を製作し、3月には絵本として発刊される予定だという。「伝えなければ」という小山の強い想いによって、アルアコ族のカカオをめぐる物語は確実に人々に伝えられているのだ。■フレームに収まりきらないエネルギー「何でもはっきり言う性格は子供の頃から」と笑う小山。正しくないことに流されるのが嫌だという彼の幼少期はどんな子供だったのだろうか。「このままです(笑)。住んでいた京都では路地裏でよく遊び、夏休みの一ヶ月間は、兵庫県の母方の田舎で虫捕りや木登りをして遊んでいました。虫が大好きな僕は、その頃からクワガタやカブトムシのフォルムもとても魅惑的だと感じていたし、その模様がまるでエンボス加工のようだな、このツヤもかっこいいな、とかそういう視点で虫を見ていました。絵を描くことも好きでした。一枚の紙では足りずにはみ出してしまうので、母親は模造紙を何枚もつないで僕に絵を描かせてくれた。それでもまだ足りなくて、壁にまで描いてしまう。ただ、母は途中では止めずにいてくれて、最後に『消しとき!』と一言(笑)。母は、僕の『表現したい!』という強いパワーを見抜いていて、フレームに収めることよりも、のびのびと表現することを伸ばしてくれたのだと思います」そんな小山が大人になり、自分の店を構えたのは兵庫県三田市。どこまでも青い空。広大な敷地に広がる「パティシエ エス コヤマ」は我々が想像する「ケーキ屋さん」のフレームを超えている。洞窟のようなショコラトリーの空間に一歩入れば、波打つ左官壁が広がり、四季折々、色々な表情を見せる庭にはカブト虫やお菓子の妖精のオブジェ。近未来のお菓子工場を思わせるパティスリーは子供だけが入れるワンダーランドだ。「それが子供たちにとっての『ケーキ屋さん』の原風景になるとしたら、面白いでしょ」と小山はたまらなく楽しそうな顔になる。■「夢」ではなく「具体的な目標」をこれからの目標を訊ねると、「何かを残したい」と即答。実は、ここ数年、小山は幼稚園から大学まで、依頼された講演会は可能な限り引き受け、様々な子供たち・若者たちと話をする機会を積極的に作っている。「ケーキの話なんてしませんよ(笑)。子供たち自身が楽しいと感じたことを発表する授業です。生徒さんを指名して、前に出てきてもらって、「昨日、なんか楽しいことあった?」って聞くんです。発表すること、発信すること、それを皆に聞いてもらうこと。話すことが苦手な子も、きちんと誘導してあげればどんどん話してくれます。終わって聞いていた人が拍手してくれたらもっと気持ちよくなって、話すこと、伝えることが得意になります。伝える力はどんな職業にも共通して必要な能力です。それから、例えばチョコレートって、「体温で溶ける」という特性を使って、口の中でとんでもなく楽しいことが起こせる。『すごいな、こんなことまでできるんだ!』という刺激を子供たちが受けてくれたら、ジャンルを問わずもっとすごい化学変化を起こしてみよう!という子が現れるかもしれない。そんなことも考えています。また、僕は『好きなことを見つけて掘り下げる』こと、『夢ではなく、それに近づくための具体的な目標を持つこと』の大切さも伝えたいんです。「夢がある」というと、素敵に思えるけど、じゃあ何をすればいいのかというと、あまりに漠然としていてわからないですよね。具体的に「目標」をもって、今日何かを実際に達成する方がはるかに有意義です。だから、「夢ではなく目標を持て」とお話ししています。学校で目を輝かせて僕の話を聞いてくれる子たちは、たいてい学校の先生方からは「問題児」扱いされている。僕から見れば、「フレームからはみ出ているけれど、突出した何かをもっている子たち」です。カカオハンティングで出会う未知のカカオと同じ。一人ひとり、一粒一粒の魅力を生かして、導くことが大切だと思っています」フレームに収まりきらないエネルギーをはみ出させることで起こる、さまざまな化学変化。そのDNAはケーキやショコラの世界にとどまらず、必ずやこれからも多くの人に伝わっていくのだろう。【Profile】小山進 こやま・すすむ1964年京都生まれ。大阪の調理師専門学校を卒業後、神戸の洋菓子店に入社。本店パティシエ、商品開発部長など様々なポジションを経験したのち独立。2003年、兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開店。「小山ロール」は店頭販売だけで1日1600本を売り上げ、ロールケーキブームの火付け役となった。日課はジョギング。ミュージシャン、グラフィックデザイナーから陶芸家までいろんな職業に憧れた好奇心はファッションにも向けられていて、最近はバルマンのパンツを愛用。オートクチュールのようなフィット感がお気に入りなのだとか。
2016年02月13日NTTドコモは、代表取締役社長である加藤薫氏の年頭所感を発表した。内容は以下のとおり。○加藤薫氏の年頭所感謹んで新年のご挨拶を申し上げます。振り返りますと、昨年は競争ステージを「サービスによる付加価値競争のステージ」へ変えていくため、邁進した1年でした。まずサービスでは、3月に「ドコモ光」の提供を開始し、簡単・おトク・便利をキーワードに、屋内で最大1Gbpsの高速通信をワンストップで提供するとともに、主に屋外でご利用いただくスマートフォンや携帯電話と合わせて、おトクにご利用いただけるような環境を整えました。「ドコモ光」は昨年12月21日に契約数が100万を超えて、順調に推移しております。また、4月にはパートナー企業の皆様との協創により、新たな価値を創造する「+d」の取り組みを発表しました。小売、医療・健康、教育・学習、農業、IoTなど様々な分野における取り組みを加速させております。さらに、12月から、日本最大級のポイントサービスである「dポイント」を開始いたしました。これまで主にドコモのサービスを中心にご利用いただいていたポイントが、街のお店やネットのお買い物などで、貯めたり、ご利用いただけるようになりました。また、「DCMXカード」も「dカード」に名称を変えるとともに、よりポイントが貯まりやすくいたしました。今後も「通信」、「dカード(決済)」、「dポイント」の3つを三位一体で拡大してまいります。dマーケットも着実に成長を続けており、約1400万のお客様にご利用いただいております。5月に「dグルメ」を追加し、60万を超えるお客様にお楽しみいただいている他、「dマガジン」については1年3カ月で250万契約を超えるなどご好評いただいております。その他「すきじかん」や「ギフトコ」などの多様なサービスも展開してまいりました。ネットワークでは、昨年10月から、「PREMIUM 4G」で国内最速となる受信時最大300Mbpsを実現し、東名阪のドコモラウンジ等では337.5Mbpsの通信を可能とするなど、お客様に快適に通信いただける環境を整えるとともに、エリアの「広さ」「速さ」および「快適さ」をさらに実感いただけるよう取り組みました。お客様満足度では、国際的な満足度調査の専門機関である株式会社J.D.パワー アジア・パシフィックのお客様満足度調査で満足度No.1を受賞しました。今後もより多くのお客様からご愛顧いただけるよう、より一層努力してまいります。今年は、昨年に引き続き、競争ステージを変えるため、様々な取り組みを行ってまいります。当社は、一昨年6月に新料金プランを導入し、あわせて過度なキャッシュバック等の販売方法の是正にも取り組んでまいりました。これからも行き過ぎた販売方法について、さらに段階的に見直しを図るとともに、料金についてもお客様の多様なニーズにお応えできるよう、順次見直しを図ってまいります。「ドコモ光」では、お客様の生活をより便利で楽しくするため、サービスを充実させていきます。また「+d」の取り組みについては、「オープン&コラボレーション」でさらに強力に推進します。パートナー企業の皆様とともに、IoT、社会的な課題の解決、地方創生、2020といったテーマに沿って新たな価値の協創に取り組んでまいります。さらにネットワークでは、お客様に「最高の快適さ」をお届けするため、10月には「PREMIUM 4G」で受信時最大370Mbpsを提供する予定です。第5世代移動通信方式の実証実験や標準化の活動においても、2020年度以降を見据え、世界中のパートナーと協力しながら積極的に取り組みを進めてまいります。また、中期目標を着実に達成するため、昨年に引き続き一層の事業の効率化を図り、経営体質を更に強化してまいります。ドコモは、企業の基本使命である「お客様サービスの向上」と「企業の持続的発展」の両面から、今年も取り組んでまいります。
2016年01月05日銀座・数寄屋橋交差点に2016年3月31日(木)開業予定の、銀座エリア最大級となる新商業施設の名称が「東急プラザ銀座」に決定した。地下2階から地上11階までの全13フロアには、「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」という開発コンセプトのもと、125店舗が出店する。建物は、日本の伝統工芸である「江戸切子」をモチーフに、「光の器」というコンセプトでデザインされたアイコニックな外観で、銀座の新たなランドマークとなる。メインエントランスは、数寄屋橋交差点側に設置されるが、みゆき通り側にもエントランスが設けられる。地下2階は、東京メトロ銀座駅コンコースと直結し、さらに、建物地下に約170台の駐車場を完備、約800台収容可能な西銀座駐車場とも接続し、カーアクセスが良好だ。気になるフロア構成と出店店舗だが、B2階~B1階の「GINCHIKA MARCHE」には、ニューヨーカーに絶大な人気の老舗ベーカリー「THE CITY BAKERY」をはじめとしたフード&イートインショップが約30店舗並ぶ。ラグジュアリーサンドイッチの「キャビアハウス&プルニエサンドイッチハウス」が日本初出店するほか、京都で人気のアイスクリームショップ「ハンデルスベーゲン」も東京に初出店するなど注目店が多い。またタリーズコーヒー初のバールスタイル「タリーズコーヒープライムファイブ」もB1階にオープンする。1階~2階には、BALLYやEMPORIO ARMANIなどのブランドのグローバル旗艦店が集結。3階~5階は、ファッション、服飾・ライフスタイル雑貨、カフェ、約40店舗が出店。大人女子の注目は4階。日本初上陸となるイタリアのレディスファッション「ottod’Ame」をはじめ、「FIGARO Paris」や「essence of ANAYI」、「CASA VIA BUS STOP」などのトレンドを発信するレディスセレクトショップが出店するほか、レストラン「ESqUISSE」のシェフ・パティシエを務める成田一世氏による新業態カフェ「La nouvelle boutique ESqUISSE」もオープン。8階~9階には都内最大となる市中空港型免税店「ロッテ免税店銀座」が出店する。10階~11階の「GINMACHI DINING」では、NY発の話題のオーガニックのグルメバーガー「ベアバーガー」が入り、ビアレストラン「SINGDEE TERRACE」、ハワイ島から「Guy & Jo’sHawaiian StyleCafe」が日本初上陸最上階に位置する11階には、シドニー発のモダンギリシャレストラン「THE APOLLO」や焼肉店「尾崎牛焼肉銀座ひむか」、また、放送作家の小山薫堂氏が経営する京都の老舗料亭「下鴨茶寮」が、新業態「のまえ/下鴨茶寮東のはなれ」を東京に初出店する。6階に「KIRIKO LOUNGE(キリコラウンジ)」、「屋上にはKIRIKO TERRACE(キリコテラス)」のパブリックスペースも展開。銀座の新おでかけスポットの開業がいまから楽しみだ。(text:Miwa Ogata)
2015年12月25日マット・デイモン主演映画『オデッセイ』(2016年2月5日公開)と人気コミック『宇宙兄弟』のコラボレーションがこのたび実現し、『宇宙兄弟』の作者・小山宙哉氏が描き下ろしたコラボポスターが21日、公開された。リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初めてタッグを組んだ『オデッセイ』は、NASAの全面協力のもと、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の運命を描いたサバイバル・アドベンチャー。このたび公開された小山氏描き下ろしによる『宇宙兄弟』とのコラボポスターは、『オデッセイ』のポスターをベースに宇宙服に身を包んだ『宇宙兄弟』のムッタの姿と、"ムッタも彼の還りを待っている"という応援メッセージが描かれている。今回のコラボレーションは、本作を鑑賞した小山氏が「最高に面白かったです。これは本当の事だから遠慮なくそう言えるのがうれしい」と絶賛したことで実現。小山氏は「宇宙機器の見た目の作り込み、過酷な火星の描写とそこでの生活感、説得力ある科学考証など、とにかくディティールがきっちり全体まで行き届いていて、リアリティがあり自分ももうそこにいるような体験ができました。ストーリー展開も役者さんの演技も皆素晴らしく、価値と意味のあるシーンの連続でドキドキとワクワクが最後まで続きます。感動しました」と語っていた。また、小山氏は「『オデッセイ』とのコラボイラスト、楽しく描かせていただきました。ポスターのマット・デイモン氏の顔を見ながら描いたので、今までで一番男前な六太になりました(笑)。マット・デイモンさんありがとう。劇場でこの絵が並べて展示されるのが楽しみです」とコメント。さらに「まだ観てない人にはもったいないので具体的なことは何も語りたくない映画ですね。観終わった人とあれこれ語りたくなる映画です。今度『好きな映画は?』って聞かれたら『オデッセイ』と答えますね、これは」と太鼓判を押している。全米チャート2週連続1位の好スタートを切り、公開4、5週目にも1位に返り咲いた本作は、火星に取り残された宇宙飛行士の不屈の挑戦がたぐり寄せる奇跡を描いた物語。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では、監督賞、主演男優賞、脚色賞を獲得、ゴールデングローブ賞には、作品賞、主演男優賞、監督賞と主要3部門にノミネートされ、オスカー・レースの有力作との呼び声も高い。なお、11月16日には、『オデッセイ』とテレビアニメ『宇宙兄弟』がコラボレーションした予告も公開されていた。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2015年12月21日京都の伝統工芸をリードする若手後継者ユニット「GO ON(ゴオン)」によるトークイベント「伝統の未来を語らう、食と工芸の饗宴。」が10月27日に開催された。会場となったのは、京都市左京区にある下鴨神社境内の直会殿(なおらいでん)。安政三年(1856年)創業の老舗、下鴨茶寮の料理がイベント後半に登場し、京都の伝統を一層色濃く演出した。当イベントは、架空の人物“チャーリー・ヴァイス”により招待された粋な大人の男性のための企画。音楽、料理、写真などの多彩な趣味を持つチャーリー・ヴァイスは、各国を旅しながら交友関係を広げる遊びの達人だ。伊勢丹新宿店メンズ館8階には、彼が各地を回りセレクトした商品を販売するショップとギャラリーがあり、これまでも書道家や料理家など、旅の道中で出合った友人らと様々なイベントを開催してきた。そのチャーリーが、今回ゲストに選んだのが「GO ON」の6名。メンバーは、元禄元年創業のる西陣織「細尾」の細尾真孝氏、竹工芸をファッションやインテリアにまで発展させた「公長齋小菅」の小菅達之氏、「ドン・ペリニヨン」公認の高野槙シャンパンクーラーで世界に名を馳せる木工芸「中川木工芸 比良工房」の中川周士氏、茶筒作りの上で日本一の歴史を持つ「開化堂」の八木隆裕氏(当日は石場亮輔氏が代理で出席)、平安時代からの伝統を受け継ぐ金網細工「金網つじ」の辻徹氏、およそ400年もの歴史を誇る「朝日焼」の16代目・松林佑典氏。いずれも明日の京都の伝統工芸を担う、若き才能ばかりだ。トークセッションでは、チャーリー・ヴァイスの生みの親で下鴨茶寮の店主でもある小山薫堂氏と、ザ・リッツカールトン京都のコンシェルジュ・小山明美氏がファシリテーターを務め、京都の伝統の未来について「GO ON」メンバーがそれぞれの立場から意見を交わした。その中で特に大きなキーワードとなったのが、「センスが良く目利き力のあるお客の存在」だ。これまでの京都の伝統工芸の発展を振り返ると、深い愛情を持って無理難題を求めるお客によって、作り手の技術が磨かれたてきたという経緯がある。今後伝統を守る上で、こうした文化をけん引するお客の存在は必要不可欠。小山氏も「センスの良いお客をいかに育てるかが一番の課題」と感想を述べた。その後は、参加者らのテーブルに「GO ON」のメンバーが別れて座り、食事を楽しみながら互いに意見を交わし親交を深めた。参加者の一人、60代の経営者の男性は「若い伝統工芸士の活動や思い、物事のとらえ方を直接聞けたことが一番の収穫。若い世代の台頭に刺激を受けました」と喜びの声を寄せている。また、イベント終了後も「GO ON」のメンバーと参加者らが名残惜し気に談笑する風景からも、イベントの充実度が伺える。この日の参加者は、いずれもチャーリー・ヴァイス同様、粋で遊び心ある男性30名。イベントを機に交友を深めた彼らは、今後も“センスと目利き力を備えたお客”として京都の伝統を守る担い手になることだろう。
2015年11月12日東京都・浅草のGallery HATCHは、陶芸家・小山暁子氏の個展「小山暁子展-pollen-」を開催する。会期は11月3日~11月8日。開場時間は16:00~20:00(土・日・祝日は14:00~)。入場無料。同展は、身近な題材からストーリーを紡ぎだし、抽象化した陶立体作品やポエティックな陶器のテーブルウェアを制作する陶芸家・小山暁子氏の個展。「pollen(花粉)」をテーマとしたアート作品がを2階ギャラリーに、テーブルウェアの新作が1階バースペースに展示・販売されるということだ。また、開催初日の11月3日 16:00からは、同ギャラリーにおいて誰でも入場可能なレセプションの開催が予定されている。なお、小山暁子氏は1980年東京生まれ。2006年女子美術大学大学院 修士課程陶造形領域 修了。卒業後、都内の陶芸教室講師、陶芸作家のアシスタントを勤め、現在は女子美術大学助手。東京郊外に窯を構える。都内ギャラリーを中心に、近年は国内外の美術館企画展などへも出展している。
2015年10月29日ビームスは2016年4月、日本のモノ、コト、ヒトをキュレーションするプロジェクト「BEAMS TEAM JAPAN」をスタート。プロジェクトの発信拠点として東京都・新宿の店舗「ビームス ジャパン」をリニューアルオープンする。2016年に40周年を迎える同社。このプロジェクトでは、セレクトショップとして長きに渡り培ってきた選択眼を活かし、ビームスを取り巻くコミュニティとともに、日本の名品や文化を編集して紹介するという。プロジェクトを通じて、日本のブランディングを目指すとのこと。ビームス ジャパンでは、地下1階、地上5階の各フロアにおいて、ファッション、雑貨、アート、サブカルチャー、名品や地方特産物、飲食といった多彩な商品を取り扱う。総合アドバイザーとして、放送作家・脚本家の小山薫堂氏を迎えた。「価値あるものを見極める目利き力、そして時代に必要とされるものを和えるセンス。この二つを持ち合わせたビームスというクリエイティブ集団が本気で日本をブランディングする……これほどワクワクするプロジェクトはありません。単なる『メイド・イン・ジャパン』には留まらない、『ビームス チーム ジャパン』の『和えるセンス』によって生み出される"伝統と革新"の融合にどうぞご期待ください!」と同氏。
2015年10月26日東京ミッドタウンは、アートとデザインのコンペティション「Tokyo Midtown Award 2015」において、アート・デザイン両部門の結果を発表した。「Tokyo Midtown Award 2015」はアート部門は2015年5月1日~5月21日に、デザイン部門は2015年6月26日~7月27日の間募集を行ったアートとデザインのコンペ。「アートコンペ」部門は、商業施設に作品を置くパブリックアートとして応募者自身が設置場所を選び、作品を提案。2次審査を通過した6名の入選者には制作補助金100万円が支給され、実際に東京ミッドタウンで作品の設置を行い、9月28日の最終審査を経て、各賞が決定した。また、「デザインコンペ」部門は、テーマを「おもてなし」として、日本ならではの技術や伝統を活かし、かつ日本の心づかいが感じられる作品が募集された。その結果、1,316点の応募の中から審査後、意匠権調査を経て、各賞が決定されたということだ。同アワードは2015年で8回目となり、2部門総計1,566点の応募作品の中から、グランプリ2作品を含む受賞作品14作品が選出された。「アートコンペ」部門のグランプリは、心象風景を194cm×336cmというサイズの細密画で描き上げた「五金超大国II(田島大介さん)」が受賞。田島さんは、22歳で今までの「アートコンペ」グランプリ受賞者の中で最年少となるということだ。また、グランプリ受賞者は、University of Hawai’i at Mānoa / Department of Art and Art Historyが実施するアートプログラムへ招かれることになっている。一方、「デザインコンペ」部門のグランプリは、外国人観光客に向けて"自分が話せることば"を表明するツールとしてデザインされた、国旗模様の羽「ことはね(吉田貴紀さん・栗原里菜さん)」が受賞した。グランプリ受賞者は来春、国際家具見本市「ミラノサローネ」開催中にイタリア・ミラノへ招待され、受賞作品には今後継続的に商品化等のサポートが行われる予定。アート部門の審査員は、児島やよい(慶應義塾大学、明治学院大学非常勤講師)、清水敏男(東京ミッドタウン・アートワークディレクター/学習院女子大学教授)、土屋公雄(愛知県立芸術大学教授)、中山ダイスケ(東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科学科長)、八谷和彦(東京藝術大学先端芸術表現科准教授)の5名が審査を行い、デザイン部門は小山薫堂(放送作家/東北芸術工科大学教授)、佐藤卓(グラフィックデザイナー)、柴田文江(プロダクトデザイナー/武蔵野美術大学教授)、原研哉(グラフィックデザイナー/武蔵野美術大学教授)、水野学(クリエイティブディレクター/慶応義塾大学特別招聘准教授)の5名が審査を実施した。なお、受賞作品14点は、10月16日~11月8日の期間中、東京都・六本木の東京ミッドタウンのプラザB1Fオープンスペースにて展示される。また、11月3日まで、来街者の一般投票で人気作品を選出する「オーディエンス賞」も実施。結果は11月6日に東京ミッドタウン・オフィシャルサイトにて発表される予定となっている。
2015年10月19日アイドルグループ・NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキが、かつて話題となったトピックを徹底取材するインテリジェンスワイドショー『NEWSな2人』の第2弾が、TBS系列で10月2日(24:20~)に放送されることが18日、明らかになった。今年7月に初回が放送された同番組は、明治大学文学部卒で日本テレビ系『news every.』のキャスターも務める小山と、青山学院大学法学部卒で小説家としても活躍中の加藤という、ジャニーズきってのインテリな2人が、忘れ去られた騒動・話題になったトピックにスポットを当て、独自の視点で深堀り取材する番組。2人の取材によって、なぜ今の日本がこうなったのか、また、流行の移り変わりや現代人の悩みなどを浮き彫りにしていく。初回放送が多くの反響を呼び、早くも第2弾の放送が決定。今回、小山は、動画視聴サイト"YouTube"にまつわる光と影を追い、YouTubeに動画を投稿してお金を稼ぐ"ユーチューバー"たちの真実に迫る。中には1億円以上もの高収入を得ている者もいるが、成功を収めているのはごく一握りだというユーチューバーに密着取材を敢行した。成功者とこれから成功に向かっている2人のユーチューバーに会いに行ったという小山は「成功者というのは謙虚で、お金のためにやっていない。『人を喜ばせたい』という純粋な思いが成功につながっているんだと分かりました」とコメント。「どの世界にも言えることだと思いますが、そういう思いを純粋に持つことで光が見えてくるんじゃないかと、今回非常に勉強になりました」と振り返った。加藤は、性的マイノリティ"LGBT"(L:レズビアン/G:ゲイ/B:バイセクシャル/T:トランジェンダー)の生活を取材し、彼らのシェアハウスや合コンなどを直撃して"LGBT"の今を調査。加藤も「渋谷区の同性パートナーシップ条例も始まり、一歩ずつ進歩してきていると思っていましたが、まだまだ知らないことがいっぱいあるんだな、と実感しましたし、気付いていないうちに社会が変わっているということにも驚きました」と新たな発見があったよう。そして、「今後さらにこういった文化に目を向けて生きてゆきたい、そういった方々に優しい社会作りが進めばとあらためて思いました。とてもユーモアのある個性的な方々が多く、そういう方々がこれからもっともっと前面に出て行くのも楽しみですし、今回の企画がきっかけで話を伺うことができて本当によかったです」と"LGBT"に対する思いを語っている。また、武藤淳プロデューサーは、初回放送からわずか3カ月での第2弾放送に「番組に携わる者として、こんなにうれしいことはありません」と感激。「今回も小山さんと加藤さんには、ジャーナリストとしてトコトン体を張っていただきました。自ら激しくカメラを振り回し、これまで無縁だった世界に単独潜入! 必死の徹底取材で"ワイドショーで話題となったあの出来事の今"を、独自の視点で伝えていただきます」と伝え、「内容のみならず、2人のテンションも大幅パワーアップ」と自信をのぞかせている。(c)TBS
2015年09月19日富士フイルムは2015年7月17日から、応募者全員の写真を展示する参加型写真展「”PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展 2015」を開催する。会場は日本全国29都市で、会期は2015年11月5日まで。まずは富士フイルム東京ミッドタウン本社「フジフイルム スクエア」からスタートする。7月16日には報道向けの内覧会が開催され、概要や趣旨などを紹介するとともに、ゲストとして佐々木希さんと平井理央さんがトークセッションを行った。冒頭で主催者挨拶として登壇したのは、富士フイルム 宣伝部長の松本考司氏。「30,000人の写真展」が今年(2015年)で10周年を迎えることに触れつつ、概要や見どころを紹介した。来場者数も年々増え、2014年は70万人を突破。2015年は75万人を見込む。「”PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展 2015」の大きな特徴は、応募された写真を「すべて」展示することだ。メイン会場の7都市とサテライト会場の22都市から、応募者が希望する会場で展示される。2015年については、応募者の年齢は0歳~94歳、作品(写真)点数は実に35,387点にのぼった。松本氏のプレゼンで印象に残ったのは、近年はスマートフォンで撮った写真の応募がどんどん増えていること。今年の作品では、全体の約13%がスマートフォンで撮った写真だ。写真を撮るという行為と楽しみが広まっているのはもちろん、プリントして手に持つこと、飾ることで得られる価値や感情を伝えていくのも、この展示会のコンセプトとなっている。「”PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展 2015」の見どころだが、まず「一般展示部門」を拡大。従来の「大伸ばしプリント」作品の展示に加えて、富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」で撮影&プリントした作品、複数の写真をシャッフルプリントした作品が展示される。さらに、10周年特別企画部門として、「みんなに見せたいあの頃の写真」と「ご当地の昔懐かしい写真」を集めた。明治時代の家族写真や、報道各社が協力した「昔の新宿」といった写真を展示する。もうひとつは「来場者も楽しめる特別企画」だ。気に入った写真の出展者に対して、会場でメッセージを手書きして「絆ポスト」へ投函すると、出展者へ届けられる。また、著名人やプロ写真家が選ぶ「心に響いた100選」を展示。選者(敬称略)は、小山薫堂、佐々木希、佐野史郎、なぎら健壱、松たか子、松田聖子、およびプロ写真家の熊切圭介、小松ひとみ、笹岡啓子、前川貴行の10人だ。メイン会場(7都市)では、「撮る」「残す」「飾る」「贈る」のスマホプリント体験コーナーも設置される。○佐々木希さんと平井理央さんにとっての「写真」内覧会のゲストとして、モデル・女優の佐々木希さんと、フリーアナウンサー・タレントの平井理央さんが招かれた。お二人とも今回の展示会に作品を出展しており、プリントしたものを見たり選んだりしているときに、写真の力と素晴らしさを改めて実感したという。最後にはチェキで写真を撮り合い、司会者にうながされて「10年後の自分へ」というメッセージを書き込む。平井さんは「なんと佐々木希さんに撮っていただいたチェキ、貴重すぎる!」と、興奮の体験をそのまま残した。一方の佐々木さんは「未来の私へ。子どもは何人いますか? 幸せですか?」と語りかけ、ウキウキしながら書いたと微笑んだ。
2015年07月16日7月3日(金)深夜24時20分より放送するインンテリジェンスワイドショー「NEWSな2人」に、アイドルグループ「NEWS」の小山慶一郎と加藤シゲアキの出演が決定した。世の中では連日多くの事件がワイドショーを騒がせるが、情報過多の現代社会で人はすぐにその出来事を忘れてしまう。番組では、そんな忘れられた騒動、話題になったトピックにスポットを当て、明治大学文学部卒・小山さんと青山学院大学法学部卒という異色の“インテリジャニーズ”の2人が独自の視点を交えながら、徹底取材する。同番組で小山さんが向かったのはオタク文化の聖地・秋葉原。秋葉原と言えば、全盛期の2005年にはおよそ数百件ものメイドカフェが軒を連ね、その様子がメディアに大きく取り上げられ発展を遂げた街。しかし昨今メディア露出は激減し、世間の記憶から忘れられた存在となっている秋葉原の“今”を知るべく、小山さん自らカメラを手に突撃インタビューを行う。そしてジャニーズ初の小説家として超異色な一面を見せる、加藤さんは30年前に誕生し世間の話題をさらった薬物依存症リハビリ施設“ダルク”を取材。薬物に関連する報道はここのところ芸能界でも後を絶たず、現在でも数々の有名人が治療を受けている。近年では危険ドラッグの流行などもあり、もはや他人事とは思えない問題と真正面から向き合うこの施設に、加藤さんが足を踏み入れる。今回取材を敢行し、「一日中秋葉原を歩き回ることで、なぜ秋葉原がオタクの聖地として成り立っているのかが見えてきました。そして、僕は秋葉原の魅力に気づいてしまいました」(小山さん)、「薬物は自分の人生には関係のないものだと思って生きてきましたが、今回色々な人の話を聞いて、とても怖いものだなと改めて気付かされました。依存症になってしまった場合、リハビリプログラムももちろん大事ですが、最終的には心に寄り添ってくれる仲間の存在がどれだけ大事なのかが分かりました」(加藤さん)とぞれぞれに、自分の足で取材することを通して改めて気づいたこと、学んだことがあったよう。同番組のプロデューサー・武藤淳氏は「ジャニーズきってのインテリジェンスを誇る“インテリジャニーズ”の小山さんと加藤さん。そんな異色の2人に、これまで全く無縁だったディープゾーンへ単独潜入してもらいます!必死の徹底取材で、“あのワイドショーの今”を伝える、そんな“NEWSな2人”による激撮インテリジェンスワイドショー、どうぞご期待ください!」と番組の出来栄えに自信のコメントを寄せた。「NEWSな2人」は7月3日(金)深夜24時20分よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月14日南仏のリゾート地カンヌで開催中の、第68回カンヌ映画祭。カンヌでは映画の売買が行われるマーケットも開催されており、各国のパビリオンがずらりと並んで自国作品をアピールしたり、映画撮影を招聘している。さながらミニ万博といった雰囲気の中、日本も4年ぶりにジャパン・パビリオンを開設し、小山薫堂プロデュースのKANPAI NIGHTというパーティーも開催。こちらには、『岸辺の旅』の深津絵里さん、浅野忠信さん、『あん』の河瀬直美監督、永瀬正敏さんらも出席。日本酒や和食が振る舞われ、1,000人以上の招待客が詰めかけ、一時は入場制限をするほどだった。また、ジャパン・パビリオンではキャスティング・ディレクターの奈良橋陽子さんらのセミナーが行われただけでなく、5月19日(現地時間)はまる1日「KUMAMON DAY」としてくまモンが登場。熊本県営業部長代理のくまモンがなんと4曲もダンスをして、熊本県のよさや、熊本県で撮影された映画を愛嬌たっぷりにアピールし、外国人記者やバイヤーたちに大受けしていた。くまモンと『極道大戦争』に登場するKAERUくんとのカンヌだけの共演もあったり、くまモンのショートムービーも上映され、その演技力(?)も披露。ジブリ映画『思い出のマーニー』などの作曲家、村松崇継さんは、次回作『BBOY IN A DREAM』(今井孝子監督)のアピールのためカンヌ入りしていたが、くまモンの人気に驚いて「僕も刺激を受けました。カンヌに来るとやる気になりますね」と語っていた。今年のカンヌでは、日本映画はコンペティション部門に是枝裕和監督の『海街diary』、ある視点部門に河瀬直美監督の『あん』、黒沢清監督の『岸辺の旅』、さらに監督週間部門に三池崇史監督の『極道大戦争』が上映されただけでなく、コンペでは侯孝賢監督(台湾)の『黒衣の刺客』には妻夫木聡が、ガス・ヴァン・サント監督(米)の『SEA OF TREES』には渡辺謙が主要な役で出演している。果たして、何か賞に絡んでくるのか。受賞結果はある視点部門は23日夜、コンペティション部門は24日夜(現地時間)に発表される。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月24日コミュニケーションの力で首都高の交通事故を減らすことを目的とした市民主体型交通安全プロジェクト「東京スマートドライバー」は30日、トヨタ自動車「86」とメルセデス・ベンツ「スマート」電気自動車の2車両が、プロジェクトの象徴である褒めるパトカー「ホメパト」として、5月5日にデビューすると発表した。また、TV番組『BSフジ 小山薫堂 東京会議』(毎週土曜24:00~24:30放送)と連動して行われた、この2台のラッピングデザインを募集する「ホメパトデザインコンペティション」によって決定したデザインも発表している。同デザインコンペティションで審査を務めたのは、東京スマートドライバー発起人の小山薫堂氏、東京スマートドライバーロゴデザイナーの水野学氏、音楽プロデューサー・自動車評論家の松任谷正隆氏。3月14日~4月10日の募集期間に60通の応募があり、一次審査を通過した5作品の応募者が、トヨタのテーマパーク「MEGA WEB」で公開収録となった最終審査会場でプレゼンを行った。最終審査で選ばれたのは、インテリアデザイナーの相川崇史さんの作品。相川さんデザインによるピンクのラッピングが施された「ホメパト」は、5月5日に開催される交通事故ゼロを目指す社会実験『TOKYO MIRAI JUNCTION』イベント内で公開される。
2015年04月30日現在当媒体で連載中の兼業作家・カレー沢薫氏が、日常と創作にまつわるエピソードをつづるコラム「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」。このコラムの挿絵にも使われている漫画制作ソフト「ComicStudio」の販売終了が発表され、デジタル漫画制作に関わるクリエイターたちの間で大きな話題となっている。そこで今回は同コラムの番外編として、カレー沢氏にこの知らせを受けた所感を率直に語っていただいた。○ノストラダムスとコミックスタジオ現在漫画制作に使っているソフト「ComicStudio」(以下、コミスタ)の販売が、ついに2015年6月30日をもって終了することになってしまった。※編集注:カレー沢氏の漫画制作については、コラム「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」第4回を参照のこと。前々からコミスタが終了することはわかっていたのだし、それまでに後継ソフトである「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)に移行すべきだとは思っていたが、今でも私は完全にコミスタしか使っていない。そういう状況の作家は私だけではないだろう。1999年地球が滅亡する、とあれだけ予言されていたにも関わらず、結局みんな地球に住み続けていたのと同じように、みんなコミスタも何だかんだで終わらないんじゃないかと思っていたのではないだろうか。しかし、地球は木っ端みじんにならなかったが、コミスタは予定通り終わってしまった。もちろん終わったのは販売だけで、6月30日になった途端、コミスタが入っているパソコンが爆発するというわけではない。未だにGペンとインクで漫画を描いている作家が存在するように、コミスタで漫画を描き続けることも可能だが、これ以上コミスタが進化することもないし、サポートだっていつまで続くかはわからない。しかし、セルシスだって、コミスタ終了で悶え苦しみ地面をのたうち回る漫画家を笑いたくて、コミスタを終了させたわけではないはずだ(確かに私が泣き叫ぶ顔は面白いが)。後身であるクリスタで、すでにコミスタと同じか、それ以上の働きができると判断して、コミスタを終了させたのであろう。○クリスタ移行への苦難と障壁実は、私のパソコンにもクリスタ自体は入っている。コミスタが近々終了との報を受けて、一応、クリスタに移行しようとしたことはあるのだ。しかし、コミスタとクリスタ、大体同じようなものだろうと思ったら大分勝手が違う。まず、最初の原稿用紙サイズや枚数の設定の仕方がわからない、同じ「Gペン」という機能でも、コミスタのような線が描けずガタガタしてしまう。トーンはどう貼るのか、集中線は…などわからないことだらけなのだ。しかし上記のことはクリスタの機能が悪いわけではなく、私が使い方を理解していないのが悪いのだろう。ダブルクリックのスピードが遅すぎて、シングルクリックになってしまっているジジイと同じく、「おい、これ壊れてるぞ!」と憤慨しているようなものだ。しかし、コミスタだってイチから使い出したのだし、マニュアルをそんなに読んだ記憶もない。よって、描いていく内にクリスタだって使いこなせるはずなのである。○どんなソフトも●●へと変える魔法だが私がクリスタ移行を諦めて、依然コミスタを使っていた理由は機能の問題ではない。単純にクリスタが「重い」のである。「重い」というのは、クリスタのみならず、どんなに優れたパソコンツールをもクソへと変える魔法である。同じパソコンでも、コミスタは滑らかに描けるが、クリスタだと「おや 線画 遅れて 画面に表示されるよ」と、誰も覚えてなさそうなギャグを言ってしまうほど、動作が緩慢なのだ。これではいくら機能が優れていてもダメだ。普通のエロ動画と、超ドエロだが3秒に1回止まる動画があったら、とりあえず普通のエロ動画で事をすませるだろう。このように、漫画家の作業とは、夜の一人遊びと同じぐらい、迅速に滑らかにテンポよくやりたいものなのである。しかし、上記の問題は私のパソコンが低スペックすぎるせいでもある。何せ電気店で「一番安いのをくれ」と言って買ってきたノートパソコンだ。仮にも絵を生業としている者がふざけているにもほどがある。これを機にクリスタが滑らかに使えるデスクトップパソコンを購入すべきなのかもしれないが、机自体が小さく、さらに液晶ペンタブレットが場所をとるので、ノートパソコン以外は置くことすらできないのだ。ならば、パソコンと同時に机も新調すれば良いと思われるかもしれないが、仕事部屋がせまいので、でかい机は入らない。つまり、自分がクリスタに移行しようと思ったら、家を改築するか、ツルハシで部屋の入り口をぶっ壊して広げるしかないのである。以上の設備投資費と労力を考えると「まだコミスタでいいや」という結論に達してしまうことも致し方なしと言えるだろう。○カレー沢氏からセルシスへの提案それに加えて、動作環境を整えられたとしても、今度はまた「使いこなすことができない」という問題がやってくる。コミスタを使い始めたのは20代半ばだったが、今は30代。年々新しいことを覚えることが出来なくなっている。もはや、最新エロ動画を面倒くさい手順でダウンロードするより、使い古したカピカピのエロ本を使い続けることの方が楽と感じる年である。しかし、私はとにかく楽をしたい作家だ。終了してしまうコミスタを使い続けるより、これから進化するクリスタを使った方が、もっと楽をできるようになるはずである。よってセルシスは、新しいことについていけない中高年作家を対象に、クリスタ講座を開設すれば一儲けできるのではないだろうか。しかし相手はなまじ長年にわたってコミスタを使ってきた人間である。ことあるごとに「コミスタではこうだった」と言い続けるだろうが、それこそ高齢者が戦争体験を繰り返し話すのと同じだと思って聞き流してほしい。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年04月28日4月1日、伊勢丹新宿店メンズ館8階イセタンメンズレジデンスにて、同店と縁のある、とある有名人のバースデーパーティーが開催された。彼の名は、チャーリー・ヴァイス(CHALIE VICE)。会場となったフロアの馴染み客にとっては聞き覚えがある名前に違いない。しかし、パーティーがスタートするやハプニング発生。なんと開始時刻を迎えたのに主役のチャーリーが到着していないのだ。そこで機転を利かせた司会者がチャーリーの遅刻を詫びつつ、本人不在のまま、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長の大西洋に乾杯の音頭を促すことに。マイクを受け取った大西社長は、「私がチャーリーに出会ったのは4年半ほど前のことでした」とチャーリーとの慣れ染めを簡単に説明したのち、おもむろにグラスを掲げ、「乾杯!」と一言。これによって、とにもかくにもパーティはスタートした。そして、主役不在のまま「チャーリーおめでとう」の言葉が会場を飛び交う中、欠席者からも数多くのお祝いメッセージが届いていると司会者が紹介。会場壁面に貼られたメッセージカードには、放送作家で脚本家の小山薫堂、音楽家・千住明、BEAMS代表取締役社長・設楽洋、amadana代表取締役社長・熊本浩志、と錚々たる面々の手書き文字が躍っている。ゲストらがその豪華っぷりに見惚れていると、司会者は続けて、出席者にマイクを回し始めた。先ずそれを受け取ったのは、リリカ(Lirica)バイクの青柳哲也だ。実は青柳はチャーリーが最近、同社が展開しているパーソナルモビリティーのヤイクバイク(YikeBike)(60万円)とイタリアの自転車モンタンテ(montante)をいたく気にいっていることから、「いつも乗ってくれてありがとう」の気持ちとともにお祝いに駆け付けたのだ。ちなみにヤイクバイクとは、ニュージーランドのベンチャー企業が開発した、持ち運びできる折りたたみ式電動コミューター。かつて一世風靡したセグウェイの10分の1程度の重量という驚きの商品なのである。続いては、アパレルブランド「チェリーサンバースト(Cherry Sunburst)」のデザイナー・島田芳直にバトンタッチ。島田がチャーリーへのお祝いのメッセージと共に披露したのは、「実際に自分がほしいと思うもの」にこだわってものづくりをしている同ブランドのアイコン的存在「ギターハンガー」(7万円)だ。個人の思い出のギターを使って作ることも可能なのだとか。また、世にも珍しい真っ黒なお水「77ブラックウォーター(77BLACK WATER)」を持ってお祝いに駆け付けたゲストもいた。高濃度・高純度・高機能フルボ酸・フミン酸を含む飲料だけに、旅好きで常にあちこち飛び回っているチャーリーの健康維持にも役立っているのかもしれない。さらに、気仙沼ニッティングの代表・御手洗瑞子は、同社が展開するニット製品の中には、チャーリーとの出会いによって生まれた色のものもあることを明かし、「チャーリーは無茶ぶりする傾向がある人。でも彼に頼まれたら断ることはできないですからね」と笑顔を見せた。また、チャーリーがこよなく愛する日本酒を通じて縁が繋がったという、“×SAKEプランナー”の木村光は、「つい2・3ヶ月前にもチャーリーと朝まで飲んだ」とカミングアウト。会場を大いに沸かせた。チャーリーのために最後に登壇したのは、マジシャンのゴー(GO!)。まさか、ゴーの凄腕によってチャーリーが瞬時に会場に到着するとか。と期待に胸を膨らませたゲストがいたかどうかはさておき、マジシャン特有のミステリアスな雰囲気を持つ彼の登場によって、会場は一気にヒートアップ。ゲスト一同、目の前で繰り広げられる奇跡に大喝采の繰り返し。隠されたタネを見付けてやろうと必死に目を凝らしていた大西社長もチャーリーの分まで目一杯手を叩いて鬼才を褒め称えていた。このパーティーで紹介されたアイテムは、会場となった同館8階のチャーリー・ヴァイスのサロンで実際に触れることができるほか、チャーリー・ヴァイス公式サイトでも手に入れることができるという。パーティ終盤には、「エスコヤマ(eS KOYAMA)」オーナー・パティシエ、小山進から届いたバースデーケーキが披露され、ゴージャスな盛り付けにゲスト一同がこぞって撮影を楽しむ一幕があったが、その段階に至ってもやはり肝心の主役は不在のまま。ゲストたちは「次の機会にはぜひ会いたいものだ」と残念な気持ちをこぼしてはいたが、案外、おいしい料理やケーキで十分に満足できたためか、全員ニコニコ笑顔で帰路についていた。
2015年04月06日こけしと言えば、日本の伝統的な民芸品ですが、最近は“こけし女子”なる言葉も生まれ、その愛らしい姿にハマる女子もたくさんいるようです。メイドインジャパンの美しい工芸品に触れることで感性も磨かれると話題になっています。そんな中、BS朝日のテレビ番組『アーツ&クラフツ商會 presented by セキスイハイム』では、特別に作られた「交換こけし」がプレゼントされるキャンペーンを実施中。この番組は、放送作家の小山薫堂さんが企画・監修し、毎回一つの伝統工芸の技に注目、その伝統工芸を現代のライフスタイルの中にあるアイテムと組み合わせて新しいサンプル品作りに挑んでいます。1月12日には、約200年の歴史がある「こけし発祥の地」と言われる宮城県北部・鳴子温泉郷でつくられる「鳴子こけし」を取り上げ、新しいサンプル品作りに挑みました。一説によると200年ほど前に、雪深い東北で、子どもたちのおもちゃとしてつくられたのがこけしの始まりだそうです。それが、東北の人々の暮らしに広がり始めていた「湯治」をきっかけに、こけしも世に広がり、各地の湯治場で競うようにつくられると、子どもたちをはじめ人気の玩具となったそうです。鳴子温泉郷でつくられる「鳴子こけし」から、こけし職人の菅原和久さんがつくった「交換こけし」は、中が空洞になっていて、手紙が入れられる仕組みになっています。外見は郵便配達員の姿をしていて、伝統のこけしとはひと味違ったニュークラフツです。伝統工芸としてのよさも残しつつ、現代的なかわいらしさが漂います。今回、この「交換こけし」が15名にプレゼントされます。応募は、 番組公式Facebookページ から、4月30日まで受け付け中です。プレゼントされる「交換こけし」の中には、小山薫堂さんの直筆メッセージが入っているというから、その内容も気になりますね。「交換こけし」は、大切な誰かに手紙を書く、という豊かな時間をすっかり忘れてしまっている現代の日常に、新鮮な喜びをもたらしてくれる存在になるかもしれません。遠くに住む祖父母や両親、また外国に住む友人にも、美しい伝統工芸品なら胸を張って贈れそうです。『アーツ&クラフツ商會 presented by セキスイハイム』では、今までに「曲げわっぱ」や「鎚起銅器」、4月には「津軽びいどろ」「黄八丈」など、日本に古来からある美しいものを数々紹介しています。長く住み続けられる家、将来ライフステージが変化したときにも対応できる家、を提供し続けてるセキスイハイムのサポートのもと放送されているこの番組。今後どのようなな伝統工芸が、現代のライフスタイルとコラボするのか注目です。・アーツ&クラフツ商會 presented by セキスイハイム 公式サイト 番組公式Facebookページは こちら から
2015年04月06日3月3日と4日、パナソニックと九州旅客鉄道(JR九州)は、福岡市のJR博多駅・博多シティ改札口内スペースで「『WONDER JAPAN TRIP』 -2020年の観光を考える-」を開催した。同イベントは東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年を見据え、「観光立国・地方創生」をテーマに、多言語ソリューションを通じて九州の魅力を発信する体験イベントだ。2014年、訪日外国人は1,300万人を突破。政府は2020年における2,000万人超えを目標としている。海外からの観光客増加によるインバウンド効果で日本全体はもちろん、地方の活性化にも好影響があると考えられるが、壁となるのがやはり言葉のコミュニケーションだ。パナソニックでは2020年に向け、自動翻訳機や、光IDを活用したサイネージ技術などの多言語ソリューションを開発中。同イベントで来場者は、“言葉の壁”を超える最新テクノロジーのデモを体験することができた。同イベントに先立ち催されたプレスイベントには、『WONDER JAPAN TRIP』の企画者である放送作家・脚本家の小山薫堂氏、主催両社を代表してパナソニック役員の井戸正弘氏とJR九州代表取締役社長の青柳俊彦氏、さらに観光促進を担う国土交通省から九州運輸局長の竹田浩三氏が参加。2020年に向けた観光立国・地方創生をテーマに、4氏によるトークセッションが行われた。まず、『WONDER JAPAN TRIP』を企画した小山氏は「いま、2020年に向けて日本中が一体になろうとしている。九州新幹線が通るときにも熊本県が一体となったが、大きなイベントがあると、それをきっかけに、そこで暮らしている人たちの心がひとつになる。2020年は日本がひとつにまとまる最高のチャンス。パナソニック、JR九州、国土交通省も含めた官民が一体となって地域創生を進め、そこから得られた知見を互いにフィードバックすることで、訪日外国人の“言葉の壁”解消に向けたコミュニケーションの方法を私としても考えていきたい」と語った。続いて、九州の外国人観光客増加を目指す国土交通省九州運輸局の竹田局長が「2014年の九州への入国者数は167万人で過去最高。対前年伸び率も33%を超えている。九州は豊かな自然、多種多様な食文化、地域に根ざした伝統文化に恵まれ、外国人旅行者にとっても魅力がいっぱい。(全国で)2,000万人を目指すうえでも九州エリアは大きく貢献できるが、やはり受け入れ体制が課題であり、フリーWi-Fiの整備に加えて“言葉の壁”を乗り越える試みを進めていきたい」とした。JR九州社長の青柳社長は、「九州には、とくにアジアからの観光客が大きく伸びている。JR九州では外国人観光客向けにレールパスを用意しているが、これが人気で、一昨年8万枚、昨年度は10万枚、今年度は16~17万枚という状況になっている。“D&S(デザイン&ストーリー)”というストーリー性を持った観光列車も外国人観光客に人気で、そのひとつ『ゆふいんの森』の平日の乗客は8割が外国人。となると大事なのはやはりおもてなしで、JR社員の周知教育も進めているが、コミュニケーションをさらに円滑にするためのツールの登場にも期待している」と述べた。最後にパナソニック役員の井戸氏は、同社でビジネスソリューション本部、東京オリンピック・パラリンピック推進本部の本部長も務める立場から、「年々増え続ける海外からの旅行者が、いかにストレスなく日本を旅行できるか。パナソニックの技術で、インバウンド対策のお役に立ちたい。まずは2020年というターゲットに向けてパナソニックがどういうお手伝いをできるかがテーマだが、私たちは2020年以降の日本社会をどう新しく変えていくかについても大きな視点として持っている」と語り、開発中の多言語自動翻訳機と、光IDサイネージが外国人観光客だけでなく、福祉、医療などを含め、さらに先の日本全体にも大きく貢献できる可能性に触れた。自動翻訳機については3つのソリューションを紹介。ひとつは首からぶら下げるペンダント型で、現在は日英中韓の4カ国語に対応。近いうちに10カ国語対応にしていくという。「駅のような雑踏の中でも対応できるようにしてある。現時点の(音声入力から翻訳出力までの)タイムラグは約2秒だが、これをさらに短くしていくのが課題」と井戸氏。このほか、ホテルや観光案内所などに設置して観光スポットや店舗情報などまで表示できる据置型と、駅員や観光ガイドなどが現場で使えるメガホン型の自動翻訳機も紹介した。一方の光IDは、デジタルサイネージやLED照明などから発する信号をスマートフォンのカメラがキャッチし、アプリが読み取ることで、瞬間的に多言語で商品説明などを表示する技術。同技術に関して、パナソニックでは50以上の特許を申請しているという。画像認識とは異なり光を読み取るので、多少の障害が間にあっても問題なく機能する。井戸氏は「光ID技術も、今後30カ国語、50カ国語でも対応できる。2020年に向け、“言葉の壁”のストレスをなくすため、パナソニックの技術で可能なものをいろいろと試し、提案していきたい」と結んだ。
2015年03月05日人気TVシリーズの待望の劇場版となる『深夜食堂』が1月31日(土)に公開を迎え、主演の小林薫を始め、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡錠司監督が初回上映後の舞台挨拶に臨んだ。安倍夜郎の人気漫画を原作に2009年より連続ドラマとしてスタートしシリーズを重ねてきた人気作の映画化。深夜にひっそりと営業する食堂のマスターと、そこに集う個性的な客たちの人間模様を描き出す。“深夜”食堂ながら、朝8:45開始の初回上映は満席で松岡監督は「朝早くに起きて、午前中に観るために駆け付けてくださったみなさんに深く感謝します」と頭を下げる。小林さんは「監督が舞台そでで目頭を押さえていました(笑)」と暴露したが、これに対し松岡監督は「僕は目頭を熱くしてたかもしれないけど、トイレで号泣していたのは小林さん」とうそか真実かは不明だが(※小林さんは『なんで泣かないといけないの?』と否定)、いいトシの大人たちの暴露合戦の様相を呈し、会場は笑いに包まれる。小林さんは映画公開初日を迎え「今日がお正月のようなもの。こんなにたくさんの方に来ていただいて、“大吉”を引き当てた気分です」と笑顔を見せた。高岡さんは『バタ足金魚』以来となる実に二十数年ぶりの松岡監督の作品への出演。「感慨深かったです。(『バタ足金魚』での演技の)どこが悪かったのか…?呼んでくれなかったので(苦笑)」と苦情を言いたて、今回の現場についても「私には文句ばかり言うんです!」と語り、これには松岡監督も「小林さんといい、僕のことイジリに来たの…(苦笑)?」と困惑していた。TVシリーズから出演のオダギリさんは松岡監督について「普段から仲良くしていて、家族というと言い過ぎですが、親戚のおじちゃんのようなもの」と語り、本作に関しても「飲みながら『次はどうやろう?』という話をしていた」と明かす。「そうした過程を踏みながらこうして初日を迎えて、あのダラダラ飲んでた時間が少しは作品のためになったのならよかった。感慨深いです」と笑顔を見せた。映画にちなんで忘れられない一品について話を尋ねると、小林さんは一時期、納豆とネバネバ系の食べ物を混ぜて作る“五色納豆”に凝っていたことを告白。普段、納豆が食べられない友人も小林さんの作った五色納豆なら食べられたとのことだが、その友人の妻がそれで気分を害してしまったそうで、それが原因かは不明だが「しばらくしてその方は離婚しまして…(苦笑)」と申し訳なさそうに明かし、会場は爆笑!さらに「いまは別の方と再婚されて幸せになったんですが…」と近況まで明かし、自身の料理が引き起こした…かもしれない数奇な運命に首をひねっていた。『深夜食堂』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年01月31日2シーズンぶりにJ1へ挑む湘南ベルマーレ。オフの補強で注目を集めたのが、柏レイソルから加入したFW高山薫だ。ベルマーレがJ2へ降格した2013年オフに移籍してからわずか1年。前例のない復帰劇の主役となった26歳は原点に帰り、大暴れを狙っている。○青天の霹靂となった湘南からのオファー思わず自分の耳を疑った。「冗談を言われているのでは? 」と勘ぐりたくもなった。昨シーズンも残り数試合となった段階で、高山のもとへ届いた移籍のオファー。2013年シーズンまでプレーしたベルマーレから、再び声がかかった。文字通りの青天の霹靂(へきれき)だった。「次のシーズンも普通にレイソルでプレーすると思っていたし、実際に契約も残っていた。最初は『マジっすか』という感じでした。完全移籍でベルマーレを出ていったのに、もう一回誘ってもらえるなんて考えられないじゃないですか。しかも、たった1年で」。2013年シーズンをJ1で戦ったベルマーレは、16位に終わって残留することができなかった。J1の厚い壁の前に開幕から苦戦を強いられ続けた中で、高山は左MFのポジションで攻守両面において群を抜く存在感を発揮。レイソルを率いていたネルシーニョ監督(現ヴィッセル神戸監督)のメガネにかなった。○ベルマーレで成長したいという気持ち昨シーズンに記録的な独走劇でJ2を制したベルマーレは、早い段階からJ1の舞台を見据えて2015年のチーム編成を進めていた。3トップの左で活躍していた武富孝介が、期限付き移籍を終えてレイソルへ戻ることが確実視されていた。オフの移籍市場で誰を獲得すべきか。白羽の矢を立てられたのがFW出身の高山だった。形の上ではレイソルとの交換トレードとなる。しかし、ベルマーレの曺貴裁(チョウ・キジェ)監督は、チーム内の競争の激しいレイソルで32試合に出場した高山をあるときにはファンの立場で応援し、またあるときには親心をもって見守ってきた。そして、レイソルから断られることを覚悟の上で出したオファーが高山の心を打った。「プロになったときもレイソルに移籍したときも、不安のほうがめちゃ大きかった。ベルマーレへの思い入れは確かに強かったけど、それ以上に今回の話をもらったときに、自分の中で不安よりも『楽しみだ』『もう一回挑戦したい』『ベルマーレで成長したい』という気持ちが純粋に膨らんできたんです」。○古巣の快進撃に刺激を受けてきた2014年川崎フロンターレの育成組織で育った高山は、専修大学を経て2011年シーズンにベルマーレへ加入。ルーキーイヤーはFWとして、チーム最多の9ゴールをあげた。2年目からは曺新監督のもと、スピードと運動量をさらに生かすためにMFに転向。若さを前面に押し出すベルマーレの象徴となった。再びJ2を戦う仲間たちに別れを告げて、新天地へと旅立った2014年シーズンも古巣は常に気になる存在だった。「開幕から勝ち続けてすごくうれしかったけど、途中からは勝ち過ぎていたというか……。レイソルのチームメイトからも『お前がいないほうが強いじゃん』とかいじられて、すごく悔しかったですね(笑)。僕にとって刺激になったし、モチベーションを上げてくれました」。かつてともに戦ったMF永木亮太、DF遠藤航がベルマーレに残留するという一報も入ってくる。悩むこと約2週間。高山はレイソルのフロントへ移籍したい意思を伝えた。○「自分が進む道に自信を持っていく」レイソル、ベルマーレ双方の選手やサポーターを驚かせた移籍が発表されたのは昨年のクリスマスイブ。最後はレイソルの吉田達磨新監督が高山の背中を押した。「達磨さんは『お前が思うようにするのがベストだ』と言ってくれた。僕の気持ちを尊重してくれた達磨さんとレイソルのフロントの方々には、本当に感謝しています」。古巣への復帰となると最近では中村俊輔(横浜F・マリノス)が代表的だが、決断したのは32歳のときだった。高山は26歳と心技体のすべてで脂が乗りきった年齢で、新天地で活躍した上、契約を残したまま1年で戻ってきたとなると前例はほとんどない。もちろん、歓迎されるだけではないだろう。J2を戦った2014年シーズンにいなかったことが、もしかすると快く思われないかもしれない。それらをすべて受け入れた上で、高山は再びベルマーレの一員となった。「自分が進む道に自信を持っていくことが、大事だと思っているので」。○背番号『23』に込められた決意今シーズンもキャプテンを務める永木とはフロンターレのジュニアユース時代の同期であり、中学年代の3年間で厳しく指導してくれたのが曺監督だった。サッカーを通じて育まれた絆にも感謝すると同時に、そうした縁に甘えることは許されないと高山は自分自身に言い聞かせている。実際、曺監督は「ポジションを約束することはない」と明言している。「(永木)亮太とはいまも仲がいいですけど、傷をなめ合うようなことは絶対にしない。監督の厳しさはわかっているし、最初にベルマーレにいたときから自分のポジションは確立されていなかった。そういう方針のほうが僕も成長できるし、練習からポジションを奪う気持ちでやっています」。背番号は自らの希望で『23』とした。入団1年目に背負った番号に、高山の決意が込められている。「もう一回、一からやるので」。J1へ再チャレンジするだけではなく、厚い壁に風穴を開けて日本サッカー界に驚きを与えることを目標にすえた2015年。静かに牙を研ぐベルマーレの中心に、原点に返った高山がいる。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2015年01月24日安倍夜郎の人気コミックを映画化する『深夜食堂』のキャストと監督による初日舞台あいさつ1月31日(土)に丸の内TOEIで開催される。当日は、小林薫らキャスト7名と松岡錠司監督が登壇する。その他の写真本作は、ビッグコミックオリジナルで連載中の安倍夜郎の人気コミックをドラマ化に続いて映画化するもの。繁華街の路地裏にある小さな“めしや”にやってくるさまざまな客たちの人生模様を描く。ドラマ版に引き続き“めしや”のマスターを小林薫が演じ、愛人を亡くしたばかりの三十路女を高岡早紀、風采が上がらず安月給の平凡なサラリーマンを柄本時生、無銭飲食をしたことを機に、マスターの手伝いを兼ねて住み込みで働くことになったみちる役を多部未華子が演じる。丸の内TOEIで行われる初日舞台あいさつには、小林、高岡、柄本、多部、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡監督が登壇する。チケットは、いち早プレリザーブが受付中。プレリザーブ(先行抽選)は、21日(水)より受付を開始し、一般発売は、24日(土)午前10時よりスタートする。『深夜食堂』初日舞台あいさつ1月31日(土)会場:丸の内TOEI (東京都)開場8:25/開映8:45 上映後舞台あいさつ登壇者(予定):小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、筒井道隆、菊池亜希子、オダギリジョー、松岡錠司監督料金:大人 2000円、大学・高校生 1700円※当日要学生証、3歳~中学生 1200円、シニア 1300円※60歳以上、障がい者手帳お持ちの方 1200円※当日要障がい者手帳いち早プレリザーブ:受付中~1月21日(水)11:00AMまでプレリザーブ:1月21日(水)11:00AMより~23日(金)11:00AMまでチケット発売:1月24日(土)10:00AMより
2015年01月19日ライカギャラリー京都は、小山薫堂とアレックス・ムートン(Alex Mouton)による写真展「KYOTO KOTOKOTO TOKOTOKO」を開催する。期間は2015年1月10日から3月29日まで。小山薫堂は「料理の達人」などを手掛けた放送作家で、人気キャラクター「くまモン」の作者としても有名。現在は料亭「下鴨茶寮」の主人や、アンテナショップ「京都館」の館長を務めている。一方、アレックス・ムートンは写真を愛する旅人で、先日にはパリを訪問したくまモンを撮影したことで話題となった。なお、今回の展覧会は京都市が提唱する“歩くまち・京都”憲章に則り、京都市内を散策中に2人が見つけた魅力的な景色を展示。それぞれの生まれ年に製造されたアンティークレンズを用いて、古都京都の雰囲気が伝わるような作品が撮影された。【イベント情報】KYOTO KOTOKOTO TOKOTOKO会場:ライカギャラリー京都住所:京都市東山区祇園町南側570-120ライカ京都店2階期間: 2015年1月10日から3月29日時間:11:00から19:00休廊日:月曜日入場無料
2014年12月19日フランス・パリにて開催された世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ・パリ」。兵庫県の菓子店「パティシエ エス コヤマ」のオーナーシェフ・小山進氏は、そこで最高位の評価「ゴールドタブレット+☆」と、外国人ショコラティエとして最も栄誉ある賞といわれる「外国人部門最優秀賞」をフランスで最も権威のあるショコラ愛好会「Club des Croqueurs de Chocolat(クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ、以下C.C.C.)」からW受賞した。同展に出品したショコラアソート「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2014」(1,400円)をはじめとして、同氏の作る最上級品質のチョコレートが店舗やオンラインショップで順次発売されている。その奥深い味わいを紹介しよう。○W受賞の珠玉の4粒「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2014」は、「2colombie(ドゥ・コロンビー)」「桜の葉&フランボワーズ」「こがし醤油」「抹茶&パッションのプラリネ」の4つのチョコレートの詰め合わせだ。12月1日から販売を開始しており、「C.C.C.」からは「潜在意識にある美食の欲求に訴えるもの。味覚の錬金術師と言える」と絶賛された。「2colombie」は、小山氏が生産地まで直接出向いて入手した2種類のカカオ「シエラネバダ」と「トゥマコ」を使ったチョコレートだ。口に入れると感じるなめらかな甘味の中に、かすかな渋味や酸味が代わる代わる現れ、2種類のカカオの個性を楽しめる。「桜の葉&フランボワーズ」には、ガナッシュに使用する生クリームで桜の葉をアンフュゼして香りが移し取られている。口に入れた瞬間にふわっと広がる桜の香りをフランボワーズガナッシュの酸味が追いかけ、優しく新鮮な味わいだ。「こがし醤油」では、ガナッシュに使う生クリームと、キャラメル化する寸前まで熱した醤油とをあわせることでチョコレートにその香りを閉じ込めた。醤油のうま味と香ばしさがチョコレートの甘味と溶け合い、ゆず皮や一味唐辛子を配合した「粉しょうゆ」もプラスしてスパイシーなアクセントを加える。なお、「粉しょうゆ」には、京都の老舗料亭「下鴨茶寮」の「料亭の粉しょうゆ」を使用している。「抹茶&パッションのプラリネ」は、抹茶にパッションフルーツを組み合わせた斬新な一品。抹茶の豊かな香りとほのかな苦味にパッションフルーツの酸味が絡み、意外な組み合わせながら驚くほど違和感なく調和している。加えてヘーゼルナッツのプラリネがナッツの香ばしさとコクのある甘味を添え、全体を奇跡的なバランスにまとめ上げている。○斬新な組み合わせのチョコも続いては、1月下旬に発売予定の「SUSUMU KOYAMA’S CREATION INTERNATIONAL CHOCOLATE AWARDS 2014 【NEW YORK→LONDON】BONBON CHOCOLAT ASSORT」(1,400円)を。こちらは、チョコレートの国際大会「INTERNATIONAL CHOCOLATE AWARDS 2014」アメリカ大会で金賞を受賞したボンボンショコラの詰め合わせとなる。今回は全4種の中から「Genesis(いちじくの葉&枝スモーク)」「コブミカンの葉」「インドネシアンカフェ&ラズベリー」の3種を試食した。「Genesis(いちじくの葉&枝スモーク)」は、一口食べるだけでスモーキーな香りがいっぱいに広がる。芳(かぐわ)しい薫製の風味の奥にイチジクがしっかりと香る余韻豊かな味わい。「コブミカンの葉」も意外性満載。タイ料理などの香り付けに使われるコブミカンの葉。そのエスニックな芳香は鮮烈だが、チョコレートの風味を損なわず爽やかに香る。「インドネシアンカフェ&ライチラズベリー」では、南国を連想させるライチの香りとラズベリーの酸味が新鮮。後からほのかにコーヒーの苦味を感じる、大人っぽい味わいのチョコレートだ。焦がし醤油や抹茶など、日本人ならではの感性を生かしたチョコレート作りを貫く小山進氏。最高の栄誉をもって世界が認めた最新コレクションで、その豊かな世界を感じてみてはいかがだろうか。他にも「エスコヤマ」では、2012年~2014年の「サロン デュ ショコラ パリ」で発表したコレクションを集めた「THE BEST SUSUMU KOYAMA PREMIUM CREATIONS 2012-2014」(4,800円)や、「INTERNATIONAL CHOCOLATE AWARDS 2014」に出品した板チョコやスプレッドなどさまざまな商品を販売する。販売は店舗とオンラインストア「es koyama On Line Shop」にて。※価格は全て税込
2014年12月09日FJネクストは4日、東京都品川区にての分譲マンション「ガーラ・ヴィスタ武蔵小山」(総戸数43戸)の申込受付を開始した。○4駅2路線が利用可能同物件は、利便性の高い立地と2つの有名商店街を生活圏に持つ「武蔵小山」に建設中の分譲マンション。最寄りの「西小山駅(徒歩8分)」をはじめ、「武蔵小山駅(同11分)」、「荏原中延駅(同14分)」、「戸越銀座駅(同15分)」と4駅2路線を利用でき、都心部へのアクセスはもちろん羽田空港への移動もスムーズな立地。同物件の近くには、2つの商店街「武蔵小山商店街パルム(徒歩7分)」と「戸越銀座商店街(同11分)」をはじめ、金融・医療機関や教育施設、スーパーマーケット、飲食店などが整う。物件の外観は、天然石とタイルを貼り分けることで、高級感のある印象に仕上げた。エントランスまわりは黒御影石を使用。また、エントランスホール正面には和紙柄の間接照明を備えた。セキュリティ・安全面では、カードキーシステムを導入。1枚のカードでオートロック、エレベーター、玄関と、各住戸に入るまで3重の施錠が行える。また、火災など建物内の異常を素早くキャッチし、管理会社(緊急センター)・警備会社に通報する24時間365日体制のセキュリティシステムを構築した。さらに、不正開錠に強い防犯サムターンと、バールなどの工具を使用した破壊行為に対しても高い防犯効果を発揮する鎌状のデッドボルトを採用した。構造としては、居室内の遮音性に配慮し、すべての居室に二重天井、二重床構造を採用。柱や梁の出っ張りが少なく、有効に空間を活用できる壁式構造とし、構造壁には鉄筋を二重に組むダブル配筋を採用。高い強度と耐久性を実現した。サッシュはT-2(30等級)相当の遮音性能があるサッシュを採用。例えば60デシベルの音が外部から伝わった場合、サッシュを通過すると約30デシベル分の音をカットするという。物件所在地は東京都品川区荏原5丁目12番8-
2014年12月08日アイドルグループのももいろクローバーZ(以下ももクロ)が1日、東京・小平市の武蔵野美術大学で、特別講義「instigator」に参加した。同講義でアイドルが講師を務めるのは今回が初で、ももクロにとっても初めての経験となった。「instigator」は、空間演出デザイン学科の片山正通教授がプロデュースする講義で、自らホストを務めてゲストと対談形式で行われる。過去にはアートディレクターの佐藤可士和氏、デザイナーのNIGO氏、放送作家の小山薫堂氏などが参加。ももクロが主演映画『幕が上がる』(2015年2月28日公開)のロケを武蔵野美術大学で行ったことと、片山教授が同作に百田夏菜子演じるさゆりの父親役として出演した縁で、今回の特別講義が実現した。ももクロは、劇中衣装の制服に講師らしく白衣を羽織って登場。同作でメガホンを取った本広克行監督、チーフマネージャーの川上アキラ氏も出席し、300人の学生を前に撮影秘話や「ももクロの歴史」について2時間にわたって語った。また、同作の予告映像を初公開。講義の締めくくりとして、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」「走れ」の2曲を披露し、学生たちを盛り上げた。本編は未完成ながら、一足早く観たという高城れには「大号泣ですよ」と感動を伝え、川上氏も上映直後に涙を流したという。本広監督は「まだ途中の段階なのに、みんなすごく泣くんですよ(笑)」と戸惑いながらも、「モノノフ(ももクロファンのこと)を大号泣させる」と手応えも。また、ももクロの演技について、本広監督は「まあまあですよ(笑)」と笑いを誘いながら、「女優さんって何だろうとあらためて考えさせられた」と回顧。「ビックリするぐらい弱音を言わないし、『朝眠い』も言わない。現場で台本を読んでいるところを1回も見なかった」とメンバーのプロ意識の高さを称賛した。本作の見どころの1つが、百田と各メンバーとのラブシーン。百田は「メンバーとのラブシーンって…。撮影の時ってこっぱずかしい」と振り返り、当時の心境を「極端に言えば姉妹とラブシーンをしている感じ」と表現した。「変な映画じゃないんですけど。メンバーと…ってなると笑っちゃったり、ニヤニヤしちゃったりする」と照れくさそうに話し、「あーりんの圧につぶされそうになりました(笑)」と中でも佐々木彩夏との共演シーンが特に印象深かったようだ。原作は、劇作家・平田オリザによる同名青春小説。弱小演劇部の少女たちをももクロが演じ、全国大会を目指しながら、喜びや悲しみを経て、大切なことに気づいていく姿を描いている。映画公開後は、来年5月から舞台版の上演も予定しており、引き続き本広監督が演出を手がける。
2014年12月02日「2014年ベストドレッサー賞(日本メンズファッション協会主催)」の発表・授賞式が27日、都内で行われ、宮沢りえ、片岡愛之助ら7人が受賞した。同賞は、各界で活躍した著名人の中からその年を代表する「ベストドレッサー」を選び、表彰するもの。43回目となる今回はトヨタ自動車の豊田章男社長(政治・経済部門)、歌舞伎俳優の片岡愛之助(学術・文化部門)、放送作家の小山薫堂(同)、女優の宮沢りえ(芸能部門)、俳優の鈴木亮平(同)、プロ卓球選手の福原愛(スポーツ部門)、フォトジャーナリストの笹本恒子(特別賞)が選ばれた。また、ベストドレッサー賞受賞者の中からクールにウールが似合う人を選ぶ「クールウール賞」には鈴木亮平さんが選ばれた。宮沢さんは「素材の良いもの、着てハッピーになれるものにこだわっています」と笑顔。豊田社長は「ファッションに気を遣うようになって世の中や車のデザインの見方が変わった。自分の着るものは日本製にこだわっている」。片岡さんは「僕ではなく五大陸のスーツがいいのです」と話した。小山さんは「恥ずかしいの一言。今日の服は友人のチャーリーヴァイスにアレンジしてもらった。今日も会場のどこかにいると思う」とあいさつ。また、鈴木さんは「衣装は役になるためのトリガーのようなもの。僕の中でウールのイメージが新しくなった。来年は愛之助さんのようにスーツを着るような役もやってみたい」と各々コメントした。
2014年11月28日