EGO-WRAPPIN’の中納良恵が2015年1月14日(水)に7年4か月ぶりのソロアルバム『窓景』をリリースする事が決定した。ソロ2作目となる同作は、10月に配信でリリースされたシングル「あのね、ほんとうは」収録曲のほか、ハナレグミとのデュエットソング『beautiful island』や元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎が作詞を手がけた『写真の中のあなた』など全11曲を収録。また、初回限定盤に付属しているDVDには10月に神奈川・大さん橋ホールで開催されたワンマンライブから『あのね、ほんとうは』『ソレイユ』ライブ映像が収められている。EGO-WRAPPIN’は12月19日(金)・20日(土)・22日(月)に東京・東京キネマ倶楽部、26日(金)・27日(土)に大阪・味園ユニバースで年末恒例のワンマンライブ「Midnight Dejavu」を開催。同公演のチケット一般発売は11月29日(土)午前10時より。なお、チケットの一般発売に先がけて、チケットぴあでは東京公演の先行抽選プレリザーブを実施。受付は11月20日(木)午前11時から26日(水)午前11時まで。■中納良恵 2ndソロアルバム『窓景』2015年1月14日(水)発売【初回限定盤】(CD+DVD)3,700円+税TFCC-86497【通常盤】(CDのみ) 3,000円+税TFCC-86498■EGO-WRAPPIN’「Midnight Dejavu」12月19日(金)東京キネマ倶楽部(東京都)12月20日(土)東京キネマ倶楽部(東京都)12月22日(月)東京キネマ倶楽部(東京都)12月26日(金)味園ユニバース(大阪府)12月27日(土)味園ユニバース(大阪府)チケット料金:オールスタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
2014年11月18日2年ぶりの再演となるブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』の日本版が、11月9日、青山劇場(東京都)にて開幕。前日8日には同会場で公開ゲネプロが行われ、主演の安蘭けいらキャストが本番さながらの熱演で魅了した。本作は、あの『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)の物語を現代に置き換えたミュージカル。2011年にブロードウェイで上演され、翌年日本に上陸。“最強のメインキャスト”として注目を浴びた安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里の3人が、今回も続投している。ニューヨークに住む女流作家のアリス(安蘭)は仕事に生きる強い女性。うまく行かない仕事のイライラを、夫のジャック(石川禅)と娘のクロエ(唯月ふうか)にぶつけ、家族関係はギクシャク。そんな生活に疲労困憊のアリスの前に、白いウサギ(平方元基)が現れる。ウサギを追いかけて家を飛び出したクロエをアリスは探しに行くが、摩訶不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで出会う芋虫(新納慎也)やチャラチャラしたネコ(小野田龍之介)、一昔前のスターのような出で立ちの白のナイト(石川禅/ジャックと二役)、この国を治めるハートの女王(渡辺)、謎の存在である帽子屋(濱田)、帽子屋の忠実な執事モリス(松原剛志)らにより自分を見つめ直していく。現代の強い女性の典型のようなアリスだが、どこかひょうきんで思わず笑ってしまうような親しみの持てる女性を、安蘭が好演。アリスの強さを表現するパワフルな歌声も圧巻だ。仲間になるキャラクターたちは、アリスとは正反対にどこか弱腰で、そんな彼らとの息の合ったコミカルな掛け合いも見どころ。そして、不思議の国に迷い込んだすべての理由を理解したアリスがラストを飾るナンバーは、これまでとは一変し優しさに満ち溢れ、観る者に感動を与える。音楽は『ジキル&ハイド』などで知られるヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンが担当。不思議の国の住人たちの個性や情景にあわせて、ジャズやポップス、ラテン、ハードロックなど、さまざまなジャンルの楽曲でファンタジーの世界を盛り上げる。ストーリーの確信に迫る後半、坂を転がるような展開の見事さは生の演奏ならではだ。東京公演は11月30日(日)まで青山劇場で上演。大阪公演は12月5日(金)から7日(日)まで梅田芸術劇場 メインホール、愛知公演は12月19日(金)・20日(土)に中日劇場にて。チケット発売中。取材・文:門 宏
2014年11月14日2年ぶりの再演、それも安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里という“最強のメインキャスト3人”が続投とあって注目が集まる、ブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』。その美声合戦も楽しみな本番を前に、10月26日、70名のオーディエンスを集めて稽古場見学会が催された。ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』チケット情報セット代わりの建て込みや階段などが設置された広い稽古場の一隅にオーディエンスが落ち着くと、パーテーションが開いて稽古がスタート!まずはM1(1曲め)の「わたしのせいじゃない!」。主人公でスランプ気味の小説家アリス(安蘭)が、編集長(濱田/帽子屋と2役)や出版編集者たちとやり合う場面だ。ヒットメーカーのフランク・ワイルドホーンによる楽曲はスピーディーかつパワフル。安蘭と濱田はもちろん、アンサンブルも初演からの続投キャストが多く、本番1か月前にして複雑なフォーメーションも隅々まで決まっている。目の前1メートルで繰り広げられる大迫力の歌とダンスに、オーディエンスも思わず息を飲んでいた。次はM2の「ワンダーランドへようこそ」で、クロエ(唯月ふうか)とウサギ(平方元基)を追ってアリスが不思議の国に迷い込むシーン。この世界でのアリスの分身ともいえる“アリスガールス”と安蘭の、中2階に続く階段や机の上でのコミカルなダンスが印象的だ。Tシャツにジャージパンツという稽古着姿の安蘭が舞台で見るよりずっときゃしゃなことに驚くが、豊かな声量とキレのあるダンスは舞台さながら。困惑気味のアリスの表情がなんともチャーミングだ。3つめは、白のナイト(石川禅/アリスの夫ジャックと2役)とウサギ、芋虫(新納慎也)、エル・ガト(小野田龍之介)らワンダーランドのキャラクターが勢揃いする、M12の「ひとりでいい」。初演から続投の石川が、意外なほどのコメディの才能を見せつけて客席を湧かせたのもこの場面だ。一方の平方と新納、小野田は今回からの参加だが、しっかりとエネルギッシュな周囲になじんで魅せる。安蘭と石川が見合って終わる最後でパーテーションが閉じず、思わず安蘭が吹き出して稽古場が笑いで包まれるひと幕も見られた。セット替えの合間には、プロデューサーが答える質問タイムも。「初演からの変更点は?」「稽古時間は?」「稽古中の食事は?」など矢継ぎ早に質問が飛び、それぞれに「演出家の鈴木裕美さんによる日本バージョンなので、今回も微調整はあります」「稽古時間は大体13時から21時くらい」「食事はその人の出番がない時にお弁当とか、差し入れを食べる方も(笑)」など、ここでしか聞けない答えにオーディエンスも満足の様子。3幕を通してそのクオリティの高さに、本番が楽しみな稽古場見学会となった。公演は11月9日(日)から30日(日)まで東京・青山劇場、12月5日(金)から7日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、12月19日(金)・20日(土)に愛知・中日劇場にて。取材・文佐藤さくら
2014年11月07日東京ヤクルトスワローズは、9月28日の広島東洋カープ戦から10月4日の阪神タイガース戦までの神宮主催5試合において、イベント「宮本慎也ファイナルシリーズ」を開催する。同イベントは、今季限りで現役を引退する同球団・宮本慎也選手の実績に敬意を込めて実施するもの。企画チケット、記念グッズの販売などを展開する。企画チケットは4種。「ミズノ製限定仕様宮本モデルグローブ付チケット」は、宮本モデル軟式グローブに引退記念デザインが刻印されたグローブ付。「ベースボールマガジン社製フレーム入りカードセット付チケット」は、限定300セットでシリアルナンバーが刻印されている。その他も、デザイナーPanson Worksがデザインしたつば九郎と宮本選手がプリントされたTシャツが付いたチケットや「燕パワーメントユニフォーム」に、宮本慎也ファイナルシリーズ限定ワッペンと、背番号「6」がついた限定仕様のユニフォームが付いたチケットも販売する。販売対象試合は、9月28日(広島東洋カープ戦)、9月29日(横浜DeNAベイスターズ戦)、9月30日(横浜DeNAベイスターズ戦)、10月1日(読売ジャイアンツ戦)、10月4日(阪神タイガース戦)。販売は、すでにSwallows CREW プレミアム会員、Swallows CREW レギュラー、ライト、キッズ会員には先行販売している。9月4日の11時より、Swallows CREW 無料会員に先行販売開始。9月6日の11時から、スワチケ一般販売、9月8日11時から、神宮球場窓口でも販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月03日井上芳雄主演ミュージカル『ウェディング・シンガー』が3月1日、東京・シアタークリエで開幕した。同名のアメリカ映画をもとに2006年にブロードウェイで舞台化、日本では2008年に初演され、今回が再々演となる人気作。同日、最終舞台稽古が報道陣に披露され、井上ほか共演の高橋愛、大澄賢也、吉野圭吾、新納慎也が取材にも応じた。『ウェディング・シンガー』チケット情報物語は、結婚式を盛り上げるウェディング・バンドマンのロビー(井上)と、式場のウェイトレス・ジュリア(高橋)の恋を軸にしたもの。個性豊かで愛らしい登場人物が、それぞれ幸せな結婚を夢に見、悩んでいく。アメリカ産らしいコミカルな展開と、80年代の音楽やダンスへのオマージュに満ちたハッピー・コメディだ。3回目の主演を務める井上は「“結婚したくなるミュージカル”と銘打っていますが、とにかく観た人すべてが幸せになってくれるだろう、とてもハッピーなミュージカル」とアピール。また「初演の時から“結婚したくなるミュージカル”と言ってたんですが、初演の時は誰も結婚しなくて、『何の効果もないな』って話していたんですが、5年たってじわじわと…」という井上の言葉を受け、今年1月に結婚をした大澄が「(上演)3回目にして結婚しました! みなさんも結婚したくなってください。バッチグーだよ!」と報告。大澄はほかにも「イケイケ」「ナウい」など80年代らしい言葉を連発、「あの時代を一番知っているのは自分」と話し、取材陣を笑わせていた。またジュリア役として今回初参加する高橋は本格的なラブシーンは初とのことで、「最初にラブシーンを合わせた時に、恥ずかしい!って真っ赤になっちゃって」と井上に明かされるも、感想を訊かれ「女優さんとしては必要なことなんだろうなって思いました」とクールな返答で、共演者たちに「ビジネスライク!」と突っ込まれていた。今回の上演は「ファイナル・ステージ」と謳われているが、井上は「最後に相応しい決定版が出来たんじゃないかと、とても楽しみ」と自信のコメント。さらに「今回の結果によってはリターンズがあるかもしれないと望みながら頑張りたい」と意気込んだ。公演は3月20日(水・祝)まで同劇場にて。3月23日(土)・24日(日)に福岡・博多座、3月31日(日)に東京・日本青年館 大ホールにて。チケットは発売中。
2013年03月04日週刊少年ジャンプ(集英社)に連載中の大ヒットコミック『BLEACH』(久保帯人作)を原作に、2005年に初めて舞台化された『ROCK MUSICAL BLEACH』。“ブリミュ”の愛称でこれまで8公演15万人を動員している本作の最新作が、『新生 ROCK MUSICAL BLEACH REprise』と題して8月30日、東京・品川ステラボールで幕を上げた。昨年からは一部を除くキャストを一新し、さらにパワーアップ。法月康平、鯨井康介、大山真志ら若手俳優らを中心に、新納慎也、津田英佑、石坂勇というミュージカル界でもトップクラスを配したぜいたくなキャストが揃った。肩の力を抜いて楽しめながらも、随所に見応えのあるアクションエンターテイメントに仕上がっている。『新生 ROCK MUSICAL BLEACH REprise』チケット情報霊感の強い高校生・黒崎一護(法月)は、偶然、死神・朽木ルキア(佐藤美貴)と出会ったことから、悪霊の虚(ホロウ)を退治する“死神代行”の力を与えられていた。そんなある日、一護の住む町に真っ赤な月が昇る。その理由を調査していた死神たちが次々に殺され、闇商人の浦原喜助(大山)は、血に飢えた“罰刀”を持った謎の男・射真(新納)の存在を指摘する。ルキアと仲間の阿散井恋次(鯨井)、日番谷冬獅郎(河原田巧也)、そして京楽春水(石坂)、浮竹十四郎(津田)らが射真の後を追うなか、同行した一護をかばったルキアは“罰刀”の前に倒れてしまう。舞台は全編にわたり、迫力あるアクションシーンと共に展開。法月は情けないがどこか憎めない主人公・一護を明るくまっすぐに演じ、今回から登場した浦原役・大山が謎めいて艶っぽさも感じさせるのと好対照。女好きの春水を演じる石坂、常に微笑を浮かべている伊達男・十四郎に扮した津田ともども軽いやりとりが笑いを誘い、“死神”とはいえ本作では“仲間”の絆がより強調されている。憎まれ口を叩きながらも互いを思いやる友情がメインテーマなのは少年漫画の王道だが、このミュージカルが多くの人々に愛されている理由もそこにあるのだろう。物語の終盤、射真の謎が明らかになる場面では、事件の動機となった少女・遥華役の彩乃かなみと新納のデュエットが聞き応え充分。恋次役・鯨井の骨太な存在感、朽木白哉役・太田基裕のクールなたたずまいも印象に残った。本編が終わると、今度は15分ほどのレビューショーがスタート。アップテンポな曲で客席を惹きつける浦原の歌から始まり、十四郎が冬獅郎をいじったり、白哉と恋次が微妙にズレた会話を繰り広げたりと歌の合間にも“お楽しみ”を披露。本作ならではの世界観を最後まで楽しめる2時間半となっている。公演は9月9日(日)まで東京・品川プリンスステラボールにて開催。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年08月31日ふたりの俳優と1台のピアノだけで展開するミュージカル『スリル・ミー』が、東京・天王洲 銀河劇場で7月15日(日)に開幕する。昨年9月の日本初演、今年3月の追加公演を経て、興行規模は拡大し、キャストも2組から4組に増えた。同じ芝居が1年以内に3度上演されるのは、異例のケースといって間違いない。躍進の理由はどこにあるのか、稽古場で探った。ミュージカル『スリル・ミー』公演情報登場人物である「私」と「彼」は、19歳の法科大学院生。「彼」は、ニーチェの“超人”思想に傾倒しており、世間に対する優越感を得たいがために、完全犯罪を目論む。一方、道連れに選ばれた「私」は、「彼」に対する同性愛的愛情から、それを拒むことができない。放火遊びに始まった犯罪はエスカレートし、ついには誘拐殺人にまで発展してしまう。この日の稽古では、「私」を良知真次、「彼」を小西遼生が演じていた。オーディションで選ばれた初参加ペアながら、演出の栗山民也ら2度の上演を経験してきた頼もしいスタッフ陣に囲まれているせいか、ふたりとも落ち着きのある演技をみせ、表現に迷いを感じさせない。良知は、話し方と姿勢だけで54歳と19歳を巧みに演じ分けるなど、丁寧な表現が光り、小西は、冷徹な人物像を自分のものとして、異常な言動にリアリティを与えている。階段を中央に配しただけのシンプルな舞台美術。そこで様々に動き回るふたりの位置関係が、「私」と「彼」の心の距離を示すようで面白い。特筆したいのは、視線の一つひとつが生む劇的効果だ。たとえば、なかなか目を合わせないふたりが初めて真正面から見つめ合う瞬間は、キスシーン以上に衝撃的だった。1924年にアメリカで実際に起きた誘拐殺人事件をベースにして、2005年にNYのオフ・ブロードウェイで初演。その後、世界各国に上演地を広げ、今やその数60都市におよぶ。描かれている事件が特異でありながら、作品が広く受け入れられているのは、「私」の心情に共感しやすいからだろう。愛するより愛されたい。相手の心をつかみたい。それは誰にとっても当たり前の感情だ。また、誰かと秘密を共有したことのある人なら、その絆が生む甘美さを思い出すに違いない。良知×小西組のほか、田代万里生×新納慎也、松下洸平×柿澤勇人の初演キャスト2組が登場し、韓国版を200回以上演じてきたチェ・ジェウン×キム・ムヨルが日本初登場を果たす。7月15日(日)から29日(日)まで天王洲 銀河劇場、8月8日(水)に大阪・サンケイホールブリーゼで上演。
2012年07月10日鹿賀丈史と市村正親の絶妙なコンビネーションで3年前に大好評を博したミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』が年明け1月より再び上演される。本公演のプレ・レビューと記者会見が12月8日、東京・東宝ダンスホールにて行われた。「ラ・カージュ・オ・フォール」チケット情報『ラ・カージュ・オ・フォール』は1983年にブロードウェイで初演され、トニー賞6部門を受賞した大ヒット・ミュージカル。日本では1985年に初演されてから、様々なキャストで繰り返し上演されてきた人気作だ。ゲイクラブの経営者ジョルジュ(鹿賀)と看板スターのザザことアルバン(市村)は20年来同棲しているゲイカップル。ジョルジュの実の息子ジャン・ミッシェル(原田優一)が結婚することになり相手の女性と両親と会うのだが、急遽アルバンが女装して母親を務めることでひと騒動が巻き起こる。家族愛をテーマとした笑いと涙の物語だ。3年ぶりにタッグを組む市村と鹿賀。鹿賀は「いっちゃん(市村)のザザはこれでもかってぐらいにやってきますから、負けないようにがんばんないと(笑)。男同士の夫婦役は他ではないですから楽しいですね」と話し、市村は「あんなに長い時間見つめあうことはないですよね。今日はまだメイクはしていないので(役に)入り切れてない」と言いながらも、しなを作って笑わせた。初演よりハンナ役を演じ、振付を務めてきた真島茂樹は、「振付は、ほとんどオリジナルに近い形ではありますけれど、今回は空気を変えています。カジェル(男性ダンサー)に関してはダイナミックに変えております」と見どころを語った。前回公演よりシャンタル役を務める新納慎也は、「(共演者の)みなさんは愛を知り尽くされた方たちばかりなので、追いつけるように愛を深めたい」と意気込みを語った。ゴージャスな衣裳とメイク姿で登場した新納は「メイクをしていたんですけど、だんだん小指は立ってくるし……。その40分ぐらいの中で性転換をやっていくという感じですね」と話すと、真島は「最後に口紅をひいた瞬間に“やったーっ”ていう感じになるんですよね」と役柄へ変貌する様子を明かした。劇中で女装しない鹿賀は「内心うらやましいなぁと。僕もやってみたいなぁと思います(笑)」と話し、市村は、「今日はピンクの衣裳を着ておりませんけれども、みんなと同じようにバケモノのようになって、早く皆様の前に現れたいです」と話し、会場を爆笑させた。会見後はミュージカルナンバー4曲が披露された。鹿賀、市村はソロのナンバーで重量感たっぷりの美声を響かせ、また、10名のカジェルとともにダイナミックできらびやかなダンスを披露し、会場は本番さながらの拍手喝采となった。公演は1月7日(土)、日生劇場にて東京公演が開幕、1月29日(日)まで上演。大阪公演は2月3日(金)から5日(日)梅田芸術劇場 メインホール、愛知公演は2月12日(日)・13日(月)愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。チケットは発売中。文:門宏
2011年12月09日痛快なストーリーに上質な歌とダンスで魅せる『SHOW STAGE NO.1! TRIANGLE VOL.2 ~探し屋ジョニーヤマダ~』が、10月30日(日)に東京・PARCO劇場にて開幕する。2009年に上演された『Triangle ~ルームシェアのススメ~』の第2弾として、井上芳雄、新納慎也、彩乃かなみの豪華出演陣と、作・蓬莱竜太、演出・宮田慶子の強力な布陣が再び集結。小粋な大人のエンタテインメントがパワーアップして再登場だ。『SHOW STAGE NO.1! TRIANGLE VOL.2 ~探し屋ジョニーヤマダ~』チケット情報前回とは様変わりした今度の3人芝居は、SFテイストのラブコメディ。楽天的な男・探し屋ジョニーヤマダと男まさりな女刑事ビッキービッキー。婚約したふたりの前に、幼馴染みのトーマが昏睡状態で現れる。彼の眠りの謎を探るため、ジョニーとビッキービッキーは過去の記憶へと旅に出るが……。稽古場を覗くとジョニー役の井上、ビッキービッキー役の彩乃、トーマ役の新納による通し稽古が始まっていた。懐かしの名曲にオリジナル歌詞を載せたナンバーで、3人はところ狭しと駆け回り、息の合ったハーモニーを響かせる。コミカルとシリアスのシーンの切り替えが絶妙で、スピーディな展開から目が離せない。過去の小学生時代に戻った彼らの姿はファン必見!?とくに思い切りのよい表情ではじけまくる井上が、稽古場を笑いで満たす。誠実でまっすぐで行動的な青年をいきいきと演じている。ワクワク感が加速する新感覚のステージだ。「子供の時のキャラクターはハチャメチャに動きまくるので、いつのまにか稽古中にケガしていたり」と苦笑いする井上に話を聞いた。「このTRIANGLEでは今までやったことのない役柄に挑戦できる。それは僕にとってすごく意味が大きいんです」ミュージカル界のプリンス、井上芳雄が前回公演で初めて日本人役、それも冴えない文学青年を演じ、客席をおおいに沸かせていた。「周囲からは新鮮だとか言われたけど、自分では“普段の僕ってこんな感じだけどな”と思ってましたね。今度の役もそうですが、自分とは違うなと思っていても、演じているうちに、あれ!?似てるな、いいヤツだ!と、その人物を好きになっちゃうんですよ」思わぬ素顔を発見できるのは井上だけでなく新納、彩乃も同様だ。とにかく演じている本人たちが一番楽しそう。そのまぶしい笑顔が客席に伝染するのは間違いない。「今後もシリーズとして続けば嬉しいですね。毎回新しいストーリーと出会って攻撃的に変えていけたら。蓬莱さんが書いてくださったお芝居だけでも面白いのに歌と踊りもつけちゃって、自分でもずいぶんサービスのいい舞台だなと思うんですよ。これでもかってくらいに楽しんでもらいます!」公演は10月30日(日)から11月20日(日)まで同劇場にて上演。なお、プレゼント企画として、キャストの3人がカーテンコール後に抽選会を行い、当選者にサインしたオリジナルTシャツをプレゼントする。抽選会は限定公演のみ。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。チケットは発売中。取材・文上野紀子
2011年10月24日週間少年ジャンプで連載中の『BLEACH』を舞台化した『ROCK MUSICAL BLEACH』。7月に全国5都市を巡るツアーが東京からスタートし、愛知、大阪、新潟、石川を巡り、8月4日から東京・シアタークリエにて凱旋公演を上演中だ。【『ROCK MUSICAL BLEACH』舞台写真を見る】「BLEACH」は久保帯人による大人気コミック。死神代行となった高校生・黒崎一護と、仲間達の活躍を描くアクションエンタテインメントだ。舞台は現世・空座町(からくらちょう)。悪霊・虚(ホロウ)から家族を守るため、死神の少女・朽木ルキア(くちきるきあ)から死神の力を授けられた一護は、ルキアとともに幾度もの死線をくぐり抜け成長していく。コミックは最新刊第51巻が発売され、TVアニメ『BLEACH』は毎週火曜日18:00~全国テレビ東京系列ほかにてオンエア中。また、昨年公開された劇場版『BLEACH』地獄篇は、8月24日(水)にDVDが発売されるなど、様々なメディアで展開されている。本作を舞台化した『ROCK MUSICAL BLEACH』は2005年に誕生し、シリーズ累計13万人もの動員を記録している大ヒットミュージカル。コミック連載10周年記念公演となる今回は、キャストのほとんどを新たに、シリーズ初となるオリジナル脚本を採用した。空座町の空に赤い月が出現、調査に派遣された死神たちが相次いで殺害される。犯人は、血に飢えた“罰刀”を持つ謎の男・射真(いるま)。前半は、射真による死神の殺戮を止めようとする一護と死神たちの戦闘を中心に、戦いの中で一護が大切なものを失ってしまうという衝撃の展開が描かれる。後半からは、射真の秘められた過去と死神に刃を向ける理由、真の目的が徐々に明かされる。一護と射真は、強さを求め、誇りを懸け、互いに譲れぬ大切な誰かを護るために対峙し、各々の答えを見つけ出そうとする。主人公の一護を演じるのは、4500人が応募したオーディションを勝ち抜いた法月康平。一護の真っ直ぐな想いを舞台上で熱く力強く表現した。ルキア役を演じるのは、前回から唯一の続投となる佐藤美貴。大切なものを失い悲嘆にくれる一護を、凛とした美しい歌声で励まし奮い立たせる。舞台のオリジナルキャラクターの射真と遥華は、ベテランの新納慎也と彩乃かなみが担当。クライマックスで圧倒的な演技力と歌唱力を披露し、物語に深みを加えている。その他にも、「THE CONVOY SHOW」の石坂勇が京楽春水(死神)、バレエダンサーとして世界で活躍する西島千博が浮竹十四郎(死神)、鯨井康介が阿散井恋次(死神)、木戸邑弥が日番谷冬獅郎(死神)、太田基裕が朽木白哉(死神・ルキアの兄)を演じる。凱旋公演は8月30日(水)までシアタークリエにて上演中。チケット発売中。スペシャル企画として、キャストの日替わりトークショー、BLEACHオリジナルフードの販売のほか、各回来場者の中から100名に非売品プレゼント抽選などを実施している。詳細は公式HPにて。(C)久保帯人/集英社(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ(C)RMB製作委員会
2011年08月17日脚本家の三谷幸喜演出、SMAPの香取慎吾主演のコメディ・ミュージカル「TALK LIKE SINGING」のニューヨーク公演が11月22日(現地時間)、全13回の日程を終え、各回ともスタンディング・オベーションなどの好反応を得て閉幕した。会場のオフブロードウェイで中規模劇場とされるニューヨーク大学・スカボールセンターは、最終公演前のウィークデイの回で、約860席がほぼ満席。約8割が日本人とみられる女性客が占めた。最後列席に座った三谷さんは、上演前にもかかわらず関係者からの挨拶に快く応じたが、緊張した面持ちだった。舞台が始まり、最初に香取さんが舞台に姿を見せると、会場から拍手が沸き起こった。生まれたときから話す代わりに歌と踊りでしか思いを表現できない不思議な青年・ターロウと、彼のよき理解者、学者ら彼を取り巻く人々の姿を描くオリジナルストーリー。音楽監督の元ピチカートファイヴ、小西康陽によるポップな曲に乗って、香取さんは日本語の歌、ダンス、英語の歌を通じ、愛嬌あふれる無垢な心を持つターロウを好演し、コンスタントに笑いを取り、時に切ないムードを醸して観客を魅了。外国人客や子供からも笑い声が起きた。一方で川平慈英、堀内敬子、新納慎也(にいろ しんや)の実力派共演陣もそれぞれに個性的な存在感を発揮。中でも、ターロウの“病”を研究する精神医学者・ダイソン博士役の川平さんはキレのあるダンスなどの芸達者ぶりで、拍手をさらう場面が何度もあった。終演後のカーテンコールでは、スタンディング・オベーション。反応を確かめ安堵の表情を浮かべる香取さんは、自身のN.Y.初進出と、日本のオリジナルミュージカルを日本より先にN.Y.で初演するという初の試みの“成功”の喜びをかみしめている様子だった。東京“凱旋公演”は2010年1月23日(土)から3月7日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。(photo/text:Yoko Saito)「TALK LIKE SINGING」■関連作品:座頭市 THE LAST 2010年、公開予定
2009年11月24日