2018年度の国内映画賞レースの幕開けとなる「第43回報知映画賞」が11月27日(火)に発表。主演女優賞は『人魚の眠る家』が公開中の篠原涼子が初受賞。「嵐」二宮和也が『検察側の罪人』で助演男優賞を受賞した。作品賞には、続編も始動している白石和彌監督の『孤狼の血』。同作で暴力団と関わり、常軌を逸した捜査を行なう主人公の刑事役を怪演した役所広司が主演男優賞を受賞。また、『人魚の眠る家』『SUNNY強い気持ち・強い愛』とまったくタイプの異なる2作で新境地を見せた篠原さんが主演女優賞、『モリのいる場所』『万引き家族』『日日是好日』の印象深い演技で観る者を魅了し、惜しくも9月に亡くなった樹木希林さんが助演女優賞に。『検察側の罪人』で、木村拓哉扮する先輩検事と対峙する駆け出しの検事役を演じた二宮さんは助演男優賞に輝き、ジャニーズ勢としては2人目、「V6」岡田准一(『永遠の0』)以来の受賞となった。なお、新人賞は、押見修造による青春漫画の実写化『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で好演を見せた南沙良と蒔田彩珠という2人のネクストブレイク女優が揃って受賞。今年、社会現象が巻き起こった『カメラを止めるな!』が特別賞を受賞した。【第43回報知映画賞受賞一覧】作品賞・邦画:『孤狼の血』(白石和彌監督配給・東映)監督賞:大森立嗣『日日是好日』主演男優賞:役所広司『孤狼の血』主演女優賞:篠原涼子『人魚の眠る家』『SUNNY強い気持ち・強い愛』助演男優賞:二宮和也『検察側の罪人』助演女優賞:樹木希林『モリのいる場所』『万引き家族』『日日是好日』新人賞:南沙良/蒔田彩珠『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』作品賞・海外:『ワンダー君は太陽』(スティーブン・チョボスキー監督配給・キノフィルムズ)アニメ作品賞:『名探偵コナンゼロの執行人』(立川譲監督配給・東宝)特別賞:『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督配給・アスミック・エース=ENBUゼミナール)なお、表彰式は12月中旬に行われる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会志乃ちゃんは自分の名前が言えない 2018年7月14日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©押見修造/太田出版 ©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会人魚の眠る家 2018年11月16日より全国にて公開Ⓒ2018「人魚の眠る家」 製作委員会
2018年11月28日今年60回目を迎える年末恒例「輝く!日本レコード大賞」の各賞受賞者&曲が決定。日本レコード大賞、最優秀新人賞は、12月30日(日)の放送で発表される。今年の「日本レコード大賞」候補となる「優秀作品賞」には、ユーキャン 新語・流行語大賞にもノミネートされ話題となった「DA PUMP」の「U.S.A.」をはじめ、「欅坂46」の「アンビバレント」、「乃木坂46」の「シンクロニシティ」、「TWICE」の「Wake Me Up」、「SEKAI NO OWARI」の「サザンカ」などに決定。また、「最優秀新人賞」候補となる「新人賞」には、秋元康のプロデュースの「STU48」、演歌歌手の辰巳ゆうと、女性アイドルグループ「Chuning Candy」、楽器を持たないパンクバンド「BiSH」の4組が決定した。ほかにも、「最優秀歌唱賞」にはMISIAが決定し、初の民放での歌唱を披露。「最優秀アルバム賞」には、米津玄師の「BOOTLEG」。「企画賞」には、「I」(JUJU)、「愛を頑張って」(「和田アキ子 with BOYS AND MEN 研究生」)、「スキマノハナタバ ~Love Song Selection~」(「スキマスイッチ」)などが選ばれた。各賞受賞者&曲は下記の通り。<「第60回輝く!日本レコード大賞」各賞受賞者&曲>●優秀作品賞「アンビバレント」欅坂46「いごっそ魂」三山ひろし「Wake Me Up」TWICE「サザンカ」SEKAI NO OWARI「勝負の花道」氷川きよし「シンクロニシティ」乃木坂46「Teacher Teacher」AKB48「Be Myself」三浦大知「Bedtime Story」西野カナ「U.S.A.」DA PUMP●最優秀歌唱賞MISIA●新人賞「STU48」辰巳ゆうと「Chuning Candy」「BiSH」●特別賞小室哲哉「サザンオールスターズ」「DA PUMP」米津玄師●最優秀アルバム賞「BOOTLEG」米津玄師●優秀アルバム賞「EXITENTIALIST A XIE XIE」THE BEATNIKS「オトノエ」 和楽器バンド「SHINOBU avec PIAF」 大竹しのぶ「初恋」宇多田ヒカル●作曲賞丸谷マナブ(「世界はあなたに笑いかけている」Little Glee Monster)●作詩賞松井五郎(「恋町カウンター」竹島宏/「さらせ冬の嵐」山内惠介)●編曲賞久保田真悟(Jazzin’park)(「もし君を許せたら」家入レオ)●企画賞「I」JUJU「愛を頑張って」和田アキ子 with BOYS AND MEN 研究生「雨に濡れて二人」市川由紀乃&横山剣(クレイジーケンバンド)「歌い続けて60年 ふり返ればビューティフルメモリー -85才の私からあなたへ-」菅原洋一「SINGER5」島津亜矢「スキマノハナタバ ~Love Song Selection~」スキマスイッチ「Deserie - Doo Wop Nuggets Vol. 1」「Your Tender Lips - Doo Wop Nuggets Vol. 2」「That’s My Desire - Doo Wop Nuggets Vol. 3」監修・選曲・解説:山下達郎「ブラザー」北島兄弟(北山たけし&大江裕)「前川清大辞典」前川清●日本作曲家協会選奨「純烈」●功労賞佐野博美白根一男松島アキラ●特別功労賞井上堯之小田裕一郎樹木希林西城秀樹森岡賢一郎「第60回輝く!日本レコード大賞」12月30日(日)17時30分~TBSにて生放送。(cinemacafe.net)
2018年11月16日第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞部門にエントリーする各国の作品25作が発表。日本からは、『宇宙の法―黎明編―』『未来のミライ』『夜は短し歩けよ乙女』『リズと青い鳥』など、8作品がエントリーする快挙となった。日米で同時公開中、日本では映画ランキング2週連続1位となっている『宇宙の法―黎明編―』は、前作『UFO学園の秘密』(15)に続いてのアカデミー賞審査対象作品入り。地球文明の誕生、人類創世の秘密、宇宙人との交流と戦い、そして明らかになる地球神の存在が描かれる。『新世紀エヴァンゲリオン』や『キャプテン翼』などに携わった今掛勇が、前作に続き監督を務め、キャストも再び集結。逢坂良太(レイ)、瀬戸麻沙美(アンナ)、柿原徹也(タイラ)、金元寿子(ハル)、羽多野渉(エイスケ)に加え、地球神アルファに梅原裕一郎、邪悪な宇宙人ダハールに村瀬歩。さらに、キーパーソンとなるザムザに千眼美子(清水富美加)が初参加している。そのほか日本の審査対象作品には、細田守監督の最新作『未来のミライ』、『映画 聲の形』「けいおん!」で知られる山田尚子監督の『リズと青い鳥』、草なぎ剛らが声優を務めた日仏合作『ムタフカズ』、アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞受賞の『夜明け告げるルーのうた』に、『夜は短し歩けよ乙女』『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』『さよならの朝に約束の花をかざろう』の8作がエントリー。なお、ディズニー/ピクサーの大ヒット作の続編『インクレディブル・ファミリー』に、ウェス・アンダーソン監督が日本を舞台にしたストップモーションアニメ『犬ヶ島』、12月14日(金)公開のイルミネーション最新作『グリンチ』、エディ・レッドメインらが声を務めた『アーリーマン~ダグと仲間のキックオフ!~』、現在、日本公開中の『スモールフット』『モンスター・ホテルクルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』、2019年公開予定のスパイダーマンのアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』など、有力候補もずらり。この審査対象25作の中から、第91回アカデミー賞のノミネーション最大5作品が2019年1月22日に発表され、授賞式は2019年2月24日(いずれも現地時間)に開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜は短し歩けよ乙女 2017年4月7日より全国にて公開© 森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 2017年8月18日より全国東宝系にてロードショー©; 2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図ムタフカズ 2018年10月12日より全国にて公開©ANKAMA ANIMATIONS - 2017リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会宇宙の法―黎明編― 2018年10月12日より全国にて公開© 2018 HS PICTURES STUDIO
2018年10月25日第10回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が4日、明らかになった。最優秀作品賞には『万引き家族』『寝ても覚めても』が選出された。同映画祭は国内映画賞のトップバッターとして注目を集め、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰する。最優秀作品賞には、「人は寄り添わなければ生きていけない。この作品は家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」として、是枝裕和監督の『万引き家族』、及び「理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」と、濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が選ばれた。『万引き家族』出演の安藤サクラ、松岡茉優は最優秀女優賞に選出され、『寝ても覚めても』主演の東出昌大は、『孤狼の血』『娼年』など好演した松坂桃李とともに最優秀男優賞に。また、異例のヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同が、特別賞に選ばれている。最優秀新進男優賞には、吉村界人と吉沢亮が並ぶ。『リバーズ・エッジ』をはじめとした、7本の映画に出演した吉沢は「多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評価され、同賞に。また、最優秀新進女優賞には深川麻衣、伊藤沙莉が選出された。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年10月04日是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『万引き家族』が、第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”として出品されることが決まった。一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて、日本人監督としては21年ぶりの最高賞“パルム・ドール”を受賞した本作。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林らが出演し、日本国内では8月12日(日)までに興行収入43億1200万円、約352万人動員を記録する大ヒット公開中。8月3日に約6,000スクリーンにて公開された中国では、週末興行成績が第4位(4,860万元/約7.9億円)を記録し、今年中国で公開された全実写邦画のオープニング成績を超える大ヒットスタートとなり、8月11日には8,390万元(約13.4億円)を突破、昨年公開の『銀魂』の記録を抜いて実写邦画NO.1を達成している。そのほかアジア圏、ヨーロッパ各国、北米など含め現在合計で185の国と地域への販売が決定。9月にスペインで開催される第66回サンセバスチャン映画祭において、是枝監督が生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞、さらには第36回ミュンヘン国際映画祭では外国語映画賞にあたる「ARR/OSRAM賞」を日本映画初受賞、米国アカデミー賞を占う前哨戦として名高い第43回トロント国際映画祭にも「Special Presentations 2018部門」に出品される予定。(社)日本映画製作者連盟は、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より同アカデミーが主催する米国アカデミー賞外国語映画賞に、日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定している。カンヌの常連として知られる是枝監督だが、自身も映画芸術科学アカデミー会員であり、同・外国語映画賞の出品作品に選ばれるのは『誰も知らない』以来14年ぶり。日本の作品が同・外国語映画賞を受賞したのは2009年、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が初。近年は、『百円の恋』『母と暮せば』『湯を沸かすほどの熱い愛』などが日本代表として選出されてきたが、最終的にノミネート対象となるショートリスト入りはならなかった。米国アカデミー賞授賞式は現地時間2019年2月24日(日)、日本時間2月25日(月)が予定されている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月25日日本時間3月5日(月)に発表された第90回アカデミー賞にて長編アニメーション賞・歌曲賞の2部門受賞を果たした『リメンバー・ミー』。この度、歌曲賞を受賞した楽曲「リメンバー・ミー」が流れる、吹き替え版本編シーンが解禁された。『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」の作曲家ロペス夫妻が生んだディズニーの新たな名曲「リメンバー・ミー」。劇中では様々なキャラクターによってこの楽曲が歌われているが、今回到着したのは、元劇団☆新感線の橋本さとしが日本版声優を務める伝説の歌手エルネスト・デラクルスが歌う本編シーン。主人公ミゲルが暮らすメキシコの大スターデラクルスは、知らない人はいない偉大なミュージシャンとして語り継がれている人物。映像では、デラクルスが大きなコンサートホールで「リメンバー・ミー」を歌うと、お客さん全員が聞き惚れてその歌声に魅了されてしまう様子が映し出されている。デラクルスの大ヒット曲「リメンバー・ミー」は、一度聴いたら頭から離れなくなるメロディと“家族を忘れない”という誰もが共感できる歌詞で、ミゲルも一番お気に入りの曲。リー・アンクリッチ監督はロペス夫妻に、歌詞や音階が同じでも明るく楽しく感じられるものと、人々を感動させるもの、2つの意味で成立する曲を依頼。作詞を担当した妻クリステン・アンダーソン=ロペスは「いつか2人の娘と別れを告げるときにも、娘と心でつながり続けていたいという想いから『リメンバー・ミー』を書いたわ」と明かしている。『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』は3月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月06日毎年、アカデミー賞では受賞者の発表の合間に歌曲賞にノミネートされた5曲がそれぞれの歌い手によって披露される。今年はメアリー・J・ブライジが“Mighty River”(『マッドバウンド 哀しき友情』)、スフィアン・スティーヴンスが“Mystery of Love”(『君の名前で僕を呼んで』)、ガエル・ガルシア・ベルナル、ミゲル、ナタリア・ラフォルカデが“Remember Me”(『リメンバー・ミー』)、キアラ・セトルが“This Is Me”(『グレイテスト・ショーマン』)、コモン、アンドラ・デイが“Stand Up For Something”(『マーシャル 法廷を変えた男』)を歌い、会場を沸かせた。グラミー賞のノミネート経験を9回持つメアリー、歌手歴18年のスフィアン、音楽業界に携わって18年のミゲルなどアーティストとしての実績を持つ彼らとは違い、俳優業を中心に生きてきたガエル。パフォーマンス前から「緊張を越えた緊張」と胸中を明かし、「まさかオスカーで歌うだなんて想像もしていなかったよ」と「ETonline」に語っていたが、その結果、パフォーマンス後に「ガエルって、歌えないんだ…」という辛辣なコメントがSNSに相次いだ。一方で、「歌っている顔がすごくセクシーだったから問題ないでしょ」と擁護の声も。5つのパフォーマンスの中でも最も盛り上がりを見せたのは、キアラの“This Is Me”だ。バックコーラスを従え、迫力と感情あふれる圧巻の歌声を聴かせたキアラは、この歌が自身の体型に関する悩み、自分に対する否定的な気持ちを打ち消してくれたと語っていた。『グレイテスト・ショーマン』でキアラと共演したゼンデイヤは「あなたを誇りに思うわ。最高だった!」とツイッターで絶賛した。(Hiromi Kaku)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation君の名前で僕を呼んで 2018年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた同作は、監督賞、美術賞、作曲賞も獲得し、最多4冠を達成した。受賞スピーチでギレルモ・デル・トロ監督は、数週間前にスティーヴン・スピルバーグから「もし受賞したらレガシーの一部なんだ。誇りに思え」と言われたことを明かし、「本当に誇りに思います」と感無量の様子。そして、「いま状況を変えようとしている若い人たちに捧げたい」と語った。同作は、1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代が舞台。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか、というストーリー。作品賞は、『シェイプ・オブ・ウォーター』のほか、『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』『スリー・ビルボード』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた本作が、美術賞、作曲賞、監督賞と合わせて合計4冠を達成した。■映画賞レースを牽引した本作!第29回全米製作者組合(PGA)賞のダリル・F・ザナック賞をはじめ、本年度の映画賞を席巻した究極のファンタジー・ロマンス『シェイプ・オブ・ウォーター』。今回は作品賞、監督賞(ギレルモ・デル・トロ)、主演女優賞(サリー・ホーキンス)、助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)、助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)、脚本賞(ギレルモ・デル・トロ)、作曲賞、編集賞、衣裳デザイン賞、美術賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞の最多13部門でノミネート。結果、美術賞、作曲賞、監督賞と作品賞の4部門を受賞。オスカー前哨戦では『スリー・ビルボード』と接戦を繰り広げていた。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?政府の極秘研修所で働くイライザは、ある日密かに運び込まれた不思議な生きものを目撃する。一目でその“彼”に心を奪われたイライザは、こっそりと会いに行くように。幼少期のトラウマから声を失った彼女は、言葉を発することを必要としないコミュニケーションで“彼”と心を通わせていく。だが、ある日、“彼”が国家の威信をかけた実験の犠牲となることを知ったイライザは、ある決断をするのだが…。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメントデル・トロ監督は封筒をきちんと確認するユーモアをみせつつ、自身のメキシコでの子ども時代をふり返り、「こんなことが起きるなんておもってなかった」と感激いっぱいの様子。そして、「数日前スピルバーグがこう言いました。『受賞したらレガシーの一部なんだ。光栄に思っていいよ』と。僕はこれを、いま状況を変えようとしている若い世代に捧げたい。私がメキシコに住んでいたとき、こんなことが起きるとは思わなかった。みんなにつたえたいんだ、夢は実現することができると。どうか切り開いてやってきてください」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンドが「主演女優賞」を受賞した。同賞に輝くのは『ファーゴ』以来、2度目となる。■向かうところ敵なし!“マクドーマンド無双”で賞レース完勝本作で亡き娘のために、警察権力に“ケンカを売る”母親を演じたマクドーマンド。ジャンプスーツにバンダナという戦闘服に身を包み、人種差別的な巡査からの嫌がらせ、署長を敬愛する街の人々からの抗議をもろともせず、怒りのエネルギーを放出する演技は、まさに“無双”の一言。一方で、娘を守れなかった悲しみと後悔を繊細に表現し、名女優の本領を発揮した。オスカー前哨戦でも向かうところ敵なし。今年の賞レースを完勝で締めくくった。マクドーマンドがアカデミー賞の主演女優賞に輝くのは、夫のジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督による『ファーゴ』以来2度目。過去に、助演女優賞に3回(『ミシシッピー・バーニング』『あの頃ペニー・レインと』『スタンドアップ』)ノミネートされている。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ?ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。2月1日からTOHOシネマズシャンテほか、全国127スクリーンで公開され、オスカー発表を待たずして、公開からわずか29日間で早くも興収3億円を突破している。『スリー・ビルボード』は公開中。■受賞者コメント5度目のノミネートで2度目の受賞。フランシスは震えたような声で「緊張しています。倒れるかもしれません。言いたいことがあるので言わせてくださいね」と宣言。「まずはマーティンに感謝します。そして特に感謝したいのは、私の仲間たち。みなさんはフェミニストとして育てられたんですよ、そして周りの人を思いやることができる人たちです。みんな、私のことを誇らしくおもってるはずよね。それが私にとっての喜びです」とコメント。そして、女性の候補者たちに向けて熱いメッセージを寄せた。「女性の候補たち、一緒に立ち上がってくれますでしょうか?映画製作者、プロデューサー、撮影監督、デザイナーみんなよ!見渡してください。私たちにはそれぞれの物語があります。様々な話があるんです。ぜひ聞きに来てください。そして最後に、全ての人たちをふくめるべきだわ!」(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が輝いた。デル・トロ監督は、同賞に初ノミネートで初受賞を果たした。■今年、最多となる13部門にノミネート!最多13部門にノミネートされた本作は、監督賞をはじめ、美術賞、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)に輝いている。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が言葉を超えた運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリー。映画は昨年のヴェネチア国際映画祭にて満場一致で金獅子賞に輝き、デル・トロ監督もゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、英国アカデミー賞などで監督賞を受賞している。過去に代表作『パンズ・ラビリンス』でオリジナル脚本賞にノミネートされたことがある。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメント今回初受賞となったデル・トロ。「私はメキシコからの移民です。多くの皆さんと同じように。過去25年会自分の国に住んでいました」と話しはじめ、「この業界も、もっと国境を超えて仕事を進めていくべきだと思うんです」とアツいコメント。また、ミュージカルもスリラーも入った本作をやろとついてきくれた人たちへの大きな感謝を寄せ、「父が母が、兄弟が皆さんに感謝を言っています。僕からも本当にありがとうございます」と歓喜の様子で話した。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、短編アニメ映画賞は『Dear Basketball』(原題)が受賞。日本人・桑畑かほるが夫マックス・ポーターと共同監督を務めた『ネガティヴ・スペース』(原題)はノミネートされていたが受賞を残念ながら逃した。■第81回アカデミー賞以来の快挙に迫った『ネガティヴ・スペース』本作は、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かして撮影し、連続で投影することによってその物体がまるで動いているかのように見せる映画の撮影技法、ストップモーション・アニメで作られた。同賞での受賞が叶えば、日本人としては第81回アカデミー賞にて2007年に加藤久仁生監督が制作した短編アニメーション『つみきのいえ』が受賞して以来の快挙となったが、今回は『Dear Basketball』が受賞した。(text:cinemacafe.net)
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最優秀アニメ映画賞をディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』が受賞。■陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に、大冒険を繰り広げる!『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督らスタッフが贈る、ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。作品のバックグラウンドとなった本国メキシコでは歴代興収1位に輝き、アニメ界のアカデミー賞とされる第45回アニー賞では候補になった作品賞、監督賞、音楽賞など11部門を受賞する勢いをみせた。今回第90回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞にノミネート。見事、長編アニメーション賞での受賞となった。日本語吹き替え版では松雪泰子、藤木直人、渡辺直美、そして主人公を石橋陽彩くんが演じている。■『リメンバー・ミー』とは?カラフルな死者の国に迷い込んだ、ミュージシャンを夢見る少年ミゲル。唯一の頼りは、家族が恋しいガイコツのヘクター。日の出を過ぎたら永遠に家族と会えなくなる、絶体絶命のふたり──彼らと家族をつなぐ鍵は、ミゲルが大好きな名曲“リメンバー・ミー”に隠されていた…。『リメンバー・ミー』は3月16日(金)より全国にて公開。短編『アナと雪の女王/家族の思い出』が同時上映される。■受賞者コメント壇上にあがった監督らは、「アカデミーに感謝します。『リメンバー・ミー』は芸術が世界を変えることを証明できるとと思います。愛を持って伝えたい、家族へ」とそれぞれに、家族への感謝、そしてスタッフへの愛を伝えた。リー・アンクリッチは「メキシコの皆さんに感謝します。本作はあなたたちの素晴らしい文化・伝統がなければ作ることはできなかった。そして、この作品で全て子どもたちへの映画を作ろうとした。また抑圧された人たちを取り上げられる作品がつくりたかった」と本作に込めた想いを明かした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャネイが「助演女優賞」を初受賞した。■娘の才能を利用する“毒母”をパワフルに熱演アメリカ女性初、史上2人目のトリプルアクセル成功者でありながら、94年リレハンメル五輪出場権をめぐる「ライバル襲撃事件」で一瞬にして、世界の嫌われ者となった元フィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの波乱万丈な半生を映画化した本作。ジャネイが演じるのは、ハーディングの母親であるラヴォナ。現在では生死も含めて、所在が不明だというラヴォナの外見を完コピし、貧困から抜け出すため、娘の才能を利用しようとする強烈な“毒母”ぶりをパワフルに演じきった。■『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』とは?トーニャ・ハーディングが引き起こしたフィギュアスケート界最大のスキャンダルを、トーニャ本人をはじめ、関係者たちへのインタビューで映画化。彼女の生い立ちから、母ラヴォナとの特異な親子関係、疑惑の襲撃事件や前代未聞の“靴ひも事件”を、ブラックユーモアを交えて追及する。氷上のプリンセスから犯罪者に…。想像を絶する半生の真相は?第90回アカデミー賞では、主演女優賞(マーゴット・ロビー)、助演女優賞(アリソン・ジャネイ)、編集賞の3部門にノミネートされていた。監督は『ラースと、その彼女』『ザ・ブリザード』のクレイグ・ギレスピー。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は5月4日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞者コメントアリソンは初ノミネートで初受賞!スピーチでは「これは私一人で成し遂げたんですよ」という冗談で会場を盛り上げつつ「それは全く事実とは異なります」と言って、ほかの助演女優勝ノミネート者へ「あなた方は素晴らしい見事な演技を披露してくれたした」と賛辞を寄せた。そして、素晴らしい脚本への感謝と、マーゴット・ロビーをはじめとるすキャストやクルーへの感謝を明かし、様々な人への想いを胸熱な表情でコメント。そしてそういった方々のお陰でこれまでのキャリアを積むことが出来たとし、最後に「そしてこれ(Oscar)はハルに捧げます」と言って締めた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 2018年5月4日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、メイクアップ&ヘア賞に『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でゲイリー・オールドマンを大変身させた辻一弘が選ばれた。辻さんは、日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞の快挙を成し遂げた。■過去2回ノミネート経験がある辻一弘、10年ぶりのノミネートで悲願の受賞主人公ウィンストン・チャーチルを演じるのは、抜群の演技力で多くの俳優仲間からも尊敬を集める名優ゲイリー・オールドマン。本作では、姿形、声、話し方に加え、まとう空気までもチャーチルになりきった超絶の演技を披露。これまでの賞レースでは他を寄せ付けない勢いで「主演男優賞」を受賞し、今回のアカデミー賞でも「主演男優賞」にノミネートされ大本命視されている。そんな彼の特殊メイクを手がけたのが、ハリウッドで活躍しながら、2012年に現代美術家に転向した辻一弘さん。ゲイリー・オールドマン直々のオファーにより数年ぶりに特殊メーキャップアーティストとして本作に参加した。合計200時間以上もかけて作り上げたゲイリー・オールドマンの“変身”ぶりは、ぜひ劇場でチェックしてほしい。■『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とは?1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就いたのは、「政界一の嫌われ者」ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面しながら、彼はいかにして国民に勇気と希望を与え「伝説のリーダー」になったのか?実話を基に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は3月30日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞コメント「まず最初にゲイリー・オールドマンに感謝をしたい。本当に素晴らしい旅にご一緒することを嬉しく思いました。本当に素晴らしい役者さんです。アーティストでもあり、本当に友人です。感謝致します」。そして監督やキャスト、スタッフへ感謝を伝え、最後に「アカデミーの皆さんへ。ありがとうございました。全員の夢が叶いました」とコメントした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男 2018年3月30日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェルが「助演男優賞」を初受賞した。■人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男を好演本作でキャリア最高の演技と称賛されたロックウェルが、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞などに続き、アカデミー賞でも大本命として助演男優賞に輝いた。ロックウェルが演じるのは、アメリカの片田舎にある警察に勤務するデョクソン巡査。上司であるウィロビー署長(今回、ロックウェルとともに助演男優賞候補になったウディ・ハレルソン)を父親のように慕う一方で、人種差別主義でマザコン、暴力でしか自己表現できない男が、ある出来事をきっかけに、驚きの変化を遂げる姿を好演した。■『スリー・ビルボード』とは?アメリカ、ミズーリ州の片田舎の町。最愛の娘を殺された主婦のミルドレッドが、「暴行されて死亡」「なぜ? ウィロビー署長」「犯人逮捕はまだ?」という3枚の屋外広告看板を掲げて、遅々として捜査を進めない警察に抗議。そんな彼女の宣戦布告が、名指しされた警察署長や彼の部下たち、さらに町全体や、彼女自身も予想できない事態に巻き込んでいく。メガホンをとるのは、マーティン・マクドナー。2013年に公開した監督作品『セブン・サイコパス』では、ロックウェルがトラブルに巻き込まれる売れない役者を演じている。■受賞コメント初のノミネート、そして初のアカデミー賞となったが、「では時計を初めてください。スキージェットが欲しいです」とユーモアを交えてスピーチしつつ、一緒にノミネートされた俳優たちに「すごく刺激を受けました!ありがとう」と感謝を述べた。また、自身の映画愛を幼少時代の話を交えて語り、「私の映画好きは父や母のおかげです。ありがとう」とコメント。さらに、本作の主演を飾ったフランシス・マクドーマンドに「来ましたね!」と声をかけ、それを受けたフランシスも涙ぐんで応えていた。マーティン・マクドナー監督への思いを伝え「『スリー・ビルボード』に関わった全ての人に感謝です」。そしてレスリー・ビブへも「きみが僕を奮い立たせてくれる。愛しているよ」と日頃の感謝を送った。『スリー・ビルボード』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日「第41回日本アカデミー賞」の授賞式が3月2日に都内で行われ、菅田将暉(25)が「あゝ、荒野」で最優秀主演男優賞を初受賞した。 「授賞式後の囲み会見で菅田さんはストイックなボクサー役を演じるにあたり、食事制限のみならず性的なものまでも“禁欲”していたことを明かしました。なかなかそこまでできる若手俳優はいません」(取材した記者) ところが、そんな菅田をも驚愕させていたのが「関ヶ原」で優秀主演男優賞を受賞したV6の岡田准一(37)だった。 「会場のスクリーンで『関ヶ原』のメイキングシーンが流れたときのことです。岡田さんは少しでも当時の人たちに近づこうと、身につけた甲冑の結びヒモも締め具合まで忠実に再現。スタッフに対して『(締め方が)もっと!』と叫ぶ映像が流され、菅田らを驚愕させていました。現場ではかなり怖いことで知られる同作の原田眞人監督も『岡田くんはこっちが言う前にやってくれる』とご満悦でした」(前出・取材した記者) もともと、岡田の役への並々ならぬこだわりは映画業界では有名な話だったという。 「『SP』シリーズのときは完璧に格闘術を身に付けようと決意。ロスに渡って総合格闘技の修斗のみならず、ブルース・リーが創始者のジークンドーも学びました。さらには、フィリピンの棒術・カリまで習得。特にカリは師範代レベルだそうで、ほかの映画の撮影現場では共演者たちが岡田さんに“弟子入り”するほどでした」(映画ライター) 「関ヶ原」では石田三成を演じた岡田だが、今後どんな歴史上の人物をリアルに演じるかが注目される。
2018年03月03日3月2日、『第41回日本アカデミー賞』授賞式が開催された。最優秀主演女優賞には蒼井優(32)が選ばれ、受賞の際のスピーチが話題を呼んでいる。 優秀主演女優賞にノミネートされたのは他に新垣結衣(29)、土屋太鳳(23)、長澤まさみ(30)、吉高由里子(29)。激戦と呼ばれたなか、白石和彌監督の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で“男の稼ぎに頼り怠惰な日々を過ごす最低な女性を演じ切ったこと”が高く評価された。 名前を呼ばれた瞬間、驚いた表情を浮かべた蒼井。ステージに登壇すると「ありがとうございます。びっくりしています」と挨拶し、こう語った。 「この映画を撮っているときに、本当に映画の現場に入れてよかった、映画界に入れてよかったなって思ったんです。なのに、こんなに大きな賞をいただいてしまって恐縮しています」 今作への思いを語った蒼井は、さらにこう続ける。 「これから新学期が始まりますけど、学校がつらい方、新しい生活どうしようと思っている方はぜひ映画界に来てください。映画界ってよくないですか?私ほんとに好きなんです。みなさんと一緒に映画界を盛り上げていきたいです」。 会場では笑いが起こるも、Twitterでは《とても何かほっとした。そうだよね、別に無理することないよね、ありがとう》《“生き先”がわかんなくなっちゃった時の“居場所”としても大切だねぇ》《居場所をひとつ増やしてくれる感じがした》と感動の声が続出していた。 また《映画に救われることがあるし、誰も自分を見ていないのに独りじゃない気がするから。映画って凄いんだよ》《映画とは何かということを表現した素晴らしいコメント》と映画の良さを再実感した声も。 これから生活が変化していく季節。つらくなったとき、蒼井の言葉が支えになる人も多いことだろう――。
2018年03月03日女優の新垣結衣が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席。惜しくも最優秀主演女優賞は逃したものの、視聴者からはツイッターを通じて「天使」「女神」といった称賛の声が上がった。新垣は瑛太とダブル主演を務めた『ミックス。』で優秀主演女優賞を受賞。同作では、元天才卓球少女を演じた。司会・西田敏行とのやりとりでは、撮影の2カ月ほど前から卓球の練習をしていたことを明かし、使っていたラケットを渡されると懐かしそうに手に取った。同作は新垣のギャルメイクもネット上で話題に。「メイクが変わっていく様子を段階で写真を撮って友達に送りつけて、『どれが私でしょうか?クイズ』をしていました」と明かし、「一生できなかったと思うので貴重な体験でした」と振り返った。同席した蒼井優は『彼女がその名を知らない鳥たち』での受賞だったが、『ミックス。』では中国人役で出演している。新垣は、「蒼井さんの本番の時の爆発力がすごい。それを目の前で見ることができて、本当にすごいなというか貴重だなと思いました」と演技力を褒め、「ご一緒できてうれしい」と共演の喜びを伝えた。そして、プレゼンターの佐藤浩市が最優秀主演女優賞として蒼井の名を読み上げると、新垣はうなずきながらニッコリ。当の蒼井は自分は選ばれないと思っていたようで、壇上のスピーチでは涙ながらに映画のすばらしさと受賞の喜びを表現した。新垣はその言葉に耳を傾け、終始微笑みを浮かべて拍手を送った。白のロングドレスの背中は大きく開き、その美貌に心をつかまれた視聴者からは「天使」と感嘆の声が上がる一方、「笑顔で拍手をしていたガッキーに感動」「なんて素敵な世界」「女神のような穏やかな顔」「ガッキーってほんと優しいね」「人柄やなあ」「ガッキーの微笑みが素晴らしすぎた」「自分の事のように喜べるなんて素敵」など蒼井を称える姿や優しい眼差しも多くの人の心をつかんでいる。
2018年03月03日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、是枝裕和監督の『三度目の殺人』が作品賞を含む6部門(監督賞・脚本賞・編集賞・作品賞・助演女優賞・助演男優賞)で最優秀賞を獲得した。授賞式の締めくくりに最優秀作品賞が発表され、ステージ上で喜びを分かち合った出演者とスタッフ。広瀬すずは同作で最優秀助演女優賞も受けていたことから「お腹が痛いです」と笑顔を見せて笑いを誘い、「すてきな景色を見させていただきました。ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。一方、個人で3冠(監督賞・脚本賞・編集賞)を達成した是枝監督は、「チャレンジの連続だったものがこういう形で評価をいただいて、本当にうれしく思っております」とあいさつし、「まだまだ映画よく分からないなというのが正直な感想なので、さらにまたこの受賞を糧にしてもう一歩先に進みたいと思います」とさらなる躍進を誓う。また、最優秀監督賞のスピーチでは、「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が『本当にやばいんじゃないか』ということが度々ありました」「ヒリヒリするような時間を何度もこの映画のプロセスで過ごしたんですけど、最終的には信頼していただいた」と苦労話も。この日、主演の福山雅治は欠席。是枝監督は、「中心には福山雅治さんがいてくれて。僕が悩んで先が見えなくなった時に、『大丈夫ですよ。音楽もそういう時に一番良いものが生まれたりしますから』と常に僕を信頼して任せてくれました」と語り、「まずそのことに本当に感謝していますし、彼のもとにも届けたいと思います」と秘話を明かしていた。
2018年03月02日「第41回日本アカデミー賞授賞式」が3月2日(金)に開催され、『三度目の殺人』が最優秀作品賞を受賞した。10部門において優秀賞を受賞している『三度目の殺人』は、作品賞以外にも、最優秀監督賞、最優秀脚本賞など、計6部門で最優秀賞を受賞し、圧倒的な強さを見せた。なお、最優秀主演男優賞は『あゝ、荒野 前編』の菅田将暉、最優秀主演女優賞は『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優、最優秀助演男優賞は『三度目の殺人』の役所広司、最優秀助演女優賞は広瀬すずが受賞した。『三度目の殺人』は、是枝裕和監督が法廷を舞台に、狭い接見室のガラス越しに展開される弁護士と犯人のただならぬ攻防を描いた心理サスペンス。殺人の前科のある三隈(役所さん)が、解雇された工場の社長を殺害。犯人の国選弁護士(福山雅治)は、死刑確実といわれる判決を無期懲役に持ち込もうと意気込む。だが、三隈は接見のたびに供述を変え、被害者の娘(広瀬さん)との接点も明らかになるなど、裁判は迷走していく。坦々としたやり取りに、手に汗握る緊迫感が加えられた芝居と演出が光る作品だ。個人でも最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞の3冠に輝いた是枝監督は、恐縮の面持ちで「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が“これは本当にやばいんじゃないか”と、何度か会議室に呼ばれました。この規模のものを、オリジナルの脚本を書いた人間が監督をするというレアなケースだと思いますが、信頼していただけて感謝をしています」と想いを込める。そして、授賞式にはいなかった主演の福山さんに向けて、「福山雅治さんが、僕が悩んで先が見えなくなったとき、常に“大丈夫ですよ、音楽もそういうときに、いいものが生まれたりするから”と、信頼して任せてくれました。本当に感謝しています。彼のもとへ届けたいと思います」と、心のこもったメッセージを送った。是枝監督とともにステージに立った広瀬さんは、「なんか…お腹が痛いです。素敵な景色を見させていただきました。ありがとうございます」と告げ、役所さんも「原田組(※『関ケ原』で優秀男優賞を受賞)と是枝組の間に挟まって、複雑な気持ちですが…、おめでとうございます、監督!」と笑顔で祝った。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞が3月2日(金)に都内で行われ、話題賞が発表された。浜辺美波と北村匠海がW主演で同賞の新人俳優賞も受賞した『君の膵臓をたべたい』が作品部門に、そして『帝一の國』で主演を務めた菅田将暉が俳優部門において受賞となった。全国の映画ファンによって選ばれる話題賞は、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を通じ、一般視聴者の投票によって選出される。第3回より設定され、若い映画ファンの注目を集める賞という位置づけだ。プレゼンターには、昨年『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で同賞を受賞した岩田剛典が登場。「本日はおめでとうございます。早速、発表させていただきます」とにこやかに読み上げ、菅田さんらに笑顔で賞状等を渡した。菅田さんは『帝一の國』において、生徒会長選挙に命をかけ、自分の国を作るという途方もない野心を持つ1年生・赤場帝一に扮した。「話題賞ということで、いまオールナイトニッポンのパーソナリティもやらせていただいているんですけど、『帝一の國』は同世代の皆が集まり、何か僕ら世代の話題になるものを作ろうとしていたので、すごくうれしいです」と語った。ちなみに、菅田さんは劇中で披露したふんどし姿も話題になったことから、「ベストフンドシスト賞2017」(日本ふんどし協会)大賞も受賞している。また、『君の膵臓をたべたい』を受賞した企画・プロデュースの臼井央氏は、「この作品自体が、すでにタイトルや原作自体が話題だったんですけど、映画も(受賞)と、とても喜ばしいです。新人賞のふたりの若い俳優など、若い力が原動力となって作ったのではないかと考えています」と、力強く語っていた。(cinamacafe.net)■関連作品:帝一の國 2017年4月29日より全国東宝系にて公開© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝© 古屋兎丸/集英社君の膵臓をたべたい 2017年7月28日より全国東宝系にて公開© 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
2018年03月02日「第41回日本アカデミー賞」授賞式が3月2日(金)に開催され、『夜は短し歩けよ乙女』が最優秀アニメーション作品賞に輝いた。そのほか、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』、『メアリと魔女の花』、『名探偵コナン から紅の恋歌』と強敵が並ぶ中での受賞となり、会場はどよめきも起こった。『夜は短し歩けよ乙女』は森見登美彦の同名小説をアニメ映画化した作品で、本作と『夜明け告げるルーのうた』の2作品が劇場公開されるなど、近年勢いを増す湯浅政明が監督を務めた。黒髪の乙女に焦がれる先輩(声・星野源)は、「なるべく かのじょの めにとまる」の頭文字を取ったナカメ作戦を実行し、春の先斗町、夏の古本市、秋の文化祭と乙女と外堀を埋めることに全精力を注ぎ、冬には、ひと騒動が起こる。声の出演には、星野さん以外にも、神谷浩史、秋山竜次(ロバート)など個性的な出演陣が名を連ねている。カナダ・オタワで開催されたオタワ国際アニメーション映画祭の長編部門でグランプリを受賞するなど、海外でも高い評価されている湯浅監督。『夜は短し歩けよ乙女』でも湯浅監督ならではの躍動感あふれる演出が発揮され、世界観をポップに描いている。受賞に喜んだ湯浅監督は、「森見先生の楽しくてかわいらしい作品を映画化できて、とても楽しく作っていました。アニメーションは本当にたくさんの人が作品を作っていて、いろいろな人が頑張っています。声を出す方も大変なことがあると思います。どうもありがとうございました!」と製作陣にもねぎらいの言葉を送った。(cinamacafe.net)■関連作品:夜は短し歩けよ乙女 2017年4月7日より全国にて公開© 森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の菅田将暉が最優秀主演男優賞に輝いた。『あゝ、荒野前編』での演技が評価を受けた菅田は、壇上に立ってもしばらく言葉が出てこない様子。「本当にありがとうございます。こんな信じられないことはあんまりないと言いますか……」と驚きを見せた。役者だけでなく、アーティストやラジオのパーソナリティとしても活躍する菅田は「2017年、いろいろ他にも賞もいただいたりしました。だんだん自分がどこにいるのか、そして今人格的に何なのか、何を大事にしているのか、ということを実感する機会を自分で作らないと、ない」と語る。しかし「今日はなんかちゃんと菅田将暉として、すごく嬉しいです。そして月並みですが、『ああ、荒野』に関わった皆様、そして映画が大好きな皆様、本当にありがとうございました」と頭を下げた。ここ数カ月で第42回報知映画賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン、第72回毎日映画コンクール、おおさかシネマフェスティバル2018と数多くの賞に輝いた菅田将暉。日本アカデミー賞でも栄光をつかんだ。
2018年03月02日菅田将暉が『あゝ、荒野 前編』で、第41回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。『探偵はBARにいる3』の大泉洋、『関ヶ原』の岡田准一、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の佐藤健、『22年目の告白―私が殺人犯です―』の藤原竜也と、脂ののった俳優陣に囲まれる中、第72回毎日映画コンクール男優主演賞のほか、数々の主演男優賞を席巻している菅田さんが、清々しい受賞となった。寺山修司の同名小説を、岸善幸監督が舞台を近未来に変え蘇らせた『あゝ、荒野 前編』で、自分を捨てた母を憎み、もがきながらプロボクサーを目指して都会の片隅で生きる新宿新次を、「いまどきのイケメン俳優」像を振り払い、全力で演じた菅田さん。プロボクサーの役作りのため、チアノーゼを起こすまでハードなトレーニングを重ね、劇中でも圧巻の試合シーンを披露した。狂気と孤独の間で変わりゆく表情と鍛え上げた菅田さんの肉体は、運命の相手となった共演ヤン・イクチュンとの息の合った芝居も相まってさらに覚醒した。イベントの場などでも、幾度となくヤンさんへの愛を語ったり、仲睦まじい様子を披露していた菅田さんは、コンビネーションについて聞かれると、「ヤンさんは『息もできない』(※ヤンさんの監督・主演作)のイメージだったんです。でも、全然狂気的なイメージとは逆と言いますか。子猫のようなすごくかわいい方で、本当に毎日“菅田さんアイシテル”って、あんなかわいい人いるのかな」と、愛情たっぷりに語った。受賞スピーチのため檀上に上がった菅田さんは、「本当にありがとうございます。普通にこんな信じられないことはあまりないと言いますか。その…」と、何かを思ったのか、少し沈黙。「2017年、いろいろほかにも賞をいただいたりしましたし、段々自分がどこにいるのか、そしていま、人格的に何なのか、何を大事にしているのかを実感する機会は、自分で作らないとないんです。今日は、ちゃんと菅田将暉としてすごくうれしいです」と、かみしめるように語った。「月並みですが『あゝ、荒野』に関わった皆さま、映画が大好きな皆さま、本当にありがとうございました」と、深く一礼した。(cinamacafe.net)■関連作品:あゝ、荒野前篇 2017年10月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズあゝ、荒野後篇 2017年10月21日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞において、蒼井優が『彼女がその名を知らない鳥たち』で最優秀主演女優賞に輝いた。自分の名を呼ばれ呆然としていた様子の蒼井さんだったが、立ち上がってメガホンを取った白石和彌監督と抱き合い、涙で喜びを分かち合った。優秀主演女優賞には『ミックス。』の新垣結衣、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の土屋太鳳、『散歩する侵略者』の長澤まさみ、『ユリゴコロ』の吉高由里子と、全員20~30代前半という平均年齢28.4歳のフレッシュな顔ぶれが並んだ。女優陣が熱い火花を散らしたが、最低な女像を演じることで人間の本質に迫り、強い印象を残した蒼井さんが受賞となった。『彼女がその名を知らない鳥たち』は、『日本で一番悪い奴ら』、『凶悪』などで知られる白石監督が沼田まほかるの同名原作を映画化。わずかな給料を貢ぐ下品な男と同棲しながら、日々を怠惰に暮らし、若い男と情事を繰り返す十和子を、だらしなささえ魅力的に映る圧巻の演技力で体現した蒼井さん。撮影中をふり返って、蒼井さんは「もう不安で、不安で。本当に行動何もかもが最低な女性(笑)。なので、お客さまにどこまで我慢して最後まで見ていただけるかを計算してやらなければいけなかった。監督の元でできて、よかったです」と苦労を語った。最優秀受賞で名前を呼ばれ檀上に上がった蒼井さんは、しばらく頭の端を抑え、マイクの前で黙った。そして、涙を浮かべながら「ありがとうございます。…はは、何でしょう?びっくりしています、本当に」と、美しい泣き笑い。「この映画を撮っているときに、本当に映画の現場に入れて、映画界に入れてよかったなと思ったんです。こんな大きな賞をいただいてしまって恐縮しています」と、心の内を吐き出した。そして、最後には「これから新学期が始まりますけど、もし学校がつらい方とか、新しい生活をどうしようという方、ぜひ映画界にきていただきたい!映画界って、よくないですか?私、本当に好きなんです!これからも皆で一緒に映画を盛り上げていけたらな、と思います。白石監督、ありがとうございました!」と蒼井さんらしく、映画界の愛を叫んだ。(cinamacafe.net)
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の竹内涼真が新人賞を受賞した。2017年はドラマや映画に大躍進した竹内だが、今回は演技『帝一の國』で演じた大鷹弾の演技が評価された。マイクの上の部分が取れるハプニングもあったものの、「いやあ、みんな素晴らしいですね、コメントが。竹内涼真です」と爽やかに話し始めた竹内。「この光景は気持ちいいですね。素晴らしい方々が僕を見ているので、すごく気持ちいいなと思って」と大物ぶりを見せた。さらに竹内は「新人賞という賞をいただいてすごく嬉しいですし、この仕事やるからには、かっこいいトロフィーをいつか僕もいただきたいという気持ちになりました」と希望を見せ、宮沢りえも「清々しさが伝わってきて嬉しくなりますね」と笑顔に。竹内は『帝一の國』で共演した菅田将暉に「菅田くん、もらいました」と報告した。竹内は「同世代の皆さんと一緒にやらせていただいて、小学校からやってる方もいるので、早く僕も入りたかったんです。僕らの同世代に素晴らしい方たくさんいrので、一線に立って自分も存在感を出したくて、素敵な賞をいただけて嬉しいです」と喜びを表した。菅田も「すごい嬉しいです。こうやって見てると、やっぱ(背が)おっきいなあ、なんて」と感想を述べる。「爽やかすぎ、かっこよすぎて笑えるという役だったんですよ。今回、まんまだなと思って、最高です」と賛辞を贈った。また、2017年のヒットドラマ『陸王』で共演した役所広司は「新人のくせにお芝居上手ですし、本当に困りますよね」と苦笑。「みなさん、ずっと日本映画を背負っていきたいなと思います。竹内くん、本当におめでとう」と称えた。
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞で、中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真が新人俳優賞を受賞し、3月2日(金)に行われた授賞式に臨んだ。受賞コメントにて、竹内さんは、「この(壇上に立って見ている)光景は、素晴らしい方が僕を見ているので、すごく気持ちいいですね!この仕事をして、初めて新人賞をいただいてうれしいです。やるからには、役所さんや広瀬さんみたいに、格好いいトロフィーをいただきたい気持ちになりました!」と清々しく抱負に代えた。■『帝一の國』竹内涼真「すごく気持ちいい」2013年、女性ファッション誌「mina」初の男性専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、翌年「仮面ライダードライブ」で主演を務めた竹内さんは、その後、『青空エール』、『ラストコップ THE MOVIE』など映画に出演。2017年は連続テレビ小説「ひよっこ」、「過保護のカホコ」、「陸王」と立て続けにTVドラマに登場し、老若男女問わず、広くお茶の間の人気者となった。このたびは、波乱爆笑の学園コメディ『帝一の國』において、正義の男・大鷹弾を好演し印象を残しての受賞となった。同作で主演を務めた菅田将暉は、「すごいうれしいです。こうやって見ていると、やっぱり大きいなって思って(笑)。あと、(竹内さんの)役柄が、爽やかすぎて格好よすぎて笑える役だったんです。まんまだな、っていま。最高です」と温かいメッセージを送ると、竹内さんも破顔。さらに「陸王」で共演した役所広司にも「褒めてもらいたい」と冗談半分、本気半分の様子の竹内さんに、役所さんは「竹内くん、新人のくせにお芝居上手でね(笑)、本当に困りますね」と愛情たっぷりに語った。■『君の膵臓をたべたい』浜辺美波&北村匠海「夢のよう」浜辺さんと北村さんは『君の膵臓をたべたい』でそろって受賞。浜辺さんは重い膵臓の病を患う女子高生・山内桜良を、北村さんは桜良とともに死に向き合う男子高校生「僕」役を熱演。懸命に生きようとする桜良の姿、ならびに気持ちの揺れ動きを繊細に表現した僕のふたりの演技は、見る者の涙を誘った。北村さんは、「小学校3年生の頃に芸能界で芝居を始めて、ずっと親からも“小さい役は10~20年後につながる”と言われて、12年たってやっと立たせていただいて、夢のようです。ありがとうございます」と話し、浜辺さんも「この仕事は私の生きがいです」と感謝を寄せていた。■『チア☆ダン』中条あやみ「熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品」また、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』で受賞した中条さんは、本作で、美貌・知性・ダンスの技術など、すべてを兼ね備える優等生・彩乃を凛と演じ、見事なチアダンスの技も劇中で披露。可憐に微笑んだ中条さんは「『チア☆ダン』の皆でとった賞だと思っているので、すごくうれしいです。本当に皆で熱い気持ちと汗と涙で作り上げた作品なので、携われたことは一生の宝物。幸せな時間でした」と共演した広瀬すずに目線を送ると、広瀬さんも大きな笑顔で拍手を送っていた。(cinamacafe.net)
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、音楽ユニット・DISH//のボーカルで俳優の北村匠海が、新人賞を受賞した。映画『君の膵臓をたべたい』が興行収入30億を超える大ヒットを記録し、一躍注目を受けることとなった北村。「小学校3年生の頃に芸能界というものに所属してお芝居を始めて、ずっと親から『小さい役かもしれないけど10年後、20年後につながる』と言われて12年が経ちました」と振り返る。「ここに立たせていただけるのが夢のようです。ありがとうございます」と真摯に語った。今回演じたのは「一人、殻に閉じこもってる少年」だったが、北村自身も「中学時代そんな少年だったので昔の自分を思い出す感覚で自然に演じることができました」という。オーディションでも中学時代の話をしたと明かし、「今では笑い話みたいなものなんですけど、『合うな』と思っていただいたみたいで」と笑顔を見せ、「感謝申し上げたいなと思います」と美しい敬語で謝意を示した。共演した浜辺は「現場ではあんまりお話しすることができなかったので、今この作品を振り返ってお話ししたいですね」と意外な一言。北村が「本当に話してなくてですね……。楽しかったですね」と語りかけると、浜辺は「はい、はい!」と頷いていた。
2018年03月02日『三度目の殺人』の役所広司が、第41回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。これまで幾多もの最優秀賞を受賞してきた役所さんだが、助演男優賞における最優秀受賞は初となった。役所さんは、「もしかしたら…っていう気持ちはあったんですけど。本当に感謝しなければいけない。是枝監督、ありがとうございました」と微笑みをたやさず、檀上から是枝裕和監督に語りかけた。助演男優賞には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎、そして、『三度目の殺人』と『関ヶ原』の2作品より役所さんが選出・受賞され、その中から『三度目の殺人』での受賞となった。役所さん自身、初めての是枝組参戦となった『三度目の殺人』では、殺人の前科があり、解雇された工場の社長を殺害したとされる容疑者・三隈を演じた。7回にわたる接見室でのシーンでは、供述を二転三転させ、事件の闇深さを体感させた。初の是枝組について、役所さんは「本当にずっと作品のファンで、どうやって撮影しているのか、現場を1回見てみたい、出てみたいと思っていました。だから、やっと叶った。監督の粘り強さはすごかったですね」と述懐。是枝監督も、「今回は僕も念願叶ってご一緒できて。本当に目の前で役所さんが演じているのを見ながら、“演出って何だろう”と考えさせられてしまうくらい、僕が脚本に書いたもの以上を提示されているので、見逃さないでいるので精いっぱいでした。本当に勉強になりました」と名優に言葉を尽くした。受賞スピーチにおいて、役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから随分たちますけど、アカデミー賞の会場に来ると、素晴らしい監督やスタッフの人たち、日本映画を支えてきた人たちに会うのが楽しみで。影響を受けたり、教えられたり、真似をして日本映画の中でずっと働かせてもらっています」と、自身の道のりとともに映画業界への愛情を表現。「今回は、本当に素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。今度の映画では、福山さんとの芝居が多くて、本当にふたりで作り上げました、感謝したいと思います。年を取ってきましたけど…(笑)、この賞をきっかけに、これからも、もうしばらく頑張っていこうと思います」と、変わらず俳優として歩んでくれることを約束した。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日