女優の有村架純が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の20代部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。有村は、美しいデコルテと背中あらわなベアトップドレスで登場。会場の観客たちから「かわいい」という声が相次いだ。そして、ステージ上でジュエリーを贈られた有村は「幼く見られがちなのでジュエリーはハードル高く感じるのですが、もう27歳になる。30歳まであと3年なのでしっかりとジュエリーに見合う女性にならなきゃいけないと焦りを感じたんですけど、いい大人になれるようにしっかり自分磨きをして、いただいたジュエリーを身に着けられるように頑張りたいと思います」と笑顔で語った。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月21日2020年の「エランドール賞」各賞が17日に発表され、新人賞に神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈が選ばれた。授賞式は、2月6日に都内のホテルで行われる。一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「エランドール賞」は、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマなどを表彰するもの。その他の賞は、プロデューサー賞に、映画『翔んで埼玉』の若松央樹氏(フジテレビ)、古郡真也氏(FILM)、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の清水拓哉氏(NHK)、家冨未央氏(同)、大越大士氏(テイクファイブ)。プロデューサー奨励賞に、映画『蜜蜂と遠雷』の石黒裕亮氏(東宝)、TBS系ドラマ『凪のお暇』の中井芳彦氏(TBS)を選出。また、特別賞には、映画『新聞記者』製作チームが選ばれた。
2020年01月17日女優の安藤サクラ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が15日、都内で行われた『第43回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第43回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。優秀賞の中から最優秀賞が決定する授賞式の模様を、3月6日21時から日本テレビ系で、ラジオ放送はニッポン放送で3月6日25時から放送する。また、授賞式の司会には、2017年の第40回以来2度目となる安藤サクラと羽鳥慎一が担当。この日は2人が出席し、本番での意気込みを語った。2度目の司会を務めることになった安藤は「前回初めて司会をやらせていただいた時に、何て特別な時間なんだろう、これは特等席だと思いながらやらせていただいて、いい時間でした」と話し、「2回目だからということで気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんが素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいと思います」と意欲を見せた。一方の羽鳥は初めての大役も、局アナ時代にインタビュアーを担当していたといい、「(当時は)俳優さんにお会いすることがあまりなかったもので、アカデミー賞の授賞式は緊張しましたね。このお話をいただいた時はうれしさと同じぐらいプレッシャーに襲われて複雑な心境です」としつつ、「以前担当していた時はたくさんのスタッフがいてテレビ局側と自覚していました。どちらかというと今回はイベント側としてしっかりした役割を担わないといけないと思います。今日も知ってる顔ばかりだったので安心しました。このメンバーなら緊張しなくていいやと(笑)」と前向きに語った。授賞式で「誰にどんなことを聞きたい?」という質問に、羽鳥は「『決算! 忠臣蔵』の岡村隆史という名前を見た時に安心しました。ここを休憩の時間にして、後は頑張りたいと思います」と笑いを誘い、「リラックスした俳優さんのコメントを引き出せればと思います」と回答。安藤は「俳優さんや女優さんにインタビューする機会がほとんどないので、同じ仕事をしているからこそ聞くのもおこがましいというか戸惑いもあります」と複雑な心境を明かすも「イチ映画の視聴者として素直に感じたことをお伺いできたらと思います。映画ファンとして会長功労賞の受賞者の方々にお会いできるのはとても楽しみですね」と本番が待ち遠しい様子だった。○『第43回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン!』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格 太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格 太宰治と3人の女たち』新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン!』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄-約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』
2020年01月16日「第43回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞が1月15日(水)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と安藤サクラが務める。優秀作品賞最多12部門は『翔んで埼玉』優秀作品賞に選出されたのは、『キングダム』、『新聞記者』、『翔んで埼玉』、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、『蜜蜂と遠雷』と強力なエンターテインメント作品から社会派作品まで、例年と比較しても実にバラエティに富んだ5本となった。最多12部門を受賞したのは、島谷能成会長が「新しい観客を掘り起こした」と評した『翔んで埼玉』。次いで11部門受賞は『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、次に『キングダム』が8部門となっている。なお、第43回日本アカデミー賞は、2018年12月16日~19年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象になっている。司会の羽鳥さん&安藤さんが意気込みこれまで授賞式会場でのインタビューやテレビ放送司会の経験はあれど、今回初の司会に抜擢された羽鳥さん。「当日はひとつの作品に多くの方が携わって久々に会う日、同窓会のような場の認識を持ちながら、少しでも授賞式がたくさんの笑顔で包まれるような会になるように、貢献したいという思いで参加します」と神妙な面持ちで語った。しかし、誰にどんな話を聞きたいかという質問が飛ぶと、羽鳥さんは「助演男優賞の岡村隆史の文字を見たとき、すごく安心しました。ひとつ休憩場所にして、あとは緊張感の中、頑張っていきたいと思います」と場内の笑いを誘った。同じく司会を行うのは、第42回同賞で『万引き家族』にて最優秀主演女優賞を受賞した安藤さん。『百円の恋』以来2回目の司会となる安藤さんは、「前回初めてやったとき、なんて特別な時間だろう、特等席だな、とずっと思いながら司会をしていました。2回目だからということで、気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんにとって素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいです」と笑顔で楽しそうに決意表明していた。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン !』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』■優秀脚本賞片島章三『カツベン !』詩森ろば/高石明彦/藤井道人『新聞記者』徳永友一『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟―それぞれの朝―』三谷幸喜『記憶にございません!』■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』■優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』■優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』■優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格太宰治と3人の女たち』■新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン !』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄 -約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』授賞式は3月6日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2020年01月15日1月15日、第43回日本アカデミー賞の優秀賞が発表され、優秀作品賞に『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』の5作品が選ばれた。正賞15部門のなかでは『翔んで埼玉』が最多12部門、『閉鎖病棟—それぞれの朝—』が11部門の優秀賞に輝いた。授賞式で司会を務めるのは、昨年『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと、フリーアナウンサーの羽鳥慎一。羽鳥は、昨年まで6年連続で司会を務めていた西田敏行からバトンを受けるという大役だが「日本テレビに在籍時代、インタビューアとして何度か賞に参加したことはあったのですが、俳優さんに直接お話を聞く機会はなかったので、緊張しますね」と語っていたが「でも映画は大好きなので、機会をいただけて嬉しいです」と笑顔を見せる。さらに羽鳥は「日本アカデミー賞というのは、映画に携わる人が選ぶ大切な賞。作品に参加したスタッフやキャストたちが久々に再会する場でもあるので、たくさんの笑顔を引き出せるように務めたい」と意欲を見せた。一方、2度目の司会となる安藤は「前回『なんて特別な時間なんだ』と感じたことを思い出します。あのときの経験は大きな財産になりました。2回目だからといって気を緩めることなく、より緊張感を持って臨みたいです」と意気込む。また受賞者の一覧を見た安藤は「普段、俳優さんや女優さんにインタビューすることがないので、緊張しますし、先輩にお話を聞くのはおこがましいと思ってしまうかもしれませんが、せっかくのチャンスなので、一視聴者として、素直に聞きたいことをぶつけてみたいです」と抱負を語っていた。今年から日本アカデミー賞協会の会長に就任した島谷能成氏は、昨年まで司会を務めた西田に対して「西田さんの作品への愛や、受賞者への溢れる友情や思いのおかげで、温かい雰囲気の授賞式になりました」と感謝を述べると、興行成績が好調だった2019年の日本映画界を振り返り、「受賞リストを見ると『翔んで埼玉』など、新しい層の鑑賞者を開拓できた年だったなと思います」と総括していた。第43回日本アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介(『キングダム』)周防正行(『カツベン!』)武内英樹(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)藤井道人(『新聞記者』)■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)菅田将暉(『アルキメデスの大戦』)中井貴一(『記憶にございません!』)松坂桃李(『新聞記者』)GACKT(『翔んで埼玉』)■優秀主演女優賞シム・ウンギョン(『新聞記者』)二階堂ふみ(『翔んで埼玉』)松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)宮沢りえ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)吉永小百合(『最高の人生の見つけ方』)■優秀助演男優賞伊勢谷友介(『翔んで埼玉』)柄本佑(『アルキメデスの大戦』)岡村隆史(『決算!忠臣蔵』)佐々木蔵之介(『空母いぶき』)吉沢亮(『キングダム』)■優秀助演女優賞天海祐希(『最高の人生の見つけ方』)小松菜奈(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)高畑充希(『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』)長澤まさみ(『キングダム』)二階堂ふみ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)■優秀脚本賞片島章三(『カツベン!』)詩森ろば/高石明彦/藤井道人(『新聞記者』)徳永友一(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)三谷幸喜(『記憶にございません!』)■新人俳優賞岸井ゆきの(『愛がなんだ』)黒島結菜(『カツベン!』)吉岡里帆(『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』)鈴鹿央士(『蜜蜂と遠雷』)森崎ウィン(『蜜蜂と遠雷』)横浜流星(『愛唄—約束のナクビト—』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』)取材・文・写真:磯部正和
2020年01月15日第92回アカデミー賞のノミネーションが日本時間1月13日夜に発表され、ポン・ジュノ監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』が韓国映画としては初となる作品賞ほか、監督賞、オリジナル脚本賞、国際長編映画賞など6部門にノミネートされる快挙を達成。最多は『ジョーカー』の11部門で、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とゴールデン・グローブ賞2冠を制したサム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』が10部門ノミネート、Netflix配信中の『アイリッシュマン』が9部門10ノミネートとなった。なお、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は惜しくもグレタ・ガーウィグの監督賞ノミネートはならなかったものの、脚色賞やシアーシャ・ローナンの主演女優賞、フローレンス・ピューの助演女優賞など健闘。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でオスカーを獲得したカズ・ヒロ(辻一弘)が、今回は『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけ、通算4度目のノミネートを果たした。授賞式は例年よりひと月ほど早い2月9日(現地時間)に開催され、2019年に続いて司会者不在で開催される。第92回アカデミー賞ノミネート一覧■作品賞『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■監督賞マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『ハリエット』スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■オリジナル脚本賞『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ライアン・ジョンソン『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン■脚色賞『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ『ジョーカー』トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン■国際長編映画賞『Corpus Christi』(ポーランド)『Honeyland』(北マケドニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Pain and Glory』(原題/スペイン)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)■長編アニメーション映画賞『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『失くした体』『クロース』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■撮影賞『アイリッシュマン』ロドリゴ・プリエト『ジョーカー』ローレンス・シャー『The Lighthouse』(原題)ジェアリン・ブラシュケ『1917 命をかけた伝令』ロジャー・ディーキンス『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ロバート・リチャードソン■編集賞『フォードvsフェラーリ』アンドリュー・バックランド、マイケル・マカスカー『アイリッシュマン』テルマ・スクーンメイカー『ジョジョ・ラビット』トム・イーグルス『ジョーカー』ジェフ・グロス『パラサイト 半地下の家族』ヤン・ジンモ■美術賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■衣装デザイン賞『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■作曲賞『ジョーカー』ヒドゥル・グドナドッティル『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』アレクサンドル・デスプラ『マリッジ・ストーリー』ランディ・ニューマン『1917 命をかけた伝令』トーマス・ニューマン『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ジョン・ウィリアムズ■歌曲賞「君のため」『トイ・ストーリー4』「(I’m Gonna)Love Me Again」『ロケットマン』「I’m Standing With You」『Breakthrough』(原題)「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「Stand Up」『ハリエット』■メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』■音響編集賞『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■録音賞『アド・アストラ』『フォードvsフェラーリ』『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■視覚効果賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アイリッシュマン』『ライオン・キング』『1917 命をかけた伝令』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』■長編ドキュメンタリー賞『アメリカン・ファクトリー』『The Cave』(原題)『ブラジル 消えゆく民主主義』『娘は戦場で生まれた』『Honeyland』(原題)■短編ドキュメンタリー賞※以下、表記以外原題『In the Absence』『Learning to Skateboard in a War Zone If You’re a Girl』『眠りに生きる子供たち』『St. Louis Superman』『Walk Run Cha-Cha』■短編アニメーション映画賞『Dcera』『Hair Love』『Kitbull』『Memorable』『Sister』■短編実写賞『兄弟愛』『Nefta Football Club』『向かいの窓』『Saria』『A Sister』(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年01月13日第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞&女優賞のW受賞に輝いた「SO LONG, MY SON」(英題)が、『在りし日の歌』の邦題で日本公開することが決定した。ヤオジュンとリーユン夫婦は、中国の地方都市で幸せに暮らしていた。一人息子シンシンが川辺で溺れて亡くなるまでは…。悲しみに暮れるふたりは、住み慣れた故郷を捨て、心許せる仲間とも距離を置き、誰も自分たちのことを知らない町へと移り住む。そして、歳月は流れ――。本作は、『北京の自転車』(’00)、『我らが愛にゆれる時』(’08)で2度のベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた中国第六世代の名匠ワン・シャオシュアイ監督の最新作。改革開放後、一人っ子政策が進む1980年代、経済成長を遂げてきた1990年代、そして2000年代と、喜びと悲しみ、出会いと別れを繰り返し、それでも共に生きていく夫婦の30年に及ぶ壮大な人間ドラマを丁寧に撮り上げた。キャストには、主人公ヤオジュン役を『薄氷の殺人』のワン・ジンチュン。ヤオジュンの妻・リーユン役を『黒衣の刺客』のヨン・メイ。2人は本作で第69回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞と女優賞をW受賞するという快挙を成し遂げた。見た目だけでなく、年齢を重ねていくにつれ現れる内面的な変化までをも繊細に演じきった2人。海外メディアは「観終えた後、彼ら夫婦と長年を共に過ごしたかのような親密な気持ちになる。心に寄り添う素晴らしい演技力!」(The Guardian)、「美しい映像と音楽、緻密な脚本、そして役者たちが織り成す、見事なアンサンブルだ!」(EMPIRE)と本作を絶賛している。『在りし日の歌』は2020年4月、角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2019年12月10日9日(現地時間)、ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表された。注目を集めたのは、監督賞にノミネートされた5人だ。ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)と全員が男性。女性監督が1人もノミネートされなかったことで、多くの人が遺憾の意を示した。自身は『スキャンダル』で主演女優賞にノミネートされたが、シャーリーズ・セロンもそのうちのひとり。「Los Angeles Times」紙に思いを語った。「厳しい。本当に、とても厳しい。それに、すごくフラストレーションを感じる。女性監督の数を増やそうとがんばっているところなのに。この業界で女性監督はわずか10%しかいない。それでも今年は彼女たちの仕事ぶりは素晴らしかった。だから本当に悔しい」と残念がった。『スキャンダル』は男性であるジェイ・ローチがメガホンを取った作品。シャーリーズは「女性はもっとチャンスを得られるべきだと強く信じているけれど、だからと言って女性の物語を伝えられるのが女性だけだとは思わないし、男性の物語を伝えられるのが男性だけだとは思わない。そんなことを言ったら、エイヴァ・デュヴァーネイが悲しむ。彼女は冤罪になった5人の少年についての作品(「ボクらを見る目」)を撮ったから」という意見も述べている。(Hiromi Kaku)
2019年12月10日『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』のオークワフィナが主演を務め、映画賞レース常連の気鋭スタジオ「A24」が贈る『THE FAREWELL』が、『フェアウェル』として2020年春に日本公開されることが決定した。中国を離れ日本やアメリカなど海外に散った親戚一同が、末期がんを患ったおばあちゃんのために、何十年ぶりかに帰郷し、顔をそろえることに。N.Y.育ちのビリーは大好きなおばあちゃんが残り僅かな人生を後悔なく生きてもらえるよう、病状を伝えるべきと主張するが、中国に住む大叔母は、「がんで死ぬ人は、がんではなく、恐怖に殺される」と信じて疑わず、中国では助からない病は告げない伝統があると、ほかの親戚たちも賛同、ビリーと意見が分かれてしまう。それぞれがおばあちゃんの幸せを想う気持ちは同じなのだが…。『オーシャンズ8』や『クレイジー・リッチ!』、さらに『ジュマンジ/ネクスト・レベル』にも出演するオークワフィナが祖母を愛してやまないN.Y.在住の孫娘ビリーを圧倒的演技力で表現。ビリーの父ハイヤン・ワンに『ラッシュアワー』シリーズなどにも出演しディズニー映画『ムーラン』の公開を控えるツィ・マー、母親のルー・チアンを数々の映画、TVシリーズに出演しているダイアナ・リン。そして「ヴァラエティ」誌の“2019年に注目すべき監督10人”に選ばれた注目の女性監督、ルル・ワンがメガホンをとった。監督のルル・ワン自身の実際の“嘘”に基づく、愉快で、心温まる家族の物語は、2019年サンダンス映画祭でプレミア上映が行われたのち、Netflix、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、アマゾン・スタジオなど多くの企業が配給に名乗りをあげる中、ルル・ワン監督曰く「家が数軒買えるオファーをもらったけど、劇場でお客さんと語り合う体験をしたかった」と、『ムーンライト』『レディ・バード』などアカデミー賞作品を多く輩出する気鋭のスタジオ「A24」に最終的に託すことに。全米4館での限定公開から公開3週目には135館で公開、館数が桁違いの大作群の中で全米10位にランクインし、最終的に全米891館まで上映館が拡大された。米「Rolling Stone」では「感情の原動力となる今年の最高傑作。どの文化でも理解できる家族の姿を描いた素晴らしい作品だ」と絶賛されたほか、アカデミー賞前哨戦のひとつインディペンデント・スピリット賞にて作品賞・助演女優賞・ボニー賞(女性監督に贈られる)の3部門にノミネート。さらにゴッサム・インディペンデント映画賞で主演女優賞を見事受賞、作品賞・脚本賞にもノミネートされている。『フェアウェル』は2020年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月06日インディーズ映画に贈られるゴッサム賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『マリッジ・ストーリー』。今作では、ほかに、ノア・バームバックが脚本賞、アダム・ドライバーが男優賞を受賞している。同作品はまた観客賞も受賞した。女優賞は、『The Farewell』のオークワフィナ。ブレイクスルー賞は、『The Waves』のテイラー・ラッセル。ドキュメンタリー賞は『アメリカン・ファクトリー』。『マリッジ・ストーリー』も『アメリカン・ファクトリー』もNetflix作品で、このアワードシーズンも、今からすでに彼らの大健闘が予測される。文=猿渡由紀
2019年12月04日第47回アニー賞のノミネーションが発表された。『アナと雪の女王2』と『ミッシング・リンク』が「作品賞」を含む8部門にノミネートされ、リード。作品賞のほかの候補作は『ヒックとドラゴン聖地への冒険』、『クロース』、『トイ・ストーリー4』。日本の作品は、新海誠監督の『天気の子』が「長編インディペンデント作品賞」、「視覚効果賞」、「監督賞」、「脚本賞」の4部門にノミネート。「長編インディペンデント作品賞」は『天気の子』とともに高坂希太郎監督の『若おかみは小学生!』と今石洋之監督の『プロメア』がノミネートされ、5本の候補作品のうち、3本を日本の作品が占めた。ほかの2本はフランスの『失くした体』とスペインの『Bunuel in the Labyrinth of the Turtles』(原題)。「Variety」誌による製作スタジオ別のノミネーション数は、近年賞レースをにぎわせているNetflixが39、ドリームワークス・アニメーションが18、ディズニーが16ノミネートとなっている。第47回アニー賞授賞式は来年1月25日にUCLAのロイス・ホールで開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:若おかみは小学生! 2018年9月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会プロメア 2019年5月24日より全国にて公開©TRIGGER・中島かずき/XFLAGトイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reservedヒックとドラゴン聖地への冒険 2019年12月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2019年12月03日第44回報知映画賞の受賞作・受賞者が28日に明らかになり、中井貴一が主演男優賞、長澤まさみが主演女優賞に輝いた。『記憶にございません!』の演技が評価された中井は、1994年(第19回)『四十七人の刺客』で助演男優賞を受賞して以来、25年振り2度目の報知映画賞受賞に。また『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP-ロマンス編-』に出演した長澤は、2004年(第29回)に『深呼吸の必要』『世界の中心で、愛をさけぶ』で助演女優賞を受賞して以来、15年振り2度目の報知映画賞受賞となった。全体では『蜜蜂と遠雷』が作品賞・邦画部門、新人賞(=鈴鹿央士)の2冠に。今年社会現象を巻き起こした『翔んで埼玉』が特別賞を受賞した。○第44回報知映画賞 一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』(監督 石川慶)作品賞・海外部門:『ジョーカー』(監督 トッド・フィリップ)アニメ作品賞:『天気の子』 (監督 新海 誠 配給 東宝)主演男優賞:中井 貴一『記憶にございません!』の演技に対して主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』の演技に対して助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』の演技に対して助演女優賞:小松 菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の演技に対して監督賞:佐藤信介 『キングダム』の演出に対して新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』の演技に対して新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』の演技に対して特別賞:『翔んで埼玉』 社会現象化した稀有な作品。(監督 武内英樹)
2019年11月28日シネマトグララフィーのフェスティバル、カメリメージで、『ジョーカー』の撮影監督ローレンス・シャーが、最高賞にあたるゴールデン・フロッグを受賞した。この賞の受賞者は、過去、ほぼ確実にオスカーのシネマトグラフィー部門にノミネートされる。2番目にあたるシルバー・フロッグは『2人のローマ教皇』、その次のブロンズ・フロッグは『The Painted Bird』が受賞した。『ジョーカー』は、この週末、全世界興収が10億ドルの大台を超えるという快挙を達成した。公開から二ヶ月経つ今も、アメリカではトップ10圏内にとどまっている。文=猿渡由紀『ジョーカー』全国公開中
2019年11月18日エレン・デジェネレスが来年1月5日に開催される第77回ゴールデングローブ賞にて、キャロル・バーネット賞を受賞することが明らかになった。月曜日(現地時間)、ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が発表した。エレンもSNSで「新しい週の始まりに、最高のニュース。ありがとう、ハリウッド外国人映画記者協会」と報告している。HFPAの代表ロレンツォ・ソリアは「彼女の番組はシットコムからスタンダップコメディまで、お茶の間に欠かせないものとなっています。彼女はテレビ界のパイオニアで、その魅力と知性で25年近く視聴者を引き付けてきました。また、テレビ界での成功に加え自分のプラットフォームが持つ影響力を通し、献身的な慈善家として声を上げ、優しさや喜びを広めてきました」とエレンの功績を称え、授賞の理由とした。今年新設されたキャロル・バーネット賞は、テレビ界への貢献者に贈られるもので、今年はキャロル・バーネット本人が受賞した。エレンは二代目の受賞者となる。なお、来年のゴールデングローブ賞で、映画界での貢献者に贈られるセシル・B・デミル賞はトム・ハンクスが受賞者に決定している。(Hiromi Kaku)
2019年11月05日映画芸術科学アカデミーが、第92回アカデミー賞の長編アニメ映画部門にエントリーされた32本を発表した。「Variety」誌によればアカデミー賞史上、同部門では最多のエントリー数だという。昨年は25本、2017年は26本、2016年は27本だった。日本からは新海誠監督の『天気の子』、渡辺歩監督の『海獣の子供』、高坂希太郎監督の『若おかみは小学生!』、今石洋之監督の『プロメア』がエントリー。ディズニー作品は、11月22日に公開となる『アナと雪の女王2』、『トイ・ストーリー4』がエントリーされたが、今年大ヒットを記録した実写版『ライオン・キング』のタイトルは見当たらない。同作は、公開当時から“アニメ”として扱われるのかどうかという議論が交わされており、「ディズニーが『ライオン・キング』を同部門にエントリーすることはないだろう」と予想されていた。ここ数年賞レースで話題となっているNetflixは、オリジナルアニメ『Klaus』(原題)、カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞した『失くした体』を引っ提げ、同部門に初参戦。ほかの作品は、アニメ映画版『アダムス・ファミリー』、『ペット2』、『ディリリとパリの時間旅行』、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』など。来年1月13日にノミネーション作品が発表される。(Hiromi Kaku)■関連作品:若おかみは小学生! 2018年9月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会プロメア 2019年5月24日より全国にて公開©TRIGGER・中島かずき/XFLAG天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会海獣の子供 2019年6月7日より全国にて公開©2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会
2019年10月17日国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第11回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定。『長いお別れ』と『嵐電』が最優秀作品賞に選ばれ、『天気の子』『新聞記者』が特別賞を受賞、『愛がなんだ』で共演した成田凌と岸井ゆきのがそれぞれ最優秀新進男優賞・女優賞に選ばれた。毎年晩秋に開催されている映画ファンの祭典「第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM」が今年も開催。併せて、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するTAMA映画賞も発表された(2018年10月~2019年9月に劇場公開された作品が対象)。映画ファンを魅了した事象を表彰する特別賞に選ばれた『天気の子』は、「少年・少女が緻密に描かれた東京の街並みから壮大な天空に放たれた開放感は、言葉に表せないほどの映像体験を観客にもたらした」、そして『新聞記者』は「昨今の政治的題材に取り組みながら苦悩する個人に光を当てたドラマを作り、終演で拍手が起こる『新聞記者現象』を引き起こした」との受賞理由。『嵐電』『こはく』などに主演した最優秀男優賞・井浦新には「経験に裏打ちされる思慮深さ、知性と品、色気を自在に調節し作品のカラーに溶け込む、映画界になくてはならない存在」、『長いお別れ』で認知症が進行していく父親を演じた山崎努には「一瞬みせる敬愛される家族の長としてのお父さんの姿は、俳優・山崎努の凄みを感じさせた」との声が寄せられた。最優秀女優賞を受賞した蒼井優には「『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』において、多岐にわたる役柄を演じ分け、観客の脳裏に鮮烈に焼き付けた」、同じく前田敦子には「『旅のおわり世界のはじまり』で演じた女性像は、女優・前田敦子の資質・魅力と鮮やかにシンクロし、稀有な存在感を放った」とのコメント。『愛がなんだ』から『人間失格 太宰治と3人の女』まで多彩な作品で大活躍を見せた成田凌には「身近にいそうな自然な佇まいで役に溶け込む一方、他方では誰もが持つ弱い部分を丁寧に演じ、多彩な表現力で観客を魅了した」、同じく『愛がなんだ』で主演をつとめた岸井ゆきのには「ヒロインを大胆な立ち居振る舞いと繊細な眼差しで体現し、リアルな恋愛群像劇のなかにキュートな魅力をもって立ち上がらせた」との受賞理由が寄せられ、『新聞記者』で松坂桃李とW主演をつとめたシム・ウンギョンも、「真実を追い続ける真剣な表情・確かな演技力は、観るものを強烈に作品に引き込み、初出演の日本映画で鮮烈な印象を残した」と最優秀新進女優賞を受賞した。<第11回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者>最優秀作品賞[本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰]『嵐電』 鈴木卓爾監督、及びスタッフ・キャスト一同『長いお別れ』中野量太監督、及びスタッフ・キャスト一同特別賞[映画ファンを魅了した事象に対し表彰]新海誠監督、及びスタッフ・キャスト一同 『天気の子』藤井道人監督、及びスタッフ・キャスト一同 『新聞記者』最優秀男優賞[本年度最も心に残った男優を表彰]山崎努 『長いお別れ』井浦新 『嵐電』『こはく』『赤い雪』『止められるか、俺たちを』『宮本から君へ』ほか最優秀女優賞[本年度最も心に残った女優を表彰]蒼井優 『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』『ある船頭の話』『海獣の子供』前田敦子 『旅のおわり世界のはじまり』『葬式の名人』『町田くんの世界』ほか最優秀新進男優賞[本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰]成田凌 『愛がなんだ』『チワワちゃん』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女』『翔んで埼玉』ほか清水尋也 『ホットギミック ガールミーツボーイ』『パラレルワールド・ラブストーリー』『貞子』最優秀新進女優賞[本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰]岸井ゆきの 『愛がなんだ』『ここは退屈迎えに来て』『ゲキ×シネ「髑髏城の七人」Season風』シム・ウンギョン 『新聞記者』最優秀新進監督賞[本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰]山戸結希監督『ホットギミック ガールミーツボーイ』『21世紀の女の子』奥山大史監督 『僕はイエス様が嫌い』「第11回TAMA映画賞授賞式」は11月17日(日)、中央大学 多摩キャンパス クレセントホールにて開催。「第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM」各種上映プログラムは11月23日(土・祝)~12月1日(日)、東京都多摩市内の3会場にて開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:長いお別れ 2019年5月31日より全国にて公開(C)2019『長いお別れ』製作委員会愛がなんだ 2019年4月19日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2019映画「愛がなんだ」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年10月03日9月22日(現地時間)、ロサンゼルスのマイクロソフトシアターでエミー賞授賞式が開催された。今年のアカデミー賞と同様、エミー賞も司会者を立てずにプレゼンターたちが授賞式を進行するというスタイルを取った。注目されていたのは今年最終章を迎え、最多32ノミネーションを受けていた「ゲーム・オブ・スローンズ」。ノミネートされていたメインキャストたちがリミテッドシリーズ/テレビ映画部門の助演女優賞のプレゼンターとして登壇し、会場を沸かせた。主要部門では作品賞獲得の快挙を果たし、ピーター・ディンクレイジが助演男優賞を受賞した。主要な受賞者は以下のとおりドラマシリーズ部門作品賞「ゲーム・オブ・スローンズ」主演男優賞ビリー・ポーター「Pose/ポーズ」主演女優賞ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」助演男優賞ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」助演女優賞ジュリア・ガーナー「オザークへようこそ」監督賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」脚本賞ジェシー・アームストロング「サクセッション」コメディシリーズ部門作品賞「Fleabag フリーバッグ」主演男優賞ビル・ヘイダー「バリー」主演女優賞フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」助演男優賞トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」助演女優賞アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」監督賞ハリー・ブラッドビア「Fleabag フリーバッグ」脚本賞フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」リミテッドシリーズ/テレビムービー部門リミテッドシリーズ作品賞「チェルノブイリ」テレビ映画部門作品賞「ブラックミラー:バンダースナッチ」主演男優賞ジャレル・ジェローム「ボクらを見る目」主演女優賞ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」(原題)助演男優賞ベン・ウィショー「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」助演女優賞パトリシア・アークエット「The Act」(原題)監督賞ヨハン・レンク「チェルノブイリ」脚本賞クレイグ・メイジン「チェルノブイリ」(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年09月23日『グリーンブック』や『ラ・ラ・ランド』『スリー・ビルボード』などアカデミー賞に直結する作品を多数送りだしてきたトロント国際映画祭の最高賞「観客賞」に、タイカ・ワイティティ監督最新作『ジョジョ・ラビット』が輝いた。『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が、4度アカデミー賞作品賞に輝き、創立25周年を迎えたFOXサーチライト・ピクチャーズのもと、スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェルら世界を代表する豪華キャスト陣と共に、第2次世界大戦下のドイツを舞台とした壮大なヒューマン・エンターテインメントを作りあげた。第44回トロント国際映画祭では開幕前からマスコミ陣も映画ファンも注目、ワールドプレミアは熱狂をもって迎えられた。ワイティティ監督自身が、主人公の少年ジョジョの空想に登場するアドルフ・ヒトラーを演じるとともに、オーディションでジョジョ役をつかんだローマン・グリフィン・デイビスがその愛くるしいルックスと確かな演技力を披露し、一躍注目の新星の座に躍り出た。戦争に対する風刺をハートフルなコメディの形をとりながら表現し、戦時下における人々の生きる喜びを正面から描いた本作は、最もアカデミー賞に近い賞といわれるトロントの観客賞を獲得したことで、今季の映画賞レースの目玉となりそう。なお、観客賞次点2位にはノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』、3位にはポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が選ばれている。『ジョジョ・ラビット』は2020年1月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月17日新海誠監督作の『天気の子』が、2020年2月9日に開催される、第92回アカデミー賞授賞式の「国際長編映画賞」ノミネート候補作品の日本代表に選ばれた。「The Hollywood Reporter」が報じた。今後、ノミネート入りを目指す。「国際長編映画賞」は、今年までは「外国語映画賞」という名称だったが、グローバルな映画製作コミュニティにおいて「外国」という言葉を使うのが時代遅れであるとの理由で、来年から変更になった。新海誠監督作は、『君の名は。』が第89回アカデミー賞授賞式の「長編アニメ賞」でノミネート候補に挙がったことがある。今回はアニメ、ドキュメンタリー映画も参加可能な「国際長編映画賞」でのエントリーで、日本のアニメがこの部門でノミネート候補となったのは、宮崎駿監督の『もののけ姫』以来だという。北米では『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』などのジブリ作品や『海獣の子供』など、数多くの日本の作品を配給してきた「GKIDS」が配給を担当する。『天気の子』は9月にトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に出品されることも決定している。(Hiromi Kaku)■関連作品:君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月27日映画『フラガール』が10月に舞台化されることが決定した。2006年に公開され、キネマ旬報ベストテン1位、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した日本映画の傑作「フラガール』。李相日が監督を務め、昭和40年代、需要の下がる福島県いわき市の炭鉱町を背景に、常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードを映画化。フラガールに生まれ変わっていく少女達を笑いと涙で描き、大きな感動を呼んだ。フラガールたちにはフレッシュなキャストが集結。フラガールのリーダー谷川紀美子役に、乃木坂46の井上小百合。かつては都会のダンサーだったにもかかわらず炭鉱の娘達にフラダンスを指導することになる平山まどか先生役に元℃-uteのリーダー、矢島舞美。映画版では南海キャンディーズの山崎静代が演じた、父親に勧められフラガールに参加する引きこもり・熊野小百合役に富田望生。また、フラガールのメンバーには、ドラマ『トクサツガガガ』のみやびさんで話題の吉田美佳子、『おっさんずラブ』のまいまい役で個性派女優として注目の伊藤修子なども顔を揃える。フラガールたちをとりまく男優陣には、「熱海殺人事件」で3年連続主演を務めた味方良介、ボーカルユニットSOLIDEMOのボーカリスト中山優貴らが出演。また炭鉱を支え続ける事が女の生き方と信じ、娘・紀美子と対立する母親 谷川千代役に有森也実、炭鉱を閉じ常磐ハワイアンセンターへの計画を進めるも、頼りない企画部長・吉本紀夫役は、NHK 朝の連続ドラマ小説『朝が来た』で炭鉱夫の主を演じた山崎銀之丞が出演。また新作舞台化するにあたり河毛俊作が総合演出を、岡村俊一がプロデュースと構成演出を務める。日本映画の傑作を再び蘇らせる、舞台「フラガール」。公演は10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで、大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケット一般発売は9月予定。
2019年08月20日海外ドラマ・エンターテイメント専門チャンネルのFOXでは、9月23日(月・祝)に「第71回エミー賞 授賞式」を日本独占生中継!さらにノミネートされている話題作「POSE」の放送も決定した。今回71回目を迎えるエミー賞は、テレビドラマ界のアカデミー賞とも称され、テレビ業界における優れた業績に贈られる米テレビ界最高の権威を持つ賞。エミー賞の対象となる部門は、コメディ部門、ドラマ部門、バラエティー・トークシリーズ部門など多岐に渡り、それぞれの作品や監督、俳優、脚本などに対して賞が与えられる。授賞式には、超一流のハリウッド俳優たちが集結することでも話題。昨年の第70回授賞式では、ベン・スティラーやマイケル・ダグラス、ベニチオ・デル・トロ、アンジェラ・バセット、タラジ・P・ヘンソンらがプレゼンターを務め、さらに受賞者が壇上で行った公開プロポーズも話題に。なお、FOXチャンネルでは授賞式直前、レッドカーペットの模様も放送する予定。こちらも必見だ。さらに、FOXチャンネルでは今回のエミー賞ノミネート作「POSE」のシーズン1全8話を一挙放送!ドラマ部門の作品賞をはじめ、主演男優賞(ビリー・ポーター)、キャスティング賞、衣装賞(歴史劇部門)、ヘアスタイリング賞(シングルカメラ・シリーズ部門)、メイクアップ賞(シングルカメラ・シリーズ部門)と6ノミネートを果たした。本作の舞台は経済が華やかになってゆく80年代後半のN.Y.。LGBTQの若者たちは、母親代わりの「マザー」の元に集まり、「ハウス」と呼ばれるグループで共同生活を送っていた。そして、毎週ダンスホールに集まっては、ファッションとパフォーマンスを競い合うコンテストに参加する――。この“ボール・カルチャー”を軸に、プライドと純愛、そして夢を追いかける彼女たちの姿を描いていく。文中の「マザー」は、ハウスのリーダーで子どもたちの住む場所や食事なども提供する存在のことで、「ハウス」は、ボールで競い合うグループのこと。そして、「ボール・カルチャー」の“ボール”は、LGBTQの人たちがテーマに沿ったファッションやヴォーギングと呼ばれるダンスの技を競い合うコンテストのことで、N.Y.では 69年ごろから登場したアンダーグラウンドなサブカルチャーだ。ボール・カルチャーを通して、当時のLGBTQコミュニティを映し出す本作は、すでに話題となっており、現在シーズン3の製作も決定している。「第71回エミー賞 授賞式」は9月23日(月・祝)9時~FOXチャンネルにて日本独占生中継。(cinemacafe.net)
2019年07月18日第22回上海国際映画祭にて日本でも公開中の湯浅政明監督『きみと、波にのれたら』が「金爵賞 アニメーション最優秀作品賞」を受賞、夏帆×シム・ウンギョン共演『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の箱田優子監督が同・アジア新人部門にて最優秀監督賞に選ばれた。また、公式上映された映画『コンフィデンスマンJP』主演の長澤まさみが閉幕式のレッドカーペットに華やかに登場!地元のテレビとネットに生中継されると、一時トレンドワードの1位となり改めて人気ぶりを示した。『きみと、波にのれたら』片寄涼太、海外映画祭初参加で生歌披露も「GENERATIONS from EXILE TRIBE」として上海でのフェスに参加したり、単独ファンミーティングを開催したりと、中国はもちろんアジアでも大人気の片寄さん。現地時間6月23日(日)には同作の公式上映会に参加。もともと2回の上映予定だったが、チケットは即日完売。現地ファンからの熱いリクエストを受け、急遽追加上映含めた全5回の上映が設定されるも、いずれも満席となる異例の大盛況ぶりとなった。上映後に片寄さんが登壇すると、ファン約1,000人で埋め尽くされた会場からは割れんばかりの片寄コールが!客席全体をゆっくりと見渡しながら、流暢な中国語で「みなさんこんにちは。お元気ですか? 片寄涼太です。本日は上海に来られてとても嬉しいです」と丁寧にあいさつ。劇中で川栄李奈演じるひな子との歌唱シーンについて「歌手として歌うのと、役として歌うのではまた違うので難しい部分もありつつ勉強になりました」と語ると、客席から「歌ってくれませんか!?」とのリクエストが。すると片寄さんはアカペラで主題歌「Brand New Story」の1フレーズを生歌披露!さらに質疑応答タイムでは客席からの熱烈なリクエストを受け、「私も愛してます」と中国語で応えるというまさかのサプライズサービスに、この日一番の黄色い歓声が会場を埋め尽くした。その後、行われたレッドカーペットイベントには、タキシード姿で登場。ベルリン、カンヌ、ヴェネチアなどと並ぶ国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の権威ある映画祭ということもあり、世界中から集まったたくさんのマスコミの取材に対応し、ファンと交流するなど海外映画祭デビューにふさわしい、堂々たる身のこなし。さらに授賞式にも参加した片寄さんは、本作がアニメーション最優秀作品賞にあたる「金爵賞 アニメーション最優秀作品賞」に発表されると、作品を代表して檀上に登壇。「自分の人生において信じられないような素晴らしい出来事に巡り会うことができました。レッドカーペット歩かせていただくのも初めてですし、元をたどれば声優に挑戦させていただくのも初めてだったので、素敵な思い出をいただいて感謝しかないです」と喜びと感謝を語り、(トロフィーを)「湯浅監督に早く渡したい」「湯浅監督の喜んだ顔を生で見たい」と報告を心待ちにしていることを明かした。『きみと、波にのれたら』は全国にて公開中。『ブルーアワーにぶっ飛ばす』箱田優子監督、齊藤工&安藤桃子監督らに続く快挙「アジア新人部門」最優秀作品賞と最優秀監督賞にノミネートされ、公式上映でも満席を記録し、サイン会も長蛇の列ができるほどの注目を集めた『ブルーアワーにぶっ飛ばす』では、箱田監督がアジア圏の新人監督作品を対象とした同部門で最優秀監督賞を受賞。過去に、『0.5ミリ』の安藤桃子監督や、「齊藤工」名義で『blank13』で長編監督デビューを果たした俳優の斎藤工、『わたしたちの家』の清原惟監督などが新人監督賞を受賞してきたアジア新人部門。審査員長を務めた中国のニン・ハオ監督は「作品賞と監督賞のどちらにするか、最後まで審査員皆で悩んだ」と明かし、同じく審査員を務めた中国の実力派女優タン・ジュオも「大好きな作品ですし、ぜひ自分を(箱田監督の)次の作品で使ってもらいたい!」と猛烈アピール。授賞式では「Thank you very much for everyone!ありがとう!」とひと言で喜びを伝えた箱田監督だが、授賞式後に改めて自身のSNSで「夏帆ちゃん、ウンギョンちゃんおめでとう。スタッフキャスト、関わってくれたみんなの賞なのでみんなおめでとう!」と感謝の気持ちを綴った。『ホットギミック』初出演・初主演の堀未央奈がアジア新人・優秀女優賞「アジア新人映画部門」では、山戸結希監督『ホットギミック ガールミーツボーイ』の主人公・成田初役を演じた「乃木坂46」堀未央奈が、日本人初となる優秀女優賞を受賞。公式上映も超満員の中、実施された。公式上映では「去年はアイドルとして上海へ、今日は女優してきました」と語り、「今回はまた違った緊張感があって。乃木坂の私としても、堀未央奈としても、上海にこれからも来たいなと思いました」と挨拶していた堀さん。優秀賞受賞式会場へ入る直前で本作のポスターを見つけると、「実感が湧いてきました」と打ち明けていたが、壇上では「今までの青春恋愛映画とは違った作品となっています。是非、世界中の方々にも楽しんで頂きたいです!」と感謝の言葉とともに作品をアピールした。『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日(金)より全国にて公開。三浦春馬のコメントに会場歓喜!『アイネクライネナハトムジーク』現在『愛がなんだ』がスマッシュヒット中の今泉力哉監督による三浦春馬主演『アイネクライネナハトムジーク』は、日本映画でコンペティション部門(実写部門)に選出された唯一の作品に。公式上映では1,000人という上海国際映画祭で最大級のキャパシティを誇るメインスクリーン「上海影城」が満席となる賑わいを見せ、エンドロールに入ると会場からは大きな拍手が。また、鑑賞中は度々笑いが起こったり、印象的なシーンでは涙を流す人も出るなど、とても暖かな雰囲気に包まれての上映となった。その後、Q&Aではサプライズで三浦さんからコメントが到着。「決して壮大ではないけれども、一人一人が確かに心に持っている『小さな愛』が溢れている映画です。誰かが誰かを想い、その想いが連鎖を起こし、生まれる小さな奇跡の連続を大事に描いた作品となっています。この映画が上海の地で、一足早く皆さんにご覧いただけることを幸せに思います」と読み上げられると、会場からは黄色い大歓声が沸き起こった。『愛がなんだ』との比較を問われた今泉監督は、「どちらも描いているものは“愛”です。『アイネクライネナハトムジーク』は家族の話もありますし、『愛がなんだ』は恋愛に寄せていたりもしますが、僕の中ではどちらもハッピーエンドであることが大切というよりは、ベストじゃなくてもこういう関係もいいよね、というのに惹かれている部分があってそれを描いています。小さな失敗とか、人間ぽい部分、人のダメさや弱さを描いているというのが、2作では共通しているところ」と語った。『アイネクライネナハトムジーク』は9月13日(金)より宮城県にて先行公開、9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。“ダー子”長澤まさみ、上海のクロージングを彩る!三浦さんも出演する『コンフィデンスマンJP』は6月16日(日)に「日本映画週間」のオープニング上映を飾っており、先に現地入りした田中亮監督が中国語で「こんにちは!長澤まさみです!」と挨拶して笑いをとったり、特別ゲストとしてYOSHIKIが登場するなど大盛り上がり。現地の反応は上々で、続編が決まったことを伝えると「次も楽しみだ」「是非上海で撮影して欲しい」と好意的な意見が聞かれていた。そして、6月23日に行われた閉幕式のレッドカーペットに長澤さんが登場。背中が大胆に開いた品の良い朱色のドレスを着こなして、歩き始めると会場から大歓声とどよめきが!たくさんのメディアから「長澤さん」「まさみさん」「まさみ」など次々と声がかかり、サインを求めるファンたちに囲まれた。今年は『コンフィデンスマンJP』さらには『マスカレード・ホテル』の公開も控えており、ファンはもちろん地元メディアの関心も高いという。ちなみに、中国では好きなアイドルなどを食に例えた愛称をつけて呼ぶそうで、長澤さんは“ma jiang”という愛称で呼ばれているとか。「“ma jiang”という愛称で声をかけていただいて、どうやら『ゴマペースト』って意味らしいんですけど(笑)皆さんにフレンドリーに呼びかけていただいて温かい気持ちになりました」と長澤さん。「本当にたくさんの人たちが映画を楽しんでくれていると実感できた今回の映画祭への参加でした」とふり返った。この日のレッドカーペットの模様は中国全土に放送、配信され、「長澤まさみ」が瞬間的にトレンドワードの1位に(現地コーディネーター調べ)。その後、再びテレビ取材を受け、『コンフィデンスマンJP』の見どころなどや出演者について質問され、改めて中国の方々に観てほしい、と応じていた。『コンフィデンスマンJP』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会ホットギミック ガールミーツボーイ 2019年6月28日より全国にて公開Ⓒ 相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会コンフィデンスマンJP 2019年5月17日より全国東宝系にて公開©2019「コンフィデンスマンJP the movie」製作委員会きみと、波にのれたら 2019年6月21日より全国にて公開©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会ブルーアワーにぶっ飛ばす 2019年10月11日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開©2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
2019年06月24日アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈が、「第28回日本映画批評家大賞」で新人女優賞を受賞し30日、都内で行われた授賞式に出席した。主演を務めた『響-HIBIKI-』での演技が評価され受賞した平手は、ブルーのロングドレスで登場。トロフィーを受け取り、「あらためて関係者のみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思いました。今回は本当にありがとうございました」と感謝の思いを語った。同作は、柳本光晴氏による人気コミック『響~小説家になる方法~』を実写化した物語。平手は、出版不況の文学界に現れ、さまざまな人に計り知れない影響を与えていく天才女子高生小説家・鮎喰響(平手)を熱演した。なお、平手のほか、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の南沙良も新人女優賞を受賞した。
2019年05月30日第72回カンヌ国際映画祭にてポン・ジュノ監督最新作『PARASITE』(英題)が最高賞パルムドールを受賞。審査員満場一致の決定で、韓国映画としては初受賞という歴史的快挙を達成し、日本での公開も決定した。物語は、全員失業中の一家の長男が、家族の期待を一身に背負い、IT企業を経営する裕福な一家のもとへ家庭教師の面接を受けるところから始まる。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと加速していく――。『殺人の追憶』『母なる証明』などの傑作を手掛けてきた、世界が称賛する若き巨匠ポン・ジュノ監督の最新作となる本作。主演を務めるのは、『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなる名優ソン・ガンホ。共演には『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』のイ・ソンギュン、『後宮の秘密』のチョ・ヨジョン、Netfilx映画『オクジャ/okja』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら各世代の実力派の面々が脇を固める。これまで鋭い視点で社会を切り取り、ときに独自のユーモアを交えながら、人間の内面を炙り出してきたポン・ジュノ監督は、『母なる証明』以降、『スノーピアサー』『オクジャ/okja』と国際的作品を手掛けてきたが、ジャンルにとわられない唯一無二の作風にさらに磨きをかけ、満を持して10年ぶりとなる韓国映画を完成させた。5月21日(現地時間)に行われた公式上映は、上映中に何度も拍手や歓声が起こるなど異例ともいえる熱狂的な盛り上がりに。また、会場には『オクジャ/okja』などに出演するティルダ・スウィントンが、娘で女優のオーナー・スウィントン・バーンを連れて来場。上映後には、約10分間にも及ぶスタンディングオーベーションと鳴りやまない拍手が巻き起こり、ポン・ジュノ監督はじめキャスト陣も喜びを噛み締めていた。その後、「Screen International」誌が掲載する各メディアの批評家による採点「星取表」では、4点満点中3.5点という高得点を叩きだし、Q・タランティーノ、P・アルモドバル、J・ジャームッシュら名匠たちの並みいる話題作を抑え最後まで首位をキープ。各メディアも、「今年の映画祭で最高の1本。劇場で素晴らしい映画を観た時に感じる気分」(英・BBC)、「一度見たら忘れられない社会風刺。今年のカンヌのベスト映画。監督の才能は恐ろしいほどに素晴らしい」(米・ASSOCIATED PRESS)、「ポン・ジュノ監督の最高傑作だ。怒りに満ち、最高に面白く、痛々しく、苦く甘い資本主義における共存について描いている。彼がこれまで描いてきたすべての要素が集約されている」(米・INDIEWIRE)と絶賛を贈っていた。審査員長A・G・イニャリトゥ監督ら満場一致!「ローカルな映画でありながら、非常に国際的」本映画祭コンペ部門の審査員長を務めたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは記者会見で、「私たちは予想のつかない展開を体験しました」と満場一致で最高賞に決定したポン・ジュノ監督の手腕を高く評価。「ユーモラスで優しく、何かを決めつけることなく現実の問題に直結していました。ローカルな映画でありながら、非常に国際的であり、“映画とは何か”という本質の理解によって、素晴らしく効果的に生み出されていました。私たちは観た瞬間からこの映画に魅了され、観た後も自分たちの中でどんどんと育っていきました」と、満場一致の理由を明かした。喜びのポン・ジュノ監督「この作品はとても特別な冒険でした」また、ポン・ジュノ監督も「まさかパルムドールをもらえるなんて思ってもみませんでした。本当に光栄です」とコメント。「私はフランス映画から多くの影響を受けて来ました。特に2人の監督、アンリー=ジョルジュ・クルゾーとクロード・シャブロルに感謝したいと思います」と言葉を続け、「この作品はとても特別な冒険でした。全てのアーティストに感謝したいと思います。そして何よりもこの作品は素晴らしい俳優がいなかったら取れなかったと思います。彼らに感謝します。私は映画が本当に好きで、12歳の頃から映画狂の青年でした。そしてまさか監督になるなんて…!本当に何にせよ、今夜この手で、私にとって大きな賞を頂けるなんて思っていませんでした。本当にありがとうございました!」と喜びいっぱいに語った。ポン・ジュノ監督は『グエムル -漢江の怪物-』(’06)が監督週間、『TOKYO!〈シェイキング東京〉』(’08)と続く『母なる証明』(’09)がある視点部門に正式出品、2017年にはNetfilx映画『オクジャ/okja』がコンペティション部門に出品され高い評価と共に物議を醸したが、今回、ついに同映画祭初受賞を果たした。『PARASITE』(英題)は日本公開も決定している。(text:cinemacafe.net)
2019年05月26日ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)を受賞した『THE SISTERS BROTHERS』(原題)が、『ゴールデン・リバー』の邦題で7月、日本公開されることが決定。ポスタービジュアルも到着した。時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄と、裏世界でのし上がりたい弟は、最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係と追うことになったのは、黄金を見分ける化学式をみつけた科学者。しかし、黄金に魅せられた4人は手を組むことになり…。本作は、イギリスの文学賞のひとつであるブッカー賞の最終候補作にもなり、様々なミステリ・ベスト10入りも果たすパトリック・デウィットの「シスターズ・ブラザーズ」を基に映画化。『真夜中のピアニスト』『君と歩く世界』などを手掛けるジャック・オーディアール監督の最新作で、オーディアール監督初の英語作品でもある。1851年のゴールドラッシュに沸くアメリカを舞台に、決して手を組むべきでなかった4人の男たちを黄金が狂わせていく、一攫千金ウェスタンサスペンス作品。西部劇のルックながらサスペンスドラマの要素が入り、読めない展開、誰が善で誰が悪なのか、ツイストしていく人間ドラマに目が離せない…。そんな4人を演じるのは、いずれも実力派揃い!最強と呼ばれる凄腕の殺し屋“シスターズ兄弟”の兄イーライを『シカゴ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ロブスター』のジョン・C・ライリー、弟チャーリーを『グラディエーター』『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス。偵察係を『ブロークバック・マウンテン』『プリズナーズ』『ナイトクローラー』『ノクターナル・アニマルズ』などに出演、幅広い役柄を演じ切るカメレオン俳優のジェイク・ギレンホール、科学者を『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ヴェノム』のリズ・アーメッドが演じている。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情――。黄金に魅せられた彼らは何を得、何を失うのか?思いがけないラストに注目だ。『ゴールデン・リバー』は7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ゴールデン・リバー 2019年7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定Ⓒ 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. AllRights Reserved.
2019年03月20日米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、日本アカデミー賞最優秀賞8部門を受賞し、凱旋上映中の『万引き家族』が、“アジア全域のアカデミー賞”と呼ばれる第13回アジア・フィルム・アワードにて、作品賞と音楽賞を受賞。是枝裕和監督、安藤サクラ、細野晴臣らが参加した。動員数380万人、興行収入46億突破(3月17日時点)という是枝監督作品最大のヒットを記録している本作。現地時間3月17日(日)に開催されたアジア・フィルム・アワードにて作品賞、監督賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)、音楽賞、美術賞の6部門でノミネートされていたが、作品賞と音楽賞の受賞を果たした。日本映画で作品賞を受賞したのは、黒沢清監督『トウキョウソナタ』以来10年ぶり、日本映画で音楽賞を受賞をしたのは、久石譲の『崖の上のポニョ』以来、同じく10年ぶりとなった。■是枝監督、樹木希林さんとの思い出の映画賞に「お墓まいりをして報告したい」受賞を受けて是枝監督は、「謝謝(シェイシェイ)ありがとうございます。アジア・フィルム・アワードは賞の結果よりは本当に尊敬するアジアの映画人たちと再会をして交流を深めて、そういう時間が一番の目的だと本当に思ってこの場に来ているんですけれども、やはり賞をもらうと嬉しいものですね。ここに来られなかったスタッフとキャスト、昨年の9月に亡くなられた樹木希林さん、希林さんと最初に映画祭に参加したのがこの香港の映画祭だったという思い出があって、このことをさっき思い出してました。戻ったらお墓まいりをしてこの賞を報告したいと思います。ありがとうございました」と、希林さんとの思い出に触れてコメント。また、細野さんは「ありがとうございます、驚いています」と語り、「『万引き家族』の音楽はそれほど多く作曲したわけではないですが、とてもシンプルなものなのに、『万引き家族』のおかげで僕の音楽を見つけてくれてとても幸運です。これからもいっそう頑張ります。謝謝!」と喜びを語った。■安藤サクラ「本当に華やかでなかなか味わえない場所」授賞式当日は、是枝監督、細野さんと、朝ドラ「まんぷく」が佳境となっている安藤さん、美術賞ノミネートの三ツ松けいこの4名が映画祭に出席。授賞式の前にはレッドカーペットにも登場し、現地メディアからは大量のフラッシュを、観客からは大きな歓声を浴び、アジア圏においても人気の高さをみせつけた。今回で第10回以来二度目の参加となる是枝監督は、「ノミネーションは勿論ですが、アジアを代表する、尊敬するフィルムメーカーの皆さんと、短い時間ではありますが交流を育める貴重な機会が有難く、楽しみにしております」と語り、第4回にて『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でのノミネート以来二度目の参加となる安藤さんは「2010年のアジア・フィルム・アワードに参加させていただいたことがあり、当時の映画の助演女優賞で参加させていただきました」とふり返ってコメント。「私も20代前半でしたし、ただ会場の雰囲気に圧倒されてしまい、自分は場違いなように、その場所にマッチしていないように感じてしまい、ただすごい華やかなものを見たなという思い出があります。今日はそれから約10年経ちましたので、また違う気持ちで参加できるのかなと楽しみにしています。本当に華やかでなかなか味わえない場所なので楽しみたいと思っています。皆で海外に来れたのも嬉しいです」と喜びの様子だった。細野さんと同様、初参加となった三ツ松さんは「自分のことでないような気持ちです。『万引き家族』に連れてきてもらったという、ご褒美のような気持ちでいっぱいです。せっかくですので楽しく過ごさせていただき、一緒に頑張った美術のスタッフ、他のスタッフの方にも喜びを共有したいと思います」と語った。なお、是枝監督は、日本でも公開中の『バーニング 劇場版』にて本アワード最多8部門のノミネートを果たし、功労賞を受賞したイ・チャンドン監督のプレゼンターを、そして細野さんは、日本でも人気の高い歌手・アーティストでアジア新人賞を受賞したジェジュンのプレゼンターを務め、注目を集めていた。『万引き家族』は全国にて凱旋上映中、4月3日(水)よりブルーレイ・DVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月18日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回はアカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、脚本賞を獲得した『グリーンブック』を見てきました!■映画『グリーンブック』(TOHOシネマ日比谷ほか全国公開中)舞台は’62年のアメリカ。無教養でガサツだけど頼りがいのあるトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は、天才肌で神経質な黒人ピアニストのドクター(マハーシャラ・アリ)の運転手として、アメリカ南部へ演奏ツアーに出ることに。このときにタイトルにもなった『グリーンブック』が登場。黒人が利用できる飲食店・ホテルなどが記載されているガイドブックで、人種差別が色濃く残る当時のアメリカでは、これを利用することで安全を確保することができたのです。2人の旅は、真逆な性格もあってどこかちぐはぐな始まりでしたが、しだいに友人として距離を縮めていきます。名優、ヴィゴ・モーテンセンもよかったけれど、ドクター役のマハーシャラ・アリの演技にも目がくぎ付けになりました。ただ神経質なだけではなく、戦災で、黒人社会にも居場所がない深い孤独を抱えるドクターを見事に体現していました。人種差別の実態はおそらくもっと根が深く複雑だと思いますが、知らない者に対して知ろうとする意欲を持つことで変われる、というシンプルなメッセージを受け取りました。むしろ距離を縮めたくないから知ろうとしないのかも、と思ったり。実話をもとにした映画というのが感動をさらに呼ぶ作品です。
2019年03月18日第91回アカデミー賞で長編アニメ賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』が本日から公開になる。本作は他にも英国アカデミー賞、アニー賞、ゴールデングローブ賞など多数の映画賞を受賞。単に“スパイダーマン”のアニメ作品ではなく、映画史にその名を刻む傑作映画として高く評価されている。マーベル・コミックの人気キャラクターのひとり“スパイダーマン”はこれまでに幾度となくアニメ化、実写映画化されてきたアイコン的な存在だが、本作は主人公が暮らす世界とは“異なる次元”にも同じようにスパイダーマンが存在し、ある事件をきっかけに複数のスパイダーマンが集結するドラマが描かれる。アメリカのブルックリンで暮らす高校生マイルスはある日、突然変異したクモにかまれたことで驚異的な力を得る。やがて彼は地下鉄で“異次元”との扉を開く装置を発見。さらに街の安全を守っていたスパイダーマン=ピーター・パーカーの死を目撃する。その後、異次元から“別の世界のピーター・パーカー”が出現。さらに別の次元からもスパイダーマンが現れ、マイルスは自身の能力を制御する術を学び、さらに自分は一体、何者なのか? 自分は何をするべきなのかを見出していく。複数の次元から複数のスパイダーマンが集まる設定はこれまでにもコミックで描かれてきたが、本作は『21ジャンプストリート』や『LEGO ムービー』など数々の傑作を手がけてきたフィル・ロードとクリス・ミラーのコンビが製作を担当。ロードは脚本も執筆しており、平凡な主人公がヒーローに成長する定番の物語を主軸に置きながら、ヒーローの継承の物語や家族のドラマを、掟破りのギャグや展開をアクセントにしながら巧みに描き出している。さらに本作はこれまでにないアニメーション表現に挑んでおり、単にデジタル3Dのアニメーションを制作するだけでなく、そこに手描きの線やコミックブックの質感(効果線やドット模様など)、グラフィティの要素をミックスし、観客が“コミックの世界に入り込んだ”ような映像世界を実現。音楽もストリングスを主体とした劇伴だけでなく、HIPHOP、エレクトロミュージックの音源をミックス&スクラッチして、これまでにないトラックが生み出されている。本作はすでに公開されている国と地域で高評価を集めており、日本でも絶賛の声が広がることになりそうだ。
2019年03月08日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者が一堂に会した。一流の女優・俳優陣が集まっただけあり、授賞式では、祝いの場で談笑する姿も多く見られた。OPの入場時には、俳優の伊藤健太郎がフライングして歩き出してしまい、同賞の中川大志、成田凌、吉沢亮が笑顔を見せる場面も。優秀助演女優賞・優秀主演女優賞に輝いた松岡茉優も、レッドカーペットを歩きながら深田恭子や吉永小百合と談笑する。司会を務めた蒼井優とプレゼンターを務めた広瀬すずも、仲良さげに話しながら登場した。式開催中は、同じテーブルだった二宮和也、西島秀俊、岡田准一がステージを見ながら笑顔を見せたり、メニュー表を見ながら話し込んだりと終始リラックスして楽しそうな様子。菅田将暉と二宮が握手する場面もあった。また体を近づけて笑顔を見せる深田と広瀬など、意外な交流も見られた。常連も多い同賞なだけに、受賞者たちによるまた新たなヒット作も期待できそうだ。
2019年03月02日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞作品・受賞者が揃った。作品賞・監督賞含め、8冠に輝いたのは、第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞も受賞した、是枝裕和監督の『万引き家族』。是枝監督は昨年も『三度目の殺人』で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞を受賞し、今年のプレゼンターも務めていたために、『万引き家族』と自分で読み上げるたびに笑いが上がっていた。松崎薫プロデューサーは「本当に多くの方々にご覧いただき、パルムドールからオスカーのノミネートまで評価いただき、最後締めくくりをいただきありがとうございました」と感謝。是枝監督も「長い旅をこの作品と続けてきましたけど、本当にいいラストを迎えることができました」と満足そうにしていた。優秀主演男優賞のリリー・フランキーは「知らないうちにお祭りが続いてて、いろんなことに行かせていただいて、辛いお別れもありましたけど、楽しく過ごさせていただきました」としみじみ。最優秀主演女優賞に輝いた安藤は「素敵な時間をありがとうございます。(城)桧吏、(佐々木)みゆ、やったね! ありがとう!」と、子役たちに語りかける。松岡は「こういうとき、たいていものが浮かぶタイプの人間なんですけど……」と言葉を詰まらせ、本当に良かった。ありがとうございます」と頭を下げた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『万引き家族 』監督賞…是枝裕和(『万引き家族』)主演男優賞…役所広司(『孤狼の血』)主演女優賞…安藤サクラ(『万引き家族』)助演男優賞…松坂桃李(『孤狼の血』)助演女優賞…故・樹木希林さん(『万引き家族』『日日是好日』)アニメーション作品賞…(『未来のミライ』)脚本賞…是枝裕和 (『万引き家族』)音楽賞…細野晴臣 (『万引き家族』)編集賞…上田慎一郎 (『カメラを止めるな!』)録音賞…浦田和治 (『孤狼の血』)照明賞…藤井勇(『万引き家族』)撮影賞…近藤龍人(『万引き家族』)美術賞…今村力 (『孤狼の血』)外国作品賞…『ボヘミアン・ラプソディ』
2019年03月01日