演出家・森新太郎と中山優馬の初顔合わせにより、東京・世田谷パブリックシアターで上演される『The Silver Tassie銀杯』のメインビジュアルが公開された。【チケット情報はこちら】本作は、アイルランドの劇作家ショーン・オケイシーが第一次世界大戦から第二次世界大戦へと変遷する激動の時代のなか、1928年に発表した戯曲で、1929年にロンドンで初演。ダブリンを舞台に、第一次世界大戦中、輝かしい将来を嘱望されたひとりのフットボール選手・ハリーが戦争の犠牲となっていく様を描いた反戦ドラマ。公開されたメインビジュアルのデザインコンセプトについて、制作側より次のようなコメントが寄せられた。「モチーフとして大きいものは、上部の当時の戦争を彷彿とさせる写真、中央の主人公・ハリー(中山優馬)の横顔、下部のフットボール場と思われる芝生。人生を大きく一変させていく過酷な戦地と、平和で希望に満ちていた頃に駆け抜けた芝生との間に挟まれた、青年ハリーが見つめる視線の先にあるものとは?絵の具を飛ばしたように散らばる模様は、過去、現在、未来に及ぶ様々なハリーの思いや、不安定な時代の中に生きる人々の無数の思いを表し、そんな数多の感情が交差していく中に深く静かに侵食されていくハリーの横顔をとらえています。ですが、この横顔の青年はハリーに限定されない、当時の市井に生きる人々の象徴的な横顔、つまり登場人物全員の横顔としてもとらえて頂ければと思います。制作時の意図は上記のイメージになりますが、こちらはあくまで解釈の一例に過ぎません。ご覧になるお客様にご自由に発想して頂き、ハリーの視線の先にあるものを無限にご想像頂ければ幸いです」共演は矢田悠祐、横田栄司、三田和代のほか、20曲以上の歌唱シーンがあることから演技力、歌唱力が評価されたキャスト22名が集結。歌あり、笑いあり、涙ありの賑やかな“反戦悲喜劇”を立ち上げる。公演は11月9日(金)から11月25日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。チケットは9月9日(日)より一般発売開始。
2018年09月06日「変態する音楽会 - Transforming Orchestra -」が、2018年8月27日(月)に東京オペラシティコンサートホールで開催される。落合陽一×日本フィルによる、全く新しいコンサート「変態する音楽会」は、オーケストラにテクノロジーを取り入れることで、全く新しいアートに進化させる、というコンサート。演出に“現代の魔法使い”とも呼ばれるメディアアーティストの落合陽一を迎え、日本フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当する。音楽と映像を“並列の関係性”にオーケストラが誕生してから約300年。その間に写真や映像といった様々メディアが生まれ、それぞれが独自の進化を遂げてきたものの、指揮者と楽器奏者で構成されるオーケストラの構造は基本的に変わっていない。このコンサートでは、「映像装置」を楽器奏者として加えることで、オーケストラの編成を「変態=トランスフォーム」させる。落合陽一が楽器としての映像装置のスコア(楽譜)を新たに書き起こし、曲目ごとに音楽が映像に従う、あるいは映像に音楽を合わせるのではなく、あくまで並列の関係性でオーケストラとして再構築するという。演目はラヴェル「ボレロ」やブラームス「ハンガリー舞曲第1番」など演奏曲目は、ドヴォルザーク「スラヴ舞曲第1番」や、ブラームス「ハンガリー舞曲第1番」、ラヴェル「ボレロ」など。開演前には、落合陽一によるプレトークも行われる予定だ。開催概要「変態する音楽会 - Transforming Orchestra -」開催日:2018年8月27日(月)時間:開演19:00(ロビー開場18:00)場所:東京オペラシティ コンサートホール タケミツ メモリアル(東京都新宿区西新宿 3 丁目 20-2)出演者:・日本フィルハーモニー交響楽団・落合陽一(演出)・海老原光(指揮)・WOW(ビジュアルデザイン)・江原陽子(進行アシスタント)対象:小学生以上料金:SS席 24,000円〜B席 5,000円※障害者手帳の所持者は各席割引あり。※Ys(25歳以下)、Gs(65歳以上)割引あり。<チケット申し込み>日本フィル・サービスセンターTEL:03-5378-5911(平日10:00〜17:00)※各プレイガイドでも取り扱い有。<演奏曲目>・ドヴォルザーク/スラヴ舞曲第1番・ブラームス:ハンガリー舞曲第1番・サン=サーンス:交響詩《死の舞踏》(ヴァイオリン・ソロ:鎌田泉)・ビゼーによる舞踊組曲(海老原光編)《アルルの女》第2組曲 - ファランドール《カルメン組曲》- ハバネラ、アラゴネーズ、セギディーリャ、ジプシーの踊り・ラヴェル:ボレロ※開演前18:50より、落合陽一によるプレトークを実施。
2018年08月04日音声メディア「Voicy(ボイシー)」の人気番組『森拓郎の聴くだけでヤセるラジオ』。フィットネストレーナーの森拓郎さんが配信し、視聴者から寄せられたダイエットにまつわる質問に回答してくれます。今回のタイトルは「1日に摂取する栄養素必要量は数値で目安はありますか?」。タイトルにある質問以外にも、興味深かったものをピックアップしてみました。■気になる熱中症対策……スポーツドリンクは?ひとつめの質問は、「熱中症対策にスポーツドリンクを飲むとしたらどれくらいが正解ですか」。熱中症対策として水だけではなく、スポーツドリンクが良いと言われているし、普段は飲まないという人でもこの暑さの中では念のため……と買っているのではないだろうか。でも、ダイエットをしている人からすると、スポーツドリンクの糖分はちょっと……と感じてしまう。そこで糖分を摂るなら食事で摂りたい、と質問者さん。森拓郎さんの回答は、「スポーツドリンクで(糖分を)摂るといいのは体を動かしている人。汗に対して水の補給だと体液が薄まっちゃう。だから汗をかかない人は水で大丈夫」とのこと。糖質の量が気になるという場合は経口補水液でも良いそうだ。あまり運動をしないということなら、水やお茶で問題なし。とはいえ、汗っかきの人はスポーツドリンクのほうが合っている場合もあるだろう。こうしたほうがいいというのは一概には言えないそうだ。熱中症はもはや他人事ではないので、自分の体と向き合って、都度判断したいところ。■ダイエットはシンプルに取り組むのがいいふたつめの質問は、タイトルにもなっている「1日に摂取する栄養素必要量は数値で目安はありますか」。ビタミンやミネラルもきちんと摂らないと!と思うが、日常生活ではなかなか難しいもの。でも「気にする必要はない」と森さん。「まごわやさしい+玄米を食べていれば栄養は摂れちゃうんですね。気になるんだったらサプリをとればいい」※まごわやさしい……ま(豆)ご(ごま)わ(わかめ)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ)い(いも)ダイエットをしようとすると、あれもこれも、といろいろ気になるし気をつけようと思うものだが、「こだわりすぎるのはよくない」のだそう。「難しいことを考えてダイエットが進まないのは、ダイエットをする意味がない」とのことで、シンプルにするのが一番いいようだ。そもそも、面倒なことは続かない、というのは多くの人が体感していることではないだろうか。今回はそのほかにも、「夫がアトピーで、触るなと強く言われ、愛情が持てなくなりました」「専業主婦で、使えるお金に限りがあるけど、夫に喜んでもらいたい」などと言った質問が寄せられていた。毎回、森さんのVoicyは話題が幅広く、聴きながら頷くこともたくさんある。自分と重なるような質問がテーマになっていることも。聴くだけで、心までもスッキリさせることができそうだ。
2018年07月30日森がほしいとずっと思っていた。けれど世間では、かなり少数派らしく、「家がほしい」「家探しています」と話題にする人は珍しくないが、「なかなかいい森がなくて」と話す人に今まで一度も会ったことはない。会ったことはないが、僕自身は3年をほど「いい森」を探していた。そこに小屋を建て、週末、時々そこで過ごすための小さな気持ちのいい森をずっとほしいと思っていた。■ 「森」はどこにも売っていない3年かけて見つけた小さな森(山梨県清里)。周囲より少し小高く、風通しがいい。けれど、森はどこにも売っていない。ネットで検索しても、さすがのアマゾンにも森は売っていなかった。地方の森林組合みたいなサイトで時々、販売情報などがあったが、面積が東京ドーム100個分ぐらいの広さ(しかもアプローチの道がない)。とても個人が買えるものではないし、その情報はなぜか西日本に多く、横浜に暮らす僕には現実的ではなかった。結局、出た結論はどこかの別荘地の一角を買う、という至極単純な手法。当たり前だが、アプローチの道(しかもアスファルト)もある。きっと森を買う方法はほかにもあると思うが(例えば個人的なコネがあるなど)、不動産屋が仲介するし、素人にはこれが一番現実的だと思った。■ で、別荘地っていくらするの?PhotoREX 21 / PIXTA(ピクスタ)別荘地であれば、確かにたくさん売っている。ネットでも多くの情報があふれている。あとはエリアを選べばいいだけだ。横浜から車で2~3時間で行けるエリアに絞ると、自然な流れで富士山麓周辺になった。河口湖や山中湖のエリアを探し、実際に何度か現地に足も運んだ。けれど、もともと土地勘もなく、なんだか自分にはしっくりこなかった。そして、次に八ヶ岳南麓周辺のエリアを考えた。NISH / PIXTA(ピクスタ)実は僕は長野県茅野市生まれで、八ヶ岳は超地元。現在も実家があり、年末年始や夏休みなど今も時々帰省するエリア。土地勘もあるし、地図なしでもたいがいどこにでも行ける。将来的に小屋を建てるとしても、実家の軽トラや大工道具なども借りやすく、なにかと便利だと思った。富士山麓と比べれば、若干遠いが、帰省と絡めることもできるし、八ヶ岳エリアに絞ることにした。でも、別荘地っていくらするの?と最初は見当もつかなかったが、決して多くはないが100万円前後の土地もあるということが分かった(ただし多くが傾斜地)。予算はとりあえず100万円と自分で決めて、ネットを中心に探し始め、気なる物件があると現地に何度か見にいった。なるべく平坦地を探した。さらにエリアも絞った。Hiroko / PIXTA(ピクスタ)中央道のICでいうと「小淵沢」「長坂」の2ポイント周辺。ちなみに僕の実家の最寄りのICは小淵沢ICの一つ先の諏訪南IC。ここが重要なのだけど両ICの間には山梨、長野の県境がある。探したエリアは山梨県、でも八ヶ岳山麓であれば土地勘はある、というのが僕には重要だった。なぜなら、実家近く(長野県)は避けたいと思った。もちろん、周辺には蓼科などたくさんの別荘地があるが……(理由については次回以降に)。■ 求む!「森」感のある土地。予算は100万円Moco Lock / PIXTA(ピクスタ)何度か現地に行くうちに、エリアをさらに絞り、清里を中心に探すことにした。子どものころから、一番近い夏のリゾート地として家族で何度か遊びに来た思い出もあったし、学生時代は山登りサークルに所属していたので、周辺はよく歩いた土地。久しぶりに訪ねた清里はバブル期の駅前の原宿を思わせる喧騒はすっかりなくなっていて、品よく落ち着いた雰囲気になっていた。「清里いいなぁ」と実感。条件は、予算100万円で、平坦地。周辺にほかに建物があまりなく、「森」感のある土地。僕自身の中で探す熱意の波があったこともあり、その土地に巡り合うまでに結局3年もかかってしまった。
2018年07月24日コスメブランド「オペラ(OPERA)」が、「オペラ シアーリップカラー N」の夏限定カラーを2018年7月20日(金)より発売する。「オペラ シアーリップカラー N」は、ルージュとグロスをミックスさせ、さらに美容液でより透明感のある質感を叶えた“スティック状のグロス”。繊細な発色と水のヴェールをかけたようなツヤ感が特徴的だ。今回は、夏の日差しを受けて、ゴールドのような華やかな輝きを放つ”イエローラメ”を配合したカラーが登場する。カラーは2種類を用意した。ハニーピンクは、まるで唇が自然に色づいたような温度感のあるピンクに、イエローラメを組み合わせることで、甘くロマンチックな印象を与えてくれる。もう1色は、ベージュみがかったピンクが、センシュアルなオーラを放つサマーベージュだ。クールなベージュに、イエローラメがきらめき、思わず視線を向けてしまいそうな熱っぽさを醸し出している。【詳細】オペラ「オペラ シアーリップカラー N」夏限定カラー発売日:2018年7月20日(金)取扱店:全国のバラエティショップ、 イミュ公式オンラインストア価格:限定2色 各1,296円(税込)【問い合わせ先】イミュカスタマーセンターTEL:0120-371367
2018年07月16日美しきディーヴァ、ソプラノの森麻季がデビュー20年を記念して、愛唱歌を集めた記念CDをエイベックスからリリース。9月16日(日)東京・東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアルにて記念リサイタルも開催する。【チケット情報はこちら】「アルバムのコンセプトは、私自身がリラックスしたい時に聴きたいなと思うような音楽です。美しくて、寄り添えるような作品。寝る前に聴いて安らかに眠れそうな音楽を集めました」。イタリア、ドイツ、フランスを中心に、古典から近現代までの歌曲集。キャリアと年齢を重ねるごとに、歌の意味がよりわかってきたという。「たとえばイタリア歌曲は声楽の勉強を始めた17~18歳の頃から歌っていますけれど、その頃は辞書を引いて勉強しても表面的な意味しかわかりませんでした。“愛”と言っても、いろんな愛がある。そんな深さがだんだんわかってきて、やっと歌曲を表現できる土台ができたのかなという気がしています。オペラは役柄を通しての言葉ですが、もっと自分に近い感覚から訴えられるのが歌曲です。これからたくさん取り組んでいきたいですね」。9月のリサイタルもCDの収録曲が中心となるが、ホールでは、目の前のマイクに向かって録音するよりも大きな表現も求められるから、CDとはまた異なるバランスの表現になるのだと教えてくれた。われわれファンはどちらも聴き逃せない。来年1月に同じオペラシティで行なわれるアフタヌーン・コンサートでは、鈴木優人のオルガン&ピアノと共演する。昨秋には鈴木が指揮するとモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》の題名役で、バロック・オペラがけっして古楽を専門に歌う歌手だけのものではないのだということを示し、圧倒的な成功を収めた。「鈴木優人さんもどんどんマエストロになっているので、ますますお忙しいでしょうけれど、いろんな公演でご一緒できたらうれしいです」。バッハ、ヘンデルからデュパルク、そして彼女が歌ったNHKドラマ『坂の上の雲』のメイン・テーマ(久石譲)まで、平日午後の公演ということもあり、気軽に楽しめる多彩なプログラムが組まれている。1998年、プラシド・ドミンゴが主宰するコンクール「オペラリア」で第3位に入賞し、ドミンゴの紹介で、日本人として初めてワシントン・ナショナル・オペラに出演(モーツァルト《後宮からの逃走》ブロンデ役)してから20年。節目の今年、次へ向かう新たな一歩が、今回のCDとリサイタルだ。ずっと第一線で息長く歌い続けていきたいと語る。「今までやってきたものも温めつつ、新しいことにも挑戦しながら。まだ歌ったことのない《ルチア》なども歌ってみたいですし、バロック・オペラもどんどん歌ってみたい。歌曲にも素晴らしい曲がたくさんありますし。若い時の高い声も保ちながら、年齢とともに低音も出てくるので、歌えるものを増やしていけたらいいですね。グルベローヴァさんのように、ファンのニーズもありつつ、いつまでもチャレンジできる立場でいられたら素晴らしいです」9月16日(日)公演のチケットは発売中。取材・文:宮本明
2018年07月12日東京オペラシティ アートギャラリーでは、イサム・ノグチ没後30年を記念した回顧展「イサム・ノグチ ─彫刻から身体・庭へ─」展を、7月14日から9月24日まで開催する。イサム・ノグチのポートレイト©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Jack Mitchell.イサム・ノグチは、詩人・野口米次郎とアメリカ人の母親のもとに生まれ、世界文化を横断しながら生き、彫刻を始め舞台美術や家具、照明器具「あかり」のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまで、幅広い巨人的な制作を行った。同展では、ノグチの作品と身体性への問いを軸に、海外・国内の80余点で活動の全容を紹介する。ノグチが抽象彫刻の分野にあっても常に「身体」を意識し続けたことや、そうした意識が、子供のための遊具デザインやランドスケープといった人間をとりまく環境へ向かい、ノグチ自身がいう「空間の彫刻」=庭園への情熱に拡大していったことに着目。ノグチの領域横断的な活動の拡がりにも様々な角度から光を当て、歴史や伝統と向き合い、生活や社会を含めたノグチの総合的ビジョンを明らかにする。イサム・ノグチ《北京ドローイング(横たわる男)》 1930年 インク、紙 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵 ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Kevin Noble.構成は全4章。「第1章 身体との対話」では、身体性への問いかけがノグチの制作において重要であったことを、彫刻やドローイング、舞台美術など、主に初期の作品を通して紹介する。若き日に北京で描いた毛筆による身体ドローイング「北京ドローイング」は、国内初の試みとして8点の作品を一堂に展示する。ノグチは、戦後の1950年に来日して以降、日本の暮らしや伝統、歴史や社会と向き合いながら、建築家の谷口吉郎、陶芸家の北大路魯山人ら多くの芸術家たちと交流し、新たな制作に取り組んだ。そして彫刻のみならず、家具や照明のデザイン、建築インテリア、庭園などジャンルを超えた多彩な活動に結実。「第2章 日本との再会」では、ノグチが日本との再会を果たした1950年代の活動から、社会や生活の中に彫刻として機能する作品を生み出そうとしたノグチの総合的なビジョンを紹介する。イサム・ノグチ《あかり》デザイン 1953年〜 紙、竹、金属 香川県立ミュージアム蔵「第3章 空間の彫刻─庭へ」では、最晩年に至るまで長く手掛けられた庭や公園、ランドスケープなど、大地を素材とする「彫刻」作品を紹介。ノグチの地球環境的規模の作品の構想はごく早くから始まっていたが、1960年代以降、多くのプロジェクトを実現させた。ノグチの庭の仕事は「彫刻」を「大地」に結びつける試みであり、同時にそれは、重力によって大地に縛りつけられた人間の「身体」と向き合うことでもあった。日本庭園にみる静寂な佇まいに人々の憩う空間を創出した《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》など、大地と地形を読む、地球環境的規模で考えられた作品を模型、資料、撮り下ろし動画で立体的に紹介する。「第4章 自然との交感─石の彫刻」では、ノグチの後半生を代表する、大理石よりも硬い玄武岩、花崗岩などによる峻厳な石の彫刻を紹介。シンプルなフォルムを基本に、ときに自然のままの石の表情をたたえた作品群は、従来の彫刻の概念を超えている。石はノグチにとって、たんに自分の求める形を実現するための素材ではなく、地球の悠久の歴史や自然の摂理を語る根源的な物質だった。そこに、大地に刻まれた「時間」に人を誘う深い魅力を感じとり、石の彫刻は庭の仕事と両輪となって、人間の心と身体を改めて大地にしっかりと結びつけ、空間や時間へと広げて思索する、大らかで豊かな作品世界を実現させた。イサム・ノグチ《アーケイック》1981年 玄武岩 香川県立ミュージアム蔵©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Akira Takahashi.関連イベントとして、開催記念トーク「コラボレーターが語るノグチの制作の現場と“未来への贈り物”」を開催。石彫家の和泉正敏、建築家のショージ・サダオ、聞き手に同展監修者の新見隆を迎えて、7月14日の13時から新宿パークタワーホールにて行われる。事前申し込みはリビングデザインセンターOZONE ホームページ()受付フォームより、定員200名、一般参加費は1,000円。世界市民として生きたノグチの制作に焦点をあてる、国内12年振りとなる本格的な回顧展にぜひ足を運んでみては。【展覧会情報】イサム・ノグチ ─彫刻から身体・庭へ─会期:7月14日〜9月24日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2時間:11:00〜19:00、金・土曜日11:00〜20:00(入場は閉館30分前まで)料金:一般1,400円(1,200円) 大学生・高校生1,000円(800円) 中学生以下無料 ※同時開催「収蔵品展063 うつろうかたちー寺田コレクションの抽象」、「project N 72 木村彩子」の入場料を含む。( )内は15名以上の団体料金、閉館の1時間前より半額、65歳以上半額、障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料、割引の併用および入場料の払い戻し不可休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月5日
2018年07月11日6月21日(木)オープン! 「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」2018年6月21日(木)、東京・お台場に新しいランドマークとなる施設「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が誕生します。520台のコンピューター、470台のプロジェクター、10,000平米の面積を誇り、圧倒的なスケール感と複雑で立体的な空間が特徴です。森ビルとチームラボが共同で主催。境界のないアートでできた世界を、自分自身の身体をつかって探索し、他者と共に新しい体験を創り出していきます。境界のないひとつの世界「チームラボボーダレス」を体験してみませんか。創造的運動空間「チームラボアスレチックス 運動の森」「エプソン チームラボ ボーダレス」内にオープンする「チームラボアスレチックス 運動の森」。「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトにしており、体験することによって脳の海馬を成長させ“空間認識能力”を鍛える「創造的運動空間」です。複雑で立体的な空間に創り上げたデジタルアートの世界へ身体ごと没入します。今までに経験したことのない「創造的体験」ができるでしょう。まるで異空間!「運動の森」にようこそ宇宙空間を飛び跳ねよう!「マルチジャンピング宇宙」チームラボが開発した特殊な布を張り巡らせた「マルチジャンピング」空間。自分がいる場所が沈んだり、普段より高く飛び跳ねられたり、近くにいる人が飛ぶことで自分の身体が跳ね上げられたりする不思議な空間です。テーマは「宇宙の星々の一生」。人々が生み出した“時空世界のひずみ”が、宇宙空間の星屑(チリ)とガスを引き寄せ、星を誕生させたり成長させたりします。一生を終えた星は、宇宙を漂う星屑と星雲にもどり新しい星の源に。集まった星屑とガスの量によって、星の大きさや重さが変化。とても大きく重い星は、やがてブラックホールになり周りのものを吸い込んでしまいます。その光景は本当に宇宙空間にいるかのような感覚に陥るほど。光を呼応させる「光の森の3Dボルダリング」チームラボが開発した、輝く玉石が空中に立体的に配置された空間です。3次元上の玉石(ボルダー)を登るという意味での、「3Dボルダリング」です。空間に輝く玉石をホールドにして、両手両足を立体的に使って、空中を立体的に進んでいきます。人々は、白く輝くバッジをつけて空間内で体験をします。ホールドを握っていくと色特有の音色を響かせながら光り輝きます。バッジも同じ色に輝きます。両手両足、全て同じ色で進むと、周りのホールドとバッジが呼応し、同じ色に輝き、音色もより響きはじめます。同じ色のホールドだけを連続して使って進めば進むほど、より広い範囲のホールドが呼応し、音色もより響いていきます。鳥の大群と共に空中を渡る「色取る鳥の群れの中のエアリアルクライミング」チームラボによって開発されたロープで吊られた棒が連結されて、立体的に空中に浮かんでいます。落ちないようにロープを掴みながら渡っていきますが、他の人によって動かされる棒の動きが、連結している他の棒に影響を与えスリル満点! 選択するルートによってさまざまな棒の組み方があり、参加者はそれぞれ異なる体験をします。空間には、人々を避けて飛び回る無数の鳥の群れ。参加者はそれぞれ色を持っており、鳥が近くを通るとその色に変化していきます。数千から数万の鳥の群れの動きは、まるでひとつの生命体のようで神秘的。しかし群れで起こるメカニズムは謎に包まれています。「色取る鳥の群れの中のエアリアルクライミング」では、記録した映像ではなくコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、流れる絵はその瞬間にしか見られないものとなっています。アートから生み出された生きものに命を吹き込む「グラフィティネイチャー 山山と深い谷」みんなで創造する“グラフィティネイチャー”。指定の紙に動物やお花の絵を描き、専用の機械でスキャンすると描いた動物が現実の世界へと飛び出します。高い山や深い谷がある場所に生きものたちは生息。描いた生きものも、この場所のどこかにいるので探してみてくださいね。生きものたちは、他の生きものを食べたり食べられたりしながら、共に一つの生態系をつくっています。他の生きものを食べると増えていきますが、食べられたり他の生きものを食べられないと死んでしまいます。谷に潜むワニは人が踏みすぎると死んでしまいますし、お花は人々がじっとしているとたくさん咲き、周りには蝶が飛び交います。ところが、踏んで歩き回ると散ってしまうお花。その様子はまさに現実世界の生命体そのものです。生態系への視座、クリエイティビティ・表現力の発揮、多様性の尊重、自己効力感の醸成、テクノロジーへの興味が育まれます。周りの人が奏でる音色に耳をすませて「重力にあらがう生命の森」重力に逆らうかのような動きをする“光の物体”が立体的に埋め尽くされた「重力にあらがう生命の森」。“光の物体”はゆっくりと呼吸しているかのように、輝いたり消えたりしています。中央付近に置かれているサボテンのような物体や、空中に浮遊する物体は、自由に位置を動かすことができます。人に押されて倒れかけると光の色を変化させて色ごとにある音を響かせます。すると周りの物体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を奏で連続的に呼応。自分が立っている場所へ光が押し寄せてくれば、その方角に人がいることを意味します。同じ空間にいる他の方の存在を普段より意識することでしょう。ブロックをつなげて街づくり「裏返った世界の、巨大!つながるブロックのまち」地球が裏返ったようなすり鉢状の空間。家や駅の形をした巨大ブロックを置き、車・電車・船などの乗り物を走らせることで、街を発展させる創造性に溢れた世界です。同じ種類のブロックを繋げていくと、線路や道路がどんどん繋がり、乗り物も進化。ビルから飛んだヘリコプターからの景色が上空のスクリーンに映し出され、雨が降ると起こる川の氾濫は、池のブロックで水路を造り海につなげることで治めることができます。この体験を通してパターン認識力、空間把握力、論理的思考力、クリエイティビティ・表現力の発揮を養えます。水の動きに注目「つぶつぶの滝、 全身ですくうと小さきも大きなうねりとなるだろう」スクリーンに映し出されている水の粒は落下し、グラフィティネイチャーの深い谷に流れ込み下の世界へと染み込んでいきます。水の粒は1粒だと跳ね返ったり、まるでボールのよう。全身ですくい、粒を貯めて集合させると、ゆらゆらと、液体の水のように変化します。水の粒は、1粒でも集合していても全く同じ単純な物理的な動きをしていますが、たくさん集合したときは想像もつかない全く違った現象を創り出すので、力を合わせてたくさん粒を集めましょう。「身体による立体的思考、高次元的思考」を体感「チームラボアスレチックス 運動の森」は「身体による立体的思考、高次元的思考」がコンセプト。立体的に世界を捉え、立体的に物事を考える能力を大切にしてほしいという想いが込められています。“目玉焼きから白身を壊さず黄身だけ取り出したい”と考えたとき、3次元の世界では上から取り出して解決しますが、2次元(平面)の世界では取り出すことができません。また4次元の世界では“卵の殻を割らずに黄身を取り出す”ことが可能とのこと。「高次元」な思考を持てば解決方法は全く異なるものとなるのだそう。(本文中より抜粋。全文は公式HPにて)りんかい線「東京テレポート駅」徒歩3分、ゆりかもめ「青海駅」よりパレットタウンまで直結。2018年6月21日(木)オープンです。オープン記念としてお得な「オープン記念チケット」を発売中。なくなり次第終了なので気になる人は早めに予約してくださいね。きっと今までに体験したことのない世界が待っています。スポット情報スポット名:エプソン チームラボ ボーダレス住所:東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン 「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」内
2018年07月05日展覧会「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」が、2018年7月14日(土)から9月24日(月)まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。イサム・ノグチ国内12年ぶりの回顧展20世紀を代表する芸術家のイサム・ノグチは、2018年で没後30年を迎える。詩人・野口米次郎とアメリカ人の母親の間に生まれ世界文化を横断しながら生き、彫刻をはじめ、舞台美術や家具、照明器具のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまで、幅広い制作活動に取り組んだ。国内で12年ぶりの本格的な回顧展となる「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」では、国内外の80点超の作品を通して、イサム・ノグチ芸術の全容に迫る。特に、抽象彫刻の分野で制作を行う中で、ノグチが意識し続けた「身体」と、その意識から派生した「空間の彫刻」すなわち庭園への情熱に焦点を当て、作品を紹介する。身体性への問いノグチの制作活動において重視されていた「身体性」への問いかけは、彫刻、ドローイング、舞台美術など、初期の作品から既に表れている。20代前半の時に20世紀彫刻の開拓者であるコンスタンティン・ブランクーシに師事し、抽象的な造形を学んだノグチは、20代半ばで身体素描の大作《北京ドローイング》の数々を手掛ける。《北京ドローイング》では、毛筆と墨によって身体のボリュームやエネルギー、運動感覚をダイナミックに描き出し、力強く表現。制作の根本に身体性への問いかけを常に持つノグチ芸術の出発点ともいえる作品だ。「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」では、国内初の試みとして、8点の作品を一堂に展示する。日本との再会&日常の中の彫刻ノグチは、戦後1950年に来日すると、日本の暮らしや伝統、歴史、社会に向き合いながら、建築家の谷口吉郎、陶芸家の北大路魯山人ら多くの芸術家と交流。彫刻作品だけではなく、家具、照明デザイン、建築インテリア、庭園など社会や生活の中で機能する作品にも目を向け、より多彩な制作活動に取り組むようになる。来日早々、谷口吉郎と協力し手掛けたのが、慶應義塾大学の《萬來舎》。《萬來舎》は、建築、インテリア、工芸、彫刻、庭を含む総合的な造形空間であり、慶應義塾で長く教鞭を執った父・野口米次郎の記念室および、戦没学生のモニュメントとして機能した。また、岐阜県の伝統的な灯篭に着想を得た光の彫刻《あかり》もデザイン。現在も照明器具として愛される《あかり》からは、生活と芸術の繋がりを追求したノグチの普遍性を読み取ることができる。身体と大地ノグチは最晩年に至るまで、庭、公園、ランドスケープなど、“大地”を素材とする作品を制作。庭に関わる制作活動は、「彫刻」を「大地」に結びつける試みであり、同時に重力によって大地に縛り付けられた人間の「身体」と向き合うことでもあった。日本庭園から着想を得た《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》は、その静寂な佇まいによって人々が憩うことができる空間を創出した作品だ。また、ノグチの後半生を代表する、玄武岩や花崗岩を使った石の彫刻作品の数々にも注目したい。ノグチは、地球の歴史や自然の摂理を物語る物質として石と向き合い、石の彫刻作品を通して、人間の心・身体と大地の関係性を、空間や時間の視点から問いかけている。《アーケイック》や《空間のうねり#2》など、シンプルながらもエネルギッシュな表情の作品を残した。詳細イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─Isamu Noguchi: from sculpture to body and garden期間:2018年7月14日(土)~9月24日(月)会場:東京オペラシティ アートギャラリー(3Fギャラリー1, 2)住所:東京都新宿区西新宿3-20-2開館時間:11:00~19:00(金・土は11:00~20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(但し祝日の場合翌火曜日)、8月5日(日・全館休館日)入場料:一般 1,400(1,200)円、大学・高校生 1,000(800)円 ※中学生以下無料※同時開催「収蔵品展063 うつろうかたち ─ 寺田コレクションの抽象」、「project N 72 木村彩子」の入場料も含む。収蔵品展入場券200円(割引は無し)もあり。※()内は15名以上の団体料金、障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。※Arts友の会会員は無料(会員の提示必須)。※割引の併用および払い戻し不可。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年06月24日屋外席でも天候を気にせず楽しめる東京プリンスホテル(東京都港区)が、2018年6月8日(金曜日)から「森の中のビアガーデン」を実施しています(2018年9月22日まで営業)。東京プリンスホテルは都営地下鉄三田線「御成門駅」から徒歩1分。交通アクセス良好な立地で、東京タワーや丸山古墳などの周辺観光にも便利です。「森の中のビアガーデン」の会場となる「ビアレストランガーデンアイランド」は総席数600席。うち480席が屋外席(屋根付き)で芝公園や隣接する増上寺の緑に囲まれた自然を、天候にかかわらず楽しめます。話題の「肉ビアガーデン」を堪能今年の「森の中のビアガーデン」は、ボリュームたっぷりの塊肉や骨付き肉を楽しみめる新メニュー「エンジョイワイルドバーベキューセット」(8500円)を追加。「ステーキ&シーフードバーベキューセット」(8000円)は祝日(7月16日、8月11日、9月17日)に利用するとオーストラリア産牛サーロインが食べ放題となります。そのほか女性チームが考案した「SummerColorfulBBQ(サマーカラフルバーベキュー)」(6000円)、「和牛サーロイン&国産牛フィレプレミアムバーベキューセット」(10000円)などお好みに応じたメニューを「キリン一番搾り生ビール」や個性的なクラフトビールとともに楽しめます。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社プリンスホテルのプレスリリース/PR TIMES※株式会社プリンスホテル
2018年06月19日コスメブランド「オペラ(OPERA)」の「オペラ リップティント」から、限定カラーが2018年6月22日(金)に登場。新たに登場するのは、2色の“透けるラメ色ティント”。透明感あふれるシアーな色づきと、グリッターラメをミックスしたカラーだ。唇の水分に反応して血色感を引き出すティント処方で、唇そのものが色づいたように発色。色落ちせず長時間キープしてくれるのも嬉しいポイントだ。限定色は2色。11番のコズミックピンクは、ブルーニュアンスのピンクに繊細なラメが重なり、神秘的でロマンティック。12番のグリマーレッドは、鮮やかなレッドにシルバーラメを散りばめた。リップティントならではのクリーンで透明感ある質感で、甘すぎない自然体なレッドに仕上がっている。どちらも日差しを受けるたび唇がキラキラと輝き、夏らしいヘルシーなインパクトをもたらしてくれる。【詳細】オペラ リップティント 全2色 各1,620円(税込)<限定色>発売日:2018年6月22日(金)カラー:リップティント 11、12 【問い合わせ先】イミュ株式会社TEL:0120-371367
2018年06月18日「オペラリップティント」にラメの革命6月22日、大ヒットコスメ「オペラリップティント」から、 グリッターラメ入りの限定色2種が新発売となる。発売前から話題沸騰の新色は、「コズミックピンク」と「グリマーレッド」の2種。透明感あふれるカラーときらめくラメを掛けあわせた、これまでに無い「透けるラメ色ティント」なのだという。ただのピンク&レッドと油断するな「コズミックピンク」は、トレンドの青みピンクに夜空にきらめく星屑のようなラメが散りばめられている。ピンクリップだけれどカワイイだけじゃない。クールで神秘的なその魅力は、周りを虜にするだろう。透き通るような赤が印象的な「グリマーレッド」には、まるでクリスタルの破片のようなシルバーラメが閉じ込められている。赤リップでいい女度を上げながら、どこかピュアでクリーンな印象を与える「次世代のレッド」だという。オンラインでの販売も新色が発売されるたびに売り切れが続出する「オペラリップティント」だが、「コズミックピンク」と「グリマーレッド」は6月28日から公式オンラインストアでも販売される。(購入は1人各色1本、合計2本まで)新色はどちらも数量限定。オペラならではの美しい発色とグリッターラメが混ざり合って生まれる不思議な魅力を、その唇で体験してみて。(画像はオペラ公式サイトより)【参考】※オペラ公式サイト
2018年06月17日森美術館15周年記念展「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」開催中!東京・六本木のランドマーク「六本木ヒルズ」。六本木ヒルズ森タワー53Fにある「森美術館」にて15周年記念展「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」が開催中。期間は2018年9月17日(月・祝)まで。世界が日本の建築に注目しているいま、“未来へ紡ぎたい、日本建築のわざ、こころ、かたち”を展示。縄文の住居から最新の現代建築まで100のプロジェクト総数400点超の展示物を通して、日本建築の本質に迫ります。日本建築の“過去・現在・未来”明治維新から150年間、日本は“建築の実験場”でした。日本の成熟した木造文化はどのように進化したのか、西洋は日本建築にどのような魅力を見出したのでしょうか。「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」では、9つの特質で展覧会を構成。機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む“遺伝子”を考察する展示となっています。日本建築を体感! 100プロジェクト。総数400点超。100プロジェクト総数400点超が展示される圧巻のスケール。そして鑑賞するだけの展覧会とは異なり、“体験”できることもこの展覧会の見所の一つです。日本建築を体感できる展覧会となっています。原寸で再現! 千利休の茶室・国宝「待庵」千利休の作とされ現存する茶室建築としては日本最古。国宝「待庵」を原寸で再現しました。日本文化である“わび”の思想を空間化したもので、日本文化を語る上で欠かせない建築物です。二畳の茶席・にじり口を体感できます。丹下健三「自邸」広島平和記念公園・東京オリンピック・大阪万博など戦後の国家的プロジェクトに携わった建築家・丹下健三氏。「美しいもののみ機能的である」と唱えた巨匠の“自邸(現存せず)”を巨大模型で間近で鑑賞することができます。ライゾマティクス・アーキテクチャー×最新技術日本の建築物を最新技術“レーザーファイバー”で原寸再現し、そのダイナミズムを3Dで体感する体験型インスタレーションです。ぜひその世界を体験して。モダニズムの名作家具で構成「ブックラウンジ」戦後のモダニズム建築で有名な「剣持勇」氏、「長大作」氏などのデザイナーの名作家具は、美術館に収蔵されている作品が多く、展示されても触れることはできません。「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」では、オリジナル家具に実際に触れ、座ることができる「ブックラウンジ」を設けました。建築の専門性がなくても楽しめる展示デザイン建築の専門性がなくても楽しめるようにと、展示スペースの壁を3段階に分けて展示。大型の映像・写真などを展示した「遠景エリア」、展示の核となる資料がある「中景エリア」、解説や詳細な説明文を展示した「近景エリア」。さまざまな鑑賞者に配慮しており、建築初心者でも楽しむことができます。東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口よりコンコースにて直結。日本が世界に誇る日本建築を感じられます。平日のお仕事帰りに見聞を広めるのにぴったりです。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか.イベント情報イベント名:「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」催行期間:2018年04月25日 〜 2018年09月17日住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F「森美術館」電話番号:03-5777-8600
2018年05月28日オペラ(OPERA)は、「オペラ シアーリップカラー N」の限定カラーを2018年5月18日(金)より発売する。「オペラ シアーリップカラー N」は、ルージュとグロスをミックスさせ、さらに美容液でより透明感のある質感を叶えた“スティック状のグロス”。繊細な発色と水のヴェールをかけたようなツヤ感が特徴的だ。新色として登場するのは、初夏にぴったりな2種類のピンクカラーだ。「37 ピンクソーダ」は、大粒のピンクラメを加えたクリアなピンクカラー。ソーダの泡が弾けるようにラメがキラキラと輝き、可愛らしい口元を完成させる。「307 ホットピンク」は、レッドのニュアンスを含んだエッジィなピンク。ひと塗りで色っぽさと可愛らしさ、どちらの印象も与えてくれる。【詳細】オペラ シアーリップカラー N 限定2色 各1,200円+税発売日:2018年5月18日(金)取扱店舗:全国のバラエティショップ【問い合わせ先】イミュ株式会社TEL:フリーダイアル 0120-371367
2018年05月14日繊細で美しい発色と、水のヴェールをかけたような透明度の高いツヤ感を実現する「シアーリップカラー N」。今回の限定色は魅力はじけるピンクリップ。可愛さを持ちながらも、お洒落なエッジ感、ちょっと奔放な遊び心……そんないくつもの魅力的な表情を詰め込んだカラーは、視線を惹きつけるだけでなく、思わず気持ちまで弾むような、きらきらした初夏の季節にもぴったりの色です。ひと塗りできゅんと可愛い魅力があふれ出すピンクソーダと、遊び心のスパイスをきかせたお洒落でレディなホットピンク。魅力の詰まったピンク色をまとって、自由に自分らしさを楽しみたいから。Believe in Pink.ピンクの力を、信じて。■製品特徴・「ルージュ×グロス÷美容液」3つの異なる質感をMIXしたリップコーディアル。ひと塗りで、繊細で美しい発色とさりげない立体感、みずみずしいツヤが叶い、透明感のある唇に。・ほどけるように唇を包み、至福の塗り心地唇のヌーディーな質感を叶えるため、ほどけるようになじむテクスチャーを追求。液状のリップをスティック状に形成する“メルティフィクサー”を配合した独自処方「スティックグロス構造」で、液体のようになめらかな質感が実現。・保湿成分配合。うるおいたっぷりの唇に無香料・保湿成分:ハチミツ・スクワラン配合。■限定製品情報製品名:オペラ シアーリップカラー N色展開:全2色 37:ピンクソーダ307:ホットピンク価格:税込:1296円)発売日:2018年5月18日(金)取扱店:全国のバラエティショップ(お問い合わせ先)イミュ株式会社TEL 0120-371367
2018年05月13日身体も心も満たす。森の中にある人気レストラン東京のなかでも自然豊かなことで知られる奥多摩。そんな緑あふれる地で密かに人気を集めているのが、開放的な空間で食事を楽しめる「森の中のお肉レストラン アースガーデン」です。10年前に「森のカフェ アースガーデン」としてオープンしたこのお店は、『もっとお客様に美味しさと元気を届けたい』との思いから2017年10月、店名を「森の中のお肉レストランアースガーデン」に改名。それに伴ってメニューも新しくなり、今もなお多くのリピーターを生み出しています。「美味しいのは当たり前の時代」だと考えるこちらのお店では、健康的で体に良く、身体も心も満たされる料理をテーマに愛情のこもった手料理を提供してくれます。鹿児島の“黒いダイヤモンド”が人気の秘密?お店へ一歩入ると、日本情緒感じる和テイストな空間がお出迎え。テーブル席はもちろん、座敷やカウンター席、テラス席も用意されているのでその日の気分に合わせて選んでみてください。お店のこだわりは開放的な空間や雰囲気だけではありません。「六白黒豚(ろっぱくくろぶた)」を使ったメニューも多くのファンを生む人気の理由です。やわらかく独特の旨み、臭みがない六白黒豚は、食肉市場で牛肉並みの値段を付けられたこともあり、その他の黒豚とは別格とされ、別名「黒いダイヤモンド」「鹿児島の至宝」とも言われています。さっぱりしていてクセのない六白黒豚は、一度食べると病みつきになります。森の恵みを堪能するアースガーデンのおすすめメニュー森の中の野菜ピザ直径約25㎝ほどの生地に野菜がたっぷり、旬な野菜がゴロゴロとトッピングされた「森の中の野菜ピザ」は、シェアして食べるメニューにぴったり。生地のパリッとした食感と野菜の旨み、チーズとのマリアージュを楽しみながら、美味しさをみんなで分かち合って食べてみてください。森の中の至福のハンバークお店自慢の六白黒豚をふんだんに使った名物料理「森の中の至福のハンバーク」。スキレットにそのまま盛り付けられて運ばれてくるハンバーグには何も付けずに、そのままの六白黒豚の味を楽しんでみてください。ジューシーながらもさっぱりとした味わいが食欲を増幅させてくれますよ。150g、200g、250gと3サイズから選ぶことができるのも嬉しいポイント。農林水産大臣賞を3回受賞した「遠州夢咲牛」とコラボしたメニューもあるので、ボリュームを重視する場合はおすすめです。おいしい自然で心も満足大自然の中にお店を構える「森の中のお肉レストラン アースガーデン」は、JR青梅線「白丸駅」徒歩7分ほど歩いたところにあります。山奥のため、気温や天候が急に変わることもあるので、事前に奥多摩の天気を調べてから足を運んでください。駅から少し歩くので動きやすい服装をおすすめします。自然と美味しさが共演した森の中にある人気レストランで、ゆったりと開放的な雰囲気のなか食事を楽しんでみませんか。都会の喧騒から遠く離れたレストランはあなたをきっと癒してくれるはずです。スポット情報スポット名:森の中のお肉レストラン アースガーデン住所:東京都西多摩郡奥多摩町白丸361-1電話番号:0428-85-5101
2018年05月08日俳優の廣瀬智紀が、8月29日に東京・新国立劇場オペラパレスにて上演されるファンタジーオーケストラミュージカル『スサノオと美琴~古事記~』(開演16:30~)で主演を務めることが26日、発表された。廣瀬智紀同作は、現代に生きる11歳の男子・美琴が日本創生期・神の時代にタイムスリップし、スサノオと三種の神器探しの旅に出るファンタジー作品。総勢60名に及ぶ女性だけの演奏者集団・レディースオーケストラG-Dream21の演奏、杉本凌士氏の台本・演出によって描かれる。スサノオ役には舞台『弱虫ペダル』やTV・舞台『男水!』などに出演し、劇団☆新感線『髑髏城の七人』無界屋蘭兵衛役を演じた廣瀬智紀をはじめ、美琴役には昨年話題となったブロードウェイミュージカル『ビリーエリオット』に主演した木村咲哉、アマテラス役には元宝塚のトップスター・月影瞳、イザナギノミコト役にはミュージカル界の重鎮・岡幸二郎、イザナミノミコト役には元宝塚のトップスター・彩輝なお。また、オペラ界より老舗・藤原歌劇団の面々、踊りは小林紀子バレエ・シアターとコラボレーションし、音楽・踊り・演劇が一体となった世界を作る。主演の廣瀬は、「このカンパニーの中で、スサノオという役を演じる重みをしっかりと背負った上で舞台に立ちたいと思います」と気合十分。「『生』の音を『生』のお芝居を、目で耳で身体で感じて頂ける極上の空間を創り出せるよう、精一杯カンパニーの皆さんと手を心を合わせて取り組んで参ります。題材も日本神話なので海外の方にも観て頂ける作品に出来るといいなと思います」と本作に懸ける思いを語っている。
2018年04月26日2018年10月、北海道から九州まで日本を縦断する壮大なオペラ・プロジェクトが始動する。札幌文化芸術劇場hitaru、神奈川県民ホール、兵庫県立芸術文化センター、iichiko総合文化センター(大分)と、東京二期会、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団の7団体が提携して、ヴェルディのグランド・オペラ『アイーダ』の上演が決まった。指揮はイタリアの若手マエストロ、アンドレア・バッティストーニ。アイーダには国際的プリマの木下美穂子、ラダメスには日本を代表するテノールの福井敬、アムネリスには活躍目覚ましいメゾ・ソプラノの清水華澄らがキャスティングされ、オリジナル演出(ジュリオ・チャバッティ)でのツアーが行われる。「この『アイーダ』は札幌文化芸術劇場hitaruのこけら落し公演となります。新しい劇場が世界から愛されるようにつとめたい」(札幌文化芸術劇場hitaru 専務理事畠山茂房氏)バッティストーニは2016年から東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務めているが、昨年の9月には札幌交響楽団との共演も果たしている。「新しい劇場のこけら落し公演に出演することは大きな名誉です。劇場とは、単なるエンターテイメントの場ではなく、人々の内面を教育し、感情を分かち合い、お互いをリスペクトしあう場で、札幌市民のみなさんにとって新しい劇場は大きな贈り物です。私自身にとっては、日本で友情を育んできた二期会、東京フィルというプロフェッショナルとの大きな達成を聴いていただく機会になると思います。『アイーダ』は規模の大きな歴史劇であると同時に、人間の内面を深く描いた名作で、私自身も故郷のヴェローナで初めてこのオペラを見たとき、大きな感動に包まれました」(アンドレア・バッティストーニ)「ヴェルディは『イル・トロヴァトーレ』もそうですが、中期のオペラで戦闘シーンをほとんど描いていないのです。『アイーダ』は、これぞイタリア・オペラ、というグランド・オペラですが、本質にあるのは「人間は究極的には愛に生きる」という深い真理なのではないかと思います」(テノール福井敬)「2011年に震災が起こった時、私は自宅でアムネリスの稽古をしていました。テレビで津波の映像を見て、何もできない自分の無力さに打ちひしがれ、その日から公演を行えること自体が奇跡なのだと思うようになりました。オーケストラの響きを愛しているので、札幌交響楽団さんとの初共演が楽しみでなりません。全身全霊で演じて、お客様に喜びを与えられればと思います」(メゾソプラノ清水華澄)日本中にアイーダの嵐が吹き荒れる10月になりそうだ。取材・文:小田島久恵
2018年03月23日化粧品ブランド「オペラ」を展開するイミュは、「オペラ リップティント」の春限定カラーを3月1日に発売します。■儚く美しい一瞬をとじこめて。春に揺れる、花びらのカラー唇にひと塗りするだけで、内側から上気したようなカラーと洗練されたハーフマットなツヤ感を与え、唇を染め上げたように仕上がる、「オペラ リップティント」。今回の限定色は、日本の春の花にインスパイアされたカラーです。満開とともに一瞬で散ってしまう春の花びらの、儚く可憐で、でも凛とした姿は見る人の記憶に残る美しさ。「リップティント」でつくるピュアな質感が、やわらかで女らしい、春に揺れる花びらの色を表現します。09〈サクラペタル〉……左陽に透ける桜の花のように淡い、ロマンティックなペールピンク。あっという間に散ってしまうのに記憶に残る、淡く可憐な花びらの美しさを映し出した色。10〈プラムピンク〉……右紅梅のような赤みを感じる、レディでシックなピンク。春の空気をとじこめたようなスモーキーなピンクに、秘めた赤をしのばせた、上品で色香漂う色。■限定製品情報製品名:オペラ リップティント色展開:全2色09:サクラペタル10:プラムピンク価格:税込:1620円)取扱店:全国のバラエティショップ(お問い合わせ先)イミュ株式会社TEL 0120-371-367
2018年02月27日コスメブランド「オペラ(OPERA)」の「オペラ リップティント」から春限定カラーが登場。2018年3月2日(金)から発売される。ルージュ×ティント=「オペラ リップティント」「オペラ リップティント」は彩度の高いルージュの発色と、ティントの特徴である唇そのものが色づくような血色感を融合した一本。独自処方のオイルを加えることで叶えた、透ける質感とほんのりしたツヤ感、滑らかな塗り心地もポイントだ。唇にひと塗りするだけで、内側から上気したようなカラーと洗練されたハーフマットなツヤ感を与え、ピュアな色気を演出してくれる。“日本の春の花”に着想を受けた限定色今回の限定色は、“日本の春の花”にインスパイアされた色合い。09番のサクラペタルは、陽に透ける桜の花のように淡くロマンティックなペールピンク。淡く可憐な花びらの美しさを表現したカラーだ。一方、10番のプラムピンクは、紅梅のような赤みを感じる、レディライクなピンク色。春の空気を閉じ込めたようなスモーキーなピンクに赤をしのばせた、上品な色合いだ。【詳細】オペラ リップティント発売日:2018年3月2日(金)色展開:09 サクラペタル、10 プラムピンク価格:1,620円(税込)取扱店:全国のバラエティショップ【問い合わせ先】イミュ株式会社TEL:0120-371367(フリーダイアル)
2018年02月26日新色を求める女子が殺到その発色の美しさとフェミニンな仕上がりに、「全女子が使うべきリップ」とさえ讃える人が現れている「オペラ リップティント」。1月に開催された新色のリリースイベントには多くの女性が殺到し、長時間の行列にも関わらず入場できなかった人が続出。ブランドが謝罪コメントを出すという騒動さえ起きた。限定色は日本の春がモチーフそんな大ヒットコスメから3月2日(金)、日本の春にインスパイアされた新色2色が登場する。桜の花を表現した「09サクラペタル」は、淡く可憐でロマンティックなペールピンク。あっという間に散ってしまう花びらがもつ、刹那の美しさをイメージさせる。もうひとつの新色「10プラムピンク」は、紅梅のようにシックな赤みをもったピンクリップだ。どこかスモーキーな色味は落ち着きを感じさせ、上品な色気を漂わせる。店舗限定販売ともに販売店舗にて限定数のみの販売となり、WEBでの取り扱いはない。ほかのカラー同様、入手困難なレアアイテムとなることが予想されるだけに、発売日を忘れずにチェックしておこう。(画像はオペラ公式サイトより)【参考】※オペラ公式サイト
2018年02月25日近年目覚ましい制作活動で注目を集める五木田智央が、東京オペラシティ アートギャラリーにて個展「五木田智央 PEEKABOO」を4月14日から6月24日まで開催する。「Old Portrait」 2016 アクリルグワッシュ、キャンバス 個人蔵Courtesy of Taka Ishii Gallery Photo: Kenji Takahashiイラストレーションから出発した五木田は、60〜70年代のアメリカやアンダーグラウンドのサブカルチャーに影響を受け、雑誌や写真にインスピレーションを得た作品をこれまで発表してきた。絵画をコラージュ的に構築する発想や方法は、五木田の絵画制作全般において特筆すべき創作の原点となっている。黒と白のモノクロームを基調とした作品には、計算されたグラデーションや陰影が生み出すエレガントでファッショナブルな魅力、シンプルな描線とデフォルメされた歪な造形のコントラストが醸し出すユーモアやノスタルジー、具象と抽象の間を自由に行き来するイメージの両義性など、多彩な表現の可能性を発散している。ときに神秘的なイメージや状況設定は、こうした視覚言語の豊かな可能性を見事に引き出し、鑑賞者の想像力に強く訴えかけて独自の絵画世界に誘う。同展では新作の絵画、ドローイングを中心とした2000年以降の作品約50点で、五木田の魅力を探る。【展覧会情報】五木田智央 PEEKABOO会期:4月14日〜6月24日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2時間:11:00〜19:00 金・土は20:00まで(入館は30分前まで)料金:一般1,200円 大学・高校生800円 中学生以下無料休館日:月曜日(4月30日は開館)
2018年02月14日コスメブランド「オペラ(OPERA)」より、バレンタインに向けた限定カラーのリップ2色が新登場。2018年1月26日(金)から発売される。「オペラ」より、シリーズ全体で170万本を突破した「リップティント」と「シアーリップカラーN」の限定カラーがお目見え。"恋するくちびる"をテーマに、バレンタインにもぴったりなピンクとバーガンディの2色がラインナップする。鮮やかな発色を叶えてくれる「リップティント」「リップティント」は、唇の水分に反応して発色するティント処方によって、色落ちせずに、塗りたてのような発色を長時間キープできる人気のリップコスメ。リップケアオイルをベースにしている為、着け心地も滑らかだ。新色「ピンクフレイズ」は、赤みのあるピンクで、さっと纏えば血色の良い唇に。「バーガンディキス」は、深みのあるシックなカラーで、セクシーな表情に導いてくれる。美容液+口紅+グロス「シアーリップカラーN」「シアーリップカラーN」は、スリムなパッケージが可愛らしいスティック状のグロス。美容液+口紅+グロスが合わさった万能リップとなっている。潤うのにべたつかず、綺麗な発色を長時間楽しめる。新色「ピンクラズベリー」は、甘すぎない可愛さを叶えてくれる艶やかなピンク色。「カシスバーガンディ」は、可憐さとセクシーさを兼ね揃えた大人なカラーで、普段とは違う魅惑的な表情を引き出してくれる。限定イベントが表参道ヒルズにて開催今回の発売を記念して、表参道ヒルズの1階「表参道Rスタジオ」にて、限定イベントが2018年1月27日(土)と28日(日)の2日間開催される。会場では、新色カラーのピンク、バーガンディをモチーフとした装飾や、フォトジェニックなフォトスポット、「オペラの恋みくじ」の体験など、「オペラ」が用意したキュートな世界観を楽しめる。また、すべてのカラーラインを試せる特設コーナーも登場。自分にぴったりなバレンタインカラーを見つけてみてはいかが。【詳細】オペラのバレンタイン限定カラーリップ発売日:2018年1月26日(金)商品詳細:・リップティント 08 バーガンディキス 1,620円・リップティント 07 ピンクフレイズ 1,620円・シアーリップカラー 36 カシスバーガンディ 1,296円・シアーリップカラー 306 ピンクラズベリー 1,296円※価格は全て税込。■関連情報限定イベント「OPERA #恋するくちびる リリースイベント@表参道 ‟Love Me Lip♡”」開催日:2018年1月27日(土)、28日(日) 11:00~19:00場所:表参道ヒルズ1F「表参道Rスタジオ」住所:東京都渋谷区神宮前4-12-1入場料:無料※混雑時は、入場制限をする可能性有り。
2018年01月19日オペラと狂言というヨーロッパと日本の伝統的な芸能を結びつけ、高い芸術性と無類の面白さで好評を博している狂言風オペラシリーズ。その最新作『狂言風オペラ“フィガロの結婚 ”モーツァルト・管楽八重奏版』の製作発表が11月17日、大阪市内で行われた。「狂言風オペラ“フィガロの結婚”」チケット情報狂言風オペラシリーズは、京都の大蔵流狂言師、故・茂山千之丞らを中心に2002年にスタート。モーツァルトのオペラを換骨奪胎し、本場ヨーロッパの室内楽奏者の演奏に乗せて、狂言師たちが物語を演じるというユニークなスタイルが話題を呼び、『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』のタイトルで、これまでに国内37公演、ドイツ7公演を重ねて来た。今回の『フィガロの結婚』には芸術監督として新たに観世流能楽師、人間国宝の大槻文蔵を迎え、脚本・演出は笛方藤田流の藤田六郎兵衛が担当する。スイスより来日するクラング・アートアンサンブルの八重奏の中、桐竹勘十郎(人形)が伯爵を、観世流シテ方、赤松禎友が伯爵夫人を演じるなど、狂言に加え、能、文楽など日本の伝統芸能の多彩な要素が盛り込まれた、前作とはひと味もふた味も違った作品になるという。記者会見には大槻文蔵をはじめ、藤田六郎兵衛、出演の野村又三郎、豊竹呂太夫、桐竹勘十郎(人形共)、鶴澤友之助らが出席。席上、藤田六郎兵衛は「これまでの『狂言風オペラ』とまったく違うものになると感じております。千之丞先生には当時から文楽や能と一緒にやりたいというお気持ちがあられたらしいので、そうした思いがある意味、今回の舞台で完結するのではないでしょうか。東京での4公演は観世能楽堂、京都、大阪ではコンサートホールと、現在、空間の工夫には頭を悩ませておりますが、オペラの好きな方、またはこの日本の能、狂言、文楽の好きな方、すべての方に『え、こんな世界があるの』と喜んでいただける世界を目指してがんばりたいと思っています」と語った。公演は2018年3月19日(月)、20日(火)、東京・銀座の観世能楽堂4公演を皮切りに、3月22日(木)、京都府立けいはんなホール、3月23日(金)、大阪・いずみホールの3会場にて。チケットは発売中。取材・文:逢坂聖也
2017年11月27日東京オペラシティ アートギャラリーでは、2018年1月13日から3月25日までの期間に渡り「谷川俊太郎展」を開催する。谷川俊太郎 / photo:深堀瑞穂谷川俊太郎は1952年に詩集『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たした詩人。85歳の現在も、わかりやすく、読み手一人一人の心に届くみずみずしい言葉によって、子どもからお年寄りまで多くの人々を魅了し続けている。本展は、谷川俊太郎が影響を受けた音楽や「もの」、家族写真、大切な人たちとの書簡、ラジオのコレクション、自ら撮影した暮らしの断片等を選りすぐりの詩作品とともに展示する。本展のための書き下ろしの詩や、特別出品となる音楽家の小山田圭吾(コーネリアス)と、インターフェイスデザイナーの中村勇吾(tha ltd.)とのコラボレーションも発表。実生活を基盤に詩をつむぎ出してきた谷川俊太郎の、暮らしの周辺のものごとに焦点をあて、そこからダイレクトに谷川像を立ち上がらせる。関連企画として、「開催記念対談」と「スペシャルライブ 谷川俊太郎&DiVa『よしなしうた』」を開催。「開催記念対談」は、東京オペラシティビルの7階にある会議室にて2018年1月27日と2月10日に行われ、1月27日には都築響一(編集者)と谷川俊太郎が、2月10日には小山田圭吾(コーネリアス)(音楽家)と谷川俊太郎が対談する。なお、時間は各回14時開演、13時45分開場、定員は160名(全席自由)で参加費は無料(展覧会の入場は別料金)。参加方法は開催当日の11時より、アートギャラリー入口にて配布される整理券が必要。「スペシャルライブ 谷川俊太郎&DiVa『よしなしうた』」は、東京オペラシティ リサイタルホールにて、谷川俊太郎による詩の朗読と高瀬"makoring"麻里子(Vo)、谷川賢作(Pf)、大坪寛彦(B)からなる現代詩を歌うバンド・DiVaのスペシャルライブを2018年3月10日に行う。開演は14時から、全自由席(税込3,500円)。スペシャルライブのチケット予約は東京オペラシティ チケットセンターにて。【展覧会情報】谷川俊太郎展 TANIKAWA Shuntaro会期:2018年1月13日〜3月25日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで、いずれも最終入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(2月12日は開館)、2月11日、13日入場料:一般1,200円 大学・高校生800円 中学生以下無料
2017年11月23日ハーゲンダッツ ジャパンは、Spécialité(スペシャリテ)「抹茶のオペラ」(416円・税別)を11月21日より期間限定にて全国のコンビニエンスストアで新発売します。Spécialité(スペシャリテ)は、厳選された素材で層構造を生かした多彩な味わいや、心が躍るような見た目の華やかさで、至福のひとときを楽しめる冬限定の創作アイスクリームデザートです。高級感のあるケーキ「抹茶のオペラ」を表現した本商品は、昨年11月に発売された Spécialité(スペシャリテ)シリーズ第1弾「ピスタチオ ベリー」に続き1年ぶりの新商品となります。ぜいたくな金粉のきらめきと抹茶の色が映える黒と赤を基調としたきらびやかなパッケージが、年に一度のご褒美としての特別感を演出します。■抹茶の濃厚な味わいとこだわりの素材が重なり合う層構造繊細な風味の抹茶と、チョコレートとアーモンドによる「オペラ」らしい味わいの両方を楽しめる創作デザートに仕上げました。ほろ苦い抹茶アイスクリームとまろやかなブロンドチョコレートアイスクリームの間に、「オペラ」のビスキュイ・ジョコンドをイメージしたアーモンドソースとアーモンドクッキーを敷き詰めました。また、天面にはつややかなビターチョコレートと金粉をほどこしています。<こだわりポイント1濃厚な抹茶アイスクリーム>うま味と渋味のバランスにこだわった茶葉を、石臼で丁寧にひいた鮮やかな色合いが特長のハーゲンダッツオリジナルの抹茶を使用。コクのあるココアバターを加えることで深みのある濃厚な抹茶アイスクリームに仕上げました。<こだわりポイント2大人な味わいのブロンドチョコレートアイスクリーム>第4のチョコレートと呼ばれる、キャラメルのような香ばしい風味のまろやかな甘味が特長の“ブロンドチョコレート”を使用したアイスクリームは、ほのかにブランデーが香り、大人っぽい高級感のある味わいです。(お問い合わせ先)ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 お客様相談室TEL 0120-190-821
2017年11月22日20世紀が生んだ演劇界の革命家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルの代表作『三文オペラ』が、谷賢一演出で、装いも新たに登場する。『三文オペラ』チケット情報泥棒マクヒィスが、乞食集団の親分と警視総監を向こうに回して大騒動を巻き起こす本作。主人公マクヒィスを演じるSOPHIA・MICHAELのヴォーカルで俳優の松岡充は「裏で通じ合い、弱みを握る人々がいるといった『三文オペラ』の社会構造は今と同じ。そんな中、民衆が一致団結して世の中を動かすんだ、というメッセージも込められている。マクヒィスが内に秘める反骨精神や、人を強く愛する気持ちの根源となるパワーを追究したい」と語る。マクヒィスの妻ポリー役には第13回全日本国民的美少女コンテストのグランプリ吉本実憂。ポリーの恋敵ルーシー役にはAKB48の峯岸みなみ。オーディションではふたりとも、演出の谷を相手に、ポリーとルーシーのバトルシーンを演じたという。「最初はよくわからずに演じていましたが、段々、ポリー同様にルーシーにイライラしてきて(笑)。最後は心から『楽しかったです』と答えることができました」と吉本は笑顔で語り、「スイッチが入るまでに時間がかかりましたが、気持ちよくて、朝からアドレナリンが出ました(笑)。『女の世界にいるのでもっと出せます』と言い切ってしまったので、しっかり演じたいです」と峯岸は表情を引き締める。それにしてもマクヒィスのモテっぷりは見事。こうした男性との恋愛について、峯岸は「本当は嫌だけれど、すごく好きな相手なら嫌いにはなれないかもしれないです。誰からも興味を持たれる男性って魅力的ですから。AKBは恋愛禁止なので、舞台上では恋愛を楽しみたいです」吉本は「浮気をしたら誰かが傷つくわけだから、自分の気持ちを押し殺して相手から離れる人のほうが、個人的には好きです。でも今回は、マクヒィスのことが好きなポリーの気持ちを稽古場で育てていきたいです」。松岡の「男性も女性も、最期に寄り添ってくれる相手を求めているのは同じ。関係性はこの作品の中では妻・愛人・もうひとりの愛人、ということになるけれど、時が違えば逆だったり別の相手だったりするかもしれない。そうしたことも、このお芝居の構図の中に表現されています」との意見には、ふたりとも大きくうなずいた。吉本も峯岸も、今作が初舞台。「何時間も本番が続くのは緊張しますが、画面の中で表現するドラマや映画と違って、端っこにいてもその役として生きたらそれが表現になるのが楽しみです」と言う吉本、「誰かの出方で空気が変わるのが舞台なので、自分も受け手だけでなく攻め手に回れるくらい、稽古に食らいついていきたいです」と言う峯岸を、松岡が「稽古期間をどれだけ遊ぶか。遊園地気分で楽しんだ者勝ちです!」と励まし、「今回は音楽監督の志磨遼平さんによってロック色が強くなるのは楽しみだし、設定も近未来の日本になるということで谷さんによる新しい『三文オペラ』が生まれると思います」と意気込んだ。1月23日(火)よりKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて。取材・文:高橋彩子
2017年11月10日バッハ・コレギウム・ジャパンとオールスター歌手陣が揃い、作曲家生誕450年を祝うモンテヴェルディのオペラ《ポッペアの戴冠》。バロック・オペラを楽しむための「ミニあるある」を指揮者・鈴木優人さんに聞いた。オペラ《ポッペアの戴冠》チケット情報【男役を女声が歌う】バロック・オペラでは男性役を女声歌手が歌うことが多い。今回も、物語の中心になる2組の夫婦はすべて女性ないし女声(=カウンターテナー)が歌う。「当時の一番の主役はカストラート。普段は聴けない危ない歌声を聴くために劇場に通ったのです」カストラートは、変声前に去勢して声帯の発育を止めた男性歌手。しかし身体は大きくなるので、女声歌手の音域を男声歌手の力強さで発することができた。「カストラートが歌った役ですから、モンテヴェルディも男として描いているわけです。ネローネ(ネロ皇帝)をテノールが歌ったほうがドラマがわかりやすいという人もいますが、僕は逆に、1オクターヴ低いぶん声が埋もれてしまってわかりにくいと思う。ネローネの強さは、この音域でこそ表現できるのです」【通奏低音が重要】バロック音楽といえば通奏低音。今回もヴァイオリンなどの上声部6人に対して通奏低音が9人とゴージャス。「低音」とは言ってもチェンバロやテオルボなど和音楽器も加わって、全音域の音が多彩に鳴る。いわばそれだけでもオーケストラだ。「バロック・オペラがつまらないと感じた経験のある人は、たぶん原因のほとんどは通奏低音です。僕の一番の仕事は、絶対に通奏低音で退屈させないこと」《ポッペア》では、歌の伴奏は通奏低音のみだ。「歌詞を理解してイタリア語と一緒に弾けなければなりません。指揮者に合わせるのでなく、通奏低音奏者それぞれが歌い手の呼吸に合わせて弾く。だからこそ歌が自由に解放される。そうすると19世紀のオペラ以上に歌い手の競い合いが生まれるわけです。歌手はやっぱり目立ちたい。フィギュアの4回転ジャンプを見るように、それを楽しんでください」バロックというと、なんだか決まりごとが多いイメージもあったのだけれど、どうやらそれは真逆のようだ。自由な歌。なんと魅力的な言葉!【歌は古楽とモダンの境目がない】今回のキャストは、古楽のスペシャリストからバロック・オペラ初挑戦という歌手まで多彩な顔ぶれ。「とても気に入ってます。声だけでなく、役の性格にも合わせて配役を絞り込んだ。その時点で仕事の8割は終わったようなもの(笑)。器楽だと、古楽とモダンは楽器自体が違いますけど、歌にはその境目がない。『ポッペアやりたい人、この指とまれ』と声をかけたら、わーっと集まってくれた感じ。歌い手がそうなのだから、オペラ・ファンの皆さんも、バロックだからといって特別に警戒しないで楽しんで!」公演は11月23日(木・祝)に東京オペラシティコンサートホール、11月25日(土)神奈川県立音楽堂にて開催。チケットは発売中。取材・文:宮本明
2017年10月31日11月9日(木)・11日(土)・12日(日)の3日間にわたって上演されるドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』(山田和樹指揮・宮城聰演出)。このオペラを事前にもっと深く理解するための音楽レクチャーが、会場となる日生劇場の大会議室で行われた。講師には『ららら♪クラシック』の総合司会でもお馴染みの加羽沢美濃と、『ルサルカ』で魔女イェジババを演じるオペラ歌手の清水華澄。女性講師ふたりによるレクチャーは始終和んだ雰囲気で、客席とのコミュニケーションも盛んにスタートした。オペラ『ルサルカ』チケット情報まず加羽沢から『ルサルカ』はチェコ語という難しい言語(ドヴォルザークの母国語)によるオペラであることと、ドヴォルザークの巧みな作曲技法について語られ、会場のスピーカーから流れる『序曲』、ルサルカが歌う『月に寄せる歌』、イェジババの『チュリ・ムリ・フック!』を試聴しながら、順を追って曲の特徴が説明された。「ハ短調の序曲から既に、悲劇の予兆が盛り込まれているんです」という加羽沢に、「この冒頭はワーグナーの『ラインの黄金』にとても似ていますね」と、ラインの乙女役を舞台で演じた経験もある清水が付け加える。さらに加羽沢が「ドヴォルザークは冒頭の序曲から最高の曲を惜しみなく見せちゃう。全部見せ!」と言うと、会場は大爆笑。イェジババの「チュリ・ムリ・フック!」は「チチンプイプイ」のような意味であり、「龍の舌や胆汁など材料をぐつぐつ混ぜて、口がきけなくなる薬を作るよ…という歌詞が歌われています」という清水の説明には、皆が真剣に聞き入っていた。この曲を録音音源とともに清水が芝居気たっぷりの生歌で披露する一幕も。「『月に寄せる歌』は有名な曲ですが、みなさんはこの曲を聴いて非常に懐かしい感じがすると思います。それはなぜかというと「ファ」の音と「シ」の音を抜いた「四七抜き(よなぬき)音階」で書かれているからなんです」と加羽沢は「上を向いて歩こう」や「夕焼け小焼け」を例に出して説明。すぐさまその曲を一緒に歌い出すなど、客席のリアクションはとてもよい。「四七抜き」はそれほど我々の身体に沁み込んだメロディなのだろう。後半は加羽沢の伴奏で清水による独唱『我が母の教え給いし歌』(ドヴォルザーク『ジプシー歌曲集』より)を堪能。広い会議室のすみずみまで行き渡る美声に、深い感動が巻き起こった。次は、受講者全員が「四七抜き音階」のメロディをランダムに書くという試みが行われ、「ドで始まるメロディを書いた人は社会になじむいい人」「シから始まるメロディを書いた人は切ないものを持っている詩人」という加羽沢の分析も。受講者が書いた旋律に加羽沢が伴奏をつけ、素朴な単旋律からプロの作曲家が書いたような音楽が次々と生まれた。この「魔法」には会場興奮。最後は全員で『遠き山に日は落ちて』を合唱し、大会議室は夕焼け色に染まった。参加型のレクチャーを楽しみ、ドヴォルザークの魅力を堪能した2時間だった。オペラ『ルサルカ』は11月9日(木)・11日(土)・12日(日)東京・日生劇場にて上演。チケット発売中。
2017年10月25日三枝成彰の新作オペラ《狂おしき真夏の一日》がいよいよ開幕する(10月27日(金)初日・東京文化会館)。沈痛で劇的な音楽で泣かせる悲劇が特徴だった三枝オペラ初の喜劇オペラだ。初日まで1週間を切った21日、東京都内で行なわれている音楽リハーサルを覗かせてもらった。オペラ《狂おしき真夏の一日》チケット情報この日は台本を書き下ろした林真理子も顔を見せた。熱心なオペラ・ファンの彼女も、自分の書いた物語がオペラとして完成してゆく行程に大いに感激している様子。「夢のようです。私の書いた下品な本に素晴らしい音楽がついて。しかも笑いの要素も失われていない」「下品」はもちろん喜劇ゆえだ。そこへ主演の佐藤しのぶが通りがかった。林の手をしっかり握って、「真理子さんが込めた思いを伝えられるように頑張ります! 愛を取り戻す役よね」とガッツポーズ。佐藤が演じるのは、女好きの夫・大石の気持ちが自分から離れてしまっていることを嘆く美しい夫人・陽子。《フィガロの結婚》そして《ばらの騎士》へのオマージュである当作で、伯爵夫人や元帥夫人に当たる役どころ。台本執筆段階から、佐藤が演じるイメージで当て書きしたそう。先行作同様の美しいアリアも与えられている。浮気な夫の大島幾雄、その長男の放蕩者ジョン・健・ヌッツォと、ゲイの次男・大山大輔は貫禄十分。彼らの二枚目の声で演じるブッファは、スター俳優の喜劇やコントにも似た「ずれ」がおかしくて、観ていてずっとにやにやしてしまう。しかしオペラ全体を豊かに彩るのはやはり女声陣。小川里美は華やかな色気を振りまく、長男のフランス人妻。このオペラの発表時のタイトルは『巴里から来たお嬢さん』だったから、オペラ全体の核とも言える存在だ。大石の愛人のナース小林沙羅は、音楽的にも、全体を運ぶ狂言回しのようなキーパーソンとなっている。エロチックな台詞もあり、普段キュートなイメージの彼女の新たな側面が見えるかも。次男の恋人の男性ユウキを演じる村松稔之の、深い、女声的なカウンターテナーには驚いた。佐藤しのぶの陽子の美しさに惹かれて、初めて女性に恋をする二重唱では、ふたりの声が同じ音域で官能的に絡み合う。また、物語上は脇役的な存在ながら、執事役の坂本朱のメゾ・ソプラノの音楽的な役割とそのインパクトは実に大きい。「これまでに書いた中で一番いいかもしれない。手が込んでいる」と確かな自信を口にする三枝。彼自身、これから始まる演出(秋元康)と美術(千住博)、衣裳(コーディネーター:齋藤牧里)が揃っての舞台稽古を待ちかねているそう。この段階まで来るとある意味すでに作曲家の手を離れているのだ。衣裳の写真を見せてもらったが、あれはサイケというのか、ファンキーというのか…。すごいことになっている。とにかく、既存の「オペラ」のイメージとはひと味もふた味も違う、理屈抜きのエンタテインメントと呼べる新しいオペラが、間違いなく観られるはずだ。もうすぐ!取材・文:宮本明
2017年10月23日